情報表示が可能なICチップ付き媒体、情報表示システム
【課題】視覚的に顧客グレードを判別できる情報表示システム等を提供する。
【解決手段】情報表示ICカード4をリーダライタ3にかざす(S11)。リーダライタ3は、入力部33から入力された顧客識別ID51をサーバ2に送信して予約情報を要求する(S12)。サーバ2は予約情報要求を受け取り、予約情報データベース5を検索し、予約情報要求の顧客識別ID51と一致する顧客別予約情報61をリーダライタ3に返信する(S13)。リーダライタ3は、サーバ2から顧客別予約情報61を受信し、情報表示ICカード4に顧客別予約情報61を送信する(S14)。情報表示ICカード4は、受信した顧客別予約情報61を、メモリ44に記憶し(S15)、顧客別予約情報61のグレード53と一致するグレード71のグレード別チケットテンプレート72を適用した顧客別予約情報61の表示用データを生成し、表示部5に表示する(S16)。
【解決手段】情報表示ICカード4をリーダライタ3にかざす(S11)。リーダライタ3は、入力部33から入力された顧客識別ID51をサーバ2に送信して予約情報を要求する(S12)。サーバ2は予約情報要求を受け取り、予約情報データベース5を検索し、予約情報要求の顧客識別ID51と一致する顧客別予約情報61をリーダライタ3に返信する(S13)。リーダライタ3は、サーバ2から顧客別予約情報61を受信し、情報表示ICカード4に顧客別予約情報61を送信する(S14)。情報表示ICカード4は、受信した顧客別予約情報61を、メモリ44に記憶し(S15)、顧客別予約情報61のグレード53と一致するグレード71のグレード別チケットテンプレート72を適用した顧客別予約情報61の表示用データを生成し、表示部5に表示する(S16)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の情報を表示する機能をもつ情報表示が可能なIC(Integrated Circuit)チップ付き媒体の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、航空券を窓口等で購入した顧客には、紙媒体のチケットを発行する。紙チケットには、氏名、性別等の顧客情報、搭乗日時、便名、顧客グレード等、搭乗に際して必要な情報が印刷されている。顧客グレードとは、航空会社が、利用マイル数や利用金額に応じて各顧客に付与するランクであり、顧客管理情報のひとつである。航空会社としては、顧客グレードに応じて紙チケットのデザインを変え、顧客グレードを視覚的に判別しやすくしたいという要望がある。
【0003】
一方、紙チケットは、偽造が容易である。また、紙チケットは使い捨てであり、発行に手間がかかりコストが高い。
【0004】
これに対して、偽造防止および再利用によるコスト削減する方法として、たとえば、特許文献1では、航空券発券システムにおいて、非接触式ICタグとリライト表示部の付いた航空券を使い、予約の際に、航空券の非接触式ICタグに予約情報を記録し、発券等の際に、非接触式ICタグに記録された予約情報を読み込んで、航空券のリライト表示部に表示している。このように、特許文献1に記載の技術によれば、航空券の偽造防止と再利用が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−243502号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、特許文献1では、航空券のリライト表示部に表示できるのは文字列だけであり、航空券の外見から顧客のグレードを判別しにくい。
【0007】
本発明は、前述した問題点を解消するためになされたものであり、視覚的に顧客グレードを判別できる情報表示システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために第1の発明は、情報表示が可能なICチップ付き媒体と、前記情報表示が可能なICチップ付き媒体を読み書きできるリーダライタと、前記リーダライタとネットワークを介して接続されたサーバとから構成されるシステムである。前記サーバは、顧客のグレードを含む顧客情報を保持するデータベースを具備する。前記リーダライタは、前記サーバから前記顧客情報を取得し、前記情報表示が可能なICチップ付き媒体に送信する手段を具備する。前記情報表示が可能なICチップ付き媒体は、前記グレードに応じたグレード別表示用テンプレートを記憶する記憶手段と、前記リーダライタから受信する前記顧客情報に応じたグレード別表示用テンプレート、および当該グレード別表示用テンプレートに重畳して前記顧客情報を表示する表示手段を具備することを特徴とする情報表示システムである。
【0009】
第1の発明では、情報表示が可能なICチップ付き媒体に顧客情報に応じたグレード別表示用テンプレートを表示するので、視覚的に顧客グレードを判別でき、かつ偽造防止および再利用によるコスト削減が可能となる。
