説明

情報管理センタ及び車載端末

【課題】車車間通信における通信リソースをより有効に利用することができる情報管理センタ及び車載端末を提供する。
【解決手段】情報管理センタ1では、まず、通信圏外エリアA1に存在する車両C1の存在予定エリアに関する走行情報を取得する。次に、取得された走行情報が示す存在予定エリア、及び通信圏内エリアA2が、走行エリアとして予定されている車両を検索する。そして、検索された車両C3に、存在エリア情報を送信する。このように、車両C1の存在予定エリア及び通信圏内エリアA2が、走行エリアとして予定されている車両C3を検索して存在エリア情報を送信するため、この存在エリア情報が不要なその他の車両に対して送信してしまうことが防止される。この結果、車車間通信における通信リソースをより有効に利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各車両の走行予定を管理する情報管理センタ、及び自車両に搭載される車載端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、配信された地図データを広範囲で漏れなく取得することを可能にする技術が提案されている。例えば、下記の特許文献1に記載の技術では、最新の地図データが、地図データ管理センタから通信衛星を介して第一の車両に搭載された第一の車載器に配信され、この第一の車載器に格納されている地図データが更新される。ここで、地下駐車場に駐車するなどして通信衛星からの衛星信号を受信できなかった第二の車両の第二の車載器は、車車間通信を利用して、第一の車載器から最新の地図データを取得し、これによって第二の車載器に格納されている地図データが更新される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−93260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1に記載の発明では、第一の車両及び第二の車両を含む全ての車両が、地図データを中継する中継車両となり得るとともに、この地図データを受信する受信車両となり得る。このため、この地図データが、例えば極めて少数の車両にとって固有のデータであって上記の全ての車両にとって不要なデータである場合であっても、この不要なデータが全ての車両に向けた発信処理が行われてしまい、車車間通信における通信リソースを無駄に消費してしまうおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、車車間通信における通信リソースをより有効に利用することができる情報管理センタ及び車載端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る情報管理センタは、各車両の走行予定を管理する情報管理センタであって、当該情報管理センタとの通信が不可能な通信圏外エリアに存在する第一の車車間通信車両の存在予定エリアに関する走行情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された走行情報が示す存在予定エリア、及び、当該情報管理センタとの通信が可能な通信圏内エリアが、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両を検索する検索手段と、検索手段により検索された第二の車車間通信車両に、第一の車車間通信車両において用いられる存在予定エリアに関する存在エリア情報を送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る情報管理センタでは、まず、通信圏外エリアに存在する第一の車車間通信車両の存在予定エリアに関する走行情報を取得する。次に、取得された走行情報が示す存在予定エリア、及び通信圏内エリアが、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両を検索する。そして、検索された第二の車車間通信車両に、存在エリア情報を送信する。このように、取得された走行情報が示す存在予定エリア、及び通信圏内エリアが、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両を検索して存在エリア情報を送信するため、この存在エリア情報が不要な車両に対して送信してしまうことが防止される。この結果、車車間通信における通信リソースをより有効に利用することができる。
【0008】
また、検索手段は、取得手段により取得された走行情報が示す存在予定エリア、及び、当該情報管理センタとの通信が可能な通信圏内エリアが、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両のうち、当該情報管理センタとの通信が不可能な通信不能時間が所定時間より短い車車間通信車両を第二の車車間通信車両として検索するのも好ましい。
【0009】
これにより、取得された走行情報が示す存在予定エリア、及び通信圏内エリアが、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両のうち、通信不能時間が所定時間より短い車車間通信車両が第二の車車間通信車両として検索される。このように、通信不能時間が所定時間より短い車車間通信車両が第二の車車間通信車両として検索されるため、存在エリア情報を送信できる時間がより長くなることから、より新しい存在エリア情報の送信が可能になる。
