説明

情報表示装置、情報表示方法及びプログラム

【課題】ユーザはフリック操作を何度も行うことなく、少ない操作回数で意図する画像を表示することが可能となる情報表示装置、情報表示方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示画面上において指により押下された押下座標位置を検出する座標検出手段と、前記表示画面上を押下している指の数を判別する判別手段と、前記表示画面への指による押下が解除される直前の前記押下座標位置の移動方向及び移動速度と前記判別手段の判別結果とに基づいて前記画像をスクロールさせる制御量を設定する制御量設定手段と、前記制御量設定手段によって設定された前記制御量で前記画像をスクロールさせるスクロール制御手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面の押下操作に基づいて画像を慣性スクロールさせる情報表示装置、情報表示方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、電子辞書及び音楽再生装置等の携帯電子機器が普及している。携帯電子機器には、ユーザが操作する操作部の省スペース化により小型化を図るために、表示部の前側に接触及び接触位置を検出する透過型のタッチパネル等を備え、アイコン及びファイル名等を選択する選択項目等が表示された表示部の表示画面を視認して、それぞれの表示位置に対応したタッチパネルの一部にユーザが触れることにより操作入力可能としたものが広く使われている。また、携帯電子機器は、表示画面が小面積であるにも関わらず、表示画面の高解像度化に伴い、多数のアイコン及びファイル項目等の選択項目が表示可能となってきている。
【0003】
また、表示画面に表示しきれない画像を表示する場合、表示画面に表示する表示領域を画像の一部の領域に設定すると共に、表示画面の前側に設けられたタッチパネル等にユーザが触れることにより、表示領域を画像上で移動させてスクロール表示を行う表示装置が使われている。例えば、ユーザがタッチパネル上を押下した指を跳ねた場合には(以下、「フリック操作」という。)、押下が解除される直前の入力座標の変化ベクトルに基づいて画面をスクロールさせると共に、スクロール量を徐々に減衰させて画面を停止させるスクロール表示を行うように構成されたスクロール制御装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−161628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたスクロール制御装置によれば、指を跳ねる速度の調節には限界があるため、1回のフリック操作では、表示領域がユーザの表示したい画像の領域に移動しないことがある。この場合、ユーザは、表示したい画像が表示されるまで何度もフリック操作を行う必要があり、スクロール操作が煩雑であった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザはフリック操作を何度も行うことなく、少ない操作回数で意図する画像を表示することが可能となる情報表示装置、情報表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため請求項1に係る情報表示装置は、画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示画面上において指により押下された押下座標位置を検出する座標検出手段と、前記表示画面上を押下している指の数を判別する判別手段と、前記表示画面への指による押下が解除される直前の前記押下座標位置の移動方向及び移動速度と前記判別手段の判別結果とに基づいて前記画像をスクロールさせる制御量を設定する制御量設定手段と、前記制御量設定手段によって設定された前記制御量で前記画像をスクロールさせるスクロール制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る情報表示装置は、請求項1に記載の情報表示装置において、前記制御量は前記スクロール速度を含み、前記制御量設定手段は、前記表示画面上を押下している指の数の増加に従って前記スクロール速度を増加させることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る情報表示装置は、請求項1又は請求項2に記載の情報表示装置において、前記制御量設定手段は、前記表示画面上を押下している指の数が複数の場合には、各指により押下された前記押下座標位置の位置関係に基づいて前記制御量を設定することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る情報表示装置は、請求項3に記載の情報表示装置において、前記制御量設定手段は、前記表示画面上を押下している指の数が複数であり、かつ各指により押下された前記押下座標位置の位置が所定距離以上離れている場合には、前記制御量の設定に前記判別手段の判別結果を用いないことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る情報表示装置は、請求項3に記載の情報表示装置において、前記制御量設定手段は、前記表示画面上を押下している指の数が複数であり、かつ各指により押下された前記押下座標位置の移動方向が異なる場合には、前記制御量の設定に前記判別手段の判別結果を用いないことを特徴とする。