また、あらかじめ、情報表示が可能なICチップ付き媒体にグレード別表示用テンプレートを保持し、情報表示が可能なICチップ付き媒体側で、前記顧客情報のグレードに応じてテンプレートを選択して表示データを生成するので、サーバとの通信データ量を小さくすることができる。
【0010】
また、第1の発明の前記記憶手段は、全ての前記グレードに関するグレード別表示用テンプレートを記憶する。これにより、全顧客に対して、情報表示が可能なICチップ付き媒体を配布し、使用後に情報表示が可能なICチップ付き媒体を回収するという運用が可能となる。
【0011】
第2の発明は、前記グレードに応じたグレード別表示用テンプレートを記憶する記憶手段と、前記リーダライタから受信する前記顧客情報に応じたグレード別表示用テンプレート、および当該グレード別表示用テンプレートに重畳して前記顧客情報を表示する手段を具備することを特徴とする情報表示が可能なICチップ付き媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、視覚的に顧客グレードを判別できる情報表示システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】航空券情報表示システム1の概要を示す構成図
【図2】情報表示ICカード4の外観構成図
【図3】情報表示ICカード4の内部構成を示すブロック図
【図4】サーバ2のハードウェア構成図
【図5】リーダライタ3のハードウェア構成図
【図6】顧客情報データベース5の詳細を示す図
【図7】予約情報データベース6の詳細を示す図
【図8】情報表示ICカードデータ7を示す図
【図9】情報表示ICカード4に航空券の予約情報を表示する処理の流れを示すフローチャート
【図10】予約情報を表示した情報表示ICカード4の例を示す図
【図11】予約情報を表示した情報表示ICカード4の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は、航空券情報表示システム1の概要を示す構成図である。図1に示すように、航空券情報表示システム1は、サーバ2と、情報表示ICカード4と交信して情報を読み込みかつ記録できるリーダライタ3とが、ネットワーク5を介して接続されて構成される。サーバ2は、航空会社等に設置されており、顧客管理、予約管理等の処理を実行する。リーダライタ3は、航空会社等に設置されており、情報表示ICカード4に搭載されたICチップとの通信、処理を行う。ネットワーク5は、インターネット、LAN(Local Area Network)等である。
【0016】
航空会社等は、特定の顧客グレード(利用マイル数や利用金額に応じて各顧客に付与するランク)の顧客に、予約情報等を表示するための情報表示ICカード4を配布する。
【0017】
図2は、情報表示ICカード4の外観構成図である。図2に示すように、情報表示カード4は、カード基体42の表面全体に表示内容が露出するように表示部41が設けられている。すなわち、表示部41が設けられる領域は、表示カード4の表面のほぼ全体となる。表示部41には、電子ペーパを採用でき、文字や画像等の表示データが表示される。
電子ペーパは、例えば、コレステリック液晶でマトリックス回路を形成したフィルム基板に塗工してパッシブ駆動するもの、または電子粉流体を用いたものがあるが、いずれを採用してもよい。電子粉流体の場合は、黒文字と白地の2色表示となり、コレステリック液晶の場合は、緑文字と黒字の2色表示またはカラー表示を行える。
【0018】
電子ペーパの電力消費は表示書き換え時のみ行われ、書き換えられた表示画面は電力消費なしで保持でき、また、ディスプレイの視認性も確保できる。表示画面は、通常の温度(0〜40℃)、湿度(40〜50%)の条件で30日間程度保持できる。電子ペーパの1画面の書き換えに要する時間は、実行開始から10秒以内である。また電子ペーパは10000回以上書き換え可能である。
【0019】
図3は、情報表示ICカード4の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、情報表示ICカード4の内部には、ICチップ43、メモリ44、ドライバ46、及び表示部41が備えられる。更に必要に応じて電池45を備えてもよい。
ICチップ43は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read only Memory)、外部インターフェイス(外部入出力端子)等を備え、外部インターフェイスを介してメモリ44、ドライバ46、電池45に接続される。ドライバ46には表示部41が接続される。これにより、ICチップ43は、ドライバ46を駆動して、メモリ44内に保持されたデータを表示部41に表示させることができる。
【0020】
ICチップ43は、外部のリーダライタ3との間で通信を行い、ROMに格納されたプログラムに応じたデータ処理を実行する。
【0021】
図4は、サーバ2のハードウェア構成図である。図4に示すように、サーバ2は、バス28により接続された制御部21、記憶装置22、メディア入出力部223、入力部24、印刷部25、表示部26、通信部27等を有する。
