説明

情報記憶装置、表示装置、通信システム、通信方法

【課題】複数回通信処理が行われたとしても、それぞれの通信処理において、ユーザが容易に通信処理が完了したか否かを判断する。
【解決手段】表示装置に接続され、記憶情報を記憶する記憶手段と、通信装置により前記記憶手段に前記記憶情報を記憶させる処理、および、当該通信装置により前記記憶手段に記憶されている前記記憶情報を取得する処理、のうち少なくとも一方の処理が完了されたことを検知する検知手段と、前記検知手段により前記少なくとも一方の処理が完了したことが検知されると、前記少なくとも一方の処理が完了したことを示す第1状態を前記表示装置に表示させる表示制御手段と、を有し、前記表示制御手段は、所定の条件を満たすと、当該表示された前記第1状態の表示を停止し、当該第1状態とは異なる状態である第2状態を表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記憶装置、表示装置、通信システム、通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、レンタル業務などに関る商品の管理などを行うために、RFIDタグを用いたRFIDシステムが導入されている。特許文献1記載の技術では、RFIDタグに表示デバイスを設け、RFIDタグのデータの読み出し処理、または、RFIDタグのデータの書き込み処理(以下、「通信処理」という。)が完了すると、当該表示デバイスの表示を別の表示に変化させる。また、通信処理が失敗すると、当該表示デバイスの表示は変化させない。これにより、ユーザは、表示デバイスの表示を目視することで、通信処理が完了したか否かを判別することが出来る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、製品の製造現場の工程管理などにおいて、1つのRFIDタグに対して、M(Mは2以上の整数)回、通信処理が行われる場合がある。この場合に、m(m=1,...,M−1)回目の通信処理が行われ、当該m回目の通信処理が完了すると、表示デバイスが別の表示に変化するのであるが、特許文献1記載の技術では、m+1回目の通信処理を行う場合でも、表示デバイスが当該別の表示になったままである。従って、当該m+1回目の通信処理が行われたとしても、ユーザが表示デバイスを視認することで、当該次の通信処理が完了したか、通信処理が失敗したかを判別することが出来ないという問題がある。
【0004】
本発明では、このような問題を鑑みて、複数回、通信処理が行われたとしても、それぞれの通信処理において、ユーザが容易に通信処理が完了したか否かを判断することが出来る情報記憶装置、表示装置、通信システム、通信方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、表示装置に接続され、記憶情報を記憶する記憶手段と、通信装置により前記記憶手段に前記記憶情報を記憶させる処理、および、当該通信装置により前記記憶手段に記憶されている前記記憶情報を取得する処理、のうち少なくとも一方の通信処理が完了されたことを検知する検知手段と、前記検知手段により前記少なくとも一方の処理が完了したことが検知されると、前記少なくとも一方の処理が完了したことを示す第1状態を前記表示装置に表示させる表示制御手段と、を有し、前記表示制御手段は、所定の条件を満たすと、当該表示された前記第1状態の表示を停止し、当該第1状態とは異なる状態である第2状態を表示させる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の情報記憶装置、表示装置、通信システム、通信方法であれば、複数回通信処理が行われたとしても、それぞれの通信処理において、ユーザが容易に通信処理が完了したか否かを判断することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本実施例の通信方法の例を説明するための図(その1)。
【図2】本実施例の通信システムの機能構成例を説明するための図。
【図3】本実施例の通信方法の例を説明するための図(その2)。
【図4】本実施例の通信装置の機能構成例を示す図。
【図5】本実施例の情報記憶装置の機能構成例を示す図(その1)。
【図6】本実施例の情報記憶装置の主な処理フローを示す図(その1)。
【図7】本実施例の表示装置の状態の一例を示す図(その1)。
【図8】本実施例の表示装置の状態の一例を示す図(その2)。
