情報提供装置、情報提供方法及びプログラム
【課題】移動体端末のユーザが適切なタイミングで番組情報を受け取ることができるように、このユーザの移動体端末へ番組情報を提供すること。
【解決手段】位置特定部314は、移動体端末110の位置を特定する。場所情報格納部302は、移動体端末110に対応付けられた登録場所を示す場所情報を格納する。番組情報格納部304は、視聴番組について移動体端末110のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する。進入検出部316は、位置特定部314によって特定された移動体端末110の位置に基づいて、当該移動体端末110に対応付けて場所情報格納部304に格納されている場所情報が示す登録場所へ当該移動体端末110が進入したことを検出する。番組情報送信部318は、進入検出部316によって移動体端末110が登録場所に進入したことが検出されると、番組情報格納部304に格納されている番組情報を当該移動体端末110へ送信する。
【解決手段】位置特定部314は、移動体端末110の位置を特定する。場所情報格納部302は、移動体端末110に対応付けられた登録場所を示す場所情報を格納する。番組情報格納部304は、視聴番組について移動体端末110のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する。進入検出部316は、位置特定部314によって特定された移動体端末110の位置に基づいて、当該移動体端末110に対応付けて場所情報格納部304に格納されている場所情報が示す登録場所へ当該移動体端末110が進入したことを検出する。番組情報送信部318は、進入検出部316によって移動体端末110が登録場所に進入したことが検出されると、番組情報格納部304に格納されている番組情報を当該移動体端末110へ送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体端末に情報を提供する情報提供装置、情報提供方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯電話のユーザが登録したキーワードにマッチングする番組情報をデータベースから抽出し、抽出した番組情報を当該携帯電話へ送信するサービスサーバを備えた番組データ配信システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−210378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1では、所定の期間毎に番組情報を当該携帯電話へ送信するため、たとえば、携帯電話のユーザが番組を視聴することができない場所にいるときでも、番組情報を当該携帯電話へ送信してしまうので、適切なタイミングで番組情報を提供しているとは言えない。
【0005】
本発明の目的は、移動体端末のユーザが適切なタイミングで番組情報を受け取ることができるように、このユーザの移動体端末へ番組情報を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明に係る情報提供装置は、移動体端末の位置を特定する位置特定部と、前記移動体端末に対応付けられた登録場所を示す場所情報を格納する場所情報格納部と、視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部と、前記位置特定部によって特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に対応付けて前記場所情報格納部に格納されている場所情報が示す登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出部と、前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報格納部に格納されている番組情報を当該移動体端末へ送信する番組情報送信部とを備えることを特徴とする。
【0007】
好ましくは、前記移動体端末のユーザの歩数を表す歩数情報を受信する歩数情報受信部を備え、前記進入検出部は、前記位置特定部によって特定された前記移動体端末の位置が、前記登録場所以外の位置であって、当該登録場所から予め決められた範囲内の位置である場合に、前記歩数情報受信手段によって受信された歩数情報が予め決められた条件を満たすときには、前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断するとよい。
【0008】
好ましくは、前記進入検出部は、前記移動体端末のユーザが過去に決められた基準地点から前記登録場所まで歩行したときの歩数を示す歩数情報と、当該ユーザが新たに当該基準地点から当該登録場所まで歩行したときの歩数を示す歩数情報とを前記歩数情報受信部を介して取得し、取得した各歩数情報が示す歩数が一致するかもしくその差がは所定の範囲内であれば、前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断するとよい。
【0009】
好ましくは、前記基準地点は、前記移動体端末を利用して当該移動体端末のユーザがサービスの提供を受けたサービス提供場所であるとよい。
【0010】
好ましくは、前記進入検出部は、前記位置特定部によって時間的に連続して特定された前記移動体端末の2つの位置が、いずれも、前記登録場所以外の位置であって、当該登録場所から予め決められた範囲内の位置であり、かつ、前記歩数情報受信部によって時間的に連続して受信された各歩数情報が示す歩数の差が閾値を超える場合には、前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断するとよい。
【0011】
好ましくは、前記移動体端末が前記登録場所に進入した時点から後の時間帯に放送される番組の前記番組情報を、前記番組情報格納部に格納されている番組情報から抽出する番組情報抽出部を備え、前記番組情報送信部は、前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報抽出部によって抽出された番組情報を当該移動体端末へ送信するとよい。
【0012】
好ましくは、前記移動体端末のユーザによる前記視聴番組の視聴履歴と、当該移動体端末のユーザの属性とを取得し、当該視聴履歴及び当該属性に応じた番組の番組情報を、前記番組情報格納部に格納されている番組情報から抽出する番組情報抽出手段を備え、前記番組情報送信部は、前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報抽出部によって抽出された番組情報を当該移動体端末へ送信するとよい。
【0013】
また、本発明に係る情報提供方法は、移動体端末の位置を特定する位置特定工程と、前記位置特定工程で特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に予め対応付けられた登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出工程と、前記進入検出工程で前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部から当該番組情報を抽出し、当該移動体端末へ送信する番組情報送信工程とを備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、移動体端末の位置を特定する位置特定手段と、前記位置特定手段によって特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に予め対応付けられた登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出手段と、前記進入検出手段によって前記移動体端末が前記場所に進入したことが検出されると、視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部から当該番組情報を抽出し、当該移動体端末へ送信する番組情報送信手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、移動体端末のユーザが適切なタイミングで番組情報を受け取ることができるように、このユーザの移動体端末へ番組情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態に係る情報提供システム10の全体構成を示す。
【図2】第1実施形態にかかる移動体端末110の機能構成を示す。
【図3】第1実施形態にかかる情報提供装置100の機能構成を示す。
【図4】第1実施形態における移動体端末110および情報提供装置100による処理の手順を示す。
【図5】場所情報格納部302に格納されている場所情報の一例を示す。
【図6】番組情報格納部304に格納されている番組情報の一例を示す。
【図7】ユーザ属性情報格納部306に格納されているユーザ属性情報の一例を示す。
【図8】視聴履歴格納部308に格納されている視聴履歴情報の一例を示す。
【図9】移動体端末110のハードウェア構成の一例を示す。
【図10】情報提供装置100のハードウェア構成の一例を示す。
【図11】第2実施形態にかかる移動体端末110の機能構成を示す。
【図12】第2実施形態にかかる情報提供装置100の機能構成を示す。
【図13】第2実施形態における移動体端末110および情報提供装置100による処理の手順を示す。
【図14】進入検出部316による進入を検出する処理の概念を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る情報提供システム10の全体構成を示す。情報提供システム10は、情報提供装置100および複数の移動体端末110を有している。情報提供装置100は、移動体通信網120に接続されている。情報提供装置100は、各種情報を格納しており、移動体通信網120を介して、複数の移動体端末110に対して各種情報を提供する、サーバ装置などのコンピュータである。
【0018】
移動体通信網120は、例えばIMT−2000に準拠し、通信方式としてW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)を用いる通信網である。移動体通信網120は、図示しない交換機や、複数の基地局122などを有している。基地局122は、移動体通信網120を構成する設備であり、移動体通信網120のアクセスポイントとして機能する。基地局122は、当該基地局122の通信エリア内に存在する移動体端末110との無線通信をおこなう。これにより、基地局122は、当該基地局122の通信エリア内に存在する移動体端末110を、移動体通信網120に接続させる。移動体端末110及び情報提供装置100は移動通信網120を介してデータ通信を行う。
【0019】
このように構成された情報提供システム10を利用して、情報提供装置100は、複数の移動体端末110に対して番組情報を提供する。番組情報とは放送が予定されているテレビまたはラジオなど(以下、単にテレビという)の番組に関する情報であり、その番組について移動体端末のユーザに知らせる内容を含んでいる。番組情報には、たとえば、放送日時、放送チャンネル、番組名、出演者、内容などが含まれている。特に、第1実施形態の情報提供装置100は、移動体端末110のユーザの属性や、過去の視聴履歴に基づいて、ユーザの好みに応じた番組情報を抽出し、これをこのユーザの移動体端末110に提供する。
【0020】
また、情報提供装置100は、番組情報を送信するタイミングをも考慮して、番組情報をユーザの移動体端末110に提供する。具体的には、情報提供装置100は、移動体端末110ごとに所定の場所(以下、「登録場所」という。)を予め格納しておき、移動体端末110がこの移動体端末110に対応付けられている登録場所に進入したと判断した場合、このタイミングで番組情報をこの移動体端末110へ提供する。たとえば、移動体端末110のユーザの自宅を上記登録場所として設定しておけば、このユーザが自宅に帰宅したタイミングで、このユーザに対し、このユーザに適した内容の番組情報を提供することができる。ユーザは、自宅に帰るといつでもテレビやラジオを視聴することができるわけだから、自宅に帰ったときに受け取った番組情報を見て、興味があるものをすぐに視聴することができる。よって、自宅に帰ったタイミングは、番組情報の提供タイミングとしては適切である。以降、番組情報を移動体端末110に提供する具体的な方法について説明する。
【0021】
図2は、移動体端末110の機能構成を示す。移動体端末110は、位置検出部202、位置情報送信部204、番組情報受信部206、および番組情報出力部208を備える。
【0022】
位置検出部202は、当該移動体端末110の位置を検出する。具体的には、移動体端末110は位置検出装置の一例としてのGPS(Global Positioning System)ユニット1582(図9参照)を備えており、このGPSユニット1582が位置検出部202として機能し、当該移動体端末110の位置を検出する。位置検出部202は、検出した当該移動体端末110の位置を示す位置情報を生成する。たとえば、位置情報には、当該移動体端末110の位置を示す座標が示されている。
【0023】
位置情報送信部204は、位置検出部202が検出した位置に関する位置情報を、情報提供装置100へ送信する。たとえば、位置情報送信部204は、当該移動体端末110が備える通信I/F(インターフェース)1530(図9参照)を利用し、移動体通信網120を介して、位置情報を情報提供装置100へ送信する。位置情報送信部204は、位置情報を定期的に情報提供装置100へ送信する。たとえば、位置情報送信部204は、位置情報を10秒ごとに情報提供装置100へ送信する。位置情報送信部204は、当該移動体端末110を、情報提供装置100が識別できるように、当該移動体端末110の識別情報である移動体端末IDを、当該移動体端末110が備えるメモリ等から抽出し、抽出した移動体端末IDを、位置情報とともに情報提供装置100へ送信する。
【0024】
番組情報受信部206は、情報提供装置100から送られてきた番組情報を受信する。たとえば、番組情報受信部206は、当該移動体端末110が備える通信I/F1530を利用し、移動体通信網120を介して、情報提供装置100から送られてきた番組情報を受信する。
【0025】
番組情報出力部208は、番組情報受信部206が受信した番組情報を出力する。たとえば、番組情報出力部208は、番組情報受信部206が受信した番組情報が画像データを含む場合、この画像データに応じた画像を、当該移動体端末110が備えるディスプレイ1560(図9参照)に表示させる。また、番組情報出力部208は、番組情報受信部206が受信した番組情報が音声データを含む場合、この音声データに応じた音声を、当該移動体端末110が備えるスピーカ1570(図9参照)から発音させる。ディスプレイ1560としては、たとえば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどが挙げられる。
