説明

情報表示装置及び情報表示用プログラム

【課題】案内ルート上を移動する場合における当該移動体の実際の移動態様を移動中又は移動完了後において認識することが可能な情報表示装置等を提供する。
【解決手段】移動開始前に設定された案内ルートを複数の部分案内ルートに分割する分割手段10と、移動体の現在位置及び当該現在位置への実際の到達時刻を逐次記憶する記憶手段14と、各部分案内ルートを含む案内ルートを各部分案内ルートを識別可能に表示手段15に表示する第1表示制御手段11と、移動済みの部分案内ルートの通過予定時刻と当該通過予定時刻に対応する部分案内ルート上の位置に実際に到達した際の到達時刻との異同に基づいて部分案内ルートの表示手段15上における表示態様を設定する表示設定手段12と、表示態様が設定された部分案内ルートを含む表示設定案内ルートを、元の案内ルートが表示されている表示手段15に表示する第2表示制御手段13と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、情報表示装置及び情報表示用プログラムの技術分野に属する。より詳細には、出発地から目的地まで車両等の移動体を案内するための案内ルートを表示する情報表示装置及び当該情報表示用のプログラムの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両等の移動体に搭載されて当該移動体の移動を案内するナビゲーション装置が広く一般化している。このようなナビゲーション装置では、移動の目的地と出発地とを設定することで、実際の移動開始前に最適な案内ルートを探索/設定することが可能とされている。また、当該案内ルートの探索に伴い、目的地までの距離や目的地への到達予定時刻を算出して表示することが可能とされている。
【0003】
このような従来のナビゲーション装置としては、例えば下記特許文献1に開示されているものがある。このナビゲーション装置では、出発前に設定された案内ルートにおける所要時間と現在時刻とに基づき、目的地に到達する予定時刻を算出して表示する構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−326210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1記載の技術によると、最終的に目的地に到着する時刻は認識できるものの、その目的地までの移動途中における状況や、到着予定時刻より遅れて目的地に到着した場合におけるその遅延理由等の実際の移動態様を移動中又は移動後において認識することは難しい。
【0006】
そこで、本願は上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、案内ルート上を移動する場合における当該移動体の実際の移動態様を移動中又は移動完了後において認識することが可能な情報表示装置及び当該情報表示用のプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、出発地から目的地まで移動体を案内すべきルートとして移動開始前に設定された案内ルートを、複数の部分案内ルートに分割する分割部等の分割手段と、前記移動体の現在位置及び当該現在位置への実際の到達時刻を当該移動体の移動に伴って逐次記憶するメモリ等の記憶手段と、前記分割された各部分案内ルートを含む前記設定された案内ルートを、当該各部分案内ルートを識別可能に表示手段に表示する第1表示制御部等の第1表示制御手段と、前記部分案内ルートの通過予定時刻と、当該通過予定時刻に対応する当該部分案内ルート上の位置に実際に前記移動体が到達した際の前記到達時刻と、の異同に基づいて、移動済みの前記部分案内ルートの前記表示手段上における表示態様を各前記部分案内ルート毎に設定する表示設定部等の表示設定手段と、前記表示態様が設定された前記部分案内ルートである表示設定部分案内ルートを含む表示設定案内ルートを、元の前記案内ルートが表示されている前記表示手段に表示する第2表示制御部等の第2表示制御手段と、を備える。
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、前記表示手段に接続されたコンピュータを、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報表示装置として機能させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態に係る情報表示装置の概要構成を示すブロック図等であり、(a)は当該ブロック図であり、(b)は実施形態に係る案内ルートの表示例を示す図である。
【図2】第1実施例に係るナビゲーション装置の概要構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例に係る案内ルート表示動作を示すフローチャートである。
【図4】第1実施例に係る案内ルートの表示例を示す図(I)である。
【図5】第1実施例に係る案内ルートの表示例を示す図(II)であり、(a)は第二例を示す図であり、(b)は第三例を示す図である。
