説明

情報提供方法、情報提供プログラム、情報提供システム、管理サーバ、移動端末、記憶媒体

【課題】
路車間通信により通信ができない可能性がある車両に対しても通信を可能とするシステムを提供する。
【解決手段】
本情報提供方法は、移動端末にアンテナを介してコンテンツを提供する通信IFと、演算処理部とを備えた管理サーバに、道路上を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析する画像解析処理と、前記画像解析処理の結果が通信閾値情報データベースを参照して所定の状態か否かを判定し、前記所定の状態と判定された場合にコンテンツに転送信号を付加する転送信号付加処理と、を実現させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報提供方法、情報提供プログラム、情報提供システム、管理サーバ、移動端末、記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
路車間通信を利用した道路を通行中の車両へ情報を提供する情報提供方法、情報提供プログラム、情報提供システム、管理サーバ、移動端末、記憶媒体の開発がすすめられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007―148590
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、路車間通信にDSRCのような狭帯域通信を用いた場合、アンテナの通信領域に含まれる一定台数の車両とのみ通信が可能となる。つまり、一台のアンテナがカバーする範囲内に通信可能台数以上の数の車両が存在することとなった場合、通信がなされない車両が生じる可能性があった。
【0005】
そこで、本実施形態の情報提供方法は、一のアンテナが通信可能台数である予め定められた台数以上の車両(移動端末)が存在した場合でも、通信できない車両(移動端末)が発生しないように情報提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本情報提供方法は、移動端末にアンテナを介してコンテンツを提供する通信IFと、演算処理部とを備えた管理サーバに、道路上を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析する画像解析処理と、前記画像解析処理の結果が通信閾値情報データベースを参照して所定の状態か否かを判定し、前記所定の状態と判定された場合にコンテンツに転送信号を付加する転送信号付加処理と、を実現させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1の実施形態の位置関係を示す図。
【図2】第1の実施形態に係る情報提供システム、移動端末のブロック図。
【図3】第1の実施形態に係る撮影情報DB161に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図4】第1の実施形態に係る通信閾値情報DB162に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図5】第1の実施形態に係る通信閾値情報DB162に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図6】第1の実施形態に係るアンテナ情報DB163に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図7】第1の実施形態に係るアンテナ情報DB163に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図8】第1の実施形態に係る画像解析情報DB164に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図9】第1の実施形態に係る撮影情報DB165に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図10】第1の実施形態に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図11】第1の実施形態に係る管理サーバの動作を示すフローチャートの変形例。
【図12】第1の実施形態に係る管理サーバの動作を示すフローチャートの変形例。
【図13】第1の実施形態に係る管理サーバの動作を示すフローチャートの変形例。
【図14】第2の実施形態に係る通信閾値情報DB162に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図15】第3の実施形態に係る通信閾値情報DB162に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図16】第2の実施形態に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図17】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図18】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図19】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図20】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図21】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図22】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図23】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図24】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図25】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図26】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図27】第2の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図28】第3の実施形態の位置関係を示す図。
【図29】第3の実施形態のアンテナの配置を示す図。
【図30】第3の実施形態に係る情報提供システム、移動端末のブロック図。
【図31】第3の実施形態に係るアンテナ情報DB163に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図32】第3の実施形態に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図33】第3の実施形態に係る管理サーバの動作を示すフローチャートの変形例。
【図34】第3の実施形態に係る管理サーバの動作を示すフローチャートの変形例。
【図35】第3の実施形態に係る管理サーバの動作を示すフローチャートの変形例。
【図36】第3の実施形態の他の位置関係を示す図。
【図37】第3の実施形態の変形例に係る情報提供システム、移動端末のブロック図。
【図38】第3の実施形態の変形例に係る速度対応情報DB166に格納されたテーブルの一例を示す図。
【図39】第3の実施形態の変形例に係る管理サーバの動作を示すフローチャート。
【図40】変形例1に係る情報提供システム、移動端末のブロック図。
【図41】変形例2に係る情報提供システム、移動端末のブロック図。
【図42】変形例3に係る移動端末のブロック図。
【図43】変形例4に係る情報提供システムのブロック図。
【図44】変形例4に係る移動端末のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施態様について図1乃至図42を参照しながら説明する。
【0009】
(第1の実施形態)<請求項1、2、3>
