説明

情報管理装置、通信装置、情報生成プログラム、同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体、及び情報記録媒体

【課題】着脱可能な情報記録媒体のユーザによる保管管理を容易にする。
【解決手段】コンテンツが記録された光ディスク200と、光ディスク200を保管する保管場所と、を互いに関連付けて管理するためのラック保管場所情報422を記録する制御を行う記録制御部57を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライブラリ情報を生成する情報管理装置、該情報管理装置と通信可能な通信装置、情報生成プログラム、同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体、及び情報記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、着脱可能な光ディスクにコンテンツを記録したり、光ディスクに記録されたコンテンツを再生したりすることが広く行われている。
【0003】
一昔前であれば、大きな記録容量を必要とする動画の記録は、1枚の光ディスクでは困難であったが、光ディスクの大容量化に伴い、1枚の光ディスクに動画を記録することも可能となってきた。しかしながら、コンテンツの多様化に伴い、最近では、50話以上にものぼる長編の連続ドラマも登場してきており、このような非常に長時間に亘る動画を高画質ですべて記録するためには、大容量の光ディスクでも十分な記録容量があるとは言えない。例えば、ある長編の連続ドラマの第1話から最終話までを1枚の光ディスクに記録することができず、同じ連続ドラマの第1話から最終話までを、複数枚の光ディスクに分割して記録せざるをえない場合も多々見受けられる。
【0004】
さらに、コンテンツの多様化に伴い、光ディスクに記録するコンテンツの種類も多様となり、ユーザが保管管理する光ディスクの数は、益々増大化する傾向にある。
【0005】
このため、ユーザが保管管理する光ディスクの数の増大化に伴い、ユーザによる光ディスクの保管管理は非常に煩雑なものとなり、益々困難なものとなりつつある。
【0006】
このような状況の下、コンテンツと、コンテンツが記録される光ディスクとを互いに関連付けて管理する管理方法に関する技術の一例として特許文献1に開示されたライブラリ情報による管理方法がある。
【0007】
この特許文献1に開示された管理方法では、ディスクやハードディスクに画像を記録する際に、ライブラリ情報が作成され、必要に応じてこのライブラリ情報を編集したり、表示したりすることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−150754号公報(2002年5月24日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記従来の管理方法では、コンテンツに対応するディスク番号等をリストアップしているだけなので、そのディスク番号等に対応する実際の光ディスクが一体どこに保管されているのか全くわからないという問題点がある。
【0010】
例えば、同一規格の光ディスク同士は、通常その外観から視覚的に識別することが難しいので、前記従来の管理方法にて使用されるライブラリ情報から所望のコンテンツが記録されている光ディスクのディスク番号等がわかったとしても、その光ディスクがどこに保管されているかわからないのが一般的である。
【0011】
すなわち、前記従来の管理方法は、光ディスクの保管管理が、益々困難なものとなりつつあるという問題点を根本的に解決するものではない。
【0012】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、着脱可能な情報記録媒体のユーザによる保管管理を容易にすることができる情報管理装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の情報管理装置は、前記課題を解決するために、着脱可能な情報記録媒体の保管場所を管理するための情報管理装置であって、コンテンツが記録された情報記録媒体と、コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所と、を互いに関連付けて管理するための保管場所情報を記録する制御を行う記録制御手段を備えていることを特徴とする。
【0014】
これにより、保管場所情報から、コンテンツが記録された情報記録媒体が保管されている保管場所を把握することが可能となるので、着脱可能な情報記録媒体のユーザによる保管管理を容易にすることができる。
【0015】
なお、「保管場所」は、家屋内のある部屋や、その部屋に設置された書庫、ディスク‐ラック、机、テーブルなどの家具や調度品等を含む広い概念である。
【0016】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、前記保管場所情報を生成する情報生成手段を備えていることを特徴とする。
【0017】
これにより、情報管理装置が、他の端末等を介することなく保管場所情報を生成することが可能となり、着脱可能な情報記録媒体のユーザによる保管管理を、さらに容易にすることができる。
【0018】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、予め定められた複数の保管場所の中から、特定の保管場所を決定する保管場所決定手段を備えており、前記情報生成手段は、前記保管場所決定手段が決定した特定の保管場所を、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所として、前記保管場所情報を生成しても良い。
【0019】
前記構成によれば、保管場所決定手段が、予め定められた複数の保管場所の中から、特定の保管場所を(自動的に)決定し、情報生成手段は、決定した特定の保管場所を、コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所として、保管場所情報を(自動的に)生成するので、ユーザ自身が保管場所を決めるといった煩わしい作業を行わないで済む。
【0020】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、前記保管場所決定手段は、ユーザの選択に従って、前記特定の保管場所を決定しても良い。
【0021】
前記構成によれば、ユーザが、複数の保管場所の中から、所望する保管場所を選択することができる。
【0022】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、コンテンツが記録された情報記録媒体と、当該コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所と、の対応関係を視認できるように前記保管場所情報を表示する制御を行う表示制御手段を備えていても良い。
【0023】
前記構成によれば、表示制御手段によって表示される保管場所情報から、コンテンツが記録された情報記録媒体と、その情報記録媒体を保管する保管場所と、の対応関係を視認することができるので、コンテンツが記録された情報記録媒体がどこに保管されているかを容易に知ることができる。
【0024】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、前記情報生成手段は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所における前記情報記録媒体のより詳細な保管位置を示す保管位置情報を生成しても良い。
【0025】
前記構成によれば、保管位置情報から、保管場所における情報記録媒体のより詳細な保管位置を把握することが可能となるので、着脱可能な情報記録媒体のユーザによる保管管理をさらに容易にすることができる。
【0026】
なお、「保管位置」は、家屋内のある部屋における情報記録媒体の保管位置や、その部屋に設置された書庫、ディスク‐ラック(保管庫)、机、テーブルなどの家具や調度品等における情報記録媒体の保管位置を含む広い概念である。例えば、家屋内のある部屋における情報記録媒体の保管位置の例としては、「部屋の北側の隅」などを例示することができる。また、その部屋に設置された書庫の例としては、「書庫の最上段に並べられたディスク群の左から2枚目」などを例示することができる。また、ディスク‐ラックの例としては、「ディスク‐ラックの右端のゾーンに並べられたディスク群の左から14枚目」などを例示することができる。また、机の例としては、「机の上から3番目のひきだし」などを例示することができる。テーブルの例としては、「テーブルの北側の隅」などを例示することができる。
【0027】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所における予め定められた複数のより詳細な保管位置の中から、特定の保管位置を決定する保管位置決定手段を備えており、前記情報生成手段は、前記保管位置決定手段が決定した特定の保管位置を、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所における前記情報記録媒体のより詳細な保管位置として、前記保管位置情報を生成しても良い。
【0028】
前記構成によれば、保管位置決定手段は、保管場所における予め定められた複数の保管位置の中から、特定の保管位置を(自動的に)決定し、情報生成手段は、決定した特定の保管位置を、コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所における情報記録媒体のより詳細な保管位置として、保管位置情報を(自動的に)生成するので、ユーザ自身が保管位置を決めるといった煩わしい作業を行わないで済む。
【0029】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、前記保管位置決定手段は、ユーザの選択に従って、前記特定の保管位置を決定しても良い。
【0030】
前記構成によれば、ユーザが、複数の保管位置の中から、所望する保管位置を選択することができる。
【0031】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、前記コンテンツが記録された情報記録媒体と、当該コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所と、の対応関係を視認できるように前記保管場所情報を表示する制御を行うと共に、前記コンテンツが記録された情報記録媒体と、当該コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所におけるより詳細な保管位置と、の対応関係を視認できるように前記保管位置情報を表示する制御を行う表示制御手段を備えていることが好ましい。
【0032】
前記構成によれば、表示制御手段によって表示される保管場所情報から、コンテンツが記録された情報記録媒体と、保管場所と、の対応関係を視認することができ、また、表示制御手段によって表示される保管位置情報から、コンテンツが記録された情報記録媒体と、その情報記録媒体のより詳細な保管位置と、の対応関係を視認することができるので、コンテンツが記録された情報記録媒体が保管されている位置をより詳しく知ることができる。
【0033】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、前記情報生成手段は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所に設置され、前記コンテンツが記録された情報記録媒体が保管される保管庫の画像である保管庫画像を生成し、前記保管庫に保管可能な情報記録媒体の数に応じて、前記保管庫画像の画像領域を複数の分割エリアに分割し、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管庫における前記情報記録媒体のより詳細な保管位置を仮想的に示すものとして、前記複数の分割エリアの中から選択された分割エリアの前記画像領域上の表示を、他の分割エリアの表示と異ならせて表示する保管位置画像を生成し、生成した保管位置画像を前記保管位置情報としても良い。
