説明

情報検索システム、情報検索装置、および携帯端末

【課題】ジャンル検索機能等のジャンル指定による施設検索処理を行う際に、より確実にユーザーの意向に沿う施設を検索することが可能な情報検索システムを提供する。
【解決手段】
携帯電話と、情報検索サーバと、通信網とを含む情報検索システムであり、携帯電話はその現在位置を取得するGPS機能と、現在時刻を取得する時計機能を備えている。携帯電話に対して、利用したい施設のジャンルを入力することにより、該当施設に関する情報を得るための指示を情報検索サーバに送信する。指示を受けた情報検索サーバは、指定された条件を満たす施設のうち、携帯電話の現在位置に最も近い施設の情報を回答として送信する。回答を受信した携帯電話は、受信した情報に含まれる利用可能時間を確認し、利用可能時間内である場合は、受信した施設情報を表示する。時間外である場合は施設検索のやり直しを要求する指示を情報検索サーバに対して送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有線通信網及び無線通信網を利用した情報検索システムに関するものであり、特に携帯端末に備えられた現在位置取得機能により取得された位置情報を利用した情報検索システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話などの携帯端末において、ユーザーの現在位置情報を取得する機能を備えたGPS(Grobal Positioning System)搭載携帯電話が広く普及している。このGPS搭載携帯電話を用いれば、例えば目的地を携帯電話に入力することにより、現在地と目的地とを最適ルートで結ぶ誘導経路を自動的に検索し、LCD(液晶表示装置)等の表示装置に表示することが可能である。
また、検索された誘導経路に従ってユーザーが移動を行う際に、誘導経路を地図上に表示し、併せてユーザーの現在位置を表示することにより、ユーザーを目的地まで案内する誘導機能を備えた携帯端末も存在する。この機能を用いれば、例えば移動中に交差点に近付いた際に、その交差点の拡大図(表示装置の所定の表示範囲内に表示される地図を、その表示要素数を減少させてデフォルメした図)を表示する等、移動中の経路に関する様々な情報(例えば施設情報等)をリアルタイムでユーザーに対して通知することが可能である。
上記の技術に関連して特許文献1においては、携帯電話の画面表示機能と音声機能とを活用して、経路案内を経済的、かつ簡明に行なう携帯型ナビゲーションシステムおよび携帯型ナビゲーション端末が開示されている。特許文献1の携帯型ナビゲーションシステムは、GPSによる現在地測定機能および図画表示機能を有する携帯型ナビゲーション端末と、予め地図情報を記憶したデータベースを有する案内ホスト装置と、携帯型ナビゲーション端末と案内ホスト装置とを接続するネットワークと、を含むように構成されている。
特許文献1の携帯型ナビゲーション端末は、GPSによる現在地情報と、入力された目的地の情報とを前記ネットワークを介して案内ホスト装置に送信する。前記案内ホスト装置は、前記GPS付携帯電話機からの現在地情報と前記データベースが記憶している地図情報とを比較参照し、前記現在地と前記目的地との間の地図情報および同区間の案内情報を作成して携帯型ナビゲーション端末に送信する。携帯型ナビゲーション端末は、受信した前記地図情報を表示手段により表示するとともに、前記案内情報を前記表示手段および又は、音声出力手段を用いて案内をする。なお、音声ガイダンスは繰返し再生が可能となっている。
【0003】
上記の特許文献1の発明によれば、携帯電話の通信料金が経済的に済む携帯電話のパケットデータ伝送を用いて案内ホスト装置とGPS付携帯電話機の間で送受信し、画面表示機能と音声機能とを活用して、GPSの位置情報により経路案内を簡明に行なうとともに、オンラインで経済的に交通情報を活用した携帯型ナビゲーションシステムを実現することが可能である。
また、上記の特許文献1に代表されるような従来のナビゲーション装置においては、目的地のジャンル(例えば遊園地、温泉等の分野)は決まっているが、それらのジャンルに該当する目的地の場所が分からない場合において、ジャンルを指定することにより目的地の候補を算出してくれるジャンル検索機能が広く知られている。また目的地の候補が複数存在する場合(例えば現在位置から一番近いガソリンスタンドを目的地としたい場合)、複数ある候補の中から現在位置に一番近い候補を自動的に算出することが可能である。
しかしながら特許文献1のナビゲーション装置に代表される従来の情報検索装置においては、ジャンルを指定することにより目的地の候補を検索することができるが、それが実際に利用可能であるか(例えば営業時間内であるか等)を確認するのはユーザーが手動で行う必要があった。もし検索された施設が利用不可能である場合、再度検索処理を行い、利用可能な施設が見つかるまで繰り返し検索処理を行わねばならず、検索作業に手間がかかるという問題があった。
