説明

情報端末、情報処理装置、および、情報提供システム

【課題】ユーザが、情報端末に入力した情報の利用方法を、より容易に決定できるようにする。
【解決手段】情報提供システムにおいて、情報端末300において作成されたメッセージからキーワードが抽出される。検索サーバ100は、メッセージ管理サーバ200において情報端末300のユーザに関連付けられて蓄積されているメッセージのうち、上記キーワードを含むメッセージを検索する。そして、検索結果に基づいて、検索サーバ100は、各メッセージ管理サーバ200に、上記ユーザに関連付けられて蓄積されているメッセージのうち、上記キーワードと同じ文字列等を含むメッセージが蓄積されている件数を算出する。そして、検索サーバ100は、算出した結果を、情報端末300へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末、情報処理装置、および、情報提供システムに関し、特に、情報端末から送信される情報をユーザに関連付けて蓄積し、閲覧可能に配信する情報提供システムにおいて利用される情報端末、情報処理装置、および、そのような情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、装置への情報の入力に関し、まず情報を入力し、当該情報を利用する機能を選択する技術について開示がなされている。
【0003】
たとえば、特許文献1(特開2004−146920号公報)には、情報の入力後、当該入力された情報が対応する機能の候補を表示することにより、簡便に、入力された情報を利用する機能を起動するための技術が開示されている。当該技術では、例えば、数字を入力した後、当該数字を利用する機能として、電話発信機能または演算機能(電卓機能)を選択できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−146920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記したような従来の技術によれば、ユーザは、情報を入力した後、上記したように機能を選択しなければならず、煩雑さを感じる場面があった。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ユーザが、情報端末に入力した情報の利用方法を、より容易に決定できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に従った情報端末は、通信網を介して接続されたユーザの情報端末から送信されたデータを、ユーザに関連付けて蓄積すると共に、蓄積したデータをユーザの情報端末に閲覧可能に配信する情報提供システムにおいて利用される情報端末であって、情報を入力するための入力手段と、入力手段に入力された情報から、当該情報の構成要素を抽出するための抽出手段と、抽出手段が抽出した構成要素を、情報端末のユーザを特定する情報である特定用情報とともに、蓄積したデータの検索が可能な装置である検索用装置に送信するための送信手段と、送信手段による構成要素の送信に応じて送信される、構成要素と特定用情報とに基づいた検索結果を提示するための提示手段とを備える。
【0008】
本発明に従った情報処理装置は、通信網を介して接続されたユーザの情報端末から送信されたデータを、ユーザに関連付けて蓄積すると共に、蓄積したデータをユーザの情報端末に閲覧可能に配信する情報提供システムにおいて利用される情報処理装置であって、情報端末において入力された情報から抽出された当該情報の構成要素と当該情報端末のユーザを特定する情報である特定用情報とに基づいて、情報提供システムにおいてユーザに関連付けられて蓄積されたデータから、抽出された構成要素と対応する部分を有するデータを検索するための検索手段と、情報処理装置に、検索手段による検索結果を送信するための送信手段とを備える。
【0009】
本発明に従った情報提供システムは、通信網を介して接続されたユーザの情報端末から送信されたデータを、ユーザに関連付けて蓄積すると共に、蓄積したデータをユーザの情報端末に閲覧可能に配信する情報提供システムにおいて、情報端末において入力された情報から、当該情報の構成要素を抽出するための抽出手段と、情報提供システムにおいてユーザに関連付けられて蓄積されたデータから、抽出された構成要素と対応する部分を有するデータを検索するための検索手段と、情報端末において検索手段による検索結果を提示するための提示手段とを備える。
【0010】
好ましくは、情報提供システムは、複数の情報管理サーバにおいて、ユーザに関連付けられたデータを蓄積し、情報端末には、複数の情報管理サーバのうち少なくとも1つの情報管理サーバにおいて認証されるための情報である認証用情報が入力され、検索手段は、複数の情報管理サーバのうち情報端末において入力された認証用情報によってユーザが認証される複数の情報管理サーバに蓄積されたデータから、データを検索し、提示手段は、情報管理サーバごとに、検索結果を提示する。
【0011】
好ましくは、情報端末には、検索の範囲を指定する情報が入力され、検索手段は、入力された範囲で、データを検索する。
【0012】
好ましくは、抽出手段が抽出する構成要素は、テキストデータまたは画像データを含む。
【0013】
好ましくは、検索手段は、構成要素または構成要素の類似する要素と対応する部分を有するデータを検索する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、情報端末において、入力された情報から構成要素が抽出され、そして、蓄積されたデータに対する当該構成要素に基づいた検索の結果が提示される。
【0015】
これにより、情報端末のユーザは、情報提供システムに蓄積させようとして入力した情報と、すでに情報提供システムに蓄積されたデータとの関連に基づいて、情報提供システムに情報を蓄積させるかどうかなどを決めたりすることができる。つまり、ユーザに対して、情報提供システムへの蓄積の際の補助的な情報を提供することができる。
【0016】
したがって、ユーザは、情報端末に入力した情報の利用方法をより容易に決定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の情報提供システムの一実施の形態の概略構成を示す図である。
【図2】本実施の形態の情報提供システムにおいて実行される情報処理の内容を概略的に説明するための図である。
【図3】本実施の形態にかかる情報提供システムの構成の具体例を示す図である。
【図4】図3の検索サーバのハードウェア構成の具体例を示す図である。
【図5】図3のメッセージ管理サーバのハードウェア構成の具体例を示す図である。
【図6】図3の情報端末のハードウェア構成の具体例を示す図である。
【図7】図3の情報端末の状態を説明するための図である。
【図8】図3の情報端末の状態を説明するための図である。
【図9】図3の情報端末の状態を説明するための図である。
