情報取得装置

【課題】オペレータの作業負担を軽減可能な情報取得装置を提供する。
【解決手段】読取装置1は、ヘリカルアンテナ10を取付部材12を介して筺体2の収容部6に収容する。ヘリカルアンテナ10は、中空の円筒形状であり、内部にバーコードスキャナ11を収容する。ヘリカルアンテナ10は、筒状の筒部アンテナの両端に基板を備え、読取部3側に位置する基板は、バーコードスキャナ11が臨む窓部を備える。ヘリカルアンテナ10とバーコードスキャナ11は、収容部6からそれぞれの読取軸Aを揃えて読取部3に臨む。読取装置1は、バーコード92を有する対象物品90に読取部3を向けて、バーコードスキャナ11によりバーコード92を読み取る。読取装置1は、RFIDタグ93を有する対象物品91に読取部3を向けて、ヘリカルアンテナ10によりRFIDタグ93と無線通信をおこなう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報取得装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットやコンビニエンスストアをはじめとして、商品販売の現場では、商品管理をおこなうためのPOS(Point Of Sale)システムが広く普及している。商品にはバーコードが付され、バーコードスキャナによりバーコードをスキャンすることで商品を一意に識別可能になっている。
【0003】
一方、近年になってRFID(Radio Frequency Identification)タグを商品に付して商品管理をおこなう要求があり、RFIDタグが安価に供給されることにより、利用場面の一層の拡大が見込まれる。
【0004】
しかしながら、市場に流通する商品は、未だ多くがバーコードを付したものであり、POSシステムがRFIDタグですべての商品を管理するまでには至っていない。
RFIDタグを用いた商品管理システムの導入においては、既存のバーコードによるPOSシステムからのスムーズな移行を図るため、バーコードに記録された識別情報と、RFIDタグに記憶された識別情報との紐付けをおこなうことが求められる。このため、RFIDリーダライタには、この紐付け作業を円滑に行うため、バーコードスキャナとRFIDリーダライタの両方の実装が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−329177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、バーコードスキャナとRFIDリーダライタの両方の読取装置(情報取得装置)への実装は、それぞれの実装スペースを必要とし、これらを納める筺体が大型化し、オペレータにとって扱いにくいものである場合があった。
【0007】
また、バーコードスキャナとRFIDリーダライタの読取軸が一致しない場合、オペレータは、紐付け作業時に、バーコードとRFIDタグとで情報取得対象が異なる毎に、読取装置の向きを変えなくてはならない。
【0008】
そこで、本発明は、オペレータの作業負担を軽減可能な情報取得装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、情報取得装置は、読取装置と、ヘリカルアンテナを備える。読取装置は、第1情報記録媒体から光学的に情報を読取可能である。ヘリカルアンテナは、第2情報記録媒体と無線通信可能である。
【0010】
ヘリカルアンテナは、筒部と、第1基板と、第2基板と、を備える。筒部は、スパイラル状の第1アンテナパタンが形成されている。第1基板は、読取装置が第1情報記録媒体を臨む窓部と、第1アンテナパタンと接続する第2アンテナパタンとを有し、筒部の一端側を支持する。第2基板は、筒部の他端側を支持する。
【発明の効果】
【0011】
上記の情報取得装置は、オペレータの作業負担を軽減可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施形態の読取装置の外観を示す図である。
【図2】第1の実施形態の読取装置の読取部方向の外観を示す図である。
【図3】第1の実施形態の読取装置の一部分解斜視図である。
【図4】第1の実施形態の読取装置におけるヘリカルアンテナとバーコードスキャナの実装スペースと読取軸を示す図である。
【図5】第1の実施形態の読取装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図6】第1の実施形態のヘリカルアンテナの外観を示す図である。
【図7】第1の実施形態の下面基板の外観を示す図である。
【図8】第1の実施形態の上面基板の外観を示す図である。
【図9】第1の実施形態の筒部アンテナの展開図である。
【図10】第2の実施形態の下面基板の外観を示す図である。
【図11】第3の実施形態のヘリカルアンテナの外観を示す図である。
【図12】第4の実施形態のヘリカルアンテナの外観を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本技術の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の読取装置について図1または図2を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の読取装置の外観を示す図である。図2は、第1の実施形態の読取装置の読取部方向の外観を示す図である。
