説明

情報管理システム

【課題】RFIDタグにRFIDタグに固有の識別情報以外のデータを保有させずに、情報を管理する。
【解決手段】情報携帯端末装置100と情報管理装置200とを備える情報管理システム1であって、情報携帯端末装置100は、自端末の外部にあるRFIDタグに記憶されているRFIDタグに固有の識別情報を読み出す読取部102と、読み出された固有の識別情報を情報管理装置200に送信する第1の通信部104とを備え、情報管理装置200は、送信された固有の識別情報を受信する第2の通信部204と、固有の識別情報とRFIDタグの属性を示す属性情報とが関係付けられて記憶されている属性情報記憶部201と、受信された固有の識別情報に対応する属性情報を属性情報記憶部201から読み出す属性情報読出部205と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、派遣社員又は派遣スタッフの派遣先での出退勤の状況や作業工数を管理するための勤怠管理システムが提案されてきた。例えば、特許文献1では、カードIDと派遣先識別コードを備えたICカードやRFID(Radio Frequency IDentification)タグ等のID識別媒体を用いて、派遣社員又は派遣スタッフの派遣先での出退勤の状況や作業工数を管理することが開示されている。
【0003】
具体的には、特許文献1では、派遣社員又は派遣スタッフなどから成る就業者を派遣した派遣事業者が、派遣先での上記就業者の勤怠状況や作業工数などの管理を適正に行うための派遣業務用管理システムであって、上記就業者の派遣を受入れる派遣先が、少なくともカードIDと派遣先識別コードを備えたICカードやRFIDタグ等のID識別媒体を所持し、上記派遣社員又は派遣スタッフなどから成る就業者の各々は、少なくともネットワーク接続可能な無線通信機能と、ID識別媒体読取り機能と、上記就業者自身のIDが設定登録済みの記憶装置、及び、打刻処理アプリケーションソフトが実装された携帯電話機等の携帯端末を所持して、上記ID識別媒体の読取りによって上記の携帯端末を用いて上記就業者による就業開始或いは作業開始の打刻処理と、就業終了或いは作業終了の打刻処理を行って、これ等の打刻情報を上記ネットワーク接続可能な無線通信機能を介して予め設定されたサーバーや通信端末に送信するように構成することが開示されている。
【0004】
さらに、上記派遣業務用管理システムは、上記就業者保有の携帯端末から送信されて来た上記打刻情報を受信することができる利害関係の無い第三者のデータセンターを設けて、このデータセンターには、少なくとも送信されて来た打刻情報を打刻情報データベースに記録する打刻情報受信・記録機能と、上記派遣事業者の通信端末から受信した指定条件に従って、上記の打刻情報データベースより該当の打刻情報データを抽出して実績データファイルを作成する実績データファイル作成機能と、この作成した実績データファイルを上記派遣事業者の通信端末に送信する実績データファイル送信機能と、が具備されていることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−310474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、RFIDタグを1つ紛失した場合に、その1つだけ再発行するには、RFIDタグが備える記憶部に再度派遣先識別コードなどの情報を記憶させなければならず、再発行に時間がかかり、またその処理を行う人に支払う費用がかかるというという問題があった。また、RFIDタグが備える記憶部に再度派遣先識別コードなどの情報を記憶させるには、専用のソフトウェアが必要であり、コストがかかるという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、RFIDタグにRFIDタグに固有の識別情報以外のデータを保有させずに、情報を管理することを可能とする情報管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様である情報管理システムは、情報携帯端末装置と情報管理装置とを備える情報管理システムであって、前記情報携帯端末装置は、自端末の外部にあってRFIDタグを備える装置に記憶されている前記RFIDタグに固有の識別情報を読み出す読取部と、前記読み出された固有の識別情報と自装置の外部から入力されたライセンス識別情報とライセンスキーを示す情報とを前記情報管理装置に送信する第1の通信部と、を備え、前記情報管理装置は、前記第1の通信部により送信された固有の識別情報と前記ライセンス識別情報と前記ライセンスキーを示す情報とを受信する第2の通信部と、ライセンス識別情報とライセンスキーを示す情報とが関係付けられて記憶されているライセンス記憶部と、前記第2の通信部により受信されたライセンスキーを示す情報と、前記ライセンス記憶部に記憶されているライセンスキーを示す情報であって前記第2の通信部により受信されたライセンス識別情報に対応するライセンスキーを示す情報とを照合して同一か否か判定する判定部と、前記固有の識別情報と前記RFIDタグの属性を示す属性情報とが関係付けられて記憶されている属性情報記憶部と、前記第2の通信部により受信された前記固有の識別情報に対応する属性情報を前記属性情報記憶部から読み出す属性情報読出部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様である情報管理システムは、情報携帯端末装置と認証装置と情報管理装置とを備える情報管理システムであって、前記情報携帯端末装置は、自端末の外部にあってRFIDタグを備える装置に記憶されている前記RFIDタグに固有の識別情報を読み出す読取部と、前記読み出された固有の識別情報と自装置の外部から入力されたライセンス識別情報とライセンスキーを示す情報とを前記認証装置に送信する第1の通信部と、を備え、前記認証装置は、前記第1の通信部により送信された固有の識別情報と前記ライセンス識別情報と前記ライセンスキーを示す情報とを受信する第3の通信部と、ライセンス識別情報とライセンスキーを示す情報とが関係付けられて記憶されているライセンス記憶部と、前記第3の通信部により受信されたライセンスキーを示す情報と、前記ライセンス記憶部に記憶されているライセンスキーを示す情報であって前記第3の通信部により受信されたライセンス識別情報に対応するライセンスキーを示す情報とを照合して同一か否か判定する判定部と、を備え、前記第3の通信部は、前記判定部により同一と判定された場合、前記情報携帯端末装置から送信された前記固有の識別情報を前記情報管理装置に送信し、前記情報管理装置は、前記第3の通信部により送信された固有の識別情報を受信する第2の通信部と、前記固有の識別情報と前記RFIDタグの属性を示す属性情報とが関係付けられて記憶されている属性情報記憶部と、前記認証装置から送信された前記固有の識別情報に対応する属性情報を前記属性情報記憶部から読み出す属性情報読出部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の情報管理システムによれば、RFIDタグに追加のデータを保存させずに情報を管理することができる。これにより、RFIDタグが紛失されても、上記RFIDタグを再発行する際に、RFIDタグに追加のデータを保存する必要がないので、RFIDタグの再発行にかかる時間を短縮し、RFIDタグの再発行にかかる人件費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態における情報管理システム1の機能ブロック図である。
【図2】属性情報記憶部201に記憶されているテーブルT1の一例である。
【図3】制御部203により管理用記憶部202に記憶されるテーブルT2の一例である。
【図4】管理用記憶部202に記憶されているテーブルT3の一例である。
【図5】第1の実施形態における情報管理システム1の処理の流れを示したシーケンス図である。
【図6】第2の実施形態における情報管理システム2の機能ブロック図である。
【図7】情報管理装置200bを所有している勤怠管理システム事業者が従業員に送付するメールの内容の一例である。
【図8】第2の実施形態における打刻処理アプリケーションソフトのダウンロードとスタッフ識別情報IDsの登録の処理の流れを示したシーケンス図である。
