説明

情報提供装置及び情報提供方法、プログラム

【課題】ユーザが興味のある情報を、適切なタイミングで提供する。
【解決手段】受信部101は、受動的にデータを受信し、関心情報抽出部103へ出力する。関心情報抽出部103は、受信部101が受信した情報から、ユーザが関心を示す可能性のある情報を抽出し、興味情報判断部111へ出力する。興味情報判断部111は、ユーザが興味を有すると判断した興味情報を分類分けして蓄積し、興味情報伝達部117は、表示部121を介して興味情報を表示させるために、興味情報に関連付けられたアプリケーションに当該興味情報を伝達する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置及び情報提供方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機などの携帯端末において、ワンセグやインターネットラジオなどの受動的メディアから取得した情報に基づき、興味をもった商品を購入したい、又は興味を持った行動を実践したいと考えても、ユーザが移動しながら使用することが多い携帯電話では、ユーザが所望の行動を起こすことができない場合が多い。
【0003】
そして、実際の行動が起こせる状態となった場合には、その情報自体を忘れてしまい、結果として次の行動につながらないことがある。特に、受動的メディアから取得した情報は、元々ユーザが能動的に行動して取得した情報とは異なるために、実際の行動が起こせる状態となった場合には、その情報自体を忘れてしまい、結果として次の行動につながらないことが多い。
【0004】
例えば、ユーザが携帯電話で受動的に取得した新製品情報により、取得した時にその新製品を購入したいと思っても、ユーザが、後で購入可能な店舗付近を通過したときには、その新製品情報自体を忘れてしまい、新製品を購入できないことがある。これでは、携帯電話は、ユーザの行動を適切に支援するために、ユーザに対して適切なタイミングで情報を再提供できてない。
【0005】
また、特許文献1では、ユーザが視聴している間に行う番組制御に関係のない操作履歴から、ユーザの番組への集中度を抽出する事で、ユーザの嗜好情報を更新し、その更新された嗜好情報に基づいて、ユーザに番組推薦を行う技術が開示されている。
【0006】
また、特許文献2では、ユーザから送られた情報を再表示する際に、ユーザから送られた情報だけでなく、その情報と関連のある関連情報をユーザから送られた情報と共にスケジュールを表示する情報表示システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−183319号公報
【特許文献2】特開2001−297112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では、ユーザ嗜好情報を番組推薦に適用しているだけで、番組の推薦以外への適用、及び番組を推薦した後のユーザの行動支援について言及されていない。そのため、ユーザの嗜好に合った番組情報を再提供できるのは、番組表を表示するアプリケーションの動作時に限られる。したがって、特許文献1に開示されている技術を携帯電話に適用しても、様々なアプリケーションで情報の再提供が効率的にできない。
【0009】
また、特許文献2では、表示される関連情報は、ユーザの嗜好情報には基づいていないので、ユーザが関心を持つ情報を提供できない場合がある。さらに、関連情報は、スケジュールを表示するアプリケーションの動作時にしか、提供されない。そのため、特許文献2に開示されている技術を携帯電話に適用しても、様々なアプリケーションで情報の再提供が効率的にできない。
【0010】
このような課題に対し、受動的メディアから取得した情報に対する携帯電話での操作や予め携帯電話に記憶しておいた情報を分析することにより、ユーザが興味を持つ情報を蓄積し、ユーザに対して適切なタイミングで情報を再提供することができれば、ユーザが実際に行動を起こせる状態になった場合に、そのユーザの行動を適切に支援することができる。
【0011】
本発明の目的は、ユーザが興味のある情報を、適切なタイミングで提供する情報提供装置及び情報提供方法、プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、静止画像データ、動画像データ、音声データ、文字データのうち少なくとも一つのデータを受信する受信部と、前記少なくとも一つのデータを実行可能な一又は複数のアプリケーションを有するアプリケーション部と、前記一又は複数のアプリケーションに対する操作を受け付ける操作部と、前記少なくとも一つのデータから、ユーザが関心を示す可能性のある文字情報又は当該文字情報に付随する付帯情報を抽出する関心情報抽出部と、ユーザが情報に対して興味を示した際に行う操作を行うかどうかを監視する興味時操作監視部と、前記関心情報抽出部が抽出した文字情報と前記興味時操作監視部が監視するユーザが情報に対して興味を示したかどうかの結果から、前記文字情報がユーザが関心を持つ興味情報であるか否かを判断する興味情報判断部と、前記興味情報判断部が前記文字情報を前記興味情報であると判断した場合、前記文字情報又は前記付帯情報に基づき、前記興味情報を所定のカテゴリに分類して蓄積する興味情報蓄積部と、前記所定のカテゴリ又は前記付帯情報を、前記一又は複数のアプリケーションに関連付ける興味情報・アプリケーション関連付部と、(1)前記興味情報蓄積部が興味情報を蓄積すると同時、若しくは(2)前記所定のカテゴリ又は前記付帯情報に関連付けられた一又は複数のアプリケーションが前記操作部のユーザ操作により起動された場合、若しくは(3)前記付帯情報に含まれる条件が自装置の状態と一致又は所定の閾値の範囲内である場合に、前記アプリケーション部に前記興味情報を伝達する興味情報伝達部と、前記興味情報伝達部が前記アプリケーション部に伝達した前記興味情報を表示する表示部と、を備える情報提供装置を提供する。
