説明

情報提供プログラム、情報提供装置および情報提供方法

【課題】ユーザに対して、実施された処置に対する経過観察を効率的に行わせる情報を提供すること。
【解決手段】CR画像P1は、2011年2月1日に実施されたCR検査の検査画像である。CR画像P3は、2011年2月15日に実施されたCR検査の検査画像である。手術の処置日時が2011年2月8日であることより、CR画像P1は、手術よりも前に実施されたCR検査の検査画像であり、CR画像P3は、手術よりも後に実施されたCR検査の検査画像である。そして、手術よりも後に実施されたCR検査の検査画像であるCR画像P3が、手術よりも前に実施されたCR検査の検査画像であるCR画像P1とともに並べられて出力される。これにより、手術の前後に実施された検査の検査画像を並べた読影用画像P4を出力することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を提供する情報提供プログラム、情報提供装置および情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医療機関において、撮影検査の検査結果である検査画像と、該検査画像とは撮影時期の異なる検査画像とが比較され、経過観察が行われることがある。そこで、例えば、最新の検査の検査画像と前回の検査の検査画像とをディスプレイに並べて表示することにより、読影医などのユーザによる経過観察を支援する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−66016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、患者に実施された処置の前後の経過観察を行うユーザ(例えば、読影医)に対して、処置が実施された処置日時を特定させ、該処置日時の前後に実施された検査の検査画像を検索させる手間が生じていた。そのため、処置の前後の経過観察を行うユーザの業務効率を低下させてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ユーザに対して、実施された処置に対する経過観察を効率的に行わせる情報を提供することができる情報提供プログラム、情報提供装置および情報提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、任意の患者の識別情報の入力を受け付け、患者の識別情報毎に処置日付が関連付けて記憶された第2データベースから、受け付けられた識別情報に関連付けられている処置日付を抽出し、撮影検査の検査画像と前記撮影検査が実施された検査日付とが関連付けて患者の識別情報毎に記憶された第1データベースから、抽出された処置日付よりも前の検査日付となる処置前検査画像と、抽出された処置日付よりも後の検査日付となる処置後検査画像と、を抽出し、抽出された処置前検査画像および処置後検査画像を出力する情報提供プログラム、情報提供装置および情報提供方法が提案される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一側面によれば、ユーザに対して、実施された処置に対する経過観察を効率的に行わせる情報を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、実施の形態1にかかる情報提供例を示す説明図である。
【図2】図2は、実施の形態1にかかる情報提供システムの一例を示す説明図である。
【図3】図3は、実施の形態1にかかるコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図4】図4は、電子カルテDBの記憶内容の一例を示す説明図である。
【図5】図5は、検査DBの記憶内容の一例を示す説明図である。
【図6】図6は、検査区分DBの記憶内容の一例を示す説明図である。
【図7】図7は、画像情報DBの記憶内容の一例を示す説明図である。
【図8】図8は、計測情報DBの記憶内容の一例を示す説明図である。
【図9】図9は、実施の形態1にかかる読影医用端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、実施の形態1にかかる読影医用端末の表示要求受付処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】図11は、実施の形態1にかかる読影医用端末の比較画像表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、実施の形態1にかかる読影医用端末の計測情報登録処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】図13は、実施の形態1にかかる読影医用端末のディスプレイの表示例を示す説明図である。
【図14】図14は、実施の形態2にかかる読影医用端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図15】図15は、実施の形態2にかかる読影医用端末の読影用画像出力処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる情報提供プログラム、情報提供装置および情報提供方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
<実施の形態1>
まず、本発明にかかる情報提供プログラム、情報提供装置および情報提供方法の実施の形態1について説明する。実施の形態1では、患者を識別するための識別情報が入力された端末が、該患者に手術が実施された手術日時を抽出し、抽出した手術日時の前後に患者に実施された検査の検査画像を抽出し、抽出した検査画像を表示する。これにより、ユーザに対し検査画像の検索を行わせることなく、手術の前後の検査の検査画像の情報を提供することができ、手術に対する経過観察を効率的に行わせることができる。
【0011】
(情報提供例)
図1は、実施の形態1にかかる情報提供例を示す説明図である。図1においては、患者に検査や処置が実施された日時と、撮影検査の結果の画像とに基づいて、処置の経過観察の読影に用いられる読影用画像が出力されるまでの過程について説明する。以下、撮影検査の結果の画像を、「検査画像」という。また、読影とは、検査画像に基づいた診断が行うことである。以下、読影を行う医師を「読影医」という。
【0012】
まず、特定の患者には手術が実施されており、手術の処置日時は2011年2月8日である。また、該特定の患者には3回のCR(Computed Radiography)検査が実施されており、検査日時は2011年2月1日と、2011年2月10日と、2011年2月15日とである。また、CR検査が実施された各検査日時の情報には、CR検査の検査画像であるCR画像が紐付けられている。
【0013】
例えば、CR画像P1は、2011年2月1日に実施されたCR検査の検査画像である。また、例えば、CR画像P2は、2011年2月10日に実施されたCR検査の検査画像であり、CR画像P3は、2011年2月15日に実施されたCR検査の検査画像である。各CR画像は、特定の患者の同一の部位が撮影された画像である。
【0014】
ここで、手術の処置日時が2011年2月8日であることより、CR画像P1は、手術よりも前に実施されたCR検査の検査画像であり、CR画像P2,P3は、手術よりも後に実施されたCR検査の検査画像である。
【0015】
そして、手術よりも後に実施されたCR検査の検査画像であるCR画像P2,P3のいずれか一方が、手術よりも前に実施されたCR検査の検査画像であるCR画像P1とともに並べられて出力される。これにより、手術の前後に実施された検査の検査画像を並べた読影用画像P4を出力することができる。
【0016】
また、読影医に対して、手術より前に実施されたCR検査の検査結果と、手術よりも後に実施されたCR検査の検査結果とを比較させることができる。なお、手術よりも後に実施されたCR検査の検査画像としては、CR画像P2およびCR画像P3のいずれの検査画像が出力されるものであってもよい。
【0017】
(情報提供システムの一例)
図2は、実施の形態1にかかる情報提供システムの一例を示す説明図である。図2において、情報提供システム200は、読影用画像P4を提供するシステムである。情報提供システム200において、読影医用端末210と、電子カルテサーバ220と、読影医用システム230とは、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク260を介して接続されている。また、読影医用システム230は、読影医用サーバ240と、画像サーバ250とを有する。
【0018】
読影医用端末210は、たとえば、読影医によって操作され、読影用画像P4を出力するためのコンピュータである。読影医用端末210は、例えば、患者を識別するための情報である患者IDが入力された場合に、患者IDに対応する患者の読影用画像P4を出力する。
