説明

情報提供車両及び運転支援装置

【課題】運転者の生体情報に基づく情報に基づいて、より適切な支援を行うこと。
【解決手段】運転者が走行中に危険を感じた場合、その緊張感から生体情報は変化する。そこでプローブカーは、運転者が危険と感じた地域を、運転者の生体情報の変化に基づいて特定する。そして、特定された危険地域に関する情報をプローブ情報センタへ送信する。プローブ情報センタでは、プローブカーから送信された危険地域に関する情報を収集し、危険地域マップを生成する。運転者が運転支援を希望した場合、車両に搭載された運転支援装置は、運転支援に必要な範囲に対応する危険地域マップをプローブ情報センタから取得する。運転支援装置は、プローブ情報センタから提供された危険地域マップに基づいて、経路上に存在する危険地域を検出する。運転支援装置は、検出された危険地域の存在を運転者に通知することによって運転支援を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供車両及び運転支援装置に係り、例えば、危険地域に関する情報を収集する情報提供車両及び、危険地域に関する情報に基づく運転支援を行う運転支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プローブカー(Probe car)と呼ばれる車両から、車両の速度データやワイパー等の動作状況を位置情報と共に収集し、収集した情報(プローブ情報)に基づいて交通渋滞や降雨状況の情報の検出や予測を行う技術が特許文献1で提案されている。
【特許文献1】特開2005−4359公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のプローブカーを利用した情報収集システムで収集可能なプローブ情報としては、走行車両の走行速度や加速度、ワイパーなどの各システムの動作状況などの限られた情報であった。
【0004】
そこで本発明は、運転者の生体情報を使用して判定した危険地点を提供することを第1の目的とする。
また本発明は、運転者の生体情報を使用して作成された危険地域情報に基づいて運転支援を行うことを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)請求項1に記載した発明では、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、運転者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記生体情報取得手段により取得した生体情報を使用して危険地点か否かを判定する危険地点判定手段と、前記危険地点と判定した地点の位置情報を情報センタに送信する送信手段と、を情報提供車両に具備させて前記第1の目的を達成する。
(2)請求項2に記載した発明では、請求項1に記載の情報提供車両において、前記危険地点判定手段は、前記生体情報が所定値以上変化したことに基づいて危険地点の判定を行う、ことを特徴とする。
(3)請求項3に記載した発明では、運転者の生体情報に基づいて判定した危険地点の位置情報に基づいて作成した危険地域情報を記憶する記憶手段と、前記記憶した危険地域情報に基づいて運転支援を行う運転支援手段と、を運転支援装置に具備させて前記第2の目的を達成する。
(4)請求項4に記載した発明では、請求項3に記載の運転支援装置において、前記危険地域情報は、情報提供車両により該情報提供車両の運転者の生体情報に基づいて判定し、送信された危険地点の位置情報に基づいて情報センタで作成され、前記記憶手段は、前記情報センタで作成された危険情報を前記情報センタから受信する、ことを特徴とする。
(5)請求項5に記載した発明では、請求項3に記載の運転支援装置において、目的地を入力する目的地入力手段と、前記目的地までの走行経路を探索する経路探索手段を備え、前記運転支援手段は、前記経路探索手段で使用する道路情報に対し、前記危険地域に対応するコストを増加させる、ことを特徴とする。
(6)請求項6に記載した発明では、請求項3に記載の運転支援装置において、前記取得した危険地域情報から、車両の走行方向前方に危険地域が存在するか否かを判断する危険地域判断手段と、前記危険地域が存在すると判断した場合に、該危険地域の存在を告知する告知手段と、を具備したことを特徴とする。
(7)請求項7に記載した発明では、請求項3に記載の運転支援装置において、前記危険地域情報は、情報提供車両から危険地点を受信した頻度情報を各危険地域毎に有し、前記運転支援手段は、前記危険地域の頻度情報に基づい危険度を判断し、該危険度に応じた運転支援を行う、ことを特徴とする。
(8)請求項8に記載した発明では、請求項3に記載の運転支援装置において、前記危険地域情報は、一時的に認定された危険地域に対する該認定時刻を有し、前記運転支援手段は、前記認定時刻からの経過時間に応じた運転支援を行う、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載した発明によれば、運転者の生体情報を使用して危険地点か否かを判定するので、危険地点と判定した地点の位置情報を情報センタに提供することができる。
