説明

情報端末

【課題】DLNAで標準化された通信仕様のみを使用して、再生機器を切り替えてのコンテンツの継続的再生を容易に行うことが可能な情報端末を提供すること。
【解決手段】情報端末MB1に、情報端末近距離無線通信機能によりインターネットプロトコル通信を行う近距離無線通信装置102と、コンテンツを再生処理するコンテンツ再生制御部118と、少なくともコンテンツの所在地情報を含むコンテンツ関連情報を記憶するコンテンツ情報記憶装置114と、コンテンツ関連情報をホームネットワーク上に公開するDMS制御部112と、コンテンツ再生部によるコンテンツの再生処理中に、再生処理の中断要求を受け付けた場合、前記コンテンツ再生部による再生処理を中断させ、且つ、前記再生処理に係るコンテンツのコンテンツ関連情報を、DMS制御部112によりホームネットワークに公開するメイン制御部101と、を具備させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介してネットワーク上の機器とコンテンツを共有する情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像信号や音声信号をデジタルデータとして取り扱うことが一般的になっている。すなわち、音楽CD(Compact Disc)や映像コンテンツが記録されたDVD(Digital Versatile Disk)の再生装置が一般家庭に広く普及している。
【0003】
更に、従来のビデオテープを用いたレコーダに替えて、DVDやHDD(Hard Disk Drive)に映像コンテンツを記録可能なレコーダの普及も進んでいる。また、パーソナルコンピュータ(以降、PCと称する)を用いて映像コンテンツ・音声コンテンツを再生したり、またそれらコンテンツデータを、インターネットを通じてダウンロードすることも一般的に行われている。
【0004】
ところで、家庭内においても、例えばPC(Personal Computer)や周辺機器などを接続してLAN(Local Area Network)システムを構築し、ファイルやプリンタなどを共有することも一般的になっている。そして最近では、映像コンテンツ・音声コンテンツの記録機器・再生機器を、LANなどの家庭内のネットワークに組み込んで使用する場面が想定されている。
【0005】
例えば、HDDなどの比較的大容量の記憶装置に、映像コンテンツ・音声コンテンツを一括記憶させておき、これらのコンテンツを、一般家庭内の各部屋に設置された再生機器に、ネットワークを通じて配信する技術(例えば配信システム)が提案されている。
【0006】
ところで、このような家庭内ネットワークを利用したコンテンツの配信システムの実際の運用においては、例えば、或る部屋の再生機器でコンテンツを視聴していたユーザが、来客などの事情により他の部屋に移動しなければならないといった非常に高い確率で起こり得る事態の発生を想定しなくてはならない。
【0007】
このような事態が発生した場合、ユーザは当初コンテンツを視聴していた部屋に設置された再生機器の再生動作を停止させ、且つ、移動後にその部屋に設置された機器を起動させる。この際に、移動前の部屋で視聴していたコンテンツを、移動後の部屋で過不足なく継続して視聴する為には、コンテンツ名及びコンテンツにおける視聴済みの最終位置等を、ユーザが例えばメモを取るなどして記録し、新たに再生を実行させるプレーヤに対してそれらの情報に基づいた設定を行う必要がある。つまり、上述したような事態が生じる毎にユーザは煩雑な処理を行わなければならない。
【0008】
このような事情に鑑みて、例えば特許文献1においては、次のような技術が提案されている。すなわち、著作権保護の有無を示す属性情報を有するコンテンツ、及びこのコンテンツの一覧を示したリストを記憶する記憶手段と、他の通信装置との間で互いの装置を識別する認証鍵を取得し合って前記他の通信装置を認証する認証鍵交換手段と、前記リストの中から著作権保護有のコンテンツが選択された場合、前記認証鍵交換手段による新たな認証の受け付けを中止し、選択された前記著作権保護有のコンテンツを前記認証鍵を用いて暗号化して前記認証鍵交換手段により認証した前記他の通信装置に前記ネットワーク経由で移動させる保護コンテンツ移動手段と、前記保護コンテンツ移動手段によるコンテンツの移動が行われている最中には、前記リストの一覧の中から著作権保護有のコンテンツを削除するコンテンツリスト管理手段と、を通信装置に具備させる。
【0009】
このような構成の通信装置によれば、同一のコンテンツについて、或る機器での再生中断地点から、他の機器において継続的に再生を再開させることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2006−301777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、特許文献1に開示されている技術では、同一ホームネットワーク上における2台のコンテンツ再生機器(再生機器1、再生機器2)において、視聴に係る再生機器を、再生機器1から再生機器2へ継続的に切り替える場合に、次のような処理を行う。
【0012】
すなわち、携帯電話の近距離無線通信機能を利用して、現在視聴中のコンテンツのコンテンツ情報(例えばURLや再生位置に係る情報など)を再生機器1から取得し、且つ、該取得したコンテンツ情報を再生機器2に通知する。この処理により、再生機器1で視聴を中断したコンテンツを再生機器2において継続的に再生を再開させる。
【0013】
この場合、2台のコンテンツ再生機器及び1台の携帯電話の計3台について、同種の近距離無線機能及び仕様に従ったソフトウェアプログラムが実装されていることが前提条件となる。つまり、特許文献1に開示されている技術は、機器間の相互接続の為の前提条件を満たさない場面においては適用不可能な技術である。
【0014】
現在、サーバ装置及びクライアント装置に特殊な機能を実装させず、標準規格のみに基づいて、上述したような再生機器の切り替えを実現する技術が望まれている。
【0015】
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたものであり、DLNA(Digital Living Network Alliance guidance)で標準化された通信仕様のみを使用して、再生機器を切り替えてのコンテンツの継続的再生を容易に行うことが可能な情報端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による情報端末は、
ネットワークを介してネットワーク上の機器とコンテンツを共有する情報端末であって、
近距離無線通信機能によりインターネットプロトコル通信を行う通信部と、
前記通信部によるインターネットプロトコル通信により、ホームネットワーク上に存在するコンテンツを検索して再生処理するコンテンツ再生部と、
少なくともコンテンツの所在地情報を含むコンテンツ関連情報を取得するコンテンツ関連情報取得部と、
前記コンテンツ関連情報を記憶するコンテンツ関連情報記憶部と、
前記コンテンツ関連情報を前記ホームネットワーク上に公開するネットワークコンテンツサーバ部と、
前記コンテンツ再生部によるコンテンツの再生処理中に、再生処理の中断要求を受け付けた場合、前記コンテンツ再生部による再生処理を中断させ、且つ、前記再生処理に係るコンテンツのコンテンツ関連情報を、前記ネットワークコンテンツサーバ部により、前記ホームネットワークに公開する制御部と、
を具備することを特徴とする。
【0017】
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による情報端末は、
ネットワークを介してネットワーク上の機器とコンテンツを共有する情報端末であって、
近距離無線通信機能によりインターネットプロトコル通信を行う通信部と、
前記通信部によるインターネットプロトコル通信により、ホームネットワーク上に存在するコンテンツを検索して再生処理するコンテンツ再生部と、
少なくともコンテンツの所在地情報を含むコンテンツ関連情報を取得するコンテンツ関連情報取得部と、
前記コンテンツ関連情報を記憶するコンテンツ関連情報記憶部と、
前記コンテンツ関連情報を前記ホームネットワーク上に公開するネットワークコンテンツサーバ部と、
少なくとも前記コンテンツ再生部によるコンテンツの再生処理の開始及び中断を指示する為のユーザインターフェイス部と、
前記ホームネットワーク上のコンテンツ再生機器を遠隔操作する為のネットワーク再生機器操作部と、