【0019】
電子カルテサーバ220は、患者の診療情報を管理するサーバであり、電子カルテDB221を有する。患者の診療情報とは、患者が受診した診察の履歴に関する情報であり、例えば、患者に実施された処置の内容や日時などが含まれる。電子カルテサーバ220は、他の端末からの要求に応じて、電子カルテDB221に対するデータの書き込みや読み出しなどの処理を実行する。
【0020】
電子カルテDB221には、患者に実施された処置の処置情報が患者毎に記憶されている。処置とは、患者に実施される事象であり、例えば、手術や薬の投与などである。処置情報は、処置の詳細であり、例えば、手術の方式および実施部位や、投与された薬の名称や、処置が実施された処置日時などである。電子カルテDB221の詳細は、図4に後述する。
【0021】
読影医用サーバ240は、読影に用いられる情報を管理するサーバであり、読影医用DB241を有する。読影医用サーバ240は、他の端末からの要求に応じて、読影医用DB241に対するデータの書き込みや読み出しなどの処理を実行する。読影医用DB241は、検査DB242と、検査区分DB243と、画像情報DB244と、計測情報DB245とを含む。
【0022】
検査DB242には、検査ID毎の検査情報が記憶されている。検査IDとは、検査を識別するための識別情報であり、検査が実施される毎に設定される一意的な数である。検査情報とは、実施された検査に関する情報であり、例えば、検査が実施された際の診察の受付番号や、実施された検査の種別や、検査が実施された検査日時などである。検査DB242の詳細は、図5に後述する。
【0023】
検査区分DB243には、検査区分ID毎の検査区分情報が記憶されている。検査区分IDとは、検査区分を識別するための識別情報である。検査区分とは、実施された検査に対する検査内容の区分である。例えば、検査区分は、一人の患者に対する検査における、対象部位や検査日時や撮影方向などによる区分である。また、単一の検査IDに対して一以上の検査区分が設定される。検査区分情報とは、実施された検査の検査区分を特定する情報であり、例えば、検査区分における検査内容や、検査区分に対応する検査画像の格納場所を示す画像格納パスなどが含まれる。検査区分DB243の詳細は、図6に後述する。
【0024】
画像情報DB244には、検査画像毎の画像情報が記憶されている。検査画像とは、撮影検査における検査結果の画像である。撮影検査には、例えば、CR検査や、MRI(Magnetic Resonance Imagine)検査や、RI(Radioisotope)検査や、内視鏡検査や、デジタルカメラ検査などがある。検査画像には、CR画像や、MRI画像や、RI画像や、内視鏡画像や、デジタルカメラ画像などがある。画像情報とは、検査画像を説明する情報であり、例えば、検査画像に対応する検査区分IDや、検査画像における撮影箇所を特定する情報などである。また、画像情報の企画はDICOM(Digital Imagine and Communicatuions in Medicine)である。画像情報DB244の詳細は、図7に後述する。
【0025】
計測情報DB245には、検査画像毎の計測情報が記憶されている。計測情報とは、検査画像に対して実行された計測処理の情報である。計測処理とは、検査画像における所定の部位の情報を数値化することである。計測処理には、例えば、所定の部位間の距離を計測する距離計測処理、所定の部位の面積や体積を計測する面積計測処理や体積計測処理、異なる部位における距離などの情報の比率を計測する比率計測処理、所定の位置の角度を計測する角度計測処理などがある。計測情報には、例えば、計測処理の種別や、計測処理が実行された部位などがある。計測処理が実行された部位とは、計測処理の対象位置であり、例えば、「心臓」や、「左肺から心臓まで」などである。計測情報DB245の詳細は、図8に後述する。
【0026】
画像サーバ250は、実施された検査の検査画像を管理するサーバであり、画像DB251を有する。画像サーバ250は、他の端末からの要求に応じて、画像DB251に対するデータの書き込みおよび読み出しを実行する。
【0027】
画像DB251は、検査画像の画像データを画像ID毎に記憶する。画像IDは、画像データを識別するための識別情報である。画像データには、撮影検査が実施された検査日時や、撮影検査が実施された患者の患者IDや、撮影検査の撮影対象の部位の名称などの情報が付加されている。
【0028】
(コンピュータのハードウェア構成)
図3は、実施の形態1にかかるコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。コンピュータとは、読影医用端末210と、電子カルテサーバ220と、読影医用サーバ240と、画像サーバ250と、のいずれであってもよい。図3において、コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read‐Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、I/F(Interface)308と、キーボード309と、マウス310と、ディスプレイ311と、を備えている。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
【0029】
ここで、CPU301は、コンピュータの全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0030】
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク307に記憶されたデータをコンピュータに読み取らせたりする。
【0031】
I/F308は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク260に接続され、このネットワーク260を介して他のコンピュータに接続される。そして、I/F308は、ネットワーク260と内部のインターフェースを司り、外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F308には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
【0032】
キーボード309は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス310は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
【0033】
ディスプレイ311は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ311は、例えば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0034】
つぎに、電子カルテDB221の記憶内容について説明する。電子カルテDB221は、例えば、電子カルテサーバ220のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置により実現される。
【0035】
(電子カルテDB221の記憶内容)
図4は、電子カルテDBの記憶内容の一例を示す説明図である。図4において、電子カルテDB221は、患者ID、実施術式、実施部位および処置日時のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、電子カルテ特性データ400−1〜400−rがレコードとして記憶されている。
【0036】
ここで、患者IDは、診察が行われた患者の識別番号である。実施術式は、実施された手術の術式である。術式とは、手術の方式であり、例えば、「フラップレス」や「バチスタ」などがある。実施部位は、手術を実施した対象となる部位であり、例えば、「口腔内」、「心臓」などがある。処置日時は、患者IDに対応する患者に対して術式による手術が実施された日付である。例えば、処置日時が「20100928」である場合、2010年9月28日に手術が行われたことを示している。
【0037】
一例として、電子カルテ特性データ400−1を例に挙げると、患者ID「000000001」、実施術式「フラップレス」、実施部位「口腔内」、処置日時「20110211」が記憶されている。
【0038】
つぎに、検査DB242の記憶内容について説明する。検査DB242は、例えば、読影医用サーバ240のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置により実現される。
【0039】
(検査DB242の記憶内容)
図5は、検査DB242の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、検査DB242は、検査ID、受付番号、患者ID、検査区分IDおよび検査日時のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、検査特性データ500−1〜500−mがレコードとして記憶されている。