【0012】
また、請求項6に係る情報表示装置は、請求項3に記載の情報表示装置において、前記制御量設定手段は、前記表示画面上を押下している指の数が複数であり、かつ各指により押下された前記押下座標位置の移動速度の差が所定速度以上の場合には、前記制御量の設定に前記判別手段の判別結果を用いないことを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に係る情報表示装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報表示装置において、前記スクロール制御手段は、前記表示手段の表示画面上への押下が解除される直前の前記押下座標位置の移動速度が所定速度以上の場合にのみ、前記画像をスクロールさせることを特徴とする。
【0014】
また、請求項8に係る情報表示方法は、表示装置に画像を表示する表示工程と、前記表示装置の表示画面上において指により押下された押下座標位置を検出する座標検出工程と、前記表示画面上を押下している指の数を判別する判別工程と、前記表示画面への指による押下が解除される直前の前記座標検出工程で検出された押下座標位置の移動方向及び移動速度と前記判別工程で判別された判別結果とに基づいて前記画像をスクロールさせる制御量を設定する制御量設定工程と、前記制御量設定工程で設定した前記制御量で前記画像をスクロールさせるスクロール制御工程と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
更に、請求項9に係るプログラムは、コンピュータに、表示装置に画像を表示する表示工程と、前記表示装置の表示画面上において指により押下された押下座標位置を検出する座標検出工程と、前記表示画面上を押下している指の数を判別する判別工程と、前記表示画面への指による押下が解除される直前の前記座標検出工程で検出された押下座標位置の移動方向及び移動速度と前記判別工程で判別された判別結果とに基づいて前記画像をスクロールさせる制御量を設定する制御量設定工程と、前記制御量設定工程で設定した前記制御量で前記画像をスクロールさせるスクロール制御工程と、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る情報表示装置では、表示画面への指による押下が解除される直前の該指の押下座標位置の移動方向及び移動速度と、この表示画面上を押下していた指の数の判別結果とに基づいて画像をスクロールさせる制御量を設定する。これにより、ユーザは表示画面を押下する際の指の数を変更してフリック操作を行うことによって、画像をスクロールさせる制御量を変更することが可能となり、少ない操作回数で意図する画像を表示することが可能となる。
【0017】
また、請求項2に係る情報表示装置では、表示画面への指による押下が解除される直前の該指の数の増加に従ってスクロール速度を増加させて画像をスクロールさせる。このため、ユーザは表示画面を押下する際の指の数を多くすることによって、1回のフリック操作で更に離れた画像の領域へ表示領域を移動させることが可能となる。これにより、ユーザは表示画面を押下する際の指の数を多くすることによって、少ない回数のフリック操作で所望の領域の画像を表示することが可能となる。
【0018】
また、請求項3に係る情報表示装置では、表示画面上を押下している指の数が複数の場合には、各指により押下された押下座標位置の位置関係に基づいて画像をスクロールさせる制御量を設定することが可能となり、適切な制御量を設定することが可能となる。
【0019】
また、請求項4に係る情報表示装置では、表示画面上を押下している指の数が複数であり、かつ各指により押下された押下座標位置の位置が所定距離以上離れている場合には、画像をスクロールさせる制御量の設定に、表示画面上を押下していた指の数を用いない。これにより、表示画面への指による押下が解除される直前の該指の数に関係なく、画像をスクロールさせる制御量を設定することが可能となり、意図しない制御量の変更を防止することが可能となる。
【0020】
また、請求項5に係る情報表示装置では、表示画面上を押下している指の数が複数であり、かつ各指により押下された押下座標位置の移動方向が異なる場合には、画像をスクロールさせる制御量の設定に、表示画面上を押下していた指の数を用いない。これにより、表示画面への指による押下が解除される直前の該指の数に関係なく、画像をスクロールさせる制御量を設定することが可能となり、意図しない制御量の変更を防止することが可能となる。
【0021】
また、請求項6に係る情報表示装置では、表示画面上を押下している指の数が複数であり、かつ各指により押下された押下座標位置の移動速度の差が所定速度以上の場合には、画像をスクロールさせる制御量の設定に、表示画面上を押下していた指の数を用いない。これにより、表示画面への指による押下が解除される直前の該指の数に関係なく、画像をスクロールさせる制御量を設定することが可能となり、意図しない制御量の変更を防止することが可能となる。
