説明

情報提供システム

【課題】不正な情報コードから利用者を保護可能な情報提供システムを提供する。
【解決手段】情報コードCの公開領域には公開サイトのアドレス情報が記録され、非公開領域に管理サーバ2のアドレス情報が記録されている。携帯端末10は、管理サーバ2のアドレス情報が解読された場合に管理サーバ2に接続して、公開領域に記憶されている公開サイトのアドレス情報を該管理サーバ2へ送信する。管理サーバ2は、携帯端末10から送信された公開サイトのアドレス情報に基づいて当該公開サイトに接続すると共に、当該公開サイトで公開される表示情報を取得して加工し携帯端末10に送信し、携帯端末10は、この受信した情報(表示データ)を表示部13に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、アドレス情報などが含まれる情報コードを携帯電話などの携帯端末で読み取り、読み取った情報に基づき通信網に接続された公開サイトへ接続し、所定の情報の提供を受ける技術が知られている。例えば、このような技術としては、下記特許文献1、2のようなものが提供されている。
【0003】
特許文献1には、2次元コードが示す接続先に接続する機能を備えた携帯形通信端末を利用した情報提供サービスが記載されている。この技術では、まず、広告依頼主が、広告媒体に商品或いはサービスの広告と共に広告内容を識別するための広告識別情報及び接続情報を含んで構成される広告内容識別情報を示す2次元コードを印刷する。次に、広告を見た利用者が商品或いはサービスの詳細を知りたいときに、広告媒体に印刷されている2次元コードを読取手段で読取り、携帯形通信端末により2次元コードが示す接続情報に基づいてサーバにアクセスして広告識別情報を送信する。そして、サーバにおいて、この広告内容識別情報を受信したときに、その広告内容識別情報に基づいて新たな広告情報を携帯形通信端末に送信することで、利用者は、商品或いはサービスに関する詳細情報を知ることができるようになっている。
【0004】
また、特許文献2には、インターネットを介してカタログ掲載商品の注文を行うためのカタログ商品注文方法が記載されている。この技術では、カタログ(30)中に、掲載された商品毎に、商品識別部(33)が設けられており、この商品識別部(33)には、その商品の商品識別コードを情報として持つ2次元コードが印刷されている。また、この2次元コードには、メーカ管理装置1を示すURL(Uniform Resource Locator)と商品名とが情報として含まれている。そして、カタログ(30)に印刷された2次元コードを、携帯電話機で読み取って、受注システムに送信するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3888049号公報
【特許文献2】特許第4083095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、アドレス情報などが含まれる情報コードを、例えば、駅や街中など公共の場などに貼られている広告ポスターなどの広告媒体に付加することがある。そして、この広告を見た利用者(一般消費者等)が、この情報コードを携帯端末で読み取ることで、広告主が提供する所定の公開サイトへ容易に接続を行えるようになっている。
【0007】
ところが、このように公共の場などでは、誰もがアクセス可能であるがゆえ、例えば悪意を持った者が、上記広告媒体で予め表示されていた正規の情報コードを、当該広告媒体とは関係のない不正な情報コードに貼り替えてしまうという問題を排除し得なかった。このように正規の情報コードが不正な情報コードに貼り替えられてしまうと、広告を見た利用者が、貼り替えられた不正な情報コードに気がつかずに携帯端末を操作して不正な情報コードを読み取り、広告の内容とは関係の無い公開サイトや、正規の公開サイトに似せた「なりすまし」公開サイトにアクセスしてしまう場合があった。つまり、広告を信頼して当該広告に関連するサイトにアクセスしようとした利用者が広告とは関係のない不正なサイト等に誘導されてしまう虞があり、このような不正な誘導から利用者を保護する技術が求められている。
【0008】
一方、従来から提供されている技術は、このような不正な貼り替えを想定したものではなく、上記問題を解消することができなかった。例えば、上記特許文献1の技術では、広告媒体に付与された情報コードが正規であるか否かにかかわらず、その2次元コードが示す接続情報に基づいてサーバに接続してしまうため、不正に貼り替えられた情報コードを読み取った場合には不正なサイトへの接続を余儀なくされてしまい、利用者を保護することが難しかった。また、特許文献2の技術は、店舗等で固有に用いられるカタログ内に情報コードを印刷しておき、この情報コードを読取装置で読み取って注文等を行おうとするものであるため、上記問題が生じにくく、この問題を解消するものでもなかった。
