説明

情報検索方法、情報検索装置及び情報検索プログラム

【課題】記号列の検索に関し、記号列の入力操作や変更操作を軽減し、又は目的とする記号例の検索時間の短縮にある。
【解決手段】入力された記号列中の任意の位置を操作又は操作を伴うことなく自動的に指定し、記号列中の指定された位置にある記号を変更し、記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更するので、入力された記号列から目的の記号列に到達するまでの入力操作や変更操作の軽減が図られるとともに、記号列の検索時間の短縮化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単語や文字、その他のシンボルを含む記号からなる記号列を検索対象とする情報入力又はその入力に基づく情報検索に関し、特に、記号列中の位置指定に基づいて記号列を変更して検索する情報検索方法、情報検索装置及び情報検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の文字からなる文字列で構成される単語の検索では、その単語の読みを入力するが、その単語に関連する文字や、単語中の文字を変更することが必要となる場合がある。その場合には、
a 検索対象の単語の再入力
b 50音順(又はアルファベット順)で次の単語や前の単語の選択
c 50音順(又はアルファベット順)で一定数の単語を飛ばす選択
等の操作が必要であり、上記cの操作では、次ページ又は前ページにページ切り替えをする必要があり、表示されている文字と検索すべき文字との間に隔たりがある場合には、上記の操作を繰り返す必要があり、手数を要する。
【0003】
このような単語の検索に関し、特許文献1では、所望の見出語に含まれる文字又は単語と、文字又は単語の見出語中の位置とを条件に指定することで、その条件を具備した見出語を表示させることを目的とし、ユーザにより漢字とその漢字の見出語中での文字位置を示す文字目とが指定されることで、見出語を特定し、その一覧表を分類表示することが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、変化させる文字位置を指定する文字検索機能として、候補を抽出する処理で読み文字列のうち、具体的に平仮名で示されている先頭文字列を用いて辞書データを検索することが開示されている。
【特許文献1】特開2006−99677号公報
【特許文献2】特開2006−236201号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
単語中の任意の位置にある文字を変更したい場合には、新たな単語入力が必要となり、入力に面倒な作業を伴うという問題がある。また、文字入力の代わりに、次の単語や前の単語を次々と選択していく操作にあっては、その操作を繰り返せば目的とする単語に辿り着くことができるものの、現在の単語と、目的とする単語の間に多くの単語が介在している場合には、選択のためのキー操作と変化する単語を注視しなければならず、選択に手間取り、時間を要し、ユーザに疲労感を与える。
【0006】
このような選択操作について、図25及び図26を参照する。図25は、従来の携帯装置における文字列の選択操作を示す図、図26は、ページ変化による文字列の選択操作を示す図である。
【0007】
辞書では、図25Aに示すように、10個の単語の表示中にある文字列、例えば「あし・・・」を検索した後に、図25Bに示すように、「あす・・・」を検索する場合には、2文字目以降の文字が50音順(アルファベット順) であれば、近い単語を連続して検索すると、「あし・・・」と「あす・・・」との間に多数の単語が存在し、その語数は何百語に亘る場合がある。例えば、「あし・・・」と「あす・・・」との間に500語の単語が存在したとすれば、一つずつその単語を選択すれば、500回のキー操作が必要であり、また、図26に示すように、ページ切り替えの方法ができるとしても、「あし・・・」のページP1から「あす・・・」のあるページPnに到達するまで、50回程度のページ切り替えが必要となる。
【0008】
このような単語の存在はある程度予測できるものの、ユーザが持つ通常の感覚(期待感)は、単語を次々に更新して選択すれば到達できるものと思い込み、操作に走るのが一般的であり、直観的に文字入力のし直しに移行することはない。このような操作やその繰り返しは、結果的に操作数が多くなるという課題がある。
【0009】
また、単語一覧のキャッシュについても、文字入力を行う場合、どのような文字列が入力されるかは予測できないため、次に表示すべきページのキャッシュを行うことが困難であって、単語が確定されなければロードできないので、ページ表示が遅延し、その処理に時間がかかるという課題もある。
【0010】
斯かる要求や課題について、特許文献1、2にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
【0011】
そこで、本発明の目的は、記号列の検索に関し、記号列の入力操作や変更操作を軽減することにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、記号列の検索に関し、目的とする記号列の検索時間の短縮にある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明は、入力された記号列中の任意の位置を操作、又は操作を伴うことなく自動的に指定し、記号列中の指定された位置にある記号を変更し、記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更するので、入力された記号列から目的の記号列に到達するまでの入力操作や変更操作の軽減が図られるとともに、記号列の検索時間の短縮化され、上記目的を達成する。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明は、情報検索方法であって、記号列を入力する段階と、入力された前記記号列中の任意の位置を指定する段階と、前記記号列中の指定された前記位置にある記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更する段階とを含むことである。記号列の特定の配列順とは、50音配列、アルファベット配列の他、任意の配列を含むものである。
【0015】
斯かる構成によれば、入力された記号列中の任意の位置を指定し、その指定位置にある記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更するので、入力操作又は変更操作の軽減と、操作時間を短縮することができる。記号列を目的とする記号列まで配列順に変化させる場合に比較して大幅な入力操作又は変更操作の軽減と、操作時間が短縮化される。また、目的とする記号列に到達すれば、入力された記号列を含む記号列群の表示を、変更された記号列を含む記号列群に更新することができる。
【0016】
上記目的を達成するためには、上記情報検索方法において、好ましくは、前記記号列は、文字、図形、その他の符号類を含む構成してもよく、また、指定操作を伴うことなく、前記記号列の特定の位置が優先的に指定される段階を含む構成としてもよい。記号列は、文字列による単語、熟語、図形、絵文字、特定の思想を示すシンボルの他、種々の符号類を含んでもよい。また、記号群中の変化を指定すべき位置は、任意に指定してもよく、入力された文字列の特定の桁位置が優先的に指定される構成であってもよい。斯かる構成によっても上記目的を達成できる。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明は、情報検索装置であって、記号列を入力する入力手段と、前記入力手段で入力された前記記号列中の任意の位置を指定する位置指定手段と、前記位置指定手段で指定された前記位置の記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更する変更手段とを含むことである。
【0018】
