説明

情報表示装置

【課題】従来のストレージシステムにおいては、ストレージに関する情報をネットワークに接続されている場合にストレージにアクセスし情報を取得し端末やサーバーに表示しているが、ネットワークが接続されていることが前提条件としてあり、ネットワークが接続されていない場合に端末やサーバーにストレージの情報を表示する方法については決められておらず、ネットワークが接続されていない場合にもストレージの情報を表示するシステムを提供する。
【解決手段】ネットワークが接続されているか検出し、ネットワークが接続されている場合には、ストレージにアクセスしストレージに関する情報データを端末で受信し表示する。ネットワークが接続されていない場合には、ネットワークが接続されているときに情報データを端末に格納し、ネットワークが未接続状態になったときに端末に格納されている情報データを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを介してユーザ端末に情報を表示するデータ伝送システムに関し、特にオンラインでデータをストレージにアップロードおよびストレージからダウンロードするサービスであるオンラインストレージサービスのストレージに格納する情報データのデータ伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ストレージシステムにおいて端末やサーバーがストレージに関する情報を取得し表示装置に表示する方法は知られている。ストレージにおける情報表示方法について特許文献1が挙げられる。
【0003】
【特許文献1】特開2004−139494号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上に述べた例では、ネットワークが接続されたシステムにおいて、必要な情報を収集し、収集した情報を表示する方法をとっているが、ネットワークが接続されていることが前提条件としてあり、ネットワークが未接続の状態のときの仕様が記されていない。そのため、ネットワークが未接続のときには情報をどのように取得し表示するか問題である。
【0005】
本発明はこのような従来の構成ではが有していた問題を解決しようとするものであり、オンラインストレージサービスにおいてネットワークが未接続のときにもストレージスペースに関する各種情報を表示し状態を把握できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1は、ユーザがユーザ毎に割り当てたストレージスペースにデータを格納するオンラインストレージと、前記ユーザが前記ストレージスペースにアクセスしデータを送受信する端末と、それらを接続するネットワークとが設けられたデータ伝送システムで、
前記オンラインストレージは第1の情報を格納し、前記端末は第2の情報を格納すると共に前記ネットワークが接続されているかどうかを検出する手段とを備え、前記端末は前記ネットワークが接続されていると検出した場合は、第1の情報を前記ストレージからダウンロードして前記端末に表示し、前記ネットワークに接続していない場合は、第2の情報を表示するよう制御する手段を備えたデータ伝送システムを提供することにある。
【0007】
本発明の請求項2は、前記第1の情報は、前記ストレージスペースに格納されていてダウンロードされた前記データに関するファイル名や更新日付、種類、データ容量などを含むデータ情報の少なくとも一つのデータ情報であり、前記第2の情報は前記端末に格納されているデータ情報を表示するよう制御する手段を備えたデータ伝送システムを提供することにある。
【0008】
本発明の請求項3は、請求項1に従属し、前記端末が前記ネットワークに接続されていないと検出した場合は、前記第2の情報を前記端末に表示色を変更し表示する手段を備えたデータ伝送システムを提供することにある。
【0009】
本発明の請求項4は、請求項1に従属し、前記ストレージスペースの総容量および使用容量を検出する手段と、前記総容量および前記使用容量から使用率を計算する手段と、前記総容量、前記使用容量および前記使用率を端末に表示する手段とを備えたデータ伝送システムを提供することにある。
【0010】
本発明の請求項5は、請求項1に従属し、前記端末が、前記ネットワークが接続されているかどうかを検出する手段と、前記ネットワークの接続が確認できなかった未接続時点情報を前記端末に格納する手段と、前記ネットワークの接続が検出された時点で前記端末に格納されている前記未接続時点情報を削除する手段と、前記未接続時点情報の格納期間を計測する手段と、前記格納期間を表示する手段と、を備えたデータ伝送システムを提供することにある。
【0011】
本発明の請求項6は、請求項1に従属し、前記端末が前記ネットワークに接続されていないと検出した場合は、前記端末に格納されている前記データ情報から文字列を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記文字列を透けて見えるように表示するか、または、前記文字列の表示色を変更し表示する手段と、を備えたデータ伝送システムを提供することにある。
【発明の効果】
【0012】
上述したように、本発明のデータ伝送システムは、ネットワークが接続されているとき、
ストレージスペースに格納されているデータに関する情報を端末に格納し、ネットワークが未接続になったときに、前記格納されているデータに関する情報を端末に表示することで、ネットワークが未接続の場合でもストレージスペースに格納されているデータに関する情報を表示することができる。また、ネットワークが未接続の場合に表示する情報の表示方法をネットワークが接続されている場合とは変更することでネットワークが未接続であり、最新の情報ではないことがわかる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明の第1の実施形態のブロック図を示す。1はオンラインストレージで端末ごとにそれぞれオンラインストレージの中にストレージスペースを持つ。2は端末、3はネットワーク、4はオンラインストレージ1の端末2に割り当てられているストレージスペース、5はオンラインストレージ1に格納されているデータに関する第1の情報、6はネットワークが接続されているかどうか検出するネットワーク検出部、7は端末2のデータを格納するデータ記憶部、8は端末2のデータ記憶部に格納されている第2の情報、9は第1の情報5または第2の情報を表示するデータ出力部を示す。