【0034】
前記構成によれば、情報生成手段は、保管場所に設置され、コンテンツが記録された情報記録媒体が保管される保管庫の画像である保管庫画像を生成する。また、情報生成手段は、保管庫に保管可能な情報記録媒体の数に応じて、保管庫画像の画像領域を複数の分割エリアに分割する。さらに、情報生成手段は、保管庫におけるコンテンツが記録された情報記録媒体のより詳細な保管位置を仮想的に示すものとして複数の分割エリアの中から選択された分割エリアの画像領域上の表示を、他の分割エリアの表示と異ならせて表示する保管位置画像を生成し、生成した保管位置画像を保管位置情報とする。
【0035】
これにより、保管庫画像の画像領域上の表示における分割エリアの表示位置から、実際の保管庫内における情報記録媒体のより詳細な保管位置を、仮想的に認識することが可能となるので、この保管位置画像を利用することで、実際の保管庫から情報記録媒体を探し出すことがさらに容易になる。
【0036】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、自装置と通信可能な他の通信装置に、前記保管場所情報及び前記保管位置情報を送信する送信制御手段を備えていても良い。
【0037】
前記構成によれば、自装置(情報管理装置)で生成された前記保管場所情報及び前記保管位置情報を自装置と通信可能な他の通信装置でも利用することができる。
【0038】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、前記コンテンツが記録された情報記録媒体の取出しを検知する検知手段を備えており、前記表示制御手段は、前記検知手段が、前記コンテンツが記録された情報記録媒体の取出しを検知した場合に、取出される前記情報記録媒体に対応する前記保管場所情報及び前記保管位置情報を表示しても良い。
【0039】
前記構成によれば、表示制御手段は、検知手段が情報記録媒体の取出しを検知した場合に、取出される情報記録媒体に対応する保管場所情報及び保管位置情報を表示する制御を行う。これにより、ユーザがその情報記録媒体が元々保管されていた保管場所、及び保管位置を認識できるので、容易に元の保管位置に情報記録媒体を戻すことができる。
【0040】
また、本発明の情報管理装置は、前記構成に加えて、前記コンテンツが記録された情報記録媒体、又はその情報記録媒体を収納する保管ケースのいずれかに、前記情報記録媒体を識別するための媒体識別情報を無線送信するための識別情報送信部が予め設けられており、前記識別情報送信部から無線送信された前記媒体識別情報を受信する受信制御手段と、複数の情報記録媒体の中から、特定のコンテンツが記録された情報記録媒体を検索する媒体検索手段と、前記受信制御手段が受信した媒体識別情報に対応する情報記録媒体が、前記媒体検索手段によって検索された特定のコンテンツが記録された情報記録媒体であった場合に、その旨を報知する報知手段とを備えていても良い。
【0041】
前記構成によれば、受信制御手段は、情報記録媒体、又はその情報記録媒体を収納する保管ケースのいずれかに設けられている識別情報送信部から無線送信された媒体識別情報を受信する。また、媒体検索手段は、複数の情報記録媒体の中から、特定のコンテンツが記録された情報記録媒体を検索する。さらに、報知手段は、受信制御手段が受信した媒体識別情報に対応する情報記録媒体が、媒体検索手段によって検索された情報記録媒体であった場合に、その旨を報知する。
【0042】
これにより、無線送信された媒体識別情報を受信制御手段が受信することが可能な距離の範囲内に、媒体検索手段によって検索された情報記録媒体が存在していることを認識することが可能となる。
【0043】
これにより、さらに、上述した保管場所情報及び保管位置情報を併せて参照することにより、所望のコンテンツが記録された情報記録媒体をより簡単に見つけることができる。
【0044】
また、本発明の通信装置は、前記構成に加えて、前記情報管理装置と通信可能な通信装置であって、前記情報管理装置から前記保管場所情報、又は前記保管位置情報を受信する受信制御手段を備えていても良い。
【0045】
これにより、情報管理装置と通信可能な通信装置においても、保管場所情報、又は保管位置情報を利用することが可能になるので、必要に応じて情報管理装置と通信装置とを選択すれば良く、ユーザの利便性が向上する。
【0046】
また、本発明の情報記録媒体は、前記課題を解決するために、着脱可能な情報記録媒体であって、少なくとも第1情報記録層と第2情報記録層とを備えており、前記第1情報記録層は、情報の追記録又は情報の書き換えが可能な層であり、前記第2情報記録層は、情報の読出しのみ可能な層であり、前記第1情報記録層は、コンテンツが記録された他の情報記録媒体と、前記他の情報記録媒体を保管する保管場所と、を互いに関連付けて管理するための保管場所情報と、前記他の情報記録媒体を保管する保管場所における前記他の情報記録媒体のより詳細な保管位置を示す保管位置情報と、を記録することが可能な情報記録領域を含んでおり、前記第2情報記録層には、前記保管場所情報及び前記保管位置情報を生成するための情報であって、前記他の情報記録媒体が保管される保管庫の仕様を示す情報である保管庫情報が予め記録されていることを特徴とする。
【0047】
第1情報記録層は、情報の追記録又は情報の書き換えが可能な層であり、コンテンツが記録された他の情報記録媒体と、他の情報記録媒体を保管する保管場所と、を互いに関連付けて管理するための保管場所情報と、他の情報記録媒体を保管する保管場所における他の情報記録媒体のより詳細な保管位置を示す保管位置情報と、を記録することが可能な情報記録領域を含んでいる。
【0048】
一方、第2情報記録層には、前記保管場所情報及び前記保管位置情報を生成するための情報であって、前記他の情報記録媒体が保管される保管庫(例えば、ディスク‐ラックなど)の仕様を示す情報である保管庫情報(例えば、ディスク‐ラックの製品仕様など)が予め記録される。
【0049】
これにより、例えば、上記情報管理装置に、本発明の情報記録媒体を用いることで、ユーザが保管場所情報及び保管位置情報を生成するといった煩わしい作業を行うことなく、保管庫情報を用いて保管場所情報及び保管位置情報を(自動的に)生成できるので、「保管庫を買い換えて情報記録媒体を置き換えるとどうなるか」などの製品仕様に関する知見を得ることが可能となる。
【0050】
また、保管庫情報に基づいて生成された保管場所情報及び保管位置情報により、ユーザにとっては自分の好みに合った保管庫を簡単に探して購入することができる。また、本発明の情報記録媒体は、家具メーカーにとっては自社製品の販売促進に寄与するものとなり得る。よって、結果的に、着脱可能な情報記録媒体のユーザによる保管管理を容易にすることができる。
【0051】
なお、前記情報管理装置における前記情報生成手段は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記情報生成手段として動作させることにより、前記保管場所情報及び/又は保管位置情報を生成させる情報生成プログラム及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0052】
本発明の情報管理装置は、以上のように、着脱可能な情報記録媒体の保管場所を管理するための情報管理装置であって、コンテンツが記録された情報記録媒体と、コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所と、を互いに関連付けて管理するための保管場所情報を記録する制御を行う記録制御手段を備えているものである。
【0053】
また、本発明の情報記録媒体は、以上のように、少なくとも第1情報記録層と第2情報記録層とを備えており、前記第1情報記録層は、情報の追記録又は情報の書き換えが可能な層であり、前記第2情報記録層は、情報の読出しのみ可能な層であり、前記第1情報記録層は、コンテンツが記録された他の情報記録媒体と、前記他の情報記録媒体を保管する保管場所と、を互いに関連付けて管理するための保管場所情報と、前記他の情報記録媒体を保管する保管場所における前記他の情報記録媒体のより詳細な保管位置を示す保管位置情報と、を記録することが可能な情報記録領域を含んでおり、前記第2情報記録層には、前記保管場所情報及び前記保管位置情報を生成するための情報であって、前記他の情報記録媒体が保管される保管庫の仕様を示す情報である保管庫情報が予め記録されているものである。
【0054】
それゆえ、着脱可能な情報記録媒体のユーザによる保管管理を容易にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施形態である情報管理装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】前記情報管理装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施形態である通信装置の全体構成を示すブロック図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態である情報記録媒体の構成、及びその記録情報の内容を示す説明図である。
【図5】(a)は、前記情報管理装置に関し、保管場所情報及び保管位置情報の表示例を示す模式図であり、(b)は、前記保管場所情報及び保管位置情報の他の表示例を示す模式図である。
【図6】(a)は、前記保管場所情報及び保管位置情報のさらに他の表示例を示す模式図であり、(b)は、前記保管場所情報のさらに他の表示例を示す模式図であり、(c)は、前記保管位置情報のさらに他の表示例を示す模式図である。
【図7】前記情報管理装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0056】
本発明の一実施形態について図1〜図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0057】
〔1.光ディスク装置1の構成について〕
以下、図1及び図2に基づき、本発明の一実施形態である光ディスク装置(情報管理装置)1の構成について説明する。
【0058】
図1は、光ディスク装置1の要部構成を示すブロック図であり、図2は、光ディスク装置1の全体構成を示すブロック図である。
【0059】
まず、図2に基づき、光ディスク装置1の全体構成について説明し、その後、図1に基づき、光ディスク装置1の要部構成(主として制御部5)について説明する。
【0060】
図2に示すように、光ディスク装置1は、通信部(送信制御手段)3、記憶部4、制御部5、ディスク認識部(検知手段)6、操作部7、光ピックアップ8、記録再生回路群9、スピンドルモータ13、及びディスプレイ19を備える。通信部3は、携帯端末(通信装置)2と通信可能である。ここで、通信方式としては、Bluetooth(登録商標)、Felica(登録商標)、PLC(power line communication)、WirelessLAN(無線LAN:WLAN)、IrDA(赤外線無線)、IrSS(赤外線無線)、及びWCDMA(通信網)などの有線又は無線通信による各通信方式が例示できる。
【0061】
図1に示すように、記憶部4には、光ディスク装置1を動作させるためのOS(Operating Software)や、後述するライブラリ情報43(ラック保管場所情報422を含む、以下同様)を生成したり、更新したり、編集したりするための編集プログラム(情報生成プログラム)41などの各種ソフトウェアや、編集用情報42、及びライブラリ情報43などの光ディスク装置1の処理の用に供されるデータなどが、一時的、若しくは常時記録される。
【0062】
コンテンツ・媒体識別情報421は、コンテンツを識別するための識別情報(コンテンツ識別情報)と、光ディスク(情報記録媒体)200を識別するための識別情報(媒体識別情報)とを含む。
【0063】
