情報表示装置
【課題】公共場所での配置に適し、かつ視聴者の操作に応じて様々な広告情報を表示できる情報表示装置を提供する。更に係る表示装置における操作を容易化する。
【解決手段】情報表示装置は、広告情報又は報知情報を表示する表示部と、表示部の前方を撮影する撮影部と、撮影部から得られる撮影結果に基づいて、表示部の視聴者の動作を検出する動作検出手段と、動作検出手段が検出した動作に応じて、表示部に表示された複数の情報のうち、視聴者が選択した情報を特定する特定手段と、を備える。
【解決手段】情報表示装置は、広告情報又は報知情報を表示する表示部と、表示部の前方を撮影する撮影部と、撮影部から得られる撮影結果に基づいて、表示部の視聴者の動作を検出する動作検出手段と、動作検出手段が検出した動作に応じて、表示部に表示された複数の情報のうち、視聴者が選択した情報を特定する特定手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共場所に配置され、広告情報や報知情報を表示する情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、バスの停留所や駅等の公共の場に設置されて、広告情報や報知情報を表示する大型の情報表示装置の開発が進められている。例えば、非特許文献1には、不特定多数者向けの一般的な広告情報や報知情報を表示する情報表示装置が開示されている。
【非特許文献1】ITpro EXPO 2008:顔認識ソフトの性別・年齢層推定オプションを参考出展[平成21年3月26日検索]、インターネット<http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080131/292725/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
広告情報や報知情報を表示する情報表示装置において、広告効果をより向上させる方法として、視聴者の操作に応じて様々な広告情報を表示できることが望まれる。
【0004】
しかし、情報表示装置を公共場所に配置する場合、視聴者が操作する操作部が操作ボタンだと悪意者により破壊される恐れがある。また、操作部をタッチパネルとした場合、表示面が汚れやすいという問題がある。
【0005】
そこで本発明の目的は、公共場所での配置に適し、かつ視聴者の操作に応じて様々な広告情報を表示できる情報表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報表示装置は、広告情報又は報知情報を表示する表示部と、表示部の前方を撮影する撮影部と、撮影部から得られる撮影結果に基づいて、表示部の視聴者の動作を検出する動作検出手段と、動作検出手段が検出した動作に応じて、表示部に表示された複数の情報のうち、視聴者が選択した情報を特定する特定手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、公共場所での配置に適し、かつ視聴者の操作に応じて様々な広告情報を表示できる情報表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
【0009】
(情報表示装置100の構成)
情報表示装置100は、図1に示す如く、例えば液晶パネルなどにより構成される情報表示面(10)を具えたディスプレイ本体(1)の上部に、情報表示面(10)の前方を撮影するCCDカメラ等からなる撮影装置(2)が配備されている。ディスプレイ本体(1)の背部には、情報表示装置100全体の動作を制御する制御装置(3)が配備されている。
【0010】
又、情報表示装置100は電子マネー決済機能を有しており、制御装置(3)には、電子マネーリーダ/ライタ(4)が接続されている。
【0011】
図2は制御装置(3)の構成を表わしており、制御装置(3)は、CPU等により構成される制御部(30)を具えている。制御部(30)はバス(31)に接続されており、バス(31)に、表示I/F部(32)を介してディスプレイ本体(1)が接続されると共に、音声I/F部(33)を介してスピーカ(5)が接続されている。又、バス(31)に、撮影装置I/F部(34)を介して撮影装置(2)が接続されると共に、電子決済処理部(35)を介して電子マネーリーダ/ライタ(4)が接続されている。
【0012】
又、制御装置(3)は、広告情報、表示スケジュールデータ及び種々の制御プログラムが格納されている広告情報/プログラム格納装置(36)と、後述の視聴者情報テーブルや視聴者の動作を表わす視聴者動作フラグが格納される視聴者情報格納装置(37)と、広告情報等が一旦格納される表示メモリ(38)とを具えている。これらの広告情報/プログラム格納装置(36)、視聴者情報格納装置(37)及び表示メモリ(38)は、バス(31)に接続されている。バス(31)は、ネットワークI/F部(39)を介してインターネットやLAN等のネットワークに接続されており、例えば、ネットワーク上から新たな広告情報がダウンロードされて表示情報/プログラム格納装置(36)に格納される。
【0013】
更に、制御装置(3)は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯通信端末装置との間で無線通信を行う無線通信I/F部(40)を具えており、無線通信I/F部(40)はバス(31)に接続されている。
制御部(30)は、広告情報の管理、表示スケジュールの管理、運用ログの管理、撮影装置(2)から得られる画像信号の解析処理等、後述の種々の処理を行う。
【0014】
(広告情報の種類)
広告情報には、不特定多数者向けの一般的な広告情報と、性別情報及び年齢情報と対応付けられて格納されている広告情報とが含まれている。
【0015】
通常時は、広告情報/プログラム格納装置(36)から不特定多数者向けの一般的な広告情報が順次、表示スケジュールデータに従って読み出されて情報表示面(10)に表示される。このとき、広告情報に音声データが含まれている場合には、スピーカ(5)から音声が出力される。
【0016】
これに対し、情報表示面(10)の前方に、情報表示面(10)に表示された広告情報を注視する視聴者が存在するときには、広告情報/プログラム格納装置(36)から該視聴者の性別及び年齢に応じた広告情報が読み出されて情報表示面に表示される。図3及び図4は自動車会社の広告情報の例を表わしており、例えば視聴者が若い女性である場合には、小型車についての図3に示す広告情報が表示され、視聴者が年配の男性である場合には、中型車についての図4に示す広告情報が表示される。
【0017】
また、上記広告情報には、情報表示面(10)に表示すべき期間、時刻、頻度等の情報を含んでいても良い。制御部(30)は、これらの情報に基づいて、広告情報/プログラム格納装置(36)に格納されている広告情報のうち、いずれの広告情報を表示するかを決定するようにしても良い。
【0018】
(対話型の広告情報)
広告情報には対話型の広告情報が含まれている。図5は、自動車会社による対話型の広告情報の例を表わしている。
【0019】
このような対話型の広告情報が情報表示面(10)に表示されている場合、情報表示面の前方に存在する視聴者は手(腕)を動かすことによって情報入力(以下、ゼスチャー入力という)を行うことが可能である。例えば、図5のような、複数のコンテンツボタンを含む対話型の広告情報が情報表示面(10)に表示されているときには、視聴者が手を上下左右の何れかの方向に動かすと、撮影装置(2)から得られる画像信号に基づき該視聴者の手の動きが検出され、その検出結果に応じて1つのコンテンツボタンが選択される。そして、所望のコンテンツボタンが選択されている状態で、視聴者がその選択状態を確定すべく手を上下に速やかに動かすと、撮影装置(2)から得られる画像信号に基づき該視聴者の手の動きが検出され、その結果、選択されているコンテンツボタンに応じた広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出されて情報表示面(10)に表示される。
【0020】
再び図5を参照して、この広告情報には、3つのコンテンツボタン「SUV」、「セダン」及び「スポーツカー」が含まれている。ここで、ゼスチャー入力を行う視聴者(ゼスチャー入力者)の表示機能がオンに設定されている場合には、図示の如く、撮影装置(2)によって撮影されたゼスチャー入力者の画像が情報表示面(10)に表示される。又、ゼスチャー入力方法が情報表示面(10)に表示される。
【0021】
図5は、コンテンツボタン「スポーツカー」が選択されている状態を表わしており、該コンテンツボタンが他のコンテンツボタンとは区別し得る様にハイライト表示されている。この状態で、視聴者が手を肩より上に上げると、コンテンツボタン「セダン」が選択されて該コンテンツボタンがハイライト表示され、視聴者が再び手を肩より上に上げると、コンテンツボタン「SUV」が選択されて該コンテンツボタンがハイライト表示される。この状態で、視聴者が手を肩より下に下げると、コンテンツボタン「セダン」が選択されて該コンテンツボタンがハイライト表示され、視聴者が再び手を肩より下に下げると、コンテンツボタン「スポーツカー」が選択されて該コンテンツボタンがハイライト表示される。この様に、手を肩より上に上げる度に、その時点で選択されているコンテンツボタンの1つ上に表示されているコンテンツボタンが選択され、手を肩より下に下げる度に、その時点で選択されているコンテンツボタンの1つ下に表示されているコンテンツボタンが選択される。そして、例えば図示の如くコンテンツボタン「スポーツカー」がハイライト表示されている状態で視聴者が手を上下に速やかに動かすと、種々のスポーツカーについての図6に示す広告情報が情報表示面に表示されることになる。
【0022】
なお、上記広告情報/プログラム格納装置(36)に格納されているゼスチャー入力方法に関する情報は、広告情報と共に、ネットワーク経由で広告事業主から配信されるものであっても良いし、予め情報表示装置100側で用意しているものであっても良い。
【0023】
一例として、予め情報表示装置100側で用意しているものとは、例えば、上述のような、手の方向(上中下)に応じて選択(三択)させる、といった単純でオーソドックスな方法である。一方、広告事業主が特殊な入力方法を指示する場合、例えば選択肢A、B、Cをグー、チョキ、パーのゼスチャーで選択させる場合、踊りA、B、Cで選択させるような場合、ゼスチャー入力方法に関する情報は、広告情報と共に、ネットワーク経由で広告事業主から配信される。
【0024】
なお、ゼスチャー入力方法に関する情報が、広告情報と共に、ネットワーク経由で広告事業主から配信される場合、それに対応するゼスチャー解析プログラムも必要である。従って、ゼスチャー解析プログラムも広告情報と共に、ネットワーク経由で広告事業主から配信されるものであっても良い。
【0025】
或いは、様々なゼスチャー解析処理プログラムを、情報表示装置100内に予め格納しておき、広告情報と共に、ゼスチャー解析処理を行うためのプログラムを指定するための情報が、ネットワーク経由で広告事業主から配信されるものであっても良い。
【0026】
(電子決済)
又、情報表示装置100は、電子チケット等の有料情報を含む種々の情報を視聴者の携帯通信端末装置に送信することが可能であって、情報送信要求ボタンを含む対話型広告情報が情報表示面に表示されている状態で、視聴者が上述の如く手を上下左右の何れかの方向に動かすことにより該情報送信要求ボタンを選択し、その状態で手を上下に速やかに動かした後、携帯通信端末装置を情報表示装置の情報送信部に近づけると、情報表示装置から該携帯通信端末装置に情報が送信されることになる。その後、貨幣価値データが記録されたICチップを具えた携帯通信端末装置やカードを電子マネーリーダ/ライタ(4)に近づけると、電子決済処理が実行される。
【0027】
(情報表示装置100において実行される具体的な処理)
図7は、情報表示装置100において実行される全体的の処理手順を表わしている。先ずステップS1にて、広告情報/プログラム格納装置(36)に格納されている広告情報の中から情報表示面に表示すべき広告情報を読み出して表示メモリに格納する表示データ処理を行う。続くステップS2では、表示メモリから表示データを読み出してディスプレイ本体に出力する表示処理を行う。ステップS3では、撮影装置から得られる画像信号の解析処理を行う。そして、ステップS1に戻る。このように、表示データ処理、表示処理及び画像解析処理が繰り返し実行されることになる。
【0028】
先ず、ステップS3にて実行される画像解析処理について説明し、その後、ステップS1にて実行される表示データ処理及びステップS2にて実行される表示処理について説明する。
【0029】
