説明

情報提供システム、産業機械および外部データサーバ

【課題】産業機械を構成する部品に関する情報を好適に提供することができる情報提供システム、産業機械および外部データサーバを提供する。
【解決手段】外部から提供される提供情報を取得するための提供情報取得プログラム48を格納した情報管理端末16を有する枚葉印刷機5と、情報管理端末16へ向けて送られる提供情報を蓄積した外部データサーバ6と、を備え、情報管理端末16と外部データサーバ6との間で、ネットワーク9を介して双方向通信可能な情報提供システム1であって、情報管理端末16は、枚葉印刷機5を構成する部品の識別情報を取得可能な識別情報取得部53と、取得した識別情報に基づいて、外部データサーバ6から、部品の識別情報に対応する提供情報を検索可能な提供情報検索部54と、検索した提供情報を取得可能な提供情報取得部55と、取得した提供情報を表示可能な表示部41と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部データサーバから、ネットワークを介して、産業機械へ向けて各種情報を提供可能な情報提供システム、産業機械および外部データサーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、情報提供システムとして、交換部品の発注を支援するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなシステムを用いて、交換部品の発注を行う場合、コンピュータに記憶された所定のプログラムを起動し、部品データベースを参照して、所定の交換部品を選択する。そして、インターネットを介し、選択した交換部品を発注することにより、所望の交換部品を購入可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−230367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
つまり、部品の購入元が、産業機械を構成する所定の部品を交換しようとした場合、購入元は、所定のプログラムを起動して部品発注を行わない限り、部品の発注を行うことはできない。換言すれば、部品の購入元が、能動的に部品に関する情報を得ようとしない限り、部品に関する情報を得ることができない。また、部品を販売する製造元は、部品の購入元が部品に関する情報を得ようとしない限り、購入元に対して、部品に関する情報を提供することは困難である。このため、従来のシステムでは、購入元の立場から見た場合、能動的に部品の情報を得る必要があり、製造元の立場から見た場合、購入元に有益な部品の情報を送ることが困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、産業機械を構成する部品に関する情報を好適に提供することができる情報提供システム、産業機械および外部データサーバを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報提供システムは、外部から提供される提供情報を取得可能な情報管理端末を有する産業機械と、情報管理端末へ向けて送られる提供情報を蓄積した外部データサーバと、を備え、情報管理端末と外部データサーバとの間で、ネットワークを介して双方向通信可能な情報提供システムであって、情報管理端末または外部データサーバは、産業機械を構成する部品の識別情報を取得可能な識別情報取得部と、取得した識別情報に基づいて、外部データサーバから、部品の識別情報に対応する提供情報を検索可能な提供情報検索部と、検索した提供情報を取得可能な提供情報取得部と、を有し、情報管理端末は、取得した提供情報を表示可能な表示部と、を有することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、産業機械を構成する部品の提供情報を、外部データサーバから検索して取得することができ、取得した提供情報を、情報管理装置の表示部に表示させることができる。このため、情報管理端末を操作するオペレータは、積極的に提供情報を取得する操作を行わなくても、情報管理端末は、表示部に提供情報を表示させることができる。これにより、産業機械側は、部品に関する提供情報を自動的に取得することができ、また、外部データサーバ側は、部品に関する提供情報を、産業機械側へ好適に提供することができる。
【0008】
この場合、産業機械は、部品が交換時期であることを検出する部品状態検出部をさらに有し、識別情報取得部は、部品状態検出部によって検出された部品の識別情報を取得可能に構成されていることが、好ましい。
【0009】
この構成によれば、識別情報取得部は、交換時期となる部品の識別情報を取得することができる。このため、提供情報検索部は、交換時期となる部品の提供情報を検索することができ、提供情報取得部は、交換時期となる部品の提供情報を取得することができる。これにより、産業機械側は、交換時期となった部品に関する提供情報を自動的に取得することができ、また、外部データサーバ側は、交換時期となった部品に関する提供情報を、産業機械側へ好適に提供することができる。
【0010】
この場合、外部データサーバは、部品の仕様に関する提供情報となる部品カタログデータを記憶しており、提供情報取得部は、部品カタログデータを取得可能に構成され、情報管理端末または外部データサーバは、取得した部品カタログデータから、部品を検索する部品検索部を、さらに有し、識別情報取得部は、部品検索部によって部品カタログデータから検索した部品の識別情報を取得可能に構成されていることが、好ましい。
【0011】