【0026】
図3は、情報提供装置100の機能構成を示す。情報提供装置100は、場所情報格納部302、番組情報格納部304、ユーザ属性情報格納部306、視聴履歴格納部308、位置情報受信部312、位置特定部314、進入検出部316、番組情報送信部318、および番組情報抽出部320を備える。
【0027】
場所情報格納部302は、前述した登録場所の位置を例えば座標形式で表した場所情報を各々の移動体端末110の移動体端末IDに対応付けて格納する。各々の登録場所は、各移動体端末110のユーザから申し出に従って、この場所情報格納部302に格納される。
【0028】
番組情報格納部304は、前述した複数の番組情報を格納する。これらの番組情報は、例えば番組を放送する放送局から提供されたものである。
【0029】
ユーザ属性情報格納部306は、各々の移動体端末110のユーザの属性に関するユーザ属性情報を格納する。このユーザ属性情報には、例えば、ユーザの年齢、職業、性別、趣味などが含まれている。これらのユーザ属性情報は、例えば、移動体端末のユーザが移動通信網を管理する移動通信事業者と移動通信サービスの契約を行うときにユーザから移動通信事業者に提供されたものである。
【0030】
視聴履歴格納部308は、移動体端末110のユーザが視聴した番組に関する視聴履歴を格納する。情報提供装置100が移動体端末110のユーザの視聴履歴を取得する方法は様々であるが、たとえば、移動体端末110のユーザが保有するテレビが、通信ネットワークに接続されている場合、視聴履歴格納部308は、このテレビによって番組が視聴されるごとに、視聴された番組に関する情報を視聴履歴として、このテレビから通信ネットワークを介して取得してもよい。また、このテレビによって番組が視聴されるごとに、視聴された番組に関する情報をテレビが蓄積しておき、テレビがネットワークに接続されたときやユーザが指定したときなどの所定のタイミングで、視聴履歴格納部308は、この蓄積された情報を視聴履歴として、このテレビから通信ネットワークを介して取得してもよい。さらに、移動体端末110がテレビ放送やラジオ放送の受信機能を有している場合には、視聴履歴格納部308は、移動体端末110において番組が視聴されるごとに、視聴された番組に関する情報を視聴履歴として移動体端末110から移動通信網120を介して取得してもよい。
【0031】
位置情報受信部312は、移動体端末110から送られてきた位置情報を受信する。たとえば、位置情報受信部312は、当該移動体端末110が備える通信I/F1530を利用し、移動体通信網120を介して、移動体端末110から送られてきた位置情報を受信する。
【0032】
位置特定部314は、移動体端末110の位置を特定する。具体的には、位置特定部314は、位置情報受信部312が受信した位置情報に示されている位置を、移動体端末の位置として特定する。
【0033】
進入検出部316は、位置特定部314によって特定された移動体端末110の位置に基づいて、当該移動体端末110に対応付けて場所情報格納部302に格納されている場所情報が示す登録場所へ、当該移動体端末110が進入したことを検出する。たとえば、進入検出部316は、位置情報に示されている座標と、場所情報が示す座標とが一致した場合に、または位置情報に示されている座標が、場所情報が示す座標から所定の範囲内の場合に、当該移動体端末110が登録場所に進入したと検出する。上記した範囲は、移動体端末110のユーザや情報提供装置100の管理者等が任意に設定できるものであってもよい。これにより、たとえば、登録場所を自宅とした場合であっても、上記した範囲により、自宅に近づいたタイミング、敷地内に進入したタイミング、建物内に進入したタイミング、部屋に進入したタイミングなど、進入したことが検出されるタイミングを細かく調整することができる。
【0034】
番組情報抽出部320は、番組情報格納部304に格納されている各番組情報に含まれる放送日時を参照し、移動体端末110が登録場所に進入した時点から後の時間帯に放送される番組の番組情報を、番組情報格納部304から抽出する。また、番組情報抽出部320は、視聴履歴格納部308に格納されている移動体端末110の視聴履歴と、ユーザ属性情報格納部306に格納されている当該移動体端末110のユーザの属性情報とを取得し、取得した視聴履歴および取得した属性情報に示されている属性に応じた番組の番組情報を、番組情報格納部304に格納されている番組情報から抽出する。
【0035】
番組情報送信部318は、進入検出部316によって移動体端末110が登録場所に進入したことが検出されると、番組情報格納部304に格納されている番組情報を当該移動体端末110へ送信する。具体的には、番組情報送信部318は、進入検出部316によって移動体端末110が登録場所に進入したことが検出されると、番組情報抽出部320が抽出した番組情報、すなわち、移動体端末110が登録場所に進入した時点から後の時間帯に放送される番組であり、かつユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を、当該移動体端末110へ送信する。
【0036】
図4は、第1実施形態における移動体端末110および情報提供装置100による処理の手順を示す。まず、移動体端末110において、位置検出部202が、当該移動体端末110の位置を検出し(ステップS402)、位置情報送信部204は、検出された位置を示す位置情報と当該移動体端末110の移動体端末IDを、情報提供装置100へ送信する(ステップS404)。移動体端末110は、引き続き定期的に、位置の検出をおこなって位置情報及び移動体端末IDを情報提供装置100へ送信する処理を繰り返す。
【0037】
情報提供装置100においては、移動体端末110から送信されてきた位置情報を、位置情報受信部312が受信すると(ステップS406)、位置特定部314が、位置情報受信部312が受信した位置情報に示されている位置を、当該位置情報の送信元の移動体端末110の位置として特定する(ステップS408)。上述したとおり、移動体端末110からは移動体端末IDも送られてくるため、情報提供装置100は、この移動体端末IDにより、位置情報の送信元の移動体端末110を識別することができる。
【0038】
そして、情報提供装置100においては、進入検出部316が、ステップS408で特定された移動体端末110の位置に基づいて、当該移動体端末110の移動体端末IDに対応付けられている登録場所へ当該移動体端末110が進入したか否かを判断する(ステップS410)。進入したことが検出されると(ステップS410:Yes)、番組情報抽出部320が、移動体端末110が登録場所に進入した時点から後の時間帯に放送される番組であって、移動体端末110のユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を、番組情報格納部304から抽出し(ステップS412)、ステップS412で抽出された番組情報を、番組情報送信部318が、当該移動体端末110へ送信する(ステップS414)。そして、情報提供装置100は、引き続き、位置情報の受信を待機する。
【0039】
一方で、情報提供装置100において、進入検出部316が、ステップS408で特定された移動体端末110の位置に基づいて、当該移動体端末110に対応付けられている登録場所へ当該移動体端末110が進入したことを検出しなかった場合(ステップS410:No)、情報提供装置100は、引き続き、位置情報の受信を待機する。
【0040】
移動体端末110においては、情報提供装置100から送られてきた番組情報を、番組情報受信部206が受信すると(ステップS416)、ステップS406で受信された番組情報を、番組情報出力部208が出力する(ステップS418)。そして、移動体端末110は、引き続き、番組情報の受信を待機する。
【0041】
図5は、場所情報格納部302に格納されている場所情報の一例を示す。図5に示すテーブル500は、場所情報格納部302に格納されているデータベース・テーブルである。テーブル500には、複数の移動体端末110の場所情報が設定される。図5に示す例では、テーブル500には、各移動体端末110の場所情報として、移動体端末IDおよび登録場所が設定されている。たとえば、テーブル500において、移動体端末ID「ID0001」には、この移動体端末110に対応付けられている登録場所を示す座標として「○○度○○分○○秒」が対応付けられている。また、移動体端末ID「ID0002」には、この移動体端末110に対応付けられている登録場所を示す座標として「××度××分××秒」が対応づけられている。したがって、移動体端末ID「ID0001」を有する移動体端末ID110から、座標「○○度○○分○○秒」が示されている位置情報が送られてきた場合、この座標と、このテーブル500に設定されている座標とが一致しているので、進入検出部316は、当該移動体端末110が登録場所に進入したと検出し、番組情報送信部318は、当該移動体端末110に対して、番組情報格納部304に格納されている番組情報を送信する。
【0042】
図6は、番組情報格納部304に格納されている番組情報の一例を示す。図6に示すテーブル600は、番組情報格納部304に格納されているデータベース・テーブルである。テーブル600には、複数の番組の番組情報が設定される。図6に示す例では、テーブル600には、各番組の番組情報として、放送日、チャンネル、放送時間、番組名、ジャンル、出演者、および内容が設定されている。
【0043】
図7は、ユーザ属性情報格納部306に格納されているユーザ属性情報の一例を示す。図7に示すテーブル700は、ユーザ属性情報格納部306に格納されているデータベース・テーブルである。テーブル700には、複数の移動体端末110のユーザのユーザ属性情報が設定される。図7に示す例では、テーブル700には、各ユーザのユーザ属性情報として、ユーザID、移動体端末ID、年齢、職業、性別、趣味、好きなスポーツ、および好きな芸能人が設定されている。
【0044】
図8は、視聴履歴格納部308に格納されている視聴履歴情報の一例を示す。図8に示すテーブル800は、視聴履歴格納部308に格納されているデータベース・テーブルである。テーブル800には、複数の移動体端末110のユーザの視聴履歴が設定される。図8に示す例では、テーブル800には、各ユーザの視聴履歴として、視聴日、視聴時間、および視聴チャンネルが設定されている。
【0045】
なお、本実施形態では、既に放送された番組の番組情報が、番組情報格納部304に残されているものとし、これにより、視聴履歴に示されている、視聴日、視聴時間、および視聴チャンネルによって、ユーザが視聴した番組の番組情報を、番組情報格納部304から取得できる。このため、本実施形態では、番組名、ジャンル、出演者、内容等といった番組情報を視聴履歴に含めていないが、これらの番組情報を視聴履歴に含めるようにしてもよい。
【0046】
上記において、番組情報抽出部320が、ユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する方法は様々であるが、以下にその一例を示す。たとえば図7の例では、ユーザ属性情報には、好きな芸能人が示されているので、番組情報抽出部320は、ユーザ属性情報に示されている芸能人が出演する番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する。たとえば、図7のテーブル700において、ユーザID「UID0002」を有するユーザのユーザ属性情報には、好きな芸能人として「××花子」が設定されている。そこで、番組情報抽出部320は、このユーザに提供する番組情報として、「××花子」が出演している番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する。
【0047】
同様に、図7の例で、ユーザ属性情報には、趣味、好きなスポーツが示されているので、番組情報抽出部320は、これらに関連する番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する。たとえば、図7のテーブル700において、ユーザID「UID0002」を有するユーザのユーザ属性情報には、趣味として「音楽」が設定されており、好きなスポーツとして「テニス」が設定されている。そこで、番組情報抽出部320は、各番組情報に含まれる「ジャンル」や「内容」を参照し、このユーザに提供する番組情報として、ライブ番組などの音楽に関連する番組の番組情報や、テニスの試合番組などのテニスに関連する番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する。
【0048】
一方、視聴履歴からは、視聴時間帯、チャンネル、番組、ジャンル、出演者などの、ユーザが視聴する番組の傾向を読み取ることができる。そこで、番組情報抽出部320は、この傾向にマッチする番組の番組情報を、番組情報格納部304から抽出する。たとえば、図8のテーブル800に設定されている、ユーザID「UID0001」を有するユーザの視聴履歴から、「21:00〜22:00」の時間帯には、「1」チャンネルの番組を視聴する頻度が高いことが読み取れる。そこで、番組情報抽出部320は、このユーザに提供する番組情報として、「21:00〜22:00」の時間帯に「1」チャンネルで放送される番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する。たとえば、図6に示す例では、「21:00〜22:00」の時間帯に「1」チャンネルで放送されるニュース番組がこれに該当する。
【0049】
ユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報が複数存在する場合、番組情報抽出部320は、この複数の番組情報を番組情報格納部304から抽出してもよい。このうち、放送時間が重複するものについては、視聴履歴およびユーザ属性情報に基づいて、ユーザとの適合度をそれぞれの番組について算出し、よりユーザとの適合度が高い番組の番組情報を優先的に抽出するようにしてもよい。
【0050】
図9は、移動体端末110のハードウェア構成の一例を示す。移動体端末110は、既に説明した、ディスプレイ1560、スピーカ1570、GPSユニット1582に加え、CPU1505、ROM1510、RAM1520、通信I/F1530、外部メモリドライブ1540、および外部メモリ1542を備える。
【0051】
ROM1510およびRAM1520は、各種データおよび各種プログラムを格納する。CPU1505は、ROM1510またはRAM1520に格納されたプログラムを実行することで、各種データ処理および各種ハードウェア制御をおこなう。