(ステップS3:画像解析処理)
図8は、ステップS3にて実行される画像解析処理を表わしている。尚、上記視聴者情報格納装置(37)には、図9(a)に示す如く、現在を含む過去N回分の視聴者情報テーブルの格納領域が設けられている。
【0030】
画像解析処理においては、先ず図8のステップS11にて、システム設定情報に含まれる画像解析機能オン/オフ情報に基づいて画像解析機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS26にて、視聴者情報格納装置(37)に設けられているN個の視聴者情報テーブル格納領域の内、現在の視聴者情報テーブル格納領域に“0”の値を書き込むと共に、視聴者動作フラグを“00h”に設定して、処理を終了する。
【0031】
画像解析機能がオンに設定されている場合には、ステップS12に移行して、撮影装置から画像信号を取得する。続いてステップS13では、撮影装置から取得した画像信号に基づいて、正面を向いている人物の顔を検出する処理を行う。ここで、顔検出処理方法としては、パターンマッチング法等の公知の種々の方法を採用することが可能である。
【0032】
次にステップS14では、上記ステップS13の検出結果に基づいて、情報表示面の前方に情報表示面を見ている視聴者が存在するが否かを判断する。ここで、上記ステップS13にて正面を向いている人物の顔が検出されなかった場合には、ノーと判断されてステップS26に移行し、現在の視聴者情報テーブル格納領域に“0”の値を書き込むと共に、視聴者動作フラグを“00h”に設定して、処理を終了する。
【0033】
上記ステップS13にて正面を向いている人物の顔が検出された場合には、上記ステップS14にてイエスと判断されてステップS15に移行し、情報表示面を見ている1或いは複数の視聴者について夫々、図9(b)に示す視聴者情報テーブルを作成して、現在の視聴者情報テーブル格納領域に格納する。視聴者情報テーブルには、図示の如く、視聴者識別番号、顔の位置を表わす位置情報、顔のサイズ情報、性別情報、年齢情報、服の色情報及び身長情報の書込み領域が設けられる。尚、図中の“1”は視聴者識別番号を表わしている。図8の上記ステップS15では、各視聴者について、上記ステップS12にて撮影装置から取得した画像信号に基づき顔の位置及び顔のサイズを検出し、視聴者識別番号と共に、位置情報及び顔のサイズ情報を視聴者情報テーブルに書き込む。
【0034】
続いてステップS16では、上記ステップS12にて撮影装置から取得した画像信号に基づいて1人の視聴者の年齢を推定し、年齢情報を該視聴者についての視聴者情報テーブルに書き込んだ後、ステップS17では、該画像信号に基づいて前記視聴者の性別を推定し、性別情報を該視聴者についての視聴者情報テーブルに書き込む。次にステップS18にて、前記画像信号に基づいて前記視聴者の服の色を検出し、服の色情報を該視聴者についての視聴者情報テーブルに書き込み、更にステップS19では、前記画像信号に基づいて前記視聴者の身長を推定し、身長情報を該視聴者についての視聴者情報テーブルに書き込む。上記の年齢推定処理方法、性別推定処理方法、服の色検出処理方法及び身長推定処理方法としては、公知の種々の方法を採用することが可能である。
【0035】
その後、ステップS20では、情報表示面を見ている全ての視聴者について、上記の年齢推定処理、性別推定処理、服の色検出処理及び身長推定処理からなる視聴者解析処理が終了したか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS16に戻って視聴者解析処理を繰り返す。
【0036】
その後、全ての視聴者について視聴者解析処理が終了してステップS20にてイエスと判断された場合には、ステップS21に移行して、システム設定情報に含まれるゼスチャー解析機能オン/オフ情報に基づいてゼスチャー解析機能がオンに設定されているか否かを判断する。ここで、イエスと判断された場合はステップS22にて、その時点で情報表示面に表示されている広告情報の付加情報に基づいて、該広告情報が対話型の広告情報であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS23にて、視聴者情報格納装置(37)に格納されている視聴者情報テーブルに基づいて、情報表示面の前方に一定時間以上に亘って情報表示面を注視している視聴者(注視者)が存在するか否かを判断する。
【0037】
ここで、現在を含む過去N回分の視聴者情報テーブルが視聴者情報格納装置(37)に格納されている視聴者が存在する場合に、イエスと判断されてステップS25に移行し、後述のゼスチャー解析処理を行って、処理を終了する。
【0038】
これに対し、上記のステップS21、ステップS22或いはステップS23にてノーと判断された場合には、ステップS24にて視聴者動作フラグを“00h”に設定して、処理を終了する。
【0039】
上記処理によれば、情報表示面の前方に情報表示面を見ている視聴者が存在する場合に、それら1或いは複数の視聴者について図9(b)に示す視聴者情報テーブルが作成されて視聴者情報格納装置(37)に書き込まれることになる。
【0040】
又、情報表示面の前方に存在する視聴者の中に一定時間以上に亘って情報表示面を注視している視聴者が存在する場合に限って、後述のゼスチャー解析処理を行うようにしても良い。即ち、ゼスチャー入力を行う人物(所望の情報を選択せんとする人物)は、情報表示面の前方で情報表示面をある程度長い時間に亘って注視している可能性が高い。そこで、一定時間以上に亘って情報表示面を注視している視聴者が存在する場合に限ってゼスチャー解析処理が行うようにすれば、無駄なゼスチャー解析処理が行われることはない。
【0041】
尚、画像解析機能がオフに設定されている場合、及び情報表示面の前方に視聴者が存在しない場合には、視聴者情報格納装置(37)に“0”の値が書き込まれると共に、視聴者動作フラグが“00h”に設定されることになる。又、ゼスチャー解析機能がオフに設定されている場合、情報表示面に表示されている広告情報が対話型の広告情報でない場合、及び情報表示面を注視している視聴者が存在しない場合には、視聴者動作フラグが“00h”に設定されることになる。
【0042】
(ステップS25:ゼスチャー解析処理)
ステップS25のゼスチャー解析処理においては、図10に示す如く、先ずステップS31にて、撮影装置から一定の時間間隔を設けて複数フレーム分の画像信号を取得し、ステップS32では、取得した画像信号に基づいて1人のゼスチャー入力者を特定し、取得した各フレームの画像信号から該ゼスチャー入力者を中心とする画像領域の画像信号を抽出した後、前記複数フレーム間で抽出した画像信号の差分を算出する。ゼスチャー入力者の特定処理においては、注視者が1人である場合には、該注視者がゼスチャー入力者として特定され、注視者が複数人である場合には、例えば情報表示面の幅方向の中央位置に存在する注視者、或いは情報表示面から最も近い位置に存在する注視者がゼスチャー入力者として特定される。例えば撮影装置によって図11に示す画像が撮影された場合には、中央位置に存在する注視者(6)がゼスチャー入力者として特定された後、図12に示す如く該注視者(6)を中心とする画像領域の画像信号が抽出される。
【0043】
上述の如く複数フレーム間で抽出した画像信号の差分が算出された後、その差分に基づいてゼスチャー入力者の動作が解析される。このとき、ゼスチャー入力者を中心とする画像領域の画像信号を抽出することによって画像解析範囲が狭められているので、短時間で且つ容易に動作解析処理を行うことが出来る。尚、動作解析処理は公知であるので、詳細な説明は省略する。
【0044】
図10のステップS33では、ゼスチャー入力者の動作が手(腕)を肩より上に上げる動作であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS34にて視聴者動作フラグを“01h”に設定して、処理を終了する。ステップS33にてノーと判断された場合はステップS35に移行して、ゼスチャー入力者の動作が手を肩より下に下げる動作であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS36にて視聴者動作フラグを“02h”に設定して、処理を終了する。ステップS35にてノーと判断された場合はステップS37に移行して、ゼスチャー入力者の動作が手を右に動かす動作であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS38にて視聴者動作フラグを“03h”に設定して、処理を終了する。ステップS37にてノーと判断された場合はステップS39に移行して、ゼスチャー入力者の動作が手を左に動かす動作であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS40にて視聴者動作フラグを“04h”に設定して、処理を終了する。ステップS39にてノーと判断された場合はステップS41に移行して、ゼスチャー入力者の動作が手を上下に動かす動作であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS42にて視聴者動作フラグを“05h”に設定して、処理を終了する。ステップS41にてノーと判断された場合は、視聴者動作フラグを“00h”に設定して、処理を終了する。
【0045】
上記処理によれば、視聴者動作フラグは、ゼスチャー入力者が手を肩より上に上げた場合に“01h”、手を肩より下げた場合に“02h”、手を右に動かした場合に“03h”、手を左に動かした場合に“04h”、手を速やかに上下に動かした場合に“05h”に設定されることになる。尚、ゼスチャー入力者が何ら動作を行わなかった場合、及びゼスチャー入力者がゼスチャー入力動作として規定されている前記動作の何れでもない動作を行った場合には、視聴者動作フラグは“00h”に設定されることになる。
【0046】
なお、上記ではステップS41でnoと判定したとき、視聴者動作フラグを“00h”に設定して処理を終了しているが、これに代えて、後述する図15のステップS94の(入力方法データを合成する)処理を行うようにしても良い。即ち、S41でnoと判定されるのは、ゼスチャー入力者がゼスチャー入力動作として規定されている以外の動作を行ったことが原因と考えられる。そこで、正しいゼスチャー入力方法を広告情報と共に表示することにより、ゼスチャー入力者による誤った入力を防ぐことができる。そして、前記入力方法データを合成する処理を行った後、再び、図10のゼスチャー解析処理(S25)を繰り返しても良い。
【0047】
(ステップS1:表示データ処理)
図13は、図7のステップS1にて実行される表示データ処理を表わしており、先ずステップS51では、視聴者情報格納装置(37)に格納されている視聴者動作フラグが“00h”であるか否かを判断する。ここでイエスと判断された場合はステップS52に移行して、広告情報/プログラム格納装置(36)に格納されている表示スケジュールデータを参照する。
【0048】
次にステップS53では、表示スケジュールデータの参照結果に基づいて、情報表示面に表示されている広告情報を変更する必要があるか否かを判断し、ノーと判断された場合は処理を終了する。
【0049】
一方、その時点で情報表示面に表示されている広告情報の表示開始時点から所定時間が経過しており、広告情報を変更する必要があると判断された場合には、ステップS54に移行して、次に表示すべき広告情報を広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出し、該広告情報に含まれる映像データを表示メモリに書き込む。このとき、視聴者情報格納装置(37)の最新の視聴者情報テーブル格納領域に“0”の値が書き込まれている場合、即ち視聴者情報テーブルが格納されていない場合には、表示スケジュールデータに従った広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出される。一方、視聴者情報テーブルが格納されている場合には、視聴者情報テーブルから性別情報及び年齢情報が読み出され、読み出された性別情報及び年齢情報に応じた広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出される。最新の視聴者情報テーブル格納領域に複数の視聴者情報テーブルが格納されている場合には、例えば情報表示面の幅方向の中央位置に存在する視聴者、或いは情報表示面に最も近い位置に存在する視聴者についての視聴者情報テーブルから性別情報及び年齢情報が読み出される。尚、広告情報/プログラム格納装置(36)から広告情報を読み出して表示メモリに書き込まれる周期、即ち、前記所定時間は広告情報によって異なる。