斯かる構成によれば、入力された記号列中の任意の位置を指定し、その指定位置にある記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更するので、入力操作又は変更操作の軽減と、操作時間を短縮することができる。また、この情報検索装置にあっても、目的とする記号列に到達すれば、入力された記号列を含む記号列群の表示を、変更された記号列を含む記号列群に更新することができる。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明は、情報検索プログラムであって、記号列を入力する機能と、入力された前記記号列から任意の位置を指定する機能と、前記記号列中の指定された前記位置の記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更する機能とをコンピュータによって実行させることである。斯かる構成によっても、コンピュータ処理によって上記目的を達成できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0021】
(1) 入力された記号列中の任意の位置を指定し、その位置にある記号を変更することにより、記号列を特定の配列順の記号列の前又は後にある記号列に変更するので、入力された記号列から目的とする記号列に迅速に到達させることができ、記号列の入力操作や変更操作を軽減することができる。
【0022】
(2) 入力された記号列から目的とする記号列に変化させることができるので、記号列を再入力する必要がなく、入力操作の軽減を図ることができる。
【0023】
(3) 記号列の検索の際に、入力された記号列から目的とする記号列に容易且つ迅速に到達させることができるので、情報の検索時間を短縮することができる。
【0024】
(4) 特定の配列順で配列された記号列として例えば、検索対象である2つの単語間に存在する単語数が人間の感覚で少ないと思えても、実際には多く単語が介在し、その場合には文字入力を繰り返し行うか、膨大な単語選択操作を行う必要があったのに対し、本発明によれば、操作数を大幅に低減でき、利用者のストレスを軽減でき、検索に要する時間の短縮や、文字列の再入力を要することなく、検索の続行ができ、また、変更した単語の一覧表示の高速化に寄与する。
【0025】
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
〔第1の実施の形態〕
【0027】
第1の実施の形態について、図1、図2及び図3を参照する。図1は、携帯装置のハードウェア構成を示す図、図2は、携帯装置を示す図、図3は、拡大して示した操作入力部を示す図である。図1ないし図3に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
【0028】
この携帯装置2は、情報検索方法、情報検索装置及び情報検索プログラムを搭載した情報処理装置の一例であって、数字キー押下等の簡単な操作によって、記号列の一例である単語中の任意の位置を指定し、その指定位置にある文字を変更し、単語の特定の配列順として例えば、50音順(アルファベット順)で前後に変化させ、その変換結果を表示し、即座に一覧表示の更新も行える構成である。この場合、単語中の任意の位置の指定が行われた後、位置指定の操作とは異なる操作により、指定位置の文字を配列順で次に進めたり前に戻したりする。ここで、記号列は、主として複数の記号から構成され、記号列の構成要素である記号は、文字(平仮名、漢字熟語、英語等の外国語単語)、数字、文字以外の図形、意思を伝達可能なシンボル、その他の識別情報であってよい。
【0029】
この携帯装置2は、図1に示すように、プロセッサ4と、記憶部6と、RAM(Random-Access Memory)8と、操作入力部10と、表示部12と、無線通信部14と、音声入出力部16とを備えている。
【0030】
プロセッサ4は、記憶部6にあるOS(Operating System)やアプリケーションを実行し、この実施の形態にあっては、文字の変換プログラムやそのサブルーチンを実行し、既述の処理を実行する制御手段、演算手段等を構成する。即ち、このプロセッサ4は、操作入力部10から入力された文字列中の任意の位置にある文字の位置を指定する位置指定手段、指定位置の文字の変更操作に基づき、文字列の配列順として例えば、50音順又はアルファベット順で前又は後にある文字に変化させて文字列を変更する変更手段を構成する。
【0031】
記憶部6は記録媒体で構成される記憶手段の一例であって、プログラム記憶部602と、データ記憶部604と、データ一時記憶部606とを備えている。プログラム記憶部602には、OS622やアプリケーション624が格納され、アプリケーション624には、既述の文字の検索プログラムやそのサブルーチンが含まれる。データ記憶部604には、辞書データ642や電話帳データ644が格納され、これらは独立したデータベースを構成している。RAM8は、ワークエリアを構成する。また、データ一時記憶部606は、データを一時的に格納(即ち、キャッシュ)する手段であって、検索が予想されるページや単語群等のデータをデータ記憶部604から読み出して格納する。
【0032】
操作入力部10は、文字、単語等の文字列、位置の指定やその操作等の情報入力手段の一例であって、例えば、キーボードで構成され、キーボードには、数字等の文字キー、カーソルキー、確定キー、ソフトウェアキー等を備えている。この操作入力部10は、プロセッサ4の制御により、文字列を入力する入力手段、文字位置の指定操作手段等の情報入力手段を構成している。また、数字の入力に用いられる文字キーは、単語中の位置を指定する手段である。
【0033】
表示部12は、表示情報の提示手段、表示手段の一例であって、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)で構成される。この表示部12は、プロセッサ4の制御により、文字列、変化する文字列、変化させる指定位置等を表示する。
【0034】
無線通信部14は、音声通話通信や、メール、Web(World Wide Web)ページの閲覧等のデータ通信を行う通信手段であって、アンテナ18を備えて基地局との無線通信を行う。即ち、この無線通信部14を備えることにより、携帯装置2は、電話機能や通信機能を備えている。
【0035】
音声入出力部16は、電話音声等を入力し又は出力する手段であって、マイクロフォン20を通して音声信号が入力され、無線通信部14で受信した無線信号から復調された音声信号をレシーバ22から出力する。
【0036】
この携帯装置2は、図2に示すように、筐体部24と筐体部26とをヒンジ部28で折畳み可能に構成し、筐体部24には操作入力部10、マイクロフォン20、筐体部26には表示部12、レシーバ22が設置されている。操作入力部10には、複数の文字キー30、方向キー32、選択キー34及び確定キー36が含まれている。文字キー30は、ダイヤル入力に用いられる数字キーを兼用している。
【0037】
方向キー32は、図3に示すように、上下又は左右の方向指示情報を入力するための手段として、上キー322、下キー324、左キー326、右キー328を備えている。この方向キー32は、配列順で文字列を変更する手段として用いられる。また、選択キー34は、方向指示情報を入力するための手段として、左上ソフトキー342、左下ソフトキー344、右上ソフトキー346、右下ソフトキー348を備えている。この選択キー34も配列順で文字列を変更する手段として用いられる。
【0038】
次に、単語の文字変化について、図4を参照する。図4は、単語中の文字変化の処理手順を示すフローチャートである。図4に示す構成は携帯装置の一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
【0039】
この処理手順には、ユーザ操作38と、これに対応する携帯装置2側の処理40の双方が含まれる。この処理手順では、ユーザ操作38を契機とする。即ち、携帯装置2を動作させ、この実施の形態では、ユーザがメニュー表示から辞典を選択し、モバイル国語辞典を立ち上げ、そのモバイル国語辞典の入力欄(例えば、テキストボックス)から操作入力部10の入力操作により、検索対象である記号列の一例である単語を入力する(ステップS1)。この入力を受け、携帯装置2の表示部12に入力された単語を含む複数の語群(10語)のページが表示される(ステップS2)。
【0040】
