情報機器
【課題】ICカードリーダの接続再設定作業が不要で保安上の問題も良好な情報機器を提供する。
【解決手段】情報機器1には、接触型ICカード6を読み書きするICカードリーダ3を保持するアダプタ4を内蔵したICカードリーダ内蔵機構が本体の内部に設けられており、本体の側面には、アダプタ4に保持されたICカードリーダ3にICカード6を挿入するためのスリットが形成されており、アダプタ4には、ICカード6の挿入に応じて点灯状態が変化するようにICカードリーダ3に設けられたランプから照射される光を本体の側面に導くチューブ8・8Aが設けられている。
【解決手段】情報機器1には、接触型ICカード6を読み書きするICカードリーダ3を保持するアダプタ4を内蔵したICカードリーダ内蔵機構が本体の内部に設けられており、本体の側面には、アダプタ4に保持されたICカードリーダ3にICカード6を挿入するためのスリットが形成されており、アダプタ4には、ICカード6の挿入に応じて点灯状態が変化するようにICカードリーダ3に設けられたランプから照射される光を本体の側面に導くチューブ8・8Aが設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを保持するアダプタを備えた情報機器に関する。
【背景技術】
【0002】
パソコンを始めとする情報機器には、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを接続することができる。このようなICカードリーダは、使用するICカードの種類やシステムの仕様により、タイプが異なっており、パソコンの外部にUSBケーブル等を介して接続されている。
【0003】
企業における会議においてプレゼンテーションのために使用されるパソコンは、例えば、公衆電話のように、特定の個人によって使用されるというよりは、複数の個人によって使用される場合が多く、ICカードによって複数の個人を認証するICカードリーダがパソコンに接続されている場合が多い。
【0004】
このように構成されたシステムでは、パソコン等の機器を移動するときは、ICカードリーダをパソコンから外し、パソコン等の機器を再び設置した後、再びICカードリーダをパソコンに接続し、改めて設定を行う必要がある。
【0005】
このようなICカードリーダとしては、複数枚のICカードに対して差し替えを行うことなくデータの読み取り又は書き込みの少なくともいずれかを行うことができるとともに、外形が大きくならないICカードリーダが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−351071号公報(2001年12月21日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記したパソコンの外部にICカードリーダを接続する構成では、外部接続であるため、ICカードリーダをパソコンに接続する作業が煩雑であり、ICカードリーダの盗難等の課題も生じる。また、パソコン等の機器を移動するためにICカードリーダをパソコンから外し、パソコン等の機器を再び設置するときは、設定を再度実施する必要があり煩雑であるという問題が生じる。
【0008】
特に、企業の会議でプレゼンテーションに使用されるため、特定の個人によって使用されるというよりは、複数の個人によって使用される場合が多いパソコンでは、盗難等の保安上の問題、及び設定を再度実施する必要があり煩雑であるという問題は深刻になる。
【0009】
本発明の目的は、ICカードリーダの接続再設定作業が不要で保安上の問題も良好な情報機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る情報機器は、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを保持するアダプタを内蔵したICカードリーダ内蔵機構が本体の内部に設けられており、前記アダプタは、前記ICカードリーダの前記ICカードを挿入する端面が、前記本体の側面に対向するように、前記ICカードの挿入方向に沿って前記ICカードリーダを位置決めする位置決め手段を有しており、前記位置決め手段は、前記ICカードリーダを前記挿入方向に沿って位置決めする第1ストッパと、前記ICカードとは厚さの異なる他のICカードを前記挿入方向に沿って位置決めする第2ストッパとを有していることを特徴とする。
【0011】
この特徴により、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダが、情報機器の本体の内部に設けられ、ICカードリーダのICカードを挿入する端面が、本体の側面に対向するように、ICカードの挿入方向に沿ってICカードリーダを位置決めする位置決め手段が設けられ、この位置決め手段は、ICカードリーダを挿入方向に沿って位置決めする第1ストッパと、ICカードとは厚さの異なる他のICカードを挿入方向に沿って位置決めする第2ストッパとを有している。このため、ICカードリーダが情報機器と一体化されるので、情報機器の外部にICカードリーダを接続する従来の構成に比較して、ICカードリーダが紛失する等の保安上の問題が解消し、情報機器使用後の後片付けの手間が低減され、情報機器のメンテナンス性も向上するという顕著な効果を奏する。
【0012】