【0050】
続いてステップS55では、表示開始アドレスを前記映像データの書込み開始アドレスに更新した後、ステップS56にて、システム設定情報に含まれる表示態様変更機能オン/オフ情報に基づいて表示態様変更機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合は処理を終了する一方、イエスと判断された場合は、ステップS57にて後述の表示態様変更処理を実行して、処理を終了する。
【0051】
上記ステップS51にて、視聴者情報格納装置(37)に格納されている視聴者動作フラグが“00h”でないと判断された場合には、ステップS58に移行して、該視聴者動作フラグが“05h”であるか否かを判断する。ここで、視聴者動作フラグが“01h”〜“04h”の何れかの値である場合、即ちゼスチャー入力者が手を上下左右の何れかの方向に動かした場合にはノーと判断され、ステップS65に移行して、視聴者動作フラグの値に応じて、その時点で情報表示面に表示されている複数のボタンの中から1つのボタンを選択し、ハイライト表示の位置を該ボタンの位置に変更して、処理を終了する。
【0052】
これに対し、情報表示面に表示されている複数のボタンの内、1つのボタンが選択されている状態でゼスチャー入力者が手を上下に速やかに動かした場合には、ステップS58にてイエスと判断されてステップS59に移行し、その時点で選択されているボタンに応じた広告情報を広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出し、該広告情報に含まれる映像データを表示メモリに書き込む。続いてステップS60では、選択されている前記1つのボタンが情報送信要求ボタンであるか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS64にて、表示開始アドレスを前記映像データの書込み開始アドレスに更新して、処理を終了する。
【0053】
選択されている前記1つのボタンが情報送信要求ボタンである場合には、ステップS61にて、送信の要求があった有料情報を広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出し、次にステップS62では該有料情報を携帯端末装置に送信する。続いてステップS63にて、電子決済処理部に決済処理を実行させた後、ステップS64に移行し、表示開始アドレスを前記映像データの書込み開始アドレスに更新して、処理を終了する。
【0054】
上記処理によれば、情報表示面の前方に視聴者が存在しない場合に、表示スケジュールデータに従って広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出されて表示メモリに書き込まれる一方、視聴者が存在する場合には、該視聴者の性別及び年齢に応じた広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出されて表示メモリに書き込まれることになる。その後、表示態様変更機能がオンに設定されている場合には、後述の表示態様変更処理が実行されることになる。
【0055】
又、情報表示面に表示されている複数のボタンの内、1つのボタンが選択されている状態でゼスチャー入力者が手を上下に速やかに動かした場合には、該ボタンに応じた広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出されて表示メモリに書き込まれる。そして、該ボタンが情報送信要求ボタンである場合には、送信が要求された有料情報が携帯端末装置に送信された後、電子決済処理が実行されることになる。
【0056】
更に、ゼスチャー入力者が手を上下左右の何れかの方向に動かした場合には、その手の動きに応じて1つのボタンが選択され、該ボタンがハイライト表示されることになる。
【0057】
(ステップS57:表示態様変更処理)
図14は、ステップS57の表示態様変更処理を表わしており、先ずステップS71では、システム設定情報に含まれる色変更機能オン/オフ情報に基づいて色変更機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS76に移行する。一方、ステップS71にてイエスと判断された場合は、ステップS72に移行して、その時点で表示メモリに書き込まれている広告情報の付加情報に広告商品についての色情報が複数含まれているか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS76に移行する。
【0058】
ステップS72にてイエスと判断された場合には、ステップS73に移行して、視聴者情報格納装置(37)の最新の視聴者情報テーブル格納領域に格納されている視聴者情報テーブルから服の色情報を読み出す。ここで、最新の視聴者情報テーブル格納領域に複数の視聴者情報テーブルが格納されている場合には、例えば情報表示面の幅方向の中央位置に存在する視聴者、或いは情報表示面から最も近い位置に存在する視聴者についての視聴者情報テーブルから服の色情報が読み出される。次にステップS74では、前記広告情報の付加情報に含まれている広告商品についての複数の色情報の中から前記ステップS73にて読み出された色情報と同じ或いは近似する色情報を選択し、ステップS75では、表示メモリ上で前記広告商品の色を選択した色情報に基づいて変更した後、ステップS76に移行する。尚、上記ステップS73では、複数の視聴者情報テーブルから服の色情報を読み出し、ステップS74では、読み出した色情報から平均的な色情報を求め、求めた色情報と同じ或いは近似する色情報を選択することも可能である。又、ステップS75では、表示メモリ上で広告商品の色を変更するのではなく、表示メモリに書き込まれている広告情報を広告商品が選択された色を有する広告情報に書き換えることも可能である。
【0059】
ステップS76では、システム設定情報に含まれる表示位置変更機能オン/オフ情報に基づいて表示位置変更機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS80に移行する。
【0060】
一方、ステップS76にてイエスと判断された場合は、ステップS77に移行して、視聴者情報格納装置(37)の最新の視聴者情報テーブル格納領域に格納されている視聴者情報テーブルから位置情報及び身長情報を読み出す。ここで、最新の視聴者情報テーブル格納領域に複数の視聴者情報テーブルが格納されている場合には、例えば情報表示面の幅方向の中央位置に存在する視聴者、或いは情報表示面から最も近い位置に存在する視聴者についての視聴者情報テーブルから位置情報及び身長情報が読み出される。次にステップS78では、読み出した位置情報及び身長情報から情報表示面における広告情報の表示位置を決定し、ステップS79では、表示メモリ上で広告情報の表示位置を決定した表示位置に変更する。ここで、視聴者の身長が高い場合には表示位置は高い位置に設定され、身長が低い場合には表示位置は低い位置に設定される。又、視聴者の位置が情報表示面の中央よりも右側の位置である場合には表示位置は情報表示面の中央よりも右側の位置に設定され、視聴者の位置が情報表示面の中央よりも左側の位置である場合には表示位置は情報表示面の中央よりも左側の位置に設定される。
【0061】
ステップS80では、システム設定情報に含まれる表示サイズ変更機能オン/オフ情報に基づいて表示サイズ変更機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合は処理を終了する。
【0062】
一方、ステップS80にてイエスと判断された場合は、ステップS81に移行して、視聴者情報格納装置(37)の最新の視聴者情報テーブル格納領域に格納されている視聴者情報テーブルから顔サイズ情報を読み出す。ここで、最新の視聴者情報テーブル格納領域に複数の視聴者情報テーブルが格納されている場合には、例えば情報表示面の幅方向の中央位置に存在する視聴者、或いは情報表示面から最も近い位置に存在する視聴者についての視聴者情報テーブルから顔サイズ情報が読み出される。次にステップS82では、読み出した顔サイズ情報から情報表示面からの距離を推定した後、その結果に基づいて情報表示面における広告情報の表示サイズを決定し、ステップS83では、表示メモリ上で広告情報の表示サイズを決定した表示サイズに変更する。ここで、視聴者の顔のサイズが大きい場合には、視聴者は情報表示面に近い位置に存在するので、表示サイズは小さく設定され、視聴者の顔のサイズが小さい場合には、視聴者は情報表示面から遠い位置に存在するので、表示サイズは大きく設定される。
【0063】
その後、ステップS84では、システム設定情報に含まれる音量変更機能オン/オフ情報に基づいて音量変更機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合は処理を終了する一方、イエスと判断された場合には、ステップS85に移行して、スピーカから出力される音量を上述の如く決定した表示サイズに応じた音量に変更して、処理を終了する。ここで、表示サイズが大きい場合には、視聴者は情報表示面から遠い位置に存在するので、音量は大きな値に設定され、表示サイズが小さい場合には、視聴者は情報表示面に近い位置に存在するので、音量は小さな値に設定される。
【0064】
上記処理によれば、色変更機能がオンに設定されており、且つ広告情報の付加情報に広告商品についての色情報が複数含まれている場合には、表示メモリ上で広告商品の色が情報表示面の前方に存在する視聴者の服の色に応じた色に変更されることになる。
【0065】
又、表示位置変更機能がオンに設定されている場合には、表示メモリ上で広告情報の表示位置が情報表示面の前方に存在する視聴者の情報表示面の幅方向の位置及び身長に応じて変更されることになる。
【0066】
更に、表示サイズ変更機能がオンに設定されている場合には、表示メモリ上で広告情報の表示サイズが情報表示面の前方に存在する視聴者の情報表示面からの距離に応じて変更されることになる。
【0067】
更に又、音量変更機能がオンに設定されている場合には、スピーカから出力される音声の音量が情報表示面の前方に存在する視聴者の情報表示面からの距離に応じて変更されることになる。
【0068】
(ステップS2:表示処理)
図15は、図9のステップS2にて実行される表示処理を表わしており、先ずステップS91では、システム設定情報に含まれるゼスチャー入力者画像表示機能オン/オフ情報に基づいてゼスチャー入力者画像表示機能がオンに設定されているか否かを判断し、イエスと判断された場合はステップS92に移行して、撮影装置から得られる1フレーム分の画像信号からゼスチャー入力者を中心とする画像領域の画像信号を抽出し、抽出した画像信号をその時点で設定されている表示開始アドレス以降に書き込まれている表示データと合成して新たな表示データを作成した後、ステップS93に移行する一方、ステップS91にてノーと判断された場合には、ステップS92を迂回してステップS93に移行する。
【0069】
ステップS93では、システム設定情報に含まれるゼスチャー入力方法表示機能オン/オフ情報に基づいてゼスチャー入力方法表示機能がオンに設定されているか否かを判断し、イエスと判断された場合はステップS94に移行して、広告情報/プログラム格納装置(36)から入力方法データを読み出し、読み出した入力方法データをその時点で設定されている表示開始アドレス以降に書き込まれている表示データと合成して新たな表示データを作成した後、ステップS95に移行する一方、ステップS93にてノーと判断された場合には、ステップS94を迂回してステップS95に移行する。
【0070】
ステップS95では、表示メモリからその時点で設定されている表示開始アドレス以降に書き込まれている表示データを読み出し、最後にステップS96では、読み出した表示データをディスプレイ本体に出力して、処理を終了する。
【0071】
上記処理によれば、ゼスチャー入力者画像表示機能がオンに設定されている場合には、表示メモリ上でゼスチャー入力者を表わす画像データが表示データと合成されて新たな表示データが作成されることになる。これにより、情報表示面(10)を注視している人物は、情報表示面(10)に表示される画像によって自己の動作を確認しながら所望の情報を選択するための動作を行うことが出来る。
【0072】
又、ゼスチャー入力方法表示機能がオンに設定されている場合には、表示メモリ上で入力方法データが表示データと合成されて新たな表示データが作成されることになる。その後、表示メモリに書き込まれている表示データがディスプレイ本体に出力される。この結果、広告情報が情報表示面に表示されることになる。又、このとき、ゼスチャー入力者画像表示機能がオンに設定されている場合にはゼスチャー入力者の画像が表示され、ゼスチャー入力方法表示機能がオンに設定されている場合にはゼスチャー入力方法が表示されることになる。尚、表示メモリに書き込まれている広告情報が対話型の広告情報でない場合には、ゼスチャー入力者画像表示機能及びゼスチャー入力方法表示機能が自動的にオフに設定され、この結果、広告情報のみが情報表示面に表示されることになる。
