説明

情報書込装置

【課題】用紙に保持された無線集積回路素子に対する衝撃を少なくして用紙を搬送することができる情報書込装置を提供する。
【解決手段】情報書込装置10は、無線集積回路素子30が保持された用紙24を搬送するベルト装置32と、このベルト装置32により搬送された用紙24の無線集積回路素子30と信号を送受信するための送受信部材66とを有し、ベルト装置32は、非金属からなる第1のベルト36と、この第1のベルトに対向して配置され、非金属からなる第2のベルト38とを有し、第1のベルト36と第2のベルト38とに用紙24を挟んで搬送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報書込装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な分野において無線集積回路素子、例えばRFID(Radio Frequency Identification)タグが使用されるようになっている。
【0003】
特許文献1は、印刷ラベルサイズ等の印刷条件、或いはRFIDタグに書き込む情報量等の書き込み条件を基に用紙の最適搬送速度を選択的に決定し、且つ間欠的ではなく連続的な動作を維持できるようにするRFID印刷機能付き印刷装置を開示する。
【0004】
【特許文献1】特開2003−140548号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、無線集積回路素子への情報の書き込みを阻害することなく、かつ、用紙に保持された無線集積回路素子に対する衝撃を少なくして用紙を搬送することができる情報書込装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る本発明は、無線集積回路素子が保持された用紙を搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送された用紙の無線集積回路素子と信号を送受信するための送受信手段とを有し、前記搬送手段は、非金属からなる第1のベルトと、この第1のベルトに対向して配置され、非金属からなる第2のベルトとを有し、前記第1のベルトと前記第2のベルトとに前記用紙を挟んで搬送することを特徴とする情報書込装置である。
【0007】
請求項2に係る本発明は、前記送受信手段は、前記第1のベルト及び前記第2のベルトの少なくとも一方に囲まれた空間内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の情報書込装置である。
【0008】
請求項3に係る本発明は、前記搬送手段の搬送速度を制御する搬送速度制御手段をさらに有し、前記搬送速度制御手段は、前記送受信手段に対向する領域においては前記用紙を一旦停止させるように制御する、又は他の領域よりも低速で通過させるように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の情報書込装置である。
【0009】
請求項4に係る本発明は、前記第1のベルト及び前記第2のベルトの幅は、前記搬送手段が搬送する用紙の搬送方向と直交する方向の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の情報書込装置である。
【0010】
請求項5に係る本発明は、前記搬送手段は、前記第1のベルトを支持する第1の支持ロール群と、前記第2のベルトを支持する第2の支持ロール群とを有し、前記第1の支持ロール群は、前記用紙の受入れ側に配置された第1の受入れ側支持ロールと、前記用紙の排出側に配置された第1の排出側支持ロールとを少なくも有し、前記第2の支持ロール群は、前記用紙の受入れ側に配置された第2の受入れ側支持ロールと、前記用紙の排出側に配置された第2の排出側支持ロールとを少なくも有し、前記第1の受入れ側支持ロールの軸と前記第2の受入れ側支持ロールの軸とは、用紙搬送方向での位置がずれていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の情報書込装置である。
【0011】
請求項6に係る本発明は、前記第1のベルトは前記第2のベルトに対して重力方向上側に配置され、前記第1の受入れ側支持ロールの軸は、前記第2の受入れ側支持ロールの軸よりも用紙搬送方向下流側に配置されていることを特徴とする請求項5記載の情報書込装置である。
【0012】
請求項7に係る本発明は、前記第1の受入れ側支持ロールと前記第2の受入れ側支持ロールとのいずれか一方が他方に対して重力方向で重さなるように配置されることにより前記第1のベルトと前記第2のベルトとが押圧されていることを特徴とする請求項5又は6記載の情報書込装置である。
【0013】
請求項8に係る本発明は、前記第1の受入れ側支持ロールと前記第2の受入れ側支持ロールとのいずれか一方による押圧力を調整する押圧力調整手段をさらに有することを特徴とする請求項7記載の情報書込装置である。
【0014】
請求項9に係る本発明は、前記押圧力調整手段は、前記第1の受入れ側支持ロールと前記第2の受入れ側支持ロールとの位置を調整することを特徴とする請求項8記載の情報書込装置である。
【0015】
