説明

情報表示装置、情報表示方法及び情報表示用プログラム

【課題】使用者において、自己の現在位置の確認等の処理を正確に行わせることが可能な情報表示装置等を提供する。
【解決手段】交差点等に関係する複数の道路夫々の風景を示す画像で構成され、当該交差点等に対応付けられた画像グループと、一の交差点等に対応付けられた一の画像グループと当該一の交差点等に関係する複数の道路上の夫々を当該一の交差点等から移動したときに到達する他の交差点等の夫々に対応付けられた他の画像グループの夫々と、を関連付けるポインタと、を記憶しておく。
自身の現在位置を探索するための初期画像を検索する場合、GPSの検出誤差に相当する誤差円ECと交差する道路D14乃至D19に対応する画像を当該初期画像PLG1乃至PLG6とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、情報表示装置及び情報表示方法及び情報表示用プログラムの技術分野に属し、より詳細には、画像等の情報を表示して使用者に必要な情報を提供する情報表示装置及び情報表示方法並びに情報表示用プログラムの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来、歩行者や車両等を出発地から目的地に誘導する経路誘導システムにおいて、目的地への経路の誘導をより分かり易くするために様々な技術が開示されている。
【0003】
それらの技術の一例として、例えば下記特許文献1に例示されるように、GPS(Global Positioning System)測位結果等を用いて検出された現在位置を含む平面地図を携帯端末の表示画面に表示し、当該平面地図の状況と実際に使用者が存在する位置における周囲の風景とをその位置において当該使用者自らが照合することによって、その使用者が自己の正確な位置を確認するものがある。
【特許文献1】特開平10−253371号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、携帯端末の表示画面に表示された平面地図だけでは、実際に使用者が存在する位置における周囲の風景との照合が難しい場合がある。そしてこの場合、例えばGPS測位結果の誤差に気付いた際等、使用者が自己の正確な位置の確認と、当該正確な位置への補正をすることと、が共に難しくなってしまう場合があるという問題点があった。
【0005】
そこで、本願は上記の問題点等に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、使用者において、自己の現在位置の確認等の処理を正確に行わせることが可能な情報表示装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、地点、施設又は道路の少なくともいずれか一つの風景を示す風景情報であって、当該風景情報が前記風景を示す前記いずれか一つを示す関係情報に対応付けられた風景情報を記憶する記憶部等の記憶手段と、過去の移動軌跡と交わる線により区切られる閉じた領域の輪郭を領域輪郭として設定するシステム制御部等の設定手段と、前記設定された領域輪郭に対応する前記関係情報に対応付けられている前記風景情報を、前記記憶手段から抽出するシステム制御部等の抽出手段と、前記抽出された風景情報をディスプレイ等の表示手段に表示するシステム制御部等の制御手段と、前記表示された風景情報のいずれかを選択するために用いられる操作部等の選択手段と、前記選択された風景情報を用いて現在位置を特定するシステム制御部等の特定手段と、を備える。
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、地点、施設又は道路の少なくともいずれか一つの風景を示す風景情報であって、当該風景情報が前記風景を示す前記いずれか一つを示す関係情報に対応付けられた風景情報を記憶する記憶部等の記憶手段を備える情報表示装置において実行される情報表示方法であって、過去の移動軌跡と交わる線により区切られる閉じた領域の輪郭を領域輪郭として設定する設定工程と、前記設定された領域輪郭に対応する前記関係情報に対応付けられている前記風景情報を、前記記憶手段から抽出する抽出工程と、前記抽出された風景情報をディスプレイ等の表示手段に表示する制御工程と、前記表示された風景情報のいずれかを選択する選択工程と、前記選択された風景情報を用いて現在位置を特定する特定工程と、を含む。
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報表示装置に含まれるコンピュータを、前記設定手段、前記抽出手段、前記制御手段、及び、前記特定手段、として機能させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に、本願を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。
【0010】
(I)実施形態
先ず、本願に係る実施形態について、図1乃至図7を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、携帯型の情報処理装置、より具体的には例えば携帯型無線電話機(以下、単に携帯電話と称する)を用いてその使用者が自身の現在位置を特定する場合に対して、本願を適用した場合の実施の形態である。より具体的には、当該携帯電話を用いて、当該使用者自身が過去に移動した軌跡に含まれる交差点や分岐点、或いは道路等の風景を順次通過順に思い出しつつ、自身の現在位置を特定する場合に対して本願を適用した場合の実施の形態である。
【0011】
また、図1乃至図3は実施形態に係る本願の原理等を説明する図であり、図4は実施形態に係る携帯電話の構成を示すブロック図であり、図5は当該携帯電話における実施形態に係る動作を示すフローチャートであり、図6及び図7は当該動作を概念的に説明する図である。
【0012】
(A)本願に係るデータ構造
初めに、本願に係る基本的なデータ構造について、図1及び図2を用いて説明する。
【0013】
図1(a)においては、道路D1乃至D4が交差点iにおいて交差しており、また道路D2、D5及びD6が交差点kにおいて交差していることが概念的に示されている。この構成において、実施形態に係る携帯電話内には、例えば交差点iから人が各道路D1乃至D4を夫々移動して行ったときに目に入る特徴的な風景や地物或いは目立つ看板等(以下、これらを纏めて単に風景等と称する)に相当する画像Pi1乃至Pi4が、各道路D1乃至D4夫々について蓄積されている。これと同様に、当該携帯電話内には、交差点kから人が各道路D2、D5及びD6を夫々移動して行ったときに目に入る風景等に相当する画像Pk1乃至Pk3もまた、各道路D2、D5及びD6について蓄積されている。この場合、道路D2については、交差点iから交差点kに向けて移動して行った時に目に入る風景等に相当する画像Pi2と、交差点kから交差点iに向けて移動して行った時に目に入る風景等に相当する画像Pk3と、が蓄積されていることになる。
【0014】
そして、交差点iについての画像Pi1乃至Pi4は、図1(a)において破線両矢印で示すように、交差点i自体に対してではなく、画像Pi1乃至Pi4相互間で対応付けられている。そして、これら四つの画像Pにより、交差点iに至る道路D1乃至D4のいずれか又は交差点iの名称のいずれか一方又は双方に対応付けられた一つの画像グループを構成して携帯電話内に不揮発性に記憶されている。またこれと同様に、交差点kについての画像Pk1乃至Pk3は、これも図1において破線両矢印で示すように交差点k自体に対してではなく、画像Pk1乃至Pk3相互間で対応付けられている。そして、これら三つの画像により、交差点kに至る道路D2、D5又はD6のいずれか又は交差点kの名称のいずれか一方又は双方に対応付けられた一つの画像グループを構成して携帯電話内に不揮発性に記憶されている。