この構成によれば、外部データサーバに記憶された部品カタログデータを用いて、産業機械を構成する部品の検索を行うことができる。そして、識別情報取得部は、部品カタログデータを用いて検索した部品の識別情報を取得することができる。このため、提供情報検索部は、検索した部品の提供情報を検索することができ、提供情報取得部は、検索した部品の提供情報を取得することができる。これにより、産業機械側は、部品カタログデータを用いて検索した部品に関する提供情報を自動的に取得することができ、また、外部データサーバ側は、部品カタログデータを用いて検索した部品に関する提供情報を、産業機械側へ好適に提供することができる。
【0012】
この場合、表示部は、取得した部品カタログデータを部品カタログとして表示可能となっており、部品カタログは、階層状に表示可能に構成され、部品カタログの上位側の階層では、産業機械の全体を示す構成図を表示しており、下位側の階層では、産業機械の要部を示す構成図を表示していることが、好ましい。
【0013】
この構成によれば、情報管理端末を操作するオペレータは、部品カタログを視認しながら部品を検索するが、このとき、部品カタログの上位側の階層には、産業機械の全体を示す構成図が表示される。このため、オペレータは、産業機械の全体を視認しながら、部品カタログの下位側の階層へ移行することができ、情報管理端末は、産業機械の要部を示す構成図を表示することができる。これにより、部品カタログを使った、産業機械の部品の検索に関する操作性を、向上させることができる。
【0014】
この場合、情報管理端末は、産業機械の要部を示す構成図に表示された部品に関する表示を、色変制御可能な表示制御部を、さらに備えたことが、好ましい。
【0015】
この構成によれば、例えば、表示された部品が一定期間後に生産中止となったり、あるいは、既に生産中止となった場合や、メーカ推奨の交換時期が接近している場合に、部品に関する表示を、表示制御部により色変させて表示させることができる。これにより、情報管理端末は、オペレータに対し、適正な部品の交換時期を報知したり、部品の購入を促進したりすることができる。
【0016】
この場合、情報管理端末または外部データサーバは、取得した提供情報に基づいて、部品の見積書を作成可能な見積書作成部を、さらに有していることが、好ましい。
【0017】
この構成によれば、取得した部品の提供情報に基づいて、部品の見積書を作成することができるため、部品発注までの処理を円滑に行うことができる。
【0018】
本発明の産業機械は、各種部品によって構成された機械本体と、外部から提供される提供情報を取得可能な情報管理端末とを有する産業機械であって、情報管理端末は、部品の識別情報を取得可能な識別情報取得部と、取得した識別情報に基づいて、部品の識別情報に対応する提供情報を検索可能な提供情報検索部と、検索した提供情報を外部から取得可能な提供情報取得部と、取得した提供情報を表示可能な表示部と、を有することを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、産業機械を構成する部品の提供情報を、外部から検索して取得することができ、取得した提供情報を表示部に表示させることができる。このため、情報管理端末を操作するオペレータは、積極的に提供情報を取得する操作を行わなくても、表示部には、提供情報が表示される。これにより、産業機械側は、部品に関する提供情報を自動的に取得することができ、また、外部データサーバ側は、部品に関する提供情報を、産業機械側へ好適に提供することができる。
【0020】
本発明の外部データサーバは、産業機械の情報管理端末へ向けて、産業機械を構成する各種部品の情報を提供情報として提供可能な外部データサーバであって、情報管理端末へ向けて送られる提供情報を蓄積可能な記憶部を備え、記憶部は、情報管理端末によって検索された提供情報を提供可能に構成されていることを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、産業機械の情報管理端末によって検索された提供情報を、情報管理端末へ向けて、好適に提供情報を提供することができる。これにより、産業機械側は、部品に関する提供情報を自動的に取得することができ、また、外部データサーバ側は、部品に関する提供情報を、産業機械側へ好適に提供することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の情報提供システム、産業機械および外部データサーバによれば、情報管理端末は、産業機械を構成する部品の提供情報を、ネットワークを介して外部データサーバから取得し、取得した提供情報を情報管理端末の表示部に自動的に表示させることができる。このため、産業機械側は、能動的に部品の提供情報を取得する必要がなく、また、外部データサーバ側は、産業機械側へ部品の提供情報を効率よく提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本実施例に係る情報提供システムの概略構成図である。
【図2】図2は、本実施例に係る情報提供システムの制御系を機能的に表したブロック図である。
【図3】図3は、部品カタログの表示に関する説明図である。
【図4】図4は、情報提供システムの部品発注の一例における一連の制御動作を表したフローチャートである。
【図5】図5は、情報提供システムの部品発注の一例における一連の制御動作を表したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る情報提供システムについて説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
【実施例】
【0025】