【0073】
また、対話型の広告情報であっても、ゼスチャー入力者画像表示機能やゼスチャー入力方法表示機能がオフに設定されていても良い。ゼスチャー入力者画像やゼスチャー入力方法を広告画像とを同一の表示画面中に並べて表示すると、必然的に広告画像を縮小させて表示せざるを得なくなる。そこで、広告事業主の意向等に基づいて、対話型の広告情報であっても、広告画像の縮小表示を避けるために、このような設定を行うようにしても良い。このようなゼスチャー入力方法を表示しない設定とした場合において、視聴者が誤ったゼスチャー入力を行ったとき(例えば、図10の処理で言うところのステップS43に至ったような場合)は、ゼスチャー入力方法を広告画像と並べて、或いは合成して表示するようにしても良い。
【0074】
(作用)
情報表示装置100においては、情報表示面に表示されている広告情報が対話型の広告情報である場合には、情報表示面の前方に存在する視聴者は該広告情報に含まれる複数のコンテンツボタンの中から所望の1つのコンテンツボタンを選択することによって、所望の広告情報を情報表示面に表示させることが出来る。又、情報表示面に表示されている広告情報が対話型の広告情報でない場合であっても、情報表示面の前方に視聴者が存在する場合には、該視聴者の性別及び年齢に応じた広告情報が情報表示面に表示される。更に、広告商品の色が該視聴者の服の色と同じ或いは近似する色に変更される。この様に、視聴者に応じた広告情報を情報表示面に表示することによって、高い広告効果を得ることが出来る。
【0075】
又、仮に、ポインティングデバイス、タッチパネル、スイッチ等の接触型の情報入力装置を配備した場合には、不特定多数の人物が情報入力装置や情報表示装置本体に触れることになるため、情報入力装置が破損する問題、情報表示面が汚れる問題、情報表示装置本体の塗装が剥がれる問題等が生じる虞があるが、上記情報表示装置100によれば、情報入力装置や情報表示装置本体に触れることなく1つのコンテンツボタンを選択することが出来るので、上記問題が生じることはない。
【0076】
更に、上記情報表示装置100によれば、非接触で情報を入力することが出来るので、例えばショーウインドウ内に配置することが出来る。
【0077】
更に又、視聴者の身長や位置に応じて広告情報の表示位置、表示サイズ、及びスピーカからの出力音声の音量が変更されるので、広告情報の視聴が容易となる。
【0078】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0079】
(変形例1)
上記実施の形態においては、図1に示す撮影装置(2)から得られる画像信号に基づいてゼスチャー解析処理を行うと共に、該撮影装置(2)から得られる画像信号に基づいてゼスチャー入力者の画像を情報表示面に表示しているが、該撮影装置(2)とは別に他の撮影装置を配備して、該他の撮影装置から得られる画像信号に基づいてゼスチャー解析処理を行う構成や、該他の撮影装置から得られる画像信号に基づいてゼスチャー入力者の画像を情報表示面に表示する構成を採用することも可能である。
【0080】
(変形例2)
上記実施の形態においては、図8のステップS23にて、情報表示面の前方に一定時間以上に亘って情報表示面を注視している視聴者が存在するか否かを判断しているが、情報表示面の前方の所定位置に一定時間以上に亘って情報表示面を注視している視聴者が存在するか否かを判断し、図10に示すゼスチャー解析処理においては該視聴者の動作を解析することも可能である。この様な構成においては、現在を含む過去N回分の視聴者情報テーブルが視聴者情報格納装置(37)に格納されている視聴者が存在し、且つ、それら1或いは複数の視聴者についての視聴者情報テーブルに書き込まれている位置情報及び顔サイズ情報に基づいて、それら1或いは複数の視聴者の中に所定位置に存在する視聴者が存在すると判断された場合に、ゼスチャー解析処理が実行される。この様な構成においては、動作解析の対象とする視聴者が所定の大きさで撮影されることになるので、動作解析処理が容易となる。
【0081】
又、図8のステップS23にて、情報表示面の前方に存在する視聴者が所定の動作を実行したか否かを判断し、所定の動作を実行したと判断した場合にゼスチャー解析処理を実行する構成や、情報表示面の前方の所定位置で視聴者が所定の動作を実行したか否かを判断し、所定位置で所定の動作を実行したと判断した場合にゼスチャー解析処理を実行する構成を採用することも可能である。
【0082】
(変形例3)
上記実施の形態においては、動作解析処理を容易に行える様、各フレームの画像信号からゼスチャー入力者を中心とする画像領域の画像信号を抽出しているが、ズーム機能を有する撮影装置が配備されている構成においては、ズーム率を調整することによりゼスチャー入力者を所定の大きさで撮影することも可能である。又、撮影方向をパン方向及び/又はチルト方向に変更することが可能な撮影装置が配備されている構成においては、撮影方向をパン方向及び/又はチルト方向に変更することによりゼスチャー入力者を撮影範囲内の所定位置に位置させて一定の構図で撮影することも可能である。
【0083】
(変形例4)
視聴者が誤ったゼスチャー入力を行ったとき(例えば、図10の処理で言うところのステップS43に至ったような場合)は、ゼスチャー入力方法を音声により出力するようにしても良い。また、視聴者が誤ったゼスチャー入力を何回も行った場合は、ゼスチャー入力に代えて音声入力により、視聴者に情報を選択させるようにしても良い。
【0084】
(変形例5)
ゼスチャー入力を行うのは恥ずかしいと考え、情報表示装置100の利用を躊躇する利用者も存在すると考えられる。このような場合に備え、利用者の意向に応じて、ゼスチャー入力と音声入力を随時選択できるようにしても良い。
【0085】
(変形例6)
また、夜間の場合、撮影装置による撮影画像からはゼスチャー入力が正しく認識できない恐れがある。そこで、夜間においては、音声入力による情報選択を可能な設定としても良い。或いは、夜間は、ゼスチャー入力に代えて、音声入力を標準入力としても良い。
【0086】
(変形例7)
また、上記では、ゼスチャー入力として、手及び腕を上下左右に動かす動作を例に説明したが、これ以外に、手を開閉する動作、顔を上下左右に動かす動作などでも良い。
【0087】
(変形例8)
携帯通信端末装置との間で通信を行うことが可能であって、選択手段は、情報の送信を要求する際に選択すべき情報送信要求ボタンが情報表示面に表示されている状態で動作検出手段によって検出された動作に応じて該情報送信要求ボタンを選択することが可能であって、更に、選択手段によって情報送信要求ボタンが選択されたときに携帯通信端末装置に情報を送信する情報送信手段を備えても良い。
【0088】
情報送信要求ボタンが情報表示面に表示されている状態で携帯通信端末装置のユーザが該情報送信要求ボタンを選択すべく所定の動作を行うと、撮影装置から得られる画像信号に基づいて該ユーザの該動作が検出され、その結果、ユーザの携帯通信端末装置に情報が送信されることになる。
【0089】
(変形例9)
上記実施の形態では、広告情報を表示する情報表示装置について説明したが、本発明は、報知情報等の種々の情報を表示する種々の情報表示装置に実施することが可能である。
【0090】
(変形例10)
図1では、情報表示装置100は、ディスプレイ本体(1)と制御装置(3)が別体のものとして描かれているが、制御装置(3)は、ディスプレイ本体(1)内に設けられ、例えば、ディスプレイの一般的な表示制御を行う電子回路と同じ基板上に設けられるものであっても良い。
【0091】
(変形例11)
本発明は、図16に示す屋外型の情報表示装置に実施することも可能である。屋外型の情報表示装置は、図示の如く、防水構造を有する筐体(8)の内部にディスプレイ本体(1)及び図示しない制御装置(3)を収容して構成されており、該筐体(8)の内部には、冷却装置(9)及びファン(91)(92)が配備されている。該情報表示装置においては、冷却装置(9)によって冷却された空気は、矢印で示す如くディスプレイ本体(1)の周囲を流れて外部に排出され、これによって筐体(8)内の温度上昇が抑制される。
【0092】
上述の如く、仮に、ポインティングデバイス、タッチパネル、スイッチ等の接触型の情報入力装置を配備した場合には、情報入力装置が破損する問題、情報表示面が汚れる問題、情報表示装置本体の塗装が剥がれる問題等が生じる虞があるが、特に屋外型の情報表示装置は夜間も不特定多数の人物が接触可能な状況に置かれることが多く、この様な状況に置かれた場合には、上記問題が生じる可能性が高い。又、屋外型の情報表示装置においては、情報表示面が汚れた場合、日光が情報表示面で乱反射して情報表示面に表示される情報が見難くなるため、情報表示面が汚れることを極力回避すべきである。従って、本発明は、屋外型の情報表示装置に実施した場合に特に効果を発揮することになる。
【0093】
なお、図16において、ディスプレイ本体(1)のうち、液晶パネル等の変調素子のみを筐体(8)内に収納し、諸々の電子回路や電気回路は筐体(8)外に配置するような構成を採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】情報表示装置100の外観を表わす斜視図である。
【図2】上記情報表示装置の制御装置の構成を表わすブロック図である。
【図3】視聴者が若い女性の場合に情報表示面に表示される広告情報の例を表わす図である。
【図4】視聴者が年配の男性の場合に情報表示面に表示される広告情報の例を表わす図である。
【図5】情報表示面に表示される対話型広告情報の例を表わす図である。
【図6】コンテンツボタン「スポーツカー」が選択された場合に情報表示面に表示される広告情報の例を表わす図である。
【図7】上記情報表示装置において実行される表示処理を表わすフローチャートである。
【図8】画像解析処理を表わすフローチャートである。
【図9】視聴者情報格納装置の格納領域、及び視聴者情報テーブルを表わす図である。
【図10】ゼスチャー解析処理を表わすフローチャートである。
【図11】撮影装置によって撮影された画像の例を表わす図である。
【図12】ゼスチャー解析処理において画像信号を抽出する領域の例を表わす図である。
【図13】表示データ処理を表わすフローチャートである。
【図14】表示態様変更処理を表わすフローチャートである。
【図15】表示処理のを表わすフローチャートである。
【図16】他の実施例の情報表示装置を表わす断面図である。
【符号の説明】
【0095】
(1) ディスプレイ本体
(2) 撮影装置
(3) 制御装置
(30) 制御部
(36) 広告情報/プログラム格納装置
(37) 視聴者情報格納装置
(38) 表示メモリ
(40) 無線通信I/F部
(4) 電子マネーリーダ/ライタ
(5) スピーカ
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共場所に配置され、広告情報や報知情報を表示する情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、バスの停留所や駅等の公共の場に設置されて、広告情報や報知情報を表示する大型の情報表示装置の開発が進められている。例えば、非特許文献1には、不特定多数者向けの一般的な広告情報や報知情報を表示する情報表示装置が開示されている。
【非特許文献1】ITpro EXPO 2008:顔認識ソフトの性別・年齢層推定オプションを参考出展[平成21年3月26日検索]、インターネット<http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080131/292725/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
広告情報や報知情報を表示する情報表示装置において、広告効果をより向上させる方法として、視聴者の操作に応じて様々な広告情報を表示できることが望まれる。
【0004】
しかし、情報表示装置を公共場所に配置する場合、視聴者が操作する操作部が操作ボタンだと悪意者により破壊される恐れがある。また、操作部をタッチパネルとした場合、表示面が汚れやすいという問題がある。
【0005】