請求項3に記載した発明によれば、情報提供車両の運転者の生体情報に基づいて判定した危険地点の位置情報に基づいて作成した危険地域情報に基づいた運転支援をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明における好適な実施の形態について、図1から図10を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
運転者が走行中に何らかの危険を感じた場合、その緊張感から運転者の生体情報(心拍数や皮膚インピーダンス)は、変化するものである。
そこでプローブカーは、運転者が危険と感じた地域(地点)を危険地域(ヒヤリ・ハット地域)として、運転者の生体情報の変化に基づいて特定する。
そして、特定された危険地域に関する情報、例えば、危険地域の位置情報、危険地域の通過時刻、車両情報、環境情報、危険地域の種別・状況情報をプローブ情報センタへ送信する。
プローブ情報センタでは、プローブカーから送信された危険地域に関する情報を収集し、危険地域マップを生成する。
このように、運転者の生体情報の変化に基づいて危険地域を特定することにより、運転者の精神状態(緊張度)を考慮した、信憑性の高い危険地域マップを作成することができる。
【0008】
運転者が運転支援を希望した場合、車両に搭載された運転支援装置は、運転支援に必要な範囲(例えば、現在位置の周辺)に対応する危険地域マップをプローブ情報センタから取得する。
運転支援装置は、プローブ情報センタから提供された危険地域マップに基づいて、経路上に存在する危険地域を検出する。
そして、運転支援装置は、検出された危険地域の存在を、運転者に通知(告知や警告)することによって運転支援を行う。
【0009】
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施形態における運転支援システムの構成を表したものである。
この図1に示すように、運転支援システムは、運転支援装置を搭載したプローブカー1、及びプローブ情報センタ2を備えており、プローブカー1(運転支援装置)とプローブ情報センタ2は、無線ネットワーク3を介して接続されている。
【0010】
図2は、本実施形態における情報提供車両として昨日するプローブカー1に搭載された運転支援装置の構成を表したものである。
なお、この運転支援装置は、情報収集装置としても機能する。
この図1に示すように、運転支援装置は、各種プログラムやデータに従って運転支援装置全体を制御するECU(電子制御装置)10を備えており、ECU10には現在位置検出装置11、生体情報取得装置12、環境情報取得装置13、車両情報取得装置14、記憶装置15、画像入力装置16、表示装置17、音声出力装置18、車両制御装置19、通信装置20、入力装置21が接続されている。
【0011】
現在位置検出装置11は、運転支援装置が搭載される車両の現在位置(緯度、経度からなる絶対座標値)を検出するためのものであり、人工衛星を利用して車両の位置を測定するGPS(Global Positioning Systems)受信装置を備えている。
なお、現在位置検出装置11は、GPS受信装置による現在位置検出を補足する装置として、地磁気を検出して車両の方位を求める地磁気センサ、ジャイロセンサ、車速センサ等を備えるようにしてもよい。ジャイロセンサと車速センサについては、後述する車両情報取得装置14の車速センサ144、ジャイロセンサ145と兼用するようにしても、別個備えるようにしてもよい。
【0012】
生体情報取得装置12は、運転者の生体情報を取得するセンサとして、心拍センサ121と、皮膚インピーダンスセンサ122を備えている。
車両が走行を開始すると、所定時間間隔で心拍数と発汗量を検出してECU10に供給するようになっている。
【0013】
心拍センサ121は、運転者の心拍数を検出するセンサで、運転者の脈拍数から心拍数を検出する。本実施形態における心拍センサ121は、ステアリングに配置された電極により、運転中の運転者の手から心拍信号を採取することで心拍数を検出するようになっている。なお、心拍センサ121は、専用のセンサを手首等の運転者の身体に配置するようにしてもよい。
【0014】
皮膚インピーダンスセンサ122は、ステアリングに配置され、運転者の皮膚インピーダンス(抵抗値)を測定する。この皮膚インピーダンスの値は、発汗状態の変化によって変化するため、皮膚インピーダンスの変化から運転者の発汗状態を検出することができる。
【0015】
環境情報取得装置13は、車間距離・相対速度測定装置131と、画像処理装置132を備えている。
車間距離・相対速度測定装置131は、車両前方、後方に配置されたミリ波レーダやレーザレーダ等で構成され、前方車両との車間距離や相対速度、後方車両との車間距離や相対速度が検出されるとともに、対向車の有無が判断される。