【図9】第2の実施形態における勤怠管理運用時の処理の流れを示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態では、情報管理システムの1実施形態として、従業員の勤怠管理システムについて説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における情報管理システム1の機能ブロック図である。情報管理システム1は、RFIDタグ10と、情報携帯端末装置100と、情報管理装置200とを備える。
【0014】
まず、第1の実施形態における情報管理システム1の処理の概要について説明する。
情報携帯端末装置100は、従業員の勤務先毎に打刻種別s(例えば、出勤、退勤、外出、戻り)の数(例えば、先の例では4つ)分設置されているRFIDタグ(例えば、ICチップ)毎に異なる固有の識別情報(以下、タグ識別情報と称する)IDmのみが記憶されているRFIDタグ10から、そのRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを読み取り、読み取ったRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを、従業員を識別するスタッフ識別情報IDsおよび打刻日時を示す情報とともに、情報管理装置200に送信する。
【0015】
情報管理装置200は、そのRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを受信し、そのRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmに対応する打刻種別sを示す情報を属性情報記憶部201から読み出す。そして、情報管理装置200は、受信したスタッフ識別情報IDsおよび打刻日時を示す情報と、読み出された打刻種別sを示す情報と、を関連付けて管理用記憶部202に記憶させる。これにより、情報管理システム1は、情報管理装置200にRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと打刻種別sを示す情報とを関連付けて記憶することができるので、RFIDタグ10(例えば、ICチップ)に記憶されているRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmのみで、従業員の勤怠を管理することができる。
【0016】
続いて、第1の実施形態における情報管理システム1の各装置および各装置が備える各部の処理の詳細について説明する。
情報携帯端末装置100は、従業員情報記憶部101と、読取部102と、制御部103と、第1の通信部104と、表示部105と、入力部106とを備える。情報携帯端末装置100は、例えば、携帯端末、スマートフォン、タブレットまたはリーダライタと接続されているコンピュータである。
【0017】
なお、情報携帯端末装置100は、上記に限らず、外部にあるRFIDタグ10からそのRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを読み取る読取部102と、スタッフ識別情報IDsを保持する従業員情報記憶部101と、第1の通信部104とを備える装置であればよい。
【0018】
従業員情報記憶部101は、その情報携帯端末装置100に割り当てられている従業員を識別するスタッフ識別情報IDsが1つ記憶されている。また、従業員情報記憶部101には、制御部103が実行する打刻処理アプリケーションソフトのプログラムを含む情報が記憶されている。
【0019】
読取部102は、制御部103の制御により、自端末の外部にあるRFIDタグ10に記憶されているRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを読み取り、読み取ったRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを第1の通信部104に出力する。ここで、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmは、RFIDタグに固有のコードであって、RFIDタグ製造時に記録され、書き換え不可能な固定データとなっている。読取部102は、例えば、RFIDリーダライタを備える。
【0020】
入力部106は、例えば、数字キーまたはタッチパネルなどのユーザインターフェースである。入力部106は、自端末のユーザによって入力されるライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報を受け付ける。
従業員情報記憶部101には、自装置の製造番号を示す情報IMEIと、SIM(Subscriber Identity Module)カードの固有の番号を示す情報IMSIとが記憶されている。制御部103は、従業員情報記憶部101から自装置の製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとを読み出す。
【0021】
制御部103は、入力部106により受け付けられたライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報とを、従業員情報記憶部101から読み出された自装置の製造番号を示す情報IMEIとSIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとともに第1の通信部104に出力する。
【0022】
制御部103は、従業員情報記憶部101に記憶されているスタッフ識別情報IDsを読み出し、読み出したスタッフ識別情報IDsを第1の通信部104に出力する。
また、制御部103は、読取部102を制御して、自装置の外部にあるRFIDタグ10からRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを読み取らせ、読み取られたRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを第1の通信部104に出力させる。
また、制御部103は、読取部102によりRFIDタグ10からRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmが読み取られた日時である端末打刻日時Ttを示す情報を第1の通信部104に出力する。
【0023】
また、制御部103は、第1の通信部104により受信された情報管理装置200により承認された打刻日時である承認打刻日時Taを示す情報と、打刻結果Flag(例えば、0で打刻失敗、1で打刻成功)を示す情報とを用いて、当該承認された打刻日時と、打刻が成功か失敗かを示す情報(例えば、情報管理装置200により打刻日時が記憶されたとき、すなわち打刻が成功したときには、「打刻成功」という文字)を表示部105に表示させる。
また、制御部103は、第1の通信部104により受信されたメッセージMes(例えば、「本日は残業禁止」といった従業員に注意を喚起するメッセージ)を示す情報を表示部105に表示させる。
【0024】
第1の通信部104は、外部との間で有線方式及び無線方式のうち少なくとも一方の方式によって情報の通信が可能となるように構成されている。
第1の通信部104は、制御部103の制御により、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとを情報管理装置200の後述する第2の通信部204に出力する。
また、第1の通信部104は、制御部103の制御により、従業員情報記憶部101から読み出されたスタッフ識別情報IDsと、読取部102から入力されたRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと、端末打刻日時Ttを示す情報とを情報管理装置200の後述する第2の通信部204に出力する。
【0025】
また、第1の通信部104は、第2の通信部204から打刻種別sを示す情報と、情報管理装置200により承認された打刻日時である承認打刻日時Taを示す情報と、打刻結果Flag(例えば、0で打刻失敗、1で打刻成功)を示す情報と、メッセージMes(例えば、「本日は残業禁止」といった従業員に注意を喚起するメッセージ)を示す情報とを受信する。
【0026】
表示部105は、例えば、液晶ディスプレイを備える。表示部105は、制御部103により、第1の通信部104により受信された情報に基づいて、承認打刻日時Taを示す情報と、打刻結果Flagを示す情報と、メッセージMesを示す情報を表示する。
【0027】
続いて、情報管理装置200について説明する。情報管理装置200は、属性情報記憶部201と、管理用記憶部202と、制御部203と、第2の通信部204と、属性情報読出部205と、ライセンス記憶部206と、判定部207とを備える。