【0010】
本発明に係る車載端末は、自車両に搭載される車載端末であって、当該自車両の走行予定エリアに関する走行情報、及び、各車両の走行予定を管理する情報管理センタとの通信が可能な通信圏内エリアに関する圏内情報を記憶する記憶手段と、当該自車両の現在位置を検出する検出手段と、検出手段により検出された現在位置が、記憶手段により記憶された圏内情報が示す通信圏内エリアの外側の通信圏外エリア内である場合で、且つ、記憶手段により記憶された走行情報が示す走行予定エリアに、通信圏内エリアが含まれる場合に、当該情報管理センタへ送信が予定される送信情報を他車両から受信する情報受信手段と、検出手段により検出された現在位置が、通信圏内エリア内に入った場合に、情報受信手段により受信された送信情報を情報管理センタに送信する情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る車載端末では、まず、当該自車両の現在位置を検出し、検出された現在位置が、記憶手段により記憶された圏内情報が示す通信圏内エリアの外側の通信圏外エリア内である場合で、且つ、記憶手段により記憶された走行情報が示す走行予定エリアに、通信圏内エリアが含まれる場合に、送信情報を他車両から受信する。そして、検出された現在位置が、通信圏内エリア内に入った場合に、受信された送信情報を情報管理センタに送信する。このように、現在位置が通信圏外エリア内である場合で、且つ、走行予定エリアに通信圏内エリアが含まれる場合に、送信情報を他車両から受信し、現在位置が通信圏内エリア内に入った場合に、送信情報を情報管理センタに送信する。このため、走行予定エリアが通信圏内エリアでない車両といった、送信情報を情報管理センタに送信する可能性がない車両に対して送信情報を送信してしまうことが防止される。この結果、車車間通信における通信リソースをより有効に利用することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、車車間通信における通信リソースをより有効に利用することができる情報管理センタ及び車載端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】情報管理センタの機能の概要を説明するための説明図である。
【図2】情報管理センタの機能構成を説明するための機能構成図である。
【図3】車載端末の機能構成を説明するための機能構成図である。
【図4】地図DBに記憶されている走行情報の一例を説明するためのDB構成図である。
【図5】車両が通信圏内エリアを脱出して通信圏外エリアへ走行する可能性の判定方法を説明するための説明図である。
【図6】ルート管理サーバによるルート情報の配信処理の流れを示すシーケンス図である。
【図7】ルート情報の配信後に行われる判定処理の流れを示すシーケンス図である。
【図8】ルート情報の配信後に行われる送信情報の送信処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0015】
(1)情報管理センタの機能の概要
まず、本実施形態である情報管理センタの機能の概要について、図1を用いて説明する。図1は、情報管理センタの機能の概要を説明するための説明図である。情報管理センタは、車車間通信が互いに可能な各車両(例えば車両C1,C2,C3)の走行予定エリア(存在予定エリア)や目的地や走行予定ルートや走行時刻等の走行予定と、各車両間で送受信及び転送される情報とを管理して把握するインターネット中継システムである。車両C1は、道路R1を走行しており、車両C2,C3は、道路R1の対向車線となる道路R2を走行している。道路R1と道路R2は、互いに隣接している。
【0016】
なお、情報管理センタは、無線通信基地局Bを有しており、無線通信基地局Bは、当該無線通信基地局B(即ち情報管理センタ)との通信が不可能な通信圏外エリアA1と、当該無線通信基地局B(即ち情報管理センタ)との通信が可能な通信圏内エリアA2とを区別して管理している。ここで、車両C1は道路R1における通信圏外エリアA1を走行しており、車両C2は道路R2における通信圏内エリアA2を出て通信圏外エリアA1に入った位置を走行しており、車両C3は道路R2における通信圏内エリアA2を走行している。
【0017】
このような交通状況において、情報管理センタは、まず、通信圏外エリアA1に存在(例えば駐車や走行による滞在)する車両C1(第一の車車間通信車両)の走行予定エリア、及び通信圏内エリアA2を、走行エリアとして予定している車両C3(第二の車車間通信車両)を、情報中継用の圏内エリア脱出車両として検索する。そして、情報管理センタは、この車両C3に、車両C1において用いられる走行エリア情報(存在エリア情報)を、無線通信基地局Bを介して送信し、この走行エリア情報を受信した車両C3は、車両C1に、この走行エリア情報を、車車間通信によって送信する(即ち代理転送する)。
【0018】