【0040】
ここで、検査IDは、実施された検査毎に異なる検査の識別情報である。受付番号は、診察毎に異なる番号であり、患者が受診のために病院に来院した際に発行される番号である。患者IDは、検査が行われた患者の識別番号である。検査区分IDは、検査区分毎に設定される情報であり、検査区分の識別情報である。検査日時は、患者IDに対応する患者に対して検査が実施された日付である。
【0041】
一例として、検査特性データ500−1を例に挙げると、検査ID「#1」、受付番号「123454321」、患者ID「736521456」、検査区分ID「789.456.123」、検査日時「20110121」が記憶されている。
【0042】
つぎに、検査区分DB243の記憶内容について説明する。検査区分DB243は、例えば、読影医用サーバ240のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307
などの記憶装置により実現される。
【0043】
(検査区分DB243の記憶内容)
図6は、検査区分DB243の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、検査区分DB243は、検査ID、検査区分ID、モダリティおよび画像格納パスのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、検査区分特性データ600−1〜600−nがレコードとして記憶されている。
【0044】
ここで、検査IDは、実施された検査毎に設定される番号であり、検査の識別情報である。検査区分IDは、検査区分毎に設定される情報であり、検査区分の識別情報である。モダリティは、実施された検査の方式であり、例えば、「CR」や「MRI」などがある。画像格納パスは、検査区分IDに対応する検査画像の画像データの画像DB251における格納場所を示している。
【0045】
一例として、検査区分特性データ600−1を例に挙げると、検査ID「#1」、検査区分ID「789.456.123」、モダリティ「CR」、画像格納パス「2011/1/21/cr/123456」が記憶されている。
【0046】
つぎに、画像情報DB244の記憶内容について説明する。画像情報DB244は、例えば、読影医用サーバ240のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置により実現される。
【0047】
(画像情報DB244の記憶内容)
図7は、画像情報DB244の記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、画像情報DB244は、検査区分ID、画像ID、スライス位置およびスライス方向のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、画像情報特性データ700−1〜700−pがレコードとして記憶されている。
【0048】
ここで、検査区分IDは、検査区分毎に設定される情報であり、検査区分の識別情報である。画像IDは、画像毎に設定される画像の識別情報である。スライス位置は、検査画像を撮影した患者に対する位置であり、患者の規定の位置を原点として、原点から断層画像を撮影する面までの距離を示している。スライス方向は、患者に対する検査画像の断層の方向である。スライス方向には、例えば、「Axial」、「Coronal」、「Sagittal」などがある。
【0049】
一例として、画像情報特性データ700−1を例に挙げると、検査区分ID「789.456.123」、画像ID「123456.1」、スライス位置「−760.12」、スライス方向「Axial」が記憶されている。
【0050】
つぎに、計測情報DB245の記憶内容について説明する。計測情報DB245は、例えば、読影医用サーバ240のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置により実現される。
【0051】
(計測情報DB245の記憶内容)
図8は、計測情報DBの記憶内容の一例を示す説明図である。図8において、計測情報DB245は、保存ID、画像ID、計測リストおよび計測部位のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、計測情報特性データ800−1〜800−qがレコードとして記憶されている。
【0052】
ここで、保存IDは、計測情報毎に異なる計測情報の識別情報である。実施された検査毎に設定される番号であり、検査の識別情報である。画像IDは、画像毎に設定される画像の識別情報である。計測リストは、計測処理の種別を示しており、例えば、「距離計測」、「面積計測」、「体積計測」、「比率計測」、「角度計測」などである。計測部位は、計測処理の対象となる部位を示している。例えば、計測リスト「距離計測」、計測部位「左肺/心臓」である場合は、左肺から心臓までの距離計測処理が実行された旨を示している。
【0053】
一例として、計測情報特性データ800−1を例に挙げると、保存ID「000000001」、画像ID「123456.3」、計測リスト「距離計測」、計測部位「左肺/心臓」が記憶されている。
【0054】
(読影医用端末210の機能的構成例)
つぎに、読影医用端末210の機能的構成例について説明する。図9は、実施の形態1にかかる読影医用端末210の機能的構成例を示すブロック図である。読影医用端末210は、受付部901と、日時抽出部902と、画像抽出部903と、出力部904と、画像取得部905と、情報抽出部906と、計測部907とを含む構成である。この制御部となる機能(受付部901〜計測部907)は、具体的には、例えば、図3に示したROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F308により、その機能を実現する。
【0055】
読影医用端末210は、撮影検査の検査画像と撮影検査が実施された検査日時とが関連付けて患者の識別情報毎に記憶された第1データベースと、患者の識別情報毎に処置日時が関連付けて記憶された第2データベースと、にアクセス可能である。患者とは、検査や処置が実施される者である。患者の識別情報とは、患者を識別するために患者毎に設定される情報であり、例えば、患者IDである。第1データベースは、撮影装置において撮影された撮影検査の検査画像が記憶されるデータベースであり、例えば、上述した画像DB251である。第2データベースは、患者に対して行われた診察の情報が登録されるデータベースであり、例えば、上述した電子カルテDB221である。各データベースは、例えば、ROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク306などの記憶装置によって実現される。
【0056】
データベースにアクセス可能であるとは、データベースに対する情報の読み出しや書き込みなどの処理を実行可能であるか、または、データベースに対する情報の読み出しや書き込みなどの処理を他の端末やサーバに行わせることが可能であるということである。第1データベースおよび第2データベースは、読影医用端末210とは異なる端末やサーバに含まれることとするが、これに限るものではなく、例えば、読影医用端末210が第1データベースおよび第2データベースを有することとしてもよい。
【0057】
受付部901は、任意の患者の識別情報の入力を受け付ける。具体的には、受付部901は、患者の識別情報を含む信号を受信する。例えば、受付部901が、キーボード309やマウス310などが操作されることにより、患者の識別情報の入力を受け付ける。
【0058】
日時抽出部902は、第2データベースから、受付部901によって受け付けられた識別情報に関連付けられている処置日時を抽出する。具体的には、日時抽出部902は、第2データベースにアクセスし、識別情報に関連付けられている処置日時を特定し、特定した処置日時の情報を取得する。例えば、日時抽出部902が、電子カルテサーバ220に対して患者IDを送信し、送信した患者IDに関連付けられた処置日時を電子カルテDB221から特定させ、特定させた処置日時を電子カルテサーバ220から受信することにより、処置日時を抽出する。このように、図1に上述した手術の処置日時は、日時抽出部902によって抽出される。
【0059】
また、日時抽出部902は、第1データベースから、受付部901によって受け付けられた識別情報に関連付けられている検査日時を抽出することとしてもよい。具体的には、日時抽出部902は、第1データベースにアクセスし、識別情報に関連付けられている検査日時を特定し、特定した検査日時の情報を取得する。例えば、日時抽出部902が、画像サーバ250に対して患者IDを送信し、送信した患者IDに関連付けられた検査日時を画像DB251から特定させ、特定させた検査日時を画像サーバ250から受信することにより、検査日時を抽出する。
