情報提供システム
【課題】会員が改めて登録する必要がなく、且つ、会員以外の来店者も会員となることなく詳細情報を取得できるようにする。
【解決手段】情報提供装置3に会員用記録媒体を受付けているときに所定操作を会員から受付けたときには、その時点にて表示している告知情報の告知情報特定情報と受付け中の会員用記録媒体の会員識別情報とを含む詳細情報配信要求を管理サーバ14に送信し、前記会員用記録媒体を受付けていないときに、所定操作を登録利用者から受付け、更に記録媒体18を受付けたことに基づいて、該時点において表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付け記録媒体の記録媒体識別情報とを含む詳細情報配信要求を管理サーバ14に送信し、管理サーバ14は、受信した詳細情報配信要求に含まれる会員識別情報若しくは記録媒体識別情報に対応付けて管理している電子メールアドレスに対して、告知情報特定情報に該当する詳細情報を含む電子メールを送信する。
【解決手段】情報提供装置3に会員用記録媒体を受付けているときに所定操作を会員から受付けたときには、その時点にて表示している告知情報の告知情報特定情報と受付け中の会員用記録媒体の会員識別情報とを含む詳細情報配信要求を管理サーバ14に送信し、前記会員用記録媒体を受付けていないときに、所定操作を登録利用者から受付け、更に記録媒体18を受付けたことに基づいて、該時点において表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付け記録媒体の記録媒体識別情報とを含む詳細情報配信要求を管理サーバ14に送信し、管理サーバ14は、受信した詳細情報配信要求に含まれる会員識別情報若しくは記録媒体識別情報に対応付けて管理している電子メールアドレスに対して、告知情報特定情報に該当する詳細情報を含む電子メールを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場等の店舗において、当該店舗において会員登録した会員や、会員以外の来店者(非会員)に告知情報を提供するとともに、これら告知情報の提供を受けた来店者が、会員や非会員に依ることなく該告知情報に関する詳細情報を取得することのできる情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗である遊技場に設置された情報提供装置付遊技場装置において、当該情報提供装置付遊技場装置にて受付けた会員カードの所有者の属性情報に合致するCM情報を情報提供装置に表示するとともに、該会員カードの所有者が資料請求ボタンを操作すると、当該表示されているCM情報に関する資料がダイレクトメールや電子メール等により提供されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、利用者に付与されるICタグに記憶されたタグIDと該利用者の電子メールアドレスとを予め情報管理センタに登録しておき、入場ゲートに隣接して設けられたICタグ読み取り装置にて入場ゲートから入場する来場者のICタグのタグIDを読み取って、情報管理センタに設置されているサーバに送信することで、情報管理センタから予め登録されている利用者の電子メールアドレスにイベント情報が送信されるものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−136756号公報(第5頁、第5図)
【特許文献2】特開2004−70616号公報(第6頁、第7図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている情報提供システムにおいては、当該遊技場(店舗)の会員であれば資料請求ボタンを操作することで、CM情報に関する資料を入手することができるが、他の遊技場(店舗)にて会員となっている遊技者(来店者)は資料を入手することができず、これらの資料を入手するには、当該遊技場(店舗)において改めて会員登録を行わなければならず不便であると共に、住所や氏名、年齢や電話番号等の会員情報となる個人情報を提供して遊技場(店舗)で会員登録を行いたくない遊技者(来店者)は、CM情報に関する資料を入手することができず、利便性が低下する一方、特許文献2に開示されているシステムを用いて、イベント情報等の詳細情報を提供する場合にあっては、当該遊技場(店舗)の会員・非会員に係わらず、前述のICタグ(記録媒体)を所持していれば詳細情報を入手することができるものの、既に当該遊技場(店舗)に会員登録している会員も、改めてICタグ(記録媒体)の付与を受けるために情報管理センタに電子メールアドレスを登録しなければならず不便であるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、既に店舗に会員登録した会員が改めて登録する必要がなく、且つ、会員以外の来店者も当該店舗の会員となることなく詳細情報を取得することのできる情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の情報提供システムは、
各店舗において来店者に対し告知情報を表示する表示手段を有する情報表示装置と、当該告知情報に関する詳細情報を前記来店者の電子メールアドレスに送信する詳細情報送信サービスを提供する管理サーバと、を備える情報提供システムにおいて、
前記情報表示装置は、
各店舗における会員を個々に識別可能な会員識別情報が記録され、当該会員が会員登録を行った店舗にて発行される会員用記録媒体を受付けて、該会員用記録媒体に記録されている前記会員識別情報を含む記録情報を少なくとも読み出す会員記録媒体読み出し手段と、
前記管理サーバへの前記詳細情報送信サービスの利用登録を行った登録利用者に付与される記録媒体を受付けて、該受付けた記録媒体に記憶されている当該記録媒体を個々に識別可能な記録媒体識別情報を読み取る記録媒体読取手段と、
を有し、
前記管理サーバは、
各店舗に設置された前記情報表示装置にデータ通信可能に接続され、
前記会員識別情報に対応付けて当該会員の電子メールアドレスを少なくとも含む会員情報を管理し、前記記録媒体識別情報に対応付けて該記録媒体識別情報が記憶された記録媒体が付与された登録利用者の電子メールアドレスを管理するとともに、前記告知情報を特定可能な告知情報特定情報に対応付けて当該告知情報に関する詳細情報を特定可能な詳細情報特定情報を記憶し、
前記情報表示装置は、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けているときに、詳細情報を要求するための所定操作を会員から受付けたことに基づいて、当該操作時点において前記表示手段に表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けている会員用記録媒体の会員識別情報とを含む詳細情報配信要求を前記管理サーバに送信し、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けていないときに、前記記録媒体読取手段にて記録媒体を受付けたことに基づいて、該操作時点において表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けた記録媒体から読み取った記録媒体識別情報とを含む詳細情報配信要求を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、前記詳細情報配信要求を受信したことを条件として、該受信した詳細情報配信要求に含まれる告知情報特定情報に対応付けて記憶されている詳細情報特定情報から特定される詳細情報を含む電子メールを、該受信した詳細情報配信要求に含まれる会員識別情報若しくは記録媒体識別情報に対応付けて管理されている電子メールアドレスに対して送信するための処理を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、店舗において既に会員登録した会員は、改めて他の店舗で会員登録を行ったり、詳細情報送信サービスへ利用登録を行うことなく自身の会員用記録媒体を使用して、会員登録した店舗以外の他の店舗においても詳細情報を取得できるので、会員の利便性を向上できるとともに、会員情報となる個人情報を提供して店舗で会員登録までは行いたくないが詳細情報を入手したい人(ビジター)も、詳細情報送信サービスの利用登録をすることで付与される記録媒体を使用して、各店舗にて詳細情報を取得できるので、会員以外のビジターの利便性も向上できる。
【0008】
本発明の請求項2に記載の情報提供システムは、請求項1に記載の情報提供システムであって、
前記管理サーバは、新たに管理される電子メールアドレスが既に会員識別情報に対応付けて管理されているか否かを判定し、既に管理されていると判定したときに、既に管理されている電子メールアドレスに対応付けて新たな会員識別情報若しくは記録媒体識別情報を管理することを特徴としている。
この特徴によれば、重複して同一の電子メールアドレスが管理(記憶)されることがないので、不必要に記憶容量が大きくなることを防止できる。
【0009】
本発明の請求項3に記載の情報提供システムは、請求項1または2に記載の情報提供システムであって、
前記情報表示装置は、前記店舗としての遊技場に設置された遊技機に対応して設けられており、
前記遊技機の稼働・非稼働を判定する稼働状況判定手段と、
前記告知情報を稼働状態において来店者に告知する稼働告知情報と、非稼働状態において来店者に告知する非稼働告知情報とに分類設定する分類設定手段と、
を備え、
前記情報表示装置は、前記稼働状況判定手段による判定結果が稼働状態であるときには、
前記分類設定手段にて設定された前記稼働告知情報を前記表示手段に表示する一方、前記稼働状況判定手段による判定結果が非稼働状態であるときには、前記分類設定手段にて設定された前記非稼働告知情報を前記表示手段に表示することを特徴としている。
この特徴によれば、遊技機の稼働中に見合った告知情報を稼働告知情報に分類設定し、遊技機の非稼働中に見合った告知情報を非稼働告知情報に分類設定することで、遊技機の稼働中・非稼働中、すなわち、来店者の遊技中・非遊技中の遊技状況に応じた適切な告知情報を告知することができる。
【0010】
本発明の請求項4に記載の情報提供システムは、請求項1〜3のいずれかに記載の情報提供システムであって、
前記詳細情報を、前記電子メールにて送信するか或いは前記表示手段に表示するかを各詳細情報毎に設定する提供形態設定手段を備え、
前記情報表示装置は、前記提供形態設定手段にて前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報を取得する詳細情報取得手段と、前記所定操作の操作時点において前記表示手段に表示している告知情報に対応する詳細情報が、前記提供形態設定手段により前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報であるときには、該詳細情報を前記表示手段に表示することを特徴としている。
この特徴によれば、詳細情報の内容によっては、該詳細情報を電子メールにて提供する必要がなく、且つ、その場において来店者に提供することが好ましいものもあるので、これらの詳細情報を表示手段に表示する詳細情報として設定することで、不必要な電子メールの送信を低減できるとともに、迅速性を要する詳細情報を迅速に来店者に提供できる。
【0011】
本発明の請求項5に記載の情報提供システムは、請求項1〜4のいずれかに記載の情報提供システムであって、
各告知情報の告知を行う会員に関する告知条件を記憶する告知条件記憶手段をさらに備え、
前記会員記録媒体読み出し手段に受付けている前記会員用記録媒体の会員識別情報に対応付けて前記管理サーバにて管理されている会員情報が前記告知条件記憶手段にて記憶されている告知条件に合致する告知情報を、当該会員に告知する会員告知情報として特定する会員告知情報特定手段を備え、
前記情報表示装置は、前記会員告知情報特定手段にて特定された会員告知情報を前記表示手段に表示することを特徴としている。
この特徴によれば、会員情報が合致する告知条件、例えば、会員が女性であれば、女性に見合った告知情報が表示されるので、女性に男性用の商品等に関する告知をするように、会員に不適切な告知をすることを極力回避でき、効率のよい告知を実施することができる。
【0012】
本発明の請求項6に記載の情報提供システムは、請求項1〜5のいずれかに記載の情報提供システムであって、
前記情報表示装置は、インターネット接続機能を有する携帯端末を受付けて、該受付けた携帯端末とのデータ通信を行う携帯端末通信手段を備え、
前記情報表示装置は、前記携帯端末通信手段に前記携帯端末を受付けたことに基づいて、当該受付時点において表示している告知情報の詳細情報が公開されているホームページへのアクセスを可能とするアクセス情報を、該受付けた携帯端末に前記携帯端末通信手段を通じて送信することを特徴としている。
この特徴によれば、インターネット接続機能を有する携帯端末を所持する来店者は、詳細情報を含む電子メールに代えて、該携帯端末に情報表示装置からアクセス情報が送信されるので、当該アクセス情報から詳細情報を公開しているホームページへアクセスでき、詳細情報を含む電子メールの受信を待つことなく、素早く詳細情報を入手することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施例を以下に説明する。尚、以下の実施例においては、店舗として遊技場を対象とした例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技場以外の店舗にも本発明を適用できることはいうまでもない。
【実施例】
【0014】
図1は、本発明が適用された本実施例の情報提供システムの構成を示すシステムブロック図であり、本実施例の情報提供システムは、該図1に示すように、店舗としての遊技場内に設置された複数の遊技機であるパチンコ機2に対して1対1に対応して設けられ、パチンコ機2におけるパチンコ玉を貸し出すための貸出処理や本発明の告知情報となるポスターCMの告知映像を表示して来店者に告知(広告)するカードユニット3と、これらカードユニット3にデータ通信可能に接続され、該接続されている各カードユニット3の管理や、当該遊技場におけるプリペイドカードや会員登録した会員に対して該遊技場にて発行された会員カードに残存する遊技用残額や、会員が所有する貯玉や属性情報等の会員情報等の管理を行うシステムコントローラ110を有している。尚、各遊技場のシステムコントローラ110は、各遊技場において使用されるプリペイドカードや会員カードの管理を実施するカード管理会社に設置されている管理サーバ14に接続されており、これらシステムコントローラ110において収集、管理された各種売上や各プリペイドカードや会員カードに残存する遊技用残額や、各会員の会員情報(属性情報)等の情報が、管理サーバ14において集中管理されるようになっている。
【0015】
これら遊技場内に設置されたシステムコントローラ110や、カードユニット3は、通信ケーブルを介して双方向のデータ通信可能に接続され、これら各接続装置にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されていて、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されており、各装置が装置IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルを有することで、装置IDからローカルIPアドレスを特定して、当該装置IDの装置との送受信を実施できるようになっている。
【0016】
カード管理会社に設置されている本実施例の管理サーバ14は、インターネット網9にもデータ通信可能に接続されていて、該インターネット網9に接続可能な端末装置、例えば、遊技場に来場する会員やビジターの遊技者が所持するインターネット接続機能を有する携帯電話機5や図示しないパソコン等に、該インターネット網9を通じて電子メールを送信可能とされている。
【0017】
また、本実施例の管理サーバ14は、複数の店舗に設置された電波ポスター17を用いて実施する広告を管理する広告管理会社に設置された広告管理サーバ16と、例えば、図示しないVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)装置を用いることで、インターネット網9を介してデータ通信可能に接続されており、管理サーバ14と広告管理サーバ16との間において、更新データ等の各種のデータの送受が可能とされているとともに、該広告管理サーバ16も、インターネット網9を通じて、インターネット網9に接続可能な端末装置に電子メールを送信可能とされている。
【0018】
この広告管理サーバ16は、図1に示すように、各店舗に設置されている電波ポスター17と通信回線を通じてデータ通信可能に接続されているとともに、これら電波ポスター17に掲示された広告の詳細情報を取得するために使用する、本発明における記録媒体となるICタグ18(図3参照)の付与を受けるために利用登録を行った登録利用者の電子メールアドレスが、該ICタグ18に記憶されているICタグ18を個々に識別可能なタグIDに対応付けて記憶されており(図9(b)参照)、登録利用者がICタグ18を電波ポスター17に設けられている図示しないタグリーダに近接させることで、該タグリーダにて読み取られたICタグ18のタグIDと、各電波ポスターに固有に付与されたポスターIDとが広告管理サーバ16に送信されることで、該ポスターIDから特定される当該電波ポスターに掲示されている広告の詳細情報を含む電子メール(詳細メール)が、利用登録を行った登録利用者の電子メールアドレスに対して送信される。
【0019】
また、本実施例の情報提供システムに用いた携帯電話機5は、通常の無線による通話機能、インターネット等の接続機能、並びに電子メールの送受信機能に加えて、カメラ機能や、二次元バーコード等の情報記録シンボルの読み取り機能や、記憶されている電子マネー額を使用するためのお財布機能を有しており、これらお財布機能を提供するために、外部のリーダライタ装置との近距離非接触データ通信を実施するための、図示しない非接触ICカード用チップ(以下、非接触ICチップと略称する)を搭載しており、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額を各種の取引、例えば乗車料金の精算や、買い物代金の精算等に使用できるとともに、該電子マネー額を遊技場に設置されているカードユニット3における玉貸にも使用できるようになっている。
【0020】
次に、本実施例に用いた本発明における情報表示装置となるカードユニット3について説明すると、該カードユニット3は、図2に示すように、遊技場に設置された遊技機であるパチンコ機2に1対1に対応して設けられ、該対応するパチンコ機2と接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で、パチンコ玉の貸出に関する各種信号の入出力が可能とされている。
【0021】
この本実施例のカードユニット3の前面には、多機能ランプ301等の各種表示部と、紙幣挿入口302、硬貨投入口303、電子マネー報知部331、電子マネー通信部332、硬貨返却ボタン304、突出部305、硬貨返却口308、カード挿入口309が設けられている。
【0022】
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、内蔵される内部カードリーダライタ327(図3参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介してプリペイドカードや会員カードをカードスロットに挿入可能とされている。
【0023】
この本実施例に使用されるプリペイドカード並びに会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップを有するICカードを使用しており、これらプリペイドカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードID、具体的には、プリペイドカードにはJGVCで始まるカードIDが、会員カードには、JGKC始まる会員カードIDが予め記憶されているとともに、カードユニット3において玉貸に使用可能な遊技用残額を特定可能な遊技用残額データ等の各種データが記憶されている。
【0024】
この本実施例のプリペイドカードは、後述する入金処理や第2入金処理によって入金された遊技用残額がカードユニット3に残存する状態において後述する返却ボタンを操作することで、該遊技用残額を特定可能な遊技用残額データが書き込み記憶されて発行されるとともに、遊技場内に設置された図示しない発行機にても発行される。
【0025】
また、会員カードは、会員登録必要事項となる氏名、年齢、性別、職業、誕生日、住所や電子メールアドレス等の属性情報を記入した登録申し込み用紙を、各店舗の受付けカウンター等に提出して会員登録の申し込みを実施することで、当該会員に対して発行される会員カードの会員カードIDに対応付けて、該登録申し込み者の属性情報がシステムコントローラ110並びに管理サーバ140に登録された後、該登録申し込み者に各店舗において引き渡されるようになっている。
【0026】
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者側に向けられた面には、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニュースイッチ316と、データ画面(図示略)を表示させるためのデータスイッチ318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードの会員カードIDにより特定される貯蓄玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイスイッチ319と、再プレイスイッチ319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314が設けられている。
【0027】
図3は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、カード挿入口309に連設される内部カードリーダライタ327と、電子マネー通信部332の内部位置に設けられ、電子マネー額が記憶された非接触ICチップを搭載した携帯電話機5や、前述のICタグ18との近距離非接触データ通信を実施するための外部カードリーダライタ330と、表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、内部カードリーダライタ327や外部カードリーダライタ330及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続され、各種データの送受(入出力)が可能とされている。
【0028】
制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、各種のデータや、後述する図4に示す情報テーブルやCMデータテーブルや受付け会員情報や、非稼働CM表示順序データや、ビジターCM表示順序データ、会員CM表示順序データ、告知映像データ(ファイル)、詳細テキストデータ(ファイル)等の各種のデータが記憶されるRAM328bや、制御プログラムや各種の設定データ等を記憶可能なROM328cを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
【0029】
本実施例の情報テーブルには、図4(a)に示すように、該カードユニット3に割り当てられた装置IDが格納される装置IDの項目と、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはプリペイドカードのカードIDが格納される受付カードIDの項目と、その時点において残額表示器に表示されている遊技用残額(受付け中の会員カードまたはプリペイドカードがある場合はその残額と同一)が格納される遊技用残額の項目と、その時点において表示部312に表示されている告知映像のCM−IDが格納される表示CM−IDの項目と、対応するパチンコ機2に付与された台番号が格納される対応台番号の項目と、対応するパチンコ機2の機種名が格納される機種名の項目と、対応するパチンコ機2の稼働状況が格納される稼働情報の項目とが設けられている。
【0030】
また、本実施例のCMデータテーブルには、図4(b)に示すように、本発明の告知情報となる告知映像を特定可能な告知情報特定情報であるCM−IDに対応付けて、タイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、詳細情報提供形態、稼働順位、非稼働順位の各項目のデータが記憶されており、タイトル名の項目には当該告知情報のタイトルが格納され、告知条件の項目には当該告知情報(告知映像)の表示対象とする条件が格納され、告知映像データの項目には表示部312に表示する告知映像ファイルのファイル名が格納され、詳細テキストデータの項目には表示部312に表示する詳細情報のテキストファイルのファイル名が格納され、URLデータの項目には当該告知情報に関する詳細情報を含むホームページデータへのアクセス情報となるURLが格納され、詳細情報提供形態の項目には詳細情報を電子メールにて送信するか或いはカードユニット3にて表示するかの設定情報が格納され、稼働順位の項目には対応するパチンコ機2の稼働中において表示部312に表示する順序データが格納され、非稼働順位の項目には非稼働中において表示部312に表示する順序データが格納される。
【0031】
つまり、本実施例のCMデータテーブルには、告知映像(告知情報)の告知を行う会員に関する告知条件が記憶されており、該CMデータテーブルによって本発明の告知条件記憶手段が形成されている。
【0032】
また、本実施例の受付け会員情報には、図4(c)に示すように、内部カードリーダライタ327に受付け中のカードが、当該遊技場にて発行された会員カード(ハウス会員カード)である場合において、該会員カードの受付け時においてシステムコントローラ110から取得した会員情報、具体的には、該会員の貯蓄玉数、暗証番号、該暗証番号が照合済みデータ、来店ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所の各データが、受付け中の会員カードから読み出された会員カードIDに対応付けて記憶されている。
【0033】
尚、本実施例においてはカードユニット3並びにシステムコントローラ110が設置されている遊技場(店舗)において会員登録した会員をハウス会員とし、該ハウス会員に発行されている会員カードをハウス会員カードと以下において呼称するとともに、他の遊技場(店舗)において会員登録した会員は他店会員と呼称し、会員以外の遊技者はビジター遊技者と呼称する。
【0034】
また、本実施例の非稼働CM表示順序データには、図4(d)に示すように、対応するパチンコ機2の稼働状況が非稼働、つまり情報テーブルの稼働情報に「非稼働中」が格納されているときに表示部312に表示する告知映像のCM−IDが、その表示順に格納されており、これら非稼働CM表示順序データは、後述するように営業開始前の起動処理において更新される(図12参照)。
【0035】
また、本実施例のビジターCM表示順序データには、図4(e)に示すように、ハウス会員カードを受付け中でないが、対応するパチンコ機2の稼働状況が稼働、つまり情報テーブルの稼働情報に「稼働中」が格納されているときに表示部312に表示する告知映像のCM−IDが、その表示順に格納されており、これらビジターCM表示順序データは、後述するように営業開始前の起動処理において更新される(図12参照)。
【0036】
また、本実施例の会員CM表示順序データには、図4(f)に示すように、ハウス会員カードを受付け中であるときに表示部312に表示する告知映像のCM−IDが、その表示順に格納されており、これら会員CM表示順序データは、該会員カードの挿入受付け時において実施されるカード受付け処理において更新される(図14参照)。
【0037】
内部カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにプリペイドカードに記録されている(会員)カードIDや、遊技用残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、その内方側端部位置に、発行に使用するプリペイドカード(回収したカードを含む)貯留する図示しない貯留部を有しており、該貯留部に貯留されたカードを発行可能とされている。
【0038】
つまり、本実施例の内部カードリーダライタ327は、会員カード(会員用記録媒体)を受付けて、該会員カードに記録(記憶)されている会員カードIDを含む記録情報を少なくとも読み出しており、該内部カードリーダライタ327によって本発明における会員記録媒体読み出し手段が形成されている。
【0039】
また、外部カードリーダライタ330は、該電子マネー通信部332に近接された電子マネー額が記憶されたお財布機能を備える携帯電話機5に内蔵されている非接触ICチップとの間において、電子マネー額の使用に関する非接触データ通信を実施するとともに、電子マネー通信部332に近接されたICタグ18に記憶されているタグIDを非接触データ通信にて読み取る。つまり、携帯電話機5やICタグ18が近接されることで、該近接された携帯電話機5やICタグ18との間の非接触データ通信が可能とされており、外部カードリーダライタ330によって携帯電話機5やICタグ18が受付けられる。
【0040】
つまり、本実施例の外部カードリーダライタ330は、後述するように詳細情報送信サービスの利用登録を行った登録利用者に付与されるICタグ18(記録媒体)を受付けて、該受付けたICタグ18(記録媒体)に記憶されている当該ICタグ18(記録媒体)を個々に識別可能なタグID(記録媒体識別情報)を読み取っており、該外部カードリーダライタ330によって本発明の記録媒体読取手段が形成されている。
【0041】
更には、本実施例の外部カードリーダライタ330は、インターネット接続機能を有する携帯電話機5(携帯端末)を受付けて、該受付けた携帯電話機5(携帯端末)とのデータ通信を行っており、該外部カードリーダライタ330によって本発明の携帯端末通信手段が形成されている。
【0042】
表示制御基板329には、前記した表示部312を成す液晶表示器313、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられた再プレイLED320a等の電子部品が接続されている。
【0043】
これら表示制御基板329に接続されている電子部品のうち透明タッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)は、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、透明タッチパネル314による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット328に入力される。また、再プレイLED320aも、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、その点灯制御が制御ユニット328により行われる。尚、これら透明タッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)の操作等を検知するための割込監視処理(図21参照)、並びに該検知された操作内容に応じた表示処理等の各種処理は、後述する図13に示すSb1の起動処理の後、Sb2以降の通常処理と平行して実施可能とするために、該通常処理を実施する処理タスクとは個別の処理タスクに基づいて実施される。
【0044】
また、表示制御基板329は、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット328から出力された告知映像データに基づく告知映像や詳細テキストデータに基づく詳細情報画面、並びに表示データに基づく各種画面等を表示部312を構成する液晶表示器313に表示する制御を行う。
【0045】
制御ユニット328には、表示制御基板329を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、紙幣識別ユニット321、硬貨識別ユニット322が接続されている。
【0046】
紙幣識別ユニット321は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット322は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
【0047】
また、制御ユニット328には、接続されたパチンコ機2に設けられ、受付け中の会員カードやプリペイドカードの遊技用残額を表示する図示しない残額表示器や、パチンコ玉の貸し出し(貸与)を行う際に操作される図示しない貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやプリペイドカードを返却させる際や残額表示器に表示されている遊技用残額が記憶されたプリペイドカードを発行させる際に操作される図示しない返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
【0048】
制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号や透明タッチパネル314の位置検出情報、紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322による貨幣識別情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている前記多機能ランプ内に設けられた多機能LED301aや電子マネー報知部331内に設けられた報知LED331a等の各LED、内部カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ330、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びにカード挿入口309に挿入された会員カードやプリペイドカードに対してシステムコントローラ110と連携して利用の可/不可を判別するカード受付け処理(図14)や、プリペイドカードまたはRAM328bに記憶された遊技用残額データから特定される遊技用残額を使用した玉貸を行う第1貸出処理(図15)や、返却ボタンの操作により受付け中の会員カードやプリペイドカードの返却またはRAM328bの遊技用残額を特定可能な遊技用残額データが記憶されたプリペイドカードを発行する返却・発行処理(図17)や、受付け中の会員カードやプリペイドカードまたはRAM328bへの貨幣投入による入金を行う入金処理(図16)や、貯蓄玉数を用いた再プレイ処理(図18や)、携帯電話機5の受付けにより該携帯電話機5に記憶されている電子マネー額を使用した玉貸を行う第2貸出処理(図19)や、プリペイドカードまたは会員カードを受付けている状況において携帯電話機5の受付けた場合に実施される第2入金処理(図20)等の各種処理を実行する。
【0049】
更に、制御ユニット328は、図21に示すSw1〜Sw6の各割込状況の発生を検知したことに基づいて、図示しないメインメニューを表示部312に表示してメニュー内容の選択操作を受付けて、当該受付けたメニューに応じた表示内容を表示するメインメニュー受付け処理(Sw7)や、図示しないホールコンピュータから対応するパチンコ機2の台データを取得して、該取得した台データを表示部312に表示する台データ表示処理(Sw8)や、表示部312に表示している告知映像(CM)を更新する図22に示す告知映像更新処理(Sw9)や、表示部312に表示している告知映像(CM)に関する詳細情報や詳細情報を含む詳細メール、或いは詳細情報を含むホームページデータへのアクセス情報であるURLデータを提供するための図23に示す詳細情報提供処理(Sw10)や、対応するパチンコ機2の非稼働を判定するための非稼働判定タイマをリセットする図24に示す非稼働判定タイマリセット処理(Sw11)と、情報テーブルの稼働状況のデータを更新する図25に示す稼働情報更新処理(Sw12)の各種処理を実行する。
【0050】
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2の図示しない賞球数制御基板と接続されており、該賞球数制御基板との間において玉貸処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされ、更に、パチンコ機2から排出される当該パチンコ機2において遊技に使用されて入賞しなかったパチンコ玉(アウト玉)を計数するアウト玉計数器26から、所定数のアウト玉が計数される毎に出力されるアウト玉計数信号が入力可能とされているとともに、通信部334並びに図示しないHUBを介してシステムコントローラ110等とデータ通信可能に接続されており、各種データの送受がシステムコントローラ110との間において可能とされている。
【0051】
次いで、本実施例に用いたシステムコントローラ110について説明すると、本実施例のシステムコントローラ110は、図5に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス111に、該システムコントローラ110が実施する各種処理等を処理プログラムに基づいて行うCPU112、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM113、現在の時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)114、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置115、キーボードやマウス並びに告知映像等を入力するためのスキャナや会員カードに記憶された会員カードIDを読み出すカードリーダライタ等から成る入力装置116、各種情報を表示出力する表示装置117、遊技場内に設置された各カードユニット3等とのデータ通信を実施する通信部118、カード管理会社に設置されている管理サーバ14とのデータ通信を行うデジタルサービスユニット(DSU)119が接続された通常のコンピュータである。
【0052】
記憶装置115には、図5に示すように、該システムコントローラ110が実施する各処理内容が記述された処理プログラムに加えて、図6に示すカード管理テーブルや、図7(a)に示す会員データテーブルや、図7(b)に示すユニット管理テーブルや、図7(c)に示すCMデータテーブルが記憶されているとともに、管理サーバ14から配信されるCMデータにより更新された告知映像データ(ファイル)並びに詳細テキストデータ(ファイル)が記憶されており、これら告知映像データ(ファイル)並びに詳細テキストデータ(ファイル)は、カードユニット3の起動処理において各カードユニット3に配信される。
【0053】
本実施例のカード管理テーブルには、図6に示すように、システムコントローラ110が設置された該遊技場において発行されたハウス会員カード並びにプリペイドカードの各カードIDに対応付けて、当該ハウス会員カードまたはプリペイドカードに残存する遊技用残額(データ)と、使用不可か否かを示す使用不可データとが記憶、管理されており、システムコントローラ110は、カードユニット3にて受付けられたハウス会員カード並びにプリペイドカードの(会員)カードIDから、当該ハウス会員カード並びにプリペイドカードに残存する遊技用残額を特定できるようになっている。
【0054】
また、本実施例の会員データテーブルには、図7(a)に示すように、システムコントローラ110が設置された該遊技場において発行されたハウス会員カードに記憶されている各会員カードIDに対応付けて、当該会員が所有する貯蓄玉数や、該貯蓄玉数を使用する場合の本人確認に使用される暗証番号や、来店ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所、メールアドレス等からなる会員情報が記憶されている。
【0055】
また、本実施例のユニット管理テーブルには、図7(b)に示すように、システムコントローラ110に接続された、該遊技場内の各カードユニット3に付与された装置IDに対応付けて、設置島、状況、対応機種名、対応台番号、受付カードID、本日総使用金額、本日総入金額の各項目のデータが記憶されており、設置島の項目には当該カードユニット3が設置されている設置島番号が格納され、状況の項目にはカードの受付け状況が格納され、対応機種名の項目には対応するパチンコ機2の機種名が格納され、対応台番号の項目には対応するパチンコ機2の台番号が格納され、受付カードIDの項目には受付け中の(会員)カードIDが格納され、本日総使用金額の項目には当日の営業開始時点からの総使用金額が格納され、本日総入金額の項目には当日の営業開始時点からの総入金額が格納されている。
【0056】
また、本実施例のCMデータテーブルには、図7(c)に示すように、本発明における告知情報特定情報となる各CM−IDに対応付けて、タイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、詳細情報提供形態、優先順位、稼働順位、非稼働順位の各項目のデータが記憶されており、タイトル名の項目には当該告知情報のタイトルが格納され、告知条件の項目には当該告知映像(CM)の表示対象とする条件が格納され、告知映像データの項目には表示部312に表示する告知映像ファイルのファイル名が格納され、詳細テキストデータの項目には表示部312に表示する詳細情報のテキストファイルのファイル名が格納され、URLデータの項目には当該告知情報に関する詳細情報を含むホームページデータへのアクセス情報となるURLデータが格納され、詳細情報提供形態の項目には詳細情報を電子メールにて送信するか或いはカードユニット3にて表示するかの設定情報が格納され、優先順位には、稼働順位や非稼働順位を決定するために管理サーバ14から配信されてくるCMデータ中の優先順位データが格納され、稼働順位の項目には稼働中に表示部312に表示する順序データが格納され、非稼働順位の項目には非稼働中に表示部312に表示する順序データが格納される。
【0057】
次いで、本発明に用いた管理サーバ14の構成について説明すると、管理サーバ14は、図8に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス141に、該管理サーバ14が処理プログラムに基づいて実施する、後述するタグ情報テーブル更新処理(図28)や、詳細メール送信処理(図29)、会員情報データベース更新処理(図32参照)、CMデータ送信処理(図12参照)等の各種処理を行うCPU142、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM143、キーボードやマウス等の入力装置144、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置145、各種情報を表示出力する表示装置146、通信回線を通じて各遊技場に設置されたシステムコントローラ110とのデータ通信を行うためのデジタルサービスユニット(DSU)148とが接続された処理能力に優れたサーバ用のコンピュータである。
【0058】
また、記憶装置145には、管理サーバ14が実施する各種処理内容が記述された処理プログラムに加えて、図9(a)に示すCM情報テーブル、図9(b)に示すタグ情報テーブル、図10(a)に示す遊技場別会員情報データベース(DB)、図10(b)に示す遊技場情報テーブル、図11に示すカード管理データベース(DB)が記憶されているとともに、広告管理サーバ16から送信されたCM更新情報により更新された告知映像データ(ファイル)並びに詳細テキストデータ(ファイル)が記憶されている。
【0059】
この本実施例のCM情報テーブルには、図9(a)に示すように、本発明の告知情報特定情報となる各CM−IDに対応付けて、タイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、詳細情報提供形態、優先順位の各項目のデータが記憶されており、タイトル名の項目には当該告知情報のタイトルが格納され、告知条件の項目には当該告知映像(CM)の表示対象とする条件が格納され、告知映像データの項目には表示部312に表示する告知映像ファイルのファイル名が格納され、詳細テキストデータの項目には表示部312に表示する詳細情報のテキストファイルのファイル名が格納され、URLデータの項目には当該告知情報に関する詳細情報を含むホームページデータへのアクセス情報となるURLデータが格納され、詳細情報提供形態の項目には詳細情報を電子メールにて送信するか或いはカードユニット3にて表示するかの設定情報が格納され、優先順位には、システムコントローラ110において稼働順位や非稼働順位を決定するための優先順位データが格納され、これらのデータは、広告管理サーバ16から送信されてくるCM更新情報に基づいて更新される。
【0060】
また、本実施例のタグ情報テーブルには、図9(b)に示すように、前述のICタグ18に記憶されている各タグIDに対応付けて、利用登録により当該ICタグ18が付与された登録利用者の電子メールアドレスが記憶されており、該タグ情報テーブルの登録データは、広告管理サーバ16から送信されるID更新情報の受信に基づいてタグ情報テーブル更新処理において更新される(図12参照)。
【0061】
また、本実施例における遊技場別会員情報データベースには、図10(a)に示すように、個々の遊技場の遊技場ID毎に、各遊技場において会員登録した会員に対して発行された会員カードの会員カードIDに対応付けて、当該会員の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールアドレスと、当該会員に付与されたICタグ18のタグIDから成る会員情報が記憶されており、これら遊技場別会員情報データベースの記憶データは、前記会員管理コンピュータ120から送信される会員登録情報や、広告管理サーバ16から送信されるID更新情報の受信に基づいて更新される。
【0062】
また、本実施例の遊技場情報テーブルには、図10(b)に示すように、各遊技場の遊技場IDに対応付けて、当該遊技場において会員に発行される会員カードの会員カードIDの範囲である対応会員IDと、当該遊技場の遊技場名や、所在地、並びに前記DSU148並びに通信回線を通じて各遊技場に設置されたシステムコントローラ110との通信接続を実施するための接続用情報である回線番号が記憶されている。
【0063】
また、本実施例のカード管理データベース(DB)には、図11に示すように、個々の遊技場の遊技場ID毎に、各遊技場にて発行される会員カードやプリペイドカードの(会員)カードIDや、当該会員カードやプリペイドカードに残存する遊技用残額や使用不可データが記憶、管理されており、該カード管理データベース(DB)を用いることで、発行された遊技場以外の他の遊技場にて会員カード並びにプリペイドカードが受付けられた場合においても、該会員カード並びにプリペイドカードに記憶された(会員)カードIDから当該会員カード並びにプリペイドカードに残存する遊技用残額を、管理サーバ14において特定できるようになっている。
【0064】
つまり、本実施例の管理サーバ14においては、遊技場別会員情報データベースにおいて会員カードID(会員識別情報)に対応付けて当該会員の電子メールアドレスを少なくとも含む会員情報を管理し、タグ情報テーブルにおいて、タグID(記録媒体識別情報)に対応付けて該タグID(記録媒体識別情報)が記憶されたICタグ(記録媒体)が付与された登録利用者の電子メールアドレスを管理するとともに、CM情報テーブルにおいて、告知映像(告知情報)を特定可能なCM−ID(告知情報特定情報)に対応付けて当該告知映像(告知情報)に関する詳細情報を特定可能な詳細情報特定情報となる詳細テキストデータのファイル名を記憶して、管理している。
【0065】