このように、車両C1の走行予定エリア及び通信圏内エリアA2が走行エリアとして予定されている車両C3を中継車両として検索して走行エリア情報を送信するため、この走行エリア情報が不要な車両に対して送信してしまうことが防止される。この結果、車車間通信における通信トラフィックが低減されて、通信リソースをより有効に利用することができるとともに、情報漏洩を防止して通信セキュリティを向上させることができる。
【0019】
(2)情報管理センタの構成
引き続き、本実施形態である情報管理センタの構成について、図2を用いて説明する。図2は、情報管理センタ1の機能構成を説明するための機能構成図である。情報管理センタ1は、レスポンス管理DB11、ルート管理サーバ12(取得手段)、車両状態管理DB13、通信接続部14(送信手段)、及びルート検索部15(検索手段)を備えている。
【0020】
レスポンス管理DB11は、車車間通信が可能な各車両からの問い合わせ信号や要求信号(即ちリクエスト信号)等に対するレスポンス信号を、記憶すべき情報として一時的に記憶して管理するデータベースである。
【0021】
ルート管理サーバ12は、通信接続部14を介して、車車間通信が可能な各車両(例えば車両C1,C2,C3)と通信を行うことにより、各車両の走行予定エリアに関する走行情報の取得や、各車両に対して進むべきルートを示すルート情報の配信等を行なうリモートルート探索サーバである。この走行情報は、情報管理センタ1との通信が不可能な通信圏外エリアA1に存在する第一の車車間通信車両(例えば車両C1)の走行予定エリアに関する情報である。また、ルート管理サーバ12は、配信したルート情報を記憶することによって、各車両の移動元エリア地域及び移動先エリア地域を管理している。
【0022】
車両状態管理DB13は、ルート管理サーバ12によって取得された走行情報を含む車両状態に関する情報を記憶して管理するデータベースである。車両状態に関する情報には、例えば、無線通信によるインターネット接続が不可能な状態である車両を特定するための情報が含まれている。
【0023】
ルート検索部15は、ルート管理サーバ12により取得された(例えば車両C1に関する)走行情報が示す走行予定エリア、及び通信圏内エリアA2が、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両(例えば車両C3)を検索する部分である。この走行予定エリアには、走行が予定されているルートも含まれており、ルート検索部15による上記の検索が行なわれることによって、ルート探索が行なわれる。
【0024】
また、ルート検索部15は、ルート管理サーバ12により取得された走行情報が示す走行予定エリア、及び通信圏内エリアA2が、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両(例えば車両C3)のうち、情報管理センタ1との通信が不可能な通信不能時間(即ち圏外走行時間)が所定時間より短い車車間通信車両を、第二の車車間通信車両として検索することが可能である。
【0025】
通信接続部14は、ルート検索部15により検索された第二の車車間通信車両(例えば車両C3)に、例えばインターネット接続等を行なうことによって、走行エリア情報を送信する部分である。走行エリア情報は、第一の車車間通信車両(例えば車両C1)において用いられる、走行予定エリアに関する情報である。
【0026】
(3)車載端末の概要
引き続き、本実施形態である車載端末の概要について、図1を用いて説明する。車載端末は、各車両(例えば車両C1,C2,C3)に搭載される車車間通信端末である。ここでは、車両C1に搭載された車載端末について説明する。この車載端末は、自車両(即ち車両C1)の現在位置を検出し、検出された現在位置が通信圏外エリアA1内である場合で、且つ、走行予定エリアに通信圏内エリアA2が含まれる場合に、クライアント車両としての他車両(ここでは車両C2)から送信情報を受信する。クライアント車両は、送信情報を情報管理センタ1に送信するよう要求する車両であり、送信情報は、例えば、他車両(ここでは車両C2)から情報管理センタ1に向けて緊急プッシュ送信される渋滞情報やリルート情報(即ち経路変更情報)である。
【0027】
そして、車両C1の現在位置が通信圏内エリアA2内に入った場合に、この送信情報を、無線通信基地局Bを介して情報管理センタ1に送信する。このため、走行予定エリアが通信圏内エリアA2でない車両といった、送信情報を情報管理センタ1に送信する可能性がない車両に向けた送信情報の発信処理が行われてしまうことが防止される。この結果、車車間通信における通信トラフィックが低減されて、通信リソースをより有効に利用することができるとともに、情報漏洩を防止して通信セキュリティを向上させることができる。
【0028】
(4)車載端末の構成
引き続き、本実施形態である車載端末の構成について、図3を用いて説明する。図3は、車載端末2の機能構成を説明するための機能構成図である。ここでは、車両C1に搭載された車載端末2について説明する。車載端末2は、近距離無線通信部21(情報受信手段)、インターネット通信部22(情報送信手段)、中継情報管理部23、ルート案内部24、ロケーション部25(検出手段)、UI(ユーザインタフェース)部26、中継情報管理領域部27、通信エリアDB28(記憶手段)、及び地図DB29(記憶手段)を、構成要素として備えている。
【0029】