ユーザは、単語中の位置を指定する位置指定手段である文字(数字)キー30を押下し、変化させる文字の位置を指定する(ステップS3)。この位置指定により、文字の位置を設定する(ステップS4)。文字前後操作を実行し(ステップS5)、右キー328を押すことで、指定された位置の文字を配列順の一例である50音順(又はアルファベット順)で遷移させる。右キー328に代え、左キー326を押下すれば、前の文字に戻る。文字前後操作により、文字変化が画面上に反映され(ステップS6)、この処理に伴い、単語の一覧の更新も行う(ステップS7)。
【0041】
次に、文字位置の指定及びその動作について、図5を参照する。図5は、ユーザ操作及び携帯装置の動作を示す図である。図5に示す構成は携帯装置の一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図5において、図3、図4と同一部分には、同一符号を付してある。
【0042】
ユーザは、図5Aに示すように、方向キー32又は選択キー34を用いて変化させる文字の位置を指定する。方向キー32を用いる場合には例えば、右キー328を長押し、又は選択キー34を用いる場合には右下ソフトキー348を押下すればよい。この場合、2文字目を50音順で次に進めることができる。この場合、左キー326を長押しし、又は、左下ソフトキー344を押下することにより、文字を前に戻すことができる。
【0043】
この場合、50音順(又はアルファベット順) に最後の文字から、次に進める操作の右キー328が押下された場合は、50音順(アルファベット順)で最初の文字へ変化させる。例えば、「ん」に対して右キー328の押下が行われたら「あ」に変化させる。逆に50音順(又はアルファベット順) で最初の文字から、前に戻す操作の左キー326の押下が行われた場合には、50音順(又はアルファベット順) で最後の文字へ変化させる(「あ」→「ん」) 。
【0044】
この場合、表示画面42に展開されているページ44中の入力欄41にある「あかさ」中の2文字目の位置が指定され、入力欄41の「あかさ」が「あきさ」に変化し、この「あきさ」に対応する一覧表示に更新されたページ46が表示される。
【0045】
この文字位置の指定、その文字の変化及び一覧表示の更新では、図5BのB1に示すように、入力欄41に「あかさ」を入力すると、その「あかさ」に対応し、一覧表示欄48には、
「あかざ 〔藜〕
あかし 〔証し〕
あかじ 〔赤字〕
アカシア 〔アカシア〕
あかしお 〔赤潮〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかざ」の語義である「アカザ科の一年草。」が表示されている。
【0046】
入力欄41にある「あかさ」の2文字目を変化する位置52に指定し、図5BのB2に示すように、既述の方向キー32によって「あかさ」の「か」を「き」に変化させ、「あきさ」にする。
【0047】
このように「あきさ」に変化させると、これに対応し、一覧表示欄48にある既述の「あかざ〔藜〕・・・あかしお〔赤潮〕」は更新され、図5BのB3に示すように、一覧表示欄48には、更新された語群である、
「あきざくら 〔秋桜〕
あきさむ 〔秋寒〕
あきさめ 〔秋雨〕
あきす 〔空き巣〕
あきたりない 〔飽き足りない〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あきざくら」の語義である「コスモスの別称。」が表示されている。即ち、語義欄50も一括して更新される。
【0048】
また、このような位置設定について、次のような変形例がある。
【0049】
(1) 変化させた文字の位置を設定する際、入力済みの語の長さよりも大きい値が選択された場合は、変化させる文字の位置は、現在入力済みである語の末尾の文字に設定することとする。
【0050】
(2) 位置設定の際に、2桁以上の値を指定する場合は、数字キーを2回以上押して指定する。「12」を指定する場合は、「1」を押した後「2」を押す。通常の入力操作と同じである。
【0051】
(3) 文字の位置の設定操作が行われているか否かに関係なく、2文字目は特殊な操作(ここでは、左右キー長押し、又は左右の下ソフトキーの押下)によって変化させることを可能にしている。その操作が行われた場合は、それに従い、2文字目を50音(アルファベット)順で前後させ、即座に一覧表示を更新する(図5)。
【0052】
次に、データのキャッシュについて、図6及び図7を参照する。図6は、変化させる文字位置の指定がない場合のページ処理を示す図、図7は、変化させる文字位置の指定がある場合のページ処理を示す図である。図6及び図7に示す処理は一例であって、斯かる処理に本発明が限定されるものではない。
【0053】
表示候補のデータをキャッシュすれば、一覧表示の更新を高速化できる。そこで、キャッシュすべきデータが6種類(図7A、図7B、図7C、図7E、図7F、図7G)である場合、次に表示される対象である表示候補を全てキャッシュすることができる。
【0054】
変化させる文字の位置が設定されていない場合、次の操作によって表示される可能性があるページは、現在表示しているページの前後、また、2文字目が前後した場合のページであるため、この場合には、4種類のページをキャッシュすればよい。即ち、現在表示中のページをiページ54(図6C)、(i−1)ページ56(図6B)、その2文字目が50音順で後退したページとしてjページ58(図6A)、(i+1)ページ60(図6D)、その2文字目が50音順で前進したページとしてkページ62(図6E)とすれば、(i−1)ページ56(図6B)、jページ58(図6A)、(i+1)ページ60(図6D)及びkページ62(図6E)の4種類がキッシュされる。
【0055】
変化させる文字の位置が設定されている場合、次の操作によって表示される可能性があるページは、既述の4種類に加え、指定した位置の文字が前後した場合のページであるため、これら6種類をキャッシュすればよい。即ち、現在表示中のページをiページ64(図7D)、(i−1)ページ66(図7C)、その3文字目が50音順で後退したページとしてmページ68(図7B)、その2文字目が50音順で後退したページとしてjページ70(図7A)、(i+1)ページ72(図7E)、その3文字目が50音順で前進したページとしてnページ74(図7F)、その2文字目が50音順で前進したページとしてkページ76(図7G)とすれば、(i−1)ページ66(図7C)、mページ68(図7B)、jページ70(図7A)、(i+1)ページ72(図7E)、nページ74(図7F)、kページ76(図7G)の6種類がキッシュされる。
【0056】
次に、情報検索の処理手順について、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17及び図18を参照する。図8は、待受け状態の動作の処理手順を示すフローチャート、図9は及び図10、指定位置の文字変化の処理手順を示すフローチャート、図11は、先読み更新の処理手順を示すフローチャート、図12は、変化位置更新受付けの処理手順を示すフローチャート、図13は、表示ページの先読み(パターン1)の処理手順を示すフローチャート、図14は、図13に示す処理の内容の一例を示す図、図15は、表示ページの先読み(パターン2)の処理手順を示すフローチャート、図16は、指定位置の文字変化の処理手順を示すフローチャート、図17は、入力処理(パターン1)の処理手順を示すフローチャート、図18は、入力処理(パターン2)の処理手順を示すフローチャートである。図8〜図18に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。各フローチャート中のステップは方法又はプログラムの処理段階、機能を表している。
【0057】
最初に単語が入力された状態では、待受け状態の処理手順(図8)が実行される。この処理手順では、図8に示すように、最初に入力された単語の確定処理(ステップS11)の後、表示ページの先読み(パターン1)の処理が実行され(ステップS12)、待受け状態に遷移する(ステップS13)。
【0058】
この待受け状態から、指定位置の文字変化の処理手順(図9)が実行される。この処理手順では、図9に示すように、待受け状態において、文字を変化させる位置(n)の設定が行われ(ステップS21)、その位置がn=2であるか否かを判定し(ステップS22)、n=2でなければ(ステップS22のNO)、表示パターンの先読み(パターン2)の処理が実行され(ステップS23)、文字変化処理(ステップS24)に移行する。n=2であれば(ステップS22のYES)、表示パターンの先読み(パターン2)の処理を実行することなく、文字変化処理(ステップS24)に移行する。
