説明

情報管理システム、機械および情報提供サーバ

【課題】枚葉印刷機等の機械を使用する顧客の情報を把握し、顧客に対して有益な情報を提供することができる情報管理システム、機械および情報提供サーバを提供する。
【解決手段】枚葉印刷機5と、枚葉印刷機5を使用する顧客に対して情報を提供可能な情報提供サーバ7と、を備えた情報管理システム1であって、枚葉印刷機5は、予め設定された運転ロック条件を満たすことで、印刷機本体15の運転をロックさせる運転ロック部52と、運転のロックを解除するためのリスタート情報によって、印刷機本体15の運転のロックを解除可能な運転ロック解除部54と、を有し、情報提供サーバ7は、顧客の情報を登録可能な顧客情報登録部91と、顧客の情報の登録を条件として、リスタート情報を提供可能なリスタート情報提供部92と、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械を使用する顧客に対して提供される情報を管理可能な情報管理システム、機械および情報提供サーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客に対し情報を提供するシステムとして、交換部品の発注を支援するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなシステムを用いて、交換部品の発注を行う場合、コンピュータに記憶された所定のプログラムを起動し、部品データベースを参照して、所定の交換部品を選択する。そして、インターネットを介し、選択した交換部品を発注することにより、所望の交換部品を購入可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−230367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような場合、部品を購入する顧客側は、所定のプログラムを起動して部品発注することで、部品を購入することができるが、部品を販売する製造販売側は、どのような顧客が部品を購入しているかを把握することは困難となっている。このため、製造販売側は、顧客を把握することが困難であるため、顧客に対し、有益な情報やサービス等を提供することが困難であるという問題があった。
【0005】
ここで、上記のような問題は、機械を製造販売する製造販売側が、顧客に機械を販売し、機械を購入した顧客が、第三者に機械を転売した場合に発生し易い。つまり、機械を製造販売する製造販売側が、顧客に機械を販売する場合は、製造販売側が直接販売するため、顧客の情報を得ることは容易である。しかしながら、機械を購入した顧客が、第三者に機械を転売した場合は、製造販売側が関与することは難しいため、製造販売側は、転売先の顧客の情報を把握することは困難である。
【0006】
そこで、本発明は、機械を使用する顧客の情報を把握し、顧客に対して有益な情報を提供することができる情報管理システム、機械および情報提供サーバを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の情報管理システムは、機械と、機械を使用する顧客に対して情報を提供可能な情報提供サーバと、を備えた情報管理システムであって、機械または情報提供サーバは、予め設定された運転ロック条件を満たすことで、機械の運転をロックさせる運転ロック部と、運転のロックを解除するためのリスタート情報によって、機械の運転のロックを解除可能な運転ロック解除部と、を有し、情報提供サーバは、顧客の情報を登録可能な顧客情報登録部と、顧客の情報の登録を条件として、リスタート情報を提供可能なリスタート情報提供部と、を有していることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、機械を使用する顧客側は、機械の運転がロックされると、機械の運転のロックを解除するためのリスタート情報を取得すべく、情報提供サーバにアクセスする。このとき、情報提供サーバは、顧客の情報(顧客情報)の登録を条件として、リスタート情報を提供する。このため、情報提供サーバは、顧客が顧客情報を登録することにより、顧客情報を取得することができる。これにより、情報提供サーバは、取得した顧客情報から顧客を把握することができるため、顧客に対し、有益な情報等を好適に提供することが可能となる。
【0009】
この場合、情報提供サーバは、予め登録された顧客の情報を顧客情報として格納する顧客情報記憶部をさらに有し、顧客情報登録部は、顧客情報が新たに登録された場合、顧客情報記憶部に格納された顧客情報を更新することが、好ましい。
【0010】
この構成によれば、顧客情報を登録することによって、顧客情報記憶部に格納された顧客情報を更新することができ、これにより、新たに更新された顧客情報を顧客情報記憶部に反映させることができる。
【0011】
この場合、情報提供サーバは、顧客情報を取得する顧客情報取得部と、顧客に提供する情報を提供情報として格納する提供情報記憶部と、顧客情報取得部で取得した顧客情報と、顧客情報記憶部に格納された顧客情報とを照合して一致しているか否かを判別する顧客情報照合部と、顧客情報照合部による照合結果が一致した場合、提供情報記憶部に格納された提供情報を提供可能とする一方、顧客情報照合部による照合結果が不一致である場合、提供情報記憶部に格納された提供情報を提供不可とする情報提供判定部と、をさらに有することが、好ましい。
【0012】