【0013】
上記情報提供装置では、更に、ユーザの嗜好に合致するデータを含むユーザに関する情報を蓄積するユーザ情報蓄積部と、前記ユーザの嗜好に合致するデータから嗜好情報として文字情報を抽出する嗜好情報抽出部とを備え、前記興味情報判断部は、前記関心情報抽出部が抽出した文字情報と前記嗜好情報抽出部が抽出した嗜好情報との一致度に基づき、前記文字情報が前記興味情報であるか否かを判断する。
【0014】
上記情報提供装置では、前記興味情報伝達部は、前記関心情報抽出部が抽出した文字情報と前記嗜好情報抽出部が抽出した嗜好情報との一致度に応じて、前記アプリケーション部に前記興味情報を伝達する頻度を変化させる。
【0015】
上記情報提供装置では、前記表示部が、前記興味情報伝達部が伝達した前記興味情報を一度表示した後に、前記操作部が、前記興味情報に対して行ったユーザの操作を受け付けた操作履歴に応じて前記興味情報を順位付けし、前記興味情報伝達部は、当該興味情報の順位付けに応じて、前記アプリケーション部に前記興味情報を伝達する頻度を変化させる。
【0016】
また、本発明は、静止画像データ、動画像データ、音声データ、文字データのうち少なくとも一つのデータを受信するステップと、前記少なくとも一つのデータを実行可能な一又は複数のアプリケーション前記一又は複数のアプリケーションに対する操作を受け付けるステップと、前記少なくとも一つのデータから、ユーザが関心を示す可能性のある文字情報又は当該文字情報に付随する付帯情報を抽出するステップと、ユーザが情報に対して興味を示した際に行う操作を行うか否かを監視するステップと、抽出された文字情報及び前記操作の監視結果から、当該文字情報が、ユーザが関心を持つ興味情報であるか否かを判断するステップと、抽出された文字情報が前記興味情報であると判断された場合、前記文字情報又は前記付帯情報に基づき、前記興味情報を所定のカテゴリに分類して蓄積するステップと、前記所定のカテゴリ又は前記付帯情報を、前記一又は複数のアプリケーションに関連付けるステップと、(1)興味情報が蓄積されるのと同時、若しくは(2)前記所定のカテゴリ又は前記付帯情報に関連付けられた一又は複数のアプリケーションがユーザ操作により起動された場合、(3)前記付帯情報に含まれる条件が自装置の状態と一致又は所定の閾値の範囲内である場合には、前記一又は複数のアプリケーションに前記興味情報を伝達するステップと、前記一又は複数のアプリケーションに伝達された前記興味情報を表示するステップと、を備える情報提供方法を提供する。
【0017】
また、本発明は、コンピュータに、上記情報提供方法の各ステップを実行させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る情報提供装置及び情報提供方法、プログラムによれば、ユーザが興味のある情報を、適切なタイミングで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施の形態に係る情報提供装置100の構成を示すブロック図
【図2】興味情報蓄積部113が蓄積する興味情報の一例
【図3】(a)興味情報の分類とそれに対応するアプリケーションを示す図、(b)付帯情報とそれに対応するアプリケーション及び実行タイミングを示す図
【図4】情報提供装置100の処理フロー(1)
【図5】情報提供装置100の処理フロー(2)
【図6】情報提供装置100の処理フロー(3)
【図7】ユーザに情報提供する際の表示部121の表示例(1)
【図8】ユーザに情報提供する際の表示部121の表示例(2)
【図9】興味情報伝達処理フロー
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る情報提供装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係る情報提供装置100は、受信部101と、関心情報抽出部103と、ユーザ情報蓄積部105と、嗜好情報抽出部107と、興味時操作監視部109と、興味情報判断部111と、興味情報蓄積部113と、興味情報・アプリケーション関連付部115と、興味情報伝達部117と、アプリケーション部119と、表示部121と、操作部123と、を備える。
【0022】
表示部121は、タッチパネルである操作部123と一体に設けられ、例えば、アプリケーション部119が保持するアプリケーションのユーザインターフェースを提供する。操作部123は、ユーザのタッチパネル操作を受け付ける。なお、操作部123はタッチパネル式ではなく、表示部121と別に設けられても良い。
【0023】