【0059】
文字変化処理では、指定位置の文字変化の処理手順(図10)が実行される。この処理手順では、図10に示すように、文字変化処理に移行すると、入力処理(パターン1)が実行され(ステップS31)、ページ更新の発生の有無について判定し(ステップS32)、ページ更新が発生すれば(ステップS32のYES)、先読み更新が実行され(ステップS33)、文字変化の続行を判断する(ステップS34)。ページ更新の発生がなければ(ステップS32のNO)、先読み更新を実行することなく、文字変化の続行を判断する(ステップS34)。文字変化を続行する場合には(ステップS34のYES)、変化位置更新受付け処理に移行し(ステップS35)、ステップS31〜S34の処理を実行する。また、文字変化の続行がなければ(ステップS34のNO)、この処理を終了する。
【0060】
先読み更新の処理(ステップS33:図10)では、先読み更新の処理手順(図11)が実行される。この処理手順では、図11に示すように、表示ページの先読み(パターン1)の処理が実行され(ステップS41)、変化位置(n)が設定されているか否かを判断する(ステップS42)。変化位置が設定されていれば(ステップS42のYES)、変化位置がn=2であるか否かを判断する(ステップS43)。変化位置n=2が設定されていなければ(ステップS43のNO)、表示ページの先読み(パターン2)の処理が実行される(ステップS44)。また、変化位置が設定されていない場合(ステップS42のNO)、変化位置が設定されていても、変化位置がn=2であれば(ステップS43のYES)、ステップS44に移行することなく、この処理を終了する。
【0061】
また、変化位置更新受付け処理(ステップS35:図10)では、変化位置更新受付けの処理手順(図12)が実行される。この処理手順では、図12に示すように、文字位置再設定の有無について判断し(ステップS51)、文字変化位置の再設定があれば(ステップS51のYES)、現在の変化位置を記憶即ち、変化位置nをmにコピーし(ステップS52)、文字を変化させる位置(n)の更新を行い(ステップS53)、変化位置がn=mであるか否かの判断を行う(ステップS54)。n=mでなければ(ステップS54のNO)、この判断において、m=2であるか否かの判断を行い(ステップS55)、m=2でなければ(ステップS55のNO)、パターン2による表示データの先読み処理で取得したデータを破棄し(ステップS56)、n=2であるか否かの判断を行う(ステップS57)。
【0062】
この場合、m=2である場合(ステップS55のYES)には、ステップS56を経ることなく、n=2であるか否かの判断を行う(ステップS57)。
【0063】
n=2でなければ(ステップS57のNO)、表示ページの先読み(パターン2)の処理を実行し(ステップS58)、この処理を終了する。
【0064】
この処理手順において、文字位置の再設定がない場合(ステップS51のNO)、n=mである場合(ステップS54のYES)、n=2の場合(ステップS57のYES)にも、同様にこの処理を終了する。
【0065】
表示パターンの先読み(パターン1)(ステップS41:図11)では、表示パターンの先読み(パターン1)の処理手順(図13)が実行される。この処理手順では、図13に示すように、現在表示されている単語一覧の最初と最後の単語のデータベースにおける記録アドレス(i,i+x)を取得する(ステップS61)。このアドレスの取得後、ページ戻し時に表示される単語一覧を生成し、この場合、(i−1−x)から(i−1)までの単語一覧を生成する(ステップS62)。この単語一覧のページを「ページ1」とする。
【0066】
また、ページ送り時に表示される単語一覧を生成し、この場合、(i+1)から(i+1+x)までの単語一覧を生成する(ステップS63)。この単語一覧のページを「ページ2」とする。
【0067】
このような単語一覧の生成の後、現在、入力されている単語の2文字目が前に戻ったとき(後退したとき)、次に進んだとき(前進したとき)に得られる単語と最も近い位置にある単語の記録アドレス(j,k)を取得する(ステップS64)。
【0068】
この記録アドレスの取得後、2文字目が前に戻ったとき(後退したとき)に表示される単語一覧を生成し、この場合、(j)から(j+x)までの単語一覧を生成する(ステップS65)。この単語一覧のページを「ページ3」とする。
【0069】
また、2文字目が次に進んだとき(前進したとき)に表示される単語一覧を生成し、この場合、(k)から(k+x)までの単語一覧を生成する(ステップS66)。この単語一覧のページを「ページ4」とする。
【0070】
この処理手順における記録アドレスと単語との関係は、図14Aに示すように、記録アドレス「1」で単語は「あ」・・・、記録アドレス「200」で単語は「あおる」、記録アドレス「201」で単語は「あか」・・・、記録アドレス「210」で単語は「あかぎれ」、記録アドレス「211」で単語は「あがく」・・・となる。
【0071】
一覧表示される単語は、図14Bに示すように、(x−1)個であり、その内訳は「あか」・・・「あかぎれ」である。
【0072】
また、単語「あかさ」について、2文字目が次に進んだ場合には、図14Cに示すように、単語「あきさ」が得られ、このとき、最も近い位置にある単語は「あきざくら」である。
【0073】
表示ページの先読み(パターン2)(ステップS23:図9、ステップS44:図11、ステップS58:図12)では、表示パターンの先読み(パターン2)の処理手順(図15)が実行される。この処理手順では、図15に示すように、現在入力されている単語の指定文字目が前に戻ったとき、次に進んだときに得られる単語と最も近い位置にある単語の記録アドレス(m、n)を取得する(ステップS71)。このアドレス取得の後、特定文字目が前に戻ったときに表示される単語一覧を生成する(ステップS72)。この単語一覧では、(m)から(m+x)までを生成し、この一覧のページを「ページ5」とする。そして、特定文字目が次に進んだときに表示される単語一覧を生成する(ステップS73)。この単語一覧では、(n)から(n+x)まで生成し、この一覧のページを「ページ6」とし、この処理を終了する。
【0074】
また、2文字目変化処理の待受け状態では、待受け状態の処理手順(図16)が実行される。この処理手順は、図16に示すように、入力処理(パターン2)を実行し(ステップS81)、ページ更新が発生したか否かを判断する(ステップS82)。ページ更新が発生していれば(ステップS82のYES)、先読み更新を実行し(ステップS83)、文字変化を続行するか否かを判定する(ステップS84)。また、ページ更新が発生していなければ(ステップS82のNO)、先読み更新を実行することなく、文字変化を続行するか否かを判定する(ステップS84)。
【0075】
文字変化を続行する場合には(ステップS84のYES)、変化位置の更新受付けをし(ステップS85)、文字位置の更新をするか否かの判断を行う(ステップS86)。文字位置の更新をする場合には(ステップS86のYES)、文字変化処理を実行し(ステップS87)、この処理を終了する。この文字変化処理では、文字を変化させる位置が設定された時点で、既述の文字変化処理に移行する。
【0076】
文字変化を続行しない場合には(ステップS84のNO)、変化位置の更新受付け(ステップS85)、文字位置の更新をするか否かの判断(ステップS86)、文字変化処理(ステップS87)をすることなく、この処理を終了する。
【0077】
また、変化位置更新受付けの後、文字位置の更新をしない場合には(ステップS86のNO)、ステップS81に戻り、同様の処理を継続する。
【0078】
次に、文字の変化位置が指定される場合の入力処理(パターン1)の処理では、入力処理(パターン1:図17)が実行される。この処理では、左キー326又は右キー328の短押し、左キー326又は右キー328の長押しに文字の変化位置の指定機能が割り当てられている。
【0079】