画像処理装置132は、後述する画像入力装置16で撮像された車外画像の画像処理を行い、前方の視界(雨、雪、霧等の天候、及び、車両前方に存在するカーブの見通しの良さ(視界を遮る障害物))の検出を行うようになっている。
【0016】
環境情報取得装置13は、現在の時刻を判断するためのセンサとして、時刻センサを備えている。
また、環境情報取得装置13は、天候を判断するためのセンサとして、画像処理装置132の画像処理による場合に加えて(又は代えて)、ワイパーの稼働状態を検出するワイパーセンサ、車幅灯のオン状態を検出する車幅灯センサ、ヘッドランプのオン状態を検出するヘッドランプセンサを備えている。
【0017】
車両情報取得装置14は、ハンドル舵角センサ141、ブレーキ踏力センサ142、アクセル踏力センサ143、車速センサ144、ジャイロセンサ145、その他のセンサを備えており、カーブ走行時の走行状態や運転操作状況を検出する。
ハンドル舵角センサ141は、ハンドルの操舵角、ハンドル操作量、ハンドル操作トルク、ハンドル操作状況を検出する。
【0018】
ブレーキ踏力センサ142は、ブレーキを踏み込む速度、ブレーキの踏力、ブレーキ操作状況を検出する。
ブレーキ踏力センサ142により検出された値に基づいて、ECU10は、急ブレーキの判定、即ち、急ブレーキ操作がなされたか否かの判断を行う。
図3は、ブレーキ踏力センサ142の検出結果の例を示した図である。
ECU10は、例えば、ブレーキ踏力が平均値±3Σ以上、または、ブレーキ操作状況平均値±3Σ以上の条件を満たす場合に急ブレーキ操作がなされたと判断する。
なお、平均値とは、現在の運転者が運転中の平均を示したものである。
【0019】
アクセル踏力センサ143は、アクセルを踏み込む速度、アクセルの踏力等を検出する。
車速センサ144は、車速を検出する。
ジャイロセンサ145は、車両の加速度を検出する。
【0020】
記憶装置15は、ROM、RAMの他、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、メモリチップやICカード等の半導体記録媒体、CD−ROMやMO、PD(相変化書換型光ディスク)等の光学的に情報が読み取られる記録媒体、その他各種方法でデータやコンピュータプログラムが記録される記録媒体が含まれる。
記録媒体には、記録内容に応じて異なる媒体を使用し、例えば、随時内容が更新(追加)される情報を格納する場合には、データの書き換えが可能な記録媒体を使用する。
【0021】
記憶装置15は、生体情報プログラム151、車両情報処理プログラム152、環境情報処理プログラム153、運転支援判定プログラム154、ヒヤリ・ハット記憶メモリ155、車両情報記憶メモリ156、環境情報記憶メモリ157、地図データベース158、危険地域マップデータ159等の本実施形態で使用される各種データ、その他のデータが格納されている。
【0022】
生体情報プログラム151には、心拍センサ121、皮膚インピーダンスセンサ122による検出値を生体情報として取得し、RAMに格納するプログラムである。
なお、RAMには、生体情報として、心拍センサ121、皮膚インピーダンスセンサ122の検出(測定)結果、これらの検出結果から判断される生体情報の変化の有無や緊張度(Level)の判定結果が保存される。
【0023】
車両情報処理プログラム152は、ハンドルセンサ141、ブレーキセンサ142、アクセルセンサ143、車速センサ144、ジャイロセンサ145の検出値を車両情報として取得し、車両情報記憶メモリ156に格納するプログラムである。
【0024】
環境情報処理プログラム153は、車間距離・相対速度測定装置131、画像処理装置132の検出値を車両情報として取得し、環境情報記憶メモリ157に格納するプログラムである。
【0025】
運転支援判定プログラム154は、生体情報、車両情報、環境情報などに基づいて、運転者が“ヒヤリ”と感じたり、即ち、判断突然の出来事に驚きや恐怖を感じたり、“はっと”感じたり、即ち、思いがけない出来事にびっくりした地域、即ち危険地域(以下ヒヤリ・ハット地域とする)を判定(検出)するプログラムである。
また、運転支援判定プログラム154は、危険地域マップデータ159に格納されている情報、即ち、プローブ情報センタ2から提供された情報に基づいて、車両前方に存在する地域が、記憶済みの危険地域に該当する地域かを判断し、危険地域に該当する場合、危険地域マップデータ159に格納されている情報、車両情報、生体情報の測定(検出)等に基づいて、適切な警告、車両制御による運転支援を行うことで、運転操作をアシストし、快適で安全な走行を実現するためのプログラムである。
【0026】
ヒヤリ・ハット記憶メモリ155には、後述するヒヤリ・ハット地域取得処理(図6)により検出(取得)されたヒヤリ・ハット地域に関する関する情報(データ)が保存される。
図4は、ヒヤリ・ハット記憶メモリ155に格納される情報の例を示した図である。