本実施形態の情報提供システムの位置関係は、図1に示すように、道路に対しアンテナ部20Bの通信可能領域を設定し、この通信可能領域を撮像装置40Bで撮影する関係にある。本実施形態では、移動端末を搭載した六台の車両が走行している(渋滞の場合は停止している場合もある)ことを仮定して記載しているが、本実施形態の台数に限られることはなく、適宜変更可能である。また移動端末を搭載していない車両があってもよい。
【0010】
図2は、本実施形態の情報提供システム及び移動端末のネットワーク構成図である。
【0011】
図2に示す情報提供システムは、移動中の移動端末に情報提供を行うコンピュータシステムである。本実施形態において、情報提供システムの構成要素の一つである管理サーバ10は、処理機能に応じて装置をLAN、イントラネット等を介して組み合わせたサーバ群で構成することができる。
【0012】
通信ネットワーク1は、一方向または双方向通信可能台数なネットワーク網である。本実施形態ではネットワーク1がLAN、イントラネット等の有線通信網としているが、各種無線通信網に代替することができる。また、アンテナ部と管理サーバを接続する専用の通信ネットワークを設け、他の通信ネットワークにて画像撮影部と管理サーバとを接続する構成であってもよい。
【0013】
管理サーバ10は、CPU100と、RAM(RWM)110と、通信IF120と、入力IF131と、表示IF141と、ROM150と、記憶部160とを含む構成である。その他、USBメモリ等の外部記憶装置を装着するIF(インターフェース)を備えていてもよい。管理サーバ10は、いわゆるコンピュータである。
【0014】
管理サーバ10は、移動端末30とインターネットや移動体通信網などの通信ネットワーク1およびアンテナ20を介して通信を行う。また、画像撮影部40が撮影した画像または映像に関するデータ(エンコードされたデータ)を通信ネットワーク1を介して受信する。
【0015】
CPU100は、ROM150に予め書き込んだ各プログラムをRAM110に読み出し、演算処理を行う演算処理部(マイクロプロセッサ)である。
【0016】
RAM(RWM)110は、CPU100がプログラムを実行するに際して使用する記憶エリアであって、ワーキングエリアとして用いられるメモリである。処理に必要なデータを一次記憶させるのに好適である。
【0017】
通信IF120は、アンテナ20、移動端末30、撮影部40とデータ授受を行う通信装置、通信手段である。
【0018】
入力部130は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン等の入力制御を行う入力装置、入力手段である。その他、人の発する声を認識することにより、入力信号として認識または検出する機能を備えていてもよい。本実施形態ではサーバ10の外部に設置しているがサーバに組み込まれていてもよい。
【0019】
入力IF131は、入力部130とサーバ10とを接続するインターフェースである。IFは端子等として必須の構成要素ではなく直接サーバ内の配線と接続されていてもよい。
【0020】
表示部140は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどの出力装置、出力手段である。その他、音を発する機能を備えていてもよい。本実施形態ではサーバ10の外部に設置しているがサーバ10に組み込まれていてもよい。
【0021】
表示IF141は、表示部140とサーバ10とを接続するインターフェースである。CPU100から表示IF141を介して表示部130の表示制御がおこなわれてもよいし、グラフィックボードなど描画処理を行うLSI(GPU)により表示制御が行われてもよい。表示制御機能として例えば、画像撮影部40から送られてきた画像データを復号化するデコード機能がある。IFを使用せずサーバ10内部に直接接続される形態であってもよい。
【0022】
ROM150は、情報登録プログラム151と、画像解析プログラム152と、転送信号付加プログラム153とを記憶するプログラムメモリである。データの書き込みはできない非一次記憶媒体を用いることが好適であるが、データの読み出し、書き込みが随時できる半導体メモリ等の記憶媒体であってもよい。その他、画像データを表示部140にて人が認識可能な文字や図柄を表示させる表示プログラムや、コンテンツを通信IF120を介して移動端末に配信させるプログラム等が格納されていてもよい。
【0023】
情報登録プログラム151は、外部から取得したコンテンツ情報をコンテンツ情報DB161に記憶させる機能と、入力部130から入力された通信可能台数や速度情報などの通信閾値情報を通信閾値情報DB162に登録する機能と、アンテナの位置情報や個体識別情報をアンテナ情報DB163に登録する機能と、画像解析情報DB164へ画像解析に必要な情報を登録(更新)する機能と、画像撮影部40から送られてきた情報を撮影情報DB165へ記憶させる機能と、をCPU100に実現させる情報登録手段である。本登録プログラムは必須の構成要素ではなく、予め各DBに格納されている場合は各登録機能が必要ない場合もある。
【0024】
画像解析プログラム152は、撮影情報DB165に記憶された情報をRAM110に読み出させ、時間差分、背景差分、空間微分、ベクトル画像処理等の方法を用いて画像解析情報DB164を参照して、撮影装置40が撮影した画像中の車両の台数を検出する機能をCPU100に実現させる画像解析手段である。検出した結果のデータには、撮影した時間や機器の個別情報が付帯していることが好適である。機器の個別情報とは、各アンテナに対応する位置に設置されている撮影装置40の撮影機器情報や、撮影装置40の緯度・経度などの位置情報である。
【0025】
この際、撮影装置40に対応するアンテナ20の通信領域を予め画像から切り出し、その通信領域内に存在する車両を検出するようにすれば、より正確な車両台数の検出が可能となる。
【0026】
他に、さらに連続して撮影した画像を取り込み、前回検出した車両のうち一台または複数台について追跡処理を行い速度を検出してもよい。一度検出された画像から車群を定義することにより車群の速度を検出してもよい。また、車両の台数およびまたは速度の検出に代えて、RGB等の色彩情報等を検出して渋滞を検知する渋滞検知プログラムであってもよい。
【0027】
転送信号付加プログラム153は、画像解析プログラム152が解析した画像の撮影機器情報にアンテナ情報DB163を参照して一のアンテナを特定する機能をCPU100に実現させる。次に、通信閾値情報DB162を参照して、画像解析プログラム152により検出がなされた車両の台数と特定されたアンテナの通信可能な車両の台数を比較する機能をCPU100に実現させる。比較した結果、予め定められた所定の条件(所定の状態)を満たしている場合に、アンテナから送信される予定のコンテンツDB161に記憶されているコンテンツに転送信号を合成する機能をCPU100に実現させる(転送信号付加手段)。
【0028】
転送信号とは、コンテンツに付加される信号であり、転送信号を検出した移動端末30に、他の移動端末30に対して前記コンテンツを再発信させる信号である。
【0029】
予め定めた条件とは、画像解析プログラム152を実行したCPU100によりA.「検出した車両の台数がアンテナの通信可能台数以上または通信可能台数を超えている場合」、B.「検出した車両の速度が一定値未満または以下の場合」、C.「AおよびB双方を満たす場合」、D.「その他の画像処理により渋滞を検出した場合」をいう。
【0030】
なお、転送信号付加プログラム153は、通信閾値情報DB162に記憶された閾値を読み出し、画像解析プログラムで検出した車両台数や速度が、閾値以上か閾値未満(または閾値より大きい、閾値以下)を判定する判定プログラムと、転送信号を付加する付加プログラムとに分けてROM150に格納されていてもよい。
【0031】
記憶部160は、ハードディスクドライブ(HDD)などの不揮発性の記憶装置、記憶手段である。この他、不揮発性の記憶手段に限られることなく半導体メモリ(フラッシュメモリ、ReRAM、MRAM、SSD)等の各種記憶媒体を利用してもよいし、これらの半導体メモリと、HDDとを組み合わせた方式を採用した記憶媒体であってもよい。本実施形態では、ROM150と記憶部160とは別の記憶媒体のごとく記載しているが、ROMと記憶部を併せて一の記憶部、記憶手段としてもよい。
【0032】