ここで、本実施例の情報提供システムにおいて、会員カードが発行される会員登録の流れについて、図12を参照して以下に説明すると、会員登録の希望者は、会員となりたい店舗にて配布されている登録申し込み用紙に、登録必要事項となる氏名、年齢、性別、職業、誕生日、住所や電子メールアドレス等の属性情報を記入して、該店舗の受付けカウンター等に提出する。
【0066】
この登録申し込み用紙の提出を受けて該遊技場においては、予めカード管理会社から該遊技場に配送されている未発行の会員カードの内の1枚を、当該会員登録の希望者に発行する会員カードとして割り当て、当該会員カードの会員カードIDと該会員登録の希望者の属性情報とをシステムコントローラ110に入力して会員登録を行う。
【0067】
具体的には、会員登録の作業者がシステムコントローラ110において図示しない会員登録メニューを選択操作することで、表示装置117に図示しない会員登録画面を表示させることで、会員カードIDと会員登録希望者の属性情報の入力を受付ける会員登録受付け処理が実施される。
【0068】
この会員登録画面が表示装置117に表示された状態において作業者は、該会員登録希望者に発行予定の会員カードに予め記憶されている会員カードIDを、入力装置116を成すカードリーダライタにて読み出して入力するともに、登録申し込み用紙に記入された属性情報を会員情報として入力する。
【0069】
そして、これらの各情報の入力後に会員登録画面に設けられている「登録」の選択入力部を選択入力することで、会員登録処理並びに会員登録情報送信処理が実施される。
【0070】
この会員登録処理においてシステムコントローラ110は、会員登録画面にて受付けた(入力された)会員カードIDと属性情報とを対応付けて会員データテーブルに記憶するとともに、貯蓄玉数や来店ポイントに初期値を格納する。
【0071】
そして、会員登録情報送信処理においてシステムコントローラ110は、会員登録画面にて受付けた(入力された)会員カードIDと属性情報、並びに当該遊技場の遊技場IDを含む会員登録情報を管理サーバ14に対して送信する。
【0072】
この会員登録情報の受信により管理サーバ14は、図32に示す会員情報データベース更新処理を実施する。具体的には、図32に示すように、受信した会員登録情報に含まれる遊技場IDに対応する会員情報データとして、該受信した会員登録情報に含まれる会員カードIDと属性情報とを遊技場別会員情報データベースに追加記憶した後(Sn1)、登録完了通知を会員登録情報の送信元のシステムコントローラ110に対して返信する(Sn2)。
【0073】
そして、Sn3のステップに進み、Sn1にて新たに遊技場別会員情報データベースに追加登録した電子メールアドレスと同一の電子メールアドレスが、タグ情報テーブルに既に登録(記憶)されているか否かを判定する(Sn3)。
【0074】
そして、同一の電子メールアドレスの登録がなかった場合には、会員情報データベース更新処理を終了する一方、同一の電子メールアドレスの登録があった場合には、該登録のあった電子メールアドレスに対応付けてタグ情報テーブルに記憶されているタグIDを、遊技場別会員情報データベースに新規に追加登録した該電子メールアドレスに対応するタグIDの項目に格納した後(Sn4)、該タグIDと電子メールアドレスの登録を、タグ情報テーブルから削除して(Sn5)、タグ情報テーブル更新処理を終了する。
【0075】
そして、前述のSn2のステップにて送信された登録完了通知の返信を受けてシステムコントローラ110は、会員登録画面にて受付けた会員登録希望者の会員登録が完了した旨の完了メッセージを表示する。この完了メッセージの表示を受けて作業者は、該発行予定の会員カードを登録申し込み用紙に貼着して受付けカウンターにて保管しておき、該会員登録希望者が再度受付けカウンターに会員カードの受け取りに来た際に、氏名と暗証番号との照合による本人確認をした上で、登録申し込み用紙に貼着されている会員カードを会員登録希望者に引き渡して発行する。
【0076】
つまり、本実施例の会員カードは、会員が会員登録を行った店舗にて発行されるとともに、該会員カードには、該会員を個々に識別可能な会員識別情報となる会員カードIDが記憶されている。
【0077】
更に、本実施例の管理サーバ14は、前述した会員情報データベース更新処理を実施することにより、会員登録情報に含まれる、新たに管理される電子メールアドレスが既にタグIDテーブルにおいて、タグID(記録媒体識別情報)に対応付けて管理されているか否かを判定し、既に管理されていると判定したときに、既に管理されている新たに管理しようとする電子メールアドレスと同一の電子メールアドレスに対応付けて、遊技場別会員情報データベースにおいて、会員登録情報に含まれる新たな会員カードID(会員識別情報)を管理する。
【0078】
次に、ICタグ18の利用登録、つまり、詳細情報送信サービスの利用登録について、図12に基づいて簡潔に説明すると、来店者がICタグ18の利用登録をしたい場合には、遊技場内にて配布可能に配置されているICタグ18を入手する。
【0079】
このICタグ18は、図3に示すように、略正方形板状とされており、その表面には当該ICタグ18に記憶されているタグIDが印刷されているとともに、該タグID並びに登録電子メールの送信先アドレスである広告管理サーバ16のメールアドレスがシンボル化された二次元バーコードが印刷されている。
【0080】
利用登録希望者が、携帯電話機5のように、二次元バーコードの読み取り機能を有する携帯電話機を所持していて、詳細メールを当該携帯電話機にて受信したい場合には、所持している携帯電話機にて二次元バーコードを読み取ることで、該読み取った二次元バーコードにシンボル化されている登録電子メールの送信先アドレス(広告管理サーバ16のメールアドレス)宛の、該読み取った二次元バーコードにシンボル化されているタグIDを含む登録電子メールが生成されて送信される。
【0081】
この登録電子メールの受信に基づいて広告管理サーバ16は、タグID登録処理並びにID更新情報送信処理を実施する。具体的にタグID登録処理においては、受信した登録電子メールに含まれているタグIDに対応付けて、該登録電子メールに付与されている送信元の電子メールアドレス、すなわち、利用登録希望者が所持している携帯電話機の電子メールアドレスを記憶して利用登録を実施するとともに、ID更新情報送信処理においては、これら新たに記憶(登録)したタグIDと電子メールアドレスとを含むID更新情報を、カード管理会社に設置されている管理サーバ14に対して送信する。
【0082】
尚、利用登録希望者が、二次元バーコードの読み取り機能を有する携帯電話機を所持していない場合や、二次元バーコードの読み取り機能を有する携帯電話機を所持していても、該携帯電話機以外のパソコン等に詳細メールを送信させたい場合には、該入手したICタグ18を遊技場内のサービスカウンタ等に持参して、該サービスカウンタに設置されているインターネット網9に接続されたコンピュータ端末にて利用登録を実施する。具体的にサービスカウンタにおいては、コンピュータ端末にて広告管理サーバ16の利用登録ページにアクセスして、該ICタグ18の表面に印刷表示されているタグIDと、詳細メールを受信したい自己の電子メールアドレス(携帯電話機の電子メールアドレスでも良いし、自宅のパソコンの電子メールアドレスでも良い)を入力する。これらの操作は、利用登録希望者自身が実施しても良いし、サービスカウンタの係員が実施しても良い。
【0083】
これら利用登録ページに入力されたタグIDと電子メールアドレスとは、タグID登録処理によって、前述の登録電子メールの場合と同様に、対応付けて広告管理サーバ16に記憶されて利用登録がなされた後、前述のID更新情報送信処理が実施されて、ID更新情報が管理サーバ14に送信される。
【0084】
このID更新情報の受信に基づいて管理サーバ14は、図28に示すタグ情報テーブル更新処理を実施する。具体的には、受信したID更新情報に対応付けて含まれているタグIDと電子メールアドレスをタグ情報テーブルに追加登録してタグ情報テーブルを更新する(Sr1)。
【0085】
そして、Sr1にて新たにタグ情報テーブルに追加登録した電子メールアドレスと同一の電子メールアドレスが、遊技場別会員情報データベースに登録(記憶)されているか否かを判定する(Sr2)。
【0086】
そして、同一の電子メールアドレスの登録がなかった場合には、タグ情報テーブル更新処理を終了する一方、同一の電子メールアドレスの登録があった場合には、該登録のあった電子メールアドレスに対応付けてタグ情報テーブルに記憶されているタグIDを、遊技場別会員情報データベースの当該電子メールアドレスに対応するタグIDの項目に格納した後(Sr3)、該タグIDと電子メールアドレスの登録を、タグ情報テーブルから削除して(Sr4)、タグ情報テーブル更新処理を終了する。
【0087】
尚、本実施例では、Sr2〜Sr4の処理を、Sr1のステップと連動して実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらSr2〜Sr4の処理を、例えば、一日に一回、所定時間において実施するようにしても良い。
【0088】
また、本実施例のタグ情報テーブル更新処理では、受信したID更新情報に対応付けて含まれているタグIDと電子メールアドレスをタグ情報テーブルに、一旦追加登録した後に、Sr2〜Sr4の処理を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら受信したID更新情報に含まれている電子メールアドレスと同一の電子メールアドレスの登録が遊技場別会員情報データベースに登録(記憶)されているか否かをタグ情報テーブルに追加登録することなく判定し、該判定にて同一の電子メールアドレスの登録がなかった場合においてタグ情報テーブルに追加登録し、該判定にて同一の電子メールアドレスの登録があった場合には、受信したID更新情報に含まれているタグIDを、遊技場別会員情報データベースの当該電子メールアドレスに対応するタグIDの項目に格納するようにしても良い。
【0089】
つまり、本実施例の管理サーバ14は、タグ情報テーブル更新処理を実施することにより、ID更新情報に含まれる、新たに管理される電子メールアドレスが既に遊技場別会員情報データベースにおいて、会員カードID(会員識別情報)に対応付けて管理されているか否かを判定し、既に管理されていると判定したときに、既に管理されている電子メールアドレスに対応付けて、ID更新情報に含まれる、新たなタグID(記録媒体識別情報)を管理する。
【0090】
次いで、管理サーバ14のCM情報テーブル並びに告知映像データや詳細テキストデータが更新される流れについて、図12に基づいて以下に説明する。
【0091】
まず、本実施例における告知映像データは、具体的には、電波ポスター17に掲示されるポスター(CM映像)の画像データとされており、これら電波ポスター17に掲示されるポスターのCMには、広告管理会社において当該ポスター(CM映像)が該当するCMを特定可能とするための固有のCM−IDが付与されて管理されているとともに、これら各CMのポスター(CM映像)の画像データファイル名が当該CMのCM−IDとされて管理され、更には、当該CMの詳細メールとして送信する詳細情報の内容であるテキストデータのファイル名が当該CMのCM−IDとされて広告管理サーバ16にて管理されている。
【0092】
つまり、CM−IDは、本発明における告知情報となる告知映像が該当するCMに固有に付与されたものであり、該CM−IDから告知映像を特定できるので、該CM−IDが本発明における告知情報を特定可能な告知情報特定情報に該当する。
【0093】
そして、該広告管理サーバ16にて所定操作が実施されることで、該広告管理サーバ16にて管理されているCMの内、カード管理会社を通じて、各遊技場において広告を実施するCMの登録・削除を受付けるCM登録・削除処理が実施される。
【0094】
このCM登録・削除処理においては、新たに実施する遊技場において広告を実施するCMのCM−IDと、該CMのタイトル名と、該CMの告知映像を表示して告知を実施する条件である告知条件と、当該CMの告知映像のファイル名と、当該CMの詳細テキストのファイル名と、当該CMの詳細情報を含むホームページデータのURLデータと、表示順序を決定するための優先順位を受付けるとともに、既に遊技場において実施中のCMの内、広告を終了するCMのCM−IDを受付けて、遊技場において実施するCMのCM−IDが登録された図示しない遊技場実施CMテーブルに新たに実施するCMのCM−IDを追加登録するとともに、終了するCMのCM−IDを該遊技場実施CMテーブルから削除する。つまり、遊技場実施CMテーブルには、遊技場において実施する広告に関する情報、具体的には、各CM−IDに対応付けて、該CM−IDとともに受付けたタイトル名と、告知条件と、告知映像のファイル名と、詳細テキストのファイル名と、URLデータと、優先順位とが記憶されている。
【0095】
これらCM登録・削除処理の後、該CM登録・削除処理によって更新された遊技場実施CMテーブルの記憶データ並びに該遊技場実施CMテーブルに登録されているCM−IDをファイル名とする告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)とを含むCM更新情報が、カード管理会社に設置された管理サーバ14に対して送信される。
【0096】
このCM更新情報の受信に基づいて管理サーバ14は、図9(a)に示すCM情報テーブルと記憶装置145に記憶している告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新するCM情報テーブル更新処理を実施する(図12参照)。
【0097】
具体的に該CM情報テーブル更新処理においては、CM情報テーブルの登録データを全て一旦消去した後、受信したCM更新情報に含まれる各CMのCM−IDをCM情報テーブルのCM−IDの項目に格納し、タイトル名、告知条件、告知映像データのファイル名、詳細テキストデータのファイル名、URLデータ、優先順位とを、該CM−IDに対応するタイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、優先順位の各項目に格納するとともに、詳細情報提供形態には「電子メール」を格納する。また、記憶装置145に記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)も全て一旦削除して、受信したCM更新情報に含まれるる告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を新たに記憶して、告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新する。
【0098】
このように管理サーバ14においてCM情報テーブル更新処理を実施することにより、CM情報テーブルには、広告管理サーバ16の遊技場実施CMテーブルに登録された登録データと同様のデータが格納されるとともに、広告管理サーバ16に記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)と同一の告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)が管理サーバ14の記憶装置145に記憶されるようになる。
【0099】
このようにして、管理サーバ14のCM情報テーブルにCM情報テーブル更新処理によって格納された各CMの詳細情報提供態様の項目には、前述のように、全て「電子メール」が格納されるようになっているが、告知映像(CM)の内容によっては、詳細情報を電子メール(詳細メール)ではなく、カードユニット3においてその場で表示した方が好ましいものも存在するとともに、告知映像(CM)を、カードユニット3が対応するパチンコ機2の稼働中に表示部312に表示した方が好ましいものや、カードユニット3が対応するパチンコ機2の非稼働中に表示部312に表示した方が好ましいものも存在するので、これらCM情報テーブルに格納されている各データを、管理サーバ14の表示装置146に表示される、図30に示すCM情報設定画面において、変更できるようになっている。
【0100】
具体的に、本実施例のCM情報設定画面においては、図30に示すように、CM情報テーブルの登録データが、当該画面上部のCM情報一覧表示部に個々に選択可能に一覧表示され、該一覧表示されたCMの中から変更したいCMを選択し、該CM情報一覧表示部の下方に設けられている各項目のデータから変更したい項目のデータの内容、例えば、詳細情報提供形態を電子メール(詳細メール)による提供形態からカードユニット3における表示による提供形態に変更したい場合には、詳細情報提供形態の項目に対応する表示内容を、ポップアップウインドウのメニューから「ユニット表示」を選択して変更した後、該CM情報設定画面の下方に表示されている「設定」を選択入力することで、該選択されたCMに対応する詳細情報提供形態の項目に、「ユニット表示」が格納されてCM情報テーブルが更新される。尚、このユニット表示への詳細情報提供形態の変更に際しては、該ユニット表示への変更により不要となる該CMのURLデータは削除される。
【0101】
つまり、本実施例の管理サーバ14のCM情報設定画面においては、詳細情報となる詳細テキストデータを、電子メール(詳細メール)にて送信するか或いは、カードユニット3の表示部312に表示するかを各詳細情報毎に設定できるようになっており、該管理サーバ14のCM情報設定画面によって、本発明における提供形態設定手段が形成されている。
【0102】
また、同様に、告知映像(CM)をパチンコ機2の稼働中において告知した方が、告知を受ける遊技者(来店客)への訴求効果が大きいと考えられる告知映像(CM)、例えば、「○×ドリンク」のように、長時間の遊技によって疲れた場合に告知した方が効果があると思われる告知映像(CM)の場合には、CM情報一覧表示部に一覧表示されたCMの中から該「○×ドリンク」のCMであるCM−0001を選択し、該CM情報一覧表示部の下方に設けられている各項目のデータから変更したい告知条件の項目に対応する表示内容を、ポップアップウインドウのメニューから「稼働中」を選択して変更した後、該CM情報設定画面の下方に表示されている「設定」を選択入力することで、該選択されたCM−0001に対応する告知条件の項目に、「稼働中」が格納されてCM情報テーブルが更新される。尚、非稼働においてのみ告知した方が好ましい告知映像(CM)についても、稼働中への変更と同様に操作することで、対応する告知条件の項目に、「非稼働中」が格納されてCM情報テーブルが更新される。また、告知条件に何も格納されていない場合には、遊技機の稼働・非稼働に拘わらず表示による告知が実施される。
【0103】
つまり、本実施例の管理サーバ14におけるCM情報設定画面においては、各告知映像を、対応するパチンコ機2の稼働状態において遊技者(来店者)に告知する稼働告知情報となる告知条件として「稼働中」や「男性会員」や「女性会員」が設定されているCM−IDの告知映像と、対応するパチンコ機2の非稼働状態において遊技者(来店者)に告知する非稼働告知情報となる告知条件として「非稼働中」が設定されているCM−IDの告知映像とに分類設定されており、該管理サーバ14におけるCM情報設定画面によって本発明における分類設定手段が形成されている。
【0104】
このようにして管理サーバ14のCM情報テーブルに記憶されている記憶データ並びに記憶装置145に記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)は、例えば、遊技場の営業開始前の所定時間において管理サーバ14にて実施されるCMデータ送信処理において、CMデータとして各遊技場のシステムコントローラ110に対して送信される。尚、このCMデータ送信処理にて送信される詳細テキストデータ(ファイル)としては、CM情報テーブルの詳細情報提供形態の項目に「ユニット表示」が格納されているCM−IDの詳細テキストデータ(ファイル)のみがCMデータとして送信される。
【0105】
このCMデータの受信に基づいてシステムコントローラ110は、図12に示すように、図7(c)に示すCMデータテーブルと記憶装置115に記憶している告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新するCMデータテーブル更新処理を実施する。
【0106】
具体的に該CMデータテーブル更新処理においては、CMデータテーブルの登録データを全て一旦消去した後、受信したCMデータに含まれる各CMのCM−IDをCMデータテーブルのCM−IDの項目に格納し、タイトル名、告知条件、告知映像データのファイル名、詳細テキストデータのファイル名、URLデータ、提供形態データ(電子メールまたはユニット表示)、優先順位とを、該CM−IDに対応するタイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、詳細情報提供形態、優先順位の各項目に格納する。また、記憶装置115に記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)は全て一旦削除して、受信したCMデータに含まれる告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を新たに記憶して、告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新する。
【0107】
このようにシステムコントローラ110においてCMデータテーブル更新処理を実施することにより、CMデータテーブルには、管理サーバ14のCM情報テーブルに登録されている登録データと同様のデータが格納されるとともに、管理サーバ14に記憶されている告知映像データ(ファイル)と同一の告知映像データ(ファイル)と、詳細情報提供形態の項目に「ユニット表示」が格納されているCM−IDの詳細テキストデータ(ファイル)と同一の詳細テキストデータ(ファイル)がシステムコントローラ110の記憶装置115に記憶されるようになる。
【0108】
また、システムコントローラ110が設置されている各遊技場においても、該遊技場が来店者に対して告知したい情報、例えば当該遊技場が独自に実施するイベント等の情報が存在する場合があるので、本実施例では、これら遊技場が告知したいCMも、広告管理会社から提供され、カード管理会社の管理サーバ14から送信されてくるCMと同様にCMデータテーブルに登録することで、カードユニット3において来店者に対して告知できるようになっている。
【0109】
具体的に、遊技場がイベント等のCM(遊技場CM)を登録したい場合には、システムコントローラ110の表示装置117に表示される、図31に示す遊技場CM登録画面において登録を実施する。
【0110】
この本実施例の遊技場CM登録画面には、図31に示すように、該登録される遊技場CMに付与されるCM−ID(広告管理会社から提供されるCMのCM−IDとは異なるCMLから始まるCM−ID)が表示されるCM−IDの項目と、該遊技場CMのタイトル名を入力するためのタイトル名の項目と、該遊技場CMの告知映像を表示して告知する告知条件と、告知映像データファイルを選択指定するための告知映像データの項目と、詳細テキストデータファイルを選択指定するための詳細テキストデータの項目と、稼働の告知条件と非稼働の告知条件毎に個別に指定可能な優先順位の項目とが設けられている。
【0111】
この本実施例の遊技場CM登録画面において、例えば、本日のイベント対象台の台番号等の情報を詳細情報として提供する本日イベントのCMを登録する場合であれば、タイトル名の項目に「本日イベント」を入力するともに、来店者が既にパチンコ機2で遊技している稼働状態において、イベント対象台の台番号等の情報を詳細情報として提供する本日イベントの告知を実施することは、既に遊技を実施するパチンコ機2を選択済みの遊技中の来店者にとってはあまり有益ではないので、告知条件の項目においては非稼働を指定し、告知映像データには、入力装置116を成すスキャナから入力した本日イベントのポスターの映像データのファイル名を指定し、詳細テキストデータには、入力装置116を成すキーボードから入力した本日のイベント対象台の台番号のテキストデータのファイル名を指定し、優先順位の項目にて優先順位を指定した後に該遊技場CM登録画面の下方に表示されている「登録」を選択入力することで、遊技場CM登録画面において受付けられた各項目のデータが、CMデータテーブルの対応する項目に格納されて登録される。
【0112】
また、図7(c)に示すCMデータテーブルには、本日イベントとともに、遊技場CMとして、明日イベントが登録されており、該明日イベントは、本日イベントとは対象的に、稼働中において来店者に提供しても有益であるので、告知条件として稼働中が設定されている。
【0113】
また、これらCMデータテーブルに登録された遊技場CMは、図示しない遊技場CM変更・削除画面にて登録内容の変更、削除を実施できる。
【0114】
尚、本実施例では、これら遊技場CMについては、詳細情報をカードユニット3においてのみ提供する形態をとっているため、これらの登録を遊技場に設置されたシステムコントローラ110において実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前述の明日イベントや次回イベント等における詳細情報として、イベント台となる台番号や機種を提供する場合のように、遊技者が帰宅してから余裕を持って確認できるようにすることも重要である場合もあることから、これら遊技場CMの登録を、カード管理会社の管理サーバ14にて、実施し、該管理サーバ14から詳細メールを送信して提供するようにしても良い。
【0115】
更に、このようにする場合においては、図31に示すCM登録画面において、メール配信か、ユニット表示かを選択設定する項目を追加し、メール配信に設定された遊技場CMについては、遊技場CMのCM−IDと詳細テキストデータを遊技場の営業開始前に管理サーバ14に送信して、該管理サーバ14における図9(a)に示すCM情報テーブルを更新するようにしても良い。
【0116】
このように、CMデータテーブルが管理サーバ14からのCMデータにより更新された場合、並びに、前述のように、遊技場CM登録画面により遊技場CMが登録、遊技場CM変更・削除画面により遊技場CMが変更・削除された場合には、CMデータテーブルの優先順位に基づいて、稼働順位、非稼働順位のデータが更新される。
【0117】
具体的に、例えば図7(c)に示すCMデータテーブルのように優先順位が登録されている場合における稼働順位としては、CM−IDから識別できる遊技場CMの優先順位が、広告管理会社からの提供CMより優先され、告知条件として稼働中が登録されている、「明日イベント」のCMが稼働順位1番として特定されて稼働順位の項目に「1」が格納されるとともに、告知条件として稼働中が登録されているその他の遊技場CMが存在しないので、広告管理会社からの各提供CMに、各提供CMの優先順位の順序に従って、順次、稼働順位の項目に「2」以降の順序データが格納されていく一方、非稼働順位としては、CM−IDから識別できる遊技場CMの優先順位が、広告管理会社からの提供CMより優先され、告知条件として非稼働中が登録されている、「本日イベント」のCMが非稼働順位1番として特定されて非稼働順位の項目に「1」が格納されるとともに、告知条件として非稼働中が登録されているその他の遊技場CMが存在しないので、広告管理会社からの提供CMの内、告知条件に稼働中に類する条件、つまり、稼働中や会員カードが受付けられている場合にのみ条件に合致しているか否かを判定可能な男性会員や女性会員等が記憶されていない提供CM、すなわち、CM−IDがCM−0001〜CM−0003の提供CMを除く提供CMの優先順位の順序に従って、順次、稼働順位の項目に「2」以降の順序データが格納されていく。
【0118】
このようにしてシステムコントローラ110のCMデータテーブルに記憶されている記憶データ並びに記憶装置115に記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)は、遊技場の営業開始前においてカードユニット3が起動されることにより各カードユニット3の制御ユニット328において実施される起動処理にて、システムコントローラ110との接続を確認するための当該カードユニット3の装置IDを含む接続確認要求の受信に応じて、当該システムコントローラ110における各種設定データを更新するための設定情報が送信される設定情報の送信処理とともに実施されるCMデータ送信処理において各カードユニット3にCMデータとして送信される。
【0119】
つまり、本実施例のカードユニット3は、起動処理において接続確認要求をシステムコントローラ110に送信して、提供形態設定手段を成す図23の詳細情報提供処理にて表示部312に表示する設定がなされた詳細情報、すなわち、詳細情報提供形態として「ユニット表示」が設定された告知映像(告知情報)の詳細テキストデータ(ファイル)を、該システムコントローラ110からのCMデータにより取得しており、該起動処理によって本発明の詳細情報取得手段が形成されている。
【0120】
このCMデータ送信処理にて送信されるCMデータの受信に基づいてカードユニット3(制御ユニット328)は、図12に示すように、RAM328bに記憶されている図4(b)のCMデータテーブルの記憶データとRAM328bに記憶している告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新するCMデータテーブル更新処理と、図4(d)の非稼働CM表示順序データ並びに図4(e)のビジターCM表示順序データを生成して更新するCM表示順序データ更新処理を実施する。
【0121】
具体的に該CMデータテーブル更新処理においては、CMデータテーブルの登録データを全て一旦消去した後、受信したCMデータに含まれる各CMのCM−IDをCMデータテーブルのCM−IDの項目に格納し、タイトル名、告知条件、告知映像データのファイル名、詳細テキストデータのファイル名、URLデータ、提供形態データ(電子メールまたはユニット表示)、稼働順位データ、非稼働順位データとを、該CM−IDに対応するタイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、詳細情報提供形態、稼働順位、非稼働順位の各項目に格納する。また、RAM328bに記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)は一旦全て削除して、受信したCMデータに含まれる告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を新たに記憶して、告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新する。
【0122】
このようにカードユニット3(制御ユニット328)においてCMデータテーブル更新処理を実施することにより、カードユニット3のCMデータテーブルには、システムコントローラ110のCMデータテーブル、つまり、管理サーバ14のCM情報テーブルに登録されている登録データと同様のデータが格納されるとともに、システムコントローラ110や管理サーバ14に記憶されている告知映像データ(ファイル)と同一の告知映像データ(ファイル)と、詳細情報提供形態の項目に「ユニット表示」が格納されているCM−IDのシステムコントローラ110や管理サーバ14に記憶されている詳細テキストデータ(ファイル)と同一の詳細テキストデータ(ファイル)がRAM328bに記憶されるようになる。
【0123】
また、これらCMデータテーブル更新処理によってCMデータテーブルが更新された後、これら更新後のCMデータテーブルの登録データに基づいて非稼働CM表示順序データとビジターCM表示順序データを更新するCM表示順序データ更新処理を実施する。
【0124】
具体的に、例えば図4(b)に示すCMデータテーブルのように稼働順位並びに非稼働順位が登録されている場合において、CM表示順序データ更新処理においては、該CMデータテーブルの非稼働順位に対応する順位に、当該順位のCM−IDを登録して非稼働CM表示順序データを更新するとともに、ビジターCM表示順序データについては、CMデータテーブルの稼働順位が登録されているCM−IDの内、告知条件に会員情報に関する条件が登録されているものを除いてCMデータテーブルの稼働順位順にCM−IDを順次登録してビジターCM表示順序データを更新する。
【0125】
次に、カードユニット3の各動作に伴う本実施例の情報提供システムの動作状況について、以下に説明すると、まず、図13は、本実施例のカードユニット3に搭載された制御ユニット328が実施する通常処理の処理内容を示すフロー図であり、制御ユニット328は、カードユニット3への電源投入により起動されることで、Sb1の起動処理を実施して、各部の接続状況の確認や、システムコントローラ110への接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じてシステムコントローラ110から返信される設定情報に基づく各設定データに初期値等を設定や、前述のように、システムコントローラ110から返信されるCMデータに基づくCMデータテーブル更新処理や、該更新後のCMデータテーブルの記憶データに基づくCM表示順序データ更新処理を実施する。
【0126】
そして、該起動処理の実施後においてSb2〜Sb8の処理を巡回実施することで、カード挿入口309へのカード挿入であるカード受付け、遊技者(会員またはビジター)による貸出ボタンの操作、紙幣挿入口302または硬貨投入口303からの現金の投入による現金受付け、遊技者による返却ボタンの操作、再プレイスイッチ319の操作、並びに携帯電話機5の受付け、を検知する待機状態となる。
【0127】
該待機状態において、ビジター遊技者が、例えば他のカードユニット3或いは図示しないカード発行機にて発行されたプリペイドカード、または会員遊技者が会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該プリペイドカードの挿入に伴う挿入検知情報が内部カードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb2においてカード受付け有りと判断してSb9に進み、図14のカード受付け処理を実施する。
【0128】
このSb9におけるカード受付け処理においては、図14に示すように、まず、既に内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在するか否かを判定し(Sc1)、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在する場合には、Sc6のステップに進んで、内部カードリーダライタ327に排出指示を出力することで、カード挿入口309に挿入されたプリペイドカード或いは会員カードを返却させて該カード受付け処理を終了する一方、受付け中のカードが存在しない場合には、Sc2のステップに進んで、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはプリペイドカードの取り込み指示を内部カードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはプリペイドカードを内部カードリーダライタ327のカードスロット内に取り込んで、該会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと遊技用残額データ等を読み出し、該読み出した(会員)カードIDと遊技用残額データと装置IDとを含む認証要求をシステムコントローラ110に送信し、システムコントローラ110からの認証結果を受信するカード認証処理を実施する(Sc3)。
【0129】
この認証要求の受信に応じてシステムコントローラ110は、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、カード管理テーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該(会員)カードIDに対応付けて、カード管理テーブルに記憶、管理されている遊技用残額が、該受信した認証要求に含まれる遊技用残額データ、すなわち、受付けた会員カード或いはプリペイドカードから読み出した遊技用残額データから特定される遊技用残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、受信した認証要求に含まれる装置IDに対応するユニット管理テーブルの状況の項目を「非受付中」から「受付中」に更新し、該認証要求に含まれる(会員)カードIDを受付カードIDの項目に格納した後、認証結果として「認証OK」を返信するとともに、遊技用残額が一致しない場合には「認証NG」を返信する。
【0130】
また、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、カード管理テーブルに存在しない場合、つまり、他の遊技場にて発行された会員カード(他店会員カード)やプリペイドカード(他店プリペイドカード)である可能性がある場合にシステムコントローラ110は、受信した認証要求を一時記憶するとともに、カードユニット3から受信した認証要求に当該遊技場の遊技場IDを付加した場外認証要求を管理サーバ14に対して送信する。
【0131】
この場外認証要求の受信に応じて管理サーバ14は、受信した場外認証要求に含まれる(会員)カードIDが、カード管理データベースに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該(会員)カードIDに対応付けて、カード管理データベースに記憶、管理されている遊技用残額が、該受信した場外認証要求に含まれる遊技用残額データ、すなわち、受付けた会員カード(他店会員カード)或いはプリペイドカード(他店プリペイドカード)から読み出した遊技用残額データから特定される遊技用残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、認証結果として「認証OK」を返信し、遊技用残額が一致しない場合並びにカード管理データベースに受信した場外認証要求に含まれる(会員)カードIDが存在しない場合には「認証NG」を、該場外認証要求の送信元のシステムコントローラ110に対して返信する。
【0132】
尚、該認証結果を返信する際において、認証結果が「認証OK」である場合であって、場外認証要求に含まれるカードIDが会員カードIDである場合にあっては、管理サーバ14において、該場外認証要求に付加されている遊技場ID並びに該会員カードIDに対応して遊技場別会員情報データベースに記憶されている会員情報を、認証結果と共にシステムコントローラ110を介してカードユニット3に送信するようにして、該カードユニット3にて、会員CM表示順序更新処理を実施して、会員CM表示順序データを受信した会員情報に基づいて更新するようにしても良い。
【0133】
そして、管理サーバ14から受信した認証結果が「認証OK」である場合には、一時記憶した認証要求に含まれる装置IDに対応するユニット管理テーブルの状況の項目を「非受付中」から「受付中」に更新し、該認証要求に含まれる(会員)カードIDを受付カードIDの項目に格納するとともに、一時記憶した認証要求に含まれる(会員)カードIDと遊技用残額をカード管理テーブルに仮登録して、該会員カード(他店会員カード)或いはプリペイドカード(他店プリペイドカード)を当該遊技場において使用可能とした後、認証結果として「認証OK」を、一時記憶している認証要求に含まれる装置IDのカードユニット3に対して返信して該一時記憶している認証要求を消去する一方、管理サーバ14から受信した認証結果が「認証NG」である場合には該「認証NG」を、一時記憶している認証要求に含まれる装置IDのカードユニット3に対して返信して該一時記憶している認証要求を消去する。
【0134】
このようにしてシステムコントローラ110から返信された認証結果が「認証NG」である場合には、Sc4からSc10のステップに進んで、受付けた会員カード或いはプリペイドカードの排出指示を内部カードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはプリペイドカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、Sc4からSc5のステップに進んで、受付けた会員カード或いはプリペイドカードから読み出した(会員)カードIDと遊技用残額データを情報テーブルの受付カードIDと遊技用残額の各項目に格納するとともに、稼働情報の項目に格納されているデータを「稼働中」に更新した後、格納した遊技用残額データから特定される遊技用残額を、残額表示器に表示する(Sc6)。
【0135】
そして、Sc7のステップに進んで、情報テーブルに格納したカードIDが当該遊技場にて発行される会員カードID、具体的には、図10(b)の対応会員カードIDの範囲内に該当する会員カードIDであるか否かを判定して、受付けたカードが当該遊技場において発行された会員カード(ハウス会員カード)であるか否かを判定し、ハウス会員カードでない場合、つまり他店会員カードである場合には該カード受付け処理を終了して、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、ハウス会員カードである場合には、Sc8に進んで、受付けた会員カードを所有する会員遊技者の会員情報をシステムコントローラ110から取得する会員情報取得処理を実施し、Sc9の会員CM表示順序更新処理に進んで、図4(f)に示す会員CM表示順序データを更新した後、該カード受付け処理を終了して、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0136】
この本実施例の会員情報取得処理においては、具体的には、情報テーブルに格納した会員カードIDと装置IDとを含む会員情報要求をシステムコントローラ110に送信することで、システムコントローラ110において、会員データテーブルに当該会員情報要求に含まれる会員カードIDに対応付けて記憶されている貯蓄玉数、暗証番号、来店ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所を含む会員情報が抽出されて、該カードユニット3に会員情報データとして返信される。そして、該会員情報データの返信に応じて制御ユニット328は、受信した会員情報データに含まれる貯蓄玉数、暗証番号、来店ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所を、図4(c)に示すように、受付け会員情報として、情報テーブルに格納した会員カードIDに対応付けて記憶して該会員情報取得処理を終了する。
【0137】
また、本実施例の会員CM表示順序更新処理においては、会員情報取得処理にて取得した受付け会員情報に記憶されている会員情報と、起動処理にて更新されたCMデータテーブルにおいて稼働順位が登録されているCMの告知条件とに基づいて、受付け中の会員カードを所有する会員遊技者が該当しない告知条件に対応するCMを除いた各CM、つまり、該会員遊技者が告知条件を満たすCMのCM−IDを、稼働順位に従って会員CM表示順序データに記憶する。具体的に、図4(b)に示すCMデータテーブルにおいて、図4(c)に示すような男性の会員情報が受付け会員情報に記憶されている場合にあっては、稼働順位が登録されているCM−IDがCM−0001、CM−0002、CM−0003、CM−0004、CM−0005、…CML0002の各CMの内、告知条件として女性会員が登録されているCM−0003の「ダイエットビール」のCMを除く、その他のCMが、対応する稼働順位に基づく順位、すなわち、稼働順位1のCML0002が順序1に、稼働順位2のCM−0002が順序2に、稼働順位4のCM−0001が順序3に、…というように、各CMのCM−IDが会員CM表示順序データに記憶される。
【0138】
つまり、本実施例の会員CM表示順序更新処理においては、内部カードリーダライタ327(会員記録媒体読み出し手段)に受付けている会員カードの会員カードIDに対応付けて管理サーバ14にて管理されている会員情報、すなわち、管理サーバ14にて会員カードIDに対応付けて管理されている会員情報と同一の会員情報である、受付け会員情報に記憶されている会員情報が、本発明の告知条件記憶手段となるCMデータテーブルに記憶されている告知条件に合致する告知映像(告知情報)を、当該会員に告知する会員告知情報として特定して会員CM表示順序データに記憶しており、該会員CM表示順序更新処理によって本発明における会員告知情報特定手段が形成されている。
【0139】
すなわち、該カード受付け処理においては、受付けた会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている遊技用残額が、システムコントローラ110或いは管理サーバ14に記憶・管理されている遊技用残額と一致する不正がされていない会員カード或いはプリペイドカードのみが使用可能とされるとともに、受付けたカードがハウス会員カードである場合には、そのハウス会員カードを所有する会員が該当する告知条件が設定されているCMのCM−IDが会員CM表示順序データに記憶されることで、後述するように、該会員CM表示順序データに記憶された各CM−IDの告知映像が、当該会員に合致する告知映像として表示部312に表示されて告知されるようになる。
【0140】
そして、このSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が貸出ボタンの操作を実施した場合には、該遊技者による貸出ボタンの操作を検知するための貸出ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb3のステップにおいて貸出ボタンの操作有りと判断してSb10のステップに進み、図15の第1貸出処理を実施する。
【0141】
この第1貸出処理においては、図15に示すように、まず、挿入された会員カード或いはプリペイドカードから読み出して情報テーブルに記憶した、或いは後述する入金処理にて情報テーブルに記憶した遊技用残額が、本実施例における使用単位額となる100円と該使用単位額に相当する消費税額である5円(本実施例においては税率5%)との合計額である税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し(Sd1)、遊技用残額が105円未満である場合には該判定において「Yes」と判定されて、該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、遊技用残額が105円以上である場合にはSd2のステップに進み、遊技用残額が本実施例において第1貸出処理の第1使用金額として設定されている500円と該使用金額に相当する消費税額である25円(税率5%)との合計額である第1税込使用額となる525円以上であるか否かを判定する。尚、以下の説明においても、残額表示器に表示されている遊技用残額とは、情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額を示す。
【0142】
遊技用残額が第1税込使用額である525円以上である場合には、Sd2からSd3のステップに進んで、使用金額玉貸処理を実施する一方、第1税込使用額である525円未満である場合には、Sd2からSd8のステップに進んで、表示金額玉貸処理を実施する。
【0143】
このSd3のステップにおける使用金額玉貸処理においては、第1使用金額となる500円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、500円分に相当する125玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
【0144】