【0022】
制御部21は、プログラムを実行するCPUと、OS(Operationg System)、プログラム命令あるいはデータ等を格納するためのROM、RAM等のメモリから構成される。制御部21は、サーバ2全体の動作を制御する。
【0023】
記憶装置22は、サーバ2の制御プログラム等の固定データ、各種データ等を格納するための記憶媒体である。
メディア入出力部23は、CD−ROM(Conpact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、フレキシブルディスク、MO(Magneto Optic disc)等の媒体のドライブで、媒体からのデータの読み出しや、媒体へのデータの書き込みを行う。
【0024】
入力部24は、キーボード、マウス等の入力装置である。
印刷部25はプリンタで、ユーザからの要求により必要な情報等の印刷を行う。
表示部26は、CRTあるいはLCD等の表示装置である。
通信部27は、通信制御装置、通信ポート等であり、ネットワーク5を介し通信を制御する。
【0025】
図5は、リーダライタ3のハードウェア構成図である。図5に示すように、リーダライタ3は、バス36により接続された制御部31、記憶装置32、入力部33、表示部34、通信部35等を有する。
【0026】
制御部31は、プログラムを実行するCPUと、プログラム命令あるいはデータ等を格納するためのROM、RAM等のメモリから構成される。制御部31は、リーダライタ3全体の動作を制御する。
記憶装置32は、制御プログラム等の固定データ、各種データ等を格納するための記憶媒体である。
入力部33は、リーダライタ3へデータを入力するための入力装置である。
表示部34は、LCD等の表示装置である。
通信部35は、情報表示カード4等との通信を制御する。
【0027】
図6は、航空会社の顧客情報データベース5の詳細を示す図である。顧客情報データベース5は、サーバ2の記憶装置22に保持されている。
【0028】
顧客情報データベース5は、航空会社に登録した顧客の、顧客識別ID51、氏名52、グレード53等の情報を有する。
【0029】
図7は、航空会社の予約情報データベース6の詳細を示す図である。予約情報データベース6は、サーバ2の記憶装置22に保持されている。
【0030】
予約情報データベース6は、航空券を予約し購入した顧客の、顧客別予約情報61を有する。顧客別予約情報61は、顧客識別ID51、氏名52、グレード53、搭乗日、便名、座席番号等の情報を有する。
【0031】
図8は、情報表示ICカードデータ7の詳細を示す図である。情報表示ICカードデータ7は、航空会社が顧客に情報表示ICカード4を配布する際、情報表示ICカード4のメモリ44に保持されている。情報表示ICカードデータ7は、グレード71、グレード別チケットテンプレート72を有する。グレード別チケットテンプレート72は、情報表示カード4の表示部41に表示する券面のデザインを有する画像データである。グレード別チケットテンプレート72の1件のデータ量は、約数kバイトである。グレード別チケットテンプレート72は、顧客グレードが視覚によって簡単に判別できるものであって、更に意匠性が高いものが望ましい。グレード71は、グレード別チケットテンプレート72に対応する顧客グレードである。情報表示カード4の表示部41に予約情報を表示する際、顧客のグレード51に応じたグレード別チケットテンプレート72が用いられる。
【0032】
情報表示ICカードデータ7の第1のレコードには、情報表示ICカード4を配布する顧客の顧客グレードに応じたグレード別チケットテンプレート72が記憶される。図8に示す例では、情報表示ICカードデータ7の第1のレコードは、グレード71が「α」、グレード別チケットテンプレート72が「グレードα用チケットテンプレート」である。
【0033】
情報表示ICカードデータ7の第2のレコードには、ランクが付与されていない顧客(「一般」)を示すグレード別チケットテンプレート72が記憶される。図8に示す例では、情報表示ICカードデータ7の第2のレコードは、グレード71が「一般」、グレード別チケットテンプレート72が「グレード一般用チケットテンプレート」である。
【0034】
尚、情報表示カード4のメモリ44の記憶容量に空きがある場合、ランクが付与されていない顧客(「一般」)を示すグレード別チケットテンプレート72の他に、残りの顧客グレード全てに関するグレード別チケットテンプレート72が、第3のレコード以降に記憶されても良い。
【0035】
次に、図9〜図11を参照しながら、航空券情報表示システム1の動作について説明する。
本発明の実施の形態に係る航空券情報表示システム1では、情報表示ICカード4の所有者が、第三者に情報表示ICカード4を貸与しても良いものとする。すなわち、情報表示ICカード4は、所有者だけでなく、第三者が使用しても良いものとする。但し、第三者が使用した場合には、使用者の顧客グレードに応じたグレード別チケットテンプレート72(券面デザイン)を表示部41に表示するものとする。