【0022】
また、請求項7に係る情報表示装置では、表示手段の表示画面上への押下が解除される直前の指の移動速度が所定速度以上の場合にのみ、画像をスクロールさせることが可能となり、フリック操作の誤認識を更に確実に防止することが可能となる。
【0023】
また、請求項8に係る情報表示方法では、表示画面への指による押下が解除される直前の該指の押下座標位置の移動方向及び移動速度と、この表示画面上を押下していた指の数の判別結果とに基づいて画像をスクロールさせる制御量を設定する。これにより、ユーザは表示画面を押下する際の指の数を変更してフリック操作を行うことによって、画像をスクロールさせる制御量を変更することが可能となり、少ない操作回数で意図する画像を表示することが可能となる。
【0024】
更に、請求項9に係るプログラムでは、コンピュータは当該プログラムを読み込むことによって、表示画面への指による押下が解除される直前の該指の押下座標位置の移動方向及び移動速度と、この表示画面上を押下していた指の数の判別結果とに基づいて画像をスクロールさせる制御量を設定する。これにより、ユーザは表示画面を押下する際の指の数を変更してフリック操作を行うことによって、画像をスクロールさせる制御量を変更することが可能となり、少ない操作回数で意図する画像を表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本実施例に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図2】表示画面を押下した指を跳ねた方向へ地図画像をスクロールさせる「慣性スクロール処理」を示すフローチャートである。
【図3】図2の「接触点数判別処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図4】地図画像と表示画面に表示される表示領域との一例を示す模式図である。
【図5】指1本のフリック操作時に地図画像をスクロールさせた一例を示す図である。
【図6】指2本のフリック操作時に地図画像をスクロールさせた一例を示す図である。
【図7】指2本のフリック操作でないと判別する一例を示す図である。
【図8】指2本のフリック操作でないと判別する一例を示す図である。
【図9】指2本のフリック操作でないと判別する一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る情報表示装置、情報表示方法及びプログラムをナビゲーション装置について具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0027】
[ナビゲーション装置の概略構成]
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置等を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内等に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、不図示の道路交通情報センタや地図情報配信センタ等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置17と、液晶ディスプレイ15の表面に装着されたタッチパネル18とから構成されている。また、ナビゲーション制御部13には自車の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。
【0028】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部11は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33等からなり、自車両の現在位置(以下、「自車位置」という。)、自車の向きを表す自車方位、走行距離等を検出することが可能となっている。
【0029】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報データベース(地図情報DB)25及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバ(図示せず)とを備えている。
【0030】
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。ここで、ナビ地図情報26には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
【0031】
また、店舗データとしては、各地域のホテル、遊園地、宮殿、病院、ガソリンスタンド、駐車場、駅、空港、フェリー乗り場等のPOIに関する名称や住所、電話番号、地図上の座標位置(例えば、緯度と経度である。)、地図上に施設の位置を表示する施設アイコン等のデータがPOIを特定するIDとともに記憶されている。