【0052】
通信I/F1530は、通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して外部との通信をおこなう。外部メモリドライブ1540は、外部メモリ1542に接続し、外部メモリ1542に対するデータの送受信をおこなう。外部メモリ1542としては、たとえば、メモリカードが挙げられる。
【0053】
入力デバイス1550は、ユーザによって操作されることにより、当該移動体端末110に対し、各種情報を入力する。入力デバイス1550としては、たとえば、キーボード、ボタン、タッチパネルなどが挙げられる。
【0054】
CPU1505が実行するプログラムは、たとえば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されて移動体端末110に提供され、移動体端末110に格納される。CPU1505が実行するプログラムは、移動体端末110に予め格納されていてもよい。また、CPU1505が実行するプログラムは、外部装置から通信ネットワークを介して移動体端末110に提供され、移動体端末110に格納されてもよい。
【0055】
たとえば、移動体端末110は、CPU1505が、ROM1510、RAM1520、HDドライブ1525、または外部メモリ1542に格納されているプログラムを実行し、通信I/F1530を制御することにより、位置情報送信部204および番組情報受信部206として機能する。
【0056】
また、移動体端末110は、CPU1505が、ROM1510、RAM1520、HDドライブ1525、または外部メモリ1542に格納されているプログラムを実行し、ディスプレイ1560およびスピーカ1570を制御することにより、番組情報出力部208として機能する。
【0057】
また、移動体端末110は、CPU1505が、ROM1510、RAM1520、HDドライブ1525、または外部メモリ1542に格納されているプログラムを実行し、GPSユニット1582を制御することにより、位置検出部202として機能する。
【0058】
図10は、情報提供装置100のハードウェア構成の一例を示す。情報提供装置100は、CPU2505、ROM2510、RAM2520、HD(ハードディスク)ドライブ2525、通信I/F2530、外部メモリドライブ2540、および外部メモリ2542を備える。
【0059】
ROM2510、RAM2520、およびHDドライブ2525は、各種データおよび各種プログラムを格納する。CPU2505は、ROM2510、RAM2520、またはHDドライブ2525に格納されたプログラムを実行することで、各種データ処理および各種ハードウェア制御をおこなう。
【0060】
通信I/F2530は、通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して外部との通信をおこなう。外部メモリドライブ2540は、外部メモリ2542に接続し、外部メモリ2542に対するデータの送受信をおこなう。外部メモリ2542としては、たとえば、メモリカードが挙げられる。外部メモリ2542は、フレキシブルディスク、CD、DVD等の記録媒体であってもよい。
【0061】
CPU2505が実行するプログラムは、たとえば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されて情報提供装置100に提供され、情報提供装置100に格納される。CPU2505が実行するプログラムは、情報提供装置100に予め格納されていてもよい。また、CPU2505が実行するプログラムは、外部装置から通信ネットワークを介して情報提供装置100に提供され、情報提供装置100に格納されてもよい。
【0062】
たとえば、情報提供装置100は、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542が、場所情報格納部302、番組情報格納部304、ユーザ属性情報格納部306、および視聴履歴格納部308として機能する。
【0063】
また、情報提供装置100は、CPU2505が、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542に格納されているプログラムを実行することにより、位置特定部314、進入検出部316、および番組情報抽出部320として機能する。
【0064】
また、情報提供装置100は、CPU2505が、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542に格納されているプログラムを実行し、通信I/F2530を制御することにより、位置情報受信部312および番組情報送信部318として機能する。
【0065】
以上説明したように、第1実施形態によれば、移動体端末110が登録場所に進入したことを検出したタイミングで、番組情報を送信することとしたので、移動体端末110のユーザが番組をすぐに視聴できる可能性が高いタイミング、つまりそのユーザにとって好ましいタイミングで、このユーザの移動体端末110へ番組情報を提供することができる。また、移動体端末110が登録場所に進入した以降の時間帯に放送される番組の番組情報を送信することとしたので、ユーザが現実に視聴可能な番組の番組情報を、このユーザの移動体端末110へ提供することができる。また、ユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を送信するので、ユーザの好みに応じた内容の番組情報を、このユーザの移動体端末110へ提供することができる。
【0066】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態では、位置検出部202が検出した位置だけでなく、歩数計によって計測されたユーザの歩数にさらに基づいて、ユーザが登録場所に進入したか否かを判断する例について説明する。
【0067】
図11は、第2実施形態にかかる移動体端末110の機能構成を示す。第2実施形態にかかる移動体端末110は、歩数計測部210および歩数情報送信部212のほか、定期券や電子マネーに相当する価値を記憶し、これらと引き替えにサービスを受けるサービス授受部213をさらに備える点で、第1実施形態にかかる移動体端末110と異なる。
【0068】
歩数計測部210は、当該移動体端末110のユーザが歩行した際の歩数を計測する。具体的には、移動体端末110は歩数計を備えており、この歩数計が歩数計測部210として機能し、当該移動体端末110のユーザが歩行した際の歩数を計測する。そして、歩数計測部210は、計測した歩数を示す歩数情報を生成する。
【0069】
歩数情報送信部212は、歩数計測部210が計測した歩数を示す歩数情報を、情報提供装置100へ送信する。たとえば、歩数情報送信部212は、当該移動体端末110が備える通信I/F1530を利用し、たとえば10秒ごとなど、定期的に、移動体通信網120を介して、歩数情報を情報提供装置100へ送信する。移動体端末110は、位置情報送信部204と歩数情報送信部212とを備えるかわりに、これら双方の機能を有する送信部を備えてもよく、この場合、送信部は、位置情報と、歩数情報とを一括して情報提供装置100へ送信してもよい。たとえば、移動体端末110は、CPU1505が、ROM1510、RAM1520、HDドライブ1525、または外部メモリ1542に格納されているプログラムを実行し、通信I/F1530を制御することにより、この歩数情報送信部212として機能する。
【0070】
図12は、第2実施形態にかかる情報提供装置100の機能構成を示す。第2実施形態にかかる情報提供装置100は、歩数情報受信部322をさらに備える点で、第1実施形態にかかる情報提供装置100と異なる。
【0071】
歩数情報受信部322は、移動体端末110から送られてきた歩数情報を受信する。たとえば、歩数情報受信部322は、当該移動体端末110が備える通信I/F1530を利用し、移動体通信網120を介して、移動体端末110から送られてきた歩数情報を受信する。たとえば、情報提供装置100は、CPU2505が、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542に格納されているプログラムを実行し、通信I/F2530を制御することにより、この歩数情報受信部322として機能する。
【0072】
進入検出部316は、位置特定部314によって特定された移動体端末110の位置と、歩数情報受信部322が受信した歩数情報に示されている歩数とに基づいて、当該移動体端末110に対応付けて場所情報格納部302に格納されている場所情報が示す登録場所へ、当該移動体端末110が進入したことを検出する。
【0073】
具体的には、進入検出部316は、位置特定部314によって特定された移動体端末110の位置が、登録場所以外の場所を示しているが、その登録場所から所定の範囲内の場合、移動体端末110のユーザが或る基準地点から登録場所まで歩行したときの過去の歩数(以下、基準歩数という)と、ユーザが今回新たに上記基準地点を出発または通過したときから現在までの歩数とを取得し、取得した過去の歩数(基準歩数)と現在の歩数とが一致するかもしくはその差が所定の範囲内であれば、登録場所へ当該移動体端末110が進入したと判断する。この場合、基準地点の位置を正確に定めておく必要があるが、この基準位置は、たとえば駅の改札や駅前のコンビニエンスストアなどの、移動体端末110のユーザが頻繁に当該移動体端末110のサービス授受機能を利用してサービスの提供を受けるサービス提供場所である。移動体端末を利用する、とは、たとえば、移動体端末110が非接触ICカードとしての機能を有しており、この非接触ICカードを利用して、提供を受けたサービスの代金を決済する場合などを示す。このようなサービス提供場所の正確な位置については予め特定しておくことが可能であるから、進入検出部316は、ユーザがサービス提供場所でサービスの提供を受けたときから登録場所に移動するまでの歩数を基準歩数として取得し、これを記憶しておく。より具体的には、次のようにして進入検出部316は基準歩数を取得する。
【0074】
まず、移動体端末110のサービス授受部213は、サービス提供場所でサービスを受けると、そのことを検知し、進入検出部316に通知する。進入検出部316は、このときの歩数計測部によって計測されている歩数を記憶しておく。そして、ユーザが登録場所に進入すると、位置特定部314がそのことを特定し、進入検出部316に通知する。進入検出部316は、このときの歩数計測部によって計測されている歩数を記憶する。そして、進入検出部316は、サービス提供場所でサービスを受けたときに記憶した歩数と、ユーザが登録場所に進入したときに記憶した歩数との差を算出して、これを基準歩数として取得する。
【0075】
上記判断処理に用いる過去の歩数(基準歩数)は、移動体端末110のユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの1回分の歩数であってもよいが、そのときの歩数が、著しく精度が低い場合もある。この場合、上記判断処理を正確におこなうことができなくなってしまう。そこで、進入検出部316は、移動体端末110のユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの複数回分の過去の歩数と、現在の歩数とを取得し、取得した複数回分の過去の歩数に基づいて、移動体端末110のユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの基準歩数を算出し、算出した基準歩数と、取得した現在の歩数とが一致するかもしくはその差が所定の範囲内であれば、登録場所へ当該移動体端末110が進入したと判断するようにしてもよい。基準歩数とは、たとえば、複数回分の過去の歩数の平均であってもよいが、これに限らない。過去の歩数(基準歩数)が、移動体端末110のユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの1回分の歩数であっても、複数回分の歩数であっても、ユーザが新たに基準地点を出発または通過したときから現在までの歩数とに基づいて、登録場所へ当該移動体端末110が進入を検出するという点では共通である。
【0076】
図13は、第2実施形態における移動体端末110および情報提供装置100による処理の手順を示す。なお、ここでは、移動体端末110のユーザは常に同じルートで自宅に移動するものと仮定する。また、基準歩数は、前述した方法で予め移動体端末110が取得しているものとする。
【0077】
まず、移動体端末110において、位置検出部202が、当該移動体端末110の位置を検出し、歩数計測部210が、当該移動体端末110のユーザの歩数を計測すると(ステップS1302)、位置情報送信部204が、検出された位置を示す位置情報を、情報提供装置100へ送信し、歩数情報送信部212が、計測された歩数を示す歩数情報を、情報提供装置100へ送信する(ステップS1304)。この送信処理は、移動体端末110において、位置検出部202がサービス提供場所を通過したときには必ず行われるが、それ以外は、定期的に行われる。ステップS1304では、位置情報とともに、当該移動体端末110の移動体端末IDが移動体端末110から情報提供装置100へ送信される。
【0078】
情報提供装置100においては、移動体端末110から送信されてきた位置情報および歩数情報を、位置情報受信部312が受信すると(ステップS1306)、位置特定部314が、位置情報受信部312が受信した位置情報に示されている位置を、当該位置情報の送信元の移動体端末110の位置として特定する(ステップS1308)。上述したとおり、移動体端末110からは移動体端末IDも送られてくるため、情報提供装置100は、この移動体端末IDにより、位置情報の送信元の移動体端末110を識別することができる。
【0079】
そして、情報提供装置100においては、進入検出部316が、ステップS1308で特定された移動体端末110の位置および受信した歩数情報に示されている歩数に基づいて、当該移動体端末110に対応付けられている登録場所へ当該移動体端末110が進入したか否かを判断し(ステップS1310)、進入したことを検出すると(ステップS1310:Yes)、番組情報抽出部320が、移動体端末110のユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を、番組情報格納部304から抽出し(ステップS1312)、ステップS1312で抽出された番組情報を、番組情報送信部318が、当該移動体端末110へ送信し(ステップS1314)、情報提供装置100は、引き続き、位置情報の受信を待機する。
【0080】