【0015】
一方、交差点iと交差点kとを接続する道路D2を交差点iから移動して行ったときに目に入る風景等に相当する画像Pi2には、図1において一点鎖線矢印で示すように、交差点kについての画像Pk1乃至Pk3により構成される上記画像グループを代表する画像として予め設定されている画像Pk1が対応付けられている。また、交差点kから上記道路D2を移動して行ったときに目に入る風景等に相当する画像Pk3には、上記画像Pi2と同様に、交差点iについての画像Pi1乃至Pi4により構成される上記画像グループを代表する画像として予め設定されているいずれかの画像Piが対応付けられている。
【0016】
このように、実施形態に係る各画像Pの対応関係としては、交差点i又はk或いは道路D1乃至D6のいずれかに係る例えば位置情報(緯度/経度等の位置情報)に夫々の画像Pが直接対応付けられているのではなく、一つの交差点i等の名称又は道路D1乃至D6のいずれかに対応付けられた画像グループを構成する画像P同士が互いに対応付けられるように携帯電話内に記憶されている。これに加えて、一つの道路Dで結ばれている交差点i等(図1(a)に例示する場合は道路D2で結ばれている交差点iと交差点k)の名称の夫々又は当該一つの道路D(図1(a)に例示する場合は道路D2)に対応付けられた画像グループ同士は、その道路D2の風景等に相当する一方の画像Pのいずれか(図1(a)に例示する場合は画像Pi2)に対して、当該道路D2の風景等に相当する他方の画像グループを代表する画像P(図1(a)に例示する場合は画像Pk1)が対応付けられている。
【0017】
以上説明した対応関係を有することにより、実施形態に係る携帯電話では、例えば図1に例示する画像Pi2を選択した場合、それが含まれている画像グループに対して画像同士の関連付け(図1(a)中一点鎖線矢印参照)により対応付けられている他の画像グループに含まれる上記画像Pk1乃至Pk3が、順次に又は同時にその携帯電話上に表示される。そして、過去に移動した軌跡に含まれる道路Dについての風景等を思い出しつつこの動作を交差点又は分岐点毎に繰り返すことで、最終的に使用者自身が位置する現在位置たる交差点又は分岐点を地図上において特定することができるのである。
【0018】
また、図1に例示する本願に係る基本的な画像等のデータ構造を採った場合、相互に対応付けられた複数の画像P(図1(a)に例示する場合は、例えば画像Pi1乃至Pi4)を含む一の画像グループを、複数の交差点又は分岐点を含む一定の広さを持った領域の名称に対応付けることも可能となる。
【0019】
より具体的には、例えば図1(b)に例示するような施設Fがあり、その周辺の地勢としては、施設Fを囲む周回道路Cがあり、更に当該周回道路C上の交差点f1乃至f4から、夫々道路D10乃至D13が施設Fから離れる方向に敷設されているとする。そして、各道路D10乃至D13の夫々について、施設fからその道路を移動して行ったときに目に入る特徴的な風景等に相当する画像Pf1乃至Pf4が蓄積されているとする。このような施設Fの具体例としては、例えば各交差点f1乃至f4に至る出口を有する駅や百貨店等が考えられる。
【0020】
そして、この施設F並びに画像Pf1乃至Pf4について本願に係る画像等のデータ構造を採った場合には、その施設Fから離れる方向に移動して行った場合に必ず通過するはずの道路D10乃至D14の夫々を当該移動して行ったときに目に入る各風景等に夫々相当する画像Pf1乃至Pf4により、当該施設Fの名称に対応付けられた一の画像グループが構成されることになる(図1(b)に点線楕円参照)。これにより、施設Fのように出口等が複数ある施設でも、当該出口の各々ではなく、図1(b)に点線楕円で例示されるように施設F全体としてその名称が一つの画像グループに対応付けられる。
【0021】
このことは、当該出口が具体的に特定できない場合でも、「施設Fから移動した場合に通る道路D10乃至D13についての画像Pfのいずれか」と言う特定方法が可能となることを意味する。換言すれば、施設Fの複数の出口のいずれかまで具体的に特定できない場合でも、施設F全体としてその名称(例えば「○○駅」又は「□□デパート」)を特定できさえすれば、その施設Fからいずれかの道路Dを移動して行った場合に必ず目に入る特徴的な風景等の記憶を、その名称に対応付けられている画像グループを構成する画像Pf1乃至Pf4を表示することで蘇らせて、現在位置の特定に供させることができることとなる。
【0022】
(B)本願に係るデータ構造の具体例
次に、本願に係る画像グループ並びにこれを構成する画像P各々の具体的なデータ構造について、図1(a)に示した場合に相当する例を、図2を用いて説明する。
【0023】
本願に係る画像P(図1(a)に例示した画像P)は、具体的には図2に例示するデータ構造をもって、携帯電話内の後述する記憶部内に不揮発性に記憶されている。このとき、一の画像Pに対応する一の画像ファイルGFは、ポインタ10乃至12と、当該画像P自体に相当する画像データ13と、により構成されている。
【0024】
この構成において、ポインタ10は、当該画像P自体に相当する画像データの記憶部における記憶位置を示すポインタである。また一又は複数のポインタ11は、当該画像Pと共に当該画像Pが属する画像グループを構成するものとして図1に破線両矢印で例示したように関連付けられている他の画像P(具体的には、例えば図1(a)を用いて例示した画像Pi1についての画像Pi2及びPi4)夫々自体に相当する画像データの記憶部における記憶位置を示すポインタである。更にポインタ12は、当該画像Pが含まれている画像グループに対して上述した画像同士の関連付け(図1(a)及び図2中一点鎖線矢印参照)により対応付けられている他の画像グループを代表する他の画像Pに相当する画像データの記憶部における記憶位置を示すポインタである。
【0025】
そして、この構成を備える画像ファイルGFが、その画像Pが属する画像グループに含まれている画像Pの数だけ含まれて一の画像グループGGが構成され、この画像グループGGには、その画像グループGGが対応付けられる地点の名称を示す名称データNMと、その地点の地図上の位置(より具体的にはその地点の位置を示す緯度/経度)を示す位置データ又は当該画像グループGGが対応付けられている道路Dを識別する道路識別データ(道路リンクデータ)のいずれか一方である参照データREFと、が含まれる。なおこの名称データNM及び参照データREFは、記憶部26においてそれが対応する画像グループGGの先頭の位置に記憶されているのが好適である。
【0026】
より具体的には、例えば図1(a)で例示した交差点iの場合、図2上側に例示するように、画像Pi1に相当し且つポインタ10乃至12及び画像データ13により構成される画像ファイルGFPi1と、画像Pi2に相当し且つ画像ファイルGFPi1と同様の構成を備える画像ファイルGFPi2と、画像Pi3に相当し且つ画像ファイルGFPi1と同様の構成を備える画像ファイルGFPi3と、画像Pi4に相当し且つ画像ファイルGFPi1と同様の構成を備える画像ファイルGFPi4と、交差点iの名称である名称データNMと、交差点iの位置を示す位置データ又は画像グループGGPiが対応付けられている道路Dを識別する道路識別データのいずれか一方である参照データREFと、により、当該交差点iに対応する画像グループGGPiが構成されている。