また、地図情報DB25の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0032】
また、図1に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラム等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
【0033】
また、ROM43には、後述のユーザが液晶ディスプレイ15の表示画面上を指で押下して跳ねた場合に、つまり、フリック操作を行った場合に、この指を跳ねた方向へ地図画像をスクロールさせる「慣性スクロール処理」(図2参照)等のプログラムが記憶されている。
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17、タッチパネル18の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0034】
この操作部14は、走行開始時の現在位置を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
【0035】
また、液晶ディスプレイ15には、現在走行中の地図情報(図4等参照)、目的地周辺の地図情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの推奨経路、推奨経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
【0036】
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、推奨経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。
【0037】
また、通信装置17は、地図情報配信センタと通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、地図情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、通信装置17は地図情報配信センタに加えて、道路交通情報センタ等から送信された渋滞情報やサービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
【0038】
また、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の表示画面上に装着された透明なパネル状のタッチスイッチであり、液晶ディスプレイ15の画面に表示されたボタンや地図上を押下することによって各種指示コマンドの入力や、後述のように表示画面上を指で押下して跳ねた場合に、この指の移動方向及び移動速度の検出や、表示画面上を押下した指の数の検出等をすることが可能に構成されている。尚、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の画面を直接押下する光センサ液晶方式等で構成してもよい。
【0039】
[慣性スクロール処理]
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する処理であって、ユーザが液晶ディスプレイ15の表示画面上を指で押下して跳ねた場合に、つまり、フリック操作を行った場合に、この指を跳ねた方向へ地図画像をスクロールさせる「慣性スクロール処理」について図2乃至図6に基づいて説明する。尚、図2にフローチャートで示されるプログラムは、CPU41により実行される。
【0040】
図2に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、タッチパネル18の押下された押下座標位置(以下、「タッチ座標」という。)、及びタッチパネル18上を押下している指の数、つまり、押下している指がタッチパネル18に接触している接触点の数を検出してRAM42に記憶する。
【0041】
続いて、S12において、CPU41は、タッチパネル18への指による押下が解除されたか否か、つまり、表示画面上への指による押下が解除されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、表示画面上への指による押下が解除されていないと判定した場合、つまり、タッチパネル18上への指による押下が継続されている場合には(S12:NO)、CPU41は、再度S11以降の処理を実行する。
【0042】
一方、表示画面上への指による押下が解除されたと判定した場合、つまり、タッチパネル18から指が離れたと判定した場合には(S12:YES)、CPU41は、S13の処理に移行する。S13において、CPU41は、表示画面への指による押下が解除される直前のタッチ座標の移動方向及び移動速度に基づいて、地図画像をスクロールさせるスクロール方向及びスクロール速度の初速度を設定する。
【0043】