一方で、情報提供装置100において、進入検出部316が、ステップS1308で特定された移動体端末110の位置に基づいて、当該移動体端末110に対応付けられている登録場所へ当該移動体端末110が進入したことを検出しなかった場合(ステップS1310:No)、情報提供装置100は、引き続き、位置情報および歩数情報の受信を待機する。
【0081】
移動体端末110においては、情報提供装置100から送られてきた番組情報を、番組情報受信部206が受信すると(ステップS1316)、ステップS1306で受信された番組情報を、番組情報出力部208が出力し(ステップS1318)、移動体端末110は、引き続き、番組情報の受信を待機する。
【0082】
図14は、進入検出部316による進入を検出する処理の概念を示す。図14において、基準地点P1は、基準地点の一例としての駅を示し、登録地点P2は、登録場所として設定されている移動体端末110のユーザXの自宅を示す。また、上述した登録場所からの所定の範囲を30mとする。基準地点P1から登録地点P2までの距離は800mであり、その経路上における地点Xから780mの位置を地点P3とする。この地点P3は、登録場所から所定の範囲内とされる地点である。また、上記経路上における地点Xから760mの位置を地点P4とする。この地点P4は、登録場所から所定の範囲内とされない地点である。
【0083】
たとえば、第1実施形態のように、ユーザXの移動体端末110から送信された位置情報に基づいて、移動体端末110が登録場所に進入したか否かを判断する場合、移動体端末110から送信された位置情報が登録地点P2を示していない場合には、ユーザXが登録地点P2に進入したとは判断されない。すなわち、移動体端末110から送信された位置情報が地点P3や地点P4を示す場合には、ユーザXが登録地点P2に進入したとは判断されない。
【0084】
しかしながら、実際にはユーザXが登録地点P2に進入したにも関わらず、位置検出部202の検出誤差などにより、たとえば、地点P3のように、登録地点P2以外の地点を示す場合がある。このような場合、実際にはユーザXが地点P2に進入したにも関わらず、ユーザXの移動体端末110に対して番組情報が提供されない。
【0085】
一方、第2実施形態では、このような場合であっても、進入検出部316は、移動体端末110のユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの過去の歩数(基準歩数)と、現在の歩数とを取得し、取得した過去の歩数と現在の歩数とが一致するかもしくは所定の範囲内であれば、登録場所へ当該移動体端末110が進入したと判断する。たとえば、図14に示す例において、ユーザXが登録地点P2に進入したにも関わらず、移動体端末110から送信された位置情報が地点P3を示す場合であっても、基準地点P1から登録地点P2までの歩数が、基準歩数に一致するかまたはその基準歩数から所定の範囲内の場合は、当該移動体端末110が登録場所に進入したと判断する。
【0086】
ここで、進入検出部316は、基準地点から登録場所までの距離を取得することができる場合は、現在の歩数に、当該移動体端末110のユーザに応じた歩行間隔を乗じることにより、基準地点から登録場所までの歩行距離を算出し、算出した歩行距離と、基準地点から登録場所までの距離とが、一致または所定の範囲内の場合は、当該移動体端末110が登録場所に進入したと判断するようにしてもよい。
【0087】
このように、第2実施形態によれば、移動体端末110から受信した位置情報に誤差が生じ、位置情報だけでは移動体端末110が登録場所に進入したことを検出できなかった場合であっても、移動体端末110から受信した歩数情報が示す歩数に基づいて、移動体端末110が登録場所に進入したことを検出できる。このため、より高い精度で、移動体端末110が登録場所に進入したことを検出することができる。よって、より適切なタイミングで、移動体端末110のユーザに番組情報を提供することができる。
【0088】
(1)変形例1
第1実施形態及び第2実施形態において、一の移動体端末110に対して一の登録場所を対応付ける構成としたが、一の移動体端末110に対して複数の登録場所を対応付けるようにしてもよい。また、一の登録場所に対して複数の移動体端末110を対応付けるようにしてもよい。また、登録場所はユーザの自宅に限らず、ユーザの職場などのように、ユーザが番組を視聴し得る場所であればどこであってもよい。
【0089】
(2)変形例2
第1実施形態及び第2実施形態において、番組情報抽出部320は、ユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を抽出することとしたが、この抽出を行わなくてもよいし、また、上記以外の抽出条件によって番組情報を抽出してもよい。後者の場合、上記抽出条件によって番組情報を抽出するか、上記以外の抽出条件によって番組情報を抽出するかを、予めおこなわれた設定などに基づいて、移動体端末110ごとに使い分けるようにしてもよい。
【0090】
(3)変形例3
第1実施形態及び第2実施形態において、移動体端末110が登録場所に進入した状態のままであるにもかかわらず、GPSの誤差により、移動体端末110から送信された位置情報が、登録場所外と、登録場所内とを、交互に繰り返し示す場合がある。このような場合、情報提供装置100は、番組情報を移動体端末110へ繰り返し送信し、移動体端末110のユーザに煩わしさを感じさせてしまう。そこで、情報提供装置100は、位置情報が示す場所が、登録場所外から登録場所内に変化した場合であっても、移動体端末110から受信した歩数情報が示す歩数に変化がない場合、またはその変化が所定の誤差範囲内の場合は、移動体端末110が登録場所外に移動したものではないと判断し、その後、位置情報が登録場所内を示したとしても、移動体端末110へ番組情報を送信しないようにしてもよい。
【0091】
(4)変形例4
第2実施形態を次のように変形してもよい。
進入検出部316は、位置特定部314によって特定された移動体端末110の位置が、登録場所以外の場所を示しているが、その登録場所から所定の範囲内の場合、移動体端末110から受信した歩数情報の履歴を参照する。そして、進入検出部316は、前回受信した歩数情報の歩数と今回受信した歩数情報の歩数との差(つまり時間的に連続して受信した歩数情報の歩数の差)が予め決められた閾値以上の場合には、登録場所へ当該移動体端末110が進入したと判断する。例えば、上記の所定の範囲を登録場所から100mとし、歩数の閾値を200歩とする。歩数の閾値は、上記の所定の範囲をユーザが十分に歩けるだけの歩数である。この場合、あるタイミングで情報提供装置100が移動体端末110から受信した位置情報が、例えば登録場所から90m(<閾値100m)の位置を示しており、また、そのタイミングで移動体端末110から受信した歩数情報が例えば15000歩を示していたとする。そして、時間的に連続する、その次のタイミングで、情報提供装置100が移動体端末110から受信した位置情報が、例えば登録場所から30m(<閾値100m)の位置を示しており、また、そのタイミングで移動体端末110から受信した歩数情報が例えば16500歩を示していたとする。この場合、両タイミングにおける歩数の差は16500−15000=1500歩(>閾値1000歩)であるにも関わらず、ユーザは90−30=60mしか登録場所に近づいていないことになる。このように、上述した登録場所から所定の範囲内において、ユーザの歩数から考えて過少な距離しか登録場所に近づいていないような場合には、進入検出部316は、移動体端末110の位置検出部202の検出誤差があるとして、移動体端末110が進入したと判断する。
【0092】
上述した第2実施形態の内容も、この変形例4の内容も、要するに、歩数情報受信部332によって受信された歩数情報が予め決められた条件を満たす場合には、進入検出部316は、登録場所へ移動体端末110が進入したと判断するという内容である。第2実施形態における所定の条件は、移動体端末110のユーザが決められた基準地点から登録場所まで歩行したときの過去の歩数を示す歩数情報と、そのユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの現在の歩数を示す歩数情報が一致するか或いは所定の範囲内にあるという内容である。一方、変形例4における所定の条件は、位置特定部314によって時間的に連続して特定された移動体端末110の2つの位置が、いずれも、登録場所以外の位置であって、その登録場所から予め決められた範囲内の位置であり、かつ、歩数情報受信部322によって時間的に連続して受信された各歩数情報が示す歩数の差が閾値を超えるという内容である。
【0093】
(5)変形例5
第1実施形態及び第2実施形態において、移動端末装置110以外に、移動通信網120の基地局122や、移動端末装置110の位置を登録する位置登録装置など、当該移動端末装置110の位置に関する情報を出力することが可能な他の装置が存在する場合、位置情報受信部312は、この他の装置から送られてきた位置情報を受信してもよい。この場合、位置情報受信部312は、移動体端末110から位置情報を受信しなくてもよく、移動体端末110は、位置検出部202および位置情報送信部204を備えていなくてもよい。第2実施形態において、歩数情報についても上記の位置情報と同様に、移動端末装置110以外に、当該移動端末装置110のユーザの歩数に関する歩数情報を出力することが可能な他の装置が存在する場合、歩数情報受信部322は、この他の装置から送られてきた歩数情報を受信してもよい。この場合、歩数情報受信部322は、移動体端末110から歩数情報を受信しなくてもよく、移動体端末110は、歩数計測部210および歩数情報送信部212を備えていなくてもよい。
【符号の説明】
【0094】
10…情報提供システム、120…移動体通信網、100…情報提供装置、110…移動体端末、202…位置検出部、204…位置情報送信部、206…番組情報受信部、208…番組情報出力部、302…場所情報格納部、304…番組情報格納部、306…ユーザ属性情報格納部、308…視聴履歴格納部、312…位置情報受信部、314…位置特定部、316…進入検出部、318…番組情報送信部、320…番組情報抽出部
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体端末に情報を提供する情報提供装置、情報提供方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯電話のユーザが登録したキーワードにマッチングする番組情報をデータベースから抽出し、抽出した番組情報を当該携帯電話へ送信するサービスサーバを備えた番組データ配信システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−210378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1では、所定の期間毎に番組情報を当該携帯電話へ送信するため、たとえば、携帯電話のユーザが番組を視聴することができない場所にいるときでも、番組情報を当該携帯電話へ送信してしまうので、適切なタイミングで番組情報を提供しているとは言えない。
【0005】
本発明の目的は、移動体端末のユーザが適切なタイミングで番組情報を受け取ることができるように、このユーザの移動体端末へ番組情報を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明に係る情報提供装置は、移動体端末の位置を特定する位置特定部と、前記移動体端末に対応付けられた登録場所を示す場所情報を格納する場所情報格納部と、視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部と、前記位置特定部によって特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に対応付けて前記場所情報格納部に格納されている場所情報が示す登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出部と、前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報格納部に格納されている番組情報を当該移動体端末へ送信する番組情報送信部とを備えることを特徴とする。
【0007】
好ましくは、前記移動体端末のユーザの歩数を表す歩数情報を受信する歩数情報受信部を備え、前記進入検出部は、前記位置特定部によって特定された前記移動体端末の位置が、前記登録場所以外の位置であって、当該登録場所から予め決められた範囲内の位置である場合に、前記歩数情報受信手段によって受信された歩数情報が予め決められた条件を満たすときには、前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断するとよい。
【0008】
好ましくは、前記進入検出部は、前記移動体端末のユーザが過去に決められた基準地点から前記登録場所まで歩行したときの歩数を示す歩数情報と、当該ユーザが新たに当該基準地点から当該登録場所まで歩行したときの歩数を示す歩数情報とを前記歩数情報受信部を介して取得し、取得した各歩数情報が示す歩数が一致するかもしくその差がは所定の範囲内であれば、前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断するとよい。
【0009】
好ましくは、前記基準地点は、前記移動体端末を利用して当該移動体端末のユーザがサービスの提供を受けたサービス提供場所であるとよい。
【0010】
好ましくは、前記進入検出部は、前記位置特定部によって時間的に連続して特定された前記移動体端末の2つの位置が、いずれも、前記登録場所以外の位置であって、当該登録場所から予め決められた範囲内の位置であり、かつ、前記歩数情報受信部によって時間的に連続して受信された各歩数情報が示す歩数の差が閾値を超える場合には、前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断するとよい。
【0011】
好ましくは、前記移動体端末が前記登録場所に進入した時点から後の時間帯に放送される番組の前記番組情報を、前記番組情報格納部に格納されている番組情報から抽出する番組情報抽出部を備え、前記番組情報送信部は、前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報抽出部によって抽出された番組情報を当該移動体端末へ送信するとよい。
【0012】
好ましくは、前記移動体端末のユーザによる前記視聴番組の視聴履歴と、当該移動体端末のユーザの属性とを取得し、当該視聴履歴及び当該属性に応じた番組の番組情報を、前記番組情報格納部に格納されている番組情報から抽出する番組情報抽出手段を備え、前記番組情報送信部は、前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報抽出部によって抽出された番組情報を当該移動体端末へ送信するとよい。