【0027】
そして、当該画像グループGGPi内おける画像P同士の関連付け(図1中破線両矢印参照)を示すものとして、画像ファイルGFPi1を構成するポインタ11としては画像Pi2及び画像Pi4夫々自体に相当する画像データ13の記憶部における記憶位置が記述されている。また同様に、画像ファイルGFPi2を構成するポインタ11としては画像Pi3及び画像Pi1夫々自体に相当する画像データ13の記憶部における記憶位置が記述されており、画像ファイルGFPi3を構成するポインタ11としては画像Pi4及び画像Pi2夫々自体に相当する画像データ13の記憶部における記憶位置が記述されており、画像ファイルGFPi4を構成するポインタ11としては画像Pi1及び画像Pi3夫々自体に相当する画像データ13の記憶部における記憶位置が記述されている。
【0028】
一方、図1(a)で例示した交差点kの場合、図2下側に例示するように、画像Pk1に相当し且つポインタ10乃至12及び画像データ13により構成される画像ファイルGFPk1と、画像Pk2に相当し且つ画像ファイルGFPk1と同様の構成を備える画像ファイルGFPk2と、画像Pk3に相当し且つ画像ファイルGFPk1と同様の構成を備える画像ファイルGFPk3と、交差点kの名称である名称データNMと、交差点kの位置を示す位置データ又は画像グループGGPkが対応付けられている道路Dを識別する道路識別データのいずれか一方である参照データREFと、により、当該交差点kに対応する画像グループGGPkが構成されている。
【0029】
そして、当該画像グループGGPk内おける画像P同士の関連付け(図1中破線両矢印参照)を示すものとして、画像ファイルGFPk1を構成するポインタ11としては画像Pk2及び画像Pk3夫々自体に相当する画像データ13の記憶部における記憶位置が記述されている。また同様に、画像ファイルGFPk2を構成するポインタ11としては画像Pk3及び画像Pk1夫々自体に相当する画像データ13の記憶部における記憶位置が記述されており、画像ファイルGFPk3を構成するポインタ11としては画像Pk1及び画像Pk2夫々自体に相当する画像データ13の記憶部における記憶位置が記述されている。
【0030】
これらに加えて、図1(a)に一点鎖線矢印で例示した交差点iに対応する画像グループGGPiと交差点kに対応する画像グループGGPkとの対応関係を示すものとしては、当該画像グループGGPiに属する画像Pi2に対して画像グループGGPkを代表するものとして当該画像グループGGPkに属する画像Pk1が関連付けられている場合、画像ファイルGFPi2のポインタ12として、画像ファイルGFPk1に含まれる画像データ13の記憶部上の記憶位置が記述されている。
【0031】
なお、上述した名称データNM及び参照データREFの夫々は、それらが含まれている画像グループGGに対応付けられているものであり、当該画像グループGGに含まれている画像ファイルGFの各々に個別に対応付けられているのではない。
【0032】
(C)本願に係る初期画像検索の原理
次に、上述した現在位置特定動作の初期において実行される、本願に係る最初の画像Pの選択動作の原理について、図3を用いて説明する。
【0033】
上述したように、実施形態に係る携帯電話では、図1及び図2に例示したデータ構造を備えた画像P及び画像グループGGが携帯電話内に不揮発性に記憶されている。これにより、過去に移動した軌跡に含まれる道路Dや交差点等についての風景等を思い出しつつ画像Pを選択する動作を交差点又は分岐点毎に繰り返すことで、最終的に使用者自身が位置する現在位置たる交差点又は分岐点を地図上において特定することができる。
【0034】
ここで、当該現在位置特定動作の最初(画像ファイルGF内のポインタ12の内容を手掛かりとした、画像Pの連続した選択動作(軌跡上の交差点等の順次特定動作)の一番初め)においては、携帯電話内に蓄積されているいずれかの画像Pを、上記データ構造に依存しない方法により一つ選択しなければならない。そして、当該選択された一の画像Pを起点(始点)として、上記データ構造を用いた現在位置特定動作がその後に連続して実行される必要がある。なお、以下の説明においては、当該最初に選択される画像Pを、単に「初期画像P」と称する。
【0035】
そして、実施形態では、当該初期画像Pを選択する方法として、例えばGPS(Global Positioning System)等を用いて別途検出された現在位置に含まれている測位誤差に係る誤差円(当該現在位置の検出動作に含まれている誤差の範囲を示す誤差円)を用いる。すなわち、図3に例示する場合において、実施形態に係る携帯電話の使用者は、道路D上の交差点Lcに実際は位置しているとする。そして、後述する当該携帯電話のGPS機能を用いて検出された現在位置が検出現在位置Lgであったとする。このとき、当該検出現在位置Lgに対しては、上記GPSの特性上、数十メートルから数百メートルの値を有する半径Dgの誤差円ECによりその範囲が示される誤差が含まれている。すなわち、検出現在位置Lgを中心として半径Dgの誤差円ECを描いたとき、当該誤差円EC内のどこかに真の現在位置Lcが存在しているのである。
【0036】
なお、この半径Dgに渡る誤差には、携帯電話のGPS電波を用いた現在位置検出機能自体の誤差に加えて、その航法電波を受信可能なGPS衛星の数や、携帯電話の現在位置周辺に存在する高い建物等に起因するいわゆるマルチパスの影響等による誤差が含まれる。
【0037】
一方、上述したGPS電波による現在位置の測位誤差を考えたとき、上記誤差円EC内には、経験上ほぼ確実に、真の現在位置Lcが含まれていることになる。そこで本願に係る初期画像検索動作においては、先ず、当該誤差円EC上にある道路D自体又は当該道路D上で且つ当該誤差円ECに近い位置にある交差点に対応付けられている画像グループGGを検索する。そして、当該検索された画像グループGG内において当該誤差円ECに最も近い位置の風景等に相当する一又は複数の画像Pをもって、仮想的な画像グループを形成する。
【0038】
この仮想的な画像グループ(以下、当該仮想的な画像グループを、単に仮想画像グループと称する)は、換言すれば、誤差円EC又は対応する検出現在位置Lgに対応づけられた画像グループである。なおこの仮想画像グループは、図2に例示した画像グループGG、すなわち、同一の交差点又は道路に対応付けられた複数の画像Pにより構成される画像グループGGではなく、別個の画像グループGGに夫々含まれている画像Pにより、当該複数の画像グループGGに対して横断的に構成される仮想画像グループである。
【0039】
より具体的に図3に例示する場合は、誤差円EC又は検出現在位置Lgに対応する仮想画像グループには、画像PLG1乃至PLG6が含まれていることになるが、当該画像PLG1乃至PLG6の夫々は、各々別個の画像グループGGに属している。すなわち、画像PLG1は例えば道路D14に対応づけられた画像グループGGに属しており、画像PLG2は例えば道路D15に対応づけられた画像グループGGに属しており、画像PLG3は例えば道路D16に対応づけられた画像グループGGに属しており、画像PLG4は例えば道路D17に対応づけられた画像グループGGに属しており、画像PLG5は例えば道路D18に対応づけられた画像グループGGに属しており、画像PLG6は例えば道路D19に対応づけられた画像グループGGに属している。
