説明

情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラムおよび情報提供プログラムを格納した記録媒体

【課題】過去の走行履歴に応じてユーザの嗜好に合った施設情報を提供することができる情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラムおよび情報提供プログラムを格納した記録媒体を提供する。
【解決手段】サーバ部20の提示情報検索部22で、走行履歴・探索度蓄積部24に蓄積された走行履歴から現在地に対する探索度と、施設情報蓄積部23に蓄積された施設に関する情報の更新日時に基づいて当該施設に関する情報の鮮度を算出し、そして、現在地から予め設定された表示範囲内の設定されたジャンルに合致する施設に関する情報を、探索度が高い場合は鮮度に基づいて検索し、探索度が低い場合は距離に基づいて検索して、端末部10の表示部16に検索された施設に関する情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車や自転車などの移動体が移動中に現在地の周辺情報を提供する情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラムおよび情報提供プログラムを格納した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車載用ナビゲーション機器などにおいて、ユーザ(利用者)の嗜好に応じて、施設などの周辺情報を自動で提示する技術は知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、車両が過去に走行したことの無い地点にあるか否かを判定する判定部2bを備え、判定部2bにおいて車両は過去に走行したことの無い地点にあると判定された場合に、表示制御部4は、情報取込部2cで取り込んだ施設案内情報を表示すべく、モニタ1をマルチ表示制御することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−139443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された装置では、過去に走行したことがあるかないかのみで施設案内情報を表示するか否かを決定しているが、過去に走行したことがあってもその走行回数が少ない場合は情報を表示してほしいと感じることが多い。また、施設の情報が更新された場合は、過去に走行したことがあっても更新情報を表示したほうがユーザにとって有益になる。
【0006】
そこで、本発明は、例えば、過去の走行履歴に応じてユーザの嗜好に合った施設情報を提供することができる情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラムおよび情報提供プログラムを格納した記録媒体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の情報提供装置は、移動体の現在地から所定の範囲内の周辺情報を、利用者に提供する情報提供装置であって、前記移動体の現在地に関する位置情報を取得する現在地取得手段と、前記所定の範囲を設定する範囲設定手段と、前記移動体の走行履歴に基づいて、前記現在地取得手段で取得した前記現在地に対する探索度を算出する探索度算出手段と、前記周辺情報が更新された更新日時に基づいて、当該周辺情報の鮮度を算出する鮮度算出手段と、前記現在地取得手段で取得した前記現在地から前記範囲設定手段で設定された前記所定の範囲内の前記周辺情報を、前記探索度算出手段で算出された前記探索度と鮮度算出手段で算出された前記鮮度に基づいて検索する検索手段と、前記検索手段で検索された前記周辺情報を前記利用者に提供する情報提供手段と、を備えていることを特徴としている。
【0008】
請求項9に記載の情報提供方法は、移動体の現在地から所定の範囲内の周辺情報を、利用者に提供する情報提供方法であって、前記移動体の現在地に関する位置情報を取得する現在地取得ステップと、前記所定の範囲を設定する範囲設定ステップと、前記移動体の走行履歴に基づいて、前記現在地取得ステップで取得した前記現在地に対する探索度を算出する探索度算出ステップと、前記周辺情報が更新された更新日時に基づいて、当該周辺情報の鮮度を算出する鮮度算出ステップと、前記現在地取得ステップで取得した前記現在地から前記範囲設定ステップで設定された前記範囲内の前記周辺情報を、前記探索度算出ステップで算出された前記探索度と鮮度算出ステップで算出された前記鮮度に基づいて検索する検索ステップと、前記検索ステップで検索された前記周辺情報を前記利用者に提供する情報提供ステップと、を備えていることを特徴としている。
【0009】