【0014】
読取装置1は、バーコードを読み取るバーコードスキャナと、RFIDタグと無線通信をおこなうRFIDリーダライタとを備える。バーコードは、印刷によって物品に付され、あるいはシールなどのラベルに印刷されて物品に貼付され、あるいはタグに印刷されて留め具や接着剤等により物品に付される。また、RFIDタグは、接着剤により物品に貼付され、あるいは留め具により物品に付され、あるいは物品に埋設されて付される。
【0015】
読取装置1は、バーコードスキャナにより読み取ったバーコードから対象物品を特定可能な識別情報(たとえば、JANコードなど)を取得する。また、読取装置1は、RFIDリーダライタによりRFIDタグに記録された個体識別情報(RFIDタグの個体を特定可能な識別情報)を取得する。個体識別情報は、対象物品を一意に特定可能な識別情報に紐付けされており、間接的に対象物品を一意に特定可能にしている。なお、RFIDタグは、対象物品を一意に特定可能な識別情報(たとえば、JANコードなど)を記録したものであってもよい。したがって、言い換えれば、読取装置1は、対象物品から情報を取得する情報取得装置である。
【0016】
情報の取得対象となる物品(対象物品)は、商店における商品の他、流通経路における荷物、工場における部品や製品、図書館における蔵書などであってもよい。読取装置1は、オペレータが携帯するハンディターミナルであってもよいし、POS端末装置などに備えられるものであってもよい。たとえば、物品が商品である場合、読取装置1は、商品精算、在庫管理、あるいは棚卸の際に、バーコードスキャナ、あるいはRFIDリーダライタにより商品に付された情報を取得する。
【0017】
読取装置1は、オペレータが片手で操作可能なハンディタイプの筺体2を有し、読取部3、表示部4、操作部5を備える。筺体2は、バーコードスキャナ、RFIDタグと無線通信をおこなうためのヘリカルアンテナ、所要の電子部品を実装した基板、およびバッテリなどを内部に収容する。なお、筺体2は、ヘリカルアンテナが送受信する電波を遮蔽しない不導体(たとえば、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)などの樹脂)により形成されている。
【0018】
読取装置1は、筺体2の下端部に筺体2をオペレータが把持する把持部を兼ねる操作部5を配置し、筺体2の中央部に表示部4を配置し、筺体2の上端部に読取部3を配置する。
【0019】
読取部3は、先端に周囲より一段下がった略円形の凹部7と、凹部7の中に矩形の窓部8を有する。凹部7は、ヘリカルアンテナの位置、およびヘリカルアンテナの読取軸をオペレータに明示する。窓部8は、筺体2の開口であり、ガラスや樹脂などの透明な部材で閉塞される。窓部8からは、バーコードスキャナが臨み、バーコードスキャナの位置、およびバーコードスキャナの読取軸をオペレータに明示する。
【0020】
表示部4は、液晶表示装置による操作情報、読み取った識別情報、識別情報に対応する情報など各種情報を表示する。操作部5は、筺体2の前面(表示部4が臨む面)にファンクションキー、テンキー、選択キー、決定キー等の各種操作スイッチを備え、筺体2の側面にスキャントリガキー等の操作スイッチを備える。また、読取装置1は、音声による報知をおこなうためのスピーカ、振動による報知をおこなうためのバイブレータを備える。
【0021】
次に、第1の実施形態の読取装置1におけるヘリカルアンテナの実装について図3を用いて説明する。図3は、第1の実施形態の読取装置の一部分解斜視図である。
読取装置1は、筺体2の内部に、ヘリカルアンテナ10を収容する収容部6を備える。ヘリカルアンテナ10は、中空の円筒形状であり、内部空間にバーコードスキャナ11を収容する。ヘリカルアンテナ10は、係止部32,33、およびビス孔13を備える。係止部32は、取付部材12の係合部16を係止し、係止部33は、取付部材12の係合部17を係止する。ヘリカルアンテナ10は、ビス孔13と、取付部材12のビス孔14とを図示しないビスにより螺合して、取付部材12に固定される。
【0022】
取付部材12に固定されたヘリカルアンテナ10は、筺体2の収容部6に収容され、取付部材12のビス孔15に図示しないビスにより螺合して、筺体2に固定される。ヘリカルアンテナ10からは、取付部材12のケーブル引出孔18を通してケーブル19が引き出され、ケーブル19と所要の基板とが接続する。なお、バーコードスキャナ11からの図示しないハーネスについても同様に引き回されて所要の基板と接続する。
【0023】
このように、読取装置1は、ヘリカルアンテナ10の中空空間内にバーコードスキャナ11を収容したので、筺体2の内部に省スペースにヘリカルアンテナ10とバーコードスキャナ11を収容することができ、利用者の操作性を向上する。また、読取装置1は、ヘリカルアンテナ10とバーコードスキャナ11の読取軸を容易に一致させることができ、利用者の操作性を向上する。
【0024】
