説明

情報出力装置及び情報出力方法

【課題】再生制限情報を含むコンテンツの存在を示すコンテンツ情報の出力制御に優れた情報出力装置を提供すること。
【解決手段】実施形態の情報出力装置は、設定手段と、検出手段と、情報出力制御手段とを備える。前記設定手段は、第1の年齢未満の視聴を制限する第1の制限情報を設定する。前記検出手段は、コンテンツから第2の年齢未満の視聴を制限する第2の制限情報を検出する。前記情報出力制限手段は、前記第1及び第2の制限情報に基づき、前記コンテンツの存在を示すコンテンツ情報の出力を制限する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報出力装置及び情報出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、衛星放送等により提供されるコンテンツ、及びネットワークを介して配信されるコンテンツなどを記録可能なレコーダが普及している。また、近年では、上記コンテンツを記録可能なデジタルテレビジョン放送受信装置も登場している。
【0003】
上記したように、様々なコンテンツが提供されているが、提供されるコンテンツの中には、性的表現又は暴力的表現を含む有害コンテンツも存在している。例えば、有害コンテンツは、再生制限情報(パレンタルロック)を含む。例えば、コンテンツ再生装置は、有害コンテンツから再生制限情報を検出すると、パスワード入力を要求する。コンテンツ再生装置は、事前に登録された登録パスワードと、前記要求に対応して入力される入力パスワードとが一致することを条件として、有害コンテンツの再生を許可し、有害コンテンツを再生する。
【0004】
このようにして、コンテンツ再生装置は、有害コンテンツの再生を制限している。他にも、様々な手法により、有害コンテンツの再生を制限する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−98528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、上記コンテンツ再生装置は、有害コンテンツを含むコンテンツリストを表示してしまう。上記コンテンツ再生装置は、パスワードにより有害コンテンツの再生を制限しているとしても、有害コンテンツの存在を知らせてしまう。有害コンテンツを管理する立場のユーザは、他人に有害コンテンツの存在を知られたくない場合に、不便であった。
【0007】
本発明の目的は、再生制限情報を含むコンテンツの存在を示すコンテンツ情報の出力制御に優れた情報出力装置及び情報出力方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の情報出力装置は、設定手段と、検出手段と、情報出力制御手段とを備える。前記設定手段は、第1の年齢未満の視聴を制限する第1の制限情報を設定する。前記検出手段は、コンテンツから第2の年齢未満の視聴を制限する第2の制限情報を検出する。前記情報出力制限手段は、前記第1及び第2の制限情報に基づき、前記コンテンツの存在を示すコンテンツ情報の出力を制限する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、第1及び第2の実施形態に共通のデジタルテレビジョン放送受信装置(情報出力装置)の構成の一例を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る情報出力制御の一例を説明するフローチャートである。
【図3】第2の実施形態に係る情報出力制御の一例を説明するフローチャートである。
【図4】コンテンツリストの表示例を示す図である。
【図5】コンテンツリストの表示例を示す図である。
【図6】コンテンツリストの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、第1及び第2の実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、第1及び第2の実施形態に共通のデジタルテレビジョン放送受信装置(情報出力装置)の構成の一例を示す図である。第1及び第2の実施形態では、デジタルテレビジョン放送受信装置による情報出力制御について説明する。しかしながら、デジタルテレビジョン放送受信装置による情報出力制御に限定されるものではない。各種のレコーダ及びプレイヤーにより以下説明する情報出力制御を実現することも可能である。各種のレコーダ及びプレイヤーとは、例えば、HDDレコーダ、BD(Blu-ray)(登録商標)プレイヤー、BDレコーダ、DVDプレイヤー、DVDレコーダ等である。
【0012】