請求項10に係る本発明は、前記搬送手段は、前記第1のベルトを支持する第1の支持ロール群と、前記第2のベルトを支持する第2の支持ロール群とを有し、前記第1の支持ロール群は、前記用紙の受入れ側に配置された第1の受入れ側支持ロールと、前記用紙の排出側に配置された第1の排出側支持ロールとを少なくも有し、前記第2の支持ロール群は、前記用紙の受入れ側に配置された第2の受入れ側支持ロールと、前記用紙の排出側に配置された第2の排出側支持ロールとを少なくも有し、前記第1の排出側支持ロールの軸と前記第2の排出側支持ロールの軸とは、用紙搬送方向で位置がずれていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の情報書込装置である。
【0016】
請求項11に係る本発明は、前記第1のベルトは前記第2のベルトに対して重力方向上側に配置され、前記第1の排出側支持ロールの軸は、前記第2の排出側支持ロールの軸よりも用紙搬送方向上流側に配置されていることを特徴とする請求項10記載の情報書込装置である。
【0017】
請求項12に係る本発明は、前記第1の排出側支持ロールと前記第2の排出側支持重力方向で重さなるように配置されることにより前記第1のベルトと前記第2のベルトとが押圧されていることを特徴とする請求項10又は11記載の情報書込装置である。
【0018】
請求項13に係る本発明は、前記第1の排出側支持ロールと前記第2の排出側支持ロールとのいずれか一方による押圧力を調整する押圧力調整手段をさらに有することを特徴とする請求項12記載の情報書込装置である。
【0019】
請求項14に係る本発明は、前記押圧力調整手段は、前記第1の受入れ側支持ロールと前記第2の受入れ側支持ロールとの位置を調整することを特徴とする請求項13記載の情報書込装置である。
【0020】
請求項15に係る本発明は、前記搬送手段は、前記第1のベルトと前記第2のベルトとの間で押圧力を発生させる押圧力発生手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至14いずれか記載の情報書込装置である。
【0021】
請求項16に係る本発明は、前記第1のベルトは前記第2のベルトに対して重力方向上側に配置され、前記押圧力発生手段は重りから構成され、前記第1のベルトを前記第2のベルトに重力をもって押圧させることを特徴とする請求項15記載の情報書込装置である。
【0022】
請求項17に係る本発明は、前記第1のベルトは前記第2のベルトに対して重力方向上側に配置され、前記送受信手段は、前記第2のベルトで囲まれた空間内は配置され、前記第1のベルトの幅は、前記第2のベルトの幅よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の情報書込装置である。
【0023】
請求項18に係る本発明は、前記搬送手段から排出される用紙の搬送方向と直交する方向の両側が、前記送受信手段側と反対側に反ることを防止する反り防止部がさらに設けられていることを特徴とする請求項1乃至17いずれか記載の情報書込装置である。
【0024】
請求項19に係る本発明は、前記反り防止部は、前記第1のベルトを支持する第1の排出側支持ロールの軸に設けられた補助ロールから構成されていることを特徴とする請求項18記載の情報書込装置である。
【0025】
請求項20に係る本発明は、前記第1のベルト及び前記第2のベルトの少なくとも一方を帯電させる帯電手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至19いずれか記載の情報書込装置である。
【0026】
請求項21に係る本発明は、前記第1のベルトと前記第2のベルトとが対向する部分の長さを調整する長さ調整手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至20いずれか記載の情報書込装置である。
【0027】
請求項22に係る本発明は、前記第1のベルトと前記第2のベルトのベルト面がねじれていることを特徴とする請求項1乃至21いずれか記載の情報書込装置である。
【発明の効果】
【0028】
請求項1に係る本発明によれば、無線集積回路素子への情報の書き込みを阻害することを防ぎつつ、用紙に保持された無線集積回路素子に対する衝撃を少なくして用紙を搬送することができる。つまり、送受信手段に対向する用紙の搬送経路に金属がある場合には、無線集積回路素子への情報の書き込みを阻害する可能性があるが、非金属からなる第1のベルトと第2のベルトに用紙を挟んで搬送することにより無線集積回路素子への情報の書き込みを阻害することがない。また、ベルトで用紙を挟んで搬送することにより、ロールで用紙を挟んで搬送するものに比べて、無線集積回路素子に対する衝撃を少なくすることができる。
【0029】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加えて、搬送された用紙の無線集積回路素子と送受信手段との距離を少なくし、無線集積回路素子との送受信を確実に行うことができる。
【0030】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1又は2に係る本発明の効果に加えて、搬送された用紙の無線集積回路素子と送受信手段との送受信時間を長く保つことができ、無線集積回路素子との送受信を確実に行うことができる。