記憶部160は、コンテンツ情報DB161、通信閾値情報DB162、アンテナ情報DB163、画像解析情報DB164、撮影情報DB165を格納している。その他、CPU100が演算処理に必要なデータが記憶されている。
【0033】
コンテンツ情報DB161は、配信するコンテンツを記憶している。コンテンツ情報は外部から送られてきたものを随時更新してもよい。例えば、図3に示すようなヘッダ、コンテンツデータ、付加情報で構成された形式で記憶されている。
【0034】
通信閾値情報DB162は、各アンテナの通信可能な台数や速度情報を記憶する。閾値情報として台数情報を利用する場合には、図4に示すようなアンテナの番号と、各アンテナが通信可能な台数がテーブル形式で記憶されている。閾値情報として速度情報を利用する場合には、図5に示すように各アンテナに対応する速度の閾値がテーブル形式で記憶されている。
【0035】
アンテナ情報DB163は、各アンテナ部20(20A、20B、……)の位置情報や識別情報等を登録する。一例として示すと、図6に示すように撮像装置に対応するアンテナの番号がテーブル形式で記憶されている。他の例として、図7に示すように撮像装置の位置情報に対応するアンテナの番号がテーブル形式で記憶されている。
【0036】
画像解析情報DB164は、画像解析に必要な情報を記憶する。例えば、背景差分法を利用して車両台数や速度の検出を行う場合に、更新される背景差分画像を記憶する(図8)。その他の方法を採用した場合にも、各種パターンマッチング等に必要な画像や情報を記憶し、CPU100からの要求によりデータを提供する。
【0037】
撮影情報DB165は、撮影装置40において撮影された映像または画像の撮影画像データ、前記撮影画像データの撮影時間および撮影した機器の識別情報を格納する。
【0038】
その他、データ量等の付加情報を付してもよい。例えば、図9に示すようなヘッダ、撮影画像データ、撮影時間情報、撮影機器情報を含んだ形式で記憶されている。撮影情報DB165に代えて別途、画像フレームを記憶するフレームメモリを設けてもよい。
【0039】
アンテナ部20(20A、20B、…)は、各種路車間通信を行うアンテナである。道路に複数台設置されている。また、各アンテナ毎に位置情報または識別情報が設定されている。本実施形態では、移動端末30と無線通信により接続され、管理サーバ10とはネットワーク1を介して接続されている。例えば、アンテナ部20としては、DSRCアンテナ等の狭帯域通信アンテナが好適であるが、その他、移動端末30と通信を行うことができる光ビーコンが利用できる。
【0040】
移動端末30は、CPU300と、RAM(RWM)310と、通信IF320と、表示IF331と、入力IF341、ROM350、記憶部360とを含む構成である。その他の機能として、USBメモリ等の外部記憶装置を装着するIFを備えていてもよい。移動端末30は、自動車や電車等の車両に搭載されているカーナビゲーション装置、または、移動中の携帯電話やスマートフォン、ネットブック、PC(コンピュータ)などの端末である。
【0041】
CPU300は、ROM350に予め書き込んだ各プログラムをRAM310に読み出し、演算処理を行う。
【0042】
RAM(RWM)310は、CPU300がプログラムを実行するに際して使用するワーキングエリアとして用いられるメモリである。
【0043】
通信IF320は、アンテナ部20と通信ネットワーク1を介して管理サーバ10の通信IF120、他の車両の通信IFと接続され、各種情報の送受信を行う。本実施形態では一つにまとめて記載しているがアンテナ部20と通信する路車間通信用の送信機、受信機、車両同士で通信する送信機、受信機にわけて設置されていてもよい。
【0044】
例えば、路車間通信、車車間通信に、5.8GHz〜5.9GHz帯の通信帯域を利用した通信が利用できる。通信方式としては、CSMA、CDMA、OFDM方式など各種伝送方式が利用できる。
【0045】
入力部330は、各種情報を入力するために使用する。例えば、ボタンや表示部330上に表示されるタッチパネルである。その他、人の発する声を認識することにより、入力信号として認識または検出する機能を備えていてもよい。本実施形態では移動端末30の外部に設置しているが、移動端末30に直接組み込まれていてもよい。
【0046】
入力IF331は、入力部330と移動端末30とを接続するインターフェースである。IFは端子等として必須の構成要素ではなく直接配線接続されていてもよい。
【0047】
表示部340は、コンテンツや地図等を表示する表示画面である。また、なお本実施形態では、画像等により表示する媒体として記載しているが、その他の出力機能、例えば、音声出力による音声出力部であってもよい。本実施形態では移動端末30の外部に設置しているが、移動端末30に直接組み込まれていてもよい。
【0048】
表示IF341は、表示部340と移動端末30とを接続するインターフェースである。CPU300から表示IF341を介して表示部330の表示制御がおこなわれる。IFを使用せず移動端末30内部に直接接続されていてもよい。
【0049】
ROM350は、プログラムを記憶するプログラムメモリである。通常、データの書き込みはできない非一次記憶媒体を用いるが、データの書き込みができる各種半導体メモリ等の記憶媒体であってもよい。
【0050】
本実施形態では、ROM350は、転送プログラム351と、転送プログラム353とを含む構成である。転送信号除去プログラム352をさらに備えていてもよい。その他、必要な演算処理として、受信したコンテンツをコンテンツ情報DB361に記憶させ、これを読み出し表示部330に表示させるプログラムや通信IF320の通信を制御する通信制御プログラムなどを備えていてもよい。
【0051】
転送信号検出プログラム351は、管理サーバ10から送られてきたコンテンツに転送信号が含まれているか否かを検出する機能をCPU300に実現させる転送信号検出手段である。
【0052】
転送信号除去プログラム352は、転送プログラム302により転送信号が含まれていたと判定された場合に転送信号除去または無効化して発信する機能をCPU300に実現させる転送信号除去手段である。本プログラムは、転送の連鎖を防ぐために移動端末30に備えられていることが好適である。
【0053】
転送プログラム353は、転送信号検出プログラム351によって転送信号が検出された場合にコンテンツ情報DB361からコンテンツを読み出す機能と、前記コンテンツを発信する機能とをCPU300に実現させる転送手段である。
【0054】
記憶部360は、コンテンツ情報DB361を含む構成である。その他必要なCPU300が演算処理に必要なデータが記憶されている。
【0055】
コンテンツ情報DB361は、管理サーバ10から送られてきたコンテンツを記憶する。
【0056】
撮影装置40(40A、40B、…)は、対応する各アンテナ部20A,20Bの通信可能領域を通行する被写体(車両)を撮像する装置である。例えば、デジタルカメラやアナログカメラ等がある。これら撮像装置は少なくともアンテナ部20の通信領域の画像を撮像可能とするように配置される。本実施形態では、一つのみ記載しているが複数道路上に設置されている。撮影装置40によって撮影された画像は符号化(エンコード)され、ネットワーク1を介して管理サーバ10へ画像データを送出される。
【0057】
次に、第1の実施形態の動作について図10、図11を参照しながら説明する。
【0058】
図10は、第1の実施形態の情報提供システムの動作を示すフローチャートである。
【0059】
まず、撮影装置40Bはアンテナ部20Bが通信可能な領域の撮影を行い撮影画像を管理サーバ10へ送出する。
【0060】
撮影画像データを受けた管理サーバ10内のCPU100は、ROM150から画像解析プログラム152を読み出し、画像解析を行う。画像解析により画像中かつアンテナの通信可能領域内の車両台数および速度を検出する(ステップS101、ステップS102)。
【0061】
次に、CPU100は、画像解析プログラム152を実行して検出した車両の台数および速度が通信閾値情報DB162を参照して一定台数以上かつ一定速度以下か否かを判定する(ステップS103、ステップS104)。
【0062】