本発明に係る情報機器では、前記本体の側面には、前記アダプタに保持されたICカードリーダに前記ICカードを挿入するためのスリットが形成されており、前記アダプタには、前記ICカードの挿入に応じて点灯状態が変化するように前記ICカードリーダに設けられたランプから照射される光を前記本体の側面に導くチューブが設けられていることが好ましい。
【0013】
上記構成によれば、情報機器の本体の内部のICカードリーダに、ICカードの挿入に応じて点灯状態が変化するように設けられたランプから照射される光を、情報機器の外部から認識することができる。
【0014】
本発明に係る情報機器では、前記ICカードリーダと、前記アダプタと、前記ICカードリーダを前記情報機器に電気的に接続するためのケーブルとを収容する凹部が形成されていることが好ましい。
【0015】
上記構成によれば、ICカードリーダのケーブルも内部に収容できるので、情報機器のメンテナンス性がより一層向上する。
【0016】
本発明に係る情報機器では、前記アダプタは、複数のタイプのICカードリーダを保持可能に構成されていることが好ましい。
【0017】
上記構成によれば、種々のICカードに対応可能なICカードリーダを内蔵した情報機器を得ることができる。
【0018】
本発明に係る情報機器では、前記本体は、入力手段が設けられた第1筐体と、前記第1筐体に対して回動可能に接続されて表示手段が設けられた第2筐体とを有し、前記ICカードリーダ内蔵機構は、前記第1筐体の裏面側に設けられていることが好ましい。
【0019】
上記構成によれば、ノート型パーソナルコンピュータに適用することができる。
【0020】
本発明に係る情報機器では、前記アダプタによって保持されるICカードリーダは、前記情報機器を使用する個人を認証するために前記ICカードを読み書きすることが好ましい。
【0021】
上記構成によれば、ICカードによる個人認証を行う情報機器に適用することができる。このような情報機器は、特定の個人が使用するものではないから、情報機器の外部にICカードリーダを接続する従来の構成では、ICカードリーダが紛失する等の保安上の問題が顕著であり、情報機器使用後の後片付けもおざなりになりがちであり、情報機器のメンテナンスも確実になされ難い。しかしながら、ICカードリーダを本体内部に設ける本発明により、これらの問題も解決する。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る情報機器は、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを保持するアダプタを内蔵したICカードリーダ内蔵機構が本体の内部に設けられたので、ICカードリーダの接続再設定作業が不要で保安上の問題も良好な情報機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施の形態に係る情報機器の構造、および動作を説明するための図であり、(a)は収納状態を、(b)は第1入力操作状態を、(c)は第1入力操作状態から第2入力操作状態へ移行する状態を、(d)は第2入力操作状態を、それぞれ示す図である。
【図2】上記第2入力操作状態における情報機器を裏面から見た斜視図である。
【図3】上記情報機器の裏面に設けられたICカードリーダ内蔵機構を示す斜視図である。
【図4】上記ICカードリーダ内蔵機構の拡大図である。
【図5】上記ICカードリーダ内蔵機構に内蔵されるICカードリーダ及びアダプタを説明するための模式図である。
【図6】上記ICカードリーダ内蔵機構に内蔵されたICカードリーダ及びアダプタを説明するための模式図である。
【図7】上記ICカードリーダ内蔵機構に内蔵されたアダプタを説明するための斜視図である。
【図8】上記情報機器の側面に設けられたスリット及びラベルを示す斜視図である。
【図9】上記ICカードリーダを保持するアダプタを示す斜視図である。
【図10】図9のBBに沿った断面図である。
【図11】上記ICカードリーダとICカードとを示す平面図である。
【図12】上記ICカードリーダに設けられたランプから照射された光をラベルに導くチューブを説明するための斜視図である。
【図13】他のICカードリーダを保持するアダプタを示す斜視図である。
【図14】図13のCCに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(実施の形態に係る情報機器の構成)
本発明の情報機器に関する実施形態について、図1〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図1は、実施の形態に係る情報機器1の構造、および動作を説明するための図であり、(a)は収納状態を、(b)は第1入力操作状態を、(c)は第1入力操作状態から第2入力操作状態へ移行する状態を、(d)は第2入力操作状態を、それぞれ示す図である。
【0025】
情報機器1は、キーボード13とタッチパッド16とが設けられて側面9を有する平板状の筐体11と、筐体11に対して、その一端が回動可能に連結された板状の連結部18と、連結部18の他端に回動可能に連結されて、連結部18の反対側の表面にディスプレイ14が設けられた平板状の筐体12とを備えている。
【0026】