【図6】第1実施例に係る案内ルートの表示例の第四例を示す図である。
【図7】第2実施例に係る案内ルートの表示例等を示す図であり、(a)は当該表示例を示す図であり(b)は第2実施例に係るナビゲーション装置の概要構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本願を実施するための形態について、図1を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、車両等の移動体に搭載されてその移動の案内を行うための情報を表示する情報表示装置に対して本願を適用した場合の実施の形態である。また、図1は実施形態に係る情報表示装置の概要構成を示すブロック図等である。
【0011】
図1(a)に示すように、実施形態に係る情報表示装置Sは、分割手段10と、第1表示制御手段11と、表示設定手段12と、第2表示制御手段13と、記憶手段14と、により構成されている。そして上記第1表示制御手段11及び第2表示制御手段13は、情報表示装置Sから見て外部にある表示手段15に接続されている。
【0012】
この構成において、情報表示装置Sが搭載されている移動体の移動は、予めその使用者により設定された出発地から目的地までの案内ルートに沿って案内される。この案内ルートに相当する案内ルート情報は図1において図示しないルート設定部によって生成され、分割手段10に出力されて来る。この案内ルート情報には、例えば、出発地及び目的地夫々の位置を示す緯度/経度情報、当該案内ルートにおける案内地点の位置を示す緯度/経度情報、目的地への到達予定時刻や各案内地点の通過予定時刻等を夫々示す時刻情報等が含まれている。なお上記案内地点には、例えば、案内ルート上において曲がるべき交差点、その交差点における車線の状況、或いは途中で立ち寄るべき場所として案内ルート設定時に設定された立ち寄り地点等が含まれる。
【0013】
これにより分割手段10は、移動開始前の当該案内ルートを複数の部分案内ルートに分割する。より具体的には、例えば移動体の移動開始後における経過時間10分毎に案内ルートを分割し、当該分割した各々を部分案内ルートとする。この経過時間10分毎に分割された部分案内ルートが連続することにより、元の案内ルートが構成されることとなる。
【0014】
次に第1表示制御手段11は、分割手段10によって分割された各部分案内ルートを含む案内ルート(移動開始前に設定された案内ルート)を、液晶ディスプレイ等からなる表示手段15に模式的に表示する。この案内ルートの模式的な表示態様としては、例えば図1(b)に例示する移動前案内ルート表示100が挙げられる。
【0015】
この移動前案内ルート表示100では、午前9時10分に出発予定の出発地Sから目的地Gまでの間の案内ルートが八つの部分案内ルート101乃至108に分割されており、夫々の部分案内ルート101等は移動中の経過時間10分毎に分割されていることが示されている。これら部分案内ルート101乃至108は夫々が識別可能に表示されるものであり、より具体的には、例えば各部分案内ルート101乃至108毎に表示色を変えたり、或いは表示時の模様を変えたりして識別可能に表示される。また、移動前案内ルート表示100には、出発地Sの出発予定時刻と、夫々の部分案内ルート101乃至108における結節点の通過予定時刻(10分毎の通過予定時刻)と、目的地Gへの到着予定時刻と、を含む時刻表示109が含まれている。これらの通過予定時刻や到着予定時刻等は、上記案内ルート情報に元々含まれていた時刻情報から引用されたものである。
【0016】
次に、案内ルートに沿った移動体の移動が開始されると、記憶手段14は、その移動に伴う移動体の現在位置を示す現在位置情報と、当該現在位置への移動体の実際の到達時刻を示す到達時刻情報と、を、当該移動に伴って逐次記憶する。この現在位置情報は、図1において図示しない位置検出部により検出された現在位置を示す現在位置情報である。
【0017】
表示設定手段12は、記憶手段14に記憶されている各現在位置情報及びこれらに対応する到着時刻情報に基づき、分割手段10により分割された各部分案内ルート101乃至108の通過予定時刻と、当該通過予定時刻に対応する各部分案内ルート101乃至108上の位置に実際に移動体が到達した際の到達時刻と、の異同を検出する。例えば、移動に伴う休憩や渋滞等により部分案内ルート104の終端部に到達するのが通過予定時刻よりも遅れた場合、その終端部への到着時刻はその通過予定時刻よりも後になり、よって両者は異なることになる。
【0018】
そして、各部分案内ルート101乃至108の通過予定時刻と、対応する各部分案内ルート101乃至108上の位置に実際に移動体が到達した際の到達時刻と、が異なる場合、表示設定手段12は、その差に基づいて各部分案内ルート101乃至108の表示手段15上における表示態様を当該各部分案内ルート101乃至108毎に設定する。
【0019】
これにより第2表示制御手段13は、表示設定手段12により表示態様が設定された各部分案内ルート101乃至108を含む案内ルートを、上記移動前案内ルート表示100とは別個に且つ同時に表示手段15に模式的に表示する。この移動開始後の案内ルートの模式的な表示態様としては、例えば図1(b)に例示する移動中案内ルート表示200が挙げられる。
