情報端末及びコンピュータプログラム
【課題】モデル画像と撮影画像とを重ね合わせて一画像とするに際して、簡易な手法を採
用しながらも、リアルで高精度な重ね合わせ画像が得られるようにする。
【解決手段】情報を表示する表示部と、情報の操作入力する操作入力部と、記憶部に記憶されているモデル画像中の顔部分を抽出する手段と、前記抽出したモデル画像中の顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施す手段と、撮影装置が出力する撮影中の動画像を取込んで当該動画像中の顔部分を抽出する手段と、前記第1のフィルタ処理が施されたモデル画像の顔部分に、前記抽出された顔部分の動画像を重ね合わせて表示する手段と、前記操作入力部での撮影指示操作によって、前記モデル画像中の顔部分に前記顔部分の動画像を重ね合わせたモデル画像を静止画像として生成する手段と、
を備える。
用しながらも、リアルで高精度な重ね合わせ画像が得られるようにする。
【解決手段】情報を表示する表示部と、情報の操作入力する操作入力部と、記憶部に記憶されているモデル画像中の顔部分を抽出する手段と、前記抽出したモデル画像中の顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施す手段と、撮影装置が出力する撮影中の動画像を取込んで当該動画像中の顔部分を抽出する手段と、前記第1のフィルタ処理が施されたモデル画像の顔部分に、前記抽出された顔部分の動画像を重ね合わせて表示する手段と、前記操作入力部での撮影指示操作によって、前記モデル画像中の顔部分に前記顔部分の動画像を重ね合わせたモデル画像を静止画像として生成する手段と、
を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の画像データにデジタルカメラ等の撮影装置が出力する撮像画像を取り込んで合成できるようにした情報端末及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
衣類やアクセサリー等のファッション関係グッズを扱うような店舗では、衣類等の販売に先立ってその試着をすることが一般的である。顧客の側でも、試着無しに衣類等の商品を購入することは稀であろう。
【0003】
ところが、試着をするにはある程度の時間がかかるため、数多くの商品を一度に試着することはできない。また、異なる場所に複数の店舗を設置しているような場合は、例えば、顧客が求める商品が東京の店舗にはないが神戸の店舗には置いてあるというような事態が生じうる。このような場合、東京の店舗に来店した顧客は、神戸でのみ置いてある商品をその場で試着することはできない。
【0004】
このようなことから、近年、例えばコンピュータ上の仮想空間で商品の画像と顧客の画像とを重ね合わせ、実際には試着しなくても画像上で試着できるようにした技術が開発され、普及の兆しを見せ始めている。もっとも、このような仮想空間上での試着を可能にするためには、商品の画像にも顧客の画像にも3次元情報を保持させなければならない等、大掛かりな仕組みを必要とするため、現在の時点では、多くの店舗で気軽に採用できるような手軽さがない。
【0005】
これに対して、特許文献1には、予め保持している画像データにデジタルカメラで撮影した画像を簡易に重ね合わせられるようにした技術が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように、コンピュータ上の仮想空間で商品の画像と顧客の画像とを重ね合わせ、実際には試着しなくても画像上で試着できるようにした技術を搭載したシステムは、敷居が高く、現在では普及がおぼつかない。しかも、このようなシステムの運用上、3次元情報を保持するために顧客を様々な角度から撮影しなければならないところ、このような運用は顧客に抵抗感を感じさせ易い。
【0007】
その一方、特許文献1に記載されているように、予め保持している画像データにデジタルカメラで撮影した画像を簡易に重ね合わせられるようにした技術も開発されている。ところが、このような技術によれば、一画面中で二つの画像を並べて表示した後に両画像を重ね合わせることとも相俟って、リアルで高精度な重ね合わせ画像が得られにくいという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、モデル画像と撮影画像とを重ね合わせて一画像とするに際して、簡易な手法を採用しながらも、リアルで高精度な重ね合わせ画像が得られるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報端末は、情報を表示する表示部と、情報の操作入力する操作入力部と、記憶部に記憶されているモデル画像中の顔部分を抽出する手段と、前記抽出したモデル画像中の顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施す手段と、撮影装置が出力する撮影中の動画像を取込んで当該動画像中の顔部分を抽出する手段と、前記第1のフィルタ処理が施されたモデル画像の顔部分に、前記抽出された顔部分の動画像を重ね合わせて表示する手段と、前記操作入力部での撮影指示操作によって、前記モデル画像中の顔部分に前記顔部分の動画像を重ね合わせたモデル画像を静止画像として生成する手段と、を備える。
【0010】
また、本発明のコンピュータプログラムは、情報を表示する表示部と、情報を操作入力する操作入力部と、を備えるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、記憶部に記憶されているモデル画像中の顔部分を抽出する機能と、前記抽出したモデル画像中の顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施す機能と、撮影装置が出力する撮影中の動画像を取込んで当該動画像中の顔部分を抽出する機能と、前記第1のフィルタ処理が施されたモデル画像の顔部分に、前記抽出された顔部分の動画像を重ね合わせて表示する機能と、前記操作入力部での撮影指示操作によって、前記モデル画像中の顔部分に前記顔部分の動画像を重ね合わせたモデル画像を静止画像として生成する機能と、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像データに含まれているモデル画像中の顔部分を抽出して当該顔部分を中心とした拡大画像を表示し、しかも、当該顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせ、ここに撮影装置で撮影中の動画像から抽出した顔部分を重ね合わせるようにしたので、モデル画像と撮影画像とを重ね合わせて一画像とするに際して、簡易な手法を採用しながらも、リアルで高精度な重ね合わせ画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本発明の実施の一形態である情報端末を示す外観斜視図である。
【図2】図2は、その電気的接続のブロック図である。
【図3】図3は、情報端末のHDDに記録されている商品マスタエリアの記録データを示す模式図である。
【図4】図4は、情報端末のHDDに記録されているメタ画像蓄積エリアの記録データを示す模式図である。
【図5】図5は、情報端末のHDDに記録されている商品IDリンクエリアの記録データを示す模式図である。
【図6】図6は、画像合成処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図7は、図6中の特定画像の選択処理(ステップS101)の別の一例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、情報端末の液晶ディスプレイに表示される拡大表示されたモデル画像の一例を示す模式図である。
【図9】図9は、注視盤でのランプの発光例を例示する模式図である。
【図10】図10は、情報端末の液晶ディスプレイに表示される拡大表示されたモデル画像に動画像中から抽出された顔部分を重ね合せて表示した一例を示す模式図である。
【図11】図11は、生成された合成画像の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の一形態を図1ないし図11に基づいて説明する。