【0040】
そして、携帯電話の使用者は、誤差円EC又は検出現在位置Lgに対応する仮想画像グループに属する画像PLG1乃至PLG6の中から一つの画像PLG(例えば画像PLG3)を選択する。これにより、当該選択された画像PLG3に相当する画像ファイルGFPLG3のポインタ12を手掛かりに、誤差円ECの内側にあり且つ当該ポインタ12に記述されている画像Pが属する画像グループGGが次に検索される。これ以降は、上記図1及び図2に例示した動作が繰り返されることで、最終的に真の現在位置Lcが特定されるのである。
【0041】
(D)実施形態
次に、上述してきた原理に則った本願の実施形態について、図4乃至図7を用いて説明する。
【0042】
図4に示すように、実施形態に係る携帯電話MPは、通信部21と、マイク等からなる音声入力部22と、スピーカ等からなる音声出力部23と、液晶ディスプレイ等からなる表示手段としての表示部24と、数字ボタン、記号ボタン及びカーソル等からなる選択手段としての操作部25と、不揮発性領域及び揮発性領域を共に備える記憶手段及び誤差範囲記憶手段としての上記記憶部26と、CPU等からなる設定手段、抽出手段、制御手段及び特定手段としてのシステム制御部27と、アンテナATが接続された検出手段としてのGPS位置検出部28と、により構成されている。そして、通信部21、音声入力部22、音声出力部23、表示部24、操作部25、記憶部26、システム制御部27及びGPS位置検出部28は、バス29により相互にデータの授受が可能に接続されている。
【0043】
この構成において、通信部21には図示しないアンテナが接続されており、システム制御部27の制御の下、予め定められている通信規格に準拠しつつ、携帯電話MPに係る通信事業者の回線又はインターネット等のネットワークとの間のデータ(音声データを含む)の授受を制御する。
【0044】
一方、GPS位置検出部28は、システム制御部27の制御の下、アンテナATを介して図示しない航法衛星からの航法電波を受信し、当該受信した航法電波に基づいて携帯電話MPの地球上の位置を示す位置情報(緯度/経度情報としての位置情報)を生成して、バス29を介してシステム制御部27等に出力する。これによりシステム制御部27は、当該位置情報に基づき、上記検出現在位置Lgを演算すると共に半径Dgを演算して誤差円ECを示す情報を生成する。このとき、当該誤差円ECを示す情報には、当該誤差円ECの中心(=検出現在位置Lg)の位置情報及び半径Dgの長さを示す情報が含まれている。
【0045】
また、音声入力部22は使用者の音声を検出して音声データとしてバス29を介してシステム制御部27に出力する。更に音声出力部23は、使用者に対して放音すべき音声データをバス29を介してシステム制御部27から受信し、これを当該使用者に対して音声として放音する。
【0046】
更に表示部24は、システム制御部27の制御の下、上記各画像Pを視認可能に表示する他、携帯電話MPとしての通話又は使用者の案内のために必要な情報を画像として表示する。更に操作部25は、上記各種ボタンやカーソル等の操作により入力された情報をバス29を介してシステム制御部27に出力する。
【0047】
更にまた、記憶部26は、図2を用いて例示したデータ構造をもって各画像ファイルGF等を不揮発性に記憶すると共に、携帯電話MPとしての機能発揮上必要とされるプログラムや電話帳データ等のデータを記憶し、システム制御部27との間でバス29を介して当該データを授受する。このとき、当該画像ファイルGFは、それが含まれている画像グループGGに対応する道路Dについて、予め設定された撮影間隔(例えば5メートルおき)で撮影された上記風景等に相当する画像Pに相当する画像ファイルGFが、当該画像Pの数だけ不揮発性に記憶されている。この場合、各画像グループGGに含まれている参照データREFは、当該画像グループGGが対応している道路Dを識別する道路識別データが記憶されていることとなる。
【0048】
また、この記憶部26には更に、GPS位置検出部28における現在位置の検出精度に影響を与える上記マルチパスの程度を地図上の位置毎に示すマルチパス情報が、これも不揮発性に記憶されている。
【0049】
そしてシステム制御部27は、上記記憶部26を含む各構成部材との間でバス29を介したデータの授受を行いつつ、実施形態としての動作及び携帯電話MPとしての通常の通話動作等を統括制御する。
【0050】
次に、図4に例示した構成を備える実施形態に係る携帯電話MPにおいて実行される、実施形態に係る画像表示による案内動作について、図5乃至図7を用いて説明する。なお、図5乃至図7を用いて説明する案内動作は、携帯電話MPを携行する使用者が、過去に移動してきた地点や道路周辺の風景等を、表示部24に表示される画像Pを見ることによって思い出しつつ、最終的に自身の現在位置を特定するための案内動作である。
【0051】
図5に示すように、実施形態に係る案内動作においては、先ず、実施形態に係る初期画像Pの検索動作並びに当該検索された初期画像Pに相当する一又は複数の画像ファイルGFの検索/特定動作が実行される(ステップS1)。このステップS1の動作については、後ほど詳細に説明する。
【0052】
次に、システム制御部27は、当該検索/特定した画像ファイルGF内の画像データ13に相当する当該初期画像Pを一又は複数表示部24に表示する(ステップS2)。
【0053】
そして、当該初期画像Pを見た使用者は、その表示内容を確認して現在位置周辺の風景等と比較し、その比較結果を初期画像Pの選択結果として操作部25を用いて入力する。これにより、当該表示されている初期画像Pのいずれかが使用者の現在位置周辺の風景と合致しているか否かが、操作部25における操作内容に基づいてシステム制御部27により確認される(ステップS3)。
【0054】
このステップS3の判定により、表示されている初期画像Pのいずれかが使用者の現在位置周辺の風景と合致している旨の操作が操作部25において為されているとき(ステップS3;YES)、システム制御部27は、当該選択されている初期画像Pが属する画像グループGGに対応付けられている参照データRESを読み出すこと等により使用者の現在位置を特定し、これを地図等と共に表示部24上に表示して(ステップS4)、実施形態に係る案内動作を終了する。これにより、携帯電話MPの使用者が自信の現在位置を認識できることとなる。
【0055】
一方、上記ステップS3の判定において、現在表示部24に表示されている初期画像Pが使用者の現在位置周辺の風景と合致していない旨の操作が操作部25において為されているとき(ステップS3;NO)、システム制御部27は次に、現在表示されている初期画像Pが、過去にその使用者が辿った道路D周辺の風景のいずれかと合致しているか否かを示す操作が操作部25において為されたか否かを確認する(ステップS5)。そして、過去に辿った道路D周辺の風景等のいずれかと合致している旨の操作(当該合致している風景等に相当する初期画像Pの選択操作)が操作部25において為されたとき(ステップS5;YES)、システム制御部27は、現在表示部24に表示されて選択されている初期画像Pに相当する画像ファイルGF内のポインタ12の記述内容に基づき、その画像ファイルGFが属する画像グループGGに関連付けられている(図2一点鎖線矢印参照)他の画像グループGGを代表する画像Pに相当する一の画像ファイルGFを記憶部26内おいて検索/特定する(ステップS6)。その後システム制御部27は、当該検索/特定された画像ファイルGF内の画像データ13を用いて上記ステップS3の動作に戻り、当該検索/特定した画像データ13のうち、何れか一つの画像データ13に相当する当該一の画像Pを表示部24に表示する(ステップS2)。これ以降、システム制御部27は、上述してきたステップS2乃至S6の動作を、当該表示されている画像P(初期画像P以外の画像P)について繰り返す。
