説明

情報提供システム、情報処理装置、情報提供装置、情報処理方法、情報提供方法、情報処理プログラム、情報提供プログラム及び情報記録媒体等

【課題】位置情報を公開することができる情報提供システム等の技術分野を提供する。
【解決手段】Webサーバ1(システム制御部40)は、位置情報を受信し、受信した位置情報に示される位置と既に登録された指定位置情報に示される位置が一致する場合には、位置情報の公開を制限する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、ユーザの位置表示を他のユーザへ公開することが出来る情報提供システム等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上のコミュニケーションツールとして、ウェブログ(Weblog)サービスや、チャットサービスが一般化している。
【0003】
ウェブログサービスは、その構成語である「Weblog」を略して「blog(ブログ)」と称されている。当該ブログは、一般的に、日々更新されるタイプのウェブサイトを意味するものであり、例えば、当該ウェブログの開設者により収集・保存され、インターネット上で公開されたニュース等の記事やウェブページに対して、その記事等の閲覧者がリンクを貼ると共に、当該閲覧者の個人的な意見、批評、解説等のコメント(記事)を書き加え、その書き加えられたコメントが時系列に保存されるウェブサイトのことである。
【0004】
また、ブログには、当該コメントの他に、コメント作成場所等の当該コメントに付随する情報が併記される。即ち、ブログではユーザがコメントを作成した現在位置を表示させることが可能であり、現在位置を表示することにより、ブログのコメントに現実感を与える等の効果を奏しており、当該サービスの利用性向上を図っている。
【0005】
チャットサービスは、ある程度まとまった内容を非同期にやり取りする前記ブログ等とは異なり、実際の会話のように短い文章をリアルタイムにやり取りしてコミュニケーションを行なうシステムやサービスをいう。
【0006】
チャットサービスにおいても、チャットを利用するユーザ間の現在位置を表示することにより、ユーザ相互間で親近感を与えられ、当該サービスの利用性の向上が図られている。
【0007】
特許文献1では、位置情報を元にチャットルームを作成し検索し、チャット中に参加者の位置を表示することができる発明が開示されている。
【特許文献1】特開2003−058482号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、これらブログにおいて、ユーザがコメントを作成した現在位置を表示したり、チャットサービスにおいて、チャットを利用するユーザの現在位置を表示することは、不特定の人間に対して自己の所在を告知することとなるため、ユーザのプライバシーが侵害される等の問題を招来させてしまう。
【0009】
そこで、本願は、このような点の解消を課題の一つとし、ユーザの安全性を考慮しつつ情報を開示することを可能とした情報提供システム、情報処理装置、情報提供装置、情報処理方法、情報提供方法、情報処理プログラム、情報提供プログラム及び記録媒体等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の情報処理装置の発明は、ユーザが所有する情報処理装置を用いて入力される位置情報を、他のユーザが所有する他の情報処理装置へ送信し、前記他の情報処理装置の表示部に表示することにより、前記位置情報を前記他のユーザへ提供する情報処理装置であって、前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力するための入力画面を表示する表示手段と、前記入力された指定位置情報を記憶する記憶手段と、前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の送信を制限する送信制限手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載の情報提供システムの発明は、ユーザの所有する情報処理装置を用いて入力される位置情報を入力し前記位置情報を送信する送信手段を備えた情報処理装置と、前記情報処理装置から前記位置情報を受信する受信手段と前記受信した位置情報を前記他のユーザに対してネットワーク上に公開する公開手段を備える情報提供装置とを備え、一のユーザが作成した前記位置情報を他のユーザへ提供する情報提供システムであって、前記情報処理装置は、前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力するための入力画面を表示する表示手段と、前記送信手段は、さらに、前記指定位置情報を前記情報提供装置へ送信し、前記情報提供装置は、前記受信手段において前記入力された指定位置情報を受信し、前記入力された指定位置情報を記憶する記憶手段と、前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の公開を制限する公開制限手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項10に記載の情報提供装置の発明は、情報処理装置から位置情報を受信する受信手段と前記受信した位置情報を前記他のユーザに対してネットワーク上に公開する公開手段を備えることにより、一のユーザが作成した前記位置情報を他のユーザへ提供する情報提供装置であって、前記受信手段において、前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力する入力画面を通じて入力された前記指定位置情報に相当する制定位置情報を受信し、前記指定位置情報を記憶する記憶手段と、前記位置情報に示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