【0031】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1乃至3いずれかに係る本発明の効果に加えて、搬送された用紙の無線集積回路素子と送受信手段との間にベルトがない空間を確保することで、無線集積回路素子への情報の書き込みを阻害することをより防ぐことができ、無線集積回路素子との送受信を確実に行うことができる。つまり、ベルトが無線集積回路素子と送受信手段の間にある場合、ベルトがない場合、言換えれば、空間がある場合に比べて、無線集積回路阻止への情報の書き込みを阻害することになるが、ベルトの幅を用紙の搬送方向と直交する方向の幅よりも小さくすることで、無線集積回路素子と送受信手段との間にベルトがない空間を確保することができる。
【0032】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1乃至4いずれかに係る本発明の効果に加えて、用紙受入れ時の無線集積回路素子に対する衝撃を少なくして用紙を搬送する。
【0033】
請求項6に係る本発明によれば、請求項5に係る本発明の効果に加えて、斜め上方から供給される用紙を確実に受け入れることができる。
【0034】
請求項7に係る本発明によれば、請求項5又は6に係る本発明の効果に加えて、受入れ側支持ロールとベルトとの間で用紙を押圧するための押圧力を得ることができる。
【0035】
請求項8に係る本発明によれば、請求項7に係る本発明の効果に加えて、受け入れた用紙に対する押圧力を調整することができる。
【0036】
請求項9に係る本発明によれば、請求項8に係る本発明の効果に加えて、受け入れた用紙に対する押圧力の調整を簡単に行うことができる。
【0037】
請求項10に係る本発明によれば、請求項1乃至4に係る本発明の効果に加えて、用紙排出時の無線集積回路素子に対する衝撃を少なくして用紙を搬送する。
【0038】
請求項11に係る本発明によれば、請求項10に係る本発明の効果に加えて、斜め上方へ向けて用紙を確実に排出することができる。
【0039】
請求項12に係る本発明によれば、請求項5又は6に係る本発明の効果に加えて、排出側支持ロールとベルトとの間で用紙を押圧するための押圧力を得ることができる。
【0040】
請求項13に係る本発明によれば、請求項7に係る本発明の効果に加えて、排出する用紙に対する押圧力を調整することができる。
【0041】
請求項14に係る本発明によれば、請求項13に係る本発明の効果に加えて、排出する用紙に対する押圧力の調整を簡単に行うことができる。
【0042】
請求項15に係る本発明によれば、請求項1乃至14に係る本発明の効果に加えて、ロール間でベルト同士による用紙を挟む力を向上させることができる。
【0043】
請求項16に係る本発明によれば、請求項18に係る本発明の効果に加えて、ベルト間の押圧力を簡単な手段で発生させることができる。
【0044】
請求項17に係る本発明によれば、請求項1乃至16に係る本発明の効果に加えて、搬送される用紙の両側が送受信部材に当って用紙が詰まるのを防止することができる。
【0045】
請求項18に係る本発明によれば、請求項1乃至17に係る本発明の効果に加えて、用紙が反るのを防止し、排出側で用紙が詰まるのを防止することができる。
【0046】
請求項19に係る本発明によれば、請求項18に係る本発明の効果に加えて、用紙反り防止部の構成を簡単にすることができる。
【0047】
請求項20に係る本発明によれば、請求項1乃至19に係る本発明の効果に加えて、ベルト間に用紙を確実に保持することができる。
【0048】
請求項21に係る本発明によれば、請求項1乃至20に係る本発明の効果に加えて、搬送方向のサイズが異なる用紙に対する押圧力を調整することができる。
【0049】
請求項22に係る本発明によれば、用紙搬送中に用紙と送受信手段とが平行になった場合に送受信を行うことが可能となることにより、無線集積回路素子との送受信を確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の情報書込装置10を示す側面図であり、図2は情報書込装置10及び情報を書き込むための用紙24を示す平面図である。
【0051】
情報書込装置10は、筐体12を有し、この筐体12の一方の側面には用紙供給部14が設けられ、他方の側面には用紙排出部16が設けられている。また、筐体12内には後述する情報書込装置本体18が配置されている。用紙供給部14上には後述する用紙24が多数載置され、この用紙供給部14上の用紙が一枚ずつさばかれて供給ロール20の駆動により情報書込装置本体18へ供給される。情報書込装置本体18で情報が書き込まれた用紙24は排出ロール22により用紙排出部16へ排出される。用紙排出部16は例えば2段の排出台16a,16b有し、用紙24が選択的に排出台16a,16bに排出される。
【0052】
用紙24は、例えばA4サイズのラベル用紙であり、用紙本体26に対して剥ぎ取り可能なラベル28が長手方向に4枚、短手方向に2枚それぞれ規則正しく所定間隔を隔てて配置されている。それぞれのラベル28は、バーコード等が印刷されていると共に、例えばRFIDタグである無線集積回路素子30が設けられている。無線集積回路素子30は、電磁界や電波等を用いて近距離(数cmから数m)で無線通信を行い、情報が読み出されたり、書き込まれたりするものである。この実施形態においては、電磁誘導方式の一つである13.56MHzタイプが用いられている。用紙24は、図2に示すように、短手方向を搬送方向として情報書込装置本体18へ供給される。