【0020】
この移動中案内ルート表示200では、移動前案内ルート表示100に含まれている部分案内ルート101乃至108に夫々一対一に対応するものとして、その表示色又は模様が当該部分案内ルート101乃至108と同一とされた部分案内ルート201乃至208により、移動開始後の案内ルートが表示されている。そして、現在時刻(図1(b)に例示する場合は午前10時3分)における移動体Cの位置が、対応する部分案内ルート(図1(b)に例示する場合は部分案内ルート205)の位置に表示される。
【0021】
また、図1(b)中に一点鎖線で対応関係を示すように、部分案内ルート204に対応する位置において例えば10分間の休憩時間を取ると共にその前後は予定通り移動した場合、部分案内ルート204はそれに対応する部分案内ルート104よりも、その長さが当該休憩時間10分に相当する分だけ長く表示される。
【0022】
一方、移動中案内ルート表示200に含まれる時刻情報209は、到着予定時刻以外は移動前案内ルート表示100に含まれる時刻情報109と同一の内容が表示されている。時刻情報209における到着予定時刻としては、上述した10分間の休憩により当該到着予定時刻自体も10分遅れることとなるので、その旨が移動中案内ルート表示200に含まれている。
【0023】
更に、当該遅延の原因となった休憩なる事象については、これを示す原因表示Rがその休憩を取ったタイミング(図1(b)に例示する場合は部分案内ルート104の始端部到達時)に相当する位置に表示される。
【0024】
以上説明したように、実施形態に係る情報表示装置Sの動作によれば、分割された各部分案内ルート101乃至108を含む案内ルートを各部分案内ルート101乃至108を識別可能に表示手段15に表示すると共に、部分案内ルートの通過予定時刻と、その通過予定時刻に対応する部分案内ルート101等上の位置に実際に到達した際の到達時刻と、の異同に基づいて、移動済みの部分案内ルート101等の表示態様を各部分案内ルート101乃至108毎に設定して移動中案内ルート表示200を移動前案内ルート表示100と共に表示手段15に表示するので、元の案内ルートに含まれて表示されている各部分案内ルート101乃至108と比較しつつ、移動体Cの実際の移動態様を認識することができる。
【実施例1】
【0025】
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について、図2乃至図7を用いて説明する。なお以下に説明する各実施例は、本願を、移動体の一例としての車両に搭載されたナビゲーション装置における情報表示の制御に適用した場合の実施例である。
【0026】
初めに、第1実施例について、図2乃至図6を用いて説明する。なお図2は第1実施例に係るナビゲーション装置の概要構成を示すブロック図であり、図3は第1実施例に係る案内ルート表示動作を示すフローチャートである。また、図4乃至図6は第1実施例に係る案内ルートの表示例を示す図である。このとき図2では、図1に示した実施形態に係る情報表示装置Sにおける各構成部材に対応する実施例の構成部材夫々について、当該情報表示装置Sにおける各構成部材と同一の部材番号を用いている。
【0027】
図2に示すように、第1実施例に係るナビゲーション装置Nは、情報表示装置Sの一例としての第1実施例に係る処理部Sと、例えばハードディスク等の不揮発性記憶媒体に記憶されている地図データベース1と、距離センサ、速度センサ、方位センサ及びGPS(Global Positioning System)センサ等を含む各種センサ2と、記憶手段14に相当するメモリ14と、リモコン及び各種操作ボタン又はタッチパネル等からなる操作部3と、スピーカ7と、表示手段15の一例としてのディスプレイ15と、により構成されている。
【0028】
また、第1実施例に係る処理部Sは、ルート設定部5と、案内処理部6と、分割手段10の一例としての分割部10と、第1表示制御手段11の一例としての第1表示制御部11と、表示設定手段12の一例としての表示設定部12と、第2表示制御手段13の一例及び検出手段の一例としての第2表示制御部13と、により構成されている。
【0029】
この構成において地図データベース1には、ディスプレイ15に地図を表示するための地図データや道路データ、交差点データ及び案内ルートの探索を行うための探索用データ等が不揮発性に記憶されており、必要に応じてこれらのデータが処理部Sに出力される。また各種センサ2には、上述した距離センサ、速度センサ、方位センサ及びGPSセンサ等が含まれており、各センサにより検出された距離データ、速度データ、方位データ及び現在位置データ等が処理部Sに出力される。
【0030】
更にメモリ14には、上述した実施形態に係る現在位置情報及び到着時刻情報の他に、処理部Sによる案内動作のために必要な、例えば誘導音声用の音声データ等のデータが揮発的に又は不揮発的に記憶される。また操作部3は、当該操作部3に含まれている図示しないリモコンや操作ボタン等が使用者により操作されることにより、当該操作の内容を示す操作信号を生成し、これを処理部Sに出力する。スピーカ7は、上記メモリ14に記憶されている音声データを用いた誘導音声等を車両内に放音する。