図1は、本実施例に係る情報提供システムの概略構成図であり、図2は、本実施例に係る情報提供システムの制御系を機能的に表したブロック図である。図1に示すように、この情報提供システム1は、産業機械5と、ネットワーク9を介して産業機械5に接続された外部データサーバ6とを備えている。産業機械5と外部データサーバ6とは、ネットワーク9を介して双方向に通信可能に構成されている。このため、産業機械5は、外部データサーバ6から提供される提供情報を取得可能となっており、また、外部データサーバ6は、産業機械5に関する各種情報を取得可能となっている。
【0026】
ここで、産業機械5は、工場内に配設される一方、外部データサーバ6は、工場外に配設されている。つまり、一例として、産業機械5は、産業機械5の購入元に設置される一方、外部データサーバ6は、産業機械5を製造した製造元に設置されている。なお、産業機械5としては、例えば、枚葉紙に印刷を行う枚葉印刷機や、連続紙に印刷を行う輪転印刷機、段ボールシートを製造する紙工機械等がある。本実施例では、産業機械5として、枚葉印刷機5を適用した場合について説明する。
【0027】
枚葉印刷機5は、印刷機本体15と、印刷機本体15に接続された情報管理端末16とを備えている。印刷機本体15は、枚葉紙Sに対して、片面印刷または両面印刷を実施可能に構成されており、給紙部21と、搬送部22と、印刷部23と、反転部24と、排紙部25とから構成されている。
【0028】
給紙部21は、給紙台上に積み重ねられた多数の枚葉紙Sを上から順に1枚ずつ取り上げて送り出すものである。搬送部22は、給紙部21から送り出された枚葉紙Sを搬送して所定の位置に位置決めすると共に、印刷部23に供給するものである。印刷部23は、二色印刷またはカラー印刷を実現可能に構成されている。印刷部23は、黒(Black)、藍(Cyan)、紅(Magenta)及び黄(Yellow)の4色に対応して4台の印刷ユニット28,29,30,31を有している。そして、印刷部23は、搬送部22から送り出された枚葉紙Sに対し、各印刷ユニット28,29,30,31においてインキを転写することにより、印刷を行っている。反転部24は、印刷ユニット29,30の間に配設されており、両面印刷を行う場合、印刷の途中で枚葉紙Sの表裏を反転させて、印刷ユニット30に送る一方で、片面印刷を行う場合、枚葉紙Sの表裏を反転させずに、そのまま印刷ユニット30に送るものである。排紙部25は、印刷部23で印刷された枚葉紙Sを搬送し、印刷後の枚葉紙Sを排紙台に整列させて積み重ねるものである。
【0029】
従って、枚葉印刷機5では、両面印刷を行う場合、先ず、給紙台上に積み重ねられた多数の枚葉紙Sを、給紙部21により、最上部から1枚ずつ取り上げられ、搬送部22へ向けて送り出される。送り出された枚葉紙Sは、搬送部22により、所定の位置に位置決めされた後、印刷部23の印刷ユニット28,29に供給される。印刷部23では、印刷ユニット28,29により、枚葉紙Sの表面に対して2色の印刷が施される。表面に印刷された枚葉紙Sは、反転部24に送られた後、反転部24は、枚葉紙Sの表裏を反転させる。表裏が反転した枚葉紙Sは、印刷部23の印刷ユニット30,31に供給される。印刷部23では、印刷ユニット30,31により、枚葉紙Sの裏面に対して2色の印刷が施される。この後、両面に印刷が施された枚葉紙Sは、排紙部25によって、排紙台上に積み上げられる。
【0030】
ここで、図2に示すように、上記のように構成された印刷機本体15には、印刷機本体15を構成する各種部品の状態を検出可能な部品状態検出部35が設けられている。また、印刷機本体15には、印刷機本体15から出力された情報を表示可能な表示部36と、印刷機本体15を操作するための各種操作情報を入力可能な操作部37とが設けられている。表示部36は、いわゆるディスプレイであり、印刷機本体15の各部にそれぞれ取り付けられている。操作部37は、操作キーを有しており、ディスプレイに隣接して印刷機本体15の各部にそれぞれ取り付けられている。なお、表示部36および操作部37は、それぞれ独立した構成としてもよいし、例えば、操作パネルのように、一体とした構成としてもよい。また、本実施例では、印刷機本体15に対する操作を、操作部37を介して直接行ったが、例えば、印刷機本体15に対する操作を、情報管理端末16を用いた遠隔操作で行ってもよい。
【0031】
部品状態検出部35は、印刷機本体15に設置された各種検出センサを有しており、具体的に、各種検出センサとして、速度検出センサ、温度検出センサ、回転数検出センサや、振動検出センサ等を有している。そして、部品状態検出部35は、各種検出センサによって得られた印刷機本体15の運転状況から、印刷機本体15を構成する各種部品が、交換時期であるか否かを検出している。従って、部品状態検出部35は、各種検出センサによって得られた検出結果に基づいて、所定の部品の交換時期であると検出した場合、所定の部品を識別するための情報である識別情報を、情報管理端末16へ向けて出力している。なお、部品状態検出部35は、予め設定された交換時期に関するしきい値に基づいて、各種部品の交換時期であるか否かの判断を行っている。
【0032】
続いて、図1および図2を参照して、情報管理端末16について説明する。情報管理端末16は、いわゆるコンピュータであり、表示部41と、操作部42と、処理部43と、記憶部44と、情報通信部45とを備え、これらは互いに接続され、互いに信号の受け渡しが可能になっている。
【0033】
表示部41は、ディスプレイで構成され、ディスプレイの画面上には、例えば、下記するログイン画面100や部品カタログ画面120,130,140等が表示される(図3参照)。操作部42は、キーボードやマウス等で構成され、枚葉印刷機5を取り扱うオペレータによって操作される。
【0034】