【図9】本実施例の複数回行なわれる通信処理を模式的に示した図。
【図10】本実施例の情報記憶装置の機能構成例を示す図(その2)。
【図11】本実施例の情報記憶装置の主な処理フローを示す図(その2)。
【図12】本実施例の蓄積手段に蓄積された電力と、経過時間の関係を示した図。
【図13】本実施例の情報記憶装置の機能構成例を示す図(その3)。
【図14】本実施例の情報記憶装置の主な処理フローを示す図(その3)。
【図15】本実施例の情報記憶装置の機能構成例を示す図(その4)。
【図16】本実施例の情報記憶装置の機能構成例を示す図(その5)。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施例の情報記憶装置は、例えば、RFIDタグである。また、本実施例の通信装置は、例えば、リーダライタ装置である。通信装置は、この情報記憶装置が記憶する記憶情報を取得する(読み込む)処理(以下、「読み込み処理」という。)、および/または、RFIDチップに対して、新たな記憶情報を記憶させる(書き込む)処理(以下、「書込み処理」という。)である。以下では、読み込み処置、および/または、書込み処理を行う処理をまとめて「通信処理」という。また、当該通信処理を行うために、通信装置とRFIRチップの間で送受信される信号を「通信信号」という。通信信号は、誘導電磁界または電波などをいう。
【0009】
当該情報記憶装置と通信装置とは、例えば、商品の出庫、納品、管理や、社員証による個人認証など、様々な状況で用いられる。特に、UHF帯の通信信号を用いた通信装置では、情報記憶装置と通信装置との距離を例えば、3〜7mとすることが出来る。更に、UHF帯の通信信号を用いた通信装置では、1台の通信装置により、多数(例えば、50個や100個)の情報記憶装置に対して、通信処理を行うことができる。また、当該通信処理は、所定の規格で行われ、例えば、「EPCTM無線周波数識別プロトコル」や「Class−1 Generation−2 UHF RFID 860MHz−960MHz周波数帯における通信プロトコル」が用いられる。
[実施形態1]
図1に実施形態1の通信システム、当該通信システム100を用いた通信方法について示し、図2に本実施形態の通信システム100の機能構成例を示す。図1に示すように、搬送手段20には、複数の管理対象の対象物30が載置される。搬送手段20とは、例えば、台車などであり、対象物30を複数載置できるものであれば、何を用いても良い。また対象物30とは、通信システムにより管理されるものであり、例えば、顧客に貸し出すためのもの、または、顧客から返却されるものである。対象物30とは、例えば、画像形成装置に用いられるトナーボトルである。
【0010】
図2に、対象物30に装着された通信システム100を示す。本実施形態の通信システム100とは、情報記憶装置200および表示装置300が含まれるものである(後述参照)。情報記憶装置200と表示装置300とは、通信情報を送受信可能に、有線または無線で互いに接続されている。そして、搬送者10により、複数の対象物30が載置された搬送手段20により、通信場所まで搬送される。
【0011】
図3に、搬送者10により、通信場所まで搬送された搬送手段20などを示す。通信場所近傍には、通信装置400を保持した操作者40が、当該通信装置400により、全ての通信システム100に含まれる情報記憶装置と、一括で通信処理を行うことができる。通信場所とは、通信装置400により通信可能な場所をいう。また、通信装置400から発せられる通信信号Aを例えば、UHF帯にすると、1台の通信装置400により、多数(例えば、50個や100個)の情報記憶装置200と通信処理を行うことができる。また、搬送者10と操作者40とが同一人物であってもよい。この場合だと、一人の人間で、搬送工程、通信工程を行なうことができる。また、搬送手段20が、搬送者10により搬送されるものではなく、搬送手段20をロボット化して自動で搬送するようにしてもよい。また、通信装置400は、操作者40により保持されるものではなく、例えば、製造現場の柱などに、設置させて通信処理を行うようにしても良い。
【0012】
図4に、通信装置400の機能構成例を示す。まず、図4を用いて、通信装置400の処理について説明する。
【0013】