請求項10に記載の情報提供プログラムは、移動体の現在地から所定の範囲内の周辺情報を、利用者に提供する情報提供プログラムであって、前記移動体の現在地に関する位置情報を取得する現在地取得手段と、前記所定の範囲を設定する範囲設定手段と、前記移動体の走行履歴に基づいて、前記現在地取得手段で取得した前記現在地に対する探索度を算出する探索度算出手段と、前記周辺情報が更新された更新日時に基づいて、当該周辺情報の鮮度を算出する鮮度算出手段と、前記現在地取得手段で取得した前記現在地から前記範囲設定手段で設定された前記所定の範囲内の前記周辺情報を、前記探索度算出手段で算出された前記探索度と鮮度算出手段で算出された前記鮮度に基づいて検索する検索手段と、前記検索手段で検索された前記周辺情報を前記利用者に提供する情報提供手段と、してコンピュータを機能させることを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施例にかかる情報提供装置のブロック図である。
【図2】図1に示された情報提供装置の端末部の動作を示したフローチャートである。
【図3】図1に示された情報提供装置のサーバ部の動作を示したフローチャートである。
【図4】探索度が変化した際の鮮度と距離の関係を示した説明図である。
【図5】設定したジャンルの施設に関する情報を表示する範囲と、表示候補の施設の位置関係と情報の更新日を示した説明図である。
【図6】図5に示した説明図において探索度が最も低い場合の表示を示した図である。
【図7】図5に示した説明図において探索度が最も高い場合の表示を示した図である。
【図8】本発明の第2の実施例にかかる情報提供装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態にかかる情報提供装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる情報提供装置は、探索度算出手段が、移動体の走行履歴に基づいて、現在地取得手段で取得した現在地に対する探索度を算出し、鮮度算出手段が、周辺情報が更新された更新日時に基づいて当該周辺情報の鮮度を算出し、検索手段が、現在地取得手段で取得した現在地から範囲設定手段で設定された範囲内の周辺情報を探索度算出手段で算出された探索度と鮮度算出手段で算出された鮮度に基づいて検索して、情報提供手段が、検索手段で検索された周辺情報を利用者に提供するので、探索度と鮮度に応じて検索して提供する周辺情報を変化させることができ、ユーザの訪問状況にあわせて周辺情報を提供することができる。
【0012】
また、走行履歴を蓄積する走行履歴蓄積手段と、周辺情報を蓄積する周辺情報蓄積手段と、利用者の嗜好を設定する嗜好設定手段と、を更に備え、探索度算出手段は、走行履歴蓄積手段に蓄積された走行履歴を参照することにより、探索度を算出し、検索手段は、嗜好設定手段に設定された嗜好を更に考慮して、周辺情報蓄積手段に蓄積された周辺情報内を検索してもよい。このようにすることにより、ユーザの嗜好と訪問状況に合わせて周辺情報を提供することができる。
【0013】
また、情報提供手段は、周辺情報を表示する表示手段を備え、また、移動体は自転車であって、範囲設定手段は、利用者が所定時間内に自転車により移動が可能な範囲を所定の範囲として設定し、検索手段は、探索度及び鮮度に基づいて、優先度を決定し、表示手段は、優先度が最も高い周辺情報を表示してもよい。このようにすることにより、自転車走行中に優先度の高い周辺情報から表示して提供することができる。
【0014】
また、検索手段は、探索度が低い場合は、現在地と周辺情報が示す地点との距離を算出して、現在地からの距離が近くなるにしたがって優先度が高くなるように決定してもよい。このようにすることにより、現在地に訪問したことが少ない場合は、現在地に近い地点の周辺情報から提供することができ、ユーザが現地の地理に不案内でも周辺情報が提供された地点を訪問し易くなる。
【0015】
また、検索手段は、探索度が高い場合は、鮮度が新しくなるにしたがって優先度が高くなるように決定してもよい。このようにすることにより、現在地に何度も訪問したことがある場合は、鮮度が新しい周辺情報から提供することができ、ユーザに新しい発見を提供することができる。
【0016】
また、探索度算出手段は、予め定めたエリア単位で探索度を算出してもよい。このようにすることにより、現在地が移動する度に探索度を算出する必要が無く、探索度の算出頻度を低減することができ、必要な処理能力や消費電力を低減することができる。
【0017】
また、検索手段は、探索度が所定値以上の場合であって、周辺情報の更新日時が直前に現在地を訪問した日時よりも過去である場合は、当該周辺情報を検索対象から除外してもよい。このようにすることにより、更新日時が前に訪問した日時よりも古い場合は、検索結果から除外することで、ユーザが一度見た情報を何度も表示することを少なくすることができる。
【0018】
また、地図情報が格納されている地図情報格納手段と、地図情報格納手段に格納されている地図情報に基づいて情報提供手段から提供された周辺情報が示す地点へ案内する案内手段と、をさらに備えてもよい。このようにすることにより、周辺情報が示す地点へ向かう際に経路を誘導して案内できるために、容易に当該地点へ行くことができる。
【0019】