【0013】
また、本発明に係る情報提供方法は、移動体端末の位置を特定する位置特定工程と、前記位置特定工程で特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に予め対応付けられた登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出工程と、前記進入検出工程で前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部から当該番組情報を抽出し、当該移動体端末へ送信する番組情報送信工程とを備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、移動体端末の位置を特定する位置特定手段と、前記位置特定手段によって特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に予め対応付けられた登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出手段と、前記進入検出手段によって前記移動体端末が前記場所に進入したことが検出されると、視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部から当該番組情報を抽出し、当該移動体端末へ送信する番組情報送信手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、移動体端末のユーザが適切なタイミングで番組情報を受け取ることができるように、このユーザの移動体端末へ番組情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態に係る情報提供システム10の全体構成を示す。
【図2】第1実施形態にかかる移動体端末110の機能構成を示す。
【図3】第1実施形態にかかる情報提供装置100の機能構成を示す。
【図4】第1実施形態における移動体端末110および情報提供装置100による処理の手順を示す。
【図5】場所情報格納部302に格納されている場所情報の一例を示す。
【図6】番組情報格納部304に格納されている番組情報の一例を示す。
【図7】ユーザ属性情報格納部306に格納されているユーザ属性情報の一例を示す。
【図8】視聴履歴格納部308に格納されている視聴履歴情報の一例を示す。
【図9】移動体端末110のハードウェア構成の一例を示す。
【図10】情報提供装置100のハードウェア構成の一例を示す。
【図11】第2実施形態にかかる移動体端末110の機能構成を示す。
【図12】第2実施形態にかかる情報提供装置100の機能構成を示す。
【図13】第2実施形態における移動体端末110および情報提供装置100による処理の手順を示す。
【図14】進入検出部316による進入を検出する処理の概念を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る情報提供システム10の全体構成を示す。情報提供システム10は、情報提供装置100および複数の移動体端末110を有している。情報提供装置100は、移動体通信網120に接続されている。情報提供装置100は、各種情報を格納しており、移動体通信網120を介して、複数の移動体端末110に対して各種情報を提供する、サーバ装置などのコンピュータである。
【0018】
移動体通信網120は、例えばIMT−2000に準拠し、通信方式としてW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)を用いる通信網である。移動体通信網120は、図示しない交換機や、複数の基地局122などを有している。基地局122は、移動体通信網120を構成する設備であり、移動体通信網120のアクセスポイントとして機能する。基地局122は、当該基地局122の通信エリア内に存在する移動体端末110との無線通信をおこなう。これにより、基地局122は、当該基地局122の通信エリア内に存在する移動体端末110を、移動体通信網120に接続させる。移動体端末110及び情報提供装置100は移動通信網120を介してデータ通信を行う。
【0019】
このように構成された情報提供システム10を利用して、情報提供装置100は、複数の移動体端末110に対して番組情報を提供する。番組情報とは放送が予定されているテレビまたはラジオなど(以下、単にテレビという)の番組に関する情報であり、その番組について移動体端末のユーザに知らせる内容を含んでいる。番組情報には、たとえば、放送日時、放送チャンネル、番組名、出演者、内容などが含まれている。特に、第1実施形態の情報提供装置100は、移動体端末110のユーザの属性や、過去の視聴履歴に基づいて、ユーザの好みに応じた番組情報を抽出し、これをこのユーザの移動体端末110に提供する。
【0020】
また、情報提供装置100は、番組情報を送信するタイミングをも考慮して、番組情報をユーザの移動体端末110に提供する。具体的には、情報提供装置100は、移動体端末110ごとに所定の場所(以下、「登録場所」という。)を予め格納しておき、移動体端末110がこの移動体端末110に対応付けられている登録場所に進入したと判断した場合、このタイミングで番組情報をこの移動体端末110へ提供する。たとえば、移動体端末110のユーザの自宅を上記登録場所として設定しておけば、このユーザが自宅に帰宅したタイミングで、このユーザに対し、このユーザに適した内容の番組情報を提供することができる。ユーザは、自宅に帰るといつでもテレビやラジオを視聴することができるわけだから、自宅に帰ったときに受け取った番組情報を見て、興味があるものをすぐに視聴することができる。よって、自宅に帰ったタイミングは、番組情報の提供タイミングとしては適切である。以降、番組情報を移動体端末110に提供する具体的な方法について説明する。
【0021】
図2は、移動体端末110の機能構成を示す。移動体端末110は、位置検出部202、位置情報送信部204、番組情報受信部206、および番組情報出力部208を備える。
【0022】
位置検出部202は、当該移動体端末110の位置を検出する。具体的には、移動体端末110は位置検出装置の一例としてのGPS(Global Positioning System)ユニット1582(図9参照)を備えており、このGPSユニット1582が位置検出部202として機能し、当該移動体端末110の位置を検出する。位置検出部202は、検出した当該移動体端末110の位置を示す位置情報を生成する。たとえば、位置情報には、当該移動体端末110の位置を示す座標が示されている。
【0023】
位置情報送信部204は、位置検出部202が検出した位置に関する位置情報を、情報提供装置100へ送信する。たとえば、位置情報送信部204は、当該移動体端末110が備える通信I/F(インターフェース)1530(図9参照)を利用し、移動体通信網120を介して、位置情報を情報提供装置100へ送信する。位置情報送信部204は、位置情報を定期的に情報提供装置100へ送信する。たとえば、位置情報送信部204は、位置情報を10秒ごとに情報提供装置100へ送信する。位置情報送信部204は、当該移動体端末110を、情報提供装置100が識別できるように、当該移動体端末110の識別情報である移動体端末IDを、当該移動体端末110が備えるメモリ等から抽出し、抽出した移動体端末IDを、位置情報とともに情報提供装置100へ送信する。
【0024】
番組情報受信部206は、情報提供装置100から送られてきた番組情報を受信する。たとえば、番組情報受信部206は、当該移動体端末110が備える通信I/F1530を利用し、移動体通信網120を介して、情報提供装置100から送られてきた番組情報を受信する。
【0025】
番組情報出力部208は、番組情報受信部206が受信した番組情報を出力する。たとえば、番組情報出力部208は、番組情報受信部206が受信した番組情報が画像データを含む場合、この画像データに応じた画像を、当該移動体端末110が備えるディスプレイ1560(図9参照)に表示させる。また、番組情報出力部208は、番組情報受信部206が受信した番組情報が音声データを含む場合、この音声データに応じた音声を、当該移動体端末110が備えるスピーカ1570(図9参照)から発音させる。ディスプレイ1560としては、たとえば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどが挙げられる。
【0026】
図3は、情報提供装置100の機能構成を示す。情報提供装置100は、場所情報格納部302、番組情報格納部304、ユーザ属性情報格納部306、視聴履歴格納部308、位置情報受信部312、位置特定部314、進入検出部316、番組情報送信部318、および番組情報抽出部320を備える。
【0027】
場所情報格納部302は、前述した登録場所の位置を例えば座標形式で表した場所情報を各々の移動体端末110の移動体端末IDに対応付けて格納する。各々の登録場所は、各移動体端末110のユーザから申し出に従って、この場所情報格納部302に格納される。
【0028】
番組情報格納部304は、前述した複数の番組情報を格納する。これらの番組情報は、例えば番組を放送する放送局から提供されたものである。
【0029】
ユーザ属性情報格納部306は、各々の移動体端末110のユーザの属性に関するユーザ属性情報を格納する。このユーザ属性情報には、例えば、ユーザの年齢、職業、性別、趣味などが含まれている。これらのユーザ属性情報は、例えば、移動体端末のユーザが移動通信網を管理する移動通信事業者と移動通信サービスの契約を行うときにユーザから移動通信事業者に提供されたものである。
【0030】
視聴履歴格納部308は、移動体端末110のユーザが視聴した番組に関する視聴履歴を格納する。情報提供装置100が移動体端末110のユーザの視聴履歴を取得する方法は様々であるが、たとえば、移動体端末110のユーザが保有するテレビが、通信ネットワークに接続されている場合、視聴履歴格納部308は、このテレビによって番組が視聴されるごとに、視聴された番組に関する情報を視聴履歴として、このテレビから通信ネットワークを介して取得してもよい。また、このテレビによって番組が視聴されるごとに、視聴された番組に関する情報をテレビが蓄積しておき、テレビがネットワークに接続されたときやユーザが指定したときなどの所定のタイミングで、視聴履歴格納部308は、この蓄積された情報を視聴履歴として、このテレビから通信ネットワークを介して取得してもよい。さらに、移動体端末110がテレビ放送やラジオ放送の受信機能を有している場合には、視聴履歴格納部308は、移動体端末110において番組が視聴されるごとに、視聴された番組に関する情報を視聴履歴として移動体端末110から移動通信網120を介して取得してもよい。
【0031】
位置情報受信部312は、移動体端末110から送られてきた位置情報を受信する。たとえば、位置情報受信部312は、当該移動体端末110が備える通信I/F1530を利用し、移動体通信網120を介して、移動体端末110から送られてきた位置情報を受信する。
【0032】
位置特定部314は、移動体端末110の位置を特定する。具体的には、位置特定部314は、位置情報受信部312が受信した位置情報に示されている位置を、移動体端末の位置として特定する。
【0033】
進入検出部316は、位置特定部314によって特定された移動体端末110の位置に基づいて、当該移動体端末110に対応付けて場所情報格納部302に格納されている場所情報が示す登録場所へ、当該移動体端末110が進入したことを検出する。たとえば、進入検出部316は、位置情報に示されている座標と、場所情報が示す座標とが一致した場合に、または位置情報に示されている座標が、場所情報が示す座標から所定の範囲内の場合に、当該移動体端末110が登録場所に進入したと検出する。上記した範囲は、移動体端末110のユーザや情報提供装置100の管理者等が任意に設定できるものであってもよい。これにより、たとえば、登録場所を自宅とした場合であっても、上記した範囲により、自宅に近づいたタイミング、敷地内に進入したタイミング、建物内に進入したタイミング、部屋に進入したタイミングなど、進入したことが検出されるタイミングを細かく調整することができる。
【0034】
番組情報抽出部320は、番組情報格納部304に格納されている各番組情報に含まれる放送日時を参照し、移動体端末110が登録場所に進入した時点から後の時間帯に放送される番組の番組情報を、番組情報格納部304から抽出する。また、番組情報抽出部320は、視聴履歴格納部308に格納されている移動体端末110の視聴履歴と、ユーザ属性情報格納部306に格納されている当該移動体端末110のユーザの属性情報とを取得し、取得した視聴履歴および取得した属性情報に示されている属性に応じた番組の番組情報を、番組情報格納部304に格納されている番組情報から抽出する。
【0035】
番組情報送信部318は、進入検出部316によって移動体端末110が登録場所に進入したことが検出されると、番組情報格納部304に格納されている番組情報を当該移動体端末110へ送信する。具体的には、番組情報送信部318は、進入検出部316によって移動体端末110が登録場所に進入したことが検出されると、番組情報抽出部320が抽出した番組情報、すなわち、移動体端末110が登録場所に進入した時点から後の時間帯に放送される番組であり、かつユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を、当該移動体端末110へ送信する。
【0036】
図4は、第1実施形態における移動体端末110および情報提供装置100による処理の手順を示す。まず、移動体端末110において、位置検出部202が、当該移動体端末110の位置を検出し(ステップS402)、位置情報送信部204は、検出された位置を示す位置情報と当該移動体端末110の移動体端末IDを、情報提供装置100へ送信する(ステップS404)。移動体端末110は、引き続き定期的に、位置の検出をおこなって位置情報及び移動体端末IDを情報提供装置100へ送信する処理を繰り返す。
【0037】
情報提供装置100においては、移動体端末110から送信されてきた位置情報を、位置情報受信部312が受信すると(ステップS406)、位置特定部314が、位置情報受信部312が受信した位置情報に示されている位置を、当該位置情報の送信元の移動体端末110の位置として特定する(ステップS408)。上述したとおり、移動体端末110からは移動体端末IDも送られてくるため、情報提供装置100は、この移動体端末IDにより、位置情報の送信元の移動体端末110を識別することができる。