前記ネットワーク再生機器操作部による遠隔操作で、前記ホームネットワーク上の再生機器でコンテンツが再生処理されている最中に、前記ユーザインターフェイス部が再生処理の中断要求を受け付けた場合、前記ネットワーク再生機器操作部により前記再生機器に再生処理の中断要求を送信し、且つ、前記再生処理に係るコンテンツのコンテンツ関連情報を、前記ネットワークコンテンツサーバ部により、前記ホームネットワークに公開する制御部と、
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、DLNAで標準化された通信仕様のみを使用して、再生機器を切り替えてのコンテンツの継続的再生を容易に行うことが可能な情報端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報端末の一構成例を示す図。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報端末を適用したネットワーク構成の一例を示す図。
【図3】ホームネットワーク上におけるサーバ装置に保存されているコンテンツを、ユーザが情報端末で再生して視聴している最中に、パーソナルコンピュータでの再生に切り替えて継続的に再生を再開する為の処理のシーケンスチャートを示す図。
【図4】ホームネットワーク上におけるサーバ装置に保存されているコンテンツを、ユーザがテレビジョンで再生して視聴している最中に、パーソナルコンピュータでの再生に切り替えて継続的に再生を再開する為の処理のシーケンスチャートを示す図。
【図5】ホームネットワーク上におけるサーバ装置に保存されているコンテンツを、ユーザがテレビジョンで再生して視聴している最中に、パーソナルコンピュータでの再生に切り替えて継続的に再生を再開する為の処理のシーケンスチャートを示す図。
【図6】ホームネットワーク上におけるサーバ装置に保存されているコンテンツを、ユーザがホームネットワーク及びインターネットを介してホームネットワークに接続された情報端末で再生して視聴している最中に、再生機器テレビジョンでの再生に切り替えて継続的に視聴を再開する為の処理のシーケンスチャートを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0021】
図1は、本一実施形態に係る情報端末(例えば携帯端末)の一構成例を示す図である。
【0022】
情報端末1は、メイン制御部101と、近距離無線通信装置102と、KEY入力装置103と、ディスプレイ104と、スピーカ105と、アプリケーション制御部106と、近距離無線通信制御部107と、DLNA制御部111と、コンテンツ記憶装置117と、コンテンツ再生制御部118と、を具備する。
【0023】
前記メイン制御部101は、当該情報端末1全体を統括的に制御する。
【0024】
前記近距離無線通信装置102は、当該情報端末1周囲に存在する同種の近距離無線通信装置を具備する機器と通信を行う為の通信装置である。この近距離無線通信装置102としては、例えば無線LAN装置を挙げることができる。
【0025】
前記KEY入力装置103は、ハードウェア又はソフトウェアにより実現されたユーザインターフェイス手段である。
【0026】
前記ディスプレイ104は、文字や図などの各種情報を表示する装置である。前記スピーカ105は、再生処理された音声を発する装置である。
【0027】
前記アプリケーション制御部106は、KEY入力装置103、ディスプレイ104、及びスピーカ105について、データの入出力制御及び管理を行う制御部である。
【0028】
前記近距離無線通信制御部107は、近距離無線通信装置102を介して参加するIP通信をベースとしたローカルネットワーク情報を管理する制御部である。この近距離無線通信制御部107は、ローカルネットワークと外部インターネットとの間で通信を仲介するゲートウェイの情報を取得するためのゲートウェイ情報取得部108と、ゲートウェイ情報取得部108により取得した情報を記憶するためのゲートウェイ情報記憶装置109と、外部インターネットからローカルネットワーク内の機器にネットワークアクセスするための情報をゲートウェイに設定するためのポートマッピング制御部110と、を有する。
【0029】
前記DLNA制御部111は、ローカルネットワーク上で静止画、動画、音楽などのコンテンツを共有するためのDLNAで規格されたサービスを実現するためのソフトウェアである。このDLNA制御部111は、DMS制御部112と、DMP制御部115と、DMC制御部116と、を有する。
【0030】
前記DMS制御部112は、ネットワークに対してコンテンツ関連情報(詳細は後述)を公開するコンテンツサーバ機能(DMS:Digital Media Server)を有する。前記DMS制御部112によって、ネットワークに対してコンテンツ関連情報を公開することで、仮想的に当該情報端末MB1が保持するコンテンツとして当該コンテンツをネットワークに対して公開する。
【0031】
具体的には、このDMS制御部112は、ネットワークへ公開するコンテンツ関連情報を各種条件に基づいて編集するコンテンツ情報制御部113と、コンテンツ関連情報などを記憶するコンテンツ情報記憶装置114と、を備える。
【0032】
前記DMP制御部115は、ネットワーク上のコンテンツを取得し再生処理するコンテンツプレーヤー機能(Digital Media Player)を有する。
【0033】
前記DMC制御部116は、ネットワーク上の再生機器に対してコンテンツの再生を指示するコントローラ機能(DMC:Digital Media Controller)を有する。
【0034】
前記コンテンツ記憶装置117は、コンテンツを記憶する記憶装置である。
【0035】
前記コンテンツ再生制御部118は、コンテンツ記憶装置117やDMP制御部115を通じてネットワークより取得したコンテンツをディスプレイやスピーカで再生するためのデジタルコンテンツのデコード等の処理を実行する。
【0036】
図2は、本一実施形態に係る情報端末を適用したネットワーク構成の一例を示す図である。
【0037】
図2に示す例では、ホームネットワークHN1と、ホームネットワークHN2と、がインターネットINを介して接続されている。なお、当然ながら、ホームネットワークHN1とホームネットワークHN2とが互いに離間して位置している場合であっても、インターネットINを介することで通信可能となる。
【0038】
前記ホームネットワークHN1は、ゲートウェイGW1と、テレビジョンTV1と、パーソナルコンピュータPC1と、サーバ装置SV1と、が接続されて形成されている。
【0039】
前記ホームネットワークHN2は、ゲートウェイGW2と、テレビジョンTV2と、パーソナルコンピュータPC2と、が接続されて形成されている。
【0040】
前記ゲートウェイGW1,GW2は、インターネットINと各々のゲートウェイに接続された機器との間で行われる通信処理を仲介する。
【0041】
前記テレビジョンTV1,TV2は、ネットワーク上におけるDMCからの指示によりDMSからコンテンツを取得して再生を行うDMPとして動作する。
【0042】
なお、ユーザは、テレビジョンTV1,TV2を、それらが備えるUI(User Interface)或いはリモートコントローラなどを利用して操作し、直接サーバ装置からコンテンツを取得して再生するDMPとして動作させても勿論よい。
【0043】
前記パーソナルコンピュータPC1,PC2は、ユーザによりUI或いはリモートコントローラを利用して操作され、直接サーバ装置からコンテンツを取得し再生するDMPとして動作する。
【0044】
前記サーバ装置SV1は、当該装置内に保存されているコンテンツをネットワークに対して公開するコンテンツサーバ(DMS)として動作する。
【0045】
以上説明した構成のネットワークに対して、情報端末MB1が例えば無線LANなどの近距離無線通信機能により前記ゲートウェイGW1,GW2に接続されることで、情報端末MB1はホームネットワークHN1,HN2に参加することができる。この場合、情報端末MB1は、接続先のホームネットワークに対して近距離無線通信を行うことが可能な範囲内に位置しておればよい。
【0046】
前記情報端末MB1は、ユーザによるUIの操作に基づいて、例えばネットワーク上におけるDMPを遠隔操作して、ネットワーク上におけるDMSに保存されているコンテンツを再生指示するDMCとして動作する。
【0047】
