説明

情報表示制御装置、情報表示制御方法、及びプログラム

【課題】キーワードに関する複数ソースサイトの情報を迅速かつ簡易に確認することを可能とする。
【解決手段】ユーザ端末に、複数のソースサイトから収集された情報を表示させるための情報表示制御装置において、前記ユーザ端末からキーワードを受信するキーワード受信手段と、前記ユーザ端末において各ソースサイトに対応して表示される表示枠毎に、前記キーワードと表示枠に対応する検索条件とにマッチする表示情報を、前記複数のソースサイトから収集された情報が格納された所定の情報記憶手段から取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された前記表示情報を用いて、表示制御情報を作成し、当該表示制御情報を前記ユーザ端末に送信する表示制御情報作成送信手段と、を備えて構成する。前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、1画面内に配置された複数の表示枠のそれぞれに、表示枠に対応する表示情報を表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソースサイトから収集された情報を、ユーザ端末に表示するための技術に関連するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、キーワードを元にブログやツイッターからデータを収集し、分析及び表示する技術は知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、インターネット上からブログ記事を収集し、収集したブログ記事から、ブログ記事に特定のキーワードが含まれているか否かに応じて、特定の種類のブログ記事を判定し、当該特定の種類のブログ記事をユーザ端末に表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−224978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザにとって、関心のあるキーワードについて、複数ソースサイトの情報を確認したい場合は頻繁に発生する。しかし、従来の技術では、1つのキーワードに対して、1つのソースサイト(例えばブログ)からデータを収集・分析して、その結果を表示することしかできないため、ユーザは、複数ソースサイトの情報を確認するために、ソースサイト毎に何回も情報を取得しなければならず、手間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、キーワードに関する複数ソースサイトの情報を迅速かつ簡易に確認することを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、ネットワークに接続されたユーザ端末に、複数のソースサイトから収集された情報を表示させるための情報表示制御装置であって、
前記ユーザ端末からキーワードを受信するキーワード受信手段と、
前記ユーザ端末において各ソースサイトに対応して表示される表示枠毎に、前記キーワードと表示枠に対応する検索条件とにマッチする表示情報を、前記複数のソースサイトから収集された情報が格納された所定の情報記憶手段から取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段により取得された前記表示情報を用いて、表示制御情報を作成し、当該表示制御情報を前記ユーザ端末に送信する表示制御情報作成送信手段と、を備え、
前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、1画面内に配置された複数の表示枠のそれぞれに、表示枠に対応する表示情報を表示させることを特徴とする情報表示制御装置として構成される。
【0008】
前記複数のソースサイトのうちの予め定めた所定のソースサイトの情報は、複数のカテゴリに分類されており、前記ユーザ端末において、カテゴリ毎に表示枠及び表示情報が表示されることとしてもよく、その場合、前記所定のソースサイトに関して、前記情報取得手段は、各カテゴリに対応して表示される表示枠毎に、前記キーワードと表示枠に対応する検索条件とにマッチする表示情報を、前記所定の情報記憶手段から取得する。
【0009】
また、前記表示制御情報作成送信手段は、前記複数のソースサイトのうちのニュースサイトの表示情報について、前記所定の情報記憶手段から取得するニュース毎のアクセス数に基づいて、アクセス数の順位でニュースが並べられたニュース情報が表示枠内に表示されるように前記表示制御情報を作成するようにしてもよい。