ここで、「コンテンツ」は、画像・動画・音楽・音声データ、及びメール等のテキストデータ、WEBページに掲載されているデータ、写真やカメラ立ち上げ時のファインダ画面、並びに、ワンセグ、3セグ、及び地デジなどの放送など、ソフトウェアの処理対象となるさまざまな情報の他、データベースに蓄積されたデータなどが含まれる。
【0064】
また、「コンテンツ」のデータ形式及びデータ圧縮方式としては、音楽に関するAAC(Advanced Audio Coding)、WAV(Windows(登録商標)の音声データの標準的なファイル形式。WAVEファイルやWAVEサウンドファイルとも呼ばれる。)、及びMP3(MPEG-1 Audio Layer 3)などが例示できる。
【0065】
また、その他、動画及び画像のデータ形式及びデータ圧縮方式としては、映像に関するFlash(マクロメディアが販売しているWeb用のアニメーション作成ソフト)、静止画像の圧縮に関するJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式、動画の圧縮に関するMPEG(Moving Picture Experts Group)方式などが例示できる。
【0066】
なお、MPEG方式は、ITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)とISO(国際標準規格)によって標準技術として勧告された、動画や音声を圧縮・伸張する規格である。現在MPEG方式には、ビデオやCD(Compact Disk)などのメディアに使用されるMPEG1、DVD(Digital versatile disc)や放送メディアに使用されるMPEG2、ネットワーク配信、携帯端末向けのMPEG4などがある。
【0067】
また、「コンテンツ」を放送で取得する場合の放送方式の例としては、NTSC(national television system committee)方式、PAL(phase alternation by line)方式、SECAM(sequential couleur a memoire system)方式、HD-MAC(high definition-multiple analogue component)方式、ATV(advanced television)方式によるTV(Television)方式、音声多重方式、ステレオホニック音声多重方式、放送衛星(broadcasting satellite:BS)若しくは通信衛星(communication satellite:CS)からの電波を利用した衛星通信方式、有線放送TV(cable television:CATV)方式、高画質テレビジョン(extended definition TV:EDTV)方式、高精細度テレビジョン(high definition TV:HDTV)方式、MUSE方式、ワンセグ、3セグ、及び地上デジタル方式の各種放送方式などが例示できる。
【0068】
次に、コンテンツ識別情報の例としては、タイトル、記録・更新日時、コンテンツの内容の他、チャンネル種別・チャンネル番号、画質モード、音質モード、ビットレート情報、及びジャンル情報などがある。ここで、ジャンル情報としては、洋画、邦画、音楽、ドラマ、アニメ・特撮、スポーツ、ドキュメンタリー教養、劇場公演、バラエティ、趣味教育、ニュース報道、その他、ジャンルなし、等がある。
【0069】
媒体識別情報の例としては、ディスク識別情報(ユニークなディスク番号など;DVD<Digital Versatile Disk>‐RAM<Random Access Memory>、又はHDD<Hard Disk Drive>の識別を含む)の他、光ディスク200の種類や、光ディスク200の所有者に関する情報などがある。
【0070】
ラック保管場所情報(保管場所情報,保管位置情報)422は、光ディスク200を保管するディスク‐ラック(保管庫)がユーザの家屋内のどの部屋に存在しているかを示す情報であり、例えば、リビング、ダイニング、勉強部屋、寝室、書斎、及び応接室などがある。
【0071】
また、ラック保管場所情報422は、さらに光ディスク200を保管するディスク‐ラックにおける光ディスク200のより詳細な保管位置を示す情報も含んでおり、その具体例については、後述するとおりである。
【0072】
ラック情報(保管庫情報)423は、光ディスク200を保管するディスク‐ラックの仕様を示すカタログ情報などであり、ディスク‐ラックが複数のゾーン(区画)で構成されている場合は、そのゾーン数、各ゾーンの光ディスク200の保管可能数の他、ディスク‐ラックやその構成要素の寸法、ディスク‐ラックに付された色彩や模様に関する情報、及び各ゾーンにおける光ディスク200の配置形態などがある。
【0073】
編集用画像情報424は、後述するラック画像(保管庫画像)や、光ディスク200を模式的に示すための媒体画像(後述する分割エリアの画像)などがある。
【0074】
ライブラリ情報43は、デフォルトで光ディスク装置1の出荷時に予め記録されているライブラリ情報の他、編集プログラム41を起動させて、編集用情報42を用いてライブラリ情報を生成したり、更新したり、編集したりしたものも含む。
【0075】
次に、図2に示す制御部5は、MPU(Micro Processing Unit)又はCPU(Central Processing Unit)、OSや編集プログラム41などが書込まれたROM(Read Only Memory)、及び、OSや編集プログラム41などの各種プログラムの実行に必要なワークエリアを提供するためのRAMとを含んでいる。制御部5のMPU又はCPUは、操作部7(キーボード又はリモコンの入力部)からの操作命令が入力ポート52で変換された操作信号を受け、ROMに格納された各種プログラムに基づいて、RAMをワークエリアとして用いることにより、光ディスク装置1全体の動作を統括的に制御している。なお、制御部5の詳細については、後述する。
【0076】
ディスク認識部6は、光ディスク200の装填又は取出しを検知するためのものであり、例えば、各種センサが例示できるが、光ディスク200の装填又は取出しを検知できるものであれば、どのようなセンサを用いても良い。なお、ディスク認識部6は、検知した結果を検知信号として制御部5(ディスク管理部51)へ出力する。
【0077】
操作部7は、ユーザが、入力ポート52を介して光ディスク装置1に各種の操作命令を入力するためのものであり、例えば、操作ボタンとそのインターフェースなどが例示できる。
【0078】
次に、光ピックアップ8は、さらにアクチュエータ11及び光ヘッド12を含む。また、記録再生回路群9は、ピックアップ駆動回路14、レーザ駆動回路15、再生回路16、アクチュエータ駆動回路17、及びスピンドルモータ駆動回路18の複数の回路群を含んでいる。
【0079】
また、光ディスク装置1は、光ディスク200を含むDVDやBDなどの光情報記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う装置である。なお、本実施形態では、情報記録媒体の例として光ディスク200を例示して説明するが、これに限られない。すなわち、光ディスク装置1は、SD(Secure Digital)メモリカードや、USB(universal serial bus)スティックメモリ、外部接続されたHDDなどの各情報記録媒体を用いて記録・再生が可能となっていても良い。
【0080】
図2に示すように、光ディスク装置1では、スピンドルモータ駆動回路18によって駆動されたスピンドルモータ13により回転する光ディスク200の近傍へ、アクチュエータ駆動回路17によって駆動されたアクチュエータ11(光ピックアップ8)が移動し、さらに、ピックアップ駆動回路14によって、光ピックアップ8が、図示しない光ディスク200のトラックへ移動する。
【0081】
そして、制御部5(記録再生回路群制御部58)が記録再生回路群9のレーザ駆動回路15を動作させて記録条件を設定し、光ヘッド12から記録用のレーザビームを光ディスク200の記録部位に照射することによって、光ディスク200のトラックに情報が記録される。
【0082】
また、光ディスク装置1は、制御部5(記録再生回路群制御部58)が記録再生回路群9のアクチュエータ駆動回路17を動作させてアクチュエータ11を光ディスク200の近傍に移動させ、ピックアップ駆動回路14を動作させて光ピックアップ8を光ディスク200の記録部位へ移動させる。そして、制御部5(記録再生回路群制御部58)が記録再生回路群9のレーザ駆動回路15を動作させて光ヘッド12から再生用のレーザビームを光ディスク200に照射する。
【0083】
次に、光ヘッド12が検出した反射光は、再生回路16にて再生信号に変換され、制御部5に入力される。これにより、光ディスク装置1は、光ディスク200のトラックに記録された情報を再生する。ここで、「再生」は、画像、写真、カメラ立ち上げ時のファインダ画面、メールテキスト、及びWEBページなどの「表示」、並びに、動画、音楽、及び音声などの「再生」を含む広い概念である。
【0084】
なお、再生回路16からの再生情報は、データ保持部55又は記憶部4に一時的若しくは常時記録される。
【0085】
ディスプレイ19は、データ保持部55又は記憶部4に記録されたライブラリ情報43を読み出した結果としての画像データ(例えば、ラック画像)などを表示する。
【0086】
次に、図1に基づき、光ディスク装置1の要部構成(特に、制御部5)の詳細について説明する。図1は、光ディスク装置1の要部構成を示すブロック図である。
【0087】
図1に示すように、光ディスク装置1の制御部5は、ディスク管理部51、入力ポート52、通信制御部(受信制御手段)53、再生・表示制御部(表示制御手段)54、データ保持部55、ライブラリ情報管理部56、記録制御部(記録制御手段)57、記録再生回路群制御部58を備える。
【0088】
ディスク管理部51は、ディスク認識部6からの光ディスク200の装填又は取出しの検知信号を受けて、その旨を制御部5に通知する。
【0089】
入力ポート52は、操作部7を介してユーザが入力した各種操作命令を、操作信号に変換して制御部5に送る。
【0090】
通信制御部53は、通信部3を介して、携帯端末2と通信することが可能となっており、特にライブラリ情報43の全部又は一部(ラック保管場所情報422単独の場合を含む)を携帯端末2に送信する。これにより、光ディスク装置1で生成されたライブラリ情報43の全部又は一部を自装置と通信可能な携帯端末2でも利用することができる。
【0091】
再生・表示制御部224は、ライブラリ情報管理部56及びデータ保持部55を備えており、記録再生回路群制御部58を介して記録再生回路群9を制御して光ディスク200を再生し、記憶部4又はデータ保持部55に記録されているデータを読出して、後述するライブラリ情報43の全部又は一部(ラック保管場所情報422単独の場合を含む)などをディスプレイ19に表示させる。
【0092】
次に、ライブラリ情報管理部(情報生成手段)56は、着脱可能な光ディスク200にコンテンツを記録する際に、記録されるコンテンツと、コンテンツが記録される光ディスク200と、を互いに関連付けて管理するためのライブラリ情報を生成したり、更新したり、編集したり、データ保持部55や記憶部4に記録したりしてライブラリ情報を管理する。
【0093】
また、ライブラリ情報管理部56は、コンテンツが記録された光ディスク200を保管する保管場所を示すラック保管場所情報422を生成し、生成したラック保管場所情報422をライブラリ情報43に含める。なお、ラック保管場所情報422は、コンテンツが記録された光ディスク200と、光ディスク200の保管場所とを互いに関連付ける情報であるとも言える。
【0094】
これにより、ライブラリ情報43に含まれるラック保管場所情報422から、コンテンツが記録された光ディスク200が保管されている保管場所を把握することが可能となるので、着脱可能な光ディスク200のユーザによる保管管理を容易にすることができる。
【0095】
ここで、「保管場所」は、家屋内のある部屋や、その部屋に設置された書庫、ディスク‐ラック、机、テーブルなどの家具や調度品等を含む広い概念である。
【0096】