アンテナ手段401は、リーダライタ手段402の制御により、通信信号としての変調波を発信する。そして、この変調波を受信した情報記憶装置200から発信される返信の通信信号としての変調波を受信するものである。上述のように、通信信号とは、書込み処理(情報記憶装置200の記憶情報を新たに記憶させる処理)を行なわせるための信号、または/および、読み込み処理(情報記憶装置200の記憶情報を取得する(読み取る)処理)を行なうための信号である。
【0014】
通信装置400が、情報記憶装置200内の記憶情報を取得する場合には、当該通信信号には、記憶情報を取得する旨のコマンドデータが含まれる。また、通信装置400が、情報記憶装置200に新たな記憶情報を記憶させる場合には、当該通信信号には、新たな記憶情報と、当該新たな記憶情報を記憶させる旨のコマンドデータとが含まれる。
【0015】
この通信信号により、情報記憶装置200と通信装置300とが非接触な状態で、当該通信信号である変調波が到達し得る通信領域内に存在する情報記憶装置200に対して記憶情報を新たに記憶させたり、当該情報記憶装置200から記憶情報を取得する。
【0016】
操作手段406は、例えば、操作パネルであり、各種キーや表示部等が設けられている。インターフェイス手段408は、外部装置500と情報送受信可能に接続可能である。操作者40は、この操作手段406、外部装置500を使用して、情報記憶装置200と通信可能である。
【0017】
記憶手段410には、各種プログラムや新たに記憶させる記憶情報が記憶されている。記憶手段410は、例えばフラッシュメモリであるSRAM(Static Random Access Memory)である。
【0018】
制御手段404は、送受信手段402、操作手段406、インタフェース手段408、記憶手段410をそれぞれ制御するものである。制御手段404は、外部装置500であるホスト装置からインタフェース手段408を介してRFID発行ジョブを受信すると、当該RFID発行ジョブに含まれている新たに記憶させる記憶情報を記憶手段410に記憶する。
【0019】
次に、図5に、本実施形態の情報記憶装置200の機能構成例を示す。また、図6に本実施形態の情報記憶装置200の処理フローを説明する。図5、図6を用いて、本実施例の情報記憶装置200について説明する。図5では、情報記憶装置200の要部のみを示す。図5の例では、アンテナ手段202、表示装置300に通信可能に接続されている。また、図5の例では、アンテナ手段202、表示装置300は、外部に設けられているが、アンテナ手段202および表示装置300のうち、少なくとも一方は、表示装置200内に設けられても良い。また、情報記憶装置200は、電力が内蔵された形態(アクティブ型)と、アンテナ手段202で受信した通信信号から電力を生成する形態(パッシブ型)に大別される。本実施形態1では、情報記憶装置200が、アクティブ型である場合について説明する。また、図5では、内蔵された電源の記載を省略している。
【0020】
図7に表示装置300について示す。表示装置300は、後述する第1状態、第2状態が表示される表示部分300aを有する。図7の例では、表示部分300aが電子ペーパで構成されている場合を示す。また、図6記載の処理フローに示す処理の前提として、図7Aに示すように、表示部分300aは、第2状態を表示しているものとする。ここで、第2状態とは、例えば、表示部分300aに何ら情報が表示されていない状態であるとし、例えば、初期状態であるとする。初期状態とは、表示装置300が工場で製造され出荷される際の表示部分300aの状態である。
【0021】
次に、操作者40が、通信装置400により、通信処理を行うために、情報記憶装置200に対して、通信信号を送信する。そして、アンテナ手段202が、通信装置400から通信信号を受信すると、当該通信信号は、変復調手段204に入力される。変復調手段204は、入力された通信信号(変調波)を復調して、制御手段208へ出力する。制御手段208は、入力された通信信号を解析して、当該通信信号に含まれているコマンドデータが読み取り処理を行う旨か、書込み処理を行う旨か、を判断する。
【0022】
コマンドデータが、読み取り処理を行う旨のものであれば、制御手段208は記憶手段212に記憶されている記憶情報を抽出する。ここで、記憶情報とは、情報記憶装置200を一意に識別するための識別情報(ID)や、当該情報記憶装置200が装着されている対象物30の使用期間などを示す情報などが含まれている。
【0023】