【0036】
図9は、情報表示ICカード4に航空券の予約情報を表示する処理の流れを示すフローチャート、図10および図11は、顧客のグレードに応じて予約情報を表示した情報表示ICカード4の例を示す図である。
【0037】
まず、顧客または航空会社等の担当者は、情報表示ICカード4を、リーダライタ3にかざす(S11)。
【0038】
次に、リーダライタ3の制御部31は、リーダライタ3の入力部33から入力された顧客識別ID(飛行機に実際に搭乗する顧客の識別ID)をサーバ2に送信して予約情報を要求する(S12)。顧客識別IDを入力するのは、顧客自身でも航空会社等の担当者でも構わない。
【0039】
サーバ2の制御部21は、リーダライタ3から予約情報要求を受け取ると、予約情報データベース5を検索し、予約情報要求の顧客識別IDと、顧客別予約情報61の顧客識別ID51が一致する顧客別予約情報61をリーダライタ3に返信する(S13)。
【0040】
リーダライタ3の制御部31は、サーバ2から顧客別予約情報61を受信すると、情報表示ICカード4に顧客別予約情報61を送信する(S14)。
【0041】
情報表示ICカード4のICチップ43のCPUは、受信した顧客別予約情報61を、メモリ44、またはICチップ43のEEPROMに記憶する(S15)。
【0042】
情報表示ICカード4のICチップ43のCPUは、メモリ44に記憶する情報表示ICカードデータ7から、顧客別予約情報61のグレード53と一致するグレード71のグレード別チケットテンプレート72、およびグレード別チケットテンプレート72に顧客別予約情報61が重畳された表示用データを生成し、ドライバ46を駆動し、表示部5に表示する(S16)。
【0043】
図10は、情報表示ICカード4の所有者である顧客グレードが「α」の顧客が搭乗する場合の例である。図10に示す情報表示ICカード4の表示部41には、図8に示す情報表示ICカードデータ7の第1のレコードに記憶されている「グレードα用チケットテンプレート」の券面デザインに重畳して、情報表示ICカード4の所有者の予約情報が表示されている。
【0044】
図11は、情報表示カード4を貸与された第三者が搭乗する場合の例である。図11に示す情報表示ICカード4の表示部41には、図8に示す情報表示ICカードデータ7の第2のレコードに記憶されている「グレード一般用チケットテンプレート」の券面デザインに重畳して、第三者の予約情報が表示されている。
【0045】
以上説明したように、本実施形態では、航空券の予約情報を表示する媒体として、情報表示ICカードを使用するので、航空券の偽造防止と再利用が可能となる。また、顧客のグレードに応じて、情報表示ICカードに予約情報を表示するので、視覚的にグレードを判別しやすい。
さらに、あらかじめ、情報表示ICカードにグレード別チケットテンプレートを保持し、情報表示ICカード側で、顧客のグレードに応じてテンプレートを選択して表示データを生成するので、サーバとの通信データ量を小さくすることができる。
【0046】
尚、前述の説明では、特定の顧客グレードが付与された顧客に対してのみ情報表示ICカードを配布し、第三者に情報表示ICカードを貸与可能な運用としたが、これだけに限定されない。
例えば、全ての顧客グレードに関するグレード別チケットテンプレートを情報表示ICカードのメモリに記憶することで、全顧客に対して、搭乗前に情報表示ICカードを配布し、搭乗後に情報表示ICカードを回収するという運用が可能となる。
【0047】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る航空券情報表示システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0048】
1・・・・・・航空券情報表示システム
2・・・・・・サーバ
3・・・・・・リーダライタ
4・・・・・・情報表示ICカード
41・・・・・表示部
42・・・・・カード基体
43・・・・・ICチップ
44・・・・・メモリ
45・・・・・電池
46・・・・・ドライバ
5・・・・・・顧客情報データベース
6・・・・・・予約情報データベース
7・・・・・・情報表示ICカードデータ
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の情報を表示する機能をもつ情報表示が可能なIC(Integrated Circuit)チップ付き媒体の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、航空券を窓口等で購入した顧客には、紙媒体のチケットを発行する。紙チケットには、氏名、性別等の顧客情報、搭乗日時、便名、顧客グレード等、搭乗に際して必要な情報が印刷されている。顧客グレードとは、航空会社が、利用マイル数や利用金額に応じて各顧客に付与するランクであり、顧客管理情報のひとつである。航空会社としては、顧客グレードに応じて紙チケットのデザインを変え、顧客グレードを視覚的に判別しやすくしたいという要望がある。
【0003】