図1を参照して、デジタルテレビジョン放送受信装置100について説明する。図1に示すように、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ47で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子48を介して衛星デジタル放送用のチューナ49に供給され、チューナ49は、指定されたチャンネルの放送信号を選択する。
【0013】
そして、このチューナ49で選択された放送信号は、PSK(phase shift keying)復調モジュール50に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理モジュール51に出力される。
【0014】
また、地上波放送受信用のアンテナ52で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子53を介して地上デジタル放送用のチューナ54に供給され、チューナ54は、指定されたチャンネルの放送信号を選択する。
【0015】
そして、このチューナ54で選択された放送信号は、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)復調モジュール55に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理モジュール51に出力される。
【0016】
また、上記地上波放送受信用のアンテナ52で受信した地上アナログテレビジョン放送信号は、入力端子53を介して地上アナログ放送用のチューナ56に供給され、チューナ56は指定されたチャンネルの放送信号を選択する。そして、このチューナ56で選択された放送信号は、アナログ復調モジュール57に供給されてアナログの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理モジュール51に出力される。
【0017】
ここで、上記信号処理モジュール51は、PSK復調モジュール50及びOFDM復調モジュール55からそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理モジュール58及び音声処理モジュール59に出力している。
【0018】
また、上記信号処理モジュール51には、複数(図示の場合は4つ)の入力端子60a,60b,60c,60dが接続されている。これら入力端子60a〜60dは、それぞれ、アナログの映像信号及び音声信号を、デジタルテレビジョン放送受信装置100の外部から入力可能とするものである。
【0019】
そして、この信号処理モジュール51は、上記アナログ復調モジュール57及び各入力端子60a〜60dからそれぞれ供給されたアナログの映像信号及び音声信号を選択的にデジタル化し、そのデジタル化された映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施した後、グラフィック処理モジュール58及び音声処理モジュール59に出力している。
【0020】
このうち、グラフィック処理モジュール58は、信号処理モジュール51から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(on screen display)信号生成モジュール61で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。このグラフィック処理モジュール58は、信号処理モジュール51の出力映像信号と、OSD信号生成モジュール61の出力OSD信号とを選択的に出力すること、また、両出力を組み合わせて出力することができる。
【0021】
そして、グラフィック処理モジュール58から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理モジュール62に供給される。映像処理モジュール62により処理された映像信号は、映像表示部14に供給され、また出力端子63にも供給される。映像表示部14は、映像信号に基づく映像を表示し、出力端子63に対して外部機器が接続されると、出力端子63に供給された映像信号は、外部機器へ入力される。
【0022】
また、上記音声処理モジュール59は、入力されたデジタルの音声信号を、前記スピーカ15で再生可能なアナログ音声信号に変換した後、スピーカ15に出力して音声出力させるとともに、出力端子64を介して外部に導出させる。
【0023】
なお、デジタルテレビジョン放送受像装置100の制御モジュール65が、上記した信号処理等を含む全ての処理及び動作を統括的に制御する。制御モジュール65は、CPU(central processing unit)等により構成されている。制御モジュール65は、操作部16からの操作情報、または、前記リモートコントローラ17から送出され受光部18を介して受信した操作情報に基づき、操作内容が反映されるように各モジュールをそれぞれ制御している。
【0024】