なお、ユーザは、前記情報端末MB1を、直接サーバ装置からコンテンツを取得して再生するDMPとして動作させてもよい。また、ユーザは、情報端末MB1自身が保存しているコンテンツをネットワークに対して公開するDMSとして情報端末MB1を動作させてもよい。
【0048】
図3乃至図6は、コンテンツを2台の再生機器間で継続的に再生させる場合の、メイン制御部101による処理のシーケンスチャートを示す図である。なお、各図に示すシーケンスチャートから分かる通り、切り替え元の再生機器と切り替え先の再生機器と切り替え操作に係る情報端末とのそれぞれが担う機能的な位置関係により、異なる処理を必要とする。
【0049】
なお、図3乃至図6において、二重線で描かれたボックスで示す処理は、ユーザによる操作に対して情報端末MB1が行う処理である。一方、単線で描かれたボックスで示す処理は、各々の機器内部における処理である。
【0050】
《ローカルネットワーク内における再生機器の切り替え処理例(1)》
図3は、ホームネットワークHN1上におけるサーバ装置SV1に保存されているコンテンツを、ユーザが情報端末MB1で再生して視聴している最中に、パーソナルコンピュータPC1での再生に切り替えて継続的に再生を再開する為の処理のシーケンスチャートを示す図である。換言すれば、図3は、ローカルネットワーク内における再生機器の切り替え処理のシーケンスチャートを示す図である。
【0051】
なお、図3に示すシーケンスチャートの処理を実行する為の前提の処理として、予め情報端末MB1を、近距離無線通信装置102及び近距離無線通信制御部107によりゲートウェイGW1に接続してホームネットワークHN1に参加させることにより、ホームネットワークHN1上に存在するサーバ装置SV1、テレビジョンTV1、及びパーソナルコンピュータPC1との通信を可能な状態に設定する。
【0052】
情報端末MB1でコンテンツを再生開始する際に、ユーザは、情報端末MB1のKEY入力装置103を操作して、DLNA制御部111によりDLNAで規定された手順に従いサーバ装置SV1が公開しているコンテンツリスト(後述するコンテンツ関連情報を含む情報;以下同様)の取得要求をサーバ装置SV1に対して発行し(ステップS1a)、該取得要求に応じてサーバ装置SV1はコンテンツリストを情報端末MB1に送信する(ステップS1b)。
【0053】
ユーザは、情報端末MB1のKEY入力装置103を操作して、コンテンツリストにリストアップされているコンテンツの中から、視聴したい所望のコンテンツ(継続的再生処理対象のコンテンツ)を選択する(ステップS2)。
【0054】
情報端末MB1は、前記ステップS2においてユーザにより選択されたコンテンツを、サーバ装置SV1からファイルダウンロードまたはストリーミングにより取得する(ステップS3)。
【0055】
この際に、情報端末MB1は、ステップS1においてユーザにより選択されたコンテンツのアドレス情報(例えばサーバ装置SV1上のURLなど)、タイトル情報、及び作成日情報などのコンテンツ関連情報(上述したようにコンテンツリストと共に取得)を、アプリケーション制御部106に記憶させる(ステップS4)。
【0056】
そして、情報端末MB1は、DMP制御部115及びコンテンツ再生制御部118により、前記取得したコンテンツを再生処理し、ディスプレイ104に映像を、スピーカ105に音声を出力する(ステップS5)。
【0057】
前記ステップS3における再生処理開始の後、コンテンツの再生中に、ユーザにより再生機器を情報端末MB1からパーソナルコンピュータPC1に切り替える操作が行われた(ステップS6)場合には、情報端末MB1は以下の処理を実行する。
【0058】
まず、情報端末MB1は、アプリケーション制御部106及びコンテンツ再生制御部118により、コンテンツの現時点における再生位置を示す再生位置情報を取得する。具体的には、再生位置情報としては、例えば再生開始時点から経過した時間や、コンテンツファイルの先頭から再生位置までのデータサイズなどを挙げることができる。
【0059】
ここで、再生位置情報を取得する際には、コンテンツの再生を一時停止させる(ステップS7)。しかしながら、コンテンツの再生を一時停止させずとも、再生を継続しつつ或るポイントでの再生位置情報を取得するとしても勿論よい。
【0060】
そして、情報端末装置MB1は、コンテンツ情報制御部113により、再生位置情報をコンテンツ関連情報における一つのデータとしてコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS8)。
【0061】
具体的には、再生位置情報を、当該コンテンツのチャプタ情報の一つとして追加登録したり、唯一に定まるレジューム位置として追加登録するなどの方法を挙げることができる。
【0062】
なお、コンテンツ情報制御部113により、再生処理を中断した旨を明示するようにコンテンツ関連情報を編集しても勿論よい(ステップS9)。例えば、コンテンツ関連情報にタイトル情報が含まれている場合には、タイトル情報を“オリジナルタイトル(中断)”などのように変更したり、コンテンツ関連情報に作成日情報が含まれている場合には、作成日情報を中断した日時に変更するなどの編集処理を挙げることができる。
【0063】
そして、情報端末MB1は、コンテンツ情報制御部113により編集されたコンテンツ関連情報をコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS10)。
【0064】
このステップS10において登録するコンテンツ関連情報に含まれるコンテンツのアドレス情報は、実際にそのコンテンツが存在している場所(ネットワーク上におけるサーバ装置SV1上のURL)である。
【0065】
そして、情報端末MB1は、DMS制御部112によりホームネットワークに対するコンテンツサーバ機能を起動し(ステップS11)、コンテンツ情報記憶装置114に登録されているコンテンツ関連情報をネットワークへ公開する(ステップS12)。
【0066】
なお、既にコンテンツサーバ機能が起動され、実際にコンテンツ記憶装置117に保存されているコンテンツを公開している場合には、コンテンツが新たに追加された旨をネットワークに対して通知する。
【0067】
そして、情報端末MB1は、自動的またはユーザアクションにより、コンテンツ再生制御部118を介して当該情報端末MB1上でのコンテンツの再生処理を終了する(ステップS13)。
【0068】
この後、パーソナルコンピュータPC1においては、情報端末MB1にて再生処理を中断されたコンテンツの再生を再開する操作がユーザにより行われる。
【0069】
すなわち、まずユーザはパーソナルコンピュータPC1のアプリケーションを用いて情報端末MB1が公開しているコンテンツリストの取得要求を情報端末MB1に発行する(ステップS14a)。この取得要求に応じて、情報端末MB1は、パーソナルコンピュータPC1にコンテンツリストを送信する(ステップS14b)。
【0070】
ここで、ユーザは、コンテンツリストにリストアップされているコンテンツのうち、情報端末MB1にて再生処理が中断されたコンテンツを選択する(ステップS15)。そして、情報端末MB1は、このステップS15において選択されたコンテンツに係るコンテンツ関連情報を参照して、当該コンテンツの取得要求をサーバ装置SV1に発行する(ステップS16a)。この取得要求に応じて、サーバ装置SV1は当該コンテンツをダウンロード或いはストリーミングなどによりパーソナルコンピュータPC1に配信する(ステップS16b)。
【0071】
なお、コンテンツ関連情報に含まれるアドレス情報としては、上述した処理により実際のアドレスのURL(ネットワーク上におけるサーバ装置SV1上のURL)が記述されている。
【0072】
前記ステップS16においてコンテンツを取得した後、ユーザは、コンテンツ関連情報に含まれる再生位置情報を参照して、当該コンテンツを情報端末MB1での再生処理中断位置に頭出し(ステップS17)、その位置から再生処理を開始する(ステップS18)。
【0073】
《ローカルネットワーク内における再生機器の切り替え処理例(2)》
図4は、ホームネットワークHN1上におけるサーバ装置SV1に保存されているコンテンツを、ユーザがテレビジョンTV1で再生して視聴している最中に、パーソナルコンピュータPC1での再生に切り替えて継続的に再生を再開する為の処理のシーケンスチャートを示す図である。換言すれば、図4は、ローカルネットワーク内における再生機器の切り替え処理のシーケンスチャートを示す図である。
【0074】