この構成によれば、顧客情報照合部による照合の結果、顧客情報取得部で取得した顧客情報と、顧客情報記憶部に格納された顧客情報とが一致した場合、情報提供サーバは、顧客情報記憶部に登録された顧客がアクセスしているとして、顧客に対し、提供情報を提供することができる。これにより、情報提供サーバは、顧客登録されている顧客のみに、提供情報を提供することができる。
【0013】
この場合、運転ロック条件は、機械の使用停止時から使用開始時までの間の不使用期間が、予め設定された設定不使用期間よりも長くなった場合に、満たされることが、好ましい。
【0014】
この構成によれば、不使用期間が設定不使用期間よりも長くなった場合、機械の運転がロックされる。このため、顧客は、情報提供サーバにアクセスした上で、機械を運転させることとなるため、情報提供サーバから提供される提供情報を取得することが可能となる。
【0015】
この場合、機械は、ネットワークを介して情報提供サーバに接続され、運転ロック条件が満たされたことにより発せられるロック情報を、情報提供サーバへ向けて送信可能な情報通信部と、リスタート情報を取得可能なリスタート情報取得部と、をさらに有し、情報提供サーバは、ロック情報を取得可能なロック情報取得部をさらに有していることが、好ましい。
【0016】
この構成によれば、情報提供サーバは、ネットワークを介して機械の運転がロックされていることを把握することができる。このため、顧客が顧客登録を行えば、情報提供サーバは、自動的にリスタート情報を機械へ送ることができる。これにより、顧客が顧客登録を行うことにより、機械は、運転のロックを自動的に解除することができる。
【0017】
本発明の機械は、予め設定された運転ロック条件を満たすことで、運転をロックさせる運転ロック部と、外部に設けられた情報提供サーバから提供される運転のロックを解除するためのリスタート情報によって、運転のロックを解除可能な運転ロック解除部と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、機械を使用する顧客側は、機械の運転がロックされると、機械の運転のロックを解除するためのリスタート情報を取得すべく、情報提供サーバにアクセスする。つまり、情報提供サーバ側は、顧客側を情報提供サーバにアクセスさせることができる。
【0019】
本発明の情報提供サーバは、機械を使用する顧客に対して情報を提供可能な情報提供サーバであって、顧客の情報を登録可能な顧客情報登録部と、顧客の情報の登録を条件として、機械の運転のロックを解除するためのリスタート情報を提供可能なリスタート情報提供部と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、リスタート情報提供部は、顧客の情報(顧客情報)の登録を条件として、リスタート情報を提供することができる。このため、情報提供サーバ側は、顧客が顧客情報を登録することにより、顧客情報を取得することができる。これにより、情報提供サーバ側は、取得した顧客情報から顧客を把握することができるため、顧客に対し、有益な情報等を好適に提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の情報管理システム、機械および情報提供サーバによれば、機械をロックさせることで、顧客の情報提供サーバへのアクセスを促し、顧客が顧客登録を行うことで、情報提供サーバは、機械を使用する顧客の情報を把握し、顧客に対して好適に情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、実施例1に係る情報管理システムの概略構成図である。
【図2】図2は、実施例1に係る情報管理システムの制御系を機能的に表したブロック図である。
【図3】図3は、情報管理システムの顧客情報の取得に関する一連の流れを示した説明図である。
【図4】図4は、情報管理システムの枚葉印刷機の運転のロックに関する一連の制御動作を表したフローチャートである。
【図5】図5は、情報管理システムの情報提供サーバの顧客情報の取得に関する一連の制御動作を表したフローチャートである。
【図6】図6は、ログイン画面の表示に関する説明図である。
【図7】図7は、顧客登録画面の表示に関する説明図である。
【図8】図8は、実施例2に係る情報管理システムの概略構成図である。
【図9】図9は、実施例2に係る情報管理システムの制御系を機能的に表したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る情報管理システムについて説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
【実施例1】
【0024】
図1は、実施例1に係る情報管理システムの概略構成図であり、図2は、実施例1に係る情報管理システムの制御系を機能的に表したブロック図である。図1に示すように、この情報管理システム1は、機械5と、アクセス端末6と、ネットワーク9を介してアクセス端末6に接続された情報提供サーバ7とを備えている。アクセス端末6と情報提供サーバ7とは、ネットワーク9を介して通信可能に構成されている。一方で、機械5は、アクセス端末6および情報提供サーバ7と接続されておらず、独立状態(スタンドアローン)となっている。このため、機械5は、情報提供サーバ7との間で情報のやり取りを行うことはできない。
【0025】
ここで、機械5は、工場内に配設される一方、情報提供サーバ7は、工場外に配設されている。つまり、一例として、機械5は、機械5を使用する顧客側に設置される一方、情報提供サーバ7は、機械5を製造した製造販売側に設置されている。なお、機械5としては、例えば、枚葉紙に印刷を行う枚葉印刷機、連続紙に印刷を行う輪転印刷機、段ボールシートを製造する紙工機械に限らず、自動車や航空機等、様々な機械に適用できる。実施例1では、機械5として、枚葉印刷機5に適用した場合について説明する。