そして、Sd4のステップに進み、残額表示器に表示されている遊技用残額から、税込使用額である525円を減算更新するとともに、情報テーブルの遊技用残額並びに受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている遊技用残額データを、第1税込使用額である525円を減算更新した新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後(Sd5)、システムコントローラ110に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードID(カード受付け時のみ)と、第1税込使用額とを含む貸出完了通知を送信して(Sd6)、システムコントローラ110のカード管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている遊技用残額から第1税込使用額を減算更新させるとともに、ユニット管理テーブルにおいて装置IDに対応する本日総使用金額に該第1税込使用額を加算更新させる。
【0145】
そして、Sd7−のステップに進み、プリペイドカードを受付け中であるか否かを判定し、プリペイドカードを受付け中でない場合には該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、プリペイドカードを受付け中である場合には、Sd7のステップに進み、残額表示器に表示されている新たな遊技用残額が0であるか否かを判定する。
【0146】
そして、該判定において遊技用残額が0でない場合には、該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、遊技用残額が0である場合には、Sd12のステップに進んで、当該遊技用残額が0となったプリペイドカードを内部カードリーダライタ327の貯留部に回収して該第1貸出処理を終了する。
【0147】
一方、Sd8のステップにおける表示金額玉貸処理においては、残額表示器に表示されている遊技用残額の内、使用単位額である100円に当該使用単位額である100円に対応する消費税額である5円の合計額である税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、遊技用残額が475円であれば、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額となる4倍に該当する420円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、420円から消費税額である20円を除いた税なし金額である400円分に相当する100玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
【0148】
そして、Sd9のステップに進み、残額表示器に表示されている遊技用残額から、パチンコ玉の玉貸に使用した税込みの金額である420円を減算更新するとともに、情報テーブル並びに受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている遊技用残額データを、該税込みの金額である420円を減算更新した新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後(Sd10)、システムコントローラ110に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中のプリペイドカードのカードIDと、該税込みの金額である420円とを含む貸出完了通知を送信して(Sd11)、システムコントローラ110にて(会員)カードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されている遊技用残額から該税込みの金額を減算更新させるとともに、ユニット管理テーブルにおいて装置IDに対応する本日総使用金額に該税込みの金額を加算更新させる。
【0149】
そして、Sd7−のステップに進み、プリペイドカードを受付け中であるか否かを判定し、プリペイドカードを受付け中でない場合には該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、プリペイドカードを受付け中である場合には、Sd7のステップに進み、残額表示器に表示されている新たな遊技用残額が0であるか否かを判定する。
【0150】
そして、該判定において遊技用残額が0でない場合には、該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、遊技用残額が0である場合には、Sd12のステップに進んで、当該遊技用残額が0となったプリペイドカードを内部カードリーダライタ327の貯留部に回収して該第1貸出処理を終了する。
【0151】
また、前記したSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口302または硬貨投入口303から現金を投入した場合には、該現金の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb4のステップにおいて現金の受付け有りと判断してSb11のステップに進み、図16の入金処理を実施する。
【0152】
この入金処理においては、図16に示すように、まず、入力された貨幣識別情報から投入された貨幣の投入金額を特定する。尚、特定した投入金額が硬貨による金額、具体的には500円硬貨や100円硬貨の投入による1000円未満の金額である場合には、さらに硬貨が追加投入されることが考えられるので、貨幣識別情報の入力から所定時間、例えば5秒が経過するまで、さらなる貨幣識別情報の入力待ち状態となり、複数の貨幣識別情報が入力された場合には、各貨幣識別情報から特定される識別金額の総額を投入金額として特定する(Sg1)。
【0153】
そして、Sg2のステップに進み、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在しない場合、具体的には、情報テーブルの受付カードIDに(会員)カードIDが格納されていない場合には、Sg3のステップに進んで、Sg1のステップにて特定した投入金額を、情報テーブルの遊技用残額(0円を含む)に加算更新した後、該加算更新した入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDとを含む入金通知をシステムコントローラ110に送信して、該システムコントローラ110においてユニット管理テーブルにて当該装置IDに対応して記憶されている本日総入金額に入金金額を加算更新させてSg5のステップに進む一方、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在する場合(情報テーブルの受付カードIDに(会員)カードIDが格納されている場合)には、該Sg6のステップに進んで、Sg1のステップにて特定した投入金額を、受付け中の会員カード或いはプリペイドカード(並びに情報テーブル)に記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額に加算して、該遊技用残額データを加算後の新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後、該入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDとを含むカード入金通知をシステムコントローラ110に送信して、該システムコントローラ110のカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている遊技用残額に該入金金額を加算更新させるとともに、ユニット管理テーブルにて当該装置IDに対応して記憶されている本日総入金額に入金金額を加算更新させてSg5のステップに進む。
【0154】
そして、Sg5のステップにおいては、残額表示器に表示されている遊技用残額を、情報テーブル(受付け中の会員カード或いはプリペイドカード)の遊技用残額に記憶されている加算更新後の新たな遊技用残額に更新表示して、該入金処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0155】
尚、本実施例では、入金処理を、加算更新前の遊技用残額に依存することなく、実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金処理を、加算更新前の遊技用残額が所定金額、例えば1000円以下となった場合にのみ、実施できるようにして、遊技用残額が不必要に大きくなることで、該大きな遊技用残額のプリペイドカードを紛失する等の遊技者の不利益や、遊技への過度ののめり込みを防止できるようにしても良い。
【0156】
また、前述したSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が返却ボタンの操作を実施した場合には、遊技者による返却ボタンの操作を検知するための返却タンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb5において返却ボタンの操作有りと判断してSb12に進み、図17の返却・発行処理を実施する。
【0157】
この返却・発行処理においては、図17に示すように、まず、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するか否かを判定し(Sf1)、存在する場合には、排出指示を内部カードリーダライタ327に出力することで、該内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードを、排出させて返却するとともに(Sf6)、該返却した会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知をシステムコントローラ110に送信して、(会員)カードIDから特定される会員カード或いはプリペイドカードが返却されたことをシステムコントローラ110に通知するとともに、受付け会員情報と、情報テーブルの受付けカードIDと遊技用残額とを削除する。
【0158】
この返却通知の受信に基づいてシステムコントローラ110は、ユニット管理テーブルの該受信した返却通知に含まれる装置IDに対応する状況を「非受付中」に更新するとともに、対応する「受付カードID」の項目に格納されているカードIDを削除し、更に、該返却通知に含まれる(会員)カードIDが、カード管理テーブルに仮登録されている他の遊技場において発行された会員カード或いはプリペイドカードである場合には、該カード管理テーブルに仮登録されている(会員)カードIDと遊技用残額とを含む残額更新情報を管理サーバ14に送信して、管理サーバ14のカード管理データベースにて当該(会員)カードIDに対応して記憶・管理されている遊技用残額を更新させた後、当該仮登録のデータをカード管理テーブルから削除する。
【0159】
一方、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在しない場合には、Sf1からSf2のステップに進み、情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額が存在するか否かを判定し、遊技用残額が存在しない場合、つまり、遊技用残額が0円である場合には、該返却・発行処理を終了する一方、遊技用残額が存在する、つまり0円ではない場合には、Sf3のステップに進み、内部カードリーダライタ327の貯留部に貯留されているプリペイドカードを、内部カードリーダライタ327のカードスロットの読み出し位置まで移動させて、該発行に使用するプリペイドカードの記憶データ、具体的にはカードIDを読み出すとともに、情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データを該プリペイドカードに書き込んで、遊技用残額データを更新した後、当該プリペイドカードをカード挿入口309から排出させて、その時点にて残額表示器に表示されている遊技用残額を特定可能な遊技用残額データが記憶されたプリペイドカードを遊技者に対して発行する(Sf4)。尚、Sf3のステップにおいて、貯留部に貯留されているプリペイドカードが存在しない場合には、表示部312にエラーを表示して、プリペイドカードの挿入待ち状態となり、カード挿入口309から発行用のカードが挿入されることで、当該挿入されたプリペイドカードを発行に使用する。
【0160】
そして、Sf5のステップに進み、情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データを「0」に更新するとともに、当該カードユニット3の装置IDと、Sf3のステップにおいて、発行するプリペイドカードから読み出したカードIDと、該プリペイドカードに書き込み記憶した遊技用残額データを含む発行通知を、システムコントローラ110に送信することにより、該システムコントローラ110にて、該発行されたプリペイドカードのカードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されている遊技用残額が発行されたプリペイドカードに記憶されている遊技用残額に更新されることで、該プリペイドカードを他のカードユニット3や図示しない精算装置にて使用できるようになる。
【0161】
尚、本実施例では、前述の第1使用処理において、会員カード或いはプリペイドカードに記憶された遊技用残額データを遊技用残額が玉貸に使用される毎に逐次更新することで、返却操作時に遊技用残額データを更新することなく会員カードやプリペイドカードを返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用残額が玉貸に使用される毎に会員カードやプリペイドカードの遊技用残額データを更新せずに、情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データだけ更新しておいて、返却時においてその時点にて情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データをプリペイドカードの遊技用残額データとして更新記憶して返却するようにしても良い。
【0162】
また、前述したSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が再プレイスイッチ319の操作を実施した場合には、遊技者による再プレイスイッチ319の操作を検知するための信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb6において再プレイスイッチ319の操作有りと判断してSb13に進み、図18の再プレイ処理を実施する。
【0163】
この再プレイ処理においては、図18に示すように、まず、受付け会員情報の照合済みの項目に、照合済みを示す「1」が登録されているか否かを判定し(Se1)、「1」が登録されている場合にはSe5のステップに進む一方、「1」が登録されていない場合にはSe2のステップに進んで、暗証番号を受付けるためのテンキー等を含む図示しない暗証番号受付け画面を表示部312に表示して、暗証番号の受付けを実施する。
【0164】
そして、該暗証番号受付け画面にて受付けた暗証番号と、受付け会員情報の暗証番号の項目に格納されている暗証番号とが一致するか否かを照合し、双方の暗証番号が一致しない場合には、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、双方の暗証番号が一致する場合にはSe3からSe4のステップに進んで、照合済みを示す「1」を受付け会員情報の照合済みの項目に登録した後、Se5のステップに進む。
【0165】
このSe5のステップにおいては、受付け会員情報に記憶されている貯蓄玉数を表示部312に表示して、会員遊技者に該貯蓄玉数を報知する。
【0166】
そして、Se6のステップに進んで、該貯蓄玉数が再プレイに設定されている再プレイ単位数、具体的に本実施例では、500円分に相当する125玉と、再プレイ手数料となる10玉との合計数である135玉以上存在するか否かを判定し、再プレイ単位数以上の貯蓄玉数が存在しない場合には、Se12のステップに進んで、再プレイが不可である旨を示すメッセージを表示部312に表示した後、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、再プレイ単位数以上の貯蓄玉数が存在する場合には、Se7のステップに進んで、再プレイ表示部320(再プレイLED320a)を点灯して再プレイスイッチ319の操作が有効であることを会員遊技者に報知するとともに、表示部312に再プレイスイッチ319の操作を促すメッセージを表示した後、再プレイスイッチ319の操作待ち状態となる。
【0167】
そして、所定時間内に再プレイスイッチ319の操作が無い場合には、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、所定時間内に再プレイスイッチ319の操作が有った場合には、Se8からSe9のステップに進んで、受付け会員情報に記憶されている貯蓄玉数から、再プレイ単位数(135玉)を減算更新するとともに、再プレイ表示部320(再プレイLED320a)を消灯した後、Se10のステップにおける再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応するパチンコ玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料を除いた125玉のパチンコ玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
【0168】
そして、Se11のステップに進んで、該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カードの会員カードIDとを含む再プレイ完了通知をシステムコントローラ110に対して送信することで、該システムコントローラ110の会員データテーブルにおいて該会員カードIDに対応して記憶されている貯蓄玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新させた後、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0169】
次に、Sb7以降の処理を、携帯電話機5側で実施される図示しない電子マネー使用処理とともに説明する。具体的には、遊技者が携帯電話機5をカードユニット3の電子マネー通信部332(外部カードリーダライタ330)に近接させることにより、携帯電話機5の非接触ICチップが、Sb7で送信されるポーリングを受信し、非接触ICチップにより電子マネー使用処理が実施される。
【0170】
このSb7のポーリング送信に応じて、携帯電話機5のICチップから送信される、電子マネー額を含む特定取引要求を外部カードリーダライタ330が受信した場合には、該受信した特定取引要求が外部カードリーダライタ330から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb8のステップにおいて特定取引要求の受信有りと判断してSb14のステップに進み、受信した特定取引要求に含まれる電子マネー額(当該電子マネー会社の会社IDを含む)を一時記憶するとともに、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在しない場合にはSb15のステップに進んで、図19に示す第2貸出処理を実施する一方、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在する場合には、Sb16のステップに進んで、図20に示す第2入金処理を実施する。
【0171】
この本実施例の第2貸出処理においては、図19に示すように、Sb14のステップにおいて一時記憶した電子マネー額が、税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し(Sh1)、該税込単位額となる105円未満である場合には、Sh6のステップに進んで、受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して残額エラーを送信(返信)する。
【0172】
このようにして送信(返信)された残額エラーは、非接触ICチップにて受信され、該非接触ICチップから携帯電話機5の動作を制御する図示しない制御部に対してエラー情報(残額不足)が送信されることで、該携帯電話機5の表示部に電子マネーの残額が不足している旨のメッセージが所定時間に亘り表示される。
【0173】
一方、電子マネー額が税込単位額となる105円未満でない場合には、Sh2のステップに進んで、該電子マネー額が第2貸出処理の第2使用金額として設定されている1000円と該第2使用金額に相当する消費税額である50円(税率5%)との合計額である第2税込使用額である1050円以上であるか否かを判定する。
【0174】
該判定において、電子マネー額が第2税込使用額である1050円以上である場合には、Sh3のステップに進み、該第2税込使用額である1050円と当該カードユニット3の装置IDとを含む特定取引情報を受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して送信(返信)する。
【0175】
このようにして送信(返信)された特定取引情報は、非接触ICチップが実施する図示しない電子マネー使用処理にて検知されることにより、該受信した特定取引情報に含まれる第2税込使用額である1050円が、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額から減算更新された後、減算更新完了通知が返信される。
【0176】
該送信された減算更新完了通知の受信は、第2貸出処理のSh4において検知されてSh5のステップに進み、特定取引情報として送信した第2税込使用額である1050円に相当するパチンコ玉数、すなわち第2使用金額として設定されている1000円を4円にて除した玉数である250個の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる玉貸処理を実施するとともに、Sh6のステップに進み、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、第2税込使用額と、使用した電子マネー額の会社IDとを含む貸出完了通知をシステムコントローラ110に送信して、ユニット管理テーブルにおいて該装置IDに対応する本日総使用金額に第2税込使用額を加算更新させた後、該第2貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0177】
一方、Sh2の判定において、電子マネー額が税込使用額である1050円以上でない場合には、Sh7のステップに進み、電子マネー額の内、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、電子マネー額が700円であれば、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額となる6倍に該当する630円を特定し、該特定した金額である630円と当該カードユニット3の装置IDとを含む特定取引情報を受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して送信(返信)する(Sh8)。
【0178】
このようにして送信(返信)された特定取引情報は、非接触ICチップが実施する図示しない電子マネー使用処理にて検知されることにより、該受信した特定取引情報に含まれる金額である630円が、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額から減算更新された後、減算更新完了通知が返信される。
【0179】
該送信された減算更新完了通知の受信は、第2貸出処理のSh4において検知されてSh5のステップに進み、特定取引情報として送信した金額である630円に相当するパチンコ玉数、すなわち消費税額である30円を除いた600円を4円にて除した玉数である150個の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる玉貸処理を実施するとともに、Sh6のステップに進み、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、Sh7のステップにて特定した金額(630円)と、使用した電子マネー額の会社IDとを含む貸出完了通知をシステムコントローラ110に送信して、ユニット管理テーブルにおいて該装置IDに対応する本日総使用金額にSh7のステップにて特定した金額(630円)を加算更新させた後、該第2貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0180】
次に、本実施例における第2入金処理においては、図20に示すように、Sb14のステップにおいて一時記憶した電子マネー額が、税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し(Sk1)、該税込単位額となる105円未満である場合には、Sk8のステップに進んで、受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して残額エラーを送信(返信)する。
【0181】
このようにして送信(返信)された残額エラーは、非接触ICチップにて受信され、該非接触ICチップから携帯電話機5の動作を制御する図示しない制御部に対してエラー情報(残額不足)が送信されることで、該携帯電話機5の表示部に電子マネーの残額が不足している旨のメッセージが所定時間に亘り表示される。
【0182】
一方、電子マネー額が税込単位額となる105円未満でない場合には、Sk2のステップに進んで、該電子マネー額が第2入金処理の第2入金金額として設定されている1000円と該第2入金金額に相当する消費税額である50円(税率5%)との合計額である第2税込入金額である1050円以上であるか否かを判定する。
【0183】
該判定において、電子マネー額が第2税込入金額である1050円以上である場合には、Sk3のステップに進み、該第2税込入金額である1050円と当該カードユニット3の装置IDとを含む特定取引情報を受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して送信(返信)する。
【0184】
このようにして送信(返信)された特定取引情報は、非接触ICチップが実施する図示しない電子マネー使用処理にて検知されることにより、該受信した特定取引情報に含まれる第2税込使用額である1050円が、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額から減算更新された後、減算更新完了通知が返信される。
【0185】
該送信された減算更新完了通知の受信は、第2貸出処理のSk4において検知されてSk5のステップに進み、特定取引情報として送信した第2税込入金額を、受付け中の会員カード或いはプリペイドカード(並びに情報テーブル)に記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額に加算して、該遊技用残額データを加算後の新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後、該第2税込入金額と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中のプリペイドカードのカードIDと、電子マネーIDとを含むカード入金通知をシステムコントローラ110に送信して、該システムコントローラ110のカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている遊技用残額に該第2税込入金額を加算更新させるとともに、ユニット管理テーブルにて当該装置IDに対応して記憶されている本日総入金額に第2税込入金額を加算更新させた後、Sk7のステップに進んで、残額表示器に表示されている遊技用残額を、情報テーブル(受付け中の会員カード或いはプリペイドカード)の遊技用残額に記憶されている加算更新後の新たな遊技用残額に更新表示して、該第2入金処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0186】
一方、Sk2の判定において、電子マネー額が第2税込入金額である1050円以上でない場合には、Sk9のステップに進み、電子マネー額の内、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、電子マネー額が700円であれば、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額となる6倍に該当する630円を特定し、該特定した金額である630円と当該カードユニット3の装置IDとを含む特定取引情報を受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して送信(返信)する(Sk10)。
【0187】
このようにして送信(返信)された特定取引情報は、非接触ICチップが実施する図示しない電子マネー使用処理にて検知されることにより、該受信した特定取引情報に含まれる金額である630円が、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額から減算更新された後、減算更新完了通知が返信される。
【0188】
該送信された減算更新完了通知の受信は、第2貸出処理のSk4において検知されてSk5のステップに進み、特定取引情報として送信したSk9にて特定した金額である630円を、受付け中の会員カード或いはプリペイドカード(並びに情報テーブル)に記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額に加算して、該遊技用残額データを加算後の新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後、該Sk9にて特定した金額である630円と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中のプリペイドカードのカードIDと、電子マネーIDとを含むカード入金通知をシステムコントローラ110に送信して、該システムコントローラ110のカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている遊技用残額に該Sk9にて特定した金額である630円を加算更新させるとともに、ユニット管理テーブルにて当該装置IDに対応して記憶されている本日総入金額にSk9にて特定した金額である630円を加算更新させた後、Sk7のステップに進んで、残額表示器に表示されている遊技用残額を、情報テーブル(受付け中の会員カード或いはプリペイドカード)の遊技用残額に記憶されている加算更新後の新たな遊技用残額に更新表示して、該第2入金処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0189】
次に、カードユニット3(制御ユニット328)にて、前述の図13に示す通常処理と並列実施される割込監視処理について、図21に基づいて以下に説明する。
【0190】
本実施例の割込監視処理においては、図21に示すように、Sw1〜Sw6の各ステップを巡回実施することで、遊技者(会員またはビジター)によるメニュースイッチ316の操作受付け、データスイッチ318の操作受付け、表示更新タイマのタイマアップ、表示部312に表示される告知映像画面における「詳細情報」の選択入力部の操作受付け、アウト玉計数信号の入力、非稼働判定タイマのタイマアップ、を検知する監視状態となる。
【0191】
該監視状態において、遊技者(会員またはビジター)がメニュースイッチ316を操作した場合には、該操作がSw1にて検知されてSw7に進み、メインメニュー受付け処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0192】
このSw7おいて起動された本実施例のメインメニュー受付け処理においては、予め定められたメニュー項目、具体的には、対応するパチンコ機2の台情報を表示する台情報メニュー項目や、対応するパチンコ機2の台データを表示する台データメニュー項目や、会員カードを受付け中において選択可能となる来店ポイントや貯蓄玉数等の会員情報を確認する会員情報確認メニュー項目等の複数のメニュー項目が選択可能に表示されたメインメニュー画面を表示部312に表示してメニュー項目の選択操作を受付ける。
【0193】
そして、これらメインメニュー画面にて受付けたメニュー項目、例えば会員情報確認メニュー項目の操作を受付けた場合には、受付け会員情報に記憶されている来店ポイントや貯蓄玉数等の会員情報を、表示部312に表示する処理を実施する。尚、これらの表示部312への会員情報等の表示に際しては、後述する表示更新タイマがリセットされることで、表示更新タイマがタイマアップするまでの間において継続表示され、その後においては各告知映像が順次表示される。
【0194】
また、Sw1〜Sw6の監視状態において、遊技者(会員またはビジター)がデータスイッチ318を操作した場合には、該操作がSw2にて検知されてSw8に進み、台データ表示処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0195】
このSw8おいて起動された本実施例の台データ表示処理においては、まず、当該カードユニット3の装置IDと対応するパチンコ機2の台番号を含む台データ要求を、図示しないホールコンピュータに対して送信して、該ホールコンピュータから対応するパチンコ機2の台データ、具体的には、大当り回数や、大当り確率や、大当り間始動回数等のデータを取得して、該取得した台データを表示部312に表示する処理が実施される。尚、これら台データの表示部312への表示に際しては、後述する表示更新タイマがリセットされることで、表示更新タイマがタイマアップするまでの間において継続表示され、その後においては各告知映像が順次表示される。
【0196】
また、Sw1〜Sw6の監視状態において、表示部312における表示を告知映像に変更したり、表示部312に表示されている告知映像を次の告知映像に変更するための表示更新タイマがタイマアップした場合には、該タイマアップがSw3にて検知されてSw9に進み、図22に示す告知映像更新処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0197】
このSw9おいて起動された本実施例の告知映像更新処理においては、図22に示すように、まず、情報テーブルの稼働情報の項目に格納されているデータに基づいて、対応するパチンコ機2が稼働中であるか否かを判定する(Sj1)。
【0198】
そして、稼働中でない場合、つまり、会員カード或いはプリペイドカードのいずれも受付けておらず、且つ、遊技用残額も残存しておらず、更にアウト玉計数信号の入力があってから非稼働判定タイマに設定されている所定時間が経過している場合には、Sj5のステップに進んで、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDと、非稼働CM表示順序データ(図4(d))とに基づいて、表示部312に表示する告知映像のCM−IDを特定する。具体的には、非稼働CM表示順序データ(図4(d))において、表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDの順序の次順序に対応して記憶されているCM−IDを特定する。尚、表示CM−IDの項目にCM−IDが記憶されていない場合には、順序「1」のCM−IDを特定する。
【0199】
そして、Sj6のステップに進んで、該特定したCM−IDに対応する告知映像データ、すなわち、本実施例であれば、該CM−IDをファイル名に有する告知映像データを読み出して、表示部312に表示した後、該CM−IDを情報テーブルの表示CM−IDの項目に格納して情報テーブルを更新するとともに、表示更新タイマをリセットして該告知映像更新処理を終了する。
【0200】
一方、情報テーブルの稼働情報の項目に格納されているデータが「稼働中」である場合には、Sj1からSj2のステップに進み、受付け会員情報の記憶が有るか否か、つまり、当該遊技場にて発行されたハウス会員カードを受付け中であるか否かを判定する。
【0201】
ハウス会員カードを受付け中でない場合、つまり、プリペイドカードを受付け中か、或いは、他の遊技場にて発行された会員カードを受付け中の場合にはSj4のステップに進み、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDと、ビジターCM表示順序データ(図4(e))とに基づいて、表示部312に表示する告知映像のCM−IDを特定する。具体的には、ビジターCM表示順序データ(図4(e))において、表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDの順序の次順序に対応して記憶されているCM−IDを特定する。尚、表示CM−IDの項目にCM−IDが記憶されていない場合には、順序「1」のCM−IDを特定する。
【0202】
そして、Sj6のステップに進んで、該特定したCM−IDに対応する告知映像データ、すなわち、本実施例であれば、該CM−IDをファイル名に有する告知映像データを読み出して、表示部312に表示した後、該CM−IDを情報テーブルの表示CM−IDの項目に格納して情報テーブルを更新するとともに、表示更新タイマをリセットして該告知映像更新処理を終了する。
【0203】
また、ハウス会員カードを受付け中である場合には、Sj2からSj3のステップに進み、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDと、会員CM表示順序データ(図4(f))とに基づいて、表示部312に表示する告知映像のCM−IDを特定する。具体的には、ビジターCM表示順序データ(図4(f))において、表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDの順序の次順序に対応して記憶されているCM−IDを特定する。尚、表示CM−IDの項目にCM−IDが記憶されていない場合には、順序「1」のCM−IDを特定する。
【0204】
そして、Sj6のステップに進んで、該特定したCM−IDに対応する告知映像データ、すなわち、本実施例であれば、該CM−IDをファイル名に有する告知映像データを読み出して、表示部312に表示した後、該CM−IDを情報テーブルの表示CM−IDの項目に格納して情報テーブルを更新するとともに、表示更新タイマをリセットして該告知映像更新処理を終了する。
【0205】
つまり、本実施例のカードユニット3においては、表示更新タイマがタイマアップする毎、すなわち、表示更新タイマに設定されている所定時間が経過する毎に、告知映像更新処理が実施されることで、ハウス会員カードを受付け中の場合には、本発明の会員告知情報特定手段となる会員CM表示順序データ更新処理にて、当該会員遊技者に告知する告知映像として特定されて会員CM表示順序データに登録された各CM−IDの告知映像が、会員CM表示順序データの設定順に表示部312に表示され、稼働中であってハウス会員カードを受付けていない場合にはビジターCM表示順序データの設定順に、稼働中において告知される各告知映像が順次表示され、非稼働中である場合には、非稼働CM表示順序データの設定順に、非稼働中において告知される各告知映像が順次表示されるようになる。
【0206】
尚、これら表示部312に告知映像を表示する場合には、図26(a)や図27(a)に示すように、表示画面の下方位置に「詳細情報」の選択入力部が、遊技者が選択操作可能に表示される。
【0207】
つまり、本実施例のカードユニット3の表示部312には、遊技場(店舗)において遊技者(来店者)に対し告知映像(告知情報)が表示されており、該表示部312が本発明の表示手段を構成するとともに、該表示部312を備えるカードユニット3が本発明における情報表示装置に該当する。
【0208】
また、本実施例のカードユニット3は、告知映像更新処理において、稼働状況判定手段を成す後述する稼働情報更新処理による判定結果、すなわち、該稼働情報更新処理にて更新された稼働情報が稼働状態を示す「稼働中」であるときには、本発明の分類設定手段となる管理サーバ14のCM情報設定画面にて、告知条件として稼働中が設定された稼働告知映像(稼働告知情報)を表示部312に表示する一方、稼働情報更新処理にて更新された稼働情報が非稼働状態を示す「非稼働中」であるときには、本発明の分類設定手段となる管理サーバ14のCM情報設定画面にて、告知条件として非稼働中が設定された非稼働告知映像(非稼働告知情報)を表示部312に表示している。
【0209】
また、Sw1〜Sw6の監視状態において、遊技者(会員またはビジター)が、前述の告知映像更新処理にて表示部312に表示された各告知映像における「詳細情報」の選択入力部を操作した場合には、該操作がSw4にて検知されてSw10に進み、図23に示す詳細情報提供処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0210】
このSw10おいて起動された本実施例の詳細情報提供処理においては、図23に示すように、前述の表示更新タイマを一時停止させた後(St1)、表示部312に表示中の告知映像の詳細情報提供形態としてユニット表示が設定されているか否かを判定する(St2)。具体的には、CMデータテーブルにおいて、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDと同一のCM−IDに対応する詳細情報提供形態の項目に格納されているデータが「ユニット表示」であるか否かを判定する。
【0211】
そして、表示中の告知映像(CM)の詳細情報提供形態としてユニット表示が設定されている場合には、St17のステップに進んで、表示中の告知映像(CM)のCM−IDに対応する詳細テキスト、すなわち、本実施例であれば、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDをファイル名に有する詳細テキストデータを読み出して、表示部312に表示した後、St18のステップに進んで、St1にて一時停止させた表示更新タイマをリセットして該詳細情報提供処理を終了することで、遊技者が何らかの操作をしない限り、表示更新タイマがタイマアップするまでの期間において詳細テキストデータが表示部312に継続表示される。
【0212】
つまり、本実施例のカードユニット3は、所定操作時点となる「詳細情報」の選択入力部の選択入力時点において表示部312に表示している告知映像(告知情報)に対応する詳細情報が、表示部312に表示する設定、すなわち、詳細情報提供形態としてユニット表示が設定されている告知映像(告知情報)の詳細テキストデータであるときには、該詳細テキストデータを表示部312に表示する。
【0213】
一方、表示部312に表示中の告知映像の詳細情報提供形態としてユニット表示が設定されていない場合、つまり、CMデータテーブルにおいて、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDと同一のCM−IDに対応する詳細情報提供形態の項目に格納されているデータが「電子メール」である場合には、St2からSt3のステップに進んで、会員カード(当該遊技場にて発行されたハウス会員カード)を受付け中であるか否かを、具体的には、受付け会員情報の記憶が有るか否かに基づいて判定する。
【0214】
受付け会員情報の記憶が有る場合、つまりハウス会員カードを受付け中である場合には、St19に進んで、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−ID、つまり、表示中の告知映像(CM)のCM−IDを、会員CM表示順序データから削除することで、後述するように詳細メールにて詳細情報が提供される当該告知映像(CM)が、その後においても繰返し表示部312に不必要に表示されてしまうことがなく、詳細情報が要求されていない他の告知映像(CM)の表示頻度を向上できるようにする。
【0215】
そして、St9のステップに進み、表示部312に「処理中」を示すメッセージ表示を開始した後、表示中の告知映像(CM)のCM−IDを、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDから特定し、該特定したCM−IDと受付け中の会員カードの会員カードID、具体的には情報テーブルの受付カードIDの項目に格納されている会員カードIDとを含む会員詳細メール要求を、システムコントローラ110に対して送信し(St10)、St9のステップにて開始した「処理中」表示を終了し(St15)、更に表示更新タイマをタイマアップさせることで(St16)、Sw9の告知映像更新処理を起動させて、該詳細情報が要求された告知映像(CM)のCM−IDに次いで会員CM表示順序データに記憶されているCM−IDの告知映像(CM)を表示部312に表示させるようにして、該詳細情報提供処理を終了する。
【0216】
このように制御ユニット328が制御動作を行うことで表示部312には、ハウス会員カードを受付け中において、図26(a)に示すように、例えば、CM−IDがCM−0002であるタバコAの告知映像(CM)が表示部312に表示されている状態において、該告知映像(CM)の表示画面の下方位置に表示されている「詳細情報」の選択入力部を会員遊技者が選択操作することで、図26(b)に示すように、表示部312には、「只今、処理中…」のメッセージが表示されて、詳細情報、つまり、限定ストラップをもらうための必要事項等を含む詳細メールが会員登録時に記入した自己の電子メールアドレスに送信される旨が報知される。
【0217】
そして、前述のようにSt16におけるタイマアップに基づきSw9の告知映像更新処理が起動されて実施されることにより、会員CM表示順序データにおいて、CM−IDがCM−0002に次ぐ順序である順序3に対応するCM−IDがCM−0001の○×ドリンクの告知映像(CM)が表示部312に表示される。
【0218】
また、受付け会員情報の記憶が無い場合、つまりハウス会員カードを受付け中でない場合には、St4に進んで、図27(b)に示すように、会員カードのカード挿入口309への挿入、電子マネー通信部332へのICタグ18の近接、お財布機能を有する携帯電話機5の近接を促す案内メッセージを、表示部312に告知映像(CM)の表示画面に上重して表示する。
【0219】
そして、St5〜St7の各ステップを巡回実施することで、会員カードの挿入、ICタグ18の近接によるタグIDの受信、携帯電話機5の近接による非接触ICのチップIDの受信を検知する待機状態となる。尚、タグIDとチップIDとは、異なる特有の配列形態のIDとされており、これらをその配列形態から識別できるようになっている。
【0220】
このSt5〜St7の待機状態において、遊技者が、会員カード(当該遊技場のハウス会員カードであっても他の遊技場で発行された会員カードでも良い)をカード挿入口309に挿入した場合には、該会員カードの挿入がSt5にて検知されてSt8に進み、該挿入された会員カードに記憶されている会員カードIDを内部カードリーダライタ327にて読み出す。
【0221】
そして、St9のステップに進み、表示部312に「処理中」を示すメッセージ表示を開始した後、表示中の告知映像(CM)のCM−IDを、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDから特定し、該特定したCM−IDとSt8にて会員カードから読み出した会員カードIDとを含む会員詳細メール要求を、システムコントローラ110に対して送信し(St10)、St9のステップにて開始した「処理中」表示を終了し(St15)、更に表示更新タイマをタイマアップさせることで(St16)、Sw9の告知映像更新処理を起動させて、該詳細情報が要求された告知映像(CM)のCM−IDに次いでビジターCM表示順序データに記憶されているCM−IDの告知映像(CM)を表示部312に表示させるようにして、該詳細情報提供処理を終了する。