【0038】
そして、情報提供装置100においては、進入検出部316が、ステップS408で特定された移動体端末110の位置に基づいて、当該移動体端末110の移動体端末IDに対応付けられている登録場所へ当該移動体端末110が進入したか否かを判断する(ステップS410)。進入したことが検出されると(ステップS410:Yes)、番組情報抽出部320が、移動体端末110が登録場所に進入した時点から後の時間帯に放送される番組であって、移動体端末110のユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を、番組情報格納部304から抽出し(ステップS412)、ステップS412で抽出された番組情報を、番組情報送信部318が、当該移動体端末110へ送信する(ステップS414)。そして、情報提供装置100は、引き続き、位置情報の受信を待機する。
【0039】
一方で、情報提供装置100において、進入検出部316が、ステップS408で特定された移動体端末110の位置に基づいて、当該移動体端末110に対応付けられている登録場所へ当該移動体端末110が進入したことを検出しなかった場合(ステップS410:No)、情報提供装置100は、引き続き、位置情報の受信を待機する。
【0040】
移動体端末110においては、情報提供装置100から送られてきた番組情報を、番組情報受信部206が受信すると(ステップS416)、ステップS406で受信された番組情報を、番組情報出力部208が出力する(ステップS418)。そして、移動体端末110は、引き続き、番組情報の受信を待機する。
【0041】
図5は、場所情報格納部302に格納されている場所情報の一例を示す。図5に示すテーブル500は、場所情報格納部302に格納されているデータベース・テーブルである。テーブル500には、複数の移動体端末110の場所情報が設定される。図5に示す例では、テーブル500には、各移動体端末110の場所情報として、移動体端末IDおよび登録場所が設定されている。たとえば、テーブル500において、移動体端末ID「ID0001」には、この移動体端末110に対応付けられている登録場所を示す座標として「○○度○○分○○秒」が対応付けられている。また、移動体端末ID「ID0002」には、この移動体端末110に対応付けられている登録場所を示す座標として「××度××分××秒」が対応づけられている。したがって、移動体端末ID「ID0001」を有する移動体端末ID110から、座標「○○度○○分○○秒」が示されている位置情報が送られてきた場合、この座標と、このテーブル500に設定されている座標とが一致しているので、進入検出部316は、当該移動体端末110が登録場所に進入したと検出し、番組情報送信部318は、当該移動体端末110に対して、番組情報格納部304に格納されている番組情報を送信する。
【0042】
図6は、番組情報格納部304に格納されている番組情報の一例を示す。図6に示すテーブル600は、番組情報格納部304に格納されているデータベース・テーブルである。テーブル600には、複数の番組の番組情報が設定される。図6に示す例では、テーブル600には、各番組の番組情報として、放送日、チャンネル、放送時間、番組名、ジャンル、出演者、および内容が設定されている。
【0043】
図7は、ユーザ属性情報格納部306に格納されているユーザ属性情報の一例を示す。図7に示すテーブル700は、ユーザ属性情報格納部306に格納されているデータベース・テーブルである。テーブル700には、複数の移動体端末110のユーザのユーザ属性情報が設定される。図7に示す例では、テーブル700には、各ユーザのユーザ属性情報として、ユーザID、移動体端末ID、年齢、職業、性別、趣味、好きなスポーツ、および好きな芸能人が設定されている。
【0044】
図8は、視聴履歴格納部308に格納されている視聴履歴情報の一例を示す。図8に示すテーブル800は、視聴履歴格納部308に格納されているデータベース・テーブルである。テーブル800には、複数の移動体端末110のユーザの視聴履歴が設定される。図8に示す例では、テーブル800には、各ユーザの視聴履歴として、視聴日、視聴時間、および視聴チャンネルが設定されている。
【0045】
なお、本実施形態では、既に放送された番組の番組情報が、番組情報格納部304に残されているものとし、これにより、視聴履歴に示されている、視聴日、視聴時間、および視聴チャンネルによって、ユーザが視聴した番組の番組情報を、番組情報格納部304から取得できる。このため、本実施形態では、番組名、ジャンル、出演者、内容等といった番組情報を視聴履歴に含めていないが、これらの番組情報を視聴履歴に含めるようにしてもよい。
【0046】
上記において、番組情報抽出部320が、ユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する方法は様々であるが、以下にその一例を示す。たとえば図7の例では、ユーザ属性情報には、好きな芸能人が示されているので、番組情報抽出部320は、ユーザ属性情報に示されている芸能人が出演する番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する。たとえば、図7のテーブル700において、ユーザID「UID0002」を有するユーザのユーザ属性情報には、好きな芸能人として「××花子」が設定されている。そこで、番組情報抽出部320は、このユーザに提供する番組情報として、「××花子」が出演している番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する。
【0047】
同様に、図7の例で、ユーザ属性情報には、趣味、好きなスポーツが示されているので、番組情報抽出部320は、これらに関連する番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する。たとえば、図7のテーブル700において、ユーザID「UID0002」を有するユーザのユーザ属性情報には、趣味として「音楽」が設定されており、好きなスポーツとして「テニス」が設定されている。そこで、番組情報抽出部320は、各番組情報に含まれる「ジャンル」や「内容」を参照し、このユーザに提供する番組情報として、ライブ番組などの音楽に関連する番組の番組情報や、テニスの試合番組などのテニスに関連する番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する。
【0048】
一方、視聴履歴からは、視聴時間帯、チャンネル、番組、ジャンル、出演者などの、ユーザが視聴する番組の傾向を読み取ることができる。そこで、番組情報抽出部320は、この傾向にマッチする番組の番組情報を、番組情報格納部304から抽出する。たとえば、図8のテーブル800に設定されている、ユーザID「UID0001」を有するユーザの視聴履歴から、「21:00〜22:00」の時間帯には、「1」チャンネルの番組を視聴する頻度が高いことが読み取れる。そこで、番組情報抽出部320は、このユーザに提供する番組情報として、「21:00〜22:00」の時間帯に「1」チャンネルで放送される番組の番組情報を番組情報格納部304から抽出する。たとえば、図6に示す例では、「21:00〜22:00」の時間帯に「1」チャンネルで放送されるニュース番組がこれに該当する。
【0049】
ユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報が複数存在する場合、番組情報抽出部320は、この複数の番組情報を番組情報格納部304から抽出してもよい。このうち、放送時間が重複するものについては、視聴履歴およびユーザ属性情報に基づいて、ユーザとの適合度をそれぞれの番組について算出し、よりユーザとの適合度が高い番組の番組情報を優先的に抽出するようにしてもよい。
【0050】
図9は、移動体端末110のハードウェア構成の一例を示す。移動体端末110は、既に説明した、ディスプレイ1560、スピーカ1570、GPSユニット1582に加え、CPU1505、ROM1510、RAM1520、通信I/F1530、外部メモリドライブ1540、および外部メモリ1542を備える。
【0051】
ROM1510およびRAM1520は、各種データおよび各種プログラムを格納する。CPU1505は、ROM1510またはRAM1520に格納されたプログラムを実行することで、各種データ処理および各種ハードウェア制御をおこなう。
【0052】
通信I/F1530は、通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して外部との通信をおこなう。外部メモリドライブ1540は、外部メモリ1542に接続し、外部メモリ1542に対するデータの送受信をおこなう。外部メモリ1542としては、たとえば、メモリカードが挙げられる。
【0053】
入力デバイス1550は、ユーザによって操作されることにより、当該移動体端末110に対し、各種情報を入力する。入力デバイス1550としては、たとえば、キーボード、ボタン、タッチパネルなどが挙げられる。
【0054】
CPU1505が実行するプログラムは、たとえば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されて移動体端末110に提供され、移動体端末110に格納される。CPU1505が実行するプログラムは、移動体端末110に予め格納されていてもよい。また、CPU1505が実行するプログラムは、外部装置から通信ネットワークを介して移動体端末110に提供され、移動体端末110に格納されてもよい。
【0055】
たとえば、移動体端末110は、CPU1505が、ROM1510、RAM1520、HDドライブ1525、または外部メモリ1542に格納されているプログラムを実行し、通信I/F1530を制御することにより、位置情報送信部204および番組情報受信部206として機能する。
【0056】
また、移動体端末110は、CPU1505が、ROM1510、RAM1520、HDドライブ1525、または外部メモリ1542に格納されているプログラムを実行し、ディスプレイ1560およびスピーカ1570を制御することにより、番組情報出力部208として機能する。
【0057】
また、移動体端末110は、CPU1505が、ROM1510、RAM1520、HDドライブ1525、または外部メモリ1542に格納されているプログラムを実行し、GPSユニット1582を制御することにより、位置検出部202として機能する。
【0058】
図10は、情報提供装置100のハードウェア構成の一例を示す。情報提供装置100は、CPU2505、ROM2510、RAM2520、HD(ハードディスク)ドライブ2525、通信I/F2530、外部メモリドライブ2540、および外部メモリ2542を備える。
【0059】
ROM2510、RAM2520、およびHDドライブ2525は、各種データおよび各種プログラムを格納する。CPU2505は、ROM2510、RAM2520、またはHDドライブ2525に格納されたプログラムを実行することで、各種データ処理および各種ハードウェア制御をおこなう。
【0060】
通信I/F2530は、通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して外部との通信をおこなう。外部メモリドライブ2540は、外部メモリ2542に接続し、外部メモリ2542に対するデータの送受信をおこなう。外部メモリ2542としては、たとえば、メモリカードが挙げられる。外部メモリ2542は、フレキシブルディスク、CD、DVD等の記録媒体であってもよい。
【0061】
CPU2505が実行するプログラムは、たとえば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されて情報提供装置100に提供され、情報提供装置100に格納される。CPU2505が実行するプログラムは、情報提供装置100に予め格納されていてもよい。また、CPU2505が実行するプログラムは、外部装置から通信ネットワークを介して情報提供装置100に提供され、情報提供装置100に格納されてもよい。
【0062】
たとえば、情報提供装置100は、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542が、場所情報格納部302、番組情報格納部304、ユーザ属性情報格納部306、および視聴履歴格納部308として機能する。
【0063】
また、情報提供装置100は、CPU2505が、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542に格納されているプログラムを実行することにより、位置特定部314、進入検出部316、および番組情報抽出部320として機能する。
【0064】
また、情報提供装置100は、CPU2505が、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542に格納されているプログラムを実行し、通信I/F2530を制御することにより、位置情報受信部312および番組情報送信部318として機能する。
【0065】
以上説明したように、第1実施形態によれば、移動体端末110が登録場所に進入したことを検出したタイミングで、番組情報を送信することとしたので、移動体端末110のユーザが番組をすぐに視聴できる可能性が高いタイミング、つまりそのユーザにとって好ましいタイミングで、このユーザの移動体端末110へ番組情報を提供することができる。また、移動体端末110が登録場所に進入した以降の時間帯に放送される番組の番組情報を送信することとしたので、ユーザが現実に視聴可能な番組の番組情報を、このユーザの移動体端末110へ提供することができる。また、ユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を送信するので、ユーザの好みに応じた内容の番組情報を、このユーザの移動体端末110へ提供することができる。
【0066】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態では、位置検出部202が検出した位置だけでなく、歩数計によって計測されたユーザの歩数にさらに基づいて、ユーザが登録場所に進入したか否かを判断する例について説明する。
【0067】
図11は、第2実施形態にかかる移動体端末110の機能構成を示す。第2実施形態にかかる移動体端末110は、歩数計測部210および歩数情報送信部212のほか、定期券や電子マネーに相当する価値を記憶し、これらと引き替えにサービスを受けるサービス授受部213をさらに備える点で、第1実施形態にかかる移動体端末110と異なる。
【0068】