【0060】
画像取得部905は、被写体が撮影された第1画像と所定の計測処理とが関連付けられた情報と、第1画像とは異なる時期に被写体が撮影された第2画像とを取得する。被写体とは、撮影検査の検査対象であり、例えば、患者である。第1画像とは、例えば、処置前検査画像であり、第2画像とは、例えば、処置後検査画像である。また、画像取得部905は、画像抽出部903および情報抽出部906を含む。
【0061】
画像抽出部903は、第1データベースから、日時抽出部902によって抽出された処置日時よりも前の検査日時となる処置前検査画像と、日時抽出部によって抽出された処置日時よりも後の検査日時となる処置後検査画像と、を抽出する。処置日時よりも前の検査日時となる処置前検査画像とは、処置が実行される以前に実行された検査の検査画像である。処置日時よりも後の検査日時となる処置後検査画像とは、処置が実行される以後に実行された検査の検査画像である。
【0062】
具体的には、画像抽出部903は、第1データベースへアクセスし、処置前検査画像と処置後検査画像とを特定し、特定した処置前検査画像と処置後検査画像とを取得する。具体的には、例えば、画像抽出部903が、画像サーバ250に対して処置日時を送信し、処置日時より前の検査日時に関連付けられた検査画像を特定させ、特定させた検査画像を画像DB251から抽出する。また、例えば、画像抽出部903が、画像サーバ250に対して処置日時を送信する。そして、画像抽出部903が、処置日時より後の検査日時に関連付けられた検査画像を特定させ、特定させた検査画像を画像DB251から抽出する。このように、図1に上述したCR画像P1〜P3は、画像抽出部903によって抽出される。
【0063】
画像抽出部903は、もっとも新しい検査日時となる処置前検査画像を抽出することとしてもよい。もっとも新しい検査日時となる処置前検査画像とは、処置日時より前の検査日時に関連付けられた検査画像のうち、もっとも処置日時に近い検査日時に関連付けられた検査画像である。
【0064】
画像抽出部903は、もっとも新しい検査日時となる処置後検査画像を抽出することとしてもよい。もっとも新しい検査日時となる処置後検査画像とは、処置日時より後の検査日時に関連付けられた検査画像のうち、もっとも処置日時から遠い検査日時に関連付けられた検査画像である。
【0065】
また、画像抽出部903は、被写体が撮影された第1画像、第1画像とは異なる時期に被写体が撮影された第2画像とを抽出する。実施の形態1においては、第1画像および第2画像は、処置の前後の撮影画像とすることにより撮影時期が異なるものとしたが、撮影時期が異なるものであればこれに限るものではない。例えば、処置が実施されてから1週間後の検査画像を第1画像、2週間後の検査画像を第2画像としてもよい。
【0066】
出力部904は、画像抽出部903によって抽出された処置前検査画像および処置後検査画像を出力する。具体的には、出力部904は、処置前検査画像および処置後検査画像の情報を送信する。例えば、出力部904が、ディスプレイ311に対して、処置前検査画像および処置後検査画像の情報を送信し、表示させることにより、処置前検査画像および処置後検査画像を出力する。出力先は、ディスプレイ311に限るものではなく、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307、I/F308などであってもよい。このように、図1に上述した読影用画像P4は、出力部904によって出力される。
【0067】
その際、出力部904は、日時抽出部902によって抽出された処置日時および検査日時を、画像抽出部903によって抽出された処置前検査画像および処置後検査画像とともに出力することとしてもよい。具体的には、出力部904は、処置日時および検査日時の情報を含む信号を、処置前検査画像および処置後検査画像を出力する出力先に送信する。例えば、出力部904が、処置日時および検査日時の文字列から成る検査リストを、処置前検査画像および処置後検査画像とともにディスプレイ311に表示する。
【0068】
具体的には、例えば、画像抽出部903が、受け付けられた患者の識別情報の検査画像であり、関連付けられている検査日時が異なる検査画像を、画像DB251から特定し、特定した検査画像を取得する。
【0069】
情報抽出部906は、第1画像に関連付けられた所定の計測処理の情報を抽出する。計測処理とは、上述したように、検査画像における所定の部位の情報を数値化する処理であり、例えば、距離計測処理、体積計測処理、比率計測処理、角度計測処理などがある。計測処理の情報には、計測処理の種類と、計測対象の部位とが含まれる。具体的には、情報抽出部906は、検査画像毎に計測処理の情報が関連付けられて記憶された計測データベースから、計測処理の情報を抽出する。計測データベースは、例えば、上述した計測情報DB245である。
【0070】
より具体的には、例えば、情報抽出部906は、第1画像に付加されている第1画像の識別情報を抽出し、抽出した識別情報の計測処理を計測情報DB245にて特定し、特定した計測処理を取得する。すなわち、画像取得部905が、被写体が撮影された第1画像と所定の計測処理とが関連付けられた情報と、第1画像とは異なる時期に被写体が撮影された第2画像とを取得する。
【0071】
計測部907は、画像取得部905によって取得された所定の計測処理を第1画像および第2画像に実行する。具体的には、計測部907は、検査画像における所定の部位の情報を数値化する。例えば、計測部907は、取得された計測処理が右肺から心臓までの距離の距離計測である場合、第1画像における右肺から心臓までの距離と、第2画像における右肺から心臓までの距離とを計測する。
【0072】
出力部904は、計測部907による第1画像に対する計測処理の処理結果および第1画像を、第2画像に対する計測処理の処理結果および第2画像とともに出力する。具体的には、出力部904は、処理結果である数値と画像とを出力することである。例えば、出力部904は、計測部907によって第1画像に実行された右肺から心臓までの距離の距離計測の計測結果が180.5[mm]である場合、「180.5[mm]」の文字列を第1画像における右肺および心臓近傍に表示する。また、出力部904は、その際、具体的な部位の位置を指し示す指標とともに、各画像および計測結果を出力することとしてもよい。
【0073】
(読影医用端末210の表示要求受付処理手順)
図10は、実施の形態1にかかる読影医用端末の表示要求受付処理手順の一例を示すフローチャートである。表示要求受付処理は、CPU301によって実行される処理である。表示要求受付処理において、読影医用端末210は、まず、受付番号および患者IDの入力を受け付けたか否かを判定し(ステップS1001)、受け付けていない場合(ステップS1001:No)、受け付けるまで待機する。
【0074】
ステップS1001において、受付番号および患者IDの入力を受け付けた場合(ステップS1001:Yes)、読影医用端末210は、検査DB242から、入力された患者IDに対応する検査情報を取得する(ステップS1002)。そして、読影医用端末210は、電子カルテDB221から、入力された患者IDに対応する処置情報を取得し(ステップS1003)、取得した検査情報および処置情報を、検査リストとして表示する(ステップS1004)。
【0075】
その後、読影医用端末210は、検査区分DB243から、検査情報に含まれる検査区分IDに対応した検査区分情報を取得する(ステップS1005)。そして、読影医用端末210は、画像情報DB244から、検査区分IDに対応した画像情報を取得する(ステップS1006)。そして、読影医用端末210は、取得した検査区分情報に含まれる画像格納パスと画像情報に含まれる画像IDとに基づいて、画像DB251から検査画像の画像データを取得する(ステップS1007)。
【0076】
ステップS1007の後、読影医用端末210は、画像データにおける撮影対象の対象部位の情報を、画像データから抽出する(ステップS1008)。そして、読影医用端末210は、取得した処置情報を参照して、抽出した対象部位に関する手術歴があるか否かを判定する(ステップS1009)。具体的には、読影医用端末210は、抽出した対象部位と一致する手術の実施部位が、取得した処置情報に含まれるか否かを判定する。手術歴がある場合(ステップS1009:Yes)、読影医用端末210は、比較画像表示処理を行い(ステップS1010)、本フローチャートの一連の処理を終了する。比較画像表示処理は、手術の前後の検査画像を出力する処理であり、その詳細は、図11に後述する。
【0077】
