説明

情報提供システム及び方法

【課題】掲示内容に興味を持った利用者に対して、特別な機器を必要とすることなく、この掲載内容に対する詳細情報や関連情報を提供できるようにする。
【解決手段】ポスター20には、無線ICタグが取り付けられており、ポスター貼付部5に貼り付けることにより、この無線ICタグからこのポスター20に対するタグID情報が無線ICタグリーダ7で読み取られ、制御装置2に送られる。制御装置2は、このタグID情報により、ポスター貼付部5に貼り付けられたポスター20の広告内容夫々に対するコンテンツ(詳細情報や関連情報)をコンテンツサーバ3から取り込む。利用者がポスター20の興味を持つ広告内容の場所を指し示すと、制御装置2は超音波センサ8a,8bの出力によってその指し示した位置、従って、この広告内容を判定し、これに対する詳細情報をコンテンツ再生部6のディスプレイ9やスピーカ10から利用者に提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポスターなどの掲示媒体に掲示される情報についての情報を利用者に提供する情報提供システム及び方法に係り、特に、掲示媒体に掲載される情報のうちで利用者の興味の対象となる情報についての情報を提供し、また、掲示媒体が取り換えられた場合でも、これに応じて提供する情報も換えることができるようにした情報提供システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
紙製のポスターなどの広告媒体で表示される情報に関連した情報を利用者に関連情報を提供する方法として、かかる関連した情報が記憶された無線ICタグ(RFIDタグ)をポスタに貼り付けて利用する方法が知られている。
【0003】
その一例として、映画や商品などのポスターの宣伝対象に関連した情報を記憶した無線ICタグをポスターの所定の位置に貼り付け、携帯型タグリーダをこの無線ICタグに近づけることにより、この無線ICタグに記憶されている情報をこの携帯型タグリーダで読み取ることができ、この情報を携帯端末のディスプレイで表示させたり、プリンタに出力することができるようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
他の例としては、特許文献1に記載の技術と同様に、ポスターで宣伝する商品を説明するための広告情報が文字テキストや音声データ,画像データなどとして記憶された無線タグがポスターに貼り付けられ、これを携帯端末装置で読み取ることができるようにしたものであって、携帯端末装置では、無線タグから読み取ったかかる広告情報をこの携帯端末装置の表示装置やスピーカで表示できるようにしたものである。また、無線タグに記憶する情報としては、ポスターの宣伝情報ばかりでなく、かかる宣伝情報に関連した情報へのリンク情報としてのインターネット上のホームページへのURL(Uniform Resource Locator),問い合わせ先の電話番号などの情報も記憶するようにし、携帯端末装置では、無線タグからURLを読み取ると、広告商品のインターネット予約を可能とし、また、無線タグから電話番号を読み取ると、広告商品の問い合わせができるようにしたものである(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
このように、これら特許文献1,2に記載の発明では、ポスターに貼り付けた無線ICタグに広告に関連した情報、あるいはURL,電話番号などの広告に関連した情報へのリンク情報を格納しておくことにより、ICタグリーダや携帯端末装置を所有した視聴者に対して、ポスターの広告対象に関連した情報を提供するものであり、これにより、広告主は、広告に興味を持った利用者に対して、ポスターに印刷可能な情報量以上の情報を提供することが可能となる。
【0006】
一方、表示情報に対する利用者の入力を受け付ける装置として、タッチパネルディスプレイ装置が広く普及している。タッチパネルディスプレイ装置は、ディスプレイ装置の画面の表面にセンサを設けたものであって、利用者がこの画面を手で触れると、センサによってこの手が触れた部位の位置情報を取得し、これを制御装置で処理してその部位(タッチ位置)を判定し、そのタッチ位置に応じた処理動作を行なわせるようにするものである。かかるタッチパネルディスプレイ装置は、利用者が直感的に操作できるというメリットがあるため、例えば、券売機やATMなど、不特定多数の利用者が利用する公共の端末に広く採用されている。
【0007】
ところで、実世界の対象物に対する利用者の入力を受け付ける方法として、センサを用いたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0008】
これは、例えば、ポスタでの絵画や地図,模型といった対象物に対し、利用者が希望する特定の部分を指示できるようにしたものであって、この指示された部分の位置をセンサでもって検知するものである。例えば、対象物を絵画とした場合、このテーブルに取り付けられた絵画の4隅にセンサ位置検出装置が設けられ、利用者がセンサ装置でこの絵画の所望とする位置を指示すると、このセンサ装置に設けられたセンサからの信号をセンサ位置検出装置が検出することにより、絵画上でのこのセンサ装置の位置、従って、利用者が指示した位置を検出し、この絵画の指示された部分が別途設けられているディスプレイ上に拡大して表示されるものである。