また、本発明の一実施形態にかかる情報提供方法は、探索度算出ステップで、移動体の走行履歴に基づいて、現在地取得ステップで取得した現在地に対する探索度を算出し、鮮度算出ステップで、周辺情報が更新された更新日時に基づいて当該周辺情報の鮮度を算出し、検索ステップで、現在地取得ステップで取得した現在地から範囲設定ステップで設定された範囲内の周辺情報を探索度算出ステップで算出された探索度と鮮度算出ステップで算出された鮮度に基づいて検索して、情報提供ステップで、検索ステップで検索された周辺情報を利用者に提供するので、探索度と鮮度に応じて検索して表示する周辺情報を変化させることができ、ユーザの訪問状況にあわせて周辺情報を提供することができる。
【0020】
また、本発明の一実施形態にかかる情報提供プログラムは、探索度算出手段が、移動体の走行履歴に基づいて、現在地取得手段で取得した現在地に対する探索度を算出し、鮮度算出手段が、周辺情報が更新された更新日時に基づいて当該周辺情報の鮮度を算出し、検索手段が、現在地取得手段で取得した現在地から範囲設定手段で設定された範囲内の周辺情報を探索度算出手段で算出された探索度と鮮度算出手段で算出された鮮度に基づいて検索して、情報提供手段が、検索手段で検索された周辺情報を利用者に提供するので、探索度と鮮度に応じて検索して提供する周辺情報を変化させることができ、ユーザの訪問状況にあわせて周辺情報を提供することができる。
【0021】
また、上述した情報提供プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよい。このようにすることにより、当該プログラムを機器に組み込む以外に単体でも流通させることができ、バージョンアップ等も容易に行える。
【実施例1】
【0022】
本発明の第1の実施例にかかる情報提供装置1を図1乃至図7を参照して説明する。情報提供装置1は図1に示すように、端末部10と、サーバ部20と、から構成されている。端末部10は移動体のユーザが視認及び操作し易い場所に取り付けられ、ユーザの嗜好や表示範囲などの設定及び情報、走行中の現在地周辺の施設情報の表示を行う。サーバ部20は、事業所などに設置されたコンピュータなどで構成され、端末部10から選択されたユーザの嗜好や表示範囲および当該地点の走行履歴や施設情報の更新日時などに基づいて端末部10で表示する施設の情報を検索し端末部10へ送信する。なお、本実施例における移動体としては自動車や自転車等の乗物を想定して説明するが、それらに限らず、人間(つまり、徒歩による移動)であってもよい。
【0023】
また、図1に記載の情報提供装置1の構成は、一例でありこれに限られるものではない。図1は、情報提供装置1が備える各構成部を端末部10とサーバ部20とに分けて備えてもよいことを示しており、例えば、サーバ部20を構成する一部を、端末部10が備えることとしてもよいし、逆に端末部10を構成する一部をサーバ部20が備えることとしてもよい。
【0024】
また、本実施例においては、周辺情報を施設に関する情報として説明するが、これに限られるものではない。周辺情報には、例えば、情報提供装置1の利用者又はその他の者により、地点の情報と関連付けられた様々な情報(写真のような画像情報、テキストによるコメント情報等)が含まれる。
【0025】
端末部10は、GPS受信部11と、現在地・日時算出部12と、操作部13と、制御部14と、通信部15と、表示部16と、スピーカ17と、を備えている。
【0026】
GPS受信部11は、複数のGPS(Global Positioning System)衛星から、緯度及び経度情報や時間情報等の測位用データを含む電波を定期的に受信して現在地・日時算出部12に出力する。なお、現在地を検出する手段としてはGPSに限らず、自立センサ(角速度センサ)などを用いてもよいし、日時を算出するために時計機能を内蔵してもよい。
【0027】
現在地取得手段としての現在地・日時算出部12は、GPS受信部11が受信した測位用データから、現在地の座標(緯度、経度)および日時を算出し、現在地の座標および日時を制御部14へ出力する。
【0028】
範囲設定手段、嗜好設定手段としての操作部13は、複数のボタン等の入力手段で構成されている。そして、操作部13は、表示部16の表示に基づいて情報を表示したい施設のジャンル等の嗜好や、情報を表示する施設の範囲等の設定および、情報が表示された施設への案内の指示などを行う。また、操作部13はタッチパネルで構成してもよい。
【0029】
制御部14は、端末部10の全体制御を司り、操作部13から入力された操作情報などを通信部15へ送信するとともに、通信部15が受信した表示する施設に関する情報などを表示部16へ出力する。
【0030】
通信部15は、サーバ部20の通信部21と無線通信を行う。通信部15は、操作部13から入力された操作情報などをサーバ部20へ送信するとともに、サーバ部20から送信される表示する施設に関する情報などを受信して制御部14へ出力する。
【0031】
情報提供手段、表示手段としての表示部16は、例えば液晶ディスプレイなどで構成され、情報を表示したい施設のジャンル等の嗜好や、情報を表示する施設の範囲等の設定画面や、サーバ部20で検索された施設に関する情報などが表示される。即ち、周辺情報を利用者に提供する。
【0032】