【0010】
前記キーワード受信手段が受信したキーワードが企業名である場合に、前記情報取得手段は、所定の競合企業情報記憶手段から、当該企業と競合する競合企業の情報を取得し、競合企業の表示枠に対応する検索条件を用いて表示情報を取得し、前記表示制御情報作成送信手段は、競合企業に関する表示情報を前記表示制御情報に含め、前記ユーザ端末は、前記表示制御情報に基づいて、前記競合企業の表示枠内に前記競合企業に関する表示情報を表示するように構成してもよい。
【0011】
また、前記複数のソースサイトのうちのニュースサイトについて、前記情報取得手段は、各ニュース記事の内容がポジティブであるかネガティブであるかを示す判定情報を取得し、前記表示制御情報作成送信手段は、前記ユーザ端末からのポジティブ又はネガティブの指定に基づき、前記判定情報を用いてニュース情報を絞り込み、絞り込まれたニュース情報が表示されるように前記表示制御情報を作成するようにしてもよい。
【0012】
また、前記複数のソースサイトのうちのニュースサイトについて、前記表示制御情報作成送信手段は、ニュースサイトの表示枠が表示された前記ユーザ端末において、特定のニュースの見出し上にマウスオーバーがなされた場合に、当該特定のニュースの記事概要が表示されるように、前記表示制御情報を作成するようにしてもよい。
【0013】
また、前記ユーザ端末には、所定の表示枠の中に、前記キーワードについてのトレンド数を時系列で表現したトレンド数表示情報が表示されるようにしてもよく、その場合、前記トレンド数表示情報における特定の日付が指定された場合に、前記情報取得手段は、前記ユーザ端末から受信する前記特定の日付を検索条件に含む検索条件を用いて、前記各ソースサイトに対応して表示される表示枠毎の表示情報を取得し、前記表示制御情報作成送信手段は、当該表示情報を用いて、表示制御情報を作成し、前記ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記複数の表示枠のそれぞれに、前記特定の日付に対応する表示情報を表示させる。
【0014】
また、本発明は、前記情報表示制御装置が実行する情報表示制御方法として構成してもよく、更に、コンピュータを、前記情報表示制御装置における各手段として機能させるためのプログラムとして構成してもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、複数のソースサイトから収集したデータもしくは分析結果を、一画面上でソースサイトやカテゴリ毎に表示することができるので、ユーザは短時間で簡易に目的の情報を確認できる。また、単体ソースサイトからの情報では薄かった信頼性を高めることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報表示システムの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報表示制御装置の構成図である。
【図3】情報表示システムの基本的な動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図4】ユーザ端末に表示される画面例を示す図である。
【図5】ユーザ端末に表示される検索ログ数ガジェットの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
【0018】
(システム構成)
<全体構成>
図1に、本発明の実施の形態に係る情報表示システムの全体構成図を示す。図1に示すように、本実施の形態に係る情報表示システムは、ユーザ端末20、情報表示制御装置10、情報収集システム30を有する。これらの装置は、インターネット等のネットワーク40に接続されており、互いに通信が可能であるものとする。図1には、ユーザ端末20が1つだけ示されているが、これは便宜上であり、実際には多数のユーザ端末がネットワーク40に接続されている。また、ネットワーク40には、種々のサーバ(Webサイトを提供するサーバ等)が存在する。
【0019】
<ユーザ端末>
ユーザ端末20は、一般的なPC(パーソナルコンピュータ)、携帯電話機、携帯端末等であり、本実施の形態では、Webブラウザを備え、Webブラウザにより情報の表示等を行う。後述するように、本実施の形態では、ユーザ端末20は、キーワードに関連する様々なソースからの情報をソース毎にまとめて1画面で表示することができる。本実施の形態では、ソース毎に、「ガジェット」と称する表示枠の中に情報表示を行っている。また、公式サイトに関しては、ガジェットをカテゴリ分けして複数表示している。ここで、本実施の形態での公式サイトとは、企業が公開するWebサイトであり、公式サイトを企業サイトと言い換えてもよい。ただし、公式サイトは企業サイトに限られるわけではない。表示の詳細については後述する。