【0015】
図2は端末2に表示する第1の情報5ないしは第2の情報7の表示例を示し、データに関するファイル名、種類、更新日時、タグ、サイズ、作成者を情報の例として挙げているが、これらに限るものではない。
【0016】
図3は本発明の第1の実施形態を示すフローチャートを示す。まず、S1で端末2はネットワーク検出部6でネットワークが接続されているか検出し、ネットワークが接続されている場合は、S2で端末2はオンラインストレージ1の端末2に割り当てられているストレージスペース4にアクセスし、S3でストレージスペース4に格納されている第1の情報5をダウンロードする。そして、S4でダウンロードした第1の情報5をデータ記憶部6に格納し、S5で第1の情報5をデータ出力部9で図2のように表示する。ネットワークが接続されていない場合は、S6で示すようにデータ記憶部7に格納されている第2の情報8をデータ出力部9で図2のように表示する。また、ネットワークが接続されていない場合には、第2の情報8をデータ出力部9で表示するときに、第2の情報8の表示色を変更し表示する。
【0017】
図4は本発明の第2の実施形態のブロック図を示す。図1に比して、端末2に計算部10を付け加え、未接続時点情報に基づき格納期間を計算する。
【0018】
図5は本発明の第2の実施形態を示すフローチャートを示す。まず、S1で端末2はネットワーク検出部6でネットワークが接続されているか検出し、ネットワークが接続されていない場合は、S2で未接続時点情報をデータ記憶部7に格納する。そして、S3で未接続時点情報がデータ記憶部7に格納されている格納期間を計算部10で計算し、S4で示すように計算した格納期間をデータ出力部9で表示する。次にネットワークが接続された場合には、S5で示すようにネットワークが接続された時点でデータ記憶部7に格納されている未接続時点情報を削除し、データ出力部9で表示されていた格納期間は計算部10での計算が中断されるため表示されなくなる。
【0019】
本発明の実施例では、ネットワークが接続されている場合は、第1の情報5をデータ出力部9で表示しているが、第2の情報7をデータ出力部9で表示する場合もある。
【0020】
また、本発明の実施例では、第1の情報5をデータ記憶部7に格納し記憶するが、一時的なキャッシュとしてデータ記憶部7に格納し、所定の期間のみ記憶し所定の期間を超えるとデータ記憶部7に格納されている第1の情報5を削除する場合もある。
【0021】
本発明は、ネットワークが接続されているときに、ストレージスペースに関する情報を端末に格納しておくことで、ネットワークが未接続のときにも予め端末に格納しているネットワークが未接続になる直前までの情報を自動的に表示しストレージスペースの状況を
把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図
【図2】本発明の表示例
【図3】本発明の第1の実施形態を示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施形態を示すブロック図
【図5】本発明の第2の実施形態を示すフローチャート
【符号の説明】
【0023】
1 オンラインストレージ
2 端末
3 ネットワーク
4 ストレージスペース
5 第1の情報
6 ネットワーク検出部
7 データ記憶部
8 第2の情報
9 データ出力部
10 計算部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがユーザ毎に割り当てたストレージスペースにデータを格納するオンラインストレージと、前記ユーザが前記ストレージスペースにアクセスしデータを送受信する端末と、それらを接続するネットワークとが設けられたデータ伝送システムで、
前記オンラインストレージは第1の情報を格納し、前記端末は第2の情報を格納すると共に前記ネットワークが接続されているかどうかを検出する手段とを備え、前記端末は前記ネットワークが接続されていると検出した場合は、第1の情報を前記ストレージからダウンロードして前記端末に表示し、前記ネットワークに接続していない場合は、第2の情報を表示するよう制御する手段を備えたデータ伝送システム。
【請求項2】
前記第1の情報は、前記ストレージスペースに格納されていてダウンロードされた前記データに関するファイル名や更新日付、種類、データ容量などを含むデータ情報の少なくとも一つのデータ情報であり、前記第2の情報は前記端末に格納されているデータ情報を表示するよう制御する手段を備えたデータ伝送システム。
【請求項3】
請求項1に従属し、前記端末が前記ネットワークに接続されていないと検出した場合は、前記第2の情報を前記端末に表示色を変更し表示する手段を備えたデータ伝送システム。
【請求項4】
請求項1に従属し、前記ストレージスペースの総容量および使用容量を検出する手段と、前記総容量および前記使用容量から使用率を計算する手段と、前記総容量、前記使用容量および前記使用率を端末に表示する手段とを備えたデータ伝送システム。
【請求項5】
請求項1に従属し、前記端末が、前記ネットワークが接続されているかどうかを検出する手段と、前記ネットワークの接続が確認できなかった未接続時点情報を前記端末に格納する手段と、前記ネットワークの接続が検出された時点で前記端末に格納されている前記未接続時点情報を削除する手段と、前記未接続時点情報の格納期間を計測する手段と、前記格納期間を表示する手段と、を備えたデータ伝送システム。
【請求項6】
請求項1に従属し、前記端末が前記ネットワークに接続されていないと検出した場合は、前記端末に格納されている前記データ情報から文字列を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記文字列を透けて見えるように表示するか、または、前記文字列の表示色を変更し表示する手段と、を備えたデータ伝送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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