【0026】
枚葉印刷機5は、印刷機本体15と、印刷機本体15に接続された印刷機制御端末16とを備えている。印刷機本体15は、枚葉紙Sに対して、片面印刷または両面印刷を実施可能に構成されており、給紙部21と、搬送部22と、印刷部23と、反転部24と、排紙部25とから構成されている。
【0027】
給紙部21は、給紙台上に積み重ねられた多数の枚葉紙Sを上から順に1枚ずつ取り上げて送り出すものである。搬送部22は、給紙部21から送り出された枚葉紙Sを搬送して所定の位置に位置決めすると共に、印刷部23に供給するものである。印刷部23は、二色印刷またはカラー印刷を実現可能に構成されている。印刷部23は、黒(Black)、藍(Cyan)、紅(Magenta)及び黄(Yellow)の4色に対応して4台の印刷ユニット28,29,30,31を有している。そして、印刷部23は、搬送部22から送り出された枚葉紙Sに対し、各印刷ユニット28,29,30,31においてインキを転写することにより、印刷を行っている。反転部24は、印刷ユニット29,30の間に配設されており、両面印刷を行う場合、印刷の途中で枚葉紙Sの表裏を反転させて、印刷ユニット30に送る一方で、片面印刷を行う場合、枚葉紙Sの表裏を反転させずに、そのまま印刷ユニット30に送るものである。排紙部25は、印刷部23で印刷された枚葉紙Sを搬送し、印刷後の枚葉紙Sを排紙台に整列させて積み重ねるものである。
【0028】
従って、枚葉印刷機5では、両面印刷を行う場合、先ず、給紙台上に積み重ねられた多数の枚葉紙Sを、給紙部21により、最上部から1枚ずつ取り上げられ、搬送部22へ向けて送り出される。送り出された枚葉紙Sは、搬送部22により、所定の位置に位置決めされた後、印刷部23の印刷ユニット28,29に供給される。印刷部23では、印刷ユニット28,29により、枚葉紙Sの表面に対して2色の印刷が施される。表面に印刷された枚葉紙Sは、反転部24に送られた後、反転部24は、枚葉紙Sの表裏を反転させる。表裏が反転した枚葉紙Sは、印刷部23の印刷ユニット30,31に供給される。印刷部23では、印刷ユニット30,31により、枚葉紙Sの裏面に対して2色の印刷が施される。この後、両面に印刷が施された枚葉紙Sは、排紙部25によって、排紙台上に積み上げられる。
【0029】
続いて、図1および図2を参照して、印刷機制御端末16について説明する。印刷機制御端末16は、いわゆるコンピュータであり、表示部41と、操作部42と、処理部43と、記憶部44と、タイマ45とを備え、これらは互いに接続され、互いに信号の受け渡しが可能になっている。
【0030】
表示部41は、ディスプレイで構成され、ディスプレイ上には、各種画面が表示される。ここで、各種画面としては、例えば、リスタート情報の取得を案内するリスタート情報案内画面(図示省略)等が表示される。操作部42は、キーボードやマウス等で構成され、枚葉印刷機5を取り扱うオペレータによって操作される。
【0031】
記憶部44は、各種プログラム等を実行するための作業領域となるRAM等の揮発性のメモリ、ROMやハードディスクドライブ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成できる。そして、この記憶部44には、枚葉印刷機5の運転をロックするためのプログラムや、枚葉印刷機5の運転のロックを解除するためのプログラム等が格納されている。
【0032】
処理部43は、各種プログラムを実行するための演算を行うCPU等で構成されており、記憶部44に記憶された各種プログラムを実行することにより、各種処理を実行することが可能となる。ここで、処理部43は、ロック条件判定部51と、運転ロック部52と、リスタート情報取得部53と、運転ロック解除部54とを有している。
【0033】
ロック条件判定部51は、印刷機本体15の運転を一時禁止(ロック)させるための運転ロック条件が満たされたか否かを判定している。運転ロック条件は、印刷機本体15の使用停止から使用開始までの間の不使用期間を条件としており、ロック条件判定部51は、使用停止における時刻および使用開始における時刻をタイマ45から取得して、不使用期間を導出している。そして、ロック条件判定部51は、タイマ45から取得した使用停止から使用開始までの間の不使用期間が、予め設定された設定不使用期間よりも長くなった場合、運転ロック条件が満たされたと判定する。
【0034】
運転ロック部52は、ロック条件判定部51によって、運転ロック条件が満たされたと判定された場合、印刷機本体15の運転を一時禁止、すなわち運転をロックしている。このため、枚葉印刷機5を使用する顧客側は、運転のロックを解除しない限り、印刷機本体15を運転することは不能となる。
【0035】
リスタート情報取得部53は、運転ロックを解除するためのリスタート情報を取得するものである。リスタート情報は、例えば、印刷機本体15の運転ロックを解除する解除コードである。そして、印刷機制御端末16に操作部42を介して解除コードが入力されることにより、リスタート情報取得部53は、入力された解除コードを取得する。なお、リスタート情報は、解除コードに限らず、例えば、印刷機本体15の操作手順としてもよい。つまり、印刷機本体15を操作する所定の操作手順を、印刷機本体15の運転のロックを解除するための操作手順とし、リスタート情報取得部53は、所定の操作手順によって得られた信号をリスタート情報として取得してもよい。
【0036】