一方、紙チケットは、偽造が容易である。また、紙チケットは使い捨てであり、発行に手間がかかりコストが高い。
【0004】
これに対して、偽造防止および再利用によるコスト削減する方法として、たとえば、特許文献1では、航空券発券システムにおいて、非接触式ICタグとリライト表示部の付いた航空券を使い、予約の際に、航空券の非接触式ICタグに予約情報を記録し、発券等の際に、非接触式ICタグに記録された予約情報を読み込んで、航空券のリライト表示部に表示している。このように、特許文献1に記載の技術によれば、航空券の偽造防止と再利用が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−243502号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、特許文献1では、航空券のリライト表示部に表示できるのは文字列だけであり、航空券の外見から顧客のグレードを判別しにくい。
【0007】
本発明は、前述した問題点を解消するためになされたものであり、視覚的に顧客グレードを判別できる情報表示システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために第1の発明は、情報表示が可能なICチップ付き媒体と、前記情報表示が可能なICチップ付き媒体を読み書きできるリーダライタと、前記リーダライタとネットワークを介して接続されたサーバとから構成されるシステムである。前記サーバは、顧客のグレードを含む顧客情報を保持するデータベースを具備する。前記リーダライタは、前記サーバから前記顧客情報を取得し、前記情報表示が可能なICチップ付き媒体に送信する手段を具備する。前記情報表示が可能なICチップ付き媒体は、前記グレードに応じたグレード別表示用テンプレートを記憶する記憶手段と、前記リーダライタから受信する前記顧客情報に応じたグレード別表示用テンプレート、および当該グレード別表示用テンプレートに重畳して前記顧客情報を表示する表示手段を具備することを特徴とする情報表示システムである。
【0009】
第1の発明では、情報表示が可能なICチップ付き媒体に顧客情報に応じたグレード別表示用テンプレートを表示するので、視覚的に顧客グレードを判別でき、かつ偽造防止および再利用によるコスト削減が可能となる。
また、あらかじめ、情報表示が可能なICチップ付き媒体にグレード別表示用テンプレートを保持し、情報表示が可能なICチップ付き媒体側で、前記顧客情報のグレードに応じてテンプレートを選択して表示データを生成するので、サーバとの通信データ量を小さくすることができる。
【0010】
また、第1の発明の前記記憶手段は、全ての前記グレードに関するグレード別表示用テンプレートを記憶する。これにより、全顧客に対して、情報表示が可能なICチップ付き媒体を配布し、使用後に情報表示が可能なICチップ付き媒体を回収するという運用が可能となる。
【0011】
第2の発明は、前記グレードに応じたグレード別表示用テンプレートを記憶する記憶手段と、前記リーダライタから受信する前記顧客情報に応じたグレード別表示用テンプレート、および当該グレード別表示用テンプレートに重畳して前記顧客情報を表示する手段を具備することを特徴とする情報表示が可能なICチップ付き媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、視覚的に顧客グレードを判別できる情報表示システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】航空券情報表示システム1の概要を示す構成図
【図2】情報表示ICカード4の外観構成図
【図3】情報表示ICカード4の内部構成を示すブロック図
【図4】サーバ2のハードウェア構成図
【図5】リーダライタ3のハードウェア構成図
【図6】顧客情報データベース5の詳細を示す図
【図7】予約情報データベース6の詳細を示す図
【図8】情報表示ICカードデータ7を示す図
【図9】情報表示ICカード4に航空券の予約情報を表示する処理の流れを示すフローチャート
【図10】予約情報を表示した情報表示ICカード4の例を示す図
【図11】予約情報を表示した情報表示ICカード4の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は、航空券情報表示システム1の概要を示す構成図である。図1に示すように、航空券情報表示システム1は、サーバ2と、情報表示ICカード4と交信して情報を読み込みかつ記録できるリーダライタ3とが、ネットワーク5を介して接続されて構成される。サーバ2は、航空会社等に設置されており、顧客管理、予約管理等の処理を実行する。リーダライタ3は、航空会社等に設置されており、情報表示ICカード4に搭載されたICチップとの通信、処理を行う。ネットワーク5は、インターネット、LAN(Local Area Network)等である。
【0016】
航空会社等は、特定の顧客グレード(利用マイル数や利用金額に応じて各顧客に付与するランク)の顧客に、予約情報等を表示するための情報表示ICカード4を配布する。