そこで本発明の目的は、公共場所での配置に適し、かつ視聴者の操作に応じて様々な広告情報を表示できる情報表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報表示装置は、広告情報又は報知情報を表示する表示部と、表示部の前方を撮影する撮影部と、撮影部から得られる撮影結果に基づいて、表示部の視聴者の動作を検出する動作検出手段と、動作検出手段が検出した動作に応じて、表示部に表示された複数の情報のうち、視聴者が選択した情報を特定する特定手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、公共場所での配置に適し、かつ視聴者の操作に応じて様々な広告情報を表示できる情報表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
【0009】
(情報表示装置100の構成)
情報表示装置100は、図1に示す如く、例えば液晶パネルなどにより構成される情報表示面(10)を具えたディスプレイ本体(1)の上部に、情報表示面(10)の前方を撮影するCCDカメラ等からなる撮影装置(2)が配備されている。ディスプレイ本体(1)の背部には、情報表示装置100全体の動作を制御する制御装置(3)が配備されている。
【0010】
又、情報表示装置100は電子マネー決済機能を有しており、制御装置(3)には、電子マネーリーダ/ライタ(4)が接続されている。
【0011】
図2は制御装置(3)の構成を表わしており、制御装置(3)は、CPU等により構成される制御部(30)を具えている。制御部(30)はバス(31)に接続されており、バス(31)に、表示I/F部(32)を介してディスプレイ本体(1)が接続されると共に、音声I/F部(33)を介してスピーカ(5)が接続されている。又、バス(31)に、撮影装置I/F部(34)を介して撮影装置(2)が接続されると共に、電子決済処理部(35)を介して電子マネーリーダ/ライタ(4)が接続されている。
【0012】
又、制御装置(3)は、広告情報、表示スケジュールデータ及び種々の制御プログラムが格納されている広告情報/プログラム格納装置(36)と、後述の視聴者情報テーブルや視聴者の動作を表わす視聴者動作フラグが格納される視聴者情報格納装置(37)と、広告情報等が一旦格納される表示メモリ(38)とを具えている。これらの広告情報/プログラム格納装置(36)、視聴者情報格納装置(37)及び表示メモリ(38)は、バス(31)に接続されている。バス(31)は、ネットワークI/F部(39)を介してインターネットやLAN等のネットワークに接続されており、例えば、ネットワーク上から新たな広告情報がダウンロードされて表示情報/プログラム格納装置(36)に格納される。
【0013】
更に、制御装置(3)は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯通信端末装置との間で無線通信を行う無線通信I/F部(40)を具えており、無線通信I/F部(40)はバス(31)に接続されている。
制御部(30)は、広告情報の管理、表示スケジュールの管理、運用ログの管理、撮影装置(2)から得られる画像信号の解析処理等、後述の種々の処理を行う。
【0014】
(広告情報の種類)
広告情報には、不特定多数者向けの一般的な広告情報と、性別情報及び年齢情報と対応付けられて格納されている広告情報とが含まれている。
【0015】
通常時は、広告情報/プログラム格納装置(36)から不特定多数者向けの一般的な広告情報が順次、表示スケジュールデータに従って読み出されて情報表示面(10)に表示される。このとき、広告情報に音声データが含まれている場合には、スピーカ(5)から音声が出力される。
【0016】
これに対し、情報表示面(10)の前方に、情報表示面(10)に表示された広告情報を注視する視聴者が存在するときには、広告情報/プログラム格納装置(36)から該視聴者の性別及び年齢に応じた広告情報が読み出されて情報表示面に表示される。図3及び図4は自動車会社の広告情報の例を表わしており、例えば視聴者が若い女性である場合には、小型車についての図3に示す広告情報が表示され、視聴者が年配の男性である場合には、中型車についての図4に示す広告情報が表示される。
【0017】
また、上記広告情報には、情報表示面(10)に表示すべき期間、時刻、頻度等の情報を含んでいても良い。制御部(30)は、これらの情報に基づいて、広告情報/プログラム格納装置(36)に格納されている広告情報のうち、いずれの広告情報を表示するかを決定するようにしても良い。
【0018】
(対話型の広告情報)
広告情報には対話型の広告情報が含まれている。図5は、自動車会社による対話型の広告情報の例を表わしている。
【0019】
このような対話型の広告情報が情報表示面(10)に表示されている場合、情報表示面の前方に存在する視聴者は手(腕)を動かすことによって情報入力(以下、ゼスチャー入力という)を行うことが可能である。例えば、図5のような、複数のコンテンツボタンを含む対話型の広告情報が情報表示面(10)に表示されているときには、視聴者が手を上下左右の何れかの方向に動かすと、撮影装置(2)から得られる画像信号に基づき該視聴者の手の動きが検出され、その検出結果に応じて1つのコンテンツボタンが選択される。そして、所望のコンテンツボタンが選択されている状態で、視聴者がその選択状態を確定すべく手を上下に速やかに動かすと、撮影装置(2)から得られる画像信号に基づき該視聴者の手の動きが検出され、その結果、選択されているコンテンツボタンに応じた広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出されて情報表示面(10)に表示される。
【0020】
再び図5を参照して、この広告情報には、3つのコンテンツボタン「SUV」、「セダン」及び「スポーツカー」が含まれている。ここで、ゼスチャー入力を行う視聴者(ゼスチャー入力者)の表示機能がオンに設定されている場合には、図示の如く、撮影装置(2)によって撮影されたゼスチャー入力者の画像が情報表示面(10)に表示される。又、ゼスチャー入力方法が情報表示面(10)に表示される。
【0021】
図5は、コンテンツボタン「スポーツカー」が選択されている状態を表わしており、該コンテンツボタンが他のコンテンツボタンとは区別し得る様にハイライト表示されている。この状態で、視聴者が手を肩より上に上げると、コンテンツボタン「セダン」が選択されて該コンテンツボタンがハイライト表示され、視聴者が再び手を肩より上に上げると、コンテンツボタン「SUV」が選択されて該コンテンツボタンがハイライト表示される。この状態で、視聴者が手を肩より下に下げると、コンテンツボタン「セダン」が選択されて該コンテンツボタンがハイライト表示され、視聴者が再び手を肩より下に下げると、コンテンツボタン「スポーツカー」が選択されて該コンテンツボタンがハイライト表示される。この様に、手を肩より上に上げる度に、その時点で選択されているコンテンツボタンの1つ上に表示されているコンテンツボタンが選択され、手を肩より下に下げる度に、その時点で選択されているコンテンツボタンの1つ下に表示されているコンテンツボタンが選択される。そして、例えば図示の如くコンテンツボタン「スポーツカー」がハイライト表示されている状態で視聴者が手を上下に速やかに動かすと、種々のスポーツカーについての図6に示す広告情報が情報表示面に表示されることになる。
【0022】
なお、上記広告情報/プログラム格納装置(36)に格納されているゼスチャー入力方法に関する情報は、広告情報と共に、ネットワーク経由で広告事業主から配信されるものであっても良いし、予め情報表示装置100側で用意しているものであっても良い。
【0023】
一例として、予め情報表示装置100側で用意しているものとは、例えば、上述のような、手の方向(上中下)に応じて選択(三択)させる、といった単純でオーソドックスな方法である。一方、広告事業主が特殊な入力方法を指示する場合、例えば選択肢A、B、Cをグー、チョキ、パーのゼスチャーで選択させる場合、踊りA、B、Cで選択させるような場合、ゼスチャー入力方法に関する情報は、広告情報と共に、ネットワーク経由で広告事業主から配信される。
【0024】
なお、ゼスチャー入力方法に関する情報が、広告情報と共に、ネットワーク経由で広告事業主から配信される場合、それに対応するゼスチャー解析プログラムも必要である。従って、ゼスチャー解析プログラムも広告情報と共に、ネットワーク経由で広告事業主から配信されるものであっても良い。
【0025】
或いは、様々なゼスチャー解析処理プログラムを、情報表示装置100内に予め格納しておき、広告情報と共に、ゼスチャー解析処理を行うためのプログラムを指定するための情報が、ネットワーク経由で広告事業主から配信されるものであっても良い。
【0026】
(電子決済)
又、情報表示装置100は、電子チケット等の有料情報を含む種々の情報を視聴者の携帯通信端末装置に送信することが可能であって、情報送信要求ボタンを含む対話型広告情報が情報表示面に表示されている状態で、視聴者が上述の如く手を上下左右の何れかの方向に動かすことにより該情報送信要求ボタンを選択し、その状態で手を上下に速やかに動かした後、携帯通信端末装置を情報表示装置の情報送信部に近づけると、情報表示装置から該携帯通信端末装置に情報が送信されることになる。その後、貨幣価値データが記録されたICチップを具えた携帯通信端末装置やカードを電子マネーリーダ/ライタ(4)に近づけると、電子決済処理が実行される。
【0027】
(情報表示装置100において実行される具体的な処理)
図7は、情報表示装置100において実行される全体的の処理手順を表わしている。先ずステップS1にて、広告情報/プログラム格納装置(36)に格納されている広告情報の中から情報表示面に表示すべき広告情報を読み出して表示メモリに格納する表示データ処理を行う。続くステップS2では、表示メモリから表示データを読み出してディスプレイ本体に出力する表示処理を行う。ステップS3では、撮影装置から得られる画像信号の解析処理を行う。そして、ステップS1に戻る。このように、表示データ処理、表示処理及び画像解析処理が繰り返し実行されることになる。
【0028】
先ず、ステップS3にて実行される画像解析処理について説明し、その後、ステップS1にて実行される表示データ処理及びステップS2にて実行される表示処理について説明する。
【0029】
(ステップS3:画像解析処理)
図8は、ステップS3にて実行される画像解析処理を表わしている。尚、上記視聴者情報格納装置(37)には、図9(a)に示す如く、現在を含む過去N回分の視聴者情報テーブルの格納領域が設けられている。
【0030】
画像解析処理においては、先ず図8のステップS11にて、システム設定情報に含まれる画像解析機能オン/オフ情報に基づいて画像解析機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS26にて、視聴者情報格納装置(37)に設けられているN個の視聴者情報テーブル格納領域の内、現在の視聴者情報テーブル格納領域に“0”の値を書き込むと共に、視聴者動作フラグを“00h”に設定して、処理を終了する。
【0031】
画像解析機能がオンに設定されている場合には、ステップS12に移行して、撮影装置から画像信号を取得する。続いてステップS13では、撮影装置から取得した画像信号に基づいて、正面を向いている人物の顔を検出する処理を行う。ここで、顔検出処理方法としては、パターンマッチング法等の公知の種々の方法を採用することが可能である。
【0032】
次にステップS14では、上記ステップS13の検出結果に基づいて、情報表示面の前方に情報表示面を見ている視聴者が存在するが否かを判断する。ここで、上記ステップS13にて正面を向いている人物の顔が検出されなかった場合には、ノーと判断されてステップS26に移行し、現在の視聴者情報テーブル格納領域に“0”の値を書き込むと共に、視聴者動作フラグを“00h”に設定して、処理を終了する。
【0033】
上記ステップS13にて正面を向いている人物の顔が検出された場合には、上記ステップS14にてイエスと判断されてステップS15に移行し、情報表示面を見ている1或いは複数の視聴者について夫々、図9(b)に示す視聴者情報テーブルを作成して、現在の視聴者情報テーブル格納領域に格納する。視聴者情報テーブルには、図示の如く、視聴者識別番号、顔の位置を表わす位置情報、顔のサイズ情報、性別情報、年齢情報、服の色情報及び身長情報の書込み領域が設けられる。尚、図中の“1”は視聴者識別番号を表わしている。図8の上記ステップS15では、各視聴者について、上記ステップS12にて撮影装置から取得した画像信号に基づき顔の位置及び顔のサイズを検出し、視聴者識別番号と共に、位置情報及び顔のサイズ情報を視聴者情報テーブルに書き込む。
【0034】