【0009】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、不正な情報コードから利用者を保護可能な情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、情報コードと、前記情報コードを読み取り可能であって通信網に接続可能な携帯端末と、前記通信網に接続された公開サイト及び前記携帯端末と接続可能な管理サーバと、を用いて利用者に情報を提供する情報提供システムであって、前記情報コードは、公開領域と、暗号化キーに基づいて暗号化された暗号データが記録された非公開領域とを有する一部非公開コードであり、前記公開領域には前記公開サイトのアドレス情報と所定情報とが少なくとも記録されており、前記非公開領域には前記管理サーバのアドレス情報が少なくとも記録されており、前記携帯端末は、前記一部非公開コードを撮像可能な撮像手段と、前記暗号化キーに対応する解読キーを記憶可能な解読キー記憶手段と、前記撮像手段によって前記一部非公開コードが撮像された場合に、前記公開領域のデータを解読する解読手段と、前記公開領域に記録された前記所定情報を検出する所定情報検出手段と、前記管理サーバを含む通信網に接続可能な携帯側接続手段と、少なくとも前記管理サーバからの情報を表示可能な表示手段と、外部操作可能な操作手段と、を備え、前記解読手段は、前記所定情報検出手段によって前記所定情報が検出され、前記解読キー記憶手段に前記解読キーが記憶されていることを条件として前記非公開領域のデータを解読し、前記携帯側接続手段は、前記管理サーバのアドレス情報が前記解読手段により解読された場合に前記管理サーバに接続するとともに、前記公開領域に記憶されている前記公開サイトのアドレス情報を該管理サーバへ送信し、前記管理サーバは、前記公開サイト及び前記携帯端末と接続可能な管理サーバ側接続手段と、前記公開サイトの情報を加工する加工手段と、を備え、前記管理サーバ側接続手段は、前記携帯端末から送信された前記公開サイトのアドレス情報に基づいて当該公開サイトに接続すると共に、当該公開サイトで公開される表示情報を取得し、前記加工手段は、前記管理サーバ側接続手段が取得した前記公開サイトの表示情報を、前記携帯端末の前記表示手段に表示可能となる表示データに加工し、前記管理サーバ側接続手段は、前記加工手段によって前記表示データが生成された場合に当該表示データを前記携帯端末に送信し、前記携帯端末の前記表示手段は、前記管理サーバ側接続手段により前記表示データが送信されたときに、前記表示データに基づく情報を表示し、前記携帯側接続手段は、前記表示手段によって前記表示データに基づく情報が表示された後に前記操作手段によって当該表示データで特定される前記公開サイトへの接続が指示された場合に、前記公開サイトで公開される前記表示情報を取得することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明では、情報コードの公開領域には公開サイトのアドレス情報が記録されており、非公開領域に管理サーバのアドレス情報が記録されている。また、携帯端末は、管理サーバのアドレス情報が解読された場合に管理サーバに接続するとともに、公開領域に記憶されている公開サイトのアドレス情報を該管理サーバへ送信するようにしている。そして、管理サーバは、携帯端末から送信された公開サイトのアドレス情報に基づいて当該公開サイトに接続すると共に、当該公開サイトで公開される表示情報を取得して加工し携帯端末に送信し、携帯端末は、この受信した情報(表示データ)を表示手段に表示するようにしている。
【0012】
この構成では、利用者が携帯端末から公開サイトへ接続する前に、この公開サイトの情報が管理サーバにより予め取得されて携帯端末の表示手段に表示されるようになっている。このため、利用者は、接続しようとする公開サイトの情報を、該公開サイトへ接続する前に予め確認することができる。したがって、不正な公開サイト(当該情報コードが付された広告等の内容とは関係の無い公開サイトや、正規の公開サイトに似せた「なりすまし」公開サイト)への接続を未然に防ぐことができ、不正な情報コードから利用者を保護することができる。さらに、管理サーバのアドレス情報は、情報コードの非公開領域に記録されているので、管理サーバの情報が外部に晒される虞がなく、セキュリティ性を高めることができる。
【0013】
請求項2の発明では、携帯端末は、非公開領域に記憶されている管理サーバのアドレス情報が取得された場合に、操作手段による外部操作を条件とせず利用者への確認を省略して自動的に管理サーバに接続するようにしている。さらに、携帯端末では、管理サーバから表示データを受信した場合に、操作手段による外部操作を条件とせず利用者への確認を省略して自動的に表示データに基づく情報を表示手段に表示するようにしている。
このように、携帯端末では、一部非公開コードを読み取ると、利用者への確認を省略して自動的に公開サイトの情報を表示手段に表示するようにしているので、携帯端末の利用者の利便性を図ることができる。また、管理サーバの存在が第3者(例えば悪意を持った者)に知られ難いため、セキュリティ性をより高めることができる。
【0014】
請求項3の発明では、管理サーバ側には、公開サイトに接続可能な管理用携帯端末と、当該管理サーバが公開サイトへ接続を試みたときに接続が拒否されたか否かを判断する判断手段とが設けられている。また、管理用携帯端末は、判断手段により公開サイトへの接続が拒否されたと判断された場合に、公開サイトのアドレス情報に基づいて当該公開サイトに接続し、且つ当該公開サイトの表示情報を取得するようにしている。さらに、管理サーバでは、管理用携帯端末が公開サイトの表示情報を取得した場合に、当該表示情報に基づいて表示データを生成するようにしている。