【0222】
このように制御ユニット328が制御動作を行うことで表示部312には、ハウス会員カードを受付け中でない状態、つまり、プリペイドカード或いは他の遊技場の会員カードを受付け中であるか、あるいは、受付け中のカードがなくて遊技用残額が存在するか、あるいは遊技用残額が存在しないがアウト玉計数信号が非入力となって所定時間が未経過である稼働状態において、図27(a)に示すように、例えば、CM−IDがCM−0004である通信会社Bの告知映像(CM)が表示部312に表示されている状態において、該告知映像(CM)の表示画面の下方位置に表示されている「詳細情報」の選択入力部が選択操作されることで、図27(b)に示すように、表示部312には、前述のSt4のステップに伴う案内メッセージが表示部312に表示され、該案内メッセージが表示されている状態において会員カードを挿入することで、図26(b)に示すメッセージと同一のメッセージが表示されて、詳細情報、つまり、無料キャンペーンの期間や条件等を含む詳細メールが、会員登録時に記入した自己の電子メールアドレスに送信される旨が報知される。
【0223】
そして、前述のようにSt16におけるタイマアップに基づきSw9の告知映像更新処理が起動されて実施されることにより、ビジターCM表示順序データにおいて、CM−IDがCM−0004に次ぐ順序である順序4に対応するCM−IDがCM−0005の新型ゲーム機の告知映像(CM)が表示部312に表示される。
【0224】
また、St5〜St7の待機状態において、電子マネー通信部332へのICタグ18の近接によるタグIDの受信があった場合には、該タグIDの受信がSt6にて検知されてSt11に進み、図27(c)に示すように、表示部312に「処理中」を示すメッセージ表示を開始した後、表示中の告知映像(CM)のCM−IDを、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDから特定し、該特定したCM−IDと、受信したタグIDとを含むタグ詳細メール要求を、システムコントローラ110に対して送信した後(St12)、St11のステップにて開始した「処理中」表示を終了し(St15)、更に表示更新タイマをタイマアップさせることで(St16)、Sw9の告知映像更新処理を起動させて、該詳細情報が要求された告知映像(CM)のCM−IDに次いでビジターCM表示順序データに記憶されているCM−IDの告知映像(CM)を表示部312に表示させるようにして、該詳細情報提供処理を終了する。
【0225】
このように制御ユニット328が制御動作を行うことで表示部312には、ハウス会員カードを受付け中でない状態、つまり、プリペイドカード或いは他の遊技場の会員カードを受付け中であるか、あるいは、受付け中のカードがなくて遊技用残額が存在するか、あるいは遊技用残額が存在しないがアウト玉計数信号が非入力となって所定時間が未経過である稼働状態において、図27(a)に示すように、例えば、CM−IDがCM−0004である通信会社Bの告知映像(CM)が表示部312に表示されている状態において、該告知映像(CM)の表示画面の下方位置に表示されている「詳細情報」の選択入力部が選択操作されることで、図27(b)に示すように、表示部312には、前述のSt4のステップに伴う案内メッセージが表示部312に表示され、該案内メッセージが表示されている状態においてICタグ18を電子マネー通信部332に近接させることで、図27(c)に示すように、「只今、処理中…」のメッセージが表示されて、詳細情報、つまり、無料キャンペーンの期間や条件等を含む詳細メールが、ICタグ18の利用登録時に登録した自己の電子メールアドレスに送信される旨が報知される。
【0226】
そして、前述のようにSt16におけるタイマアップに基づきSw9の告知映像更新処理が起動されて実施されることにより、ビジターCM表示順序データにおいて、CM−IDがCM−0004に次ぐ順序である順序4に対応するCM−IDがCM−0005の新型ゲーム機の告知映像(CM)が表示部312に表示される。
【0227】
つまり、本実施例のカードユニット3が実施する詳細情報提供処理においては、会員カード(会員用記録媒体)を内部カードリーダライタ327(会員記録媒体読み出し手段)に受付けているときに、詳細情報を要求するための所定操作となる「詳細情報」の選択入力を会員遊技者から受付けたことに基づいて、当該操作時点において表示部312(表示手段)に表示している告知映像(告知情報)のCM−ID(告知情報特定情報)と該受付けている会員カードの会員識別情報である会員カードIDとを含む詳細情報配信要求(となる会員詳細メール要求を管理サーバ14に送信し、会員カード(会員用記録媒体)を内部カードリーダライタ327(会員記録媒体読み出し手段)に受付けていないときに、詳細情報を要求するための所定操作となる「詳細情報」の選択入力を登録利用者から受付けたこと、並びに外部カードリーダライタ330(記録媒体読取手段)にてICタグ18(記録媒体)を受付けたことに基づいて、該操作時点において表示している告知映像(告知情報)のCM−ID(告知情報特定情報)と該受付けたICタグ18(記録媒体)から読み取ったタグID(記録媒体識別情報)とを含むタグ詳細メール要求(詳細情報配信要求)を管理サーバ14に送信している。
【0228】
また、St5〜St7の待機状態において、電子マネー通信部332への携帯電話機5の近接によるチップIDの受信があった場合には、該チップIDの受信がSt7にて検知されてSt13に進み、図27(d)に示すように、表示部312に「処理中」を示すメッセージ表示を開始した後、表示中の告知映像(CM)のCM−IDを、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDから特定するとともに、該CM−IDに対応してCMデータテーブルに記憶されているURLを特定し、該特定したURLを外部カードリーダライタ330を通じて携帯電話機5(非接触ICチップ)に返信した後(St14)、St13のステップにて開始した「処理中」表示を終了し(St15)、更に表示更新タイマをタイマアップさせることで(St16)、Sw9の告知映像更新処理を起動させて、該詳細情報が要求された告知映像(CM)のCM−IDに次いでビジターCM表示順序データに記憶されているCM−IDの告知映像(CM)を表示部312に表示させるようにして、該詳細情報提供処理を終了する。
【0229】
つまり、本実施例のカードユニット3は、本発明における携帯端末通信手段となる外部カードリーダライタ330に携帯電話機5を受付けたことに基づいて、当該受付時点において表示部312に表示している告知映像(告知情報)の詳細情報が公開されているホームページへのアクセスを可能とするURL(アクセス情報)を、該受付けた携帯電話機5に外部カードリーダライタ330を通じて送信している。
【0230】
尚、これらURLの返信を受けて携帯電話機5では、搭載されている閲覧アプリケーションにより、該受信したURLのホームページにアクセスして、該ホームページを表示することにより、該携帯電話機5の所有者は、詳細メールの受信を待つことなく、ホームページに掲載されている詳細情報を素早く入手することができる。
【0231】
このように制御ユニット328が制御動作を行うことで表示部312には、ハウス会員カードを受付け中でない状態、つまり、プリペイドカード或いは他の遊技場の会員カードを受付け中であるか、あるいは、受付け中のカードがなくて遊技用残額が存在するか、あるいは遊技用残額が存在しないがアウト玉計数信号が非入力となって所定時間が未経過である稼働状態において、図27(a)に示すように、例えば、CM−IDがCM−0004である通信会社Bの告知映像(CM)が表示部312に表示されている状態において、該告知映像(CM)の表示画面の下方位置に表示されている「詳細情報」の選択入力部が選択操作されることで、図27(b)に示すように、表示部312には、前述のSt4のステップに伴う案内メッセージが表示部312に表示され、該案内メッセージが表示されている状態において携帯電話機5を電子マネー通信部332に近接させることで、図27(d)に示すように、「只今、処理中…」のメッセージが表示されて、詳細情報、つまり、無料キャンペーンの期間や条件等が掲載されたホームページのURLが携帯電話機5に転送される旨が報知される一方、携帯電話機5の表示部には、転送されたURLの詳細情報を含むホームページが表示されるようになる。
【0232】
そして、前述のようにSt16におけるタイマアップに基づきSw9の告知映像更新処理が起動されて実施されることにより、ビジターCM表示順序データにおいて、CM−IDがCM−0004に次ぐ順序である順序4に対応するCM−IDがCM−0005の新型ゲーム機の告知映像(CM)が表示部312に表示される。
【0233】
このようにして、詳細情報提供処理にてシステムコントローラ110に送信された会員詳細メール要求並びにタグ詳細メール要求は、該システムコントローラ110にて管理サーバ14に中継されることにより、管理サーバ14において、図29の詳細メール送信処理が実施される。
【0234】
この本実施例の詳細メール送信処理においては、図29に示すように、まず、受信した詳細メール要求に含まれるCM−IDに対応する詳細テキストデータを特定する(Sm1)。具体的に本実施例であれば、詳細テキストデータのファイル名に該詳細テキストデータが対応する告知映像(CM)のCM−IDが付与されているので、受信した詳細メール要求に含まれるCM−IDのファイル名が付与されている詳細テキストデータを特定する。
【0235】
そして、Sm2のステップに進んで、受信した詳細メール要求が、会員詳細メール要求であるか否かを判定し、会員詳細メール要求である場合にはSm3のステップに進んで、遊技場別会員情報データベースにおいて、受信した会員詳細メール要求に含まれる会員カードIDに対応して記憶されている電子メールアドレスを特定した後、Sm4のステップに進んで、該特定した電子メールアドレスに対し、Sm1のステップにて特定した詳細テキストデータを含む詳細メールを生成して送信して、該詳細メール送信処理を終了する。
【0236】
一方、受信した詳細メール要求が、タグ詳細メール要求である場合には、Sm2からSm5のステップに進んで、遊技場別会員情報データベースまたはタグ情報テーブルにおいて、受信したタグ詳細メール要求に含まれるタグIDに対応して記憶されている電子メールアドレスを特定した後、Sm4のステップに進んで、該特定した電子メールアドレスに対し、Sm1のステップにて特定した詳細テキストデータを含む詳細メールを生成して送信して、該詳細メール送信処理を終了する。
【0237】
つまり、本実施例の管理サーバ14が実施する詳細メール送信処理においては、告知映像(告知情報)に関する詳細情報を含む詳細メールを、来店者の電子メールアドレスに送信しており、広告管理サーバ16とともに該管理サーバ14によって、本発明にける詳細情報送信サービスが提供されている。
【0238】
更に、本実施例の管理サーバ14が実施する詳細メール送信処理においては、詳細情報配信要求となる会員詳細メール要求或いはタグ詳細メール要求を受信したことを条件として、該受信した会員詳細メール要求或いはタグ詳細メール要求に含まれるCM−ID(告知情報特定情報)に対応付けて、CM情報テーブルに記憶されている詳細テキストデータのファイル名から特定される詳細情報を含む電子メール(詳細メール)を、該受信した会員詳細メール要求或いはタグ詳細メール要求に含まれる会員カードID(会員識別情報)若しくはタグID(記録媒体識別情報)に対応付けて管理されている電子メールアドレスに対して送信している。
【0239】
次に、前述の割込監視処理のSw1〜Sw6の監視状態において、アウト玉計数器26からアウト玉計数信号が入力された場合には、該アウト玉計数信号の入力がSw5にて検知されてSw11に進み、図24に示す非稼働判定タイマリセット処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0240】
このSw11おいて起動された本実施例の非稼働判定タイマリセット処理においては、図24に示すように、まず、非稼働判定タイマをリセットした後(Sp1)、情報テーブルの稼働情報の項目に格納されているデータに基づいて、対応するパチンコ機2の稼働・非稼働を判定する(Sp2)。
【0241】
稼働情報に「稼働中」が格納されている場合、つまり、対応するパチンコ機2が稼働中である場合には、該非稼働判定タイマリセット処理を終了する一方、稼働情報に「非稼働中」が格納されている場合、つまり、対応するパチンコ機2が非稼働中である場合には、対応するパチンコ機2において新たに遊技が開始されたものと判断して、情報テーブルの稼働情報の項目に「稼働中」を格納するとともに(Sp3)、情報テーブルの表示CM−IDに格納されているCM−IDを消去して情報テーブルを更新して(Sp4)、該非稼働判定タイマリセット処理を終了することにより、非稼働状態において表示部312に表示されていた告知映像(CM)のCM−IDに影響されることなく、ビジターCM表示順序データの先頭順序に記憶されているCM−IDの告知映像(CM)から、順次、表示部312に表示されるようになる。
【0242】
また、割込監視処理のSw1〜Sw6の監視状態において、非稼働判定タイマがタイマアップした場合には、該タイマアップがSw6にて検知されてSw12に進み、図25に示す稼働情報更新処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0243】
このSw12おいて起動された本実施例の稼働情報更新処理においては、図25に示すように、まず、会員カードあるいはプリペイドカードのいずれかのカードを受付け中であるか否かを判定するとともに(Sq1)、カードを受付け中で無ければSq2のステップに進んで、さらに遊技用残額が情報テーブルに存在するか否かを判定する。
【0244】
そして、遊技用残額が情報テーブルに存在しない場合、つまり、いずれのカードの受付けがなく、かつ遊技用残額も無い状態において、アウト玉計数信号の入力が無くなってから非稼働判定タイマに設定されている所定時間が経過して非稼働判定タイマがタイマアップしたと判断される場合には、対応するパチンコ機2の稼働状態を非稼働となったと判定して、情報テーブルの稼働情報の項目に「非稼働」を格納するとともに(Sq3)、情報テーブルの表示CM−IDに格納されているCM−IDを消去して情報テーブルを更新して(Sq4)、該稼働情報更新処理を終了することにより、稼働状態において表示部312に表示されていた告知映像(CM)のCM−IDに影響されることなく、非稼働CM表示順序データの先頭順序に記憶されているCM−IDの告知映像(CM)から、順次、表示部312に表示されるようになる。
【0245】
つまり、本実施例の制御ユニット328が実施例する稼働情報更新処理においては、対応するパチンコ機2(遊技機)の稼働・非稼働を判定しており、該稼働情報更新処理を実施する制御ユニット328により、本発明における稼働状況判定手段が形成されている。
【0246】
以上のように、本実施例によれば、店舗において既に会員登録した会員は、改めて他の遊技場(店舗)で会員登録を行ったり、詳細情報送信サービスへ利用登録を行うことなく、自身の会員カードを使用して、会員登録した遊技場(店舗)以外の他の遊技場(店舗)においても詳細情報を取得できるので、会員の利便性を向上できるとともに、個人情報(属性情報)を提供して会員登録までは行いたくないが詳細情報を入手したい人(ビジター)も、詳細情報送信サービスの利用登録をすることで付与されるICタグを使用して、各遊技場(店舗)にて詳細情報を取得できるので、会員以外のビジターの利便性も向上できる。
【0247】
また、前記実施例によれば、タグ情報テーブル更新処理並びに会員情報データベース更新処理を管理サーバ14が実施することで、重複して同一の電子メールアドレスが管理(記憶)されることがないので、不必要に記憶容量が大きくなることを防止できる。
【0248】
また、前記実施例によれば、管理サーバ14において、遊技機の稼働中に見合った告知情報(CM)を、告知条件として「稼働中」が設定されている稼働告知情報とし、遊技機の非稼働中に見合った告知情報を告知条件として「非稼働中」が設定されている非稼働告知情報とすることで、遊技機の稼働中・非稼働中、すなわち、遊技者(来店者)の遊技中・非遊技中の遊技状況に応じた適切な告知映像(告知情報)を表示して告知することができる。
【0249】
また、前記実施例によれば、詳細情報の内容によっては、該詳細情報を電子メールにて提供する必要がなく、且つ、その場において来店者に提供することが好ましいものもあるので、これらの詳細情報をカードユニット3の表示部312(表示手段)に表示する詳細情報、すなわち、詳細情報提供形態として「ユニット表示」を設定することで、不必要な電子メールの送信を低減できるとともに、迅速性を要する詳細情報を迅速に来店者に提供できる。
【0250】
また、前記実施例によれば、会員情報が合致する告知条件、例えば、会員が男性であれば、男性に見合った「タバコA」の広告映像(告知情報)が表示されるので、男性に女性用の商品等に関する告知したり、逆に、女性に男性用の商品等に関する告知をするように、会員に不適切な告知をすることを極力回避でき、効率のよい告知を実施することができる。
【0251】
また、前記実施例によれば、インターネット接続機能を有する携帯端末である携帯電話機5を所持する来店者は、詳細情報を含む電子メール(詳細メール)に代えて、該携帯電話機5にカードユニット3(情報表示装置)からURL(アクセス情報)が送信されるので、当該URL(アクセス情報)から詳細情報を公開しているホームページへアクセスでき、詳細情報を含む電子メール(詳細メール)の受信を待つことなく、素早く詳細情報を入手することができる。
【0252】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0253】
例えば、前記実施例では、表示手段となる表示部312が、カードユニット3に取り付けられている例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示手段を、例えば、遊技島の前面上部に設けられている幕板に、パチンコ機2に対応して設けるようにしても良い。
【0254】
また、前記実施例では、表示手段となる表示部312と、会員記録媒体読み出し手段となる内部カードリーダライタ327と、記録媒体読取手段となる外部カードリーダライタ330の全てを備えるカードユニット3を情報提供装置として用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示手段を成す表示装置と、会員記録媒体読み出し手段となるカードリーダライタユニットと、記録媒体読取手段となるタグリーダライタユニットとを、別個に設けて情報提供装置を構成してもよい。
【0255】
また、前記実施例では、告知情報をCMポスターの画像である告知映像としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら告知情報は映像でなくても良いし、更には、CM以外、例えば、住所や電話番号や電子メールアドレス等の会員情報の変更があった場合の登録情報の変更するための変更方法に関する詳細情報を案内する告知情報であっても良いし、非常時の避難についての詳細情報を提供するための告知情報であっても良い。
【0256】
また、前記実施例では、会員を個々に識別可能な会員識別情報として、会員カードに予め固有に付与されて記憶された会員カードIDを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員カード表面に表記されて会員や第三者に認識される可能性のある会員IDとして会員カードIDを用いることによる管理上の危険性を低減するため等を目的として、これら会員カードIDに代えて、各遊技場において各会員に固有の会員IDを付与し、該会員IDを会員カードIDと併せて会員カードに記憶させるようにしても良い。
【0257】
また、前記実施例では、ICタグ18と携帯電話機5(非接触ICチップ)とを、共通の外部カードリーダライタ330にて受付けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらICタグ18を受付けてタグIDの読み取りを行うユニットと、携帯電話機5(非接触ICチップ)を受付けて、該携帯電話機5(非接触ICチップ)との近距離非接触データ通信を実施するユニットとを、個別に設けるようにしても良い。
【0258】
また、前記実施例では、アクセス情報となるURLを、外部カードリーダライタ330を介して携帯電話機5(非接触ICチップ)に送信しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらアクセス情報となるURLを、携帯電話機が赤外線通信部を有していれば、これら赤外線通信部を通じて送信しても良いし、更には、携帯電話機が外部との有線通信部を有していれば、該有線通信部を通じて送信しても良い。
【0259】
また、前記実施例では、情報提供装置を、遊技場に設置されたパチンコ機2に1対1に対応して設けられているカードユニット3としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら情報提供装置を、遊技場内の所定位置に設けられて、該遊技場内に設置されている遊技機の遊技情報等を来店者に提供するための情報提供端末としても良い。
【0260】
また、前記実施例では、告知映像データ(ファイル)や詳細テキストデータ(ファイル)を、起動処理においてシステムコントローラ110からCMデータとして各カードユニット3に配信して、カードユニット3のRAM328bに予め記憶しておくようにしており、このようにすることは、営業中においてシステムコントローラ110との通信状態がオフラインとなった場合でも、告知映像の表示や、詳細情報の表示を継続して実施できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら告知映像データ(ファイル)や詳細テキストデータ(ファイル)を、カードユニット3において表示する毎に、システムコントローラ110や管理サーバ14から取得して、表示部312に表示するようにしても良い。
【0261】
また、前記実施例では、ハウス会員カードの受付け時において、カードユニット3がシステムコントローラ110から会員情報を取得して、当該会員に対して告知する告知映像(告知情報)を、所得した会員情報と、CMデータテーブルの告知条件とに基づいて特定し、特定した告知映像(告知情報)を当該会員に告知するために会員CM表示順序データに記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら、カードユニット3にて受付け中の会員に合致する告知映像(告知情報)を、システムコントローラ110や管理サーバ14において特定して会員CM表示順序データを生成し、該会員CM表示順序データをカードユニット3に送信するようにしても良い。
【0262】
更には、カードユニット3にて受付け中の会員に合致する告知映像(告知情報)を、システムコントローラ110や管理サーバ14において特定して会員CM表示順序データを生成しておき、該生成した会員CM表示順序データに基づく表示順に、順次告知映像データ(ファイル)をカードユニット3に送信して、カードユニット3の表示部に表示させるようにしても良く、この場合においては、告知条件記憶手段となるCMデータテーブルをカードユニット3のRAM328bに記憶させておく必要はないので、この場合においては、システムコントローラ110や管理サーバ14が本発明における告知条件記憶手段を構成することになる。
【0263】
また、前記実施例では、内部カードリーダライタ327にハウス会員カードを受付けていない状況において、詳細情報を遊技者(来店者)が入手するためには、告知映像が表示されている表示部312の「詳細情報」の選択操作を実施した後、会員カードやICタグ18や携帯電話機5の受付けを実施することにより、会員詳細メール要求やタグ詳細メール要求の送信や、URLの送信が実施されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示部312の「詳細情報」の選択操作の受付けを省略して、告知映像が表示部312に表示されている状態にて会員カードやICタグ18や携帯電話機5を受付けることにより、会員詳細メール要求やタグ詳細メール要求の送信や、URLの送信を実施するようにしても良く、この場合にあっては、本発明における詳細情報を要求するための所定操作としては、会員カードやICタグ18や携帯電話機5を受付けるための会員カードの挿入や、ICタグ18の近接や、携帯電話機5の近接が該当することとなる。
【0264】
また、前記実施例では、告知条件となる「女性会員」や「男性会員」等の設定を、広告管理サーバ16側において実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの設定や変更も、管理サーバ14のCM情報設定画面にて実施するようにしても良い。
【0265】
また、前記実施例においては、店舗を遊技場としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、店舗をゲームセンタとしたり、或いは、店舗をカジノや競馬場やビデオやDVDのレンタル店としても良い。
【0266】
また、前記実施例においては、システムコントローラ110において、会員カードやプリペイドカードの管理と会員情報の管理とを実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員カードやプリペイドカードの管理を専ら実施するコンピュータと、会員情報の管理を専ら実施するコンピュータとを個別に設けるようにしても良い。
【0267】
また、前記実施例においては、管理サーバ14へのアクセス頻度を低減するために、各遊技場にシステムコントローラ110を設置しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらシステムコントローラ110を有しない構成としても良く、この場合には、システムコントローラ110の機能は全て管理サーバ14が有することになる。
【0268】
また、前記実施例では、管理サーバ14自身が詳細メールを送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら管理サーバ14以外に詳細メールを送信するためのメールサーバを個別に設けて、これらメールサーバから詳細メール送信させる処理、例えば、詳細テキストデータのファイル名と、特定した詳細メールの送信先アドレスとを含む送信指示をメールサーバに出力して詳細メール送信させるようにしても良い。
【0269】
また、前記実施例では、告知映像データ(ファイル)や詳細テキストデータ(ファイル)をシステムコントローラ110から、接続確認要求の受信に応じて各カードユニット3に送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら告知映像データ(ファイル)や詳細テキストデータ(ファイル)を、記録媒体であるメモリカード等に記憶しておき、該メモリカードを各カードユニット3に装着して各カードユニット3に記憶させるようにしても良い。
【0270】
また、前記実施例では、記録媒体としてICタグ18を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、IDを読み取り可能に記憶できるものであれば足り、これらICタグ18以外に、例えば、磁気カードであっても良い。
【0271】
また、前記実施例では、詳細情報特定情報として詳細テキストデータのファイル名を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら詳細情報特定情報としては、例えば、広告管理サーバ16に記憶されている詳細テキストデータへアクセスするためのアクセスデータであっても良い。
【0272】
また、前記実施例では、管理サーバ14において、詳細情報提供形態の分類設定を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら分類設定を各遊技場(店舗)に設けられているシステムコントローラ110にて実施するようにしても良い。
【0273】
また、前記実施例では、各カードユニットが対応するパチンコ機2(遊技機)の稼働状況の判定を、各カードユニット3にて実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの稼働判定を、カードユニット3からアウト玉計数信号の入力を示す情報等をシステムコントローラ110や管理サーバ14に送信して、該システムコントローラ110や管理サーバ14において実施するようにしても良い。
【0274】
また、前記実施例では、管理サーバ14と広告管理サーバ16とを個別に設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら管理サーバ14と広告管理サーバ16とを1つのサーバコンピュータにて形成しても良い。
【0275】
また、前記実施例では、カードユニット3において「詳細情報」の選択操作が実施されると、該操作時点の告知映像(告知情報)の詳細情報の提供形態が「電子メール」であるか「ユニット表示」であるかを該カードユニット3側において特定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら操作時点の告知映像(告知情報)のCM−IDをシステムコントローラ110に送信し、システムコントローラ110側において、該CM−IDの告知映像(告知情報)の詳細情報の提供形態を特定し、提供形態が「電子メール」である場合には、管理サーバ14に対して会員詳細メール要求或いはタグ詳細メール要求を送信する一方、提供形態が「ユニット表示」である場合には、該カードユニット3に詳細テキストデータを送信するようにすることで、カードユニット3に予め詳細テキストデータを記憶しておく必要がないように構成しても良い。
【0276】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、
各店舗(遊技場)において来店者に対し告知情報(告知映像)を表示する表示手段(表示部312)を有する情報表示装置(カードユニット3)と、当該告知情報に関する詳細情報を前記来店者の電子メールアドレスに送信する詳細情報送信サービスを提供する管理サーバ14と、を備える情報提供システムにおいて、
前記情報表示装置は、
各店舗における会員を個々に識別可能な会員識別情報(会員カードID)が記録され、当該会員が会員登録を行った店舗にて発行される会員用記録媒体(会員カード)を受付けて、該会員用記録媒体に記録されている前記会員識別情報を含む記録情報を少なくとも読み出す会員記録媒体読み出し手段(内部カードリーダライタ327)と、
前記管理サーバ14への前記詳細情報送信サービスの利用登録を行った登録利用者に付与される記録媒体(ICタグ18)を受付けて、該受付けた記録媒体に記憶されている当該記録媒体を個々に識別可能な記録媒体識別情報(タグID)を読み取る記録媒体読取手段(外部カードリーダライタ330)と、
を有し、
前記管理サーバ14は、
各店舗に設置された前記情報表示装置にデータ通信可能に接続され、
前記会員識別情報に対応付けて当該会員の電子メールアドレスを少なくとも含む会員情報を管理し、前記記録媒体識別情報に対応付けて該記録媒体識別情報が記憶された記録媒体が付与された登録利用者の電子メールアドレスを管理するとともに、前記告知情報を特定可能な告知情報特定情報(CM−ID)に対応付けて当該告知情報に関する詳細情報を特定可能な詳細情報特定情報(詳細テキストデータのファイル名)を記憶し、
前記情報表示装置は、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けているときに、詳細情報を要求するための所定操作(「詳細情報」の選択入力)を会員から受付けたことに基づいて、当該操作時点において前記表示手段に表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けている会員用記録媒体の会員識別情報とを含む詳細情報配信要求(会員詳細メール要求)を前記管理サーバ14に送信し、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けていないときに、前記記録媒体読取手段にて記録媒体を受付けたことに基づいて、該操作時点において表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けた記録媒体から読み取った記録媒体識別情報とを含む詳細情報配信要求(タグ詳細メール要求)を前記管理サーバ14に送信し、
前記管理サーバ14は、前記詳細情報配信要求を受信したことを条件として、該受信した詳細情報配信要求に含まれる告知情報特定情報に対応付けて記憶されている詳細情報特定情報から特定される詳細情報を含む電子メール(詳細メール)を、該受信した詳細情報配信要求に含まれる会員識別情報若しくは記録媒体識別情報に対応付けて管理されている電子メールアドレスに対して送信するための処理を行う。
【0277】
本発明の請求項2は、
前記管理サーバ14は、新たに管理される電子メールアドレスが既に会員識別情報(会員カードID)に対応付けて管理されているか否かを判定し、既に管理されていると判定したときに、既に管理されている電子メールアドレスに対応付けて新たな会員識別情報若しくは記録媒体識別情報(タグID)を管理する。
【0278】
本発明の請求項3は、
前記情報表示装置(カードユニット3)は、前記店舗としての遊技場に設置された遊技機(パチンコ機2)に対応して設けられており、
前記遊技機の稼働・非稼働を判定する稼働状況判定手段(制御ユニット328;稼働情報更新処理)と、
前記告知情報(告知映像)を稼働状態において来店者に告知する稼働告知情報(告知条件として「稼働中」や「男性会員」や「女性会員」が設定されているCM−IDの告知映像)と、非稼働状態において来店者に告知する非稼働告知情報(告知条件として「非稼働中」が設定されているCM−IDの告知映像)とに分類設定する分類設定手段(管理サーバ14;CM情報設定画面)と、
を備え、
前記情報表示装置は、前記稼働状況判定手段による判定結果が稼働状態であるときには、
前記分類設定手段にて設定された前記稼働告知情報を前記表示手段(表示部312)に表示する一方、前記稼働状況判定手段による判定結果が非稼働状態であるときには、前記分類設定手段にて設定された前記非稼働告知情報を前記表示手段に表示する。
【0279】
本発明の請求項4は、
前記詳細情報(詳細テキストデータ)を、前記電子メール(詳細メール)にて送信するか或いは前記表示手段(表示部312)に表示するかを各詳細情報毎に設定する提供形態設定手段(管理サーバ14;CM情報設定画面)を備え、
前記情報表示装置(カードユニット3)は、前記提供形態設定手段にて前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報を取得する詳細情報取得手段(制御ユニット328;起動処理)と、前記所定操作の操作時点において前記表示手段に表示している告知情報(告知映像)に対応する詳細情報が、前記提供形態設定手段により前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報であるときには、該詳細情報を前記表示手段に表示する。
【0280】
本発明の請求項5は、
各告知情報(告知映像)の告知を行う会員に関する告知条件を記憶する告知条件記憶手段(RAM328b;CMデータテーブル)をさらに備え、
前記会員記録媒体読み出し手段(内部カードリーダライタ327)に受付けている前記会員用記録媒体(会員カード)の会員識別情報(会員カードID)に対応付けて前記管理サーバ14にて管理されている会員情報が前記告知条件記憶手段にて記憶されている告知条件に合致する告知情報を、当該会員に告知する会員告知情報として特定する会員告知情報特定手段(制御ユニット328、Sc9;会員CM表示順序データ更新処理)を備え、
前記情報表示装置(カードユニット3)は、前記会員告知情報特定手段にて特定された会員告知情報を前記表示手段(表示部312)に表示する。
【0281】
本発明の請求項6は、
前記情報表示装置(カードユニット3)は、インターネット接続機能を有する携帯端末(携帯電話機5)を受付けて、該受付けた携帯端末とのデータ通信を行う携帯端末通信手段(外部カードリーダライタ330)を備え、
前記情報表示装置は、前記携帯端末通信手段に前記携帯端末を受付けたことに基づいて、当該受付時点において表示している告知情報(告知映像)の詳細情報が公開されているホームページへのアクセスを可能とするアクセス情報(URL)を、該受付けた携帯端末に前記携帯端末通信手段を通じて送信する。
【図面の簡単な説明】
【0282】
【図1】本発明の実施例における情報提供システムの構成を示すシステムブロック図である。
【図2】本発明の実施例において用いたカードユニットとパチンコ機を示す正面図である。
【図3】本発明の実施例において用いたカードユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】(a)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における情報テーブルを示す図であり、(b)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3におけるCMデータテーブルを示す図であり、(c)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における受付け会員情報を示す図である、(d)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における非稼働CM表示順序データを示す図であり、(e)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3におけるビジターCM表示順序データを示す図であり、(f)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における会員CM表示順序データを示す図である。
【図5】本発明の実施例において用いたシステムコントローラ110の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例において用いたシステムコントローラ110におけるカード管理テーブルを示す図である。
【図7】(a)は、本発明の実施例において用いたシステムコントローラ110における会員データテーブルを示す図であり、(b)は、ユニット管理テーブルを示す図であり、(c)は、CMデータテーブルを示す図である。
【図8】本発明の実施例において用いた管理サーバ14の構成を示すブロック図である。
【図9】(a)は、本発明の実施例において用いた管理サーバ14におけるCM情報テーブルを示す図であり、(b)は、タグ情報テーブルを示す図である。
【図10】(a)は、本発明の実施例において用いた管理サーバ14における遊技場別会員情報データベースを示す図であり、(b)は、遊技場情報テーブルを示す図である。
【図11】本発明の実施例において用いた管理サーバ14におけるカード管理データベース(DB)を示す図である。
【図12】本発明の実施例における情報提供システムにおける各情報の送受状況を示す図である。
【図13】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける処理内容を示すフロー図である。
【図14】本発明の実施例に用いたカードユニットにおけるカード受付け処理の処理内容を示すフロー図である。
【図15】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける第1貸出処理の処理内容を示すフロー図である。
【図16】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける入金処理の処理内容を示すフロー図である。
【図17】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける返却・発行処理の処理内容を示すフロー図である。
【図18】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける再プレイ処理の処理内容を示すフロー図である。
【図19】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける第2貸出処理の処理内容を示すフロー図である。
【図20】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける第2入金処理の処理内容を示すフロー図である。
【図21】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける割込監視処理の処理内容を示すフロー図である。
【図22】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける告知映像更新処理の処理内容を示すフロー図である。
【図23】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける詳細情報提供処理の処理内容を示すフロー図である。
【図24】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける非稼働判定タイマリセット処理の処理内容を示すフロー図である。
【図25】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける稼働情報更新処理の処理内容を示すフロー図である。
【図26】(a)〜(c)は、本発明の実施例に用いたカードユニットにおける表示部の表示内容を示す図である。
【図27】(a)〜(d)は、本発明の実施例に用いたカードユニットにおける表示部の表示内容を示す図である。
【図28】本発明の実施例に用いた管理サーバにおけタグ情報テーブル更新処理の処理内容を示すフロー図である。
【図29】本発明の実施例に用いた管理サーバにおける詳細メール送信処理の処理内容を示すフロー図である。
【図30】本発明の実施例に用いた管理サーバにおいて表示されるCM情報設定画面を示す図である。
【図31】本発明の実施例に用いたシステムコントローラにおいて表示されるCM登録画面を示す図である。
【図32】本発明の実施例に用いた管理サーバにおける会員情報データベース更新処理の処理内容を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0283】
3 カードユニット
5 携帯電話機
14 管理サーバ
16 広告管理サーバ
110 システムコントローラ
309 カード挿入口
312 表示部
327 内部カードリーダライタ
328 制御ユニット
330 外部カードリーダライタ
332 電子マネー通信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場等の店舗において、当該店舗において会員登録した会員や、会員以外の来店者(非会員)に告知情報を提供するとともに、これら告知情報の提供を受けた来店者が、会員や非会員に依ることなく該告知情報に関する詳細情報を取得することのできる情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗である遊技場に設置された情報提供装置付遊技場装置において、当該情報提供装置付遊技場装置にて受付けた会員カードの所有者の属性情報に合致するCM情報を情報提供装置に表示するとともに、該会員カードの所有者が資料請求ボタンを操作すると、当該表示されているCM情報に関する資料がダイレクトメールや電子メール等により提供されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、利用者に付与されるICタグに記憶されたタグIDと該利用者の電子メールアドレスとを予め情報管理センタに登録しておき、入場ゲートに隣接して設けられたICタグ読み取り装置にて入場ゲートから入場する来場者のICタグのタグIDを読み取って、情報管理センタに設置されているサーバに送信することで、情報管理センタから予め登録されている利用者の電子メールアドレスにイベント情報が送信されるものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−136756号公報(第5頁、第5図)
【特許文献2】特開2004−70616号公報(第6頁、第7図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている情報提供システムにおいては、当該遊技場(店舗)の会員であれば資料請求ボタンを操作することで、CM情報に関する資料を入手することができるが、他の遊技場(店舗)にて会員となっている遊技者(来店者)は資料を入手することができず、これらの資料を入手するには、当該遊技場(店舗)において改めて会員登録を行わなければならず不便であると共に、住所や氏名、年齢や電話番号等の会員情報となる個人情報を提供して遊技場(店舗)で会員登録を行いたくない遊技者(来店者)は、CM情報に関する資料を入手することができず、利便性が低下する一方、特許文献2に開示されているシステムを用いて、イベント情報等の詳細情報を提供する場合にあっては、当該遊技場(店舗)の会員・非会員に係わらず、前述のICタグ(記録媒体)を所持していれば詳細情報を入手することができるものの、既に当該遊技場(店舗)に会員登録している会員も、改めてICタグ(記録媒体)の付与を受けるために情報管理センタに電子メールアドレスを登録しなければならず不便であるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、既に店舗に会員登録した会員が改めて登録する必要がなく、且つ、会員以外の来店者も当該店舗の会員となることなく詳細情報を取得することのできる情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の情報提供システムは、
各店舗において来店者に対し告知情報を表示する表示手段を有する情報表示装置と、当該告知情報に関する詳細情報を前記来店者の電子メールアドレスに送信する詳細情報送信サービスを提供する管理サーバと、を備える情報提供システムにおいて、
前記情報表示装置は、
各店舗における会員を個々に識別可能な会員識別情報が記録され、当該会員が会員登録を行った店舗にて発行される会員用記録媒体を受付けて、該会員用記録媒体に記録されている前記会員識別情報を含む記録情報を少なくとも読み出す会員記録媒体読み出し手段と、
前記管理サーバへの前記詳細情報送信サービスの利用登録を行った登録利用者に付与される記録媒体を受付けて、該受付けた記録媒体に記憶されている当該記録媒体を個々に識別可能な記録媒体識別情報を読み取る記録媒体読取手段と、
を有し、
前記管理サーバは、
各店舗に設置された前記情報表示装置にデータ通信可能に接続され、
前記会員識別情報に対応付けて当該会員の電子メールアドレスを少なくとも含む会員情報を管理し、前記記録媒体識別情報に対応付けて該記録媒体識別情報が記憶された記録媒体が付与された登録利用者の電子メールアドレスを管理するとともに、前記告知情報を特定可能な告知情報特定情報に対応付けて当該告知情報に関する詳細情報を特定可能な詳細情報特定情報を記憶し、