続いてステップS16では、上記ステップS12にて撮影装置から取得した画像信号に基づいて1人の視聴者の年齢を推定し、年齢情報を該視聴者についての視聴者情報テーブルに書き込んだ後、ステップS17では、該画像信号に基づいて前記視聴者の性別を推定し、性別情報を該視聴者についての視聴者情報テーブルに書き込む。次にステップS18にて、前記画像信号に基づいて前記視聴者の服の色を検出し、服の色情報を該視聴者についての視聴者情報テーブルに書き込み、更にステップS19では、前記画像信号に基づいて前記視聴者の身長を推定し、身長情報を該視聴者についての視聴者情報テーブルに書き込む。上記の年齢推定処理方法、性別推定処理方法、服の色検出処理方法及び身長推定処理方法としては、公知の種々の方法を採用することが可能である。
【0035】
その後、ステップS20では、情報表示面を見ている全ての視聴者について、上記の年齢推定処理、性別推定処理、服の色検出処理及び身長推定処理からなる視聴者解析処理が終了したか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS16に戻って視聴者解析処理を繰り返す。
【0036】
その後、全ての視聴者について視聴者解析処理が終了してステップS20にてイエスと判断された場合には、ステップS21に移行して、システム設定情報に含まれるゼスチャー解析機能オン/オフ情報に基づいてゼスチャー解析機能がオンに設定されているか否かを判断する。ここで、イエスと判断された場合はステップS22にて、その時点で情報表示面に表示されている広告情報の付加情報に基づいて、該広告情報が対話型の広告情報であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS23にて、視聴者情報格納装置(37)に格納されている視聴者情報テーブルに基づいて、情報表示面の前方に一定時間以上に亘って情報表示面を注視している視聴者(注視者)が存在するか否かを判断する。
【0037】
ここで、現在を含む過去N回分の視聴者情報テーブルが視聴者情報格納装置(37)に格納されている視聴者が存在する場合に、イエスと判断されてステップS25に移行し、後述のゼスチャー解析処理を行って、処理を終了する。
【0038】
これに対し、上記のステップS21、ステップS22或いはステップS23にてノーと判断された場合には、ステップS24にて視聴者動作フラグを“00h”に設定して、処理を終了する。
【0039】
上記処理によれば、情報表示面の前方に情報表示面を見ている視聴者が存在する場合に、それら1或いは複数の視聴者について図9(b)に示す視聴者情報テーブルが作成されて視聴者情報格納装置(37)に書き込まれることになる。
【0040】
又、情報表示面の前方に存在する視聴者の中に一定時間以上に亘って情報表示面を注視している視聴者が存在する場合に限って、後述のゼスチャー解析処理を行うようにしても良い。即ち、ゼスチャー入力を行う人物(所望の情報を選択せんとする人物)は、情報表示面の前方で情報表示面をある程度長い時間に亘って注視している可能性が高い。そこで、一定時間以上に亘って情報表示面を注視している視聴者が存在する場合に限ってゼスチャー解析処理が行うようにすれば、無駄なゼスチャー解析処理が行われることはない。
【0041】
尚、画像解析機能がオフに設定されている場合、及び情報表示面の前方に視聴者が存在しない場合には、視聴者情報格納装置(37)に“0”の値が書き込まれると共に、視聴者動作フラグが“00h”に設定されることになる。又、ゼスチャー解析機能がオフに設定されている場合、情報表示面に表示されている広告情報が対話型の広告情報でない場合、及び情報表示面を注視している視聴者が存在しない場合には、視聴者動作フラグが“00h”に設定されることになる。
【0042】
(ステップS25:ゼスチャー解析処理)
ステップS25のゼスチャー解析処理においては、図10に示す如く、先ずステップS31にて、撮影装置から一定の時間間隔を設けて複数フレーム分の画像信号を取得し、ステップS32では、取得した画像信号に基づいて1人のゼスチャー入力者を特定し、取得した各フレームの画像信号から該ゼスチャー入力者を中心とする画像領域の画像信号を抽出した後、前記複数フレーム間で抽出した画像信号の差分を算出する。ゼスチャー入力者の特定処理においては、注視者が1人である場合には、該注視者がゼスチャー入力者として特定され、注視者が複数人である場合には、例えば情報表示面の幅方向の中央位置に存在する注視者、或いは情報表示面から最も近い位置に存在する注視者がゼスチャー入力者として特定される。例えば撮影装置によって図11に示す画像が撮影された場合には、中央位置に存在する注視者(6)がゼスチャー入力者として特定された後、図12に示す如く該注視者(6)を中心とする画像領域の画像信号が抽出される。
【0043】
上述の如く複数フレーム間で抽出した画像信号の差分が算出された後、その差分に基づいてゼスチャー入力者の動作が解析される。このとき、ゼスチャー入力者を中心とする画像領域の画像信号を抽出することによって画像解析範囲が狭められているので、短時間で且つ容易に動作解析処理を行うことが出来る。尚、動作解析処理は公知であるので、詳細な説明は省略する。
【0044】
図10のステップS33では、ゼスチャー入力者の動作が手(腕)を肩より上に上げる動作であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS34にて視聴者動作フラグを“01h”に設定して、処理を終了する。ステップS33にてノーと判断された場合はステップS35に移行して、ゼスチャー入力者の動作が手を肩より下に下げる動作であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS36にて視聴者動作フラグを“02h”に設定して、処理を終了する。ステップS35にてノーと判断された場合はステップS37に移行して、ゼスチャー入力者の動作が手を右に動かす動作であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS38にて視聴者動作フラグを“03h”に設定して、処理を終了する。ステップS37にてノーと判断された場合はステップS39に移行して、ゼスチャー入力者の動作が手を左に動かす動作であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS40にて視聴者動作フラグを“04h”に設定して、処理を終了する。ステップS39にてノーと判断された場合はステップS41に移行して、ゼスチャー入力者の動作が手を上下に動かす動作であるか否かを判断し、イエスと判断された場合は、ステップS42にて視聴者動作フラグを“05h”に設定して、処理を終了する。ステップS41にてノーと判断された場合は、視聴者動作フラグを“00h”に設定して、処理を終了する。
【0045】
上記処理によれば、視聴者動作フラグは、ゼスチャー入力者が手を肩より上に上げた場合に“01h”、手を肩より下げた場合に“02h”、手を右に動かした場合に“03h”、手を左に動かした場合に“04h”、手を速やかに上下に動かした場合に“05h”に設定されることになる。尚、ゼスチャー入力者が何ら動作を行わなかった場合、及びゼスチャー入力者がゼスチャー入力動作として規定されている前記動作の何れでもない動作を行った場合には、視聴者動作フラグは“00h”に設定されることになる。
【0046】
なお、上記ではステップS41でnoと判定したとき、視聴者動作フラグを“00h”に設定して処理を終了しているが、これに代えて、後述する図15のステップS94の(入力方法データを合成する)処理を行うようにしても良い。即ち、S41でnoと判定されるのは、ゼスチャー入力者がゼスチャー入力動作として規定されている以外の動作を行ったことが原因と考えられる。そこで、正しいゼスチャー入力方法を広告情報と共に表示することにより、ゼスチャー入力者による誤った入力を防ぐことができる。そして、前記入力方法データを合成する処理を行った後、再び、図10のゼスチャー解析処理(S25)を繰り返しても良い。
【0047】
(ステップS1:表示データ処理)
図13は、図7のステップS1にて実行される表示データ処理を表わしており、先ずステップS51では、視聴者情報格納装置(37)に格納されている視聴者動作フラグが“00h”であるか否かを判断する。ここでイエスと判断された場合はステップS52に移行して、広告情報/プログラム格納装置(36)に格納されている表示スケジュールデータを参照する。
【0048】
次にステップS53では、表示スケジュールデータの参照結果に基づいて、情報表示面に表示されている広告情報を変更する必要があるか否かを判断し、ノーと判断された場合は処理を終了する。
【0049】
一方、その時点で情報表示面に表示されている広告情報の表示開始時点から所定時間が経過しており、広告情報を変更する必要があると判断された場合には、ステップS54に移行して、次に表示すべき広告情報を広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出し、該広告情報に含まれる映像データを表示メモリに書き込む。このとき、視聴者情報格納装置(37)の最新の視聴者情報テーブル格納領域に“0”の値が書き込まれている場合、即ち視聴者情報テーブルが格納されていない場合には、表示スケジュールデータに従った広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出される。一方、視聴者情報テーブルが格納されている場合には、視聴者情報テーブルから性別情報及び年齢情報が読み出され、読み出された性別情報及び年齢情報に応じた広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出される。最新の視聴者情報テーブル格納領域に複数の視聴者情報テーブルが格納されている場合には、例えば情報表示面の幅方向の中央位置に存在する視聴者、或いは情報表示面に最も近い位置に存在する視聴者についての視聴者情報テーブルから性別情報及び年齢情報が読み出される。尚、広告情報/プログラム格納装置(36)から広告情報を読み出して表示メモリに書き込まれる周期、即ち、前記所定時間は広告情報によって異なる。
【0050】
続いてステップS55では、表示開始アドレスを前記映像データの書込み開始アドレスに更新した後、ステップS56にて、システム設定情報に含まれる表示態様変更機能オン/オフ情報に基づいて表示態様変更機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合は処理を終了する一方、イエスと判断された場合は、ステップS57にて後述の表示態様変更処理を実行して、処理を終了する。
【0051】
上記ステップS51にて、視聴者情報格納装置(37)に格納されている視聴者動作フラグが“00h”でないと判断された場合には、ステップS58に移行して、該視聴者動作フラグが“05h”であるか否かを判断する。ここで、視聴者動作フラグが“01h”〜“04h”の何れかの値である場合、即ちゼスチャー入力者が手を上下左右の何れかの方向に動かした場合にはノーと判断され、ステップS65に移行して、視聴者動作フラグの値に応じて、その時点で情報表示面に表示されている複数のボタンの中から1つのボタンを選択し、ハイライト表示の位置を該ボタンの位置に変更して、処理を終了する。
【0052】
これに対し、情報表示面に表示されている複数のボタンの内、1つのボタンが選択されている状態でゼスチャー入力者が手を上下に速やかに動かした場合には、ステップS58にてイエスと判断されてステップS59に移行し、その時点で選択されているボタンに応じた広告情報を広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出し、該広告情報に含まれる映像データを表示メモリに書き込む。続いてステップS60では、選択されている前記1つのボタンが情報送信要求ボタンであるか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS64にて、表示開始アドレスを前記映像データの書込み開始アドレスに更新して、処理を終了する。
【0053】
選択されている前記1つのボタンが情報送信要求ボタンである場合には、ステップS61にて、送信の要求があった有料情報を広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出し、次にステップS62では該有料情報を携帯端末装置に送信する。続いてステップS63にて、電子決済処理部に決済処理を実行させた後、ステップS64に移行し、表示開始アドレスを前記映像データの書込み開始アドレスに更新して、処理を終了する。
【0054】