【特許文献1】特開2004−138569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、GPS搭載通信端末を用いた情報検索システムにおいて、ジャンル検索機能等のジャンル指定による施設検索処理を行う際に、より確実にユーザーの意向に沿う施設を検索することが可能な情報検索システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明の家庭用の情報検索システムは、現在位置を取得する現在位置取得手段と、文字情報及び図面情報を表示する情報表示手段と、情報の入力を行う情報入力手段と、無線通信部を用いて各種情報の送受信を行う無線通信手段と、現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、を備えた携帯端末と、地図上に存在する施設の情報を記憶する施設情報記憶手段と、通信部を用いて各種情報の送受信を行う通信手段と、を備えた情報検索装置と、前記携帯端末と前記情報検索装置とを接続する通信網と、を含む情報検索システムにおいて、前記携帯端末は、前記入力手段により施設検索指示が入力された際に、前記現在位置取得手段を用いて現在位置情報を取得するとともに、前記無線通信手段を用いて前記施設検索指示及び前記現在位置情報を前記情報検索装置に対して送信し、前記情報検索装置は、前記携帯端末より前記施設検索指示を受信した際に、前記施設情報を用いて前記施設検索指示の条件を満たす施設を検索し、検索された施設の中から前記現在位置情報に最も近い施設を抽出し、抽出した前記施設の情報を前記携帯端末に対して送信し、前記携帯端末は、受信した前記施設情報に含まれる前記施設の利用可能時間と前記現在時刻取得手段により取得された現在時刻とを比較し、前記施設が現在利用不可能である場合は前記情報検索装置に対して施設再検索指示を送信し、前記情報検索装置は、前記施設再検索指示を受信した際に、前回までの施設検索処理において抽出された施設を除外して、前記施設再検索指示の条件を満たす施設を抽出し、抽出した前記施設の情報を前記携帯端末に対して送信することを特徴としている。
【0006】
この構成によると、本発明の情報検索システムは、携帯電話(通信端末)と、情報検索サーバ(情報検索装置)と、通信網とを含むように構成されている。携帯電話は、その現在位置を取得するGPS機能(現在位置取得手段)と、現在時刻を取得する時計機能(現在時刻取得手段)を備えている。また、入力部(情報入力手段)を用いて情報検索指示を入力し、その結果を表示パネル(情報表示手段)を用いて確認することができる。携帯電話にて入力された情報検索指示は、通信アンテナ(無線通信部)と通信網とにより、情報検索サーバに対して送信される。
【0007】
携帯電話は、情報検索指示の一つとして、施設検索指示を発行することが可能である。施設検索指示とは、例えば利用したい施設のジャンル(病院、或いは温泉等)を指定することにより、該当する施設に関する情報(電話番号、営業時間等)を得るための指示である。携帯電話に入力された施設検索指示は通信網を通じて情報検索サーバに送られる。この際に携帯電話は施設検索指示と併せて、GPS機能により取得された携帯電話の現在位置情報を情報検索サーバに送信する。施設検索指示と現在位置情報とを受信した情報検索サーバは、指定された条件を満たす施設のうち、携帯電話の現在位置に最も近い施設の情報を回答として送信する。
回答を受信した携帯電話は、受信した情報に含まれる利用可能時間(営業時間等)を確認する。そして現在時刻が、利用可能時間の範囲内であるかどうかを判別する。利用可能時間の範囲内である場合は、受信した施設情報を表示するが、範囲外である場合は施設情報を表示せず、施設検索のやり直しを要求する指示(施設再検索指示)を情報検索サーバに対して送信する。
【0008】
携帯電話より施設検索のやり直し要求を受けた情報検索サーバは、前回までの施設検索処理において携帯電話に送信した施設を除外した上で、携帯電話に最も近く、かつ検索指示の条件を満たす施設を検索し、再び携帯電話に対して送信する。この一連の処理を、利用可能な施設の情報を携帯電話が得られるまで繰り返して行う。なお、該当する施設の情報が得られなかった場合は、その旨を示すメッセージ等を携帯電話に対して送信する。
また本発明の家庭用情報検索システムは、現在位置を取得する現在位置取得手段と、文字情報及び図面情報を表示する情報表示手段と、情報の入力を行う情報入力手段と、無線通信部を用いて各種情報の送受信を行う無線通信手段と、現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、を備えた携帯端末と、地図上に存在する施設の情報を記憶する施設情報記憶手段と、通信部を用いて各種情報の送受信を行う通信手段と、を備えた情報検索装置と、前記携帯端末と前記情報検索装置とを接続する通信網と、を含む情報検索システムにおいて、前記携帯端末は、前記入力手段により施設検索指示が入力された際に、前記現在位置取得手段を用いて現在位置情報を取得し、かつ前記現在時刻取得手段を用いて現在時刻情報を取得するとともに、前記無線通信手段を用いて前記施設検索指示、前記現在位置情報、及び前記現在時刻情報を前記情報検索装置に対して送信し、前記情報検索装置は、前記携帯端末より前記施設検索指示を受信した際に、前記施設情報を用いて前記施設検索指示の条件を満たす施設を検索し、検索された前記施設の中から前記現在位置情報に最も近い施設の情報を抽出すると共に、抽出した前記情報に含まれる前記施設の利用可能時間と前記現在時刻情報とを比較し、前記施設が現在利用可能である場合は前記施設情報を前記携帯端末に対して送信し、逆に前記施設が現在利用不可能である場合は、これまでの処理において抽出された前記施設を除外して再度、現在利用可能な施設を検索し、前記情報検索装置は、前記情報検索装置より受信した現在利用可能な前記施設の情報を前記情報表示手段を用いて表示することを特徴とする。
【0009】
この構成によると、携帯電話は情報検索指示の一つとして、施設検索指示を発行することが可能である。携帯電話に入力された施設検索指示は通信網を通じて情報検索サーバに送られる。この際に携帯電話は施設検索指示と併せて、GPS機能により取得された携帯電話の現在位置情報と、時計機能により取得された現在時刻情報とを情報検索サーバに送信する。施設検索指示と現在位置情報と現在時刻情報とを受信した情報検索サーバは、指定された条件を満たす施設のうち、携帯電話の現在位置に最も近い施設を抽出し、その施設が現在利用可能であるか(例えば営業時間内である)かの確認を行う。