【0056】
他方、上記ステップS5の判定において、過去に辿った道路D周辺の風景のいずれとも合致していない旨の操作が操作部25において為されたとき(ステップS5;NO)、システム制御部27は、現在表示部24に表示されている初期画像Pに相当する画像ファイルGFが属する画像グループGG内の他の画像ファイルGFを記憶部26内おいて検索/特定する(ステップS7)。その後システム制御部27は、当該検索/特定された画像ファイルGF内の画像データ13を用いて上記ステップS3の動作に戻り、当該検索/特定した画像データ13のうち、何れか一つの画像データ13に相当する当該一の画像P(すなわち、先のステップS2の動作により表示されている初期画像Pと同じ画像グループGGに属する他の画像P)を表示部24に表示する(ステップS2)。これ以降、システム制御部27は、上述してきたステップS2乃至S7の動作を、当該表示されている画像P(初期画像P以外の画像P)について繰り返す。
【0057】
次に、上記ステップS1としての初期画像Pに相当する画像ファイルGFの検索/特定動作について、図5(b)及び図6を用いて説明する。
【0058】
図5(b)に示すように、上記ステップS1の動作として具体的には、先ず、システム制御部27は、GPS位置検出部28を制御することにより、GPSを用いた携帯電話MPの現在位置動作を実行する(ステップS10)。そして、当該検出された現在位置を上記検出現在位置Lg(図6参照)として一時的に記憶部26に記憶する。
【0059】
次にシステム制御部27は、GPS位置検出部28において受信されているGPS位置情報及び記憶部26に記憶されている上記マルチパス情報を用いて、当該検出した(ステップS10)検出現在位置Lgにおける誤差円ECを示す半径Dgを求め、当該検出現在位置Lgを中心とし半径Dgの円を仮想的に描くことで、当該検出現在位置Lgに対応する誤差円ECを設定する(ステップS11)。
【0060】
次にシステム制御部27は、その半径Dhが、実施形態に係る画像Pの、一の道路Dについての上記撮影間隔(例えば5メートル)だけ誤差円ECの半径Dgより短い画像特定円(図6において一点鎖線で示す円)を、検出現在位置Lgを中心として設定し、当該新たに設定された画像特定円と共の誤差円ECとで囲まれたドーナツ形状の領域を設定する(ステップS12)。
【0061】
これによりシステム制御部27は、当該ドーナツ形状の領域内を通る道路D14乃至D19の夫々に対応し且つ当該領域内の風景等に相当する画像P(図6に示す例では画像PLG1乃至PLG6)に相当する画像ファイルGFと、各々初期画像Pに相当する画像ファイルGFを記憶部26内において検索/特定する(ステップS13)。
【0062】
その後システム制御部27は、図5(a)に示すステップS2に移行する。
【0063】
次に、図4及び図5(a)を用いて説明した動作のうち、ステップS1の動作以降の動作について、より具体的に地図等を例示しつつ、図7を用いて説明する。
【0064】
図7に示す地図においては、先ず道路D20は交差点Zにより道路23と交差している。また道路D23は交差点Yにより道路D21と交差しており、更に交差点Wにより道路D22と交差している。そして交差点Wからは道路D25が分岐している。更にまた道路D24は交差点Xにより道路D21と交差しており、更に交差点Vにより道路D22と交差している。
【0065】
そして、図7を用いた説明の上では、以下の三点がその前提とされている。
(ア)携帯電話MPの使用者が現在実際に位置している交差点は交差点Zであるが、そのことを当該使用者は認識できない。
(イ)当該使用者が交差点Zに至るまでに移動してきた実際の経路は、図7中に二点鎖線で示すように、交差点V→交差点X→交差点Y→交差点Zであるが、この経路を当該使用者は認識していない。
(ウ)当該使用者は、交差点Vのみを現在認識(記憶)している。
【0066】
なお、図7に例示する場合には、携帯電話MPの記憶部26には、交差点Xに対応付けられ且つ相互に関連付けられた画像Px1、画像Px2及び画像Px3からなる画像グループGGPx、交差点Yに対応付けられ且つ相互に関連付けられた画像Py1、画像Py2、画像Py3及び画像Py4からなる画像グループGGPy、交差点Zに対応付けられ且つ相互に関連付けられた画像Pz1、画像Pz2及び画像Pz3からなる画像グループGGPz、交差点Vに対応付けられ且つ相互に関連付けられた画像Pv1、画像Pv2、画像Pv3及び画像Pv4からなる画像グループGGPv並びに交差点Wに対応付けられ且つ相互に関連付けられた画像Pw1、画像Pw2、画像Pw3及び画像Pw4からなる画像グループGGPwが、夫々不揮発性に記憶されていることになる。また、上記初期画像Pとしては、道路D22を図7中右方向に移動して交差点Vに至る前(直前)に通過した図示しない交差点又は分岐点に対応付けられている画像グループGGに属する画像Pのいずれかが、当該初期画像PとしてステップS1の動作により特定されることとなる。
【0067】
更に、図7に示す範囲内の各画像グループGG相互の対応関係を示すデータとしては、先ず交差点Vについての画像Pv1に対応する画像ファイルGFPv1内のポインタ12には、当該交差点Vと道路D22を介して接続されている交差点Wに対応する画像グループGGPwに属する画像Pw1、画像Pw2、画像Pw3又は画像Pw4のうちいずれか一つに対応する画像ファイルGFPwに含まれる画像データ13の記憶部26上の記憶位置が記述され、また同様に、交差点Vについての画像Pv2に対応する画像ファイルGFPv2内のポインタ12には、当該交差点Vと道路D24を介して接続されている交差点Xに対応する画像グループGGPxに属する画像Px1、画像Px2又は画像Px3のうちいずれか一つに対応する画像ファイルGFPxに含まれる画像データ13の記憶部26上の記憶位置が記述されている。
【0068】
更に、交差点Wについての画像Pw3に対応する画像ファイルGFPw3内のポインタ12には、当該交差点Wと道路D22を介して接続されている交差点Vに対応する画像グループGGPvに属する画像Pv1、画像Pv2、画像Pv3又は画像Pv4のうちいずれか一つに対応する画像ファイルGFPvに含まれる画像データ13の記憶部26上の記憶位置が記述され、また同様に、交差点Wについての画像Pw2に対応する画像ファイルGFPw3内のポインタ12には、当該交差点Wと道路D23を介して接続されている交差点Yに対応する画像グループGGPyに属する画像Py1、画像Py2、画像Py3又は画像Py4のうちいずれか一つに対応する画像ファイルGFPyに含まれる画像データ13の記憶部26上の記憶位置が記述されている。
【0069】