【特許文献1】特開2002−162918号公報
【特許文献2】特開2002−268593号公報
【特許文献3】特開2002−152620号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上記特許文献1,2に記載の無線ICタグ付きのポスターから利用者が所望とする情報を取得するためには、この利用者は、この無線ICタグからかかる情報を読み取るための無線ICタグリーダを備えた情報機器を所持することが必要があり、このため、このポスターを利用可能な対象者が限られてしまう問題があった。
【0010】
また、広告に興味を持った利用者に対し、一律に同じ情報しか提供することができず、例えば、利用者毎に広告の中で興味のある対象が異なっても、提供される情報は同じであって、興味のある対象に応じた情報が提供されるものではなかった。
【0011】
さらに、提供する情報は無線ICタグ内に格納された情報のみであるため、提供される情報量にも限度があった。
【0012】
さらに、URLや電話番号などの関連情報へのリンク情報が無線ICタグに格納されていても、このリンク情報を用いて取得した関連情報を閲覧する場合には、携帯端末での画面サイズなどの制約から閲覧できる情報量が制限されるという問題があるし、また、リンク情報を用いて関連する情報にアクセスするためには、無線ICタグからこれを読み取った後、リンク先情報にアクセスするという操作を必要とするため、利便性の点でも問題があった。
【0013】
本発明の第1の目的は、かかる問題を解消し、ポスターなどの掲示媒体に興味を持った利用者に対して、利用者が特別な機器を必要とすることなく、かつ興味の対象に応じて、大容量コンテンツを含む任意の情報を提供可能とした情報提供システム及び方法を提供することにある。
【0014】
一方、利用者が表示情報に対して直感的にアクセスを行なう手段として、上記のように、タッチパネルディスプレイがある。タッチパネルディスプレイでは、ディスプレイ装置の表示内容を制御装置で制御しているため、利用者による入力情報が何を指し示しているかを、表示内容と照らし合わせることにより、認知することができる。しかし、例えば、情報を表示する媒体が紙製のポスターなどといった実世界の対象物である場合などでは、表示内容をタッチパネルセンサの制御装置が認知していない場合、利用者が何を指し示しているのかを認知することができなかった。
【0015】
さらに、広告を行なうためには、広く衆目を集めることが必要であるため、一般に広告媒体を大サイズ化することが要求されるが、タッチパネルディスプレイを広告媒体として用いる場合、タッチパネルディスプレイは単位面積当たりのコストが高いために、紙製のポスターに比べ、費用対効果が低いという問題もあった。
【0016】
これに対して、上記特許文献3に記載の技術では、ポスターや地図などといった実世界の対象物にセンサが付加され、これによって利用者による入力(即ち、利用者による対象物の所定部位の指示入力)を検知する方法がとられている。しかし、この方法では、この入力に対応してディスプレイで表示される情報は実世界の対象物での指示された部位の拡大映像のみであり、実世界の対象物とディスプレイで表示される情報とが同一である場合にのみ可能な方法である。つまり、特許文献3には、利用者の入力を受け付ける対象物とディスプレイの表示内容とが異なる場合のこれらを対応付ける方法は示されていない。
【0017】
そこで、本発明の第2の目的は、上記第1の目的を達成するとともに、掲示媒体を入れ替えるときには、これに対応して、提供する情報も容易に入れ替えることができるようにした情報提供システム及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記の第1の目的を達成するために、本発明は、掲示媒体の掲示装置に位置検出センサを設けて、掲示媒体に対する利用者による入力位置を検知するとともに、制御装置に、該掲示装置に取り付けられた掲示媒体の表示内容に対するコンテンツ情報、及び該表示内容と掲示媒体でのその表示内容の位置とコンテンツ情報とを対応付ける情報を保持し、掲示装置に取り付けられた掲示媒体での利用者が指し示した表示内容に対するコンテンツ情報を情報再生装置で利用者に提供するようにする。
【0019】
上記第2の目的を達成するために、本発明は、掲示媒体にこの掲示媒体を特定するタグID情報を格納した無線ICタグを設けるとともに、掲示装置に無線ICタグリーダを設け、制御装置は、掲示装置に取り付けられた掲示媒体の無線ICタグからそのタグID情報を無線ICタグリーダで読み取ることにより、掲示装置での掲示媒体の入れ替えを検知し、掲示媒体の入れ替えがあったときには、コンテンツ情報や表示内容の位置とコンテンツ情報とを対応付ける情報を新たに入れ替えられた掲示媒体に対するものに更新する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、掲示媒体での掲示内容のうちで利用者が興味をもつ対象に対し、利用者に特別な機器を必要とすることなく、大容量の動画コンテンツなどからなるその詳細情報や関連情報を提供することができ、効果の高い情報提供を実現できる。
【0021】
また、本発明によれば、掲示媒体を入れ替える場合にも、掲示媒体に取り付けられているICタグを読み取ることにより、新たに入れ替えられた掲示媒体に対応する詳細情報や関連情報を利用者に提供できる状態に自動的に更新されることになり、情報提供の運用が簡便になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