なお、図4に示すシーケンスチャートの処理を実行する為の前提の処理として、予め情報端末MB1を、近距離無線通信装置102及び近距離無線通信制御部107によりゲートウェイGW1に接続してホームネットワークHN1に参加させることにより、ホームネットワークHN1上に存在するサーバ装置SV1、テレビジョンTV1、及びパーソナルコンピュータPC1との通信を可能な状態に設定する。
【0075】
まず、ユーザは情報端末MB1を操作することで、DLNA制御部111によりDLNAで規定された手順に従いコンテンツサーバ(サーバ装置SV1)が公開しているコンテンツリストの取得要求をサーバ装置SV1に発行する(ステップS21a)。これに応じて、サーバ装置SV1は、コンテンツリストを情報端末MB1に送信する(ステップS21b)。
【0076】
ユーザは、ステップS21において取得したコンテンツリストにリストアップされているコンテンツの中から、視聴したい所望のコンテンツ(継続的再生処理対象のコンテンツ)を選択し、且つ、ネットワーク上における再生機器の中からコンテンツの再生処理に利用する再生機器(本例ではテレビジョンTV1)も選択する(ステップS22)。
【0077】
ここで、情報端末MB1は、ユーザにより選択されたコンテンツの実際のアドレス(ネットワーク上におけるコンテンツサーバであるサーバ装置SV1上のURLなど)や、タイトル情報、作成日情報などのコンテンツ関連情報、および選択された再生機器(本例ではテレビジョンTV1)についての情報をアプリケーション制御部106に記憶させる。
【0078】
そして、情報端末MB1は、ユーザにより選択された再生機器であるテレビジョンTV1に対して、ユーザにより選択されたコンテンツのコンテンツ関連情報及び再生処理指示を送信する(ステップS23)。テレビジョンTV1は、これを受信し、コンテンツ関連情報に含まれるアドレス情報を参照して、ユーザにより選択されたコンテンツの取得要求をサーバ装置SV1に発行する(ステップS24a)。これに応じて、サーバ装置SV1は、取得要求されたコンテンツを、ダウンロード或いはストリーミングによりテレビジョンTV1に配信する(ステップS24b)。そして、テレビジョンTV1は、取得したコンテンツの再生処理を開始する(ステップS25)。
【0079】
前記ステップS25における再生処理開始の後、コンテンツの再生中に、ユーザにより再生機器をテレビジョンTV1からパーソナルコンピュータPC1に切り替える操作が行われた(ステップS26)場合には、情報端末MB1は以下の処理を実行する。
【0080】
まず、情報端末MB1は、近距離無線通信装置102により、テレビジョンTV1に対してコンテンツの再生処理の一時停止指示を発行する(ステップS27)。これを受信したテレビジョンTV1は、コンテンツの再生処理を一時停止させる(ステップS28)。
【0081】
続いて、情報端末MB1は、前記一時停止時点における停止位置を示す再生位置情報の取得要求をテレビジョンTV1に発行する(ステップS29a)。これに応じて、テレビジョンTV1は、再生位置情報を情報端末MB1に送信する(ステップS29b)。具体的には、再生位置情報としては、例えば再生開始時点から停止時点までに経過した時間や、コンテンツファイルの先頭から停止位置までのデータサイズなどを挙げることができる。
【0082】
なお、コンテンツの再生を一時停止させずとも、再生を継続しつつ或るポイントでの再生位置情報を取得するとしても勿論よい。
【0083】
そして、情報端末装置MB1は、コンテンツ情報制御部113により、再生位置情報をコンテンツ関連情報における一つのデータとしてコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS30)。
【0084】
具体的には、再生位置情報を、当該コンテンツのチャプタ情報の一つとして追加登録したり、唯一に定まるレジューム位置として追加登録するなどの方法を挙げることができる。
【0085】
なお、情報端末MB1は、コンテンツ情報制御部113により、再生処理を中断した旨を明示するようにコンテンツ関連情報を編集しても勿論よい(ステップS31)。例えば、コンテンツ関連情報にタイトル情報が含まれている場合には、タイトル情報を“オリジナルタイトル(中断)”などのように変更したり、コンテンツ関連情報に作成日情報が含まれている場合には、作成日情報を中断した日時に変更するなどの編集処理を挙げることができる。
【0086】
そして、情報端末MB1は、コンテンツ情報制御部113により編集されたコンテンツ関連情報をコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS32)。このステップS32において登録するコンテンツ関連情報に含まれるコンテンツのアドレス情報は、実際にそのコンテンツが存在している場所(ネットワーク上におけるサーバ装置SV1上のURL)である。
【0087】
そして、情報端末MB1は、DMS制御部112によりホームネットワークに対するコンテンツサーバ機能を起動し(ステップS33)、コンテンツ情報記憶装置114に登録されているコンテンツ関連情報をネットワークへ公開する(ステップS34)。
【0088】
なお、既にコンテンツサーバ機能が起動され、実際にコンテンツ記憶装置117に保存されているコンテンツを公開している場合には、コンテンツが新たに追加された旨をネットワークに対して通知する。
【0089】
そして、情報端末MB1は、近距離無線通信装置102により、テレビジョンTV1に対してコンテンツの再生処理の停止指示を発行する(ステップS35)。これを受信したテレビジョンTV1は、コンテンツの再生処理を停止させる(ステップS36)。
【0090】
この後、パーソナルコンピュータPC1においては、テレビジョンTV1にて再生処理を中断されたコンテンツの再生を再開する操作がユーザにより行われる。
【0091】
すなわち、まずユーザはパーソナルコンピュータPC1のアプリケーションを用いて、情報端末MB1が公開しているコンテンツ関連情報を含むコンテンツリストの取得要求を情報端末MB1に発行する(ステップS37a)。これに応じて、情報端末MB1は、コンテンツリストをパーソナルコンピュータPC1に送信する(ステップS37b)。
【0092】
ここで、ユーザは、コンテンツリストにリストアップされているコンテンツのうち、テレビジョンTV1にて再生処理が中断されたコンテンツを選択する(ステップS38)。そして、ユーザは、このステップS38において選択したコンテンツについてのコンテンツ関連情報(ステップS34においてネットワークへ公開)を参照して、当該コンテンツの取得要求をサーバ装置SV1へ発行する(ステップS39a)。これに応じて、サーバ装置SV1は、取得要求に係るコンテンツを、ダウンロード或いはストリーミングなどによりパーソナルコンピュータPC1に配信する(ステップS39b)。
【0093】
なお、コンテンツ関連情報に含まれるアドレス情報としては、上述した処理により実際のコンテンツサーバ(サーバ装置SV1)のURLが記述されている。
【0094】
前記ステップS39bにおいてコンテンツを取得した後、ユーザは、コンテンツ関連情報に含まれる再生位置情報を参照して、当該コンテンツをテレビジョンTV1での再生処理中断位置に頭出し(ステップS40)、その位置から再生処理を開始する(ステップS41)。
【0095】
なお、本例においては、情報端末MB1からテレビジョンTV1に対して再生処理指示を発行する(ステップS23)としているが、テレビジョンTV1のUI或いはリモートコントローラによる直接操作やネットワーク上における他の装置からテレビジョンTV1に再生処理指示を発行してもよい。
【0096】
この場合、情報端末MB1には、テレビジョンTV1に係る情報及び再生処理に係るコンテンツのコンテンツ関連情報は記憶されていない。従って、ユーザは、情報端末MB1を操作して、コンテンツの再生機器(本例ではテレビジョンTV1)を特定し、且つ、現在再生処理中のコンテンツ関連情報の取得を要求する信号を再生機器(テレビジョンTV1)に対して発行する必要がある。換言すれば、ステップS27乃至ステップS35における処理で情報端末MB1が要する情報のうち、情報端末MB1が保持していない情報については、ユーザが情報端末MB1を操作することで取得しなければならない。
【0097】
《ローカルネットワーク外における再生機器の切り替え処理例(1)》
図5は、ホームネットワークHN1上におけるサーバ装置SV1に保存されているコンテンツを、ユーザがテレビジョンTV1で再生して視聴している最中に、パーソナルコンピュータPC2での再生に切り替えて継続的に再生を再開する為の処理のシーケンスチャートを示す図である。換言すれば、図5は、ローカルネットワーク外における再生機器の切り替え処理のシーケンスチャートを示す図である。