【0014】
図1は、情報端末を示す外観斜視図である。情報端末101は、各部を収納するトールボディ型の本体部102の上面に表示部としての液晶ディスプレイ103が取り付けられて構成されている。液晶ディスプレイ103には、その表示面104の上に操作入力部としてのタッチパネル105が積層配置されている。液晶ディスプレイ103には、そのフレーム106の上部に撮影装置としての撮影装置としてのカメラ107も取り付けられている。
【0015】
また、本体部102には、液晶ディスプレイ103の背面側に位置させて、注視盤109が固定されている。注視盤109は、垂直配置されたボード110に複数個のランプ111が配列され、更にランプ111を個々に点灯制御する点灯回路(図示せず)が設けられて構成されている。ランプ111には、一例として、輝度が高いLEDランプが用いられている。
【0016】
図2は、情報端末101の電気的接続のブロック図である。図2に示すように、情報端末101には、マイクロコンピュータ201が備えられており、このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ201は、各部を集中的に制御するCPU202に、バスライン203を介して制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM204と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM205とが接続されて構成されている。したがって、マイクロコンピュータ201は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。なお、図2では、CPU202、ROM204及びRAM205を単一構成物として表示しているが、これらのCPU202、ROM204及びRAM205は、複数の固体に分割されて構成されていてもよい。特に、RAM205として表示している構成物は、少なくとも、ワークエリアとして用いられるチップと画像メモリを構成するチップとを含んでいる。
【0017】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介してI/OインターフェースIFが接続されている。そして、I/OインターフェースIFには、タッチパネルコントローラ206、ビデオコントローラ207、HDD208、及びシリアルポート209が接続されている。シリアルポート209には、前述したカメラ107及び注視盤109が接続され、更にRFIDリーダライタ210も接続されている。
【0018】
タッチパネルコントローラ206には、タッチパネル105が接続されている。タッチパネルコントローラ206は、タッチパネル105からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。
【0019】
ビデオコントローラ207には、液晶ディスプレイ103が接続されている。ビデオコントローラ207は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ103を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ103に表示させる。
【0020】
HDD208には、プログラムエリア301、商品マスタエリア302(商品データベース)、メタ画像蓄積エリア303(画像データベースの一部)、及び商品IDリンクエリア304(画像データベースの他の一部)が設けられている。プログラムエリア301には、OS及びコンピュータプログラム等がインストールされている。これらのOS及びコンピュータプログラム等は、情報端末101の起動時にその全部又は一部がRAM205にコピーされてCPU202にアクセスされる。CPU202は、こうしてコピーされたOS及びコンピュータプログラムに従った処理を実行する。商品マスタエリア302は、商品データベースを構築する。その詳細については図3に基づいて後述する。メタ画像蓄積エリア303及び商品IDリンクエリア304は、画像データベースを構築する。メタ画像蓄積エリア303の詳細については図4に基づいて、商品IDリンクエリア304の詳細については図5に基づいて、それぞれ後述する。
【0021】
シリアルポート209に接続されているカメラ107は、レンズ108から取り込んだ画像を2次元CCDアレイ(図示せず)に結像させ、CCDアレイの出力を増幅、A/D変換、フィルタリング等して出力する撮影装置である。
【0022】
シリアルポート209に接続されているRFIDリーダライタ210は、例えば電磁誘導結合による近距離無線通信をRFIDチップとの間で実行する。本実施の形態においては、商品にRFIDチップが付帯している。つまり、商品には、その商品を特定する商品コードを記憶するRFIDチップを内蔵する無線タグ(図示せず)が付されている。したがって、RFIDリーダライタ210は、商品に付された無線タグからその商品を特定する商品コードを受信して受信した商品コードを出力する。マイクロコンピュータ201は、RFIDリーダライタ210が出力した商品コードをシリアルポート209からI/OインターフェースIFを介して取り込む。
【0023】
別の実施の形態として、商品を特定する商品コードは、別の機器で読み取られたり入力されたりして、マイクロコンピュータ201に取り込まれる構成であっても良い。一例として、液晶ディスプレイ103にテンキーを表示しておき、表示されているテンキーに従ったタッチパネル105での入力によって商品コードを入力するようにしても良い。別の一例として、バーコードや2次元コード等のコードシンボルとして表現された商品コードを用意しておき、このコードシンボルをコードリーダによって光学的に読み取ることで商品コードを入力するようにしても良い。
【0024】
図3は、情報端末101のHDD208に記録されている商品マスタエリア302(商品データベース)の記録データを示す模式図である。商品マスタエリア302は、個々の商品を特定する商品ID(商品コード)に商品名称を対応付けて記憶している。
【0025】
図4は、情報端末101のHDD208に記録されているメタ画像蓄積エリア303(画像データベースの一部)の記録データを示す模式図である。メタ画像蓄積エリア303は、カメラ107によって撮像されてマイクロコンピュータ201に取り込まれた画像を特定する画像IDに、カメラ107による撮像画像そのもののデータであるバイナリデータ(画像データ)とそのパス名とを対応付けて記憶している。パス名には、バイナリデータのデータ形式が含まれている。なお、別の実施の形態として、バイナリデータそのものはメタ画像蓄積エリア303には蓄積せずにいずれかの記憶領域に記憶させておき、メタ画像蓄積エリア303にはパス名のみを記憶させておくことも可能である。このようなデータ構造を採用した場合、パス名をキーとしてメタ画像を検索することが可能である。
【0026】
図5は、情報端末101のHDD208に記録されている商品IDリンクエリア304(画像データベースの他の一部)の記録データを示す模式図である。商品IDリンクエリア304は、画像IDに商品IDを対応付けて記憶している。したがって、商品IDリンクエリア304を参照することで、例えば商品IDをキーとして対応する画像IDを検索することができる。検索によって画像IDが判明すれば、メタ画像蓄積エリア303からバイナリデータを取得することができる。
【0027】
図6は、画像合成処理の流れを示すフローチャートである。HDD208のプログラムエリア301にインストールされているコンピュータプログラムには、モデル画像と撮影画像とを重ね合わせた合成画像を生成するための画像合成処理用のプログラムが含まれている。この画像合成処理用のプログラムは、その起動時にRAM205にコピーされて使用される。図6に示すフローチャートの処理は、こうしてRAM205にコピーされた画像データ登録処理用のプログラムに従いCPU202が実行する処理内容を示している。
【0028】