連結部18は、筐体12と筐体11とを連結し、筐体11の一端の回りに回動して筐体12を図1(c)に示すように押し出し、さらに回動して図1(d)に示すように、筐体12をディスプレイ14を上にして寝かせるように配置する。このように情報機器1は、図1(b)に示すディスプレイ14の位置で表示し、入力操作することもできるし、図1(d)に示すディスプレイ14の位置で表示し、入力操作することもできる。以下、図1(b)に示す状態を第1入力操作状態といい、図1(d)に示す状態を第2入力操作状態という。
【0027】
(ICカードリーダ内蔵機構の構成)
図2は第2入力操作状態における情報機器1を筐体11の裏面15から見た斜視図であり、図3は情報機器1の裏面15に設けられたICカードリーダ内蔵機構2を示す斜視図であり、図4は、このICカードリーダ内蔵機構2の拡大図である。図5はICカードリーダ内蔵機構に内蔵されるICカードリーダ及びアダプタを説明するための模式図であり、図6はICカードリーダ内蔵機構に内蔵されたICカードリーダ及びアダプタを説明するための模式図である。図7は、ICカードリーダ内蔵機構に内蔵されたアダプタ4を説明するための斜視図である。
【0028】
情報機器1に設けられた筐体11の裏面15には、略直方体形状をした凹部が側面9に面して形成されており、この凹部にICカードリーダ内蔵機構2が設けられる。この凹部の側面9側には、アダプタ4に保持されたICカードリーダ3が、接触型ICカード6の挿入口を側面9に対向させて配置されている。ICカードリーダ3は、情報機器1と電気的に接続されるためのUSBコネクタ17を有しており、ICカードリーダ3とUSBコネクタ17とは、所定の長さ等の仕様に従って製造されたケーブルによって接続されている。このケーブル及びUSBコネクタ17は、ICカードリーダ3を保持するコネクタ4を収容した凹部の残りの空間に収容される。
【0029】
図8は、情報機器1の側面9に設けられたスリット10及びラベル19を示す斜視図である。情報機器1の側面9のICカードリーダ内蔵機構2が設けられた凹部に対応する位置には、ICカードリーダ内蔵機構2に配置されたアダプタ4に保持されたICカードリーダ3にICカード6を挿入するためのスリット10が横向きに形成されている。スリット10の上側には、ICカードリーダ3に設けられた後述するランプから照射される光を、側面9の外部から視認させるためのラベル19が設けられている。
【0030】
(アダプタの構成)
図9はICカードリーダ3を保持するアダプタ4を示す斜視図であり、図10は図9のBBに沿った断面図である。図11はICカードリーダ3とICカード6とを示す平面図であり、図12はICカードリーダ3に設けられたランプ7A・7Bから照射された光をラベル19に導くチューブ8・8Aを説明するための斜視図である。
【0031】
アダプタ4は、ICカードリーダ3を保持する。ICカードリーダ3は、扁平な直方体形状をしており、その一つの側面には、ICカード6を挿入するためのスリットが形成されている。ICカードリーダ3は、スリットが形成された側面とは反対側の側面を先頭にしてアダプタ4に挿入され、アダプタ4の中央に形成されたストッパ部20に、この反対側の側面が当接して挿入方向に位置決めされ、アダプタ4に保持される。
【0032】
ICカードリーダ3の上面のICカード6の挿入側には、緑LEDランプ7Aと赤LEDランプ7Bとが設けられている。緑LEDランプ7Aと赤LEDランプ7Bとのそれぞれの上側には、緑LEDランプ7Aと赤LEDランプ7Bとからそれぞれ照射された光をラベル19に導くために形成された2本のチューブ8が設けられている。チューブ8Aは、ICカードリーダ3とは異なるタイプの後述するICカードリーダ3Aに設けられたランプから照射された光をラベル19に導くために設けられている。
【0033】
アダプタ4は、その側面から左右に突出して形成された二対のネジ穴部材を有しており、各ネジ穴部材には、アダプタ4を固定するためのネジが貫通するネジ穴が形成されている。ICカードリーダ内蔵機構2を構成する凹部には、これらのネジ穴部材を支える面と、アダプタ4を納めるように構成された面とが形成されており、このネジ穴部材を支える面とネジ穴部材とをネジで固定する。このようにしてアダプタ4は凹部に固定されるので、ICカード6をICカードリーダ3に挿入してもICカードリーダ3が動くことが防止される。
【0034】
情報機器1の電源が投入されると、ICカードリーダ内蔵機構に内蔵されたICカードリーダ3は、自動的にICカード6の挿入待ちになり、緑LEDランプ7Aは、2秒間に約1回のゆっくりした間隔で点滅する。次に、パソコン(情報機器1)に格納されたアプリケーションソフトからの指示に従い、図11に示すようにICカード6の金属端子22を上面にして、金属端子22側から、筐体11の側面9に形成されたスリット10を通して、ICカードリーダ3に形成されたICカード挿入口へICカード6を挿入し、奥まで差し込む。
【0035】
そして、ICカード6が挿入され、正しく認識されると緑LEDランプ7Aは点灯状態になる。次に、アプリケーションソフトからICカードへ読み書きすると、緑LEDランプ7Aが1秒間に約5回の割合で速く点滅する。この間は絶対にICカード6を抜き取ってはならない。ICカード6のデータを破壊したり、ICカード6が使用できなくなるおそれがあるからである。緑LEDランプ7Aが点灯状態のときは、いつでもICカード6を抜き取ることができる。通常、パソコンに接続したICカードリーダ3が正しく動いており、正しいICカード6が挿入されていれば赤LEDランプ7Bが点灯/点滅することは無い。赤LEDランプ7Bが点灯/点滅状態のときはICカード6を抜き取ることができる。