具体的には、CPU41は、タッチパネル18のタッチ座標及び接触点の数を所定時間毎に(例えば、20ミリ秒毎である。)検出して、RAM42に過去数回分(例えば、過去10回分である。)を記憶している。そして、CPU41は、タッチパネル18への指による押下がなくなる直前のタッチ座標と、さらにその1つ前のタッチ座標とから、表示画面上でのタッチ座標の移動方向と移動速度を算出して、それぞれを地図画像をスクロールさせるスクロール方向及びスクロール速度を設定し、RAM42に記憶する。
【0044】
続いて、S14において、CPU41は、地図画像をスクロールさせるスクロール速度をRAM42から読み出し、このスクロール速度が所定速度以上か否か、つまり、タッチパネル18を押下している指を所定速度以上で移動させて跳ねたか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、表示画面が800×600ドットの解像度の場合には、CPU41は、このスクロール速度が300ドット/秒以上か否かを判定する。
【0045】
そして、RAM42から読み出した地図画像をスクロールさせるスクロール速度が所定速度未満であると判定した場合には(S14:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。例えば、指がほぼ真上に上がって、タッチパネル18の押下が解除された場合には、タッチパネル18上でのタッチ座標の移動速度は、所定速度未満となるため、スクロール速度も所定速度未満となり、地図画像は停止表示される。
【0046】
一方、RAM42から読み出した地図画像をスクロールさせるスクロール速度が所定速度以上であると判定した場合には(S14:YES)、CPU41は、S15の処理に移行して、後述の「接触点数判別処理」のサブ処理(図3参照)を実行後、S16の処理に移行する。
【0047】
ここで、S15でCPU41が実行する「接触点数判別処理」のサブ処理について図3、図5、図6に基づいて説明する。
図3に示すように、S111において、CPU41は、タッチパネル18への指による押下が解除される直前の当該タッチパネル18上を押下していた指の数、つまり、押下していた指がタッチパネル18に接触していた接触点の数を検出する。ここで、接触点とは、例えば図5の左側に示すように、指がタッチパネル18に接触している部分を接触点61とする。そして、この接触点61が1個の場合には、接触点の数を「1個」とし、RAM42に記憶する。また、例えば図6の左側に示すように、接触点61が2個の場合には、接触点の数、つまり、タッチパネル18を押下した指の数を「2個」とし、RAM42に記憶する。
【0048】
続いて、S112において、CPU41は、接触点の数をRAM42から読み出し、この接触点の数が「2個以上」か否かを判定する判定処理を実行する。そして、接触点の数が「2個未満」、つまり、「1個」であると判定した場合には(S112:NO)、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S16の処理に移行する。
【0049】
一方、接触点の数が「2個以上」であると判定した場合には(S112:YES)、CPU41は、S113の処理に移行する。S113において、CPU41は、上記S13で設定した地図画像のスクロール速度をRAM42から読み出し、接触点の数が1個の場合よりもスクロール速度が速くなるように再設定して、再度RAM42に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S16の処理に移行する。
【0050】
例えば、接触点の数が「2個」の場合には、CPU41は、上記S13で設定した地図画像のスクロール速度を2倍して、再度、地図画像のスクロール速度としてRAM42に記憶する。また、例えば、接触点の数が「3個」の場合には、CPU41は、上記S13で設定した地図画像のスクロール速度を3倍して、再度、地図画像のスクロール速度としてRAM42に記憶する。
【0051】
続いて、図3に示すように、S16において、CPU41は、RAM42から地図画像をスクロールさせるスクロール方向及び上記S13で設定されたスクロール速度、又は、後述のS17で所定速度だけ減速されて再設定されたスクロール速度を読み出し、このスクロール速度で地図画像を当該スクロール方向へ予め定められた一定時間(例えば、100ミリ秒である。)の間だけスクロールさせる(以下、「慣性スクロール」という。)。
【0052】
そして、S17において、CPU41は、RAM42から地図画像をスクロールさせるスクロール速度を読み出し、このスクロール速度から所定速度(例えば、30ドット/秒である。)だけ減速して、再度、地図画像をスクロールさせるスクロール速度としてRAM42に記憶する。つまり、CPU41は、慣性スクロールのスクロール速度を減速する。
【0053】
続いて、S18において、CPU41は、RAM42から地図画像をスクロールさせるスクロール速度を読み出し、つまり、慣性スクロールのスクロール速度を読み出し、停止速度になったか否かを判定する判定処理を実行する。具体的には、CPU41は、スクロール速度が0ドット/秒以下になったか否かを判定する判定処理を実行する。
【0054】
そして、地図画像をスクロールさせるスクロール速度、つまり、慣性スクロールのスクロール速度が停止速度になっていない場合には(S18:NO)、CPU41は、再度S16以降の処理を実行する。