スピーカ17は、情報を表示したい施設のジャンル等の嗜好や、情報を表示する施設の範囲等を設定する際のガイダンス音声や操作時の確認音および情報が表示されたことを示す音等を出力する。
【0033】
サーバ部20は、通信部21と、提示情報検索部22と、施設情報蓄積部23と、走行履歴・探索度蓄積部24と、を備えている。
【0034】
通信部21は、端末部10の通信部15と無線通信を行う。端末部10から送信される操作情報などを提示情報検索部22に出力するとともに、提示情報検索部22で検索された表示する施設に関する情報などを端末部10へ出力する。
【0035】
探索度算出手段、鮮度算出手段、検索手段、案内手段としての提示情報検索部22は、通信部21を介して送信されてきた操作情報に基づいて、走行履歴・探索度蓄積部24に蓄積されている探索度と施設情報蓄積部23に蓄積されている施設に関する情報の鮮度に基づいて端末部10に表示する施設に関する情報を検索して、通信部21を介して端末部10へ出力する。また、提示情報検索部22は、探索度および鮮度の算出も行う。また、検索された施設への案内を要求された場合は、施設情報蓄積部23から地図情報を読み出して当該施設への案内情報(経路情報)を生成する。
【0036】
周辺情報蓄積手段、地図情報格納手段としての施設情報蓄積部23は、例えばハードディスクドライブなどで構成され、施設に関する情報としてジャンル、施設名、位置(所在地)、営業時間、電話番号等の情報が蓄積されている。この施設に関する情報は、インターネット等から自動的に取得してもよいし、ユーザが端末部10や別のパソコン等から登録できるようにしてもよい。また、施設情報蓄積部23は、現在地から各施設へ向かう経路を案内する際に用いる地図情報も格納されている。
【0037】
走行履歴蓄積手段としての走行履歴・探索度蓄積部24は、例えばハードディスクドライブなどで構成され、当該移動体の走行履歴や探索度が蓄積されている。探索度とは、あるエリアに対する探索の度合いを示す値であり、当該エリアの訪問回数や滞在時間が多いほど大きな値をとる。なお、この探索度を示すエリアとしては、地図上を所定距離間隔でメッシュ状に区切ったものや、行政単位などとすればよい。また、施設情報蓄積部23と走行履歴・探索度蓄積部24はハードディスクドライブなどの記憶装置を共用してもよい。
【0038】
次に、上述した構成の情報提供装置1の動作を図2乃至図4を参照して説明する。図2は、端末部10の動作を示したフローチャートである。図2に示したフローチャートは制御部14で実行される。
【0039】
まず、ステップS101において、操作部13から情報を表示したい施設に関する嗜好としての表示する施設のジャンルを設定しステップS102に進む。ジャンルは例えば公共施設、飲食店、デパート等の分類や、公共施設でも駅、交番、公園など、飲食店でも和食、洋食、ファーストフードなどさらに詳細に分類してもよい。勿論複数のジャンルを設定してもよい。
【0040】
次に、範囲設定ステップとしてのステップS102において、現在地を中心として施設を表示する範囲(現在地からの所定の範囲)を設定しステップS103に進む。この範囲は、ステップS101で設定したジャンルの施設を現在地を中心としてどこまでの範囲を検索・表示の対象とするかを定めるものであり、メートルやキロメートル単位で設定する。また、予め初期値を設定し、ユーザが変更しなかった場合はその初期値を採用してもよい。
【0041】
次に、ステップS103において、端末部10が搭載された移動体が走行を開始してステップS104に進む。
【0042】
次に、現在地取得ステップとしてのステップS104において、現在地をサーバ部20に送信してステップS105に進む。本ステップでは現在地・日時算出部12で算出された現在地が通信部15を介してサーバ部20に送信される。
【0043】
次に、ステップS105において、サーバ部20から施設に関する情報を受信したか否かを判断し、受信した場合(Yの場合)はステップS106に進み、受信していない場合(Nの場合)はステップS104に戻る。
【0044】
次に、情報提供ステップとしてのステップS106において、施設に関する情報を表示部16に表示してステップS107に進む。本実施例では基本的に施設に関する情報は1つのみが表示される。
【0045】
次に、ステップS107において、ステップS106で情報を表示した施設へ案内が必要か否かを判断し、必要である場合はステップS108に進み、必要で無い場合はステップS104に戻る。
【0046】
次に、ステップS108において、施設までの経路を表示して案内し、ステップS109に進む。本ステップでは、サーバ部20で生成された施設までの経路情報を表示部16に表示して案内を行う。
【0047】
次に、ステップS109において、施設までの案内が終了したか否かを判断し、終了した場合(Yの場合)はステップS110に進み、終了していない場合(Nの場合)は本ステップで待機する。
【0048】
次に、ステップS110において、走行終了か否かを判断し、終了の場合(Yの場合)は本フローチャートを終了し、終了でない場合(Nの場合)はステップS104に戻る。
【0049】
図3は、サーバ部20の動作を示したフローチャートである。図3に示したフローチャートは提示情報検索部22で実行される。