この構成によれば、利用者が接続しようとする公開サイトが携帯端末向けの専用サイト(いわゆる携帯専用サイト)であり、管理サーバがこの公開サイトへ接続を試みたときに接続が拒否された場合でも、管理サーバ側に設けられる管理用携帯端末により当該公開サイトの表示情報を確実に取得することができるため、携帯端末の利用者の利便性をより図ると共に、不正な情報コードから利用者を保護することがより可能となる。
【0015】
請求項4の発明では、管理サーバは、同一の携帯端末から同一の公開サイトのアドレス情報を、所定回数を超えて受信したと判定手段により判定された場合に、加工手段によって生成された表示データの送信を省略するようにしている。さらに、携帯端末では、管理サーバによる表示データの送信が省略された場合に、携帯側接続手段によって公開サイトで公開される表示情報を取得するようにしている。
この構成では、同一の携帯端末から、同一の公開サイトへ頻度高く(所定回数を超えて)接続されている場合には、その公開サイトが適正なサイトであるとみなし、管理サーバ側から携帯端末側への表示データの送信を省略するようにしている。これにより、不正な情報コードから利用者を保護しつつ、管理サーバと携帯端末の負荷を減らすことができ、携帯端末の利用者の利便性をより図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、第1実施形態に係る情報提供システムを概念的に説明する説明図である。
【図2】図2は、第1実施形態に係る情報提供システムで用いられる一部非公開コードを概略的に説明する説明図である。
【図3】図3は、一部非公開コードのデータ構成を例示する説明図である。
【図4】図4は、図1の情報提供システムで用いられる携帯端末を概略的に例示するブロック図である。
【図5】図5は、図1の情報提供システムで用いられる携帯端末における記憶部内の構成を概念的に説明する説明図である。
【図6】図6は、図1の情報提供システムで用いられる管理サーバを概略的に例示するブロック図である。
【図7】図7は、第1実施形態に係る情報提供システムで行われる公開サイトへの接続処理の流れを例示するフローチャートである。
【図8】図8は、携帯端末の表示部に表示される表示データの一例を示す図である。
【図9】図9は、携帯端末の表示部に表示される表示データの一例を示す図である。
【図10】図10は、第1実施形態に係る情報提供システムを概念的に説明する説明図であり、管理サーバが公開サイトへ接続を試みたときに、接続が拒否された場合の流れを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第1実施形態]
以下、本発明に係る情報提供システムを具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
(全体構成)
図1は、第1実施形態に係る情報提供システムを概念的に説明する説明図である。図2は、第1実施形態に係る情報提供システムで用いられる一部非公開コードを概略的に説明する説明図である。図3は、一部非公開コードのデータ構成を例示する説明図である。図4は、図1の情報提供システムで用いられる携帯端末を概略的に例示するブロック図である。図5は、携帯端末10における記憶部15内の構成を概念的に説明する説明図である。図6は、図1の情報提供システムで用いられる管理サーバを概略的に例示するブロック図である。
【0019】
図1に示すように、本実施形態に係る情報提供システム1は、情報コードCと、情報コードCを読み取り可能であって通信網に接続可能な携帯端末10と、通信網に接続された公開サイト及び携帯端末10と接続可能な管理サーバ2とを用いて携帯端末10の利用者に情報を提供するようにしている。この情報提供システム1では、例えば、駅や街中など公共の場などに貼られている広告ポスターなどの広告媒体に、広告主が提供する所定の公開サイトへ接続するためのアドレス情報が記録された情報コードCが付されており、広告媒体に興味を持った利用者などが携帯端末10を介して、広告主から所定の情報の提供を受けることができるようになっている。
【0020】
(情報コードの構成)
情報コードCは、公開領域と、暗号化キーに基づいて暗号化された暗号データが記録された非公開領域とを有する一部非公開コードから構成されている。以下、情報コードCを「一部非公開コードC」ともいう。一部非公開コードCは、図2に示すように、暗号化キーを用いずに読み取りが可能となる非暗号化データ(公開データ)が記録される公開領域Caと、暗号化キーによって暗号化された暗号化データ(非公開データ)が記録される非公開領域Cbと、誤り訂正符号が記録される誤り訂正領域とを備えている。更に、本実施形態では、公開領域Caには公開サイトのアドレス情報(URL)と後述する連携識別子(所定情報)とが少なくとも記録されており、非公開領域Cbには管理サーバ2のアドレス情報(URL)が少なくとも記録されている。
【0021】