転送信号付加プログラム153を実行するCPU100は、検出した台数が一定台数未満または、検出した速度が一定速度以上と判定した場合は、アンテナ部20Bから配信するコンテンツをコンテンツ情報DB161から読み出し、通信IF120を介して車両30Cへ提供する(ステップS103NOまたはステップS104NO)。
【0063】
判定の結果、検出した車両の台数が通信閾値情報DB162に格納された各アンテナの通信可能台数な一定台数以上かつ速度が一定値を下回っていたと判定された場合には、当該アンテナから送信される予定のコンテンツDB161に記憶されているコンテンツを読み出し転送信号を合成して、通信IF120を介して移動端末30へ送出する(ステップS105、ステップS106)。
【0064】
次に移動端末30内の処理のフローを図11を用いて説明する。本実施形態では図1に示した一の移動端末30C(自動車)を用いて説明している。
【0065】
コンテンツを受けた移動端末30CのCPU300Cは、ROM350に含まれている表示制御プログラムを実行し、コンテンツを表示部330Cに表示する(ステップS201、202)。
【0066】
また、CPU300Cは、転送信号検出プログラム351Cを読み出し、送られてきたコンテンツに転送信号が有るか否かを検出する(ステップS203)。
【0067】
転送信号が検出されなかった場合は、そのまま処理を終了する(ステップS203NO)。
【0068】
転送信号を検出した場合には、転送プログラム353を読み出しコンテンツを発信する(ステップS204)。または、転送信号除去プログラム352を読み出し、転送信号を除去または無効化したのち、転送プログラム353によりコンテンツを発信させてもよい。
【0069】
その後、ステップS201乃至ステップS204を繰り返す。
【0070】
なお、上記転送合成部103の判断に用いる「一定以上、一定未満」の組み合わせと、「一定値より多く、一定値以下」の組み合わせとは、適宜相互に交換することができる。
【0071】
また、画像解析プログラム152は、台数に関する情報または速度に関する情報どちらか一方を用いて転送信号を付加するか否かの判断を行わせる手段であってもよい(図12、図13)。
【0072】
このように、本実施形態によれば、アンテナが通信できる領域を撮像した画像を用いて通信状況を判断し、車車間通信により路車間通信を補完することができ、より品質の高いコンテンツ提供を行うができる。
【0073】
また、台数が多くても移動速度が速ければ通信ができない車両が存在する可能性は減るためより適切な場合に転送信号の付加が行える。
【0074】
(第2の実施形態)
本実施形態と第1の実施形態との違いは、ROM150内の画像解析プログラム152および通信閾値情報DB162にある。
【0075】
本実施形態の画像解析プログラム152は、撮影部40が撮影した車両の高さを検知する機能をCPU100に実現させる画像解析手段である。また、本機能と合わせて、第1の実施形態で記載した車両の台数の検出、車両の速度の検出と合わせて画像解析機能をCPUに実現させる手段であってもよい。
【0076】
さらに、撮影部40の撮影面からみて手前側の車線および奥側の車線を走行する車両を分けて認識させるプログラムを備えていてもよい。この場合、撮影装置40からみて手前側の車線にあらかじめ定めた一定の高さ以上の高さをもつ車両が走行していることを検知することにより、より正確なシャドウイングによる路車間通信妨害の可能性が高い状態を検出することができる。図1を用いて説明すると、車線Aが手前車線、車線Bが手前側の車線ではない車線である。なお、三車線の場合は、手前2車線と奥側1車線といった分け方ができ、四車線以上であれば、手前3:奥1、手前2:奥2、に別けるなど適宜設計変更可能である。
【0077】
本実施形態の転送信号付加プログラム153は、画像解析プログラム152による解析の結果、予め定めた一定以上の高さの車両(シャドウイング)を検知した場合は、当該アンテナから送信される予定のコンテンツDB161に記憶されているコンテンツに転送信号を合成する機能と、通信IF120を介して移動端末30へ送出する機能をCPU100に実現させる。
【0078】
本実施形態の通信閾値情報DB162は、各アンテナの通信可能な高さを記憶する。例えば、図14に示すような各アンテナに対応する通信可能な車両の高さデータ(本実施形態ではメートル[m])がテーブル形式で記憶されている。図15に示すように、各アンテナにとっての手前車線がテーブル形式で記憶されている。例えば、図15に記載されたアンテナ20Fは撮影装置40Fと、アンテナ40F走行車線を挟んで対抗するようにそれぞれ設置されている場合について示している。
【0079】
図16は、第2の実施形態の情報提供システムの動作を示すフローチャートである。
【0080】
まず、撮影装置40Bはアンテナ部20Bが通信可能台数な領域の撮影を行い撮影画像を管理サーバ10へ送出する。
【0081】
撮影画像を受けた管理サーバ10内のCPU100は、画像解析プログラム152を読み出し、画像解析DB164に記憶されたデータを参照して画像解析を行い、画像中かつアンテナの通信可能領域内の車両の高さを検出する(ステップS301、ステップS302)。
【0082】
転送信号付加プログラム153を実行するCPU100は、通信閾値情報DB162を参照して、各アンテナに対応する一定以上の高さの車両(シャドウイング)を検出しなかった場合はアンテナ部20Bから配信するコンテンツを通信IF120を介して車両30Cへ提供する(ステップS303NO)。
【0083】
検出した台数が一定台数未満または、検出した速度が一定速度以上であった場合は、
転送信号合成プログラム153を読み出し当該アンテナから送信される予定のコンテンツDB161に記憶されているコンテンツに転送信号を合成して、通信IF120を介して移動端末30へ送出する(ステップS305、ステップS306)。
【0084】
移動端末30内の処理のフローについては第1の実施形態と同様であるので省略する。
【0085】
また、高さ検出を行うステップ303に代えて、所定の車線を車両が走行しているか否かを判定する処理ステップS304に代えてもよい(図17)。
【0086】
なお、本実施形態の画像解析プログラム152は、車両の高さに代えて、画面に映る一台の車両の面積やあらかじめ記憶されている画像と対比するパターンマッチングから大型車両を検出する手段であってもよい。
【0087】
本実施形態では、シャドウイングにより路車間通信が失敗しやすい状態を検知し、車車間通信により、これを補完することができる。
【0088】
<第1、第2の実施形態の変形例>
本変形例の画像解析プログラム152は、車両の台数、速度、高さ、走行車線に関する情報のいずれか2つ以上の組み合わせで画像解析を行う。
【0089】
また、本変形例の転送信号付加プログラム153は、上記画像解析結果に基づいて、コンテンツに転送信号を付加するか否かを判定する判定手段を備える。
【0090】
車両の台数、速度に関する情報は渋滞を検出する際に好適であり、高さ、走行車線に関する情報はシャドウイングを検出する際に好適である。
【0091】
例えば、図18に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が一定の高さ以上または一定の台数以上の場合に転送信号を付加する。渋滞に関する情報とシャドウイングに関する情報を分けて検知することが好適であるが、「かつ」は「または」と入れ替え組み合わせることができる態様であってもよい。
【0092】
例えば、図19に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が一定の台数以上または所定の車線の場合に転送信号を付加する。
【0093】
例えば、図20に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が一定の高さ以上または一定の速度未満の場合に転送信号を付加する。
【0094】
例えば、図21に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が一定の速度未満または所定の車線の場合に転送信号を付加する。
【0095】