属性情報記憶部201には、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと当該RFIDタグの属性を示す属性情報とが関係付けられて記憶されている。
【0028】
図2は、属性情報記憶部201に記憶されているテーブルT1の一例である。同図のテーブルT1において、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと、打刻種別sを示す情報と、勤務先情報wとが関連付けられている。勤務先毎に、「出勤」、「退勤」、「外出」、「戻り」の4つの打刻種別sが存在する。例えば、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmが0001の場合、打刻種別sは「出勤」であり、勤務先情報wは「会社1」である。このように、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmに対して、打刻種別sを示す情報と、勤務先情報wとの組み合わせとが、1対1に対応している。
これにより、属性情報読出部205は、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmをキーとして、打刻種別sを示す情報と勤務先情報wとの組み合わせを読み出すことができる。
【0029】
図1に戻って、管理用記憶部202には、図3のテーブルT2に示されるように、制御部203により、端末打刻日時Ttを示す情報と、スタッフ識別情報IDsと、打刻種別sを示す情報と、勤務先情報wとが関連付けられて記憶される。また、管理用記憶部202には、メッセージMes(例えば、「本日は残業禁止」といった従業員に注意を喚起するメッセージ)を示す情報が記憶されている。
【0030】
図3は、制御部203により管理用記憶部202に記憶されるテーブルT2の一例である。同図のテーブルT2において、端末打刻日時Ttを示す情報と、スタッフ識別情報IDsと、打刻種別sを示す情報と、勤務先情報wとが関連付けられている。例えば、端末打刻日時Ttが「2011/2/1 8:30」で、スタッフ識別情報IDsが「A0001」の場合、打刻種別sは「出勤」で、勤務先情報wは、「会社1」となっている。これにより、情報管理装置200は、端末打刻日時Ttとスタッフ識別情報IDsと打刻種別sを示す情報と勤務先情報wとを関連付けて管理することができる。
【0031】
図1に戻って、管理用記憶部202には、スタッフ識別情報IDsと、そのスタッフの名前を示す情報とが関連付けられて記憶されている。図4は、管理用記憶部202に記憶されているテーブルT3の一例である。同図のテーブルT3において、スタッフ識別情報IDsと、スタッフの名前を示す情報とが関連付けられている。例えば、スタッフ識別情報IDsが「A0001」の場合、スタッフの名前を示す情報は「□□太郎」となっている。これにより、情報管理装置200は、スタッフ識別情報IDsと従業員の名前とを1対1に関連付けて管理することができる。
【0032】
図1に戻って、制御部203は第2の通信部204により受信されたRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを第2の通信部204から属性情報読出部205に出力するように制御する。
属性情報読出部205は、第2の通信部204から入力されたRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmをキーとして、当該RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmに関連付けられた打刻種別sを示す情報と勤務先情報wとを属性情報記憶部201から読み出す。
【0033】
また、制御部203は属性情報読出部205により読み出された打刻種別sを示す情報および勤務先情報wと、第2の通信部204により受信されたスタッフ識別情報IDsおよび端末打刻日時Ttを示す情報とを関連付けて管理用記憶部202に記憶させる。
【0034】
また、制御部203は、管理用記憶部202に上記情報を記憶させた場合、打刻結果Flag(例えば、0で打刻失敗、1で打刻成功)を示す情報を1に設定し、承認打刻日時Taを示す情報を管理用記憶部202に記憶させた日時に設定する。また、制御部203は、メッセージMes(例えば、「本日は残業禁止」といった従業員に注意を喚起するメッセージ)を示す情報を管理用記憶部202から読み出す。
【0035】
また、制御部203は、属性情報読出部205により読み出された打刻種別sを示す情報と設定した承認打刻日時Taを示す情報と、設定した打刻結果Flag(例えば、0で打刻失敗、1で打刻成功)を示す情報と、管理用記憶部202から読み出されたメッセージMes(例えば、「本日は残業禁止」といった従業員に注意を喚起するメッセージ)を示す情報とを第2の通信部204に出力する。そして、制御部203は、上記の情報を第2の通信部204から情報携帯端末装置100の第1の通信部104に送信するよう制御する。
【0036】
第2の通信部204は、外部との間で有線方式及び無線方式のうち少なくとも一方の方式によって情報の通信が可能となるように構成されている。
第2の通信部204は、第1の通信部104から送信されたRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと、スタッフ識別情報IDsと、端末打刻日時Ttを示す情報を受信する。第2の通信部204は、制御部203の制御により、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを属性情報読出部205に出力する。
【0037】
また、第2の通信部204は、制御部203の制御により、打刻種別sを示す情報と、承認打刻日時Taを示す情報と、打刻結果Flagを示す情報と、メッセージMesを示す情報とを第1の通信部104に送信する。
【0038】
<ライセンス認証>
続いて、情報管理装置200におけるライセンス認証の処理について説明する。ライセンス記憶部206には、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとが関連付けられて記憶されている。
【0039】
判定部207は、第2の通信部204により受け付けられたライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報をキーとして、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報に対応するライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとをライセンス記憶部206から読み出す。
【0040】
判定部207は、第2の通信部204により受け付けられたライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報に対応するライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIという3つの情報と、ライセンス記憶部206から読み出したライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIという3つの情報をそれぞれ照合し、3つの情報とも同一であれば、ライセンス認証が成功したと判定し、判定結果を示す情報を制御部203に出力する。
【0041】
制御部203は、ライセンス認証が成功したという判定結果を示す情報を判定部207から受け取ると、打刻処理アプリケーションソフトのプログラムを含む情報をライセンス記憶部206から読み出し、読み出した打刻処理アプリケーションソフトのプログラムを含む情報を第2の通信部204から情報携帯端末装置100の第1の通信部104に送信する。
【0042】
一方、判定部207は、上記の照合の結果、上記3つの情報のうちいずれか1つでも異なる場合、ライセンス認証が失敗したと判定し、判定結果を示す情報を制御部203に出力する。制御部203は、ライセンス認証が失敗したという判定結果を示す情報を受け取ると、ライセンス認証失敗メッセージERmを示す情報を第2の通信部204から情報携帯端末装置100の第1の通信部104に出力する。
【0043】