【図10】図3の情報端末の状態を説明するための図である。
【図11】図3の情報端末において実行される処理のフローチャートである。
【図12】情報提供システムにおける情報端末からメッセージ管理サーバへのメッセージの投稿時に実行される処理の概要を表すフローチャートである。
【図13】図3の情報端末のタッチパネルの表示例を説明するための図である。
【図14】図3の情報端末のタッチパネルの表示例を説明するための図である。
【図15】図3の情報端末のタッチパネルの表示例を説明するための図である。
【図16】図3の情報端末のタッチパネルの表示例を説明するための図である。
【図17】図3の情報端末のタッチパネルの表示例を説明するための図である。
【図18】図12のメッセージ作成処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図19】図12のデータ要求処理の詳細な処理内容のフローチャートである。
【図20】図12の検索処理の内容を示すフローチャートである。
【図21】図12のメッセージ投稿処理の内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の電気機器の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、同一の機能および作用を有する要素については、同じ符号を付し、重複する説明を繰返さない。
【0019】
<情報提供システムの概要>
図1は、本発明の情報提供システムの一実施の形態の概略構成を示す図である。
【0020】
図1を参照して、本実施の形態にかかる情報提供システムは、検索サーバ100と、メッセージ管理サーバ200A,200B(以下、これらを総称して「メッセージ管理サーバ200」ともいう。)と、情報端末300とを含み、これらがLAN(Local Area Network)などのネットワークで接続されている。メッセージ管理サーバ200は、情報端末300から送信された情報をユーザごとに蓄積し、また、情報端末300に対して閲覧可能に提供する。本実施の形態では、情報端末300からメッセージ管理サーバ200への情報の送信の一例として、適宜「情報端末300において作成されたメッセージの投稿」について説明する。また、送信される情報の一例である「メッセージ」は、たとえば、テキストデータのみから構成されても良いし、画像データのみから構成されてもよいし、テキストデータと画像データの組合せによって構成されてもよい。
【0021】
本実施の形態のシステムでは、1以上のメッセージ管理サーバ200を含む。メッセージ管理サーバ200は、たとえば、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Mixi(登録商標)等のマイクロブログサービスにおいて、ユーザごとに、メッセージを蓄積するサーバである。これらのサーバでは、メッセージは、ユーザを特定する情報に関連付けて蓄積される。そして、ユーザは、情報端末300から、当該ユーザを特定する情報とともに、メッセージ管理サーバ200へメッセージを投稿する。これに応じて、メッセージ管理サーバ200は、ユーザを特定する情報に基づいてユーザを認証し、認証に成功すれば、当該ユーザに関連付けて、投稿されたメッセージを蓄積する。
【0022】
なお、「ユーザに関連付けて」とは、たとえば、ユーザのIDに関連付けて、ということを意味する。各メッセージ管理サーバ200では、メッセージの投稿には、ユーザのIDとパスワードが必要とされる。メッセージ管理サーバ200では、各ユーザのIDとパスワードが登録されている。各ユーザは、投稿時に、IDとパスワードをメッセージ管理サーバ200に送信する。これらによって、メッセージ管理サーバ200は、ユーザを認証する。そして、ユーザ認証が成功すれば、当該ユーザのメッセージの投稿を受付ける。そして、メッセージ管理サーバ200は、投稿されたメッセージを、当該ユーザのIDに関連付けて、蓄積する。
【0023】
図1では、メッセージ管理サーバ200Aにおいてメッセージを蓄積するデータベース(DB)としてメッセージDB201Aが、また、メッセージ管理サーバ200Bにおいてメッセージを蓄積するデータベースとしてメッセージDB201Bが、それぞれ示されている。
【0024】
各メッセージ管理サーバ200は、情報端末300からの要求に応じて、情報端末300に、蓄積しているメッセージを提供する。メッセージは、当該メッセージを投稿したユーザがし得る態様で、提供される。これにより、情報端末300では、投稿したユーザに関連付けられた状態で、各ユーザのメッセージが表示される。なお、提供されるメッセージは、メッセージを要求した情報端末300のユーザが投稿したメッセージに限らず、他人のメッセージも含まれる場合が有り得る。
【0025】
情報提供システムでは、メッセージ管理サーバ200からメッセージを提供する情報端末300を制限することも可能である。つまり、情報提供システムでは、メッセージ管理サーバ200が、特定のユーザがログインしている情報端末300にのみメッセージを提供するように、構成される場合も有り得る。また、情報提供システムでは、メッセージ管理サーバ200が、情報端末300にログインしているユーザの種類(または、ログインの有無)に応じて、提供するメッセージの範囲や種類を変更するように構成される場合も有り得る。
【0026】
図2は、本実施の形態の情報提供システムにおいて実行される情報処理の内容を概略的に説明するための図である。
【0027】
図2では、白抜きの矢印の左右に2つの情報処理の内容が模式的に示されている。白抜き矢印の左側には、従来の情報提供システムにおける情報処理の内容が記載されており、右側には、本実施の形態にかかる情報提供システムにおける情報処理の内容が記載されている。
【0028】
従来の情報提供システムでは、情報端末300が複数のメッセージ管理サーバ200に情報を送信(メッセージの投稿等)できる場合、ユーザは、情報端末300において、メッセージ管理サーバ200に情報を送信させるためのアプリケーションを起動させた後、まず情報の送信先となるメッセージ管理サーバ200を選択した後、情報を入力し、そして、当該入力した情報を、送信先として選択したメッセージ管理サーバ200に送信する。
【0029】
図2の白抜き矢印の左側には、従来の情報提供システムにおける、このような「メッセージ管理サーバ200の選択」が、マイクロブログサービスa〜cからの投稿先の選択(a.サービスの選択)として記載されている。また、上記した「情報の入力」が、「b.メッセージの作成」として記載されている。そして、上記した「入力した情報の送信」が、ネットワークを介したマイクロブログサービスへのメッセージの送信として、「c.発信」として記載されている。
【0030】