【0053】
情報書込装置本体18は、ベルト装置32とリーダ/ライタユニット34とを有する。
ベルト装置32は、重力方向の上下に第1のベルト36と第2のベルト38とが対向し、該第1のベルト36と第2のベルト38とは用紙の搬送方向に回転し、該ベルト36,38間に用紙を挟んで搬送する。この実施形態においては、第1のベルト36と第2のベルト38はそれぞれ1つのベルト材で構成されており、用紙24の略中央を挟むように用紙24の幅よりも小さい幅を有している。例えばA4の用紙24の幅が297mmであるのに対し、ベルト36,38の幅は50mmとなっており、該幅50mmの部分を除いた部分は直接用紙24がリーダ/ライタユニット34に対向するようになっている。この実施形態においては、A4横の用紙を搬送するようにしているが、最小幅50mmの幅を有する用紙まで搬送可能である。
また、第1のベルト36及び第2のベルト38は、非金属、例えば樹脂から構成されている。該ベルト36,38に用いることができる樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセタール、ポリエステル、ポレアセタール、耐熱ナイロン等がある。
【0054】
第1のベルト36は第1の支持ロール群40に支持されている。第1の支持ロール群40は、用紙の受入れ側に配置された第1の受入れ側支持ロール42と、用紙の排出側に配置された第1の排出側支持ロール44とを有する。また、第2のベルト38は、第2の支持ロール群46に支持されている。第2の支持ロール群46は、用紙の受入れ側に配置された第2の受入れ側支持ロール48と、用紙の排出側に配置された第2の排出側支持ロール50と、第2の受入れ側支持ロール48及び第2の排出側支持ロール50の下方に配置された支持ロール52,54と、第2の排出側支持ロール48と支持ロール54との間に配置された支持ロール56とに支持されている。これらの支持ロール42、44、48、50、52、54、56は、それぞれ軸58に固定され、該軸58がベルト装置32の両側に配置されたフレーム60a,60bに回転自在に支持され、該軸58を中心として回転する。第1の受入れ側支持ロール42及び第2の受入れ側支持ロール48の軸58,58は、一方のフレーム60aからさらに外側へ延び、ギア列62を介して駆動源である搬送モータ64に連結されている。この搬送モータ64の駆動によりギア列62及び軸58,58を介して第1の受入れ側支持ロール42及び第2の受入れ側支持ロール48が互いに逆方向に回転し、ベルト36,38を用紙の搬送方向に回転させ、ベルト36,38間に用紙を挟んで搬送する。
【0055】
リーダ/ライタユニット34は、第2のベルト38に囲まれた空間内に配置されている。このリーダ/ライタユニット34の上面には、用紙24の無線集積回路素子30と信号を送受信するための送受信部材であるアンテナ66が配置されている。アンテナ66は、用紙24のレベル28に対応して設けられ、用紙搬送方向とは直交する方向に4つ、搬送方向に2つそれぞれ規則正しく所定間隔を隔てて配置されている。
尚、リーダ/ライタユニット34は、リーダの機能のみを有するリーダ、又はライタの機能のみを有するライタとしてもよい。
【0056】
図3は情報書込装置10を制御するための制御装置68を示すブロック図である。制御装置68は、CPU70、メモリ72、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置74、ネットワークを介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行うネットワークインタフェース76、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置78、リーダ/ライタユニット34及び搬送モータ64が制御バス80を介して互いに接続されている。
【0057】
図4は上記制御装置68により制御する制御動作の一例を示すフローチャートである。
まずステップS10において、用紙供給部14から供給された用紙24を情報書込装置本体18に受け入れる。次のステップS12においては、用紙24のラベル28がリーダ/ライタユニット34のアンテナ66に対向する位置に搬送されるのを検出し、搬送モータ64の駆動を停止し、用紙24を該位置に停止させる。次のステップS14においては、リーダ/ライタユニット34を制御して用紙24の無線集積回路素子30から例えばID等を読み込み、該IDに対応して記憶装置74に記憶されている書込み情報を読み出し、この読み出した情報をアンテナ66を介して無線集積回路素子30に送信し、無線集積回路素子30に情報を書き込む。全ての無線集積回路素子30に情報が書き込まれると、次のステップS16に進み、情報が書き込まれた用紙24を用紙排出部16へ排出する。これらのステップを必要とされる全ての枚数の用紙24に情報を書き込むまで繰り返す。
なお、上記ステップS12においては、用紙24の情報書込み時には用紙24の搬送を停止するようにしたが、これに限定されるものではなく、他の実施形態として、用紙24の情報書込み時には用紙24の搬送を他の搬送時よりも低速とし、用紙24の無線集積回路素子30への情報の書込み時間を確保するようにしてもよい。
【0058】
さらに上記実施形態について説明する。