ライセンス記憶部206には、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報と、ライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIという4つの情報が関連付けられて記憶されているので、SIMカードを他の情報携帯端末装置に装着して、不正に打刻処理アプリケーションソフトを使用することを防ぐことができる。これにより、従業員がSIMカードを他の人に渡して、他人がその人の情報携帯端末装置にSIMカードを装着して、打刻処理するといった他人による成りすまし行為を防止することができる。
【0044】
図5は、第1の実施形態における情報管理システム1の処理の流れを示したシーケンス図である。まず、情報携帯端末装置100の読取部102は、自装置の外部にあるRFIDタグ10からRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを読み出す(T101)。次に、情報携帯端末装置100の制御部103はスタッフ識別情報IDsを従業員情報記憶部101から読み出す(T102)。
【0045】
次に、第1の通信部104は、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと、端末打刻日時Ttと、スタッフ識別情報IDsと、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報と、ライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとを、情報管理装置200の第2の通信部204に送信する(T103)。
【0046】
次に、情報管理装置200の判定部207は、ライセンス認証が成功したか否か判定する(T104)。ライセンス認証が失敗した場合(T104 NO)、情報管理装置200の制御部203は、ライセンス認証失敗メッセージERmを示す情報を情報携帯端末装置100に送信する(T105)。
【0047】
次に、情報管理装置200の属性情報読出部205は、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmに対応する打刻種別sを示す情報および勤務先情報wを読み出す(T106)。
次に、情報管理装置200の制御部203は、スタッフ識別情報IDsと、端末打刻日時Ttと、打刻種別sを示す情報と、勤務先情報wとを関連付けて記憶させる(T107)。次に、情報管理装置200の制御部203は、打刻識別情報sと、承認打刻日時Taと、打刻結果Flagを示す情報と、メッセージMesを示す情報とを第2の通信部204から情報携帯端末装置100の第1の通信部104に送信する(T108)。以上で、本シーケンスの処理を終了する。
【0048】
以上、本実施形態の情報管理システム1は、属性情報記憶部201にRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと打刻種別sを示す情報とを関連付けて記憶でき、情報管理装置200は、情報携帯端末装置100から受信したRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを用いて打刻種別sを示す情報を属性情報記憶部201から読み出すことができるので、RFIDタグに打刻種別sを示す情報を記憶させることなく、各従業員の出勤、退勤などの勤怠を管理することができる。
【0049】
さらに、本実施形態の情報管理システム1は、属性情報記憶部201にRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと勤務先情報wとが関連付けられて記憶されており、情報管理装置200は、情報携帯端末装置100から受信したRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを用いて勤務先情報wを属性情報記憶部201から読み出すことができるので、RFIDタグに勤務先情報wを記憶させることなく、各従業員が勤務した勤務先(例えば、会社1)を管理することができる。
【0050】
また、従業員等が勤務先毎に設置されている各RFIDタグを紛失しても、上記RFIDタグを再発行する際に、RFIDタグに打刻種別sを示す情報または勤務先情報wを記憶させる必要がないので、本実施形態の情報管理システム1は、RFIDタグの再発行にかかる時間を短縮し、RFIDタグの再発行にかかる人件費を削減することができる。
【0051】
<第2の実施形態>
第1の実施形態における情報管理システム1は、情報携帯端末装置100と情報管理装置200を備えていた。第2の実施形態における情報管理システム2では、さらに認証装置300を備え、認証装置300は、情報携帯端末装置100bの制御部103bが実行する打刻処理アプリケーションソフトの使用を許可するか否か判定する認証処理を行う。これにより、情報管理システム2は、不正な打刻処理アプリケーションソフトの使用を防止することができる。
【0052】
図6は、第2の実施形態における情報管理システム2の機能ブロック図である。情報管理システム2は、RFIDタグ10と、情報携帯端末装置100bと、情報管理装置200bと、認証装置300とを備える。なお、図1と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。
図6の情報携帯端末装置100bの構成は、図1の情報携帯端末装置100の構成に対して、制御部103が制御部103bに変更され、第1の通信部104が第1の通信部104bに変更されたものになっている。
【0053】
<情報携帯端末装置100bにおける打刻処理アプリケーションソフトのダウンロード処理>
まず、はじめに情報携帯端末装置100bが打刻処理アプリケーションソフトの一例である打刻用携帯アプリを認証装置300からダウンロードし、情報携帯端末装置100b内にスタッフ識別情報IDsを保持する処理について説明する。
【0054】
図7は、情報管理装置200bを所有している勤怠管理システム事業者が従業員に送付するメールの内容の一例である。同図において、メールの本文には、「下記URLにアクセスして打刻用携帯アプリをダウンロードしてください」という文章に続いて、URL(Uniform Resource Locator)と、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)とライセンスキー(Lkey)が示されている。情報携帯端末装置100bの操作者(本実施形態では一例として従業員)は、そのメールの指示に従って、情報携帯端末装置100bに対し打刻用携帯アプリをダウンロードする操作を行う。
【0055】
なお、本実施形態では、図7に示された情報はメールで情報携帯端末装置100bの操作者に送付される例について説明したがこれに限らず、図7に示された内容が印字されている紙が、情報携帯端末装置100bの操作者に配布されてもよい。
【0056】
上記の場合において、情報携帯端末装置100bは、入力部106が、ダウンロードページのURLの入力を受け付ける。制御部103bは、認証装置300に対し、入力部106により受け付けられたURLのWEBページを示す情報を、第1の通信部104bを介して要求する。第1の通信部104bは、制御部103bによる制御に基づき、WEBページのデータを要求する情報を認証装置300の後述する第3の通信部302に送信する。
【0057】
第1の通信部104bは、認証装置300の後述する第3の通信部302からWEBページのデータを受信する。制御部103bは、第1の通信部104bにより受信されたWEBページのデータを用いて、WEBページを表示部105に表示させる。
【0058】
第1の通信部104bがWEBページのデータを受信し、制御部103bがWEBページのデータの表示部105に表示させた後に、入力部106は、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)とライセンスキー(Lkey)の入力を受け付ける。
従業員情報記憶部101には、自装置の製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとが記憶されている。制御部103bは、従業員情報記憶部101から自装置の製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとを読み出す。
【0059】
制御部103bは、認証装置300に対し、入力部106により受け付けられたライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報とを、従業員情報記憶部101から読み出された自装置の製造番号を示す情報IMEIとSIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとともに第1の通信部104bに出力し、第1の通信部104bを介して認証装置300に送信するよう制御する。第1の通信部104bは、制御部103bによる制御に基づき、上記4つの情報を認証装置300の後述する第3の通信部302に送信する。