図4に示されるように、ヒヤリ・ハット記憶メモリ155には、ヒヤリ・ハット地域に関する判定結果、車両情報、環境情報、位置情報が保存される。
【0027】
ヒヤリ・ハット記憶メモリ15には、判定結果としては、ヒヤリ・ハット地域の種別・状況(車両の操作情報)が保存される。
ヒヤリ・ハット記憶メモリ15には、車両情報としては、車両速度、タイヤ回転速度、車両加速度、車両横方向加速度、ハンドル操作トルク、ハンドル操作状況、ブレーキ踏力、ブレーキ操作状況が保存される。
ヒヤリ・ハット記憶メモリ15には、環境情報としては、前方障害物、前方車両車間距離、前方車両相対速度が保存される。
ヒヤリ・ハット記憶メモリ15には、位置情報としては、道路種別、東経、北緯が保存される。
【0028】
車両情報記憶メモリ156には、車両速度(km/h)、車両加速度(G)、ハンドル操作トルク(N・m)、ハンドル操作状況(N・m/ms)、アクセル踏力(N・m)、ブレーキ踏力(N・m)、ブレーキ操作状況(N・m/ms)が保存される。
また、車両情報記憶メモリ156には、車間距離・相対速度測定装置131、画像処理装置132における検出データ、取得データから判定される視界度(Level)が保存される。
【0029】
環境情報記憶メモリ157は、車間距離・相対速度測定装置131、画像処理装置132における検出データ、取得データから判定される視界度(Level)が保存される。
【0030】
地図データベース158は、地図情報、道路情報、カーブ情報等の各種地図に関連した情報が格納されたデータベースである。
道路情報は、現在位置検出装置11で検出された車両の現在位置と道路情報とのマップマッチングにより現在走行中の道路及び該道路上の位置を検出するのに使用される。
地図データベース158は、ナビゲーション機能でも使用され、車両の現在地周辺や目的地周辺等の各種地図や道路を表示装置に表示するために地図情報が使用され、目的地までの経路探索に道路情報が使用される。また、各施設に対する情報が格納された施設情報(POI情報)等も格納されている。
【0031】
危険地域マップデータ159には、プローブ情報センタ2から提供された危険地域マップに関する情報、詳しくは、後述する運転支援処理(図9)において参照する、危険地域の判断項目や運転支援の判定項目が格納されている。
図5は、危険地域マップデータ159に格納される情報の例を示した図である。
図5に示されるように、危険地域マップデータ159には、危険地域に関する位置情報、危険地域種別、種別・状況(車両の操作情報)、ヒヤリ・ハット数が保存される。
なお、ヒヤリ・ハット数とは、プローブカー1(運転支援装置)において、運転者の生体情報に基づいて危険地域として特定された頻度を示したものである。
また、図示されていないが、危険地域マップデータ159には、該当する危険地域マップの情報がプローブ情報センタ2において更新された時刻の情報も保存される。
【0032】
危険地域マップデータ159には、位置情報として、東経、北緯が保存される。
危険地域マップデータ159には、危険地域種別として、定常的な危険地域または突発的な危険地域を示すフラグ、定常的な危険地域である場合の時間帯、突発的な危険地域である場合の危険の発生時刻が保存される。
危険地域マップデータ159には、種別・状況として、急ブレーキ、急ハンドル、急接近などの状況を示すフラグが保存される。
危険地域マップデータ159には、ヒヤリ・ハット数として、該当の地域をヒヤリ・ハット地域と判断した判断結果の集計値が保存される。
【0033】
画像入力装置16は、車両前方に配置されたステレオカメラを備えている。
画像入力装置16で撮像した車外画像は、画像処理装置132に供給されて、視界度判定に使用される。
入力装置18は、タッチパネル(スイッチとして機能)、キーボード、マウス、ライトペン、ジョイスティック、赤外線等によるリモコン、表示装置の表示画面に取り付けられたタッチパネル、リモコン、音声認識装置などの各種の装置が使用可能であり、各種情報を入力するための入力手段を構成する。
【0034】
音声出力装置19は、車内に配置された複数のスピーカ及び音声制御装置で構成される。音声出力装置19からは、音声制御部で制御された音声、例えば、危険地域の存在と注意を喚起する警告音声が、運転支援の一環として出力されるようになっている。
この音声出力装置19は、オーディオ用のスピーカと兼用するようにしてもよい。
表示装置20は、液晶表示装置、CRT、ヘッドアップディスプレイ等の各種表示装置が使用され、本実施形態における危険地域の存在とその注意を喚起する警告画像又は/及び警告文字(テキスト)が運転支援の一環として表示されるようになっている。
なお、表示装置20は、ナビゲーション機能に基づいて車両周辺や経路探索された走行経路周辺の地図や、探索経路、周辺施設案内画面などが表示される場合には、当該表示画面上に危険地域に対する警告を表示するようにしてもよい。
【0035】
車両制御装置21は、危険地域に対する運転者の状態に応じて、運転操作の支援として、危険地域を通過時における車速(スピード)を下げる等の運転操作補助をする。