【0020】
<情報収集システム>
情報収集システム30は、予め定めた各公式サイトから情報を収集し、収集した情報を公式サイト情報格納部31に格納する機能、予め定めた各ニュースサイトからニュース記事を収集し、収集した情報をニュースサイト情報格納部32に格納する機能、予め定めた各ブログサイトからブログ記事を収集し、収集した情報をブログ情報格納部33に格納する機能、ツイッターなどのミニブログサイトから投稿情報を収集し、収集した情報をミニブログ情報格納部34に格納する機能を備えている。上記の公式サイト、ニュースサイト、ブログサイト、ミニブログサイトは、それぞれソースサイトの例である。
【0021】
更に、情報収集システム30は、ネットワーク検索にクエリーとして用いられたキーワードの使用回数(検索数)等の検索情報を取得し、検索情報格納部35に格納する機能を備えている。なお、情報収集システム30自身が検索エンジン等の検索機能を備えてもよいし、情報収集システム30が、検索エンジンを備える検索システムにアクセスすることにより上記検索情報を取得してもよい。
【0022】
上記の公式サイトの情報に関し、情報収集システム30は、情報を取得するサイトのアドレス(URL)と、サイト(HTML文書)内のどの情報を取得するかを示す情報とをサイト毎に記憶手段(データベース)に格納している。この情報は、システム管理者等が予め設定しておくものである。例えば、企業Aに関しては、企業Aの所定サイト内の「企業ニュース」、「新商品・新サービス」、「人事情報」等の情報を取得すると定めておき、この情報を記憶手段に格納しておく。各企業についても同様にURL毎にそれぞれ取得する情報を定め、記憶手段に格納する。
【0023】
そして、情報収集システム30は、記憶手段に格納された情報に基づいて、定期的に各サイトのページをクロールし、ページやタグの解析を行うことによって、上記予め定めた情報を取得し、公式サイト情報格納部31に格納する。公式サイト情報格納部31は、例えば、公式サイトを持つ企業名(あるいは企業を識別可能な情報)毎に、「企業ニュース」、「新商品・新サービス」、「人事情報」等に対応する情報を格納する。格納時には、その情報が公式サイトで公開された日時(ページから取得)も情報に対応付けて格納される。あるいは、公開された日時をページの情報から特定できないような場合には、情報を取得した日時を格納してもよい。
【0024】
ニュース記事に関しても、各ニュースサイトからニュース記事及び日時を取得してニュースサイト情報格納部32に格納する。なお、情報収集システム30は、ユーザからのアクセスを受けてニュース記事を提供する機能も備えており、そのアクセスログに基づいて、ニュース記事毎のアクセス数(例えば、所定期間内でのアクセス数)等の統計情報を分析、格納している。本例では、アクセス数についてもニュースサイト情報格納部32に格納されているものとする。
【0025】
ブログ記事、ミニブログ投稿情報に関しても、各ブログサイト、各ミニブログサイトから記事及び日時を取得して各格納部に格納する。
【0026】
なお、上述した各サイトからの情報取得方法は一例に過ぎない。後述するようにユーザ端末への表示を行うことができるものであれば、どのような方法で情報取得を行ってもよい。また、上記の格納部の一部又は全部はデータベースシステムで実現される。
【0027】
<情報表示制御装置>
情報表示制御装置10は、情報収集システム30により収集・分析された各種情報を用いて、ユーザ端末20に各ガジェットの情報を表示させるための表示制御情報を作成し、提供する装置である。
【0028】
図2に、情報表示制御装置10の機能構成図を示す。図2に示すように、本実施の形態に係る情報表示制御装置10は、キーワード受信部11、情報取得部12、表示制御情報作成部13、表示制御情報送信部14、情報格納部15を備える。
【0029】
キーワード受信部11は、ユーザ端末20からキーワードを受信する機能部である。情報取得部12は、キーワード及び各ガジェット用に定められた検索条件を用いて、情報収集システム30における各格納部から、表示制御情報作成のために必要な情報を検索・取得する機能部である。
【0030】