次に、一部非公開コードCのデータ構成について説明する。図3は、一部非公開コードCのデータ構成を例示する説明図である。例えば、特開2009−9547公報、特開2008−299422公報などに開示された技術を好適に用いることができる。図3には、これら公報の技術を用いた場合の一部非公開コードCのデータ構成を例示しており、このうち、「公開データ」は、公開サイトのアドレス情報などの開示データをJISの基本仕様(JISX0510:2004)に従って符号化したものである。また、「非公開データ」は、暗号データをJISの基本仕様(JISX0510:2004)に従って符号化したものであり、本実施形態では、管理サーバ2のアドレス情報などが記録されている。
【0022】
なお、一部非公開コードCの生成方法や生成される一部非公開コードCの具体的構成はこの例に限られるものではなく、一部領域に暗号化データを記録し、他の領域に非暗号化データを記録した二次元コードを生成可能な方法であれば、これら公報に記載された方法以外の方法で生成されていてもよい。
【0023】
更に、本実施形態で用いられる一部非公開コードCは、公開領域Caに記録されるデータ内において所定位置(図3の例では公開領域の終わりを示す終端子の直前)にURL連携識別子(所定情報)が設けられている。そして、先頭から終端子までのデータを公知のQRコードと同様の方法で読み取り、その後、所定位置にURL連携識別子があるか否かを判断し、URL連携識別子が存在する場合には、そのURL連携識別子の後に続く非公開領域のデータを読み取ることになる。この非公開領域のデータは上述したように暗号化キーによって暗号化されているため、携帯端末10内に暗号化キーに対応する解読キーが存在する場合のみ解読できる。
【0024】
(携帯端末の構成)
携帯端末10は、情報処理機能を有する携帯型通信装置(例えば携帯電話機等)として構成されるものであり、図4に示すように、CPUからなる制御部11、受光センサ(例えば、C−MOSエリアセンサ、CCDエリアセンサ等)を備えたカメラとして構成される撮像部12、液晶表示器などからなる表示部13、各種操作キー(図示略)によって構成される操作部14、ROM,RAM、不揮発性メモリなどからなる記憶部15、インターネット等の通信網を介して通信を行う通信インターフェースとして構成される通信部16などを備えている。なお、図1では、1つの携帯端末10を代表的に例示しているが、通信網に接続される携帯端末10の数は特に限定されず、多数の携帯端末10が接続される構成でシステムを構築することができる。
【0025】
撮像部12は、一部非公開コードCを撮像可能であり、「撮像手段」の一例に相当する。表示部13は、少なくとも管理サーバ2からの情報を表示可能であり、「表示手段」の一例に相当する。操作部14は、制御部11に対して操作信号を与える構成をなしており、外部操作可能となっており、「操作手段」の一例に相当する。記憶部15は、暗号化キーに対応する解読キーを記憶可能となっており、「解読キー記憶手段」の一例に相当する。通信部16は、管理サーバ2を含む通信網に接続可能であり、「携帯側接続手段」の一例に相当する。制御部11は、撮像部12によって一部非公開コードCが撮像された場合に、一部非公開コードCの公開領域に記録された所定情報を検出可能に構成されており、「所定情報検出手段」の一例に相当する。また、制御部11は、所定情報を検出すると共に記憶部15に解読キーが記憶されていることを条件として非公開領域のデータを解読するように構成されており、「解読手段」の一例に相当する。
【0026】
なお、本実施形態では、携帯端末10が一部非公開コードCにおける非公開領域Cbのデータを解読したときに、図5のように、記憶部15における非アクセス領域に一時的に書き込まれるようになっている。図5の例では、記憶部15において、ユーザによるアクセスが可能となるアクセス領域と、ユーザによるアクセスが制限された非アクセス領域とが設けられており、アドレス番号が00h〜10hの部分については非アクセス領域とされており、アドレス番号が11h以降の部分についてはアクセス領域とされている。そして、制御部11によって所定情報が検出されて非公開領域Cbのデータが解読されると、管理サーバ2のアドレス情報が非アクセス領域に一時的に書き込まれるようになっており、管理サーバ2との通信が終了するとこの非アクセル領域に書き込まれた情報が消去されるように構成されている。
【0027】
なお、本実施形態の「アクセス領域」とは、携帯端末10に対する外部操作(例えば操作部34による操作)によって外部から読み取りが可能な領域であり、「非アクセス領域」は、操作部14に対する外部操作(例えば操作部14による操作)ではアクセスできない領域であってもよく、或いは特別のコマンドや特別なパスワードを条件として外部からアクセスが可能となる領域(即ち、特別のコマンド或いは特別なパスワードを知る者だけがアクセス可能となる領域)であってもよい。
【0028】
(管理サーバの構成)
管理サーバ2は、例えばコンピュータとして構成され、図6に示すように、CPU等からなる制御部3、液晶モニタ等として構成される表示部4、ROM、RAM、HDD等からなる記憶部5、マウスやキーボード等として構成される操作部6、通信インターフェースとして構成される通信部7などを備えている。図1では、通信網に1つの管理サーバ2が接続される例を示したが、管理サーバ2の数は、図1の構成に限定されず、2つ以上であってもよい。そして、管理サーバ2の通信部7は、携帯端末10から送信された公開サイトのアドレス情報に基づいて当該公開サイトに接続すると共に、当該公開サイトで公開される表示情報を取得するように構成されている。さらに、管理サーバ2の制御部3は、取得した公開サイトの表示情報を、携帯端末10の表示部13に表示可能となる表示データ(例えば、サムネイルなど公開サイトの表示情報よりも情報量が少ないデータ)に加工できるようになっている。なお、公開サイト及び携帯端末10と接続可能な通信部7は、「管理サーバ側接続手段」の一例に相当する。また、公開サイトの情報を加工する制御部3は、「加工手段」の一例に相当する。