【0098】
なお、図5に示すシーケンスチャートの処理を実行する為の前提の処理として、予め情報端末MB1を、近距離無線通信装置102及び近距離無線通信制御部107によりゲートウェイGW1に接続してホームネットワークHN1に参加させることにより、ホームネットワークHN1上に存在するゲートウェイGW1、サーバ装置SV1、及びテレビジョンTV1との通信を可能な状態に設定する。
【0099】
まず、ユーザは情報端末MB1を操作することで、DLNA制御部111によりDLNAで規定された手順に従い、コンテンツサーバ(サーバ装置SV1)が公開しているコンテンツリストの取得要求をサーバ装置SV1に発行する(ステップS51a)。これに応じて、サーバ装置SV1は、コンテンツリストを情報端末MB1に送信する(ステップS51b)。なお、情報端末MB1は、前記ステップS51bにおいて取得したコンテンツリストをコンテンツ情報記憶装置114に登録する。
【0100】
続いて、ユーザは前記ステップS51bにおいて取得したコンテンツリストにリストアップされているコンテンツの中から、視聴したい所望のコンテンツ(継続的再生処理対象のコンテンツ)を選択する(ステップS52)。このとき、ユーザはホームネットワークHN1上における再生機器からコンテンツの再生処理に利用する再生機器(本例ではテレビジョンTV1)も選択する。
【0101】
ここで、情報端末MB1は、ユーザにより選択されたコンテンツの実際のアドレス(ネットワーク上におけるコンテンツサーバであるサーバ装置SV1上のURLなど)や、タイトル情報、作成日情報などのコンテンツ関連情報、および選択された再生機器(本例ではテレビジョンTV1)についての情報をアプリケーション制御部106に記憶させる。
【0102】
そして、情報端末MB1は、ユーザにより選択された再生機器であるテレビジョンTV1に対して、ユーザにより選択されたコンテンツのコンテンツ関連情報及び再生処理指示を送信する(ステップS53)。
【0103】
テレビジョンTV1は、これを受信し、コンテンツ関連情報に含まれるアドレス情報を参照して、ユーザにより選択されたコンテンツの取得要求をサーバ装置SV1に発行する(ステップS54a)これに応じて、サーバ装置SV1は、取得要求されたコンテンツを、ダウンロード或いはストリーミングにより、テレビジョンTV1に配信する(ステップS54b)。そして、テレビジョンTV1は、取得したコンテンツの再生処理を開始する(ステップS55)。
【0104】
なお、本例においては、情報端末MB1からテレビジョンTV1に対して再生処理指示を発行するとしているが、テレビジョンTV1のUI或いはリモートコントローラによる直接操作やネットワーク上における他の装置から再生処理指示をテレビジョンTV1に発行してもよい。
【0105】
前記ステップS55における再生処理開始の後、コンテンツの再生中に、ユーザにより再生機器をテレビジョンTV1からパーソナルコンピュータPC1に切り替える操作が行われた(ステップS56)場合には、情報端末MB1は以下の処理を実行する。
【0106】
まず、情報端末MB1は、近距離無線通信装置102により、テレビジョンTV1に対してコンテンツの再生処理の一時停止指示を発行する(ステップS57)。これを受信したテレビジョンTV1は、コンテンツの再生処理を一時停止させる(ステップS58)。
【0107】
続いて、情報端末MB1は、前記一時停止時点における停止位置を示す再生位置情報の取得要求をテレビジョンTV1に発行する(ステップS59a)。これに応じて、テレビジョンTV1は、再生位置情報を情報端末MB1に送信する(ステップS59b)。
【0108】
具体的には、再生位置情報としては、例えば再生開始時点から停止時点までに経過した時間や、コンテンツファイルの先頭から停止位置までのデータサイズなどを挙げることができる。
【0109】
なお、コンテンツの再生を一時停止させずとも、再生を継続しつつ或るポイントでの再生位置情報を取得するとしても勿論よい。
【0110】
そして、情報端末装置MB1は、コンテンツ情報制御部113により、再生位置情報をコンテンツ関連情報における一つのデータとしてコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS60)。
【0111】
具体的には、再生位置情報を、当該コンテンツのチャプタ情報の一つとして追加登録したり、唯一に定まるレジューム位置として追加登録するなどの方法を挙げることができる。
【0112】
なお、情報端末MB1は、コンテンツ情報制御部113により、再生処理を中断した旨を明示するようにコンテンツ関連情報を編集しても勿論よい(ステップS61)。例えば、コンテンツ関連情報にタイトル情報が含まれている場合には、タイトル情報を“オリジナルタイトル(中断)”などのように変更したり、コンテンツ関連情報に作成日情報が含まれている場合には、作成日情報を中断した日時に変更するなどの編集処理を挙げることができる。
【0113】
そして、情報端末MB1は、コンテンツ情報制御部113により編集されたコンテンツ関連情報をコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS62)。さらに情報端末MB1は、このステップS62において登録したコンテンツ関連情報と対応付けて、当該コンテンツが保存されているコンテンツサーバを識別するためのコンテンツサーバ識別情報(例えばUPnPで規定されたUDN(Uniqued Device Name)など)の取得要求をサーバ装置SV1に発行する(ステップS63a)。
【0114】
これに応じて、サーバ装置SV1は、例えばUDNなどのコンテンツサーバ識別情報を情報端末MB1に送信し(ステップS63b)、情報端末MB1は当該コンテンツサーバ識別情報をコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS64)。
【0115】
さらに、情報端末MB1は、近距離無線通信制御部107により、現在接続中のゲートウェイGW1に対して、外部ネットワーク(本例においてはインターネットIN)からローカルエリアネットワーク(本例においてはホームネットワークHN1)上の端末に接続するためのグローバルアドレス及びNAT(Network Access Translation)に関する設定情報の取得要求をゲートウェイGW1に発行する(ステップS65a)。これに応じて、ゲートウェイGW1は、グローバルアドレス及びNATに関する設定情報を情報端末MB1に送信する(ステップS65b)。
【0116】
そして、情報端末MB1は、前記ステップS65bにおいて取得した設定情報の中にコンテンツサーバ(本例においてはサーバ装置SV1)のIPアドレスへの外部接続の転送設定(ポートマッピング情報)が登録されているか否かを検索し、該転送設定が登録されていない場合にはサーバ装置SV1への転送設定を新たに行うようゲートウェイGW1に対して要求し、新たに設定した転送設定及びゲートウェイGW1のグローバルアドレスをコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS66)。
【0117】
なお、この転送設定に用いる手段としては、例えばUPnP(Universal Plug and Play)で規定されたNAT Traversal技術を挙げることができる。
【0118】
そして、情報端末MB1は、コンテンツ情報記憶装置114に登録されているコンテンツ関連情報に含まれるアドレス情報としてのURLを、コンテンツ情報記憶装置114に登録されているグローバルアドレス及び転送ポートを用いて編集処理し、外部ネットワーク(本例においてはインターネットIN)からコンテンツサーバ(本例においてはサーバ装置SV1)へ接続する為の新しいURLを作成し、編集処理前のURL(以降、ローカルアクセス用URLと称する)とは別途、外部アクセス用のURL(以降、外部アクセス用URLと称する)としてコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS67)。
【0119】
その後、ユーザはKEY入力装置103を操作して、当該情報端末MB1とゲートウェイGW1との接続を切断する(ステップS68)。さらに、ユーザは情報端末MB1を所持したまま移動してゲートウェイGW2に接続可能な領域に入った後、KEY入力装置103を操作して、当該情報端末MB1とゲートウェイGW2との接続を確立する(ステップS69)。