一方、本実施の形態の情報提供システムでは、ユーザが、情報端末300において上記アプリケーションを起動させて、メッセージを作成すると、情報端末300は、当該情報からキーワードを抽出し、当該キーワードを、検索サーバ100に送信する。これに応じて、検索サーバ100は、各メッセージ管理サーバ200において、当該キーワードを含むメッセージを検索する。そして、検索サーバ100は、情報端末300に対して、検索結果に基づいて、各メッセージ管理サーバ200において検索されたメッセージの数を計数し、その結果を情報端末300へ送信する。情報端末300では、この結果が表示される。これにより、情報端末300のユーザは、これから送信しようとして入力した情報に含まれるキーワードと同じキーワードを含むメッセージが、各メッセージ管理サーバ200に何件蓄積されているかを、認識できる。そして、当該ユーザは、たとえば、これから送信しようとして入力した情報の送信先として、上記キーワードを含むメッセージがより多く蓄積されるメッセージ管理サーバ200を選択する、等、上記のように表示された結果に基づいて送信先を決定できる。
【0031】
図2の白抜き矢印の右側には、本実施の形態の情報提供システムにおける、情報端末300での情報の入力が「1.メッセージの作成」として記載されている。そして、情報端末300において、検索サーバ100から上記した結果が送信されて表示されることが、「2.検索結果の参照」として記載されている。そして、当該結果を参照しながら入力された情報の送信先が選択されることが、「3.サービスの選択」として記載されている。そして、選択された送信先に、入力された情報が送信されることが、「4.発信」として記載されている。
【0032】
情報提供システムには、複数又は不特定多数のユーザが、情報(文章、画像、音声、動画、URL(Uniform Resource Locator)等)を互いに投稿し合い、また話題の転回が頻繁に変わる性質がある。その性質上、発信する内容とタイミングが重要視される傾向にある。また、同一のメッセージを特定の複数のサービスに一度に発信したいがどのサービスに発信すべきか瞬時に判断できない場合がある。本実施の形態の情報提供システムでは、ユーザは、情報を入力すると、各メッセージ管理サーバ200についての、当該情報に含まれるキーワードに基づいた検索結果(たとえば、当該情報に含まれるキーワードに対応するメッセージの蓄積数)を提供される。ユーザは、当該提供された検索結果に基づいて、当該情報を発信(送信する)するサービス(メッセージ管理サーバ200)を選択することができる。
【0033】
また、本実施の形態の情報提供システムでは、1つのサービスしか存在しない場合でも効果を有する。具体的には、ユーザがこれから当該サービスに投稿しようとするメッセージを作成したとき、当該メッセージに含まれるキーワードを含むメッセージが、当該サービス(メッセージ管理サーバ200)にすでに蓄積されたメッセージに対して検索され、その検索結果がユーザに提供される。これにより、当該ユーザは、これから投稿しようとするメッセージと同じようなメッセージをすでにサービスに蓄積させているかどうかなどの情報を、メッセージの投稿前に取得することができる。したがって、ユーザは、たとえば、作成したメッセージを実際に投稿するかどうかを、取得した情報に基づいて、決めることができる。
【0034】
なお、キーワードに基づいた検索結果の他の例としては、情報に含まれるキーワードをタグとして付されたメッセージの蓄積数が考えられる。
【0035】
<情報提供システムの構成>
図3は、本実施の形態にかかる情報提供システムの構成の具体例を示す図である。
【0036】
図3を参照して、本実施の形態にかかる情報提供システムでは、検索サーバ100と、メッセージ管理サーバ200(200A,200B)と、情報端末300とが、LAN(Local Area Network)などのネットワークで接続されている。これらの接続は、有線であっても無線であっても良い。また、これらのすべてが同じネットワークに属していても良いし、情報端末300と検索サーバ100とが同じLANに属し、メッセージ管理サーバ200が、当該LANに対する外部のネットワーク(たとえば、当該LANから公衆ネットワークを介して接続可能なネットワーク)に属しているといったように、すべてがネットワークに属していなくても良い。
【0037】
情報端末300は、情報提供システムにおいて情報を提供されるユーザによって操作される端末である。なお、情報端末300は、本体とモニタとが別体で構成されるコンピュータのような設置型タイプであっても良いし、ユーザに携帯されるタイプであっても良い。
【0038】
<検索サーバの構成>
図4は、検索サーバ100のハードウェア構成の具体例を示す図である。
【0039】
図4を参照して、検索サーバ100は、検索サーバ100全体を制御するための演算装置であるCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM(Random Access Memory)12と、液晶ディスプレイ等の表示装置によって実現される表示部14と、検索サーバ100に対する操作入力を受付けるための操作部15と、CPU10によって実行されるプログラム等を保存するための記憶装置16と、記憶媒体にアクセスしてそこからファイルを読み出したり書き込んだりするためのメディアコントローラ17と、上記したLAN等のネットワークを介した通信の制御のためにモデム等により構成される通信装置18とを含む。
【0040】
操作部15は、たとえばキーボードやマウスなどの入力装置によって実現される。なお、操作部15は、タッチセンサによって実現され、表示部14と一体的に、タッチパネルとして実現される場合も有り得る。
【0041】
本実施の形態では、たとえば、CPU10が適切なプログラムを実行することにより、本明細書に記載された検索サーバ100の機能の少なくとも一部が実現される。
【0042】
CPU10が実行するプログラムは、上記記憶媒体に記憶されていても良い。記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カ
セットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。また、CPU10が実行されるプログラムは、ネットワークを介して記憶装置16にインストールされる場合も有り得る。
【0043】
<メッセージ管理サーバの構成>
図5は、メッセージ管理サーバ200のハードウェア構成の具体例を示す図である。
【0044】
図5を参照して、メッセージ管理サーバ200は、全体を制御するための演算装置であるCPU20と、CPU20で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM21と、CPU20でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM22と、液晶表示装置等の表示装置によって構成される表示部23と、当該メッセージ管理サーバ200に対する操作入力を受付けるための操作部25と、上記したようなプログラムや各種データを記憶するための記憶装置26と、当該メッセージ管理サーバ200に対して着脱可能な記憶媒体(USBメモリ等)との間で情報の読み書きをするためのメディアコントローラ27と、上記LANに接続するための通信装置(モデム等)28とを含む。