前記情報表示装置は、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けているときに、詳細情報を要求するための所定操作を会員から受付けたことに基づいて、当該操作時点において前記表示手段に表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けている会員用記録媒体の会員識別情報とを含む詳細情報配信要求を前記管理サーバに送信し、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けていないときに、前記記録媒体読取手段にて記録媒体を受付けたことに基づいて、該操作時点において表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けた記録媒体から読み取った記録媒体識別情報とを含む詳細情報配信要求を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、前記詳細情報配信要求を受信したことを条件として、該受信した詳細情報配信要求に含まれる告知情報特定情報に対応付けて記憶されている詳細情報特定情報から特定される詳細情報を含む電子メールを、該受信した詳細情報配信要求に含まれる会員識別情報若しくは記録媒体識別情報に対応付けて管理されている電子メールアドレスに対して送信するための処理を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、店舗において既に会員登録した会員は、改めて他の店舗で会員登録を行ったり、詳細情報送信サービスへ利用登録を行うことなく自身の会員用記録媒体を使用して、会員登録した店舗以外の他の店舗においても詳細情報を取得できるので、会員の利便性を向上できるとともに、会員情報となる個人情報を提供して店舗で会員登録までは行いたくないが詳細情報を入手したい人(ビジター)も、詳細情報送信サービスの利用登録をすることで付与される記録媒体を使用して、各店舗にて詳細情報を取得できるので、会員以外のビジターの利便性も向上できる。
【0008】
本発明の請求項2に記載の情報提供システムは、請求項1に記載の情報提供システムであって、
前記管理サーバは、新たに管理される電子メールアドレスが既に会員識別情報に対応付けて管理されているか否かを判定し、既に管理されていると判定したときに、既に管理されている電子メールアドレスに対応付けて新たな会員識別情報若しくは記録媒体識別情報を管理することを特徴としている。
この特徴によれば、重複して同一の電子メールアドレスが管理(記憶)されることがないので、不必要に記憶容量が大きくなることを防止できる。
【0009】
本発明の請求項3に記載の情報提供システムは、請求項1または2に記載の情報提供システムであって、
前記情報表示装置は、前記店舗としての遊技場に設置された遊技機に対応して設けられており、
前記遊技機の稼働・非稼働を判定する稼働状況判定手段と、
前記告知情報を稼働状態において来店者に告知する稼働告知情報と、非稼働状態において来店者に告知する非稼働告知情報とに分類設定する分類設定手段と、
を備え、
前記情報表示装置は、前記稼働状況判定手段による判定結果が稼働状態であるときには、
前記分類設定手段にて設定された前記稼働告知情報を前記表示手段に表示する一方、前記稼働状況判定手段による判定結果が非稼働状態であるときには、前記分類設定手段にて設定された前記非稼働告知情報を前記表示手段に表示することを特徴としている。
この特徴によれば、遊技機の稼働中に見合った告知情報を稼働告知情報に分類設定し、遊技機の非稼働中に見合った告知情報を非稼働告知情報に分類設定することで、遊技機の稼働中・非稼働中、すなわち、来店者の遊技中・非遊技中の遊技状況に応じた適切な告知情報を告知することができる。
【0010】
本発明の請求項4に記載の情報提供システムは、請求項1〜3のいずれかに記載の情報提供システムであって、
前記詳細情報を、前記電子メールにて送信するか或いは前記表示手段に表示するかを各詳細情報毎に設定する提供形態設定手段を備え、
前記情報表示装置は、前記提供形態設定手段にて前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報を取得する詳細情報取得手段と、前記所定操作の操作時点において前記表示手段に表示している告知情報に対応する詳細情報が、前記提供形態設定手段により前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報であるときには、該詳細情報を前記表示手段に表示することを特徴としている。
この特徴によれば、詳細情報の内容によっては、該詳細情報を電子メールにて提供する必要がなく、且つ、その場において来店者に提供することが好ましいものもあるので、これらの詳細情報を表示手段に表示する詳細情報として設定することで、不必要な電子メールの送信を低減できるとともに、迅速性を要する詳細情報を迅速に来店者に提供できる。
【0011】
本発明の請求項5に記載の情報提供システムは、請求項1〜4のいずれかに記載の情報提供システムであって、
各告知情報の告知を行う会員に関する告知条件を記憶する告知条件記憶手段をさらに備え、
前記会員記録媒体読み出し手段に受付けている前記会員用記録媒体の会員識別情報に対応付けて前記管理サーバにて管理されている会員情報が前記告知条件記憶手段にて記憶されている告知条件に合致する告知情報を、当該会員に告知する会員告知情報として特定する会員告知情報特定手段を備え、
前記情報表示装置は、前記会員告知情報特定手段にて特定された会員告知情報を前記表示手段に表示することを特徴としている。
この特徴によれば、会員情報が合致する告知条件、例えば、会員が女性であれば、女性に見合った告知情報が表示されるので、女性に男性用の商品等に関する告知をするように、会員に不適切な告知をすることを極力回避でき、効率のよい告知を実施することができる。
【0012】
本発明の請求項6に記載の情報提供システムは、請求項1〜5のいずれかに記載の情報提供システムであって、
前記情報表示装置は、インターネット接続機能を有する携帯端末を受付けて、該受付けた携帯端末とのデータ通信を行う携帯端末通信手段を備え、
前記情報表示装置は、前記携帯端末通信手段に前記携帯端末を受付けたことに基づいて、当該受付時点において表示している告知情報の詳細情報が公開されているホームページへのアクセスを可能とするアクセス情報を、該受付けた携帯端末に前記携帯端末通信手段を通じて送信することを特徴としている。
この特徴によれば、インターネット接続機能を有する携帯端末を所持する来店者は、詳細情報を含む電子メールに代えて、該携帯端末に情報表示装置からアクセス情報が送信されるので、当該アクセス情報から詳細情報を公開しているホームページへアクセスでき、詳細情報を含む電子メールの受信を待つことなく、素早く詳細情報を入手することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施例を以下に説明する。尚、以下の実施例においては、店舗として遊技場を対象とした例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技場以外の店舗にも本発明を適用できることはいうまでもない。
【実施例】
【0014】
図1は、本発明が適用された本実施例の情報提供システムの構成を示すシステムブロック図であり、本実施例の情報提供システムは、該図1に示すように、店舗としての遊技場内に設置された複数の遊技機であるパチンコ機2に対して1対1に対応して設けられ、パチンコ機2におけるパチンコ玉を貸し出すための貸出処理や本発明の告知情報となるポスターCMの告知映像を表示して来店者に告知(広告)するカードユニット3と、これらカードユニット3にデータ通信可能に接続され、該接続されている各カードユニット3の管理や、当該遊技場におけるプリペイドカードや会員登録した会員に対して該遊技場にて発行された会員カードに残存する遊技用残額や、会員が所有する貯玉や属性情報等の会員情報等の管理を行うシステムコントローラ110を有している。尚、各遊技場のシステムコントローラ110は、各遊技場において使用されるプリペイドカードや会員カードの管理を実施するカード管理会社に設置されている管理サーバ14に接続されており、これらシステムコントローラ110において収集、管理された各種売上や各プリペイドカードや会員カードに残存する遊技用残額や、各会員の会員情報(属性情報)等の情報が、管理サーバ14において集中管理されるようになっている。
【0015】
これら遊技場内に設置されたシステムコントローラ110や、カードユニット3は、通信ケーブルを介して双方向のデータ通信可能に接続され、これら各接続装置にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されていて、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されており、各装置が装置IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルを有することで、装置IDからローカルIPアドレスを特定して、当該装置IDの装置との送受信を実施できるようになっている。
【0016】
カード管理会社に設置されている本実施例の管理サーバ14は、インターネット網9にもデータ通信可能に接続されていて、該インターネット網9に接続可能な端末装置、例えば、遊技場に来場する会員やビジターの遊技者が所持するインターネット接続機能を有する携帯電話機5や図示しないパソコン等に、該インターネット網9を通じて電子メールを送信可能とされている。
【0017】
また、本実施例の管理サーバ14は、複数の店舗に設置された電波ポスター17を用いて実施する広告を管理する広告管理会社に設置された広告管理サーバ16と、例えば、図示しないVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)装置を用いることで、インターネット網9を介してデータ通信可能に接続されており、管理サーバ14と広告管理サーバ16との間において、更新データ等の各種のデータの送受が可能とされているとともに、該広告管理サーバ16も、インターネット網9を通じて、インターネット網9に接続可能な端末装置に電子メールを送信可能とされている。
【0018】
この広告管理サーバ16は、図1に示すように、各店舗に設置されている電波ポスター17と通信回線を通じてデータ通信可能に接続されているとともに、これら電波ポスター17に掲示された広告の詳細情報を取得するために使用する、本発明における記録媒体となるICタグ18(図3参照)の付与を受けるために利用登録を行った登録利用者の電子メールアドレスが、該ICタグ18に記憶されているICタグ18を個々に識別可能なタグIDに対応付けて記憶されており(図9(b)参照)、登録利用者がICタグ18を電波ポスター17に設けられている図示しないタグリーダに近接させることで、該タグリーダにて読み取られたICタグ18のタグIDと、各電波ポスターに固有に付与されたポスターIDとが広告管理サーバ16に送信されることで、該ポスターIDから特定される当該電波ポスターに掲示されている広告の詳細情報を含む電子メール(詳細メール)が、利用登録を行った登録利用者の電子メールアドレスに対して送信される。
【0019】
また、本実施例の情報提供システムに用いた携帯電話機5は、通常の無線による通話機能、インターネット等の接続機能、並びに電子メールの送受信機能に加えて、カメラ機能や、二次元バーコード等の情報記録シンボルの読み取り機能や、記憶されている電子マネー額を使用するためのお財布機能を有しており、これらお財布機能を提供するために、外部のリーダライタ装置との近距離非接触データ通信を実施するための、図示しない非接触ICカード用チップ(以下、非接触ICチップと略称する)を搭載しており、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額を各種の取引、例えば乗車料金の精算や、買い物代金の精算等に使用できるとともに、該電子マネー額を遊技場に設置されているカードユニット3における玉貸にも使用できるようになっている。
【0020】
次に、本実施例に用いた本発明における情報表示装置となるカードユニット3について説明すると、該カードユニット3は、図2に示すように、遊技場に設置された遊技機であるパチンコ機2に1対1に対応して設けられ、該対応するパチンコ機2と接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で、パチンコ玉の貸出に関する各種信号の入出力が可能とされている。
【0021】
この本実施例のカードユニット3の前面には、多機能ランプ301等の各種表示部と、紙幣挿入口302、硬貨投入口303、電子マネー報知部331、電子マネー通信部332、硬貨返却ボタン304、突出部305、硬貨返却口308、カード挿入口309が設けられている。
【0022】
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、内蔵される内部カードリーダライタ327(図3参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介してプリペイドカードや会員カードをカードスロットに挿入可能とされている。
【0023】
この本実施例に使用されるプリペイドカード並びに会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップを有するICカードを使用しており、これらプリペイドカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードID、具体的には、プリペイドカードにはJGVCで始まるカードIDが、会員カードには、JGKC始まる会員カードIDが予め記憶されているとともに、カードユニット3において玉貸に使用可能な遊技用残額を特定可能な遊技用残額データ等の各種データが記憶されている。
【0024】
この本実施例のプリペイドカードは、後述する入金処理や第2入金処理によって入金された遊技用残額がカードユニット3に残存する状態において後述する返却ボタンを操作することで、該遊技用残額を特定可能な遊技用残額データが書き込み記憶されて発行されるとともに、遊技場内に設置された図示しない発行機にても発行される。
【0025】
また、会員カードは、会員登録必要事項となる氏名、年齢、性別、職業、誕生日、住所や電子メールアドレス等の属性情報を記入した登録申し込み用紙を、各店舗の受付けカウンター等に提出して会員登録の申し込みを実施することで、当該会員に対して発行される会員カードの会員カードIDに対応付けて、該登録申し込み者の属性情報がシステムコントローラ110並びに管理サーバ140に登録された後、該登録申し込み者に各店舗において引き渡されるようになっている。
【0026】
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者側に向けられた面には、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニュースイッチ316と、データ画面(図示略)を表示させるためのデータスイッチ318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードの会員カードIDにより特定される貯蓄玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイスイッチ319と、再プレイスイッチ319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314が設けられている。
【0027】
図3は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、カード挿入口309に連設される内部カードリーダライタ327と、電子マネー通信部332の内部位置に設けられ、電子マネー額が記憶された非接触ICチップを搭載した携帯電話機5や、前述のICタグ18との近距離非接触データ通信を実施するための外部カードリーダライタ330と、表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、内部カードリーダライタ327や外部カードリーダライタ330及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続され、各種データの送受(入出力)が可能とされている。
【0028】
制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、各種のデータや、後述する図4に示す情報テーブルやCMデータテーブルや受付け会員情報や、非稼働CM表示順序データや、ビジターCM表示順序データ、会員CM表示順序データ、告知映像データ(ファイル)、詳細テキストデータ(ファイル)等の各種のデータが記憶されるRAM328bや、制御プログラムや各種の設定データ等を記憶可能なROM328cを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
【0029】
本実施例の情報テーブルには、図4(a)に示すように、該カードユニット3に割り当てられた装置IDが格納される装置IDの項目と、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはプリペイドカードのカードIDが格納される受付カードIDの項目と、その時点において残額表示器に表示されている遊技用残額(受付け中の会員カードまたはプリペイドカードがある場合はその残額と同一)が格納される遊技用残額の項目と、その時点において表示部312に表示されている告知映像のCM−IDが格納される表示CM−IDの項目と、対応するパチンコ機2に付与された台番号が格納される対応台番号の項目と、対応するパチンコ機2の機種名が格納される機種名の項目と、対応するパチンコ機2の稼働状況が格納される稼働情報の項目とが設けられている。
【0030】
また、本実施例のCMデータテーブルには、図4(b)に示すように、本発明の告知情報となる告知映像を特定可能な告知情報特定情報であるCM−IDに対応付けて、タイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、詳細情報提供形態、稼働順位、非稼働順位の各項目のデータが記憶されており、タイトル名の項目には当該告知情報のタイトルが格納され、告知条件の項目には当該告知情報(告知映像)の表示対象とする条件が格納され、告知映像データの項目には表示部312に表示する告知映像ファイルのファイル名が格納され、詳細テキストデータの項目には表示部312に表示する詳細情報のテキストファイルのファイル名が格納され、URLデータの項目には当該告知情報に関する詳細情報を含むホームページデータへのアクセス情報となるURLが格納され、詳細情報提供形態の項目には詳細情報を電子メールにて送信するか或いはカードユニット3にて表示するかの設定情報が格納され、稼働順位の項目には対応するパチンコ機2の稼働中において表示部312に表示する順序データが格納され、非稼働順位の項目には非稼働中において表示部312に表示する順序データが格納される。
【0031】
つまり、本実施例のCMデータテーブルには、告知映像(告知情報)の告知を行う会員に関する告知条件が記憶されており、該CMデータテーブルによって本発明の告知条件記憶手段が形成されている。
【0032】
また、本実施例の受付け会員情報には、図4(c)に示すように、内部カードリーダライタ327に受付け中のカードが、当該遊技場にて発行された会員カード(ハウス会員カード)である場合において、該会員カードの受付け時においてシステムコントローラ110から取得した会員情報、具体的には、該会員の貯蓄玉数、暗証番号、該暗証番号が照合済みデータ、来店ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所の各データが、受付け中の会員カードから読み出された会員カードIDに対応付けて記憶されている。
【0033】
尚、本実施例においてはカードユニット3並びにシステムコントローラ110が設置されている遊技場(店舗)において会員登録した会員をハウス会員とし、該ハウス会員に発行されている会員カードをハウス会員カードと以下において呼称するとともに、他の遊技場(店舗)において会員登録した会員は他店会員と呼称し、会員以外の遊技者はビジター遊技者と呼称する。
【0034】
また、本実施例の非稼働CM表示順序データには、図4(d)に示すように、対応するパチンコ機2の稼働状況が非稼働、つまり情報テーブルの稼働情報に「非稼働中」が格納されているときに表示部312に表示する告知映像のCM−IDが、その表示順に格納されており、これら非稼働CM表示順序データは、後述するように営業開始前の起動処理において更新される(図12参照)。
【0035】
また、本実施例のビジターCM表示順序データには、図4(e)に示すように、ハウス会員カードを受付け中でないが、対応するパチンコ機2の稼働状況が稼働、つまり情報テーブルの稼働情報に「稼働中」が格納されているときに表示部312に表示する告知映像のCM−IDが、その表示順に格納されており、これらビジターCM表示順序データは、後述するように営業開始前の起動処理において更新される(図12参照)。
【0036】
また、本実施例の会員CM表示順序データには、図4(f)に示すように、ハウス会員カードを受付け中であるときに表示部312に表示する告知映像のCM−IDが、その表示順に格納されており、これら会員CM表示順序データは、該会員カードの挿入受付け時において実施されるカード受付け処理において更新される(図14参照)。
【0037】
内部カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにプリペイドカードに記録されている(会員)カードIDや、遊技用残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、その内方側端部位置に、発行に使用するプリペイドカード(回収したカードを含む)貯留する図示しない貯留部を有しており、該貯留部に貯留されたカードを発行可能とされている。
【0038】
つまり、本実施例の内部カードリーダライタ327は、会員カード(会員用記録媒体)を受付けて、該会員カードに記録(記憶)されている会員カードIDを含む記録情報を少なくとも読み出しており、該内部カードリーダライタ327によって本発明における会員記録媒体読み出し手段が形成されている。
【0039】
また、外部カードリーダライタ330は、該電子マネー通信部332に近接された電子マネー額が記憶されたお財布機能を備える携帯電話機5に内蔵されている非接触ICチップとの間において、電子マネー額の使用に関する非接触データ通信を実施するとともに、電子マネー通信部332に近接されたICタグ18に記憶されているタグIDを非接触データ通信にて読み取る。つまり、携帯電話機5やICタグ18が近接されることで、該近接された携帯電話機5やICタグ18との間の非接触データ通信が可能とされており、外部カードリーダライタ330によって携帯電話機5やICタグ18が受付けられる。
【0040】
つまり、本実施例の外部カードリーダライタ330は、後述するように詳細情報送信サービスの利用登録を行った登録利用者に付与されるICタグ18(記録媒体)を受付けて、該受付けたICタグ18(記録媒体)に記憶されている当該ICタグ18(記録媒体)を個々に識別可能なタグID(記録媒体識別情報)を読み取っており、該外部カードリーダライタ330によって本発明の記録媒体読取手段が形成されている。
【0041】
更には、本実施例の外部カードリーダライタ330は、インターネット接続機能を有する携帯電話機5(携帯端末)を受付けて、該受付けた携帯電話機5(携帯端末)とのデータ通信を行っており、該外部カードリーダライタ330によって本発明の携帯端末通信手段が形成されている。
【0042】
表示制御基板329には、前記した表示部312を成す液晶表示器313、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられた再プレイLED320a等の電子部品が接続されている。
【0043】
これら表示制御基板329に接続されている電子部品のうち透明タッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)は、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、透明タッチパネル314による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット328に入力される。また、再プレイLED320aも、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、その点灯制御が制御ユニット328により行われる。尚、これら透明タッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)の操作等を検知するための割込監視処理(図21参照)、並びに該検知された操作内容に応じた表示処理等の各種処理は、後述する図13に示すSb1の起動処理の後、Sb2以降の通常処理と平行して実施可能とするために、該通常処理を実施する処理タスクとは個別の処理タスクに基づいて実施される。
【0044】
また、表示制御基板329は、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット328から出力された告知映像データに基づく告知映像や詳細テキストデータに基づく詳細情報画面、並びに表示データに基づく各種画面等を表示部312を構成する液晶表示器313に表示する制御を行う。
【0045】
制御ユニット328には、表示制御基板329を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、紙幣識別ユニット321、硬貨識別ユニット322が接続されている。
【0046】
紙幣識別ユニット321は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット322は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
【0047】
また、制御ユニット328には、接続されたパチンコ機2に設けられ、受付け中の会員カードやプリペイドカードの遊技用残額を表示する図示しない残額表示器や、パチンコ玉の貸し出し(貸与)を行う際に操作される図示しない貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやプリペイドカードを返却させる際や残額表示器に表示されている遊技用残額が記憶されたプリペイドカードを発行させる際に操作される図示しない返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
【0048】
制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号や透明タッチパネル314の位置検出情報、紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322による貨幣識別情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている前記多機能ランプ内に設けられた多機能LED301aや電子マネー報知部331内に設けられた報知LED331a等の各LED、内部カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ330、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びにカード挿入口309に挿入された会員カードやプリペイドカードに対してシステムコントローラ110と連携して利用の可/不可を判別するカード受付け処理(図14)や、プリペイドカードまたはRAM328bに記憶された遊技用残額データから特定される遊技用残額を使用した玉貸を行う第1貸出処理(図15)や、返却ボタンの操作により受付け中の会員カードやプリペイドカードの返却またはRAM328bの遊技用残額を特定可能な遊技用残額データが記憶されたプリペイドカードを発行する返却・発行処理(図17)や、受付け中の会員カードやプリペイドカードまたはRAM328bへの貨幣投入による入金を行う入金処理(図16)や、貯蓄玉数を用いた再プレイ処理(図18や)、携帯電話機5の受付けにより該携帯電話機5に記憶されている電子マネー額を使用した玉貸を行う第2貸出処理(図19)や、プリペイドカードまたは会員カードを受付けている状況において携帯電話機5の受付けた場合に実施される第2入金処理(図20)等の各種処理を実行する。
【0049】
更に、制御ユニット328は、図21に示すSw1〜Sw6の各割込状況の発生を検知したことに基づいて、図示しないメインメニューを表示部312に表示してメニュー内容の選択操作を受付けて、当該受付けたメニューに応じた表示内容を表示するメインメニュー受付け処理(Sw7)や、図示しないホールコンピュータから対応するパチンコ機2の台データを取得して、該取得した台データを表示部312に表示する台データ表示処理(Sw8)や、表示部312に表示している告知映像(CM)を更新する図22に示す告知映像更新処理(Sw9)や、表示部312に表示している告知映像(CM)に関する詳細情報や詳細情報を含む詳細メール、或いは詳細情報を含むホームページデータへのアクセス情報であるURLデータを提供するための図23に示す詳細情報提供処理(Sw10)や、対応するパチンコ機2の非稼働を判定するための非稼働判定タイマをリセットする図24に示す非稼働判定タイマリセット処理(Sw11)と、情報テーブルの稼働状況のデータを更新する図25に示す稼働情報更新処理(Sw12)の各種処理を実行する。
【0050】
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2の図示しない賞球数制御基板と接続されており、該賞球数制御基板との間において玉貸処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされ、更に、パチンコ機2から排出される当該パチンコ機2において遊技に使用されて入賞しなかったパチンコ玉(アウト玉)を計数するアウト玉計数器26から、所定数のアウト玉が計数される毎に出力されるアウト玉計数信号が入力可能とされているとともに、通信部334並びに図示しないHUBを介してシステムコントローラ110等とデータ通信可能に接続されており、各種データの送受がシステムコントローラ110との間において可能とされている。
【0051】
次いで、本実施例に用いたシステムコントローラ110について説明すると、本実施例のシステムコントローラ110は、図5に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス111に、該システムコントローラ110が実施する各種処理等を処理プログラムに基づいて行うCPU112、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM113、現在の時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)114、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置115、キーボードやマウス並びに告知映像等を入力するためのスキャナや会員カードに記憶された会員カードIDを読み出すカードリーダライタ等から成る入力装置116、各種情報を表示出力する表示装置117、遊技場内に設置された各カードユニット3等とのデータ通信を実施する通信部118、カード管理会社に設置されている管理サーバ14とのデータ通信を行うデジタルサービスユニット(DSU)119が接続された通常のコンピュータである。
【0052】
記憶装置115には、図5に示すように、該システムコントローラ110が実施する各処理内容が記述された処理プログラムに加えて、図6に示すカード管理テーブルや、図7(a)に示す会員データテーブルや、図7(b)に示すユニット管理テーブルや、図7(c)に示すCMデータテーブルが記憶されているとともに、管理サーバ14から配信されるCMデータにより更新された告知映像データ(ファイル)並びに詳細テキストデータ(ファイル)が記憶されており、これら告知映像データ(ファイル)並びに詳細テキストデータ(ファイル)は、カードユニット3の起動処理において各カードユニット3に配信される。
【0053】
本実施例のカード管理テーブルには、図6に示すように、システムコントローラ110が設置された該遊技場において発行されたハウス会員カード並びにプリペイドカードの各カードIDに対応付けて、当該ハウス会員カードまたはプリペイドカードに残存する遊技用残額(データ)と、使用不可か否かを示す使用不可データとが記憶、管理されており、システムコントローラ110は、カードユニット3にて受付けられたハウス会員カード並びにプリペイドカードの(会員)カードIDから、当該ハウス会員カード並びにプリペイドカードに残存する遊技用残額を特定できるようになっている。
【0054】
また、本実施例の会員データテーブルには、図7(a)に示すように、システムコントローラ110が設置された該遊技場において発行されたハウス会員カードに記憶されている各会員カードIDに対応付けて、当該会員が所有する貯蓄玉数や、該貯蓄玉数を使用する場合の本人確認に使用される暗証番号や、来店ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所、メールアドレス等からなる会員情報が記憶されている。
【0055】
また、本実施例のユニット管理テーブルには、図7(b)に示すように、システムコントローラ110に接続された、該遊技場内の各カードユニット3に付与された装置IDに対応付けて、設置島、状況、対応機種名、対応台番号、受付カードID、本日総使用金額、本日総入金額の各項目のデータが記憶されており、設置島の項目には当該カードユニット3が設置されている設置島番号が格納され、状況の項目にはカードの受付け状況が格納され、対応機種名の項目には対応するパチンコ機2の機種名が格納され、対応台番号の項目には対応するパチンコ機2の台番号が格納され、受付カードIDの項目には受付け中の(会員)カードIDが格納され、本日総使用金額の項目には当日の営業開始時点からの総使用金額が格納され、本日総入金額の項目には当日の営業開始時点からの総入金額が格納されている。
【0056】
また、本実施例のCMデータテーブルには、図7(c)に示すように、本発明における告知情報特定情報となる各CM−IDに対応付けて、タイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、詳細情報提供形態、優先順位、稼働順位、非稼働順位の各項目のデータが記憶されており、タイトル名の項目には当該告知情報のタイトルが格納され、告知条件の項目には当該告知映像(CM)の表示対象とする条件が格納され、告知映像データの項目には表示部312に表示する告知映像ファイルのファイル名が格納され、詳細テキストデータの項目には表示部312に表示する詳細情報のテキストファイルのファイル名が格納され、URLデータの項目には当該告知情報に関する詳細情報を含むホームページデータへのアクセス情報となるURLデータが格納され、詳細情報提供形態の項目には詳細情報を電子メールにて送信するか或いはカードユニット3にて表示するかの設定情報が格納され、優先順位には、稼働順位や非稼働順位を決定するために管理サーバ14から配信されてくるCMデータ中の優先順位データが格納され、稼働順位の項目には稼働中に表示部312に表示する順序データが格納され、非稼働順位の項目には非稼働中に表示部312に表示する順序データが格納される。
【0057】
次いで、本発明に用いた管理サーバ14の構成について説明すると、管理サーバ14は、図8に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス141に、該管理サーバ14が処理プログラムに基づいて実施する、後述するタグ情報テーブル更新処理(図28)や、詳細メール送信処理(図29)、会員情報データベース更新処理(図32参照)、CMデータ送信処理(図12参照)等の各種処理を行うCPU142、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM143、キーボードやマウス等の入力装置144、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置145、各種情報を表示出力する表示装置146、通信回線を通じて各遊技場に設置されたシステムコントローラ110とのデータ通信を行うためのデジタルサービスユニット(DSU)148とが接続された処理能力に優れたサーバ用のコンピュータである。
【0058】
また、記憶装置145には、管理サーバ14が実施する各種処理内容が記述された処理プログラムに加えて、図9(a)に示すCM情報テーブル、図9(b)に示すタグ情報テーブル、図10(a)に示す遊技場別会員情報データベース(DB)、図10(b)に示す遊技場情報テーブル、図11に示すカード管理データベース(DB)が記憶されているとともに、広告管理サーバ16から送信されたCM更新情報により更新された告知映像データ(ファイル)並びに詳細テキストデータ(ファイル)が記憶されている。
【0059】
この本実施例のCM情報テーブルには、図9(a)に示すように、本発明の告知情報特定情報となる各CM−IDに対応付けて、タイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、詳細情報提供形態、優先順位の各項目のデータが記憶されており、タイトル名の項目には当該告知情報のタイトルが格納され、告知条件の項目には当該告知映像(CM)の表示対象とする条件が格納され、告知映像データの項目には表示部312に表示する告知映像ファイルのファイル名が格納され、詳細テキストデータの項目には表示部312に表示する詳細情報のテキストファイルのファイル名が格納され、URLデータの項目には当該告知情報に関する詳細情報を含むホームページデータへのアクセス情報となるURLデータが格納され、詳細情報提供形態の項目には詳細情報を電子メールにて送信するか或いはカードユニット3にて表示するかの設定情報が格納され、優先順位には、システムコントローラ110において稼働順位や非稼働順位を決定するための優先順位データが格納され、これらのデータは、広告管理サーバ16から送信されてくるCM更新情報に基づいて更新される。
【0060】
また、本実施例のタグ情報テーブルには、図9(b)に示すように、前述のICタグ18に記憶されている各タグIDに対応付けて、利用登録により当該ICタグ18が付与された登録利用者の電子メールアドレスが記憶されており、該タグ情報テーブルの登録データは、広告管理サーバ16から送信されるID更新情報の受信に基づいてタグ情報テーブル更新処理において更新される(図12参照)。
【0061】
また、本実施例における遊技場別会員情報データベースには、図10(a)に示すように、個々の遊技場の遊技場ID毎に、各遊技場において会員登録した会員に対して発行された会員カードの会員カードIDに対応付けて、当該会員の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールアドレスと、当該会員に付与されたICタグ18のタグIDから成る会員情報が記憶されており、これら遊技場別会員情報データベースの記憶データは、前記会員管理コンピュータ120から送信される会員登録情報や、広告管理サーバ16から送信されるID更新情報の受信に基づいて更新される。
【0062】
また、本実施例の遊技場情報テーブルには、図10(b)に示すように、各遊技場の遊技場IDに対応付けて、当該遊技場において会員に発行される会員カードの会員カードIDの範囲である対応会員IDと、当該遊技場の遊技場名や、所在地、並びに前記DSU148並びに通信回線を通じて各遊技場に設置されたシステムコントローラ110との通信接続を実施するための接続用情報である回線番号が記憶されている。
【0063】
また、本実施例のカード管理データベース(DB)には、図11に示すように、個々の遊技場の遊技場ID毎に、各遊技場にて発行される会員カードやプリペイドカードの(会員)カードIDや、当該会員カードやプリペイドカードに残存する遊技用残額や使用不可データが記憶、管理されており、該カード管理データベース(DB)を用いることで、発行された遊技場以外の他の遊技場にて会員カード並びにプリペイドカードが受付けられた場合においても、該会員カード並びにプリペイドカードに記憶された(会員)カードIDから当該会員カード並びにプリペイドカードに残存する遊技用残額を、管理サーバ14において特定できるようになっている。
【0064】
つまり、本実施例の管理サーバ14においては、遊技場別会員情報データベースにおいて会員カードID(会員識別情報)に対応付けて当該会員の電子メールアドレスを少なくとも含む会員情報を管理し、タグ情報テーブルにおいて、タグID(記録媒体識別情報)に対応付けて該タグID(記録媒体識別情報)が記憶されたICタグ(記録媒体)が付与された登録利用者の電子メールアドレスを管理するとともに、CM情報テーブルにおいて、告知映像(告知情報)を特定可能なCM−ID(告知情報特定情報)に対応付けて当該告知映像(告知情報)に関する詳細情報を特定可能な詳細情報特定情報となる詳細テキストデータのファイル名を記憶して、管理している。
【0065】
ここで、本実施例の情報提供システムにおいて、会員カードが発行される会員登録の流れについて、図12を参照して以下に説明すると、会員登録の希望者は、会員となりたい店舗にて配布されている登録申し込み用紙に、登録必要事項となる氏名、年齢、性別、職業、誕生日、住所や電子メールアドレス等の属性情報を記入して、該店舗の受付けカウンター等に提出する。
【0066】
この登録申し込み用紙の提出を受けて該遊技場においては、予めカード管理会社から該遊技場に配送されている未発行の会員カードの内の1枚を、当該会員登録の希望者に発行する会員カードとして割り当て、当該会員カードの会員カードIDと該会員登録の希望者の属性情報とをシステムコントローラ110に入力して会員登録を行う。
【0067】
具体的には、会員登録の作業者がシステムコントローラ110において図示しない会員登録メニューを選択操作することで、表示装置117に図示しない会員登録画面を表示させることで、会員カードIDと会員登録希望者の属性情報の入力を受付ける会員登録受付け処理が実施される。
【0068】
この会員登録画面が表示装置117に表示された状態において作業者は、該会員登録希望者に発行予定の会員カードに予め記憶されている会員カードIDを、入力装置116を成すカードリーダライタにて読み出して入力するともに、登録申し込み用紙に記入された属性情報を会員情報として入力する。
【0069】
そして、これらの各情報の入力後に会員登録画面に設けられている「登録」の選択入力部を選択入力することで、会員登録処理並びに会員登録情報送信処理が実施される。
【0070】
この会員登録処理においてシステムコントローラ110は、会員登録画面にて受付けた(入力された)会員カードIDと属性情報とを対応付けて会員データテーブルに記憶するとともに、貯蓄玉数や来店ポイントに初期値を格納する。
【0071】
そして、会員登録情報送信処理においてシステムコントローラ110は、会員登録画面にて受付けた(入力された)会員カードIDと属性情報、並びに当該遊技場の遊技場IDを含む会員登録情報を管理サーバ14に対して送信する。
【0072】
この会員登録情報の受信により管理サーバ14は、図32に示す会員情報データベース更新処理を実施する。具体的には、図32に示すように、受信した会員登録情報に含まれる遊技場IDに対応する会員情報データとして、該受信した会員登録情報に含まれる会員カードIDと属性情報とを遊技場別会員情報データベースに追加記憶した後(Sn1)、登録完了通知を会員登録情報の送信元のシステムコントローラ110に対して返信する(Sn2)。
【0073】
そして、Sn3のステップに進み、Sn1にて新たに遊技場別会員情報データベースに追加登録した電子メールアドレスと同一の電子メールアドレスが、タグ情報テーブルに既に登録(記憶)されているか否かを判定する(Sn3)。
【0074】
そして、同一の電子メールアドレスの登録がなかった場合には、会員情報データベース更新処理を終了する一方、同一の電子メールアドレスの登録があった場合には、該登録のあった電子メールアドレスに対応付けてタグ情報テーブルに記憶されているタグIDを、遊技場別会員情報データベースに新規に追加登録した該電子メールアドレスに対応するタグIDの項目に格納した後(Sn4)、該タグIDと電子メールアドレスの登録を、タグ情報テーブルから削除して(Sn5)、タグ情報テーブル更新処理を終了する。
【0075】
そして、前述のSn2のステップにて送信された登録完了通知の返信を受けてシステムコントローラ110は、会員登録画面にて受付けた会員登録希望者の会員登録が完了した旨の完了メッセージを表示する。この完了メッセージの表示を受けて作業者は、該発行予定の会員カードを登録申し込み用紙に貼着して受付けカウンターにて保管しておき、該会員登録希望者が再度受付けカウンターに会員カードの受け取りに来た際に、氏名と暗証番号との照合による本人確認をした上で、登録申し込み用紙に貼着されている会員カードを会員登録希望者に引き渡して発行する。
【0076】
つまり、本実施例の会員カードは、会員が会員登録を行った店舗にて発行されるとともに、該会員カードには、該会員を個々に識別可能な会員識別情報となる会員カードIDが記憶されている。
【0077】
更に、本実施例の管理サーバ14は、前述した会員情報データベース更新処理を実施することにより、会員登録情報に含まれる、新たに管理される電子メールアドレスが既にタグIDテーブルにおいて、タグID(記録媒体識別情報)に対応付けて管理されているか否かを判定し、既に管理されていると判定したときに、既に管理されている新たに管理しようとする電子メールアドレスと同一の電子メールアドレスに対応付けて、遊技場別会員情報データベースにおいて、会員登録情報に含まれる新たな会員カードID(会員識別情報)を管理する。
【0078】
次に、ICタグ18の利用登録、つまり、詳細情報送信サービスの利用登録について、図12に基づいて簡潔に説明すると、来店者がICタグ18の利用登録をしたい場合には、遊技場内にて配布可能に配置されているICタグ18を入手する。
【0079】
このICタグ18は、図3に示すように、略正方形板状とされており、その表面には当該ICタグ18に記憶されているタグIDが印刷されているとともに、該タグID並びに登録電子メールの送信先アドレスである広告管理サーバ16のメールアドレスがシンボル化された二次元バーコードが印刷されている。
【0080】
利用登録希望者が、携帯電話機5のように、二次元バーコードの読み取り機能を有する携帯電話機を所持していて、詳細メールを当該携帯電話機にて受信したい場合には、所持している携帯電話機にて二次元バーコードを読み取ることで、該読み取った二次元バーコードにシンボル化されている登録電子メールの送信先アドレス(広告管理サーバ16のメールアドレス)宛の、該読み取った二次元バーコードにシンボル化されているタグIDを含む登録電子メールが生成されて送信される。
【0081】
この登録電子メールの受信に基づいて広告管理サーバ16は、タグID登録処理並びにID更新情報送信処理を実施する。具体的にタグID登録処理においては、受信した登録電子メールに含まれているタグIDに対応付けて、該登録電子メールに付与されている送信元の電子メールアドレス、すなわち、利用登録希望者が所持している携帯電話機の電子メールアドレスを記憶して利用登録を実施するとともに、ID更新情報送信処理においては、これら新たに記憶(登録)したタグIDと電子メールアドレスとを含むID更新情報を、カード管理会社に設置されている管理サーバ14に対して送信する。
【0082】