【0031】
次に、ナビゲーション装置Nによる案内動作に含まれる、第1実施例に係る案内ルート表示動作について、具体的に図2乃至図6を用いて説明する。
【0032】
第1実施例に係る案内ルート表示動作としては、図3に示すように、初めにルート設定部5において、車両の移動開始前に案内ルートの設定動作が実行される(ステップS1)。この案内ルート設定動作としてルート設定部5は、操作部3から出力されて来た出発地S及び目的地Gを示す情報及び高速道路を優先的に探索するか否かを示す情報等に基づき、地図データベース1に記憶されている地図データ、道路データ、交差点データ及び探索用データを用いて当該案内ルートを探索/設定する。なお、当該設定後の案内ルートを示す案内ルート情報は、分割部10と共に案内処理部6に出力される。この案内ルート情報には、実施形態において説明したように、出発地及び目的地夫々の位置を示す緯度/経度情報、案内地点の位置を示す緯度/経度情報、目的地への到達予定時刻や各案内地点の通過予定時刻等を夫々示す時刻情報等が含まれている。
【0033】
案内ルートが設定されたら、次に分割部10は、設定された案内ルートを、上記案内ルート情報に基づいて複数の部分案内ルートに分割する(ステップS2)。より具体的に例えば、実施形態でも説明したように車両の移動開始後における経過時間10分毎に案内ルートを分割し、当該分割した各々を部分案内ルートとする。
【0034】
これにより第1表示制御部11は、分割部10によって分割された各部分案内ルートを含む移動開始前の案内ルートを、ディスプレイ15に表示する。このとき第1表示制御部11は、図1(b)に例示した移動前案内ルート表示100と共に、当該案内ルートが含まれる地図を、当該地図上に当該案内ルートを重畳した状態で表示する(ステップS2)。
【0035】
より具体的に実施形態に準じて説明すると、ルート設定部5により設定された案内ルートが、移動中の経過時間10分毎に分割部10により部分案内ルート101乃至108に分割されたとする。この場合、上記ステップS2の動作としては、当該分割された案内ルートに対応する移動前案内ルート表示100と共に、当該案内ルートを含む地図Mが図4に例示するようにディスプレイ15上に表示される。
【0036】
この図4では、移動前案内ルート表示100内の各部分案内ルート101乃至108は、対応する経過時間が相互に同一であるため互いに同じ長さで示されている。これに対し対応する地図M内では、その経過時間に相当する走行距離が異なるため、各部分案内ルート101乃至108の走行方向に沿った長さが異なっている。具体的には、例えば部分案内ルート101に相当する道路Rが一般道であり、部分案内ルート102に相当する道路Rが高速道路であるとすると、同じ経過時間10分でも、部分案内ルート101に相当する道路Rよりも部分案内ルート102に相当する道路Rの方が走行すべき距離としては長く表示されている。
【0037】
また、図4の場合において、時刻情報109に相当する情報を、地図Mの視認性に配慮しつつ、地図M内の各部分案内ルート101乃至108における対応する位置(図4の地図M内において●で夫々示す位置)の付近に表示しても良い。
【0038】
ステップS1及びS2の動作により図4に例示する地図M及び移動前案内ルート表示100がディスプレイ15に表示された状態で車両が出発地Sを出発すると(ステップS3)、第1表示制御部13は、移動前案内ルート表示100に加えて、図5(a)に例示する移動中案内ルート表示200をディスプレイ15上に表示する。そして、車両が出発地Sを出発した直後の移動中案内ルート表示200には、当該出発地Sに対応する位置に車両を示す車両マークCが表示され、更に実際の出発時刻(図5(a)に例示する場合は午前9時10分)が表示される。なおこの図5(a)に例示する場合において、移動前案内ルート表示100及び移動中案内ルート表示200に加えて、図4に例示した地図Mを併せてディスプレイ15上に表示するように構成しても良い。
【0039】
車両が出発地Sを出発すると、案内処理部6は、予め設定された時間間隔のタイミング(例えば1分毎のタイミング)が到来したか否かを常に監視する(ステップS4)。そして当該タイミングが到来していないとき(ステップS4;NO)、案内処理部6は後述するステップS6の動作に移行する。ステップS4の監視動作において当該タイミングが到来したとき(ステップS4;YES)、案内処理部6はそのタイミングでの車両の現在位置を各種センサ2から出力される各データに基づいて検出し、当該現在位置を示す現在位置情報をそのタイミングに相当する到着時刻情報と共にメモリ14に不揮発性に記憶させる(ステップS5)。
【0040】
その後案内処理部6は、操作部3における操作により、第1実施例に係る案内ルートの表示が指示されたか否かを確認し(ステップS6)、当該指示操作が為されていないときは(ステップS6;NO)後述するステップS8の動作に移行する。一方ステップS6の確認において当該指示操作が為されたとき(ステップS6;YES)、第1表示制御部11、表示設定部12及び第2表示設定部13は第1実施例に係る案内ルートの表示動作を実行する(ステップS7。図1(b)及び図5(b)参照)。