受信部101は、アナログテレビ又はデジタルテレビ、インターネットラジオ、FMラジオ、ストリーミング番組などを介して、受動的に静止画像データ、動画像データ、音声データ、文字データなどのデータを受信し、関心情報抽出部103へ出力する。
【0024】
関心情報抽出部103は、受信部101が受信した情報から、ユーザが関心を示す可能性のある情報(以下、「関心情報」と称する)を抽出して、興味情報判断部111へ出力する。ここで、関心情報として抽出される情報としては、デジタル放送で送信されるメタ情報(データ放送及び電子番組表)から抽出された文字列や、テレビ番組から文字認識技術を使用して抽出されたURL、ラジオ放送で送信される音声情報から音声認識技術を使用して抽出された文字列などがある。
【0025】
例えば、関心情報抽出部103が、ラジオ放送で送信される音声情報「2010/1/1に場所Pで、イベントabcを開催。チケット絶賛発売中」から音声認識技術を使用して関心情報及びそれに付随する付帯情報を抽出する場合、関心情報としてイベントabcを文字列として抽出し、イベントabcと同一文章内に存在する場所を示す文字列「場所P」や日時を示す文字列「2010/1/1」を関心情報に付随する付帯情報として抽出する。なお、同一文章内に限らず、興味情報を含む文章の前後の所定時間に含まれる場所、日時を示す情報を文字列として抽出してもよい。
【0026】
ユーザ情報蓄積部105は、ユーザに関する様々な情報を蓄積する。ユーザ情報は、例えば、ユーザが作成した電話帳、音楽や動画、静止画、電子書籍等のデータベース、ブックマーク、ブラウザの履歴情報、Twitter(登録商標)のフォロワーリストなどがある。これらのユーザ情報には、ユーザの嗜好に合致する情報(嗜好情報)が含まれる。
【0027】
嗜好情報抽出部107は、ユーザ情報蓄積部105に蓄積されたユーザ情報から、ユーザの嗜好に合致する情報を抽出し、嗜好情報として、興味情報判断部111へ出力する。ここで、嗜好情報として抽出される情報としては、例えば、音楽データベースから抽出されたユーザの嗜好に合致するアーティスト名や音楽のジャンル名、ブックマークのフォルダ構成から抽出された、ユーザの嗜好に合致する分野名、Twitter(登録商標)のフォロアーリストから抽出されたユーザの嗜好に合致する有名人の名前の文字列である。
【0028】
興味時操作監視部109は、実行中のアプリケーションに対するユーザのタッチパネル操作に基づき、ユーザが情報に対して興味を示した際に行うタッチパネル操作を行った否かを監視し、その監視結果を興味情報判断部111へ出力する。ここで、興味時操作監視部109の監視結果とは、実行中のアプリケーションに対するユーザのタッチパネル操作に基づき、ユーザが関心情報に対して興味を示した際に行うタッチパネル操作を行った否かを示す情報である。
【0029】
例えば、実行中のアプリケーションがブラウザの場合、興味時操作監視部109は、ユーザのタッチパネル操作に基づき、ブラウザの検索欄に興味情報を入力して検索したか否かを監視する。また、実行中のアプリケーションがメーラやTwitter(登録商標)である場合、興味時操作監視部109は、ユーザのタッチパネル操作に基づき、興味情報を含む情報をメーラやTwitter(登録商標)を介してユーザが発信したか否かを監視する。
また、実行中のアプリケーションがメモ帳や、各種再生・録画ソフトウェアである場合、興味時操作監視部109は、ユーザのタッチパネル操作に基づき、興味情報の記録を読み取ったか否かを監視する。
また、興味時操作監視部109は、今まで操作していたアプリケーションの操作を停止し、興味情報をよく聞くためのタッチパネル操作を行ったか否かを監視する。
【0030】
興味情報判断部111は、関心情報抽出部103から入力された関心情報と、嗜好情報抽出部107から入力された嗜好情報との一致度を測定し、その測定した一致度に基づき、ユーザがこの一致した情報に対して興味が有るか否かを判断する。興味情報判断部111は、ユーザがこの一致した情報に対して興味が有ると判断した場合には、その情報を興味情報とみなして興味情報蓄積部113へ出力する。
【0031】
また、興味情報判断部111は、関心情報抽出部103から入力された関心情報と、興味時操作監視部109の監視結果とから、ユーザがこの関心情報に対して興味が有るか否かを判断する。興味情報判断部111は、ユーザが関心情報に対して興味が有ると判断した場合には、関心情報を興味情報とみなして興味情報蓄積部113へ出力する。ここで、興味時操作監視部109の監視結果とは、実行中のアプリケーションに対するユーザのタッチパネル操作に基づき、ユーザが関心情報に対して興味を示した際に行うタッチパネル操作を行った否かを示す情報である。
【0032】
例えば、興味情報判断部111は、テレビ番組を視聴している際に紹介された新商品情報をあらかじめ関心情報抽出部103から関心情報として取得し、さらに、アプリケーションであるブラウザで関心情報である新商品情報を検索するタッチパネル操作をユーザが行ったとの監視結果を興味時操作監視部109から取得した場合、ユーザがその新商品情報に興味が有るものと判断する。また、興味情報判断部111は、インターネットラジオで紹介されている本の新刊情報をより聴くために、音量を上げた場合には、その本の新刊情報にユーザが興味有りと判断する。
【0033】