表示制御情報作成部13は、情報取得部12により取得された情報を用いて、ユーザ端末20に各ガジェットの情報を表示させるための表示制御情報を作成する機能部である。本実施の形態において、ユーザ端末20に各ガジェットの情報を後述するような画面にて表示させるために、情報表示制御装置10は、ユーザ端末20に画面の画像を送信することとしてもよいし、画面表示のための命令(ユーザ端末20により実行され、表示が行われる)を送ることとしてもよいし、命令と画像が混在したものを用いてもよく、本実施の形態では特定の方式に限定されない。どのような場合も、ユーザ端末20に各ガジェットに係る画面表示を行わせるための情報を表示制御情報と呼ぶ。また、表示制御情報には、画面上で操作がなされた場合における動作を規定する情報も含まれており、後述する例において画面操作に応じて並べ替えや絞り込み、日付反映などがなされるが、このような動作は、この表示制御情報(及びユーザ端末20が有する機能)に基づきなされる。
【0031】
表示制御情報送信部14は、表示制御情報作成部13により作成された表示制御情報を、ユーザ端末20に送信する機能部である。
【0032】
情報格納部15は、メモリ等の記憶手段であり、カテゴリ毎の検索条件等、処理に必要な情報を予め格納するとともに、各処理における処理対象の情報(例えば情報収集システム30から取得した情報)が格納される。各機能部は、情報格納部15を参照しながら処理を実行する。
【0033】
情報表示制御装置10は、1つ又は複数のコンピュータ(アプリケーションサーバ)に、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、情報表示制御装置10の各部が有する機能は、当該情報表示制御装置10を構成するコンピュータに内蔵されるCPUやメモリなどのハードウェア資源を用いて、各部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。また、上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
【0034】
(システムの基本的な動作)
以下、図面を参照して、本実施の形態に係る情報表示システムの動作例を説明する。図3は、動作例を説明するためのシーケンス図である。図3のシーケンス図の手順に沿って、動作例を説明する。最初に、前提として、ユーザ端末20には、Webブラウザにより、キーワード入力画面が表示されているものとする。
【0035】
ステップ1)まず、ユーザによりユーザ端末20にキーワードが入力(もしくは選択)されると、当該キーワードが情報表示制御装置10に送られる。例えば、企業名についてはプルダウンメニューにより選択し、その他については自由にキーワードを入力できるように構成されてよい。プルダウンメニューで選択されたキーワードについては情報表示制御装置10側で企業名であると認識できる。以降、このキーワードを入力キーワードと呼ぶことにする。情報表示制御装置10において、キーワード受信部11が入力キーワードを受信し、入力キーワードを情報取得部12に渡す。
【0036】
ステップ2)情報取得部12は、情報格納部15を参照し、ユーザ端末20に表示する複数のガジェットの各々についての検索条件を取得し、各ガジェットについて、入力キーワードと検索条件とに該当する情報を情報収集システム30から取得する。例えば、公式サイトのガジェットの一つである「企業ニュース」に対応するガジェットについては、検索条件として、「企業ニュース」(として情報収集システム30に格納されている情報)を検索することが定めらており、情報取得部12は、入力キーワードと「企業ニュース」を用いて、情報収集システム30の該当する格納部を検索し、入力キーワードと「企業ニュース」に該当する情報を取得する。他のガジェットについても同様に、入力キーワードと検索条件を用いて情報を取得する。
【0037】
本実施の形態では、ここで取得する情報は、例えば、記事の見出しなどの概要情報、公開日時、記事全文へのリンク情報(URL)等である。どの情報を取得するかは、各ガジェット毎に検索条件に含められる。
【0038】
また、検索に際しては、入力キーワードが企業名である場合には、検索に適した検索キーワードに変換して検索を行うようにしてもよい。また、特定のキーワードに関しては、除外ワードを除外条件として追加してもよい。
【0039】
ステップ3)表示制御情報作成部13が、ステップ2において情報取得部12により取得された情報を用いて表示制御情報を作成する。
【0040】
ステップ4)表示制御情報送信部14が、ステップ3において表示制御情報作成部13により作成された表示制御情報をユーザ端末20に送信する。
【0041】