CPU202は、まず、特定画像の選択処理を実行する(ステップS101)。この処理は、一例として、特定の商品からその商品の撮像画像を含む特定画像を導き出す。つまり、CPU202は、タッチパネル105でのタッチ指定によって商品がタッチ指定されると、その商品IDを取得する。そこで、取得した商品IDをキーとして、図5に示す商品IDリンクエリア304から画像IDを検索する。そして、CPU202は、検索した画像IDをキーとして、図4に示すメタ画像蓄積エリア303からバイナリデータを検索する。このバイナリデータが、ステップS101で選択された特定画像の画像データそのものである。
【0029】
図7は、図6中の特定画像の選択処理(ステップS101)の別の一例を示すフローチャートである。この別の一例では、特定の商品からその商品の撮像画像を含む特定画像を導き出すのではなく、図4に示すメタ画像蓄積エリア303に蓄積されている画像データを液晶ディスプレイ103にサムネール表示し、表示されたサムネールからタッチパネル105によるタッチ指定によって所望の画像データを特定画像として選択する処理である。つまり、CPU202は、メタ画像蓄積エリア303中から、画像一枚となる画像データを順番に取得し、モデル画像の顔部分の抽出処理を実行する(ステップS101−1)。モデル画像の顔部分の抽出処理については、後に詳述する。そして、モデル画像の顔部分を抽出できたかどうか、換言すると、モデル画像の顔部分を認識できたかどうかを判定し(ステップS101−2)、できなければ次の画像データについてのステップS101−1の処理にリターンし(ステップS101−2のN)、できればステップS101−3の処理に進む(ステップS101−2のY)。ステップS101−3では、液晶ディスプレイ103に表示する一覧画面に縮小画像を表示するいわゆるサムネール表示処理を実行する。ユーザは、液晶ディスプレイ103に表示されたサムネール画像からタッチパネル105によるタッチ指定によって所望の画像データを特定画像として選択することができる(ステップS101−4)。
【0030】
CPU202は、ステップS101での特定画像の選択処理に続く処理として、ステップS101で選択された画像データから顔部分を抽出する処理を実行する(ステップS102)。つまり、画像データに含まれているモデル画像には顔が含まれているので、その顔部分を抽出する。画像データからの顔の抽出は、各種の公知手法を用いて実行することが可能である。一例として、人の顔では、両目と口とがある範囲内で予め決められた配列をとるので、両目であろう部分と口であろう部分とを画像処理技術によって判別し、その配列がある範囲で予め決められた配列をとるのであれば、これを人の顔であると判定する。両目であろう部分と口であろう部分とは、その画像上の各種の特徴量から推定することが可能である。
【0031】
CPU202は、ステップS102の処理として、画像データから顔が向いている方向を取得する処理も実行する。顔が向いている方向の取得も、各種の公知手法を用いて実行することが可能である。一例として、両目であろう部分と口であろう部分との配置関係、そのような配置関係から定まる顔の中心に対する顎であろう部分の左右バランス等から推定することが可能である。
【0032】
CPU202は、ステップS102において、画像データから顔部分を認識できなかった場合には(ステップS103のN)、その後の処理に進まず、ステップS101での特定画像の選択処理にリターンする。画像データから顔部分を認識できなかった場合には、その後に続く合成画像の生成処理自体を実行することができないことになるからである。
【0033】
これに対して、画像データから顔が向いている方向を認識できないとしても、画像データから顔部分を認識できた場合には、その後に続く合成画像の生成処理が可能である。そこで、一例として、画像データから顔部分を認識できた場合には、画像データから顔が向いている方向を認識できないとしても、ステップS103での認識可否判定をパスさせる。もっとも、別の一例として、画像データから顔部分を認識できたとしても顔が向いている方向を認識できない場合に、ステップS103での認識可否判定をパスさせないようにすることも可能である。
【0034】
CPU202は、ステップS103での認識可否判定をパスした場合(ステップS103のY)、画像データ中から抽出したモデル画像中の顔部分を中心とした拡大画像で、かつ、抽出したモデル画像中の顔部分に当該顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施して、画像データの一部を液晶ディスプレイ103に表示する(ステップS104)。この際の第1のフィルタ処理は、顔部分についての透過処理である。つまり、CPU202は、ステップS101で選択した画像データに拡大表示処理及び透過表示処理を施して画像を変形させ、ビデオコントローラ207に対して、そのように変形させた画像を液晶ディスプレイ103に表示させるための信号を出力する。拡大表示処理及び透過表示処理については、各所の公知手法を用いて実行することが可能である。
【0035】
図8は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示される拡大表示されたモデル画像の一例を示す模式図である。図8に示すように、ここでは「0001.jpg」というパス名を持った画像が元画像401としてステップS101で選択されたものとする。CPU202は、選択された元画像401に対して、拡大表示処理及び透過表示処理を施して画像を変形させ、図8に例示するようなモデル画像402として液晶ディスプレイ103に表示する。ここでは、便宜上、図8に例示するモデル画像を含む表示画像を撮影直前画像Aと呼ぶ。この撮影直前画像Aには、モデル画像402に加えて、撮影ボタン403及びキャンセルボタン404が表示されている。そして、モデル画像402では、その顔部分が透過表示となっている。
【0036】
図6に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、ステップS102で画像データから認識した顔が向いている方向の情報を参照し、注視盤109に一つのランプ111の点灯指令を出力する。つまり、CPU202は、認識した顔の向きに応じて、カメラ107の前に立つがユーザが、その顔の向きが抽出したモデル画像402の顔の向きと略一致する向きを向くことになるような位置に配置されているランプ111を点灯させる。
【0037】
図9は、注視盤109でのランプ111の発光例を例示する模式図である。図9では、右側に位置するランプ111が点灯している状態を示している。ランプ111が点灯すれば、カメラ107の前に立つユーザはその方向を注視し、その方向に顔を向けることが期待される。そこで、ユーザが顔を向ける方向をランプ111の点灯によってコントロールし、抽出したモデル画像402の顔の向きにユーザが顔を向けることを促すわけである。これにより、後述するステップS109で作成される合成画像がよりリアルで高精度なものとなることが期待される。
【0038】
図6に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、ステップS105の処理に続き、カメラ107を起動し、動画撮影の処理を実行する(ステップS106)。カメラ107は、撮影した動画像をシリアルポート209に出力する。これにより、マイクロコンピュータ201はカメラ107が出力した動画像を取り込む。
【0039】
CPU202は、続くステップS107の処理で、取り込んだ動画像中から顔部分を抽出し、顔画像405(図10参照)を得る。この場合の画像抽出も、前述したステップS102での抽出処理と同様又は同種の処理によって実行可能である。そして、CPU202は、撮影直前画像Aにカメラ107から取り込んで抽出した顔部分の顔画像405を重ね合わせて表示する。
【0040】
図10は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示される拡大表示されたモデル画像402に動画像中から抽出された顔画像405を重ね合せて表示した一例を示す模式図である。ここでは、便宜上、図10に例示する画像を撮影調整画像Bと呼ぶ。この撮影調整画像Bには、撮影直前画像Aに表示されていたモデル画像402にカメラ107から取り込んで抽出した顔部分の顔画像405が重ね合わされた重畳画像406が表示され、更に、撮影ボタン403及びキャンセルボタン404が表示されている。