図5は、第1の受入れ側支持ロール42と第2の受入れ側支持ロール48との関係を示す側面図である。第1の受入れ側支持ロール42の軸58と第2の受入れ側支持ロール48の軸58とは、用紙24の搬送方向において位置がずれており、第1の受入れ側支持ロール42は、第2の受入れ側支持ロール48よりも用紙24の搬送方向下流側に配置されている。また、水平方向で見た場合、第1の受入れ側支持ロール42の下端が第2の受入れ側支持ロール48の上端よりも下方に位置してオフセットされており、第1の受入れ側支持ロール42により第1のベルト36が第2のベルト38に押し付けられている。したがって、受入れ側支持ロールが上下で対向するような構成とは異なり、第1の受入れ側支持ロール42の押圧力による第2のベルト38の張力の分力が第1のベルト36と第2のベルト38との間に作用して用紙24を挟んで受け入れるので、斜め上方から供給される用紙24の無線集積回路素子30の破壊するおそれがない程度の力で用紙24をスムーズに挟み込むことができる。
【0059】
図6は、第1の排出側支持ロール44と第2の排出側支持ロール50との関係を示す側面図である。第1の排出側支持ロール44の軸58と第2の排出側支持ロール50の軸58とは、用紙24の搬送方向において位置がずれており、第1の排出側支持ロール44は、第2の排出側支持ロール50よりも用紙24の搬送方向上流側に配置されている。また、水平方向で見た場合、第1の排出側支持ロール44の下端が第2の排出側支持ロール50の上端よりも下方に位置してオフセットされており、第1の排出側支持ロール44により第1のベルト36が第2のベルト38に押し付けられている。したがって、排出側支持ロールが上下で対向するような構成とは異なり、第1の排出側支持ロール44の押圧力による第2のベルト38の張力の分力が第1のベルト36と第2のベルト38との間に作用して用紙24を挟んで排出するので、用紙24の無線集積回路素子30の破壊するおそれがない程度の力で用紙24をスムーズに排出することができる。この場合、用紙24は斜め上方へ向かうように付勢されるので、排出シュート等に当る紙詰まりを防止することができる。
【0060】
図7は、本発明に係る第2の実施形態を示す。
前述した第1の実施形態においては、第1の受け入れ側支持ロール42と第1の排出側支持ロール44との間では第1のベルト36と第2のベルト38との間には挟む力が作用しないので、用紙24をリーダ/ライタユニット34の位置で停止する場合、用紙24を挟む力が弱く、用紙24がリーダ/ライタユニット34に対して位置ずれするおそれがある。用紙24がリーダ/ライタユニット34に対して位置ずれすると、用紙24の無線集積回路素子30がリーダ/ライタユニット34のアンテナ66に対して位置がずれ、送受信に不具合を生じるおそれがある。そこで、この第2の実施形態においては、第1の受け入れ側支持ロール42と第1の排出側支持ロール44との間では第1のベルト36と第2のベルト38との間に、第1のベルト36を第2のベルト38に押圧する押圧力を発生する押圧力発生手段である重り82が設けられている。重り82は、支持部材84と、この支持部材84に支持された複数の押圧部86とから構成されている。押圧部86は、ロールやガラス玉から構成されている。この重り82が上下動自在に支持され、重力により押圧部86が第1のベルト36に当り、第1のベルト36と第2のベルト38とによる用紙24の挟む力が補強され、用紙24がリーダ/ライタユニット34に対して位置ずれが生じないようになっている。
【0061】
図8は、本発明に係る第3の実施形態を示す。
この第3の実施形態においては、第1のベルト36の幅(用紙搬送方向と直交する方向の幅)が第2のベルト38の幅(用紙搬送方向と直交する方向の幅)よりも小さく設定されている。これにより情報書込装置本体18に受け入れられた用紙24の両側(用紙搬送方向と直交する方向における用紙24の両側)が上方へ向くような形状を持たせることができる。リーダ/ライタユニット34の上面には、ねじや凹部が存在する場合があるが、用紙24の両側が上方へ向かせることにより用紙24がねじや凹部に当って用紙詰まりが発生するのを防止することができる。
なお、第1のベルト36を支持する第1の支持ロール群40の幅も第2のベルト38を支持する第2の支持ロール群46の幅より小さく設定されている。
【0062】
図9は、本発明に係る第4の実施形態を示す。
この第4の実施形態においては、用紙24の両側が排出側で反るのを防止する用紙反り防止部88が設けられている。用紙反り防止部88は、第2の排出側支持ロール44の軸58に固定された補助ロール90,90から構成されている。補助ロール90,90は、第2の排出側支持ロール44の両側に配置され、排出側支持ロール44と同じ径の大きさに設定される。排出される用紙24の搬送方向と直交する両側上面に接し、用紙24の両側が上方へ反るのを防止し、排出側のシュート等に用紙24の両側が当って用紙詰まりを生じるのを防止する。
【0063】
図10は、本発明に係る第5の実施形態を示す。