この場合、制御モジュール65は、主として、CPUが実行する制御プログラムを格納したROM(read only memory)66と、CPUに作業エリアを提供するRAM(random access memory)67と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ68とを利用している。
【0025】
また、この制御モジュール65は、カードI/F(interface)69を介して、メモリカード19が装着可能なカードホルダ70に接続されている。これによって、制御モジュール65は、カードホルダ70に装着されたメモリカード19と、カードI/F69を介して情報伝送を行なうことができる。
【0026】
また、上記制御モジュール65は、通信I/F73を介してLAN端子21と接続されている。これにより、制御モジュール65は、LAN端子21に接続されたLANケーブル、及び通信I/F73を介して情報を送受信することができる。例えば、制御モジュール65は、LANケーブル及び通信I/F73を介して、サーバから配信されるコンテンツを受信することができる。
【0027】
さらに、上記制御モジュール65は、HDMI I/F74を介してHDMI端子22と接続されている。これにより、制御モジュール65は、HDMI端子22に接続されたHDMI対応機器と、HDMI I/F74を介して情報伝送を行なうことができる。
【0028】
さらに、上記制御モジュール65は、USB I/F76を介してUSB端子24と接続されている。これにより、制御モジュール65は、USB端子24に接続されたUSB対応機器と、USB I/F76を介して情報伝送を行なうことができる。
【0029】
さらに、上記制御モジュール65は、不揮発性メモリ68に記憶された録画予約リストに含まれた録画予約情報を参照し、受信信号に基づくコンテンツの録画動作を制御する。録画先としては、例えば内蔵HDD101、USB−HDD102がある。
【0030】
さらに、上記制御モジュール65は、明るさセンサー71からの明るさ検出レベルに基づき、映像表示部14のバックライトの明るさを制御する。また、上記制御モジュール65は、カメラ72からの動画情報に基づき、映像表示部14の対向位置のユーザ有無を判定し、映像表示部14の映像をオン/オフ制御する。
【0031】
次に、デジタルテレビジョン放送受像装置100による再生制御情報を含むコンテンツの存在を示すコンテンツ情報の情報出力制御の一例について説明する。例えば、コンテンツ情報は、コンテンツのタイトル及びコンテンツの再生時間等の情報を含む表示項目である。
【0032】
(第1の実施形態)
図2に示すフローチャートを参照し、第1の実施形態について説明する。
【0033】
例えば、コンテンツは、チューナ49、54、又は通信I/F73を介して受信されたコンテンツである。また、コンテンツは、コンテンツに対して設定された再生制御情報(パレンタル情報)を含むとする。
【0034】
ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、年齢制限情報(以下、第1の年齢制限情報と称する)を入力することができ、操作モジュール16又はリモートコントローラ17は、第1の年齢制限情報の入力に対応して、第1の年齢制限情報を設定する(ST101)。第1の年齢制限情報は、第1の年齢未満の視聴を制限するための情報である。例えば、不揮発性メモリ68は、設定された第1の年齢制限情報を記憶する。
【0035】
なお、不揮発性メモリ68は、事前に設定された登録パスワードを記憶し、第1の年齢制限情報の入力及び変更の要求に対応して、制御モジュール65は、パスワードの入力を要求する。これに対応して、ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、パスワードを入力し、制御モジュール65は、登録パスワードと入力パスワードとが一致することを条件として、第1の年齢制限情報の入力及び変更を許可し、新規の第1の年齢制限情報を設定したり、設定された第1の年齢制御情報を変更したりする。
【0036】
続いて、ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、例えば、内蔵HDD101に記憶された複数コンテンツのリスト表示を要求することができる。例えば、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、コンテンツリスト表示を要求すると、制御モジュール65は、内蔵HDD101に記憶された各コンテンツ(以下、説明を分かりやすくするために第1、第2、第3のコンテンツと称する)に含まれた再生制御情報に基づき、コンテンツリストの出力制御(表示制御)を実行する。
【0037】