ステップ5)ユーザ端末20は、情報表示制御装置10から受信した表示制御情報を用いて、画面表示を行う。前述したように、表示制御情報は画面の画像そのものであってもよいし、表示命令であってもよい。あるいは、画像と表示命令とが混在したものであってもよい。表示制御情報には、例えば、文字、図形等の表示物(オブジェクト)毎の表示位置、表示の大きさ、色、表示方法、表示物が選択(クリックやマウスカーソルオン)された場合の処理内容などの情報が含まれている。
【0042】
(画面表示例)
以下、ユーザ端末20に表示される画面表示について説明するが、以下で説明するものは一例に過ぎず、他の様々な表示が可能である。
【0043】
図4に、ユーザ端末20に表示される画面表示例を示す。図4に示すように、ユーザ端末20には、一例として、「企業ニュース」、「競合他社」、「新商品・新サービス」、「ニュースサイト情報」、「ブログ情報」、「検索ログ数情報」の各ガジェットが表示されている。
【0044】
なお、どのガジェットを表示するかは、ユーザ端末20においてユーザにより設定可能であり、例えば、設定情報は情報表示装置10の情報格納部15に格納される。また、例えば、情報表示制御装置10は、ログイン認証機能を備え、ユーザ端末20からのID・パスワードでユーザを認識し、認識されたユーザに対応する設定情報に設定されたガジェットに関しての情報を取得して表示制御情報を作成し、当該ユーザのユーザ端末20に提供する。以下では、公式サイト、ニュースサイト、検索ログ数についてのガジェットをより詳細に説明する。
【0045】
<公式サイト関連のガジェット>
本例では、「企業ニュース」、「競合他社」、「新商品・新サービス」は公式サイトに関連するガジェットである。「企業ニュース」、「新商品・新サービス」の各々には、入力キーワードに関連する記事の見出し、及び、公開日時等が表示される。本例では、表示制御情報に含まれるURLにより、見出しを選択(クリック)するとその見出しに対応する全文記事を取得して表示できる。ここで、全文記事は、情報収集システム30にアクセスして取得する方式としてもよいし、公式サイトにアクセスして取得する方式としてもよい。
【0046】
「競合他社」のガジェットには、入力キーワードが企業名である場合において、当該企業の競合他社の情報(例えば、競合他社のサイトで公開されたニュース等であり、どの情報を取得するかは検索条件に定められている)が表示される。これを実現するために、情報表示制御装置10もしくは情報収集システム30は、所定の企業名毎に、当該企業と競合する競合他社名を記憶した記憶手段を備えており、情報表示制御装置10の情報取得部12は、入力キーワードである企業名により上記記憶手段を検索し、競合他社名を取得する。そして、情報取得部12は、各競合他社名毎に、競合他社名と検索条件に対応する情報を情報収集システム30から取得する。取得した情報は、ユーザ端末20に競合他社ガジェットとして表示さるように表示制御情報に反映される。
【0047】
<ニュースサイト関連のガジェット>
「ニュースサイト情報」には、ニュースサイトから取得された情報(ニュースサイト情報格納部32)から、入力キーワード及び検索条件に基づき取得された情報が表示される。例えば、ニュースの見出し、公開日時がニュース毎に表示される。ここで、表示制御情報に含まれるURLにより、見出しを選択(クリック)するとその見出しに対応する全文記事を表示できる。ここで、全文記事は、情報収集システム30にアクセスして取得する方式としてもよいし、ソースのニュースサイトにアクセスして取得する方式としてもよい。また、「ニュースサイト情報」には、各ニュース毎に、その内容がポジティブ(斜め上矢印)であるか、ネガティブ(斜め下矢印)であるかが表示されている。
【0048】
また、記事(見出し)の上にマウスオン(マウスオーバー)することで、見出しに対応する記事概要(例えば、記事の所定の文字数分、短い記事では記事全文でもよい)がポップアップで表示される。これは、例えば、表示制御情報の中に記事の全部又は一部を含めておき、マウスオン(マウスオーバー)によりポップアップ表示することとしてもよいし、表示制御情報の中には全文記事は含めずに記事取得先のURLを含め、マウスオン(マウスオーバー)によりURL(情報収集システム30もしくはソースのニュースサイト)にアクセスして記事を取得してポップアップ表示することとしてもよい。
【0049】