【0036】
図13は他のICカードリーダ3Aを保持するアダプタ4を示す斜視図であり、図14は図13のCCに沿った断面図である。
【0037】
アダプタ4は、ICカードリーダ3Aを保持する。ICカードリーダ3Aは、前述したICカードリーダ3よりもさらに扁平で、ICカードリーダ3よりも奥行きの長い直方体形状をしており、その一つの側面には、ICカード6を挿入するためのスリットが形成されている。ICカードリーダ3Aは、スリットが形成された側面とは反対側の側面を先頭にしてアダプタ4に挿入され、アダプタ4の端部に形成されたストッパ部21に反対側の側面が当接して挿入方向に位置決めされ、アダプタ4に保持される。薄型のICカードリーダ3Aとアダプタ4のストッパ部20側との間の隙間には、図示しない緩衝材が設けられている。このような緩衝材が設けられていないと、ICカードをICカードリーダ3Aに挿入するときに、ICカードリーダ3Aに対して上側に力が作用し、ストッパ部20とICカードリーダ3Aとの接点を支点として上側に力が作用して、ICカードリーダ3Aが破損するおそれがあるが、緩衝材を設けると、この力を吸収するのでICカードリーダ3Aの破損を防止する。
【0038】
ICカードリーダ3Aの上面にはLEDランプが設けられている。このLEDランプは、ICカードリーダ3Aのスリットが形成された側面とは反対側の側面側に設けられている。アダプタ4には、このLEDランプから照射された光をラベル19に導くチューブ8Aが設けられている。このように、アダプタ4は、複数のタイプのICカードリーダ3・3Aを保持可能に構成されている。
【0039】
(実施の形態の総括)
以上のように本実施の形態によれば、ICカード6による認証機能付情報機器1(パソコン)において、複数種類のICカードリーダ3・3Aを内蔵可能な機構を設けている。筐体11の内部に、独立したユニットであるICカードリーダと接続用ケーブルの配置空間を形成し、さらにUSB端子を配置する。ICカードリーダは、固定用のアダプタ4により、情報機器1の本体の側面9に形成したカード挿入口(スリット10)に適合した位置に保持されている。固定用アダプタ4は、ストッパ部20・21を設けるように構成することにより、複数タイプのICカードリーダに対応する汎用性を有している。
【0040】
本実施の形態に係る情報機器によれば、ICカードリーダの選択に汎用性を持たせたので、より多くのネットワーク認証システムに対応することができ、ICカードリーダについて本体と一体化した機器配置が可能となる。また、情報機器の移動の際にも、ICカードリーダと情報機器との接続状態を維持した移動が容易であり、設定条件を維持したままの移動が可能となる。
【0041】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを保持するアダプタを備えた情報機器に適用することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 情報機器
2 ICカードリーダ内蔵機構
3 ICカードリーダ
4 アダプタ
6 ICカード
7A、7B ランプ
8 チューブ
9 側面
10 スリット
11、12 筐体(第1筐体、第2筐体)
13 キーボード(入力手段)
14 ディスプレイ(表示手段)
15 裏面
16 タッチパッド
17 USBコネクタ
18 連結部
19 ラベル
20、21 ストッパ部(位置決め手段、第1ストッパ、第2ストッパ)
22 金属端子
【技術分野】
【0001】
本発明は、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを保持するアダプタを備えた情報機器に関する。
【背景技術】
【0002】
パソコンを始めとする情報機器には、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを接続することができる。このようなICカードリーダは、使用するICカードの種類やシステムの仕様により、タイプが異なっており、パソコンの外部にUSBケーブル等を介して接続されている。
【0003】
企業における会議においてプレゼンテーションのために使用されるパソコンは、例えば、公衆電話のように、特定の個人によって使用されるというよりは、複数の個人によって使用される場合が多く、ICカードによって複数の個人を認証するICカードリーダがパソコンに接続されている場合が多い。
【0004】
このように構成されたシステムでは、パソコン等の機器を移動するときは、ICカードリーダをパソコンから外し、パソコン等の機器を再び設置した後、再びICカードリーダをパソコンに接続し、改めて設定を行う必要がある。
【0005】
このようなICカードリーダとしては、複数枚のICカードに対して差し替えを行うことなくデータの読み取り又は書き込みの少なくともいずれかを行うことができるとともに、外形が大きくならないICカードリーダが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−351071号公報(2001年12月21日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記したパソコンの外部にICカードリーダを接続する構成では、外部接続であるため、ICカードリーダをパソコンに接続する作業が煩雑であり、ICカードリーダの盗難等の課題も生じる。また、パソコン等の機器を移動するためにICカードリーダをパソコンから外し、パソコン等の機器を再び設置するときは、設定を再度実施する必要があり煩雑であるという問題が生じる。