運転ロック解除部54は、リスタート情報取得部53によって、リスタート情報が取得されると、印刷機本体15の運転のロックを解除、すなわち一時運転が禁止されていた印刷機本体15を運転可能状態とする。このため、顧客側は、リスタート情報を入力することにより、印刷機本体15の運転を行うことが可能となる。
【0037】
従って、印刷機制御端末16は、ロック条件判定部51により運転ロック条件が満たされたと判定すると、運転ロック部52により印刷機本体15の運転をロックする。そして、印刷機本体15の運転がロックされた状態において、印刷機制御端末16は、リスタート情報取得部53によりリスタート情報を取得すると、運転ロック解除部54により印刷機本体15の運転のロックを解除する。
【0038】
次に、アクセス端末6について説明すると、アクセス端末6は、いわゆるコンピュータであり、ネットワーク9を介して情報提供サーバ7にアクセス可能な端末となっている。アクセス端末6は、第三者が使用可能な場所に配置される端末であり、必ずしも顧客側および製造販売側のいずれかに配置されるものではない。
【0039】
続いて、図1および図2を参照して、情報提供サーバ7について説明する。情報提供サーバ7は、顧客に対し、枚葉印刷機5に関する情報(提供情報)を提供している。情報提供サーバ7は、いわゆるコンピュータであり、表示部71と、操作部72と、処理部73と、記憶部74と、情報通信部75とを備え、これらは互いに接続され、互いに信号の受け渡しが可能になっている。なお、表示部71および操作部72の構成は、印刷機制御端末16とほぼ同じ構成であるため、説明を省略する。
【0040】
記憶部74は、各種プログラム等を実行するための作業領域となるRAM等の揮発性のメモリ、ROMやハードディスクドライブ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成できる。そして、この記憶部74には、ネットワーク9を介して、印刷機制御端末16へ向けて提供される情報が記憶されている。具体的に、記憶部74には、顧客情報データベース81と、リスタート情報データベース82と、提供情報データベース83とが設けられている。
【0041】
顧客情報データベース81には、枚葉印刷機5を使用する顧客の情報(顧客情報)が格納されており、後述する顧客情報照合部94による顧客情報の照合を行う場合に使用される。ここで、顧客情報としては、例えば、顧客の名称(顧客名)や、顧客が使用する枚葉印刷機5(を含む機械5)の号機番号、顧客によって設定されたパスワード、顧客の住所、顧客の連絡先、顧客のメールアドレス等がある。このとき、号機番号とパスワードとは対応付けられており、後述するログイン画面100からログインする場合に使用される。なお、号機番号とは、枚葉印刷機5の機種を識別する固有の番号である。
【0042】
リスタート情報データベース82には、号機番号に対応するリスタート情報が格納されている。このリスタート情報は、顧客情報データベース81に登録されている顧客に対して発行されるものである。このため、リスタート情報は、顧客情報の登録を条件として発行される。
【0043】
提供情報データベース83には、枚葉印刷機5を使用する顧客に対して提供される提供情報が格納されている。この提供情報は、顧客情報データベース81に登録されている顧客に対して提供されるものである。このため、提供情報は、顧客情報の登録を条件として提供される。ここで、提供情報としては、例えば、枚葉印刷機5を構成する部品のカタログや、部品を交換する作業手順書、部品の取扱説明書、部品の価格や在庫等の部品情報、部品の割引に関するサービス情報、枚葉印刷機5に関する機械情報等がある。
【0044】
処理部73は、各種プログラムを実行するための演算を行うCPU等で構成されており、記憶部74に記憶された各種プログラムを実行することにより、各種処理を実行することが可能となる。ここで、処理部73は、顧客情報登録部91と、リスタート情報提供部92と、顧客情報取得部93と、顧客情報照合部94と、情報提供判定部95とを有している。
【0045】
顧客情報登録部91は、枚葉印刷機5を使用する顧客の情報を新たに登録可能に構成されている。顧客情報登録部91は、アクセス端末6に後述する顧客情報登録画面110を表示可能となっている(図7参照)。そして、顧客情報登録部91は、顧客情報登録画面110を介して新たに顧客情報が入力された場合、顧客情報データベース81に格納された顧客情報を更新している。
【0046】
リスタート情報提供部92は、顧客情報データベース81に登録された顧客に対しリスタート情報を提供している。このため、リスタート情報提供部92は、顧客情報登録部91により新たに登録された顧客に対し、リスタート情報を提供可能となっている。一方で、リスタート情報提供部92は、顧客情報データベース81に格納されていない顧客に対して、リスタート情報を提供することはない。
【0047】
顧客情報取得部93は、アクセス端末6を介して入力された顧客情報、具体的には、号機番号およびパスワードを取得可能に構成されている。顧客情報取得部93は、アクセス端末6に後述するログイン画面100を表示可能となっている(図6参照)。そして、顧客情報取得部93は、ログイン画面100を介して入力された号機番号およびパスワードを取得している。
【0048】
顧客情報照合部94は、顧客情報取得部93によって取得された号機番号およびパスワードと、顧客情報データベース81に格納されている号機番号およびパスワードとを照合して、一致しているか否かを判定する。つまり、号機番号およびパスワードは対応付けられて顧客情報データベース81に格納されているため、顧客情報照合部94は、号機番号およびパスワードが不一致である場合、情報提供サーバ7にアクセスしてきた顧客は顧客情報データベース81に登録されていないと判定する。一方で、顧客情報照合部94は、号機番号およびパスワードが一致する場合、情報提供サーバ7にアクセスしてきた顧客は顧客情報データベース81に登録されていると判定する。