記憶部44は、各種プログラム等を実行するための作業領域となるRAM等の揮発性のメモリ、ROMやハードディスクドライブ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成できる。そして、この記憶部44には、外部データサーバ6との間で、各種情報のやり取りを行うための提供情報取得プログラム48が格納されている。そして、この提供情報取得プログラム48を実行することにより、情報管理端末16は、外部データサーバ6との間で各種情報を双方向にやり取りすることが可能となる。
【0035】
処理部43は、各種プログラムを実行するための演算を行うCPU等で構成されており、記憶部44に記憶された提供情報取得プログラム48を実行することにより、各種処理を実行することが可能となる。ここで、処理部43は、表示制御部51と、部品検索部52と、識別情報取得部53と、提供情報検索部54と、提供情報取得部55と、見積書作成部56とを有している。
【0036】
表示制御部51は、提供情報取得部55で取得した提供情報を、表示部41に表示させている。ここで、外部データサーバ6から提供される提供情報としては、例えば、部品カタログ、部品の交換作業に関する作業手順書、部品の取扱説明書、部品の価格や在庫に関する部品情報、部品に関する販促情報等がある。そして、表示制御部51は、これらの提供情報を、任意に加工して表示している。
【0037】
部品検索部52は、外部データサーバ6で提供されている部品カタログデータを用いて、産業機械5を構成する部品を検索している。なお、部品カタログを用いて部品を検索する操作については後述する。このとき、表示制御部51は、表示部41上に部品カタログデータを、部品カタログとして表示させている。そして、表示部41に部品カタログが表示された状態において、情報管理端末16を操作するオペレータが、所定の操作を行うことにより、所定の部品を検索することができる。
【0038】
識別情報取得部53は、部品検索部52によって検索された部品の識別情報を取得したり、部品状態検出部35から出力された部品の識別情報を取得したりしている。つまり、識別情報取得部53は、印刷機本体15にある部品状態検出部35により、交換時期となった部品の識別情報を取得している。また、識別情報取得部53は、部品カタログで選定された部品の識別情報を取得している。
【0039】
提供情報検索部54は、識別情報取得部53において取得した部品の識別情報に基づいて、外部データサーバ6で提供されている提供情報を検索する。これにより、提供情報検索部54は、識別情報取得部53において取得した部品の識別情報に対応する提供情報を検索することができる。そして、検索して得られた提供情報は、提供情報取得部55によって取得される。
【0040】
提供情報取得部55は、外部データサーバ6から提供される提供情報を取得している。加えて、提供情報取得部55は、提供情報検索部54によって検索された識別情報に対応する提供情報も、外部データサーバ6から取得している。
【0041】
見積書作成部56は、提供情報取得部55によって取得された提供情報に基づいて、発注する部品の見積書データを作成する。詳細は後述するが、部品カタログで所定の部品が選定されると、識別情報取得部53により、選定された部品の識別情報が取得され、提供情報検索部54により、選定された部品の識別情報に関する提供情報を検索して、提供情報取得部55により、提供情報が取得される。そして、取得された提供情報に基づいて、見積書を作成することにより、見積書作成部56は、部品カタログで選定した部品の見積書データを作成することができる。なお、作成された見積書データは、外部データサーバ6を配置している製造元に送付することできるため、部品発注を円滑に行うことができる。
【0042】
情報通信部45は、ネットワーク9を介して外部データサーバ6との間で双方向に情報をやり取りするものである。
【0043】
従って、情報管理端末16は、取得した部品の識別情報に基づいて、外部データサーバ6から提供される部品の識別情報に対応する提供情報を取得し、取得した提供情報を表示部41に表示することができる。なお、本実施例では、産業機械5として枚葉印刷機5を適用したが、この構成に限らず、情報管理端末16を備えた産業機械5であれば、上記した紙工機械や輪転印刷機のみならず、いずれの産業機械を適用してもよい。
【0044】
続いて、図1および図2を参照して、外部データサーバ6について説明する。外部データサーバ6は、枚葉印刷機5(を含む産業機械5)に関する情報を提供情報として提供している。外部データサーバ6は、いわゆるコンピュータであり、表示部71と、操作部72と、処理部73と、記憶部74と、情報通信部75とを備え、これらは互いに接続され、互いに信号の受け渡しが可能になっている。なお、表示部71、操作部72、処理部73および情報通信部75の構成は、情報管理端末16とほぼ同じ構成であるため、説明を省略する。
【0045】
記憶部74は、各種プログラム等を実行するための作業領域となるRAM等の揮発性のメモリ、ROMやハードディスクドライブ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成できる。そして、この記憶部74には、ネットワーク9を介して、情報管理端末16へ向けて提供される情報が記憶されている。具体的に、記憶部74には、部品カタログデータベース81と、作業手順書データベース82と、取扱説明書データベース83と、部品情報データベース84と、機械情報データベース85と、サービス情報データベース86と、顧客情報データベース87とが設けられている。
【0046】
部品カタログデータベース81は、各種部品の仕様が掲載された部品カタログを、部品カタログデータとして記憶している。部品カタログデータは、ネットワーク9を介して、情報管理端末16の表示部41に部品カタログとして表示可能となっている。そして、情報管理端末16は、表示部41に表示された部品カタログを用いて、所定の部品を製造元に発注することが可能となっている。