例えば、図22に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が一定の高さ以上かつ所定の車線の場合に転送信号を付加する。
【0096】
例えば、図23に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が一定の
高さ以上または、一定台数以上かつ一定速度未満、であった場合に転送信号を付加する。
【0097】
例えば、図24に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が所定の走行車線または、一定台数以上かつ一定速度未満、であった場合に転送信号を付加する。
【0098】
例えば、図25に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が一定の台数以上または、一定高さ以上かつ所定の走行車線、であった場合に転送信号を付加する。
【0099】
例えば、図26に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が一定速度未満または、一定高さ以上かつ所定の車線、であった場合に転送信号を付加する。
【0100】
例えば、図27に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が、一定台数以上かつ一定速度未満、または、一定高さ以上かつ所定の車線、であった場合に転送信号を付加する。
【0101】
以上のように複数の組み合わせを利用することにより、より正確な転送信号付加を実行する判断を行うことができる。
【0102】
(第3の実施形態)
本実施形態の情報提供システムの位置関係は、図28、図29に示すように、道路に対しアンテナ部20B、アンテナ部20A、20α(図示しない)、20β(図示しない)、20γ(図示しない)、20δ(図示しない)…が車両の進行方向に連続して並んでいるものとして説明する。
【0103】
図30は、本実施形態の情報提供システム及び移動端末のネットワーク構成図である。
【0104】
本実施形態の情報提供システムは、転送信号付加プログラム153、アンテナ情報DB163が、第1、第2の実施形態と異なる。
【0105】
本実施形態の転送信号付加プログラム153は、画像解析プログラム152を読み出したCPU100が撮影装置40により撮影された画像から、一定台数以上の車両(一定速度未満の車両、一定以上の高さ以上の車両、所定の走行車線を走行する車両であってもよい)を検出すると、画像を撮影した撮影部40の撮像範囲と重ならない範囲を通信可能域とするアンテナ部20から送出されるコンテンツに転送信号を付加する機能をCPU100に実現させる。
【0106】
例えば、アンテナ部20Bの通信可能台数範囲と対応する位置に設置されている撮影部40Bで撮影された画像から一定台数以上の車両を検出した場合に、アンテナ情報DB163からアンテナを読み出し、図28、図29に示すように車両の進行方向隣に設置されているアンテナ部20Aから送信されるコンテンツに転送信号を付加する。
【0107】
アンテナ情報DB163には、この撮影部40Bとアンテナ20Aとの関係は予め登録されているものとする。
【0108】
CPU100は、画像解析プログラム152により検出された車両の台数等の情報に基づきアンテナ情報DB163を参照して、車両の進行方向向きにあるアンテナ部20から配信されるコンテンツ情報に転送信号を付与する。
【0109】
図32は、第3の実施形態の情報提供システムの動作を示すフローチャートである。
【0110】
まず、撮影装置40Bはアンテナ部20Bが通信可能な領域の撮影を行い撮影画像を管理サーバ10へ送出する。
【0111】
撮影画像を受けた管理サーバ10内の画像解析部152は、画像解析を行い、画像中の車両台数が一定値以上か否かを検知する(ステップS501、ステップS502)。
【0112】
次に、画像解析プログラム152を実行するCPU100が一定台数未満の車両を検知した場合はアンテナ部20Bから配信するコンテンツを通信IF120を介して移動端末30Cへ提供する(ステップS503NO)。
【0113】
転送信号付加プログラム153を実行するCPU100は、検出した台数が一定台数以上であった場合は、アンテナ情報DB163を参照して、進行方向向きにあるアンテナ部20を選択する(ステップS503−1YES、ステップS504)。
【0114】
当該アンテナから送信される予定のコンテンツDB161に記憶されているコンテンツに転送信号を合成して、通信IF120を介して移動端末30へ送出する(ステップS505、ステップS506)。
【0115】
移動端末30内の処理のフローについては第1の実施形態と同様であるので省略する。
【0116】
また、転送信号付加プログラム153は、他の画像解析結果に基づいて、コンテンツに転送信号を付加するか否かを判定する判定手段を備ていてもよい。
【0117】
例えば、図33に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が一定の速度未満の場合に転送信号を付加する。
【0118】
例えば、図34に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が一定の高さ以上の場合に転送信号を付加する。
【0119】
例えば、図35に示すように、画像解析プログラムによって検出した情報が所定の走行車線の場合に転送信号を付加する。
【0120】
その他、第2の実施形態で示したように車両台数、速度、高さ、走行車線の2つ以上の情報を用いた判定を行ってもよい。
【0121】
本実施形態では、一の撮影装置から取得された画像を離れた場所にあるアンテナからのコンテンツの配信に活用することができる。また、各アンテナ毎に対応する撮像装置を設置しない場合、つまり、画像を撮影した撮影部40の撮像範囲と重ならない範囲を通信可能域とするアンテナ部20から送出されるコンテンツに転送信号を付加することができる(図36)。
【0122】
<第3の実施形態の変形例>
本変形例の第3の実施形態と異なる点は、図37に示すように速度対応情報DB166を備えている点である。また、これに対応して情報登録プログラム151、転送信号付加プログラム153が異なる。
【0123】
本実施形態の情報提供システムの位置関係は、第3の実施形態と同様、図28、図29に示すように、道路に対しアンテナ部20B、アンテナ部20A、20α、20β、20γ、20δ…が車両の進行方向に連続して並んでいるものとして説明する。
【0124】
本実施形態の情報登録プログラム151は、外部から取得した速度に対応するアンテナ情報を速度対応情報DB166へ記憶させる機能と、をさらにCPU100に実現させる情報登録手段である。
【0125】
本実施形態の転送信号付加プログラム153は、画像解析プログラム152を読み出したCPU100が撮影装置40により撮影された画像から、検出した速度に関する情報に速度対応情報DB166を対応させて、進行方向向きに一つまたは複数台先にあるアンテナ部20を選択し、当該アンテナ部20から配信されるコンテンツ情報に転送信号を付加する機能をCPU100に実現させる手段である。
【0126】
例えば、アンテナ部20Bの通信可能台数範囲と対応する位置に設置されている撮影部40Bで撮影された画像から25km/hの車両を検出した場合に、図38に示す速度対応情報DB166(40B)を参照して、図28に示すように車両の進行方向隣に設置されているアンテナ部20Aから送信されるコンテンツに転送信号を付加する。
【0127】
CPU100は、転送信号付加プログラム153により検出された速度を速度対応情報DB166を参照して、進行方向向きに一つまたは複数台先にあるアンテナ部20を選択し、当該アンテナ部20から配信されるコンテンツ情報に転送信号を付与する。
【0128】
なお、速度対応情報DB166に代えて、テーブルに対応する数式を用いていくつ先のアンテナ部から発信されるコンテンツに転送信号を付加するか否かを算出してもよい。また、アンテナ情報DB163を、備えていてもよい。
【0129】
図39は、第3の実施形態の情報提供システムの動作を示すフローチャートである。
【0130】
まず、撮影装置40Bはアンテナ部20Bが通信可能な領域の撮影を行い撮影画像を管理サーバ10へ送出する。
【0131】