【0049】
情報提供判定部95は、情報提供サーバ7にアクセスしてきた顧客に対して、顧客情報照合部94による照合結果に基づいて、提供情報を提供するか否かを判定している。情報提供判定部95は、顧客情報照合部94による照合結果が一致した場合、提供情報データベース83に格納された提供情報を提供可能とする。一方で、情報提供判定部95は、顧客情報照合部94による照合結果が不一致である場合、提供情報データベース83に格納された提供情報を提供不可とする。
【0050】
従って、情報提供サーバ7は、アクセス端末6を介してアクセスしてきた顧客に対し、顧客が顧客情報を登録することを条件として、リスタート情報を発行している。また、情報提供サーバ7は、顧客情報データベース81に登録された顧客に対し、提供情報を提供している。
【0051】
ここで、図3は、情報管理システムの顧客情報の取得に関する一連の流れを示した説明図である。図3を参照して、上記の情報管理システム1を用いて顧客情報を取得する一連の流れについて説明する。先ず、枚葉印刷機5を使用する顧客側において、印刷機制御端末16のロック条件判定部51により運転ロック条件が満たされたと判定する(ステップS1)。すると、印刷機制御端末16は、運転ロック部52により印刷機本体15の運転をロックする(ステップS2)。この後、印刷機制御端末16の表示部41には、リスタート情報の取得を案内するリスタート情報案内画面等が表示される(ステップS3)。
【0052】
リスタート情報案内画面を視認した顧客は、案内に従って、アクセス端末6を介し情報提供サーバ7にアクセスする。換言すれば、顧客は、ネットワーク9上において情報提供サーバ7から提供されている所定のサイトにアクセスする。すると、アクセス端末6にはログイン画面100(詳細は後述)が表示される(ステップS4)。そして、顧客は、アクセス端末6に表示される画面に従って、顧客情報を登録する(ステップS5)。顧客情報が登録されると、情報提供サーバ7は、顧客に対し、リスタート情報を発行する(ステップS6)。そして、リスタート情報を取得した顧客は、枚葉印刷機5の印刷機制御端末16にリスタート情報を入力する(ステップS7)。リスタート情報が入力された印刷機制御端末16は、印刷機本体15の運転のロックを解除する(ステップS8)。以上により、顧客情報の取得に関する一連の流れは終了する。
【0053】
次に、図4ないし図7を参照して、上記した顧客情報の取得に関する一連の流れにおける枚葉印刷機5の運転のロックに関する制御動作について説明すると共に、情報提供サーバ7の顧客情報の取得に関する制御動作について説明する。図4は、情報管理システムの枚葉印刷機の運転のロックに関する一連の制御動作を表したフローチャートであり、図5は、情報管理システムの情報提供サーバの顧客情報の取得に関する一連の制御動作を表したフローチャートである。また、図6は、ログイン画面の表示に関する説明図であり、図7は、顧客登録画面の表示に関する説明図である。
【0054】
先ず、枚葉印刷機5の運転のロックに関する制御動作について説明する。印刷機制御端末16は、印刷機本体15の使用(運転)が停止となるか否かを判定する(ステップS11)。印刷機制御端末16は、印刷機本体15の使用が停止となると判定すると、使用を停止した時刻(使用停止時刻)をタイマ45から取得する(ステップS12)。一方、印刷機制御端末16は、印刷機本体15の使用が停止していない場合は、繰り返しステップS11を実行する。
【0055】
続いて、印刷機制御端末16は、印刷機本体15の使用(運転)が開始されたか否かを判定する(ステップS13)。印刷機制御端末16は、印刷機本体15の使用が開始されたと判定すると、使用を開始した時刻(使用開始時刻)をタイマ45から取得する(ステップS14)。一方、印刷機制御端末16は、印刷機本体15の使用が開始されていない場合は、繰り返しステップS13を実行する。
【0056】
この後、印刷機制御端末16は、ロック条件判定部51により、使用停止時刻と使用開始時刻とから不使用期間を導出し、導出した不使用期間が、予め設定された設定不使用期間よりも長いか否かを判定する(ステップS15)。印刷機制御端末16は、ロック条件判定部51により、導出した不使用期間が設定不使用期間よりも長いと判定されると、運転ロック条件が満たされたと判定する。運転ロック条件が満たされたと判定すると、印刷機制御端末16は、運転ロック部52により、印刷機本体15の運転をロックする(ステップS16)。一方で、印刷機制御端末16は、ロック条件判定部51により、導出した不使用期間が設定不使用期間以下であると判定されると、運転ロック条件が満たされていないと判定する。運転ロック条件が満たされていないと判定されると、印刷機制御端末16は、運転のロックに関する制御動作を終了する。
【0057】
ステップS16において、印刷機本体15の運転がロックされると、印刷機制御端末16は、リスタート情報取得部53によりリスタート情報が取得されたか否かを判定する(ステップS17)。印刷機制御端末16は、リスタート情報取得部53によりリスタート情報が取得されたと判定されると、運転ロック解除部54により印刷機本体15の運転のロックが解除され(ステップS18)、印刷機制御端末16は、運転のロックに関する制御動作を終了する。一方で、印刷機制御端末16は、リスタート情報取得部53によりリスタート情報が取得されていないと判定されると、繰り返しステップS17を実行する。