この第5の実施形態においては、第1のベルト36の上面に帯電手段を構成する第1の帯電部材92が、第2のベルト38の下面に同じく帯電手段を構成する第2の帯電部材94がそれぞれ設けられている。第1の帯電部材92と第2の帯電部材94とは、例えばブラシ等から構成され、第1のベルト36と第2のベルト38との表面に接触している。例えば用紙の搬送を開始する前に第1のベルト36と第2のベルト38とは所定回数回転され、第1のベルト36と第2のベルト38とが帯電される。これにより第1のベルト36と第2のベルト38に挟まれて搬送される用紙は帯電による密着力によっても位置固定される。
【0064】
用紙の排出側にあっては、第1のベルト36に第1の剥離部材96が、第2のベルト38に第2の剥離部材98がそれぞれ当るように設けられている。第1の剥離部材96と第2の剥離部材98とにより第1のベルト36及び第2のベルト38に吸着した用紙を剥離し、用紙詰まりを生じるのを防止する。
【0065】
なお、この第5の実施形態においては、第1のベルト36と第2のベルト38の両方に帯電部材を設けたが、他の実施形態としていずれか一方にのみ設けてもよい。
【0066】
図11は、本発明に係る第6の実施形態を示す。
この第6の実施形態においては、第1の受入れ側支持ロール42及び第1の排出側支持ロール44による第2のベルト38への押圧力を調整する押圧力調整手段を構成する第1のアクチュエータ100が設けられている。即ち、第1の受入れ側支持ロール42と第1の排出側支持ロール44とは、第1の連結機構102を介してアクチュエータ100に連結され、アクチュエータ100の駆動により鉛直方向に移動するようになっている。第1の受入れ側支持ロール42と第1の排出側支持ロール44とが鉛直方向に移動すると、第1の受入れ側支持ロール42と第1の排出側支持ロール44とによる第2のベルト38への押圧力が調整される。第1のアクチュエータ100は、例えば搬送される用紙の厚さに応じて駆動され、搬送される用紙の厚さが薄い場合には、図11(b)に示すように、第1の受入れ側支持ロール42及び第1の排出側支持ロール44を下方に移動させ、上記押圧力を高くして、用紙の搬送力を確保すると共に、用紙の停止精度を維持する。
【0067】
なお、上記第6の実施形態においては、第1の受入れ側支持ロール42及び第1の排出側支持ロール44の双方を移動するようにしたが、これに限定されるものではなく、いずれか一方のみを移動させるようにしてもよい。
【0068】
図12は、本発明に係る第7の実施形態を示す。
この第7の実施形態においては、第1のロール対40は、第1の受入れ側支持ロール42及び第1の排出側支持ロール44の他に中間支持ロール104を有し、第1のベルト36が3つの支持ロールで支持されるようになっている。第1の受入れ側支持ロール42は、第2の連結機構106を介して第2のアクチュエータ108に連結され、中間支持ロール104は、第3の連結機構110を介して第3のアクチュエータ112に連結されている。第2のアクチュエータ108と第3のアクチュエータ112とは、例えば搬送される用紙の搬送方向長さに応じて駆動され、搬送される用紙の搬送方向長さが短い場合は、図12(b)に示すように、第1の受入れ側支持ロール42を用紙搬送方向下流側へ移動させ、中間支持ロール104を上方に移動させ、第1のベルト36の周長を一定に保ちながら、第1のベルト36が第2のベルト38と対向する部分の長さが短くなるように調整する。搬送される用紙の搬送方向長さが変わっても第1のベルト36が第2のベルト38と対向する部分の長さを調整することにより、第1のベルト36と第2のベルト38とによる用紙を挟む力を一定以上とし、用紙の搬送力を確保すると共に、用紙の停止精度を維持する。
【0069】
図13は、本発明に係る第8の実施形態を示す。
この第8の実施形態においては、第1のベルト36を複数のベルト36a,36bに、第2のベルト38を複数のベルト38a,38b,38cに分けている。この場合においても、それぞれのベルトを支持する支持ロールは用紙搬送方向での位置がずれて配置されている。この第8の実施形態は、用紙搬送方向の用紙の長さが長い場合、用紙搬送力が不足する場合あるいは用紙停止精度が不足する場合等に適用することができる。
【0070】
図14は、本発明に係る第9の実施形態を示す。
この第9の実施形態においては、第1のベルト36及び第2のベルト38を支持する支持ロール42,44(48,50)にテーパ状の角度が付けれ、第1のベルト36及び第2のベルト38が用紙の搬送方向でねじれ、用紙の幅方向の角度が変化するように構成されている。例えば平行度が要求される13.56MHzタイプに用いると有効である。
【0071】
即ち、図15に示すように、アンテナ66が大きく、用紙24の受入れから排出までの間で無線集積回路素子30に情報を読み書きする場合、用紙24が第1のベルト36と第2のベルト38とに挟まれて搬送されている間に用紙24のアンテナ66に対する平行度が変化するので、用紙24がアンテナ66に対して最も平行に近くなった位置で無線集積回路素子30に情報を読み書きすることができる。用紙24がアンテナ66に対して最も平行になる位置は、アンテナ66が受ける無線集積回路素子30からの信号が最も大きくなった位置として検出することができる。
【0072】
なお、この第9の実施形態においては、用紙24を停止させることなくして無線集積回路素子30に情報を書き込むことができる。
【0073】
図16は、本発明に係る第10の実施形態を示す。