興味情報蓄積部113は、興味情報判断部111から出力された興味情報を分類して蓄積する。なお、興味情報蓄積部113は、興味情報に取得した日時や場所を示す付帯情報が含まれている場合には、その付帯情報も興味情報の分類と関連付けて蓄積する。
【0034】
なお、図2中、分類ロジックを興味情報と同一テーブルとして示しているが、興味情報として蓄積されているものでない。分類ロジックとは、予め興味情報蓄積部113が保持しているもので、興味情報と判断された情報(興味情報)がどの分類に属するかを判別する際に用いられる判別方法を示すものである。図2中、分類ロジックとして、3つの判別方法を示している。
【0035】
例えば、分類ロジック「http://で始まる文字列」とは、興味情報である「http://abc.com」について、興味情報の最初7文字がhttp://と同じかどうかを調べて、同じであればURLと判別する方法である。
【0036】
また、分類ロジック「テーブル検索」とは、判断対象である興味情報を予め興味情報蓄積部113内に保持している興味情報と分類との関係が記載されたテーブルを検索することにより、その分類として判別する方法である。
【0037】
また、分類ロジック「インターネット接続」とは、インターネット上に別途設けられている興味情報と分類との関係を検索できるサーバにアクセスすることで判別する方法である。
【0038】
なお、興味情報蓄積部113が興味情報およびその付帯情報を蓄積する際、受信部101を介して、ネットワーク上のサーバなどから付帯情報を取得しても良い。なお、興味情報蓄積部113は、興味情報が蓄積された時間を合わせて記録し、蓄積された時間から所定期間を経過した場合には、その蓄積情報を削除してもよい。
【0039】
ここで、図2を参照して、興味情報蓄積部113が蓄積する興味情報の一例を示す。図2は、興味情報蓄積部113が蓄積する興味情報の一例である。図2に示すように、興味情報がhttp://abc.comである場合、分類名としてURLで分類されるが、その興味情報の付帯情報は存在しない。
【0040】
また、興味情報が有名長寿番組名の文字列「ddd」である場合、分類名としてテレビ番組で分類され、その興味情報の付帯情報として、日時情報(「日付:毎週水曜日、時間帯:20:00〜21:00」)が興味情報と関連付けて蓄積される。
【0041】
また、興味情報がアーティスト名の文字列「aaaa」とその新曲名の文字列「bbbb」である場合、分類名としてCDで分類され、その興味情報の付帯情報として、日時情報(発売期間:2010/09/20以降)と場所情報(「販売店C」)とが興味情報と関連付けて蓄積される。
【0042】
また、興味情報がイベント名の文字列「cba」である場合、分類名としてイベントで分類され、その興味情報の付帯情報として、日時情報(「期間:2010/09/20」、時間:15:00〜17:00)と、場所情報(「場所D」)と、URL(「http://cba.com」)と、電話番号(「○○○−△××△」)とが、興味情報と関連付けて蓄積される。分類ロジックとして、「インターネット接続」が蓄積される。
【0043】
興味情報・アプリケーション関連付部115は、興味情報蓄積部113が分類して蓄積した興味情報及び付帯情報を読出して、その分類に基づいて、興味情報及び付帯情報をアプリケーション部119のアプリケーションに関連付けて、その対応関係を関連付け情報として興味情報伝達部117に出力する。例えば、分類された興味情報及び付帯情報をアプリケーションに関連付ける方法として、図3(a)、(b)に示すテーブルに従って関連付ける方法がある。図3(a)は、興味情報の分類とそれに対応するアプリケーションを示す図であり、図3(b)は、付帯情報とそれに対応するアプリケーション及び実行タイミングを示す図である。
【0044】
図3(a)に示すように、分類「URL」にはアプリケーションの「ブラウザ」、分類「テレビ番組」にはアプリケーションの「テレビ視聴ソフトウェア」、分類「CD」にはアプリケーションの「音楽再生ソフトウェア」、分類「イベント」にはアプリケーションの「スケジューラ」、分類「書籍」にはアプリケーションの「電子書籍閲覧ソフトウェア」、分類「食品」にはアプリケーションの「ブラウザ」、分類「車」にはアプリケーションの「ブラウザ」、分類「事件・事故」にはアプリケーションの「ブラウザ」、分類「人物」にはアプリケーションの「ブラウザ」がそれぞれ対応する。
【0045】
図3(b)に示すように、付帯情報「日時情報」には、アプリケーションの「スケジューラ、アラーム」が対応し、その実行タイミングは「条件合致」に設定されている。付帯情報「場所情報」には、アプリケーションの「地図閲覧ソフトウェア」が対応し、その実行タイミングは「条件合致」に設定されている。付帯情報「URL」には、アプリケーションの「ブラウザ」が対応し、その実行タイミングは「起動時」に設定されている。付帯情報「電話番号」には、アプリケーションの「電話ソフトウェア」が対応し、その実行タイミングは「起動時」に設定されている。
【0046】
なお、分類された興味情報及び付帯情報をアプリケーションに関連付ける方法として、装置内に保持された一定のルールに従って関連付ける以外にも、受信部101を介して外部のネットワークから関連付け情報を管理しているサーバから情報を取得しても良い。