制御モジュール65は、コンテンツリスト表示の要求を受けて(ST102)、第1のコンテンツから第1の再生制御情報を検出し、第2のコンテンツから第2の再生制御情報を検出し、第3のコンテンツから第3の再生制御情報を検出する。さらに、制御モジュール65は、第1の再生制御情報から第1のコンテンツに設定された第2の年齢制限情報を検出し、第2の再生制御情報から第2のコンテンツに設定された第3の年齢制限情報を検出し、第3の再生制御情報から第3のコンテンツに設定された第4の年齢制限情報を検出する(ST103、YES)。制御モジュール65は、設定された第1の年齢制限情報と、検出された第2、第3、第4の年齢制限情報とに基づき、コンテンツリストの出力(表示)を制限する。なお、第2の年齢制限情報は、第2の年齢未満の視聴を制限するための情報であり、第3の年齢制限情報は、第3の年齢未満の視聴を制限するための情報であり、第4の年齢制限情報は、第4の年齢未満の視聴を制限するための情報である。
【0038】
例えば、制御モジュール65は、第2の年齢制限情報の第2の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超え、第3の年齢制限情報の第3の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超え、第4の年齢制限情報の第4の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超える場合(ST104、YES)、第1、第2、第3のコンテンツの存在を示す第1、第2、第3のコンテンツ情報を含まない第1のコンテンツリストを出力する(ST105)。これに対応して、映像表示部14は、第1のコンテンツリストを表示する(図4参照)。なお、第1のコンテンツリストは、非表示条件に該当する第1、第2、第3のコンテンツ情報を含まないコンテンツリストである。
【0039】
ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、例えば、第1のコンテンツリストに含まれたコンテンツ情報を選択すると、制御モジュール65は、選択されたコンテンツ情報に対応するコンテンツの再生を開始し、映像表示部14は、選択されたコンテンツ情報に対応するコンテンツの映像を表示する。つまり、ユーザは、第1のコンテンツリストから、第1、第2、第3のコンテンツの再生を指示することはできないし、第1、第2、第3のコンテンツの存在を知ることもできない。
【0040】
また、制御モジュール65は、第2の年齢制限情報の第2の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超えず、第3の年齢制限情報の第3の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超えず、第4の年齢制限情報の第4の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超えない場合(ST104、NO)、第1、第2、第3のコンテンツの存在を示す第1、第2、第3のコンテンツ情報を含む第2のコンテンツリストを出力する(ST106)。これに対応して、映像表示部14は、第2のコンテンツリストを表示する(図5参照)。なお、第2のコンテンツリストは、全てのコンテンツ情報を含むコンテンツリストである。
【0041】
ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、例えば、第2のコンテンツリストに含まれた第1のコンテンツ情報を選択すると、制御モジュール65は、選択された第1のコンテンツ情報に対応する第1のコンテンツの再生を開始し、映像表示部14は、選択された第1のコンテンツ情報に対応する第1のコンテンツの映像を表示する。つまり、ユーザは、第2のコンテンツリストから、第1、第2、第3のコンテンツの再生を指示することができ、第1、第2、第3のコンテンツの存在を知ることもできる。
【0042】
また、制御モジュール65は、第2の年齢制限情報の第2の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超え、第3の年齢制限情報の第3の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超えず、第4の年齢制限情報の第4の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超えない場合(ST104、YES)、第1のコンテンツの存在を示す第1のコンテンツ情報を含まず、第2、第3のコンテンツの存在を示す第2、第3のコンテンツ情報を含む第3のコンテンツリストを出力する(ST105)。これに対応して、映像表示部14は、第3のコンテンツリストを表示する(図6参照)。なお、第3のコンテンツリストは、非表示条件に該当する第1のコンテンツ情報を含まないコンテンツリストである。