利用可能である場合は、その施設の情報を回答として送信する。利用可能ではない場合はその施設を除外して再度、携帯電話の現在位置に最も近い施設を抽出し、その施設が現在利用可能であるかかの確認を行う。この一連の処理を繰り返し行い、利用可能施設が見つかった場合はその施設の情報を、見つからなかった場合は、その旨を伝えるメッセージ等を携帯電話に対して送信する。情報検索サーバより回答を受信した携帯電話は、受信した回答の内容(施設情報、あるいはエラーメッセージ等)を、表示パネルを用いて表示する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第一の構成によると、携帯電話を用いて検索したい施設の指定を行うことにより、通信網を介して情報検索装置より、該当する施設の中から携帯電話に最も近接する施設に関する情報(電話番号、営業時間等)を取得することが可能である。また、取得した情報より、受信した施設が現在利用可能であるかを判別し、利用可能でない場合は情報検索装置に対して再度検索指示を送信し、利用できる施設が見つかるまで繰り返して検索処理を行う。
これによりユーザーは、利用したい施設のジャンルを指定するという操作のみで、現在位置から最も近く、かつ利用可能である施設の情報を容易に取得することができる。このため、どの施設が現在位置から最も近いか、またその施設が現在利用可能であるかを随時確認する必要がないため、ユーザーにとっての利便性が向上する。
【0011】
本発明の第二の構成によると、携帯電話を用いて検索したい施設の指定を、通信網を介して情報検索装置に対して行う。情報検索装置は、指定された条件を満たす施設のうち、携帯電話の現在位置に最も近い施設を抽出し、その施設が現在利用可能であるかの確認を行う。利用可能である場合は、その施設の情報を回答として送信する。利用可能ではない場合は利用可能である施設が見つかるまで、繰り返し検索処理を行う。
これによりユーザーは、利用したい施設のジャンルを指定するという操作のみで、現在位置から最も近く、かつ利用可能である施設の情報を容易に取得することができる。このため、どの施設が現在位置から最も近いか、またその施設が現在利用可能であるかを随時確認する必要がないため、ユーザーにとっての利便性が向上する。また、施設が利用可能であるかどうかの判断を携帯電話側で行う場合と比較して、検索処理のやり直しによる通信リクエストの再発行が不要であるため、結果として通信費用の削減を図ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明の第一の実施形態における情報検索システムについて、図面を参照しつつ説明する。
[実施の形態1]
〈1−1.情報検索システムの構成要素について〉
ここで、本発明の第一の実施形態における情報検索システムの構成要素について、図4のブロック図を用いながら説明する。
【0013】
図4のブロック図に示すように、本発明の情報検索システムは少なくとも、情報検索サーバLAN(Local Area Network)1、携帯電話通信網2、広域通信網3、携帯電話(携帯端末)11、情報検索サーバ(情報検索装置)31、ブロードバンドルータ41、移動通信交換機61、基地局62、およびネットワークサーバ63を含むように構成されている。
【0014】
情報検索サーバLAN1は、情報検索サーバ31およびブロードバンドルータ41などが接続されたサーバ用のネットワークである。情報検索サーバLAN1には情報検索サーバ以外にも、各種情報処理装置(例えばDNSサーバやクライアント等)を接続することが可能である。前記各装置は情報検索サーバLAN1に接続されることにより、相互に通信が可能となっている。なお、情報検索サーバLAN1を構成する装置間を接続する物理的な手段としては、例えばLANケーブルや無線LANなどがあげられる。
【0015】
情報検索サーバ31は、本発明の情報検索システムにおいて使用される各種情報(例えば地図情報や施設情報等)を記録および検索するための情報検索装置である。情報検索サーバ31は、情報検索サーバLAN1に接続されることにより、外部装置との相互通信が可能となっている。また、接続されたクライアント(例えばパソコン等)より情報検索リクエストを受け付け、リクエストに対応した処理を行い、応答(検索結果の送信等)をクライアントに対して送信することがかの可能である。また、情報検索サーバLAN1が広域通信網3に接続されている場合、情報検索サーバ31は情報検索サーバLAN1を経由して広域通信網3に接続されることも可能である。これにより、後述する携帯電話11との通信が可能となる。なお、情報検索サーバ31内部の装置構成の詳細については後述する。
【0016】
ブロードバンドルータ41は、情報検索サーバLAN1と外部ネットワークとの通信を中継する中継装置である。ブロードバンドルータ41は、後述するネットワークサーバ63を通じて、広域通信網3に接続することが可能である。これにより、情報検索サーバLAN1を広域通信網3に接続することが可能である。
【0017】
携帯電話通信網2は、後述する携帯電話11が相互に通信を行うための通信網であり、少なくとも携帯電話11、移動通信交換機61、基地局62を含むように構成されている。携帯電話11と基地局62との間の通信は、例えばW−CDMAなどの無線通信方式によって行われる。なお、携帯電話通信網2はネットワークサーバ63を経由して広域通信網3と接続することも可能である。この場合、携帯電話通信網2の構成要素である携帯電話11からも、広域通信網3への接続が可能となる。
【0018】
携帯電話11は、携帯電話通信網2を使用した無線通信端末であり、端末間での相互通信が可能となっている。また、携帯電話通信網2が広域通信網3に接続されている場合、広域通信網3を経由した通信を行うことも可能である。なお、携帯電話11の装置構成の詳細については後述する。