前述した第9の実施形態においては、支持ロール42,44(48,50)の形状をテーパ状に形成することにより第1のベルト36及び第2のベルト38にねじりが生じるように構成したが、この第10の実施形態においては、支持ロール42,44(48,50)の軸の角度をずらして第1のベルト36及び第2のベルト38にねじりが生じるようにしてある。支持ロール42,44(48,50)の軸の角度は、一定であってもよいが、用紙24とアンテナ66との角度が所定位置で平行となるように調整できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の情報書込装置を示す側面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施形態における用紙と情報書込装置本体とを示す平面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施形態における制御装置を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る第1の実施形態における制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る第1の実施形態に用いた第1の受入れ側支持ロールと第2の受入れ側支持ロールとの関係を示す側面図である。
【図6】本発明に係る第1の実施形態に用いた第1の排出側支持ロールと第2の排出側支持ロールとの関係を示す側面図である
【図7】本発明に係る第2の実施形態における情報処理装置本体を示す側面図である。
【図8】本発明に係る第3の実施形態における第1のベルトと第2のベルトとを示す正面図である。
【図9】本発明に係る第4の実施形態を示し、(a)は情報処理装置本体の平面図、(b)は情報処理装置本体の背面図である。
【図10】本発明に係る第5の実施形態における情報処理装置本体を示す側面図である。
【図11】本発明に係る第6の実施形態におけるベルト装置を示す側面図であり、(a)は第1の受入れ側支持ロールと第1の排出側支持ロールが上方の位置にある状態、(b)は第1の受入れ側支持ロールと第1の排出側支持ロールが下方の位置にある状態をそれぞれ示す。
【図12】本発明に係る第7の実施形態におけるベルト装置を示す側面図であり、(a)は第1のベルトが第2のベルトと対向する長さが長い状態、(b)は第1のベルトが第2のベルトと対向する長さが短い状態をそれぞれ示す。
【図13】本発明に係る第8の実施形態におけるベルト装置を示す側面図である。
【図14】本発明に係る第8の実施形態におけるベルト装置を示す平面図である。
【図15】本発明に係る第8の実施形態における情報書込装置本体を示す平面図であり、(a)は用紙を受け入れる前の状態、(b)は用紙搬送中の状態をそれぞれ示す。
【図16】本発明に係る第9の実施形態におけるベルト装置を示し、(a)は正面図、(b)は斜視図である。
【符号の説明】
【0075】
10 情報書込装置
18 情報書込装置本体
24 用紙
28 ラベル
30 無線集積回路素子
32 ベルト装置
34 リーダ/ライタユニット
36 第1のベルト
38 第2のベルト
40 第1の支持ロール群
42 第2の支持ロール群
44 第1の受入れ側支持ロール
46 第1の排出側支持ロール
48 第2の受入れ側支持ロール
50 第2の排出側支持ロール
66 送受信部材
68 制御装置
82 重り
88 用紙反り防止部
90 補助ロール
92 第1の帯電部材
94 第2の帯電部材
100 第1のアクチュエータ
108 第2のアクチュエータ
112 第3のアクチュエータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線集積回路素子が保持された用紙を搬送する搬送手段と、
この搬送手段により搬送された用紙の無線集積回路素子と信号を送受信するための送受信手段とを有し、
前記搬送手段は、非金属からなる第1のベルトと、この第1のベルトに対向して配置され、非金属からなる第2のベルトとを有し、前記第1のベルトと前記第2のベルトとに前記用紙を挟んで搬送することを特徴とする情報書込装置。
【請求項2】
前記送受信手段は、前記第1のベルト及び前記第2のベルトの少なくとも一方に囲まれた空間内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の情報書込装置。
【請求項3】
前記搬送手段の搬送速度を制御する搬送速度制御手段をさらに有し、前記搬送速度制御手段は、前記送受信手段に対向する領域においては前記用紙を一旦停止させるように制御する、又は他の領域よりも低速で通過させるように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の情報書込装置。
【請求項4】
前記第1のベルト及び前記第2のベルトの幅は、前記搬送手段が搬送する用紙の搬送方向と直交する方向の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の情報書込装置。
【請求項5】
前記搬送手段は、前記第1のベルトを支持する第1の支持ロール群と、前記第2のベルトを支持する第2の支持ロール群とを有し、
前記第1の支持ロール群は、前記用紙の受入れ側に配置された第1の受入れ側支持ロールと、前記用紙の排出側に配置された第1の排出側支持ロールとを少なくも有し、
前記第2の支持ロール群は、前記用紙の受入れ側に配置された第2の受入れ側支持ロールと、前記用紙の排出側に配置された第2の排出側支持ロールとを少なくも有し、