【0041】
このステップS7の動作についてより具体的には、先ず第1表示制御部11は、図1(b)及び図4を用いて説明したものと同様の移動前案内ルート表示100をディスプレイ15上に表示する。
【0042】
これと並行して表示設定部12は、メモリ14に記憶されている上記各タイミング毎の現在位置情報及びこれらに対応する到着時刻情報に基づき、移動前案内ルート表示100に含まれている各部分案内ルート101乃至108の通過予定時刻と、当該通過予定時刻に対応する各部分案内ルート101乃至108上の位置に実際に車両が到達した際の到達時刻と、の異同を検出する。そして、当該通過予定時刻と当該到達時刻とが異なる場合、表示設定部12は、その差に基づいて各部分案内ルート101乃至108のディスプレイ15上における長さを各部分案内ルート101乃至108毎に設定する。
【0043】
より具体的に、例えば部分案内ルート104の終端部に到達するのがその始端部において10分間休憩を取ったことにより遅れると共に、その前後は案内ルートの設定時における予定通りに車両が移動した場合を考える。この場合表示設定部12は、部分案内ルート104のディスプレイ15上の長さを、遅延時間(即ち休憩時間)10分に相当する長さだけ延長して表示するように設定する。また表示設定部12は、部分案内ルート104の前後の部分案内ルート101乃至103及び105乃至108については、その長さを変更しないでディスプレイ15上に表示するように設定する。
【0044】
これにより第2表示制御部13は、表示設定部12により表示態様が設定された各部分案内ルート101乃至108を含む案内ルート(移動開始後にその移動に対応して設定された案内ルート)である移動中案内ルート表示200を、図5(b)(即ち、図1(b))に例示するように移動前案内ルート表示100とは別個に且つ同時にディスプレイ15上に模式的に表示する。この図5(b)に例示する場合において、移動前案内ルート表示100及び移動中案内ルート表示200に加えて、図4に例示した地図Mを併せてディスプレイ15上に表示するように構成しても良い。
【0045】
なお、図5(b)に例示する場合における原因表示Rの表示方法については、例えば以下の方法が挙げられる。
【0046】
即ち、地図データベース1に記憶されている道路データ等には、道路そのものを示す道路データに加えて、その道路に沿って存在する駐車場、サービスエリア、娯楽施設、食事施設等の施設を示すデータ(その位置を示す緯度/経度情報等)が含まれている。そこで車両の移動が一定時間(例えば5分以上)停止した場合、その停止した位置を示す現在位置情報をメモリ14から読み出し、その現在位置情報により示される位置に隣接する施設を、上記施設を示すデータを用いて検出する。そして当該検出した施設の内容に応じて、例えばその施設がサービスエリアであればその停止した原因が「休憩」であると特定することができる。この施設の種類と停止した原因との対応付けについては、例えば、その対応付けを示すテーブルデータをメモリ14内に不揮発性に予め記憶させておき、上記の如く検出した施設の種類から当該テーブルデータを参照して停止した原因を検出することができる。そして、当該原因が例えば「休憩」であると検出されたら、第2表示制御部13は、その原因を示す原因表示Rを、車両が停止した位置に相当する移動中案内ルート表示200内の位置に、その停止時間の長さに相当する長さだけ表示する。これにより、図5(b)(図1(b))に例示した原因表示Rが可能となる。
【0047】
ステップS7の動作として所望される案内ルート表示が為されたならば、次に案内処理部6は、車両が目的地Gに到達したか否かを、各種センサ2から出力されて来るデータに基づいて確認する(ステップS8)。そして未だ目的地Gに到達していないときは(ステップS8;NO)、上記ステップS4に戻って上記ステップS4乃至7の動作を繰り返す。
【0048】
一方ステップS8の確認において車両が目的地Gに到達したことが検出されたとき(ステップS8;YES)、案内処理部6は次に、操作部3における操作により、第1実施例に係る目的地Gに到着後の案内ルートの表示が指示されたか否かを確認する(ステップS9)。そして、当該指示操作が為されていないとき(ステップS9;NO)、案内処理部6は第1実施例に係る案内ルート表示動作を終了する。
【0049】
一方ステップS9の確認において当該指示操作が為されたとき(ステップS9;YES)、第1表示制御部11、表示設定部12及び第2表示設定部13は第1実施例に係る到着後案内ルート表示動作を実行し(ステップS10。図6参照)、その後第1実施例に係る案内ルート表示動作を終了する。
【0050】
このステップS10の動作についてより具体的には、先ず第1表示制御部11は、図1(b)、図4及び図5を用いて説明したものと同様の移動前案内ルート表示100をディスプレイ15上に表示する。
【0051】