【0036】
通信装置22は、通信手段として機能し、無線ネットワーク3と接続して、外部のプローブ情報センタ2との各種データの送信及び受信を行う。
【0037】
図1の説明に戻り、プローブ情報センタ2は、運転支援システムの中心的役割をする中央サーバを備えている。
プローブ情報センタ2の中央サーバは、複数のプローブカー1から送信されるプローブ情報を収集(集積)し、これらの情報の解析を行い、また、プローブカー1(運転支援装置)からの要求に基づいて、危険地域マップの情報をプローブカー1へ提供する。
プローブ情報センタ2の中央サーバは、入力、記憶、演算、制御、出力の機能を有するコンピュータにより構成されている。
【0038】
無線ネットワーク3は、プローブカー1とプローブ情報センタ2とを接続するための電波を用いた通信システムである。
【0039】
次に、以上のように構成された運転支援システムにおける運転支援処理の処理動作について説明する。
図6は、ヒヤリ・ハット地域の取得処理の動作を表したフローチャートである。
このヒヤリ・ハット地域の取得処理は、プローブカー1の運転支援装置において、車両の走行開始により実行され走行中実行が継続されるが、イグニッションオンにより実行され、イグニッションオフにより終了するようにしてもよい。
【0040】
ECU10は、運転者の生体情報を生体情報取得装置12により検出する(ステップ11)。
そして、ECU10は、検出した生体情報について、所定の生体情報判定条件に従って、生体情報の変化の有無を判断する(ステップ12)。
ここでは、より精度の高いヒヤリ・ハット地域の情報をプローブ情報センタ2へ送信(提供)するために、複数の種類の生体情報の検出結果に基づいて生体情報の変化の有無を判断(検出)する。
即ち、この処理は、運転者の精神状態(緊張状態)を運転者の生体情報の変化から判断(検出)するものである。
なお、ここで検出される生体情報の変化は、生体情報の異常の一例である。
【0041】
図7は、生体情報の変化の判定例を示した図である。
図7(a)、(b)ともに、上段は、皮膚インピーダンスセンサ122の検出(測定)結果を示し、下段は、心拍センサ121の検出(測定)結果を示す。
本実施の形態では、例えば、図7(a)に示すように、皮膚インピーダンス及び心拍数が急激に上昇した場合、または、図7(b)に示すように、皮膚インピーダンスが急激に上昇したタイミングで心拍数が急激に低下した場合に、生体情報が変化が生じたと判定する。
【0042】
生体情報の変化が検出されない場合(ステップ12;N)、ECU10は、ステップ11に戻って生体情報の検出を継続する。
生体情報の変化が検出された場合(ステップ12;Y)、ECU10は、車両情報記憶メモリ156を参照し、生体情報の変化が生じたタイミング(時刻)における車両情報を検出する(ステップ13)。
ここでは、車両情報として、車両速度、車両加速度、ハンドル操作トルク、ハンドル操作状況、アクセル踏力、ブレーキ踏力、及びブレーキ操作状況などが検出される。
【0043】
ついでECU10は、環境情報記憶メモリ157を参照し、生体情報の変化が生じたタイミング(時刻)における環境情報を検出する(ステップ14)。
ここでは、環境情報として、車間距離・相対速度測定装置131、画像処理装置132における測定データなどが検出される。
【0044】
次にECUは、生体情報の変化が生じたタイミング(時刻)に通過した地域(地点)が適切なヒヤリ・ハット地域に該当するか否かの判定を行う(ステップ15)。
このヒヤリ・ハット地域の判定は、検出した車両情報や環境情報を所定の判定条件と比較し、該当条件を満たすか否かを判定するすることによって行う。
図8は、ヒヤリ・ハット地域か否かの判定項目とその条件を例示したものである。
図8に示すように、例えば、車両速度が5km/h以上、車両加速度が−0.3G以下、ブレーキ踏力が平均値±3Σ以上(または、ブレーキ操作状況平均値±3Σ以上)の条件を満たす場合には、急ブレーキ(条件例1)に関するヒヤリ・ハット地域であると判定する。
【0045】
同様に、急接近(条件例2)、急ハンドル(条件例3)、前後スリップ(条件例4)、横方向スリップ(条件例5)、障害物(条件例6)の各条件を満たす場合には、ヒヤリ・ハット地域であると判定する。
なお、急ブレーキ(条件例1)では、ブレーキ踏力とブレーキ操作状況のOR条件に基づいて急ブレーキの判定を行うようにしているが、急ブレーキの判定は、ブレーキ踏力とブレーキ操作状況を2次元プロットしたクラスタ解析の結果に基づいて行うようにしてもよい。
【0046】
急接近(条件例2)では、前方車両車間距離が平均値以下の場合のAND条件に基づいて急接近の判定を行うようにしているが、急接近の判定は、前方車両相対速度と前方車両車間距離を2次元プロットしたクラスタ解析の結果に基づいて行うようにしてもよい。