の公開を制限する公開制限手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項11に記載の情報処理方法の発明は、ユーザが所有する情報処理装置を用いて入力される位置情報を、他のユーザが所有する他の情報処理装置へ送信し、前記他の情報処理装置の表示部に表示することにより、前記位置情報を前記他のユーザへ提供する情報処理方法であって、前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力するための入力画面を表示する表示工程と、前記入力された指定位置情報を記憶する記憶工程と、前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の送信を制限する送信制限工程と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項12に記載の情報提供方法の発明は、情報処理装置から位置情報を受信する受信工程と前記受信した位置情報を他のユーザに対してネットワーク上に公開する公開工程を備えることにより、一のユーザが作成した前記位置情報を前記他のユーザへ提供する情報提供方法において、前記受信工程において、前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力する入力画面を通じて入力された前記指定位置情報に相当する制定位置情報を受信し、前記入力された指定位置情報を記憶する記憶工程と、前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の公開を制限する公開制限工程と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、請求項13に記載の情報処理プログラムの発明は、ユーザが所有する情報処理装置を用いて入力される位置情報を、他のユーザが所有する他の情報処理装置へ送信し、前記他の情報処理装置の表示部に表示することにより、前記位置情報を前記他のユーザへ提供する情報処理装置に含まれるコンピュータを、前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力するための入力画面を表示する表示手段、前記入力された指定位置情報を記憶する記憶手段、前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の送信を制限する送信制限手段、として機能させることを特徴とする。
【0016】
また、請求項14に記載の情報提供プログラムの発明は、情報処理装置から位置情報を受信する受信手段と前記受信した位置情報を他のユーザに対してネットワーク上に公開する公開手段を備えることにより、一のユーザが作成した前記位置情報を前記他のユーザへ提供する情報提供装置に含まれるコンピュータを、前記受信手段において、前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力する入力画面を通じて入力された前記指定位置情報に相当する制定位置情報を受信し、前記入力された指定位置情報を記憶する記憶手段、前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の公開を制限する公開制限手段、として機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本願の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本願を適用した場合の実施形態である。
[1.情報提供システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る情報提供システムSの構成及び機能概要について、図1乃至図3を用いて説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0019】
図1に示すように、情報提供システムSは、情報提供装置の一例としてのWebサーバ1、記憶手段の一例としてのデータベースサーバ2及び情報処理装置の一例としての複数のユーザ端末3a及び3b等とを含んで構成されている。
【0020】
複数のユーザ端末3a等及びWebサーバ1とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。また、Webサーバ1及びデータベースサーバ2とは、例えば、LAN(Local Area Network)を介して相互にデータ(情報)の送受信が可能になっている。
【0021】
また、複数のユーザ端末相互間においては、無線又は有線通信回線等(例えば、赤外線光学受信装置又はBluetooth等)を用いて相互にデータ(情報)の送受信が可能となっている。
【0022】
このような構成の情報提供システムSにおいて、Webサーバ1は、ネットワークNWを通じて、データベース2aに登録されたデータを提供するために設置されたサーバコンピュータである。
【0023】
より具体的には、ユーザが、例えば自己が所有するユーザ端末3aを用いて、位置(例えば、自宅、お勧めのレストラン、お勧めのアミューズメント施設または自宅周辺の施設等。)についての情報である位置情報(例えば、自宅であれば自宅の住所又は最寄り駅名を示す情報、お勧めレストラン等の店舗であればお勧めのレストラン等の店舗の店舗名、所在地又は最寄り駅名を示す情報、お勧めのアミューズメント施設であればお勧めのアミューズメント施設の名称、所在地又は最寄り駅名を示す情報、自宅周辺の施設であれば自宅周辺の施設の名称、所在地又は最寄り駅名を示す情報等。以下、「位置情報」とする。)を入力し、入力したこれらの情報を、Webサーバ1へ送信する。Webサーバ1は、位置情報を受信し、データベース2aに登録する。
【0024】