【0050】
まず、ステップS201において、端末部10からジャンルが設定済みであるか否かを判断し、設定済みである場合(Yの場合)はステップS202に進み、設定済みで無い場合(Nの場合)は本ステップで待機する。
【0051】
次に、ステップS202において、端末部10から表示範囲が設定済みであるか否かを判断し、設定済みである場合(Yの場合)はステップS203に進み、設定済みで無い場合(Nの場合)は本ステップで待機する。
【0052】
次に、ステップS203において、端末部10から現在地を受信したか否かを判断し、受信した場合(Yの場合)はステップS204に進み、受信していない場合(Nの場合)は本ステップで待機する。
【0053】
次に、ステップS204において、走行履歴を更新してステップS205に進む。走行履歴は、ステップS203で受信した現在地の情報に基づいて更新し、走行履歴・探索度蓄積部24に蓄積する。
【0054】
次に、検索ステップとしてのステップS205において、施設情報を検索してステップS206に進む。本ステップでは、走行履歴・探索度蓄積部24に蓄積されている探索度と、施設情報蓄積部23に蓄積されている施設に関する情報の鮮度に基づいて、設定された表示範囲内かつ設定されたジャンルの施設を検索する。
【0055】
鮮度の算出方法は、単純に現在日時と施設に関する情報の更新日付との差そのものとしてもよいし、現在日時と施設に関する情報の更新日付との差を複数段階で表されるようにして算出してもよい。この複数段階とは、例えば5段階とすると、前記差が0〜1週間以内は鮮度5、1週間〜1ヶ月以内は鮮度4、1ヶ月〜3ヶ月以内は鮮度3、3ヶ月〜6ヶ月以内は鮮度2、6ヶ月以上は鮮度1などと定めて評価することである。
【0056】
探索度の算出方法は、例えば、当該エリアの訪問回数のみを基に複数段階で評価・算出してもよいし、滞在時間のみを基に複数段階で評価・算出してもよい。また、訪問回数と滞在時間を項とする所定の式から算出した値を基に複数段階で評価・算出するようにしてもよい。この式は、例えば、単純に訪問回数×滞在時間としたり、訪問回数と滞在時間に所定の係数をかけた上で乗算するなど、移動体(ユーザ)が当該エリアにどの程度訪問しているかを示す尺度となるような値が算出されればよい。
【0057】
また、探索度は現在地の属するエリアへの訪問度を示す値であるので、この探索度が高いほど鮮度が新しい情報(更新日時が新しい情報)を提示する必要があるが、探索度が低い場合は、必ずしも鮮度のみで判断する必要は無い。そこで、本実施例では、探索度が低い場合は、現在地との距離が近い施設を鮮度よりも優先して検索する。例えば図4に示したように、重み付けをして評価すればよい。具体的には、鮮度と距離それぞれに点数を付けた上でその点数に探索度に応じた重みを掛けて鮮度と距離を加算して評価する。このようにすることで、初めて訪問した場所で探索度が最低の場合(鮮度の重みが0、距離の重みが1)は距離が近い施設が検索され、何度も訪れており探索度が最高の場合(鮮度の重みが1、距離の重みが0)は鮮度が新しい施設が検索され(鮮度が優先的に検索され)、その中間は重み付けを加味した点数によって評価し、評価が最も高い施設が検索されるようになる。なお、距離も鮮度と同様に表示範囲を複数段階に区切って評価すればよい。
【0058】
つまり、本実施例においては、この重み付けをした点数が優先度となり、特に自転車や歩行者用の情報提供装置1の場合、自転車のハンドル等に取り付けたり、歩行者が身に付けたりすることから表示画面が小さくなる場合が多く、一度に複数の情報を表示することが困難であるために、優先度を設けて表示すると効果的である。
【0059】
次に、ステップS206において、ステップS205で検索された施設に関する情報を端末部10へ送信してステップS207に進む。
【0060】
次に、ステップS207において、ステップS206で端末部10に送信した施設までの案内が必要であると端末部10から要求されたか否かを判断し、要求された場合はステップS208に進み、要求されない場合はステップS203に戻る。本ステップでは、図2のステップS107に対応し、施設までの案内が必要であると要求された場合は、次のステップで施設までの案内情報(経路情報)を生成し端末部10へ送信する。
【0061】
次に、ステップS208において、ステップS206で端末部10に情報を送信した施設までの案内情報を生成して端末部10へ送信しステップS209に進む。
【0062】
次に、ステップS209において、走行終了か否かを判断し、終了の場合(Yの場合)は本フローチャートを終了し、終了でない場合(Nの場合)はステップS203に戻る。
【0063】
なお、探索度は、図3のフローチャートとは独立して走行履歴・探索度蓄積部24に蓄積されている走行履歴に基づいて提示情報検索部22で各エリアごとに算出して走行履歴・探索度蓄積部24へ更新する(探索度算出ステップ)。探索度を更新するタイミングは、走行が終了した際に行ってもよいし、一定時間間隔など定期的に行ってもよいし、ユーザの指示で行ってもよい。また、鮮度も、図3のフローチャートとは独立して施設情報蓄積部23に蓄積されている施設に関する情報の更新日時に基づいて提示情報検索部22で算出して施設情報蓄積部23へ更新する(鮮度算出ステップ)。鮮度を更新するタイミングは、例えば毎日1回や1週間に1回など所定間隔で行ってもよいし、情報が更新された施設がある場合などで行ってもよい。