【0008】
特に、企業の会議でプレゼンテーションに使用されるため、特定の個人によって使用されるというよりは、複数の個人によって使用される場合が多いパソコンでは、盗難等の保安上の問題、及び設定を再度実施する必要があり煩雑であるという問題は深刻になる。
【0009】
本発明の目的は、ICカードリーダの接続再設定作業が不要で保安上の問題も良好な情報機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る情報機器は、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを保持するアダプタを内蔵したICカードリーダ内蔵機構が本体の内部に設けられており、前記アダプタは、前記ICカードリーダの前記ICカードを挿入する端面が、前記本体の側面に対向するように、前記ICカードの挿入方向に沿って前記ICカードリーダを位置決めする位置決め手段を有しており、前記位置決め手段は、前記ICカードリーダを前記挿入方向に沿って位置決めする第1ストッパと、前記ICカードとは厚さの異なる他のICカードを前記挿入方向に沿って位置決めする第2ストッパとを有していることを特徴とする。
【0011】
この特徴により、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダが、情報機器の本体の内部に設けられ、ICカードリーダのICカードを挿入する端面が、本体の側面に対向するように、ICカードの挿入方向に沿ってICカードリーダを位置決めする位置決め手段が設けられ、この位置決め手段は、ICカードリーダを挿入方向に沿って位置決めする第1ストッパと、ICカードとは厚さの異なる他のICカードを挿入方向に沿って位置決めする第2ストッパとを有している。このため、ICカードリーダが情報機器と一体化されるので、情報機器の外部にICカードリーダを接続する従来の構成に比較して、ICカードリーダが紛失する等の保安上の問題が解消し、情報機器使用後の後片付けの手間が低減され、情報機器のメンテナンス性も向上するという顕著な効果を奏する。
【0012】
本発明に係る情報機器では、前記本体の側面には、前記アダプタに保持されたICカードリーダに前記ICカードを挿入するためのスリットが形成されており、前記アダプタには、前記ICカードの挿入に応じて点灯状態が変化するように前記ICカードリーダに設けられたランプから照射される光を前記本体の側面に導くチューブが設けられていることが好ましい。
【0013】
上記構成によれば、情報機器の本体の内部のICカードリーダに、ICカードの挿入に応じて点灯状態が変化するように設けられたランプから照射される光を、情報機器の外部から認識することができる。
【0014】
本発明に係る情報機器では、前記ICカードリーダと、前記アダプタと、前記ICカードリーダを前記情報機器に電気的に接続するためのケーブルとを収容する凹部が形成されていることが好ましい。
【0015】
上記構成によれば、ICカードリーダのケーブルも内部に収容できるので、情報機器のメンテナンス性がより一層向上する。
【0016】
本発明に係る情報機器では、前記アダプタは、複数のタイプのICカードリーダを保持可能に構成されていることが好ましい。
【0017】
上記構成によれば、種々のICカードに対応可能なICカードリーダを内蔵した情報機器を得ることができる。
【0018】
本発明に係る情報機器では、前記本体は、入力手段が設けられた第1筐体と、前記第1筐体に対して回動可能に接続されて表示手段が設けられた第2筐体とを有し、前記ICカードリーダ内蔵機構は、前記第1筐体の裏面側に設けられていることが好ましい。
【0019】
上記構成によれば、ノート型パーソナルコンピュータに適用することができる。
【0020】
本発明に係る情報機器では、前記アダプタによって保持されるICカードリーダは、前記情報機器を使用する個人を認証するために前記ICカードを読み書きすることが好ましい。
【0021】
上記構成によれば、ICカードによる個人認証を行う情報機器に適用することができる。このような情報機器は、特定の個人が使用するものではないから、情報機器の外部にICカードリーダを接続する従来の構成では、ICカードリーダが紛失する等の保安上の問題が顕著であり、情報機器使用後の後片付けもおざなりになりがちであり、情報機器のメンテナンスも確実になされ難い。しかしながら、ICカードリーダを本体内部に設ける本発明により、これらの問題も解決する。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る情報機器は、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを保持するアダプタを内蔵したICカードリーダ内蔵機構が本体の内部に設けられたので、ICカードリーダの接続再設定作業が不要で保安上の問題も良好な情報機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施の形態に係る情報機器の構造、および動作を説明するための図であり、(a)は収納状態を、(b)は第1入力操作状態を、(c)は第1入力操作状態から第2入力操作状態へ移行する状態を、(d)は第2入力操作状態を、それぞれ示す図である。