制御手段208は抽出した記憶情報を変復調手段204に出力する。変復調手段204は、入力された記憶情報を、変調して、アンテナ手段202に出力する。また、アンテナ手段202が記憶情報を通信装置400に送信する際に、読み込み処理が完了したことを示すACK(ACKnowledgement)も送信するようにしてもよい。アンテナ手段202は、変調された記憶情報(およびACK)を、通信装置400のアンテナ手段401に出力する。そして、通信装置400と情報記憶装置200による記憶情報の読み込み処理は完了となる。
【0024】
一方、コマンドデータが、書込み処理を行う旨のものであれば、制御手段208は通信情報に含まれている新たな記憶情報を抽出する。そして、制御手段208は、抽出された新たな記憶情報を記憶手段212に記憶させる。制御手段208が、適切に、記憶手段212に当該新たな記憶情報を記憶させると、アンテナ手段202は、ACKを通信装置400に対して送信する。通信装置400は、ACKを受信することで、当該通信装置400と情報記憶装置200による新たな記憶情報の書込み処理が完了したことを認識する。
【0025】
検知手段206は、以上の通信処理(読み取り処理または書込み処理)が完了したか否かを検知する(ステップS4)。検知手段206による、通信処理が完了したか否かの検知手法の一例を説明する。制御手段214は、通信処理が完了すると、通信完了信号を検知手段206に送信する。そして、検知手段206は、当該通信完了信号を受信すると、通信信号が完了したと検知する。
【0026】
また、制御手段206は、タイマ手段214を有し、当該タイマ手段214は、例えば、アンテナ手段202が通信装置400からの通信信号を受信した時から、時間を測定する。また、予め定められた第1所定時間T1が記憶手段212に記憶されている。そして、タイマ手段214による測定時間が、第1所定時間T1を測定する前に(つまり、第1所定時間T1経過前に)、通信処理が完了すると(制御手段208が通信完了信号を検知手段206に送信すると)、(ステップS4のYes)、ステップS6に移行する。一方、第1所定時間T1経過前に、通信処理が完了しないと(ステップS6のYes)、通信処理が失敗であるとして図6記載の処理を終了する(ステップS14)。通信処理が失敗である場合は、表示装置300の表示部分300aの表示は、第2状態(例えば、初期状態)のままである。従って、操作者400は、通信処理が失敗したことを容易に目視できる。そして、操作者400は、通信処理が失敗した全ての情報記憶装置200に対して、再度、通信処理を行う。所定回数、通信処理を行ったが、通信処理が完了(成功)しなかった情報記憶装置については、操作者40は、故障していると判断する。
【0027】
一方、第1所定時間T1経過する前に通信処理が完了(つまり、通信処理が成功)すると(ステップS4のYes)、図7Bに示すように、制御手段208内の表示制御手段210は、表示装置300に第1状態を表示させる。第1状態とは、通信処理が完了したことを示す状態であり、第2状態とは異なる状態である。操作者40は、表示装置300に表示された第1状態を目視することで、当該表示装置300に接続されている情報記憶装置200の通信処理が完了(成功)したことを容易に認識することが出来る。
【0028】
図7の例では、第1状態は「済み」という文字が示された状態である。また、上述したように、第2状態は、初期状態を示す状態であり、表示部分300aには、何ら表示させない。この第1状態の表示により、操作者40(図3参照)が、通信処理が完了(成功)したことを目視できればよいので、「済み」の文字に限らず、「○」や「OK」などの文字または記号などの情報でもよい。
【0029】
また、本実施例の表示制御手段210は、所定の条件を満たすと、ステップS8で表示された第1状態の表示を停止し、第2状態を表示させる。換言すると、表示制御手段210は、所定の条件を満たすと、表示装置300の表示を第1状態から第2状態に変化させる(第1の条件から第2の条件に戻す)。
【0030】
本実施形態1での所定の条件とは、「第1状態が表示された時から予め定められた第2所定時間T2経過した時」とする。制御手段208が第2所定時間T2が経過したか否かを判断する。第2所定時間T2は、予め定められているものとし、記憶手段212に予め記憶されているとする。また、制御手段208は、タイマ手段214を有しており、第1状態が表示された時から、時間の測定を開始する。