次に、第1の実施形態の読取装置1におけるヘリカルアンテナとバーコードスキャナの実装スペースと読取軸について図4を用いて説明する。図4は、第1の実施形態の読取装置におけるヘリカルアンテナとバーコードスキャナの実装スペースと読取軸を示す図である。
【0025】
ヘリカルアンテナ10とバーコードスキャナ11は、収容部6からそれぞれの読取軸Aを揃えて読取部3に臨む。バーコードスキャナ11は、照光装置(LED(Light Emitting Diode)、レーザ等)を備え、バーコード92の読取時に読取軸A方向を照射する。
【0026】
読取装置1は、バーコード92を有する対象物品90に読取部3を向けて、バーコードスキャナ11によりバーコード92を読み取ることで、対象物品90を特定可能な情報をバーコード92から取得することができる。なお、バーコード92は、光学的に読取可能な情報の一例であって、二次元バーコードや、OCR(Optical Character Recognition)により認識可能な文字や記号であってもよい。
【0027】
読取装置1は、RFIDタグ93を有する対象物品91に読取部3を向けて、ヘリカルアンテナ10によりRFIDタグ93と無線通信をおこなうことで、対象物品91を特定可能な情報をRFIDタグ93から取得することができる。なお、RFIDタグ93は、指向性を有するヘリカルアンテナ10と無線通信可能な情報記録媒体の一例である。
【0028】
なお、バーコードスキャナ11は、ヘリカルアンテナ10によるRFIDタグ93との無線通信時に、読取軸A(ヘリカルアンテナ10の中心軸)方向を照光装置により照射してもよい。これにより、読取装置1は、バーコードスキャナ11によるバーコード92の読取時、およびRFIDリーダによるRFIDタグ93の読取時に、読取軸A方向をオペレータに明示可能である。
【0029】
このように、読取装置1は、ヘリカルアンテナ10の中空空間内にバーコードスキャナ11を収容したので、ヘリカルアンテナ10とバーコードスキャナ11の読取軸Aを容易に一致させることができ、利用者の操作性を向上する。
【0030】
次に、第1の実施形態の読取装置1のハードウェア構成について図5を用いて説明する。図5は、第1の実施形態の読取装置のハードウェア構成例を示す図である。
読取装置1は、制御装置100に各種入出力装置を接続する。制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、フラッシュROM(Read Only Memory)103、通信インタフェース104、グラフィック処理装置105、および入出力インタフェース106が接続されている。
【0031】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやサーバを実行するためのアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。フラッシュROM103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
【0032】
グラフィック処理装置105には、図示しない液晶表示装置(表示部4)が接続されている。グラフィック処理装置105は、CPU101からの命令に従って、画像を液晶表示装置に表示させる。
【0033】
入出力インタフェース106には、バーコードスキャナ11、RFIDリーダライタ109、および図示しないスピーカ、バイブレータ、各種操作キースイッチ等が接続されている。また、入出力インタフェース106は、可搬型記録媒体108への情報の書込み、および可搬型記録媒体108への情報の読出しが可能な可搬型記録媒体インタフェースと接続可能になっている。入出力インタフェース106は、バーコードスキャナ11、RFIDリーダライタ109、および各種操作キースイッチ等から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
【0034】
通信インタフェース104は、たとえば、無線通信、またはRS−232C(Recommended Standard 232 version C)やUSB(Universal Serial Bus)接続の接続形式で、読取装置1をPOS端末やPOSサーバに通信可能に接続する。通信インタフェース104は、POS端末やPOSサーバとの間でデータの送受信をおこなう。
【0035】
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
なお、読取装置1は、それぞれFPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processer)などからなるモジュールを含んで構成することもでき、CPU101を有しない構成とすることもできる。その場合、読取装置1は、それぞれ不揮発性メモリ(たとえば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、フラッシュメモリ型メモリカードなど)を備え、モジュールのファームウェアを記憶する。不揮発性メモリは、可搬型記録媒体108、あるいは通信インタフェース104を介してファームウェアを書き込むことができる。このように読取装置1は、不揮発性メモリに記憶されているファームウェアを書き換えることにより、ファームウェアの更新をおこなうこともできる。