【0060】
第1の通信部104bは、認証装置300の後述する第3の通信部302から打刻用携帯アプリのデータを受け取る。制御部103bは、打刻用携帯アプリのデータを用いて、打刻用携帯アプリを自装置にインストールする。
【0061】
第1の通信部104bは、認証装置300の後述する第3の通信部302からライセンス認証失敗メッセージERmを示す情報を受け取り、制御部103bの制御により、ライセンス認証失敗メッセージERmを示す情報を表示部105に出力する。
制御部103bは、第1の通信部104bにより受け取られたライセンス認証失敗メッセージERmを表示部105に表示させる。
【0062】
制御部103bは、打刻用携帯アプリのインストール完了後、打刻用携帯アプリを起動する。そして、入力部106は、スタッフ識別情報IDsの入力を受け付ける。制御部103bは、入力部106により受け付けられたスタッフ識別情報IDsを第1の通信部104bに出力する。
【0063】
第1の通信部104bは、スタッフ識別情報IDsを入力部106から受け取ると、ライセンスの認証要求を示す情報とともに、スタッフ識別情報IDsを、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報と、自装置の製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとともに、認証装置300の後述する第3の通信部302に送信する。
【0064】
第1の通信部104bは、認証装置300におけるライセンス認証が成功した場合、認証装置300の後述する第3の通信部302からアプリケーションの認証が成功した旨の情報を受信する。第1の通信部104bにより認証が成功した旨の通知が受信された後に、制御部103bは、スタッフ識別情報IDsとライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報とを従業員情報記憶部101に記憶させる。
【0065】
<情報携帯端末装置100bにおける勤怠管理運用時の処理>
続いて、勤怠管理運用時における情報携帯端末装置100bの処理について説明する。第1の実施形態と同様に、制御部103bは、読取部102に自装置の外部にあるRFIDタグ10のRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを読み取らせる。また、制御部103bは、従業員情報記憶部101からスタッフ識別情報IDsとライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報とを読み出す。
【0066】
そして、制御部103bは、読み取られたRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを、スタッフ識別情報IDsとライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報と端末打刻時刻Ttを示す情報とともに、第1の通信部104bから認証装置300の後述する第3の通信部302に出力する。
【0067】
認証装置300においてライセンス認証が失敗した場合、第1の通信部104bはライセンス認証失敗メッセージERmを示す情報を認証装置300の後述する第3の通信部302から受信する。制御部103bは、第1の通信部104bにより受信されたライセンス認証失敗メッセージERmを示す情報を用いて、ライセンス認証失敗メッセージERmを表示部105に表示させる。
【0068】
認証装置300の制御部304がログをライセンス記憶部301に保存した場合、第1の通信部104bは、打刻結果を示す情報として認証装置300の第3の通信部302から打刻種別sを示す情報と、承認打刻日時Taを示す情報と、打刻結果Flag(例えば、0で打刻失敗、1で打刻成功)を示す情報と、メッセージMes(例えば、「本日は残業禁止」といった従業員に注意を喚起するメッセージ)を示す情報とを受け取る。
【0069】
続いて、認証装置300について説明する。認証装置300は、ライセンス記憶部301と、第3の通信部302と、判定部303と、制御部304とを備える。
ライセンス記憶部301には、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとが関連付けられて記憶されている。また、ライセンス記憶部301には、打刻用携帯アプリのプログラムを含む情報と打刻用携帯アプリのダウンロードページのデータとが記憶されている。
【0070】
<認証装置300における打刻処理アプリケーションソフトのダウンロード処理>
まず、打刻用携帯アプリのダウンロード処理時の認証装置300の処理について説明する。第3の通信部302は、外部との間で有線方式及び無線方式のうち少なくとも一方の方式によって情報の通信が可能となるように構成されている。第3の通信部302は、情報携帯端末装置100bの第1の通信部104bからWebページのデータ要求を示す情報を受け付ける。
【0071】
制御部304は、第3の通信部302により受け付けられたWebページのデータ要求を示す情報に基づいて、要求されたWebページのデータをライセンス記憶部301から読み出し、読み出したWebページのデータを第3の通信部302から情報携帯端末装置100bの第1の通信部104bに送信するよう制御する。
【0072】
第3の通信部302は、情報携帯端末装置100bの第1の通信部104bからダウンロード許可要求を示す情報と、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとを受け付ける。制御部304は、第3の通信部302によりダウンロード許可要求を示す情報が受信されると、判定部303にライセンス認証を行うように制御する。
【0073】
判定部303は、第3の通信部302により受け付けられたライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報をキーとして、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報に対応するライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとを読み出す。
【0074】
判定部303は、第3の通信部302により受け付けられたライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報に対応するライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIという3つの情報と、ライセンス記憶部301から読み出したライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIという3つの情報をそれぞれ照合し、3つの情報とも同一であれば、認証が成功したと判定し、判定結果を示す情報を制御部304に出力する。
【0075】
制御部304は、認証が成功したという判定結果を示す情報を判定部303から受け取ると、打刻用携帯アプリのプログラムを含む情報をライセンス記憶部301から読み出し、読み出した打刻用携帯アプリのプログラムを含む情報を第3の通信部302から情報携帯端末装置100bの第1の通信部104bに送信する。
【0076】
一方、判定部303は、上記3つの情報のうちいずれか1つでも異なる場合、認証が失敗したと判定し、判定結果を示す情報を制御部304に出力する。制御部304は、認証が失敗したという判定結果を示す情報を受け取ると、ライセンス認証失敗メッセージERmを示す情報を第3の通信部302から情報携帯端末装置100bの第1の通信部104bに出力する。
【0077】
ライセンス記憶部301には、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報と、ライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIという4つの情報が関連付けられて記憶されているので、SIMカードを他の情報携帯端末装置に装着して、不正に打刻用携帯アプリを使用することを防ぐことができる。これにより、従業員がSIMカードを他の人に渡して、他人がその人の情報携帯端末装置にSIMカードを装着して、打刻処理するといった他人による成りすまし行為を防止することができる。