【図2】上記第2入力操作状態における情報機器を裏面から見た斜視図である。
【図3】上記情報機器の裏面に設けられたICカードリーダ内蔵機構を示す斜視図である。
【図4】上記ICカードリーダ内蔵機構の拡大図である。
【図5】上記ICカードリーダ内蔵機構に内蔵されるICカードリーダ及びアダプタを説明するための模式図である。
【図6】上記ICカードリーダ内蔵機構に内蔵されたICカードリーダ及びアダプタを説明するための模式図である。
【図7】上記ICカードリーダ内蔵機構に内蔵されたアダプタを説明するための斜視図である。
【図8】上記情報機器の側面に設けられたスリット及びラベルを示す斜視図である。
【図9】上記ICカードリーダを保持するアダプタを示す斜視図である。
【図10】図9のBBに沿った断面図である。
【図11】上記ICカードリーダとICカードとを示す平面図である。
【図12】上記ICカードリーダに設けられたランプから照射された光をラベルに導くチューブを説明するための斜視図である。
【図13】他のICカードリーダを保持するアダプタを示す斜視図である。
【図14】図13のCCに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(実施の形態に係る情報機器の構成)
本発明の情報機器に関する実施形態について、図1〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図1は、実施の形態に係る情報機器1の構造、および動作を説明するための図であり、(a)は収納状態を、(b)は第1入力操作状態を、(c)は第1入力操作状態から第2入力操作状態へ移行する状態を、(d)は第2入力操作状態を、それぞれ示す図である。
【0025】
情報機器1は、キーボード13とタッチパッド16とが設けられて側面9を有する平板状の筐体11と、筐体11に対して、その一端が回動可能に連結された板状の連結部18と、連結部18の他端に回動可能に連結されて、連結部18の反対側の表面にディスプレイ14が設けられた平板状の筐体12とを備えている。
【0026】
連結部18は、筐体12と筐体11とを連結し、筐体11の一端の回りに回動して筐体12を図1(c)に示すように押し出し、さらに回動して図1(d)に示すように、筐体12をディスプレイ14を上にして寝かせるように配置する。このように情報機器1は、図1(b)に示すディスプレイ14の位置で表示し、入力操作することもできるし、図1(d)に示すディスプレイ14の位置で表示し、入力操作することもできる。以下、図1(b)に示す状態を第1入力操作状態といい、図1(d)に示す状態を第2入力操作状態という。
【0027】
(ICカードリーダ内蔵機構の構成)
図2は第2入力操作状態における情報機器1を筐体11の裏面15から見た斜視図であり、図3は情報機器1の裏面15に設けられたICカードリーダ内蔵機構2を示す斜視図であり、図4は、このICカードリーダ内蔵機構2の拡大図である。図5はICカードリーダ内蔵機構に内蔵されるICカードリーダ及びアダプタを説明するための模式図であり、図6はICカードリーダ内蔵機構に内蔵されたICカードリーダ及びアダプタを説明するための模式図である。図7は、ICカードリーダ内蔵機構に内蔵されたアダプタ4を説明するための斜視図である。
【0028】
情報機器1に設けられた筐体11の裏面15には、略直方体形状をした凹部が側面9に面して形成されており、この凹部にICカードリーダ内蔵機構2が設けられる。この凹部の側面9側には、アダプタ4に保持されたICカードリーダ3が、接触型ICカード6の挿入口を側面9に対向させて配置されている。ICカードリーダ3は、情報機器1と電気的に接続されるためのUSBコネクタ17を有しており、ICカードリーダ3とUSBコネクタ17とは、所定の長さ等の仕様に従って製造されたケーブルによって接続されている。このケーブル及びUSBコネクタ17は、ICカードリーダ3を保持するコネクタ4を収容した凹部の残りの空間に収容される。
【0029】
図8は、情報機器1の側面9に設けられたスリット10及びラベル19を示す斜視図である。情報機器1の側面9のICカードリーダ内蔵機構2が設けられた凹部に対応する位置には、ICカードリーダ内蔵機構2に配置されたアダプタ4に保持されたICカードリーダ3にICカード6を挿入するためのスリット10が横向きに形成されている。スリット10の上側には、ICカードリーダ3に設けられた後述するランプから照射される光を、側面9の外部から視認させるためのラベル19が設けられている。
【0030】
(アダプタの構成)
図9はICカードリーダ3を保持するアダプタ4を示す斜視図であり、図10は図9のBBに沿った断面図である。図11はICカードリーダ3とICカード6とを示す平面図であり、図12はICカードリーダ3に設けられたランプ7A・7Bから照射された光をラベル19に導くチューブ8・8Aを説明するための斜視図である。
【0031】