そして、登録した位置情報に対して、他のユーザへ閲覧可能に表示することを可能とするために、一例として、PHP(Hypertext Preprocessor)等によって実現された、情報提供ツールとして機能するようになっている。このような情報提供ツールとして機能するために、Webサーバ1には、後述する、Webサーバプログラム等がインストールされている。
【0025】
また、ユーザは、位置情報に含まれる位置のうち、他のユーザからの閲覧(他のユーザへの公開)を制限することを望む位置である指定位置についての情報(例えば、自宅の所在地を示す情報、自己の勤務地、通学する学校又は、後述するユーザが所有するユーザ端末に搭載されるGPS(Global Positioning System)等を用いて示される現在位置が示す情報等。以下、「指定位置情報」という。)を指定し、当該指定位置情報を入力し、ユーザ端末3a等の操作により、Webサーバ1へ送信する。Webサーバ1は、指定位置情報を受信し、データベース2aに登録する。なお、指定位置情報は、ユーザが他のユーザへの公開を制限することを望む位置であることから、危険エリアと把握することもできる。
【0026】
そして、Webサーバ1は、あるユーザから受信した位置情報に示される位置とデータベース2aに登録した指定位置情報に示される位置が一致する場合には、これら位置情報の他のユーザへの閲覧を制限(例えば、一定時間経過後に閲覧可能としたり、位置情報を送信したユーザが現在位置より一定距離はなれた後に閲覧可能としたり、現在位置から遠ざかっている場合に閲覧可能としたり又は、ユーザの明示の許可があった場合に閲覧可能とする等)するようになっている。
【0027】
データベースサーバ2は、データベース2aを管理するサーバコンピュータであり、MySQL等のRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)の適用によって実現されている。具体的には、データベースサーバ2は、Webサーバ1や図示せぬサーバコンピュータ等からの要求に応じて、データベース2aへのデータの新規登録及び更新、データベース2aからの情報検索及び出力等の処理を行なうようになっている。
【0028】
なお、データベース2aには、例えば、ユーザが入力する位置情報や指定位置情報等がユーザ毎に登録されている。
【0029】
複数のユーザ端末3a等は、位置情報及び指定位置情報の作成、位置情報及び指定位置情報の送受信、又はWebサーバ1へアクセスし、情報提供ツールを利用するためにユーザにより用いられるものである。
【0030】
より具体的には、ユーザ端末3a等は、Webサーバ1にインストールされたWebサーバプログラムを用いて、位置情報及び指定位置情報をWebサーバ1へ送信(アップロード)する。また、全てのユーザに対して閲覧可能とされている位置情報を受信するために用いられる。
【0031】
また、複数のユーザ端末3a等のユーザは、ユーザインターフェースを通じて、これらWebサーバプログラム等利用することができる。ユーザインターフェースは、詳しくは後述するが、例えば、HTML等で記述されたスクリプト言語を、PHPが実行し、その結果をHTMLデータとして複数のユーザ端末3a等のWebブラウザに出力(ネットワークNWを介して送信)することによって実現される。
【0032】
また、詳しくは後述するが、複数のユーザ端末3a等においても、指定位置情報を登録することができるようになっている。そして、ユーザが複数のユーザ端末3a等相互間において位置情報を送受信する際に、送信側のユーザが送信しようとする位置情報に示される位置と送信側のユーザのユーザ端末に登録された指定位置が一致する場合には、位置情報の送信を制限するようになっている。このような機能を実現させるために、ユーザ端末3a等には、ユーザアプリケーションプログラムがインストールされている。
【0033】
次に、Webサーバ1の構成及び機能について、図2を用いて説明する。
【0034】
図2は、本実施形態に係るWebサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0035】
図2に示すように、Webサーバ1は、操作部31と、表示部32(例えば、液晶ディスプレイ等)と、通信部33と、ドライブ部34と、記憶部35と、入出力インターフェース36と、システム制御部40と、を備えている。システム制御部40と入出力インターフェース36とは、システムバス41を介して接続されている。
【0036】
操作部31は、例えば、キーボード、マウス等であり、オペレータ等からの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部40に出力する。表示部32は、例えば、液晶ディスプレイ等であり、文字や画像等の情報を表示する。通信部33は、ネットワークNW等に接続して、データベースサーバ2、ユーザ端末3a等との通信状態を制御する。ドライブ部34は、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスクDKからデータ等を読み出す一方、当該ディスクDKに対してデータ等を記録する。また、記憶部35は、例えば、ハードディスクドライブ等であり、各種プログラム及びデータ等を記録する。入出力インターフェース36は、操作部31〜記憶部35とシステム制御部40との間のインターフェース処理を行なう。システム制御部40は、CPU(Central Processing Unit)37、ROM(Read Only Memory)38、RAM(Random Access Memory)39等を備える。
【0037】
さらに、記憶部35には、所定のオペレーティングシステム、上述したWebサーバプログラム等が記憶されている。なお、これらのプログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、CD−ROM等のディスクDKに記録されてドライブ部34を介して読み込まれるようにしても良い。