尚、利用登録希望者が、二次元バーコードの読み取り機能を有する携帯電話機を所持していない場合や、二次元バーコードの読み取り機能を有する携帯電話機を所持していても、該携帯電話機以外のパソコン等に詳細メールを送信させたい場合には、該入手したICタグ18を遊技場内のサービスカウンタ等に持参して、該サービスカウンタに設置されているインターネット網9に接続されたコンピュータ端末にて利用登録を実施する。具体的にサービスカウンタにおいては、コンピュータ端末にて広告管理サーバ16の利用登録ページにアクセスして、該ICタグ18の表面に印刷表示されているタグIDと、詳細メールを受信したい自己の電子メールアドレス(携帯電話機の電子メールアドレスでも良いし、自宅のパソコンの電子メールアドレスでも良い)を入力する。これらの操作は、利用登録希望者自身が実施しても良いし、サービスカウンタの係員が実施しても良い。
【0083】
これら利用登録ページに入力されたタグIDと電子メールアドレスとは、タグID登録処理によって、前述の登録電子メールの場合と同様に、対応付けて広告管理サーバ16に記憶されて利用登録がなされた後、前述のID更新情報送信処理が実施されて、ID更新情報が管理サーバ14に送信される。
【0084】
このID更新情報の受信に基づいて管理サーバ14は、図28に示すタグ情報テーブル更新処理を実施する。具体的には、受信したID更新情報に対応付けて含まれているタグIDと電子メールアドレスをタグ情報テーブルに追加登録してタグ情報テーブルを更新する(Sr1)。
【0085】
そして、Sr1にて新たにタグ情報テーブルに追加登録した電子メールアドレスと同一の電子メールアドレスが、遊技場別会員情報データベースに登録(記憶)されているか否かを判定する(Sr2)。
【0086】
そして、同一の電子メールアドレスの登録がなかった場合には、タグ情報テーブル更新処理を終了する一方、同一の電子メールアドレスの登録があった場合には、該登録のあった電子メールアドレスに対応付けてタグ情報テーブルに記憶されているタグIDを、遊技場別会員情報データベースの当該電子メールアドレスに対応するタグIDの項目に格納した後(Sr3)、該タグIDと電子メールアドレスの登録を、タグ情報テーブルから削除して(Sr4)、タグ情報テーブル更新処理を終了する。
【0087】
尚、本実施例では、Sr2〜Sr4の処理を、Sr1のステップと連動して実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらSr2〜Sr4の処理を、例えば、一日に一回、所定時間において実施するようにしても良い。
【0088】
また、本実施例のタグ情報テーブル更新処理では、受信したID更新情報に対応付けて含まれているタグIDと電子メールアドレスをタグ情報テーブルに、一旦追加登録した後に、Sr2〜Sr4の処理を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら受信したID更新情報に含まれている電子メールアドレスと同一の電子メールアドレスの登録が遊技場別会員情報データベースに登録(記憶)されているか否かをタグ情報テーブルに追加登録することなく判定し、該判定にて同一の電子メールアドレスの登録がなかった場合においてタグ情報テーブルに追加登録し、該判定にて同一の電子メールアドレスの登録があった場合には、受信したID更新情報に含まれているタグIDを、遊技場別会員情報データベースの当該電子メールアドレスに対応するタグIDの項目に格納するようにしても良い。
【0089】
つまり、本実施例の管理サーバ14は、タグ情報テーブル更新処理を実施することにより、ID更新情報に含まれる、新たに管理される電子メールアドレスが既に遊技場別会員情報データベースにおいて、会員カードID(会員識別情報)に対応付けて管理されているか否かを判定し、既に管理されていると判定したときに、既に管理されている電子メールアドレスに対応付けて、ID更新情報に含まれる、新たなタグID(記録媒体識別情報)を管理する。
【0090】
次いで、管理サーバ14のCM情報テーブル並びに告知映像データや詳細テキストデータが更新される流れについて、図12に基づいて以下に説明する。
【0091】
まず、本実施例における告知映像データは、具体的には、電波ポスター17に掲示されるポスター(CM映像)の画像データとされており、これら電波ポスター17に掲示されるポスターのCMには、広告管理会社において当該ポスター(CM映像)が該当するCMを特定可能とするための固有のCM−IDが付与されて管理されているとともに、これら各CMのポスター(CM映像)の画像データファイル名が当該CMのCM−IDとされて管理され、更には、当該CMの詳細メールとして送信する詳細情報の内容であるテキストデータのファイル名が当該CMのCM−IDとされて広告管理サーバ16にて管理されている。
【0092】
つまり、CM−IDは、本発明における告知情報となる告知映像が該当するCMに固有に付与されたものであり、該CM−IDから告知映像を特定できるので、該CM−IDが本発明における告知情報を特定可能な告知情報特定情報に該当する。
【0093】
そして、該広告管理サーバ16にて所定操作が実施されることで、該広告管理サーバ16にて管理されているCMの内、カード管理会社を通じて、各遊技場において広告を実施するCMの登録・削除を受付けるCM登録・削除処理が実施される。
【0094】
このCM登録・削除処理においては、新たに実施する遊技場において広告を実施するCMのCM−IDと、該CMのタイトル名と、該CMの告知映像を表示して告知を実施する条件である告知条件と、当該CMの告知映像のファイル名と、当該CMの詳細テキストのファイル名と、当該CMの詳細情報を含むホームページデータのURLデータと、表示順序を決定するための優先順位を受付けるとともに、既に遊技場において実施中のCMの内、広告を終了するCMのCM−IDを受付けて、遊技場において実施するCMのCM−IDが登録された図示しない遊技場実施CMテーブルに新たに実施するCMのCM−IDを追加登録するとともに、終了するCMのCM−IDを該遊技場実施CMテーブルから削除する。つまり、遊技場実施CMテーブルには、遊技場において実施する広告に関する情報、具体的には、各CM−IDに対応付けて、該CM−IDとともに受付けたタイトル名と、告知条件と、告知映像のファイル名と、詳細テキストのファイル名と、URLデータと、優先順位とが記憶されている。
【0095】
これらCM登録・削除処理の後、該CM登録・削除処理によって更新された遊技場実施CMテーブルの記憶データ並びに該遊技場実施CMテーブルに登録されているCM−IDをファイル名とする告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)とを含むCM更新情報が、カード管理会社に設置された管理サーバ14に対して送信される。
【0096】
このCM更新情報の受信に基づいて管理サーバ14は、図9(a)に示すCM情報テーブルと記憶装置145に記憶している告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新するCM情報テーブル更新処理を実施する(図12参照)。
【0097】
具体的に該CM情報テーブル更新処理においては、CM情報テーブルの登録データを全て一旦消去した後、受信したCM更新情報に含まれる各CMのCM−IDをCM情報テーブルのCM−IDの項目に格納し、タイトル名、告知条件、告知映像データのファイル名、詳細テキストデータのファイル名、URLデータ、優先順位とを、該CM−IDに対応するタイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、優先順位の各項目に格納するとともに、詳細情報提供形態には「電子メール」を格納する。また、記憶装置145に記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)も全て一旦削除して、受信したCM更新情報に含まれるる告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を新たに記憶して、告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新する。
【0098】
このように管理サーバ14においてCM情報テーブル更新処理を実施することにより、CM情報テーブルには、広告管理サーバ16の遊技場実施CMテーブルに登録された登録データと同様のデータが格納されるとともに、広告管理サーバ16に記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)と同一の告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)が管理サーバ14の記憶装置145に記憶されるようになる。
【0099】
このようにして、管理サーバ14のCM情報テーブルにCM情報テーブル更新処理によって格納された各CMの詳細情報提供態様の項目には、前述のように、全て「電子メール」が格納されるようになっているが、告知映像(CM)の内容によっては、詳細情報を電子メール(詳細メール)ではなく、カードユニット3においてその場で表示した方が好ましいものも存在するとともに、告知映像(CM)を、カードユニット3が対応するパチンコ機2の稼働中に表示部312に表示した方が好ましいものや、カードユニット3が対応するパチンコ機2の非稼働中に表示部312に表示した方が好ましいものも存在するので、これらCM情報テーブルに格納されている各データを、管理サーバ14の表示装置146に表示される、図30に示すCM情報設定画面において、変更できるようになっている。
【0100】
具体的に、本実施例のCM情報設定画面においては、図30に示すように、CM情報テーブルの登録データが、当該画面上部のCM情報一覧表示部に個々に選択可能に一覧表示され、該一覧表示されたCMの中から変更したいCMを選択し、該CM情報一覧表示部の下方に設けられている各項目のデータから変更したい項目のデータの内容、例えば、詳細情報提供形態を電子メール(詳細メール)による提供形態からカードユニット3における表示による提供形態に変更したい場合には、詳細情報提供形態の項目に対応する表示内容を、ポップアップウインドウのメニューから「ユニット表示」を選択して変更した後、該CM情報設定画面の下方に表示されている「設定」を選択入力することで、該選択されたCMに対応する詳細情報提供形態の項目に、「ユニット表示」が格納されてCM情報テーブルが更新される。尚、このユニット表示への詳細情報提供形態の変更に際しては、該ユニット表示への変更により不要となる該CMのURLデータは削除される。
【0101】
つまり、本実施例の管理サーバ14のCM情報設定画面においては、詳細情報となる詳細テキストデータを、電子メール(詳細メール)にて送信するか或いは、カードユニット3の表示部312に表示するかを各詳細情報毎に設定できるようになっており、該管理サーバ14のCM情報設定画面によって、本発明における提供形態設定手段が形成されている。
【0102】
また、同様に、告知映像(CM)をパチンコ機2の稼働中において告知した方が、告知を受ける遊技者(来店客)への訴求効果が大きいと考えられる告知映像(CM)、例えば、「○×ドリンク」のように、長時間の遊技によって疲れた場合に告知した方が効果があると思われる告知映像(CM)の場合には、CM情報一覧表示部に一覧表示されたCMの中から該「○×ドリンク」のCMであるCM−0001を選択し、該CM情報一覧表示部の下方に設けられている各項目のデータから変更したい告知条件の項目に対応する表示内容を、ポップアップウインドウのメニューから「稼働中」を選択して変更した後、該CM情報設定画面の下方に表示されている「設定」を選択入力することで、該選択されたCM−0001に対応する告知条件の項目に、「稼働中」が格納されてCM情報テーブルが更新される。尚、非稼働においてのみ告知した方が好ましい告知映像(CM)についても、稼働中への変更と同様に操作することで、対応する告知条件の項目に、「非稼働中」が格納されてCM情報テーブルが更新される。また、告知条件に何も格納されていない場合には、遊技機の稼働・非稼働に拘わらず表示による告知が実施される。
【0103】
つまり、本実施例の管理サーバ14におけるCM情報設定画面においては、各告知映像を、対応するパチンコ機2の稼働状態において遊技者(来店者)に告知する稼働告知情報となる告知条件として「稼働中」や「男性会員」や「女性会員」が設定されているCM−IDの告知映像と、対応するパチンコ機2の非稼働状態において遊技者(来店者)に告知する非稼働告知情報となる告知条件として「非稼働中」が設定されているCM−IDの告知映像とに分類設定されており、該管理サーバ14におけるCM情報設定画面によって本発明における分類設定手段が形成されている。
【0104】
このようにして管理サーバ14のCM情報テーブルに記憶されている記憶データ並びに記憶装置145に記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)は、例えば、遊技場の営業開始前の所定時間において管理サーバ14にて実施されるCMデータ送信処理において、CMデータとして各遊技場のシステムコントローラ110に対して送信される。尚、このCMデータ送信処理にて送信される詳細テキストデータ(ファイル)としては、CM情報テーブルの詳細情報提供形態の項目に「ユニット表示」が格納されているCM−IDの詳細テキストデータ(ファイル)のみがCMデータとして送信される。
【0105】
このCMデータの受信に基づいてシステムコントローラ110は、図12に示すように、図7(c)に示すCMデータテーブルと記憶装置115に記憶している告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新するCMデータテーブル更新処理を実施する。
【0106】
具体的に該CMデータテーブル更新処理においては、CMデータテーブルの登録データを全て一旦消去した後、受信したCMデータに含まれる各CMのCM−IDをCMデータテーブルのCM−IDの項目に格納し、タイトル名、告知条件、告知映像データのファイル名、詳細テキストデータのファイル名、URLデータ、提供形態データ(電子メールまたはユニット表示)、優先順位とを、該CM−IDに対応するタイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、詳細情報提供形態、優先順位の各項目に格納する。また、記憶装置115に記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)は全て一旦削除して、受信したCMデータに含まれる告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を新たに記憶して、告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新する。
【0107】
このようにシステムコントローラ110においてCMデータテーブル更新処理を実施することにより、CMデータテーブルには、管理サーバ14のCM情報テーブルに登録されている登録データと同様のデータが格納されるとともに、管理サーバ14に記憶されている告知映像データ(ファイル)と同一の告知映像データ(ファイル)と、詳細情報提供形態の項目に「ユニット表示」が格納されているCM−IDの詳細テキストデータ(ファイル)と同一の詳細テキストデータ(ファイル)がシステムコントローラ110の記憶装置115に記憶されるようになる。
【0108】
また、システムコントローラ110が設置されている各遊技場においても、該遊技場が来店者に対して告知したい情報、例えば当該遊技場が独自に実施するイベント等の情報が存在する場合があるので、本実施例では、これら遊技場が告知したいCMも、広告管理会社から提供され、カード管理会社の管理サーバ14から送信されてくるCMと同様にCMデータテーブルに登録することで、カードユニット3において来店者に対して告知できるようになっている。
【0109】
具体的に、遊技場がイベント等のCM(遊技場CM)を登録したい場合には、システムコントローラ110の表示装置117に表示される、図31に示す遊技場CM登録画面において登録を実施する。
【0110】
この本実施例の遊技場CM登録画面には、図31に示すように、該登録される遊技場CMに付与されるCM−ID(広告管理会社から提供されるCMのCM−IDとは異なるCMLから始まるCM−ID)が表示されるCM−IDの項目と、該遊技場CMのタイトル名を入力するためのタイトル名の項目と、該遊技場CMの告知映像を表示して告知する告知条件と、告知映像データファイルを選択指定するための告知映像データの項目と、詳細テキストデータファイルを選択指定するための詳細テキストデータの項目と、稼働の告知条件と非稼働の告知条件毎に個別に指定可能な優先順位の項目とが設けられている。
【0111】
この本実施例の遊技場CM登録画面において、例えば、本日のイベント対象台の台番号等の情報を詳細情報として提供する本日イベントのCMを登録する場合であれば、タイトル名の項目に「本日イベント」を入力するともに、来店者が既にパチンコ機2で遊技している稼働状態において、イベント対象台の台番号等の情報を詳細情報として提供する本日イベントの告知を実施することは、既に遊技を実施するパチンコ機2を選択済みの遊技中の来店者にとってはあまり有益ではないので、告知条件の項目においては非稼働を指定し、告知映像データには、入力装置116を成すスキャナから入力した本日イベントのポスターの映像データのファイル名を指定し、詳細テキストデータには、入力装置116を成すキーボードから入力した本日のイベント対象台の台番号のテキストデータのファイル名を指定し、優先順位の項目にて優先順位を指定した後に該遊技場CM登録画面の下方に表示されている「登録」を選択入力することで、遊技場CM登録画面において受付けられた各項目のデータが、CMデータテーブルの対応する項目に格納されて登録される。
【0112】
また、図7(c)に示すCMデータテーブルには、本日イベントとともに、遊技場CMとして、明日イベントが登録されており、該明日イベントは、本日イベントとは対象的に、稼働中において来店者に提供しても有益であるので、告知条件として稼働中が設定されている。
【0113】
また、これらCMデータテーブルに登録された遊技場CMは、図示しない遊技場CM変更・削除画面にて登録内容の変更、削除を実施できる。
【0114】
尚、本実施例では、これら遊技場CMについては、詳細情報をカードユニット3においてのみ提供する形態をとっているため、これらの登録を遊技場に設置されたシステムコントローラ110において実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前述の明日イベントや次回イベント等における詳細情報として、イベント台となる台番号や機種を提供する場合のように、遊技者が帰宅してから余裕を持って確認できるようにすることも重要である場合もあることから、これら遊技場CMの登録を、カード管理会社の管理サーバ14にて、実施し、該管理サーバ14から詳細メールを送信して提供するようにしても良い。
【0115】
更に、このようにする場合においては、図31に示すCM登録画面において、メール配信か、ユニット表示かを選択設定する項目を追加し、メール配信に設定された遊技場CMについては、遊技場CMのCM−IDと詳細テキストデータを遊技場の営業開始前に管理サーバ14に送信して、該管理サーバ14における図9(a)に示すCM情報テーブルを更新するようにしても良い。
【0116】
このように、CMデータテーブルが管理サーバ14からのCMデータにより更新された場合、並びに、前述のように、遊技場CM登録画面により遊技場CMが登録、遊技場CM変更・削除画面により遊技場CMが変更・削除された場合には、CMデータテーブルの優先順位に基づいて、稼働順位、非稼働順位のデータが更新される。
【0117】
具体的に、例えば図7(c)に示すCMデータテーブルのように優先順位が登録されている場合における稼働順位としては、CM−IDから識別できる遊技場CMの優先順位が、広告管理会社からの提供CMより優先され、告知条件として稼働中が登録されている、「明日イベント」のCMが稼働順位1番として特定されて稼働順位の項目に「1」が格納されるとともに、告知条件として稼働中が登録されているその他の遊技場CMが存在しないので、広告管理会社からの各提供CMに、各提供CMの優先順位の順序に従って、順次、稼働順位の項目に「2」以降の順序データが格納されていく一方、非稼働順位としては、CM−IDから識別できる遊技場CMの優先順位が、広告管理会社からの提供CMより優先され、告知条件として非稼働中が登録されている、「本日イベント」のCMが非稼働順位1番として特定されて非稼働順位の項目に「1」が格納されるとともに、告知条件として非稼働中が登録されているその他の遊技場CMが存在しないので、広告管理会社からの提供CMの内、告知条件に稼働中に類する条件、つまり、稼働中や会員カードが受付けられている場合にのみ条件に合致しているか否かを判定可能な男性会員や女性会員等が記憶されていない提供CM、すなわち、CM−IDがCM−0001〜CM−0003の提供CMを除く提供CMの優先順位の順序に従って、順次、稼働順位の項目に「2」以降の順序データが格納されていく。
【0118】
このようにしてシステムコントローラ110のCMデータテーブルに記憶されている記憶データ並びに記憶装置115に記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)は、遊技場の営業開始前においてカードユニット3が起動されることにより各カードユニット3の制御ユニット328において実施される起動処理にて、システムコントローラ110との接続を確認するための当該カードユニット3の装置IDを含む接続確認要求の受信に応じて、当該システムコントローラ110における各種設定データを更新するための設定情報が送信される設定情報の送信処理とともに実施されるCMデータ送信処理において各カードユニット3にCMデータとして送信される。
【0119】
つまり、本実施例のカードユニット3は、起動処理において接続確認要求をシステムコントローラ110に送信して、提供形態設定手段を成す図23の詳細情報提供処理にて表示部312に表示する設定がなされた詳細情報、すなわち、詳細情報提供形態として「ユニット表示」が設定された告知映像(告知情報)の詳細テキストデータ(ファイル)を、該システムコントローラ110からのCMデータにより取得しており、該起動処理によって本発明の詳細情報取得手段が形成されている。
【0120】
このCMデータ送信処理にて送信されるCMデータの受信に基づいてカードユニット3(制御ユニット328)は、図12に示すように、RAM328bに記憶されている図4(b)のCMデータテーブルの記憶データとRAM328bに記憶している告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新するCMデータテーブル更新処理と、図4(d)の非稼働CM表示順序データ並びに図4(e)のビジターCM表示順序データを生成して更新するCM表示順序データ更新処理を実施する。
【0121】
具体的に該CMデータテーブル更新処理においては、CMデータテーブルの登録データを全て一旦消去した後、受信したCMデータに含まれる各CMのCM−IDをCMデータテーブルのCM−IDの項目に格納し、タイトル名、告知条件、告知映像データのファイル名、詳細テキストデータのファイル名、URLデータ、提供形態データ(電子メールまたはユニット表示)、稼働順位データ、非稼働順位データとを、該CM−IDに対応するタイトル名、告知条件、告知映像データ、詳細テキストデータ、URLデータ、詳細情報提供形態、稼働順位、非稼働順位の各項目に格納する。また、RAM328bに記憶されている告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)は一旦全て削除して、受信したCMデータに含まれる告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を新たに記憶して、告知映像データ(ファイル)と詳細テキストデータ(ファイル)を更新する。
【0122】
このようにカードユニット3(制御ユニット328)においてCMデータテーブル更新処理を実施することにより、カードユニット3のCMデータテーブルには、システムコントローラ110のCMデータテーブル、つまり、管理サーバ14のCM情報テーブルに登録されている登録データと同様のデータが格納されるとともに、システムコントローラ110や管理サーバ14に記憶されている告知映像データ(ファイル)と同一の告知映像データ(ファイル)と、詳細情報提供形態の項目に「ユニット表示」が格納されているCM−IDのシステムコントローラ110や管理サーバ14に記憶されている詳細テキストデータ(ファイル)と同一の詳細テキストデータ(ファイル)がRAM328bに記憶されるようになる。
【0123】
また、これらCMデータテーブル更新処理によってCMデータテーブルが更新された後、これら更新後のCMデータテーブルの登録データに基づいて非稼働CM表示順序データとビジターCM表示順序データを更新するCM表示順序データ更新処理を実施する。
【0124】
具体的に、例えば図4(b)に示すCMデータテーブルのように稼働順位並びに非稼働順位が登録されている場合において、CM表示順序データ更新処理においては、該CMデータテーブルの非稼働順位に対応する順位に、当該順位のCM−IDを登録して非稼働CM表示順序データを更新するとともに、ビジターCM表示順序データについては、CMデータテーブルの稼働順位が登録されているCM−IDの内、告知条件に会員情報に関する条件が登録されているものを除いてCMデータテーブルの稼働順位順にCM−IDを順次登録してビジターCM表示順序データを更新する。
【0125】
次に、カードユニット3の各動作に伴う本実施例の情報提供システムの動作状況について、以下に説明すると、まず、図13は、本実施例のカードユニット3に搭載された制御ユニット328が実施する通常処理の処理内容を示すフロー図であり、制御ユニット328は、カードユニット3への電源投入により起動されることで、Sb1の起動処理を実施して、各部の接続状況の確認や、システムコントローラ110への接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じてシステムコントローラ110から返信される設定情報に基づく各設定データに初期値等を設定や、前述のように、システムコントローラ110から返信されるCMデータに基づくCMデータテーブル更新処理や、該更新後のCMデータテーブルの記憶データに基づくCM表示順序データ更新処理を実施する。
【0126】
そして、該起動処理の実施後においてSb2〜Sb8の処理を巡回実施することで、カード挿入口309へのカード挿入であるカード受付け、遊技者(会員またはビジター)による貸出ボタンの操作、紙幣挿入口302または硬貨投入口303からの現金の投入による現金受付け、遊技者による返却ボタンの操作、再プレイスイッチ319の操作、並びに携帯電話機5の受付け、を検知する待機状態となる。
【0127】
該待機状態において、ビジター遊技者が、例えば他のカードユニット3或いは図示しないカード発行機にて発行されたプリペイドカード、または会員遊技者が会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該プリペイドカードの挿入に伴う挿入検知情報が内部カードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb2においてカード受付け有りと判断してSb9に進み、図14のカード受付け処理を実施する。
【0128】
このSb9におけるカード受付け処理においては、図14に示すように、まず、既に内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在するか否かを判定し(Sc1)、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在する場合には、Sc6のステップに進んで、内部カードリーダライタ327に排出指示を出力することで、カード挿入口309に挿入されたプリペイドカード或いは会員カードを返却させて該カード受付け処理を終了する一方、受付け中のカードが存在しない場合には、Sc2のステップに進んで、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはプリペイドカードの取り込み指示を内部カードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはプリペイドカードを内部カードリーダライタ327のカードスロット内に取り込んで、該会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと遊技用残額データ等を読み出し、該読み出した(会員)カードIDと遊技用残額データと装置IDとを含む認証要求をシステムコントローラ110に送信し、システムコントローラ110からの認証結果を受信するカード認証処理を実施する(Sc3)。
【0129】
この認証要求の受信に応じてシステムコントローラ110は、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、カード管理テーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該(会員)カードIDに対応付けて、カード管理テーブルに記憶、管理されている遊技用残額が、該受信した認証要求に含まれる遊技用残額データ、すなわち、受付けた会員カード或いはプリペイドカードから読み出した遊技用残額データから特定される遊技用残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、受信した認証要求に含まれる装置IDに対応するユニット管理テーブルの状況の項目を「非受付中」から「受付中」に更新し、該認証要求に含まれる(会員)カードIDを受付カードIDの項目に格納した後、認証結果として「認証OK」を返信するとともに、遊技用残額が一致しない場合には「認証NG」を返信する。
【0130】
また、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、カード管理テーブルに存在しない場合、つまり、他の遊技場にて発行された会員カード(他店会員カード)やプリペイドカード(他店プリペイドカード)である可能性がある場合にシステムコントローラ110は、受信した認証要求を一時記憶するとともに、カードユニット3から受信した認証要求に当該遊技場の遊技場IDを付加した場外認証要求を管理サーバ14に対して送信する。
【0131】
この場外認証要求の受信に応じて管理サーバ14は、受信した場外認証要求に含まれる(会員)カードIDが、カード管理データベースに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該(会員)カードIDに対応付けて、カード管理データベースに記憶、管理されている遊技用残額が、該受信した場外認証要求に含まれる遊技用残額データ、すなわち、受付けた会員カード(他店会員カード)或いはプリペイドカード(他店プリペイドカード)から読み出した遊技用残額データから特定される遊技用残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、認証結果として「認証OK」を返信し、遊技用残額が一致しない場合並びにカード管理データベースに受信した場外認証要求に含まれる(会員)カードIDが存在しない場合には「認証NG」を、該場外認証要求の送信元のシステムコントローラ110に対して返信する。
【0132】
尚、該認証結果を返信する際において、認証結果が「認証OK」である場合であって、場外認証要求に含まれるカードIDが会員カードIDである場合にあっては、管理サーバ14において、該場外認証要求に付加されている遊技場ID並びに該会員カードIDに対応して遊技場別会員情報データベースに記憶されている会員情報を、認証結果と共にシステムコントローラ110を介してカードユニット3に送信するようにして、該カードユニット3にて、会員CM表示順序更新処理を実施して、会員CM表示順序データを受信した会員情報に基づいて更新するようにしても良い。
【0133】
そして、管理サーバ14から受信した認証結果が「認証OK」である場合には、一時記憶した認証要求に含まれる装置IDに対応するユニット管理テーブルの状況の項目を「非受付中」から「受付中」に更新し、該認証要求に含まれる(会員)カードIDを受付カードIDの項目に格納するとともに、一時記憶した認証要求に含まれる(会員)カードIDと遊技用残額をカード管理テーブルに仮登録して、該会員カード(他店会員カード)或いはプリペイドカード(他店プリペイドカード)を当該遊技場において使用可能とした後、認証結果として「認証OK」を、一時記憶している認証要求に含まれる装置IDのカードユニット3に対して返信して該一時記憶している認証要求を消去する一方、管理サーバ14から受信した認証結果が「認証NG」である場合には該「認証NG」を、一時記憶している認証要求に含まれる装置IDのカードユニット3に対して返信して該一時記憶している認証要求を消去する。
【0134】
このようにしてシステムコントローラ110から返信された認証結果が「認証NG」である場合には、Sc4からSc10のステップに進んで、受付けた会員カード或いはプリペイドカードの排出指示を内部カードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはプリペイドカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、Sc4からSc5のステップに進んで、受付けた会員カード或いはプリペイドカードから読み出した(会員)カードIDと遊技用残額データを情報テーブルの受付カードIDと遊技用残額の各項目に格納するとともに、稼働情報の項目に格納されているデータを「稼働中」に更新した後、格納した遊技用残額データから特定される遊技用残額を、残額表示器に表示する(Sc6)。
【0135】
そして、Sc7のステップに進んで、情報テーブルに格納したカードIDが当該遊技場にて発行される会員カードID、具体的には、図10(b)の対応会員カードIDの範囲内に該当する会員カードIDであるか否かを判定して、受付けたカードが当該遊技場において発行された会員カード(ハウス会員カード)であるか否かを判定し、ハウス会員カードでない場合、つまり他店会員カードである場合には該カード受付け処理を終了して、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、ハウス会員カードである場合には、Sc8に進んで、受付けた会員カードを所有する会員遊技者の会員情報をシステムコントローラ110から取得する会員情報取得処理を実施し、Sc9の会員CM表示順序更新処理に進んで、図4(f)に示す会員CM表示順序データを更新した後、該カード受付け処理を終了して、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0136】
この本実施例の会員情報取得処理においては、具体的には、情報テーブルに格納した会員カードIDと装置IDとを含む会員情報要求をシステムコントローラ110に送信することで、システムコントローラ110において、会員データテーブルに当該会員情報要求に含まれる会員カードIDに対応付けて記憶されている貯蓄玉数、暗証番号、来店ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所を含む会員情報が抽出されて、該カードユニット3に会員情報データとして返信される。そして、該会員情報データの返信に応じて制御ユニット328は、受信した会員情報データに含まれる貯蓄玉数、暗証番号、来店ポイント、名字、名前、性別、年齢、誕生日、職業、住所を、図4(c)に示すように、受付け会員情報として、情報テーブルに格納した会員カードIDに対応付けて記憶して該会員情報取得処理を終了する。
【0137】
また、本実施例の会員CM表示順序更新処理においては、会員情報取得処理にて取得した受付け会員情報に記憶されている会員情報と、起動処理にて更新されたCMデータテーブルにおいて稼働順位が登録されているCMの告知条件とに基づいて、受付け中の会員カードを所有する会員遊技者が該当しない告知条件に対応するCMを除いた各CM、つまり、該会員遊技者が告知条件を満たすCMのCM−IDを、稼働順位に従って会員CM表示順序データに記憶する。具体的に、図4(b)に示すCMデータテーブルにおいて、図4(c)に示すような男性の会員情報が受付け会員情報に記憶されている場合にあっては、稼働順位が登録されているCM−IDがCM−0001、CM−0002、CM−0003、CM−0004、CM−0005、…CML0002の各CMの内、告知条件として女性会員が登録されているCM−0003の「ダイエットビール」のCMを除く、その他のCMが、対応する稼働順位に基づく順位、すなわち、稼働順位1のCML0002が順序1に、稼働順位2のCM−0002が順序2に、稼働順位4のCM−0001が順序3に、…というように、各CMのCM−IDが会員CM表示順序データに記憶される。
【0138】
つまり、本実施例の会員CM表示順序更新処理においては、内部カードリーダライタ327(会員記録媒体読み出し手段)に受付けている会員カードの会員カードIDに対応付けて管理サーバ14にて管理されている会員情報、すなわち、管理サーバ14にて会員カードIDに対応付けて管理されている会員情報と同一の会員情報である、受付け会員情報に記憶されている会員情報が、本発明の告知条件記憶手段となるCMデータテーブルに記憶されている告知条件に合致する告知映像(告知情報)を、当該会員に告知する会員告知情報として特定して会員CM表示順序データに記憶しており、該会員CM表示順序更新処理によって本発明における会員告知情報特定手段が形成されている。
【0139】
すなわち、該カード受付け処理においては、受付けた会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている遊技用残額が、システムコントローラ110或いは管理サーバ14に記憶・管理されている遊技用残額と一致する不正がされていない会員カード或いはプリペイドカードのみが使用可能とされるとともに、受付けたカードがハウス会員カードである場合には、そのハウス会員カードを所有する会員が該当する告知条件が設定されているCMのCM−IDが会員CM表示順序データに記憶されることで、後述するように、該会員CM表示順序データに記憶された各CM−IDの告知映像が、当該会員に合致する告知映像として表示部312に表示されて告知されるようになる。
【0140】
そして、このSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が貸出ボタンの操作を実施した場合には、該遊技者による貸出ボタンの操作を検知するための貸出ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb3のステップにおいて貸出ボタンの操作有りと判断してSb10のステップに進み、図15の第1貸出処理を実施する。
【0141】
この第1貸出処理においては、図15に示すように、まず、挿入された会員カード或いはプリペイドカードから読み出して情報テーブルに記憶した、或いは後述する入金処理にて情報テーブルに記憶した遊技用残額が、本実施例における使用単位額となる100円と該使用単位額に相当する消費税額である5円(本実施例においては税率5%)との合計額である税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し(Sd1)、遊技用残額が105円未満である場合には該判定において「Yes」と判定されて、該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、遊技用残額が105円以上である場合にはSd2のステップに進み、遊技用残額が本実施例において第1貸出処理の第1使用金額として設定されている500円と該使用金額に相当する消費税額である25円(税率5%)との合計額である第1税込使用額となる525円以上であるか否かを判定する。尚、以下の説明においても、残額表示器に表示されている遊技用残額とは、情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額を示す。
【0142】
遊技用残額が第1税込使用額である525円以上である場合には、Sd2からSd3のステップに進んで、使用金額玉貸処理を実施する一方、第1税込使用額である525円未満である場合には、Sd2からSd8のステップに進んで、表示金額玉貸処理を実施する。
【0143】
このSd3のステップにおける使用金額玉貸処理においては、第1使用金額となる500円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、500円分に相当する125玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
【0144】
そして、Sd4のステップに進み、残額表示器に表示されている遊技用残額から、税込使用額である525円を減算更新するとともに、情報テーブルの遊技用残額並びに受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている遊技用残額データを、第1税込使用額である525円を減算更新した新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後(Sd5)、システムコントローラ110に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードID(カード受付け時のみ)と、第1税込使用額とを含む貸出完了通知を送信して(Sd6)、システムコントローラ110のカード管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている遊技用残額から第1税込使用額を減算更新させるとともに、ユニット管理テーブルにおいて装置IDに対応する本日総使用金額に該第1税込使用額を加算更新させる。
【0145】
そして、Sd7−のステップに進み、プリペイドカードを受付け中であるか否かを判定し、プリペイドカードを受付け中でない場合には該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、プリペイドカードを受付け中である場合には、Sd7のステップに進み、残額表示器に表示されている新たな遊技用残額が0であるか否かを判定する。
【0146】
そして、該判定において遊技用残額が0でない場合には、該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、遊技用残額が0である場合には、Sd12のステップに進んで、当該遊技用残額が0となったプリペイドカードを内部カードリーダライタ327の貯留部に回収して該第1貸出処理を終了する。
【0147】
一方、Sd8のステップにおける表示金額玉貸処理においては、残額表示器に表示されている遊技用残額の内、使用単位額である100円に当該使用単位額である100円に対応する消費税額である5円の合計額である税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、遊技用残額が475円であれば、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額となる4倍に該当する420円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、420円から消費税額である20円を除いた税なし金額である400円分に相当する100玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
【0148】
そして、Sd9のステップに進み、残額表示器に表示されている遊技用残額から、パチンコ玉の玉貸に使用した税込みの金額である420円を減算更新するとともに、情報テーブル並びに受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはプリペイドカードに記憶されている遊技用残額データを、該税込みの金額である420円を減算更新した新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後(Sd10)、システムコントローラ110に対して、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、受付け中のプリペイドカードのカードIDと、該税込みの金額である420円とを含む貸出完了通知を送信して(Sd11)、システムコントローラ110にて(会員)カードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されている遊技用残額から該税込みの金額を減算更新させるとともに、ユニット管理テーブルにおいて装置IDに対応する本日総使用金額に該税込みの金額を加算更新させる。
【0149】
そして、Sd7−のステップに進み、プリペイドカードを受付け中であるか否かを判定し、プリペイドカードを受付け中でない場合には該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、プリペイドカードを受付け中である場合には、Sd7のステップに進み、残額表示器に表示されている新たな遊技用残額が0であるか否かを判定する。
【0150】
そして、該判定において遊技用残額が0でない場合には、該第1貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、遊技用残額が0である場合には、Sd12のステップに進んで、当該遊技用残額が0となったプリペイドカードを内部カードリーダライタ327の貯留部に回収して該第1貸出処理を終了する。
【0151】
また、前記したSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口302または硬貨投入口303から現金を投入した場合には、該現金の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb4のステップにおいて現金の受付け有りと判断してSb11のステップに進み、図16の入金処理を実施する。
【0152】
この入金処理においては、図16に示すように、まず、入力された貨幣識別情報から投入された貨幣の投入金額を特定する。尚、特定した投入金額が硬貨による金額、具体的には500円硬貨や100円硬貨の投入による1000円未満の金額である場合には、さらに硬貨が追加投入されることが考えられるので、貨幣識別情報の入力から所定時間、例えば5秒が経過するまで、さらなる貨幣識別情報の入力待ち状態となり、複数の貨幣識別情報が入力された場合には、各貨幣識別情報から特定される識別金額の総額を投入金額として特定する(Sg1)。
【0153】
そして、Sg2のステップに進み、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在しない場合、具体的には、情報テーブルの受付カードIDに(会員)カードIDが格納されていない場合には、Sg3のステップに進んで、Sg1のステップにて特定した投入金額を、情報テーブルの遊技用残額(0円を含む)に加算更新した後、該加算更新した入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDとを含む入金通知をシステムコントローラ110に送信して、該システムコントローラ110においてユニット管理テーブルにて当該装置IDに対応して記憶されている本日総入金額に入金金額を加算更新させてSg5のステップに進む一方、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在する場合(情報テーブルの受付カードIDに(会員)カードIDが格納されている場合)には、該Sg6のステップに進んで、Sg1のステップにて特定した投入金額を、受付け中の会員カード或いはプリペイドカード(並びに情報テーブル)に記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額に加算して、該遊技用残額データを加算後の新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後、該入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDとを含むカード入金通知をシステムコントローラ110に送信して、該システムコントローラ110のカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている遊技用残額に該入金金額を加算更新させるとともに、ユニット管理テーブルにて当該装置IDに対応して記憶されている本日総入金額に入金金額を加算更新させてSg5のステップに進む。