一方、地図画像をスクロールさせるスクロール速度、つまり、慣性スクロールのスクロール速度が停止速度になった場合には(S18:YES)、CPU41は、S19の処理に移行する。S19において、CPU41は、地図画像の慣性スクロールを停止後、当該処理を終了する。
【0055】
ここで、地図画像を慣性スクロールさせた一例を図4乃至図6に基づいて説明する。
図4に示すように、液晶ディスプレイ15に表示される地図画像51は、液晶ディスプレイ15の現在の表示領域52によって決定される。例えば、CPU41は、タッチパネル18のタッチ座標を中心として、液晶ディスプレイ15に表示されている現在の表示領域52の縦横約5倍〜約7倍の地図情報をナビ地図情報26から読み出し、この地図情報に基づいて地図画像51を描画してRAM42に記憶する。
【0056】
そして、図5の左側に示すように、タッチパネル18を1本の指で押下した際の接触点61の位置から矢印63の方向へ指を跳ねた場合には、CPU41は、表示画面の押下が解除された時のタッチ座標の移動方向及び移動速度に基づいて、地図画像51のスクロール方向及びスクロール速度を設定する(例えば、CPU41は、タッチ座標の移動方向を地図画像51のスクロール方向として設定し、タッチ座標の移動速度をスクロール速度として設定する。)。そして、図4と図5の右側とに示すように、CPU41は、地図画像51を慣性スクロールさせて、液晶ディスプレイ15に表示する領域を表示領域52の位置から表示領域53の位置まで移動する。
【0057】
また、図6の左側に示すように、タッチパネル18を2本の指で押下した際の各接触点61の位置から、図5の左側と同じように、矢印63の方向へ2本の指を跳ねた場合には、CPU41は、表示画面の押下が解除された時の各指のタッチ座標の移動方向及び移動速度に基づいて、地図画像51のスクロール方向を決定すると共に、スクロール速度を、1本の指を跳ねた場合よりも速くなるように設定する(例えば、CPU41は、タッチ座標の移動速度の約2倍をスクロール速度に設定する。)。
【0058】
尚、3本以上の指でタッチパネル18を押下して跳ねた場合には、CPU41は、スクロール速度を、2本の指を跳ねた場合よりも速くなるように設定する。例えば、CPU41は、タッチ座標の移動速度に接触点の数を掛け算した速度をスクロール速度に設定する。
【0059】
そして、図4と図6の右側とに示すように、CPU41は、地図画像51を慣性スクロールさせて、液晶ディスプレイ15の表示する領域を表示領域52の位置から表示領域53よりも遠い表示領域54の位置まで移動する。従って、ユーザが2本の指でタッチパネル18を押下して、矢印63の方向に指を跳ねた場合には、指を跳ねる速度は、1本の指を跳ねる速度と大差なくても、1度の指跳ね操作で表示される地図画像を表示領域52の位置から表示領域53よりも遠い表示領域54の位置に移動させることが出来る。
【0060】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーション装置1では、ユーザは2本以上の指で液晶ディスプレイ15の表示画面を押下して指を跳ねることによって、1本の指で表示画面を押下して指を跳ねた場合と比較して、指を跳ねる速度に差がなくても、1度の指跳ね操作で表示される地図画像を、指を跳ねた方向へ大きく慣性スクロールさせることができる。
【0061】
これにより、ユーザは2本以上の指でフリック操作を行うことによって、フリック操作を何度も行うことなく、少ない操作で意図する地図画像を表示することが可能となる。
また、CPU41は、ユーザがタッチパネル18への指による押下を解除した際のタッチ座標の移動速度、つまり、スクロール速度が所定速度以上の場合にのみ、画像をスクロールさせることが可能となり、フリック操作の誤認識を確実に防止することが可能となる。
【0062】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、前記実施例において、タッチパネル18を2本以上の指で押下して跳ねた場合には、各指のタッチ座標の位置関係、つまり、各接触点の位置関係に基づいて、液晶ディスプレイ15に表示された画像を慣性スクロールさせるスクロール速度等の制御量を設定するようにしてもよい。
【0063】
(A)例えば、前記実施例において、図7に示すように、タッチパネル18を2本の指で押下して跳ねる際に、タッチパネル18の押下が解除される直前の各タッチ座標間の距離L1、つまり、2本の指がタッチパネル18に接触している各接触点61間の距離L1が、所定距離以上(例えば、距離が約4cm以上である。)の場合には、CPU41は、上記S113の処理を実行せず、「接触点数判別処理」のサブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S16の処理に移行するようにしてもよい。つまり、地図画像を慣性スクロールさせるスクロール速度を、タッチパネル18を1本の指で押下して跳ねた場合と同じスクロール速度に設定するようにしてもよい。
【0064】