歩数計測部210は、当該移動体端末110のユーザが歩行した際の歩数を計測する。具体的には、移動体端末110は歩数計を備えており、この歩数計が歩数計測部210として機能し、当該移動体端末110のユーザが歩行した際の歩数を計測する。そして、歩数計測部210は、計測した歩数を示す歩数情報を生成する。
【0069】
歩数情報送信部212は、歩数計測部210が計測した歩数を示す歩数情報を、情報提供装置100へ送信する。たとえば、歩数情報送信部212は、当該移動体端末110が備える通信I/F1530を利用し、たとえば10秒ごとなど、定期的に、移動体通信網120を介して、歩数情報を情報提供装置100へ送信する。移動体端末110は、位置情報送信部204と歩数情報送信部212とを備えるかわりに、これら双方の機能を有する送信部を備えてもよく、この場合、送信部は、位置情報と、歩数情報とを一括して情報提供装置100へ送信してもよい。たとえば、移動体端末110は、CPU1505が、ROM1510、RAM1520、HDドライブ1525、または外部メモリ1542に格納されているプログラムを実行し、通信I/F1530を制御することにより、この歩数情報送信部212として機能する。
【0070】
図12は、第2実施形態にかかる情報提供装置100の機能構成を示す。第2実施形態にかかる情報提供装置100は、歩数情報受信部322をさらに備える点で、第1実施形態にかかる情報提供装置100と異なる。
【0071】
歩数情報受信部322は、移動体端末110から送られてきた歩数情報を受信する。たとえば、歩数情報受信部322は、当該移動体端末110が備える通信I/F1530を利用し、移動体通信網120を介して、移動体端末110から送られてきた歩数情報を受信する。たとえば、情報提供装置100は、CPU2505が、ROM2510、RAM2520、HDドライブ2525、または外部メモリ2542に格納されているプログラムを実行し、通信I/F2530を制御することにより、この歩数情報受信部322として機能する。
【0072】
進入検出部316は、位置特定部314によって特定された移動体端末110の位置と、歩数情報受信部322が受信した歩数情報に示されている歩数とに基づいて、当該移動体端末110に対応付けて場所情報格納部302に格納されている場所情報が示す登録場所へ、当該移動体端末110が進入したことを検出する。
【0073】
具体的には、進入検出部316は、位置特定部314によって特定された移動体端末110の位置が、登録場所以外の場所を示しているが、その登録場所から所定の範囲内の場合、移動体端末110のユーザが或る基準地点から登録場所まで歩行したときの過去の歩数(以下、基準歩数という)と、ユーザが今回新たに上記基準地点を出発または通過したときから現在までの歩数とを取得し、取得した過去の歩数(基準歩数)と現在の歩数とが一致するかもしくはその差が所定の範囲内であれば、登録場所へ当該移動体端末110が進入したと判断する。この場合、基準地点の位置を正確に定めておく必要があるが、この基準位置は、たとえば駅の改札や駅前のコンビニエンスストアなどの、移動体端末110のユーザが頻繁に当該移動体端末110のサービス授受機能を利用してサービスの提供を受けるサービス提供場所である。移動体端末を利用する、とは、たとえば、移動体端末110が非接触ICカードとしての機能を有しており、この非接触ICカードを利用して、提供を受けたサービスの代金を決済する場合などを示す。このようなサービス提供場所の正確な位置については予め特定しておくことが可能であるから、進入検出部316は、ユーザがサービス提供場所でサービスの提供を受けたときから登録場所に移動するまでの歩数を基準歩数として取得し、これを記憶しておく。より具体的には、次のようにして進入検出部316は基準歩数を取得する。
【0074】
まず、移動体端末110のサービス授受部213は、サービス提供場所でサービスを受けると、そのことを検知し、進入検出部316に通知する。進入検出部316は、このときの歩数計測部によって計測されている歩数を記憶しておく。そして、ユーザが登録場所に進入すると、位置特定部314がそのことを特定し、進入検出部316に通知する。進入検出部316は、このときの歩数計測部によって計測されている歩数を記憶する。そして、進入検出部316は、サービス提供場所でサービスを受けたときに記憶した歩数と、ユーザが登録場所に進入したときに記憶した歩数との差を算出して、これを基準歩数として取得する。
【0075】
上記判断処理に用いる過去の歩数(基準歩数)は、移動体端末110のユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの1回分の歩数であってもよいが、そのときの歩数が、著しく精度が低い場合もある。この場合、上記判断処理を正確におこなうことができなくなってしまう。そこで、進入検出部316は、移動体端末110のユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの複数回分の過去の歩数と、現在の歩数とを取得し、取得した複数回分の過去の歩数に基づいて、移動体端末110のユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの基準歩数を算出し、算出した基準歩数と、取得した現在の歩数とが一致するかもしくはその差が所定の範囲内であれば、登録場所へ当該移動体端末110が進入したと判断するようにしてもよい。基準歩数とは、たとえば、複数回分の過去の歩数の平均であってもよいが、これに限らない。過去の歩数(基準歩数)が、移動体端末110のユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの1回分の歩数であっても、複数回分の歩数であっても、ユーザが新たに基準地点を出発または通過したときから現在までの歩数とに基づいて、登録場所へ当該移動体端末110が進入を検出するという点では共通である。
【0076】
図13は、第2実施形態における移動体端末110および情報提供装置100による処理の手順を示す。なお、ここでは、移動体端末110のユーザは常に同じルートで自宅に移動するものと仮定する。また、基準歩数は、前述した方法で予め移動体端末110が取得しているものとする。
【0077】
まず、移動体端末110において、位置検出部202が、当該移動体端末110の位置を検出し、歩数計測部210が、当該移動体端末110のユーザの歩数を計測すると(ステップS1302)、位置情報送信部204が、検出された位置を示す位置情報を、情報提供装置100へ送信し、歩数情報送信部212が、計測された歩数を示す歩数情報を、情報提供装置100へ送信する(ステップS1304)。この送信処理は、移動体端末110において、位置検出部202がサービス提供場所を通過したときには必ず行われるが、それ以外は、定期的に行われる。ステップS1304では、位置情報とともに、当該移動体端末110の移動体端末IDが移動体端末110から情報提供装置100へ送信される。
【0078】
情報提供装置100においては、移動体端末110から送信されてきた位置情報および歩数情報を、位置情報受信部312が受信すると(ステップS1306)、位置特定部314が、位置情報受信部312が受信した位置情報に示されている位置を、当該位置情報の送信元の移動体端末110の位置として特定する(ステップS1308)。上述したとおり、移動体端末110からは移動体端末IDも送られてくるため、情報提供装置100は、この移動体端末IDにより、位置情報の送信元の移動体端末110を識別することができる。
【0079】
そして、情報提供装置100においては、進入検出部316が、ステップS1308で特定された移動体端末110の位置および受信した歩数情報に示されている歩数に基づいて、当該移動体端末110に対応付けられている登録場所へ当該移動体端末110が進入したか否かを判断し(ステップS1310)、進入したことを検出すると(ステップS1310:Yes)、番組情報抽出部320が、移動体端末110のユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を、番組情報格納部304から抽出し(ステップS1312)、ステップS1312で抽出された番組情報を、番組情報送信部318が、当該移動体端末110へ送信し(ステップS1314)、情報提供装置100は、引き続き、位置情報の受信を待機する。
【0080】
一方で、情報提供装置100において、進入検出部316が、ステップS1308で特定された移動体端末110の位置に基づいて、当該移動体端末110に対応付けられている登録場所へ当該移動体端末110が進入したことを検出しなかった場合(ステップS1310:No)、情報提供装置100は、引き続き、位置情報および歩数情報の受信を待機する。
【0081】
移動体端末110においては、情報提供装置100から送られてきた番組情報を、番組情報受信部206が受信すると(ステップS1316)、ステップS1306で受信された番組情報を、番組情報出力部208が出力し(ステップS1318)、移動体端末110は、引き続き、番組情報の受信を待機する。
【0082】
図14は、進入検出部316による進入を検出する処理の概念を示す。図14において、基準地点P1は、基準地点の一例としての駅を示し、登録地点P2は、登録場所として設定されている移動体端末110のユーザXの自宅を示す。また、上述した登録場所からの所定の範囲を30mとする。基準地点P1から登録地点P2までの距離は800mであり、その経路上における地点Xから780mの位置を地点P3とする。この地点P3は、登録場所から所定の範囲内とされる地点である。また、上記経路上における地点Xから760mの位置を地点P4とする。この地点P4は、登録場所から所定の範囲内とされない地点である。
【0083】
たとえば、第1実施形態のように、ユーザXの移動体端末110から送信された位置情報に基づいて、移動体端末110が登録場所に進入したか否かを判断する場合、移動体端末110から送信された位置情報が登録地点P2を示していない場合には、ユーザXが登録地点P2に進入したとは判断されない。すなわち、移動体端末110から送信された位置情報が地点P3や地点P4を示す場合には、ユーザXが登録地点P2に進入したとは判断されない。
【0084】
しかしながら、実際にはユーザXが登録地点P2に進入したにも関わらず、位置検出部202の検出誤差などにより、たとえば、地点P3のように、登録地点P2以外の地点を示す場合がある。このような場合、実際にはユーザXが地点P2に進入したにも関わらず、ユーザXの移動体端末110に対して番組情報が提供されない。
【0085】
一方、第2実施形態では、このような場合であっても、進入検出部316は、移動体端末110のユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの過去の歩数(基準歩数)と、現在の歩数とを取得し、取得した過去の歩数と現在の歩数とが一致するかもしくは所定の範囲内であれば、登録場所へ当該移動体端末110が進入したと判断する。たとえば、図14に示す例において、ユーザXが登録地点P2に進入したにも関わらず、移動体端末110から送信された位置情報が地点P3を示す場合であっても、基準地点P1から登録地点P2までの歩数が、基準歩数に一致するかまたはその基準歩数から所定の範囲内の場合は、当該移動体端末110が登録場所に進入したと判断する。
【0086】
ここで、進入検出部316は、基準地点から登録場所までの距離を取得することができる場合は、現在の歩数に、当該移動体端末110のユーザに応じた歩行間隔を乗じることにより、基準地点から登録場所までの歩行距離を算出し、算出した歩行距離と、基準地点から登録場所までの距離とが、一致または所定の範囲内の場合は、当該移動体端末110が登録場所に進入したと判断するようにしてもよい。
【0087】
このように、第2実施形態によれば、移動体端末110から受信した位置情報に誤差が生じ、位置情報だけでは移動体端末110が登録場所に進入したことを検出できなかった場合であっても、移動体端末110から受信した歩数情報が示す歩数に基づいて、移動体端末110が登録場所に進入したことを検出できる。このため、より高い精度で、移動体端末110が登録場所に進入したことを検出することができる。よって、より適切なタイミングで、移動体端末110のユーザに番組情報を提供することができる。
【0088】
(1)変形例1
第1実施形態及び第2実施形態において、一の移動体端末110に対して一の登録場所を対応付ける構成としたが、一の移動体端末110に対して複数の登録場所を対応付けるようにしてもよい。また、一の登録場所に対して複数の移動体端末110を対応付けるようにしてもよい。また、登録場所はユーザの自宅に限らず、ユーザの職場などのように、ユーザが番組を視聴し得る場所であればどこであってもよい。
【0089】
(2)変形例2
第1実施形態及び第2実施形態において、番組情報抽出部320は、ユーザの視聴履歴および属性に応じた番組の番組情報を抽出することとしたが、この抽出を行わなくてもよいし、また、上記以外の抽出条件によって番組情報を抽出してもよい。後者の場合、上記抽出条件によって番組情報を抽出するか、上記以外の抽出条件によって番組情報を抽出するかを、予めおこなわれた設定などに基づいて、移動体端末110ごとに使い分けるようにしてもよい。
【0090】
(3)変形例3
第1実施形態及び第2実施形態において、移動体端末110が登録場所に進入した状態のままであるにもかかわらず、GPSの誤差により、移動体端末110から送信された位置情報が、登録場所外と、登録場所内とを、交互に繰り返し示す場合がある。このような場合、情報提供装置100は、番組情報を移動体端末110へ繰り返し送信し、移動体端末110のユーザに煩わしさを感じさせてしまう。そこで、情報提供装置100は、位置情報が示す場所が、登録場所外から登録場所内に変化した場合であっても、移動体端末110から受信した歩数情報が示す歩数に変化がない場合、またはその変化が所定の誤差範囲内の場合は、移動体端末110が登録場所外に移動したものではないと判断し、その後、位置情報が登録場所内を示したとしても、移動体端末110へ番組情報を送信しないようにしてもよい。
【0091】
(4)変形例4
第2実施形態を次のように変形してもよい。