【0047】
作業手順書データベース82は、各種部品を交換するときの交換手順を示した作業手順書を、作業手順書データとして記憶している。作業手順書データも、部品カタログデータと同様に、ネットワーク9を介して、情報管理端末16の表示部41に作業手順書として表示可能となっている。そして、オペレータは、表示部41に表示された作業手順書に従って、各種部品の交換作業を行うことができる。
【0048】
取扱説明書データベース83は、各種部品の取扱いを説明する取扱説明書を、取扱説明書データとして記憶している。取扱説明書データも、上記と同様に、ネットワーク9を介して、情報管理端末16の表示部41に取扱説明書として表示可能となっている。そして、オペレータは、表示部41に表示された取扱説明書に従って、各種部品を取り扱うことができる。
【0049】
部品情報データベース84は、各種部品の部品情報を記憶している。部品情報としては、例えば、部品の価格や部品の在庫数、納期等がある。そして、部品情報も、上記と同様に、ネットワーク9を介して、情報管理端末16の表示部41に表示可能となっている。そして、オペレータは、表示部41に表示された部品情報に基づいて、部品の発注等を検討することができる。
【0050】
機械情報データベース85は、枚葉印刷機5に関する機械情報を記憶している。機械情報としては、枚葉印刷機5の各機種に対応する情報であり、例えば、枚葉印刷機5の各機種のアップグレードに関する情報や、枚葉印刷機5の各機種に付帯可能な付帯設備に関する情報等である。そして、機械情報も、上記と同様に、ネットワーク9を介して、情報管理端末16の表示部41に表示可能となっている。
【0051】
サービス情報データベース86は、枚葉印刷機5に関するサービス情報を記憶している。サービス情報としては、各種部品の割引等の販促情報等である。そして、サービス情報も、上記と同様に、ネットワーク9を介して、情報管理端末16の表示部41に表示可能となっている。
【0052】
顧客情報データベース87は、枚葉印刷機5を購入した購入元の情報を、顧客情報として記憶している。顧客情報としては、購入元の名称に関する名称情報、購入元の住所等が登録された登録情報、枚葉印刷機5の機種を識別するための機種識別情報やパスワード等がある。そして、顧客情報は、外部データサーバ6によって提供される提供情報を取得するために必要な情報となっている。すなわち、顧客情報は、例えば、名称情報または機種識別情報と、パスワードとが関連付けられている。そして、情報管理端末16上において、名称情報または機種識別情報と、パスワードとを入力することによって、情報管理端末16は、外部データサーバ6から提供される提供情報を取得することが許可される。これにより、外部データサーバ6は、枚葉印刷機5を購入した購入元の顧客に対し、適切な提供情報を提供することができる。
【0053】
ここで、図3は、部品カタログの表示に関する説明図であり、図4は、情報提供システムの部品発注の一例における一連の制御動作を表したフローチャートである。図3および図4を参照して、上記のように構成された情報提供システム1を利用し、情報管理端末16の表示部41に表示された部品カタログから部品の発注を行う一連の操作について、具体的に説明する。
【0054】
先ず、オペレータが情報管理端末16を操作して、情報管理端末16の記憶部44に記憶された提供情報取得プログラム48を実行する。すると、情報管理端末16の表示部41には、ログイン画面100が表示される。ログイン画面100には、ユーザIDを入力するユーザID入力欄104と、パスワードを入力するためのパスワード入力欄105と、ログインボタン106とが表示されている。ユーザID入力欄104には、例えば、購入元の名称情報や機種識別情報が入力される。パスワード入力欄105には、パスワードが入力される。
【0055】
ログイン画面100上において、オペレータにより、ユーザID入力欄104およびパスワード入力欄105に、ユーザIDおよびパスワードが入力され、ログインボタン106が操作される。すると、情報管理端末16は、入力されたユーザIDおよびパスワードを外部データサーバ6に出力し、外部データサーバ6は、ユーザIDおよびパスワードを取得する。そして、外部データサーバ6は、取得したユーザIDおよびパスワードが、顧客情報データベース87に記憶(登録)されているか否かを照合する。顧客情報データベース87に登録されている場合、外部データサーバ6は、ログインを許可する信号(ログイン許可信号)を出力する一方、顧客情報データベース87に登録されていない場合、ログインを禁止する信号(ログイン禁止信号)を出力する。
【0056】
情報管理端末16が、ログイン許可信号を取得すると、情報管理端末16の表示制御部51は、ログイン画面100からトップ画面110に遷移させる。一方、情報管理端末16が、ログイン禁止信号を取得すると、情報管理端末16の表示制御部51は、ログイン画面100から図示しない登録画面へ遷移させる。
【0057】
ログイン画面100から遷移したトップ画面110には、部品カタログボタン112と、作業手順書ボタン113と、取扱説明書ボタン114と、部品情報ボタン115と、機械情報ボタン116と、サービス情報ボタン117とが設けられている。部品カタログボタン112は、情報管理端末16の表示部41に部品カタログを表示させるためのボタンである。また、作業手順書ボタン113、取扱説明書ボタン114、部品情報ボタン115、機械情報ボタン116およびサービス情報ボタン117も、部品カタログボタン112と同様に、情報管理端末16の表示部41に、作業手順書、取扱説明書、部品情報、機械情報およびサービス情報を表示するためのボタンである。
【0058】