【0036】
次に、第1の実施形態のヘリカルアンテナ10とバーコードスキャナ11について図6から図9を用いて説明する。図6は、第1の実施形態のヘリカルアンテナの外観を示す図である。図7は、第1の実施形態の下面基板の外観を示す図である。図8は、第1の実施形態の上面基板の外観を示す図である。図9は、第1の実施形態の筒部アンテナの展開図である。
【0037】
ヘリカルアンテナ10は、円筒形状のマルチフィラ(多巻線)ヘリカルアンテナである。例示するヘリカルアンテナ10は、4巻線であるが、その他の巻線数(たとえば、2巻線、8巻線など)であってもよい。
【0038】
ヘリカルアンテナ10は、筒部アンテナ50と、上面基板30と、下面基板40を備える。ヘリカルアンテナ10は、筒部アンテナ50の両側端部を上面基板30と、下面基板40に接続して、中空空間を形成している。中空空間内には、バーコードスキャナ11を備え、読取装置1の省スペース化を図っている。
【0039】
筒部アンテナ50は、4巻線のアンテナパタンを筒状にして備える。筒部アンテナ50のアンテナパタンは、たとえば、円筒形状の躯体の表面に金属ペーストインク(銀ペーストインクなど)によって印刷されたパタンであってもよいし、金属線等の導体であってもよい。
【0040】
ヘリカルアンテナ10は、一般的なタグアンテナに用いられているパッチアンテナと異なり、中空空間内に導体が存在してもアンテナ特性への影響が少ないといった特徴がある。これにより、読取装置1は、ヘリカルアンテナ10のアンテナ特性の低減を抑制しながら、中空空間内にバーコードスキャナ11を備え、読取装置1の省スペース化を図っている。
【0041】
下面基板40は、読取部3側に位置する基板である。下面基板40は、略円形状の基板であり、たとえば、ガラスエポキシ樹脂積層板である。下面基板40は、アンテナパタン接続部41(41a,41b,41c,41d)、窓部42、アンテナパタン43、ビス孔44、接続部45を備える。
【0042】
下面基板40は、下面基板40の外周部に沿って等間隔(90度間隔)に4つのアンテナパタン接続部41(41a,41b,41c,41d)を配置する。アンテナパタン接続部41は、それぞれ筒部アンテナ50の基板接続部53と接続する。
【0043】
アンテナパタン43は、4つのアンテナパタン接続部41のうちの対向する2対(アンテナパタン接続部41a,41cの対と、アンテナパタン接続部41b,41dの対)を円弧形状のパタンで接続する。2つの円弧形状のパタンは、接続部45で接続する。このように、アンテナパタン43は、下面基板40を不均一な大きさの4つの領域に分割する。これにより、下面基板40は、アンテナパタン43を避けて、バーコードスキャナ11が臨む窓部42の配置領域を確保できる。
【0044】
また、2つの円弧形状のパタンは、接続部45を下面基板40の中央部から周縁部側にずらすことにより、下面基板40の中央部近傍に窓部42を設けることを可能にする。これにより、ヘリカルアンテナ10が指向する方向と、バーコードスキャナ11が臨む方向とを、より近接させることができる。
【0045】
なお、下面基板40は、最大の大きさとなる領域に窓部42を設けるが、窓部42を備えるのに十分な大きさがあれば、最大となる領域以外の領域、すなわち相対的に大きな領域に窓部42を設けるようにしてもよい。また、窓部42を設けるのに十分な大きさを確保できるのであれば、アンテナパタン43のパタン形状は、円弧形状に限らなくてもよい。
【0046】
窓部42の周縁には、バーコードスキャナ11をビスにより螺合するための4つのビス孔44がある。このように、アンテナパタン43は、バーコードスキャナ11の周縁を含めてバーコードスキャナ11の配置領域を確保可能にするので、バーコードスキャナ11の固定方法を広く選択可能にしている。
【0047】
上面基板30は、読取部3と反対側に位置する基板である。上面基板30は、略円形状の基板であり、たとえば、ガラスエポキシ樹脂積層板である。上面基板30は、アンテナパタン接続部31(31a,31b,31c,31d)、係止部32,33、複数の電子部品実装部34、配線引出部35、2つのビス孔13を備える。
【0048】
上面基板30は、上面基板30の外周部に沿って等間隔(90度間隔)に4つのアンテナパタン接続部31(31a,31b,31c,31d)を配置する。アンテナパタン接続部31は、それぞれ筒部アンテナ50の基板接続部54と接続する。
【0049】
複数の電子部品実装部34は、アンテナ回路を構成するバラン、ハイブリッド、抵抗、コンデンサ、コイルなどの電子部品を実装する。配線引出部35は、バーコードスキャナ11と所要の基板を接続するフレキケーブル36を引き出すためのスリットである。
【0050】
筒部アンテナ50は、円筒の外周面に4つのアンテナパタン52(52a,52b,52c,52d)を備える。たとえば、筒部アンテナ50は、樹脂製のパイプの外周面に金属箔が貼付されている。
【0051】