【0043】
ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、例えば、第3のコンテンツリストに含まれた第2のコンテンツ情報を選択すると、制御モジュール65は、選択された第2のコンテンツ情報に対応する第2のコンテンツの再生を開始し、映像表示部14は、選択された第2のコンテンツ情報に対応する第2のコンテンツの映像を表示する。つまり、ユーザは、第3のコンテンツリストから、第2、第3のコンテンツの再生を指示することができるし、第2、第3のコンテンツの存在を知ることもできるが、第1のコンテンツの再生を指示することはできないし、第1のコンテンツの存在を知ることもできない。
【0044】
(第2の実施形態)
図3に示すフローチャートを参照し、第2の実施形態について説明する。
【0045】
第2の実施形態では、第1の実施形態で説明したコンテンツリストの出力制限を解除するための解除パスワード(例えば暗証番号)を利用したコンテンツリストの出力制御(表示制御)について説明する。
【0046】
不揮発性メモリ68は、事前に設定された解除パスワードを記憶する。例えば、ユーザは、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、解除パスワードを入力し、制御モジュール65は、事前に設定された解除パスワードと、入力された解除パスワードとが一致することを条件として、コンテンツリストの出力制限を解除又は一時的に解除する。なお、解除パスワードの入力のタイミングは、コンテンツリストの表示前であってもよいし、コンテンツリスト表示中であってもよい。
【0047】
例えば、コンテンツリストの表示前に、解除パスワードが入力され、事前に設定された解除パスワードと、入力された解除パスワードとが一致している場合、制御モジュール65は、コンテンツリスト表示の要求を受けて、第1、第2、第3のコンテンツの存在を示す第1、第2、第3のコンテンツ情報を含む第2のコンテンツリストを出力する。つまり、制御モジュール65は、第2の年齢制限情報の第2の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超え、第3の年齢制限情報の第3の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超え、第4の年齢制限情報の第4の年齢が第1の年齢制限情報の第1の年齢を超える場合であっても、第2のコンテンツリストを出力する。これに対応して、映像表示部14は、第2のコンテンツリストを表示する。
【0048】
また、制御モジュール65が、コンテンツリスト表示の要求を受けると(ST201、YES)、例えば、第1のコンテンツリストを表示する(ST202)。ここで、コンテンツリストの表示停止の指示がなく(ST203、YES)、解除パスワードが入力され(ST204)、事前に設定された解除パスワードと、入力された解除パスワードとが一致した場合には(ST205、YES)、制御モジュール65は、第1のコンテンツリストの出力を停止し、替りに、第2のコンテンツリストを出力する。これに対応して、映像表示部14は、第1のコンテンツリストの表示を停止し、替りに、第2のコンテンツリストを表示する(ST206)。
【0049】
次に、コンテンツリストの出力制限を一時的に解除するケースについて説明する。つまり、コンテンツリストの出力制限の再開のタイミングについて説明する。
【0050】
例えば、上記したように、第1のコンテンツリストの表示中に(ST202)、解除パスワードが入力され(ST204、YES)、事前に設定された解除パスワードと、入力された解除パスワードとが一致した場合には(ST205、YES)、制御モジュール65は、第1のコンテンツリストの出力を停止し、替りに、第2のコンテンツリストを出力する。さらに、制御モジュール65は、所定時間経過後に(ST207、YES)、出力制限を再開し、第2のコンテンツリストの出力を停止し、替りに、第1のコンテンツリストを出力する。これに対応して、映像表示部14は、第1のコンテンツリストを表示し、次に、第1のコンテンツリストの表示を停止し、第2のコンテンツリストを表示し、所定時間経過後に、第2のコンテンツリストの表示を停止し、替りに、第1のコンテンツリストを表示する(ST202)。これにより、出力制限を一時解除したユーザが、映像表示部14から離れ、所定時間経過後に、別のユーザが、映像表示部14の画面を見ても、出力制限を一時解除したユーザが隠しておきたい第1のコンテンツ等の存在を別のユーザに知られることはない。
【0051】