【0023】
図1は本発明による情報提供システム及び方法の一実施形態を示す図であって、1は広告表示装置、2は制御装置、3はコンテンツサーバ、4はネットワーク、5はポスター貼付部、6はコンテンツ再生部、7は無線ICタグリーダ、8a,8bは超音波センサ、9はディスプレイ、10はスピーカ、20はポスターである。なお、以下では、無線ICタグ7を用いた場合について説明するが、有線、即ち、接触タイプのICタグであってもよい。
【0024】
同図において、広告表示装置1とこれに接続された制御装置2とで情報提供システムが構成されており、公共スペースなどに設置される。広告表示装置1は、掲示媒体としてのポスター20を取り外し可能に貼り付けることができる掲示装置、即ち、ポスター貼付部5と、このポスター貼付部5に貼り付けられたポスターに関連した情報(コンテンツ情報)を再生するためのコンテンツ再生部6とからなり、このポスター貼付部5に貼り付けられるポスター20の広告内容に対する詳細情報や関連情報が、後述するように、制御部2に保存されている。
【0025】
このポスター貼付部5の互いに隣り合う2辺には、夫々超音波センサ8a,8bが設けられており、これら超音波センサ8a,8bがポスター貼付部5での、従って、このポスタ貼付部5に貼り付けられているポスター20での利用者が指示する(指し示す)場所の位置を検出する位置検出装置を構成している。利用者がこのポスター20の所望とする場所を指し示し、この位置が超音波センサ8a,8bによって検出されることにより、この利用者による入力が行なわれたことになるが、この利用者による入力情報(即ち、利用者が指し示した位置を表わす情報)は制御装置2に供給される。
【0026】
また、ポスター貼付部5の任意の位置(ここでは、このポスター貼付部5の右下隅としている)には、無線ICタグリーダ7が設けられており、このポスター貼付部5に貼り付けられたポスター20に取り付けられている無線ICタグ(図示せず)に格納されている情報を読み取る。この読み取られた情報も、制御装置2に供給される。
【0027】
図2はポスター20の一具体例を概略的に示す図であって、21は無線ICタグ、22a〜22cは広告内容である。
【0028】
同図において、ポスター20には、文章などの文字列や画像などからなる1以上の広告内容22a〜22cが記載されており、また、無線ICタグ21が貼り付けられ、あるいは漉き込まれて取り付けられている。この無線ICタグ21の取り付け位置としては、このポスター20を広告表示装置1でのポスター貼付部5(図1)に決められた所定の状態で貼り付けたとき、このポスター20の無線ICタグ21がポスター貼付部5(図1)での無線ICタグリーダ7と通信可能となるような位置とする。
【0029】
図3は図2における無線ICタグ21の一具体例の内部構造を示す図であって、21aはアンテナ、21bはICチップ、21cはメモリ、21dはタグID情報である。
【0030】
同図において、無線ICタグ21は、アンテナ21aとICタップ21bとが内蔵されたものであって、このICチップ21bには、この無線ICタグが取り付けられたポスター20(図2)を一意的に識別可能とするタグID情報21dが記憶された不揮発性のメモリ21cが格納されている。
【0031】
そこで、かかるポスター20(図2)を図1における広告表示装置1のポスター貼付部5に貼り付けると、無線ICタグリーダ7がこのポスタ20の無線ICタグ21(図2)からタグID情報21d(図3)を読み取り、制御装置2に供給する。制御装置2は、このタグID情報21dを取り込むことにより、このタグID情報21dが割り当てられたポスター20がポスター貼付部5に貼り付けられたことを認識する。
【0032】
また、ポスター20には、1以上の広告内容が載せられているが、その中の全部もしくは一部の広告内容に対しては、映像(テキストも含む)と音声との少なくとも1つによってその広告内容をさらに詳細に説明する情報(以下、詳細情報という)やこの広告内容に関連する情報(以下、関連情報という)が割り当てられており、かかる詳細情報や関連情報が制御装置2に格納されている。例えば、図2に示すように、ポスター20に3個の広告内容22a〜22cが載せられているものとし、夫々毎に詳細情報や関連情報が割り当てられているものとすると、これらの情報は制御装置2に格納されている。この場合、これら詳細情報や関連情報は該当する広告内容と対応付けられており、そのための情報(以下、マッピング情報という)も制御装置2に格納されている。このマッピング情報には、ポスター20での広告内容22a〜22cのこのポスター20での位置を表わす情報(以下、対応位置情報という)が用いられ、この対応位置情報と詳細情報や関連情報との対応関係をマッピング情報が表わしている。
【0033】
図4は図1における制御装置の一具体例の内部構造を示す図であって、30はデバイス制御手段、31は位置情報算出手段、32はコンテンツ取得再生手段、33は通信手段、34はコンテンツ情報、35はマッピング情報である。
【0034】