なお、車載端末2による機能は、例えば、車両C1の内部に搭載された電子制御装置であるECU(図示せず)及びカーナビゲーションシステムにより実現される。ECUは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(RandomAccess Memory)などからなるマイクロコンピュータを主要構成部品とするユニットである。
【0030】
地図DB29は、自車両(即ち車両C1)の走行予定エリアを含む地図情報や、自車両(即ち車両C1)の目的地に関する目的地情報を、走行情報として記憶して管理するデータベースである。この走行情報が、後述の圏内情報と対応付けて用いられることにより、運転者の案内等を行うことが可能になる。また、地図DB29は、第一の車車間通信車両(例えば車両C1)において用いられる、走行予定エリアに関する情報である走行エリア情報を記憶することも可能である。
【0031】
通信エリアDB28は、情報管理センタ1との通信が可能な通信圏内エリアA2に関する圏内情報を記憶して管理するデータベースである。この圏内情報が、上記の走行情報と対応付けて用いられることにより、現在位置において外部との通信が可能か否かの判定等を行なうことが可能になる。
【0032】
ロケーション部25は、GPS(Global Positioning System)や各種センサを用いることにより、自車両(即ち車両C1)の現在位置を検出して、地図DB29に記憶されている地図情報にプロットする部分である。検出された現在位置に関する現在位置情報は、地図DB29に格納されている目的地情報とともに、ロケーション部25によって情報管理センタ1に送信される。
【0033】
近距離無線通信部21は、車車間通信を行うことによって、情報管理センタ1へ送信が予定される送信情報の、他車両(例えば車両C2)からの受信や、情報管理センタ1へ送信が予定される送信情報の他車両への送信を行なう通信管理デバイス部分である。この送信情報の受信処理は、ロケーション部25により検出された現在位置が、通信エリアDB28により記憶された圏内情報が示す通信圏内エリアA2の外側の通信圏外エリアA1内である場合で、且つ、地図DB29により記憶された走行情報が示す走行予定エリアに、通信圏内エリアA2が含まれる場合に、行われる。
【0034】
インターネット通信部22は、近距離無線通信部21により受信された送信情報を、携帯電話通信網等を利用することによって、情報管理センタ1に送信する通信管理デバイス部分である。この送信情報の送信処理は、ロケーション部25により検出された現在位置が、通信圏内エリアA2内に入った場合に、行われる。なお、インターネット通信部22は、送信情報を情報管理センタ1に送信することができるか否か(即ち、車両が通信圏内エリアA2を脱出して通信圏外エリアA1へ走行して送信不可となる可能性)を判定する。この可能性の判定方法については、後述する。なお、インターネット通信部22は、外部との通信が可能なインターネットゲートウェイとして機能する車両固有の通信部であるインターネットゲートウェイ車両固有部である。
【0035】
ルート案内部24は、自車両(即ち車両C1)の地図DB29に記憶されている走行予定ルートを含む走行予定エリアの案内を、ルート情報の画面出力や音声出力等によって行う案内機能部である。
【0036】
UI部26は、上記の送信情報等の受信した情報を運転者に対して画面出力する機能や、運転者による操作の入力を受け付ける機能を有するユーザインタフェース部である。
【0037】
中継情報管理領域部27は、車車間通信が可能な各車両からの問い合わせ信号等に対するレスポンス信号を一時的に記憶して管理する領域部分である。
【0038】
中継情報管理部23は、上記の各構成要素の機能を一元的に管理し、伝達される情報を転送するエージェント機能を有する部分である。
【0039】
(5)地図DBに記憶されている走行情報の一例
引き続き、地図DB29に記憶されている走行情報の一例について、図4を用いて説明する。図4は、地図DB29に記憶されている走行情報の一例を説明するためのDB構成図である。地図DB29には、「車両ID」、「外部通信手段」、「位置(緯度経度)」、「目的地(緯度経度)」、及び「案内ルート経路(走行リンク情報)」が格納されている。
【0040】
「車両ID」は、自車両(即ち車両C1)を一意に識別するための識別IDであり、例として「098474593」が格納されている。「外部通信手段」は、自車両(即ち車両C1)において利用可能な外部との通信を行う手段であり、例として「VICS、DSRC、車車間通信」が格納されている。VICSとは、Vehicle Information and Communication System、即ち交通情報の表示システムのことであり、DSRCとは、Dedicated Short Range Communication、即ち専用狭域通信のことである。
【0041】
「位置(緯度経度)」は、ロケーション部25により検出された自車両(即ち車両C1)の現在位置が緯度経度で表されたものであり、例として緯度「35.658632」及び経度「139.745411」が格納されている。「目的地(緯度経度)」は、自車両(即ち車両C1)の走行予定エリアに含まれる目的地が緯度経度で表されたものであり、例として緯度「35.758632」及び経度「139.745411」が格納されている。