これにより、フリック操作時の指の数(タッチ座標の数)が複数であり、かつ各タッチ座標の位置が所定距離以上離れている場合には、CPU41は、地図画像を慣性スクロールさせるスクロール速度を、フリック操作時の指の数に関係なく設定することが可能となり、意図しないスクロール速度の変更を確実に防止することが可能となる。
【0065】
(B)また、例えば、前記実施例において、図8に示すように、CPU41は、上記S13で取得した指2本による押下が解除された時の各タッチ座標の移動方向が異なる、つまり、2本の指がタッチパネル18に接触している各接触点61の移動方向が異なる、即ち、ほぼ同じ方向でないと判断した場合には、上記S14の処理に移行せず、慣性スクロール処理を終了するようにしてもよい。
【0066】
尚、CPU41は、上記S13で取得した3個以上のタッチ座標の移動方向が異なる場合、つまり、3個以上のタッチ座標の移動方向が、ほぼ同じ方向でないと判断した場合にも、上記S14の処理に移行せず、慣性スクロール処理を終了するようにしてもよい。
【0067】
これにより、フリック操作時の指の数(タッチ座標の数)が複数であり、かつ各タッチ座標の移動方向が異なる場合には、液晶ディスプレイ15に表示された地図画像を慣性スクロールさせず、停止表示することが可能となり、意図しない地図画像の慣性スクロールを確実に防止することが可能となる。
【0068】
(C)また、例えば、前記実施例において、図9に示すように、CPU41は、上記S13で取得した指2本による押下が解除された時の各タッチ座標の移動速度の差、つまり、一方の指がタッチパネル18に接触している接触点61Aの移動速度VA(cm/秒)と他方の指がタッチパネル18に接触している接触点61Bの移動速度VB(cm/秒)との差が所定速度以上である(例えば、約10cm/秒以上の場合である。)と判断した場合には、各移動速度VA、VBのうち、速い方の移動速度を地図画像を慣性スクロールさせるスクロール速度として設定し、RAM42に記憶するようにしてもよい。また、CPU41は、上記S113の処理を実行せず、「接触点数判別処理」のサブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S16の処理に移行するようにしてもよい。
【0069】
尚、CPU41は、上記S13で取得した3個以上の各タッチ座標の最大移動速度と最小移動速度との差が所定速度以上であると判断した場合、つまり、各タッチ座標の移動速度が、ほぼ同じでないと判断した場合にも、各移動速度のうち、最も速い移動速度を地図画像を慣性スクロールさせるスクロール速度として設定し、RAM42に記憶するようにしてもよい。また、この場合にも、上記S113の処理を実行せず、「接触点数判別処理」のサブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S16の処理に移行するようにしてもよい。
【0070】
これにより、フリック操作時の指の数(タッチ座標の数)が複数であり、かつ各タッチ座標の移動速度の差が所定速度以上の場合には、各タッチ座標の移動速度のうちの最大移動速度を液晶ディスプレイ15に表示された地図画像を慣性スクロールさせるスクロール速度として設定することが可能となり、意図しないスクロール速度の変更を確実に防止することが可能となる。
【0071】
(D)また、例えば、前記実施例において、地図情報に基づいて検索した目的地が多いため、目的地のリストを表示画面に表示しきれない場合に、タッチパネル18を指で押下して跳ねることによって、目的地のリスト表示を慣性スクロールさせる際にも、本発明は適用可能である。
【0072】
(E)また、本発明は、タッチパネル18等が装着された小さい表示画面を有する携帯電話機器及び携帯音楽再生装置等の小型の携帯電子機器にも適用可能である。例えば、携帯電話機器や携帯音楽再生装置の表示画面に装着されたタッチパネル18等を指で押下して跳ねることによって、表示された各種メニューリストやタイトルリスト、種々のアイコン等のリスト表示を慣性スクロールさせる際にも、本発明は適用可能である。
【0073】
(F)また、例えば、上記S113において、CPU41は、上記S13で設定した地図画像のスクロール速度をRAM42から読み出し、接触点の数が1個の場合よりもスクロール速度が遅くなるように再設定して、再度RAM42に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S16の処理に移行するようにしてもよい。
【0074】
例えば、接触点の数が「2個」の場合には、CPU41は、上記S13で設定した地図画像のスクロール速度を1/2倍して、再度、地図画像のスクロール速度としてRAM42に記憶するようにしてもよい。また、例えば、接触点の数が「3個」の場合には、CPU41は、上記S13で設定した地図画像のスクロール速度を1/3倍して、再度、地図画像のスクロール速度としてRAM42に記憶するようにしてもよい。つまり、CPU41は、タッチ座標の移動速度を接触点の数で割り算した速度をスクロール速度に設定するようにしてもよい。
【0075】