【0047】
興味情報伝達部117は、興味情報蓄積部113が分類して蓄積した興味情報及び付帯情報を参照して、興味情報・アプリケーション関連付部115から入力された関連付け情報に基づき、アプリケーション部119の各アプリケーションに対して、ユーザに表示部121を介して提供する興味情報又は付帯情報を伝達する。興味情報伝達部117が、関連付け情報に基づき、アプリケーション部119の各アプリケーションに興味情報を伝達するタイミングは、アプリケーション部119のアプリケーションを起動する時でも良いし、付帯情報に付随する実行タイミングでも良い。
【0048】
なお、興味情報伝達部117は、興味情報・アプリケーション関連付部115から入力された関連付け情報が入力された時点で即座にアプリケーション部119の各アプリケーションに対して、ユーザに表示部121を介して提供する興味情報又は付帯情報を伝達しても良いし、伝達する頻度(「興味情報伝達頻度」と称する)を以下のように適宜変更しても良い。
【0049】
(興味情報伝達頻度)
興味情報伝達頻度は、表示部121に興味情報又は付帯情報が表示された時点でユーザのタッチパネル操作により段階的に変化させても良い。
【0050】
例えば、表示部121に興味情報又は付帯情報が表示された時点で、同一の画面内に「はい」、「いいえ」というオブジェクトを表示部121に表示して、興味情報伝達頻度を変化するか否かをユーザに2値的に選択させても良い。
【0051】
また、表示部121に興味情報又は付帯情報が表示された後にユーザが行った操作を監視し、その興味情報又は付帯情報の伝達頻度を変化させても良い。
【0052】
また、興味情報伝達頻度は、ユーザのその興味情報又は付帯情報に対する興味の度合と関連付けて変化させても良い。ここで、興味の度合とは、関心情報と嗜好情報との一致度又は順位付けされた関心情報に対するユーザが行った操作の操作履歴である。
【0053】
アプリケーション部119は、情報提供装置100が保持する一又は複数のアプリケーションを有する。アプリケーション部119は、興味情報伝達部117から出力された興味情報又はその付帯情報をユーザに表示部121を介して提供するために、関連付け情報により興味情報又はその付帯情報に関連付けられたアプリケーションを実行し、そのユーザインターフェースを表示部121へ出力する。アプリケーションは、例えば、メモ帳、メーラ、スケジューラ、ブラウザ、テレビ再生録画ソフトウェア、音楽再生・録音ソフトウェア、地図閲覧ソフトウェアなどがある。各アプリケーションは、ユーザの表示部121におけるタッチパネル操作を介して操作される。
【0054】
なお、関連付け情報により興味情報又はその付帯情報に関連付けられたアプリケーションは、図3(a)、(b)に示すように、複数のアプリケーションが存在する場合には、全てのアプリケーションを順次実行しても良いし、いずれか一つのアプリケーションを実行してもよい。また、興味情報及びその付帯情報の両方に関連付けられたアプリケーションを優先して実行しても良い。さらには、ユーザにいずれのアプリケーションを実行すべきかを選択させるように表示部121を介してユーザに問い合わせても良い。
【0055】
アプリケーション部119の各アプリケーションがユーザに興味情報又はその付帯情報を提供する態様について説明する。興味情報伝達部117から出力された興味情報が、例えば、図2に示す有名長寿番組名「ddd」である場合、分類「テレビ番組」に関連付けられた図3(a)に示すアプリケーション「テレビ視聴・録画ソフトウェア」を、図3(b)に示す実行タイミングとして、日時情報である「日付:毎週水曜日時間帯:20:00−21:00」と現在の日時が合致した場合起動され、有名長寿番組名「ddd」を録画するかどうかを表示部121を介してユーザに問い合わせることができる。
【0056】
上述のように、本実施の形態では、関連付け情報により興味情報又はその付帯情報に関連付けられたアプリケーションが実行される、興味情報又はその付帯情報がユーザに適切なタイミングで表示部121を介して提供される。そのため、本実施の形態に係る情報提供装置100は、ユーザに対して適切なタイミングでユーザが興味を有する興味情報を再提供することができる。したがって、本実施の形態に係る情報提供装置100は、ユーザが実際に行動を起こせる状態になった場合に、ユーザが興味を有する興味情報を再提供して、そのユーザの行動を適切に支援することができる。
【0057】
図4に本実施の形態に係る情報提供装置100の処理フロー(1)を示す。図4に示すように、ステップST500で興味情報判断処理(図5参照)を実行し、ステップST600で興味情報提供処理(図6参照)を実行する。図4では、興味情報判断処理と興味情報提供処理が逐次的に処理されている例を示しているが、これに限らない。例えば、受信部101が情報を受信している間、ステップST500に示す興味情報判断処理だけをループ処理とし、その後受信部101が情報を受信し終えると、ステップST600に示す興味情報提供処理が実行されるフローでも良い。また、ステップST600に示す興味情報提供処理がステップST500に示す興味情報判断処理と独立して定期的に実行されるフローでもよい。
【0058】