急ハンドル(条件例3)では、ハンドル操作トルクとハンドル操作状況のAND条件に基づいて急ハンドルの判定を行うようにしているが、急ハンドルの判定は、ハンドル操作トルクとハンドル操作状況のOR条件に基づいて行うようにしてもよい。
また、急ハンドルの判定は、ハンドル操作トルクとハンドル操作状況を2次元プロットしたクラスタ解析の結果に基づいて行うようにしてもよい。
【0047】
図6の説明に戻り、ヒヤリ・ハット地域に該当しないと判定された場合(ステップ15;N)、ECU10は、ステップ11に戻って生体情報の検出を継続する。
ヒヤリ・ハット地域に該当すると判定された場合(ステップ15;Y)、ECU10は、生体状態の変化が生じた地域(地点)、即ち、ヒヤリ・ハット地域と判定された地域の位置情報を現在位置検出装置11の検出結果から取得する(ステップ16)。
【0048】
ECU10は、ヒヤリ・ハット地域と判定された地域の位置情報、ヒヤリ・ハット地域を通過した時刻情報、及び、ヒヤリ・ハット地域に関する情報をヒヤリ・ハット記憶メモリ155に一旦記憶(格納)する(ステップ17)。
ここでは、前述した図4に示す項目の情報(データ)がヒヤリ・ハット記憶メモリ155に記憶される。
【0049】
そして、ECU10は、ヒヤリ・ハット記憶メモリ155に記憶(格納)されている情報をプローブ情報として、通信装置20を用いて、無線ネットワーク3を介してプローブ情報センタ2に送信し(ステップ18)、処理をリターンする。
ここでは、プローブ情報として、少なくとも、ヒヤリ・ハット地域(危険地域)の位置情報がプローブ情報センタ2へ送信される。
ヒヤリ・ハット記憶メモリ155に記憶(格納)されている情報は、プローブ情報センタ2への送信が完了した後に消去する。
【0050】
なお、プローブ情報センタ2へ送信されるプローブ情報としては、ヒヤリ・ハット地域(危険地域)の位置情報の他、ヒヤリ・ハット地域の種別・状況、車両速度、タイヤ回転速度、車両加速度、車両横方向加速度、ハンドル操作トルク、ハンドル操作状況、ブレーキ踏力、ブレーキ操作状況、前方障害物、前方車両車間距離、前方車両相対速度、ヒヤリ・ハット地域の特定時刻などの情報がある。
ただし、ヒヤリ・ハット地域(危険地域)の位置情報を除く他の情報は、全ての情報をプローブ情報センタ2へ送信するのではなく、必要な情報のみを任意に選択して、または、必要な複数の情報を組み合わせてプローブ情報センタ2へ送信するようにしてもよい。
【0051】
なお、上述した実施形態では、ステップ17の処理においてヒヤリ・ハット記憶メモリ155に情報が記憶される都度、即ち、1つのプローブ情報が生成されるごとに、情報をプローブ情報センタ2へ送信するように構成されているが、プローブ情報の送信タイミングはこれに限定されるものではない。
例えば、所定の時間(例えば3分)おきに定期的にヒヤリ・ハット記憶メモリ155内の情報を読み出し、プローブ情報センタ2へ送信するようにしてもよい。
この場合、次の送信処理が実行されるまでの間に、ECU10は、上述したステップ11からステップ17にかけての一連のヒヤリ・ハット地域に関する情報の取得処理を繰り返し実行し、取得した情報をヒヤリ・ハット記憶メモリ155に蓄積しておく。
【0052】
上述したように、それぞれのプローブカー1(運転支援装置)から送信されるプローブ情報は、プローブ情報センタ2に集められる。
プローブ情報センタ2は、プローブカー1から集められたプローブ情報を集計・解析を行い、プローブカー1(運転支援装置)においてヒヤリ・ハット地域と判定された頻度などに基づいて、危険地域マップデータを生成する。
【0053】
なお、プローブ情報センタで生成される危険地域マップデータの内容は、上述した危険地域マップデータ159に格納される情報(図5)と同様であるため、詳細説明は省略する。
プローブ情報センタ2は、プローブカー1(運転支援装置)からの要求に基づいて、該当するエリアや時間帯に対応する危険地域マップをプローブカー1(運転支援装置)へ提供する機能を有する。
【0054】
次に、危険地域マップを利用したプローブカー1(運転支援装置)における運転支援処理について説明する。
図9は、危険地域マップを利用した運転支援処理の動作を表したフローチャートである。
なお、この図9に示す運転支援処理と、前述した図6に示すヒヤリ・ハット地域取得処理とはそれぞれ独立した別ルーチンで実行される。
ECU10は、現在走行中の車両の位置情報を現在位置検出装置11によって検出し、検出された位置の周辺(例えば、半径5km)における現在の時間帯に対応した危険地域マップの提供を、無線ネットワーク3を介してプローブ情報センタ2へ要求する(ステップ21)。
【0055】
プローブ情報センタ2は、プローブカー1(運転支援装置)からの要求内容に基づいて、該当するエリアの危険地域マップを記憶装置から読み出し、無線ネットワーク3を介してプローブカー1(運転支援装置)へ送信する。
ECU10は、プローブ情報センタ2から送信(提供)された危険地域マップを、受信し、記憶装置15の危険地域マップデータ159に格納する(ステップ22)。
【0056】