【0031】
そして、タイマ手段214が測定した時間と、記憶手段212に記憶されている第2所定時間T2と、が一致すると(ステップS10のYes)、図7Cに示すように、表示制御手段210は、第1状態を表示している表示装置300の表示を第2状態に変化させる(ステップS12)。つまり、表示制御手段210は、表示装置300の表示を第1状態(「済み」という文字)から第2状態(初期状態)に変化させる。なお、タイマ手段214は、「表示装置300に第1状態が表示された時」ではなく、他の動作を行った時(例えば、アンテナ202が通信信号を受信した時)に時間測定を開始し、第2所定時間T2経過した時に、第2状態に変化させるようにしてもよい。「当該他の動作を行った時から第2所定時間T2経過した時」というのは、結局は、「表示装置300が第1状態を表示した時から、第2所定時間以外の所定時間が経過した時」と同義である。
【0032】
そして、操作者40は、表示装置300の表示が第2状態に戻ったことを目視すると、次の通信処理を行う。つまり、ステップS12の後に、ステップS4に戻る。当該次の通信処理が行われる際には、表示装置300が第2状態(初期状態)を表示していることから、操作者40は、当該次の通信処理においても、適切に当該次の通信処理が完了したか否かを容易に判断することが出来る。
【0033】
また、図7の例では、表示部分300aが、電子ペーパで構成されている例を説明した。表示部分300aの構成のその他の例として、LED(Light Emitting Diode)で構成することも出来る。図8に表示部分300aが、LEDで構成されている場合について示す。図8の例では、第1状態とは、LEDが点灯または点滅している状態である。また、第2状態とは、LEDが消灯している状態である。このように、表示部分がLEDで構成されている場合であっても、操作者40は、通信処理が完了したか、通信処理が失敗したかを目視することが出来る。また、表示部分300aの構成は、電子ペーパ、LEDに限らず、操作者40が、通信処理が完了したか否かを判断することが出来れば、他の素材で構成しても良い。
【0034】
この実施形態1の情報記憶装置であれば、表示装置300が第2状態(例えば、初期状態)を表示している前提で、(図7A、図8A参照)、通信処理が適切に完了すると(ステップS4のYes)、第1状態(通信処理が完了したことを示す状態)を表示させる(ステップS8、図7B、図8B参照)。そして、第2所定時間経過後に(ステップS10のYes)、表示装置300の表示を第1状態から第2状態に変化させる(ステップS12、図7C、図8C参照)。そして、情報記憶装置200と表示装置300との通信処理が、M回(Mは2以上の整数)行われる場合に、m(m=1,...,M−1)回目の通信処理が完了した後に、操作者40は、表示装置300の表示が第2状態に戻っていることを目視してから、m+1回目の通信処理を行う。従って、当該m+1回目の通信処理を行う際には、表示装置300の表示部分300aが第2状態(初期状態)に戻っている。よって、当該m+1回目の通信処理において、当該m回目の通信処理同様に、操作者40は、通信処理が成功したか失敗したかを容易に判断することが出来る。
【0035】
また、表示装置300の表示部分300aが、LEDで構成されている場合には、上記特許文献1記載の技術では、第1状態を表示させ続ける(つまり、LEDを点灯させ続ける)ため、電力の消費が多大になる。しかし、本実施形態1のように、第2所定時間T2経過すると、表示装置300の表示を第2状態に変化させる(つまり、LEDを消灯させる)ので、電力の消費を抑えることが出来る。
【0036】
また、実施形態1の情報記憶装置の他の効果について説明する。従来では、複数の情報記憶装置と、通信装置とが一括で通信処理を行う場合には、外部装置500としてモニターを接続させ、通信処理が成功した情報記憶装置の一覧を、該モニターに表示させていた。しかし、情報記憶装置が多数(例えば、100個)である場合に、99個の情報記憶装置との通信処理が成功し、1個の情報記憶装置との通信処理が失敗した場合には、操作者40が、当該失敗した1個の情報記憶装置を見出すのは、非常に煩雑となる。また、当該100個の情報記憶装置それぞれに、IDを付加して(例えば、当該100個の情報記憶装置に1〜100の番号を付加する)通信処理が成功した情報記憶装置のIDの一覧をモニターに表示させることも考えられるが、当該IDを付加する処理が煩雑となる。この実施形態1の情報記憶装置では、操作者40が、搬送手段20(図1参照)に載置されている表示装置300に表示されている状態を目視すれば、通信処理が成功した情報記憶装置と、通信処理が失敗した情報記憶装置と、を容易に判別することが出来る。また、一覧表示させる通信処理が成功した情報記憶装置の一覧をモニターに表示させる必要もない。