また、本例では、「ニュースサイト情報」には、"新着順"、"人気順"、"ポジ"、"ネガ"のタブが表示される。"新着順"を選択(クリック)すると、最新のニュースから上から順に表示するようにソートが行われる。この処理は、例えば、表示制御情報の機能により、ユーザ端末20が各ニュースの日時情報に基づいてソートを行ってもよいし、クリックに応じて、新着順でソートを行うように情報表示制御装置10に指示し、情報表示制御装置10が、図3のステップ2で取得した情報(情報格納部15に保持されている場合)もしくは情報収集システム30に格納された情報に基づいてソートを行って、ソート後の情報を含む表示制御情報をユーザ端末20に送信することとしてもよい。
【0050】
"人気順"を選択(クリック)すると、アクセス数の多いニュースから上から順に表示するようにソートが行われる。この処理は、例えば、図3のステップ2でニュースの情報とともにアクセス数の情報も取得しておき、ステップ3、4でその情報を表示制御情報に含めてユーザ端末20に送信し、ユーザ端末20が各ニュースのアクセス数情報に基づいてソートを行うことができる。また、"人気順"クリックに応じて、人気順でソートを行うように情報表示制御装置10に指示し、情報表示制御装置10が、図3のステップ2で取得した情報(アクセス数を含む情報が情報格納部15に保持されている場合)もしくは情報収集システム30に格納された情報に基づいてソートを行って、ソート後の情報を含む表示制御情報をユーザ端末20に送信することとしてもよい。なお、タブを備えない構成も可能であり、その場合、例えば、事前のユーザ設定により、新着順でソートして表示するか、人気順でソートして表示するかの情報を保持しておき、その情報に基づいてソートした情報で表示制御情報を作成する。
【0051】
次に、"ポジ"、"ネガ"について説明する。本実施の形態では、ニュース記事の内容を解析してそのニュース記事の内容がポジティブであるか、ネガティブであるかを示すスコアを算出するポジネガ判定手段(プログラムで実現される)が備えられている。本例では、ポジネガ判定手段は、情報収集システム30内に備えられるものとするが、ポジネガ判定手段を情報表示制御装置10に備えることとしてもよい。なお、ある記事の内容のポジネガスコアを算出する技術自体は既存技術で実現できる。また、情報収集システム30において、ニュース記事をニュースサイトから取得する時点でポジネガ判定を行って、ポジネガ情報(スコア)とともにニュース記事等をニュースサイト情報格納部32に格納し、ポジネガ情報とともにニュース記事を情報表示制御装置10に提供してもよいし、情報表示制御装置10からニュース記事取得(検索)要求を受け、ニュース記事を情報表示制御装置10に提供する際に、ポジネガ判定手段による判定を行って、判定結果とともにニュース記事を情報表示制御装置10に提供してもよい。なお、情報表示制御装置10がポジネガ判定手段を有する場合は、例えば、情報収集システム30から取得するニュース記事についてスコア算出を行って、スコアを表示制御情報に反映させる。
【0052】
本例では、ユーザ端末20の画面上で"ポジ"を選択(クリック)すると、ポジティブのニュース(例:ポジティブを示すスコアが所定値以上のニュース)のみを表示する絞り込みを行い、"ネガ"を選択(クリック)すると、ネガティブのニュース(例:ネガティブを示すスコアが所定値以上のニュース)のみを表示する絞り込みを行う。
【0053】
上記の絞り込みは、表示制御情報にスコアを含めることとして、ユーザ端末20が表示制御情報に含まれるスコアを用いて実行してもよいし、クリックに応じて、ポジティブ又はネガティブで絞り込みを行うように情報表示制御装置10に指示し、情報表示制御装置10が、図3のステップ2で取得した情報(ポジネガスコアを含む情報が情報格納部15に保持されている場合)もしくは情報収集システム30に格納された情報に基づいて絞り込みを行って、絞り込み後の情報を含む表示制御情報を作成してユーザ端末20に送信することとしてもよい。また、絞り込み表示の際の表示順番は、例えば、"ポジ"の場合はポジティブスコアでの降順(スコアが高いものが上)とし、"ネガ"の場合はネガティブスコアでの昇順(スコアが低いものが上)とする。
【0054】
<検索ログ数関連のガジェット>
各ガジェットの表示枠は、マウス操作により移動させたり、大きさを変えたりすることができる。図5に、検索ログ数ガジェットを、グラフが見易いように形を変えて表示した図を示す。
【0055】