【0058】
続いて、情報提供サーバ7の顧客情報の取得に関する制御動作について説明する。先ず、顧客がアクセス端末6を介して情報提供サーバ7にアクセスすると、アクセス端末6には、図6に示すログイン画面100が表示される(ステップS21)。ログイン画面100には、号機番号を入力可能な号機番号入力欄101と、パスワードを入力可能なパスワード入力欄102と、ログインボタン103と、リスタート情報を取得するために操作されるリスタート情報取得ボタン104とが表示されている。このリスタート情報取得ボタン104には、例えば、図示したように「機械の運転のロックを解除するためのリスタート情報を取得する」旨の説明が記載されている。
【0059】
ここで、顧客が既に顧客情報データベース81に登録している場合、顧客は、既に号機番号に対応するパスワードを取得しているため、ログイン画面100において、号機番号およびパスワードを入力してログインボタン103を操作する。一方で、顧客が顧客情報データベース81に登録していない場合、顧客は、号機番号に対応するパスワードを取得していないため、ログイン画面100において、パスワードを入力することはできない。
【0060】
このとき、情報提供サーバ7は、ログイン画面100を介して入力された号機番号およびパスワードを、顧客情報取得部93により取得したか否かを判定する(ステップS22)。顧客情報取得部93により号機番号およびパスワードが取得された場合、情報提供サーバ7は、顧客情報照合部94により、顧客情報データベース81に格納された号機番号およびパスワードと、顧客情報取得部93により取得した号機番号およびパスワードとを照合する(ステップS23:顧客照合処理)。なお、ステップS22において、顧客情報取得部93により号機番号およびパスワードが取得されない場合、後述するステップS28に移行する。
【0061】
情報提供サーバ7は、顧客情報照合部94により顧客情報を照合した結果(ステップS24)、一致していると判定した場合、提供情報を提供するための提供情報画面(図示省略)をアクセス端末6に表示させ(ステップS25)、一連の制御動作を終了する。一方で、情報提供サーバ7は、顧客情報照合部94により顧客情報を照合した結果(ステップS24)、不一致であると判定した場合、再度、ステップS22に進む。
【0062】
ここで、ステップS22において、顧客情報取得部93により号機番号およびパスワードが取得されない場合、情報提供サーバ7は、リスタート情報取得ボタン104の操作があったか否かを判定する(ステップS28)。情報提供サーバ7は、リスタート情報取得ボタン104の操作があったと判定すると、顧客情報登録部91により顧客情報を登録するための顧客情報登録画面110をアクセス端末6に表示する(ステップS29)。一方で、情報提供サーバ7は、リスタート情報取得ボタン104の操作がないと判定すると、再度、ステップS22に進む。
【0063】
アクセス端末6に表示された図7に示す顧客情報登録画面110には、顧客情報として、顧客名を入力可能な顧客名入力欄111、号機番号を入力可能な号機番号入力欄117、パスワード設定を入力可能なパスワード設定欄112、顧客の住所を入力可能な住所入力欄113、顧客の連絡先を入力可能な連絡先入力欄114、顧客のメールアドレスを入力可能なメール入力欄115等が表示されている。そして、顧客情報登録画面110には、これらの顧客情報を登録するための登録ボタン116が表示されている。
【0064】
顧客は、アクセス端末6に表示された顧客情報登録画面110において顧客情報の入力を行う(ステップS30)。入力が完了して登録ボタン116が操作されると、入力された顧客情報は、情報提供サーバ7に出力され、情報提供サーバ7は、顧客情報登録部91により顧客情報データベース81を更新することにより、新たな顧客情報を顧客情報データベース81に登録する(ステップS31)。一方、顧客情報登録画面110において顧客情報の入力が行われない場合、再度、ステップS30に進む。
【0065】
そして、情報提供サーバ7は、顧客情報が登録されると、リスタート情報提供部92によりリスタート情報をアクセス端末6に表示する(ステップS32)。この後、情報提供サーバ7は、提供情報を提供するための提供情報画面をアクセス端末6に表示させ(ステップS25)、顧客情報の取得に関する一連の制御動作を終了する。
【0066】
以上のように、実施例1の情報管理システム1によれば、枚葉印刷機5を使用する顧客側は、印刷機本体15の運転がロックされると、印刷機本体15の運転のロックを解除すべく、リスタート情報を提供している情報提供サーバ7にアクセスする。情報提供サーバ7は、顧客情報の登録を条件として、リスタート情報を提供することができるため、情報提供サーバ7は、枚葉印刷機5を使用する顧客の顧客情報を取得することができる。これにより、製造販売側は、顧客情報を取得することができるため、顧客に対し、提供情報を好適に提供することが可能となる。
【0067】
また、実施例1の情報管理システム1によれば、顧客情報照合部94によって照合が一致した顧客に対してのみ、提供情報を提供することができ、提供情報の不正な流出を抑制することができる。
【0068】
また、実施例1の情報管理システム1によれば、不使用期間が設定不使用期間よりも長くなった場合に、印刷機本体15の運転がロックされる。このため、顧客は、情報提供サーバ7にアクセスした上で、印刷機本体15を運転させることとなる。このため、情報提供サーバ7から提供される提供情報を取得することが可能となった状態で、印刷機本体15を運転させることができる。