【0019】
移動通信交換機61は、携帯電話11の通信を制御する回線交換機である。移動通信交換機61は、後述する基地局62を経由して受信した携帯電話11の通信要求をもとに、通信相手先を携帯電話通信網2内から検索し、通信相手先に最も近い基地局62を確定する。そして最も近い基地局62を経由して、携帯電話11と通信要求相手先との通信回線を確立する役割を持つ。
【0020】
基地局62は、携帯電話11と移動通信交換機61との通信を中継するための中継機である。基地局62は、携帯電話通信網2内に複数存在する。携帯電話11が移動通信交換機61と通信を行う場合、携帯電話11に最も近い基地局62が選択的に使用される。
【0021】
ネットワークサーバ63は、ある特定のネットワーク(例えば携帯電話通信網2)と広域通信網3とを接続し、相互間での通信の中継を行うための装置である。ネットワークサーバ63は例えば、インターネットプロバイダ(インターネット接続代行業者)が保持および管理を行っており、ユーザーはインターネットプロバイダと契約することにより、ネットワークサーバ63を使用して広域通信網3に接続することが可能となる。
【0022】
GPS衛星64は、GPSで用いられる人工衛星である。正式名称はナブスター(NAVigation Satellite Timing And Ranging、NAVSTER)衛星。各衛星はセシウムまたはルビジウムを用いた高精度な時計を搭載して時間情報を含むデータを送信している。ユーザーはこれを受信することにより、衛星からの正確な距離を取得できる。さらに複数衛星からの情報をもとに、受信地点の三次元位置を計算することが可能である
広域通信網3は、公衆回線等を使用した通信網であり、ネットワークサーバ63などを経由して、他ネットワークと相互に通信を行なうことが可能である。このため例えば、携帯電話通信網2内の携帯電話11と、情報検索サーバLAN1内の情報検索サーバ31とが、広域通信網3を経由して相互に通信を行うことも可能である。
〈1−2.携帯電話11の電気回路方法の要部構成について〉
ここで、携帯電話11の電気回路方法の要部構成を図5のブロック図を用いながら説明する。
【0023】
図5のブロック図に示すように、本発明の携帯電話11は、少なくとも、制御部12、記憶部13、入力部14、表示パネル15、照明部16、通信アンテナ17、GPSアンテナ18、通信制御部19、ベースバンド部20、スピーカー21、及びROM22を含むように構成されている。
【0024】
制御部12は、携帯電話11の各部材の駆動を有機的に制御して、無線通信処理を統括制御するものである。また制御部12は、各装置(例えば照明部16)の制御や、データの計算、加工処理等を行なう中枢部分となっている。
記憶部13は、各種データを記録するための媒体であり、記憶するデータの種別毎に複数の記憶部を有する。記憶部13は、少なくともアプリケーション記憶部13a、および地図情報記憶部13bを含むように構成されている。
アプリケーション記憶部13aは、携帯電話11において実行される各種アプリケーション(例えばブラウザ等)を記憶するための記憶部である。撮像画像記憶部13bは、GPS機能を用いた現在位置の表示処理等を行う際に、後述する表示パネル15に表示する地図情報を記憶するための記憶部である。
【0025】
入力部14は、ユーザーが音声通信もしくはデータ通信等を行う際の各種指示を携帯電話11に対して行なうための入力インタフェースである。入力部14は、例えば複数のプッシュボタン等から構成されている。
表示パネル15は、ユーザーに対して携帯電話11が記憶している各種情報をユーザーに対して表示するための出力用インタフェースである。表示パネル15は、例えばLCD(Liquid Crystal Display−液晶ディスプレイ)等を用いて情報の表示を行う。
照明部16は、表示パネル15の背面に備えられたバックライトである。表示パネル15は単体では発光量が非常に弱いため、ユーザーはその表示する情報を視認することが難しい。そこで照明部16を用いて表示パネル15を背面より照射することにより、ユーザーが表示パネル15に表示された情報を容易に視認できるようにしている。
通信アンテナ17は、無線通信網2において使用されている特定周波数の電波(電磁波)の発信および受信を行う機器である。伸縮が可能な形状をしたロッドアンテナや、機器内部に内蔵されている内蔵型アンテナが代表的な通信アンテナ17として広く普及している。
GPSアンテナ18は、GPS衛星64から発せられる特定の電波(例えば1.575GHzのL1電波等)を受信するための受信機である。近年、GPSアンテナ18の小型化が進み、カーナビや携帯電話への搭載が実現化している。これに伴い、GPSアンテナ18を用いて複数のGPS衛星から位置情報を受信し、位置情報を補正して高精度の測位を可能とする準天頂衛星システムの開発が進められている。
通信制御部19は、携帯電話11と基地局62とが、無線通信規格(例えばW−CDMA)にのっとって無線通信を行うための入出力インタフェースである。通信制御部19は、制御部12からの指示により基地局62に対して通信リクエストを送信する。また、基地局62からの通信電波を受信した場合に、制御部12に対して通知する。
ベースバンド部20は、通信制御部19により取得された電気信号を音声に変換して出力するための変換処理部である。ベースバンド部20は少なくとも、CDMA処理回路20aと、音声コーデック20bを含むように構成されている。CDMA処理回路20aは、CDMA方式で送受信されるデジタルデータを、特定の圧縮方式で圧縮された音声データに変換するための処理回路である。音声コーデック20bは、前記の圧縮音声データをスピーカーで出力するためのアナログ音声データに変換するための変換処理部である。