【0045】
本実施の形態では、たとえば、CPU20が適切なプログラムを実行することにより、本明細書に記載されたメッセージ管理サーバ200の機能の少なくとも一部が実現される。
【0046】
操作部25は、たとえばキーボードやマウスなどの入力装置によって実現される。なお、操作部25は、タッチセンサによって実現され、表示部24と一体的に、タッチパネルとして実現される場合も有り得る。
【0047】
CPU20が実行するプログラムは、上記記憶媒体に記憶されていても良い。記憶媒体としては、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ、メモリカード、FD、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO、MD、ICカード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。また、CPU20が実行されるプログラムは、ネットワークを介して記憶装置26にインストールされる場合も有り得る。
【0048】
<情報端末の構成>
図6は、情報端末300のハードウェア構成の具体例を示す図である。
【0049】
図6を参照して、情報端末300は、全体を制御するための演算装置であるCPU30と、CPU30で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM31と、CPU30でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM32と、液晶表示装置等の表示装置によって実現される表示部33と、情報端末300に対して情報を入力するための操作部35と、プログラムや各種のデータ等を記憶するための記憶装置36と、情報端末300本体に対して着脱可能な記憶媒体(USBメモリ等)との間で情報の読み書きを行なうメディアコントローラ37と、上記LANに接続するための通信装置38とを含む。
【0050】
CPU30が実行するプログラムは、上記記憶媒体に記憶されていても良い。記憶媒体としては、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ、メモリカード、FD、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO、MD、ICカード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
【0051】
操作部35は、たとえばキーボードやマウスなどの入力装置によって実現される。また、操作部35は、タッチセンサによって実現され、表示部35と一体的に、タッチパネルとして実現される場合も有り得る。なお、本実施の形態では、操作部35と表示部33は、一体的にタッチパネル34を構成するものとして、説明する。
【0052】
<情報端末における初期設定>
情報端末300では、メッセージを投稿する際には、たとえば専用のアプリケーションが起動され、メッセージの入力が受付られる。そして、入力されたメッセージからキーワードが抽出され、当該キーワードが、検索サーバ100へ送信される。
【0053】
ここで、検索サーバ100には、上記キーワードとともに、情報端末300にメッセージを入力したユーザについての情報やメッセージ管理サーバ200を特定する情報が、送信される。なお、これらの情報は、上記アプリケーションの初期設定として、予め情報端末300に登録しておくことができる。
【0054】
以下に、上記アプリケーションの初期設定の処理として、このような情報の登録について説明する。
【0055】
図7〜図10は、情報端末300の状態を説明するための図である。また、図11は、上記初期設定として情報端末300において実行される処理のフローチャートである。
【0056】
まず、前提として、情報端末300のタッチパネル34における表示内容を説明する。
情報端末300では、図7に示されるように、本体310の表面にタッチパネル34が設けられている。なお、情報端末300では、タッチパネル34の下方に、電源投入等に利用される、物理的なボタンが設けられている。
【0057】
情報端末300において、上記したようなメッセージ投稿用のアプリケーションが起動されると、図8に示されるように、タッチパネル34には、メッセージ投稿用の画面が表示される。メッセージ投稿用の画面は、メッセージ入力部340を含む。メッセージ入力部340は、メッセージ入力領域341と、確定ボタン342とを含む。本実施の形態では、確定ボタン342は、タッチパネル34上に表示されるソフトウェアキーである。
【0058】
情報端末300では、後述するキーボード360等を用いて入力されたメッセージは、メッセージ入力領域341に表示される。ここでは、メッセージの一例として、「こんにちは。」が記載されている。
【0059】
次に、上記初期設定のための処理について、説明する。
図11を参照して、情報端末300が電源投入後、待機状態となり(ステップSA10)、さらに、上記アプリケーションの初期設定モードが起動されると(ステップSA20)、CPU30は、メッセージの投稿先の登録を受付ける。なお、初期設定モードを起動するための操作としては、たとえば、図9に示されるように、タッチパネル34のメッセージ入力領域341に相当する部分を、指F等によって長押しする操作が挙げられる。また、上記のように初期モードにおけるタッチパネル34の表示内容を、図10に示す。
【0060】
図10では、タッチパネル34に、投稿先登録用の画面350が表示されている。画面350は、メッセージ管理サーバ200の接続先のURLを入力するための欄351と、当該メッセージ管理サーバ200が提供するサービスについてのユーザのIDを入力するための欄352と、当該サービスについてのユーザのパスワードを入力するための欄353と、メッセージ検索の範囲を入力するための欄355,356と、欄355,356に入力される内容を調整するための操作されるボタン354と、登録の完了時に操作されるためのボタン357とを含む。
【0061】
図11に戻って、初期設定モードを起動させ、図10に示されたような画面を表示した後、CPU30は、ステップSA30で投稿先の情報の登録を受付け、また、ステップSA40で、検索サーバ100によるメッセージの検索の範囲の登録を受付ける。なお、図10の画面350において、登録先の情報の登録内容は、欄351〜353に入力される。また、検索の範囲の登録内容は、欄355,356に入力される。
【0062】
図11に戻って、投稿先の情報とメッセージの検索の範囲の登録を受付けると、CPU30は、これらの登録内容を、たとえば記憶装置36に格納させる。