【0038】
システム制御部40は、本実施形態において、本発明における受信手段、公開手段及び公開制限手段の一例を構成している。
【0039】
そして、システム制御部40は、CPU37が、ROM38や記憶部35に記憶された各種プログラム、例えば、Webサーバプログラム等を読み出し実行することによりWebサーバ1の各部を制御するとともに、上述した各手段等として機能するようになっている。
【0040】
この各手段等としての機能については、後述する。
【0041】
次に、複数のユーザ端末3a(3b)の構成及び機能について、図3を用いて説明する。
【0042】
図3は、本実施形態に係る複数のユーザ端末3a(3b)の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0043】
図3に示すように、ユーザ端末3aは、操作部51と、表示部52(例えば、液晶ディスプレイ等)と、通信部53と、ドライブ部54と、記憶部55と、GPS受信部65と、入出力インターフェース56と、システム制御部60と、を備えている。システム制御部60と入出力インターフェース56とは、システムバス61を介して接続されている。
【0044】
操作部51は、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネル等であり、オペレータ等からの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部60に出力する。表示部52は、例えば、液晶ディスプレイ等であり、文字や画像等の情報を表示する。また表示部は、指定位置情報の入力画面(図5参照)及びWebサーバプログラムの一例としての表示画面(図6参照)等を表示する。通信部53は、ネットワークNW等に接続して、Webサーバ1及びデータベースサーバ2等との通信状態を制御する。ドライブ部54は、例えば、フレキシブルディスク、CD、DVD等のディスクDKからデータ等を読み出す一方、当該ディスクDKに対してデータ等を記録する。また、記憶部55は、例えば、ハードディスクドライブ等であり、各種プログラム及びデータ等を記録する。また、記憶部55には、ユーザによって入力される指定位置情報及び位置情報が登録される。入力する手段としては、例えば、上述したWebサーバプログラムに相当するプログラムが、システム制御部60にインストールされており、このプログラムの実行により実現される。入出力インターフェース56は、操作部51〜記憶部55及びGPS受信部65とシステム制御部60との間のインターフェース処理を行なう。システム制御部60は、CPU57、ROM58、RAM59等を備える。
【0045】
GPS受信部65は、衛星軌道上に配置され地球を周回するGPS衛星から出力される航法電波をGPSアンテナ(図示せず)を介して受信し、受信した信号に基づいて測位し、測位データ(経度及び緯度情報)を、システム制御部60へ供給する。
【0046】
また、通信部53は、複数のユーザ端末相互間において、例えば、赤外線受光素子又はBLUE TOOTHの適用により、データを送受信できるようになっている。なお、これらは公知の技術であるため、詳しい説明は省略する。
【0047】
システム制御部60は、本実施形態において、本発明における表示手段、送信手段、現在位置測定手段及び送信制御手段の一例を構成している。 そして、システム制御部60は、CPU57が、ROM58や記憶部55に記憶された各種プログラムを読み出し実行することによりユーザ端末3aの各部を制御するとともに、上述した各手段等として機能するようになっている。
【0048】
この各手段等としての機能については、後述する。
【0049】
次に、本実施形態に係る情報提供システムの動作の概要について図4乃至図6を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る情報提供システムの動作の概要を示すフローチャート図である。
【0050】
図4において、例えばあるユーザは、ユーザ端末3aにインストールされた、ユーザインターフェースを利用して指定位置情報を作成し(ステップS1)、指定位置情報をWebサーバ1へ送信する(ステップS2)。
【0051】
具体的には、システム制御部60は、例えばWebブラウザプログラムを実行することにより、通信部53及びネットワークNWを介してWebサーバ1にアクセスし、当該Webサーバ1から提供された各種画面データを表示部52上に表示するようになっている。このように表示される画面としては、後述する、上記指定位置情報の入力画面(図5)があり、システム制御部60は、ユーザにより、当該入力画面を通じて入力された指定位置情報を、Webサーバ1に送信するようになっている。また、システム制御部60は、Webサーバ1から提供された上記Webサーバプログラムの一例としての表示画面(図6)を表示部52へ表示する。
【0052】
さらに、システム制御部60は、表示画面を通じて、ユーザがユーザ端末3a等により作成した指定位置情報及び位置情報を、ネットワークNWを介してWebサーバ1へ送信する。
【0053】
また、システム制御部40は、ユーザが、ユーザ端末3a等により作成した指定位置情報及び位置情報を、ネットワークNWを介して受信する。こうして受信された指定位置情報及び位置情報はデータベースサーバ2及びデータベース2aに記憶される。
【0054】
Webサーバ1は、指定位置情報を受信し、データベース2aに登録する(ステップS10)。かかる指定位置情報は、例えば、Webサーバプログラムが実行されユーザ端末3aのユーザインターフェースとしてのWebブラウザに出力された入力画面を通じて入力する。
【0055】
図5は指定位置情報の入力画面の一例を示す図である。
【0056】