上記処理によれば、情報表示面の前方に視聴者が存在しない場合に、表示スケジュールデータに従って広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出されて表示メモリに書き込まれる一方、視聴者が存在する場合には、該視聴者の性別及び年齢に応じた広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出されて表示メモリに書き込まれることになる。その後、表示態様変更機能がオンに設定されている場合には、後述の表示態様変更処理が実行されることになる。
【0055】
又、情報表示面に表示されている複数のボタンの内、1つのボタンが選択されている状態でゼスチャー入力者が手を上下に速やかに動かした場合には、該ボタンに応じた広告情報が広告情報/プログラム格納装置(36)から読み出されて表示メモリに書き込まれる。そして、該ボタンが情報送信要求ボタンである場合には、送信が要求された有料情報が携帯端末装置に送信された後、電子決済処理が実行されることになる。
【0056】
更に、ゼスチャー入力者が手を上下左右の何れかの方向に動かした場合には、その手の動きに応じて1つのボタンが選択され、該ボタンがハイライト表示されることになる。
【0057】
(ステップS57:表示態様変更処理)
図14は、ステップS57の表示態様変更処理を表わしており、先ずステップS71では、システム設定情報に含まれる色変更機能オン/オフ情報に基づいて色変更機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS76に移行する。一方、ステップS71にてイエスと判断された場合は、ステップS72に移行して、その時点で表示メモリに書き込まれている広告情報の付加情報に広告商品についての色情報が複数含まれているか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS76に移行する。
【0058】
ステップS72にてイエスと判断された場合には、ステップS73に移行して、視聴者情報格納装置(37)の最新の視聴者情報テーブル格納領域に格納されている視聴者情報テーブルから服の色情報を読み出す。ここで、最新の視聴者情報テーブル格納領域に複数の視聴者情報テーブルが格納されている場合には、例えば情報表示面の幅方向の中央位置に存在する視聴者、或いは情報表示面から最も近い位置に存在する視聴者についての視聴者情報テーブルから服の色情報が読み出される。次にステップS74では、前記広告情報の付加情報に含まれている広告商品についての複数の色情報の中から前記ステップS73にて読み出された色情報と同じ或いは近似する色情報を選択し、ステップS75では、表示メモリ上で前記広告商品の色を選択した色情報に基づいて変更した後、ステップS76に移行する。尚、上記ステップS73では、複数の視聴者情報テーブルから服の色情報を読み出し、ステップS74では、読み出した色情報から平均的な色情報を求め、求めた色情報と同じ或いは近似する色情報を選択することも可能である。又、ステップS75では、表示メモリ上で広告商品の色を変更するのではなく、表示メモリに書き込まれている広告情報を広告商品が選択された色を有する広告情報に書き換えることも可能である。
【0059】
ステップS76では、システム設定情報に含まれる表示位置変更機能オン/オフ情報に基づいて表示位置変更機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合はステップS80に移行する。
【0060】
一方、ステップS76にてイエスと判断された場合は、ステップS77に移行して、視聴者情報格納装置(37)の最新の視聴者情報テーブル格納領域に格納されている視聴者情報テーブルから位置情報及び身長情報を読み出す。ここで、最新の視聴者情報テーブル格納領域に複数の視聴者情報テーブルが格納されている場合には、例えば情報表示面の幅方向の中央位置に存在する視聴者、或いは情報表示面から最も近い位置に存在する視聴者についての視聴者情報テーブルから位置情報及び身長情報が読み出される。次にステップS78では、読み出した位置情報及び身長情報から情報表示面における広告情報の表示位置を決定し、ステップS79では、表示メモリ上で広告情報の表示位置を決定した表示位置に変更する。ここで、視聴者の身長が高い場合には表示位置は高い位置に設定され、身長が低い場合には表示位置は低い位置に設定される。又、視聴者の位置が情報表示面の中央よりも右側の位置である場合には表示位置は情報表示面の中央よりも右側の位置に設定され、視聴者の位置が情報表示面の中央よりも左側の位置である場合には表示位置は情報表示面の中央よりも左側の位置に設定される。
【0061】
ステップS80では、システム設定情報に含まれる表示サイズ変更機能オン/オフ情報に基づいて表示サイズ変更機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合は処理を終了する。
【0062】
一方、ステップS80にてイエスと判断された場合は、ステップS81に移行して、視聴者情報格納装置(37)の最新の視聴者情報テーブル格納領域に格納されている視聴者情報テーブルから顔サイズ情報を読み出す。ここで、最新の視聴者情報テーブル格納領域に複数の視聴者情報テーブルが格納されている場合には、例えば情報表示面の幅方向の中央位置に存在する視聴者、或いは情報表示面から最も近い位置に存在する視聴者についての視聴者情報テーブルから顔サイズ情報が読み出される。次にステップS82では、読み出した顔サイズ情報から情報表示面からの距離を推定した後、その結果に基づいて情報表示面における広告情報の表示サイズを決定し、ステップS83では、表示メモリ上で広告情報の表示サイズを決定した表示サイズに変更する。ここで、視聴者の顔のサイズが大きい場合には、視聴者は情報表示面に近い位置に存在するので、表示サイズは小さく設定され、視聴者の顔のサイズが小さい場合には、視聴者は情報表示面から遠い位置に存在するので、表示サイズは大きく設定される。
【0063】
その後、ステップS84では、システム設定情報に含まれる音量変更機能オン/オフ情報に基づいて音量変更機能がオンに設定されているか否かを判断し、ノーと判断された場合は処理を終了する一方、イエスと判断された場合には、ステップS85に移行して、スピーカから出力される音量を上述の如く決定した表示サイズに応じた音量に変更して、処理を終了する。ここで、表示サイズが大きい場合には、視聴者は情報表示面から遠い位置に存在するので、音量は大きな値に設定され、表示サイズが小さい場合には、視聴者は情報表示面に近い位置に存在するので、音量は小さな値に設定される。
【0064】
上記処理によれば、色変更機能がオンに設定されており、且つ広告情報の付加情報に広告商品についての色情報が複数含まれている場合には、表示メモリ上で広告商品の色が情報表示面の前方に存在する視聴者の服の色に応じた色に変更されることになる。
【0065】
又、表示位置変更機能がオンに設定されている場合には、表示メモリ上で広告情報の表示位置が情報表示面の前方に存在する視聴者の情報表示面の幅方向の位置及び身長に応じて変更されることになる。
【0066】
更に、表示サイズ変更機能がオンに設定されている場合には、表示メモリ上で広告情報の表示サイズが情報表示面の前方に存在する視聴者の情報表示面からの距離に応じて変更されることになる。
【0067】
更に又、音量変更機能がオンに設定されている場合には、スピーカから出力される音声の音量が情報表示面の前方に存在する視聴者の情報表示面からの距離に応じて変更されることになる。
【0068】
(ステップS2:表示処理)
図15は、図9のステップS2にて実行される表示処理を表わしており、先ずステップS91では、システム設定情報に含まれるゼスチャー入力者画像表示機能オン/オフ情報に基づいてゼスチャー入力者画像表示機能がオンに設定されているか否かを判断し、イエスと判断された場合はステップS92に移行して、撮影装置から得られる1フレーム分の画像信号からゼスチャー入力者を中心とする画像領域の画像信号を抽出し、抽出した画像信号をその時点で設定されている表示開始アドレス以降に書き込まれている表示データと合成して新たな表示データを作成した後、ステップS93に移行する一方、ステップS91にてノーと判断された場合には、ステップS92を迂回してステップS93に移行する。
【0069】
ステップS93では、システム設定情報に含まれるゼスチャー入力方法表示機能オン/オフ情報に基づいてゼスチャー入力方法表示機能がオンに設定されているか否かを判断し、イエスと判断された場合はステップS94に移行して、広告情報/プログラム格納装置(36)から入力方法データを読み出し、読み出した入力方法データをその時点で設定されている表示開始アドレス以降に書き込まれている表示データと合成して新たな表示データを作成した後、ステップS95に移行する一方、ステップS93にてノーと判断された場合には、ステップS94を迂回してステップS95に移行する。
【0070】
ステップS95では、表示メモリからその時点で設定されている表示開始アドレス以降に書き込まれている表示データを読み出し、最後にステップS96では、読み出した表示データをディスプレイ本体に出力して、処理を終了する。
【0071】
上記処理によれば、ゼスチャー入力者画像表示機能がオンに設定されている場合には、表示メモリ上でゼスチャー入力者を表わす画像データが表示データと合成されて新たな表示データが作成されることになる。これにより、情報表示面(10)を注視している人物は、情報表示面(10)に表示される画像によって自己の動作を確認しながら所望の情報を選択するための動作を行うことが出来る。
【0072】
又、ゼスチャー入力方法表示機能がオンに設定されている場合には、表示メモリ上で入力方法データが表示データと合成されて新たな表示データが作成されることになる。その後、表示メモリに書き込まれている表示データがディスプレイ本体に出力される。この結果、広告情報が情報表示面に表示されることになる。又、このとき、ゼスチャー入力者画像表示機能がオンに設定されている場合にはゼスチャー入力者の画像が表示され、ゼスチャー入力方法表示機能がオンに設定されている場合にはゼスチャー入力方法が表示されることになる。尚、表示メモリに書き込まれている広告情報が対話型の広告情報でない場合には、ゼスチャー入力者画像表示機能及びゼスチャー入力方法表示機能が自動的にオフに設定され、この結果、広告情報のみが情報表示面に表示されることになる。
【0073】
また、対話型の広告情報であっても、ゼスチャー入力者画像表示機能やゼスチャー入力方法表示機能がオフに設定されていても良い。ゼスチャー入力者画像やゼスチャー入力方法を広告画像とを同一の表示画面中に並べて表示すると、必然的に広告画像を縮小させて表示せざるを得なくなる。そこで、広告事業主の意向等に基づいて、対話型の広告情報であっても、広告画像の縮小表示を避けるために、このような設定を行うようにしても良い。このようなゼスチャー入力方法を表示しない設定とした場合において、視聴者が誤ったゼスチャー入力を行ったとき(例えば、図10の処理で言うところのステップS43に至ったような場合)は、ゼスチャー入力方法を広告画像と並べて、或いは合成して表示するようにしても良い。
【0074】
(作用)
情報表示装置100においては、情報表示面に表示されている広告情報が対話型の広告情報である場合には、情報表示面の前方に存在する視聴者は該広告情報に含まれる複数のコンテンツボタンの中から所望の1つのコンテンツボタンを選択することによって、所望の広告情報を情報表示面に表示させることが出来る。又、情報表示面に表示されている広告情報が対話型の広告情報でない場合であっても、情報表示面の前方に視聴者が存在する場合には、該視聴者の性別及び年齢に応じた広告情報が情報表示面に表示される。更に、広告商品の色が該視聴者の服の色と同じ或いは近似する色に変更される。この様に、視聴者に応じた広告情報を情報表示面に表示することによって、高い広告効果を得ることが出来る。
【0075】
又、仮に、ポインティングデバイス、タッチパネル、スイッチ等の接触型の情報入力装置を配備した場合には、不特定多数の人物が情報入力装置や情報表示装置本体に触れることになるため、情報入力装置が破損する問題、情報表示面が汚れる問題、情報表示装置本体の塗装が剥がれる問題等が生じる虞があるが、上記情報表示装置100によれば、情報入力装置や情報表示装置本体に触れることなく1つのコンテンツボタンを選択することが出来るので、上記問題が生じることはない。
【0076】
更に、上記情報表示装置100によれば、非接触で情報を入力することが出来るので、例えばショーウインドウ内に配置することが出来る。
【0077】