そこで、この処理手順では、図17に示すように、右キー328の短押しの有無を判断し(ステップS91)、右キー328の短押しであれば(ステップS91のYES)、文字を変化させる位置(n)=2であるか否かの判定を行う(ステップS92)。n=2であれば、ページp=4とし(ステップS93)、そのページpを表示し(ステップS94)、この処理を終了する。この場合、n=2でなければ(ステップS92のNO)、ページp=6とし(ステップS95)、そのページpを表示し(ステップS94)、この処理を終了する。
【0080】
右キー328の短押しでなければ(ステップS91のNO)、左キー326の短押しの有無を判断し(ステップS96)、左キー326の短押しであれば(ステップS96のYES)、文字を変化させる位置(n)=2であるか否かの判定を行う(ステップS97)。n=2であれば、ページp=3とし(ステップS98)、そのページpを表示し(ステップS94)、この処理を終了する。この場合、n=2でなければ(ステップS97のNO)、ページp=5とし(ステップS99)、そのページpを表示し(ステップS94)、この処理を終了する。
【0081】
左キー326の短押しでなければ(ステップS96のNO)、右キー328の長押しの有無を判断し(ステップS100)、右キー328の長押しであれば(ステップS100のYES)、ページp=4とし(ステップS101)、そのページpを表示し(ステップS94)、この処理を終了する。右キー328の長押しでなければ(ステップS100のNO)、左キー326の長押しの有無を判断し(ステップS102)、左キー326の長押しであれば(ステップS102のYES)、ページp=3とし(ステップS103)、そのページpを表示し(ステップS94)、この処理を終了する。
【0082】
左キー326の長押しでなければ(ステップS102のNO)、ページ戻し操作であるか否かを判断し(ステップS104)、ページ戻し操作であれば(ステップS104のYES)、ページp=2とし(ステップS105)、そのページpを表示し(ステップS94)、この処理を終了する。
【0083】
ページ戻し操作でなければ(ステップS104のNO)、ページ送り操作であるか否かを判断し(ステップS106)、ページ送り操作であれば(ステップS106のYES)、ページp=1とし(ステップS107)、そのページpを表示し(ステップS94)、この処理を終了する。ページ送り操作でなければ(ステップS106のNO)、ページpの表示をすることなく、この処理を終了する。
【0084】
また、文字の変化位置が指定されない場合の入力処理(パターン2)の処理では、入力処理(パターン2)(図18)が実行される。この処理では、左キー326又は右キー328の長押しに文字の変化位置の指定機能が割り当てられている。
【0085】
そこで、この処理手順では、図18に示すように、右キー328の長押しの有無を判断し(ステップS111)、右キー328の長押しであれば(ステップS111のYES)、ページp=4とし(ステップS112)、そのページpを表示し(ステップS113)、この処理を終了する。
【0086】
右キー328の長押しでなければ(ステップS111のNO)、左キー326の長押しの有無を判断し(ステップS114)、左キー326の長押しであれば(ステップS114のYES)、ページp=3とし(ステップS115)、そのページpを表示し(ステップS113)、この処理を終了する。
【0087】
左キー326の長押しでなければ(ステップS114のNO)、ページ戻し操作であるか否かを判断し(ステップS116)、ページ戻し操作であれば(ステップS116のYES)、ページp=2とし(ステップS117)、そのページpを表示し(ステップS113)、この処理を終了する。
【0088】
ページ戻し操作でなければ(ステップS116のNO)、ページ送り操作であるか否かを判断し(ステップS118)、ページ送り操作であれば(ステップS118のYES)、ページp=1とし(ステップS119)、そのページpを表示し(ステップS113)、この処理を終了する。ページ送り操作でなければ(ステップS118のNO)、ページpの表示をすることなく、この処理を終了する。
【0089】
次に、単語中の文字変化について、図19及び図20を参照する。図19及び図20は、単語中の文字変化を示す図である。図19及び図20に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図19及び図20において、図1、図5A及び図5Bと同一部分には同一符号を付してある。
【0090】
(1) 変化する文字の位置が設定されていない場合(図19)
【0091】
この場合、図19の(A)に示すように、入力欄41に「あかさ」が入力されると、その「あかさ」に対応し、一覧表示欄48には、
「あかざ 〔藜〕
あかし 〔証し〕
あかじ 〔赤字〕
アカシア 〔アカシア〕
あかしお 〔赤潮〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかざ」の語義である「アカザ科の一年草。」が表示されている。
【0092】
この画面表示から上キー322を短押しすると、図19の(B)に示すように、一語前に戻った状態に変化し、一覧表示欄48には、
「あがき 〔足掻〕
あかぎれ 〔皹・皸〕
あがく 〔足掻く〕
あかげ 〔赤毛〕
あかご 〔赤子・赤児〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかご」の語義である「赤ちゃん、赤ん坊。・・」等が表示される。
【0093】
また、図19の(A)の状態から、下キー324を短押しすると、図19の(C)に示すように、一語次に進んだ状態に変化し、一覧表示欄48には、
「あかざ 〔藜〕
あかし 〔証し〕
あかじ 〔赤字〕
アカシア 〔アカシア〕
あかしお 〔赤潮〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかし」の語義である「確かであるという証拠・・・」等が表示される。
【0094】
また、図19の(A)の状態から、左キー326の短押しでは、図19の(D)に示すように、前のページに変化し、一覧表示欄48には、
「あがき 〔足掻〕
あかぎれ 〔皹・皸〕
あがく 〔足掻く〕
あかげ 〔赤毛〕
あかご 〔赤子・赤児〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あがき」の語義である「あがくこと。」が表示される。
【0095】
また、図19の(A)の状態から、左キー326の長押し(又は左下ソフトキー344の短押し)では、図19の(E)に示すように、前のページに変化し、一覧表示欄48には、
「あおさ 〔石蓴〕
あおざめる 〔蒼(青)褪める〕
あおじゃしん 〔青写真〕
あおじろい 〔青白い・蒼白い〕
あおすじ 〔青筋・青条〕」 が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あおさ」の語義である「緑藻類アオサ科の海草の総称。」が表示される。この表示は、2文字目が50音順で前に1つ戻った状態である。
【0096】
また、図19の(A)の状態から、右キー328の短押しでは、図19の(F)に示すように、次のページに変化し、一覧表示欄48には、
「あかじみる 〔垢染みる〕
あかす 〔証す〕
あかす 〔明かす〕
あかす 〔飽かす〕
あかず 〔飽かず・厭かず〕
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかじみる」の語義である「あかがしみついて汚れる。」が表示される。
【0097】
また、図19の(A)の状態から、右キー328の長押し(又は右下ソフトキー348の短押し)では、図19の(G)に示すように、次のページに変化し、一覧表示欄48には、
「あきざくら 〔秋桜〕
あきさむ 〔秋寒〕
あきさめ 〔秋雨〕
あきす 〔空き巣〕
あきたりない 〔飽き足りない〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あきざくら」の語義である「コスモスの別称。」が表示される。この表示は、2文字目が50音順で次に1つ進んだ状態である。
【0098】
(2) 変化する文字の位置が設定された場合(図20)
【0099】
この場合、単語入力の後、「3」の文字キー30が押下され、入力単語の3文字目の位置53にある変化対象に指定されている。
【0100】