【0078】
第3の通信部302は、情報携帯端末装置100bの第1の通信部104bからアプリケーションの認証要求を示す情報とともに、スタッフ識別情報IDsと、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとを受け付ける。制御部304は、第3の通信部302によりアプリケーションの認証要求を示す情報が受信されると、判定部303にライセンス認証を行うように制御する。
【0079】
判定部303がライセンス認証に成功した場合、認証結果を示す情報を制御部304に出力する。制御部304は、認証結果を示す情報からアプリケーションの認証が成功した旨の情報を第3の通信部302から情報携帯端末装置100bの第1の通信部104bに出力する。
【0080】
<認証装置300における勤怠管理運用時の処理>
続いて、勤怠管理運用時における認証装置300の処理について説明する。第3の通信部302は、情報携帯端末装置100bの第1の通信部104bからRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと、端末打刻日時Ttと、スタッフ識別情報IDsと、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報と、ライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとを含む打刻データを受け付ける。
【0081】
制御部304は、第3の通信部302により打刻データが受け取られると、打刻データを用いて判定部303にライセンス認証を行うように制御する。具体的には、判定部303は、第3の通信部302により受け取られたライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報をキーとして、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報に対応するライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIとをライセンス記憶部301から読み出す。
【0082】
判定部303は、第3の通信部302により受け付けられたライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報に対応するライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIという3つの情報と、ライセンス記憶部301から読み出したライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIという3つの情報をそれぞれ照合し、3つの情報とも同一であれば、ライセンス認証が成功したと判定し、判定結果を示す情報を制御部304に出力する。
【0083】
制御部304は、ライセンス認証が成功したという判定結果を示す情報を判定部303から受け取ると、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと、端末打刻日時Ttを示す情報と、スタッフ識別情報IDsとを情報管理装置200bの第2の通信部204bに送信する。
【0084】
一方、判定部303は、上記の照合の結果、上記3つの情報のうちいずれか1つでも異なる場合、ライセンス認証が失敗したと判定し、判定結果を示す情報を制御部304に出力する。
制御部304は、ライセンス認証が失敗したという判定結果を示す情報を受け取ると、ライセンス認証失敗メッセージERmを示す情報を第3の通信部302から情報携帯端末装置100bの第1の通信部104bに出力する。
【0085】
第3の通信部302は、情報管理装置200bの第2の通信部204bから打刻種別sを示す情報と、承認打刻日時Taを示す情報と、打刻結果Flag(例えば、0で打刻失敗、1で打刻成功)を示す情報と、メッセージMes(例えば、「本日は残業禁止」といった従業員に注意を喚起するメッセージ)を示す情報とを受け取る。
【0086】
制御部304は、第3の通信部302により受け取られた打刻種別sを示す情報と、承認打刻日時Taを示す情報と、打刻結果Flag(例えば、0で打刻失敗、1で打刻成功)を示す情報とを業務ログとしてライセンス記憶部301に記憶させる。
そして、制御部304は、打刻種別sを示す情報と、承認打刻日時Taを示す情報と、打刻結果Flag(例えば、0で打刻失敗、1で打刻成功)を示す情報と、メッセージMes(例えば、「本日は残業禁止」といった従業員に注意を喚起するメッセージ)を示す情報とを第3の通信部302から情報携帯端末装置100bの第1の通信部104bに送信するよう制御する。
【0087】
<情報管理装置200bにおける勤怠管理運用時の処理>
続いて、勤怠管理運用時における情報管理装置200bの処理について説明する。図6の情報管理装置200bの構成は、図1の情報管理装置200の構成に対して、制御部203が制御部203bに変更され、第2の通信部204が第2の通信部204bに変更され、ライセンス記憶部206と判定部207とが取り除かれたものになっている。
【0088】
第2の通信部204bは、図1の第2の通信部204と同様に、外部との間で有線方式及び無線方式のうち少なくとも一方の方式によって情報の通信が可能となるように構成されている。第2の通信部204bは、認証装置300の第3の通信部302から送信されたRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと、スタッフ識別情報IDsと、端末打刻日時Ttを示す情報を受信する。第2の通信部204bは、制御部203bの制御により、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを属性情報読出部205に出力する。
【0089】
制御部203bは、打刻種別sを示す情報と、承認打刻日時Taを示す情報と、打刻結果Flag(例えば、0で打刻失敗、1で打刻成功)を示す情報と、メッセージMes(例えば、「本日は残業禁止」といった従業員に注意を喚起するメッセージ)を示す情報とを第2の通信部204bから認証装置300の第3の通信部302に出力するよう制御する。
【0090】
図8は、第2の実施形態における打刻用携帯アプリのダウンロードとスタッフ識別情報IDsの登録の処理の流れを示したシーケンス図である。まず、情報携帯端末装置100bの入力部106は、打刻用携帯アプリのダウンロードページのURLの入力を受け付ける(T201)。次に、制御部103bは、第1の通信部104bを介して、認証装置300に対してWEBページのデータを要求する(T202)。次に、認証装置300の制御部304は、第3の通信部302を介してWEBページのデータを情報携帯端末装置100bに出力する(T203)。
【0091】
次に、情報携帯端末装置100bの入力部106は、ライセンスID(ライセンス識別情報Lid)を示す情報とライセンスキー(Lkey)を示す情報の入力を受け付ける(T204)。次に、情報携帯端末装置100bの制御部103bは、第1の通信部104bを介して、認証装置300に対してダウンロード許可要求をする(T205)。
次に、認証装置300の判定部303は、ライセンス認証が成功か否か判定する(T206)。ライセンス認証が成功した場合、認証装置300の制御部304は、打刻用携帯アプリのプログラムを含む情報を第3の通信部302を介して情報携帯端末装置100bに送信する(T207)。
【0092】
一方、ライセンス認証が失敗した場合、認証装置300の制御部304は、エラーメッセージERmを示す情報を第3の通信部302を介して情報携帯端末装置100bに送信する(T208)。
次に、第1の通信部104bにより打刻用携帯アプリのプログラムを含む情報が受信された後に、情報携帯端末装置100bの制御部103bは、打刻用携帯アプリをインストールし、インストールの完了後、打刻用携帯アプリを起動する(T209)。
【0093】
次に、情報携帯端末装置100bの制御部103bは、スタッフ識別情報IDsの入力を受け付ける(T210)。次に、情報携帯端末装置100bの制御部103bは、第1の通信部104bを介して認証装置300に対してライセンスの認証要求をする(T211)。
認証装置300の判定部303は、ライセンス認証が成功したか否か判定する(T212)。認証が成功した場合、認証装置300の制御部304は、ライセンス認証成功のメッセージを示す情報を情報携帯端末装置100bに出力する(T213)。