スピーカー21は、ベースバンド部20により変換された音声を出力するための拡声器である。
ROM(Read Only Memory)22は、例えば制御部12を用いた各種処理(例えば経路検索処理等)を行うためのプログラムデータを記憶するための媒体であり、ユーザーは情報の読み出しのみが可能となっている。
〈1−3.情報検索サーバ31の電気回路方法の要部構成について〉
ここで、情報検索サーバ31内部の要部構成を図6のブロック図を用いながら説明する。
【0026】
図6のブロック図に示すように、本発明の情報検索サーバ31は、制御部32、データ記憶部33、操作ボタン群34、表示パネル35およびネットワークI/F36を含むように構成されている。
【0027】
制御部32は、情報検索サーバ31の各部材の駆動を有機的に制御して、各種情報処理の実施を統括制御するものである。また制御部32は、各装置(例えばデータ記憶部33等)の制御やデータの計算、データ送信処理等を行なう中枢部分となっている。
データ記憶部33は、各種データを記録するための媒体であり、記憶するデータの種別毎に複数の記憶部を有する。データ記憶部33は、少なくともアプリケーション記憶部33a、施設情報記憶部33bとを含むように構成されている。
アプリケーション記憶部33aは、情報検索サーバ31において実行される各種アプリケーション(例えば通信管理アプリケーション等)を記憶するための記憶部である。施設情報記憶部33bは、携帯電話11が扱う地図情報における各種地点の情報(例えば施設の営業時間等)を記憶した記憶部である。
【0028】
操作ボタン群34は、情報検索サーバ31の各種操作を行うための入力インタフェース(例えばキーボード等)である。表示パネル35は、情報検索サーバ31の各種情報を表示するための出力インタフェース(例えば液晶モニタ等)である。ユーザーは、操作ボタン群34と表示パネル35とを用いて、情報検索サーバ31の操作を行うことが可能である。なお、リモート(遠隔)操作専用のサーバの場合は、操作ボタン群34および表示パネル35を省略することも可能である。
【0029】
ネットワークI/F36は、情報検索サーバ31を情報検索サーバLAN1に接続するための入出力インタフェースである。なお、情報検索サーバ31と情報検索サーバLAN1とを接続する物理的な手段としては、例えばLANケーブルや無線LANなどがあげられる。
〈1−4.情報検索処理方法について〉
ここで、本発明の第一実施形態の情報検索システムにおける、携帯電話11、情報検索サーバ31、およびGPS衛星64を用いた情報検索方法を図1から図3のフローチャートと、図4から図6のブロック図とを用いて説明する。
図1は、本発明の情報検索システムにおいて、携帯電話11を使用した情報検索処理の処理開始時の処理フローを示したフロー図である。図1に示すように本処理は、携帯電話11の制御部12が、情報検索アプリケーションの起動命令を検知することにより、開始される(S110)。情報検索アプリケーションの起動命令は、例えばユーザーが入力部14を操作してアプリケーション起動操作を行なった場合に発行される。
アプリケーションの起動命令を受けた制御部12は、アプリケーション記憶部13aに記憶されている情報検索アプリケーションを読み出して実行する(S120)。そしてユーザーが入力部14を用いて検索条件(目的地のジャンル等)を入力するのを待ち受ける。
ユーザーより検索条件が入力された(例えばジャンル操作により「病院」が指定された)ことを検知した制御部12は、入力された検索条件をメモリ(不図示)に一時的に記憶する(S130)。そしてGPSアンテナ18を用いてGPS衛星64から、現在位置を特定するための各種情報を受信することにより、現在位置を取得する(S140)。
制御部12は、ユーザーにより入力された検索条件及びGPS衛星64により取得した現在位置情報を、通信アンテナ17および通信制御部19を用いて、情報検索サーバ31に対して送信する(S150)。送信を行った後、制御部12は情報検索サーバ31からの応答待ちの状態となる。このため、一旦携帯電話11における処理フローは終了し、次に情報検索サーバ31側の処理フロー(図2のA1)に移行する。
図2は、本発明の情報検索システムにおいて、携帯電話11より情報検索サーバ31に対して情報検索リクエストが送信された際の、情報検索サーバ31側における処理フローを示したフロー図である。図2に示すように本処理は、情報検索サーバ31が、携帯電話11から送信された情報検索リクエストを、ネットワークI/F36を用いて受信することにより開始される(S210)。
情報検索リクエストを受信した制御部32は、受信したリクエストの発信元の携帯電話11を特定し、初回リクエストであるか(初めての検索リクエストか、或いは検索処理の再実施を要求する再リクエストかどうか)の判定を行う(S220)。
前記S220において初回リクエストであると判断された場合、携帯電話11より受信した検索条件及び携帯電話11の現在位置情報の内容を確認し、検索条件に該当する施設のうち、前記現在位置に最も近い施設の情報を施設情報記憶部33bより読み出す(S230)。
逆に前記S220において初回リクエストでない(検索のやり直しを要求する再リクエストである)と判断された場合、制御部32は、これまで該当携帯電話11よりリクエストを受信した際に行った処理の内容(処理履歴)を確認する(S231)。これにより、これまで携帯電話11に対して送信した施設情報がどのようなものであるかを判別する。そして、検索条件に該当する施設の中から、これまで携帯電話11に対して情報を送信した施設を除外して、前記現在位置に最も近い施設の情報を施設情報記憶部33bより読み出す(S232)。