【0042】
「案内ルート経路(走行リンク情報)」は、自車両(即ち車両C1)が上記の目的地へ走行する際に、自車両(即ち車両C1)のルート案内部24において用いられる案内ルートとしての経路が「地域メッシュコード」と「道路リンクID」の組み合わせで表されたものであり、例として地域メッシュコード「533945」及び道路リンクID「0102343」の組み合わせである「533945−0102343」を含む複数の案内ルート経路が格納されている。
【0043】
(6)車両が通信圏内エリアを脱出して通信圏外エリアへ走行する可能性の判定方法
引き続き、車両が通信圏内エリアA2を脱出して通信圏外エリアA1へ走行する可能性の判定方法について、図5を用いて説明する。図5は、車両が通信圏内エリアA2を脱出して通信圏外エリアA1へ走行する可能性の判定方法を説明するための説明図である。なお、図5(a)は自車両がオンロード走行している場合を示しており、図5(b)は自車両がオフロード走行している場合を示している。
【0044】
まず、自車両がオンロード走行している場合について説明する。インターネット通信部22が、図5(a)に示されるように、自車両(ここでは車両C2)が走行中の道路R2と、自車両Cの現在位置を中心とした半径D(例えば数キロメートル)の判定円Sとの交点を、判定交点Pとして算出する。そして、インターネット通信部22が、通信圏外エリアA1と通信圏内エリアA2との境界がこの判定交点Pよりも内側に存在していれば上記の可能性は所定確率以上であると判定し、一方、この境界がこの判定交点Pよりも外側に存在していれば上記の可能性は所定確率未満であると判定する。
【0045】
次に、自車両がオフロード走行している場合について説明する。インターネット通信部22が、図5(b)に示されるように、自車両(ここでは車両C2)が走行する可能性がある走行可能性範囲としての、進行方向を中心として左右それぞれに45度の角度(即ち合計90度の角度)だけ広げた扇形状範囲Eと、自車両Cの現在位置を中心とした半径D(例えば数キロメートル)の判定円Sとが交差する部分を、複数の判定交点Pが並んだ部分として算出する。そして、インターネット通信部22が、上記の境界がこの判定交点Pよりも内側に存在していれば上記の可能性は所定確率以上であると判定し、一方、この境界がこの判定交点Pよりも外側に存在していれば上記の可能性は所定確率未満であると判定する。
【0046】
(7)ルート管理サーバによるルート情報の配信処理の流れ
引き続き、ルート管理サーバ12によるルート情報の配信処理の流れについて、図6を用いて説明する。図6は、ルート管理サーバ12によるルート情報の配信処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、車両C1に搭載された車載端末2について説明する。
【0047】
まず、ロケーション部25が、自車両(即ち車両C1)の現在位置を検出すると、この現在位置に関する現在位置情報と、この自車両(即ち車両C1)の目的地に関する目的地情報とを、情報管理センタ1に送信する(ステップS21)。そして、ルート管理サーバ12が、例えばインターネット通信を行うことにより、この現在位置情報及び目的地情報を受信する(ステップS11)。
【0048】
次に、ルート管理サーバ12が、通信接続部14を介して、走行情報を取得する(ステップS12)。この走行情報は、情報管理センタ1との通信が不可能な通信圏外エリアA1に存在する第一の車車間通信車両(例えば車両C1)の走行予定エリアや、この第一の車車間通信車両(例えば車両C1)が有するインターネット通信機能の他の通信機能に関する情報である。
【0049】
そして、ルート検索部15が、ルート管理サーバ12により取得された(例えば車両C1に関する)走行情報が示す走行予定エリア、及び通信圏内エリアA2が、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両(例えば車両C3)を、第二の車車間通信車両に関するルート検索を行うことによって検索する(ステップS13)。このルート探索処理は、通信エリアDB28及び地図DB29が参照されることによって行なわれる。
【0050】
ここでは、ルート検索部15は、ルート管理サーバ12により取得された走行情報が示す走行予定エリア、及び通信圏内エリアA2が、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両(例えば車両C3)のうち、情報管理センタ1との通信が不可能な通信不能時間が所定時間より短い車車間通信車両を、第二の車車間通信車両として検索する。
【0051】
次に、通信接続部14が、ルート検索部15により検索された第二の車車間通信車両(例えば車両C3)に、例えばインターネット接続等を行なうことによって、走行エリア情報を送信する(ステップS14)。走行エリア情報は、第一の車車間通信車両(例えば車両C1)において用いられる、走行予定エリアに関する情報である。そして、UI部26が、この走行エリア情報を受信して、受信したこの走行エリア情報を運転者に対して画面出力し(ステップS22)、ルート案内部24が、この走行予定エリアのルート案内を、ルート情報の画面出力や音声出力等によって行う(ステップS23)。これにより、第一の車車間通信車両(例えば車両C1)の運転者は、通信圏外エリアA1に位置している場合であっても、走行が予定されている通信圏内エリアA2に関する情報を取得することができるようになる。