図5を参照して、情報提供装置100の興味情報判断処理フローを説明する。ステップST501では、情報受信処理として、受信部101が受動的に動画像、音声、文字などの情報を受信する。そして、ステップST503へ遷移する。
【0059】
ステップST503では、関心情報抽出処理として、関心情報抽出部103が、受信部101が受信した情報から、ユーザが関心を示す可能性のある関心情報を抽出する。そして、関心情報が抽出された場合(Yesの場合)には、ステップST505へ遷移し、関心情報が抽出されない場合(NOの場合)には、ステップST501へ遷移する。
【0060】
ステップST505では、興味情報判断処理として、興味情報判断部111が、関心情報抽出部103から入力された関心情報と、嗜好情報抽出部107から入力された嗜好情報との一致度を測定し、その測定した一致度に基づき、ユーザがこの一致した情報に対して興味が有るか否かを判断する。そして、ユーザがこの一致した情報に対して興味が有ると判断された場合(Yesの場合)には、ステップST507へ遷移し、ユーザがこの一致した情報に対して興味が無いと判断された場合(Noの場合)には、ステップST501へ遷移する。
【0061】
ステップST507では、興味情報蓄積処理として、興味情報蓄積部113が、興味情報判断部111から出力された興味情報を分類して蓄積する。そして、興味情報判断処理を終了する。
【0062】
図6を参照して、情報提供装置100の興味情報提供処理フローを説明する。ステップST601では、興味情報読出し処理として、興味情報・アプリケーション関連付部115が、分類された興味情報及び付帯情報をアプリケーションに関連付けるために、興味情報蓄積部113が分類して蓄積した興味情報及び付帯情報を読み出す。そして、ステップST603へ遷移する。
【0063】
ステップST603では、興味情報・アプリケーション関連付処理として、興味情報・アプリケーション関連付部115は、興味情報蓄積部113から読み出した興味情報及び付帯情報を、その分類に基づいて、アプリケーション部119のアプリケーションに関連付けて、その対応関係を関連付け情報として興味情報伝達部117に出力する。そして、ステップST605へ遷移する。
【0064】
ステップST605では、興味情報伝達処理として、興味情報伝達部117は、興味情報蓄積部113が分類して蓄積した興味情報及び付帯情報を参照して、興味情報・アプリケーション関連付部115から入力された関連付け情報に基づき、アプリケーション部119のアプリケーションA、B、Cのいずれか又は複数に対して、ユーザに表示部121を介して提供する興味情報又は付帯情報を伝達する。そして、アプリケーションAの場合にはステップST607へ、アプリケーションBの場合にはステップST609へ、アプリケーションCの場合にはステップST611へ遷移する。
【0065】
ステップST607では、興味情報提供処理(関連アプリケーションA)として、アプリケーション部119は、興味情報伝達部117から出力された興味情報又はその付帯情報をユーザに表示部121を介して提供するために、関連付け情報により興味情報又はその付帯情報に関連付けられた関連アプリケーションAを実行し、そのユーザインターフェースを表示部121へ出力する。そして、興味情報提供処理を終了する。
【0066】
ステップST609では、興味情報提供処理(関連アプリケーションB)として、アプリケーション部119は、興味情報伝達部117から出力された興味情報又はその付帯情報をユーザに表示部121を介して提供するために、関連付け情報により興味情報又はその付帯情報に関連付けられた関連アプリケーションBを実行し、そのユーザインターフェースを表示部121へ出力する。そして、興味情報提供処理を終了する。
【0067】
ステップST611では、興味情報提供処理(関連アプリケーションC)として、アプリケーション部119は、興味情報伝達部117から出力された興味情報又はその付帯情報をユーザに表示部121を介して提供するために、関連付け情報により興味情報又はその付帯情報に関連付けられた関連アプリケーションCを実行し、そのユーザインターフェースを表示部121へ出力する。そして、興味情報提供処理を終了する。
【0068】
(表示部121の表示例1)
図7を参照して、情報提供装置100がユーザに情報提供する際の表示部121の表示例(1)について説明する。図7に示す(画面7−1)では、受信部101がインターネットラジオを受信中に、ユーザが視聴した「イベント「cba」を期間「2010/09/20」に「場所D」で開催」という情報に基づき、ユーザがブラウザを起動して、表示部121に表示されたブラウザ検索文字入力枠にイベント「cba」を入力して、イベント「cba」についてインターネットで調べている。
【0069】
例えば、図3(a)を参照すると、分類である「イベント」は、アプリケーションのスケジューラに関連付けられているので、図7に示す(画面7−1)の後に(画面7−2)に遷移して、分類「イベント」に関連付けられたアプリケーションのスケジューラが起動されて、スケジューラにイベント「cba」を登録することを促すメッセージが表示部121に表示される。
【0070】