更にまた、交差点Xについての画像Px3に対応する画像ファイルGFPx3内のポインタ12には、当該交差点Xと道路D24を介して接続されている交差点Vに対応する画像グループGGPvに属する画像Pv1、画像Pv2、画像Pv3又は画像Pv4のうちいずれか一つに対応する画像ファイルGFPvに含まれる画像データ13の記憶部26上の記憶位置が記述され、また同様に、交差点Xについての画像Px1に対応する画像ファイルGFPx1内のポインタ12には、当該交差点Xと道路D21を介して接続されている交差点Yに対応する画像グループGGPyに属する画像Py1、画像Py2、画像Py3又は画像Py4のうちいずれか一つに対応する画像ファイルGFPyに含まれる画像データ13の記憶部26上の記憶位置が記述されている。
【0070】
また、交差点Yについての画像Py4に対応する画像ファイルGFPy4内のポインタ12には、当該交差点Yと道路D23を介して接続されている交差点Wに対応する画像グループGGPwに属する画像Pw1、画像Pw2、画像Pw3又は画像Pw4のうちいずれか一つに対応する画像ファイルGFPwに含まれる画像データ13の記憶部26上の記憶位置が記述され、また同様に、交差点Yについての画像Py3に対応する画像ファイルGFPy3内のポインタ12には、当該交差点Yと道路D21を介して接続されている交差点Xに対応する画像グループGGPxに属する画像Px1、画像Px2又は画像Px3のうちいずれか一つに対応する画像ファイルGFPxに含まれる画像データ13の記憶部26上の記憶位置が記述されている。更に交差点Yについての画像Py2に対応する画像ファイルGFPy2内のポインタ12には、当該交差点Yと道路D23を介して接続されている交差点Zに対応する画像グループGGPzに属する画像Pz1、画像Pz2又は画像Pz3のうちいずれか一つに対応する画像ファイルGFPzに含まれる画像データ13の記憶部26上の記憶位置が記述されている。
【0071】
最期に、交差点Zについての画像Pz3に対応する画像ファイルGFPz3内のポインタ12には、当該交差点Zと道路D23を介して接続されている交差点Yに対応する画像グループGGPyに属する画像Py1、画像Py2、画像Py3又は画像Py4のうちいずれか一つに対応する画像ファイルGFPyに含まれる画像データ13の記憶部26上の記憶位置が記述されている。
【0072】
この図7に示す例において図5に示した本願の案内動作が実行される場合、先ず携帯電話MPの使用者は、上記初期画像Pを検索/特定し(図5(a)ステップS1参照)、次いで、その直後に実行される図5(a)ステップS2→同ステップS3→同ステップS5→同ステップS6の動作により、交差点Vに対応する画像グループGGPvに属する画像Pv1、画像Pv2、画像Pv3及び画像Pv4を検索/特定して(図5(a)ステップS6参照)、表示部24に表示させる(図5(a)ステップS2参照)。次いで使用者は、現在表示されている画像Pv1、画像Pv2、画像Pv3及び画像Pv4のいずれもが現在位置(交差点Z)には合致していないが(図5(a)ステップS3;NO)、上述した経路を辿っていることから画像Pv2に覚えがあることを操作部25から入力する(図5(a)ステップS5;YES)。これにより、システム制御部27は、当該入力された画像Pv2に対応する画像ファイルGFPv2内のポインタ12の記述を手掛かりとして、交差点Vと道路D24を介して接続されている交差点Xに対応する画像グループGGPxに属する画像Px1、画像Px2又は画像Px3を検索/特定して(図5(a)ステップS6参照)、表示部24に表示させる(図5(a)ステップS2参照)。
【0073】
次いで使用者は、現在表示されている画像Px1、画像Px2及び画像Px3のいずれもが現在位置(交差点Z)には合致していないが(図5(a)ステップS3;NO)、上述した経路を辿っていることから画像Px1に覚えがあることを操作部25から入力する(図5(a)ステップS5;YES)。これにより、システム制御部27は、当該入力された画像Px1に対応する画像ファイルGFPx1内のポインタ12の記述を手掛かりとして、交差点Xと道路D21を介して接続されている交差点Yに対応する画像グループGGPyに属する画像Py1、画像Py2、画像Py3又は画像Py4を検索/特定して(図5(a)ステップS6参照)、表示部24に表示させる(図5(a)ステップS2参照)。
【0074】
更に使用者は、現在表示されている画像Py1、画像Py2、画像Py3及び画像Py4のいずれもが現在位置(交差点Z)には合致していないが(図5(a)ステップS3;NO)、上述した経路を辿っていることから画像Py2に覚えがあることを操作部25から入力する(図5(a)ステップS5;YES)。これにより、システム制御部27は、当該入力された画像Py2に対応する画像ファイルGFPy2内のポインタ12の記述を手掛かりとして、交差点Yと道路D23を介して接続されている交差点Z(実際の現在位置)に対応する画像グループGGPzに属する画像Pz1、画像Pz2又は画像Pz3を検索/特定して(図5(a)ステップS6参照)、表示部24に表示させる(図5(a)ステップS2参照)。
【0075】
そして使用者は、現在表示されている画像Pz1、画像Pz2及び画像Pz3の中から現在位置の風景等に相当する画像Pzが認識できることになるので(図5(a)ステップS3;YES)、その旨を操作部25から入力することで、現在位置としての交差点Zの位置データPOSを読み出して表示部24上に表示させる(図5(a)ステップS4参照)。
【0076】
以上の一連の動作により、当該使用者が実際の現在位置たる交差点Zを、過去の自らの記憶を辿りつつ特定できることとなる。
【0077】
以上夫々説明したように、実施形態に係る携帯電話MPの案内動作によれば、画像グループGGを介して道路識別データたる参照データREFに対応付けられた画像Pを記憶すると共に、現在位置を含むと予想される領域の輪郭である誤差円ECに対応付けられている初期画像PLG1乃至PLG6を抽出して選択可能に表示し、更に当該選択された初期画像PLGを用いて現在位置を特定するので、使用者において現在位置が不明な場合であっても、当該現在位置を含む誤差円ECに対応する風景を手掛かりとして当該現在位置を特定することができる。
【0078】
従って、当該処理を迅速且つ確実に実行することができることで、自己の現在位置の確認等の処理を正確に行うことができる。
【0079】
また、画像グループGGが道路D上の分岐点又は交差点のいずれかに対応付けられているため、使用者において現在位置が不明な場合であっても、現在位置を含む誤差円ECに対応する分岐点又は交差点の風景を手掛かりとして当該現在位置を特定することができる。
【0080】
更に、GPS位置検出部28の検出結果に含まれていると予想される誤差円ECを用いて初期画像Pを検索/特定するので、簡易な構成で初期画像Pを抽出することができる。
【0081】
更にまた、画像Pが道路Dについて予め設定されている撮影間隔だけ誤差円ECを窄めた円との関係で初期画像Pを抽出して現在位置の特定に用いるので、道路Dについての画像Pが上記撮影間隔の道路Dの風景等を示す画像Pとして記憶されている場合において、現在位置の特定に用いられる画像Pを簡易な動作で抽出することができる。
【0082】
(II)変形形態
次に、本願に係る変形形態について説明する。
【0083】
(A)第一の変形形態
先ず、第一の変形形態について、図8及び図9を用いて説明する。なお、図8は第一の変形形態に係る携帯電話における動作を示すフローチャートであり、図9は当該動作を概念的に説明する図である。また、図8において、図5(b)を用いて説明した動作と同一の動作については、同一のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