これと並行して表示設定部12は、上記ステップS7の動作として説明した移動中案内ルート表示200の表示動作と同様の動作により、図6に例示する到着後案内ルート表示300をディスプレイ15上に表示する。図6に例示する到着後案内ルート表示300としては、それに含まれる部分案内ルート301乃至303は、移動中案内ルート表示200に含まれている部分案内ルート201乃至204と同様の表示態様となる。これに加えて到着後案内ルート表示300では、部分案内ルート104上を通過した後目的地Gに到着するまでに通過した各部分案内ルート105乃至108の夫々について、夫々の通過予定時刻と、当該通過予定時刻に対応する位置に実際に車両が到達した際の到達時刻と、の異同に基づき、各部分案内ルート105乃至108のディスプレイ15上における長さを各部分案内ルート105乃至108毎に設定する。
【0052】
これにより第2表示制御部13は、表示設定部12により表示態様が設定された各部分案内ルート105乃至108を含む到着後案内ルートに相当する到着後案内ルート表示300を、図6に例示するように移動前案内ルート表示100とは別個に且つ同時にディスプレイ15上に模式的に表示する。
【0053】
より具体的に図6の場合は、部分案内ルート104の始端部において10分間の休憩を取った後移動を再開したところ、部分案内ルート106及び107上では混雑等がなく、予定よりも短時間で部分案内ルート106及び107を通過できたことが示されている。またこれに伴い、目的地Gへの到着時刻も、出発前の予定よりも5分早まったことが示されている。
【0054】
なお、ステップS10の動作において、操作部3において入力された一又は複数のチェックポイント(即ち、車両の移動途中のいずれかの地点で且つ使用者が所望する一又は複数のチェックポイント)に夫々相当する時刻(図6に例示する場合は午前10時3分)に基づき、各チェックポイントに相当する時刻での移動中案内ルート表示200を、図6に例示するように移動前案内ルート表示100及び到着後案内ルート表示300と共にディスプレイ15上に表示するように構成しても良い。この場合には、図6に一点鎖線で示すように各部分案内ルート101等毎の時系列的な対応関係を明確にすることができる。
【0055】
更に、図6の場合において、移動前案内ルート表示100、移動中案内ルート表示200及び到着後案内ルート表示300に加えて、図4に例示した地図Mを併せてディスプレイ15上に表示するように構成しても良い。
【0056】
なお、図2乃至図6に示した案内ルート表示動作以外のナビゲーション装置Nとしての案内動作は、案内処理部6により統括して実行される。
【0057】
以上説明したように、第1実施例に係るナビゲーション装置Nの動作によれば、第1実施形態に係る情報表示装置Sの動作と同様に、分割された部分案内ルート101等を含む案内ルートを当該部分案内ルート101等を識別可能にディスプレイ15上に表示すると共に、各部分案内ルート101乃至108の通過予定時刻と、その通過予定時刻に対応する部分案内ルート101等上の位置に実際に到達した際の到達時刻と、の異同に基づいて、移動済みの部分案内ルート101等の表示態様を各部分案内ルート101乃至108毎に設定して移動中案内ルート表示200及び到着後案内ルート表示300を移動前案内ルート表示100と共に表示するので、元の案内ルートに含まれて表示されている各部分案内ルート101乃至108と比較しつつ、移動体としての車両の実際の移動態様を認識することができる。
【0058】
より具体的には、例えば、目的地Gへの到着時刻が予定と異なった場合、その原因が車両の運転者の行動(例えば「休憩」等)に起因するものなのか、或いは渋滞等の当該運転者以外に起因するものなのか、等を事後的に容易に検証することができる。
【0059】
また、各部分案内ルート101等がそれら毎の通過予定時刻と共に表示されるので、移動開始前に設定した通過予定時刻との関係で車両の移動態様を移動中又は目的地Gへ到着後に認識することができる。より具体的には、例えば、距離によるものではなく残り時間等により移動の態様を認識することができる。
【0060】
更に、車両が目的地Gまで到達した後の到着後案内ルートと、移動中案内ルートと、を、移動前の案内ルートと併せて表示する場合(図6参照)には、移動開始前、移動中及び目的地Gへの到着後夫々の車両の移動態様を相互に比較して認識することができる。
【0061】
更にまた、各部分案内ルート101等毎の通過予定時刻と、実際の到達時刻と、が異なるとき、車両の移動状態に基づいてその原因となる事象を検出し、その検出された事象を示す原因表示Rを案内ルートに対応させて表示するので、案内ルート上の通過予定時刻と実際の到達時刻とが異なったことの原因となった事象(例えば「休憩」)を迅速に認識することができる。
【0062】
また、各部分案内ルート101等の表示色を識別可能に異ならせて案内ルートを表示する場合には、移動前、移動中及び目的地Gへの到着後に渡って各部分案内ルート101等の表示色と統一して表示するので、各案内ルートを部分案内ルート101等毎に容易に比較してその異同を認識することができる。
【0063】