【0064】
次に、情報提供装置1の実際の動作例を図5ないし図7を参照して説明する。図5は、設定したジャンルの施設に関する情報を表示する範囲と、表示候補の施設の位置関係と情報の更新日を示した図である。図5においては、円が設定したジャンルの施設に関する情報を表示する範囲(情報表示範囲)であり、現在地は円の中心に位置している。また、情報表示範囲内には設定したジャンルの施設として店舗A〜店舗Cがあり、現在地からは、店舗Bが最も近く、次いで店舗C、店舗Aが最も離れている。また、各店舗の情報更新日は、店舗Aが2012年12月12日、店舗Bが2011年11月11日、店舗Cが2010年10月10日となっており、店舗Aが最も新しく情報更新されている。
【0065】
ここで、情報提供装置1を搭載した移動体が初めて現在地を訪れて探索度が最も低い場合は、上述したように距離が近い施設を検索するため、店舗Bが検索され、端末部10には店舗Bに関する情報が送信されて、図6に示す表示例のように表示部16に表示される。そして、図6において、「ここに行く」を選択すると店舗Bまでの経路が案内され、「場所を確認」を選択すると現在地と店舗Bを含む地図が表示される。
【0066】
また、情報提供装置1を搭載した移動体が何度も現在地を訪れて探索度が最も高い場合は、上述したように鮮度が新しい施設を検索するため、店舗Aが検索され、端末部10には店舗Aに関する情報が送信されて、図7に示す表示例のように表示部16に表示される。この際に、以前の訪問後に情報が更新された場合は、「New」などと表示して情報が更新されたことを示してもよい。また、探索度が中程度の場合は、上述したように鮮度と距離とを重みづけして評価するため、その評価値(優先度)によって店舗A〜Cのうちのいずれかが表示される。
【0067】
本実施形態によれば、サーバ部20の提示情報検索部22で、走行履歴・探索度蓄積部24に蓄積された走行履歴から現在地に対する探索度と、施設情報蓄積部23に蓄積された施設に関する情報の更新日時に基づいて当該施設に関する情報の鮮度を算出し、そして、現在地から予め設定された表示範囲内の設定されたジャンルに合致する施設に関する情報を、探索度が高い場合は鮮度に基づいて検索し、探索度が低い場合は距離に基づいて検索して、端末部10の表示部16に検索された施設に関する情報を表示するので、探索度に応じて鮮度と距離を考慮して検索し、表示する施設に関する情報を変化させることができ、ユーザの訪問状況に応じて嗜好に合った施設に関する情報を提供することができる。また、探索度が低い場合は、鮮度よりも現在地に近いことを優先的に検索するので、現在地に訪問したことが少ない場合は、現在地に近い施設に関する情報から表示することができ、ユーザが現地の地理に不案内でも表示された施設を訪問し易くなる。また、探索度が高い場合は、鮮度が新しい施設を優先的に検索するので、現在地に何度も訪問したことある場合は、鮮度が新しい施設に関する情報から表示することができ、ユーザに新しい発見を提供することができる。
【0068】
また、探索度を、所定エリア単位で算出しているので、現在地が移動する度に探索度を算出する必要が無く、探索度の算出頻度を低減することができ、必要な処理能力や消費電力を低減することができる。
【0069】
また、端末部10に表示された施設まで案内することができるので、当該施設までの道を知らなくとも迷わず辿り着けることができる。
【実施例2】
【0070】
次に、本発明の第2の実施例にかかる情報提供装置1´を図8を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0071】
本実施例では、端末部10とサーバ部20に分かれていたものを一つに纏めた点が第1の実施例と異なる。即ち、図1から通信部15、21を削除し、現在地・日時算出部12および操作部13の入力が直接提示情報検索部22に入力され、提示情報検索部22の出力が直接表示部16とスピーカ17に出力される。そして、制御部14で実行されていた図2のフローチャートは提示情報検索部22が行う。
【0072】
本実施例によれば、全ての機能を内蔵しているので、外部との通信部は自身の現在地を算出するためのGPS受信部11のみとなる。そのために、外部との通信状況に左右されずに施設に関する情報の表示が可能となる。
【0073】
なお、上述した2つの実施例において、現在地の訪問度合いが大きく探索度が大きい場合には、鮮度を優先して情報を表示する施設を検索するが、このとき、直前に訪問した日時より後に更新された情報が無い場合は、表示する情報が無いと判断し、端末部10には何も送信しないようにしてもよい。このようにすることにより、更新日時が前に訪問した日時よりも古い場合は、検索結果から除外することで、ユーザが一度見た情報を何度も表示することを少なくすることができる。
【0074】