この場合、図20の(A)に示すように、入力欄41に「あかさ」が入力されると、その「あかさ」に対応し、一覧表示欄48には、
「あかざ 〔藜〕
あかし 〔証し〕
あかじ 〔赤字〕
アカシア 〔アカシア〕
あかしお 〔赤潮〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかざ」の語義である「アカザ科の一年草。」が表示されている。
【0101】
この画面表示から上キー322を短押しすると、図20の(B)に示すように、一語前に戻った状態に変化し、一覧表示欄48には、
「あがき 〔足掻〕
あかぎれ 〔皹・皸〕
あがく 〔足掻く〕
あかげ 〔赤毛〕
あかご 〔赤子・赤児〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかご」の語義である「赤ちゃん、赤ん坊。・・」等が表示される。
【0102】
また、図20の(A)の状態から、下キー324を短押しすると、図20の(C)に示すように、一語次に進んだ状態に変化し、一覧表示欄48には、
「あかざ 〔藜〕
あかし 〔証し〕
あかじ 〔赤字〕
アカシア 〔アカシア〕
あかしお 〔赤潮〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかし」の語義である「確かであるという証拠・・・」等が表示される。これら図20の(A)から(B)又は(C)に変化する状態は、変化する文字の指定がない場合と同様である。
【0103】
そして、図20の(A)の状態から、左キー326の短押しでは、図20の(D)に示すように、入力欄41の「あかさ」は、3文字目が変化して「あかこ」となり、一覧表示欄48には、
「あかご 〔赤子・赤児〕
あかざ 〔藜〕
あかし 〔証し〕
あかじ 〔赤字〕
アカシア 〔アカシア〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかご」の語義である「赤ちゃん、赤ん坊。・・」等が表示される。
【0104】
また、図20の(A)の状態から、左キー326の長押し(又は左下ソフトキー344の短押し)では、図20の(E)に示すように、入力欄41の2文字目が変化して「あおさ」となり、一覧表示欄48には、
「おおさ 〔石蓴〕
あおざめる 〔蒼(青)褪める〕
あおじゃしん 〔青写真〕
あおじろい 〔青白い・蒼白い〕
あおすじ 〔青筋・青条〕」 が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あおさ」の語義である「緑藻類アオサ科の海草の総称。」が表示される。この表示は、2文字目が50音順で前に1つ戻った状態である。
【0105】
また、図19の(A)の状態から、右キー328の短押しでは、図20の(F)に示すように、3文字目が50音順で次に進んだ状態となり、入力欄41の「あかさ」は「あかし」に変化し、一覧表示欄48には、
「あかし 〔証し〕
あかじ 〔赤字〕
アカシア 〔アカシア〕
あかじみる 〔垢染みる〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかし」の語義である「確かであるという証拠・・・」が表示される。
【0106】
また、図20の(A)の状態から、右キー328の長押し(又は右下ソフトキー348の短押し)では、図20の(G)に示すように、2文字目が50音順で次に1つ進んだ状態となり、入力欄41の「あかさ」は「あきさ」に変化し、一覧表示欄48には、
「あきざくら 〔秋桜〕
あきさむ 〔秋寒〕
あきさめ 〔秋雨〕
あきす 〔空き巣〕
あきたりない 〔飽き足りない〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あきざくら」の語義である「コスモスの別称。」が表示される。
【0107】
次に、上記実施の形態から抽出される特徴事項、その利点、上記実施の形態から想起される変形例等を以下に列挙する。
【0108】
(1) 上記実施の形態では、文字を1つ前後させた場合に、変化前と変化後の2単語間の距離が最も大きくなる(変化前と変化後の単語の間に存在する単語数が最も多い)位置の2文字目に着目している。
【0109】
ところで、入力単語を50音順(アルファベット順)で見たときに近いと感じる単語は、1文字目は同じで2文字目以降が異なるものとの推測が働く。1文字目が異なる場合は、単語間の距離が近いと感じることはなく、文字を再入力する可能性が高い。キーボードのタブ等のユーザインタフェース(UI)により、従来の携帯装置でも先頭の1文字は比較的容易に変更することが可能であったが、2文字目以降の位置では不可能である。
【0110】
上記実施の形態で変化位置を2文字目に着目したのは、ページ遷移や次々と単語を選択する操作において、2文字目が変わるまで繰り返す場合が最も操作数が多く、その分、最も多く操作数を減少させることができる文字の位置と考えられるからである。従来手法(図25、図26)では、500操作、又は50ページ変更操作が必要であったが、上記実施の形態では単純なキーの操作即ち、左キー326又は右キー328の長押しや左下ソフトキー344又は右下ソフトキー348の押下の1操作で、2文字目の文字変化を実現している。しかしながら、2文字目に限定する意図ではない。
【0111】
(2) 人間の感覚で、2つの単語間に存在する単語数が少ないと思っても、実は多く単語が存在する場合がある。文字入力やその検索について、煩わしい文字入力を行うか、膨大な単語選択操作を行う必要がある。上記実施の形態では、操作数が大幅に低減でき、ユーザは文字入力及びその変化によるストレスから解放される。しかも、検索に要する時間を短縮でき、文字入力を行わずに所望の単語、文字列等の記号列に検索を続行することができ、しかも、表示すべき一覧の候補が僅かに6種類であるため、それら全てをキャッシュすることが可能である上、一覧表示又はその変更を高速化することができる利点もある。
【0112】
(3) 文字入力や文字検索に要する操作数について、ある文字を50音順(アルファベット順)で1つ前後する場合を想定すると、従来、操作数が少ない場合は、末尾の文字を、数字キーを押したときに最初に表示される文字(「a」は「2」を一回押下、「d」は「3」を一回押下)で再入力する場合がある。アルファベット入力の場合が最小の操作数となる。携帯装置によっては決定キーを押さずとも入力を確定することができるものもある。この場合においても、上記実施の形態の場合では、操作数が少なく、辞書を利用する場合に、単語が2桁の文字長になる場合には、位置指定操作が1つ増え、合計操作数が3になるがキーの操作数は従来より少なくなる。比較例では、例えば、平仮名の「こ」を再入力したいとなると、「こ」を選択するのに5操作、さらに入力確定の操作も追加され、操作数が最小の場合に比べて5操作増えることになるが、本発明では、操作数は2のまま変わらない。
【0113】
そこで、文字検索のキー操作について、図21及び図22を参照する。図21は、比較例における文字変化及び語群変化を示す図、図22は、比較例と本発明の実施例(本実施例)との比較結果を示す図である。
【0114】
比較例では、図21の(A)に示すように、入力欄41に「あかさ」が入力されると、その「あかさ」に対応し、一覧表示欄48には、
「あかざ 〔藜〕
あかし 〔証し〕
あかじ 〔赤字〕
アカシア 〔アカシア〕
あかしお 〔赤潮〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかざ」の語義である「アカザ科の一年草。」が表示される。
【0115】
この画面表示から上キー322を短押しすると、図21の(B)に示すように、一語前に戻った状態に変化し、一覧表示欄48には、
「あがき 〔足掻〕
あかぎれ 〔皹・皸〕
あがく 〔足掻く〕
あかげ 〔赤毛〕
あかご 〔赤子・赤児〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかご」の語義である「赤ちゃん、赤ん坊。・・」等が表示される。
【0116】
また、図21の(A)の状態から、下キー324を短押しすると、図21の(C)に示すように、一語次に進んだ状態に変化し、一覧表示欄48には、
「あかざ 〔藜〕
あかし 〔証し〕
あかじ 〔赤字〕
アカシア 〔アカシア〕
あかしお 〔赤潮〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかし」の語義である「確かであるという証拠・・・」等が表示される。