次に、情報携帯端末装置100bの制御部103bは、スタッフ識別情報IDsを従業員情報記憶部101に記憶させる(T214)。以上で、本シーケンスの処理を終了する。
【0094】
以上、情報携帯端末装置100bは、認証装置300におけるライセンス認証が成功した場合、認証装置300から打刻用携帯アプリをダウンロードして、打刻用携帯アプリを自装置にインストールすることができる。また、情報携帯端末装置100bは、スタッフ識別情報IDsを従業員情報記憶部101に記憶させることにより、次回から認証装置300に打刻データを送信する毎に、自装置の外部からスタッフ識別情報IDsの入力を受けることなく、従業員情報記憶部101からスタッフ識別情報IDsを読み出して、読み出したスタッフ識別情報IDsを認証装置300に出力することができる。これにより、情報携帯端末装置100bの操作者がスタッフ識別情報IDsの入力をする手間と時間を省くことができる。
【0095】
図9は、第2の実施形態における勤怠管理運用時の処理の流れを示したシーケンス図である。まず、情報携帯端末装置100bの読取部102は、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを読み取る(T301)。次に、情報携帯端末装置100bの制御部103bは、スタッフ識別情報IDsを従業員情報記憶部101から読み出す(T302)。
【0096】
次に、情報携帯端末装置100bの制御部103bは、第1の通信部104bを介して認証装置300に打刻データを送信する(T303)。次に、認証装置300は、ライセンス認証が成功したか否か判定する(T304)。ライセンス認証が失敗した場合(T304 NO)、認証装置300の制御部304は、ライセンス認証失敗メッセージERmを示す情報を情報携帯端末装置100bに送信する(T305)。
【0097】
一方、ライセンス認証が成功した場合(T304 YES)、認証装置300の制御部304は、打刻データを情報管理装置200bに送信する(T306)。次に、情報管理装置200bの制御部203bは、RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmをキーとして、打刻種別sを示す情報と勤務先情報wとを属性情報記憶部201から読み出す(T307)。
【0098】
次に、情報管理装置200bの制御部203bは、端末打刻日時Ttを示す情報と、スタッフ識別情報IDsと、打刻種別sを示す情報と、勤務先情報wとを関連付けて管理用記憶部202に記憶させる(T308)。
次に、情報管理装置200bの制御部203bは、打刻結果を示す情報を第2の通信部204bを介して認証装置300に送信する(T309)。次に、認証装置300の制御部304は、業務ログをライセンス記憶部301に記録する(T310)。次に、認証装置300の制御部304は、第3の通信部302により受け取った打刻結果を示す情報を、第3の通信部302を介して情報携帯端末装置100bに送信する(T311)。以上で、本シーケンスの処理を終了する。
【0099】
以上、本実施形態の情報管理システム2は、第1の実施形態の情報管理システム1の処理に加えて、認証装置300で、情報携帯端末装置100bが打刻処理アプリケーションソフトをダウンロードする時および情報携帯端末装置100bが打刻データを、認証装置300を経由して情報管理装置200bに送信する時に、ライセンス認証を行う。これにより、情報管理システム2は、不正な打刻処理アプリケーションソフトの使用を防止することができる。
【0100】
また、本実施形態の情報管理システム2は、第1の実施形態の情報管理システム1と同様に、属性情報記憶部201にRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと打刻種別sを示す情報とを関連付けて記憶でき、情報管理装置200bは、情報携帯端末装置100bから認証装置300を経由して受信したRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを用いて打刻種別sを示す情報を属性情報記憶部201から読み出すことができるので、RFIDタグに打刻種別sを示す情報を記憶させることなく、各従業員の出勤、退勤などの勤怠を管理することができる。
【0101】
さらに、本実施形態の情報管理システム2は、第1の実施形態の情報管理システム1と同様に、属性情報記憶部201にRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmと勤務先情報wとが関連付けられて記憶されており、情報管理装置200bは、情報携帯端末装置100bから認証装置300を経由して受信したRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを用いて勤務先情報wを属性情報記憶部201から読み出すことができるので、RFIDタグに勤務先情報wを記憶させることなく、各従業員が勤務した勤務先(例えば、会社1)を管理することができる。
【0102】
また、従業者等が勤務先毎に設置されている各RFIDタグを紛失しても、上記RFIDタグを再発行する際に、RFIDタグに打刻種別sを示す情報または勤務先情報wを記憶させる必要がないので、本実施形態の情報管理システム2は、RFIDタグの再発行にかかる時間を短縮し、RFIDタグの再発行にかかる人件費を削減することができる。
【0103】
なお、第1および第2の実施形態では、判定部(207、303)は、ライセンス認証を行う際に、ライセンスキー(Lkey)を示す情報と、製造番号を示す情報IMEIと、SIMカードの固有の番号を示す情報IMSIの3つの情報が全て同一か否かを判定したが、第1の通信部(104、104b)から送信されたライセンスキー(Lkey)を示す情報と、ライセンス記憶部(206、301)に記憶されているライセンスID(ライセンス識別情報Lid)に対応するライセンスキー(Lkey)を示す情報とを照合して同一か否か判定してもよい。
【0104】
なお、本実施形態では、情報管理システムの1実施形態として、勤怠管理システムについて説明したが、これに限ったものではない。RFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを用いて、そのRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDm情報を情報携帯端末装置が読み出し、読み出されたRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmを情報管理装置に送信し、情報管理装置でそのRFIDタグ10毎に異なる固有の情報であるタグ識別情報IDmに関連付けられた情報を読み出すことにより、情報を管理するシステムであればよい。
【0105】
具体的には、例えば、学校や塾などの出席管理に用いることができる。その場合、第1の実施形態において、情報管理装置200の属性情報記憶部201には、タグ識別情報と打刻種別(例えば、登校、下校)を示す情報とクラス名(例えば、1年1組)を示す情報とが関連付けられて記憶されている。学校の生徒が登下校時に、生徒により保有された情報携帯端末装置100の読取部102が学校に設置された登校用または下校用RFIDタグからタグ識別情報を読み出し、情報携帯端末装置100の制御部103は読み出されたタグ識別情報と生徒の識別情報と打刻日時を示す情報とを情報管理装置200に送信する。
【0106】
情報管理装置200は、受信したタグ識別情報に対応する打刻種別(例えば、登校、下校)を示す情報を属性情報記憶部201から読み出し、生徒の識別情報と打刻種別を示す情報と打刻日時を示す情報とを管理用記憶部202に記憶させる。また、情報管理装置200は、タグ識別情報に対応するクラス名(例えば、1年1組)を示す情報を読み出してもよい。
【0107】
これにより、情報管理システム1は、生徒の登下校日時を管理することができる。登校用または下校用RFIDタグが紛失しても、上記RFIDタグを再発行する際に、RFIDタグに、打刻種別(例えば、登校)を示す情報、またはクラス名(例えば、1年1組)を示す情報を記憶させる必要がないので、RFIDタグの再発行にかかる時間を短縮し、RFIDタグの再発行にかかる人件費を無くすことができる。
【0108】
また、本発明の実施形態における情報管理システム(1、2)は、学生により選択された講義を管理するようにしてもよい。具体的には、例えば、第1の実施形態において、情報管理装置200の属性情報記憶部201には、タグ識別情報と講義名を示す情報とが関連付けられて記憶されている。