なお、本実施例において、トップ画面110は、上記した複数のボタンによる表示としたが、トップ画面110の表示形態は、これに限定されない。つまり、外部データサーバ6から提供される提供情報の表示形態は、オペレータにとって操作性の良い表示形態であれば任意の表示形態で良く、例えば、サービス情報等は、トップ画面110の下側に、横方向にスクロール表示させてもよい。
【0059】
オペレータにより、部品カタログボタン112が操作されると、情報管理端末16は、外部データサーバ6の部品カタログデータベースに記憶されている部品カタログデータを、提供情報取得部55によって取得する。情報管理端末16が部品カタログデータを取得すると、表示制御部51は、トップ画面110から部品カタログの最上位の階層の画面となる第1部品カタログ画面120に遷移させる。ここで、部品カタログを表示する画面は、階層状となっており、上位層の第1部品カタログ画面120と、中位層の第2部品カタログ画面130と、下位層の第3部品カタログ画面140とを有している。
【0060】
トップ画面110から遷移した第1部品カタログ画面120には、枚葉印刷機5全体をイメージした機械構成図122と、枚葉印刷機5の各部を選択する各部選択欄123と、前画面に戻るための戻るボタン124と、決定ボタン125とが設けられている。機械構成図122は、その中央に枚葉印刷機5のイメージ図が表示されており、この枚葉印刷機5の各部に、例えば、選択番号A,B,C,Dがそれぞれ付されている。各部選択欄123には、機械構成図122に付された選択番号に対応するチェックボタン126が設けられている。そして、オペレータは、閲覧したい枚葉印刷機5の各部に対応するチェックボタン126(例えば、B)をチェックし、決定ボタン125を操作する。
【0061】
決定ボタン125が操作されると、情報管理端末16の表示制御部51は、第1部品カタログ画面120の下の階層の画面となる第2部品カタログ画面130に遷移させる。第2部品カタログ画面130には、枚葉印刷機5の各部(給紙部21や印刷部23等)全体をイメージした各部構成図132と、枚葉印刷機5の各部の所定部分を選択する部分選択欄133と、上記と同様の戻るボタン124と、上記と同様の決定ボタン125とが設けられている。各部構成図132は、その中央に枚葉印刷機5の各部のイメージ図が表示されており、この枚葉印刷機5の各部の所定部分に、例えば、選択番号B1,B2,B3,B4がそれぞれ付されている。部分選択欄133には、各部構成図132に付された選択番号に対応するチェックボタン136が設けられている。そして、オペレータは、閲覧したい枚葉印刷機5の各部の所定部分に対応するチェックボタン136(例えば、B1)をチェックし、決定ボタン125を操作する。
【0062】
決定ボタン125が操作されると、情報管理端末16の表示制御部51は、第2部品カタログ画面130の下の階層の画面となる第3部品カタログ画面140に遷移させる。第3部品カタログ画面140には、枚葉印刷機5の各部の所定部分をイメージした部分構成図142と、枚葉印刷機5の各部の所定部分における部品を選択する部品購入選択欄143と、上記と同様の戻るボタン124と、上記と同様の決定ボタン125とが設けられている。部分構成図142は、その中央に枚葉印刷機5の各部の所定部分のイメージ図が表示されており、この枚葉印刷機5の各部の所定部分の部品に、例えば、選択番号B1a,B1b,B1c,B1dがそれぞれ付されている。なお、この選択番号は、部品の識別情報であることが好ましく、この場合、選定した部品の識別情報を部品カタログから取得できる。部品購入選択欄143には、部分構成図142に付された選択番号に対応するチェックボタン146が設けられている。そして、オペレータは、購入したい枚葉印刷機5の各部の所定部分における部品に対応するチェックボタン146をチェックし、決定ボタン125を操作する。そして、決定ボタン125が操作されると、チェックされた部品は、部品の購入リストに加えられる。
【0063】
これにより、部品カタログを階層表示することで、枚葉印刷機5を構成する部品のなかの所定の部品を特定することが容易となり、オペレータにとって操作性の良いものとすることができる。
【0064】
続いて、図4を参照し、情報提供システム1を利用して、部品カタログによって選定された部品を発注する一連の制御フローについて説明する。上記した操作により、部品カタログによって購入する部品が選定されると、識別情報取得部53は、選定された部品の識別情報を部品カタログから取得する(ステップS1)。この後、提供情報検索部54は、取得した部品の識別情報に基づいて、外部データサーバ6の部品情報データベース84から、部品の識別情報に対応する提供情報(特に、部品情報)を検索する。そして、提供情報取得部55は、提供情報検索部54によって検索された提供情報を取得する(ステップS2)。
【0065】
この後、情報管理端末16の見積書作成部56は、取得した提供情報、すなわち部品の価格や部品の在庫に基づいて、見積書データを作成する(ステップS3)。そして、作成された見積書データは、表示制御部51によって表示部41に見積書として表示される(ステップS4)。表示部41に表示された見積書は、オペレータが操作部42を操作することによって、適宜編集される(ステップS5)。編集後の見積書データは、オペレータが操作部42を操作することによって、製造元へ送付することができる(ステップS6)。従って、情報提供システム1を利用することにより、部品カタログを用いて部品を自動的に発注することが可能となる。
【0066】