【0029】
また、管理サーバ2側には、公開サイトに接続可能な管理用携帯端末20が設けられている。この管理用携帯端末20は、上述した携帯端末10と同様の構成(図4の構成)を備えている。そして、管理サーバ2から公開サイトへの接続が拒否された場合に、管理サーバ2に代わって管理用携帯端末20から公開サイトへ接続を行い、当該公開サイトの表示情報を取得するようになっている(詳細は後述)。
【0030】
(公開サイトへの接続処理)
次に、読取装置2で行われる情報提供システム1について図1、図7〜図10等を参照して説明する。なお、図7は、情報提供システム1で行われる公開サイトへの接続処理の流れを例示するフローチャートである。図8及び図9は、携帯端末の表示部に表示される表示データの一例を示す図である。図10は、第1実施形態に係る情報提供システムを概念的に説明する説明図であり、管理サーバが公開サイトへ接続を試みたときに、接続が拒否された場合の流れを例示する図である。
【0031】
まず、携帯端末10の利用者により情報コードCが撮像されて、当該情報コードCの読み取りが開始される(ステップS1)。そして、情報コードCの公開領域Caに所定情報(URL連携識別子)が記録されている場合には、制御部11によりこの所定情報の検出を行う。
【0032】
このとき、ステップS2にて、所定情報が検出されなかった場合には(S2でNo)、後述のステップS5からの処理がなされることなく、非公開領域Cb等を有しない通常の情報コードに対する読取処理がなされる。そして、携帯端末10の表示部13には、例えば、図8に示すような情報が表示される(ステップS3)。具体的に、情報コードCの公開領域Caに記録されている公開サイトのアドレス情報が表示されると共に、例えば「サムネイル未取得」といったメッセージが表示される。また、表示部13には、「このサイトに接続しますか?」とのメッセージと、利用者に公開サイトへの接続可否を選択させる選択ボタン(例えば、「はい」及び「いいえ」)が表示されるようになっている。なお、このように情報コードCの公開領域Caに所定情報が記録されていない場合には、不正な公開サイト(信頼性の低い公開サイト)である可能性があるため、「サムネイル未取得」とのメッセージのほかに、その旨(例えば、「このサイトはセキュリティに問題がある可能性があります」など)のメッセージを表示し利用者に警告するようにしてもよい。
【0033】
そして、利用者により公開サイトへの接続が指示されると(表示部13において「はい」が選択されると)、携帯端末10の通信部16は、管理サーバ2を経由せずに公開サイトへ直接接続し、この公開サイトで公開される表示情報を取得して、当該接続処理が終了する(ステップS4)。一方、利用者により公開サイトへの接続中止の指示がなされると(表示部13において「いいえ」が選択されると)、公開サイトへの接続が行われることなく、当該接続処理が終了する。
【0034】
ステップS2にて、所定情報が検出された場合には(S2でYes)、情報コードCの暗号化キーに対応する解読キーが記憶部15に記憶されていることを条件として、非公開領域Cbのデータの読取処理を行い(ステップS5)、解読された管理サーバ2のアドレス情報などの非公開領域Cbの情報を記憶部15における非アクセス領域へ書き込む。
【0035】
このように管理サーバのアドレス情報が解読(取得)された場合に、携帯端末10の通信部16は、管理サーバ2に接続し(ステップS6)、公開領域Caに記録されている公開サイトのアドレス情報を管理サーバ2へ送信する(ステップS7)(図1中「(1)接続」の流れ)。なお、携帯端末10の通信部16は、操作部14による外部操作を条件とせず利用者への確認を省略して自動的に管理サーバ2に接続されるようになっている。
【0036】
公開サイトのアドレス情報を受信した管理サーバ2は、同一の携帯端末10から同一の公開サイトのアドレス情報を、所定回数(例えば、10回)を超えて受信したか否かを判定する(ステップS8)。そして、所定回数を超えて受信していないと判定されると(S8でNo)、管理サーバ2の通信部7は、受信したアドレス情報に基づく所定の公開サイトへ接続を試みる(ステップS9)。なお、同一の携帯端末10から同一の公開サイトのアドレス情報を、所定回数を超えて受信したか否かを判定する管理サーバ2の制御部3は、「判定手段」の一例に相当する。
【0037】
さらに、ステップS10にて、管理サーバ2が公開サイトへ接続を試みたときに接続が拒否されたか否かが判断される。ここで、接続が拒否されることなく公開サイトへ接続された場合には(ステップS10でNo)(図1中「(2)接続」の流れ)、この管理サーバ2は、この公開サイトで公開される表示情報を取得する(図1中「(3)情報取得」の流れ)。そして、管理サーバ2は、携帯端末10の表示部13に表示可能となる表示データに加工し、この表示データを携帯端末10へ送信する(ステップS11)。なお、公開サイトへ接続を試みたときに接続が拒否されたか否かを判断する管理部2の制御部3は、「判断手段」の一例に相当する。