【0120】
情報端末MB1は、ゲートウェイGW2に接続されたことが近距離無線通信制御部107によって検出された場合、新たに参加したホームネットワーク(本例においてはホームネットワークHN2)が、コンテンツ情報記憶装置114に登録されたコンテンツ関連情報に対応するコンテンツ(前記再生処理に係るコンテンツ)が存在するホームネットワークであるか否かを判定する。ここで、ホームネットワークHN2上には、コンテンツ情報記憶装置114に登録されたコンテンツが存在しないと判定した場合には、情報端末MB1は、コンテンツ情報記憶装置114に登録された外部アクセス用URLを、公開コンテンツURLとして選択する(ステップS70)。
【0121】
なお、新たに参加したホームネットワークが、コンテンツ情報記憶装置114に登録されたコンテンツが存在するホームネットワークであるか否か(換言すれば、参加したホームネットワーク上に再生対象のコンテンツが存在するか否か)を判定する方法としては、例えば、近距離無線通信制御部107により取得したゲートウェイの情報を比較する方法や、新たに参加したホームネットワーク上のコンテンツサーバ識別情報をDLNA制御部111により検索し、該コンテンツサーバ識別情報と、コンテンツ情報記憶装置114に登録されているコンテンツサーバ識別情報と、を比較する方法などを挙げることができる。
【0122】
その後、情報端末MB1は、DMS制御部112によりDMS機能を起動し、ホームネットワークHN2上の機器に対して、コンテンツ情報記憶装置114に登録された公開コンテンツURL及び他のコンテンツ関連情報を公開する(ステップS71)。
【0123】
これにより、ホームネットワークHN1上のコンテンツサーバであるサーバ装置SV1に記憶されているコンテンツ及びそのコンテンツ関連情報を、ホームネットワークHN2上のパーソナルコンピュータPC2から取得することが可能となる。換言すれば、互いに独立した別個のホームネットワーク間で、他のホームネットワーク上のコンテンツサーバに記憶されているコンテンツ及びそのコンテンツ関連情報を容易に取得することが可能となる。
【0124】
つまり、ユーザが、或るホームネットワーク上の再生機器にてコンテンツを視聴している最中にその視聴を中断し、その後、他のホームネットワークの圏内へ移動した場合であっても、その移動先のホームネットワーク上の再生機器で、前記視聴を中断した時点から継続的にコンテンツを視聴再開することが可能となる。
【0125】
すなわち、まずユーザはパーソナルコンピュータPC2のアプリケーションを用いて、情報端末MB1が公開しているコンテンツリストの取得要求を情報端末MB1に発行する(ステップS72a)。これに応じて、情報端末MB1は、コンテンツリストをパーソナルコンピュータPC2に送信する(ステップS72b)。
【0126】
ここで、ユーザは、コンテンツリストにリストアップされているコンテンツのうち、テレビジョンTV1にて再生処理が中断されたコンテンツを選択する(ステップS73)。そして、ユーザは、このステップS73において選択したコンテンツについてのコンテンツ関連情報を参照して、当該コンテンツの取得要求をサーバ装置SV1へ発行する(ステップS74a)。これに応じて、サーバ装置SV1は、取得要求に係るコンテンツを、ダウンロード或いはストリーミングなどによりパーソナルコンピュータPC1に配信する(ステップS74b)。
【0127】
なお、コンテンツ関連情報に含まれるアドレス情報としては、上述した処理により実際のコンテンツサーバ(サーバ装置SV1)のURLが記述されている。
【0128】
前記ステップS74bにおいてコンテンツを取得した後、ユーザは、コンテンツ関連情報に含まれる再生位置情報を参照して、当該コンテンツをテレビジョンTV1での再生処理中断位置に頭出し(ステップS75)、その位置から再生処理を開始する(ステップS76)。
【0129】
なお、図5に示す例では、ホームネットワーク2上のパーソナルコンピュータPC2によりコンテンツの再生処理の再開を実行しているが、コンテンツ情報記憶装置114に登録された情報を用いて、情報端末MB1自身がゲートウェイGW2を介してゲートウェイGW1及びサーバ装置1に接続してコンテンツを取得し再生処理するとしても勿論よい。
【0130】
《ローカルネットワーク外における再生機器の切り替え処理例(2)》
図6は、ホームネットワークHN1上におけるサーバ装置SV1に保存されているコンテンツを、ユーザが、ホームネットワークHN2及びインターネットINを介してホームネットワークHN1に接続された情報端末MB1で再生して視聴している最中に、再生機器テレビジョンTV1での再生に切り替えて継続的に視聴を再開する為の処理のシーケンスチャートを示す図である。なお、図6に示すシーケンスチャートでは、説明の便宜上、情報端末MB1が既にゲートウェイGW2に接続されている状態を前提として説明する。
【0131】
まず、ユーザは情報端末MB1を操作することで、DLNA制御部111によりDLNAで規定された手順に従い、コンテンツサーバ(サーバ装置SV1)が公開しているコンテンツリストの取得要求をサーバ装置SV1に発行する(ステップS81a)。これに応じて、サーバ装置SV1は、コンテンツリストを情報端末MB1に送信する(ステップS81b)。
【0132】
なお、情報端末MB1は、前記ステップS81bにおいて取得したコンテンツリスト(上述したようにコンテンツ関連情報を含む)をコンテンツ情報記憶装置114に登録する。
【0133】
続いて、ユーザは前記ステップS81bにおいて取得したコンテンツリストにリストアップされているコンテンツの中から、視聴したい所望のコンテンツ(継続的再生処理対象のコンテンツ)を選択する(ステップS82)。このとき、ユーザはネットワーク上における再生機器からコンテンツの再生処理に利用する再生機器(本例では当該情報端末MB1)も選択する。
【0134】
ここで、情報端末MB1は、ユーザにより選択されたコンテンツの実際のアドレス(ネットワーク上におけるコンテンツサーバであるサーバ装置SV1上のURLなど)を示すアドレス情報や、タイトル情報、作成日情報などのコンテンツ関連情報、および選択された再生機器(本例では当該情報端末MB1)についての情報をアプリケーション制御部106に記憶させる。
【0135】
そして、情報端末MB1は、ユーザにより選択されたコンテンツのアドレス情報を参照して、当該コンテンツの取得要求をサーバ装置SV1に発行する(ステップS84a)これに応じて、サーバ装置SV1は、取得要求されたコンテンツを、ダウンロード或いはストリーミングにより当該情報端末MB1に配信する(ステップS84b)。
【0136】
そして、情報端末MB1は、DMP制御部115及びコンテンツ再生制御部118により、前記取得したコンテンツを再生処理し、ディスプレイ104に映像、スピーカ105に音声を出力する(ステップS85)。
【0137】
前記ステップS85における再生処理開始の後、コンテンツの再生中に、ユーザにより再生機器を情報端末MB1からパーソナルコンピュータPC1に切り替える操作が行われた(ステップS86)場合には、情報端末MB1は以下の処理を実行する。
【0138】
まず、情報端末MB1は、アプリケーション制御部106及びコンテンツ再生制御部118により、コンテンツの現時点における再生位置を示す再生位置情報を生成する。具体的には、再生位置情報としては、例えば再生開始時点から経過した時間や、コンテンツファイルの先頭から再生位置までのデータサイズなどを挙げることができる。ここで、再生位置情報を取得する際には、コンテンツの再生を一時停止させる。
【0139】
しかしながら、コンテンツの再生を一時停止させずとも、再生を継続しつつ或るポイントでの再生位置情報を取得するとしても勿論よい。
【0140】
そして、情報端末装置MB1は、コンテンツ情報制御部113により、再生位置情報をコンテンツ関連情報に含まれる一つのデータとしてコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS87)。具体的には、再生位置情報を、当該コンテンツのチャプタ情報の一つとして追加登録したり、唯一に定まるレジューム位置として追加登録するなどの方法を挙げることができる。
【0141】
なお、古い再生位置情報が既にコンテンツ情報記憶装置114に登録されている場合には、それを消去してもよいし、そのまま残しておいてもよい。
【0142】