【0041】
ここで、撮影調整画像Bにおいては、モデル画像402の顔部分に透過処理が施されており、しかも、カメラ107から取り込まれた動画像は顔部分の顔画像405となっていることから、透過処理が施されているモデル画像402の顔部分にカメラ107から取り込まれた顔画像405を重ね合わせることが容易である。つまり、ユーザは、カメラ107の前で自分の顔を上下左右に動かし、あるいはカメラ107に対する遠近方向に顔を動かすことで、モデル画像402の顔部分に自分の顔画像405が重なるようにすればよい。この際、モデル画像402の顔部分は透過処理が施されているので、この透過部分に自分の顔画像405を重ね合わせることは、きわめて容易である。
【0042】
図6に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、撮影直前画像Aにカメラ107から取り込んで抽出した顔画像405を重ね合わせて表示した後(ステップS107)、撮影ボタン403のタッチ指定によって実行される撮影操作指示の有無判定に待機している(ステップS108)。撮影ボタン403のタッチ指定がなければ(ステップS108のN)、ステップS106でのカメラ107からの動画像の取り込み処理にリターンする。これに対して、CPU202は、撮影ボタン403のタッチ指定を判定すると(ステップS108のY)、タイマを起動して所定時間待った後、カメラ107から取り込んだ動画像を静止画像として保持し、RAM205に一時記憶する(ステップS109)。つまり、CPU202は、撮影ボタン403のタッチ指定による撮影操作指定後に所定のタイマ時間を設定する。この際、シリアルポート209に音声合成回路及びスピーカを有する音声回路(図示せず)を接続しておき、「3、2、1、0」のようなカウントダウン音声を生成してスピーカから発声させ、「0」発声のタイミングでカメラ107から取り込んだ動画像を静止画像として保持するようにしてもよい。
【0043】
CPU202は、カメラ107から取り込んだ動画像を静止画像として保持した後(ステップS109)、保持した静止画像に対して第2のフィルタ処理を施す(ステップS110)。第2のフィルタ処理は、抽出されたモデル画像中の顔部分と前記抽出された動画像中の顔部分との色(色相、明度、彩度)及び濃淡(コントラスト)を近似補正する処理である。これらの色(色相、明度、彩度)及び濃淡(コントラスト)の補正は、各種の公知手法によって実現可能である。
【0044】
CPU202は、ステップS109の処理によって保持した静止画像に対して第2のフィルタ処理を施した後(ステップS110)、元画像401(図8参照)の顔部分を第2のフィルタ処理を施した静止画像に置き換え、合成画像407を生成する。そして、生成した合成画像407を液晶ディスプレイ103に表示する(ステップS111)。
【0045】
図11は、生成された合成画像407の一例を示す模式図である。図11に示すように、合成画像407は、元画像401から拡大表示されたモデル画像402にカメラ107から取り込んだユーザの顔画像405を合成したものではなく、元画像401に顔画像405を合成した画像となっている。これにより、ユーザは、元画像401に含まれているモデルが着ている衣類をあたかも自分が着ているかのような印象をもって合成画像407を見ることができる。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態によれば、元画像401に基づくモデル画像402の顔の部分にカメラ107から取り込んだ動画像から抽出した顔画像405を重ね合せて表示することができる(図6中のステップS107)。この場合、モデル画像402は元画像401に対して顔部分を中心に拡大された画像として表示されるので(図6中のステップS104参照)、モデル画像402の顔部分にカメラ107から取り込んだ顔画像405を正確に重ね合わせることが容易となる。しかも、モデル画像402には第1のフィルタ処理が施されて顔部分が透過表示となっているので(図6中のステップS104参照)、より一層、モデル画像402の顔部分にカメラ107から取り込んだ顔画像405を正確に重ね合わせることが容易となる。このようなことから、モデル画像402と撮影画像である顔画像405とを重ね合わせて一画像とするに際して、簡易な手法を採用しながらも、リアルで高精度な重ね合わせ画像を得ることができる。そして、モデル画像402に顔画像405を重ね合せて生成した静止画像である合成画像は、元画像401と同じ大きさで液晶ディスプレイ103に表示されるので(図6中のステップS111参照)、ユーザは、元画像401に含まれているモデルが着ている衣類を仮想的に試着することができ、その衣類を着た場合の印象を容易に把握することができる。
【符号の説明】
【0047】
103…液晶ディスプレイ(表示部)、105…タッチパネル(操作入力部)、107
…カメラ(撮影装置)、110…注視盤、111…ランプ、208…HDD(記憶部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0048】
【特許文献1】特開2004−312162号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、既存の画像データにデジタルカメラ等の撮影装置が出力する撮像画像を取り込んで合成できるようにした情報端末及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
衣類やアクセサリー等のファッション関係グッズを扱うような店舗では、衣類等の販売に先立ってその試着をすることが一般的である。顧客の側でも、試着無しに衣類等の商品を購入することは稀であろう。
【0003】
ところが、試着をするにはある程度の時間がかかるため、数多くの商品を一度に試着することはできない。また、異なる場所に複数の店舗を設置しているような場合は、例えば、顧客が求める商品が東京の店舗にはないが神戸の店舗には置いてあるというような事態が生じうる。このような場合、東京の店舗に来店した顧客は、神戸でのみ置いてある商品をその場で試着することはできない。
【0004】
このようなことから、近年、例えばコンピュータ上の仮想空間で商品の画像と顧客の画像とを重ね合わせ、実際には試着しなくても画像上で試着できるようにした技術が開発され、普及の兆しを見せ始めている。もっとも、このような仮想空間上での試着を可能にするためには、商品の画像にも顧客の画像にも3次元情報を保持させなければならない等、大掛かりな仕組みを必要とするため、現在の時点では、多くの店舗で気軽に採用できるような手軽さがない。
【0005】
これに対して、特許文献1には、予め保持している画像データにデジタルカメラで撮影した画像を簡易に重ね合わせられるようにした技術が開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したように、コンピュータ上の仮想空間で商品の画像と顧客の画像とを重ね合わせ、実際には試着しなくても画像上で試着できるようにした技術を搭載したシステムは、敷居が高く、現在では普及がおぼつかない。しかも、このようなシステムの運用上、3次元情報を保持するために顧客を様々な角度から撮影しなければならないところ、このような運用は顧客に抵抗感を感じさせ易い。
【0007】
その一方、特許文献1に記載されているように、予め保持している画像データにデジタルカメラで撮影した画像を簡易に重ね合わせられるようにした技術も開発されている。ところが、このような技術によれば、一画面中で二つの画像を並べて表示した後に両画像を重ね合わせることとも相俟って、リアルで高精度な重ね合わせ画像が得られにくいという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、モデル画像と撮影画像とを重ね合わせて一画像とするに際して、簡易な手法を採用しながらも、リアルで高精度な重ね合わせ画像が得られるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報端末は、情報を表示する表示部と、情報の操作入力する操作入力部と、記憶部に記憶されているモデル画像中の顔部分を抽出する手段と、前記抽出したモデル画像中の顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施す手段と、撮影装置が出力する撮影中の動画像を取込んで当該動画像中の顔部分を抽出する手段と、前記第1のフィルタ処理が施されたモデル画像の顔部分に、前記抽出された顔部分の動画像を重ね合わせて表示する手段と、前記操作入力部での撮影指示操作によって、前記モデル画像中の顔部分に前記顔部分の動画像を重ね合わせたモデル画像を静止画像として生成する手段と、を備える。