【0063】
<メッセージ投稿時の処理の概要>
図12は、情報提供システムにおける、情報端末300からメッセージ管理サーバ200へのメッセージの投稿時に実行される処理の概要を表すフローチャートである。また、図13〜図17は、メッセージの投稿時の処理におけるタッチパネル34の表示内容の一例を示す図である。
【0064】
図12を参照して、まず情報端末300において、メッセージが作成される(ステップSB1)。そして、情報端末300は、作成したメッセージからキーワードを抽出し、投稿先の情報とともに、検索サーバ100に送信する。
【0065】
なお、情報端末300では、メッセージの作成のために所定の操作がなされると、たとえば、図13に示されるように、タッチパネル34においてソフトウェアキーボード(以下、「キーボード」と略す)360が表示される。キーボード360は、複数のソフトウェアボタンを含む。そして、キーボード360に対する操作内容に応じて、情報端末300では、メッセージが入力される。入力されたメッセージは、図13に示されるように、メッセージ入力領域341に表示される。
【0066】
情報端末300では、メッセージ管理サーバ200に投稿するメッセージに、画像等のファイルを添付することができる。キーボード360は、添付ボタン361を含む。そして、添付ボタン361が指等でタッチ操作されると、タッチパネル34には、添付ファイルを選択するための画面が表示される。このような画面の一例を、図14に示す。
【0067】
図14に示された画面には、記憶装置36および/またはメディアコントローラ37に格納された画像等のファイルの情報(ファイル名やファイルの容量等)が表示されている。そして、当該画面に対して、添付ファイルを選択する操作がなされると、上記のように作成されるメッセージに、添付ファイルの情報が追加される。添付ファイルを選択する操作としては、たとえば、タッチパネル34に表示されたファイルのファイル名等を表示する領域に対するタッチ操作が挙げられる。
【0068】
なお、情報端末300では、これから投稿しようとするメッセージにファイルが添付されると、たとえばボタン361の表示色の変更等によって、ファイルが添付されていることが報知されることが好ましい。
【0069】
図12に戻って、上記のように、メッセージが作成された後、情報端末300から検索サーバ100にキーワードや投稿先の情報が送信されると、これに応じて、検索サーバ100は、投稿先とされたメッセージ管理サーバ200のそれぞれに、検索用のデータを要求する(ステップSC1)。
【0070】
これに応じて、メッセージ管理サーバ200は、検索サーバ100に、データを送信する(ステップSD1)。
【0071】
そして、検索サーバ100は、メッセージ管理サーバ200から受信したデータを利用して、上記したキーワードを含むメッセージに関する各メッセージ管理サーバ200の特性を表す情報を取得するための検索を行ない(ステップSE1)、その結果を情報端末300へ送信する。
【0072】
情報端末300では、当該結果が提供された状態で、ユーザが投稿先を選択する。これに応じて、情報端末300は、選択された投稿先へ、メッセージが送信する(ステップSF1)。
【0073】
なお、図12に記載されたステップSB1,ステップSC1,ステップSE1,ステップSF1の各処理の内容の詳細は、図18〜図21を参照して後述する。
【0074】
<投稿先の選択>
図15〜図17は、情報端末300における、投稿先の選択の際の表示画面の一例を示す図である。
【0075】
上記のようにメッセージ管理サーバ200から送信された検索結果は、情報端末300において、たとえば図15に示されるように表示される。
【0076】
図15に示された画面では、検索結果を表示するためのポップアップ370が表示されている。本実施の形態では、検索サーバ100は、上記した検索として、たとえば各メッセージ管理サーバ200において、上記したユーザに関連付けられたメッセージのうち、今回作成されたメッセージに含まれるキーワードを含むものを検索する。そして、各メッセージ管理サーバ200におけるそのようなメッセージの件数を、検索結果として情報端末300に送信する。これにより、ポップアップ370は、マイクロブログA(メッセージ管理サーバ200の一例)に30件の、マイクロブログC(メッセージ管理サーバ200の他の例)に5件の、上記のようなメッセージが蓄積されていることを示している。
【0077】
ポップアップ370が表示されるような状況について説明すると、ユーザは、マイクロブログAとマイクロブログCを含む複数のマイクロブログについて、図7〜図10を参照して説明したような初期設定において登録を行なっていた。そして、当該複数のマイクロブログのうち、マイクロブログAとマイクロブログCには、ユーザがこれから投稿しようとするメッセージに含まれるキーワードと同じキーワードを含むメッセージが、蓄積されている。そして、マイクロブログAとマイクロブログCに蓄積されている、このようなメッセージの数が、ポップアップ370に示される。
【0078】
ポップアップ370を参照することにより、ユーザは、これから投稿しようとするメッセージについて、当該メッセージに含まれるキーワードと同じキーワードを含むこれまで投稿してきたメッセージが、どのメッセージ管理サーバ200に多く蓄積されているかを認識することができる。これにより、ユーザは、これから投稿しようとするメッセージについて、どのメッセージ管理サーバ200において、これまで同じような話題で投稿をしてきたかなどを認識できる。したがって、ポップアップ370は、これからメッセージを投稿するユーザにとって、投稿先のマイクロブログの選択に役立つものとなる。
【0079】
ポップアップ370には、当該ポップアップ370に表示されたマイクロブログを投稿先として選択するためのソフトウェアボタン(図15中の「はい」ボタン)、および、そのようなマイクロブログを投稿先として選択せず別の画面で投稿先を選択することを希望する際に操作されるソフトウェアボタン(図15中の「いいえ」ボタン)が表示されている。そして、ユーザは、指F等で図15中の「はい」ボタンをタッチすることにより、ポップアップ370内に表示されたマイクロブログをメッセージの投稿先として選択する。これに応じて、CPU30は、図13〜図14を参照して説明したように入力されたメッセージを、ポップアップ370に表示されたマイクロブログに投稿する。なお、CPU30は、マイクロブログへの投稿に、初期設定において登録された情報(URL、ID、パスワード)を利用する。また、ポップアップ370に複数のマイクロブログが表示された場合に、ユーザは、それらのうちの一部のみを投稿先として選択することもできる。
【0080】