【0037】
次に、図1、図3で示した通信方法の効果について説明する。例えば、特開2009−146104号の図4に記載されているように、複数の情報記憶装置と通信装置とが通信処理を行うためには、ベルトコンベアを用いて、情報記憶装置が装着された対象物を当該ベルトコンベアで搬送しつつ、通信処理を行う。ベルトコンベアを用いる理由は、全ての情報記憶装置と通信装置とで、確実に通信処理を行うためである。この技術において、ベルトコンベアを設置すると、コスト高になったり、大きな設置場所が必要となるという問題がある。しかし、本実施形態1の通信方法であれば、ベルトコンベアを設置する必要はない。また、複数の情報記憶装置のうち幾つかの情報通信装置との通信処理が失敗したとしても、操作者40が、複数の情報記憶装置に接続されている表示装置に表示されている状態を目視すれば、通信処理が成功した情報記憶装置と、通信処理が失敗した情報記憶装置と、を容易に判別することが出来る。通信処理が失敗した情報記憶装置については、操作者40が再度、通信装置400により、通信処理を行えばよい。
【0038】
また、表示部分300aが、電子ペーパである場合には、電子ペーパは、表示中に電力を殆ど消費せず、状態表示の変更時(図7A→図7B、または、図7B→図7C)のときの消費電力も非常に少ない。従って、表示部分300aが電子ペーパである場合には、消費電力を少なく抑えることが出来る。
【0039】
また、表示部分300aがLEDで構成されている場合には、第1状態を点灯(または点滅)、第2状態を消灯などとすることが出来る。従って、操作者40は、通信処理が成功したか失敗したかを容易に判別することが出来る。また、LEDは消費電力を抑えるという効果も奏する。
[実施形態2]
次に、実施形態2の情報記憶装置について説明する。実施形態2では、複数回、通信処理が行われる情報記憶装置について、更に利便性が高まる情報記憶装置を説明する。製品製造現場の工程管理などで用いられる情報記憶装置は、複数回、通信処理が行われる場合がある。実施形態2の情報記憶装置は、このように、複数回、通信処理が行われる場合に、特に効果を発揮するものである。
【0040】
図9に、複数回(M回とし、Mは2以上の整数)の通信処理が行われることを模式的に示したものである。図9の横軸は時間軸を示す。そして、予め、互いに直近で行なわれる通信処理間の全ての間隔時間を測定しておく。ここで、「互いに直近で行なわれる通信処理」とは、図9の例では、1回目の通信処理と2回目の通信処理、2回目の通信処理と3回目の通信処理,...,m−1回目の通信処理とm回目の通信処理、M−1回目の通信処理とM回目の通信処理、とを示す。そして、「互いに直近で行なわれる通信処理の間隔時間」とは、図9の例では、1回目の通信処置と2回目の通信処理との間隔時間S、2回目の通信処置と3回目の通信処理との間隔時間S,...,m−1回目の通信処理とm回目の通信処理との間隔時間Sm−1,...,M−1回目の通信処置とM回目の通信処理との間隔時間SM−1を示す。そして、「互いに直近で行なわれる通信処理の全ての間隔時間」とは、S、S,...,Sm−1,...,SM−1の全てを示し、このS、S,...,Sm−1,...,SM−1を予め測定する。
【0041】
そして、本実施形態2の第2所定時間T2とは、全ての間隔時間S、S,...,SM−1よりも短いとする。このようにすることで、m回目の通信処理が完了した後に(この時には、表示装置300は、第1状態を表示)、m+1回目の通信処理がされる時には、確実に表示装置300は、第2状態を表示している。従って、複数回通信処理が行われる場合であっても、次回の通信処理を行う際には、表示装置300の表示は、確実に第2状態を表示している。よって、操作者40は、当該複数回の通信処理のうち何れの通信処理においても、容易に、通信処理が成功した情報記憶装置、通信処理が失敗した情報記憶装置を、判別することが出来る。
【0042】