【0010】
また、本発明のコンピュータプログラムは、情報を表示する表示部と、情報を操作入力する操作入力部と、を備えるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、記憶部に記憶されているモデル画像中の顔部分を抽出する機能と、前記抽出したモデル画像中の顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施す機能と、撮影装置が出力する撮影中の動画像を取込んで当該動画像中の顔部分を抽出する機能と、前記第1のフィルタ処理が施されたモデル画像の顔部分に、前記抽出された顔部分の動画像を重ね合わせて表示する機能と、前記操作入力部での撮影指示操作によって、前記モデル画像中の顔部分に前記顔部分の動画像を重ね合わせたモデル画像を静止画像として生成する機能と、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像データに含まれているモデル画像中の顔部分を抽出して当該顔部分を中心とした拡大画像を表示し、しかも、当該顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせ、ここに撮影装置で撮影中の動画像から抽出した顔部分を重ね合わせるようにしたので、モデル画像と撮影画像とを重ね合わせて一画像とするに際して、簡易な手法を採用しながらも、リアルで高精度な重ね合わせ画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本発明の実施の一形態である情報端末を示す外観斜視図である。
【図2】図2は、その電気的接続のブロック図である。
【図3】図3は、情報端末のHDDに記録されている商品マスタエリアの記録データを示す模式図である。
【図4】図4は、情報端末のHDDに記録されているメタ画像蓄積エリアの記録データを示す模式図である。
【図5】図5は、情報端末のHDDに記録されている商品IDリンクエリアの記録データを示す模式図である。
【図6】図6は、画像合成処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図7は、図6中の特定画像の選択処理(ステップS101)の別の一例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、情報端末の液晶ディスプレイに表示される拡大表示されたモデル画像の一例を示す模式図である。
【図9】図9は、注視盤でのランプの発光例を例示する模式図である。
【図10】図10は、情報端末の液晶ディスプレイに表示される拡大表示されたモデル画像に動画像中から抽出された顔部分を重ね合せて表示した一例を示す模式図である。
【図11】図11は、生成された合成画像の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の一形態を図1ないし図11に基づいて説明する。
【0014】
図1は、情報端末を示す外観斜視図である。情報端末101は、各部を収納するトールボディ型の本体部102の上面に表示部としての液晶ディスプレイ103が取り付けられて構成されている。液晶ディスプレイ103には、その表示面104の上に操作入力部としてのタッチパネル105が積層配置されている。液晶ディスプレイ103には、そのフレーム106の上部に撮影装置としての撮影装置としてのカメラ107も取り付けられている。
【0015】
また、本体部102には、液晶ディスプレイ103の背面側に位置させて、注視盤109が固定されている。注視盤109は、垂直配置されたボード110に複数個のランプ111が配列され、更にランプ111を個々に点灯制御する点灯回路(図示せず)が設けられて構成されている。ランプ111には、一例として、輝度が高いLEDランプが用いられている。
【0016】
図2は、情報端末101の電気的接続のブロック図である。図2に示すように、情報端末101には、マイクロコンピュータ201が備えられており、このマイクロコンピュータ201が各部を駆動制御する。マイクロコンピュータ201は、各部を集中的に制御するCPU202に、バスライン203を介して制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM204と、各種情報を書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM205とが接続されて構成されている。したがって、マイクロコンピュータ201は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。なお、図2では、CPU202、ROM204及びRAM205を単一構成物として表示しているが、これらのCPU202、ROM204及びRAM205は、複数の固体に分割されて構成されていてもよい。特に、RAM205として表示している構成物は、少なくとも、ワークエリアとして用いられるチップと画像メモリを構成するチップとを含んでいる。
【0017】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介してI/OインターフェースIFが接続されている。そして、I/OインターフェースIFには、タッチパネルコントローラ206、ビデオコントローラ207、HDD208、及びシリアルポート209が接続されている。シリアルポート209には、前述したカメラ107及び注視盤109が接続され、更にRFIDリーダライタ210も接続されている。
【0018】
タッチパネルコントローラ206には、タッチパネル105が接続されている。タッチパネルコントローラ206は、タッチパネル105からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。
【0019】
ビデオコントローラ207には、液晶ディスプレイ103が接続されている。ビデオコントローラ207は、画像データに基づいて液晶ディスプレイ103を駆動制御し、画像データに応じた画像を液晶ディスプレイ103に表示させる。
【0020】
HDD208には、プログラムエリア301、商品マスタエリア302(商品データベース)、メタ画像蓄積エリア303(画像データベースの一部)、及び商品IDリンクエリア304(画像データベースの他の一部)が設けられている。プログラムエリア301には、OS及びコンピュータプログラム等がインストールされている。これらのOS及びコンピュータプログラム等は、情報端末101の起動時にその全部又は一部がRAM205にコピーされてCPU202にアクセスされる。CPU202は、こうしてコピーされたOS及びコンピュータプログラムに従った処理を実行する。商品マスタエリア302は、商品データベースを構築する。その詳細については図3に基づいて後述する。メタ画像蓄積エリア303及び商品IDリンクエリア304は、画像データベースを構築する。メタ画像蓄積エリア303の詳細については図4に基づいて、商品IDリンクエリア304の詳細については図5に基づいて、それぞれ後述する。
【0021】
シリアルポート209に接続されているカメラ107は、レンズ108から取り込んだ画像を2次元CCDアレイ(図示せず)に結像させ、CCDアレイの出力を増幅、A/D変換、フィルタリング等して出力する撮影装置である。
【0022】