更に又、視聴者の身長や位置に応じて広告情報の表示位置、表示サイズ、及びスピーカからの出力音声の音量が変更されるので、広告情報の視聴が容易となる。
【0078】
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0079】
(変形例1)
上記実施の形態においては、図1に示す撮影装置(2)から得られる画像信号に基づいてゼスチャー解析処理を行うと共に、該撮影装置(2)から得られる画像信号に基づいてゼスチャー入力者の画像を情報表示面に表示しているが、該撮影装置(2)とは別に他の撮影装置を配備して、該他の撮影装置から得られる画像信号に基づいてゼスチャー解析処理を行う構成や、該他の撮影装置から得られる画像信号に基づいてゼスチャー入力者の画像を情報表示面に表示する構成を採用することも可能である。
【0080】
(変形例2)
上記実施の形態においては、図8のステップS23にて、情報表示面の前方に一定時間以上に亘って情報表示面を注視している視聴者が存在するか否かを判断しているが、情報表示面の前方の所定位置に一定時間以上に亘って情報表示面を注視している視聴者が存在するか否かを判断し、図10に示すゼスチャー解析処理においては該視聴者の動作を解析することも可能である。この様な構成においては、現在を含む過去N回分の視聴者情報テーブルが視聴者情報格納装置(37)に格納されている視聴者が存在し、且つ、それら1或いは複数の視聴者についての視聴者情報テーブルに書き込まれている位置情報及び顔サイズ情報に基づいて、それら1或いは複数の視聴者の中に所定位置に存在する視聴者が存在すると判断された場合に、ゼスチャー解析処理が実行される。この様な構成においては、動作解析の対象とする視聴者が所定の大きさで撮影されることになるので、動作解析処理が容易となる。
【0081】
又、図8のステップS23にて、情報表示面の前方に存在する視聴者が所定の動作を実行したか否かを判断し、所定の動作を実行したと判断した場合にゼスチャー解析処理を実行する構成や、情報表示面の前方の所定位置で視聴者が所定の動作を実行したか否かを判断し、所定位置で所定の動作を実行したと判断した場合にゼスチャー解析処理を実行する構成を採用することも可能である。
【0082】
(変形例3)
上記実施の形態においては、動作解析処理を容易に行える様、各フレームの画像信号からゼスチャー入力者を中心とする画像領域の画像信号を抽出しているが、ズーム機能を有する撮影装置が配備されている構成においては、ズーム率を調整することによりゼスチャー入力者を所定の大きさで撮影することも可能である。又、撮影方向をパン方向及び/又はチルト方向に変更することが可能な撮影装置が配備されている構成においては、撮影方向をパン方向及び/又はチルト方向に変更することによりゼスチャー入力者を撮影範囲内の所定位置に位置させて一定の構図で撮影することも可能である。
【0083】
(変形例4)
視聴者が誤ったゼスチャー入力を行ったとき(例えば、図10の処理で言うところのステップS43に至ったような場合)は、ゼスチャー入力方法を音声により出力するようにしても良い。また、視聴者が誤ったゼスチャー入力を何回も行った場合は、ゼスチャー入力に代えて音声入力により、視聴者に情報を選択させるようにしても良い。
【0084】
(変形例5)
ゼスチャー入力を行うのは恥ずかしいと考え、情報表示装置100の利用を躊躇する利用者も存在すると考えられる。このような場合に備え、利用者の意向に応じて、ゼスチャー入力と音声入力を随時選択できるようにしても良い。
【0085】
(変形例6)
また、夜間の場合、撮影装置による撮影画像からはゼスチャー入力が正しく認識できない恐れがある。そこで、夜間においては、音声入力による情報選択を可能な設定としても良い。或いは、夜間は、ゼスチャー入力に代えて、音声入力を標準入力としても良い。
【0086】
(変形例7)
また、上記では、ゼスチャー入力として、手及び腕を上下左右に動かす動作を例に説明したが、これ以外に、手を開閉する動作、顔を上下左右に動かす動作などでも良い。
【0087】
(変形例8)
携帯通信端末装置との間で通信を行うことが可能であって、選択手段は、情報の送信を要求する際に選択すべき情報送信要求ボタンが情報表示面に表示されている状態で動作検出手段によって検出された動作に応じて該情報送信要求ボタンを選択することが可能であって、更に、選択手段によって情報送信要求ボタンが選択されたときに携帯通信端末装置に情報を送信する情報送信手段を備えても良い。
【0088】
情報送信要求ボタンが情報表示面に表示されている状態で携帯通信端末装置のユーザが該情報送信要求ボタンを選択すべく所定の動作を行うと、撮影装置から得られる画像信号に基づいて該ユーザの該動作が検出され、その結果、ユーザの携帯通信端末装置に情報が送信されることになる。
【0089】
(変形例9)
上記実施の形態では、広告情報を表示する情報表示装置について説明したが、本発明は、報知情報等の種々の情報を表示する種々の情報表示装置に実施することが可能である。
【0090】
(変形例10)
図1では、情報表示装置100は、ディスプレイ本体(1)と制御装置(3)が別体のものとして描かれているが、制御装置(3)は、ディスプレイ本体(1)内に設けられ、例えば、ディスプレイの一般的な表示制御を行う電子回路と同じ基板上に設けられるものであっても良い。
【0091】
(変形例11)
本発明は、図16に示す屋外型の情報表示装置に実施することも可能である。屋外型の情報表示装置は、図示の如く、防水構造を有する筐体(8)の内部にディスプレイ本体(1)及び図示しない制御装置(3)を収容して構成されており、該筐体(8)の内部には、冷却装置(9)及びファン(91)(92)が配備されている。該情報表示装置においては、冷却装置(9)によって冷却された空気は、矢印で示す如くディスプレイ本体(1)の周囲を流れて外部に排出され、これによって筐体(8)内の温度上昇が抑制される。
【0092】
上述の如く、仮に、ポインティングデバイス、タッチパネル、スイッチ等の接触型の情報入力装置を配備した場合には、情報入力装置が破損する問題、情報表示面が汚れる問題、情報表示装置本体の塗装が剥がれる問題等が生じる虞があるが、特に屋外型の情報表示装置は夜間も不特定多数の人物が接触可能な状況に置かれることが多く、この様な状況に置かれた場合には、上記問題が生じる可能性が高い。又、屋外型の情報表示装置においては、情報表示面が汚れた場合、日光が情報表示面で乱反射して情報表示面に表示される情報が見難くなるため、情報表示面が汚れることを極力回避すべきである。従って、本発明は、屋外型の情報表示装置に実施した場合に特に効果を発揮することになる。
【0093】
なお、図16において、ディスプレイ本体(1)のうち、液晶パネル等の変調素子のみを筐体(8)内に収納し、諸々の電子回路や電気回路は筐体(8)外に配置するような構成を採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】情報表示装置100の外観を表わす斜視図である。
【図2】上記情報表示装置の制御装置の構成を表わすブロック図である。
【図3】視聴者が若い女性の場合に情報表示面に表示される広告情報の例を表わす図である。
【図4】視聴者が年配の男性の場合に情報表示面に表示される広告情報の例を表わす図である。
【図5】情報表示面に表示される対話型広告情報の例を表わす図である。
【図6】コンテンツボタン「スポーツカー」が選択された場合に情報表示面に表示される広告情報の例を表わす図である。
【図7】上記情報表示装置において実行される表示処理を表わすフローチャートである。
【図8】画像解析処理を表わすフローチャートである。
【図9】視聴者情報格納装置の格納領域、及び視聴者情報テーブルを表わす図である。
【図10】ゼスチャー解析処理を表わすフローチャートである。
【図11】撮影装置によって撮影された画像の例を表わす図である。
【図12】ゼスチャー解析処理において画像信号を抽出する領域の例を表わす図である。
【図13】表示データ処理を表わすフローチャートである。
【図14】表示態様変更処理を表わすフローチャートである。
【図15】表示処理のを表わすフローチャートである。
【図16】他の実施例の情報表示装置を表わす断面図である。
【符号の説明】
【0095】
(1) ディスプレイ本体
(2) 撮影装置
(3) 制御装置
(30) 制御部
(36) 広告情報/プログラム格納装置
(37) 視聴者情報格納装置
(38) 表示メモリ
(40) 無線通信I/F部
(4) 電子マネーリーダ/ライタ
(5) スピーカ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告情報又は報知情報を表示する表示部と、
表示部の前方を撮影する撮影部と、
撮影部から得られる撮影結果に基づいて、表示部の視聴者の動作を検出する動作検出手段と、
動作検出手段が検出した動作に応じて、表示部に表示された複数の情報のうち、視聴者が選択した情報を特定する特定手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
表示部は、情報を視聴者が選択するための操作方法を、広告情報又は報知情報と共に表示することを特徴とする、請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
広告情報又は報知情報を受信する受信部と、操作方法を記憶する記憶部を更に備え、
表示部は、
前記受信した情報が、特定の操作方法を指定しないとき、記憶部に記憶された操作方法を表示し、
前記受信した情報が、特定の操作方法を指定するとき、記憶部に記憶された操作方法に代えて、該特定の操作方法を表示する、請求項2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
表示部は、撮影部により撮影された視聴者の画像を、広告情報又は報知情報と共に表示することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項5】
表示部は、動作検出手段が視聴者の動作を検出できなかったときに、操作方法を表示する、請求項1ないし4のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項6】
操作方法を音声により出力する音声出力部を更に備える、請求項1ないし5のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項1】
広告情報又は報知情報を表示する表示部と、
表示部の前方を撮影する撮影部と、
撮影部から得られる撮影結果に基づいて、表示部の視聴者の動作を検出する動作検出手段と、
動作検出手段が検出した動作に応じて、表示部に表示された複数の情報のうち、視聴者が選択した情報を特定する特定手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
表示部は、情報を視聴者が選択するための操作方法を、広告情報又は報知情報と共に表示することを特徴とする、請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
広告情報又は報知情報を受信する受信部と、操作方法を記憶する記憶部を更に備え、
表示部は、
前記受信した情報が、特定の操作方法を指定しないとき、記憶部に記憶された操作方法を表示し、
前記受信した情報が、特定の操作方法を指定するとき、記憶部に記憶された操作方法に代えて、該特定の操作方法を表示する、請求項2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
表示部は、撮影部により撮影された視聴者の画像を、広告情報又は報知情報と共に表示することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項5】
表示部は、動作検出手段が視聴者の動作を検出できなかったときに、操作方法を表示する、請求項1ないし4のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項6】
操作方法を音声により出力する音声出力部を更に備える、請求項1ないし5のいずれかに記載の情報表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−231355(P2010−231355A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−76391(P2009−76391)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
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