例えば、図3(b)を参照すると、付帯情報のひとつである場所情報は、アプリケーションの地図閲覧ソフトウェアに関連付けられているので、図7に示す(画面7−1)の後に情報提供装置100が場所「D」の近くに移動すると、(画面7−3)に遷移して、アプリケーションである地図閲覧ソフトが起動されて、「2010/09/20にイベント「cba」がこの付近で開催される」旨の通知が表示部121に再度表示される。なお、情報提供装置100が場所「D」の近くに移動することが、実行タイミングの条件となっている。
【0071】
例えば、図3(b)を参照すると、付帯情報のひとつである日時情報は、アプリケーションのスケジューラに関連付けられているので、図7に示す(画面7−1)の後に2010/09/20に現在の日付が遷ると、(画面7−4)では、アラームアプリケーションが起動して、「イベント「cba」が開催される」旨の通知が表示部121に再度表示される。なお、2010/09/20に現在の日付が遷ることが、実行タイミングの条件となっている。
【0072】
(表示部121の表示例2)
図8を参照して、情報提供装置100がユーザに情報を提供する際の表示部121の表示例(2)について説明する。図8に示す(画面8−1)では、受信部101がデジタルテレビ放送を受信して、ユーザが表示部121のデジタルテレビ放送視聴画面で、「アーティスト名「aaaa」の新曲名「bbbb」のCD発売」という情報を視聴している。なお、ユーザ情報蓄積部105には、ユーザ情報として予めアーティスト名「aaaa」の楽曲データを多数保持しているものとする。したがって、嗜好情報は、アーティスト名「aaaa」である。
【0073】
例えば、図3(a)を参照すると、分類である「CD」は、アプリケーションである音楽再生ソフトウェアに関連付けられているので、図8に示す(画面8−1)の後に(画面8−2)に遷移して、分類である「CD」に関連付けられたアプリケーションの音楽再生ソフトウェアが起動されると、「アーティスト名「aaaa」の新曲名「bbbb」のCD発売中です」という情報が表示部121に再提供される。
【0074】
これは、興味情報判断部111が、ユーザ情報に含まれる嗜好情報であるアーティスト名「aaaa」と、デジタルテレビ放送視聴画面で提供された「アーティスト名「aaaa」の新曲名「bbbb」のCD発売」という情報との合致度を測定した結果、アーティスト名「aaaa」を興味情報と判断したからである。なお、この興味情報の付帯情報は、デジタルテレビ放送に含まれる受信コンテンツの補足情報から抽出することができる。補足情報がHTMLなどの構造化された文書の場合、興味情報を内容として持つ要素の属性値や興味内容を装飾するタグの属性値を付帯情報として抽出している。
【0075】
例えば、図2を参照すると、分類である「CD」として分類されたアーティスト名「aaaa」の新曲名「bbbb」の付帯情報に含まれる場所情報は「販売店C」である。そのため、付帯情報である場所情報に関連付けられたアプリケーションは地図閲覧ソフトウェアであるので、図8に示す(画面8−1)の後に、情報提供装置100が「販売店C」の近くに移動すると、(画面8−3)に遷移して、地図閲覧アプリケーションが起動して、「アーティスト名「aaaa」新曲名「bbbb」のCDが発売中です」という通知が表示部121に再提供される。
【0076】
図9を参照して、興味情報伝達処理フローについて説明する。ステップST901では、興味情報伝達部117は、興味情報蓄積部113が分類して蓄積した興味情報及び付帯情報を参照する際、興味情報に付随する付帯情報があるか否かを判断し、興味情報に付随する付帯情報がある場合(Yesの場合)には、ステップST903へ遷移し、興味情報に付随する付帯情報がない場合(Noの場合)には、ステップST905へ遷移する。
【0077】
ステップST903では、興味情報伝達部117は、付帯情報に含まれる日時・場所を示す情報が、現在の情報提供装置100が保持する日時を示す情報・現在の情報提供装置100の位置情報との差異が所定の閾値の範囲内か否かを監視する。
【0078】
ステップST905では、興味情報伝達部117は、アプリケーションの起動を監視し、ステップST907へ遷移する。
【0079】
なお、ステップST905では、興味情報伝達部117が、アプリケーションを起動しても良い。これは、興味情報伝達部117が、アプリケーションの起動を監視している間に、時間が経過したり移動したりすることにより、ST907の有効範囲からはずれてしまう場合があるからである。
【0080】
ステップST907では、興味情報伝達部117は、現在の情報提供装置100が保持する日時を示す情報・現在の情報提供装置100の位置情報が、付帯情報の有効範囲内であるか否かを判定する。そして、有効範囲内であると判定された場合には、ステップST909へ遷移し、有効範囲内でないと判定された場合には、ステップST901へ遷移する。
【0081】
ステップST909では、興味情報伝達部117は、アプリケーション部119の各アプリケーションに対して、ユーザに表示部121を介して提供する興味情報又は付帯情報を伝達する。そして、興味情報伝達処理を終了する。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明に係る情報提供装置及び情報提供方法、プログラムは、ユーザが興味のある情報を、適切なタイミングで提供することができるといった効果を有し、携帯端末等として有用である。