同図において、制御装置2は、各デバイスを制御するデバイス制御手段30と広告表示装置1から供給される超音波センサ8a,8b(図1)の出力情報信号、即ち、利用者による入力情報から対応位置情報を算出する位置情報検出手段31と、コンテンツ取得再生手段32と、コンテンツサーバ3(図1)との通信を行なうための通信手段33とから構成されており、また、各ポスターの広告内容に対する詳細情報や関連情報をコンテンツ情報34として格納し、各ポスターの広告内容毎のマッピング情報35も格納している。
【0035】
図1において、広告表示装置1のポスター貼付部5にポスター20(図2)が貼り付けられ、これによってこのポスター貼付部5の無線ICタグリーダ7がこのポスター20の無線ICタグ21からタグID情報21d(図3)を読み取り、これを制御装置2に供給すると、この制御装置2では、図4において、デバイス制御手段30が供給されたこのタグID情報21dをもとに、コンテンツサーバ3(図1)からこのタグID情報21dに対する(従って、このタグID情報21dを持つポスター20に対する)コンテンツ情報34とマッピング情報35とを取得する。これにより、制御装置2は、広告表示装置1のポスター貼付部5に貼り付けられたポスター20の広告内容22a,22b,22c(図2)に対する詳細情報や関連情報を広告表示装置1に提供することができ、そのコンテンツ再生部6のディスプレイ9やスピーカ10で再生させることができる。
【0036】
図5は制御装置2(図4)に格納されるマッピング情報35のデータ構造の一具体例を示す図である。
【0037】
同図において、マッピング情報35は、コンテンツ情報34(図4)のファイルを一意的に特定するコンテンツID35aと、このコンテンツID35aで特定されるコンテンツ情報に対する広告内容のポスターでの範囲を規定する情報(X座標最小値35b,X座標最大値35c,Y座標最小値35d及びY座標最大値35e)と、コンテンツファイルパス35fとからなるコンテンツ情報毎のレコードから構成されている。
【0038】
広告表示装置1のポスター貼付部5に貼り付けられるポスターの広告内容に対する詳細情報や関連情報(即ち、コンテンツ情報)は、上記のように、コンテンツサーバ3から制御装置2にコンテンツ情報34(図4)としてダウンロードされるのであるが、広告内容によっては、そのコンテンツ情報がサコンテンツサーバ3に残されたままとなっているものもある。このように、制御装置2にダウンロードされたコンテンツ情報34に対しては、図5におけるコンテンツファイルパス35fはこの制御装置2でのこのコンテンツ情報34の格納位置を示すローカルファイルパスであり、例えば、コンテンツID35aが「0001」のコンテンツ情報34が制御装置2に格納されているものとすると、そのコンテンツファイルパス35fは「C:\Contents\001.mpg」のようなローカルファイルパスとなる。また、コンテンツサーバ3に残されたコンテンツ情報に対しては、図5におけるコンテンツファイルパス35fはURLであり、例えば、コンテンツID35aが「0002」のコンテンツ情報がコンテンツサーバ3にあるものとすると、そのコンテンツファイルパス35fは「http://dokod.jp/Contents2.mpg」のようなURLとなる。
【0039】
次に、図6に示すフローチャートを用いて、広告表示装置1のポスター貼付部5に図2に示すポスター20が貼り付けられている場合の情報提供動作について説明する。
【0040】
この場合には、制御装置2はこのポスター20の広告内容22a〜22cに対するコンテンツ情報を広告表示装置1に提供できる状態にあり、図5に示すマッピング情報35が制御装置2に格納されているものとする。なお、コンテンツID35aが「0001」のレコードは広告内容22aのコンテンツ情報に対するものであり、コンテンツID35aが「0002」のレコードは広告内容22bのコンテンツ情報に対するものする。
【0041】
いま、広告表示装置1のポスター貼付部5に貼り付けられたポスター20のある場所を利用者がタッチするなどして位置を指し示すことにより、利用者による入力があると、超音波センサ8a,8bが利用者による入力情報を発生し、制御装置2に供給する(図6のステップ100)。
【0042】
図4に示す制御装置2では、この利用者による入力情報を取得すると、位置情報算出手段31がこの利用者による入力情報を演算処理してポスター20での利用者による入力位置(利用者が指し示した位置)を示す算出し(図6のステップ101)、マッピング情報35を参照して(図6のステップ102)、この入力位置に対応するコンテンツ情報の検索を行なう(図6のステップ103)。この入力位置がマッピング情報35での範囲規定情報35b〜35bによって規定されるいずれの範囲にも入っていない場合には、コンテンツ情報のレコードが存在せず、利用者はポスター20の広告内容22a〜22c以外のエリアを指し示したものとして、処理を終了する(図6のステップ107)。
【0043】
利用者による入力位置がマッピング情報35のいずれかのレコードでの範囲規定情報35b〜35bによって規定される範囲に入り、マッピング情報35に該当するレコードが存在するときには、即ち、利用者がポスター20の指し示した場所が広告内容22a〜22cのいずれかである場合には(図6のステップ103)、制御装置2はこの旨を通知するための信号を広告表示装置1に送る。広告表示装置1は、この信号を受けると、コンテンツ再生部6のスピーカ10から効果音を発生させ、利用者が指し示した広告内容に対する詳細情報や関連情報を再生することを知らせる(図6のステップ104)。
【0044】