そして、情報端末MB1は、DMS制御部112によりホームネットワークに対するコンテンツサーバ機能を起動し、コンテンツ情報記憶装置114に登録されているコンテンツ関連情報をネットワークへ公開する(ステップS88)。このコンテンツ関連情報に含まれるコンテンツのアドレス情報は、実際にそのコンテンツが存在している場所(ネットワーク上におけるサーバ装置SV1上のURL)である。
【0143】
なお、既にコンテンツサーバ機能が起動され、実際にコンテンツ記憶装置117に保存されているコンテンツを公開している場合には、コンテンツが新たに追加された旨をネットワークに対して通知する。
【0144】
そして、情報端末MB1は、自動的またはユーザアクションにより、コンテンツ再生制御部118を介して当該情報端末MB1上でのコンテンツの再生処理を終了する(ステップS89)。
【0145】
その後、ユーザはKEY入力装置103を操作して、当該情報端末MB1とゲートウェイGW2との接続を切断する(ステップS90)。さらに、ユーザは情報端末MB1を所持したまま移動してゲートウェイGW2に接続可能な領域に入った後、KEY入力装置103を操作して、当該情報端末MB1とゲートウェイGW1との接続を確立する(ステップS91)。
【0146】
そして、情報端末MB1は、新たに参加したホームネットワーク(本例においてはホームネットワークHN1)が、コンテンツ情報記憶装置114に登録されたコンテンツ関連情報に対応するコンテンツ(前記再生処理に係るコンテンツ)が存在するホームネットワークであるか否かを判定する。
【0147】
ここで、ホームネットワークHN1上に、コンテンツ情報記憶装置114に登録されたコンテンツが存在すると判定した場合には、情報端末MB1は、コンテンツ情報記憶装置114に登録された当該コンテンツのURLを公開コンテンツURLとして選択する。
【0148】
すなわち、情報端末MB1は、まずコンテンツ情報記憶装置114に登録されたコンテンツ関連情報と対応付けられたコンテンツが保存されているコンテンツサーバ識別情報(例えばUPnPで規定されたUDN(Uniqued Device Name)など)の取得要求をサーバ装置SV1に発行する(ステップS92a)。
【0149】
これに応じて、サーバ装置SV1は、例えばUDNなどのコンテンツサーバ識別情報を情報端末MB1に送信する(ステップS92b)。情報端末MB1は、このコンテンツサーバ識別情報を受信し、当該受信に係るコンテンツサーバ識別情報と、コンテンツ情報記憶装置114に登録されているコンテンツサーバ識別情報(ステップS86における切り替え操作時点のコンテンツサーバ識別情報)と、をDLNA制御部111により比較し(ステップS93)、コンテンツサーバ(本例ではサーバ装置SV1)のIPアドレスなどの情報に変更があるか否かを判断する(ステップS94)。
【0150】
このステップS94においてコンテンツサーバのIPアドレスなどの情報に変更があると判断した場合には(ステップS94をYESに分岐する場合には)、情報端末MB1は、コンテンツ情報制御部113によりコンテンツ関連情報を編集処理により書き換え、更新したコンテンツ関連情報をコンテンツ情報記憶装置114に登録する(ステップS95)。
【0151】
前記ステップS94をNOに分岐した場合、又は、前記ステップS95における処理を終えた後、情報端末MB1は、コンテンツ情報記憶装置114に登録されているコンテンツのURLを公開コンテンツURLとして選択する(ステップS96)。
【0152】
その後、情報端末MB1は、DMS制御部112によりネットワークに対するコンテンツサーバ機能を起動し、コンテンツ情報記憶装置114に登録されているコンテンツ関連情報をネットワークへ公開する(ステップS97)。この登録に係るコンテンツ関連情報に含まれるコンテンツのアドレス情報は、実際にそのコンテンツが存在している場所(ネットワーク上におけるサーバ装置SV1上のURL)である。
【0153】
なお、既にコンテンツサーバ機能が起動され、実際にコンテンツ記憶装置117に保存されているコンテンツを公開している場合には、コンテンツが新たに追加された旨をネットワークに対して通知する。
【0154】
ここで、ユーザは、パーソナルコンピュータPC1のアプリケーションを用いて、情報端末MB1が公開しているコンテンツ関連情報の取得要求を情報端末MB1に発行する(ステップS98a)。これに応じて、情報端末MB1は、コンテンツリスト(上述したようにコンテンツ関連情報を含む)をパーソナルコンピュータPC1に送信する(ステップS98b)。
【0155】
続いて、ユーザは、コンテンツリストにリストアップされているコンテンツのうち、情報端末MB1にて再生処理が中断されたコンテンツを選択し(ステップS99)、パーソナルコンピュータPC1は、このステップS97において選択されたコンテンツについてのコンテンツ関連情報を参照して、当該コンテンツの取得要求をサーバ装置SV1へ発行する(ステップS100a)。これに応じて、サーバ装置SV1は、取得要求に係るコンテンツを、ダウンロード或いはストリーミングなどによりパーソナルコンピュータPC1に配信する(ステップS100b)。
【0156】
なお、コンテンツ関連情報に含まれるアドレス情報としては、上述した処理により実際のコンテンツサーバ(サーバ装置SV1)のURLが記述されている。
【0157】
前記ステップS100bにおいてコンテンツを取得した後、ユーザは、コンテンツ関連情報に含まれる再生位置情報を参照して、当該コンテンツを情報端末MB1での再生処理中断位置に頭出し(ステップS101)、その位置から再生処理を開始する(ステップS102)。
【0158】
以上説明したように、本一実施形態によれば、DLNAで標準化された通信仕様のみを使用して、再生機器を切り替えてのコンテンツの継続的再生を容易に行うことが可能な情報端末を提供することができる。
【0159】
より詳細には、本一実施形態に係る情報端末によれば、例えば次のような効果を得ることができる。
【0160】
・情報端末で再生しているネットワーク上のコンテンツを、DLNAのサーバ機能を用いて情報端末が保有しているコンテンツとして仮想的にネットワークへ公開することが可能となる。
【0161】
・ネットワーク上の再生機器で再生しているネットワーク上のコンテンツを、DLNAのコントローラ機能を用いて取得し、DLNAのサーバ機能を用いて自身が保有しているコンテンツとして仮想的にネットワークへ公開することが可能となる。
【0162】
・コンテンツサーバより取得したオリジナルのメタ情報(コンテンツ関連情報)に、中断位置を示す再生位置情報を追加してネットワークへ公開することが可能となる。
【0163】
・コンテンツ関連情報に含まれるコンテンツのURLを、当該コンテンツが存在するホームネットワークの外部からアクセスするためのURLへ変換することが可能となる。
【0164】
・接続されているゲートウェイの情報から判断し、ホームネットワークの中と外とでコンテンツのURLを自動的に切り替えて公開することが可能となる。
【0165】
・ホームネットワーク内にコンテンツサーバが存在するか否かを判断し、コンテンツサーバが存在するホームネットワークの中と外とで、コンテンツのURLを自動的に切り替えて公開することが可能となる。
【0166】
・再生処理を中断されたコンテンツのタイトルと、実際のコンテンツサーバが公開するコンテンツのタイトルと、の重複を防止でき、再生処理を中断されたコンテンツであることをユーザに対して明示することが可能となる。
【0167】
・コンテンツを視聴した日時に基づいてコンテンツを検索できるようになり、また、コンテンツを作成日順で並び替えた際に、再生処理を中断されたコンテンツを比較的先頭付近に表示させることが可能となる。
【0168】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
【0169】
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示した複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示す全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0170】