【0038】
管理サーバ2から送信された表示データを受信した携帯端末10は、例えば図9に示すように、この表示データに基づく情報をサムネイルTとして表示部13に表示する(ステップS12)(図1中「(4)表示」の流れ)。また、表示部13には、公開サイトのアドレス情報が表示されると共に、「このサイトに接続しますか?」とのメッセージと、利用者に公開サイトへの接続可否を選択させる選択ボタン(例えば、「はい」及び「いいえ」)が表示されるようになっている。なお、携帯端末10の表示部13は、管理サーバ2から表示データを受信した場合に、操作部14による外部操作を条件とせず利用者への確認を省略して、自動的に表示データに基づく情報を表示するようになっている。
【0039】
そして、表示データで特定される公開サイトへの接続が利用者により指示されると(表示部13において「はい」が選択されると)(ステップS13)、携帯端末10の通信部16は公開サイトへ接続し、この公開サイトで公開される表示情報を取得する(ステップS14)。そして、記憶部15の非アクセス領域内に書き込まれた管理サーバ2のアドレス情報などの情報が消去され(ステップS15)、当該接続処理が終了する。
【0040】
一方、利用者により公開サイトへの接続中止の指示がなされると(表示部13において「いいえ」が選択されると)(S13でNo)、公開サイトへの接続が行われることなく、記憶部15の非アクセス領域内に書き込まれた管理サーバ2のアドレス情報などの情報が消去され(ステップS15)、当該接続処理が終了する。
【0041】
なお、上述のステップS8にて、管理サーバ2が同一の携帯端末10から同一の公開サイトのアドレス情報を、所定回数を超えて受信したと判定されると、(S8でYes)、ステップS9〜S12の処理が省略されて、ステップS13からの処理が行われるようになっている。すなわち、管理サーバ2の通信部7は、同一の携帯端末10から同一の公開サイトのアドレス情報を、所定回数を超えて受信したと判定された場合には(その公開サイトへある程度(例えば10回)の接続実績(接続履歴)がある場合には)、公開サイトで公開される表示情報の取得及び表示データの生成を行わないと共に、携帯端末10への表示データの送信を省略するようになっている。このように管理サーバ2からの表示データの送信が省略された場合に、携帯端末10では、図8に示したような情報が表示される。そして、利用者により公開サイトへの接続が指示されると(表示部13において「はい」が選択されると)携帯端末10の通信部16から公開サイトに直接接続され、この公開サイトで公開される表示情報が取得されるようになっている。
【0042】
また、ステップS10にて、管理サーバ2が公開サイトへ接続を試みたときに接続が拒否された場合には(ステップS10でYes)(図10中「(3)拒否」の流れ)、管理サーバ2から管理用携帯端末20に、公開サイトのアドレス情報が転送される(ステップS16)(図10中「(4)接続」の流れ)。そして、この公開サイトのアドレス情報を受信した管理用携帯端末20は、このアドレス情報に基づき公開サイトへ接続し(図10中「(5)接続」の流れ)、公開サイトの表示情報を取得する(ステップS17)(図10中「(6)情報取得」の流れ)。さらに、管理用携帯端末20は、この取得した公開サイトの表示情報を管理サーバ2へ転送する(ステップS18)。そして、上述したステップS11にて、管理サーバ2でこの表示情報が取得されて(図10中「(7)情報取得」の流れ)、表示データに加工し、この表示データを携帯端末10へ送信する(ステップS11)。そして、この表示データを受信した携帯端末10は、この表示データに基づく情報をサムネイルTとして表示部13に表示する(ステップS12)(図10中「(8)表示」の流れ)。そして、上述したように、ステップ13〜15の処理がなされ、当該接続処理が終了する。
【0043】
以上説明したように、本第1実施形態に係る情報提供システム1では、情報コードCの公開領域Caには公開サイトのアドレス情報が記録されており、非公開領域Cbに管理サーバ2のアドレス情報が記録されている。また、携帯端末10は、管理サーバ2のアドレス情報が解読された場合に管理サーバ2に接続するとともに、公開領域Caに記憶されている公開サイトのアドレス情報を該管理サーバ2へ送信するようにしている。そして、管理サーバ2は、携帯端末10から送信された公開サイトのアドレス情報に基づいて当該公開サイトに接続すると共に、当該公開サイトで公開される表示情報を取得して加工し携帯端末10に送信し、携帯端末10は、この受信した情報(表示データ)を表示部13に表示するようにしている。
【0044】
この構成では、利用者が携帯端末10から公開サイトへ接続する前に、この公開サイトの情報が管理サーバ2により予め取得されて携帯端末10の表示部13に表示されるようになっている。このため、利用者は、接続しようとする公開サイトの情報を、該公開サイトへ接続する前に予め確認することができる。したがって、不正な公開サイト(当該情報コードCが付された広告等の内容とは関係の無い公開サイトや、正規の公開サイトに似せた「なりすまし」公開サイト)への接続を未然に防ぐことができ、不正な情報コードから利用者を保護することができる。さらに、管理サーバ2のアドレス情報は、情報コードCの非公開領域Cbに記録されているので、管理サーバ2の情報が外部に晒される虞がなく、セキュリティ性を高めることができる。