図5に示す、表示画面100は、指定位置情報の入力画面の一例であり、「公開したくない場所を入力してください」とのメッセージが表示されている。図5では、一例として、指定位置情報入力欄101〜103、コメント欄104、公開制御内容指定部105〜107、コメント欄108及び送信ボタン108等を表示している。
【0057】
指定位置情報入力欄101〜103は、指定位置情報(例えば、ユーザが公開しなくない場所等)を入力する欄である。コメント欄104には、これから入力しようとする指定位置情報とユーザが送信する位置情報が一致した場合に、位置情報の公開を制御する具体的内容の選択を促す旨のコメントが表示されている。
【0058】
公開制限内容指定部105〜107は、位置情報の公開を制御するの具体的内容の一例を示しており、公開制限内容指定部としての公開しない欄105を選択すると、指定位置情報と位置情報が一致した場合に、Webサーバ1は、位置情報を公開(閲覧可能)しない。また、一定時間経過後、公開する欄106を選択すると、Webサーバ1は、位置情報が送信されてから一定時間経過後に位置情報を公開する。そして、送信された場所から、一定距離離れた場合に公開する107を選択すると、ユーザが、位置情報を送信した場所から、一定距離離れた場合に、システム制御部40は、位置情報を公開する。
【0059】
図4の説明に戻り、次いで、ユーザが、入力画面を用いて、位置情報を作成し(ステップS3)、他のユーザへ位置情報を公開するために、Webサーバ1へ位置情報を送信する(ステップS4)。
【0060】
システム制御部40は、受信した位置情報が登録された指定位置情報から決定されたある一定の範囲に入るかどうかを判別(位置情報に示される位置と指定位置が一致するか否かを判別)し(ステップS11)、一致する場合には(ステップS11:一致する場合)、受信した位置情報の公開(閲覧)を制限(例えば図3において公開制限内容指定部105〜107によって選択した内容を実行)する(ステップS13)。
【0061】
一方、一致しない場合には(ステップS11:一致しない場合)、位置情報を公開(制限せずに位置情報を公開)する(ステップS14)。
【0062】
これら位置情報の公開(ステップS13及びステップS14)は、例えば、Webサーバプログラムの一例としての表示画面を用いて実行される。このようなWebサーバプログラムの一例としての表示画面は、例えば、図6に示す図のようになっている。
【0063】
図6は、Webサーバプログラムの一例としての表示画面を示す図である。図6に示す、Webサーバプログラムの一例としてのブログ表示画面200は、上述した表示画面の一例であり、システム制御部40が受信した位置情報を示す画面が表示されている。
【0064】
具体的には、システム制御部40は、受信した位置情報を、他のユーザ端末3a等の閲覧要求に応じて、他のユーザ端末3a等の図示しない表示部等に表示させる為に、例えば、HTML等で記述されたスクリプト言語を、PHPが当該コンテンツの検索や表示画面を生成する等の処理を実行し、当該処理結果をHTMLデータとしてユーザ端末3a等のWebブラウザに出力(ネットワークNWを介して送信)等することにより、位置情報を提供するようになっている。
【0065】
より詳しくは、ユーザがユーザ端末3a等からWebブラウザを用いてWebサーバ1にブログ表示画面の閲覧要求をすると、後述するユーザ端末3a等の表示部52に、ブログ表示画面200が表示される。図6では、一例として、操作メニュー欄201、記事のタイトル欄202、記事の内容欄203、コンテンツ再生領域欄204、記事の投稿日欄205、記事の投稿時間欄206及び記事を作成した場所欄207等を表示している。
【0066】
操作メニュー欄201には、ブログを管理するための機能を実行するボタンやリンクが貼られたメッセージ等が設けられている。例えば、ブログに記事を作成したい場合には、操作メニュー欄201内の「記事を書く」部分をマウスの操作等により選択する。すると、図示しない専用の記事入力フォーム画面が表示され、例えば、記事のタイトル又は記事の内容を記入及びファイルの添付等が行なえるようになっている。また、記事を記入後、ブログ表示画面に他のユーザへ閲覧可能に表示させたい場合には、操作メニュー欄201内の「記事の投稿」部分をマウス等の操作により選択する。
【0067】
そしてシステム制御部60は、これら記事の内容をWebサーバ1へ送信する。このようにして、ユーザは位置情報を含む記事の内容について、Webサーバ1へ送信することができる。
【0068】
タイトル欄202は、ユーザが入力した記事のタイトルが表示される。タイトル欄202には、位置情報が入力されることがあり、本実施形態においては、位置情報として「レストラン○○」が表示されている。
【0069】
記事の内容欄203は、ユーザが入力した記事の内容が表示される。記事の内容欄203には、位置情報が入力されることがあり、本実施形態では、位置情報として「△△町」及び「レストラン○○」が表示されている。コンテンツ再生領域欄204には、ユーザが添付したコンテンツファイル(例えば動画ファイルや音声ファイル等)が再生可能に表示される。
【0070】
コンテンツファイルには、例えばレストランを映像や音声で紹介するデータが記録されており、位置情報を聴覚を通じて認識することができる。
【0071】
記事の投稿日欄205には記事が投稿された日が、記事の投稿時間欄206には記事が投稿された時間が、記事を投稿した場所欄207には記事が投稿された場所がそれぞれ表示される。記事を投稿した場所207には、位置情報が入力されることがあり、本実施形態では、位置情報として自宅が表示されている。
【0072】
上述したように、システム制御部40は、位置情報に示される位置と指定位置が一致するか否かを判断し、一致する場合には、他のユーザが閲覧可能に表示する前に、位置情報の公開を制限する(ステップS11参照)。
【0073】