学生が講義の選択時に、学生により保有された情報携帯端末装置100の読取部102が学校に設置された講義選択用のRFIDタグからタグ識別情報を読み出し、情報携帯端末装置100の第1の通信部104は読み出されたタグ識別情報と学生の識別情報とを情報管理装置200に送信する。
【0109】
情報管理装置200は、受信したタグ識別情報に対応する講義名を示す情報を属性情報記憶部201から読み出し、学生の識別情報と講義名を示す情報とを管理用記憶部202に記憶させる。
【0110】
これにより、情報管理システム1は、学生が選択した講義名を管理することができる。RFIDタグが紛失しても、上記RFIDタグを再発行する際に、RFIDタグに、講義名を示す情報を記憶させる必要がないので、RFIDタグの再発行にかかる時間を短縮し、RFIDタグの再発行にかかる人件費を無くすことができる。
【0111】
また、本発明の実施形態における情報管理システム(1、2)は、警備員の巡回を管理するのに用いてもよい。具体的には、例えば、第1の実施形態において、情報管理装置200の属性情報記憶部201には、タグ識別情報と場所(例えば、3階の305室)を示す情報とが関連付けられて記憶されている。警備員が建物内を巡回する際に、警備員により保有された情報携帯端末装置100の読取部102が建物内の各部屋に設置されたタグ識別情報を読み出し、情報携帯端末装置100の第1の通信部104は読み出されたタグ識別情報と警備員の識別情報と打刻日時を示す情報とを情報管理装置200に送信する。
【0112】
情報管理装置200は、受信したタグ識別情報に対応する場所(例えば、3階の305室)を示す情報を属性情報記憶部201から読み出し、警備員の識別情報と場所を示す情報と打刻日時を示す情報とを管理用記憶部202に記憶させる。
【0113】
これにより、情報管理システム1は、管理用記憶部202に警備員の識別情報と場所を示す情報と打刻日時を示す情報とを管理用記憶部202に記憶させることができるので、警備員が巡回した日時と場所とを管理することができる。また、各RFIDタグが紛失しても、上記RFIDタグを再発行する際に、RFIDタグに場所(例えば、3階の305室)を示す情報を記憶させる必要がないので、RFIDタグの再発行にかかる時間を短縮し、RFIDタグの再発行にかかる人件費を無くすことができる。
【0114】
また、本発明の実施形態における情報管理システム(1、2)は、備品を管理するのに用いてもよく、特に、非常用の備品を管理するのによい。具体的には、例えば、第1の実施形態において、情報管理装置200の属性情報記憶部201には、タグ識別情報と備品(例えば、懐中電灯)を示す情報とが関連付けられて記憶されている。情報携帯端末装置100の操作者が現在保有する備品をチェックする際に、操作者により保有された情報携帯端末装置100の読取部102が備品(例えば、懐中電灯)に付けられたタグ識別情報を読み出し、情報携帯端末装置100の第1の通信部104は読み出されたタグ識別情報と操作者の識別情報と読み取り日時を示す情報とを情報管理装置200に送信する。
【0115】
情報管理装置200は、受信したタグ識別情報に対応する備品(例えば、懐中電灯)を示す情報を属性情報記憶部201から読み出し、操作者の識別情報と備品を示す情報と読み取り日時を示す情報とを管理用記憶部202に記憶させる。
【0116】
これにより、情報管理システム1は、管理用記憶部202に操作者の識別情報と備品を示す情報と読み取り日時を示す情報とを管理用記憶部202に記憶させることができるので、誰がいつ所定の備品があることをチェックしたかということを管理することができる。また、各RFIDタグが紛失しても、上記RFIDタグを再発行する際に、RFIDタグに備品(例えば、懐中電灯)を示す情報を記憶させる必要がないので、RFIDタグの再発行にかかる時間を短縮し、RFIDタグの再発行にかかる人件費を無くすことができる。
【0117】
また、本実施形態の情報管理システムでは、RFIDタグを多く設置して情報を管理するが、RFIDタグはリーダライタより安価なため、リーダライタを多く設置して情報を管理するよりも、当該情報管理システムの初期導入コストを安くすることができる。
【0118】
このように、第1および第2の実施形態の属性情報記憶部201には、タグ識別情報とRFIDタグの属性を示す属性情報(例えば、打刻種別を示す情報、場所を示す情報、備品を示す情報)とが関係付けられて記憶されていればよい。
【0119】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0120】
1、2 情報管理システム
10 RFIDタグ
100、100b 情報携帯端末装置
101 従業員情報記憶部
102 読取部
103、103b 制御部
104、104b 第1の通信部
105 表示部
106 入力部
200、200b 情報管理装置
201 属性情報記憶部
202 管理用記憶部
203、203b 制御部
204、204b 第2の通信部
205 属性情報読出部
206 301 ライセンス記憶部
207 303 判定部
300 認証装置
302 第3の通信部
304 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報携帯端末装置と情報管理装置とを備える情報管理システムであって、
前記情報携帯端末装置は、
自端末の外部にあってRFIDタグを備える装置に記憶されている前記RFIDタグに固有の識別情報を読み出す読取部と、
前記読み出された固有の識別情報と自装置の外部から入力されたライセンス識別情報とライセンスキーを示す情報とを前記情報管理装置に送信する第1の通信部と、
を備え、
前記情報管理装置は、
前記第1の通信部により送信された固有の識別情報と前記ライセンス識別情報と前記ライセンスキーを示す情報とを受信する第2の通信部と、
ライセンス識別情報とライセンスキーを示す情報とが関係付けられて記憶されているライセンス記憶部と、
前記第2の通信部により受信されたライセンスキーを示す情報と、前記ライセンス記憶部に記憶されているライセンスキーを示す情報であって前記第2の通信部により受信されたライセンス識別情報に対応するライセンスキーを示す情報とを照合して同一か否か判定する判定部と、
前記固有の識別情報と前記RFIDタグの属性を示す属性情報とが関係付けられて記憶されている属性情報記憶部と、
前記第2の通信部により受信された前記固有の識別情報に対応する属性情報を前記属性情報記憶部から読み出す属性情報読出部と、
を備えることを特徴とする情報管理システム。
【請求項2】
情報携帯端末装置と認証装置と情報管理装置とを備える情報管理システムであって、
前記情報携帯端末装置は、
自端末の外部にあってRFIDタグを備える装置に記憶されている前記RFIDタグに固有の識別情報を読み出す読取部と、
前記読み出された固有の識別情報と自装置の外部から入力されたライセンス識別情報とライセンスキーを示す情報とを前記認証装置に送信する第1の通信部と、
を備え、
前記認証装置は、
前記第1の通信部により送信された固有の識別情報と前記ライセンス識別情報と前記ライセンスキーを示す情報とを受信する第3の通信部と、
ライセンス識別情報とライセンスキーを示す情報とが関係付けられて記憶されているライセンス記憶部と、
前記第3の通信部により受信されたライセンスキーを示す情報と、前記ライセンス記憶部に記憶されているライセンスキーを示す情報であって前記第3の通信部により受信されたライセンス識別情報に対応するライセンスキーを示す情報とを照合して同一か否か判定する判定部と、
を備え、
前記第3の通信部は、前記判定部により同一と判定された場合、前記情報携帯端末装置から送信された前記固有の識別情報を前記情報管理装置に送信し、
前記情報管理装置は、
前記第3の通信部により送信された固有の識別情報を受信する第2の通信部と、
前記固有の識別情報と前記RFIDタグの属性を示す属性情報とが関係付けられて記憶されている属性情報記憶部と、
前記認証装置から送信された前記固有の識別情報に対応する属性情報を前記属性情報記憶部から読み出す属性情報読出部と、
を備えることを特徴とする情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−215954(P2012−215954A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−79156(P2011−79156)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】