MB1…情報端末、 HN1,HN2…ホームネットワーク、 GW1,GW2…ゲートウェイ、 TV1…テレビジョン、 PC1,PC2…パーソナルコンピュータ、 SV1…サーバ装置、 101…メイン制御部、 102…近距離無線通信装置、 103…KEY入力装置、 104…ディスプレイ、 105…スピーカ、 106…アプリケーション制御部、 107…近距離無線通信制御部、 108…情報取得部、 109…情報記憶装置、 110…ポートマッピング制御部、 111…DLNA制御部、 112…DMS制御部、 113…コンテンツ情報制御部、 114…コンテンツ情報記憶装置、 115…DMP制御部、 116…DMC制御部、 117…コンテンツ記憶装置、 118…コンテンツ再生制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してネットワーク上の機器とコンテンツを共有する情報端末であって、
近距離無線通信機能によりインターネットプロトコル通信を行う通信部と、
前記通信部によるインターネットプロトコル通信により、ホームネットワーク上に存在するコンテンツを検索して再生処理するコンテンツ再生部と、
少なくともコンテンツの所在地情報を含むコンテンツ関連情報を取得するコンテンツ関連情報取得部と、
前記コンテンツ関連情報を記憶するコンテンツ関連情報記憶部と、
前記コンテンツ関連情報を前記ホームネットワーク上に公開するネットワークコンテンツサーバ部と、
前記コンテンツ再生部によるコンテンツの再生処理中に、再生処理の中断要求を受け付けた場合、前記コンテンツ再生部による再生処理を中断させ、且つ、前記再生処理に係るコンテンツのコンテンツ関連情報を、前記ネットワークコンテンツサーバ部により、前記ホームネットワークに公開する制御部と、
を具備することを特徴とする情報端末。
【請求項2】
前記制御部は、前記コンテンツ再生部による再生処理を中断させた際に、当該コンテンツにおける再生中断位置を示す再生中断位置情報を生成して前記コンテンツ関連情報に含めることを特徴とする請求項1に記載の情報端末。
【請求項3】
ネットワークを介してネットワーク上の機器とコンテンツを共有する情報端末であって、
近距離無線通信機能によりインターネットプロトコル通信を行う通信部と、
前記通信部によるインターネットプロトコル通信により、ホームネットワーク上に存在するコンテンツを検索して再生処理するコンテンツ再生部と、
少なくともコンテンツの所在地情報を含むコンテンツ関連情報を取得するコンテンツ関連情報取得部と、
前記コンテンツ関連情報を記憶するコンテンツ関連情報記憶部と、
前記コンテンツ関連情報を前記ホームネットワーク上に公開するネットワークコンテンツサーバ部と、
少なくとも前記コンテンツ再生部によるコンテンツの再生処理の開始及び中断を指示する為のユーザインターフェイス部と、
前記ホームネットワーク上のコンテンツ再生機器を遠隔操作する為のネットワーク再生機器操作部と、
前記ネットワーク再生機器操作部による遠隔操作で、前記ホームネットワーク上の再生機器でコンテンツが再生処理されている最中に、前記ユーザインターフェイス部が再生処理の中断要求を受け付けた場合、前記ネットワーク再生機器操作部により前記再生機器に再生処理の中断要求を送信し、且つ、前記再生処理に係るコンテンツのコンテンツ関連情報を、前記ネットワークコンテンツサーバ部により、前記ホームネットワークに公開する制御部と、
を具備することを特徴とする情報端末。
【請求項4】
前記制御部は、前記再生処理の中断位置を示す再生中断位置情報を前記再生機器から取得した際に、該再生中断位置情報を前記コンテンツ関連情報に含めることを特徴とする請求項3に記載の情報端末。
【請求項5】
ホームネットワークに備えられたゲートウェイ毎に固有に定められた識別情報であるゲートウェイ識別情報を取得するゲートウェイ情報取得部と、
前記ホームネットワーク上の機器に対して、前記ホームネットワークの外部から前記ゲートウェイを介して接続するための設定情報である外部アクセス設定情報を取得する外部アクセス情報取得部と、
前記再生処理を中断したタイミングで、前記ゲートウェイ情報取得部により前記ゲートウェイ識別情報を取得し、且つ、前記外部アクセス情報取得部により外部アクセス設定情報を取得し、これらの情報に基づいて、再生処理に係るコンテンツの所在地情報に含まれる当該ホームネットワーク上のIPアドレス及びポート番号を編集処理して、当該ホームネットワークの外部から前記再生処理に係るコンテンツにアクセスする為の外部アクセス用所在地情報を生成する外部アクセス用所在地情報生成部と、
前記編集処理前の所在地情報であるローカルアクセス用所在地情報と、前記編集処理後の所在地情報である外部アクセス用所在地情報と、を記憶する所在地情報記憶部と、
を含むことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の情報端末。
【請求項6】
前記コンテンツ関連情報取得部によりコンテンツ関連情報を取得した際に、該コンテンツ関連情報と、当該取得時における接続先のゲートウェイのゲートウェイ識別情報と、を関連付けて記憶するゲートウェイ情報記憶部と、
前記コンテンツの再生処理を中断した時点の接続先のホームネットワークが備えるゲートウェイのゲートウェイ識別情報と、前記コンテンツの再生処理を中断した後に前記ゲートウェイ情報取得部により取得したゲートウェイ識別情報と、を比較してそれらのゲートウェイが同一のゲートウェイであるか否かを判断するゲートウェイ比較判断部と、
を含み、
前記制御部は、前記ゲートウェイ比較判断部により同一のゲートウェイであると判断された場合には、前記ローカルアクセス用所在地情報を、前記ネットワークコンテンツサーバ部により前記ホームネットワークに公開し、前記ゲートウェイ比較判断部により同一のゲートウェイではないと判断された場合には、前記外部アクセス用所在地情報を前記ネットワークコンテンツサーバ部により前記ホームネットワークに公開する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報端末。
【請求項7】
前記コンテンツが保存されているコンテンツサーバの識別情報であるコンテンツサーバ識別情報を取得し、前記コンテンツ関連情報と対応付けて記憶するコンテンツサーバ識別情報記憶部と、
前記ホームネットワークに対して機器検索をブロードキャストした際に、コンテンツサーバから取得したコンテンツサーバ識別情報と、前記コンテンツサーバ識別情報記憶部に記憶されたコンテンツサーバ識別情報と、を比較して、前記コンテンツサーバ識別情報記憶部に記憶されたコンテンツサーバ識別情報に対応するコンテンツサーバが前記ホームネットワーク上に存在しているか否かを判断するコンテンツサーバ比較判断部と、
を含み、
前記制御部は、前記コンテンツサーバ比較判断部により、前記コンテンツサーバ識別情報記憶部に記憶されたコンテンツサーバ識別情報に対応するコンテンツサーバが存在すると判断された場合には、前記ローカルアクセス用所在地情報を、前記再生処理に係るコンテンツの所在地情報として前記ホームネットワークに公開し、前記コンテンツサーバ比較判断部により、前記コンテンツサーバ識別情報記憶部に記憶されたコンテンツサーバ識別情報に対応するコンテンツサーバが存在しないと判断された場合には、前記外部アクセス用所在地情報を、前記再生処理に係るコンテンツの所在地情報として前記ホームネットワークに公開する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報端末。
【請求項8】
コンテンツ関連情報の中からコンテンツのタイトルを示すタイトル情報を抽出するコンテンツタイトル抽出部と、
前記コンテンツタイトル抽出部により抽出されたタイトル情報のうち、前記再生処理が中断されたコンテンツのタイトル情報の文字列を、その旨を示す文字列に変更するコンテンツタイトル加工部と、
を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報端末。
【請求項9】
コンテンツ関連情報の中からコンテンツが作成された作成日時を示す作成日時情報を抽出するコンテンツ作成日時抽出部と、
前記コンテンツ作成日時抽出部により抽出された作成日時情報のうち、前記再生処理が中断されたコンテンツの作成日時情報を、再生処理を中断した日時に変更するコンテンツ作成日時加工部と、
を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報端末。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−19002(P2011−19002A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160975(P2009−160975)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】