また、制御モジュール65が、コンテンツリストの出力制限の一時的解除に基づき、第2のコンテンツリストを出力した後、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、コンテンツリストの出力停止を指示すると、制御モジュール65は、第2のコンテンツリストの出力を停止し、しかも、コンテンツリストの出力制限を再開する。従って、この後、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、コンテンツリストの出力を指示すると、制御モジュール65は、コンテンツリストの出力制限に基づき、例えば、第1のコンテンツリスト又は第3のコンテンツリストを出力する。これにより、出力制限を一時解除したユーザが、映像表示部14から離れ、その後に、別のユーザが、コンテンツリストの出力を指示しても、第2のコンテンツリストが表示されることはなく、出力制限を一時解除したユーザが隠しておきたい第1のコンテンツ等の存在を別のユーザに知られることはない。
【0052】
また、制御モジュール65が、コンテンツリストの出力制限の一時的解除に基づき、第2のコンテンツリストを出力した後、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、第1のコンテンツリストの中から第1のコンテンツ情報を選択すると、制御モジュール65は、第1のコンテンツの再生を開始する。その後、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、再生停止を指示すると、制御モジュール65は、第1のコンテンツの再生を停止し、しかも、コンテンツリストの出力制限を再開する。従って、この後、ユーザが、操作モジュール16又はリモートコントローラ17を介して、コンテンツリストの出力を指示すると、制御モジュール65は、コンテンツリストの出力制限に基づき、例えば、第1のコンテンツリスト又は第3のコンテンツリストを出力する。これにより、出力制限を一時解除したユーザが、隠しておきたい第1のコンテンツを再生し、再生を停止した後、映像表示部14から離れ、その後に、別のユーザが、コンテンツリストの出力を指示しても、第2のコンテンツリストが表示されることはなく、出力制限を一時解除したユーザが隠しておきたい第1のコンテンツ等の存在を別のユーザに知られることはない。
【0053】
以下、上記説明した第1の実施形態及び第2の実施形態についてまとめる。
【0054】
近年、視聴年齢制限が設定された番組(例えばアダルトコンテンツ)が放送されている。また、視聴年齢制限番組をLAN経由で受信し記録するデジタルメディアサーバ(DMS)機能を搭載したレコーダも増えている。レコーダは、記録された視聴年齢制限番組ををデジタルメディアプレイヤー(DMP)機能で再生することができる。また、レコーダは、配信された複数のコンテンツのタイトルなどをリスト表示するための表示情報を出力することができる。これに対応して、TV等の表示部は、配信された複数のコンテンツのタイトルなどをリスト表示する。リスト表示の中から1コンテンツのタイトルが選択されると、レコーダは、選択されたタイトルに対応したコンテンツを再生する。しかしながら、1台のレコーダをユーザA、Bが使用する場合、ユーザAが視聴年齢制限番組を記録し、ユーザAは視聴年齢制限番組をユーザB(例えば子供)に見せたくないことがある。さらに言うと、ユーザAは、視聴年齢制限番組の存在をユーザBに見せたなくないことがある。つまり、ユーザAは視聴年齢制限番組の存在通知を制限したい。
【0055】
上記第1及び第2の実施形態で説明したデジタルテレビジョン放送受像装置100は、サーバから配信されるコンテンツの再生やデジタルメディアコントローラ(DMC)から指示されたコンテンツをサーバに問い合わせ再生する機能を備え、再生対象のコンテンツのストリーム中のパレンタル情報を取得し、事前に設定された視聴年齢制限と、取得したパレンタル情報に含まれた視聴年齢制限とを比較し、パレンタル情報に含まれた視聴年齢制限が、事前に設定された視聴年齢制限を超える場合、前記再生対象のコンテンツの存在を示すタイトルバーを含まないリストを表示する。言い換えればデジタルテレビジョン放送受像装置100は、前記再生対象のコンテンツの存在を示すタイトルバーを非表示に制御する。
【0056】
さらに、デジタルテレビジョン放送受像装置100は、コンテンツリストの出力制限を解除するための解除パスワードの入力に対応して、出力制限を解除又は一時的に解除し、非表示に制御されたタイトルバーを表示又は一時的に表示することができる。つまり、ユーザは、解除パスワードを入力するだけで、非表示に制御されたタイトルバー等の表示を確認することができる。また、上記したように、デジタルテレビジョン放送受像装置100は、出力制限を一時的に解除し、非表示に制御されたタイトルバーを一時的に表示することができるので、ユーザが出力制限の再開を希望するタイミングで、出力制限を再開し、非表示に制御すべきタイトルバーを再び非表示に制御することができる。これにより、ユーザが出力制限の再設定を忘れても、このユーザが隠しておきたいコンテンツの存在が別のユーザに知られることはない。