また、ライブラリ情報管理部56は、コンテンツが記録された光ディスク200を保管する保管場所における光ディスク200のより詳細な保管位置を示すラック保管場所情報422を生成し、生成したラック保管場所情報422をライブラリ情報43に含めても良い。
【0097】
これにより、ライブラリ情報43に含まれるラック保管場所情報422から、保管場所における光ディスク200のより詳細な保管位置を把握することが可能となるので、着脱可能な光ディスク200のユーザによる保管管理をさらに容易にすることができる。
【0098】
なお、「保管位置」は、家屋内のある部屋における光ディスク200の保管位置や、その部屋に設置された書庫、ディスク‐ラック(保管庫)、机、テーブルなどの家具や調度品等における光ディスク200の保管位置を含む広い概念である。例えば、家屋内のある部屋における光ディスク200の保管位置の例としては、「部屋の北側の隅」などを例示することができる。また、その部屋に設置された書庫の例としては、「書庫の最上段に並べられたディスク群の左から2枚目」などを例示することができる。また、ディスク‐ラックの例としては、「ディスク‐ラックの右端のゾーンに並べられたディスク群の左から14枚目」などを例示することができる。また、机の例としては、「机の上から3番目のひきだし」などを例示することができる。テーブルの例としては、「テーブルの北側の隅」などを例示することができる。
【0099】
次に、ライブラリ情報管理部56は、編集プログラム起動部561、編集用情報取得部562、保管場所決定部(保管場所決定手段)563、媒体保管位置決定部(保管位置決定手段)564、及びライブラリ情報生成部(情報生成手段)565を備える。
【0100】
編集プログラム起動部561は、記憶部4からライブラリ情報43を編集するための編集プログラム41を読出して起動する処理を行う。編集用情報取得部562は、記憶部4から編集用情報42を取得する。
【0101】
保管場所決定部563は、デフォルトの予め定められた複数の保管場所の中から、コンテンツが記録された光ディスク200を保管する保管場所を自動的に決定しても良い。
【0102】
このとき、ライブラリ情報生成部565は、保管場所決定部563が決定した保管場所に従って、コンテンツが記録された光ディスク200を保管する保管場所を示すラック保管場所情報422を生成し、生成したラック保管場所情報422を自動的にライブラリ情報43に含める。これにより、ユーザ自身が保管場所を決めるといった煩わしい作業を行わないで済む。
【0103】
保管場所決定部563は、操作部7を介してユーザが選択した結果に従って、デフォルトの予め定められた複数の保管場所の中から、光ディスク200を保管する保管場所を決定しても良い。また、保管場所決定部563は、操作部7を介してユーザが入力した保管場所を、保管場所と決定しても良い。これにより、ユーザが、複数の保管場所の中から、所望する保管場所を選択することができる。
【0104】
媒体保管位置決定部564は、コンテンツが記録された光ディスク200を保管する保管場所における予め定められた複数の保管位置の中から、光ディスク200を保管するより詳細な保管位置を自動的に決定しても良い。
【0105】
このとき、ライブラリ情報生成部565は、媒体保管位置決定部564が決定した保管位置に対応するラック保管場所情報422を自動的に生成する。これにより、ユーザ自身が保管位置を決めるといった煩わしい作業を行わないで済む。
【0106】
また、媒体保管位置決定部564は、操作部7を介してユーザが選択した結果に従って、複数のより詳細な保管位置の中から、光ディスク200を保管する保管位置を決定しても良い。これにより、ユーザが、複数の保管位置の中から、所望する保管位置を選択することができる。
【0107】
次に、再生・表示制御部(表示制御手段)54は、コンテンツが記録された光ディスク200と、その光ディスク200を保管する保管場所と、の対応関係を視認できるようにライブラリ情報43を表示しても良い。これにより、再生・表示制御部54がディスプレイ19に表示させるライブラリ情報43から、コンテンツが記録された光ディスク200と、その光ディスク200を保管する保管場所と、の対応関係を視認することができるので、コンテンツが記録された光ディスク200がどこに保管されているかを容易に知ることができる。
【0108】
また、再生・表示制御部54は、コンテンツが記録された光ディスク200と、その光ディスク200を保管する保管場所と、の対応関係、及び、コンテンツが記録された光ディスク200と、その光ディスク200を保管する保管場所におけるより詳細な保管位置と、の対応関係を視認できるようにライブラリ情報43を表示しても良い。
【0109】
これにより、再生・表示制御部54がディスプレイ19に表示させるライブラリ情報43から、コンテンツが記録された光ディスク200と、その光ディスク200を保管する保管場所と、の対応関係、及び光ディスク200と、その光ディスク200を保管する保管場所におけるより詳細な保管位置と、の対応関係を視認することができるので、コンテンツが記録された光ディスク200が保管されている位置をより詳しく知ることができる。なお、再生・表示制御部54がディスプレイ19に表示させるライブラリ情報43の具体例については、後述する。
【0110】
また、再生・表示制御部54は、ディスク管理部51から光ディスク200の取出しを検知した旨の通知を受けた場合に、取出される光ディスク200に対応するラック保管場所情報422を表示しても良い。これにより、ユーザがその光ディスク200が元々保管されていた保管場所、及びより詳細な保管位置を認識できるので、容易に元の保管位置に光ディスク200を戻すことができる。
【0111】
記録制御部57は、記録再生回路群制御部58に指示して、記録再生回路群9を動作させて光ディスク200に、ライブラリ情報43などの各種情報を書込んだり、記憶部4にライブラリ情報43などを記憶させたりする制御を行う。
【0112】
〔2.携帯端末2の構成について〕
次に、図3に基づき、携帯端末2の構成について説明する。図3は、携帯端末2の全体構成を示すブロック図である。
【0113】
なお、「携帯端末」とは、少なくとも1つ以上の通信機能をもつ携帯端末(通信機能:CDMA(Code Division Multiple Access)など既存のキャリア網以外でも良い)の意義であり、携帯電話サイズの通信機能付きPC(パーソナル・コンピュータ)、例えば、IP通信しか出来ない携帯PCなども含まれる概念である。
【0114】
図3に示すように、通信部21、制御部22、画像処理部23、画像取得部24、ディスプレイ25、キーボード26、記憶部27、検索処理部(媒体検索手段)28、及び振動部(報知手段)29を備える。
【0115】
通信部21は、上述した光ディスク装置1と通信可能である。ここで、通信方式については、上述したとおりである。
【0116】
制御部22は、通信制御部221、記録制御部222、ライブラリ情報管理部223、及び再生・表示制御部224を備える。
【0117】
通信制御部221、記録制御部222、ライブラリ情報管理部223、及び再生・表示制御部224の各機能は、光ディスク装置1の通信制御部53、記録制御部57、ライブラリ情報管理部56、及び再生・表示制御部54で説明した機能と同様なので、ここでは、説明を省略する。
【0118】
画像処理部23は、画像取得部24(例えば、デジタルカメラが内蔵されている)が取得した画像信号等をデジタル画像に変換する処理を行う。
【0119】
ディスプレイ25及びキーボード26の各機能は、光ディスク装置1のディスプレイ19及び操作部7の機能と同様なので、ここでは、説明を省略する。
【0120】
記憶部27に記録される情報のうち、光ディスク装置1の通信制御部53が送信したライブラリ情報43の全部又は一部(ラック保管場所情報422単独の場合も含む)を通信部21が受信し、通信制御部221が記憶部27に記録した情報である。これにより、光ディスク装置1にて生成、更新、編集されたライブラリ情報43をそのまま、携帯端末2で利用することができる。
【0121】
なお、記憶部27に記録されている編集プログラム41及び編集用情報42は、上述したとおりであるが、携帯端末2の出荷時に予め記録されていても良いし、光ディスク装置1と互換可能であれば、光ディスク装置1の通信制御部53が、編集プログラム41及び編集用情報42を携帯端末2に送信し、携帯端末2の通信制御部221が、記憶部27に記録させても良い。但し、編集プログラム41の送受信については、編集プログラム41の著作権等を配慮する必要があることは言うまでもない。
【0122】
次に、図3に基づき、上述した光ディスク装置1の機能と異なる携帯端末2の機能について説明する。
【0123】
まず、図3に示すように、光ディスク200は、ディスクケース(保管ケース)201に収納されて、図示しない特定のディスク‐ラックに保管されているものとする。
【0124】
また、ディスクケース201には、無線IC202が予め設けられており、無線IC202は、光ディスク200を識別するためのディスク識別情報(媒体識別情報)を無線送信するようになっている。なお、無線IC202は、光ディスク200に直接設けられていても良い。無線IC202の例としては、Bluetooth、Felica、及びZigbee(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)などを例示することができる。
【0125】
携帯端末2の通信制御部221は、無線IC202から無線送信されたディスク識別情報を受信する。
【0126】
また、ライブラリ情報管理部(情報更新手段)223は、ラック保管場所情報422を生成し、光ディスク装置1から受信したライブラリ情報43を更新する。
【0127】
これにより、携帯端末2においても、ラック保管場所情報422を含むライブラリ情報43を更新することが可能となるので、必要に応じて、光ディスク装置1と携帯端末2とを選択してライブラリ情報43を編集することが可能となりユーザの利便性が向上する。
【0128】
検索処理部28は、ライブラリ情報43に基づいて複数の情報記録媒体の中から、特定のコンテンツが記録された光ディスク200を検索する。
【0129】
また、振動部(報知手段)29は、通信制御部221が受信したディスク識別情報に対応する光ディスク200が、検索処理部28によって検索された光ディスク200であった場合に、振動する(ユーザに報知する)。なお、本実施形態は、ユーザに光ディスク200の存在を報知する構成として振動部29を例示したが、これに限られず、図示しないスピーカーを介して音声を発してユーザに報知する構成であっても良い。
【0130】
これにより、無線送信されたディスク識別情報を通信制御部221が受信することが可能な距離の範囲内に、検索処理部28によって検索された光ディスク200が存在していることを認識することが可能となる。
【0131】
これにより、さらに、上述したラック保管場所情報422を併せて参照することにより、所望のコンテンツが記録された情報記録媒体をより簡単に見つけることができる。
【0132】
また、携帯端末2の通信制御部221は、自装置の位置を特定する位置特定機能を備えていても良い。
【0133】
これにより、保管場所決定部563は、自装置の位置の特定結果から、ユーザが今どの部屋(ディスク‐ラックを設置した部屋)にいるのかをリアルタイムに特定して、ラック保管場所情報422を自動的に生成することが可能となる。
【0134】
なお、位置特定は、例えば、GPS(global positioning system)受信機からの情報、フェムト通信などの基地局からの情報、及びPLC(power line communication)などにより携帯端末2の絶対位置を特定し、参照テーブル(絶対位置と各部屋との位置関係を示す情報)を用いた情報処理による検索などによって特定することができる。
【0135】
〔3.光ディスク200の構成及びその記録情報の内容〕
次に、図4に基づき、本発明のさらに他の実施形態である光ディスク(情報記録媒体)200の構成について説明する。図4は、本実施形態の光ディスク200の構成の概要、その記録情報の内容を概念的に示す説明図である。