更に、各案内ルートを地図Mと共に或いは地図Mに重畳して表示するので、当該地図Mとの比較において具体的に各案内ルート及び車両の移動態様を容易に認識することができる。
【実施例2】
【0064】
次に、上述した実施形態に対応する具体的な他の実施例である第2実施例について、図7を用いて説明する。
【0065】
なお図7は、第2実施例に係るナビゲーション装置の概要構成を示すブロック図等である。また図7において、第1実施例に係る構成部材と同様の構成部材については、同一の部材番号を付して細部の説明は省略する。
【0066】
以下に説明する第2実施例に係る案内ルート表示動作においては、上述した第1実施例に係る案内ルート表示動作に加えて、当該案内ルートの沿道に存在する施設等の情報も併せて表示する。
【0067】
即ち、第2実施例に係る案内ルート表示400としては、図7(a)に例示するように、例えば移動前案内ルート表示100内の部分案内ルート101乃至108に夫々相当する部分案内ルート401乃至408と、移動前案内ルート表示100内の時刻情報109に相当する時刻情報409と、が含まれている。これらに加えて案内ルート表示400には、車両が立ち寄ることが可能な当該案内ルートの沿道にある施設が、その案内ルートの左右いずれに存在しているかを示す情報と共に表示される。具体的に図7(a)に例示する場合は、部分案内ルート402上、部分案内ルート405上及び部分案内ルート406上の案内ルートに向かって左側にトイレがあることを示すトイレマーク410と、部分案内ルート404上の案内ルートに向かって右側にトイレがあることを示すトイレマーク412と、が表示されている。更に、部分案内ルート403上及び部分案内ルート408上の案内ルートに向かって左側にガソリンスタンドがあることを示すスタンドマーク411と、部分案内ルート407上の案内ルートに向かって右側にガソリンスタンドがあることを示すスタンドマーク413と、が表示されている。
【0068】
このような案内ルート表示400をディスプレイ15上に表示することにより、例えば「次のトイレまで後○○分」といったように、距離ではなく時間でその施設到達までを認識することができる。
【0069】
このような案内ルート表示400を実現すべく、第2実施例に係るナビゲーション装置N1としては、第1実施例に係るナビゲーション装置Nの構成に加えて第2実施例に係る地点データベース4を備えている。この地点データベース4には、上記トイレマーク410等をディスプレイ15に表示するべく、当該施設の位置を示す緯度/経度情報及びその施設が道路に対してどちらの側に存在しているかを示す施設位置情報等を含む施設情報が不揮発性に記憶されており、必要に応じてこれらのデータが処理部Sに出力される。そして、第2実施例に係る施設表示手段の一例としての第1表示制御部11及び第2表示制御部13は、各案内ルート表示を行う際にこれらのデータを地点データベース4から読み出し、対応する案内ルート表示内の位置に上記トイレマーク410等を表示する。
【0070】
以上説明した第2実施例に係るナビゲーション装置N1の動作によれば、第1実施例に係るナビゲーション装置Nの動作による作用効果に加えて、案内ルート上を移動する車両が立ち寄り可能な案内ルート沿いの施設が案内ルートの左右いずれの側に位置しているかを示す施設位置情報を含む施設情報に基づき、案内ルート沿いの施設に相当する位置に当該施設を表示するので、各施設に到達するまでの所要時間及びその施設が案内ルート上のどちらの側にあるかを事前に認識することができる。
【0071】
なお本願は、上述した各実施例に係る車両以外の移動体に対する案内動作に適用することも可能である。
【0072】
また、図3に示すフローチャートに対応するプログラムをフレキシブルディスク又はハードディスク等の記録媒体に記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して取得しておき、これを汎用のマイクロコンピュータ等により読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータを各実施例に係る処理部Sとして機能させることも可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 地図データベース
2 各種センサ
3 操作部
4 地点データベース
5 ルート設定部
6 案内処理部
S 情報表示装置(処理部)
10 分割手段(分割部)
11 第1表示制御手段(第1表示制御部)
12 表示設定手段(表示設定部)
13 第2表示制御手段(第2表示設定部)
14 記憶手段(メモリ)
15 表示手段(ディスプレイ)
100 移動前案内ルート表示
101、102、103、104、105、106、107、108、201、202、203、204、205、206、207、208、301、302、303、304、305、306、307、308、401、402、403、404、405、406、407、408 部分案内ルート
109、209、309、409 時刻表示
200 移動中案内ルート表示
300 到着後案内ルート表示
400 案内ルート表示
410、412 トイレマーク
411、413 スタンドマーク