【0052】
なお、通信接続部14による走行エリア情報の送信が行われた後、通信接続部14が、地図DB29に対して、この走行エリア情報の書き込みを行って記憶させる(ステップS15)。
【0053】
(8)ルート情報の配信後に行われる判定処理の流れ
引き続き、ルート情報の配信後に行われる判定処理の流れについて、図7を用いて説明する。図7は、ルート情報の配信後に行われる判定処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、車両C3に搭載された車載端末2について説明する。
【0054】
まず、ルート案内部24によるルート案内の実施中又は実施後に、近距離無線通信部21が、車両C3の走行予定エリアが通信圏外であるか否かの判定処理を開始する(ステップS32)。この判定処理は、通信エリアDB28及び地図DB29が参照されることによって行なわれる。ここで、車両C3の走行予定エリアが通信圏外でない場合(即ち通信圏内エリアA2である場合)、一連の処理は終了し、一方、車両C3の走行予定エリアが通信圏外である場合(即ち通信圏外エリアA1である場合)、後述のステップS34に移行する(ステップS33)。
【0055】
ステップS34では、近距離無線通信部21が、車両C3が通信圏内エリアA2を脱出して通信圏外エリアA1へ走行する可能性が所定の可能性(例えば所定の確率)より高いか否かの判定処理を開始する。この判定処理は、通信エリアDB28及び地図DB29が参照されて、ルート案内部24による案内経路や道路形状に基づいて行なわれる。ここで、車両C3が通信圏内エリアA2を脱出して通信圏外エリアA1へ走行する可能性が所定可能性(所定確率)未満である場合、再度、ステップS34に移行し、一方、車両C3が通信圏内エリアA2を脱出して通信圏外エリアA1へ走行する可能性が所定可能性(所定確率)以上である場合、後述のステップS36に移行する(ステップS35)。
【0056】
ステップS36では、インターネット通信部22が、携帯電話通信網等を利用することによって、車両C3が事前セキュリティ状態に移行することを示す脱出情報を、情報管理センタ1に送信して通知する。事前セキュリティ状態とは、車両C3が通信圏内エリアA2を脱出する可能性が高いために車両C3を監視対象として事前に把握し始めることによってセキュリティを高める必要がある状態である。そして、中継情報管理領域部27が、通信エリアDB28に対して、この事前セキュリティ状態の書き込みを行って記憶させる(ステップS41)。
【0057】
(9)ルート情報の配信後に行われる送信情報の送信処理の流れ
引き続き、ルート情報の配信後に行われる送信情報の送信処理の流れについて、図8を用いて説明する。図8は、ルート情報の配信後に行われる送信情報の送信処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、車両C2に搭載された車載端末2から、車両C1に搭載された車載端末20に送信情報が送信される場合について説明する。
【0058】
まず、情報管理センタ1が、リクエスト受信状態に移行する(ステップS61)。リクエスト受信状態とは、通信圏内エリアA2内に存在する各車両からの要求を示すリクエスト信号を受信可能な状態である。そして、このリクエスト受信状態において受信されたリクエスト信号に対するレスポンス信号が作成され(ステップS62)、作成されたレスポンス信号がレスポンス管理DB11に一時的に記憶される(ステップS63)。
【0059】
次に、ルート管理サーバ12が、各車両の走行予定エリアに関する走行情報を取得し、ルート検索部15が、ルート管理サーバ12により取得された(例えば車両C1に関する)走行情報が示す走行予定エリア、及び通信圏内エリアA2が、走行エリアとして予定されている中継車両としての第二の車車間通信車両(例えば車両C2)を検索する(ステップS64)。ここで、このような中継車両としての第二の車車間通信車両(例えば車両C2)が有った場合、後述のステップS67に移行し、一方、このような中継車両としての第二の車車間通信車両(例えば車両C2)が無かった場合、後述のステップS66に移行する(ステップS65)。
【0060】
ステップS66では、情報管理センタ1が、中継車両待ち状態に移行して、上記のステップS65に移行する。中継車両待ち状態とは、上記の中継車両が検索されるまで検索処理を継続する状態である。
【0061】
ステップS67では、通信接続部14が、ルート検索部15により検索された中継車両としての第二の車車間通信車両(例えば車両C2)に、例えばインターネット接続等を行なうことによって、送信情報の中継を依頼するための送信情報中継依頼情報としての走行エリア情報を送信する。そして、後述するように、通信接続部14が、この送信情報中継依頼情報としての走行エリア情報を受信した車載端末2から、この送信情報中継依頼情報としての走行エリア情報に対する応答情報を受信する(ステップS68)。
【0062】