この実施形態2の情報記憶装置であれば、実施形態1で説明した予め定められた第2所定時間T2を、「互いに直近で行なわれる通信処理の全ての間隔時間」よりも短いものとする。従って、2回目以降の通信処理においては、確実に、表示装置300は第2状態を表示するようになる。従って、操作者40は、当該複数回の通信処理のうち何れの通信処理においても、容易に、通信処理が成功した情報記憶装置、通信処理が失敗した情報記憶装置を、判別することが出来る。
[実施形態3]
次に、実施形態3の情報記憶装置について説明する。実施形態1、2の所定の条件は、図6記載のステップS10で示したように、第1状態を表示した時から、第2所定時間が経過することである、と説明した。実施形態3の情報記憶装置では、当該情報記憶装置内に設けられた生成手段で電力を生成して、蓄積手段604に蓄積する形態(パッシブ型)である場合について説明する。蓄積手段604に蓄積されている電力は、情報記憶装置内の各部に供給され、または、放電されることで、当該蓄積されている電力は減少するのである。実施形態3の所定の条件とは、「蓄積手段604に蓄積されている電力が予め定められた閾値になること」である。つまり、実施形態3の表示制御手段は、蓄積手段604に蓄積されている電力が予め定められた閾値になった時に、第1状態から第2状態に変化させるというものである。
【0043】
図10に実施形態3の情報記憶装置600の機能構成例を示し、図11に情報記憶装置600の処理フローを示す。図5と図10とを比較すると、タイマ手段204が、残量検出手段606に代替され、生成手段602、蓄積手段604が追加されている点で異なる。
【0044】
変復調手段204により、復調された通信信号の一部は、生成手段602に入力される。そして、生成手段602は、入力された通信信号の一部から電力を生成する。生成された電力は、蓄積手段604(キャパシタ)に蓄積される。蓄積手段604に蓄積された電力は、情報記憶装置600の各部に供給され、当該各部は、当該供給された電力で動作する。また、蓄積手段604に蓄積された電力は放電する。この情報記憶装置600の各部への供給、または、放電により、蓄積手段604に蓄積された電力は時間経過と共に、減少していく。
【0045】
また、残量検出手段606は、蓄積手段604に蓄積されている電力の残量を検出している。また、図12に、蓄積手段604に蓄積されている電力と、経過時間の関係を示す。図12では、縦軸が、蓄積手段604に蓄積されている電力であり、横軸は経過時間を示す。また、閾値は、予め記憶手段212に記憶されている。そして、残量検出手段606が検出する電力の残量が、当該閾値と一致すると(図11記載のステップS20のYes)、表示制御手段210は、表示装置300の表示を第1状態から第2状態に変化させる。
【0046】
上述したように、表示部分300aが、電子ペーパで構成されている場合には、第1状態から第2状態に変化させる際に、電力が必要である。そこで、閾値は、第1状態から第2状態に変化させるために必要な電力以上であることが好ましい。つまり、蓄積手段604に蓄積されている電力が、閾値になった時というのは、表示装置300の表示を第1状態から第2状態に変化させるために必要な最低限の電力と同値ということである。
【0047】
そして、表示制御手段210は、蓄積されている電力を使用して、表示装置300の表示を第1状態から第2状態に変化させる(図11記載のステップS12)。
【0048】
また、本実施形態3と、実施形態1、2との関係を説明する。図12に記載のように、蓄積手段604に蓄積されている電力が閾値になった時刻Bは、第1状態が表示された時から、所定時間が経過した時刻である。つまり、この実施形態3も実施形態1同様、第1状態が表示された時から第2所定時間T2経過すると、表示装置300の表示は第1状態から第2状態に戻る。また、第2所定時間T2を換言すると、第2所定時間T2は、第1状態が表示された時から、蓄積手段604に蓄積されている電力が閾値になった時Bまでの時間ということがいえる。
【0049】
この実施形態3では、蓄積手段604に蓄積されている電力が閾値Bになった時に、表示装置300の表示を第1状態から第2状態に変化させる。このような構成であっても、実施形態1と同様の効果を奏する。
【0050】
また、実施形態3の変形例として、所定の条件を「「蓄積手段604に蓄積されている電力が予め定められた閾値になった時(図12の時刻B、図11記載のステップS20)」、または、「第1状態が表示された時から予め定められた第2所定時間T2経過した時(図6記載のステップS10)」のうち何れか早い時」に至ることとしてもよい。