一方、制御装置2では、上記の通知信号を送ると、コンテンツ取得再生手段32が、利用者による入力位置が範囲規定情報35b〜35bによって規定される範囲内に含まれるレコードでのコンテンツID35aとコンテンツファイルパス35fとを取得し、これをもとに利用者が指し示したポスター20での広告内容に対するコンテンツ情報を取得し、広告表示装置1に送る(図6のステップ105)。
【0045】
ここで、利用者がポスター20での広告内容22aを指し示したときには、コンテンツ取得再生手段32はマッピング情報35のコンテンツID35aが「00001」のレコードのコンテンツファイルパス35fとしてローカルファイルパス「C:\Contents\001.mpg」を取得し、これをもとにこの制御装置2に格納されているこの広告内容22aに対するコンテンツ情報24を取得し、広告表示装置1に送る。
【0046】
また、利用者がポスター20での広告内容22bを指し示したときには、コンテンツ取得再生手段32はマッピング情報35のコンテンツID35aが「00002」のレコードのコンテンツファイルパス35fとしてURL「http://dokod.jp/Contents2.mpg」を取得し、このURLを通信手段33によって、ネットワーク4を介し、コンテンツサーバ3に送信する。これにより、この広告内容22bに対するコンテンツ情報はコンテンツサーバ3から配信されるが、このコンテンツ情報は、通信手段33で受信されると、コンテンツ取得再生手段32によって直ちに広告表示装置1に送られるストリーミング配信が行なわれる。
【0047】
広告表示装置1では、制御装置2からコンテンツ情報が送られてくると、その画像情報やテキスト情報が情報再生部でのディスプレイ9で表示され、音声情報はスピーカ10で再生される(図6のステップ106)。
【0048】
このようにして、広告表示装置1は、駅コンコースやテナントビルなどに設置されて、不特定多数の利用者に対して、まず、紙製のポスター20によって広く衆目を集めるが、さらに、このポスター20に興味を持って接近してきた利用者に対して、ディスプレイ9やスピーカ10によって情報の提供を行なうものである。利用者がポスター20の前に立ち、このポスター20の中でさらに興味を持った広告内容に手をかざすなどして指し示すと、広告表示装置1は、手で指し示した位置を超音波センサ8a,8bによって取得し、ディスプレイ9やスピーカ10を用いてこの指し示した部位に記載の広告内容について、より詳しい情報や関連情報を提供することができる。利用者が手でポスター20の特定の部位を指し示した際には、まず、スピーカ10を用いて効果音を発生するなどして、利用者のアクセスに対して応答していることを示すサインを表示することにより、利用者の興味をさらに引き付けることができる。
【0049】
図7は図1におけるコンテンツサーバ3の一具体例の内部構造をしめすずであって、40は通信手段、41はコンテンツ配信手段、42はマッピング情報取得手段、43はコンテンツ情報DB(データベース)、44はタグマッピング情報、45はマッピング情報DBである。
【0050】
同図において、コンテンツサーバ3は、制御装置2(図1,図4)と通信するための通信手段40とコンテンツ配信手段41とマッピング情報取得手段43とコンテンツ情報DB43とマッピング情報DB45を備え、また、タグマッピング情報44が格納される。コンテンツ情報DB43には、各ポスター毎のコンテンツ情報が格納されており、マッピング情報DB45には、各ポスター毎のマッピング情報が格納されている。
【0051】
図8はこのマッピング情報DB45の一具体例を示す図である。
【0052】
同図において、マッピング情報DB45には、ポスター毎にマッピング情報35が格納されており、夫々毎にポスターとの対応を示すマッピング情報ID50が割り当てられている。ここで、3つのマッピング情報35を示しており、夫々に割り当てられたマッピング情報ID50を「0001」,「0002」,「0003」としている。これらマッピング情報35は、図5で示したように、コンテンツID35a,範囲規定情報35b〜35b及びコンテンツファイルパス35fからなるものである。
【0053】
図7におけるコンテンツ情報DB43には、各ポスターのコンテンツ情報が格納されており、図示しないが、これらコンテンツ情報毎にコンテンツIDが割り当てられている。かかるコンテンツIDは、これが割り当てられたコンテンツ情報に対応するマッピング情報に割り付けられたコンテンツID35aと一致するものであり、これによりコンテンツ情報とマッピング情報とが対応付けられている。
【0054】
図7におけるタグマッピング情報44は、図9に示すように、広告表示装置1のポスター貼付部5に貼り付けられるポスター毎に割り当てられるタグID51とマッピング情報ID50とを対応付ける情報であって、このタグID51は、ポスター20に取り付けられている無線IDタグ21(図2)に記憶されているタグID情報21d(図3)と等しいものである。
【0055】
広告表示装置1のポスター貼付部5に貼り付けられるポスター20が作成され、このポスターの広告内容22a〜22c(図2)のコンテンツ情報(詳細情報や関連情報)が作成されると、このポスター20に貼り付けられている無線ICタグ21に記憶されているタグID情報21d(図3)や広告内容22a〜22cの範囲規定情報35b〜35b,このコンテンツ情報などがコンテンツサーバ3(図7)に入力(登録)される。