具体的には、図6に示すブログ表示画面200において表示される記事のタイトル欄202、記事の内容欄203、記事を作成した場所欄207等には位置情報が含まれている。これらの位置情報は、ブログの記事を投稿した例えばあるユーザによってユーザ端末3aを用いて送信されたものが、システム制御部40の下、他のユーザが閲覧可能に表示したものである。
【0074】
あるユーザが指定位置を自宅とし、指定位置情報として自宅を示す情報を登録しており、このユーザが自宅でブログの記事を作成し、投稿した場合には、指定位置情報に示される位置としての自宅と、位置情報に示される位置としての自宅が一致することとなる。この場合に、システム制御部40は、ユーザが送信した記事の内容又は投稿した場所の表示を、表示しないか若しくは記事が投稿されてから一定期間経過後に全てのユーザが閲覧可能に公開する等の公開の制限を行なうようになっている。
【0075】
具体的に公開の制限としては、例えば、指定位置に相当する文字列が含まれる記事のタイトル欄202、記事の内容欄203及び記事を作成した場所欄207の内容を公開するか否かをユーザへ確認するメッセージを提示し、ユーザが許可した場合には、公開する。
【0076】
更に、公開の制限としては、例えば、指定位置に相当する文字列が含まれる記事のタイトル欄202、記事の内容欄203及び記事を作成した場所欄207の内容を一定時間経過するまで非公開としたり、記事のタイトル欄202及び記事の内容欄203の内容は公開されるが、記事を作成した場所欄207を一定時間経過するまで非公開とする。
【0077】
また、ユーザ端末3aのGPS受信部によって測位された現在位置と位置情報が一致する場合には、一定距離離れた後に、指定位置に相当する文字列が含まれる記事のタイトル欄202、記事の内容欄203及び記事を作成した場所欄207の内容を公開したり、或いは、記事を作成した場所欄207を公開することもできる。
【0078】
具体的には、システム制御部60は、GPS受信部65から供給された位置に関するデータに基づきユーザ端末3aの現在位置を算出する。こうして算出された現在位置は、システム制御部60の制御の下、Webサーバ1へ通信部53を介して位置情報として送信され、又は、表示部52に表示される。
【0079】
また、ユーザ端末3aのGPS受信部によって測位された現在位置と位置情報が一致する場合には、前記現在位置から遠ざかっている場合(例えば、前記現在位置から一定の時速によって移動していることを感知した場合、又は、前記現在位置から移動したことを測位した場合)に、指定位置に相当する文字列が含まれる記事のタイトル欄202、記事の内容欄203及び記事を作成した場所欄207の内容を公開したり、或いは、記事を作成した場所欄207を公開することもできる。
【0080】
このようにして、例えば、ユーザが自宅から記事を投稿した場合に、その内容が即座に全てのユーザに閲覧可能に公開されることを制限することができるため、不特定多数のユーザに自分の居場所が開示されてしまうことによるプライバシーの侵害や第三者のストーカー行為を未然に防止することができる。
【0081】
また、システム制御部40は、ユーザが添付したコンテンツファイルに位置情報が含まれる場合に、他のユーザが閲覧可能に表示する前に、指定位置情報と一致するか否かを判断し、一致する場合には公開を制限することもできる。
【0082】
具体的には、システム制御部40は、コンテンツファイルに含まれる音声データをテキストデータに変換し、テキストデータからキーワードを抽出する。これらキーワードの抽出は、例えば隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model)による音声認識技術により実現されるが、公知の手段であるため詳しい説明は省略する。そして、抽出したキーワードと指定位置情報に示される位置が一致するか否か判断し、一致する場合には公開を制限するようになっている。
【0083】
図4の説明に戻り、システム制御部40は、ユーザによって指定位置情報の変更又は更新がされたか否かを判断する(ステップS14)。具体的には、ユーザが指定位置情報の作成又は更新し(ステップS5)、指定位置情報をWebサーバ1へ送信すると(ステップS6)、システム制御部40は、指定位置情報の変更又は更新がされたと判断し(ステップS14:YES)、ステップS10の動作に戻り、指定位置情報を登録する。
【0084】
指定位置情報の更新が無かった場合には、指定位置情報の変更又は更新がされなかったと判断し(ステップS14:NO)、処理を終了してもよいし、一定時間指定位置情報の変更更新がされなかった場合には、自動的に公開するようにしてもよい(ステップS15)。
【0085】
また、本実施形態においては、上述したように、ユーザ端末相互間においても位置情報の送受信が可能となっている。図7は、本実施形態に係るユーザ端末相互間において位置情報の送受信を行なう場合の概要を示すフローチャートである。
【0086】
図7において、例えばあるユーザ1は、ユーザ端末3aにインストールされた、ユーザインターフェースとしてのユーザアプリケーションプログラム等を利用して予め指定位置情報を作成し(ステップS30)、指定位置情報を後述するユーザ端末3aの記憶部に登録する(ステップS31)。
【0087】
そして、ユーザ1は、位置情報を作成し(ステップS32)、他のユーザ2へ位置情報を送信するために送信指示を出す(ステップS33)。かかる位置情報は、例えばユーザ端末3aに保存されている住所録の住所や、ユーザ相互間で送受信可能なメッセージ等に添付されるものである。
【0088】
すると、ユーザ端末のシステム制御部60は、ユーザ1が予め登録した指定位置情報に示される指定位置と位置情報が示す位置が一致(指定位置情報と位置情報が一致)するか否かを判別し(ステップS34)、一致した場合には(ステップS34:一致)、位置情報に相当する位置情報データの送信を制限(例えば、一定時間経過後に送信可能としたり、位置情報を送信したユーザが現在位置より一定距離はなれた後に送信可能としたり又は、ユーザ1の明示の許可があった場合に送信可能とする等)する(ステップS35)。そして、処理を終了する。