一方、この車載端末2においては、ルート案内部24によるルート案内の実施中又は実施後に、上記の送信情報中継依頼情報としての走行エリア情報を受信する(ステップS52)。そして、ロケーション部25が、ルート案内部24により受信された走行エリア情報と、GPSや各種センサにより検出された現在位置との間の走行ルートが確立されているか否かを判定する(ステップS53)。ここで、この走行ルートが確立されていない場合、後述のステップS54に移行する。一方、この走行ルートが確立されている場合、後述のステップS55に移行する。
【0063】
ステップS54では、ロケーション部25が、上記の送信情報中継依頼情報としての走行エリア情報を削除し、一連の処理は終了する。
【0064】
ステップS55では、インターネット通信部22が、上記の送信情報中継依頼情報としての走行エリア情報に対する応答情報を、携帯電話通信網等を利用することによって、情報管理センタ1に送信する。そして、ロケーション部25が、GPSや各種センサを用いることにより、ルート案内部24により受信された走行エリア情報までの走行予定距離を算出する(ステップS56)。
【0065】
次に、中継情報管理部23が、ロケーション部25により算出された走行予定距離に基づいて行う処理を判定する(ステップS57)。算出された走行予定距離に基づく走行が開始されていない場合は、上記のステップS56に移行する。また、算出された走行予定距離に基づく走行が完了している場合は、一連の処理は終了する。また、算出された走行予定距離に基づく走行が未だ完了していない場合(例えば比較的短い距離しか走行していない場合)は、後述のステップS58に移行する。
【0066】
ステップS58では、近距離無線通信部21が、車車間通信を行うことによって、情報管理センタ1へ送信が予定される送信情報を、他車両(例えば車両C1)へ送信する準備としての中継準備処理を行う。中継準備処理とは、例えば、該当するアプリケーションソフトの動作周期をより早める処理や、アクセス時間が比較的短いRAMに該当ソフトを読み込ませる処理等である。そして、近距離無線通信部21が、車車間通信を行うことによって、情報管理センタ1へ送信が予定される送信情報を、クライアント車両としての他車両(例えば車両C1)へ送信する(ステップS59)。そして、インターネット通信部22が、この送信処理が正常に行われたか否かに関する送信結果を、次回、通信圏内エリアA2内に進入した場合に、情報管理センタ1に送信することによって通知する(ステップS60)。
【0067】
ここで、この他車両(即ち車両C1)の車載端末20においては、上記の送信情報が送信される前に、レスポンス待ち状態に移行している(ステップS71)。レスポンス待ち状態とは、車両C2や情報管理センタ1からの信号を受信可能な状態である。そして、近距離無線通信部21が、自車両(即ち車両C1)の存在と、通信圏内エリアA2への進入予定とを示す自車両情報を、停車中か否かを問わずブロードキャスト通信を行うことによって周囲の車両に送信する(ステップS72)。このブロードキャスト通信を受信した他車両(即ち車両C2)は、車車間通信を行うことによって、上記の送信情報を、自車両(即ち車両C1)に送信する。そして、近距離無線通信部21が、車車間通信を行うことによって、この送信情報を、他車両(即ち車両C2)から受信する(ステップS73)。
【0068】
(10)情報管理センタ及び車載端末による作用及び効果
上記の情報管理センタ1では、まず、通信圏外エリアA1に存在する第一の車車間通信車両(例えば車両C1)の走行予定エリアに関する走行情報を取得する。次に、取得された走行情報が示す走行予定エリア、及び通信圏内エリアA2が、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両を検索する。そして、検索された第二の車車間通信車両(例えば車両C3)に、無線通信基地局Bを介して走行エリア情報を送信する。
【0069】
このように、取得された走行情報が示す走行予定エリア、及び通信圏内エリアA2が、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両(ここでは車両C3)を検索して走行エリア情報を送信するため、この走行エリア情報が不要なその他の車両に向けた発信処理が行われてしまうことが防止される。この結果、車車間通信における通信トラフィックが低減されて、通信リソースをより有効に利用することができるとともに、情報漏洩を防止して通信セキュリティを向上させることができる。
【0070】
また、取得された走行情報が示す走行予定エリア、及び通信圏内エリアA2が、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両のうち、通信不能時間の合計時間が所定時間より短い車車間通信車両が第二の車車間通信車両として検索される。このように、通信不能時間の合計時間が所定時間より短い車車間通信車両が第二の車車間通信車両として検索されるため、走行エリア情報を送信できる時間がより長くなることから、より新しい走行エリア情報の送信が可能になる。
【0071】