【0136】
本実施形態の光ディスク200は、図4の上部に示すように、光ヘッド12からの再生光入射面の反対側の面から、透光層10、第1情報記録層(情報の追記録、又は情報の書き換えが可能な層)20、中間層30、第2情報記録層(情報を読み出すことのみ可能な層)40及び基板50が設けられた構成である。なお、光入射面側から見れば、基板50上に、第2情報記録層40、中間層30、第1情報記録層20及び透光層10が、この順で積層されていると言っても良い。
【0137】
第1情報記録層20及び第2情報記録層40の情報は、再生光によって読み出すことが可能となっている。
【0138】
なお、光ディスク200では、情報記録層は、第1情報記録層20及び第2情報記録層40の2層のみとなっているが、情報記録層は、3層以上であっても良い。
【0139】
第1情報記録層20は、いわゆる追記録型又書き換え型の情報記録層であり、情報を追記録することのみが可能な層(R層:Recordable Layer)又は情報を書き換えることが可能な層(RE層:RE-writable Layer)のいずれであっても良い。
【0140】
また、第2情報記録層40は、いわゆる再生専用の情報記録層であり、情報を読み出すことのみ可能な層(ROM層:Read Only Memory Layer)である。
【0141】
なお、透光層10、第1情報記録層20、中間層30、第2情報記録層40及び基板50の具体的な構成材料等の例については、本発明の本質とは関係ないので、その説明を省略する。
【0142】
ところで、ROM層は、例えば、異なる材料の界面上に凹凸形状でのプリピット列が形成されて情報が記録される場合がある。そこで、ROM層の場合、「情報記録面」に情報が記録されると言う場合がある。
【0143】
一方、RE層若しくはR層の場合は、例えば、情報記録層の媒体表面方向における情報記録領域の物理的性質を変化させることにより情報が記録される。そこで、RE層若しくはR層の場合、「情報記録領域」に情報が記録されると言う場合がある。
【0144】
すなわち、「情報記録層」は、以上のように、情報が記録される情報記録領域若しくは情報記録面を含んでおり、特定の記録特性を備える反射膜や記録膜等からなる単膜、多層膜、又は2層間の界面における媒体面方向(再生光の入射面の面内方向)の所定範囲を指す。
【0145】
なお、上記のように、「情報記録層」を、「情報記録面」に情報が記録される場合と、「情報記録領域」に情報が記録される場合とに区別して説明すると煩雑となるので、本明細書では、原則として「情報記録層の情報記録領域に情報が記録される」などと言うことにする。
【0146】
また、光ディスク200に記録される情報は、光ディスク200の出荷時に予め情報が記録される場合、出荷後にユーザによって情報が記録される場合及び出荷後に上述した光ディスク装置1の動作において情報が記録される場合などを含む概念である。
【0147】
すなわち、光ディスク200は、ROM層、RE層及びR層といった記録特性の異なる情報記録層が多層化されたいわゆるハイブリッド光情報記録媒体である。
【0148】
また、「追記録することのみが可能」とは、情報の読み出しは可能であり、記録において、追記録のみ可能であることを指す。
【0149】
次に、図4の下部に基づき、光ディスク200の第1情報記録層20及び第2情報記録層40の各情報記録層に設けられた各情報記録領域に記録される情報(データ)について説明する。
【0150】
第1情報記録層20は、上述したライブラリ情報43(ラック保管場所情報422を含む)を記録することが可能な情報記録領域を含んでいる。
【0151】
一方、第2情報記録層40には、上述したラック情報(保管庫情報)423及び編集プログラム41が予め記録されている。
【0152】
なお、ラック情報423は、ライブラリ情報43を更新(生成、編集)するために用いられる情報であって、例えば、光ディスク200を保管するディスク‐ラックなどの仕様を示す情報である。
【0153】
これにより、例えば、光ディスク装置1に、光ディスク200を用いることで、ユーザがライブラリ情報43を更新するといった煩わしい作業を行うことなく、ラック情報423を用いてライブラリ情報43を更新できるので、「ディスク‐ラックを買い換えて光ディスク200を置き換えるとどうなるか」などの製品仕様に関する知見を得ることが可能となる。
【0154】
また、ラック情報423に基づいて更新されたライブラリ情報43により、ユーザにとっては自分の好みに合ったディスク‐ラックを簡単に探して購入することができる。また、光ディスク200は、家具メーカーにとっては自社製品の販売促進に寄与するものとなり得る。よって、結果的に、着脱可能な光ディスク200のユーザによる保管管理を容易にすることができる。
【0155】
〔4.ライブラリ情報43の表示の具体例〕
次に、図5(a)及び(b)に基づいてライブラリ情報43の表示の具体例について説明する。
【0156】
図5(a)は、ライブラリ情報43のうち、ラック保管場所情報422の表示例を示す模式図である。
【0157】
図5(a)に示す例では、リビングに設置されたディスク‐ラックのラック画像(光ディスク200が保管されるディスク‐ラックを画像化した保管庫画像)が表示されている。この例では、ディスク‐ラックは、左上のゾーン、左下のゾーン、右上のゾーン、及び右下のゾーンの4つのゾーンで区画されたものとなっている。
【0158】
さらに、各ゾーンは、予め保管可能な光ディスク200の数に応じて複数の分割エリアに分割されており、各ゾーンにおける特定の分割エリアの位置が、仮想的に光ディスク200の保管位置を示していることになる。
【0159】
なお、図5(a)に示す例では、ディスク‐ラックとディスクケース201とを3次元的に表示しているので、各分割エリアの形状は必ずしも矩型ではない。このように、各分割エリアの形状は、表示方法に応じて適宜決定される。
【0160】
左上のゾーンの左から4枚目の光ディスク200には、「コード・ネーム」とのコンテンツのタイトルが表示されている。また、右上のゾーンの左から1枚目の光ディスク200には、「月9連ドラ」とのコンテンツのタイトルが表示されている。
【0161】
このように、光ディスク装置1のディスプレイ19又は携帯端末2のディスプレイ25の表示画面には、ディスク‐ラックと、各光ディスク200の保管位置との関係が容易に分かるように表示される。
【0162】
従って、このような表示を見ながら、光ディスク200の凡その保管位置を認識できるので、短時間に所望の光ディスク200を見つけることができる。
【0163】
なお、図5(a)に示す例では、「コード・ネーム」のタイトルを有する光ディスク200の部分が、ボールドの枠で囲まれているが、これは、この光ディスク200が所望の情報記録媒体であることを示す情報であると共に、各ゾーンにおけるより詳細な保管位置を示す保管位置情報の一例である。
【0164】
このように、コンテンツが記録された光ディスク200を保管するディスク‐ラックの各ゾーンにおけるより詳細な保管位置を仮想的に示すものとして複数の分割エリアの中から選択された分割エリアの画像領域上の表示を、他の分割エリアの表示と異ならせて表示しても良い。
【0165】
ここでは、図示しないが、「コード・ネーム」のタイトルを有する光ディスク200の部分をクリックすると、その後、表示画面の一部にタイトル以外の、ライブラリ情報43の全部又は一部が一度に表示されたり、クリックの回数に応じて、順次表示されたりするようになっている。
【0166】
以上で説明したような表示方法により、ラック画像の画像領域上の表示における分割エリアの表示位置から、実際のディスク‐ラック内における光ディスク200のより詳細な保管位置を、仮想的に認識することが可能となるので、このラック画像を利用することで、ディスク‐ラックから所望の光ディスク200を探し出すことが容易になる。
【0167】
次に、図5(b)に基づき、ラック画像の別の表示例について説明する。
【0168】
図5(b)に示す例では、リビングに設置されたラック画像が表示されている。この例では、予め保管可能な光ディスク200の数に応じて合計6つの分割エリアに分割されており、特定の分割エリアの位置が、仮想的に光ディスク200のより詳細な保管位置を示していることになる。但し、図5(a)に示す表示例と異なり、光ディスク200のディスク面側を手前に向けて各分割エリアに一枚ずつ並べたような表示となっている。このように、ディスク‐ラック又はその各ゾーンに何枚置くかのみならず、どのように置くか(紙面に対して、縦に表示、横に表示、重ねて表示)を適宜、選択できるようにしても良い。
【0169】
図5(a)に示す例では、分割エリアの大きさが小さいので、「コード・ネーム」のように少ない文字数しか表示できないが、図5(b)に示す例のように表示方法を変更することによって、分割エリアの大きさを大きくして、表示できる文字数を増やすことができる。
【0170】
なお、図5(b)に示す例では、左上から2枚目の「HACHIRO(2010)」とのタイトル名が表示された分割エリアがボールドの枠で囲まれている。これは、この分割エリアの位置が、検索された光ディスク200のより詳細な保管位置を仮想的に表示するものであることを示している。
【0171】
次に、図6(a)に基づき、ライブラリ情報43のさらに他の表示例であるリスト情報について説明し、図6(a)〜(c)に基づき、ライブラリ情報43の表示の切り替えの様子について説明する。
【0172】
図6(a)に示すように、ライブラリ情報43は、表形式(マトリクス状)に分割されたデータテーブルとして表示しても良い。
【0173】
なお、光ディスク装置1、及び携帯端末2は、ライブラリ情報43に含まれる各情報を検索したり、ソートしたりできるようにすることが好ましい。また、ライブラリ情報43に含まれる各情報のうち、検索された情報を含む欄が表示画面に必ず含まれるように、ライブラリ情報43の表示範囲を適宜調整できるようにすることが好ましい。
【0174】
これにより、表示画面のサイズが小さくても、特定の光ディスク200に関する情報を数多く表示することができる。
【0175】
図6(a)に示す例では、左から右へ、媒体、タイトル、記録・更新日時、内容、ラック保管場所、及び媒体保管位置の各情報が表示されている。
【0176】
なお、図6(a)に示す例では、「媒体F−1」の欄が、破線の枠囲みで囲まれているが、これは、「媒体F−1」が、上述した検索によって検索された光ディスク200であることを示している。ここで、「コード・ネーム」は、タイトル、「2010/3/1510:30」は、記録又は更新日時、「1話、2話、3話」は、収録内容(内容)、「リビング」は、ラック保管場所情報422(ラック保管場所)、「F」は、ディスク‐ラックのゾーン名、「左から4枚目」は、ゾーンFの左から4枚目の位置に「媒体F−1」が保管されていることを示すラック保管場所情報422(媒体保管位置)をそれぞれ示している。
【0177】
同様に、「媒体T−2」に関するラック保管場所情報422は、「お父さんの書斎」と表示されたディスク‐ラックの設置場所(保管場所情報)と、「上段」及び「左から2枚目」と表示されたディスク‐ラックにおけるより詳細な「媒体T−2」の保管位置(保管位置情報)からなる(図5(b)参照)。
【0178】
また、「媒体Y−1」に関するラック保管場所情報422は、「リビング」と表示されたディスク‐ラックの設置場所と、「Y(ゾーン名)」及び「左から1枚目」と表示されたディスク‐ラックにおけるより詳細な「媒体Y−1」の保管位置(保管位置情報)からなる(図5(a)参照)。
【0179】
ここで、図6(a)の右上には、「ラック表示へ」と記載されたアイコンが表示されているが、このアイコンをクリックすることによって、図6(b)に示す表示(ラック表示)に切り替わる。
【0180】
次に、図6(a)に示す例では、リビングに設置されたディスク‐ラックのラック画像が表示されている。この例では、ディスク‐ラックは、左上のゾーン、左下のゾーン、右上のゾーン、及び右下のゾーンの4つのゾーンで区画されたものとなっている。
【0181】