進入検出部316は、位置特定部314によって特定された移動体端末110の位置が、登録場所以外の場所を示しているが、その登録場所から所定の範囲内の場合、移動体端末110から受信した歩数情報の履歴を参照する。そして、進入検出部316は、前回受信した歩数情報の歩数と今回受信した歩数情報の歩数との差(つまり時間的に連続して受信した歩数情報の歩数の差)が予め決められた閾値以上の場合には、登録場所へ当該移動体端末110が進入したと判断する。例えば、上記の所定の範囲を登録場所から100mとし、歩数の閾値を200歩とする。歩数の閾値は、上記の所定の範囲をユーザが十分に歩けるだけの歩数である。この場合、あるタイミングで情報提供装置100が移動体端末110から受信した位置情報が、例えば登録場所から90m(<閾値100m)の位置を示しており、また、そのタイミングで移動体端末110から受信した歩数情報が例えば15000歩を示していたとする。そして、時間的に連続する、その次のタイミングで、情報提供装置100が移動体端末110から受信した位置情報が、例えば登録場所から30m(<閾値100m)の位置を示しており、また、そのタイミングで移動体端末110から受信した歩数情報が例えば16500歩を示していたとする。この場合、両タイミングにおける歩数の差は16500−15000=1500歩(>閾値1000歩)であるにも関わらず、ユーザは90−30=60mしか登録場所に近づいていないことになる。このように、上述した登録場所から所定の範囲内において、ユーザの歩数から考えて過少な距離しか登録場所に近づいていないような場合には、進入検出部316は、移動体端末110の位置検出部202の検出誤差があるとして、移動体端末110が進入したと判断する。
【0092】
上述した第2実施形態の内容も、この変形例4の内容も、要するに、歩数情報受信部332によって受信された歩数情報が予め決められた条件を満たす場合には、進入検出部316は、登録場所へ移動体端末110が進入したと判断するという内容である。第2実施形態における所定の条件は、移動体端末110のユーザが決められた基準地点から登録場所まで歩行したときの過去の歩数を示す歩数情報と、そのユーザが基準地点から登録場所まで歩行したときの現在の歩数を示す歩数情報が一致するか或いは所定の範囲内にあるという内容である。一方、変形例4における所定の条件は、位置特定部314によって時間的に連続して特定された移動体端末110の2つの位置が、いずれも、登録場所以外の位置であって、その登録場所から予め決められた範囲内の位置であり、かつ、歩数情報受信部322によって時間的に連続して受信された各歩数情報が示す歩数の差が閾値を超えるという内容である。
【0093】
(5)変形例5
第1実施形態及び第2実施形態において、移動端末装置110以外に、移動通信網120の基地局122や、移動端末装置110の位置を登録する位置登録装置など、当該移動端末装置110の位置に関する情報を出力することが可能な他の装置が存在する場合、位置情報受信部312は、この他の装置から送られてきた位置情報を受信してもよい。この場合、位置情報受信部312は、移動体端末110から位置情報を受信しなくてもよく、移動体端末110は、位置検出部202および位置情報送信部204を備えていなくてもよい。第2実施形態において、歩数情報についても上記の位置情報と同様に、移動端末装置110以外に、当該移動端末装置110のユーザの歩数に関する歩数情報を出力することが可能な他の装置が存在する場合、歩数情報受信部322は、この他の装置から送られてきた歩数情報を受信してもよい。この場合、歩数情報受信部322は、移動体端末110から歩数情報を受信しなくてもよく、移動体端末110は、歩数計測部210および歩数情報送信部212を備えていなくてもよい。
【符号の説明】
【0094】
10…情報提供システム、120…移動体通信網、100…情報提供装置、110…移動体端末、202…位置検出部、204…位置情報送信部、206…番組情報受信部、208…番組情報出力部、302…場所情報格納部、304…番組情報格納部、306…ユーザ属性情報格納部、308…視聴履歴格納部、312…位置情報受信部、314…位置特定部、316…進入検出部、318…番組情報送信部、320…番組情報抽出部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体端末の位置を特定する位置特定部と、
前記移動体端末に対応付けられた登録場所を示す場所情報を格納する場所情報格納部と、
視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部と、
前記位置特定部によって特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に対応付けて前記場所情報格納部に格納されている場所情報が示す登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出部と、
前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報格納部に格納されている番組情報を当該移動体端末へ送信する番組情報送信部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記移動体端末のユーザの歩数を表す歩数情報を受信する歩数情報受信部を備え、
前記進入検出部は、
前記位置特定部によって特定された前記移動体端末の位置が、前記登録場所以外の位置であって、当該登録場所から予め決められた範囲内の位置である場合に、
前記歩数情報受信手段によって受信された歩数情報が予め決められた条件を満たすときには、前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断する
ことを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記進入検出部は、
前記移動体端末のユーザが過去に決められた基準地点から前記登録場所まで歩行したときの歩数を示す歩数情報と、当該ユーザが新たに当該基準地点から当該登録場所まで歩行したときの歩数を示す歩数情報とを前記歩数情報受信部を介して取得し、
取得した各歩数情報が示す歩数が一致するかもしくその差がは所定の範囲内であれば、
前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記基準地点は、
前記移動体端末を利用して当該移動体端末のユーザがサービスの提供を受けたサービス提供場所である
ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記進入検出部は、
前記位置特定部によって時間的に連続して特定された前記移動体端末の2つの位置が、いずれも、前記登録場所以外の位置であって、当該登録場所から予め決められた範囲内の位置であり、かつ、前記歩数情報受信部によって時間的に連続して受信された各歩数情報が示す歩数の差が閾値を超える場合には、前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記移動体端末が前記登録場所に進入した時点から後の時間帯に放送される番組の前記番組情報を、前記番組情報格納部に格納されている番組情報から抽出する番組情報抽出部を備え、
前記番組情報送信部は、
前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報抽出部によって抽出された番組情報を当該移動体端末へ送信する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記移動体端末のユーザによる前記視聴番組の視聴履歴と、当該移動体端末のユーザの属性とを取得し、当該視聴履歴及び当該属性に応じた番組の番組情報を、前記番組情報格納部に格納されている番組情報から抽出する番組情報抽出手段を備え、
前記番組情報送信部は、
前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報抽出部によって抽出された番組情報を当該移動体端末へ送信する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項8】
移動体端末の位置を特定する位置特定工程と、
前記位置特定工程で特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に予め対応付けられた登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出工程と、
前記進入検出工程で前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部から当該番組情報を抽出し、当該移動体端末へ送信する番組情報送信工程と
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項9】
コンピュータを、
移動体端末の位置を特定する位置特定手段と、
前記位置特定手段によって特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に予め対応付けられた登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出手段と、
前記進入検出手段によって前記移動体端末が前記場所に進入したことが検出されると、視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部から当該番組情報を抽出し、当該移動体端末へ送信する番組情報送信手段と
して機能させるためのプログラム。
【請求項1】
移動体端末の位置を特定する位置特定部と、
前記移動体端末に対応付けられた登録場所を示す場所情報を格納する場所情報格納部と、
視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部と、
前記位置特定部によって特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に対応付けて前記場所情報格納部に格納されている場所情報が示す登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出部と、
前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報格納部に格納されている番組情報を当該移動体端末へ送信する番組情報送信部と
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記移動体端末のユーザの歩数を表す歩数情報を受信する歩数情報受信部を備え、
前記進入検出部は、
前記位置特定部によって特定された前記移動体端末の位置が、前記登録場所以外の位置であって、当該登録場所から予め決められた範囲内の位置である場合に、
前記歩数情報受信手段によって受信された歩数情報が予め決められた条件を満たすときには、前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断する
ことを特徴とする請求項1記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記進入検出部は、
前記移動体端末のユーザが過去に決められた基準地点から前記登録場所まで歩行したときの歩数を示す歩数情報と、当該ユーザが新たに当該基準地点から当該登録場所まで歩行したときの歩数を示す歩数情報とを前記歩数情報受信部を介して取得し、
取得した各歩数情報が示す歩数が一致するかもしくその差がは所定の範囲内であれば、
前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記基準地点は、
前記移動体端末を利用して当該移動体端末のユーザがサービスの提供を受けたサービス提供場所である
ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記進入検出部は、
前記位置特定部によって時間的に連続して特定された前記移動体端末の2つの位置が、いずれも、前記登録場所以外の位置であって、当該登録場所から予め決められた範囲内の位置であり、かつ、前記歩数情報受信部によって時間的に連続して受信された各歩数情報が示す歩数の差が閾値を超える場合には、前記登録場所へ当該移動体端末が進入したと判断する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記移動体端末が前記登録場所に進入した時点から後の時間帯に放送される番組の前記番組情報を、前記番組情報格納部に格納されている番組情報から抽出する番組情報抽出部を備え、
前記番組情報送信部は、
前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報抽出部によって抽出された番組情報を当該移動体端末へ送信する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記移動体端末のユーザによる前記視聴番組の視聴履歴と、当該移動体端末のユーザの属性とを取得し、当該視聴履歴及び当該属性に応じた番組の番組情報を、前記番組情報格納部に格納されている番組情報から抽出する番組情報抽出手段を備え、
前記番組情報送信部は、
前記進入検出部によって前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、前記番組情報抽出部によって抽出された番組情報を当該移動体端末へ送信する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項8】
移動体端末の位置を特定する位置特定工程と、
前記位置特定工程で特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に予め対応付けられた登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出工程と、
前記進入検出工程で前記移動体端末が前記登録場所に進入したことが検出されると、視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部から当該番組情報を抽出し、当該移動体端末へ送信する番組情報送信工程と
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項9】
コンピュータを、
移動体端末の位置を特定する位置特定手段と、
前記位置特定手段によって特定された前記移動体端末の位置に基づいて、当該移動体端末に予め対応付けられた登録場所へ当該移動体端末が進入したことを検出する進入検出手段と、
前記進入検出手段によって前記移動体端末が前記場所に進入したことが検出されると、視聴番組について前記移動体端末のユーザに知らせる内容を含む番組情報を格納する番組情報格納部から当該番組情報を抽出し、当該移動体端末へ送信する番組情報送信手段と
して機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−211590(P2011−211590A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−78537(P2010−78537)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】
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