【実施例2】
【0069】
次に、図8および図9を参照して、実施例2に係る情報管理システム200について説明する。なお、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。ここで、図8は、実施例2に係る情報管理システムの概略構成図であり、図9は、実施例2に係る情報管理システムの制御系を機能的に表したブロック図である。実施例2に係る情報管理システム200は、枚葉印刷機203の印刷機制御端末202が、ネットワーク204を介して情報提供サーバ205に接続された構成となっている。
【0070】
具体的に説明するに、実施例2に係る情報管理システム200は、印刷機本体201および印刷機制御端末202を備えた枚葉印刷機203と、ネットワーク204を介して印刷機制御端末202に接続された情報提供サーバ205とを備えている。このため、印刷機制御端末202と、情報提供サーバ205とは、ネットワーク204を介して双方向に情報を通信可能となっている。
【0071】
印刷機制御端末202は、実施例1の構成に加え、情報通信部206をさらに備えており、情報通信部206は、ネットワーク204に接続されている。情報提供サーバ205は、実施例1の構成に加え、その処理部73においてロック情報取得部207がさらに設けられている。
【0072】
従って、印刷機制御端末202は、ロック条件判定部51により運転ロック条件が満たされたと判定すると、運転ロック部52により印刷機本体201の運転をロックする。同時に、印刷機制御端末202は、運転ロック条件が満たされた旨の情報であるロック情報を、情報提供サーバ205へ向けて送信する。情報提供サーバ205は、ロック情報取得部207により、ロック情報を取得すると、リスタート情報の提供が必要であるとして、顧客情報登録画面110を印刷機制御端末202に表示する。そして、印刷機制御端末202に表示された顧客情報登録画面110に従って顧客が所定の操作を行うことにより、顧客情報を登録する。すると、情報提供サーバ205は、リスタート情報提供部92によりリスタート情報を印刷機制御端末202へ向けて送信する。送信されたリスタート情報は、印刷機制御端末202のリスタート情報取得部53により取得され、印刷機制御端末202は、運転ロック解除部54により印刷機本体201の運転のロックを解除する。
【0073】
上記構成によれば、情報提供サーバ205は、ネットワーク204を介して印刷機本体201が運転ロック状態であることを把握することができる。このため、顧客が顧客登録を行えば、情報提供サーバ205は、自動的にリスタート情報を印刷機制御端末202へ送ることができる。これにより、顧客が顧客登録を行うことにより、印刷機制御端末202は、印刷機本体201の運転のロックを自動的に解除することができる。
【0074】
なお、実施例2のように、枚葉印刷機203と情報提供サーバ205とが、ネットワーク204を介して接続されている場合、枚葉印刷機203の運転をロックするためのプログラムや、枚葉印刷機203の運転のロックを解除するためのプログラム等を、情報提供サーバ205の記憶部74に格納してもよい。この場合、情報提供サーバ205の処理部73において、ロック条件判定部51、運転ロック部52、リスタート情報取得部53、運転ロック解除部54による各種制御動作を実行させることが可能となる。この構成によれば、印刷機制御端末202における制御動作を低減することができるため、印刷機制御端末202の負担を軽減することができる。
【0075】
また、実施例1および2において、印刷機本体15,201と印刷機制御端末16,202との間、印刷機制御端末202と情報提供サーバ205との間における各種情報のやり取りは、有線通信で行ってもよいし、無線通信で行ってもよい。
【実施例3】
【0076】
次に、実施例3に係る情報管理システムについて説明する。なお、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。実施例3に係る情報管理システムは、実施例1および2に係る情報管理システム1,200の印刷機制御端末16,202に、GPS機能を付加したものである。このため、印刷機制御端末16,202は、GPS機能により、印刷機本体15,201の位置情報を、情報提供サーバ7,205へ自動送信することが可能となる。また、情報提供サーバ7,205は、送信された位置情報を取得可能となっている。
【0077】
従って、枚葉印刷機5,203が転売等により転地された場合、情報提供サーバ7,205には、印刷機制御端末16,202から転地後の位置情報が送信される。そして、転地後に、顧客が情報提供サーバ7,205にアクセスした場合、情報提供サーバ7,205の顧客情報照合部94は、パスワードおよび号機番号に加え、顧客情報データベース81に予め登録された転地前の位置情報と、新たに取得した転地後の位置情報とに基づいて、顧客情報の照合処理を行うことができる。つまり、情報提供サーバ7,205は、転地前の位置情報と転地後の位置情報とを照合した結果、位置情報が一致しないと判定した場合、顧客に対し新たに顧客情報の登録を促す。なお、新たに顧客情報の登録を行う際、情報提供サーバ7,205は、新たに登録される顧客情報の住所が、GPS機能により取得した位置情報と相違するかを照合してもよい。
【0078】
上記構成によれば、顧客情報に登録された位置情報と異なる位置情報からアクセスがあった場合、情報提供サーバ7,205は、顧客情報の新たな登録を要求するため、情報提供サーバ7,205への不正なアクセスを未然に防止することができ、これにより、情報管理システムの情報セキュリティを高めることができる。