制御部32は、前記S230或いは前記S232において読み出した施設情報(位置、利用可能時間、電話番号等)を、ネットワークI/F36を用いて携帯電話11に対して送信する(S240)。送信を行った後、制御部32は携帯電話11からの応答待ちの状態となる。このため、情報検索サーバ31における処理フローは終了し、再び携帯電話11側の処理フロー(図3のA2)に移行する。
図3は、本発明の情報検索システムにおいて、携帯電話11が情報検索処理リクエストを送信した後、情報検索サーバ31より応答を受信した場合における処理フローを示したフロー図である。図3に示すように本処理は、携帯電話11の制御部12が、通信アンテナ17を用いて情報検索サーバ31より検索処理結果を受信することにより、開始される(S310)。
検索処理結果を受信した携帯電話11は、時計回路(不図示)を用いて、現在時刻を取得する(S320)。そして取得した現在時刻と、受信した検索処理結果に含まれている施設の利用可能時間(例えばレストランの場合、営業時間等)とを比較し、前記施設が現在利用可能な状態であるかどうかの判別を行う(S330)。
前記S330の処理において、前記施設が利用可能である(例えば営業時間内である)と判断された場合は、前記施設に関する各種情報を、表示パネル15を用いてユーザーに対して表示する(S340)。そして通信アンテナ17及び通信制御部19を用いて、情報検索サーバ31に対して情報検索処理の完了通知を送信する(S350)。前記完了通知を情報検索サーバ31が受信することにより、本処理は終了する。
逆に前記S330の処理において、前記施設が利用不可能である(例えば営業時間外である)と判断された場合は、通信アンテナ17及び通信制御部19を用いて、情報検索処理の再実施リクエストを情報検索サーバ31に対して送信する(S341)。前記再実施リクエストを受けた情報検索サーバ31は、再び図2のA1に移行し、図2の処理フローの実施(情報検索処理の実施)を行う。なお、検索処理の再実施を規定回数以上行っても利用可能状態の施設が見つからなかった場合、その旨を伝えるメッセージをユーザーに対して表示することがより望ましい。
【0030】
次に、本発明の第二の実施形態における情報検索システムについて、図面を参照しつつ説明する。
[実施の形態2]
〈2−1.情報検索システムの構成要素について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈2−2.携帯電話11の電気回路方法の要部構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈2−3.情報検索サーバ31の電気回路方法の要部構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
〈2−4.情報検索処理方法について〉
ここで、本発明の第二実施形態の情報検索システムにおける、携帯電話11、情報検索サーバ31、およびGPS衛星64を用いた情報検索方法を図7から図9のフローチャートと、図4から図6のブロック図とを用いて説明する。なお、フロー図については、実施の形態1と同内容である処理については、同じ処理番号を付加することにより説明を省略するものとする。
図7は、本発明の第二実施形態の情報検索システムにおいて、携帯電話11を使用した情報検索処理開始時の処理フローを示したフロー図である。S110からS140の処理については、実施の形態1の図1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
前記S140の処理においてGPSを用いて現在位置を取得した制御部は、次に時計回路(不図示)を用いて現在時刻の取得を行う(S145)。そして制御部12は、ユーザーにより入力された検索条件、GPSにより取得した現在位置情報、及び時計回路により取得した現在時刻を、通信アンテナ17および通信制御部19を用いて、情報検索サーバ31に対して送信する(S155)。
送信を行った後、制御部12は情報検索サーバ31からの応答待ちの状態となる。このため、一旦携帯電話11における処理フローは終了し、次に情報検索サーバ31側の処理フロー(図8のB1)に移行する。
図8は、本発明の第二実施形態の情報検索システムにおいて、携帯電話11より情報検索サーバ31に対して情報検索リクエストが送信された際の、情報検索サーバ31側における処理フローを示したフロー図である。図8に示すように本処理は、情報検索サーバ31が、携帯電話11から送信された情報検索リクエストを、ネットワークI/F36を用いて受信することにより開始される(S210)。
情報検索リクエストを受信した制御部32は、携帯電話11より受信した検索条件及び携帯電話11の現在位置情報の内容を確認し、検索条件に該当する施設のうち、前記現在位置に最も近い施設を抽出する(S230)。
制御部32は、前記S230において抽出した施設に関する各種情報(位置、利用可能時間、電話番号等)を、施設情報記憶部33bより読み出す。読み出した施設情報より、当該施設の利用可能時間(例えばレストランの場合、営業時間等)を抽出する。そして抽出した利用可能時間と、携帯電話11より受信した携帯電話11の現在時刻とを比較し、前記施設が現在利用可能な時間帯であるかどうかの判別を行う(S235)。
前記S235の処理において、前記施設が利用可能である(例えば営業時間内である)と判断された場合は、前記施設に関する各種情報を、ネットワークI/F36を用いて携帯電話11に対して送信する(S240)。送信を行った後、制御部32は携帯電話11からの応答待ちの状態となる。このため、情報検索サーバ31における処理フローは終了し、再び携帯電話11側の処理フロー(図9のB2)に移行する。