【0089】
一方、一致しなかった場合には(ステップS34:不一致)、位置情報を他のユーザ2が所有するユーザ端末3bへ送信する(ステップS36)。そして、処理を終了する。
【0090】
以上説明したように、上記実施形態によれば、システム制御部40は、あるユーザから受信した位置情報に示される位置とデータベース2aに登録した指定位置情報に示される位置が一致する場合に、これら位置情報の他のユーザへの閲覧を制限(例えば、一定時間経過後に閲覧可能としたり、位置情報を送信したユーザが現在位置より一定距離はなれた場合に閲覧可能としたり又は、ユーザの明示の許可があった場合に閲覧可能とする等)する。
【0091】
従って、ユーザが自宅から記事を投稿した場合に、その内容が即座に全てのユーザに閲覧可能に公開されると、不特定多数のユーザに自分の居場所が開示されてしまうことによるプライバシーの侵害や第三者のストーカー行為を未然に防止することができる。
【0092】
また、システム制御部60は、ユーザが複数のユーザ端末3a等相互間において位置情報を送受信する際に、送信側のユーザが送信する位置情報に示される位置と送信側のユーザのユーザ端末の記憶部53に登録された指定位置情報に示される位置が一致する場合には、位置情報の送信を制限(例えば、一定時間経過後に送信可能としたり、位置情報を送信したユーザが現在位置より一定距離はなれた場合に送信可能としたり又は、ユーザの明示の許可があった場合に送信可能とする等)するようになっている。
【0093】
また、上記実施形態においては、本願を情報提供システムSに対して適用した場合の例を説明したが、その他にも、例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ、及びその他車載用、家庭用等の電子機器に対して適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態に係るWebサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係る複数のユーザ端末3a(3b)の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本実施形態に係る情報提供システムSの動作を示すフローチャートである。
【図5】指定位置情報の入力画面の一例を示す図である。
【図6】Webサーバプログラムの一例としての表示画面を示す図である。
【図7】本実施形態に係るユーザ端末相互間において位置情報の送受信を行なう場合の概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0095】
1 Webサーバ
2 データベースサーバ
2a データベース
3a ユーザ端末
3b ユーザ端末
31、51 操作部
32、52 表示部
33、53 通信部
34、54 ドライブ部
35、55 記憶部
36、56 入出力インターフェース
37、57 CPU
38、58 ROM
39、59 RAM
40、60 システム制御部
65 GPS受信部
NW ネットワーク
S 情報提供システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが所有する情報処理装置を用いて入力される位置情報を、他のユーザが所有する他の情報処理装置へ送信し、前記他の情報処理装置の表示部に表示することにより、前記位置情報を前記他のユーザへ提供する情報処理装置であって、
前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力するための入力画面を表示する表示手段と、
前記入力された指定位置情報を記憶する記憶手段と、
前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の送信を制限する送信制限手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記送信制限手段は、前記位置情報の送信を行なうか否かをユーザに選択させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置において、
前記送信制限手段は、一定期間経過後に前記位置情報の送信を行なうことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記情報処理装置は現在位置を測定する現在位置測定手段を更に備え、
前記送信制限手段は、前記現在位置測定手段によって示される現在位置から一定距離はなれた場合に前記位置情報の送信を行なうことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記情報処理装置は現在位置を測定する現在位置測定手段を更に備え、
前記送信制限手段は、前記現在位置測定手段によって示される現在位置から遠ざかっている場合に前記位置情報の送信を行なうことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
ユーザの所有する情報処理装置を用いて入力される位置情報を入力し前記位置情報を送信する送信手段を備えた情報処理装置と、前記情報処理装置から前記位置情報を受信する受信手段と前記受信した位置情報を前記他のユーザに対してネットワーク上に公開する公開手段を備える情報提供装置とを備え、一のユーザが作成した前記位置情報を他のユーザへ提供する情報提供システムであって、
前記情報処理装置は、
前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力するための入力画面を表示する表示手段と、
前記送信手段は、さらに、前記指定位置情報を前記情報提供装置へ送信し、