【0017】
図2は、情報表示ICカード4の外観構成図である。図2に示すように、情報表示カード4は、カード基体42の表面全体に表示内容が露出するように表示部41が設けられている。すなわち、表示部41が設けられる領域は、表示カード4の表面のほぼ全体となる。表示部41には、電子ペーパを採用でき、文字や画像等の表示データが表示される。
電子ペーパは、例えば、コレステリック液晶でマトリックス回路を形成したフィルム基板に塗工してパッシブ駆動するもの、または電子粉流体を用いたものがあるが、いずれを採用してもよい。電子粉流体の場合は、黒文字と白地の2色表示となり、コレステリック液晶の場合は、緑文字と黒字の2色表示またはカラー表示を行える。
【0018】
電子ペーパの電力消費は表示書き換え時のみ行われ、書き換えられた表示画面は電力消費なしで保持でき、また、ディスプレイの視認性も確保できる。表示画面は、通常の温度(0〜40℃)、湿度(40〜50%)の条件で30日間程度保持できる。電子ペーパの1画面の書き換えに要する時間は、実行開始から10秒以内である。また電子ペーパは10000回以上書き換え可能である。
【0019】
図3は、情報表示ICカード4の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、情報表示ICカード4の内部には、ICチップ43、メモリ44、ドライバ46、及び表示部41が備えられる。更に必要に応じて電池45を備えてもよい。
ICチップ43は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read only Memory)、外部インターフェイス(外部入出力端子)等を備え、外部インターフェイスを介してメモリ44、ドライバ46、電池45に接続される。ドライバ46には表示部41が接続される。これにより、ICチップ43は、ドライバ46を駆動して、メモリ44内に保持されたデータを表示部41に表示させることができる。
【0020】
ICチップ43は、外部のリーダライタ3との間で通信を行い、ROMに格納されたプログラムに応じたデータ処理を実行する。
【0021】
図4は、サーバ2のハードウェア構成図である。図4に示すように、サーバ2は、バス28により接続された制御部21、記憶装置22、メディア入出力部223、入力部24、印刷部25、表示部26、通信部27等を有する。
【0022】
制御部21は、プログラムを実行するCPUと、OS(Operationg System)、プログラム命令あるいはデータ等を格納するためのROM、RAM等のメモリから構成される。制御部21は、サーバ2全体の動作を制御する。
【0023】
記憶装置22は、サーバ2の制御プログラム等の固定データ、各種データ等を格納するための記憶媒体である。
メディア入出力部23は、CD−ROM(Conpact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、フレキシブルディスク、MO(Magneto Optic disc)等の媒体のドライブで、媒体からのデータの読み出しや、媒体へのデータの書き込みを行う。
【0024】
入力部24は、キーボード、マウス等の入力装置である。
印刷部25はプリンタで、ユーザからの要求により必要な情報等の印刷を行う。
表示部26は、CRTあるいはLCD等の表示装置である。
通信部27は、通信制御装置、通信ポート等であり、ネットワーク5を介し通信を制御する。
【0025】
図5は、リーダライタ3のハードウェア構成図である。図5に示すように、リーダライタ3は、バス36により接続された制御部31、記憶装置32、入力部33、表示部34、通信部35等を有する。
【0026】
制御部31は、プログラムを実行するCPUと、プログラム命令あるいはデータ等を格納するためのROM、RAM等のメモリから構成される。制御部31は、リーダライタ3全体の動作を制御する。
記憶装置32は、制御プログラム等の固定データ、各種データ等を格納するための記憶媒体である。
入力部33は、リーダライタ3へデータを入力するための入力装置である。
表示部34は、LCD等の表示装置である。
通信部35は、情報表示カード4等との通信を制御する。
【0027】
図6は、航空会社の顧客情報データベース5の詳細を示す図である。顧客情報データベース5は、サーバ2の記憶装置22に保持されている。
【0028】
顧客情報データベース5は、航空会社に登録した顧客の、顧客識別ID51、氏名52、グレード53等の情報を有する。
【0029】
図7は、航空会社の予約情報データベース6の詳細を示す図である。予約情報データベース6は、サーバ2の記憶装置22に保持されている。
【0030】
予約情報データベース6は、航空券を予約し購入した顧客の、顧客別予約情報61を有する。顧客別予約情報61は、顧客識別ID51、氏名52、グレード53、搭乗日、便名、座席番号等の情報を有する。
【0031】