逆に前記S235の処理において、前記施設が利用不可能である(例えば営業時間を越えている)と判断された場合は、これまでに当該携帯電話11のリクエストにより行った検索処理の処理履歴を確認する(S236)。これにより、これまで携帯電話11に近接する施設の候補としてあげられた施設の情報を取得する。
次に制御部21は、これまでの処理において利用不可能であると判明した施設を除外して、携帯電話11の現在位置に最も近い施設を抽出する(S237)。そして、前記S235に再び移行し、前記施設が利用可能であるかどうかの判別を再度行う。
図9は、本発明の第二実施形態の情報検索システムにおいて、携帯電話11が情報検索処理リクエストを送信した後、情報検索サーバ31より応答を受信した場合における処理フローを示したフロー図である。図9に示すように本処理は、図3の処理フローのうち、S310(検索処理結果の受信)、S340(検索処理結果の表示)、およびS350(完了通知を送信)のみを実施する内容となっている。各処理の詳細については実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。なお、前記完了通知を情報検索サーバ31が受信することにより、本処理は終了する。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0031】
例えば、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、GPS機能を備えた携帯電話以外の通信端末に実装し、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が、前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体および記憶媒体を実装した通信端末は本発明を構成することになる。
【0032】
なお、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
【0033】
また、記憶媒体を実装するGPS機能を備えた通信端末としては、例えばカーナビ、PHS、PDA、ノートPC、ハンドヘルドPC、デジタルカメラなどを用いることができる。
【0034】
また、通信端末より送信された検索リクエストがネットワークに接続された、情報検索サーバ以外の情報検索装置装置において処理されたとしても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、ネットワークに接続された情報検索装置は本発明を構成することになる。
また、本実施の形態では携帯電話にの表示パネルにおいて、検索結果情報として施設情報を表示しているのみであるが、検索結果情報と地図情報と用いて、該当施設までの経路案内を行う機能を実現することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第一の実施形態における情報検索処理の第一処理フロー図である。
【図2】本発明の第一の実施形態における情報検索処理の第二処理フロー図である。
【図3】本発明の第一の実施形態における情報検索処理の第三処理フロー図である。
【図4】本発明の情報検索システムの要部構成を示したブロック図である。
【図5】本発明の携帯電話の電気回路の要部構成を示したブロック図である。
【図6】本発明の情報検索サーバの電気回路の要部構成を示したブロック図である。
【図7】本発明の第二の実施形態における情報検索処理の第一処理フロー図である。
【図8】本発明の第二の実施形態における情報検索処理の第二処理フロー図である。
【図9】本発明の第二の実施形態における情報検索処理の第三処理フロー図である。
【符号の説明】
【0036】
1 情報検索サーバLAN(通信網)
2 携帯電話通信網(通信網)
3 広域通信網(通信網)
11 携帯電話(携帯端末)
12 制御部
13 記憶部
14 入力部
15 表示パネル(表示部)
17 通信アンテナ(通信部)
18 GPSアンテナ(現在位置取得手段)
31 情報検索サーバ(情報検索装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を取得する現在位置取得手段と、文字情報及び図面情報を表示する情報表示手段と、情報の入力を行う情報入力手段と、無線通信部を用いて各種情報の送受信を行う無線通信手段と、現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、を備えた携帯端末と、
地図上に存在する施設の情報を記憶する施設情報記憶手段と、通信部を用いて各種情報の送受信を行う通信手段と、を備えた情報検索装置と、
前記携帯端末と前記情報検索装置とを接続する通信網と、を含む情報検索システムにおいて、
前記携帯端末は、前記入力手段により施設検索指示が入力された際に、前記現在位置取得手段を用いて現在位置情報を取得するとともに、前記無線通信手段を用いて前記施設検索指示及び前記現在位置情報を前記情報検索装置に対して送信し、前記情報検索装置は、前記携帯端末より前記施設検索指示を受信した際に、前記施設情報を用いて前記施設検索指示の条件を満たす施設を検索し、検索された施設の中から前記現在位置情報に最も近い施設を抽出し、抽出した前記施設の情報を前記携帯端末に対して送信し、前記携帯端末は、受信した前記施設情報に含まれる前記施設の利用可能時間と前記現在時刻取得手段により取得された現在時刻とを比較し、前記施設が現在利用不可能である場合は前記情報検索装置に対して施設再検索指示を送信し、前記情報検索装置は、前記施設再検索指示を受信した際に、前回までの施設検索処理において抽出された施設を除外して、前記施設再検索指示の条件を満たす施設を抽出し、抽出した前記施設の情報を前記携帯端末に対して送信することを特徴とする情報検索システム。