【符号の説明】
【0083】
100 情報提供装置
101 受信部
103 関心情報抽出部
105 ユーザ情報蓄積部
107 嗜好情報抽出部
109 興味時操作監視部
111 興味情報判断部
113 興味情報蓄積部
115 興味情報・アプリケーション関連付部
117 興味情報伝達部
119 アプリケーション部
121 表示部
123 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静止画像データ、動画像データ、音声データ、文字データのうち少なくとも一つのデータを受信する受信部と、
前記少なくとも一つのデータを実行可能な一又は複数のアプリケーションを有するアプリケーション部と、
前記一又は複数のアプリケーションに対する操作を受け付ける操作部と、
前記少なくとも一つのデータから、ユーザが関心を示す可能性のある文字情報又は当該文字情報に付随する付帯情報を抽出する関心情報抽出部と、
ユーザが情報に対して興味を示した際に行う操作を行うか否かを監視する興味時操作監視部と、
前記関心情報抽出部が抽出した文字情報、及び前記興味時操作監視部の監視結果から、当該文字情報が、ユーザが関心を持つ興味情報であるか否かを判断する興味情報判断部と、
前記興味情報判断部が前記文字情報を前記興味情報であると判断した場合、前記文字情報又は前記付帯情報に基づき、前記興味情報を所定のカテゴリに分類して蓄積する興味情報蓄積部と、
前記所定のカテゴリ又は前記付帯情報を、前記一又は複数のアプリケーションに関連付ける興味情報・アプリケーション関連付部と、
(1)興味情報蓄積部が興味情報を蓄積すると同時、若しくは(2)前記所定のカテゴリ又は前記付帯情報に関連付けられた一又は複数のアプリケーションが前記操作部のユーザ操作により起動された場合、(3)前記付帯情報に含まれる条件が自装置の状態と一致又は所定の閾値の範囲内である場合に、前記アプリケーション部に前記興味情報を伝達する興味情報伝達部と、
前記興味情報伝達部が前記アプリケーション部に伝達した前記興味情報を表示する表示部と、を備える情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置は、更に、
ユーザの嗜好に合致するデータを含むユーザに関する情報を蓄積するユーザ情報蓄積部と、
前記ユーザの嗜好に合致するデータから嗜好情報として文字情報を抽出する嗜好情報抽出部とを備え、
前記興味情報判断部は、
前記関心情報抽出部が抽出した文字情報と前記嗜好情報抽出部が抽出した嗜好情報との一致度に基づき、前記文字情報が前記興味情報であるか否かを判断する、
情報提供装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供装置であって、
前記興味情報伝達部は、
前記関心情報抽出部が抽出した文字情報と前記嗜好情報抽出部が抽出した嗜好情報との一致度に応じて、前記アプリケーション部に前記興味情報を伝達する頻度を変化させる、
情報提供装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の情報提供装置であって、
前記表示部が、前記興味情報伝達部が伝達した前記興味情報を一度表示した後に、前記操作部が、前記興味情報に対して行ったユーザの操作を受け付けた操作履歴に応じて前記関心情報を順位付けし、
前記興味情報伝達部は、当該関心情報の順位付けに応じて、前記アプリケーション部に前記興味情報を伝達する頻度を変化させる、
情報提供装置。
【請求項5】
静止画像データ、動画像データ、音声データ、文字データのうち少なくとも一つのデータを受信するステップと、
前記少なくとも一つのデータを実行可能な一又は複数のアプリケーション前記一又は複数のアプリケーションに対する操作を受け付けるステップと、
前記少なくとも一つのデータから、ユーザが関心を示す可能性のある文字情報又は当該文字情報に付随する付帯情報を抽出するステップと、
ユーザが情報に対して興味を示した際に行う操作を行うか否かを監視するステップと、
抽出された文字情報及び前記操作の監視結果から、当該文字情報が、ユーザが関心を持つ興味情報であるか否かを判断するステップと、
抽出された文字情報が前記興味情報であると判断された場合、前記文字情報又は前記付帯情報に基づき、前記興味情報を所定のカテゴリに分類して蓄積するステップと、
前記所定のカテゴリ又は前記付帯情報を、前記一又は複数のアプリケーションに関連付けるステップと、
(1)興味情報が蓄積されるのと同時、若しくは(2)前記所定のカテゴリ又は前記付帯情報に関連付けられた一又は複数のアプリケーションがユーザ操作により起動された場合、(3)前記付帯情報に含まれる条件が自装置の状態と一致又は所定の閾値の範囲内である場合には、前記一又は複数のアプリケーションに前記興味情報を伝達するステップと、
前記一又は複数のアプリケーションに伝達された前記興味情報を表示するステップと、を備える情報提供方法。
【請求項6】
コンピュータに、請求項5記載の各ステップを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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