アダプタ4は、ICカードリーダ3を保持する。ICカードリーダ3は、扁平な直方体形状をしており、その一つの側面には、ICカード6を挿入するためのスリットが形成されている。ICカードリーダ3は、スリットが形成された側面とは反対側の側面を先頭にしてアダプタ4に挿入され、アダプタ4の中央に形成されたストッパ部20に、この反対側の側面が当接して挿入方向に位置決めされ、アダプタ4に保持される。
【0032】
ICカードリーダ3の上面のICカード6の挿入側には、緑LEDランプ7Aと赤LEDランプ7Bとが設けられている。緑LEDランプ7Aと赤LEDランプ7Bとのそれぞれの上側には、緑LEDランプ7Aと赤LEDランプ7Bとからそれぞれ照射された光をラベル19に導くために形成された2本のチューブ8が設けられている。チューブ8Aは、ICカードリーダ3とは異なるタイプの後述するICカードリーダ3Aに設けられたランプから照射された光をラベル19に導くために設けられている。
【0033】
アダプタ4は、その側面から左右に突出して形成された二対のネジ穴部材を有しており、各ネジ穴部材には、アダプタ4を固定するためのネジが貫通するネジ穴が形成されている。ICカードリーダ内蔵機構2を構成する凹部には、これらのネジ穴部材を支える面と、アダプタ4を納めるように構成された面とが形成されており、このネジ穴部材を支える面とネジ穴部材とをネジで固定する。このようにしてアダプタ4は凹部に固定されるので、ICカード6をICカードリーダ3に挿入してもICカードリーダ3が動くことが防止される。
【0034】
情報機器1の電源が投入されると、ICカードリーダ内蔵機構に内蔵されたICカードリーダ3は、自動的にICカード6の挿入待ちになり、緑LEDランプ7Aは、2秒間に約1回のゆっくりした間隔で点滅する。次に、パソコン(情報機器1)に格納されたアプリケーションソフトからの指示に従い、図11に示すようにICカード6の金属端子22を上面にして、金属端子22側から、筐体11の側面9に形成されたスリット10を通して、ICカードリーダ3に形成されたICカード挿入口へICカード6を挿入し、奥まで差し込む。
【0035】
そして、ICカード6が挿入され、正しく認識されると緑LEDランプ7Aは点灯状態になる。次に、アプリケーションソフトからICカードへ読み書きすると、緑LEDランプ7Aが1秒間に約5回の割合で速く点滅する。この間は絶対にICカード6を抜き取ってはならない。ICカード6のデータを破壊したり、ICカード6が使用できなくなるおそれがあるからである。緑LEDランプ7Aが点灯状態のときは、いつでもICカード6を抜き取ることができる。通常、パソコンに接続したICカードリーダ3が正しく動いており、正しいICカード6が挿入されていれば赤LEDランプ7Bが点灯/点滅することは無い。赤LEDランプ7Bが点灯/点滅状態のときはICカード6を抜き取ることができる。
【0036】
図13は他のICカードリーダ3Aを保持するアダプタ4を示す斜視図であり、図14は図13のCCに沿った断面図である。
【0037】
アダプタ4は、ICカードリーダ3Aを保持する。ICカードリーダ3Aは、前述したICカードリーダ3よりもさらに扁平で、ICカードリーダ3よりも奥行きの長い直方体形状をしており、その一つの側面には、ICカード6を挿入するためのスリットが形成されている。ICカードリーダ3Aは、スリットが形成された側面とは反対側の側面を先頭にしてアダプタ4に挿入され、アダプタ4の端部に形成されたストッパ部21に反対側の側面が当接して挿入方向に位置決めされ、アダプタ4に保持される。薄型のICカードリーダ3Aとアダプタ4のストッパ部20側との間の隙間には、図示しない緩衝材が設けられている。このような緩衝材が設けられていないと、ICカードをICカードリーダ3Aに挿入するときに、ICカードリーダ3Aに対して上側に力が作用し、ストッパ部20とICカードリーダ3Aとの接点を支点として上側に力が作用して、ICカードリーダ3Aが破損するおそれがあるが、緩衝材を設けると、この力を吸収するのでICカードリーダ3Aの破損を防止する。
【0038】
ICカードリーダ3Aの上面にはLEDランプが設けられている。このLEDランプは、ICカードリーダ3Aのスリットが形成された側面とは反対側の側面側に設けられている。アダプタ4には、このLEDランプから照射された光をラベル19に導くチューブ8Aが設けられている。このように、アダプタ4は、複数のタイプのICカードリーダ3・3Aを保持可能に構成されている。
【0039】
(実施の形態の総括)
以上のように本実施の形態によれば、ICカード6による認証機能付情報機器1(パソコン)において、複数種類のICカードリーダ3・3Aを内蔵可能な機構を設けている。筐体11の内部に、独立したユニットであるICカードリーダと接続用ケーブルの配置空間を形成し、さらにUSB端子を配置する。ICカードリーダは、固定用のアダプタ4により、情報機器1の本体の側面9に形成したカード挿入口(スリット10)に適合した位置に保持されている。固定用アダプタ4は、ストッパ部20・21を設けるように構成することにより、複数タイプのICカードリーダに対応する汎用性を有している。
【0040】
本実施の形態に係る情報機器によれば、ICカードリーダの選択に汎用性を持たせたので、より多くのネットワーク認証システムに対応することができ、ICカードリーダについて本体と一体化した機器配置が可能となる。また、情報機器の移動の際にも、ICカードリーダと情報機器との接続状態を維持した移動が容易であり、設定条件を維持したままの移動が可能となる。