【0079】
なお、実施例1ないし3では、ステップS32においてリスタート情報をアクセス端末6に表示したが、これに限らず、例えば、ステップS30において入力されたメールアドレスに、リスタート情報を送信するように構成してもよい。この構成によれば、顧客側は、リスタート情報を取得するために、顧客情報登録画面110上において正確なメールアドレスを入力するため、情報提供サーバ7は、信憑性の高いメールアドレスを取得することができる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
以上のように、本発明に係る情報管理システムは、機械を使用する顧客に対して情報を提供するシステムにおいて有用であり、特に、顧客情報を取得する場合に適している。
【符号の説明】
【0081】
1 情報管理システム
5 枚葉印刷機(機械)
6 アクセス端末
7 情報提供サーバ
9 ネットワーク
15 印刷機本体
16 印刷機制御端末
43 処理部
44 記憶部
45 タイマ
51 ロック条件判定部
52 運転ロック部
53 リスタート情報取得部
54 運転ロック解除部
73 処理部
74 記憶部
81 顧客情報データベース
82 リスタート情報データベース
83 提供情報データベース
91 顧客情報登録部
92 リスタート情報提供部
93 顧客情報取得部
94 顧客情報照合部
95 情報提供判定部
100 ログイン画面
110 顧客情報登録画面
200 情報管理システム(実施例2)
201 印刷機本体(実施例2)
202 印刷機制御端末(実施例2)
203 枚葉印刷機(実施例2)
204 ネットワーク(実施例2)
205 情報提供サーバ(実施例2)
206 情報通信部
207 ロック情報取得部
S 枚葉紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械と、前記機械を使用する顧客に対して情報を提供可能な情報提供サーバと、を備えた情報管理システムであって、
前記機械または前記情報提供サーバは、
予め設定された運転ロック条件を満たすことで、前記機械の運転をロックさせる運転ロック部と、
運転のロックを解除するためのリスタート情報によって、前記機械の運転のロックを解除可能な運転ロック解除部と、を有し、
前記情報提供サーバは、
前記顧客の情報を登録可能な顧客情報登録部と、
前記顧客の情報の登録を条件として、前記リスタート情報を提供可能なリスタート情報提供部と、を有していることを特徴とする情報管理システム。
【請求項2】
前記情報提供サーバは、
予め登録された前記顧客の情報を顧客情報として格納する顧客情報記憶部をさらに有し、
前記顧客情報登録部は、前記顧客情報が新たに登録された場合、前記顧客情報記憶部に格納された前記顧客情報を更新することを特徴とする請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項3】
前記情報提供サーバは、
前記顧客情報を取得する顧客情報取得部と、
前記顧客に提供する情報を提供情報として格納する提供情報記憶部と、
前記顧客情報取得部で取得した前記顧客情報と、前記顧客情報記憶部に格納された前記顧客情報とを照合して一致しているか否かを判別する顧客情報照合部と、
前記顧客情報照合部による照合結果が一致した場合、前記提供情報記憶部に格納された前記提供情報を提供可能とする一方、前記顧客情報照合部による照合結果が不一致である場合、前記提供情報記憶部に格納された前記提供情報を提供不可とする情報提供判定部と、をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の情報管理システム。
【請求項4】
前記運転ロック条件は、前記機械の使用停止時から使用開始時までの間の不使用期間が、予め設定された設定不使用期間よりも長くなった場合に、満たされることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報管理システム。
【請求項5】
前記機械は、ネットワークを介して前記情報提供サーバに接続され、
前記運転ロック条件が満たされたことにより発せられるロック情報を、前記情報提供サーバへ向けて送信可能な情報通信部と、
前記リスタート情報を取得可能なリスタート情報取得部と、をさらに有し、
前記情報提供サーバは、
前記ロック情報を取得可能なロック情報取得部をさらに有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の情報管理システム。
【請求項6】
予め設定された運転ロック条件を満たすことで、運転をロックさせる運転ロック部と、
外部に設けられた情報提供サーバから提供される運転のロックを解除するためのリスタート情報によって、運転のロックを解除可能な運転ロック解除部と、を備えたことを特徴とする機械。
【請求項7】
機械を使用する顧客に対して情報を提供可能な情報提供サーバであって、
前記顧客の情報を登録可能な顧客情報登録部と、
前記顧客の情報の登録を条件として、前記機械の運転のロックを解除するためのリスタート情報を提供可能なリスタート情報提供部と、を備えたことを特徴とする情報提供サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−180694(P2011−180694A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−42408(P2010−42408)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)