【0084】
更に、第一の変形形態に係る携帯電話は、記憶部26内に各道路D相互間のリンク情報が更に記憶されている他は、実施形態に係る携帯電話MPと同一の構成を備えているので、以下の説明では部材番号として実施形態と同一のものを使用しつつ、細部の説明は省略する。
【0085】
上述した実施形態では、画像グループGG内の参照データREFとして道路識別データが記述されており、且つ図6に例示するように、検出現在位置Lgに対応する誤差円ECと上記画像特定円とを用いて初期画像P(図6に例示する場合は画像PLG1乃至PLG6)を一又は複数選択した。
【0086】
これに対し、図8及び図9に例示するように、図5(b)上記ステップS10及びS11の動作が実行されて誤差円ECが設定された後、当該誤差円ECと交差する道路D(図9に例示する場合は道路D14乃至D19)に対応する上記リンク情報が記憶部26から読み出される。そして、当該読み出されたリンク情報を手掛かりとして、システム制御部27は、当該道路D14乃至D19上の誤差円ECの外側であって、当該誤差円ECに最も近い交差点Lg1乃至Lg6に対応付けられている画像グループGGを抽出し(ステップS15)、その画像グループGGに含まれている画像ファイルGFに相当する画像PLG1乃至PLG6を初期画像Pとして特定する(ステップS13)。
【0087】
この第一の変形形態の場合は、画像グループGGの参照データREFとしては、実施形態と同様の道路識別データであってもよいし、上記抽出される交差点Lg1乃至Lg6等の位置を示す位置データであっても良いこととなる。
【0088】
以上説明した第一の変形形態に係る携帯電話の動作によれば、実施形態に係る携帯電話MPの動作と同様に、画像グループGGを介して道路識別データ又は位置データたる参照データREFに対応付けられた画像Pを記憶すると共に、現在位置を含むと予想される領域の輪郭である誤差円ECに対応付けられている初期画像PLG1乃至PLG6を抽出して選択可能に表示し、更に当該選択された初期画像PLGを用いて現在位置を特定するので、使用者において現在位置が不明な場合であっても、当該現在位置を含む誤差円ECに対応する風景を手掛かりとして当該現在位置を特定することができる。
【0089】
従って、当該処理を迅速且つ確実に実行することができることで、自己の現在位置の確認等の処理を正確に行うことができる。
【0090】
また、画像グループGGが道路D上の分岐点又は交差点のいずれかに対応付けられているため、使用者において現在位置が不明な場合であっても、現在位置を含む誤差円ECに対応する分岐点又は交差点の風景を手掛かりとして当該現在位置を特定することができる。
【0091】
更に、GPS位置検出部28の検出結果に含まれていると予想される誤差円ECを用いて初期画像Pを検索/特定するので、簡易な構成で初期画像Pを抽出することができる。
【0092】
更にまた、また各交差点等と各道路Dとの関係を少なくとも夫々示すリンク情報が更に記憶されており、誤差円ECと交差する道路上にあり且つ当該誤差円ECに対して直近外側にある交差点等に対応する画像Pを初期画像Pとして抽出して現在位置の特定に用いるので、現在位置の特定に用いられる初期画像Pを簡易な動作で抽出することができる。
【0093】
(B)第二の変形形態
また、第二の変形形態として、上述した実施形態では画像グループGGの単位で参照データREFが付加されていたが、各画像ファイルGF毎に夫々参照データREFが付加されるデータ構造を用いることにより、初期画像Pの検索/特定動作において、画像グループGGを介することなく直接画像ファイルGFを検索するように構成することもできる。
【0094】
この場合には、記憶部26における記憶容量としては実施形態又は第一の変形形態の場合に比して増加するものの、画像グループGGを介して初期画像Pを特定する必要がないため、初期画像Pの検索/特定動作を高速化することができる。
【0095】
(C)第三の変形形態
更に第三の変形形態として、上述した実施形態では真の現在位置Lcがその中に存在していると予測される誤差円ECを用いて初期画像Pを選択したが、これ以外に、過去の移動軌跡における起点又は中途点(通過点)の少なくともいずれか一方を含み、且つ当該移動軌跡と交わる線により区切られる閉じた領域を用いて、初期画像Pを選択するように構成することもできる。なおこの場合、当該閉じた領域は、実施形態の如き現在位置Lgをその内側に含む場合の他に、現在位置は当該閉じた領域の外側にあるが、当該移動軌跡の少なくとも一部がその領域内に存在している場合も含まれる。
【0096】
より具体的には、例えば、当該移動軌跡に係る出発地点(例えば駅等)を操作部25において入力し、この入力された出発地点を中心として予め設定された半径の円を地図上に設定し、この円をもって実施形態に係る誤差円ECに相当する画像特定円とする。そして、実施形態に係る初期画像Pの選択動作と同様の部材番号を用いて以下を説明すると、次に、当該画像特定円上にある道路D自体又は当該道路D上で且つ当該画像特定円に近い位置にある交差点に対応付けられている画像グループGGを検索する。これにより、当該検索された画像グループGG内において当該画像特定円に最も近い位置の風景等に相当する一又は複数の画像Pをもって、仮想的な画像グループ(以下、当該画像グループを第三の変形形態に係る仮想画像グループと称する)を形成する。
【0097】
この第三の変形形態に係る仮想画像グループは、換言すれば第三の変形形態に係る画像特定円に対応づけられた画像グループである。そして第三の変形形態に係る仮想画像グループは、実施形態に係る仮想画像グループと同様に、別個の画像グループGGに夫々含まれている画像Pにより、当該複数の画像グループGGに対して横断的に構成される仮想画像グループである。また、第三の変形形態に係る画像特定円内に現在位置が存在しない場合、第三の変形形態に係る仮想画像グループを構成する画像Pは、第三の変形形態に係る画像特定円上にある道路Dを、当該画像特定円の内側から外側に向かって移動して行ったときに目に入る特徴的な風景等に相当する画像Pであることになる。
【0098】
そして、携帯電話の使用者は、第三の変形形態に係る画像特定円に対応する上記第三の変形形態に係る仮想画像グループに属する画像Pの中から一つの画像Pを選択する。これにより、当該選択された画像Pに相当する画像ファイルGFのポインタ12を手掛かりに、第三の変形形態に係る画像特定円の外側にあり且つ当該ポインタ12に記述されている画像Pが属する画像グループGGが次に検索される。これ以降は、上記図1及び図2に例示した動作が繰り返されることで、最終的に真の現在位置Lcが特定される。
【0099】
(D)その他の変形形態
その他の変形形態として、本願は、実施形態及び上記各変形形態において説明した携帯電話MPに対してだけでなく、携帯型の情報処理装置、例えば小型のパーソナルコンピュータやいわゆるPDA(Personal Data Assistance)に適用することも可能である。
【0100】
更に、実施形態又は各変形形態に係る画像ファイルGF等については、記憶部26内に予め記憶されているだけでなく、例えば対応する交差点等が検索されたタイミング等において、インターネット等のネットワークを介してその都度図示しないサーバから取得する構成としてもよい。
【0101】