メッセージの投稿が完了すると、タッチパネル34には、図16に示されるように、投稿が完了した旨のメッセージを含むポップアップ371が表示される。そして、当該ポップアップ371内に表示された「完了」ボタンを、ユーザが指等でタッチすると、CPU30は、たとえば、情報端末300を、図8を参照して説明したような、メッセージの入力を受付ける状態にする。
【0081】
なお、ユーザが登録したメッセージ管理サーバ200のいずれにも、当該ユーザに関連付けられて蓄積されたメッセージに、これから送ろうとするメッセージに含まれるキーワードと同じキーワードを含むメッセージが含まれない場合も有り得る。このような場合には、検索サーバ100は、その旨の情報(メッセージ等)を情報端末300へ送信する。これに応じて、情報端末300のタッチパネル34には、図17に示されるようなポップアップ380が表示される。
【0082】
ポップアップ380は、検索対象となったメッセージ管理サーバ200(マイクロブログサービス)のいずれにも上記のようなメッセージの蓄積がなかった旨のメッセージを表示するとともに、情報端末300に登録しているメッセージ管理サーバ200のいずれを選択するかを問い合わせている。
【0083】
ユーザは、ポップアップ380に表示された、情報端末300に登録しているメッセージ管理サーバ200の名称のうちメッセージの投稿を希望するものの名称にタッチし、さらに、ポップアップ380内の所定のボタンを指等でタッチ操作することにより、投稿先のマイクロブログサービスを選択できる。これに応じて、CPU30は、指定されたマイクロブログサービスに、入力されたメッセージを投稿する。なお、投稿が完了したときには、タッチパネル34に、図16に示したような画面が表示され、さらに、当該画面中の「完了」と書かれたボタンが操作されると、情報端末300は、メッセージの入力が可能な状態に戻る。
【0084】
<検索の範囲>
検索サーバ100によるメッセージの検索は、図10を参照して説明したように入力された「検索の範囲」に従って行なわれることが好ましい。つまり、たとえば、情報端末300において、「検索の範囲」が、「12時間前まで」と登録されている場合には、検索サーバ100は、各メッセージ管理サーバ200に登録されたメッセージのうち、12時間前から最新のメッセージを検索対象とする。この場合、検索サーバ100からメッセージ管理サーバ200へのデータ要求(ステップSC1)の際には、検索サーバ100は、各メッセージ管理サーバ200に対して、当該ユーザのIDに関連付けられたメッセージのうち、12時間前から現在までの時間に投稿されたメッセージの送信を要求することが好ましい。
【0085】
情報端末300は、ステップSB1におけるメッセージの作成において、作成されたメッセージとともに、または、それに先立って、情報端末300において登録されているメッセージ管理サーバ200についての情報を検索サーバ100に送信する。この情報には、検索の範囲についての情報も含まれる。検索の範囲は、図10を参照して説明したように登録したすべてのメッセージ管理サーバ200について一括して設定されるものであっても良いし、メッセージ管理サーバ200ごとに異なる範囲が設定されてもよい。
【0086】
また、検索の範囲は、時間的なものに限定されない。各メッセージ管理サーバ200においてユーザ同士の相関を表す情報が登録されている場合、検索の範囲は、当該相関における範囲であっても良い。具体的には、たとえばユーザ同士の相関として、直接の知り合い、または、知り合いの知り合い、というような知り合いの関係が登録されている場合に、検索の範囲として、当該ユーザの直接の知り合いまで、といった範囲が指定される。このような場合、検索サーバ100は、データの要求(ステップSC1)の際には、当該ユーザに対して「検索の範囲」として指定された範囲までの関係にあるユーザと関連付けられたメッセージを、メッセージ管理サーバ200に対して要求する。
【0087】
また、検索の範囲は、時間的なものと相関に関するものの複数の項目の内容が複合されたものであっても良い。たとえば、「直接の知り合いまでの範囲のユーザについての12時間前から現在までに投稿したメッセージ」というものであっても良い。
【0088】
<メッセージの作成>
図18は、図12のステップSB1のメッセージ作成処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0089】
図18を参照して、情報端末300では、電源投入後待機状態(ステップSB10)になった後、図13を参照して説明したように、メッセージの入力を受付け(ステップSB20)、さらに、図14等を参照して説明したように、ファイルを添付する操作がなされたと判断すると(ステップSB30でYES)、ステップSB40で、入力を受付けたメッセージにユーザから指定されたファイルを添付する。一方、ファイルの添付についての指示がなければ(ステップSB30でNO)、ステップSB50で、メッセージを確定させる。一方、ステップSB40でファイルを添付した後、CPU30は、ステップSB50でメッセージを確定させる。
【0090】
次に、CPU30は、ステップSB60で、ステップSB50で内容を確定したメッセージから検索キーを抽出して、ステップSB70へ処理を進める。
【0091】
なお、メッセージからの検索キー(キーワード)の抽出は、たとえば、予め情報端末300に登録された辞書に含まれるキーワードと一致する部分(文字列)を抽出することによって、実現される。
【0092】
なお、検索キーの抽出は、ステップSB40でメッセージに添付されたファイルに基づいて抽出される場合もあり得る。添付ファイルからの検索キーの抽出としては、たとえば、当該ファイルのファイル名の文字列がキーワードとして抽出されたり、テンプレートマッチングによって添付ファイルの画像に含まれるパターン画像が検索キーとして抽出されたりしてもよい。なお、この場合のテンプレートマッチングとしては、たとえば、情報端末300において予め格納された特定のパターンを検出するための画像を用いて行なわれる。そして、当該パターン画像と添付ファイルの画像のマッチングによって添付ファイルの画像に含まれると判断されたパターン画像が、検索キーとして抽出される。
【0093】
次に、CPU30は、ステップSB70で、ステップSB60で抽出した検索キー(キーワード)と、初期設定において登録された検索範囲とメッセージ投稿先情報とを、検索サーバ100へ送信して、ステップSF10(図21)へ処理を進める。
【0094】
ステップSF10以降の処理は、メッセージ投稿処理(ステップSF1)に含まれるため、図21を参照して後述する。
【0095】
<データ要求>
図19は、図12のステップSC1のデータ要求処理の詳細な処理内容のフローチャートである。
【0096】
図19を参照して、CPU10は、ステップSC10で、情報端末300からステップSB70で送信されるようなデータ(検索キー、検索範囲およびメッセージ投稿先情報)の送信があったか否かを判断し、そのようなデータの送信があったと判断するとステップSC20へ処理を進める。なお、CPU10は、このような判断を、たとえば、当該データの受信要求を受信したか否かに基づいて、判断する。