図8は、情報表示ICカードデータ7の詳細を示す図である。情報表示ICカードデータ7は、航空会社が顧客に情報表示ICカード4を配布する際、情報表示ICカード4のメモリ44に保持されている。情報表示ICカードデータ7は、グレード71、グレード別チケットテンプレート72を有する。グレード別チケットテンプレート72は、情報表示カード4の表示部41に表示する券面のデザインを有する画像データである。グレード別チケットテンプレート72の1件のデータ量は、約数kバイトである。グレード別チケットテンプレート72は、顧客グレードが視覚によって簡単に判別できるものであって、更に意匠性が高いものが望ましい。グレード71は、グレード別チケットテンプレート72に対応する顧客グレードである。情報表示カード4の表示部41に予約情報を表示する際、顧客のグレード51に応じたグレード別チケットテンプレート72が用いられる。
【0032】
情報表示ICカードデータ7の第1のレコードには、情報表示ICカード4を配布する顧客の顧客グレードに応じたグレード別チケットテンプレート72が記憶される。図8に示す例では、情報表示ICカードデータ7の第1のレコードは、グレード71が「α」、グレード別チケットテンプレート72が「グレードα用チケットテンプレート」である。
【0033】
情報表示ICカードデータ7の第2のレコードには、ランクが付与されていない顧客(「一般」)を示すグレード別チケットテンプレート72が記憶される。図8に示す例では、情報表示ICカードデータ7の第2のレコードは、グレード71が「一般」、グレード別チケットテンプレート72が「グレード一般用チケットテンプレート」である。
【0034】
尚、情報表示カード4のメモリ44の記憶容量に空きがある場合、ランクが付与されていない顧客(「一般」)を示すグレード別チケットテンプレート72の他に、残りの顧客グレード全てに関するグレード別チケットテンプレート72が、第3のレコード以降に記憶されても良い。
【0035】
次に、図9〜図11を参照しながら、航空券情報表示システム1の動作について説明する。
本発明の実施の形態に係る航空券情報表示システム1では、情報表示ICカード4の所有者が、第三者に情報表示ICカード4を貸与しても良いものとする。すなわち、情報表示ICカード4は、所有者だけでなく、第三者が使用しても良いものとする。但し、第三者が使用した場合には、使用者の顧客グレードに応じたグレード別チケットテンプレート72(券面デザイン)を表示部41に表示するものとする。
【0036】
図9は、情報表示ICカード4に航空券の予約情報を表示する処理の流れを示すフローチャート、図10および図11は、顧客のグレードに応じて予約情報を表示した情報表示ICカード4の例を示す図である。
【0037】
まず、顧客または航空会社等の担当者は、情報表示ICカード4を、リーダライタ3にかざす(S11)。
【0038】
次に、リーダライタ3の制御部31は、リーダライタ3の入力部33から入力された顧客識別ID(飛行機に実際に搭乗する顧客の識別ID)をサーバ2に送信して予約情報を要求する(S12)。顧客識別IDを入力するのは、顧客自身でも航空会社等の担当者でも構わない。
【0039】
サーバ2の制御部21は、リーダライタ3から予約情報要求を受け取ると、予約情報データベース5を検索し、予約情報要求の顧客識別IDと、顧客別予約情報61の顧客識別ID51が一致する顧客別予約情報61をリーダライタ3に返信する(S13)。
【0040】
リーダライタ3の制御部31は、サーバ2から顧客別予約情報61を受信すると、情報表示ICカード4に顧客別予約情報61を送信する(S14)。
【0041】
情報表示ICカード4のICチップ43のCPUは、受信した顧客別予約情報61を、メモリ44、またはICチップ43のEEPROMに記憶する(S15)。
【0042】
情報表示ICカード4のICチップ43のCPUは、メモリ44に記憶する情報表示ICカードデータ7から、顧客別予約情報61のグレード53と一致するグレード71のグレード別チケットテンプレート72、およびグレード別チケットテンプレート72に顧客別予約情報61が重畳された表示用データを生成し、ドライバ46を駆動し、表示部5に表示する(S16)。
【0043】
図10は、情報表示ICカード4の所有者である顧客グレードが「α」の顧客が搭乗する場合の例である。図10に示す情報表示ICカード4の表示部41には、図8に示す情報表示ICカードデータ7の第1のレコードに記憶されている「グレードα用チケットテンプレート」の券面デザインに重畳して、情報表示ICカード4の所有者の予約情報が表示されている。
【0044】
図11は、情報表示カード4を貸与された第三者が搭乗する場合の例である。図11に示す情報表示ICカード4の表示部41には、図8に示す情報表示ICカードデータ7の第2のレコードに記憶されている「グレード一般用チケットテンプレート」の券面デザインに重畳して、第三者の予約情報が表示されている。
【0045】
以上説明したように、本実施形態では、航空券の予約情報を表示する媒体として、情報表示ICカードを使用するので、航空券の偽造防止と再利用が可能となる。また、顧客のグレードに応じて、情報表示ICカードに予約情報を表示するので、視覚的にグレードを判別しやすい。