S 出発地
G 目的地
C 移動体(車両マーク)
R 道路
N、N1 ナビゲーション装置
M 地図
R 原因表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地から目的地まで移動体を案内すべきルートとして移動開始前に設定された案内ルートを、複数の部分案内ルートに分割する分割手段と、
前記移動体の現在位置及び当該現在位置への実際の到達時刻を当該移動体の移動に伴って逐次記憶する記憶手段と、
前記分割された各部分案内ルートを含む前記設定された案内ルートを、当該各部分案内ルートを識別可能に表示手段に表示する第1表示制御手段と、
前記部分案内ルートの通過予定時刻と、当該通過予定時刻に対応する当該部分案内ルート上の位置に実際に前記移動体が到達した際の前記到達時刻と、の異同に基づいて、移動済みの前記部分案内ルートの前記表示手段上における表示態様を各前記部分案内ルート毎に設定する表示設定手段と、
前記表示態様が設定された前記部分案内ルートである表示設定部分案内ルートを含む表示設定案内ルートを、元の前記案内ルートが表示されている前記表示手段に表示する第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報表示装置において、
前記案内ルートは各前記部分案内ルート毎の前記通過予定時刻と共に設定されており、
前記第1表示制御手段は前記案内ルートを各前記部分案内ルートに対応する前記通過予定時刻と共に前記表示手段に表示し、
更に前記第2表示制御手段は前記表示設定案内ルートを前記通過予定時刻と共に前記表示手段に表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報表示装置において、
前記第2表示制御手段は、
前記移動体が前記目的地まで到達した後の前記表示設定案内ルートと、
前記移動体の移動中における予め設定されたタイミングに対応する前記表示設定案内ルートと、
の少なくともいずれか一方を、元の前記案内ルートが表示されている前記表示手段に併せて表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報表示装置において、
前記表示設定手段は、前記部分案内ルートの前記通過予定時刻と、当該通過予定時刻に対応する当該部分案内ルート上の位置に実際に前記移動体が到達した際の前記到達時刻と、が異なるとき、前記移動体の当該部分案内ルート上における移動状態に基づいて当該異なったことの原因となる事象を検出する検出手段を備え、
前記第2表示制御手段は、前記検出された事象を示す事象情報を、当該事象が発生した前記表示設定部分案内ルートに対応させて前記表示手段に表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報表示装置において、
前記第1表示制御手段は各前記部分案内ルートの表示色を識別可能に異ならせて前記案内ルートを前記表示手段に表示すると共に、
前記第2標示制御手段は、前記表示設定部分案内ルートの表示色を、対応する前記部分案内ルートの表示色と同一として前記表示設定案内ルートを前記表示手段に表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報表示装置において、
前記案内ルート上を移動する前記移動体が立ち寄り可能な当該案内ルート沿いの施設を示す施設情報であって、前記移動体の移動方向に対して当該案内ルートの左右いずれの側に前記施設が位置しているかを示す施設位置情報を含む施設情報に基づき、前記案内ルート又は前記表示設定案内ルートの少なくともいずれか一方沿いの当該施設に相当する位置に当該施設を表示する施設表示手段を更に備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報表示装置において、
前記第1表示制御手段及び前記第2標示制御手段は、前記案内ルート又は前記表示設定案内ルートの少なくともいずれか一方を、前記案内ルートを含む地図と共に前記表示手段に表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報表示装置において、
前記第1表示制御手段及び前記第2標示制御手段は、前記案内ルート又は前記表示設定案内ルートのいずれか一方を前記地図に重畳して前記表示手段に表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項9】
前記表示手段に接続されたコンピュータを、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報表示装置として機能させることを特徴とする情報表示用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−75436(P2011−75436A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228107(P2009−228107)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】