撮影画像を受けた管理サーバ10内の画像解析部152は、画像解析を行い、画像中の車両速度を検出する(ステップS501、ステップS502)。
【0132】
次に、転送信号付加プログラム153を実行するCPU100は検出した車両の速度を速度対応情報DB166を参照してアンテナを選択する(ステップS504−2)。
【0133】
アンテナから送信される予定のコンテンツDB161に記憶されているコンテンツに転送信号を合成して、通信IF120を介して移動端末30へ送出する(ステップS505、ステップS506)。
【0134】
移動端末30内の処理のフローについては第1の実施形態と同様であるので省略する。
【0135】
本実施形態では、一の撮影装置から取得された画像から車両または車群の速度に応じた距離に離れた場所にあるアンテナからのコンテンツの配信に活用することができる。
【0136】
<変形例1>
図40は、本実施形態の情報提供システム及び移動端末のネットワーク構成図である。
【0137】
本実施形態と第1、第2、第3の実施形態との違いは、情報提供システムがデータサーバ50を備えている点である。本実施形態でサーバ10は記憶部を備えていないかのごとく記載しているが、備えていてもよい。
【0138】
データサーバ50は、CPU500と、RAM(RWM)510と、通信IF520と、入力IF530と、表示IF541と、ROM550と、記憶部560とを含む構成である。その他、USBメモリ等の外部記憶装置を装着するIF(インターフェース)を備えていてもよい。
【0139】
ROM550には、データ供給プログラム551、データ登録プログラム552が格納されている。
【0140】
データ供給プログラム551は、各管理サーバ10に記憶部560に記憶されているデータを供給する機能をCPUに実現させる手段である。
【0141】
本実施形態のCPU100は、プログラムをROM150から読み出し、その他必要なデータをデータサーバ50から受け取り、各処理を行う。
【0142】
なお、他のサーバ10のROM150から読み出し、プログラムを実行する形態であってもよい。例えば、CPU100Bがサーバ10A内のROM150A(図示しない)からプログラムを読み出し、必要なデータを記憶部560から読み出して処理機能を発揮する形態であってもよい。
【0143】
<変形例2>
上記の実施形態で説明した実施形態の管理サーバ10は、一つのCPU(演算処理部)、一つのROMから読み出し各機能を実現すると記載しているが、複数のCPU、ROMを備えていてもよい。例えば、図41に示すように、これらCPU、ROM一つのセットとして情報登録機能を実現させる情報登録部(手段)、画像解析機能を実現する画像解析部(手段)、転送信号付加機能を実現する転送信号付加部(手段)、としてもよい。
【0144】
また、本実施形態の移動端末30は、一つのCPU300(演算処理部)、一つのROM350からプログラムを読み出し各機能を実現すると記載しているが、複数のCPU、ROMを備えていてもよい。例えば、図41に示すように、これらCPU、ROM一つのセットとして転送信号検出機能を実現する転送信号検出部(手段)、転送信号除去機能を実現する転送信号除去部(手段)、コンテンツの転送を実現する転送部(手段)を備える構成であってもよい。
【0145】
<変形例3>
図42は、本変形例の移動端末の構成図である。
【0146】
本実施形態と第1、第2、第3の実施形態との違いは、移動端末30が接続IF321を備えている点、通信IF320が接続IF321に接続されている点である。
【0147】
本変形例の接続IF321は、通信IF320と移動端末内部のCPU300などとを接続する接続IFである。
【0148】
また本変形例にて通信IF320による通信を制御する通信制御プログラム354を明記している。
【0149】
<変形例4>
図43は、本実施形態の情報提供システムのネットワーク構成図である。
【0150】
本実施形態と第1、第2、第3の実施形態の情報提供システムとの違いは、記憶媒体170を備えている点である。
【0151】
記憶媒体170は、記憶部171と接続部172とを含む構成である。例えば、USBメモリなどのフラッシュメモリやメモリカードなどの外部記憶媒体をいう。
【0152】
記憶部171は、情報登録プログラム151と、画像解析プログラム152と、転送信号付加プログラム153とを記憶するメモリである。データの書き込みはできない非一次記憶媒体を用いることが好適であるが、データの読み出し、書き込みが随時できる半導体メモリ等の記憶媒体であってもよい。その他、画像データを表示部140にて人が認識可能な文字や図柄を表示させる表示プログラムや、コンテンツを通信IFを介して移動端末に配信させるプログラム等が格納されていてもよい。
【0153】
接続部172は、サーバ等のコンピュータに設置されるUSB端子などの外部IF173と電気信号のやり取りが可能なように接続を行う。
【0154】
図44は、移動端末のネットワーク構成図である。
【0155】
本実施形態と第1、第2、第3の実施形態の移動端末との違いは、記憶媒体370を備えている点である。
【0156】
記憶媒体370は、記憶部371と接続部372とを含む構成である。例えば、USBメモリなどのフラッシュメモリやメモリカードなどの外部記憶媒体をいう。
【0157】
記憶部371は、転送プログラム351と、転送信号除去プログラム352と転送プログラム353とを含む構成である。
【0158】
接続部372は、サーバ等のコンピュータに設置される接続部373と電気信号のやり取りが可能なように接続を行う。
【0159】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば車両には二輪車、三輪車、四輪車が含まれる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0160】
A … 走行車線
B … 走行車線
1 … 通信ネットワーク
10 … 管理サーバ
20 … アンテナ部
30 … 移動端末
40 … 画像撮影部
100 … CPU(Central Processing Unit)(演算処理部)
101 … 情報登録部
102 … 画像解析部
103 … 転送信号付加部
110 … RAM(RWM)(Random Access Memory)(Read Write Memory)
120 … 通信IF(inter face)
130 … 入力部
131 … 入力IF
140 … 表示部
141 … 表示IF160 … 記憶部
150 … ROM(Read Only Memory)
151 … 情報登録プログラム
152 … 画像解析プログラム
153 … 転送信号付加プログラム
161 … コンテンツ情報DB(data base)
162 … 通信閾値情報DB
163 … アンテナ情報DB
164 … 画像解析情報DB
165 … 撮影情報DB
166 … 速度対応情報DB
300 … CPU(演算処理部)
301 … 転送信号検出部
302 … 転送部
310 … RAM(RWM)
320 … 通信IF
330 … 入力部
331 … 入力IF
340 … 表示部
341 … 表示IF
350 … ROM
351 … 転送信号検出プログラム
352 … 転送信号除去プログラム
353 … 転送プログラム
360 … 記憶部
361 … コンテンツ情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動端末にアンテナを介してコンテンツを提供する通信IFと、演算処理部とを備えた管理サーバに、
道路上を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析する画像解析処理と、
前記画像解析処理の結果が通信閾値情報データベースを参照して所定の状態か否かを判定し、前記所定の状態と判定された場合にコンテンツに転送信号を付加する転送信号付加処理と、
を実現させる情報提供方法。
【請求項2】
前記画像解析処理は、
道路上を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより前記道路上を走行する車両の台数を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数が通信閾値情報データベースを参照して一定台数以上か否かを判定し、前記車両台数が一定台数以上と判定された場合にアンテナから前記移動端末に提供するコンテンツに転送信号を付加する