さらに、あらかじめ、情報表示ICカードにグレード別チケットテンプレートを保持し、情報表示ICカード側で、顧客のグレードに応じてテンプレートを選択して表示データを生成するので、サーバとの通信データ量を小さくすることができる。
【0046】
尚、前述の説明では、特定の顧客グレードが付与された顧客に対してのみ情報表示ICカードを配布し、第三者に情報表示ICカードを貸与可能な運用としたが、これだけに限定されない。
例えば、全ての顧客グレードに関するグレード別チケットテンプレートを情報表示ICカードのメモリに記憶することで、全顧客に対して、搭乗前に情報表示ICカードを配布し、搭乗後に情報表示ICカードを回収するという運用が可能となる。
【0047】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る航空券情報表示システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0048】
1・・・・・・航空券情報表示システム
2・・・・・・サーバ
3・・・・・・リーダライタ
4・・・・・・情報表示ICカード
41・・・・・表示部
42・・・・・カード基体
43・・・・・ICチップ
44・・・・・メモリ
45・・・・・電池
46・・・・・ドライバ
5・・・・・・顧客情報データベース
6・・・・・・予約情報データベース
7・・・・・・情報表示ICカードデータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示が可能なICチップ付き媒体と、前記情報表示が可能なICチップ付き媒体を読み書きできるリーダライタと、前記リーダライタとネットワークを介して接続されたサーバとから構成されるシステムであって、
前記サーバは、
顧客のグレードを含む顧客情報を保持するデータベースを具備し、
前記リーダライタは、
前記サーバから前記顧客情報を取得し、前記情報表示が可能なICチップ付き媒体に送信する手段を具備し、
前記情報表示が可能なICチップ付き媒体は、
前記グレードに応じたグレード別表示用テンプレートを記憶する記憶手段と、
前記リーダライタから受信する前記顧客情報に応じたグレード別表示用テンプレート、および当該グレード別表示用テンプレートに重畳して前記顧客情報を表示する表示手段を具備することを特徴とする情報表示システム。
【請求項2】
前記記憶手段は、全ての前記グレードに関するグレード別表示用テンプレートを記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報表示システム。
【請求項3】
前記グレードに応じたグレード別表示用テンプレートを記憶する記憶手段と、
前記リーダライタから受信する前記顧客情報に応じたグレード別表示用テンプレート、および当該グレード別表示用テンプレートに重畳して前記顧客情報を表示する手段を具備することを特徴とする情報表示が可能なICチップ付き媒体。
【請求項1】
情報表示が可能なICチップ付き媒体と、前記情報表示が可能なICチップ付き媒体を読み書きできるリーダライタと、前記リーダライタとネットワークを介して接続されたサーバとから構成されるシステムであって、
前記サーバは、
顧客のグレードを含む顧客情報を保持するデータベースを具備し、
前記リーダライタは、
前記サーバから前記顧客情報を取得し、前記情報表示が可能なICチップ付き媒体に送信する手段を具備し、
前記情報表示が可能なICチップ付き媒体は、
前記グレードに応じたグレード別表示用テンプレートを記憶する記憶手段と、
前記リーダライタから受信する前記顧客情報に応じたグレード別表示用テンプレート、および当該グレード別表示用テンプレートに重畳して前記顧客情報を表示する表示手段を具備することを特徴とする情報表示システム。
【請求項2】
前記記憶手段は、全ての前記グレードに関するグレード別表示用テンプレートを記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報表示システム。
【請求項3】
前記グレードに応じたグレード別表示用テンプレートを記憶する記憶手段と、
前記リーダライタから受信する前記顧客情報に応じたグレード別表示用テンプレート、および当該グレード別表示用テンプレートに重畳して前記顧客情報を表示する手段を具備することを特徴とする情報表示が可能なICチップ付き媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−197916(P2011−197916A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−62851(P2010−62851)
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】
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