次に、ECU10は、危険地域マップデータ159の情報に基づいて、自車位置、自車の進行方向から、走行中の走行路の前方に危険地域が存在するか否かを判断する(ステップ23)。
前方に危険地域が存在しない場合(ステップ23;N)、ECU10は、ステップ23における前方に危険地域が存在するか否かを判断を継続する。
前方に危険地域が存在する場合(ステップ23;Y)、ECU10は、危険地域マップに示されている情報に基づいて、該当危険地域の危険種類が定常的な危険であるか否かを判断する(ステップ24)。
詳しくは、危険地域マップに危険地域種別情報として示されている、定常的な危険または突発的な危険のフラグ情報を参照することにより、該当危険地域の危険種類が定常的な危険であるか否かを判断する
【0057】
定常的な危険である場合(ステップ24;Y)、ECU10は、危険地域が前方に存在することを運転者に通知する情報を表示装置17に表示する(ステップ25)。
ここでは、例えば、表示装置17に現在走行中の走行路周辺の地図と共に、該当する危険地域(危険ポイント)を地図上の他の地域と識別可能な色でマーキング表示する。
この危険地域の通知表示では、危険地域の種別・状況の違いにより、異なるマーキング表示の色を用いて表示させるようにしてもよい。
また、危険地域の種別・状況を直接テキストデータで示すようにしてもよい。
【0058】
一方、定常的な危険でない場合(ステップ24;N)、即ち、該当危険地域の危険種類が突発的な危険である場合、ECU10は、運転支援の必要性と、支援の内容を判定する(ステップ26)。
図10は、運転支援の必要性と支援内容についての判定項目とその条件について表したものである。
図10に示されるように、本実施の形態では、危険地域マップに示されている、ヒヤリ・ハット数及び危険地域マップ更新時刻の情報に基づいて運転支援の必要性と支援内容が判定される。
ECU10は、この図10に示した判定項目の各々について、どの条件を満たしているか判断し、運転支援の有無、及び運転支援内容に対応した危険度について決定する。
【0059】
図10に基づく運転支援判定(ステップ26)において、運転操作支援の必要性なしと判定した場合、ステップ31に移行する。
一方、図10に基づく運転支援判定(ステップ26)において、危険度小と判断した場合、ECU10は危険地域が前方に存在することを運転者に通知する情報を表示装置17に表示する(ステップ27)。
上述したステップ25(定常的な危険の情報表示)と同様の表示処理を行う。
【0060】
図10に基づく運転支援判定(ステップ26)において、危険度小と判断した場合、ECU10は危険地域が前方に存在することを運転者に通知する情報を表示装置17に表示し、さらに所定の警告処理を行う(ステップ28)。
ここでは、警告処理として、例えば、音声出力装置18を用いて、音声により危険度の高い危険地域が前方に存在することを運転者に通知したり、表示装置17の画面上に警告を表示させたりなどの処理を実行する。
詳しくは、例えば、「危険地域を走行中です。前方と運転操作に充分注意して走行ください。」との警告を音声や画像(テキスト表示)により行う。
【0061】
以上の、運転支援をしない場合、及び情報表示、警告を行うと、ECU10は、車両が危険地域を脱出した否か、即ち、車両が危険地域を通過したか否かを、現在位置検出装置11で検出される現在位置と地図データベース158の道路データとのマップマッチングにより判断する(ステップ31)。
危険地域を走行中であれば、ECU10は、ステップ24に戻り、運転支援の判定と運転支援についての処理を継続する。
一方、危険地域を脱出していればECU10は、処理をリターンする。
【0062】
本実施の形態によれば、運転者の生体情報の測定(検出)値、例えば、心拍数や皮膚インピーダンスの変化に基づいて、運転者の精神状態(緊張状態)を検出することができる。
さらに、検出された運転者の精神状態(緊張状態)と、車両情報(運転行動)や環境情報の検出結果とに基づいて、信憑性の高いヒヤリ・ハット地域(危険地域)を特定することができる。
【0063】
本実施の形態によれば、信憑性の高いヒヤリ・ハット地域(危険地域)に関する位置情報などに基づいて、精度の高い危険地域マップを生成することができる。
また、本実施の形態によれば、プローブ情報センタ2において生成された精度の高い危険地域マップに基づいて、注意喚起、警告、情報表示を行うことにより、より的確な安全運転支援を行うことができる。
【0064】
また、上述したプローブ情報センタ2において生成される危険地域マップ情報を、目的地までの経路探索を行うナビゲーションシステムに用いることも可能である。
なお、ナビゲーションシステムにおける経路探索処理は、運転者の運転支援行為として機能する。
詳しくは、目的地までの経路探索を行う場合、出発地から目的地までの位置情報をプローブ情報センタ2へ送り、検索地域に該当する範囲の危険地域マップ情報を要求する。