また、上述した情報提供装置1または1´の現在地・日時算出部12と、操作部13と、制御部14と、通信部15と、通信部21と、提示情報検索部22と、施設情報蓄積部23と、走行履歴・探索度蓄積部24と、をコンピュータで動作するプログラムとして構成することで、本発明を情報表示プログラムとして構成することができる。なお、上述した第1の実施例に示したように端末部10とサーバ部20とに分かれて構成する場合は、勿論2つのコンピュータにそれぞれの機能(端末部10、サーバ部20)を実現するようなプログラムとすればよい。
【0075】
前述した実施例によれば、以下の情報提供装置1、情報提供方法および情報提供プログラムが得られる。
【0076】
(付記1)移動体の現在地から所定の範囲内の周辺情報を、利用者に提供する情報提供装置1であって、
移動体の現在地に関する位置情報を取得する現在地・日時算出部12と、
所定の範囲を設定する操作部13と、
情報を表示したい施設に関するジャンルを設定する操作部13と、
移動体の走行履歴に基づいて、現在地・日時算出部12で取得した現在地に対する探索度を算出する提示情報検索部22と、
周辺情報が更新された更新日時に基づいて、当該周辺情報の鮮度を算出する提示情報検索部22と、
現在地・日時算出部12で取得した現在地から操作部13で設定された所定の範囲内の周辺情報を、提示情報検索部22で算出された探索度と提示情報検索部22で算出された鮮度に基づいて検索する提示情報検索部22と、
提示情報検索部22で検索された周辺情報を利用者に提供する表示部16と、
を備えていることを特徴とする情報提供装置1。
【0077】
(付記2)移動体の現在地から所定の範囲内の周辺情報を、利用者に提供する情報提供方法であって、
移動体の現在地に関する位置情報を取得するステップS104と、
所定の範囲を設定するステップS102と、
移動体の走行履歴に基づいて、ステップS104で取得した現在地に対する探索度を算出する探索度算出ステップと、
周辺情報が更新された更新日時に基づいて、当該施設に関する情報の鮮度を算出する鮮度算出ステップと、
ステップS104で取得した現在地からステップS102で設定された所定の範囲内の周辺情報を、探索度算出ステップで算出された探索度と鮮度算出ステップで判定された鮮度に基づいて検索するステップS205と、
ステップS205で検索された周辺情報を利用者に提供するステップS106と、
を備えていることを特徴とする情報提供方法。
【0078】
(付記3)移動体の現在地所定の範囲内の周辺情報を、利用者に提供する情報提供プログラムであって、
移動体の現在地に関する位置情報を取得する現在地・日時算出部12と、
所定の範囲を設定する操作部13と、
情報を表示したい施設に関するジャンルを設定する操作部13と、
移動体の走行履歴に基づいて、現在地・日時算出部12で取得した現在地に対する探索度を算出する提示情報検索部22と、
周辺情報が更新された更新日時に基づいて、当該周辺情報の鮮度を算出する提示情報検索部22と、
現在地・日時算出部12で取得した現在地から操作部13で設定された所定の範囲内の周辺情報を、提示情報検索部22で算出された探索度と提示情報検索部22で算出された鮮度に基づいて検索する提示情報検索部22と、
提示情報検索部22で検索された周辺情報を利用者に提供する表示部16と、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【0079】
これらの情報提供装置1、情報提供方法および情報提供プログラムによれば、探索度と鮮度に応じて検索して表示する施設に関する情報を変化させることができ、ユーザの訪問状況にあわせて嗜好に合った施設に関する情報を提供することができる。
【0080】
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0081】
1、1´ 情報提供装置
11 GPS受信部
12 現在地・日時算出部(現在地取得手段)
13 操作部(範囲設定手段、嗜好設定手段)
16 表示部(情報提供手段、表示手段)
22 提示情報検索部(探索度算出手段、鮮度算出手段、検索手段、案内手段)
23 施設情報蓄積部(周辺情報蓄積手段、地図情報格納手段)
24 走行履歴・探索度蓄積部(走行履歴蓄積手段)
S101 ジャンル設定(嗜好設定ステップ)
S102 表示範囲設定(範囲設定ステップ)
S104 現在地送信(現在地取得ステップ)
S106 施設情報表示(情報提供ステップ)
S205 施設情報検索(検索ステップ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の現在地から所定の範囲内の周辺情報を、利用者に提供する情報提供装置であって、
前記移動体の現在地に関する位置情報を取得する現在地取得手段と、
前記所定の範囲を設定する範囲設定手段と、
前記移動体の走行履歴に基づいて、前記現在地取得手段で取得した前記現在地に対する探索度を算出する探索度算出手段と、
前記周辺情報が更新された更新日時に基づいて、当該周辺情報の鮮度を算出する鮮度算出手段と、