図5に示すように、検索ログ数ガジェットには、入力キーワードが、所定のネットワーク検索において、どのくらい検索されているかの傾向が日を横軸としたグラフで表示される。トレンド数は、例えば、直近の所定期間(例:1週間)分の平均値(1日換算数)を100とした場合における、対応する各日の数を示す。例えば、上記平均値の実際の値が200であった場合に、対応するある日の実際の検索数が200であったとすると、その日のトレンド数は100である。なお、トレンド数はこれに限られるわけではなく、検索回数に関してのトレンドを把握できるのであればどのような数を用いてもよい。トレンド数は、情報収集システム30の検索情報格納部35から取得される検索数から算出できる。
【0056】
検索ログ数ガジェットを表示するためには、図3のステップ2において、情報表示制御装置10の情報取得部12は、入力キーワードの日毎(所定の期間分)の検索数を情報収集システム30の検索情報格納部35から取得し、表示制御情報作成部13が、当該検索数の情報を用いて日毎のトレンド数を算出し、算出結果を、ユーザ端末20でグラフ表示されるように表示制御情報に含める。このような処理に代えて、トレンド数算出機能を情報収集システム30が保持し、情報表示制御装置10の情報取得要求に基づいて、入力キーワードに関するトレンド数の算出結果を情報表示制御装置10に返すこととしてもよい。
【0057】
本例では、検索ログ数ガジェットが表示されたユーザ端末20において、グラフ上の特定の日が選択されると(例えば、図5におけるグラフ上の白点をクリックすると)、各ガジェットの情報が、その日付に対応する情報に絞り込まれて表示される。つまり、検索ログ数ガジェットにおける日付の指定がその他のガジェットに反映されて表示される。
【0058】
ここでは、日付の選択が行われると、ユーザ端末20から当該日付の情報がキーワード(検索パラメータ)として情報表示制御装置10に送信される(図3のステップ1に対応)。その後は、最初の入力キーワード、ガジェット毎の検索条件、及び選択された当該日付の情報が検索条件として用いられることにより、図3のステップ2〜4が実行され、結果として、選択された日に対応した(日に紐付けられた)各情報が各ガジェットに表示される。これにより、ユーザは、例えば、トレンドに大きな変化があった日に、何が起こったのかを容易に把握できる。
【0059】
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【符号の説明】
【0060】
10 情報表示制御装置
11 キーワード受信部
12 情報取得部
13 表示制御情報作成部
14 表示制御情報送信部
15 情報格納部
20 ユーザ端末
30 情報収集システム
31 公式サイト情報格納部
32 ニュースサイト情報格納部
33 ブログ情報格納部
34 ミニブログ情報格納部
35 検索情報格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続されたユーザ端末に、複数のソースサイトから収集された情報を表示させるための情報表示制御装置であって、
前記ユーザ端末からキーワードを受信するキーワード受信手段と、
前記ユーザ端末において各ソースサイトに対応して表示される表示枠毎に、前記キーワードと表示枠に対応する検索条件とにマッチする表示情報を、前記複数のソースサイトから収集された情報が格納された所定の情報記憶手段から取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段により取得された前記表示情報を用いて、表示制御情報を作成し、当該表示制御情報を前記ユーザ端末に送信する表示制御情報作成送信手段と、を備え、
前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、1画面内に配置された複数の表示枠のそれぞれに、表示枠に対応する表示情報を表示させる
ことを特徴とする情報表示制御装置。
【請求項2】
前記複数のソースサイトのうちの予め定めた所定のソースサイトの情報は、複数のカテゴリに分類されており、前記ユーザ端末において、カテゴリ毎に表示枠及び表示情報が表示され、
前記所定のソースサイトに関して、前記情報取得手段は、各カテゴリに対応して表示される表示枠毎に、前記キーワードと表示枠に対応する検索条件とにマッチする表示情報を、前記所定の情報記憶手段から取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御情報作成送信手段は、前記複数のソースサイトのうちのニュースサイトの表示情報について、前記所定の情報記憶手段から取得するニュース毎のアクセス数に基づいて、アクセス数の順位でニュースが並べられたニュース情報が表示枠内に表示されるように前記表示制御情報を作成する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示制御装置。
【請求項4】