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項3】
前記画像解析処理は、
道路上を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより前記道路上を走行する車両の速度を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数が通信閾値情報データベースを参照して一定速度未満か否かを判定し、前記車両の速度が一定速度未満と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項4】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより、前記道路上を走行する車両の高さを検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の高さが通信閾値情報データベースを参照して一定高さ以上か否かを判定し、前記車両の高さが一定高さ以上と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項5】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより、前記道路上を走行する車両の走行車線を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の走行車線が通信閾値情報データベースを参照して所定の走行車線か否かを判定し、前記車両が所定の走行車線と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項6】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより、前記道路上を走行する車両の台数、速度を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数、速度が通信閾値情報データベースを参照して一定台数以上かつ速度が一定速度未満か否かを判定し、前記車両の台数が一定台数以上かつ速度が一定速度未満と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項7】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより、前記道路上を走行する車両の台数、高さを検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数、高さが通信閾値情報データベースを参照して一定台数以上または高さが一定高さ以上か否かを判定し、前記車両の台数が一定台数以上、または、高さが一定高さ以上と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項8】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより、前記道路上を走行する車両の台数、走行車線を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数、走行車線が通信閾値情報データベースを参照して一定台数以上または走行車線が所定の走行車線か否かを判定し、前記車両の台数が一定台数以上または走行車線が所定の車線と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項9】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより、前記道路上を走行する車両の速度、高さを検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の速度、高さが通信閾値情報データベースを参照して速度が一定速度未満または高さが一定以上か否かを判定し、前記車両の速度が一定速度未満または高さが一定高さ以上と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項10】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより、前記道路上を走行する車両の速度、走行車線を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の速度、走行車線が通信閾値情報データベースを参照して速度が一定速度未満または車線が所定の走行車線か否かを判定し、前記車両の速度が一定速度未満または走行車線が所定の車線と判定された場合に、アンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項11】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより、前記道路上を走行する車両の高さ、走行車線を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の高さ、走行車線が通信閾値情報データベースを参照して高さが一定以上かつ車線が所定の走行車線か否かを判定し、前記車両の高さが一定高さ以上かつ走行車線が所定の車線と判定された場合に、アンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項12】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析することにより、前記道路上を走行する車両の台数、速度、高さを検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数、速度、高さが通信閾値情報データベースを参照して台数が一定台数以上かつ速度が一定速度未満または高さが一定高さ以上か否かを判定し、前記車両の台数が一定台数以上かつ速度が一定速度未満でと判定された場合または高さが一定高さ以上と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項13】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析し、前記道路上を走行する車両の台数、速度、走行車線を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数、速度、走行車線が通信閾値情報データベースを参照して台数が一定台数以上かつ速度が一定速度未満または走行車線が所定の車線か否かを判定し、検出された前記車両の台数が一定台数以上かつ速度が一定速度未満と判定された場合、または、走行車線が所定の車線と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項14】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析し、前記道路上を走行する車両の台数、高さ、走行車線を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数、高さ、走行車線が通信閾値情報データベースを参照して速度が一定速度未満または高さが一定高さ以上かつ走行車線が所定の走行車線か否かを判定し、検出された前記車両の台数が一定台数以上と判定された場合、または、高さが一定高さ以上かつ走行車線が所定の車線と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項15】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析し、前記道路上を走行する車両の速度、高さ、走行車線を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の速度、高さ、走行車線が通信閾値情報データベースを参照して速度が一定速度未満または高さが一定高さ以上かつ走行車線が所定の走行車線か否かを判定し、検出された前記車両の速度が一定速度未満と判定された場合、または、高さが一定高さ以上かつ走行車線が所定の車線と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項16】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析し、前記道路上を走行する車両の台数、速度、高さ、走行車線を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数、速度、高さ、走行車線が通信閾値情報データベースを参照して台数が一定台数以上かつ速度が一定速度未満、または、高さが一定高さ以上かつ走行車線が所定の走行車線か否かを判定し、検出された前記車両の台数が一定台数以上かつ速度が一定速度未満と判定された場合、または、高さが一定高さ以上かつ走行車線が所定の車線と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項1に記載する情報提供方法。