続いて、図5を参照し、情報提供システム1を利用して、交換時期となった部品を発注する一連の制御フローについて説明する。ここで、図5は、情報提供システムの部品発注の一例における一連の制御動作を表したフローチャートである。先ず、オペレータが情報管理端末16を操作して、情報管理端末16の記憶部44に記憶された提供情報取得プログラム48を実行する。すると、情報管理端末16の表示部41には、ログイン画面100が表示される。そして、オペレータが所定の操作を行うことにより、ログイン画面100からトップ画面110に遷移する。
【0067】
この状態において、印刷機本体15の部品状態検出部35により、交換時期となる部品があると検出されると、識別情報取得部53は、交換時期となる部品の識別情報を印刷機本体15から取得する(ステップS11)。この後、提供情報検索部54は、取得した部品の識別情報に基づいて、外部データサーバ6の部品情報データベース84から、部品の識別情報に対応する提供情報(特に、部品情報)を検索する。そして、提供情報取得部55は、提供情報検索部54によって検索された提供情報を取得する(ステップS12)。なお、ステップS12からステップS16までの制御動作は、上記したステップS2からステップS6までの制御動作と同様であるため、説明を省略する。従って、情報提供システム1を利用することにより、交換時期となる部品を自動的に発注することが可能となる。
【0068】
以上の構成によれば、情報管理端末16は、枚葉印刷機5を構成する部品の提供情報を、外部データサーバ6から検索して取得することができ、取得した提供情報を表示部41に表示することができる。このため、情報管理端末16を操作するオペレータは、積極的に提供情報を取得する操作を行わなくても、情報管理端末16は、自動的に表示部41に提供情報を表示させることができる。これにより、購入元は、部品に関する提供情報を自動的に取得することができ、また、製造元は、部品に関する提供情報を、購入元へ好適に提供することができる。
【0069】
また、情報管理端末16は、交換時期となる部品の識別情報を取得することができるため、交換時期となる部品の提供情報を取得することができる。これにより、購入元は、交換時期となった部品に関する提供情報を自動的に取得することができ、また、製造元は、交換時期となった部品に関する提供情報を、購入元へ好適に提供することができる。
【0070】
また、情報管理端末16は、外部データサーバ6に記憶された部品カタログデータを用いて、枚葉印刷機5を構成する部品の検索を行うことができる。そして、情報管理端末16は、部品カタログデータを用いて検索した部品の識別情報を取得することができ、検索した部品の提供情報を取得することができる。これにより、購入元は、部品カタログデータを用いて検索した部品に関する提供情報を自動的に取得することができ、また、製造元は、部品カタログデータを用いて検索した部品に関する提供情報を、購入元へ好適に提供することができる。
【0071】
また、情報管理端末16を操作するオペレータは、階層状に表示される部品カタログを用いて、部品を検索することができるため、部品の検索に関する操作性を、向上させることができる。
【0072】
また、情報管理端末16は、取得した部品の提供情報に基づいて、部品の見積書を作成することができるため、部品発注までの処理を円滑に行うことができる。
【0073】
なお、本実施例では、情報提供システム1を、産業機械5(枚葉印刷機5)と、外部データサーバ6とで構成したが、上記の構成に、無線通信可能な携帯端末装置を加えてもよい。この場合、例えば、携帯端末装置に、部品カタログデータを格納しておき、携帯端末装置から部品を発注可能なように構成してもよい。
【0074】
また、本実施例では、情報管理端末16の記憶部44に提供情報取得プログラム48を格納し、処理部43により提供情報取得プログラム48を実行することで、処理部43において、部品検索部52、識別情報取得部53、提供情報検索部54、提供情報取得部55、見積書作成部56による各種制御動作を実行可能とした。しかしながら、これに限らず、外部データサーバ6の記憶部74に提供情報取得プログラム48を格納し、処理部73により提供情報取得プログラム48を実行することで、処理部73において、部品検索部52、識別情報取得部53、提供情報検索部54、提供情報取得部55、見積書作成部56による各種制御動作を実行可能としてもよい。そして、外部データサーバ6は、各種制御動作により得た提供情報等を、情報管理端末16の表示部41に表示してもよい。この構成によれば、情報管理端末16における制御動作を低減することができるため、情報管理端末16の負担を軽減することができる。
【0075】
また、外部データサーバ6は、情報管理端末16に対し、所定の部品の交換時期である旨を報知する部品交換報知部を備えてもよい。つまり、部品交換報知部は、印刷機本体15の部品状態検出部35から得られた情報に基づいて、部品の交換時期であると判定すると、情報管理端末16の表示部41に、部品の交換時期である旨を報知する報知画面を表示させる。
【0076】
また、印刷機本体15と情報管理端末16との間、情報管理端末19と外部データサーバ6との間における各種情報のやり取りは、有線通信で行ってもよいし、無線通信で行ってもよい。
【0077】
また、本実施例の表示制御部51は、枚葉印刷機5の要部を示す各種構成図132,142に表示される部品を特定する図形、文字、記号、番号等の表示を、その部品が一定期間後に生産中止となるあるいは既に生産中止となった部品である場合や、メーカ推奨の交換時期が接近している場合には、色変表示で表示させることも可能である。具体的に、このような色変表示制御を各部品について行う場合、先ず、外部データサーバ6の処理部73は、情報管理端末16の記憶部44に予め記憶させた前回の部品交換時期と、現在の時期との差分である部品使用期間を演算する。この後、処理部73は、演算した部品使用期間と、外部データサーバ6の部品情報データベース84に予め記憶された部品交換期間との差分である残使用期間を演算する。そして、処理部73は、演算した残使用期間と、部品情報データベース84に予め記憶された残使用しきい値と比較し、残使用期間が残使用しきい値以下であれば、表示制御部51による色変制御を行う。このように、情報提供システム1では、表示制御部51により色変表示を行うことで、適正な部品交換を報知および促進することができる。