シリアルポート209に接続されているRFIDリーダライタ210は、例えば電磁誘導結合による近距離無線通信をRFIDチップとの間で実行する。本実施の形態においては、商品にRFIDチップが付帯している。つまり、商品には、その商品を特定する商品コードを記憶するRFIDチップを内蔵する無線タグ(図示せず)が付されている。したがって、RFIDリーダライタ210は、商品に付された無線タグからその商品を特定する商品コードを受信して受信した商品コードを出力する。マイクロコンピュータ201は、RFIDリーダライタ210が出力した商品コードをシリアルポート209からI/OインターフェースIFを介して取り込む。
【0023】
別の実施の形態として、商品を特定する商品コードは、別の機器で読み取られたり入力されたりして、マイクロコンピュータ201に取り込まれる構成であっても良い。一例として、液晶ディスプレイ103にテンキーを表示しておき、表示されているテンキーに従ったタッチパネル105での入力によって商品コードを入力するようにしても良い。別の一例として、バーコードや2次元コード等のコードシンボルとして表現された商品コードを用意しておき、このコードシンボルをコードリーダによって光学的に読み取ることで商品コードを入力するようにしても良い。
【0024】
図3は、情報端末101のHDD208に記録されている商品マスタエリア302(商品データベース)の記録データを示す模式図である。商品マスタエリア302は、個々の商品を特定する商品ID(商品コード)に商品名称を対応付けて記憶している。
【0025】
図4は、情報端末101のHDD208に記録されているメタ画像蓄積エリア303(画像データベースの一部)の記録データを示す模式図である。メタ画像蓄積エリア303は、カメラ107によって撮像されてマイクロコンピュータ201に取り込まれた画像を特定する画像IDに、カメラ107による撮像画像そのもののデータであるバイナリデータ(画像データ)とそのパス名とを対応付けて記憶している。パス名には、バイナリデータのデータ形式が含まれている。なお、別の実施の形態として、バイナリデータそのものはメタ画像蓄積エリア303には蓄積せずにいずれかの記憶領域に記憶させておき、メタ画像蓄積エリア303にはパス名のみを記憶させておくことも可能である。このようなデータ構造を採用した場合、パス名をキーとしてメタ画像を検索することが可能である。
【0026】
図5は、情報端末101のHDD208に記録されている商品IDリンクエリア304(画像データベースの他の一部)の記録データを示す模式図である。商品IDリンクエリア304は、画像IDに商品IDを対応付けて記憶している。したがって、商品IDリンクエリア304を参照することで、例えば商品IDをキーとして対応する画像IDを検索することができる。検索によって画像IDが判明すれば、メタ画像蓄積エリア303からバイナリデータを取得することができる。
【0027】
図6は、画像合成処理の流れを示すフローチャートである。HDD208のプログラムエリア301にインストールされているコンピュータプログラムには、モデル画像と撮影画像とを重ね合わせた合成画像を生成するための画像合成処理用のプログラムが含まれている。この画像合成処理用のプログラムは、その起動時にRAM205にコピーされて使用される。図6に示すフローチャートの処理は、こうしてRAM205にコピーされた画像データ登録処理用のプログラムに従いCPU202が実行する処理内容を示している。
【0028】
CPU202は、まず、特定画像の選択処理を実行する(ステップS101)。この処理は、一例として、特定の商品からその商品の撮像画像を含む特定画像を導き出す。つまり、CPU202は、タッチパネル105でのタッチ指定によって商品がタッチ指定されると、その商品IDを取得する。そこで、取得した商品IDをキーとして、図5に示す商品IDリンクエリア304から画像IDを検索する。そして、CPU202は、検索した画像IDをキーとして、図4に示すメタ画像蓄積エリア303からバイナリデータを検索する。このバイナリデータが、ステップS101で選択された特定画像の画像データそのものである。
【0029】
図7は、図6中の特定画像の選択処理(ステップS101)の別の一例を示すフローチャートである。この別の一例では、特定の商品からその商品の撮像画像を含む特定画像を導き出すのではなく、図4に示すメタ画像蓄積エリア303に蓄積されている画像データを液晶ディスプレイ103にサムネール表示し、表示されたサムネールからタッチパネル105によるタッチ指定によって所望の画像データを特定画像として選択する処理である。つまり、CPU202は、メタ画像蓄積エリア303中から、画像一枚となる画像データを順番に取得し、モデル画像の顔部分の抽出処理を実行する(ステップS101−1)。モデル画像の顔部分の抽出処理については、後に詳述する。そして、モデル画像の顔部分を抽出できたかどうか、換言すると、モデル画像の顔部分を認識できたかどうかを判定し(ステップS101−2)、できなければ次の画像データについてのステップS101−1の処理にリターンし(ステップS101−2のN)、できればステップS101−3の処理に進む(ステップS101−2のY)。ステップS101−3では、液晶ディスプレイ103に表示する一覧画面に縮小画像を表示するいわゆるサムネール表示処理を実行する。ユーザは、液晶ディスプレイ103に表示されたサムネール画像からタッチパネル105によるタッチ指定によって所望の画像データを特定画像として選択することができる(ステップS101−4)。
【0030】
CPU202は、ステップS101での特定画像の選択処理に続く処理として、ステップS101で選択された画像データから顔部分を抽出する処理を実行する(ステップS102)。つまり、画像データに含まれているモデル画像には顔が含まれているので、その顔部分を抽出する。画像データからの顔の抽出は、各種の公知手法を用いて実行することが可能である。一例として、人の顔では、両目と口とがある範囲内で予め決められた配列をとるので、両目であろう部分と口であろう部分とを画像処理技術によって判別し、その配列がある範囲で予め決められた配列をとるのであれば、これを人の顔であると判定する。両目であろう部分と口であろう部分とは、その画像上の各種の特徴量から推定することが可能である。
【0031】
CPU202は、ステップS102の処理として、画像データから顔が向いている方向を取得する処理も実行する。顔が向いている方向の取得も、各種の公知手法を用いて実行することが可能である。一例として、両目であろう部分と口であろう部分との配置関係、そのような配置関係から定まる顔の中心に対する顎であろう部分の左右バランス等から推定することが可能である。
【0032】
CPU202は、ステップS102において、画像データから顔部分を認識できなかった場合には(ステップS103のN)、その後の処理に進まず、ステップS101での特定画像の選択処理にリターンする。画像データから顔部分を認識できなかった場合には、その後に続く合成画像の生成処理自体を実行することができないことになるからである。
【0033】
これに対して、画像データから顔が向いている方向を認識できないとしても、画像データから顔部分を認識できた場合には、その後に続く合成画像の生成処理が可能である。そこで、一例として、画像データから顔部分を認識できた場合には、画像データから顔が向いている方向を認識できないとしても、ステップS103での認識可否判定をパスさせる。もっとも、別の一例として、画像データから顔部分を認識できたとしても顔が向いている方向を認識できない場合に、ステップS103での認識可否判定をパスさせないようにすることも可能である。
【0034】
CPU202は、ステップS103での認識可否判定をパスした場合(ステップS103のY)、画像データ中から抽出したモデル画像中の顔部分を中心とした拡大画像で、かつ、抽出したモデル画像中の顔部分に当該顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施して、画像データの一部を液晶ディスプレイ103に表示する(ステップS104)。この際の第1のフィルタ処理は、顔部分についての透過処理である。つまり、CPU202は、ステップS101で選択した画像データに拡大表示処理及び透過表示処理を施して画像を変形させ、ビデオコントローラ207に対して、そのように変形させた画像を液晶ディスプレイ103に表示させるための信号を出力する。拡大表示処理及び透過表示処理については、各所の公知手法を用いて実行することが可能である。