ここで、図6(b)の右上には、「リスト表示へ」と記載されたアイコンが表示されているが、このアイコンをクリックすることによって、図6(a)に示す表示(リスト表示)に切り替わる。
【0182】
なお、図6(b)の左上には、「リビングのラック」と表示されているが、これは、ディスク‐ラックがリビングに設置されている(存在している)ことを示す保管場所表示の一例である。
【0183】
また、図6(a)に示す例では、4つのゾーンのうち、左上のゾーンF(Fは、そのゾーンのゾーン名を示しており、デフォルトで予め決められているものであっても良いし、ユーザが命名したものであっても良い)が斜線の網掛け表示となっているが、これは、ユーザが、このゾーンFを選択してクリックしたときの様子を示している。
【0184】
このとき、ゾーンFのアイコンがクリックされた後は、図6(c)に示す表示(拡大表示)に画面が切り替わる。
【0185】
また、図6(c)の右上には、「ラック表示に戻る」と記載されたアイコンが表示されているが、このアイコンをクリックすることによって、図6(b)に示す表示(ラック表示)に切り替わる。
【0186】
以上、説明したように、ラック画像は、必要に応じて縮尺を適宜変更できるようにしておくことが好ましい。
【0187】
なお、図6(c)の左上には、「リビングのラックゾーンF」と表示されているが、これは、ディスク‐ラックがリビングに設置されている(存在している)ことを示す保管場所表示の他の例であり、さらに、ディスク‐ラックに含まれる各ゾーンのうち、ゾーンFが表示されていることを示している。
【0188】
また、図6(c)の表示例では、「コード・ネーム」のタイトルを有する光ディスク200の部分が、ボールドの枠で囲まれているが、これは、この光ディスク200が所望の情報記録媒体であることを示すと共に、その保管位置を示す保管位置情報の一例である。
【0189】
〔5.光ディスク装置1又は携帯端末2の動作〕
次に、図1〜図3及び図7に基づき、上述した光ディスク装置1又は携帯端末2の動作について説明する。
【0190】
ここでは、光ディスク装置1の動作として説明するが、その動作は、携帯端末2にても実現可能な動作であることは言うまでもない。
【0191】
まず、光ディスク装置1の電源を入れ、「START」からステップS1(以下、「ステップ」は省略する)に進む。
【0192】
S1では、図1に示す編集プログラム起動部561が、編集プログラム41を記憶部4から読み出して起動し、編集用情報42を読み出してデータ保持部55に一時的に記録させ、ディスプレイ25にライブラリ情報43を編集するための編集用画面を表示させてS2に進む。
【0193】
S2では、「ユーザが撮像したラック画像を使用する?」を編集用画面に表示し、ユーザが操作部7を介して「YES」と回答した場合は、編集用情報取得部562が、データ保持部55に一時記録されている編集用情報42のうち、編集用画像情報424を読み出して、ユーザが予めデジタルカメラ等で撮影したラック画像を読み出して編集用画面に表示させる。なお、ラック画像が複数ある場合は、ユーザが操作部7を介して所望のラック画像を選択してS3に進む。一方、S2で「NO」と回答した場合は、S12に進む。S12では、デフォルトのラック画像を複数表示し、ユーザが操作部7を介して所望の「ラック画像」を選択してS3に進む。
【0194】
S3では、「ラック画像」が決定され、決定された「ラック画像」に関するデータが保管場所決定部563及び媒体保管位置決定部564に送られてS4に進む。
【0195】
S4では、保管場所決定部563及び/又は媒体保管位置決定部564が「自動選択設定ON?」であるか否かを確認し、自動選択設定ONであれば、「YES」となり、S5に進む。一方、S4で自動選択設定OFFであれば、「NO」となり、S13に進む。
【0196】
S5では、保管場所決定部563が、ジャンル、記録日時、ユーザなどの情報に基づき、ラックの保管場所を決定し、保管場所を編集用画面に表示させてS6に進む。
【0197】
S6では、編集用画面に「ラックの保管場所はOK?」と表示し、ユーザが操作部7を介して「YES」と回答した場合は、S7に進む。一方、S6で「NO」と回答した場合は、S13に進む。
【0198】
S7では、「ラック保管場所」が決定され、決定された「ラック保管場所」に関するデータが媒体保管位置決定部564に送られてS8に進む。一方、S13では、保管場所決定部563が、ディスプレイ19に保管場所の候補を表示させ、「保管場所を選択して下さい」と編集用画面に表示してS14に進む。S14では、ユーザが操作部7を介して保管場所を選択してS7に進む。
【0199】
次に、S8では、媒体保管位置決定部564が、ディスク‐ラックのゾーンニング(ゾーン数、ゾーン名、表示されるラック画像に対する媒体の配置方法、各ゾーンの媒体保管可能数)を決定し、S9に進む。
【0200】
S9では、媒体保管位置決定部564が、ディスプレイ19に「媒体保管位置選択画面」を表示させ、ユーザが媒体保管位置を決定し、操作部7を介してその旨を媒体保管位置決定部564に通知してS10に進む。このとき、ディスク‐ラック及び各ゾーンの実寸などの仕様をラック情報423から抽出し、ユーザが編集用画面でディスクの置き方及び置き場所を選択すると、自動でラック画像に、実際のディスク‐ラックと同じ縮尺で光ディスク200に対応する媒体画像を追加していくようにしても良い。
【0201】
S10では、ユーザが保管位置に光ディスク200を保管したか否かを確認するために、「媒体保管位置選択画面」に「保管完了?」と表示し、ユーザが「YES」と回答した場合は、S11に進み、一方、ユーザが「NO」と回答した場合は、待機状態となり、S10に戻る。
【0202】
S11では、保管場所決定部563及び媒体保管位置決定部564がラック保管場所情報422を生成し、ライブラリ情報生成部565が、生成されたラック保管場所情報422をライブラリ情報43に含めてライブラリ情報43を更新(生成)して、記憶部4に保存して「END」となる。
【0203】
最後に、光ディスク装置1及び携帯端末2の各ブロック、特に制御部5及び制御部22は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0204】
すなわち、光ディスク装置1及び携帯端末2は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM(read only memory)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである光ディスク装置1及び携帯端末2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記光ディスク装置1及び携帯端末2に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU:micro processing unit)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0205】
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO(magneto-optic)/MD(magnetic disk)/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(Erasable Programmable ROM)/EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0206】
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
【0207】
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
【0208】
また、光ディスク装置1及び携帯端末2を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、VAN(value-added network)、CATV(cable television service)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetrical Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、コンピュータ読取可能媒体内に符号化されたコンピュータプログラムであって、前記情報管理装置が、前記読取可能媒体を備え、コンピュータによって実行されるときに、前記情報管理装置における前記各手段の機能を実現するコンピュータプログラムとして実現することもできる。
【0209】
また、本発明は、以下のように表現することもできる。
【0210】
すなわち、着脱可能な情報記録媒体に記録されたコンテンツに関する情報(コンテンツのタイトル等)と、情報記録媒体の保管場所を管理するリスト情報(ライブラリ情報)を管理するリスト情報管理部を備えた情報記録再生装置により、ユーザの記録媒体管理をより簡単にする。
【0211】
情報記録媒体の保管位置は、情報記録再生装置が決定しても良く、ユーザが選択しても良い。
【0212】
情報記録媒体の保管場所に対応した画面位置に情報記録媒体を表示させることで、ユーザが情報記録媒体を特定し易くなる。
【0213】
リモコンや携帯電話(通信装置)にリスト情報を保持させることで、情報記録再生装置に必要な記録部の容量を減らすことができる。どこにいても、リスト情報を編集できる。
【0214】
情報記録媒体を取出す際に、情報記録媒体が情報記録再生装置に挿入される前にあった位置もしくは、納まっていたケースに関する情報を表示させることで、どのユーザでも、もともと情報記録媒体があった場所に容易に戻すことが可能となる。タイトルだけでも良い。
【0215】
情報記録媒体または該情報記録媒体のケースに備えられたICチップ等の出力信号を検知する検知部を具備していることで、情報記録媒体の場所を自動的に認識できる。
【0216】
<情報記録再生装置(情報管理装置)の構造>
(1)着脱可能な情報記録媒体の情報記録再生機構(BDドライブ部)と、記録可能部(内部メモリ、SDメモリカード、HDDなど)を備えた着脱可能な情報記録媒体のリスト情報を管理するリスト情報管理部。
【0217】
(2)表示装置(ディスプレイ)にリスト情報を出力する信号出力部。
【0218】
なお、情報管理装置は、情報記録再生装置の他、録画、コピー、ムーブして作成したBDディスクを管理できるBDレコーダー、BDレコーダー付きTVなどであっても良い。
【0219】
<情報記録再生装置(情報管理装置)の基本動作>
(1)着脱可能な情報記録媒体に情報を記録する。
【0220】
(2)情報記録媒体に記録したコンテンツに関連する情報と、媒体の位置情報を含む媒体情報とをリスト情報管理部に記録する。
【0221】
(3)表示装置にリスト情報を出力する。
【0222】
<リスト情報の初期化>
(1)ラックを決定(ユーザ自身のラック写真か、複数のデフォルトで用意されたラックの中から選択)。
【0223】
(2)ラックの場所を決定(リビングor書斎or・・・)。
【0224】
(3)ラックのゾーニングを決定(ゾーンの個数、ゾーンの名称)。
【0225】
例えば、各ゾーンに何枚置くか、どのように置くか(縦or横or重ねるor・・・)を決定。
【0226】
また、ラック及び各ゾーンの実寸を入力しておき、ユーザがディスクの置き方及び置き場所を選択すると、装置が自動でリスト情報(ラック)に、ラックと同じ縮尺で追加していくことも可能。
【0227】
<基本動作に関わるその他のケース>
(1)ユーザ自身の情報記録媒体の保管庫を用いていて情報記録媒体の保管位置を表示することで、情報記録媒体の保管管理をより容易にする。
【0228】
(2)保管位置を情報記録再生装置が決定する。または、ユーザが選択する。
【0229】
(3)情報記録媒体を取出す際に、情報記録媒体が、情報記録再生装置に装填される前にあった位置もしくは、納まっていた保管ケースに関する情報を表示させる。
【0230】