前記第1の受入れ側支持ロールの軸と前記第2の受入れ側支持ロールの軸とは、用紙搬送方向での位置がずれていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の情報書込装置。
【請求項6】
前記第1のベルトは前記第2のベルトに対して重力方向上側に配置され、前記第1の受入れ側支持ロールの軸は、前記第2の受入れ側支持ロールの軸よりも用紙搬送方向下流側に配置されていることを特徴とする請求項5記載の情報書込装置。
【請求項7】
前記第1の受入れ側支持ロールと前記第2の受入れ側支持ロールとのいずれか一方が他方に対して重力方向で重さなるように配置されることにより前記第1のベルトと前記第2のベルトとが押圧されていることを特徴とする請求項5又は6記載の情報書込装置。
【請求項8】
前記第1の受入れ側支持ロールと前記第2の受入れ側支持ロールとのいずれか一方による押圧力を調整する押圧力調整手段をさらに有することを特徴とする請求項7記載の情報書込装置。
【請求項9】
前記押圧力調整手段は、前記第1の受入れ側支持ロールと前記第2の受入れ側支持ロールとの位置を調整することを特徴とする請求項8記載の情報書込装置。
【請求項10】
前記搬送手段は、前記第1のベルトを支持する第1の支持ロール群と、前記第2のベルトを支持する第2の支持ロール群とを有し、
前記第1の支持ロール群は、前記用紙の受入れ側に配置された第1の受入れ側支持ロールと、前記用紙の排出側に配置された第1の排出側支持ロールとを少なくも有し、
前記第2の支持ロール群は、前記用紙の受入れ側に配置された第2の受入れ側支持ロールと、前記用紙の排出側に配置された第2の排出側支持ロールとを少なくも有し、
前記第1の排出側支持ロールの軸と前記第2の排出側支持ロールの軸とは、用紙搬送方向で位置がずれていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の情報書込装置。
【請求項11】
前記第1のベルトは前記第2のベルトに対して重力方向上側に配置され、前記第1の排出側支持ロールの軸は、前記第2の排出側支持ロールの軸よりも用紙搬送方向上流側に配置されていることを特徴とする請求項10記載の情報書込装置。
【請求項12】
前記第1の排出側支持ロールと前記第2の排出側支持重力方向で重さなるように配置されることにより前記第1のベルトと前記第2のベルトとが押圧されていることを特徴とする請求項10又は11記載の情報書込装置。
【請求項13】
前記第1の排出側支持ロールと前記第2の排出側支持ロールとのいずれか一方による押圧力を調整する押圧力調整手段をさらに有することを特徴とする請求項12記載の情報書込装置。
【請求項14】
前記押圧力調整手段は、前記第1の受入れ側支持ロールと前記第2の受入れ側支持ロールとの位置を調整することを特徴とする請求項13記載の情報書込装置。
【請求項15】
前記搬送手段は、前記第1のベルトと前記第2のベルトとの間で押圧力を発生させる押圧力発生手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至14いずれか記載の情報書込装置。
【請求項16】
前記第1のベルトは前記第2のベルトに対して重力方向上側に配置され、前記押圧力発生手段は重りから構成され、前記第1のベルトを前記第2のベルトに重力をもって押圧させることを特徴とする請求項15記載の情報書込装置。
【請求項17】
前記第1のベルトは前記第2のベルトに対して重力方向上側に配置され、前記送受信手段は、前記第2のベルトで囲まれた空間内は配置され、前記第1のベルトの幅は、前記第2のベルトの幅よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の情報書込装置。
【請求項18】
前記搬送手段から排出される用紙の搬送方向と直交する方向の両側が、前記送受信手段側と反対側に反ることを防止する反り防止部がさらに設けられていることを特徴とする請求項1乃至17いずれか記載の情報書込装置。
【請求項19】
前記反り防止部は、前記第1のベルトを支持する第1の排出側支持ロールの軸に設けられた補助ロールから構成されていることを特徴とする請求項18記載の情報書込装置。
【請求項20】
前記第1のベルト及び前記第2のベルトの少なくとも一方を帯電させる帯電手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至19いずれか記載の情報書込装置。
【請求項21】
前記第1のベルトと前記第2のベルトとが対向する部分の長さを調整する長さ調整手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至20いずれか記載の情報書込装置。
【請求項22】
前記第1のベルトと前記第2のベルトのベルト面がねじれていることを特徴とする請求項1乃至21いずれか記載の情報書込装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−86933(P2009−86933A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−254763(P2007−254763)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】