更にまた、上記図5又は図8に記載されたフローチャートに相当するプログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はインターネット等を介して取得して記録しておき、これらを汎用のコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを実施形態又は各変形形態に係るシステム制御部27として活用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本願の原理を説明する図であり、(a)は本願における道路と交差点等との関係を例示する図であり、(b)は複数の出口等を含む施設と本願に係る画像との関係を例示する図である。
【図2】本願に係る画像グループのデータ構造を例示する図である。
【図3】本願に係る誤差円と初期画像との関係を例示する図である。
【図4】実施形態に係る携帯電話の概要構成を示すブロック図である。
【図5】実施形態に係る案内動作を示すフローチャートであり、(a)は当該案内動作の全体を示すフローチャートであり、(b)は初期画像の検索/特定動作を示すフローチャートである。
【図6】実施形態に係る誤差円と初期画像との関係を例示する図である。
【図7】実施形態に係る案内動作の推移を例示する図である。
【図8】第一の変形形態に係る案内動作における初期画像の検索/特定動作を示すフローチャートである。
【図9】第一の変形形態に係る誤差円と初期画像との関係を例示する図である。
【符号の説明】
【0103】
10、11、12 ポインタ
13 画像データ
21 通信部
22 音声入力部
23 音声出力部
24 表示部
25 操作部
26 記憶部
27 システム制御部
28 GPS位置検出部
29 バス
F 施設
C 周回道路
NM 名称データ
REF 参照データ
MP 携帯電話
D1、D2、D3、D4、D10、D11、D12、D13、D14、D15、D16、D17、D18、D19、D20、D21、D22、D23、D24、D25 道路
i、k、V、W、X、Y、Z、Lg1、Lg2、Lg3、Lg4、Lg5、Lg6、f1、f2、f3、f4 交差点
Pi1、Pi2、Pi3、Pi4、Pk1、Pk2、Pk3、Pf1、Pf2、Pf3、Pf4、Px1、Px2、Px3、Py1、Py2、Py3、Py4、Pz1、Pz2、Pz3、Pv1、Pv2、Pv3、Pv4、Pw1、Pw2、Pw3、Pw4 画像
LG1、PLG2、PLG3、PLG4、PLG5、PLG6 初期画像
GGPi、GGPk 画像グループ
GFPi1、GFPi2、GFPi3、GFPi4、GFPk1、GFPk2、GFPk3 画像ファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地点、施設又は道路の少なくともいずれか一つの風景を示す風景情報であって、当該風景情報が前記風景を示す前記いずれか一つを示す関係情報に対応付けられた風景情報を記憶する記憶手段と、
過去の移動軌跡と交わる線により区切られる閉じた領域の輪郭を領域輪郭として設定する設定手段と、
前記設定された領域輪郭に対応する前記関係情報に対応付けられている前記風景情報を、前記記憶手段から抽出する抽出手段と、
前記抽出された風景情報を表示手段に表示する制御手段と、
前記表示された風景情報のいずれかを選択するために用いられる選択手段と、
前記選択された風景情報を用いて現在位置を特定する特定手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報表示装置において、
各前記地点は道路上の分岐点又は交差点のいずれかであることを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報表示装置において、
前記設定手段は、前記現在位置を含むと予想される領域であり且つ前記移動軌跡と交わる線により区切られる閉じた領域の輪郭を前記領域輪郭として設定することを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報表示装置において、
前記設定手段は、
前記現在位置を検出する検出手段と、
前記検出手段による前記現在位置の検出において、当該検出結果に含まれていると予想される誤差の範囲を当該検出結果に対応付けて予め記憶する誤差範囲記憶手段と、
を備え、
当該設定手段は、前記検出された現在位置に対応する前記誤差の範囲の輪郭を、前記領域輪郭として設定することを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の情報表示装置において、
前記設定手段は、前記移動軌跡の起点の位置を含む領域の輪郭を前記領域輪郭として設定することを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報表示装置において、
前記風景情報は、前記道路を示す前記関係情報に対応付けられ且つ予め設定されている間隔の当該道路の前記風景を夫々示す風景情報であり、
前記抽出手段は、前記設定された領域輪郭と、当該領域輪郭を前記間隔だけ当該領域輪郭の内側に窄めて得られる第二領域輪郭と、の間の前記道路を示す前記関係情報に対応付けられている前記風景情報を、前記記憶手段内から抽出することを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報表示装置において、
前記風景情報は、前記地点又は前記施設の少なくともいずれか一方を示す前記関係情報に対応付けられており、
前記記憶手段は、各前記少なくともいずれか一方と各前記道路との関係を少なくとも夫々示すリンク情報を更に記憶しており、
更に前記抽出手段は、前記設定された領域輪郭と交差する前記道路上にあり、且つ当該領域輪郭に対して直近外側にある前記少なくともいずれか一方を示す前記関係情報に対応付けられている前記風景情報を、前記記憶手段内から抽出することを特徴とする情報表示装置。
【請求項8】
地点、施設又は道路の少なくともいずれか一つの風景を示す風景情報であって、当該風景情報が前記風景を示す前記いずれか一つを示す関係情報に対応付けられた風景情報を記憶する記憶手段を備える情報表示装置において実行される情報表示方法であって、
過去の移動軌跡と交わる線により区切られる閉じた領域の輪郭を領域輪郭として設定する設定工程と、
前記設定された領域輪郭に対応する前記関係情報に対応付けられている前記風景情報を、前記記憶手段から抽出する抽出工程と、
前記抽出された風景情報を表示手段に表示する制御工程と、
前記表示された風景情報のいずれかを選択する選択工程と、
前記選択された風景情報を用いて現在位置を特定する特定工程と、
を含むことを特徴とする情報表示方法。
【請求項9】
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報表示装置に含まれるコンピュータを、
前記設定手段、
前記抽出手段、
前記制御手段、及び、
前記特定手段、
として機能させることを特徴とする情報表示用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−139337(P2010−139337A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−314998(P2008−314998)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】