(4)携帯電話にリスト情報を送信する。携帯電話のカメラで、自宅の保管庫を撮影し、その保管庫に情報記録媒体が実際にあるように表示させる。例えば、記録したディスク(情報記録媒体)を検索し、表示画面上に映されたディスク‐ラックに、所望のコンテンツが記録されたディスクを明示(ユーザ自身のディスク‐ラックのデジカメ写真も使用可)。
【0231】
(5)情報記録媒体または該情報記録媒体の保管ケースに備えられた記録媒体識別手段からの出力信号を検知する検知手段を具備しており、情報記録媒体の位置を情報記録再生装置が自動認識する。
【0232】
<効果>
(1)着脱可能な情報記録媒体の管理が容易になる(情報記録媒体に何も記載しなくてよい)。
【0233】
(2)あたかもユーザ自身の保管庫のように表示するため、ユーザが分かりやすい。
【0234】
(3)情報記録再生装置が記録媒体の管理を自動で行うため、ユーザ側で管理する手間を省くことができる。
【0235】
また、本発明は、以下のように表現することもできる。
【0236】
すなわち、本発明の情報記録再生装置(情報管理装置)着脱可能な情報記録媒体に情報を記録する第1記録手段を備えた情報記録媒体記録再生装置において、記録後の上記情報記録媒体のリスト情報を管理するリスト情報管理手段を備えていても良い。
【0237】
また、本発明の情報記録再生装置は、上記リスト情報に上記記録媒体の保管位置情報が含まれていても良い。
【0238】
また、本発明の情報記録再生装置は、着脱可能な上記情報記録媒体の保管位置を決定するための保管位置決定手段を備えていても良い。
【0239】
また、本発明の情報記録再生装置の記憶部には、着脱可能な上記情報記録媒体の保管位置をユーザに選択させるための保管位置選択プログラム(ライブラリ情報生成プログラム)がインストールされていても良い。
【0240】
また、本発明の情報記録再生装置は、情報を目視で確認できる情報表示部と上記情報表示部に上記リスト情報を表示させるための表示手段を有し、上記情報記録媒体の保管位置が、上記情報表示部に表示される保管位置情報から認識できる表示制御手段を有していても良い。
【0241】
また、本発明の情報記録再生装置は、上記リスト情報を他の通信端末に送信する送信制御手段を備えていても良い。
【0242】
また、本発明の情報記録再生装置は、着脱可能な情報記録媒体の取出し信号が入力された場合、情報記録媒体に関する情報の少なくとも一部を表示装置に出力する表示制御手段を備えていても良い。
【0243】
また、本発明の情報記録再生装置は、情報記録媒体または該情報記録媒体の保管ケースに備えられた記録媒体識別手段からの出力信号を検知する媒体位置検出手段を具備していても良い。
【0244】
また、本発明の情報記録媒体は、上記リスト情報を記録可能(情報の追記録又は情報の書換えが可能)な記録層と、リスト情報を管理するためのプログラムが記録された再生専用層(情報を読み出すことのみ可能な層)とを備えた情報記録媒体であっても良い。
【0245】
また、本発明の情報記録媒体は、上記第1記録手段によって、リスト情報が記録される記録層と、上記情報記録媒体の保管器具に関する保管器具情報を記録した再生専用層と、
を備えていても良い。再生専用層に、情報記録媒体の保管器具(ディスク‐ラック)を扱う家具メーカー等の製品カタログ情報を記録しておき、記録層には、リスト情報と、「保管器具を買い換えて情報記録媒体を置き換えるとどうなるか」を記録することができる。再生専用層に記録された保管器具は、寸法等が予め記録されているため、ユーザが保管器具の初期化等の煩わしい操作をしなくても、「保管器具を買い換えて情報記録媒体を置き換えるとどうなるか」を、簡単にたくさんのパターンで試してみることができる。ユーザは自分の好みに合った保管器具を簡単に探して購入することができ、家具メーカーは自社製品の販売促進になる。
【0246】
また、本発明は、以下のように表現することもできる。
【0247】
すなわち、本発明の情報管理装置は、着脱可能な情報記録媒体にコンテンツを記録する際に、記録されるコンテンツと、コンテンツが記録される情報記録媒体と、を互いに関連付けて管理するためのライブラリ情報を生成する情報生成手段を備えた情報管理装置であって、前記情報生成手段は、コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所を示す保管場所情報を生成し、生成した前記保管場所情報を前記ライブラリ情報に含めても良い。
【0248】
これにより、ライブラリ情報に含まれる保管場所情報から、コンテンツが記録された情報記録媒体が保管されている保管場所を把握することが可能となるので、着脱可能な情報記録媒体のユーザによる保管管理を容易にすることができる。
【0249】
また、本発明の情報管理装置は、予め定められた複数の保管場所の中から、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所を決定する保管場所決定手段を備えており、前記情報生成手段は、前記保管場所決定手段が決定した保管場所に対応する前記保管場所情報を生成しても良い。
【0250】
これにより、ユーザ自身が保管場所を決めるといった煩わしい作業を行わないで済む。
【0251】
また、本発明の情報管理装置は、前記保管場所決定手段は、ユーザの選択に従って、前記複数の保管場所の中から、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所を決定しても良い。
【0252】
これにより、ユーザが、複数の保管場所の中から、所望する保管場所を選択することができる。
【0253】
また、本発明の情報管理装置は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体と、その情報記録媒体を保管する保管場所と、の対応関係を視認できるように前記ライブラリ情報を表示する制御を行う表示制御手段を備えていても良い。
【0254】
これにより、コンテンツが記録された情報記録媒体がどこに保管されているかを容易に知ることができる。
【0255】
また、本発明の情報管理装置は、前記情報生成手段は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所における前記情報記録媒体の保管位置を示す保管位置情報を生成し、生成した前記保管位置情報を前記ライブラリ情報に含めても良い。
【0256】
これにより、着脱可能な情報記録媒体のユーザによる保管管理を容易にすることができる。
【0257】
また、本発明の情報管理装置は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する前記保管場所における予め定められた複数の保管位置の中から、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管位置を決定する保管位置決定手段を備えており、前記情報生成手段は、前記保管位置決定手段が決定した保管位置に対応する前記保管位置情報を生成しても良い。
【0258】
これにより、ユーザ自身が保管位置を決めるといった煩わしい作業を行わないで済む。
【0259】
また、本発明の情報管理装置は、前記保管位置決定手段は、ユーザの選択に従って、前記複数の保管位置の中から、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管位置を決定しても良い。
【0260】
これにより、ユーザが、複数の保管位置の中から、所望する保管位置を選択することができる。
【0261】
また、本発明の情報管理装置は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体と、その情報記録媒体を保管する保管場所と、の対応関係、及び、前記コンテンツが記録された情報記録媒体と、その情報記録媒体を保管する保管場所における保管位置と、の対応関係を視認できるように前記ライブラリ情報を表示する制御を行う表示制御手段を備えていても良い。
【0262】
これにより、コンテンツが記録された情報記録媒体が保管されている位置をより詳しく知ることができる。
【0263】
また、本発明の情報管理装置は、前記情報生成手段は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所に設置され、前記コンテンツが記録された情報記録媒体が保管される保管庫を画像化した保管庫画像を生成し、前記保管庫に保管可能な情報記録媒体の数に応じて、前記保管庫画像の画像領域を複数の分割エリアに分割し、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管庫における前記保管位置を仮想的に示すものとして前記複数の分割エリアの中から選択された分割エリアの前記画像領域上の表示を、他の分割エリアの表示と異ならせて表示する保管位置画像を生成し、生成した前記保管位置画像を前記保管位置情報としても良い。
【0264】
これにより、保管庫画像の画像領域上の表示における分割エリアの表示位置から、実際の保管庫内における情報記録媒体の保管位置を、仮想的に認識することが可能となるので、この保管位置画像を利用することで、実際の保管庫から情報記録媒体を探し出すことが容易になる。
【0265】
また、本発明の情報管理装置は、自装置と通信可能な他の通信装置に、前記ライブラリ情報を送信する送信制御手段を備えていても良い。
【0266】
これにより、自装置(情報管理装置)で生成されたライブラリ情報を自装置と通信可能な他の通信装置でも利用することができる。
【0267】
また、本発明の情報管理装置は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体の取出しを検知する検知手段を備えており、前記表示制御手段は、前記検知手段が前記情報記録媒体の取出しを検知した場合に、取出される前記情報記録媒体に対応する前記保管場所情報及び前記保管位置情報を、少なくとも表示しても良い。
【0268】
これにより、ユーザがその情報記録媒体が元々保管されていた保管場所、及び保管位置を認識できるので、容易に元の保管位置に情報記録媒体を戻すことができる。
【0269】
また、本発明の情報管理装置は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体、又はその情報記録媒体を収納する保管ケースのいずれかに、前記情報記録媒体を識別するための媒体識別情報を無線送信するための識別情報送信部が予め設けられている場合に、前記識別情報送信部から無線送信された前記媒体識別情報を受信する受信制御手段と、前記ライブラリ情報に基づいて複数の情報記録媒体の中から、特定のコンテンツが記録された情報記録媒体を検索する媒体検索手段と、前記受信制御手段が受信した媒体識別情報に対応する情報記録媒体が、前記媒体検索手段によって検索された情報記録媒体であった場合に、その旨を報知する報知手段とを備えていても良い。
【0270】
これにより、無線送信された媒体識別情報を受信制御手段が受信することが可能な距離の範囲内に、媒体検索手段によって検索された情報記録媒体が存在していることを認識することが可能となる。また、上述した保管場所情報及び保管位置情報を併せて参照することにより、所望のコンテンツが記録された情報記録媒体をより簡単に見つけることができる。
【0271】
また、本発明の通信装置は、前記情報管理装置と通信可能な通信装置であって、前記情報管理装置から受信した前記ライブラリ情報を更新する情報更新手段を備えており、前記情報更新手段は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所を示す保管場所情報を生成し、生成した前記保管場所情報を前記ライブラリ情報に含めても良い。
【0272】
また、本発明の通信装置は、前記情報更新手段は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所における前記コンテンツが記録された情報記録媒体の保管位置を示す保管位置情報を生成し、生成した前記保管位置情報を前記ライブラリ情報に含めても良い。
【0273】