前記キーワード受信手段が受信したキーワードが企業名である場合に、
前記情報取得手段は、所定の競合企業情報記憶手段から、当該企業と競合する競合企業の情報を取得し、競合企業の表示枠に対応する検索条件を用いて表示情報を取得し、
前記表示制御情報作成送信手段は、競合企業に関する表示情報を前記表示制御情報に含め、
前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記競合企業の表示枠内に前記競合企業に関する表示情報を表示させる
ことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の情報表示制御装置。
【請求項5】
前記複数のソースサイトのうちのニュースサイトについて、前記情報取得手段は、各ニュース記事の内容がポジティブであるかネガティブであるかを示す判定情報を取得し、
前記表示制御情報作成送信手段は、前記ユーザ端末からのポジティブ又はネガティブの指定に基づき、前記判定情報を用いてニュース情報を絞り込み、絞り込まれたニュース情報が表示されるように前記表示制御情報を作成する
ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の情報表示制御装置。
【請求項6】
前記複数のソースサイトのうちのニュースサイトについて、前記表示制御情報作成送信手段は、ニュースサイトの表示枠が表示された前記ユーザ端末において、特定のニュースの見出し上にマウスオーバーがなされた場合に、当該特定のニュースの記事概要が表示されるように、前記表示制御情報を作成する
ことを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の情報表示制御装置。
【請求項7】
前記ユーザ端末には、所定の表示枠の中に、前記キーワードについてのトレンド数を時系列で表現したトレンド数表示情報が表示され、
前記トレンド数表示情報における特定の日付が指定された場合に、前記情報取得手段は、前記ユーザ端末から受信する前記特定の日付を検索条件に含む検索条件を用いて、前記各ソースサイトに対応して表示される表示枠毎の表示情報を取得し、前記表示制御情報作成送信手段は、当該表示情報を用いて、表示制御情報を作成し、前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記複数の表示枠のそれぞれに、前記特定の日付に対応する表示情報を表示させる
ことを特徴とする請求項1ないし6のうちいずれか1項に記載の情報表示制御装置。
【請求項8】
ネットワークに接続されたユーザ端末に、複数のソースサイトから収集された情報を表示させるための情報表示制御装置が実行する情報表示制御方法であって、
前記ユーザ端末からキーワードを受信するキーワード受信ステップと、
前記ユーザ端末において各ソースサイトに対応して表示される表示枠毎に、前記キーワードと表示枠に対応する検索条件とにマッチする表示情報を、前記複数のソースサイトから収集された情報が格納された所定の情報記憶手段から取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにより取得された前記表示情報を用いて、表示制御情報を作成し、当該表示制御情報を前記ユーザ端末に送信する表示制御情報作成送信ステップと、を備え、
前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、1画面内に配置された複数の表示枠のそれぞれに、表示枠に対応する表示情報を表示させる
ことを特徴とする情報表示制御方法。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1ないし7のうちいずれか1項に記載の情報表示制御装置における各手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−109513(P2013−109513A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253090(P2011−253090)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(399035766)エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 (321)
【出願人】(504126835)エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社 (60)
【Fターム(参考)】