前記情報提供装置は、
前記受信手段において前記入力された指定位置情報を受信し、前記入力された指定位置情報を記憶する記憶手段と、
前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の公開を制限する公開制限手段と、を備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
請求項6に記載の情報提供システムにおいて、
前記公開制限手段は、前記送信を行なうか否かをユーザに選択させることを特徴とする情報提供システム。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の情報提供システムにおいて、
前記公開制限手段は、一定期間経過後に前記位置情報の公開を行なうことを特徴とする情報提供システム。
【請求項9】
請求項6乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記情報処理装置は現在位置を測位する現在位置測定手段を更に備え、
前記送信手段は前記現在位置測定手段によって測位される現在位置に相当する現在位置を送信し、
前記公開制限手段は、前記位置情報と現在位置が一致する場合に、前記現在位置から一定距離はなれた場合に前記位置情報の公開を行なうことを特徴とする情報提供システム。
【請求項10】
情報処理装置から位置情報を受信する受信手段と前記受信した位置情報を前記他のユーザに対してネットワーク上に公開する公開手段を備えることにより、一のユーザが作成した前記位置情報を他のユーザへ提供する情報提供装置であって、
前記受信手段において、前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力する入力画面を通じて入力された前記指定位置情報に相当する制定位置情報を受信し、前記指定位置情報を記憶する記憶手段と、
前記位置情報に示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の公開を制限する公開制限手段と、を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項11】
ユーザが所有する情報処理装置を用いて入力される位置情報を、他のユーザが所有する他の情報処理装置へ送信し、前記他の情報処理装置の表示部に表示することにより、前記位置情報を前記他のユーザへ提供する情報処理方法であって、
前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力するための入力画面を表示する表示工程と、
前記入力された指定位置情報を記憶する記憶工程と、
前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の送信を制限する送信制限工程と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
情報処理装置から位置情報を受信する受信工程と前記受信した位置情報を他のユーザに対してネットワーク上に公開する公開工程を備えることにより、一のユーザが作成した前記位置情報を前記他のユーザへ提供する情報提供方法において、
前記受信工程において、前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力する入力画面を通じて入力された前記指定位置情報に相当する制定位置情報を受信し、前記入力された指定位置情報を記憶する記憶工程と、
前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の公開を制限する公開制限工程と、
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項13】
ユーザが所有する情報処理装置を用いて入力される位置情報を、他のユーザが所有する他の情報処理装置へ送信し、前記他の情報処理装置の表示部に表示することにより、前記位置情報を前記他のユーザへ提供する情報処理装置に含まれるコンピュータを、
前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力するための入力画面を表示する表示手段、
前記入力された指定位置情報を記憶する記憶手段、
前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の送信を制限する送信制限手段、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項14】
情報処理装置から位置情報を受信する受信手段と前記受信した位置情報を他のユーザに対してネットワーク上に公開する公開手段を備えることにより、一のユーザが作成した前記位置情報を前記他のユーザへ提供する情報提供装置に含まれるコンピュータを、
前記受信手段において、前記ユーザが前記他のユーザの閲覧を制限することを望む位置である指定位置についての情報である指定位置情報を入力する入力画面を通じて入力された前記指定位置情報に相当する制定位置情報を受信し、前記入力された指定位置情報を記憶する記憶手段、
前記位置情報により示される位置と前記指定位置が一致する場合に前記位置情報の公開を制限する公開制限手段、
として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項15】
請求項15又は16に記載の情報処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−265771(P2009−265771A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−111769(P2008−111769)
【出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)