【0097】
ステップSC20では、CPU10は、上記したデータを受信して、ステップSC30へ処理を進める。
【0098】
ステップSC30では、CPU10は、ステップSC20で受信した情報(データ)を、RAM12または記憶装置16に格納して、ステップSC40へ処理を進める。
【0099】
ステップSC40では、CPU10は、情報端末300から受信したデータに検索キーが含まれるか否かを判断し、含まれると判断するとステップSC50へ処理を進め、含まれないと判断するとステップSC70へ処理を進める。
【0100】
ステップSC50では、CPU10は、情報端末300から受信した検索キーの類義語を、情報端末300において格納されている類義語についての辞書において、検索し、ステップSC60へ処理を進める。なお、ステップSC50における類義語検索としては、たとえば、検索キーの単語の1つが「食べる」であった場合、「口にする」「口に入れる」「味見する」等の、予め記憶装置16に格納された辞書において「食べる」の類義語として登録された類義語が、検索結果として取得され、ステップSC60で格納される。
【0101】
ステップSC60では、CPU10は、ステップSC50における類義語検索の結果を、RAM12または記憶装置16に格納して、ステップSC70へ処理を進める。
【0102】
ステップSC70では、CPU10は、情報端末300から受信した検索キーに添付ファイルがあるか否かを判断しあると判断するとステップSC80へ処理を進め、ないと判断するとステップSC100へ処理を進める。
【0103】
ステップSC80では、CPU10は、ステップSC70で存在を確認した添付ファイルに類似するファイルを検索し、類似する画像ファイルがあると判断すると、当該類似するファイルを検索結果として取得する。たとえば、類似検索キーに添付されたファイルが画像ファイルである場合、当該画像に近い内容の画像ファイルが、類似するファイルとして、取得される。内容が近いか否かの判断は、たとえば、テンプレートマッチングによって行なわれる。
【0104】
次に、ステップSC90では、CPU10は、ステップSC80で添付ファイルに類似するファイルとして取得したファイルを、ステップSC20で受信したデータとともに、検索キーに添付するファイルの類似ファイルとして格納して、ステップSC100へ処理を進める。
【0105】
ステップSC100では、CPU10は、次のステップSC110の処理を、情報端末300においてメッセージ投稿先情報を登録されたメッセージ管理サーバの数だけ繰返す。
【0106】
ステップSC110では、CPU10は、ステップSC30で格納したメッセージ投稿先情報に基づいて、メッセージ管理サーバに対して、ステップSC30で格納したメッセージ投稿先情報によって特定されるユーザに関連付けられて蓄積されているメッセージの送信を要求する信号を送信して、ステップSE10(図20参照)に進める。
【0107】
つまり、ステップSC100,ステップSC110によれば、メッセージ投稿先情報によって特定されるメッセージ管理サーバ200ごとに、CPU10は、当該メッセージ投稿先情報によって特定されるユーザに関連付けて蓄積されたメッセージの送信を要求する。なお、ここでメッセージ管理サーバ200に対して要求されるのは、検索範囲が指定されている場合には、検索範囲で特定される範囲のデータである。
【0108】
これに応じて、図12を参照して説明したように、メッセージ管理サーバ200のCPU20は、ステップSD1で、検索サーバ100からの要求に応じて、データを返信する。
【0109】
ステップSE10以降の処理は、検索処理の内容として、次に説明する。
<検索>
図20は、図12におけるステップSE1として示した検索処理の内容を示すフローチャートである。
【0110】
図20を参照して、ステップSD1において説明した、メッセージ管理サーバ200からのデータの送信があったと判断すると(ステップSE10でYES)、CPU10は、ステップSE20へ処理を進める。なお、CPU10は、たとえば、メッセージ管理サーバ200からデータの受信要求を受けたか否かを判断することにより、ステップSE10における判断を行なう。
【0111】
ステップSE20では、CPU10は、ステップSE10で受信要求を受けたデータの受信を実行して、ステップSE30へ処理を進める。
【0112】
ステップSE30では、CPU10は、ステップSE20でメッセージ管理サーバ200から受信したデータを、RAM12または記憶装置16に格納して、ステップSE40へ処理を進める。
【0113】
ステップSE40では、CPU10は、メッセージ管理サーバ200から受信したデータにおいて、ステップSC30,ステップSC60,ステップSC90で格納したキーワード等を用いて、同一のキーワードを有するメッセージの検索を行ない、ステップSE40へ処理を進める。
【0114】
なお、CPU10は、ステップSC60で検索キーの類義語が格納された場合には、当該類義語を含むキーワードメッセージも検索する。また、CPU10は、ステップSC90において、検索キーの添付ファイルに類似するファイルが格納された場合には、当該類似するファイルと類似するファイルが添付されたメッセージも、検索する。
【0115】
ステップSE50では、ステップSE60の処理が、メッセージ管理サーバ200の数だけ繰返される。
【0116】
ステップSE60では、メッセージ管理サーバ200ごとに、ステップSE20で受信しステップSE30で格納したメッセージ管理サーバ200ごとのメッセージのうち、ステップSE40で検索結果として挙げられたメッセージの数(ヒット件数)を、算出し、情報端末300へ送信して、ステップSC10に処理を戻す。
【0117】
<メッセージ投稿>
図21は、図12において、ステップSF1における情報端末300によるメッセージ投稿処理の内容を示すフローチャートである。
【0118】
図21を参照して、CPU30は、ステップSF10で、検索サーバ100からメッセージ管理サーバ200ごとのヒット件数(検索結果)の送信があったか否かを判断し、送信があったと判断するとステップSF20へ処理を進める。なお、CPU30は、たとえば、検索サーバ100からヒット件数の受信要求があったか否かに基づいて、ステップSF10における判断を行なう。
【0119】
ステップSF20では、CPU30は、検索サーバ100から送信されたヒット件数を受信して、ステップSF30へ処理を進める。
【0120】
ステップSF30では、CPU30は、ステップSF20で受信した情報から、メッセージ投稿先候補を特定するための情報を抽出して、ステップSF40へ処理を進める。なお、CPU30は、具体的には、ステップSF20で受信したヒット件数のうち1件以上のヒット数があったメッセージ管理サーバ200を、メッセージ投稿先候補を特定する情報として抽出する。