【0041】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを保持するアダプタを備えた情報機器に適用することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 情報機器
2 ICカードリーダ内蔵機構
3 ICカードリーダ
4 アダプタ
6 ICカード
7A、7B ランプ
8 チューブ
9 側面
10 スリット
11、12 筐体(第1筐体、第2筐体)
13 キーボード(入力手段)
14 ディスプレイ(表示手段)
15 裏面
16 タッチパッド
17 USBコネクタ
18 連結部
19 ラベル
20、21 ストッパ部(位置決め手段、第1ストッパ、第2ストッパ)
22 金属端子
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを保持するアダプタを内蔵したICカードリーダ内蔵機構が本体の内部に設けられており、
前記アダプタは、前記ICカードリーダの前記ICカードを挿入する端面が、前記本体の側面に対向するように、前記ICカードの挿入方向に沿って前記ICカードリーダを位置決めする位置決め手段を有しており、
前記位置決め手段は、前記ICカードリーダを前記挿入方向に沿って位置決めする第1ストッパと、
前記ICカードとは厚さの異なる他のICカードを前記挿入方向に沿って位置決めする第2ストッパとを有していることを特徴とする情報機器。
【請求項2】
前記本体の側面には、前記アダプタに保持されたICカードリーダに前記ICカードを挿入するためのスリットが形成されており、
前記アダプタには、前記ICカードの挿入に応じて点灯状態が変化するように前記ICカードリーダに設けられたランプから照射される光を前記本体の側面に導くチューブが設けられている請求項1記載の情報機器。
【請求項3】
前記ICカードリーダと、前記アダプタと、前記ICカードリーダを前記情報機器に電気的に接続するためのケーブルとを収容する凹部が形成されている請求項1記載の情報機器。
【請求項4】
前記アダプタは、複数のタイプのICカードリーダを保持可能に構成されている請求項1記載の情報機器。
【請求項5】
前記本体は、入力手段が設けられた第1筐体と、前記第1筐体に対して回動可能に接続されて表示手段が設けられた第2筐体とを有し、
前記ICカードリーダ内蔵機構は、前記第1筐体の裏面側に設けられている請求項1記載の情報機器。
【請求項6】
前記アダプタによって保持されるICカードリーダは、前記情報機器を使用する個人を認証するために前記ICカードを読み書きする請求項1記載の情報機器。
【請求項1】
接触型ICカードを読み書きするICカードリーダを保持するアダプタを内蔵したICカードリーダ内蔵機構が本体の内部に設けられており、
前記アダプタは、前記ICカードリーダの前記ICカードを挿入する端面が、前記本体の側面に対向するように、前記ICカードの挿入方向に沿って前記ICカードリーダを位置決めする位置決め手段を有しており、
前記位置決め手段は、前記ICカードリーダを前記挿入方向に沿って位置決めする第1ストッパと、
前記ICカードとは厚さの異なる他のICカードを前記挿入方向に沿って位置決めする第2ストッパとを有していることを特徴とする情報機器。
【請求項2】
前記本体の側面には、前記アダプタに保持されたICカードリーダに前記ICカードを挿入するためのスリットが形成されており、
前記アダプタには、前記ICカードの挿入に応じて点灯状態が変化するように前記ICカードリーダに設けられたランプから照射される光を前記本体の側面に導くチューブが設けられている請求項1記載の情報機器。
【請求項3】
前記ICカードリーダと、前記アダプタと、前記ICカードリーダを前記情報機器に電気的に接続するためのケーブルとを収容する凹部が形成されている請求項1記載の情報機器。
【請求項4】
前記アダプタは、複数のタイプのICカードリーダを保持可能に構成されている請求項1記載の情報機器。
【請求項5】
前記本体は、入力手段が設けられた第1筐体と、前記第1筐体に対して回動可能に接続されて表示手段が設けられた第2筐体とを有し、
前記ICカードリーダ内蔵機構は、前記第1筐体の裏面側に設けられている請求項1記載の情報機器。
【請求項6】
前記アダプタによって保持されるICカードリーダは、前記情報機器を使用する個人を認証するために前記ICカードを読み書きする請求項1記載の情報機器。
【図1】
【図10】
【図11】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図12】
【図13】
【図10】
【図11】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−165098(P2011−165098A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−29540(P2010−29540)
【出願日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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