【0056】
コンテンツサーバ3では、図示しない制御手段などにより、このポスター20の広告内容22a〜22c毎のコンテンツ情報はコンタンツID35aが割り当てられて、コンテンツファイルとして、コンテンツ情報DB43に格納される。また、入力されたこのポスター20に対するタグID情報21dは、タグID51として、マッピング情報ID50が割り当てられ、図9に示すように、このポスター20に対するタグマッピング情報44が作成される。さらに、このポスター20の広告内容22a〜22cに対するコンテンツ情報毎に、コンテンツID35と入力された広告内容22a〜22cの範囲規定情報35b〜35eとコンテンツ情報の格納位置を示すコンテンツファイルパス35fとからなるマッピング情報35が作成され、これらマッピング情報35にこのポスター20に割り当てられたマッピング情報ID50が割り当てられてマッピング情報DB45に格納される。このようにして、広告表示装置1のポスター貼付部5に貼り付けられるポスター20が新たに作成されると、そのコンテンツ情報やマッピング情報がコンテンツ情報DB43,マッピング情報DB45に格納され、これとともに、この新たに作成されたポスター20とこれらコンテンツ情報,マッピング情報とを対応付けるタグマッピング情報44が作成されて保存される。
【0057】
なお、コンテンツ情報DB43に格納されたコンテンツ情報に対するコンテンツファイルパス35f(図8)は、広告表示装置1のポスター貼付部5で新たなポスターを貼り付けたときに制御装置2からなされる後述する要求により、コンテンツサーバ3が制御装置2にダウンロードするコンテンツ情報については、この制御装置2内で検索できるローカルファイルパスであり、制御装置2にダウンロードされずにコンテンツサーバ3のコンテンツ情報DB43にそのまま残しておくコンテンツ情報については、制御装置2からコンテンツサーバ3にアクセスできるようにするためのURLである。
【0058】
広告表示装置1のポスター貼付部5でポスター20の貼り替えが行なわれた場合、制御装置2はこれを検知し、この新たに貼り付けられたポスター20に対するコンテンツ情報やマッピング情報35をコンテンツサーバ3に要求し、このポスター20に対するコンテンツ情報を広告表示装置1のコンテンツ再生部6で利用者に提供できるようにする。
【0059】
図10はこのように広告表示装置1のポスター貼付部5でポスター20の貼り替えが行なわれたときのこの実施形態の動作の一具体例を示すフローチャートである。
【0060】
制御装置2は、広告表示装置1のポスター貼付部5に設けられた無線ICタグリーダ7(図1)の読取信号を常時取り込むようにしてもよいし、また、予め決められた時刻に取り込むようにしてもよい。後者の場合、例えば、広告表示装置1が商業ビルなどの1日でほぼ決められた時間だけ人が居るような場所に設置されており、ポスター20の貼り替えが夜間遅く行なわれるような場合には、商業ビルの営業時間の一時間前などの人が出始める時刻より前の予め決められた時刻に、制御装置2が無線ICタグリーダ7(図1)の読取信号を常時取り込むようにしてもよい。
【0061】
そこで、広告表示装置1のポスター貼付部5でポスター20の貼り替えがあり、貼り替えられた新規のポスター20の無線IDタグ21(図2)からそのタグID情報21d(図3)を読み取ると、このタグID情報21dは制御装置2に送られる(図10のステップ200)。制御装置2は、このタグID情報21dを取り込み、通信手段33(図4)からネットワーク4(図1)を介してコンテンツサーバ3に送る(図10のステップ201)。
【0062】
コンテンツサーバ3では、図7において、通信手段40によってこのタグID情報21dを受信し、マッピング情報取得手段42が、このタグID情報21dをタグID51として、これに対応するマッピング情報ID50をタグマッピング情報44から取得し(図10のステップ202)、このマッピング情報ID50をもとに、マッピング情報DB45(図8)からこの新規なポスター20に対するマッピング情報35を取得する(図10のステップ203)。このマッピング情報35は、通信手段40により、ネットワーク4(図1)を介して、制御装置2に送られる(図10のステップ204)。図2に示す制御装置2では、このマッピング情報35が通信手段33によって受信され、マッピング情報35の更新が行なわれる(図10のステップ205)。
【0063】
また、図7に示すコンテンツサーバ3では、マッピング情報取得手段42によってマッピング情報DB45から新規のポスター20に対するマッピング情報35が取得されると、コンテンツ配信手段41は、このマッピング情報35でのコンテンツID35aとコンテンツファイルパス35fをもとに、コンテンツファイルパス35fがローカルファイルパスであるコンテンツ情報をコンテンツ情報DB43で検索し、これによって取得したコンテンツ情報を、通信手段40により、ネットワーク4を介して図2に示す制御装置2にダウンロードする。制御装置2では、このダウンロードされたコンテンツ情報を通信手段33を介して受信し、コンテンツ情報34をこのコンテンツ情報に更新する(図10のステップ206)。
【0064】
これにより、この制御装置2では、新しく貼り替えられたポスター20に対するコンテンツ情報34とマッピング情報35とが設定されたことになり、広告表示装置1のポスター貼付部5に新規に貼り替えられたポスター20に対する利用者の入力(指し示し)に対し、広告表示装置1のコンテンツ再生部6でこのポスター20での広告内容に対するコンテンツ(詳細情報や関連情報)を利用者に提供することができるようになる。