【0035】
図8は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示される拡大表示されたモデル画像の一例を示す模式図である。図8に示すように、ここでは「0001.jpg」というパス名を持った画像が元画像401としてステップS101で選択されたものとする。CPU202は、選択された元画像401に対して、拡大表示処理及び透過表示処理を施して画像を変形させ、図8に例示するようなモデル画像402として液晶ディスプレイ103に表示する。ここでは、便宜上、図8に例示するモデル画像を含む表示画像を撮影直前画像Aと呼ぶ。この撮影直前画像Aには、モデル画像402に加えて、撮影ボタン403及びキャンセルボタン404が表示されている。そして、モデル画像402では、その顔部分が透過表示となっている。
【0036】
図6に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、ステップS102で画像データから認識した顔が向いている方向の情報を参照し、注視盤109に一つのランプ111の点灯指令を出力する。つまり、CPU202は、認識した顔の向きに応じて、カメラ107の前に立つがユーザが、その顔の向きが抽出したモデル画像402の顔の向きと略一致する向きを向くことになるような位置に配置されているランプ111を点灯させる。
【0037】
図9は、注視盤109でのランプ111の発光例を例示する模式図である。図9では、右側に位置するランプ111が点灯している状態を示している。ランプ111が点灯すれば、カメラ107の前に立つユーザはその方向を注視し、その方向に顔を向けることが期待される。そこで、ユーザが顔を向ける方向をランプ111の点灯によってコントロールし、抽出したモデル画像402の顔の向きにユーザが顔を向けることを促すわけである。これにより、後述するステップS109で作成される合成画像がよりリアルで高精度なものとなることが期待される。
【0038】
図6に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、ステップS105の処理に続き、カメラ107を起動し、動画撮影の処理を実行する(ステップS106)。カメラ107は、撮影した動画像をシリアルポート209に出力する。これにより、マイクロコンピュータ201はカメラ107が出力した動画像を取り込む。
【0039】
CPU202は、続くステップS107の処理で、取り込んだ動画像中から顔部分を抽出し、顔画像405(図10参照)を得る。この場合の画像抽出も、前述したステップS102での抽出処理と同様又は同種の処理によって実行可能である。そして、CPU202は、撮影直前画像Aにカメラ107から取り込んで抽出した顔部分の顔画像405を重ね合わせて表示する。
【0040】
図10は、情報端末101の液晶ディスプレイ103に表示される拡大表示されたモデル画像402に動画像中から抽出された顔画像405を重ね合せて表示した一例を示す模式図である。ここでは、便宜上、図10に例示する画像を撮影調整画像Bと呼ぶ。この撮影調整画像Bには、撮影直前画像Aに表示されていたモデル画像402にカメラ107から取り込んで抽出した顔部分の顔画像405が重ね合わされた重畳画像406が表示され、更に、撮影ボタン403及びキャンセルボタン404が表示されている。
【0041】
ここで、撮影調整画像Bにおいては、モデル画像402の顔部分に透過処理が施されており、しかも、カメラ107から取り込まれた動画像は顔部分の顔画像405となっていることから、透過処理が施されているモデル画像402の顔部分にカメラ107から取り込まれた顔画像405を重ね合わせることが容易である。つまり、ユーザは、カメラ107の前で自分の顔を上下左右に動かし、あるいはカメラ107に対する遠近方向に顔を動かすことで、モデル画像402の顔部分に自分の顔画像405が重なるようにすればよい。この際、モデル画像402の顔部分は透過処理が施されているので、この透過部分に自分の顔画像405を重ね合わせることは、きわめて容易である。
【0042】
図6に示すフローチャートの説明に戻る。CPU202は、撮影直前画像Aにカメラ107から取り込んで抽出した顔画像405を重ね合わせて表示した後(ステップS107)、撮影ボタン403のタッチ指定によって実行される撮影操作指示の有無判定に待機している(ステップS108)。撮影ボタン403のタッチ指定がなければ(ステップS108のN)、ステップS106でのカメラ107からの動画像の取り込み処理にリターンする。これに対して、CPU202は、撮影ボタン403のタッチ指定を判定すると(ステップS108のY)、タイマを起動して所定時間待った後、カメラ107から取り込んだ動画像を静止画像として保持し、RAM205に一時記憶する(ステップS109)。つまり、CPU202は、撮影ボタン403のタッチ指定による撮影操作指定後に所定のタイマ時間を設定する。この際、シリアルポート209に音声合成回路及びスピーカを有する音声回路(図示せず)を接続しておき、「3、2、1、0」のようなカウントダウン音声を生成してスピーカから発声させ、「0」発声のタイミングでカメラ107から取り込んだ動画像を静止画像として保持するようにしてもよい。
【0043】
CPU202は、カメラ107から取り込んだ動画像を静止画像として保持した後(ステップS109)、保持した静止画像に対して第2のフィルタ処理を施す(ステップS110)。第2のフィルタ処理は、抽出されたモデル画像中の顔部分と前記抽出された動画像中の顔部分との色(色相、明度、彩度)及び濃淡(コントラスト)を近似補正する処理である。これらの色(色相、明度、彩度)及び濃淡(コントラスト)の補正は、各種の公知手法によって実現可能である。
【0044】
CPU202は、ステップS109の処理によって保持した静止画像に対して第2のフィルタ処理を施した後(ステップS110)、元画像401(図8参照)の顔部分を第2のフィルタ処理を施した静止画像に置き換え、合成画像407を生成する。そして、生成した合成画像407を液晶ディスプレイ103に表示する(ステップS111)。
【0045】
図11は、生成された合成画像407の一例を示す模式図である。図11に示すように、合成画像407は、元画像401から拡大表示されたモデル画像402にカメラ107から取り込んだユーザの顔画像405を合成したものではなく、元画像401に顔画像405を合成した画像となっている。これにより、ユーザは、元画像401に含まれているモデルが着ている衣類をあたかも自分が着ているかのような印象をもって合成画像407を見ることができる。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態によれば、元画像401に基づくモデル画像402の顔の部分にカメラ107から取り込んだ動画像から抽出した顔画像405を重ね合せて表示することができる(図6中のステップS107)。この場合、モデル画像402は元画像401に対して顔部分を中心に拡大された画像として表示されるので(図6中のステップS104参照)、モデル画像402の顔部分にカメラ107から取り込んだ顔画像405を正確に重ね合わせることが容易となる。しかも、モデル画像402には第1のフィルタ処理が施されて顔部分が透過表示となっているので(図6中のステップS104参照)、より一層、モデル画像402の顔部分にカメラ107から取り込んだ顔画像405を正確に重ね合わせることが容易となる。このようなことから、モデル画像402と撮影画像である顔画像405とを重ね合わせて一画像とするに際して、簡易な手法を採用しながらも、リアルで高精度な重ね合わせ画像を得ることができる。そして、モデル画像402に顔画像405を重ね合せて生成した静止画像である合成画像は、元画像401と同じ大きさで液晶ディスプレイ103に表示されるので(図6中のステップS111参照)、ユーザは、元画像401に含まれているモデルが着ている衣類を仮想的に試着することができ、その衣類を着た場合の印象を容易に把握することができる。