【0117】
また、図21の(A)の状態から、左キー326の短押しでは、図21の(D)に示すように、前のページに変化し、一覧表示欄48には、
「あがき 〔足掻〕
あかぎれ 〔皹・皸〕
あがく 〔足掻く〕
あかげ 〔赤毛〕
あかご 〔赤子・赤児〕」
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あがき」の語義である「あがくこと。」が表示される。
【0118】
また、図21の(A)の状態から、右キー328の短押しでは、図21の(E)に示すように、次のページに変化し、一覧表示欄48には、
「あかじみる 〔垢染みる〕
あかす 〔証す〕
あかす 〔明かす〕
あかす 〔飽かす〕
あかず 〔飽かず・厭かず〕
が表示され、その下側の語義欄50には、カーソル位置にある「あかじみる」の語義である「あかがしみついて汚れる。」が表示される。
【0119】
このように、比較例では、単語の50音の配列に従った単語変化が得られるのみであり、単語入力の後、所望の単語に到達するには、多数のキー操作を必要とするし、利用者が目的とする単語に到達できないと認識すれば、新たに単語を入力することとなる。この結果、キー操作が多くなる。
【0120】
従って、図22に示すように、比較例では、
a) 文字入力可能な状態にする
b) 末尾の文字を消去する
c) キーを一回押してアルファベットを入力する
d) 決定キーで入力単語を確定し一覧に戻る
という操作により、操作数は4となるのに対し、本実施例では、文字入力及びその文字変化の操作は、
A)変化させる文字の位置を数字キーの押下により指定する
B)右キー又は左キーで文字を50音順で進める、又は戻す
という操作で十分であり、その操作数は2であり、比較例に対して操作数は半減している。この場合、携帯装置において、再入力を開始したときは先頭の文字にフォーカスが当たっているものでは、先頭にフォーカスしていると、2文字目へフォーカスするための操作が1つ増えるが、最初のフォーカス位置についてはチューニングで容易に変更可能なため、このフォーカス移動操作を除外した場合を最小のものとして例示した。
【0121】
(4) テキストボックステキストボックス等に入力済みの単語に対して、文字位置設定操作によって文字の位置を指定し、文字前後操作によって、指定された文字を50音順(アルファベット順)で次に進めたり(2文字目を次に進める「あか…」→「あき…」) 、50音順(アルファベット順)で前に戻したり(2文字目を前に戻す「あか…」→「あお…」)することができる。
【0122】
(5) 特に、単語の2文字目については、既述の文字位置設定操作を行わずに、文字前後操作とは異なる操作によって、50音(アルファベット順)で次に進めたり、前に戻したりすることが可能である。
【0123】
(6) 文字入力ではない簡単な操作(方向キー押下等)によって可能である。
【0124】
(7) 文字前後操作によって表示される候補のデータをデータ一時記憶部606にキャッシュして、高速に表示の更新が可能である。
【0125】
〔他の実施の形態〕
【0126】
(1) 記号列について、第1の実施の形態では単語や文字列を例示したが、絵文字、シンボル、図形等であってもよい。
【0127】
(2) 配列について、第1の実施の形態では50音順の他、アルファベット順を例示したが、その他の配列した順位付け等の配列であってもよい。
【0128】
(3) 上記実施の形態では、情報検索装置として携帯装置2を例示したが、上記情報検索装置、情報検索方法又は情報検索プログラムを搭載した電子辞書であってもよい。
【0129】
(4) 上記実施の形態では、情報検索装置として携帯装置2を例示したが、上記情報検索装置、情報検索方法又は情報検索プログラムを搭載した電子電話帳であってもよい。
【0130】
(5) 上記情報検索装置、情報検索方法又は情報検索プログラムをWebページやテキスト文書内の単語検索に適用し、使用可能としてもよい。
【0131】
(6) 上記実施の形態では、携帯装置2や電子辞書に言及したが、本発明は、携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)80(図23)や、パーソナルコンピュータ(PC)90(図24)等の電子機器に適用することができ、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0132】
PDA80は、本発明を搭載した電子機器の一例であって、図23に示すように、筐体部82には、操作入力部10、表示部12等を備え、既述のハードウェア構成(図1)で示した機能部を搭載している。
【0133】
斯かる構成によれば、PDA80においても、既述した情報検索方法や情報検索プログラムの実行により、文字列等の記号列中の任意の位置を特定の配列順に変化させることができ、その記号列を含む記号列群の更新等により、情報検索における操作の軽減や、操作時間、検索時間の短縮を図ることができる。
【0134】
また、PC90は、本発明を搭載した電子機器の一例であって、図24に示すように、筐体部92と筐体部94とをヒンジ部96で開閉可能に構成したものであり、筐体部92にはキーボード等からなる操作入力部10が設置されているとともに、筐体部94には表示部12が搭載され、既述のハードウェア構成(図1)で示した機能部を搭載している。
【0135】
斯かる構成によれば、PC90においても、既述した情報検索方法や情報検索プログラムの実行により、文字列等の記号列中の任意の位置を特定の配列順に変化させることができ、その記号列を含む記号列群の更新等により、情報検索における操作の軽減や、操作時間、検索時間の短縮を図ることができる。
【0136】
(7) 上記実施の形態では、記号列の変化すべき位置は、数字キーで指定する構成としたが、予め位置指定位置を設定し、自動的に変更位置が設定される構成としてもよい。斯かる構成によれば、位置指定のキー操作が省略でき、入力操作の軽減と、入力時間や検索速度の短縮を図ることができる。
【0137】
次に、以上述べた本発明の実施の形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
【0138】
(付記1) 記号列を入力する段階と、
入力された前記記号列中の任意の位置を指定する段階と、
前記記号列中の指定された前記位置にある記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更する段階と、
を含むことを特徴とする情報検索方法。
【0139】
(付記2) 付記1の情報検索方法において、
前記記号列は、文字、図形、その他の符号類を含むことを特徴とする情報検索方法。
【0140】
(付記3) 付記1の情報検索方法において、
指定操作を伴うことなく、前記記号列の特定の位置が優先的に指定される段階を含むことを特徴とする情報検索方法。
【0141】
(付記4) 付記1又は付記3の情報検索方法において、
前記記号列の入力に用いるキーとは異なるキーを用いて前記記号列の任意の記号を変化させる段階を含むことを特徴とする情報検索方法。
【0142】
(付記5) 付記1又は付記3の情報検索方法において、
前記記号列から任意の位置にある記号が指定された際に、前記位置の候補記号データをキャッシュする段階を含むことを特徴とする情報検索方法。
【0143】
(付記6) 付記1又は付記3の情報検索方法において、
前記記号列は、記録媒体に格納された辞書データから抽出される情報であることを特徴とする情報検索方法。
【0144】
(付記7) 付記1又は付記3の情報検索方法において、
前記記号列は、記録媒体に格納された電話帳データから抽出される情報であることを特徴とする情報検索方法。
【0145】
(付記8) 付記1又は付記3の情報検索方法において、
前記記号列は、Web(World Wide Web)ページや、テキスト文書で用いられる辞書データから検索される情報であることを特徴とする情報検索方法。
【0146】
(付記9) 記号列を入力する入力手段と、
前記入力手段で入力された前記記号列中の任意の位置を指定する位置指定手段と、
前記位置指定手段で指定された前記位置の記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更する変更手段と、