【0121】
ステップSF40では、CPU30は、ステップSF20で受信した検索結果において、少なくとも1件のヒット件数を有するメッセージ投稿先があったか否かを判断し、あったと判断するとステップSF50へ処理を進め、なかったと判断するとステップSF60へ処理を進める。つまり、検索サーバ100から受信した検索結果において、情報端末300から情報を送信したメッセージ投稿先のすべてについて、ヒット件数が0件であった場合には、たとえば、ステップSF60へ処理が進められる。
【0122】
ステップSF50では、CPU30は、図15を参照して説明したように、検索結果として、メッセージ投稿先とヒット件数とを表示させて、ステップSF80へ処理を進める。なお、ステップSF50では、図15等を参照して説明したように、CPU30は、ユーザから、メッセージの登録先の選択(指定)をも受付ける。
【0123】
一方、ステップSF60では、CPU10は、図17を参照して説明したように、情報端末300において情報を登録されているすべてのメッセージ投稿先(メッセージ管理サーバ200)を表示させて、ステップSF70へ処理を進める。
【0124】
ステップSF70では、CPU30は、図21を参照して説明したように、ユーザからの投稿先の選択を受付けて、ステップSF80へ処理を進める。
【0125】
ステップSF80では、CPU30は、ステップSF50またはステップSF70で選択された投稿先に、ステップSB50(図18参照)で確定されたメッセージを投稿して、処理を終了する。
【0126】
<その他の変形例等>
以上説明した本実施の形態では、情報端末300において作成されたメッセージからキーワードが抽出される。検索サーバ100は、メッセージ管理サーバ200において情報端末300のユーザに関連付けられて蓄積されているメッセージのうち、上記キーワードを含むメッセージを検索する。そして、検索結果に基づいて、検索サーバ100は、各メッセージ管理サーバ200に、上記ユーザに関連付けられて蓄積されているメッセージのうち、上記キーワードと同じ文字列等を含むメッセージが蓄積されている件数を算出する。そして、検索サーバ100は、算出した結果を、情報端末300へ送信する。
【0127】
なお、情報提供システムにおいて、情報端末300は、検索サーバ100と別体に構成されても良いし、検索サーバ100の機能を備えていても良い。つまり、情報端末300自身が、メッセージ管理サーバ200にメッセージを要求し、これに応じて送信されたメッセージを利用して、検索を行なっても良い。
【0128】
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0129】
10,20,30 CPU、34 タッチパネル、100 検索サーバ、200,200A,200B メッセージ管理サーバ、300 情報端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網を介して接続されたユーザの情報端末から送信されたデータを、ユーザに関連付けて蓄積すると共に、蓄積したデータをユーザの情報端末に閲覧可能に配信する情報提供システムにおいて利用される情報端末であって、
情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段に入力された情報から、当該情報の構成要素を抽出するための抽出手段と、
前記抽出手段が抽出した前記構成要素を、前記情報端末のユーザを特定する情報である特定用情報とともに、前記蓄積したデータの検索が可能な装置である検索用装置に送信するための送信手段と、
前記送信手段による前記構成要素の送信に応じて送信される、前記構成要素と前記特定用情報とに基づいた検索結果を提示するための提示手段とを備える、情報端末。
【請求項2】
通信網を介して接続されたユーザの情報端末から送信されたデータを、ユーザに関連付けて蓄積すると共に、蓄積したデータをユーザの情報端末に閲覧可能に配信する情報提供システムにおいて利用される情報処理装置であって、
前記情報端末において入力された情報から抽出された当該情報の構成要素と当該情報端末のユーザを特定する情報である特定用情報とに基づいて、前記情報提供システムにおいて前記ユーザに関連付けられて蓄積されたデータから、抽出された前記構成要素と対応する部分を有するデータを検索するための検索手段と、
前記情報処理装置に、前記検索手段による検索結果を送信するための送信手段とを備える、情報処理装置。
【請求項3】
通信網を介して接続されたユーザの情報端末から送信されたデータを、ユーザに関連付けて蓄積すると共に、蓄積したデータをユーザの情報端末に閲覧可能に配信する情報提供システムにおいて、
前記情報端末において入力された情報から、当該情報の構成要素を抽出するための抽出手段と、
前記情報提供システムにおいて前記ユーザに関連付けられて蓄積されたデータから、抽出された前記構成要素と対応する部分を有するデータを検索するための検索手段と、
前記情報端末において前記検索手段による検索結果を提示するための提示手段とを備える、情報提供システム。
【請求項4】
前記情報提供システムは、複数の情報管理サーバにおいて、ユーザに関連付けられたデータを蓄積し、
前記情報端末には、複数の前記情報管理サーバのうち少なくとも1つの情報管理サーバにおいて認証されるための情報である認証用情報が入力され、
前記検索手段は、複数の前記情報管理サーバのうち前記情報端末において入力された前記認証用情報によって前記ユーザが認証される複数の前記情報管理サーバに蓄積されたデータから、データを検索し、
前記提示手段は、前記情報管理サーバごとに、前記検索結果を提示する、請求項3に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記情報端末には、検索の範囲を指定する情報が入力され、
前記検索手段は、前記入力された範囲で、データを検索する、請求項3または請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記抽出手段が抽出する構成要素は、テキストデータまたは画像データを含む、請求項3〜請求項5のいずれかに記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記検索手段は、前記構成要素または前記構成要素の類似する要素と対応する部分を有するデータを検索する、請求項3〜請求項6のいずれかに記載の情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2013−114544(P2013−114544A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261627(P2011−261627)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】