【0057】
なお、上記したモジュールとは、ハードウェアで実現するものであっても良いし、CPU等を使ってソフトウェアで実現するものであってもよい。
【0058】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
1…デジタルテレビジョン放送受信装置、14…映像表示部、15…スピーカ、16…操作部、17…リモートコントローラ、18…受光部、19…メモリカード、21…LAN端子、22…HDMI端子、24…USB端子、47…アンテナ、48…入力端子、49…チューナ、50…PSK復調モジュール、51…信号処理モジュール、52…アンテナ、53…入力端子、54…チューナ、55…OFDM復調モジュール、56…チューナ、57…アナログ復調モジュール、58…グラフィック処理モジュール、59…音声処理モジュール、60a〜60d…入力端子、61…OSD信号生成モジュール、62…映像処理モジュール、65…制御モジュール、66…ROM、67…RAM、68…不揮発性メモリ、69…カードI/F、70…カードホルダ、73…通信I/F、74…HDMII/F、76…USBI/F、101…内蔵HDD

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の年齢未満の視聴を制限する第1の制限情報を設定する設定手段と、
コンテンツから第2の年齢未満の視聴を制限する第2の制限情報を検出する検出手段と、
前記第1及び第2の制限情報に基づき、前記コンテンツの存在を示すコンテンツ情報の出力を制限する情報出力制限手段と、
を備えた情報出力装置。
【請求項2】
前記情報出力制限手段は、前記第2の年齢が前記第1の年齢を超える場合、前記コンテンツ情報を含まない第1のコンテンツリストを出力する請求項1に記載の情報出力装置。
【請求項3】
前記情報出力制限手段は、前記第2の年齢が前記第1の年齢を超えない場合、前記コンテンツ情報を含む第2のコンテンツリストを出力する請求項2に記載の情報出力装置。
【請求項4】
前記第2のコンテンツリストに含まれた前記コンテンツ情報の選択に対応して前記コンテンツを再生する再生手段を備えた請求項3に記載の情報出力装置。
【請求項5】
情報出力制限を解除するための第1の解除情報を登録する登録手段と、
第2の解除情報を入力する入力手段と、
を備え、
前記情報出力制限手段は、前記第1及び第2の解除情報の一致に基づき、前記コンテンツ情報の出力の制限を解除し、前記第2のコンテンツリストを出力する請求項3又は4に記載の情報出力装置。
【請求項6】
前記情報出力制限手段は、前記第1及び第2の解除情報の一致に基づき、所定時間にわたり、前記第2のコンテンツリストを出力し、所定時間経過後、前記第2のコンテンツリストの出力を停止し、前記第1のコンテンツ情報を出力する請求項5に記載の情報出力装置。
【請求項7】
前記情報出力制限手段は、前記第1及び第2の解除情報の一致に基づき、前記第2のコンテンツリストを出力し、リスト情報の出力停止指示に対応して、前記第2のコンテンツリストの出力を停止し、前記リスト情報の出力停止後の前記リスト情報の出力指示に対応して、前記第1のコンテンツリストを出力する請求項5又は6に記載の情報出力装置。
【請求項8】
前記情報出力制限手段は、前記第1及び第2の解除情報の一致に基づき、前記第2のコンテンツリストを出力し、前記第2のコンテンツリストに含まれた前記コンテンツ情報の選択に対応した前記コンテンツの再生後のリスト情報の出力指示に対応して、前記第1のコンテンツリストを出力する請求項5乃至7の何れか1項に記載の情報出力装置。
【請求項9】
前記第1又は第2のコンテンツリストを表示する表示手段を備えた請求項3乃至8の何れか1項に記載の情報出力装置。
【請求項10】
受信信号に基づき前記コンテンツを記録する記録手段を備えた請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報出力装置。
【請求項11】
第1の年齢未満の視聴を制限する第1の制限情報を設定し、
コンテンツから第2の年齢未満の視聴を制限する第2の制限情報を検出し、
前記第1及び第2の制限情報に基づき、前記コンテンツの存在を示すコンテンツ情報の出力を制限する情報出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−89952(P2012−89952A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−233068(P2010−233068)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】