を含むことを特徴とする情報検索装置。
【0147】
(付記10) 付記9の情報検索装置において、
前記位置指定手段は、指定操作を伴うことなく、前記記号列の特定の位置を優先的に指定する構成を含むことを特徴とする情報検索装置。
【0148】
(付記11) 付記9の情報検索装置において、
前記変更手段は、前記記号列の入力に用いるキーとは異なるキーを用いて前記記号列の任意の記号を変化させる構成を含むことを特徴とする情報検索装置。
【0149】
(付記12) 付記9の情報検索装置において、
前記記号列から任意の位置にある記号が指定された際に、前記位置の候補記号データをキャッシュする記憶手段を備えることを特徴とする情報検索装置。
【0150】
(付記13) 付記9の情報検索装置において、
前記記号列は、記録媒体に格納された辞書データから抽出される複数の記号であることを特徴とする情報検索装置。
【0151】
(付記14) 付記9の情報検索装置において、
前記記号列は、記録媒体に格納された電話帳データから抽出される記号であることを特徴とする情報検索装置。
【0152】
(付記15) 付記9の情報検索装置において、
前記記号列は、Web(World Wide Web)ページや、テキスト文書で用いられる辞書データから検索される複数の記号であることを特徴とする情報検索装置。
【0153】
(付記16) 記号列を入力する機能と、
入力された前記記号列から任意の位置を指定する機能と、
前記記号列中の指定された前記位置の記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更する機能と、
をコンピュータによって実行させることを特徴とする情報検索プログラム。
【0154】
(付記17) 付記16の情報検索プログラムにおいて、
指定操作を伴うことなく、前記記号列の特定の位置が優先的に指定される機能を前記コンピュータによって実行させることを特徴とする情報検索プログラム。
【0155】
(付記18) 記号列を入力する機能と、
入力された前記記号列から任意の位置を指定する機能と、
前記記号列中の指定された前記位置の記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更する機能と、
をコンピュータによって実行させる情報検索プログラムをコンピュータ読取り可能に格納した記録媒体。
【0156】
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための最良の形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0157】
本発明は、入力された記号列中の任意の位置を指定し、その位置にある記号を変更することにより、記号列を特定の配列順の記号列の前又は後にある記号列に変更するので、入力された記号列から目的とする記号列に迅速に到達させることができ、記号列の入力操作や変更操作を軽減することができ、単語等、記号列の入力操作や検索等の情報処理に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0158】
【図1】第1の実施の形態に係る携帯装置のハードウェア構成を示す図である。
【図2】携帯装置を示す図である。
【図3】拡大表示した操作入力部を示す図である。
【図4】文字列の文字変化の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】文字列の文字変化の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】文字データのキャッシュ処理を示す図である。
【図7】文字データのキャッシュ処理を示す図である。
【図8】待受状態の動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】待受状態から変化位置の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】文字変化の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】先読み更新の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】変化位置更新受付けの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】表示ページの先読みの処理手順を示すフローチャートである。
【図14】表示ページの先読み処理、一覧表示単語、単語変化を示す図である。
【図15】他の表示ページの先読みの処理手順を示すフローチャートである。
【図16】待受状態から文字変化の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】変化位置が指定されている場合の入力処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】他の入力処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】文字変化及び語群変化を示す図である。
【図20】文字変化及び語群変化を示す図である。
【図21】比較例の文字変化及び語群変化を示す図である。
【図22】操作数比較を示す図である。
【図23】他の実施の形態に係るPDAを示す図である。
【図24】他の実施の形態に係るPCを示す図である。
【図25】従来の文字列の選択操作を示す図である。
【図26】従来のページ変化による文字列の他の選択操作を示す図である。
【符号の説明】
【0159】
2 携帯装置
4 プロセッサ
6 記憶部
8 RAM
10 操作入力部
12 表示部
14 無線通信部
16 音声入出力部
18 アンテナ
20 マイクロフォン
22 レシーバ
24 筐体部
26 筐体部
28 ヒンジ部
30 文字キー
32 方向キー
322 上キー
324 下キー
326 左キー
328 右キー
34 選択キー
342 左上ソフトキー
344 左下ソフトキー
346 右上ソフトキー
348 右下ソフトキー
36 確定キー
38 ユーザ操作
40 処理
41 入力欄
42 表示画面
44、46 ページ
48 一覧表示欄
50 語義欄
52 位置
53 位置
602 プログラム記憶部
604 データ記憶部
606 データ一時記憶部
622 OS
624 アプリケーション
642 電子辞書データ
644 電話帳データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記号列を入力する段階と、
入力された前記記号列中の任意の位置を指定する段階と、
前記記号列中の指定された前記位置にある記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更する段階と、
を含むことを特徴とする情報検索方法。
【請求項2】
請求項1の情報検索方法において、
前記記号列は、文字、図形、その他の符号類を含むことを特徴とする情報検索方法。
【請求項3】
請求項1の情報検索方法において、
指定操作を伴うことなく、前記記号列の特定の位置が優先的に指定される段階を含むことを特徴とする情報検索方法。
【請求項4】
記号列を入力する入力手段と、
前記入力手段で入力された前記記号列中の任意の位置を指定する位置指定手段と、
前記位置指定手段で指定された前記位置の記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更する変更手段と、
を含むことを特徴とする情報検索装置。
【請求項5】
記号列を入力する機能と、
入力された前記記号列から任意の位置を指定する機能と、
前記記号列中の指定された前記位置の記号を変更し、前記記号列を特定の配列順の前又は後にある記号列に変更する機能と、
をコンピュータによって実行させることを特徴とする情報検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−72967(P2010−72967A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−240009(P2008−240009)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】