【0045】
また、携帯端末10は、非公開領域Cbに記憶されている管理サーバ2のアドレス情報が取得された場合に、操作部14による外部操作を条件とせず利用者への確認を省略して自動的に管理サーバ2に接続するようにしている。さらに、携帯端末10では、管理サーバ2から表示データを受信した場合に、操作部14による外部操作を条件とせず利用者への確認を省略して自動的に表示データに基づく情報を表示部13に表示するようにしている。
このように、携帯端末10では、一部非公開コードCを読み取ると、利用者への確認を省略して自動的に公開サイトの情報を表示部13に表示するようにしているので、携帯端末10の利用者の利便性を図ることができる。また、管理サーバ2の存在が第3者(例えば悪意を持った者)に知られ難いため、セキュリティ性をより高めることができる。
【0046】
また、管理サーバ2側には、公開サイトに接続可能な管理用携帯端末20と、当該管理サーバ2が公開サイトへ接続を試みたときに接続が拒否されたか否かを判断する判断手段(制御部3)とが設けられている。また、管理用携帯端末20は、判断手段により公開サイトへの接続が拒否されたと判断された場合に、公開サイトのアドレス情報に基づいて当該公開サイトに接続し、且つ当該公開サイトの表示情報を取得するようにしている。さらに、管理サーバ2では、管理用携帯端末20が公開サイトの表示情報を取得した場合に、当該表示情報に基づいて表示データを生成するようにしている。
この構成によれば、利用者が接続しようとする公開サイトが携帯端末向けの専用サイト(いわゆる携帯専用サイト)であり、管理サーバ2がこの公開サイトへ接続を試みたときに接続が拒否された場合でも、管理サーバ2側に設けられる管理用携帯端末20により当該公開サイトの表示情報を確実に取得することができるため、携帯端末10の利用者の利便性をより図ると共に、不正な情報コードから利用者を保護することがより可能となる。
【0047】
また、管理サーバ2は、同一の携帯端末10から同一の公開サイトのアドレス情報を、所定回数を超えて受信したと判定手段(制御部3)により判定された場合に、加工手段(制御部3)によって生成された表示データの送信を省略するようにしている。さらに、携帯端末10では、管理サーバ2による表示データの送信が省略された場合に、通信部16によって公開サイトで公開される表示情報を取得するようにしている。
この構成では、同一の携帯端末10から、同一の公開サイトへ頻度高く(所定回数を超えて)接続されている場合には、その公開サイトが適正なサイトであるとみなし、管理サーバ2側から携帯端末10側への表示データの送信を省略するようにしている。これにより、不正な情報コードから利用者を保護しつつ、管理サーバ2と携帯端末10の負荷を減らすことができ、携帯端末10の利用者の利便性をより図ることができる。
【0048】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0049】
上記実施形態では、管理サーバ2において同一の携帯端末10から同一の公開サイトのアドレス情報を、所定回数を超えて受信したと判定した場合には、ステップS9〜S12の処理を省略するようにしたが、これに限らず、例えば、携帯端末10側において、同一の公開サイトのアドレス情報を管理サーバ2へ所定回数を超えて送信したか否かを判定するようにしてもよく、この場合も同様にステップS9〜S12の処理を省略することができる。
【0050】
上記実施形態では、管理サーバ2から送信された表示データを携帯端末10の記憶部15に記憶するようにしてもよい。そして、同一の携帯端末10から同一の公開サイトのアドレス情報を、所定回数を超えて受信したと管理サーバ2で判定された場合には、この記憶部15に記憶される該公開サイトの表示データを読み出し、表示部13に表示するようにしてもよい(すなわち、管理サーバ2によって表示データの送信が省略された場合には、以前に取得した該公開サイトの表示データを携帯端末10の表示部13に表示するようにしてもよい)。
【0051】
上記実施形態では、管理サーバ2側に管理用携帯端末20が設けられており、ステップS10にて公開サイトへの接続が拒否されたと判断された場合に、この管理用携帯端末20により公開サイトへ接続し表示情報を取得するようにしたが、管理サーバ2側に管理用携帯端末20が設けられていない構成としてもよい。そして、ステップS10にて公開サイトへの接続が拒否されたと判断された場合には(S10でYes)、公開サイトへの接続を行わず、ステップS15にて非アクセス領域内の情報を消去し終了するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1…情報提供システム
2…管理サーバ
3…制御部(加工手段、判定手段、判断手段)
4…表示部
5…記憶部
6…操作部
7…通信部(管理サーバ側接続手段)
10…携帯端末
11…制御部(所定情報検出手段、解読手段)
12…撮像部(撮像手段)
13…表示部(表示手段)
14…操作部(操作手段)
15…記憶部(解読キー記憶手段)