【0065】
このようにして、この実施形態では、広告表示装置1のポスター貼付部5でポスターの貼り替えが行なわれても、これに対し、新たに貼り替えられたポスターの広告内容に対する詳細情報や関連情報を利用者に提供できる状態にすることができる。
【0066】
なお、以上の実施形態では、掲示媒体を紙製のポスターとしたが、本発明はこれに限るものではなく、取り換え可能な看板などの掲示媒体であってもよい。
【0067】
また、掲示内容は、広告以外に、店舗や展示場の案内や地図などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明による情報提供システム及び方法の一実施形態を示す図である。
【図2】図1におけるポスター貼付部に貼り付けられるポスターの一具体例を概略的に示す図である。
【図3】図2に示すポスターに取り付けられる無線ICタグの一具体例を概略的に示す図である。
【図4】図1における制御装置の一具体例を概略的に示す図である。
【図5】図4におけるマッピング情報のデータ構造の一具体例を示す図である。
【図6】図1に示す実施形態の情報提供のための動作の一具体例を示すフローチャートである。
【図7】図1におけるコンテンツサーバの内部構造の一具体例を概略的に示す図である。
【図8】図7におけるマッピング情報DBのデータ構造の一具体例を示す図である。
【図9】図7におけるタグマッピング情報のデータ構造の一具体例を示す図である。
【図10】図1に示す実施形態でのポスターの貼り替えに対する動作の一具体例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0069】
1 広告表示装置
2 制御装置
3 コンテンツサーバ
5 ポスター貼付部
6 コンテンツ再生部
7 無線ICタグリーダ
8a,8b 超音波センサ
9 ディスプレイ
10 スピーカ
20 ポスター
21 無線ICタグ
21d タグID情報
22a〜22c 広告内容
31 位置情報算出手段
32 コンテンツ取得再生手段
34 コンテンツ情報
35 マッピング情報
35a コンテンツID
35b〜35d 範囲設定情報
35f コンテンツファイルパス
41 コンテンツ配信手段
42 マッピング情報取得手段
43 コンテンツ情報DB
44 タグマッピング情報
45 マッビング情報DB
50 マッピング情報ID
51 タグID

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICタグ読取装置及び位置検知センサを備え、掲示媒体を掲示するための掲示装置と、映像情報と音声情報との少なくとも1つからなるコンテンツ情報を再生するコンテンツ再生装置と、該掲示装置及び該コンテンツ再生装置を制御する制御装置と、コンテンツ情報を管理するコンテンツサーバとから構成される情報提供システムにおいて、
該制御装置は、
該掲示装置に掲示された該掲示媒体に対するコンテンツ情報と、該掲示装置に掲示された該掲示媒体上での位置情報と該コンテンツ情報とを対応付ける第1の対応情報とを格納する手段と、
該位置検知センサからの入力情報を位置情報に変換する手段と、
該位置情報に対して、該第1の対応情報を参照し、対応するコンテンツ情報を選択する手段と、
選択した該コンテンツ情報をコンテンツ再生装置で再生させる手段と
を有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムであって、
前記制御装置は、
前記掲示装置に掲示する掲示媒体に対するタグID情報と前記第1の対応情報とを対応付ける第2の対応情報を格納する手段と、
該第2の対応情報を参照して、前記ICタグ読取装置で該掲示媒体から読み取られたタグID情報に対応する前記第1の対応情報を選択する手段と、
保持している前記第1の対応情報を選択した第1の対応情報に置き換える手段と
を有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供システムであって、
前記制御装置は、前記ICタグ読取装置によって読み取られたタグID情報を前記コンテンツサーバに送信する手段を有し、
前記コンテンツサーバは、前記掲示装置に掲示される前記掲示媒体毎の前記コンテンツ情報と前記第2の対応情報とを格納する手段と、前記制御装置から前記タグID情報を受信する手段と、前記第2の対応情報を参照して前記タグID情報に対応する前記第1の対応情報を選択する手段と、選択した前記第1の対応情報を前記制御装置に送信する手段とを有し、
前記制御装置は、前記コンテンツサーバからの前記第1の対応情報を受信する手段と、第1の対応情報を格納する前記手段で前記保持していた第1の対応情報の代わりに受信した前記第1の対応情報を保持させる手段とを有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報提供システムであって、
前記コンテンツサーバは、前記第2の対応情報を参照して受信した前記タグID情報に対応する前記コンテンツ情報を選択する手段と、選択した前記コンテンツ情報を前記制御装置に送信する手段とを有し、