また、ステップS1009において、手術歴がない場合(ステップS1009:No)、読影医用端末210は、取得した画像データをディスプレイ311に出力することにより検査画像を表示し(ステップS1011)、本フローチャートの一連の処理を終了する。ステップS1009において、手術歴がないとは、すなわち、取得した画像データに対する経過観察の比較対象とする検査画像がないことを示している。そのため、読影医用端末210は、取得した検査画像の画像データのみを表示し、読影医に読影させる。
【0078】
読影医用端末210は、上述した表示要求受付処理を行うことにより、検査リストを表示することができる。これにより、読影医に対して、患者に実施された処置や検査の履歴を視覚的に理解させることができ、読影に役立たせることができる。
【0079】
また、読影医用端末210は、上述した表示要求受付処理を行うことにより、読影対象となる検査画像を表示することができる。これにより、読影医に対して、読影を行わせることができる。
【0080】
(読影医用端末210の比較画像表示処理手順)
図11は、実施の形態1にかかる読影医用端末の比較画像表示処理手順の一例を示すフローチャートである。比較画像表示処理は、CPU301によって実行される処理であり、図10のステップS1010に示した処理である。比較画像表示処理において、読影医用端末210は、まず、ステップS1007において取得した画像データの検査画像が、処置よりも後に実施された撮影検査の検査画像であるか否か、すなわち、処置後検査画像であるか否かを判定する(ステップS1101)。
【0081】
具体的には、読影医用端末210は、取得した画像データに付加されている検査日時が、処置情報に含まれる手術の処置日時よりも後であるか否かを判定する。また、検査日時の前後に処置日時がある場合は、画像データに付加されている検査日時と比較する処置日時として、検査日時にもっとも近い処置日時や、もっとも新しい処置日時を選択することとしてもよいし、また、ユーザに選択させることとしてもよい。
【0082】
ステップS1101において、処置後検査画像である場合(ステップS1101:Yes)、読影医用端末210は、取得した処置情報から、手術の処置日時のうち最新の処置日時を抽出する(ステップS1102)。その後、読影医用端末210は、抽出した最新の処置日時のよりも前に実施された撮影検査の検査情報のうち、もっとも新しい日時に実施された検査の検査情報を、取得した検査情報から抽出する(ステップS1103)。
【0083】
そして、読影医用端末210は、ステップS1103において抽出した検査情報に基づいて、ステップS1102において抽出された手術の処置日時の直前に実施された撮影検査の検査画像の画像データを画像サーバ250から取得する(ステップS1104)。直前に実施された撮影検査とは、手術の処置日時よりも前の検査日時のうち、もっとも新しい検査日時の撮影検査である。
【0084】
そして、読影医用端末210は、ステップS1104において取得した画像データの画像IDと計測情報DB245を参照して、取得した画像データに対する計測情報が計測情報DB245に記憶されているか否かを判定する(ステップS1105)。記憶されている場合(ステップS1105:Yes)、読影医用端末210は、計測情報DB245から該当する計測情報を取得する(ステップS1106)。
【0085】
また、読影医用端末210は、取得した計測情報に含まれる計測処理を、ステップS1007およびステップS1104において取得した検査画像の画像データに対して実行する(ステップS1107)。そして、読影医用端末210は、計測処理の処理結果を各画像データに添付する(ステップS1108)。
【0086】
そして、読影医用端末210は、ステップS1007およびステップS1104において取得した検査画像の画像データを並べてディスプレイ311に出力し(ステップS1109)、本フローチャートの一連の処理を終了する。また、ステップS1105において、取得した画像データに対する計測情報が計測情報DB245に記憶されていない場合(ステップS1105:No)、読影医用端末210は、ステップS1109へ移行する。
【0087】
これにより、手術よりも前に実施された検査の処置前検査画像と、手術よりも後に実施された検査の処置後検査画像とを並べて表示することができる。すなわち、読影医用端末210は、読影用画像P4を出力することができる。
【0088】
また、ステップS1109では、ステップS1108において計測処理の処理結果が各画像データに添付されている場合、読影医用端末210は、添付された処理結果とともに各画像データを出力する。これにより、同一の計測処理を実行した処置前検査画像と処置後検査画像とを出力することができる。
【0089】
また、ステップS1101において、入力された受付番号に対応する検査が、手術が実施されるよりも前の検査である場合(ステップS1101:No)、読影医用端末210は、取得した処置情報から、手術の処置日時のうち最新の処置日時を抽出する(ステップS1110)。
【0090】
その後、読影医用端末210は、もっとも新しい日時に実施された検査の検査情報を、取得した検査情報から抽出する(ステップS1111)。そして、読影医用端末210は、ステップS1103において抽出した検査情報に基づいて、最新の撮影検査の検査画像の画像データを画像サーバ250から取得し(ステップS1112)、ステップS1109へ移行する。
【0091】
読影医用端末210は、上述した比較画像表示処理を行うことにより、手術の処置前検査画像と処置後検査画像とを並べた読影用画像P4をディスプレイ311に表示することができる。これにより、患者IDおよび受付番号を入力したユーザに対して、読影用画像P4を提供することができる。したがって、ユーザに対して、読影に用いる検査画像を検索させることなく、効率的に経過観察を行わせることができる。
【0092】
また、読影医用端末210は、上述した比較画像表示処理を行うことにより、処置前検査画像に実行した計測処理を処置後検査画像にも実行し、各計測処理の処理結果を添付した検査画像を表示することができる。すなわち、撮影時期の異なる複数の検査画像に対して同様の計測処理を行い、各検査画像に計測処理の各結果を添付することができる。これにより、計測処理の種別や部位の選択を再度ユーザに行わせることなく、撮影時期が異なる複数の検査画像に対して、計測処理結果を添付することができ、ユーザに効率的に経過観察を行わせることができる。
【0093】
(読影医用端末210の計測情報登録処理手順)
図12は、実施の形態1にかかる読影医用端末の計測情報登録処理手順の一例を示すフローチャートである。計測情報登録処理は、CPU301によって実行される処理である。計測情報登録処理において、読影医用端末210は、まず、検査画像に対して計測要求の入力を受け付けたか否かを判定し(ステップS1201)、受け付けない場合(ステップS1201:No)、受け付けるまで待機する。計測要求の入力を受け付けるとは、計測処理の種別および計測処理の対象の部位がユーザによって選択されることである。
【0094】
ステップS1201において、計測要求の入力を受け付けた場合(ステップS1201:Yes)、読影医用端末210は、入力された計測要求に応じた種別の計測処理を実行する(ステップS1202)。そして、読影医用端末210は、計測処理の処理結果を添付する(ステップS1203)。具体的には、読影医用端末210は、処理結果の数値および単位の文字列を、計測対象の部位を指し示すように添付する。
【0095】
その後、読影医用端末210は、読影医用サーバ240に対して、実行した計測処理の種別および部位の情報を、計測情報として計測情報DB245に登録させ(ステップS1204)、本フローチャートの一連の処理を終了する。
【0096】
図12に示した計測情報登録処理を実行することにより、読影医用端末210は、計測情報を登録することができる。ここで登録された計測情報は、上述した図11のステップS1105〜S1108において用いられる。
【0097】
(読影医用端末210のディスプレイ311の表示例)
図13は、実施の形態1にかかる読影医用端末のディスプレイの表示例を示す説明図である。図13におけるディスプレイ311の表示例1300は、読影用画像P4の表示例を示しており、処置前検査画像1301と、処置後検査画像1302と、検査リスト1303とを含む。
【0098】
表示例1300において、ディスプレイ311には処置前検査画像1301と処置後検査画像1302とを含む読影用画像P4が表示される。これにより、ユーザに対して、患者に実施された処置の前後の経過観察を行わせることができる。また、患者IDの入力を受け付けた場合に読影用画像P4を出力することができるため、ユーザに対して経過観察の対象となる検査画像を検索させることなく、効率的に経過観察を行わせることができる。
【0099】