4つのアンテナパタン52(52a,52b,52c,52d)は、1本毎に独立したパタンである。4つのアンテナパタン52(52a,52b,52c,52d)は、一端を、アンテナパタン接続部41と接続する基板接続部53(53a,53b,53c,53d)とする。4つのアンテナパタン52(52a,52b,52c,52d)は、他端を、アンテナパタン接続部31と接続する基板接続部54(54a,54b,54c,54d)とする。
【0052】
各アンテナパタン52は、上面基板30、および下面基板40の外周(円周)の4分の1の間隔を開けて配置される。筒部アンテナ50が円筒形状に巻かれたときに、各アンテナパタン52は、螺旋(スパイラル)状になり、基板接続部53と基板接続部54を半周分ずれた位置で接続する。
【0053】
具体的には、アンテナパタン52aは、基板接続部53aがアンテナパタン接続部41aと接続したときに、基板接続部54aがアンテナパタン接続部31cと接続する。アンテナパタン52bは、基板接続部53bがアンテナパタン接続部41bと接続したときに、基板接続部54bがアンテナパタン接続部31dと接続する。アンテナパタン52cは、基板接続部53cがアンテナパタン接続部41cと接続したときに、基板接続部54cがアンテナパタン接続部31aと接続する。アンテナパタン52dは、基板接続部53dがアンテナパタン接続部41dと接続したときに、基板接続部54dがアンテナパタン接続部31bと接続する。
【0054】
筒部アンテナ50は、上面基板30、および下面基板40と両端で接続することにより、内部にバーコードスキャナ11を保持可能とする。なお、筒部アンテナ50と、上面基板30および下面基板40との接続は、アンテナパタン52と、アンテナパタン接続部31およびアンテナパタン接続部41とのハンダ接続やコネクタ接続とすることができる。
【0055】
なお、ヘリカルアンテナ10が円筒形である形成例を示したが、円筒形に限らず、底面を多角形(たとえば、8角形、16角形など)とする筒状であってもよい。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態のヘリカルアンテナを図10を用いて説明する。図10は、第2の実施形態の下面基板の外観を示す図である。
【0056】
下面基板60は、読取部3側に位置する基板である。下面基板60は、略円形状の基板であり、たとえば、ガラスエポキシ樹脂積層板である。下面基板60は、アンテナパタン接続部61(61a,61b,61c,61d)、窓部62、アンテナパタン63、ビス孔64を備える。
【0057】
下面基板60は、下面基板60の外周部に沿って等間隔(90度間隔)に4つのアンテナパタン接続部61(61a,61b,61c,61d)を配置する。アンテナパタン接続部61は、それぞれ筒部アンテナ50の基板接続部53と接続する。
【0058】
アンテナパタン63は、窓部62を内側に配した環状のパタンと、4つのアンテナパタン接続部61と環状のパタンとを接続する接続パタンとを含んで構成される。このように、アンテナパタン63は、下面基板60の中央部に窓部62を形成する。これにより、下面基板60は、アンテナパタン63を避けて、バーコードスキャナ11が臨む窓部62の配置領域を確保できる。また、アンテナパタン63は、ヘリカルアンテナ10が指向する方向と、バーコードスキャナ11が臨む方向とを、より近接させることができる。また、アンテナパタン63は、バーコードスキャナ11の視野を良好に確保可能であり、バーコードスキャナ11の視野へのアンテナパタン63の干渉を防止可能である。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態のヘリカルアンテナに収容するバーコードスキャナの固定について図11を用いて説明する。図11は、第3の実施形態のヘリカルアンテナの外観を示す図である。
【0059】
ヘリカルアンテナ70は、バーコードスキャナ71を下面基板72にはんだ付けで固定する。下面基板72は、図示しない窓部の周縁部にバーコードスキャナをはんだ付けで固定するためのパタンを備える。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態のヘリカルアンテナに収容するバーコードスキャナの固定について図12を用いて説明する。図12は、第4の実施形態のヘリカルアンテナの外観を示す図である。
【0060】
ヘリカルアンテナ73は、上面基板74から立設するポスト77によりバーコードスキャナ76を支持し、固定する。バーコードスキャナ76は、上面基板74に支持された状態で下面基板75が備える図示しない窓部から臨む。ポスト77の各々は、ボス孔78に図示しないボスを挿入して上面基板74に支持される。
【0061】
このとき、ヘリカルアンテナ73は、ポスト77により上面基板74と下面基板75を接続して、ヘリカルアンテナ73の剛性を高めるようにしてもよい。
なお、4本のポスト77がバーコードスキャナ76を支持する例を示したが、これに限らず、1本、または2本以上の任意の数でもよい。また、バーコードスキャナ76が下面基板75に近接して窓部に臨む例を示したが、ポスト77の長さは、ヘリカルアンテナ73がバーコードスキャナ76を収容可能な範囲内で任意に設定可能である。たとえば、バーコードスキャナ76の視野が狭い場合には、ポスト77を短くしてもよい。