前記制御装置は、前記コンテンツサーバから前記コンテンツ情報を受信する手段と、コンテンツ情報を格納する前記手段で前記保持していたコンテンツ情報の代わりに受信した前記コンテンツ情報を保持させる手段とを有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報提供システムであって、
前記制御装置は、
前記掲示装置内の位置情報とコンテンツ情報の参照先とを対応付けた第1の対応情報を格納する手段と、
前記位置検知センサからの入力情報を位置情報に変換する手段と、
変換された該位置情報に対応するコンテンツ情報の参照先を、該第1の対応情報を参照して、選択する手段と、
選択した該コンテンツ情報の参照先からコンテンツ情報を受信する手段と、
受信した該コンテンツ情報を前記コンテンツ再生装置で再生させる手段と
を有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項6】
ICタグ読取装置及び位置検知センサを備え、掲示媒体を掲示するための掲示装置と、映像情報と音声情報との少なくとも1つからなるコンテンツ情報を再生するコンテンツ再生装置と、該掲示装置及び該コンテンツ再生装置を制御する制御装置と、コンテンツ情報を管理するコンテンツサーバとから構成される情報提供システムによる情報提供方法であって、
該制御装置が該位置検知センサからの入力情報を受け付ける第1のステップと、
該制御装置が該入力情報を位置情報に変換する第2のステップと、
該制御装置が、位置情報とコンテンツ情報とを対応付けた第1の対応情報を参照して、変換された該位置情報に対応するコンテンツ情報を選択する第3のステップと、
該制御装置が、該コンテンツ再生装置に対して、選択した該コンテンツ情報を出力する第4のステップと
を有することを特徴とする情報提供方法。
【請求項7】
ICタグ読取装置及び位置検知センサを備え、掲示媒体を掲示するための掲示装置と、映像情報と音声情報との少なくとも1つからなるコンテンツ情報を再生するコンテンツ再生装置と、該掲示装置及び該コンテンツ再生装置を制御する制御装置と、コンテンツ情報を管理するコンテンツサーバとから構成される情報提供システムによる情報提供方法であって、
該制御装置が該位置検知センサからの入力情報を受け付ける第1のステップと、
該制御装置が該入力情報を位置情報に変換する第2のステップと、
該制御装置が、位置情報とコンテンツ情報の参照先とを対応付けた第1の対応情報を参照して、変換された該位置情報に対応するコンテンツ情報の参照先を選択する第3のステップと、
該制御装置が選択した該コンテンツ情報の参照先から該コンテンツ情報を取得する第4のステップと
該制御装置が、該コンテンツ再生装置に対して、取得した該コンテンツ情報を出力する第5のステップと
を有することを特徴とする情報提供方法。
【請求項8】
請求項7に記載の情報提供方法であって、
前記制御装置が前記該ICタグ読取装置から前記掲示媒体のタグID情報を読み取る第1のステップと、
前記制御装置が読み取った該タグID情報を前記コンテンツサーバに送信する第2のステップと、
前記コンテンツサーバが、タグID情報と前記第1の対応情報とを対応付けた第2の対応情報を参照して、前記制御装置からの受信した該タグID情報に対応する第1の対応情報を選択する第3のステップと、
前記コンテンツサーバが、前記制御装置に対して、前記第1の対応情報を送信する第4のステップと、
前記制御装置が、前記コンテンツサーバからの前記第1の対応情報を受信する第5のステップと、
前記制御装置が、保持していた第1の対応情報を受信した該第1の対応情報に置き換える第6のステップと
を有することを特徴とする情報提供方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報提供方法であって、
前記第6のステップは、前記第1の対応情報に記載された全てのコンテンツ情報を前記コンテンツサーバから受信するステップを有することを特徴とする情報提供方法。
【請求項10】
ポスターを掲示するための情報提供システムにおいて、
取り外し可能にポスターを保持する掲示装置と、
該掲示装置に隣接して配置された表示装置と
を備え、
該表示装置は、該ポスター内の掲示情報であって、利用者によって指定された掲示情報に応じた情報を表示することを特徴とする情報提供システム。
【請求項11】
掲示媒体を保持するための掲示装置と、
該掲示媒体が保有するID情報を該掲示媒体から読み取る読取装置と、
該掲示媒体に掲示される掲示情報に関連する情報を表示するための表示装置と、
該ID情報と、該掲示情報の該掲示媒体での掲示位置情報と、該掲示情報に関する情報とを記憶する記憶装置と、
該掲示媒体での利用者によって指定された位置を検出する位置検出装置と、
該読取装置からの該ID情報と該位置検出装置からの該掲示媒体での位置情報とに基づいて、該掲載情報に関連する情報を該記憶装置から検索し、検索した該掲載情報に関連する情報を該表示装置に送信する処理装置と
を備えたことを特徴とする情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−30883(P2006−30883A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−213219(P2004−213219)
【出願日】平成16年7月21日(2004.7.21)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】