また、処置前検査画像1301は、右肺と心臓との間の距離計測処理の処理結果1304を含み、処置後検査画像1302は、右肺と心臓との間の距離計測処理の処理結果1305を含む。表示例1300では、処理結果1304が185.5[mm]、処理結果1305が185.0[mm]である。これにより、例えば、読影医に対して、処置後検査画像1302の方が処置前検査画像1301よりも、右肺と心臓との距離が短くなっていることを認識させることができる。患者IDの入力を受け付けた際に、各検査結果を含む読影用画像P4を出力することができるため、ユーザに対して計測処理の種別を選択させる手間をかけさせることなく、効率的に経過観察を行わせることができる。
【0100】
また、検査リスト1303は、事象と、該事象に対する日時とが関連付けられて表示される。これにより、読影医用端末210は、ユーザに対して、読影対象の患者の検査歴と処置履歴とを一目で判断させることができる。したがって、前回の検査からの経過時間や、処置からの経過時間などに基づいた経過観察を、ユーザに容易に行わせることができる。
【0101】
また、検査リスト1303には、読影用画像P4として表示中の検査画像に対応する検査を、「表示」の項目に示している。例えば、表示の欄に「R」が記載されている事象に対する検査画像を、ディスプレイ311のユーザから見て右側に表示しており、表示の欄に「L」が記載されている事象に対する検査画像を、ディスプレイ311のユーザから見て左側に表示している。図示の例では、例えば、処置前検査画像1301は、2010年4月1日の10時0分0秒に実施されたCR検査の検査画像であり、処置後検査画像1302は、2010年6月9日の13時0分0秒に実施されたCR検査の検査画像であることを、ユーザに一目で認識させることができる。
【0102】
これにより、ユーザに対して、表示中の検査画像がいずれの検査に対応する検査画像であるかを一目で認識させることができ、その前後に実施された検査や処置を考慮した経過観察を行わせることができる。
【0103】
以上説明した実施の形態1にかかる読影医用端末210によれば、患者IDの入力を受け付けた場合に、手術の処置日時を抽出し、処置日時よりも前の検査日時である処置前検査画像と、処置日時よりも後の検査日時である処置後検査画像とを、出力することとした。これにより、ユーザに検査画像を検索させることなく、処置の前後の検査画像を出力することができる。したがって、ユーザに対して、効率的に処置の経過観察を行わせることができる。
【0104】
また、上述したように、読影医用端末210は、患者IDと受付番号に基づいて検査画像を抽出するとともに処置日時を取得し、取得した処置日時に基づいて、処置前検査画像および処置後検査画像のいずれかを取得することとしたが、これに限るものではない。例えば、読影医用端末210は、患者IDの入力を受け付けた場合に、患者IDに対応する処置日時を取得し、該処置日時の前後の検査日時に対応する検査画像を取得することとしてもよい。
【0105】
また、実施の形態1にかかる読影医用端末210によれば、検査日時と処置日時との検査リストを、処置前検査画像および処置後検査画像とともに出力することとした。これにより、ユーザに対して、処置の履歴と検査の履歴とを一目で認識させることができるため、処置と検査の間の経過時間や、検査間の経過時間などに基づいた経過観察を行わせることができる。
【0106】
また、実施の形態1にかかる読影医用端末210によれば、処置後検査画像に対して、処置前検査画像に関連付けて記憶された計測処理を実行し、処理結果を添付した処置後検査画像と処置前検査画像とを表示することとした。すなわち、撮影時期の異なる検査画像のうち一の検査画像に計測情報が関連付けられている場合、該計測処理を他の検査画像に対しても実行し、各計測結果を添付した検査画像を並べて表示することとした。
【0107】
これにより、計測処理の種別や対象部位をユーザに選択させることなく、撮影時期が異なり、同一の計測処理を実行した検査画像を、並べて表示することができる。したがって、ユーザに手間をかけさせることなく、撮影時期の異なる検査画像に対する経過観察を行わせることができる。
【0108】
また、実施の形態1において、読影医用端末210は、計測情報DB245に、処置前検査画像の計測情報が含まれる場合に、該計測情報に含まれる計測処理を処置後検査画像に実行することとしたが、撮影時期の異なる検査画像であれば、これに限るものではない。例えば、読影医用端末210は、処置後検査画像の計測情報が含まれる場合に、該計測情報に含まれる計測処理を処置前検査画像に実行することとしてもよい。すなわち、読影医用端末210は、画像取得部905、計測部907、出力部904を含み、撮影時期の異なる検査画像に対して、上述したステップS1007,S1106,S1107,S1109のみを実行することとしてもよい。
【0109】
また、実施の形態1において、読影医用端末210は、処置日時の前後の検査日時に関連付けられた検査画像を抽出して出力することにより、同日に処置をまたいだ検査が複数回実施された場合であっても、ユーザに効率的に処置の経過観察を行わせることができる。なお、読影医用端末210は、処置日時の前後の検査日時に関連付けられた検査画像を抽出して出力することとしたが、これに限るものではない。例えば、処置日付の前後の検査日付に関連付けられた検査画像を抽出することとしてもよい。処置日付とは、処置が実施された日付であり、検査日付とは、検査が実施された日付である。
【0110】
また、上述したように、読影医用端末210は、患者IDおよび受付番号が入力された場合に処置前検査画像および処置後検査画像を取得することとしたが、処置前検査画像および処置後検査画像を出力可能であれば、これに限るものではない。例えば、読影医用端末210は、処置前検査画像および処置後検査画像のいずれか一方を予め記憶しており、患者IDが入力された場合に、処置前検査画像および処置後検査画像のうち、記憶していない検査画像を処置日時に基づいて取得することとしてもよい。その詳細については、実施の形態2にて説明する。
【0111】
<実施の形態2>
つぎに、本発明にかかる情報提供プログラム、情報提供装置および情報提供方法の実施の形態2について説明する。実施の形態1では、読影医用端末210が取得した検査画像を出力することとしたが、実施の形態2では、読影医用端末210が、予め記憶している検査画像と取得した検査画像とを出力することとする。なお、実施の形態1で説明した箇所と同一箇所については同一符号を付しその説明を省略する。
【0112】
(読影医用端末210の機能的構成例)
まず、読影医用端末210の機能的構成例について説明する。図14は、実施の形態2にかかる読影医用端末210の機能的構成例を示すブロック図である。読影医用端末210は、受付部901と、日時抽出部902と、特定部1401と、判断部1402と、画像抽出部1403と、出力部1404とを含む構成である。この制御部となる機能(受付部901〜出力部1404)は、具体的には、例えば、図3に示したROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F308により、その機能を実現する。
【0113】
読影医用端末210は、撮影検査の検査画像と撮影検査が実施された検査日時とが関連付けて患者の識別情報毎に記憶された第1データベースと、患者の識別情報毎に処置日時が関連付けて記憶された第2データベースと、にアクセス可能である。
【0114】
特定部1401は、日時抽出部902によって抽出された処置日時よりも前の検査日時となる処置前検査画像と、日時抽出部902によって抽出された処置日時よりも後の検査日時となる処置後検査画像とを、第1データベースから特定する。具体的には、特定部1401は、第1データベースに記憶された検査画像のうち、処置前検査画像および処置後検査画像であるかを区別することである。例えば、特定部1401は、第1データベース内の検査画像のうち、関連付けられた検査日時が処置日時より前の検査画像を処置前検査画像、関連付けられた検査日時が処置日時より後の検査画像を処置後検査画像として区別することにより、特定する。
【0115】
判断部1402は、特定部1401によって特定された処置前検査画像および処置後検査画像のうち少なくともいずれか一方の検査画像が、コンピュータ内の記憶装置に記憶済みか否かを判断する。具体的には、判断部1402は、記憶装置に記憶されているか否かの判定を行うことである。例えば、判断部1402が、記憶装置内に記憶されているデータに、特定された処置前検査画像または処置後検査画像が存在するか否かを判定する。コンピュータ内の記憶装置とは、コンピュータに含まれる記憶領域を有する媒体であり、例えば、上述したRAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などである。
【0116】