【0154】
そして、Sg5のステップにおいては、残額表示器に表示されている遊技用残額を、情報テーブル(受付け中の会員カード或いはプリペイドカード)の遊技用残額に記憶されている加算更新後の新たな遊技用残額に更新表示して、該入金処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0155】
尚、本実施例では、入金処理を、加算更新前の遊技用残額に依存することなく、実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金処理を、加算更新前の遊技用残額が所定金額、例えば1000円以下となった場合にのみ、実施できるようにして、遊技用残額が不必要に大きくなることで、該大きな遊技用残額のプリペイドカードを紛失する等の遊技者の不利益や、遊技への過度ののめり込みを防止できるようにしても良い。
【0156】
また、前述したSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が返却ボタンの操作を実施した場合には、遊技者による返却ボタンの操作を検知するための返却タンスイッチからの信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb5において返却ボタンの操作有りと判断してSb12に進み、図17の返却・発行処理を実施する。
【0157】
この返却・発行処理においては、図17に示すように、まず、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在するか否かを判定し(Sf1)、存在する場合には、排出指示を内部カードリーダライタ327に出力することで、該内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードを、排出させて返却するとともに(Sf6)、該返却した会員カード或いはプリペイドカードの(会員)カードIDと当該カードユニット3の装置IDとを含む返却通知をシステムコントローラ110に送信して、(会員)カードIDから特定される会員カード或いはプリペイドカードが返却されたことをシステムコントローラ110に通知するとともに、受付け会員情報と、情報テーブルの受付けカードIDと遊技用残額とを削除する。
【0158】
この返却通知の受信に基づいてシステムコントローラ110は、ユニット管理テーブルの該受信した返却通知に含まれる装置IDに対応する状況を「非受付中」に更新するとともに、対応する「受付カードID」の項目に格納されているカードIDを削除し、更に、該返却通知に含まれる(会員)カードIDが、カード管理テーブルに仮登録されている他の遊技場において発行された会員カード或いはプリペイドカードである場合には、該カード管理テーブルに仮登録されている(会員)カードIDと遊技用残額とを含む残額更新情報を管理サーバ14に送信して、管理サーバ14のカード管理データベースにて当該(会員)カードIDに対応して記憶・管理されている遊技用残額を更新させた後、当該仮登録のデータをカード管理テーブルから削除する。
【0159】
一方、内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはプリペイドカードが存在しない場合には、Sf1からSf2のステップに進み、情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額が存在するか否かを判定し、遊技用残額が存在しない場合、つまり、遊技用残額が0円である場合には、該返却・発行処理を終了する一方、遊技用残額が存在する、つまり0円ではない場合には、Sf3のステップに進み、内部カードリーダライタ327の貯留部に貯留されているプリペイドカードを、内部カードリーダライタ327のカードスロットの読み出し位置まで移動させて、該発行に使用するプリペイドカードの記憶データ、具体的にはカードIDを読み出すとともに、情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データを該プリペイドカードに書き込んで、遊技用残額データを更新した後、当該プリペイドカードをカード挿入口309から排出させて、その時点にて残額表示器に表示されている遊技用残額を特定可能な遊技用残額データが記憶されたプリペイドカードを遊技者に対して発行する(Sf4)。尚、Sf3のステップにおいて、貯留部に貯留されているプリペイドカードが存在しない場合には、表示部312にエラーを表示して、プリペイドカードの挿入待ち状態となり、カード挿入口309から発行用のカードが挿入されることで、当該挿入されたプリペイドカードを発行に使用する。
【0160】
そして、Sf5のステップに進み、情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データを「0」に更新するとともに、当該カードユニット3の装置IDと、Sf3のステップにおいて、発行するプリペイドカードから読み出したカードIDと、該プリペイドカードに書き込み記憶した遊技用残額データを含む発行通知を、システムコントローラ110に送信することにより、該システムコントローラ110にて、該発行されたプリペイドカードのカードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されている遊技用残額が発行されたプリペイドカードに記憶されている遊技用残額に更新されることで、該プリペイドカードを他のカードユニット3や図示しない精算装置にて使用できるようになる。
【0161】
尚、本実施例では、前述の第1使用処理において、会員カード或いはプリペイドカードに記憶された遊技用残額データを遊技用残額が玉貸に使用される毎に逐次更新することで、返却操作時に遊技用残額データを更新することなく会員カードやプリペイドカードを返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用残額が玉貸に使用される毎に会員カードやプリペイドカードの遊技用残額データを更新せずに、情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データだけ更新しておいて、返却時においてその時点にて情報テーブルの遊技用残額の項目に記憶されている遊技用残額データをプリペイドカードの遊技用残額データとして更新記憶して返却するようにしても良い。
【0162】
また、前述したSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が再プレイスイッチ319の操作を実施した場合には、遊技者による再プレイスイッチ319の操作を検知するための信号が制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb6において再プレイスイッチ319の操作有りと判断してSb13に進み、図18の再プレイ処理を実施する。
【0163】
この再プレイ処理においては、図18に示すように、まず、受付け会員情報の照合済みの項目に、照合済みを示す「1」が登録されているか否かを判定し(Se1)、「1」が登録されている場合にはSe5のステップに進む一方、「1」が登録されていない場合にはSe2のステップに進んで、暗証番号を受付けるためのテンキー等を含む図示しない暗証番号受付け画面を表示部312に表示して、暗証番号の受付けを実施する。
【0164】
そして、該暗証番号受付け画面にて受付けた暗証番号と、受付け会員情報の暗証番号の項目に格納されている暗証番号とが一致するか否かを照合し、双方の暗証番号が一致しない場合には、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、双方の暗証番号が一致する場合にはSe3からSe4のステップに進んで、照合済みを示す「1」を受付け会員情報の照合済みの項目に登録した後、Se5のステップに進む。
【0165】
このSe5のステップにおいては、受付け会員情報に記憶されている貯蓄玉数を表示部312に表示して、会員遊技者に該貯蓄玉数を報知する。
【0166】
そして、Se6のステップに進んで、該貯蓄玉数が再プレイに設定されている再プレイ単位数、具体的に本実施例では、500円分に相当する125玉と、再プレイ手数料となる10玉との合計数である135玉以上存在するか否かを判定し、再プレイ単位数以上の貯蓄玉数が存在しない場合には、Se12のステップに進んで、再プレイが不可である旨を示すメッセージを表示部312に表示した後、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、再プレイ単位数以上の貯蓄玉数が存在する場合には、Se7のステップに進んで、再プレイ表示部320(再プレイLED320a)を点灯して再プレイスイッチ319の操作が有効であることを会員遊技者に報知するとともに、表示部312に再プレイスイッチ319の操作を促すメッセージを表示した後、再プレイスイッチ319の操作待ち状態となる。
【0167】
そして、所定時間内に再プレイスイッチ319の操作が無い場合には、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、所定時間内に再プレイスイッチ319の操作が有った場合には、Se8からSe9のステップに進んで、受付け会員情報に記憶されている貯蓄玉数から、再プレイ単位数(135玉)を減算更新するとともに、再プレイ表示部320(再プレイLED320a)を消灯した後、Se10のステップにおける再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応するパチンコ玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料を除いた125玉のパチンコ玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
【0168】
そして、Se11のステップに進んで、該カードユニット3の装置IDと、受付け中の会員カードの会員カードIDとを含む再プレイ完了通知をシステムコントローラ110に対して送信することで、該システムコントローラ110の会員データテーブルにおいて該会員カードIDに対応して記憶されている貯蓄玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新させた後、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0169】
次に、Sb7以降の処理を、携帯電話機5側で実施される図示しない電子マネー使用処理とともに説明する。具体的には、遊技者が携帯電話機5をカードユニット3の電子マネー通信部332(外部カードリーダライタ330)に近接させることにより、携帯電話機5の非接触ICチップが、Sb7で送信されるポーリングを受信し、非接触ICチップにより電子マネー使用処理が実施される。
【0170】
このSb7のポーリング送信に応じて、携帯電話機5のICチップから送信される、電子マネー額を含む特定取引要求を外部カードリーダライタ330が受信した場合には、該受信した特定取引要求が外部カードリーダライタ330から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb8のステップにおいて特定取引要求の受信有りと判断してSb14のステップに進み、受信した特定取引要求に含まれる電子マネー額(当該電子マネー会社の会社IDを含む)を一時記憶するとともに、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在しない場合にはSb15のステップに進んで、図19に示す第2貸出処理を実施する一方、受付け中の会員カードまたはプリペイドカードが存在する場合には、Sb16のステップに進んで、図20に示す第2入金処理を実施する。
【0171】
この本実施例の第2貸出処理においては、図19に示すように、Sb14のステップにおいて一時記憶した電子マネー額が、税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し(Sh1)、該税込単位額となる105円未満である場合には、Sh6のステップに進んで、受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して残額エラーを送信(返信)する。
【0172】
このようにして送信(返信)された残額エラーは、非接触ICチップにて受信され、該非接触ICチップから携帯電話機5の動作を制御する図示しない制御部に対してエラー情報(残額不足)が送信されることで、該携帯電話機5の表示部に電子マネーの残額が不足している旨のメッセージが所定時間に亘り表示される。
【0173】
一方、電子マネー額が税込単位額となる105円未満でない場合には、Sh2のステップに進んで、該電子マネー額が第2貸出処理の第2使用金額として設定されている1000円と該第2使用金額に相当する消費税額である50円(税率5%)との合計額である第2税込使用額である1050円以上であるか否かを判定する。
【0174】
該判定において、電子マネー額が第2税込使用額である1050円以上である場合には、Sh3のステップに進み、該第2税込使用額である1050円と当該カードユニット3の装置IDとを含む特定取引情報を受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して送信(返信)する。
【0175】
このようにして送信(返信)された特定取引情報は、非接触ICチップが実施する図示しない電子マネー使用処理にて検知されることにより、該受信した特定取引情報に含まれる第2税込使用額である1050円が、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額から減算更新された後、減算更新完了通知が返信される。
【0176】
該送信された減算更新完了通知の受信は、第2貸出処理のSh4において検知されてSh5のステップに進み、特定取引情報として送信した第2税込使用額である1050円に相当するパチンコ玉数、すなわち第2使用金額として設定されている1000円を4円にて除した玉数である250個の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる玉貸処理を実施するとともに、Sh6のステップに進み、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、第2税込使用額と、使用した電子マネー額の会社IDとを含む貸出完了通知をシステムコントローラ110に送信して、ユニット管理テーブルにおいて該装置IDに対応する本日総使用金額に第2税込使用額を加算更新させた後、該第2貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0177】
一方、Sh2の判定において、電子マネー額が税込使用額である1050円以上でない場合には、Sh7のステップに進み、電子マネー額の内、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、電子マネー額が700円であれば、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額となる6倍に該当する630円を特定し、該特定した金額である630円と当該カードユニット3の装置IDとを含む特定取引情報を受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して送信(返信)する(Sh8)。
【0178】
このようにして送信(返信)された特定取引情報は、非接触ICチップが実施する図示しない電子マネー使用処理にて検知されることにより、該受信した特定取引情報に含まれる金額である630円が、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額から減算更新された後、減算更新完了通知が返信される。
【0179】
該送信された減算更新完了通知の受信は、第2貸出処理のSh4において検知されてSh5のステップに進み、特定取引情報として送信した金額である630円に相当するパチンコ玉数、すなわち消費税額である30円を除いた600円を4円にて除した玉数である150個の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる玉貸処理を実施するとともに、Sh6のステップに進み、当該カードユニット3に固有に付与された装置IDと、Sh7のステップにて特定した金額(630円)と、使用した電子マネー額の会社IDとを含む貸出完了通知をシステムコントローラ110に送信して、ユニット管理テーブルにおいて該装置IDに対応する本日総使用金額にSh7のステップにて特定した金額(630円)を加算更新させた後、該第2貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0180】
次に、本実施例における第2入金処理においては、図20に示すように、Sb14のステップにおいて一時記憶した電子マネー額が、税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し(Sk1)、該税込単位額となる105円未満である場合には、Sk8のステップに進んで、受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して残額エラーを送信(返信)する。
【0181】
このようにして送信(返信)された残額エラーは、非接触ICチップにて受信され、該非接触ICチップから携帯電話機5の動作を制御する図示しない制御部に対してエラー情報(残額不足)が送信されることで、該携帯電話機5の表示部に電子マネーの残額が不足している旨のメッセージが所定時間に亘り表示される。
【0182】
一方、電子マネー額が税込単位額となる105円未満でない場合には、Sk2のステップに進んで、該電子マネー額が第2入金処理の第2入金金額として設定されている1000円と該第2入金金額に相当する消費税額である50円(税率5%)との合計額である第2税込入金額である1050円以上であるか否かを判定する。
【0183】
該判定において、電子マネー額が第2税込入金額である1050円以上である場合には、Sk3のステップに進み、該第2税込入金額である1050円と当該カードユニット3の装置IDとを含む特定取引情報を受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して送信(返信)する。
【0184】
このようにして送信(返信)された特定取引情報は、非接触ICチップが実施する図示しない電子マネー使用処理にて検知されることにより、該受信した特定取引情報に含まれる第2税込使用額である1050円が、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額から減算更新された後、減算更新完了通知が返信される。
【0185】
該送信された減算更新完了通知の受信は、第2貸出処理のSk4において検知されてSk5のステップに進み、特定取引情報として送信した第2税込入金額を、受付け中の会員カード或いはプリペイドカード(並びに情報テーブル)に記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額に加算して、該遊技用残額データを加算後の新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後、該第2税込入金額と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中のプリペイドカードのカードIDと、電子マネーIDとを含むカード入金通知をシステムコントローラ110に送信して、該システムコントローラ110のカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている遊技用残額に該第2税込入金額を加算更新させるとともに、ユニット管理テーブルにて当該装置IDに対応して記憶されている本日総入金額に第2税込入金額を加算更新させた後、Sk7のステップに進んで、残額表示器に表示されている遊技用残額を、情報テーブル(受付け中の会員カード或いはプリペイドカード)の遊技用残額に記憶されている加算更新後の新たな遊技用残額に更新表示して、該第2入金処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0186】
一方、Sk2の判定において、電子マネー額が第2税込入金額である1050円以上でない場合には、Sk9のステップに進み、電子マネー額の内、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、電子マネー額が700円であれば、税込単位額となる105円の整数倍の金額で最大の金額となる6倍に該当する630円を特定し、該特定した金額である630円と当該カードユニット3の装置IDとを含む特定取引情報を受付け中の携帯電話機5の非接触ICチップに対して送信(返信)する(Sk10)。
【0187】
このようにして送信(返信)された特定取引情報は、非接触ICチップが実施する図示しない電子マネー使用処理にて検知されることにより、該受信した特定取引情報に含まれる金額である630円が、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額から減算更新された後、減算更新完了通知が返信される。
【0188】
該送信された減算更新完了通知の受信は、第2貸出処理のSk4において検知されてSk5のステップに進み、特定取引情報として送信したSk9にて特定した金額である630円を、受付け中の会員カード或いはプリペイドカード(並びに情報テーブル)に記憶されている遊技用残額データから特定される遊技用残額に加算して、該遊技用残額データを加算後の新たな遊技用残額を特定可能な遊技用残額データに更新した後、該Sk9にて特定した金額である630円と当該カードユニット3の装置IDと、受付け中のプリペイドカードのカードIDと、電子マネーIDとを含むカード入金通知をシステムコントローラ110に送信して、該システムコントローラ110のカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている遊技用残額に該Sk9にて特定した金額である630円を加算更新させるとともに、ユニット管理テーブルにて当該装置IDに対応して記憶されている本日総入金額にSk9にて特定した金額である630円を加算更新させた後、Sk7のステップに進んで、残額表示器に表示されている遊技用残額を、情報テーブル(受付け中の会員カード或いはプリペイドカード)の遊技用残額に記憶されている加算更新後の新たな遊技用残額に更新表示して、該第2入金処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
【0189】
次に、カードユニット3(制御ユニット328)にて、前述の図13に示す通常処理と並列実施される割込監視処理について、図21に基づいて以下に説明する。
【0190】
本実施例の割込監視処理においては、図21に示すように、Sw1〜Sw6の各ステップを巡回実施することで、遊技者(会員またはビジター)によるメニュースイッチ316の操作受付け、データスイッチ318の操作受付け、表示更新タイマのタイマアップ、表示部312に表示される告知映像画面における「詳細情報」の選択入力部の操作受付け、アウト玉計数信号の入力、非稼働判定タイマのタイマアップ、を検知する監視状態となる。
【0191】
該監視状態において、遊技者(会員またはビジター)がメニュースイッチ316を操作した場合には、該操作がSw1にて検知されてSw7に進み、メインメニュー受付け処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0192】
このSw7おいて起動された本実施例のメインメニュー受付け処理においては、予め定められたメニュー項目、具体的には、対応するパチンコ機2の台情報を表示する台情報メニュー項目や、対応するパチンコ機2の台データを表示する台データメニュー項目や、会員カードを受付け中において選択可能となる来店ポイントや貯蓄玉数等の会員情報を確認する会員情報確認メニュー項目等の複数のメニュー項目が選択可能に表示されたメインメニュー画面を表示部312に表示してメニュー項目の選択操作を受付ける。
【0193】
そして、これらメインメニュー画面にて受付けたメニュー項目、例えば会員情報確認メニュー項目の操作を受付けた場合には、受付け会員情報に記憶されている来店ポイントや貯蓄玉数等の会員情報を、表示部312に表示する処理を実施する。尚、これらの表示部312への会員情報等の表示に際しては、後述する表示更新タイマがリセットされることで、表示更新タイマがタイマアップするまでの間において継続表示され、その後においては各告知映像が順次表示される。
【0194】
また、Sw1〜Sw6の監視状態において、遊技者(会員またはビジター)がデータスイッチ318を操作した場合には、該操作がSw2にて検知されてSw8に進み、台データ表示処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0195】
このSw8おいて起動された本実施例の台データ表示処理においては、まず、当該カードユニット3の装置IDと対応するパチンコ機2の台番号を含む台データ要求を、図示しないホールコンピュータに対して送信して、該ホールコンピュータから対応するパチンコ機2の台データ、具体的には、大当り回数や、大当り確率や、大当り間始動回数等のデータを取得して、該取得した台データを表示部312に表示する処理が実施される。尚、これら台データの表示部312への表示に際しては、後述する表示更新タイマがリセットされることで、表示更新タイマがタイマアップするまでの間において継続表示され、その後においては各告知映像が順次表示される。
【0196】
また、Sw1〜Sw6の監視状態において、表示部312における表示を告知映像に変更したり、表示部312に表示されている告知映像を次の告知映像に変更するための表示更新タイマがタイマアップした場合には、該タイマアップがSw3にて検知されてSw9に進み、図22に示す告知映像更新処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0197】
このSw9おいて起動された本実施例の告知映像更新処理においては、図22に示すように、まず、情報テーブルの稼働情報の項目に格納されているデータに基づいて、対応するパチンコ機2が稼働中であるか否かを判定する(Sj1)。
【0198】
そして、稼働中でない場合、つまり、会員カード或いはプリペイドカードのいずれも受付けておらず、且つ、遊技用残額も残存しておらず、更にアウト玉計数信号の入力があってから非稼働判定タイマに設定されている所定時間が経過している場合には、Sj5のステップに進んで、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDと、非稼働CM表示順序データ(図4(d))とに基づいて、表示部312に表示する告知映像のCM−IDを特定する。具体的には、非稼働CM表示順序データ(図4(d))において、表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDの順序の次順序に対応して記憶されているCM−IDを特定する。尚、表示CM−IDの項目にCM−IDが記憶されていない場合には、順序「1」のCM−IDを特定する。
【0199】
そして、Sj6のステップに進んで、該特定したCM−IDに対応する告知映像データ、すなわち、本実施例であれば、該CM−IDをファイル名に有する告知映像データを読み出して、表示部312に表示した後、該CM−IDを情報テーブルの表示CM−IDの項目に格納して情報テーブルを更新するとともに、表示更新タイマをリセットして該告知映像更新処理を終了する。
【0200】
一方、情報テーブルの稼働情報の項目に格納されているデータが「稼働中」である場合には、Sj1からSj2のステップに進み、受付け会員情報の記憶が有るか否か、つまり、当該遊技場にて発行されたハウス会員カードを受付け中であるか否かを判定する。
【0201】
ハウス会員カードを受付け中でない場合、つまり、プリペイドカードを受付け中か、或いは、他の遊技場にて発行された会員カードを受付け中の場合にはSj4のステップに進み、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDと、ビジターCM表示順序データ(図4(e))とに基づいて、表示部312に表示する告知映像のCM−IDを特定する。具体的には、ビジターCM表示順序データ(図4(e))において、表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDの順序の次順序に対応して記憶されているCM−IDを特定する。尚、表示CM−IDの項目にCM−IDが記憶されていない場合には、順序「1」のCM−IDを特定する。
【0202】
そして、Sj6のステップに進んで、該特定したCM−IDに対応する告知映像データ、すなわち、本実施例であれば、該CM−IDをファイル名に有する告知映像データを読み出して、表示部312に表示した後、該CM−IDを情報テーブルの表示CM−IDの項目に格納して情報テーブルを更新するとともに、表示更新タイマをリセットして該告知映像更新処理を終了する。
【0203】
また、ハウス会員カードを受付け中である場合には、Sj2からSj3のステップに進み、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDと、会員CM表示順序データ(図4(f))とに基づいて、表示部312に表示する告知映像のCM−IDを特定する。具体的には、ビジターCM表示順序データ(図4(f))において、表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDの順序の次順序に対応して記憶されているCM−IDを特定する。尚、表示CM−IDの項目にCM−IDが記憶されていない場合には、順序「1」のCM−IDを特定する。
【0204】
そして、Sj6のステップに進んで、該特定したCM−IDに対応する告知映像データ、すなわち、本実施例であれば、該CM−IDをファイル名に有する告知映像データを読み出して、表示部312に表示した後、該CM−IDを情報テーブルの表示CM−IDの項目に格納して情報テーブルを更新するとともに、表示更新タイマをリセットして該告知映像更新処理を終了する。
【0205】
つまり、本実施例のカードユニット3においては、表示更新タイマがタイマアップする毎、すなわち、表示更新タイマに設定されている所定時間が経過する毎に、告知映像更新処理が実施されることで、ハウス会員カードを受付け中の場合には、本発明の会員告知情報特定手段となる会員CM表示順序データ更新処理にて、当該会員遊技者に告知する告知映像として特定されて会員CM表示順序データに登録された各CM−IDの告知映像が、会員CM表示順序データの設定順に表示部312に表示され、稼働中であってハウス会員カードを受付けていない場合にはビジターCM表示順序データの設定順に、稼働中において告知される各告知映像が順次表示され、非稼働中である場合には、非稼働CM表示順序データの設定順に、非稼働中において告知される各告知映像が順次表示されるようになる。
【0206】
尚、これら表示部312に告知映像を表示する場合には、図26(a)や図27(a)に示すように、表示画面の下方位置に「詳細情報」の選択入力部が、遊技者が選択操作可能に表示される。
【0207】
つまり、本実施例のカードユニット3の表示部312には、遊技場(店舗)において遊技者(来店者)に対し告知映像(告知情報)が表示されており、該表示部312が本発明の表示手段を構成するとともに、該表示部312を備えるカードユニット3が本発明における情報表示装置に該当する。
【0208】
また、本実施例のカードユニット3は、告知映像更新処理において、稼働状況判定手段を成す後述する稼働情報更新処理による判定結果、すなわち、該稼働情報更新処理にて更新された稼働情報が稼働状態を示す「稼働中」であるときには、本発明の分類設定手段となる管理サーバ14のCM情報設定画面にて、告知条件として稼働中が設定された稼働告知映像(稼働告知情報)を表示部312に表示する一方、稼働情報更新処理にて更新された稼働情報が非稼働状態を示す「非稼働中」であるときには、本発明の分類設定手段となる管理サーバ14のCM情報設定画面にて、告知条件として非稼働中が設定された非稼働告知映像(非稼働告知情報)を表示部312に表示している。
【0209】
また、Sw1〜Sw6の監視状態において、遊技者(会員またはビジター)が、前述の告知映像更新処理にて表示部312に表示された各告知映像における「詳細情報」の選択入力部を操作した場合には、該操作がSw4にて検知されてSw10に進み、図23に示す詳細情報提供処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0210】
このSw10おいて起動された本実施例の詳細情報提供処理においては、図23に示すように、前述の表示更新タイマを一時停止させた後(St1)、表示部312に表示中の告知映像の詳細情報提供形態としてユニット表示が設定されているか否かを判定する(St2)。具体的には、CMデータテーブルにおいて、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDと同一のCM−IDに対応する詳細情報提供形態の項目に格納されているデータが「ユニット表示」であるか否かを判定する。
【0211】
そして、表示中の告知映像(CM)の詳細情報提供形態としてユニット表示が設定されている場合には、St17のステップに進んで、表示中の告知映像(CM)のCM−IDに対応する詳細テキスト、すなわち、本実施例であれば、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDをファイル名に有する詳細テキストデータを読み出して、表示部312に表示した後、St18のステップに進んで、St1にて一時停止させた表示更新タイマをリセットして該詳細情報提供処理を終了することで、遊技者が何らかの操作をしない限り、表示更新タイマがタイマアップするまでの期間において詳細テキストデータが表示部312に継続表示される。
【0212】
つまり、本実施例のカードユニット3は、所定操作時点となる「詳細情報」の選択入力部の選択入力時点において表示部312に表示している告知映像(告知情報)に対応する詳細情報が、表示部312に表示する設定、すなわち、詳細情報提供形態としてユニット表示が設定されている告知映像(告知情報)の詳細テキストデータであるときには、該詳細テキストデータを表示部312に表示する。
【0213】
一方、表示部312に表示中の告知映像の詳細情報提供形態としてユニット表示が設定されていない場合、つまり、CMデータテーブルにおいて、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDと同一のCM−IDに対応する詳細情報提供形態の項目に格納されているデータが「電子メール」である場合には、St2からSt3のステップに進んで、会員カード(当該遊技場にて発行されたハウス会員カード)を受付け中であるか否かを、具体的には、受付け会員情報の記憶が有るか否かに基づいて判定する。
【0214】
受付け会員情報の記憶が有る場合、つまりハウス会員カードを受付け中である場合には、St19に進んで、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−ID、つまり、表示中の告知映像(CM)のCM−IDを、会員CM表示順序データから削除することで、後述するように詳細メールにて詳細情報が提供される当該告知映像(CM)が、その後においても繰返し表示部312に不必要に表示されてしまうことがなく、詳細情報が要求されていない他の告知映像(CM)の表示頻度を向上できるようにする。
【0215】
そして、St9のステップに進み、表示部312に「処理中」を示すメッセージ表示を開始した後、表示中の告知映像(CM)のCM−IDを、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDから特定し、該特定したCM−IDと受付け中の会員カードの会員カードID、具体的には情報テーブルの受付カードIDの項目に格納されている会員カードIDとを含む会員詳細メール要求を、システムコントローラ110に対して送信し(St10)、St9のステップにて開始した「処理中」表示を終了し(St15)、更に表示更新タイマをタイマアップさせることで(St16)、Sw9の告知映像更新処理を起動させて、該詳細情報が要求された告知映像(CM)のCM−IDに次いで会員CM表示順序データに記憶されているCM−IDの告知映像(CM)を表示部312に表示させるようにして、該詳細情報提供処理を終了する。
【0216】
このように制御ユニット328が制御動作を行うことで表示部312には、ハウス会員カードを受付け中において、図26(a)に示すように、例えば、CM−IDがCM−0002であるタバコAの告知映像(CM)が表示部312に表示されている状態において、該告知映像(CM)の表示画面の下方位置に表示されている「詳細情報」の選択入力部を会員遊技者が選択操作することで、図26(b)に示すように、表示部312には、「只今、処理中…」のメッセージが表示されて、詳細情報、つまり、限定ストラップをもらうための必要事項等を含む詳細メールが会員登録時に記入した自己の電子メールアドレスに送信される旨が報知される。
【0217】
そして、前述のようにSt16におけるタイマアップに基づきSw9の告知映像更新処理が起動されて実施されることにより、会員CM表示順序データにおいて、CM−IDがCM−0002に次ぐ順序である順序3に対応するCM−IDがCM−0001の○×ドリンクの告知映像(CM)が表示部312に表示される。
【0218】
また、受付け会員情報の記憶が無い場合、つまりハウス会員カードを受付け中でない場合には、St4に進んで、図27(b)に示すように、会員カードのカード挿入口309への挿入、電子マネー通信部332へのICタグ18の近接、お財布機能を有する携帯電話機5の近接を促す案内メッセージを、表示部312に告知映像(CM)の表示画面に上重して表示する。
【0219】
そして、St5〜St7の各ステップを巡回実施することで、会員カードの挿入、ICタグ18の近接によるタグIDの受信、携帯電話機5の近接による非接触ICのチップIDの受信を検知する待機状態となる。尚、タグIDとチップIDとは、異なる特有の配列形態のIDとされており、これらをその配列形態から識別できるようになっている。
【0220】
このSt5〜St7の待機状態において、遊技者が、会員カード(当該遊技場のハウス会員カードであっても他の遊技場で発行された会員カードでも良い)をカード挿入口309に挿入した場合には、該会員カードの挿入がSt5にて検知されてSt8に進み、該挿入された会員カードに記憶されている会員カードIDを内部カードリーダライタ327にて読み出す。
【0221】
そして、St9のステップに進み、表示部312に「処理中」を示すメッセージ表示を開始した後、表示中の告知映像(CM)のCM−IDを、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDから特定し、該特定したCM−IDとSt8にて会員カードから読み出した会員カードIDとを含む会員詳細メール要求を、システムコントローラ110に対して送信し(St10)、St9のステップにて開始した「処理中」表示を終了し(St15)、更に表示更新タイマをタイマアップさせることで(St16)、Sw9の告知映像更新処理を起動させて、該詳細情報が要求された告知映像(CM)のCM−IDに次いでビジターCM表示順序データに記憶されているCM−IDの告知映像(CM)を表示部312に表示させるようにして、該詳細情報提供処理を終了する。
【0222】
このように制御ユニット328が制御動作を行うことで表示部312には、ハウス会員カードを受付け中でない状態、つまり、プリペイドカード或いは他の遊技場の会員カードを受付け中であるか、あるいは、受付け中のカードがなくて遊技用残額が存在するか、あるいは遊技用残額が存在しないがアウト玉計数信号が非入力となって所定時間が未経過である稼働状態において、図27(a)に示すように、例えば、CM−IDがCM−0004である通信会社Bの告知映像(CM)が表示部312に表示されている状態において、該告知映像(CM)の表示画面の下方位置に表示されている「詳細情報」の選択入力部が選択操作されることで、図27(b)に示すように、表示部312には、前述のSt4のステップに伴う案内メッセージが表示部312に表示され、該案内メッセージが表示されている状態において会員カードを挿入することで、図26(b)に示すメッセージと同一のメッセージが表示されて、詳細情報、つまり、無料キャンペーンの期間や条件等を含む詳細メールが、会員登録時に記入した自己の電子メールアドレスに送信される旨が報知される。
【0223】
そして、前述のようにSt16におけるタイマアップに基づきSw9の告知映像更新処理が起動されて実施されることにより、ビジターCM表示順序データにおいて、CM−IDがCM−0004に次ぐ順序である順序4に対応するCM−IDがCM−0005の新型ゲーム機の告知映像(CM)が表示部312に表示される。
【0224】
また、St5〜St7の待機状態において、電子マネー通信部332へのICタグ18の近接によるタグIDの受信があった場合には、該タグIDの受信がSt6にて検知されてSt11に進み、図27(c)に示すように、表示部312に「処理中」を示すメッセージ表示を開始した後、表示中の告知映像(CM)のCM−IDを、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDから特定し、該特定したCM−IDと、受信したタグIDとを含むタグ詳細メール要求を、システムコントローラ110に対して送信した後(St12)、St11のステップにて開始した「処理中」表示を終了し(St15)、更に表示更新タイマをタイマアップさせることで(St16)、Sw9の告知映像更新処理を起動させて、該詳細情報が要求された告知映像(CM)のCM−IDに次いでビジターCM表示順序データに記憶されているCM−IDの告知映像(CM)を表示部312に表示させるようにして、該詳細情報提供処理を終了する。
【0225】
このように制御ユニット328が制御動作を行うことで表示部312には、ハウス会員カードを受付け中でない状態、つまり、プリペイドカード或いは他の遊技場の会員カードを受付け中であるか、あるいは、受付け中のカードがなくて遊技用残額が存在するか、あるいは遊技用残額が存在しないがアウト玉計数信号が非入力となって所定時間が未経過である稼働状態において、図27(a)に示すように、例えば、CM−IDがCM−0004である通信会社Bの告知映像(CM)が表示部312に表示されている状態において、該告知映像(CM)の表示画面の下方位置に表示されている「詳細情報」の選択入力部が選択操作されることで、図27(b)に示すように、表示部312には、前述のSt4のステップに伴う案内メッセージが表示部312に表示され、該案内メッセージが表示されている状態においてICタグ18を電子マネー通信部332に近接させることで、図27(c)に示すように、「只今、処理中…」のメッセージが表示されて、詳細情報、つまり、無料キャンペーンの期間や条件等を含む詳細メールが、ICタグ18の利用登録時に登録した自己の電子メールアドレスに送信される旨が報知される。
【0226】
そして、前述のようにSt16におけるタイマアップに基づきSw9の告知映像更新処理が起動されて実施されることにより、ビジターCM表示順序データにおいて、CM−IDがCM−0004に次ぐ順序である順序4に対応するCM−IDがCM−0005の新型ゲーム機の告知映像(CM)が表示部312に表示される。
【0227】
つまり、本実施例のカードユニット3が実施する詳細情報提供処理においては、会員カード(会員用記録媒体)を内部カードリーダライタ327(会員記録媒体読み出し手段)に受付けているときに、詳細情報を要求するための所定操作となる「詳細情報」の選択入力を会員遊技者から受付けたことに基づいて、当該操作時点において表示部312(表示手段)に表示している告知映像(告知情報)のCM−ID(告知情報特定情報)と該受付けている会員カードの会員識別情報である会員カードIDとを含む詳細情報配信要求(となる会員詳細メール要求を管理サーバ14に送信し、会員カード(会員用記録媒体)を内部カードリーダライタ327(会員記録媒体読み出し手段)に受付けていないときに、詳細情報を要求するための所定操作となる「詳細情報」の選択入力を登録利用者から受付けたこと、並びに外部カードリーダライタ330(記録媒体読取手段)にてICタグ18(記録媒体)を受付けたことに基づいて、該操作時点において表示している告知映像(告知情報)のCM−ID(告知情報特定情報)と該受付けたICタグ18(記録媒体)から読み取ったタグID(記録媒体識別情報)とを含むタグ詳細メール要求(詳細情報配信要求)を管理サーバ14に送信している。
【0228】
また、St5〜St7の待機状態において、電子マネー通信部332への携帯電話機5の近接によるチップIDの受信があった場合には、該チップIDの受信がSt7にて検知されてSt13に進み、図27(d)に示すように、表示部312に「処理中」を示すメッセージ表示を開始した後、表示中の告知映像(CM)のCM−IDを、情報テーブルの表示CM−IDの項目に記憶されているCM−IDから特定するとともに、該CM−IDに対応してCMデータテーブルに記憶されているURLを特定し、該特定したURLを外部カードリーダライタ330を通じて携帯電話機5(非接触ICチップ)に返信した後(St14)、St13のステップにて開始した「処理中」表示を終了し(St15)、更に表示更新タイマをタイマアップさせることで(St16)、Sw9の告知映像更新処理を起動させて、該詳細情報が要求された告知映像(CM)のCM−IDに次いでビジターCM表示順序データに記憶されているCM−IDの告知映像(CM)を表示部312に表示させるようにして、該詳細情報提供処理を終了する。
【0229】
つまり、本実施例のカードユニット3は、本発明における携帯端末通信手段となる外部カードリーダライタ330に携帯電話機5を受付けたことに基づいて、当該受付時点において表示部312に表示している告知映像(告知情報)の詳細情報が公開されているホームページへのアクセスを可能とするURL(アクセス情報)を、該受付けた携帯電話機5に外部カードリーダライタ330を通じて送信している。
【0230】
尚、これらURLの返信を受けて携帯電話機5では、搭載されている閲覧アプリケーションにより、該受信したURLのホームページにアクセスして、該ホームページを表示することにより、該携帯電話機5の所有者は、詳細メールの受信を待つことなく、ホームページに掲載されている詳細情報を素早く入手することができる。
【0231】