【符号の説明】
【0047】
103…液晶ディスプレイ(表示部)、105…タッチパネル(操作入力部)、107
…カメラ(撮影装置)、110…注視盤、111…ランプ、208…HDD(記憶部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0048】
【特許文献1】特開2004−312162号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する表示部と、
情報の操作入力する操作入力部と、
記憶部に記憶されているモデル画像中の顔部分を抽出する手段と、
前記抽出したモデル画像中の顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施す手段と、
撮影装置が出力する撮影中の動画像を取込んで当該動画像中の顔部分を抽出する手段と、
前記第1のフィルタ処理が施されたモデル画像の顔部分に、前記抽出された顔部分の動画像を重ね合わせて表示する手段と、
前記操作入力部での撮影指示操作によって、前記モデル画像中の顔部分に前記顔部分の動画像を重ね合わせたモデル画像を静止画像として生成する手段と、
を備える情報端末。
【請求項2】
前記第1のフィルタ処理は、前記抽出されたモデル画像中の顔部分を透過させるフィルタ処理である、請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
前記操作入力部での撮影指示操作後に所定のタイマ時間を設定する手段を備える、請求項1記載の情報端末。
【請求項4】
前記抽出されたモデル画像中の顔部分と前記抽出された顔部分の動画像との色を近似補正する第2のフィルタ処理を施す手段を備える、請求項1ないし3のいずれか一記載の情報端末。
【請求項5】
前記抽出されたモデル画像中の顔部分と前記抽出された顔部分の動画像との濃淡を近似補正する第2のフィルタ処理を施す手段を備える、請求項1ないし4のいずれか一記載の情報端末。
【請求項6】
前記表示部の背部に位置させて二次元空間上に複数個のランプを配列し、前記ランプを選択的に点灯制御する注視盤と、
前記抽出されたモデル画像中の顔部分の顔の向きを認識する手段と、
前記認識した顔の向きに応じて、当該抽出されたモデル画像中の顔部分の顔の向きと前記抽出された動画像中の顔部分の顔の向きとが相対的に近似する方向に前記撮影装置の前に立つ被写体の顔の向きを向けさせる位置の前記ランプの点灯を指示する手段と、
を備える、請求項1ないし5のいずれか一記載の情報端末。
【請求項7】
複数の前記画像データを記憶している画像データベース中から、前記モデル画像の顔部分の抽出が可能である画像データを抽出して前記表示部にサムネール表示する手段と、
前記操作入力部によって前記サムネール表示中から選択指定された前記画像データを合成処理する画像データとして選択する手段と、
を備える、請求項1ないし5のいずれか一記載の情報端末。
【請求項8】
情報を表示する表示部と、情報を操作入力する操作入力部と、を備えるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、
記憶部に記憶されているモデル画像中の顔部分を抽出する機能と、
前記抽出したモデル画像中の顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施す機能と、
撮影装置が出力する撮影中の動画像を取込んで当該動画像中の顔部分を抽出する機能と、
前記第1のフィルタ処理が施されたモデル画像の顔部分に、前記抽出された顔部分の動画像を重ね合わせて表示する機能と、
前記操作入力部での撮影指示操作によって、前記モデル画像中の顔部分に前記顔部分の動画像を重ね合わせたモデル画像を静止画像として生成する機能と、
を実行させる機械読み取り可能なコンピュータプログラム。
【請求項1】
情報を表示する表示部と、
情報の操作入力する操作入力部と、
記憶部に記憶されているモデル画像中の顔部分を抽出する手段と、
前記抽出したモデル画像中の顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施す手段と、
撮影装置が出力する撮影中の動画像を取込んで当該動画像中の顔部分を抽出する手段と、
前記第1のフィルタ処理が施されたモデル画像の顔部分に、前記抽出された顔部分の動画像を重ね合わせて表示する手段と、
前記操作入力部での撮影指示操作によって、前記モデル画像中の顔部分に前記顔部分の動画像を重ね合わせたモデル画像を静止画像として生成する手段と、
を備える情報端末。
【請求項2】
前記第1のフィルタ処理は、前記抽出されたモデル画像中の顔部分を透過させるフィルタ処理である、請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
前記操作入力部での撮影指示操作後に所定のタイマ時間を設定する手段を備える、請求項1記載の情報端末。
【請求項4】
前記抽出されたモデル画像中の顔部分と前記抽出された顔部分の動画像との色を近似補正する第2のフィルタ処理を施す手段を備える、請求項1ないし3のいずれか一記載の情報端末。
【請求項5】
前記抽出されたモデル画像中の顔部分と前記抽出された顔部分の動画像との濃淡を近似補正する第2のフィルタ処理を施す手段を備える、請求項1ないし4のいずれか一記載の情報端末。
【請求項6】
前記表示部の背部に位置させて二次元空間上に複数個のランプを配列し、前記ランプを選択的に点灯制御する注視盤と、
前記抽出されたモデル画像中の顔部分の顔の向きを認識する手段と、
前記認識した顔の向きに応じて、当該抽出されたモデル画像中の顔部分の顔の向きと前記抽出された動画像中の顔部分の顔の向きとが相対的に近似する方向に前記撮影装置の前に立つ被写体の顔の向きを向けさせる位置の前記ランプの点灯を指示する手段と、
を備える、請求項1ないし5のいずれか一記載の情報端末。
【請求項7】
複数の前記画像データを記憶している画像データベース中から、前記モデル画像の顔部分の抽出が可能である画像データを抽出して前記表示部にサムネール表示する手段と、
前記操作入力部によって前記サムネール表示中から選択指定された前記画像データを合成処理する画像データとして選択する手段と、
を備える、請求項1ないし5のいずれか一記載の情報端末。
【請求項8】
情報を表示する表示部と、情報を操作入力する操作入力部と、を備えるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、
記憶部に記憶されているモデル画像中の顔部分を抽出する機能と、
前記抽出したモデル画像中の顔部分の表示を他の部分の表示と異ならせる第1のフィルタ処理を施す機能と、
撮影装置が出力する撮影中の動画像を取込んで当該動画像中の顔部分を抽出する機能と、
前記第1のフィルタ処理が施されたモデル画像の顔部分に、前記抽出された顔部分の動画像を重ね合わせて表示する機能と、
前記操作入力部での撮影指示操作によって、前記モデル画像中の顔部分に前記顔部分の動画像を重ね合わせたモデル画像を静止画像として生成する機能と、
を実行させる機械読み取り可能なコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−135580(P2011−135580A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−287947(P2010−287947)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【分割の表示】特願2007−160756(P2007−160756)の分割
【原出願日】平成19年6月18日(2007.6.18)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【分割の表示】特願2007−160756(P2007−160756)の分割
【原出願日】平成19年6月18日(2007.6.18)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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