画像抽出部1403は、処置前検査画像および処置後検査画像のうち、判断部1402によって記憶済みであると判断されなかった検査画像を、第1データベースから抽出する。判断部1402によって、処置前検査画像が記憶済みであると判断された場合、判断されなかった検査画像とは処置後検査画像であり、処置後検査画像が記憶済みであると判断された場合、判断されなかった検査画像とは処置前検査画像である。また、判断部1402によって、処置前検査画像および処置後検査画像が記憶済みでないと判断された場合、判断されなかった検査画像とは処置前検査画像および処置後検査画像である。
【0117】
出力部1404は、画像抽出部1403によって抽出された検査画像と記憶装置に記憶済みの検査画像とを出力する。具体的には、出力部1404は、記憶装置から検査画像を抽出し、抽出した検査画像のデータの信号を送信することである。例えば、出力部1404が、抽出された処置後検査画像と、記憶済みの処置前検査画像とをディスプレイ311に表示する。また、例えば、出力部1404が、抽出された処置前検査画像と、記憶済みの処置後検査画像とをディスプレイ311に表示する。
【0118】
(読影医用端末210の読影用画像出力処理手順)
図15は、実施の形態2にかかる読影医用端末の読影用画像出力処理手順の一例を示すフローチャートである。読影用画像出力処理は、CPU301によって実行される処理である。読影用画像出力処理において、読影医用端末210は、まず、患者IDの入力を受け付けたか否かを判定し(ステップS1501)、受け付けていない場合(ステップS1501:No)、受け付けるまで待機する。
【0119】
ステップS1501において、患者IDの入力を受け付けた場合(ステップS1501:Yes)、読影医用端末210は、電子カルテDB221から、入力された患者IDに対応する処置情報を取得する(ステップS1502)。そして、読影医用端末210は、取得した処置情報に含まれる処置日時と、入力された患者IDに基づいて、画像DB251に含まれる検査画像から、処置前検査画像と処置後検査画像とを特定する(ステップS1503)。
【0120】
具体的には、読影医用端末210は、入力された患者IDが付加された画像データのうち、処置日時よりも後の検査日時の検査画像を処置後検査画像、処置日時よりも前の検査日時の検査画像を処置前検査画像として特定する。また、その際、読影医用端末210は、取得した処置情報に含まれる手術の実施部位と共通の部位に対する検査の検査画像を特定する。例えば、読影医用端末210は、処置情報に、腹部に関する手術の情報が含まれる場合は、腹部を対象として実施された撮影検査の検査画像を特定する。
【0121】
ステップS1503の後、読影医用端末210は、ステップS1503において特定した検査画像の画像IDを画像サーバ250から取得する(ステップS1504)。そして、読影医用端末210は、特定した処置前検査画像を記憶領域に記憶しているか否かを判定する(ステップS1505)。その際、読影医用端末210は、ステップS1504において取得した画像IDが、記憶領域に記憶されている検査画像の画像IDに含まれるか否かを判定する。
【0122】
ステップS1505において、特定した処置前検査画像を記憶していない場合(ステップS1505:No)、読影医用端末210は、特定した処置前検査画像を画像DB251から抽出する(ステップS1506)。その際、複数の処置前検査画像が画像DB251に記憶されている場合は、最新の処置前検査画像を取得することとする。
【0123】
ステップS1506の後、またはステップS1505において、特定した処置前検査画像を記憶している場合(ステップS1505:Yes)、読影医用端末210は、特定した処置後検査画像を記憶領域に記憶しているか否かを判定する(ステップS1507)。
【0124】
ステップS1507において、特定した処置後検査画像を記憶していない場合(ステップS1507:No)、読影医用端末210は、特定した処置後検査画像を画像DB251から抽出する(ステップS1506)。その際、複数の処置後検査画像が画像DB251に記憶されている場合は、最新の処置前検査画像を取得することとする。
【0125】
ステップS1508の後、またはステップS1507において、特定した処置後検査画像を記憶している場合(ステップS1507:Yes)、読影医用端末210は、処置前検査画像と、処置後検査画像とを出力する(ステップS1509)。その際、読影医用端末210は、処置前検査画像および処置後検査画像のうち、いずれか一方を記憶している場合は、記憶している検査画像と、取得した検査画像とを出力する。また、読影医用端末210は、処置前検査画像および処置後検査画像のうち、いずれの検査画像も記憶していない場合は、取得した検査画像を出力する。また、読影医用端末210は、処置前検査画像および処置後検査画像を記憶している場合は、記憶している検査画像を出力する。そして、ステップS1509の後、読影医用端末210は、本フローチャートの一連の処理を終了する。
【0126】
以上説明した実施の形態2にかかる読影医用端末210によれば、取得した検査画像、または予め記憶されている検査画像から、処置前検査画像および処置後検査画像を抽出し、抽出した検査画像を出力することとした。これにより、処置前検査画像および処置後検査画像のうち少なくともいずれか一方が記憶されている場合にも、ユーザに検査画像を検索させることなく、処置の前後の検査画像を出力することができる。したがって、ユーザに対して、効率的に処置の経過観察を行わせることができる。
【0127】
なお、本実施の形態で説明した情報提供方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本情報提供プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本情報提供プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
【0128】
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0129】
(付記1)撮影検査の検査画像と前記撮影検査が実施された検査日とが関連付けて患者の識別情報毎に記憶された第1データベースと、前記患者の識別情報毎に処置日が関連付けて記憶された第2データベースと、にアクセス可能なコンピュータに、
任意の患者の識別情報の入力を受け付ける受付処理と、
前記第2データベースから、前記受付処理によって受け付けられた識別情報に関連付けられている処置日を抽出する日付抽出処理と、
前記第1データベースから、前記日付抽出処理によって抽出された処置日よりも前の検査日となる処置前検査画像と、前記日付抽出処理によって抽出された処置日よりも後の検査日となる処置後検査画像と、を抽出する画像抽出処理と、
前記画像抽出処理によって抽出された処置前検査画像および処置後検査画像を出力する出力処理と、
を実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
【0130】
(付記2)撮影検査の検査画像と前記撮影検査が実施された検査日とが関連付けて患者の識別情報毎に記憶された第1データベースと、前記患者の識別情報毎に処置日が関連付けて記憶された第2データベースと、にアクセス可能なコンピュータに、
任意の患者の識別情報の入力を受け付ける受付処理と、
前記第2データベースから、前記受付処理によって受け付けられた識別情報に関連付けられている処置日を抽出する日付抽出処理と、
前記日付抽出処理によって抽出された処置日よりも前の検査日となる処置前検査画像と、前記日付抽出処理によって抽出された処置日よりも後の検査日となる処置後検査画像とを、前記第1データベースから特定する特定処理と、
前記特定処理によって特定された処置前検査画像および処置後検査画像のうち少なくともいずれか一方の検査画像が、前記コンピュータ内の記憶装置に記憶済みか否かを判断する判断処理と、
前記処置前検査画像および前記処置後検査画像のうち、前記判断処理によって記憶済みであると判断されなかった検査画像を、前記第1データベースから抽出する画像抽出処理と、
前記画像抽出処理によって抽出された検査画像と前記記憶装置に記憶済みの検査画像とを出力する出力処理と、
を実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
【0131】
(付記3)前記画像抽出処理は、前記処置日よりも前であって、該処置日にもっとも近い検査日に対応する前記処置前検査画像を抽出することを特徴とする付記1または2に記載の情報提供プログラム。
【0132】
(付記4)前記画像抽出処理は、前記処置日よりも後であって、該処置日にもっとも近い検査日に対応する前記処置後検査画像を抽出することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の情報提供プログラム。
【0133】
(付記5)前記日付抽出処理は、前記第1データベースから、前記受付処理によって受け付けられた識別情報に関連付けられている検査日を抽出し、