このように制御ユニット328が制御動作を行うことで表示部312には、ハウス会員カードを受付け中でない状態、つまり、プリペイドカード或いは他の遊技場の会員カードを受付け中であるか、あるいは、受付け中のカードがなくて遊技用残額が存在するか、あるいは遊技用残額が存在しないがアウト玉計数信号が非入力となって所定時間が未経過である稼働状態において、図27(a)に示すように、例えば、CM−IDがCM−0004である通信会社Bの告知映像(CM)が表示部312に表示されている状態において、該告知映像(CM)の表示画面の下方位置に表示されている「詳細情報」の選択入力部が選択操作されることで、図27(b)に示すように、表示部312には、前述のSt4のステップに伴う案内メッセージが表示部312に表示され、該案内メッセージが表示されている状態において携帯電話機5を電子マネー通信部332に近接させることで、図27(d)に示すように、「只今、処理中…」のメッセージが表示されて、詳細情報、つまり、無料キャンペーンの期間や条件等が掲載されたホームページのURLが携帯電話機5に転送される旨が報知される一方、携帯電話機5の表示部には、転送されたURLの詳細情報を含むホームページが表示されるようになる。
【0232】
そして、前述のようにSt16におけるタイマアップに基づきSw9の告知映像更新処理が起動されて実施されることにより、ビジターCM表示順序データにおいて、CM−IDがCM−0004に次ぐ順序である順序4に対応するCM−IDがCM−0005の新型ゲーム機の告知映像(CM)が表示部312に表示される。
【0233】
このようにして、詳細情報提供処理にてシステムコントローラ110に送信された会員詳細メール要求並びにタグ詳細メール要求は、該システムコントローラ110にて管理サーバ14に中継されることにより、管理サーバ14において、図29の詳細メール送信処理が実施される。
【0234】
この本実施例の詳細メール送信処理においては、図29に示すように、まず、受信した詳細メール要求に含まれるCM−IDに対応する詳細テキストデータを特定する(Sm1)。具体的に本実施例であれば、詳細テキストデータのファイル名に該詳細テキストデータが対応する告知映像(CM)のCM−IDが付与されているので、受信した詳細メール要求に含まれるCM−IDのファイル名が付与されている詳細テキストデータを特定する。
【0235】
そして、Sm2のステップに進んで、受信した詳細メール要求が、会員詳細メール要求であるか否かを判定し、会員詳細メール要求である場合にはSm3のステップに進んで、遊技場別会員情報データベースにおいて、受信した会員詳細メール要求に含まれる会員カードIDに対応して記憶されている電子メールアドレスを特定した後、Sm4のステップに進んで、該特定した電子メールアドレスに対し、Sm1のステップにて特定した詳細テキストデータを含む詳細メールを生成して送信して、該詳細メール送信処理を終了する。
【0236】
一方、受信した詳細メール要求が、タグ詳細メール要求である場合には、Sm2からSm5のステップに進んで、遊技場別会員情報データベースまたはタグ情報テーブルにおいて、受信したタグ詳細メール要求に含まれるタグIDに対応して記憶されている電子メールアドレスを特定した後、Sm4のステップに進んで、該特定した電子メールアドレスに対し、Sm1のステップにて特定した詳細テキストデータを含む詳細メールを生成して送信して、該詳細メール送信処理を終了する。
【0237】
つまり、本実施例の管理サーバ14が実施する詳細メール送信処理においては、告知映像(告知情報)に関する詳細情報を含む詳細メールを、来店者の電子メールアドレスに送信しており、広告管理サーバ16とともに該管理サーバ14によって、本発明にける詳細情報送信サービスが提供されている。
【0238】
更に、本実施例の管理サーバ14が実施する詳細メール送信処理においては、詳細情報配信要求となる会員詳細メール要求或いはタグ詳細メール要求を受信したことを条件として、該受信した会員詳細メール要求或いはタグ詳細メール要求に含まれるCM−ID(告知情報特定情報)に対応付けて、CM情報テーブルに記憶されている詳細テキストデータのファイル名から特定される詳細情報を含む電子メール(詳細メール)を、該受信した会員詳細メール要求或いはタグ詳細メール要求に含まれる会員カードID(会員識別情報)若しくはタグID(記録媒体識別情報)に対応付けて管理されている電子メールアドレスに対して送信している。
【0239】
次に、前述の割込監視処理のSw1〜Sw6の監視状態において、アウト玉計数器26からアウト玉計数信号が入力された場合には、該アウト玉計数信号の入力がSw5にて検知されてSw11に進み、図24に示す非稼働判定タイマリセット処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0240】
このSw11おいて起動された本実施例の非稼働判定タイマリセット処理においては、図24に示すように、まず、非稼働判定タイマをリセットした後(Sp1)、情報テーブルの稼働情報の項目に格納されているデータに基づいて、対応するパチンコ機2の稼働・非稼働を判定する(Sp2)。
【0241】
稼働情報に「稼働中」が格納されている場合、つまり、対応するパチンコ機2が稼働中である場合には、該非稼働判定タイマリセット処理を終了する一方、稼働情報に「非稼働中」が格納されている場合、つまり、対応するパチンコ機2が非稼働中である場合には、対応するパチンコ機2において新たに遊技が開始されたものと判断して、情報テーブルの稼働情報の項目に「稼働中」を格納するとともに(Sp3)、情報テーブルの表示CM−IDに格納されているCM−IDを消去して情報テーブルを更新して(Sp4)、該非稼働判定タイマリセット処理を終了することにより、非稼働状態において表示部312に表示されていた告知映像(CM)のCM−IDに影響されることなく、ビジターCM表示順序データの先頭順序に記憶されているCM−IDの告知映像(CM)から、順次、表示部312に表示されるようになる。
【0242】
また、割込監視処理のSw1〜Sw6の監視状態において、非稼働判定タイマがタイマアップした場合には、該タイマアップがSw6にて検知されてSw12に進み、図25に示す稼働情報更新処理を起動させた後、Sw1〜Sw6の監視状態に戻る。
【0243】
このSw12おいて起動された本実施例の稼働情報更新処理においては、図25に示すように、まず、会員カードあるいはプリペイドカードのいずれかのカードを受付け中であるか否かを判定するとともに(Sq1)、カードを受付け中で無ければSq2のステップに進んで、さらに遊技用残額が情報テーブルに存在するか否かを判定する。
【0244】
そして、遊技用残額が情報テーブルに存在しない場合、つまり、いずれのカードの受付けがなく、かつ遊技用残額も無い状態において、アウト玉計数信号の入力が無くなってから非稼働判定タイマに設定されている所定時間が経過して非稼働判定タイマがタイマアップしたと判断される場合には、対応するパチンコ機2の稼働状態を非稼働となったと判定して、情報テーブルの稼働情報の項目に「非稼働」を格納するとともに(Sq3)、情報テーブルの表示CM−IDに格納されているCM−IDを消去して情報テーブルを更新して(Sq4)、該稼働情報更新処理を終了することにより、稼働状態において表示部312に表示されていた告知映像(CM)のCM−IDに影響されることなく、非稼働CM表示順序データの先頭順序に記憶されているCM−IDの告知映像(CM)から、順次、表示部312に表示されるようになる。
【0245】
つまり、本実施例の制御ユニット328が実施例する稼働情報更新処理においては、対応するパチンコ機2(遊技機)の稼働・非稼働を判定しており、該稼働情報更新処理を実施する制御ユニット328により、本発明における稼働状況判定手段が形成されている。
【0246】
以上のように、本実施例によれば、店舗において既に会員登録した会員は、改めて他の遊技場(店舗)で会員登録を行ったり、詳細情報送信サービスへ利用登録を行うことなく、自身の会員カードを使用して、会員登録した遊技場(店舗)以外の他の遊技場(店舗)においても詳細情報を取得できるので、会員の利便性を向上できるとともに、個人情報(属性情報)を提供して会員登録までは行いたくないが詳細情報を入手したい人(ビジター)も、詳細情報送信サービスの利用登録をすることで付与されるICタグを使用して、各遊技場(店舗)にて詳細情報を取得できるので、会員以外のビジターの利便性も向上できる。
【0247】
また、前記実施例によれば、タグ情報テーブル更新処理並びに会員情報データベース更新処理を管理サーバ14が実施することで、重複して同一の電子メールアドレスが管理(記憶)されることがないので、不必要に記憶容量が大きくなることを防止できる。
【0248】
また、前記実施例によれば、管理サーバ14において、遊技機の稼働中に見合った告知情報(CM)を、告知条件として「稼働中」が設定されている稼働告知情報とし、遊技機の非稼働中に見合った告知情報を告知条件として「非稼働中」が設定されている非稼働告知情報とすることで、遊技機の稼働中・非稼働中、すなわち、遊技者(来店者)の遊技中・非遊技中の遊技状況に応じた適切な告知映像(告知情報)を表示して告知することができる。
【0249】
また、前記実施例によれば、詳細情報の内容によっては、該詳細情報を電子メールにて提供する必要がなく、且つ、その場において来店者に提供することが好ましいものもあるので、これらの詳細情報をカードユニット3の表示部312(表示手段)に表示する詳細情報、すなわち、詳細情報提供形態として「ユニット表示」を設定することで、不必要な電子メールの送信を低減できるとともに、迅速性を要する詳細情報を迅速に来店者に提供できる。
【0250】
また、前記実施例によれば、会員情報が合致する告知条件、例えば、会員が男性であれば、男性に見合った「タバコA」の広告映像(告知情報)が表示されるので、男性に女性用の商品等に関する告知したり、逆に、女性に男性用の商品等に関する告知をするように、会員に不適切な告知をすることを極力回避でき、効率のよい告知を実施することができる。
【0251】
また、前記実施例によれば、インターネット接続機能を有する携帯端末である携帯電話機5を所持する来店者は、詳細情報を含む電子メール(詳細メール)に代えて、該携帯電話機5にカードユニット3(情報表示装置)からURL(アクセス情報)が送信されるので、当該URL(アクセス情報)から詳細情報を公開しているホームページへアクセスでき、詳細情報を含む電子メール(詳細メール)の受信を待つことなく、素早く詳細情報を入手することができる。
【0252】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0253】
例えば、前記実施例では、表示手段となる表示部312が、カードユニット3に取り付けられている例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示手段を、例えば、遊技島の前面上部に設けられている幕板に、パチンコ機2に対応して設けるようにしても良い。
【0254】
また、前記実施例では、表示手段となる表示部312と、会員記録媒体読み出し手段となる内部カードリーダライタ327と、記録媒体読取手段となる外部カードリーダライタ330の全てを備えるカードユニット3を情報提供装置として用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示手段を成す表示装置と、会員記録媒体読み出し手段となるカードリーダライタユニットと、記録媒体読取手段となるタグリーダライタユニットとを、別個に設けて情報提供装置を構成してもよい。
【0255】
また、前記実施例では、告知情報をCMポスターの画像である告知映像としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら告知情報は映像でなくても良いし、更には、CM以外、例えば、住所や電話番号や電子メールアドレス等の会員情報の変更があった場合の登録情報の変更するための変更方法に関する詳細情報を案内する告知情報であっても良いし、非常時の避難についての詳細情報を提供するための告知情報であっても良い。
【0256】
また、前記実施例では、会員を個々に識別可能な会員識別情報として、会員カードに予め固有に付与されて記憶された会員カードIDを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員カード表面に表記されて会員や第三者に認識される可能性のある会員IDとして会員カードIDを用いることによる管理上の危険性を低減するため等を目的として、これら会員カードIDに代えて、各遊技場において各会員に固有の会員IDを付与し、該会員IDを会員カードIDと併せて会員カードに記憶させるようにしても良い。
【0257】
また、前記実施例では、ICタグ18と携帯電話機5(非接触ICチップ)とを、共通の外部カードリーダライタ330にて受付けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらICタグ18を受付けてタグIDの読み取りを行うユニットと、携帯電話機5(非接触ICチップ)を受付けて、該携帯電話機5(非接触ICチップ)との近距離非接触データ通信を実施するユニットとを、個別に設けるようにしても良い。
【0258】
また、前記実施例では、アクセス情報となるURLを、外部カードリーダライタ330を介して携帯電話機5(非接触ICチップ)に送信しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらアクセス情報となるURLを、携帯電話機が赤外線通信部を有していれば、これら赤外線通信部を通じて送信しても良いし、更には、携帯電話機が外部との有線通信部を有していれば、該有線通信部を通じて送信しても良い。
【0259】
また、前記実施例では、情報提供装置を、遊技場に設置されたパチンコ機2に1対1に対応して設けられているカードユニット3としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら情報提供装置を、遊技場内の所定位置に設けられて、該遊技場内に設置されている遊技機の遊技情報等を来店者に提供するための情報提供端末としても良い。
【0260】
また、前記実施例では、告知映像データ(ファイル)や詳細テキストデータ(ファイル)を、起動処理においてシステムコントローラ110からCMデータとして各カードユニット3に配信して、カードユニット3のRAM328bに予め記憶しておくようにしており、このようにすることは、営業中においてシステムコントローラ110との通信状態がオフラインとなった場合でも、告知映像の表示や、詳細情報の表示を継続して実施できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら告知映像データ(ファイル)や詳細テキストデータ(ファイル)を、カードユニット3において表示する毎に、システムコントローラ110や管理サーバ14から取得して、表示部312に表示するようにしても良い。
【0261】
また、前記実施例では、ハウス会員カードの受付け時において、カードユニット3がシステムコントローラ110から会員情報を取得して、当該会員に対して告知する告知映像(告知情報)を、所得した会員情報と、CMデータテーブルの告知条件とに基づいて特定し、特定した告知映像(告知情報)を当該会員に告知するために会員CM表示順序データに記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら、カードユニット3にて受付け中の会員に合致する告知映像(告知情報)を、システムコントローラ110や管理サーバ14において特定して会員CM表示順序データを生成し、該会員CM表示順序データをカードユニット3に送信するようにしても良い。
【0262】
更には、カードユニット3にて受付け中の会員に合致する告知映像(告知情報)を、システムコントローラ110や管理サーバ14において特定して会員CM表示順序データを生成しておき、該生成した会員CM表示順序データに基づく表示順に、順次告知映像データ(ファイル)をカードユニット3に送信して、カードユニット3の表示部に表示させるようにしても良く、この場合においては、告知条件記憶手段となるCMデータテーブルをカードユニット3のRAM328bに記憶させておく必要はないので、この場合においては、システムコントローラ110や管理サーバ14が本発明における告知条件記憶手段を構成することになる。
【0263】
また、前記実施例では、内部カードリーダライタ327にハウス会員カードを受付けていない状況において、詳細情報を遊技者(来店者)が入手するためには、告知映像が表示されている表示部312の「詳細情報」の選択操作を実施した後、会員カードやICタグ18や携帯電話機5の受付けを実施することにより、会員詳細メール要求やタグ詳細メール要求の送信や、URLの送信が実施されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示部312の「詳細情報」の選択操作の受付けを省略して、告知映像が表示部312に表示されている状態にて会員カードやICタグ18や携帯電話機5を受付けることにより、会員詳細メール要求やタグ詳細メール要求の送信や、URLの送信を実施するようにしても良く、この場合にあっては、本発明における詳細情報を要求するための所定操作としては、会員カードやICタグ18や携帯電話機5を受付けるための会員カードの挿入や、ICタグ18の近接や、携帯電話機5の近接が該当することとなる。
【0264】
また、前記実施例では、告知条件となる「女性会員」や「男性会員」等の設定を、広告管理サーバ16側において実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの設定や変更も、管理サーバ14のCM情報設定画面にて実施するようにしても良い。
【0265】
また、前記実施例においては、店舗を遊技場としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、店舗をゲームセンタとしたり、或いは、店舗をカジノや競馬場やビデオやDVDのレンタル店としても良い。
【0266】
また、前記実施例においては、システムコントローラ110において、会員カードやプリペイドカードの管理と会員情報の管理とを実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員カードやプリペイドカードの管理を専ら実施するコンピュータと、会員情報の管理を専ら実施するコンピュータとを個別に設けるようにしても良い。
【0267】
また、前記実施例においては、管理サーバ14へのアクセス頻度を低減するために、各遊技場にシステムコントローラ110を設置しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらシステムコントローラ110を有しない構成としても良く、この場合には、システムコントローラ110の機能は全て管理サーバ14が有することになる。
【0268】
また、前記実施例では、管理サーバ14自身が詳細メールを送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら管理サーバ14以外に詳細メールを送信するためのメールサーバを個別に設けて、これらメールサーバから詳細メール送信させる処理、例えば、詳細テキストデータのファイル名と、特定した詳細メールの送信先アドレスとを含む送信指示をメールサーバに出力して詳細メール送信させるようにしても良い。
【0269】
また、前記実施例では、告知映像データ(ファイル)や詳細テキストデータ(ファイル)をシステムコントローラ110から、接続確認要求の受信に応じて各カードユニット3に送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら告知映像データ(ファイル)や詳細テキストデータ(ファイル)を、記録媒体であるメモリカード等に記憶しておき、該メモリカードを各カードユニット3に装着して各カードユニット3に記憶させるようにしても良い。
【0270】
また、前記実施例では、記録媒体としてICタグ18を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、IDを読み取り可能に記憶できるものであれば足り、これらICタグ18以外に、例えば、磁気カードであっても良い。
【0271】
また、前記実施例では、詳細情報特定情報として詳細テキストデータのファイル名を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら詳細情報特定情報としては、例えば、広告管理サーバ16に記憶されている詳細テキストデータへアクセスするためのアクセスデータであっても良い。
【0272】
また、前記実施例では、管理サーバ14において、詳細情報提供形態の分類設定を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら分類設定を各遊技場(店舗)に設けられているシステムコントローラ110にて実施するようにしても良い。
【0273】
また、前記実施例では、各カードユニットが対応するパチンコ機2(遊技機)の稼働状況の判定を、各カードユニット3にて実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの稼働判定を、カードユニット3からアウト玉計数信号の入力を示す情報等をシステムコントローラ110や管理サーバ14に送信して、該システムコントローラ110や管理サーバ14において実施するようにしても良い。
【0274】
また、前記実施例では、管理サーバ14と広告管理サーバ16とを個別に設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら管理サーバ14と広告管理サーバ16とを1つのサーバコンピュータにて形成しても良い。
【0275】
また、前記実施例では、カードユニット3において「詳細情報」の選択操作が実施されると、該操作時点の告知映像(告知情報)の詳細情報の提供形態が「電子メール」であるか「ユニット表示」であるかを該カードユニット3側において特定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら操作時点の告知映像(告知情報)のCM−IDをシステムコントローラ110に送信し、システムコントローラ110側において、該CM−IDの告知映像(告知情報)の詳細情報の提供形態を特定し、提供形態が「電子メール」である場合には、管理サーバ14に対して会員詳細メール要求或いはタグ詳細メール要求を送信する一方、提供形態が「ユニット表示」である場合には、該カードユニット3に詳細テキストデータを送信するようにすることで、カードユニット3に予め詳細テキストデータを記憶しておく必要がないように構成しても良い。
【0276】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、
各店舗(遊技場)において来店者に対し告知情報(告知映像)を表示する表示手段(表示部312)を有する情報表示装置(カードユニット3)と、当該告知情報に関する詳細情報を前記来店者の電子メールアドレスに送信する詳細情報送信サービスを提供する管理サーバ14と、を備える情報提供システムにおいて、
前記情報表示装置は、
各店舗における会員を個々に識別可能な会員識別情報(会員カードID)が記録され、当該会員が会員登録を行った店舗にて発行される会員用記録媒体(会員カード)を受付けて、該会員用記録媒体に記録されている前記会員識別情報を含む記録情報を少なくとも読み出す会員記録媒体読み出し手段(内部カードリーダライタ327)と、
前記管理サーバ14への前記詳細情報送信サービスの利用登録を行った登録利用者に付与される記録媒体(ICタグ18)を受付けて、該受付けた記録媒体に記憶されている当該記録媒体を個々に識別可能な記録媒体識別情報(タグID)を読み取る記録媒体読取手段(外部カードリーダライタ330)と、
を有し、
前記管理サーバ14は、
各店舗に設置された前記情報表示装置にデータ通信可能に接続され、
前記会員識別情報に対応付けて当該会員の電子メールアドレスを少なくとも含む会員情報を管理し、前記記録媒体識別情報に対応付けて該記録媒体識別情報が記憶された記録媒体が付与された登録利用者の電子メールアドレスを管理するとともに、前記告知情報を特定可能な告知情報特定情報(CM−ID)に対応付けて当該告知情報に関する詳細情報を特定可能な詳細情報特定情報(詳細テキストデータのファイル名)を記憶し、
前記情報表示装置は、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けているときに、詳細情報を要求するための所定操作(「詳細情報」の選択入力)を会員から受付けたことに基づいて、当該操作時点において前記表示手段に表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けている会員用記録媒体の会員識別情報とを含む詳細情報配信要求(会員詳細メール要求)を前記管理サーバ14に送信し、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けていないときに、前記記録媒体読取手段にて記録媒体を受付けたことに基づいて、該操作時点において表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けた記録媒体から読み取った記録媒体識別情報とを含む詳細情報配信要求(タグ詳細メール要求)を前記管理サーバ14に送信し、
前記管理サーバ14は、前記詳細情報配信要求を受信したことを条件として、該受信した詳細情報配信要求に含まれる告知情報特定情報に対応付けて記憶されている詳細情報特定情報から特定される詳細情報を含む電子メール(詳細メール)を、該受信した詳細情報配信要求に含まれる会員識別情報若しくは記録媒体識別情報に対応付けて管理されている電子メールアドレスに対して送信するための処理を行う。
【0277】
本発明の請求項2は、
前記管理サーバ14は、新たに管理される電子メールアドレスが既に会員識別情報(会員カードID)に対応付けて管理されているか否かを判定し、既に管理されていると判定したときに、既に管理されている電子メールアドレスに対応付けて新たな会員識別情報若しくは記録媒体識別情報(タグID)を管理する。
【0278】
本発明の請求項3は、
前記情報表示装置(カードユニット3)は、前記店舗としての遊技場に設置された遊技機(パチンコ機2)に対応して設けられており、
前記遊技機の稼働・非稼働を判定する稼働状況判定手段(制御ユニット328;稼働情報更新処理)と、
前記告知情報(告知映像)を稼働状態において来店者に告知する稼働告知情報(告知条件として「稼働中」や「男性会員」や「女性会員」が設定されているCM−IDの告知映像)と、非稼働状態において来店者に告知する非稼働告知情報(告知条件として「非稼働中」が設定されているCM−IDの告知映像)とに分類設定する分類設定手段(管理サーバ14;CM情報設定画面)と、
を備え、
前記情報表示装置は、前記稼働状況判定手段による判定結果が稼働状態であるときには、
前記分類設定手段にて設定された前記稼働告知情報を前記表示手段(表示部312)に表示する一方、前記稼働状況判定手段による判定結果が非稼働状態であるときには、前記分類設定手段にて設定された前記非稼働告知情報を前記表示手段に表示する。
【0279】
本発明の請求項4は、
前記詳細情報(詳細テキストデータ)を、前記電子メール(詳細メール)にて送信するか或いは前記表示手段(表示部312)に表示するかを各詳細情報毎に設定する提供形態設定手段(管理サーバ14;CM情報設定画面)を備え、
前記情報表示装置(カードユニット3)は、前記提供形態設定手段にて前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報を取得する詳細情報取得手段(制御ユニット328;起動処理)と、前記所定操作の操作時点において前記表示手段に表示している告知情報(告知映像)に対応する詳細情報が、前記提供形態設定手段により前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報であるときには、該詳細情報を前記表示手段に表示する。
【0280】
本発明の請求項5は、
各告知情報(告知映像)の告知を行う会員に関する告知条件を記憶する告知条件記憶手段(RAM328b;CMデータテーブル)をさらに備え、
前記会員記録媒体読み出し手段(内部カードリーダライタ327)に受付けている前記会員用記録媒体(会員カード)の会員識別情報(会員カードID)に対応付けて前記管理サーバ14にて管理されている会員情報が前記告知条件記憶手段にて記憶されている告知条件に合致する告知情報を、当該会員に告知する会員告知情報として特定する会員告知情報特定手段(制御ユニット328、Sc9;会員CM表示順序データ更新処理)を備え、
前記情報表示装置(カードユニット3)は、前記会員告知情報特定手段にて特定された会員告知情報を前記表示手段(表示部312)に表示する。
【0281】
本発明の請求項6は、
前記情報表示装置(カードユニット3)は、インターネット接続機能を有する携帯端末(携帯電話機5)を受付けて、該受付けた携帯端末とのデータ通信を行う携帯端末通信手段(外部カードリーダライタ330)を備え、
前記情報表示装置は、前記携帯端末通信手段に前記携帯端末を受付けたことに基づいて、当該受付時点において表示している告知情報(告知映像)の詳細情報が公開されているホームページへのアクセスを可能とするアクセス情報(URL)を、該受付けた携帯端末に前記携帯端末通信手段を通じて送信する。
【図面の簡単な説明】
【0282】
【図1】本発明の実施例における情報提供システムの構成を示すシステムブロック図である。
【図2】本発明の実施例において用いたカードユニットとパチンコ機を示す正面図である。
【図3】本発明の実施例において用いたカードユニットの構成を示すブロック図である。
【図4】(a)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における情報テーブルを示す図であり、(b)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3におけるCMデータテーブルを示す図であり、(c)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における受付け会員情報を示す図である、(d)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における非稼働CM表示順序データを示す図であり、(e)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3におけるビジターCM表示順序データを示す図であり、(f)は、本発明の実施例に用いたカードユニット3における会員CM表示順序データを示す図である。
【図5】本発明の実施例において用いたシステムコントローラ110の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例において用いたシステムコントローラ110におけるカード管理テーブルを示す図である。
【図7】(a)は、本発明の実施例において用いたシステムコントローラ110における会員データテーブルを示す図であり、(b)は、ユニット管理テーブルを示す図であり、(c)は、CMデータテーブルを示す図である。
【図8】本発明の実施例において用いた管理サーバ14の構成を示すブロック図である。
【図9】(a)は、本発明の実施例において用いた管理サーバ14におけるCM情報テーブルを示す図であり、(b)は、タグ情報テーブルを示す図である。
【図10】(a)は、本発明の実施例において用いた管理サーバ14における遊技場別会員情報データベースを示す図であり、(b)は、遊技場情報テーブルを示す図である。
【図11】本発明の実施例において用いた管理サーバ14におけるカード管理データベース(DB)を示す図である。
【図12】本発明の実施例における情報提供システムにおける各情報の送受状況を示す図である。
【図13】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける処理内容を示すフロー図である。
【図14】本発明の実施例に用いたカードユニットにおけるカード受付け処理の処理内容を示すフロー図である。
【図15】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける第1貸出処理の処理内容を示すフロー図である。
【図16】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける入金処理の処理内容を示すフロー図である。
【図17】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける返却・発行処理の処理内容を示すフロー図である。
【図18】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける再プレイ処理の処理内容を示すフロー図である。
【図19】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける第2貸出処理の処理内容を示すフロー図である。
【図20】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける第2入金処理の処理内容を示すフロー図である。
【図21】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける割込監視処理の処理内容を示すフロー図である。
【図22】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける告知映像更新処理の処理内容を示すフロー図である。
【図23】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける詳細情報提供処理の処理内容を示すフロー図である。
【図24】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける非稼働判定タイマリセット処理の処理内容を示すフロー図である。
【図25】本発明の実施例に用いたカードユニットにおける稼働情報更新処理の処理内容を示すフロー図である。
【図26】(a)〜(c)は、本発明の実施例に用いたカードユニットにおける表示部の表示内容を示す図である。
【図27】(a)〜(d)は、本発明の実施例に用いたカードユニットにおける表示部の表示内容を示す図である。
【図28】本発明の実施例に用いた管理サーバにおけタグ情報テーブル更新処理の処理内容を示すフロー図である。
【図29】本発明の実施例に用いた管理サーバにおける詳細メール送信処理の処理内容を示すフロー図である。
【図30】本発明の実施例に用いた管理サーバにおいて表示されるCM情報設定画面を示す図である。
【図31】本発明の実施例に用いたシステムコントローラにおいて表示されるCM登録画面を示す図である。
【図32】本発明の実施例に用いた管理サーバにおける会員情報データベース更新処理の処理内容を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0283】
3 カードユニット
5 携帯電話機
14 管理サーバ
16 広告管理サーバ
110 システムコントローラ
309 カード挿入口
312 表示部
327 内部カードリーダライタ
328 制御ユニット
330 外部カードリーダライタ
332 電子マネー通信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各店舗において来店者に対し告知情報を表示する表示手段を有する情報表示装置と、当該告知情報に関する詳細情報を前記来店者の電子メールアドレスに送信する詳細情報送信サービスを提供する管理サーバと、を備える情報提供システムにおいて、
前記情報表示装置は、
各店舗における会員を個々に識別可能な会員識別情報が記録され、当該会員が会員登録を行った店舗にて発行される会員用記録媒体を受付けて、該会員用記録媒体に記録されている前記会員識別情報を含む記録情報を少なくとも読み出す会員記録媒体読み出し手段と、
前記管理サーバへの前記詳細情報送信サービスの利用登録を行った登録利用者に付与される記録媒体を受付けて、該受付けた記録媒体に記憶されている当該記録媒体を個々に識別可能な記録媒体識別情報を読み取る記録媒体読取手段と、
を有し、
前記管理サーバは、
各店舗に設置された前記情報表示装置にデータ通信可能に接続され、
前記会員識別情報に対応付けて当該会員の電子メールアドレスを少なくとも含む会員情報を管理し、前記記録媒体識別情報に対応付けて該記録媒体識別情報が記憶された記録媒体が付与された登録利用者の電子メールアドレスを管理するとともに、前記告知情報を特定可能な告知情報特定情報に対応付けて当該告知情報に関する詳細情報を特定可能な詳細情報特定情報を記憶し、
前記情報表示装置は、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けているときに、詳細情報を要求するための所定操作を会員から受付けたことに基づいて、当該操作時点において前記表示手段に表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けている会員用記録媒体の会員識別情報とを含む詳細情報配信要求を前記管理サーバに送信し、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けていないときに、前記記録媒体読取手段にて記録媒体を受付けたことに基づいて、該操作時点において表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けた記録媒体から読み取った記録媒体識別情報とを含む詳細情報配信要求を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、前記詳細情報配信要求を受信したことを条件として、該受信した詳細情報配信要求に含まれる告知情報特定情報に対応付けて記憶されている詳細情報特定情報から特定される詳細情報を含む電子メールを、該受信した詳細情報配信要求に含まれる会員識別情報若しくは記録媒体識別情報に対応付けて管理されている電子メールアドレスに対して送信するための処理を行うことを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、新たに管理される電子メールアドレスが既に会員識別情報に対応付けて管理されているか否かを判定し、既に管理されていると判定したときに、既に管理されている電子メールアドレスに対応付けて新たな会員識別情報若しくは記録媒体識別情報を管理することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記情報表示装置は、前記店舗としての遊技場に設置された遊技機に対応して設けられており、
前記遊技機の稼働・非稼働を判定する稼働状況判定手段と、
前記告知情報を稼働状態において来店者に告知する稼働告知情報と、非稼働状態において来店者に告知する非稼働告知情報とに分類設定する分類設定手段と、
を備え、
前記情報表示装置は、前記稼働状況判定手段による判定結果が稼働状態であるときには、
前記分類設定手段にて設定された前記稼働告知情報を前記表示手段に表示する一方、前記稼働状況判定手段による判定結果が非稼働状態であるときには、前記分類設定手段にて設定された前記非稼働告知情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記詳細情報を、前記電子メールにて送信するか或いは前記表示手段に表示するかを各詳細情報毎に設定する提供形態設定手段を備え、
前記情報表示装置は、前記提供形態設定手段にて前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報を取得する詳細情報取得手段と、前記所定操作の操作時点において前記表示手段に表示している告知情報に対応する詳細情報が、前記提供形態設定手段により前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報であるときには、該詳細情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報提供システム。
【請求項5】
各告知情報の告知を行う会員に関する告知条件を記憶する告知条件記憶手段をさらに備え、
前記会員記録媒体読み出し手段に受付けている前記会員用記録媒体の会員識別情報に対応付けて前記管理サーバにて管理されている会員情報が前記告知条件記憶手段にて記憶されている告知条件に合致する告知情報を、当該会員に告知する会員告知情報として特定する会員告知情報特定手段を備え、
前記情報表示装置は、前記会員告知情報特定手段にて特定された会員告知情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記情報表示装置は、インターネット接続機能を有する携帯端末を受付けて、該受付けた携帯端末とのデータ通信を行う携帯端末通信手段を備え、
前記情報表示装置は、前記携帯端末通信手段に前記携帯端末を受付けたことに基づいて、当該受付時点において表示している告知情報の詳細情報が公開されているホームページへのアクセスを可能とするアクセス情報を、該受付けた携帯端末に前記携帯端末通信手段を通じて送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の情報提供システム。
【請求項1】
各店舗において来店者に対し告知情報を表示する表示手段を有する情報表示装置と、当該告知情報に関する詳細情報を前記来店者の電子メールアドレスに送信する詳細情報送信サービスを提供する管理サーバと、を備える情報提供システムにおいて、
前記情報表示装置は、
各店舗における会員を個々に識別可能な会員識別情報が記録され、当該会員が会員登録を行った店舗にて発行される会員用記録媒体を受付けて、該会員用記録媒体に記録されている前記会員識別情報を含む記録情報を少なくとも読み出す会員記録媒体読み出し手段と、
前記管理サーバへの前記詳細情報送信サービスの利用登録を行った登録利用者に付与される記録媒体を受付けて、該受付けた記録媒体に記憶されている当該記録媒体を個々に識別可能な記録媒体識別情報を読み取る記録媒体読取手段と、
を有し、
前記管理サーバは、
各店舗に設置された前記情報表示装置にデータ通信可能に接続され、
前記会員識別情報に対応付けて当該会員の電子メールアドレスを少なくとも含む会員情報を管理し、前記記録媒体識別情報に対応付けて該記録媒体識別情報が記憶された記録媒体が付与された登録利用者の電子メールアドレスを管理するとともに、前記告知情報を特定可能な告知情報特定情報に対応付けて当該告知情報に関する詳細情報を特定可能な詳細情報特定情報を記憶し、
前記情報表示装置は、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けているときに、詳細情報を要求するための所定操作を会員から受付けたことに基づいて、当該操作時点において前記表示手段に表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けている会員用記録媒体の会員識別情報とを含む詳細情報配信要求を前記管理サーバに送信し、前記会員用記録媒体を前記会員記録媒体読み出し手段に受付けていないときに、前記記録媒体読取手段にて記録媒体を受付けたことに基づいて、該操作時点において表示している告知情報の告知情報特定情報と該受付けた記録媒体から読み取った記録媒体識別情報とを含む詳細情報配信要求を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、前記詳細情報配信要求を受信したことを条件として、該受信した詳細情報配信要求に含まれる告知情報特定情報に対応付けて記憶されている詳細情報特定情報から特定される詳細情報を含む電子メールを、該受信した詳細情報配信要求に含まれる会員識別情報若しくは記録媒体識別情報に対応付けて管理されている電子メールアドレスに対して送信するための処理を行うことを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、新たに管理される電子メールアドレスが既に会員識別情報に対応付けて管理されているか否かを判定し、既に管理されていると判定したときに、既に管理されている電子メールアドレスに対応付けて新たな会員識別情報若しくは記録媒体識別情報を管理することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記情報表示装置は、前記店舗としての遊技場に設置された遊技機に対応して設けられており、
前記遊技機の稼働・非稼働を判定する稼働状況判定手段と、
前記告知情報を稼働状態において来店者に告知する稼働告知情報と、非稼働状態において来店者に告知する非稼働告知情報とに分類設定する分類設定手段と、
を備え、
前記情報表示装置は、前記稼働状況判定手段による判定結果が稼働状態であるときには、
前記分類設定手段にて設定された前記稼働告知情報を前記表示手段に表示する一方、前記稼働状況判定手段による判定結果が非稼働状態であるときには、前記分類設定手段にて設定された前記非稼働告知情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記詳細情報を、前記電子メールにて送信するか或いは前記表示手段に表示するかを各詳細情報毎に設定する提供形態設定手段を備え、
前記情報表示装置は、前記提供形態設定手段にて前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報を取得する詳細情報取得手段と、前記所定操作の操作時点において前記表示手段に表示している告知情報に対応する詳細情報が、前記提供形態設定手段により前記表示手段に表示する設定がなされた詳細情報であるときには、該詳細情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報提供システム。
【請求項5】
各告知情報の告知を行う会員に関する告知条件を記憶する告知条件記憶手段をさらに備え、
前記会員記録媒体読み出し手段に受付けている前記会員用記録媒体の会員識別情報に対応付けて前記管理サーバにて管理されている会員情報が前記告知条件記憶手段にて記憶されている告知条件に合致する告知情報を、当該会員に告知する会員告知情報として特定する会員告知情報特定手段を備え、
前記情報表示装置は、前記会員告知情報特定手段にて特定された会員告知情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記情報表示装置は、インターネット接続機能を有する携帯端末を受付けて、該受付けた携帯端末とのデータ通信を行う携帯端末通信手段を備え、
前記情報表示装置は、前記携帯端末通信手段に前記携帯端末を受付けたことに基づいて、当該受付時点において表示している告知情報の詳細情報が公開されているホームページへのアクセスを可能とするアクセス情報を、該受付けた携帯端末に前記携帯端末通信手段を通じて送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の情報提供システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公開番号】特開2007−207133(P2007−207133A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−27878(P2006−27878)
【出願日】平成18年2月6日(2006.2.6)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月6日(2006.2.6)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)
【Fターム(参考)】
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