これにより、情報管理装置と通信可能な通信装置においても、保管場所情報及び/又は保管位置情報を含むライブラリ情報を更新することが可能となるので、必要に応じて、情報管理装置と通信装置とを選択してライブラリ情報を編集することが可能となりユーザの利便性が向上する。
【0274】
また、本発明の情報記録媒体は、着脱可能な情報記録媒体であって、少なくとも第1情報記録層と第2情報記録層とを備えており、前記第1情報記録層は、情報の追記録又は情報の書き換えが可能な層であり、前記第2情報記録層は、情報の読出しのみ可能な層であり、前記第1情報記録層は、記録されるコンテンツと、コンテンツが記録される着脱可能な他の情報記録媒体と、を互いに関連付けて管理するためのライブラリ情報であって、前記他の情報記録媒体を保管する保管場所を示す保管場所情報と、前記保管場所における前記他の情報記録媒体の保管位置を示す保管位置情報と、を少なくとも含むライブラリ情報を記録することが可能なライブラリ情報記録領域を含んでおり、前記第2情報記録層には、前記ライブラリ情報を更新するための情報であって、前記他の情報記録媒体が保管される保管庫の仕様を示す情報である保管庫情報が予め記録されていても良い。
【0275】
これにより、例えば、上記情報管理装置に、本発明の情報記録媒体を用いることで、ユーザがライブラリ情報を更新するといった煩わしい作業を行うことなく、保管庫情報を用いてライブラリ情報を更新できるので、「保管庫を買い換えて情報記録媒体を置き換えるとどうなるか」などの製品仕様に関する知見を得ることが可能となる。
【0276】
また、保管庫情報に基づいて更新されたライブラリ情報により、ユーザにとっては自分の好みに合った保管庫を簡単に探して購入することができる。また、本発明の情報記録媒体は、家具メーカーにとっては自社製品の販売促進に寄与するものとなり得る。よって、結果的に、着脱可能な情報記録媒体のユーザによる保管管理を容易にすることができる。
【0277】
〔付記事項〕
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組合せて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0278】
本発明は、ライブラリ表示機能を有する電子機器やシステム、特に、情報表示装置、情報記録再生装置及びこれらを連携させた情報記録再生システムなどに適用できる。具体的には、録画装置に接続されたデジタルTVや、BDレコーダー内蔵型デジタルTVや、これらの各装置と通信可能な携帯端末などに広く適用することができる。
【符号の説明】
【0279】
1 光ディスク装置(情報管理装置)
2 携帯端末(通信装置)
3 通信部(送信制御手段)
4 記憶部
5 制御部
6 ディスク認識部(検知手段)
7 操作部
8 光ピックアップ
9 記録再生回路群
10 透光層
11 アクチュエータ
12 光ヘッド
13 スピンドルモータ
14 ピックアップ駆動回路
15 レーザ駆動回路
16 再生回路
17 アクチュエータ駆動回路
18 スピンドルモータ駆動回路
19 ディスプレイ
20 第1情報記録層(情報の追記録、又は情報の書換えが可能な層)
21 通信部
22 制御部
23 画像処理部
24 画像取得部
25 ディスプレイ
26 キーボード
27 記憶部
28 検索処理部(媒体検索手段)
29 振動部(報知手段)
30 中間層
40 第2情報記録層(情報の読出しのみ可能な層)
41 編集プログラム(情報生成プログラム)
42 編集用情報
43 ライブラリ情報
50 基板
51 ディスク管理部
52 入力ポート
53 通信制御部(受信制御手段)
54 再生・表示制御部(表示制御手段)
55 データ保持部
56 ライブラリ情報管理部(情報生成手段)
57 記録制御部(記録制御手段)
58 記録再生回路群制御部
200 光ディスク
201 ディスクケース(保管ケース)
202 無線IC(識別情報送信部)
221 通信制御部
222 記録制御部
223 ライブラリ情報管理部(媒体検索手段)
224 再生・表示制御部
421 コンテンツ・媒体識別情報
422 ラック保管場所情報(保管場所情報,保管位置情報)
423 ラック情報
424 編集用画像情報
561 編集プログラム起動部
562 編集用情報取得部
563 保管場所決定部(保管場所決定手段)
564 媒体保管位置決定部(保管位置決定手段)
565 ライブラリ情報生成部(情報生成手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な情報記録媒体の保管場所を管理するための情報管理装置であって、
コンテンツが記録された情報記録媒体と、コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所と、を互いに関連付けて管理するための保管場所情報を記録する制御を行う記録制御手段を備えていることを特徴とする情報管理装置。
【請求項2】
前記保管場所情報を生成する情報生成手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
予め定められた複数の保管場所の中から、特定の保管場所を決定する保管場所決定手段を備えており、
前記情報生成手段は、前記保管場所決定手段が決定した特定の保管場所を、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所として、前記保管場所情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記保管場所決定手段は、ユーザの選択に従って、前記特定の保管場所を決定することを特徴とする請求項3に記載の情報管理装置。
【請求項5】
コンテンツが記録された情報記録媒体と、当該コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所と、の対応関係を視認できるように前記保管場所情報を表示する制御を行う表示制御手段を備えていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の情報管理装置。
【請求項6】
前記情報生成手段は、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所における前記情報記録媒体のより詳細な保管位置を示す保管位置情報を生成することを特徴とする請求項2から4までのいずれか1項に記載の情報管理装置。
【請求項7】
前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所における予め定められた複数のより詳細な保管位置の中から、特定の保管位置を決定する保管位置決定手段を備えており、
前記情報生成手段は、前記保管位置決定手段が決定した特定の保管位置を、前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所における前記情報記録媒体のより詳細な保管位置として、前記保管位置情報を生成することを特徴とする請求項6に記載の情報管理装置。
【請求項8】
前記保管位置決定手段は、ユーザの選択に従って、前記特定の保管位置を決定することを特徴とする請求項7に記載の情報管理装置。
【請求項9】
前記コンテンツが記録された情報記録媒体と、当該コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所と、の対応関係を視認できるように前記保管場所情報を表示する制御を行うと共に、
前記コンテンツが記録された情報記録媒体と、当該コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所におけるより詳細な保管位置と、の対応関係を視認できるように前記保管位置情報を表示する制御を行う表示制御手段を備えていることを特徴とする請求項7又は8に記載の情報管理装置。
【請求項10】
前記情報生成手段は、
前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管場所に設置され、前記コンテンツが記録された情報記録媒体が保管される保管庫の画像である保管庫画像を生成し、
前記保管庫に保管可能な情報記録媒体の数に応じて、前記保管庫画像の画像領域を複数の分割エリアに分割し、
前記コンテンツが記録された情報記録媒体を保管する保管庫における前記情報記録媒体のより詳細な保管位置を仮想的に示すものとして、前記複数の分割エリアの中から選択された分割エリアの前記画像領域上の表示を、他の分割エリアの表示と異ならせて表示する保管位置画像を生成し、
生成した保管位置画像を前記保管位置情報とすることを特徴とする請求項9に記載の情報管理装置。
【請求項11】
自装置と通信可能な他の通信装置に、前記保管場所情報及び前記保管位置情報を送信する送信制御手段を備えていることを特徴とする請求項6から10までのいずれか1項に記載の情報管理装置。
【請求項12】
前記コンテンツが記録された情報記録媒体の取出しを検知する検知手段を備えており、
前記表示制御手段は、前記検知手段が、前記コンテンツが記録された情報記録媒体の取出しを検知した場合に、取出される前記情報記録媒体に対応する前記保管場所情報及び前記保管位置情報を表示する制御を行うことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報管理装置。
【請求項13】
前記コンテンツが記録された情報記録媒体、又はその情報記録媒体を収納する保管ケースのいずれかに、前記情報記録媒体を識別するための媒体識別情報を無線送信するための識別情報送信部が予め設けられており、
前記識別情報送信部から無線送信された前記媒体識別情報を受信する受信制御手段と、
複数の情報記録媒体の中から、特定のコンテンツが記録された情報記録媒体を検索する媒体検索手段と、
前記受信制御手段が受信した媒体識別情報に対応する情報記録媒体が、前記媒体検索手段によって検索された特定のコンテンツが記録された情報記録媒体であった場合に、その旨を報知する報知手段とを備えていることを特徴とする請求項9又は10に記載の情報管理装置。
【請求項14】
請求項6から13までのいずれか1項に記載の情報管理装置と通信可能な通信装置であって、
前記情報管理装置から前記保管場所情報、又は前記保管位置情報を受信する受信制御手段を備えていることを特徴とする通信装置。
【請求項15】
請求項2から4までに記載の情報管理装置の前記情報生成手段としてコンピュータを動作させて前記保管場所情報を生成するための情報生成プログラム。
【請求項16】
請求項6から12までに記載の情報管理装置の前記情報生成手段としてコンピュータを動作させて前記保管位置情報を生成するための情報生成プログラム。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の情報生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項18】
着脱可能な情報記録媒体であって、
少なくとも第1情報記録層と第2情報記録層とを備えており、
前記第1情報記録層は、情報の追記録又は情報の書き換えが可能な層であり、
前記第2情報記録層は、情報の読出しのみ可能な層であり、
前記第1情報記録層は、コンテンツが記録された他の情報記録媒体と、前記他の情報記録媒体を保管する保管場所と、を互いに関連付けて管理するための保管場所情報と、前記他の情報記録媒体を保管する保管場所における前記他の情報記録媒体のより詳細な保管位置を示す保管位置情報と、を記録することが可能な情報記録領域を含んでおり、
前記第2情報記録層には、
前記保管場所情報及び前記保管位置情報を生成するための情報であって、前記他の情報記録媒体が保管される保管庫の仕様を示す情報である保管庫情報が予め記録されていることを特徴とする情報記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−233202(P2011−233202A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−102491(P2010−102491)
【出願日】平成22年4月27日(2010.4.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】