【0062】
なお、制御装置100は、バーコードスキャナ11によるバーコード92の読取指示の入力があった場合に、読取軸A方向を照光装置により照射して、バーコードの読取位置を報知するバーコードスキャナ報知処理をおこなうことができる。
【0063】
また、制御装置100は、ヘリカルアンテナ10によるRFIDタグ93との無線通信の指示の入力があった場合に、読取軸A方向を照光装置により照射して、ヘリカルアンテナ10が指向する方向を報知する無線通信報知処理をおこなうことができる。
【0064】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、制御装置100が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(可搬型記録媒体を含む)に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
【0065】
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0066】
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
【0067】
なお、上述の実施の形態は、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0068】
1 読取装置
2 筺体
3 読取部
4 表示部
5 操作部
6 収容部
7 凹部
8 窓部
10 ヘリカルアンテナ
11 バーコードスキャナ
12 取付部材
90,91 対象物品
92 バーコード
93 RFIDタグ
A 読取軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1情報記録媒体から光学的に情報を読取可能な読取装置と、
第2情報記録媒体と無線通信可能なヘリカルアンテナと、
を備え、
前記ヘリカルアンテナは、
スパイラル状の第1アンテナパタンが形成された筒部と、
前記読取装置が前記第1情報記録媒体を臨む窓部と、前記第1アンテナパタンと接続する第2アンテナパタンとを有し、前記筒部の一端側を支持する第1基板と、
前記筒部の他端側を支持する第2基板と、
を備えることを特徴とする情報取得装置。
【請求項2】
前記第1アンテナパタンは、複数のアンテナ線を備え、
前記第2アンテナパタンは、前記第2基板の周縁部で前記複数のアンテナ線と各々接続し、前記複数のアンテナ線を接続する接続部を備え、
前記接続部は、前記第2基板の中央部を避けた位置に設けられ、
前記第1基板は、前記第2アンテナパタンが前記第2基板を分割してできる複数の領域のうち相対的に大きな領域に前記窓部を配すること、
を特徴とする請求項1に記載の情報取得装置。
【請求項3】
前記第1アンテナパタンは、複数のアンテナ線を備え、
前記第2アンテナパタンは、前記第2基板の周縁部で前記複数のアンテナ線と各々接続し、前記複数のアンテナ線を接続する接続部を備え、
前記接続部は、前記第2アンテナパタンが前記第2基板を分割してできる複数の領域の大きさを不均一とする位置に設けられ、
前記第1基板は、前記複数の領域のうち相対的に大きな領域に前記窓部を配すること、
を特徴とする請求項1に記載の情報取得装置。
【請求項4】
前記ヘリカルアンテナは、4巻線であって、
前記第2アンテナパタンは、対向するアンテナ線を円弧形状のアンテナパタンで接続し、2つの円弧形状のアンテナパタンの交差位置を前記接続部とし、
前記第1基板は、前記2つの円弧の内側に前記窓部を配すること、
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報取得装置。
【請求項5】
前記第2アンテナパタンは、前記窓部を内側に配した環状のアンテナパタンに複数のアンテナ線を接続することを特徴とする請求項1に記載の情報取得装置。
【請求項6】
前記読取装置は、前記第1基板に支持されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の情報取得装置。
【請求項7】
前記読取装置は、前記第2基板に支持されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の情報取得装置。
【請求項8】
前記読取装置の読取軸、および前記ヘリカルアンテナの中心軸に沿って、対象物を照射する照射装置を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の情報取得装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−114550(P2013−114550A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261743(P2011−261743)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】