【請求項2】
現在位置を取得する現在位置取得手段と、文字情報及び図面情報を表示する情報表示手段と、情報の入力を行う情報入力手段と、無線通信部を用いて各種情報の送受信を行う無線通信手段と、現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、を備えた携帯端末と、
地図上に存在する施設の情報を記憶する施設情報記憶手段と、通信部を用いて各種情報の送受信を行う通信手段と、を備えた情報検索装置と、
前記携帯端末と前記情報検索装置とを接続する通信網と、を含む情報検索システムにおいて、
前記携帯端末は、前記入力手段により施設検索指示が入力された際に、前記現在位置取得手段を用いて現在位置情報を取得するとともに、前記無線通信手段を用いて前記施設検索指示及び前記現在位置情報を前記情報検索装置に対して送信し、前記情報検索装置は、前記携帯端末より前記施設検索指示を受信した際に、前記施設情報を用いて前記施設検索指示の条件を満たす施設を検索し、検索された施設の中から前記現在位置情報に最も近い施設を抽出し、抽出した前記施設の情報を前記携帯端末に対して送信し、前記携帯端末は、受信した前記施設情報に含まれる前記施設の利用可能時間と前記現在時刻取得手段により取得された現在時刻とを比較し、前記施設が現在利用可能である場合は前記施設情報を前記情報表示手段を用いて表示し、逆に前記施設が現在利用不可能である場合は前記情報検索装置に対して施設再検索指示を送信し、前記情報検索装置は、前記施設再検索指示を受信した際に、前回までの施設検索処理において抽出された施設を除外して、前記施設再検索指示の条件を満たす施設を抽出し、抽出した前記施設の情報を前記携帯端末に対して送信することを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
現在位置を取得する現在位置取得手段と、文字情報及び図面情報を表示する情報表示手段と、情報の入力を行う情報入力手段と、無線通信部を用いて各種情報の送受信を行う無線通信手段と、現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、を備えた携帯端末と、
地図上に存在する施設の情報を記憶する施設情報記憶手段と、通信部を用いて各種情報の送受信を行う通信手段と、を備えた情報検索装置と、
前記携帯端末と前記情報検索装置とを接続する通信網と、を含む情報検索システムにおいて、
前記携帯端末は、前記入力手段により施設検索指示が入力された際に、前記現在位置取得手段を用いて現在位置情報を取得し、かつ前記現在時刻取得手段を用いて現在時刻情報を取得するとともに、前記無線通信手段を用いて前記施設検索指示、前記現在位置情報、及び前記現在時刻情報を前記情報検索装置に対して送信し、前記情報検索装置は、前記携帯端末より前記施設検索指示を受信した際に、前記施設情報を用いて前記施設検索指示の条件を満たす施設を検索し、検索された前記施設の中から前記現在位置情報に最も近い施設の情報を抽出すると共に、抽出した前記情報に含まれる前記施設の利用可能時間と前記現在時刻情報とを比較し、前記施設が現在利用可能である場合は前記施設情報を前記携帯端末に対して送信し、逆に前記施設が現在利用不可能である場合は、これまでの処理において抽出された前記施設を除外して再度、現在利用可能な施設を検索し、前記情報検索装置は、前記情報検索装置より受信した現在利用可能な前記施設の情報を前記情報表示手段を用いて表示することを特徴とする情報検索システム。
【請求項4】
現在位置を取得する現在位置取得手段と、文字情報及び図面情報を表示する情報表示手段と、情報の入力を行う情報入力手段と、無線通信部を用いて各種情報の送受信を行う無線通信手段と、現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、を備えた携帯端末と、
地図上に存在する施設の情報を記憶する施設情報記憶手段と、通信部を用いて各種情報の送受信を行う通信手段と、を備えた情報検索装置と、
前記携帯端末と前記情報検索装置とを接続する通信網と、を含む情報検索システムにおいて、
前記携帯端末は、前記入力手段により施設検索指示が入力された際に、前記現在位置取得手段を用いて現在位置情報を取得し、かつ前記現在時刻取得手段を用いて現在時刻情報を取得するとともに、前記無線通信手段を用いて前記施設検索指示、前記現在位置情報、及び前記現在時刻情報を前記情報検索装置に対して送信し、前記情報検索装置は、前記携帯端末より前記施設検索指示を受信した際に、前記施設情報を用いて前記施設検索指示の条件を満たす施設を検索し、検索された前記施設の中から前記現在位置情報に最も近い施設の情報を抽出すると共に、抽出した前記情報に含まれる前記施設の利用可能時間と前記現在時刻情報とを比較し、前記施設が現在利用可能である場合は前記施設情報を前記携帯端末に対して送信し、逆に前記施設が現在利用不可能である場合は、これまでの処理において抽出された前記施設を除外して再度、現在利用可能な施設を検索し、前記情報検索装置は、前記情報検索装置より受信した現在利用可能な前記施設の情報を前記情報表示手段を用いて表示することを特徴とする情報検索装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−221701(P2007−221701A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−42892(P2006−42892)
【出願日】平成18年2月20日(2006.2.20)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】