これにより、ユーザは2本以上の指で液晶ディスプレイ15の表示画面を押下して指を跳ねることによって、1本の指で表示画面を押下して指を跳ねた場合と比較して、指を跳ねる速度に差がなくても、1度の指跳ね操作で表示される地図画像の慣性スクロールによるスクロール量を少なくすることができる。従って、ユーザは2本以上の指で液晶ディスプレイ15の表示画面を押下して指を跳ねることによって、地図画像の表示領域の移動距離の微妙な調整を行って、フリック操作を何度も行うことなく、少ない操作で意図する地図画像を表示することが可能となる。
【符号の説明】
【0076】
1 ナビゲーション装置
14 操作部
15 液晶ディスプレイ
18 タッチパネル
25 地図情報DB
26 ナビ地図情報
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 地図画像
52〜54 表示領域
61 接触点
63 矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面上において指により押下された押下座標位置を検出する座標検出手段と、
前記表示画面上を押下している指の数を判別する判別手段と、
前記表示画面への指による押下が解除される直前の前記押下座標位置の移動方向及び移動速度と前記判別手段の判別結果とに基づいて前記画像をスクロールさせる制御量を設定する制御量設定手段と、
前記制御量設定手段によって設定された前記制御量で前記画像をスクロールさせるスクロール制御手段と、
を備えたことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記制御量は前記スクロール速度を含み、
前記制御量設定手段は、前記表示画面上を押下している指の数の増加に従って前記スクロール速度を増加させることを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記制御量設定手段は、前記表示画面上を押下している指の数が複数の場合には、各指により押下された前記押下座標位置の位置関係に基づいて前記制御量を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記制御量設定手段は、前記表示画面上を押下している指の数が複数であり、かつ各指により押下された前記押下座標位置の位置が所定距離以上離れている場合には、前記制御量の設定に前記判別手段の判別結果を用いないことを特徴とする請求項3に記載の情報表示装置。
【請求項5】
前記制御量設定手段は、前記表示画面上を押下している指の数が複数であり、かつ各指により押下された前記押下座標位置の移動方向が異なる場合には、前記制御量の設定に前記判別手段の判別結果を用いないことを特徴とする請求項3に記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記制御量設定手段は、前記表示画面上を押下している指の数が複数であり、かつ各指により押下された前記押下座標位置の移動速度の差が所定速度以上の場合には、前記制御量の設定に前記判別手段の判別結果を用いないことを特徴とする請求項3に記載の情報表示装置。
【請求項7】
前記スクロール制御手段は、前記表示手段の表示画面上への押下が解除される直前の前記押下座標位置の移動速度が所定速度以上の場合にのみ、前記画像をスクロールさせることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項8】
表示装置に画像を表示する表示工程と、
前記表示装置の表示画面上において指により押下された押下座標位置を検出する座標検出工程と、
前記表示画面上を押下している指の数を判別する判別工程と、
前記表示画面への指による押下が解除される直前の前記座標検出工程で検出された押下座標位置の移動方向及び移動速度と前記判別工程で判別された判別結果とに基づいて前記画像をスクロールさせる制御量を設定する制御量設定工程と、
前記制御量設定工程で設定した前記制御量で前記画像をスクロールさせるスクロール制御工程と、
を備えたことを特徴とする情報表示方法。
【請求項9】
コンピュータに、
表示装置に画像を表示する表示工程と、
前記表示装置の表示画面上において指により押下された押下座標位置を検出する座標検出工程と、
前記表示画面上を押下している指の数を判別する判別工程と、
前記表示画面への指による押下が解除される直前の前記座標検出工程で検出された押下座標位置の移動方向及び移動速度と前記判別工程で判別された判別結果とに基づいて前記画像をスクロールさせる制御量を設定する制御量設定工程と、
前記制御量設定工程で設定した前記制御量で前記画像をスクロールさせるスクロール制御工程と、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−248416(P2011−248416A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117916(P2010−117916)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】