また、上記の車載端末2では、まず、当該自車両(例えば車両C1)の現在位置を検出し、検出された現在位置が、通信圏外エリアA1内である場合で、且つ、地図DB29により記憶された走行情報が示す走行予定エリアに、通信圏内エリアA2が含まれる場合に、送信情報を他車両(例えば車両C2)から受信する。そして、検出された現在位置が、通信圏内エリアA2内に入った場合に、受信された送信情報を情報管理センタ1に送信する。
【0072】
このように、現在位置が通信圏外エリアA1内である場合で、且つ、走行予定エリアに通信圏内エリアA2が含まれる場合に、送信情報を他車両(例えば車両C2)から受信し、現在位置が通信圏内エリアA2内に入った場合に、送信情報を情報管理センタ1に送信する。このため、走行予定エリアが通信圏内エリアA2でない車両といった、送信情報を情報管理センタに送信する可能性がない車両に対して車両C2から送信情報を送信してしまうことが防止される。この結果、車車間通信における通信トラフィックが低減されて、通信リソースをより有効に利用することができるとともに、情報漏洩を防止して通信セキュリティを向上させることができる。
【0073】
また、これにより、通信圏内エリアA2を脱出して通信圏外エリアA1へ走行する車両C2は、通信圏内エリアA2に向かって走行中の他の複数の車両のそれぞれに送信情報を逐一送信することにより、常にインターネットへのゲートウェイ構築を行なうことが可能になる。
【0074】
(11)変形例
上記の実施例では、インターネット通信部22は、車両固有の通信部であるインターネットゲートウェイ車両固有部であるという構成としたが、インターネット通信部22に加えて近距離無線通信部21も、車両固有の通信部であるという構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明によれば、車車間通信における通信リソースをより有効に利用することができる情報管理センタ及び車載端末を提供することができる。
【符号の説明】
【0076】
1…情報管理センタ、2,20…車載端末、11…レスポンス管理DB、12…ルート管理サーバ、13…車両状態管理DB、14…通信接続部、15…ルート検索部、21…近距離無線通信部、22…インターネット通信部、23…中継情報管理部、24…ルート案内部、25…ロケーション部、26…UI部、27…中継情報管理領域部、28…通信エリアDB、29…地図DB、A1…通信圏外エリア、A2…通信圏内エリア、B…無線通信基地局、C…自車両、C1,C2,C3…車両、D…半径、E…扇形状範囲、P…判定交点、R1,R2…道路、S…判定円。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各車両の走行予定を管理する情報管理センタであって、
当該情報管理センタとの通信が不可能な通信圏外エリアに存在する第一の車車間通信車両の存在予定エリアに関する走行情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記走行情報が示す前記存在予定エリア、及び、当該情報管理センタとの通信が可能な通信圏内エリアが、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記第二の車車間通信車両に、前記第一の車車間通信車両において用いられる前記存在予定エリアに関する存在エリア情報を送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする情報管理センタ。
【請求項2】
前記検索手段は、前記取得手段により取得された前記走行情報が示す前記存在予定エリア、及び、当該情報管理センタとの通信が可能な通信圏内エリアが、走行エリアとして予定されている第二の車車間通信車両のうち、当該情報管理センタとの通信が不可能な通信不能時間が所定時間より短い車車間通信車両を第二の車車間通信車両として検索する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報管理センタ。
【請求項3】
自車両に搭載される車載端末であって、
当該自車両の走行予定エリアに関する走行情報、及び、各車両の走行予定を管理する情報管理センタとの通信が可能な通信圏内エリアに関する圏内情報を記憶する記憶手段と、
当該自車両の現在位置を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記現在位置が、前記記憶手段により記憶された前記圏内情報が示す前記通信圏内エリアの外側の通信圏外エリア内である場合で、且つ、前記記憶手段により記憶された前記走行情報が示す前記走行予定エリアに、前記通信圏内エリアが含まれる場合に、当該情報管理センタへ送信が予定される送信情報を他車両から受信する情報受信手段と、
前記検出手段により検出された前記現在位置が、前記通信圏内エリア内に入った場合に、前記情報受信手段により受信された前記送信情報を前記情報管理センタに送信する情報送信手段と、
を備えることを特徴とする車載端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−286321(P2010−286321A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139540(P2009−139540)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】