プローブ情報センタ2から危険地域マップ情報を取得し、経路探索用のコスト計算の際に、取得した危険地域マップ情報を用いて、危険地域が存在する区間についてのコストを増加して計算を行う。
【0065】
そして、危険地域が探索経路に含まれにくくなるように計算用のコストを変更させる。
例えば、危険地域の危険の度合い応じて、計算用のコストを増加させ(例えば、コストを2倍)、500mの区間であっても、1kmの区間として計算することで、選択されにくくする。
このように、危険地域マップ情報に基づく経路探索を行うことにより、危険地域を考慮した快適な運転の支援を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本実施形態における運転支援システムの構成を表したものである。
【図2】本実施形態におけるプローブカーに搭載された運転支援装置の構成を表したものである。
【図3】ブレーキ踏力センサの検出結果の例を示した図である。
【図4】ヒヤリ・ハット記憶メモリに格納される情報の例を示した図である。
【図5】危険地域マップデータに格納される情報の例を示した図である。
【図6】ヒヤリ・ハット地域の取得処理の動作を表したフローチャートである。
【図7】生体情報の変化の判定例を示した図である。
【図8】ヒヤリ・ハット地域か否かの判定項目とその条件を例示したものである。
【図9】危険地域マップを利用した運転支援処理の動作を表したフローチャートである。
【図10】運転支援の必要性と支援内容についての判定項目とその条件について表したものである。
【符号の説明】
【0067】
1 プローブカー
2 プローブ情報センタ
3 無線ネットワーク
10 ECU
11 現在位置検出装置
12 生体情報取得装置
13 環境情報取得装置
14 車両情報取得装置
15 記憶装置
16 画像入力装置
17 表示装置
18 音声出力装置
19 車両制御装置
20 通信装置
21 入力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
運転者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記生体情報取得手段により取得した生体情報を使用して危険地点か否かを判定する危険地点判定手段と、
前記危険地点と判定した地点の位置情報を情報センタに送信する送信手段と、
を具備したことを特徴とする情報提供車両。
【請求項2】
前記危険地点判定手段は、前記生体情報が所定値以上変化したことに基づいて危険地点の判定を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供車両。
【請求項3】
運転者の生体情報に基づいて判定した危険地点の位置情報に基づいて作成した危険地域情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶した危険地域情報に基づいて運転支援を行う運転支援手段と、
を具備したことを特徴とする運転支援装置。
【請求項4】
前記危険地域情報は、情報提供車両により該情報提供車両の運転者の生体情報に基づいて判定し、送信された危険地点の位置情報に基づいて情報センタで作成され、
前記記憶手段は、前記情報センタで作成された危険情報を前記情報センタから受信する、
ことを特徴とする請求項3に記載の運転支援装置。
【請求項5】
目的地を入力する目的地入力手段と、
前記目的地までの走行経路を探索する経路探索手段を備え、
前記運転支援手段は、前記経路探索手段で使用する道路情報に対し、前記危険地域に対応するコストを増加させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の運転支援装置。
【請求項6】
前記取得した危険地域情報から、車両の走行方向前方に危険地域が存在するか否かを判断する危険地域判断手段と、
前記危険地域が存在すると判断した場合に、該危険地域の存在を告知する告知手段と、
を具備したことを特徴とする請求項3に記載の運転支援装置。
【請求項7】
前記危険地域情報は、情報提供車両から危険地点を受信した頻度情報を各危険地域毎に有し、
前記運転支援手段は、前記危険地域の頻度情報に基づい危険度を判断し、該危険度に応じた運転支援を行う、
ことを特徴とする請求項3に記載の運転支援装置。
【請求項8】
前記危険地域情報は、一時的に認定された危険地域に対する該認定時刻を有し、
前記運転支援手段は、前記認定時刻からの経過時間に応じた運転支援を行う、
ことを特徴とする請求項3に記載の運転支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−15561(P2008−15561A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−182733(P2006−182733)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【出願人】(591261509)株式会社エクォス・リサーチ (1,360)
【Fターム(参考)】