【産業上の利用可能性】
【0078】
以上のように、本発明に係る情報提供システム、産業機械および外部データサーバは、情報管理端末を有する産業機械と外部データサーバとの間で双方向通信を行う場合において有用であり、特に、情報管理端末に提供情報取得プログラムが格納される場合に適している。
【符号の説明】
【0079】
1 情報提供システム
5 枚葉印刷機(産業機械)
6 外部データサーバ
9 ネットワーク
15 印刷機本体
16 情報管理端末
21 給紙部
22 搬送部
23 印刷部
24 反転部
25 排紙部
35 部品状態検出部
43 情報管理端末の処理部
44 情報管理端末の記憶部
48 提供情報取得プログラム
52 部品検索部
53 識別情報取得部
54 提供情報検索部
55 提供情報取得部
56 見積書作成部
74 外部データサーバの記憶部
81 部品カタログデータベース
82 作業手順書データベース
83 取扱説明書データベース
84 部品情報データベース
85 機械情報データベース
86 サービス情報データベース
87 顧客情報データベース
100 ログイン画面
110 トップ画面
120 第1部品カタログ画面
130 第2部品カタログ画面
140 第3部品カタログ画面
S 枚葉紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から提供される提供情報を取得可能な情報管理端末を有する産業機械と、前記情報管理端末へ向けて送られる前記提供情報を蓄積した外部データサーバと、を備え、前記情報管理端末と前記外部データサーバとの間で、ネットワークを介して双方向通信可能な情報提供システムであって、
前記情報管理端末または前記外部データサーバは、
前記産業機械を構成する部品の識別情報を取得可能な識別情報取得部と、
取得した前記識別情報に基づいて、前記外部データサーバから、前記部品の前記識別情報に対応する前記提供情報を検索可能な提供情報検索部と、
検索した前記提供情報を取得可能な提供情報取得部と、を有し、
前記情報管理端末は、
取得した前記提供情報を表示可能な表示部を有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
前記産業機械は、前記部品が交換時期であることを検出する部品状態検出部をさらに有し、
前記識別情報取得部は、前記部品状態検出部によって検出された前記部品の前記識別情報を取得可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記外部データサーバは、前記部品の仕様に関する前記提供情報となる部品カタログデータを記憶しており、
前記提供情報取得部は、前記部品カタログデータを取得可能に構成され、
前記情報管理端末または前記外部データサーバは、取得した前記部品カタログデータから、前記部品を検索する部品検索部を、さらに有し、
前記識別情報取得部は、前記部品検索部によって前記部品カタログデータから検索した前記部品の前記識別情報を取得可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記表示部は、取得した前記部品カタログデータを部品カタログとして表示可能となっており、
前記部品カタログは、階層状に表示可能に構成され、前記部品カタログの上位側の階層では、前記産業機械の全体を示す構成図を表示しており、下位側の階層では、前記産業機械の要部を示す構成図を表示していることを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記情報管理端末は、
前記産業機械の要部を示す構成図に表示された前記部品に関する表示を、色変制御可能な表示制御部を、さらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記情報管理端末または前記外部データサーバは、取得した前記提供情報に基づいて、前記部品の見積書を作成可能な見積書作成部を、さらに有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報提供システム。
【請求項7】
各種部品によって構成された機械本体と、外部から提供される提供情報を取得可能な情報管理端末とを有する産業機械であって、
前記情報管理端末は、
前記部品の識別情報を取得可能な識別情報取得部と、
取得した前記識別情報に基づいて、前記部品の前記識別情報に対応する前記提供情報を検索可能な提供情報検索部と、
検索した前記提供情報を外部から取得可能な提供情報取得部と、
取得した前記提供情報を表示可能な表示部と、を有することを特徴とする産業機械。
【請求項8】
産業機械の情報管理端末へ向けて、前記産業機械を構成する各種部品の情報を提供情報として提供可能な外部データサーバであって、
前記情報管理端末へ向けて送られる前記提供情報を蓄積可能な記憶部を備え、
前記記憶部は、前記情報管理端末によって検索された前記提供情報を提供可能に構成されていることを特徴とする外部データサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−180695(P2011−180695A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−42409(P2010−42409)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)