16…通信部(携帯側接続手段)
20…管理用携帯端末
C…情報コード(一部非公開コード)
Ca…公開領域
Cb…非公開領域
T…サムネイル(表示データ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報コードと、前記情報コードを読み取り可能であって通信網に接続可能な携帯端末と、前記通信網に接続された公開サイト及び前記携帯端末と接続可能な管理サーバと、を用いて利用者に情報を提供する情報提供システムであって、
前記情報コードは、
公開領域と、暗号化キーに基づいて暗号化された暗号データが記録された非公開領域とを有する一部非公開コードであり、
前記公開領域には前記公開サイトのアドレス情報と所定情報とが少なくとも記録されており、前記非公開領域には前記管理サーバのアドレス情報が少なくとも記録されており、
前記携帯端末は、
前記一部非公開コードを撮像可能な撮像手段と、
前記暗号化キーに対応する解読キーを記憶可能な解読キー記憶手段と、
前記撮像手段によって前記一部非公開コードが撮像された場合に、前記公開領域のデータを解読する解読手段と、
前記公開領域に記録された前記所定情報を検出する所定情報検出手段と、
前記管理サーバを含む通信網に接続可能な携帯側接続手段と、
少なくとも前記管理サーバからの情報を表示可能な表示手段と、
外部操作可能な操作手段と、
を備え、
前記解読手段は、前記所定情報検出手段によって前記所定情報が検出され、前記解読キー記憶手段に前記解読キーが記憶されていることを条件として前記非公開領域のデータを解読し、
前記携帯側接続手段は、前記管理サーバのアドレス情報が前記解読手段により解読された場合に前記管理サーバに接続するとともに、前記公開領域に記憶されている前記公開サイトのアドレス情報を該管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、
前記公開サイト及び前記携帯端末と接続可能な管理サーバ側接続手段と、
前記公開サイトの情報を加工する加工手段と、
を備え、
前記管理サーバ側接続手段は、前記携帯端末から送信された前記公開サイトのアドレス情報に基づいて当該公開サイトに接続すると共に、当該公開サイトで公開される表示情報を取得し、
前記加工手段は、前記管理サーバ側接続手段が取得した前記公開サイトの表示情報を、前記携帯端末の前記表示手段に表示可能となる表示データに加工し、
前記管理サーバ側接続手段は、前記加工手段によって前記表示データが生成された場合に当該表示データを前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末の前記表示手段は、前記管理サーバ側接続手段により前記表示データが送信されたときに、前記表示データに基づく情報を表示し、
前記携帯側接続手段は、前記表示手段によって前記表示データに基づく情報が表示された後に前記操作手段によって当該表示データで特定される前記公開サイトへの接続が指示された場合に、前記公開サイトで公開される前記表示情報を取得することを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
前記携帯端末の前記携帯側接続手段は、前記解読手段により前記非公開領域に記憶されている前記管理サーバのアドレス情報が取得された場合に、前記操作手段による外部操作を条件とせず利用者への確認を省略して自動的に前記管理サーバに接続し、
前記表示手段は、前記管理サーバから前記表示データを受信した場合に、前記操作手段による外部操作を条件とせず利用者への確認を省略して自動的に前記表示データに基づく情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記管理サーバ側には、
前記公開サイトに接続可能な管理用携帯端末と、
当該管理サーバが前記公開サイトへ接続を試みたときに接続が拒否されたか否かを判断する判断手段と、
が設けられ、
前記管理用携帯端末は、前記判断手段により前記公開サイトへの接続が拒否されたと判断された場合に、前記公開サイトのアドレス情報に基づいて当該公開サイトに接続し、且つ当該公開サイトの表示情報を取得し、
前記加工手段は、前記管理用携帯端末が前記公開サイトの表示情報を取得した場合に、当該表示情報に基づいて前記表示データを生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
前記管理サーバは、同一の携帯端末から同一の公開サイトのアドレス情報を、所定回数を超えて受信したか否かを判定する判定手段を備え、
前記管理サーバ側接続手段は、前記判定手段により前記所定回数を超えて受信したと判定された場合に、前記加工手段によって生成された前記表示データの送信を省略し、
前記携帯側接続手段は、前記管理サーバ側接続手段によって前記表示データの送信が省略された場合に、前記公開サイトで公開される前記表示情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−80329(P2013−80329A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219238(P2011−219238)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】