前記現在地取得手段で取得した前記現在地から前記範囲設定手段で設定された前記所定の範囲内の前記周辺情報を、前記探索度算出手段で算出された前記探索度と鮮度算出手段で算出された前記鮮度に基づいて検索する検索手段と、
前記検索手段で検索された前記周辺情報を前記利用者に提供する情報提供手段と、
を備えていることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記走行履歴を蓄積する走行履歴蓄積手段と、
前記周辺情報を蓄積する周辺情報蓄積手段と、
前記利用者の嗜好を設定する嗜好設定手段と、を更に備え、
前記探索度算出手段は、前記走行履歴蓄積手段に蓄積された前記走行履歴を参照することにより、前記探索度を算出し、
前記検索手段は、前記嗜好設定手段に設定された前記嗜好を更に考慮して、前記周辺情報蓄積手段に蓄積された前記周辺情報内を検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記情報提供手段は、前記周辺情報を表示する表示手段を備え、
前記移動体は自転車であり、前記範囲設定手段は、前記利用者が所定時間内に前記自転車により移動が可能な範囲を前記所定の範囲として設定し、
前記検索手段は、前記探索度及び前記鮮度に基づいて、優先度を決定し、
前記表示手段は、前記優先度が最も高い周辺情報を表示する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記検索手段は、前記現在地と前記周辺情報が示す地点との距離を算出して、前記探索度が低い場合は、前記現在地からの距離が近くなるにしたがって前記優先度が高くなるように決定することを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記検索手段は、前記探索度が高い場合は、前記鮮度が新しくなるにしたがって前記優先度が高くなるように決定することを特徴とする請求項3または4に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記探索度算出手段は、予め定めたエリア単位で前記探索度を算出することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記検索手段は、前記探索度が所定値以上の場合であって、前記周辺情報の更新日時が直前に前記現在地を訪問した日時よりも過去である場合は、当該周辺情報を検索対象から除外することを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項8】
地図情報が格納されている地図情報格納手段と、
前記地図情報格納手段に格納されている前記地図情報に基づいて前記情報提供手段から提供された前記周辺情報が示す地点へ案内する案内手段と、
をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項9】
移動体の現在地から所定の範囲内の周辺情報を、利用者に提供する情報提供方法であって、
前記移動体の現在地に関する位置情報を取得する現在地取得ステップと、
前記所定の範囲を設定する範囲設定ステップと、
前記移動体の走行履歴に基づいて、前記現在地取得ステップで取得した前記現在地に対する探索度を算出する探索度算出ステップと、
前記周辺情報が更新された更新日時に基づいて、当該周辺情報の鮮度を算出する鮮度算出ステップと、
前記現在地取得ステップで取得した前記現在地から前記範囲設定ステップで設定された前記所定の範囲内の前記周辺情報を、前記探索度算出ステップで算出された前記探索度と鮮度算出ステップで算出された前記鮮度に基づいて検索する検索ステップと、
前記検索ステップで検索された前記周辺情報を前記利用者に提供する情報提供ステップと、
を備えていることを特徴とする情報提供方法。
【請求項10】
移動体の現在地から所定の範囲内の周辺情報を、利用者に提供する情報提供プログラムであって、
前記移動体の現在地に関する位置情報を取得する現在地取得手段と、
前記所定の範囲を設定する範囲設定手段と、
前記移動体の走行履歴に基づいて、前記現在地取得手段で取得した前記現在地に対する探索度を算出する探索度算出手段と、
前記周辺情報が更新された更新日時に基づいて、当該周辺情報の鮮度を算出する鮮度算出手段と、
前記現在地取得手段で取得した前記現在地から前記範囲設定手段で設定された前記所定の範囲内の前記周辺情報を、前記探索度算出手段で算出された前記探索度と鮮度算出手段で算出された前記鮮度に基づいて検索する検索手段と、
前記検索手段で検索された前記周辺情報を前記利用者に提供する情報提供手段と、
としてコンピュータを機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載の情報提供プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−177575(P2012−177575A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−39695(P2011−39695)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】