前記出力処理は、前記日付抽出処理によって抽出された処置日および検査日を、前記画像抽出処理によって抽出された処置前検査画像および処置後検査画像とともに出力することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の情報提供プログラム。
【0134】
(付記6)前記コンピュータに、
被写体が撮影された第1画像と所定の計測処理とが関連付けられた情報と、前記第1画像とは異なる時期に前記被写体が撮影された第2画像とを取得する画像取得処理と、
前記画像取得処理によって取得された前記所定の計測処理を前記第1画像および前記第2画像に実行する計測処理と、を実行させ、
前記出力処理は、
前記計測処理による前記第1画像に対する前記計測処理の処理結果および前記第1画像を、前記第2画像に対する前記計測処理の処理結果および前記第2画像とともに出力することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の情報提供プログラム。
【0135】
(付記7)被写体が撮影された第1画像と所定の計測処理とが関連付けられた情報と、前記第1画像とは異なる時期に前記被写体が撮影された第2画像とを取得する画像取得処理と、
前記画像取得処理によって取得された前記所定の計測処理を前記第1画像および前記第2画像に実行する計測処理と、
前記計測処理による前記第1画像に対する前記計測処理の処理結果および前記第1画像を、前記第2画像に対する前記計測処理の処理結果および前記第2画像とともに出力する出力処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
【0136】
(付記8)撮影検査の検査画像と前記撮影検査が実施された検査日とが関連付けて患者の識別情報毎に記憶された第1データベースと、前記患者の識別情報毎に処置日が関連付けて記憶された第2データベースと、にアクセス可能な情報提供装置であって、
任意の患者の識別情報の入力を受け付ける受付部と、
前記第2データベースから、前記受付部によって受け付けられた識別情報に関連付けられている処置日を抽出する日付抽出部と、
前記第1データベースから、前記日付抽出部によって抽出された処置日よりも前の検査日となる処置前検査画像と、前記日付抽出部によって抽出された処置日よりも後の検査日となる処置後検査画像と、を抽出する画像抽出部と、
前記画像抽出部によって抽出された処置前検査画像および処置後検査画像を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【0137】
(付記9)撮影検査の検査画像と前記撮影検査が実施された検査日とが関連付けて患者の識別情報毎に記憶された第1データベースと、前記患者の識別情報毎に処置日が関連付けて記憶された第2データベースと、にアクセス可能なコンピュータが、
任意の患者の識別情報の入力を受け付ける受付処理と、
前記第2データベースから、前記受付処理によって受け付けられた識別情報に関連付けられている処置日を抽出する日付抽出処理と、
前記第1データベースから、前記日付抽出処理によって抽出された処置日よりも前の検査日となる処置前検査画像と、前記日付抽出処理によって抽出された処置日よりも後の検査日となる処置後検査画像と、を抽出する画像抽出処理と、
前記画像抽出処理によって抽出された処置前検査画像および処置後検査画像を出力する出力処理と、
を実行することを特徴とする情報提供方法。
【符号の説明】
【0138】
210 読影医用端末
220 電子カルテサーバ
221 電子カルテDB
230 読影医用システム
240 読影医用サーバ
241 読影医用DB
242 検査DB
243 検査区分DB
244 画像情報DB
245 計測情報DB
250 画像サーバ
251 画像DB
260 ネットワーク
901 受付部
902 日時抽出部
903 画像抽出部
904 出力部
905 画像取得部
906 情報抽出部
907 計測部
1303 検査リスト
1401 特定部
1402 判断部
1403 画像抽出部
1404 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影検査の検査画像と前記撮影検査が実施された検査日とが関連付けて患者の識別情報毎に記憶された第1データベースと、前記患者の識別情報毎に処置日が関連付けて記憶された第2データベースと、にアクセス可能なコンピュータに、
任意の患者の識別情報の入力を受け付ける受付処理と、
前記第2データベースから、前記受付処理によって受け付けられた識別情報に関連付けられている処置日を抽出する日付抽出処理と、
前記第1データベースから、前記日付抽出処理によって抽出された処置日よりも前の検査日となる処置前検査画像と、前記日付抽出処理によって抽出された処置日よりも後の検査日となる処置後検査画像と、を抽出する画像抽出処理と、
前記画像抽出処理によって抽出された処置前検査画像および処置後検査画像を出力する出力処理と、
を実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項2】
前記画像抽出処理は、前記処置日よりも前であって、該処置日にもっとも近い検査日に対応する前記処置前検査画像を抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報提供プログラム。
【請求項3】
前記画像抽出処理は、前記処置日よりも後であって、該処置日にもっとも近い検査日に対応する前記処置後検査画像を抽出することを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供プログラム。
【請求項4】
前記日付抽出処理は、前記第1データベースから、前記受付処理によって受け付けられた識別情報に関連付けられている検査日を抽出し、
前記出力処理は、前記日付抽出処理によって抽出された処置日および検査日を、前記画像抽出処理によって抽出された処置前検査画像および処置後検査画像とともに出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の情報提供プログラム。
【請求項5】
前記コンピュータに、
被写体が撮影された第1画像と所定の計測処理とが関連付けられた情報と、前記第1画像とは異なる時期に前記被写体が撮影された第2画像とを取得する画像取得処理と、
前記画像取得処理によって取得された前記所定の計測処理を前記第1画像および前記第2画像に実行する計測処理と、を実行させ、
前記出力処理は、
前記計測処理による前記第1画像に対する前記計測処理の処理結果および前記第1画像を、前記第2画像に対する前記計測処理の処理結果および前記第2画像とともに出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の情報提供プログラム。
【請求項6】
撮影検査の検査画像と前記撮影検査が実施された検査日とが関連付けて患者の識別情報毎に記憶された第1データベースと、前記患者の識別情報毎に処置日が関連付けて記憶された第2データベースと、にアクセス可能な情報提供装置であって、
任意の患者の識別情報の入力を受け付ける受付部と、
前記第2データベースから、前記受付部によって受け付けられた識別情報に関連付けられている処置日を抽出する日付抽出部と、
前記第1データベースから、前記日付抽出部によって抽出された処置日よりも前の検査日となる処置前検査画像と、前記日付抽出部によって抽出された処置日よりも後の検査日となる処置後検査画像と、を抽出する画像抽出部と、
前記画像抽出部によって抽出された処置前検査画像および処置後検査画像を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項7】
撮影検査の検査画像と前記撮影検査が実施された検査日とが関連付けて患者の識別情報毎に記憶された第1データベースと、前記患者の識別情報毎に処置日が関連付けて記憶された第2データベースと、にアクセス可能なコンピュータが、
任意の患者の識別情報の入力を受け付ける受付処理と、
前記第2データベースから、前記受付処理によって受け付けられた識別情報に関連付けられている処置日を抽出する日付抽出処理と、
前記第1データベースから、前記日付抽出処理によって抽出された処置日よりも前の検査日となる処置前検査画像と、前記日付抽出処理によって抽出された処置日よりも後の検査日となる処置後検査画像と、を抽出する画像抽出処理と、
前記画像抽出処理によって抽出された処置前検査画像および処置後検査画像を出力する出力処理と、
を実行することを特徴とする情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−198723(P2012−198723A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−61789(P2011−61789)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】