【請求項17】
移動端末にアンテナを介してコンテンツを提供する通信IFと、演算処理部とを備えた管理サーバに、
道路上を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析する画像解析処理と、
前記画像解析処理の結果に基づき、前記アンテナとは異なるアンテナから前記移動端末に提供するコンテンツに転送信号を付加するか否かを判定する転送信号付加処理と、
を実現させる情報提供方法。
【請求項18】
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理の結果に基づき、前記アンテナより前記車両の進行方向に設置されたアンテナから前記移動端末に提供するコンテンツに転送信号を付加するか否かを判定する、
請求項17に記載する情報提供方法。
【請求項19】
前記画像解析処理は、
道路上を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析し、前記道路上を走行する車両の速度を検出し、
前記転送信号付加処理は、
検出された前記車両の速度に対応するアンテナを速度対応情報DBを参照して選択する、
請求項17に記載する情報提供方法。
【請求項20】
前記転送信号付加処理は、
前記アンテナとは異なるアンテナから前記移動端末に提供するコンテンツに転送信号を付加するか否かを判定する、
請求項2乃至請求項16のうちいずれか一項に記載する情報提供方法。
【請求項21】
ROMからデータを読み出し演算処理を行うCPUを備えるコンピュータに移動端末に配信するコンテンツ情報を生成させ、アンテナを介して前記コンテンツを移動端末に送出させる情報提供プログラムであって、
前記CPUに、
道路上を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析する画像解析機能と、
前記解析した結果を通信閾値情報データベースに対応させて所定の状態か否かを判定する判定機能と
前記所定の状態と判定された場合に転送信号を付加する転送信号付加機能と、
を実現させる情報提供プログラム。
【請求項22】
ROMからデータを読み出し演算処理を行うCPUを備えるコンピュータに移動端末に配信するコンテンツ情報を生成させ、アンテナを介して前記コンテンツを移動端末に送出させる情報提供プログラムであって、
前記CPUに、
道路上を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析する画像解析機能と、
前記画像解析機能による解析結果に基づき、前記アンテナとは異なるアンテナから前記移動端末に提供するコンテンツに転送信号を付加するか否かを判定する転送信号付加機能と、
を実現させる情報提供プログラム。
【請求項23】
車両にコンテンツを提供するアンテナ部と、
道路上を走行する前記車両を撮影する撮影部と、
前記撮影部が撮影した画像を画像解析情報データベースを参照して解析する画像解析手段と、
前記画像解析手段による解析結果に基づいて、前記コンテンツに転送信号を合成するか否かを判定する判定手段と、
を備える情報提供システム。
【請求項24】
撮影部が撮影した画像を解析する画像解析手段と、
前記画像解析手段による解析結果に基づいて、前記コンテンツに転送信号を合成するか否かを判定する判定手段と、
を備える情報提供サーバ。
【請求項25】
前記画像解析手段は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析し、前記道路上を走行する車両の台数、速度、高さ、走行車線のうちいずれか二つの情報を検出し、
前記判定手段は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数、速度、高さ、走行車線のうちいずれか二つの情報を通信閾値情報データベースに比較参照して前記コンテンツに転送信号を合成するか否かを判定する、
請求項24に記載する情報提供サーバ。
【請求項26】
前記画像解析手段は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析し、前記道路上を走行する車両の台数、速度、高さ、走行車線のうちいずれか三つの情報を検出し、
前記判定手段は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数、速度、高さ、走行車線のうちいずれか三つの情報を通信閾値情報データベースに比較参照して前記コンテンツに転送信号を合成するか否かを判定する、
請求項24に記載する情報提供サーバ。
【請求項27】
前記画像解析処理は、
道路情報を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析し、前記道路上を走行する車両の台数、速度、高さ、走行車線を検出し、
前記転送信号付加処理は、
前記画像解析処理により検出された前記車両の台数、速度、高さ、走行車線が通信閾値情報データベースを参照して台数が一定台数以上かつ速度が一定速度未満、または、高さが一定高さ以上かつ走行車線が所定の走行車線か否かを判定し、検出された前記車両の台数が一定台数以上かつ速度が一定速度未満と判定された場合、または、高さが一定高さ以上かつ走行車線が所定の車線と判定された場合にアンテナから前記車両に提供するコンテンツに転送信号を付加する、
請求項24に記載する情報提供サーバ。
【請求項28】
情報提供システムから送られてくるコンテンツを受信し、前記コンテンツに転送信号が含まれている場合に前記転送信号を検出する検出手段と、
前記転送信号検出手段が転送信号を検出した場合に、前記転送信号を除去する除去手段と、
前記転送信号検出手段が転送信号を除去した次に、前記コンテンツを発信する転送手段と、
を備える移動端末。
【請求項29】
CPUを備えるコンピュータに移動端末に配信するコンテンツ情報を生成させ、アンテナを介して前記コンテンツを移動端末に送出させる情報提供プログラムを格納する記憶媒体であって、
前記CPUに、
道路上を走行する車両を撮影した撮影画像を画像解析情報データベースを参照して解析する画像解析機能と、
前記解析した結果を通信閾値情報データベースに対応させて所定の状態か否かを判定する判定機能と
前記所定の状態と判定された場合に転送信号を付加する転送信号付加機能と、
を実現させる情報提供プログラム
を格納する記憶媒体。
【請求項30】
CPUを備えるコンピュータに移動端末に配信するコンテンツ情報を生成させ、アンテナを介して前記コンテンツを移動端末に送出させるプログラムを格納する記憶媒体であって、
前記CPUに、
前記転送信号検出手段が転送信号を検出した場合に、前記転送信号を除去する除去機能と、
前記転送信号検出手段が転送信号を除去した次に、前記コンテンツを発信する転送機能と、
を実現させるプログラム
を備える記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【公開番号】特開2012−221253(P2012−221253A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−86705(P2011−86705)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】