【0051】
上述した実施形態3と比較して、この構成であれば、第1状態から第2状態に変化させるタイミングを早めることが出来る。従って、複数回、情報記憶装置との通信処理が行われる場合において、2回目以降の通信処理においては、表示装置300は第2状態を表示されているようになる。また、表示部分300aがLEDで構成されている場合には、実施形態3と比較して、消費電力を抑えることが出来る。
【0052】
また、実施形態3の変形例において、第2所定時間T2を換言すれば、「第1状態が表示された時から、蓄積手段604に蓄積されている電力が予め定められた閾値になる時までの時間X1」、および、「第1状態が表示された時から、予め定められた第2所定時間T2が経過した時までの時間X2」のうち、何れか少ないほうである。
【0053】
また、蓄積手段604、生成手段602を設けて、残量検出手段606を設けないようにしてもよい。この場合には、記憶手段212に第2所定時間T2を記憶させておくのであるが、この第1状態が表示された時から、当該第2所定時間T2が経過した時に、第1状態から第2状態に変化させる電力を残存させるように、当該第2所定時間T2を定める。
[実施形態4]
次に、実施形態4について説明する。実施形態1〜3では、複数の情報記憶装置と通信装置とが一括して通信処理が行われるという前提で説明をした。しかし、1つの情報記憶装置と通信装置とで通信処理が行われる場合がある。この場合が明らかな場合には、通信処理が完了した情報記憶装置を表示するモニターを外部装置500として通信装置400に接続させておくと、操作者40は、このモニターを目視することで、表示装置300の表示を目視せずとも、当該1つの条記憶装置との通信処理が成功したか失敗したかを容易に判断できる。そこで、実施形態4では、通信装置と通信処理が行われる情報記憶装置が1つである場合には、表示制御手段210は、表示装置300に第1状態と第2状態の何れもを表示させないようにする。これにより、消費電力を抑えることが出来る。
【0054】
図13に実施形態4の情報記憶装置700を示す。図14に情報記憶装置700の処理フローを示す。図13を図5と比較すると、図13では、判断手段702が追加されている点で異なる。また、以下では、自己の情報記憶装置を、自情報記憶装置700といい、他の情報記憶装置を他情報記憶装置という。自情報記憶装置700の判断手段702は、自情報記憶装置700と1以上の他情報記憶装置と一括して、通信装置400により、通信処理が行われたか否かを判断する。
【0055】
ここで、判断手段702は、通信信号の衝突(コリジョン)が発生したか否かを判断する。判断手段702により、通信信号の衝突が発生したと判断されると(ステップS30のYes)、自情報記憶装置700は、1以上の他情報記憶装置と一括して、通信装置400により通信処理が行われているということなので、実施形態1などで説明したステップS4〜ステップS12の処理を行う。
【0056】
一方、判断手段702により、通信信号の衝突が発生していないと判断されると(ステップS30のNo)、他情報記憶装置は、通信処理が行われておらず、自情報記憶装置700のみが通信処理が行われているということである。従って、上述のように、表示装置300に第1状態と第2状態の何れも表示させずとも、操作者40は、モニタ(外部装置500)を目視すれば、自情報記憶装置700の通信処理が完了したか否かを容易に判断することが出来る。
【0057】
この実施形態4の情報記憶装置700によれば、判断手段702が、自情報記憶装置700が、1以上の他情報記憶装置と一括して、通信装置400と通信処理が行われているか否かを判断する(ステップS30)。自情報記憶装置700のみが通信処理が行われていると判断すると(ステップS30のYes)、ステップS4〜ステップS12の処理を行う。
【0058】
一方、自情報記憶装置700のみが通信処理が行われていると判断すると(ステップS30のNo)、ステップS4〜ステップS12の処理を行わない。つまり、通信装置400との通信処理が完了した場合でも失敗した場合でも、表示制御手段210は、表示装置300に状態を表示させることは無い(つまり、表示装置300の表示は、第2状態(初期状態)のままである)。また、操作者40は、外部装置500としてのモニタを目視することで、自情報記憶装置700の通信処理が完了したか否かを容易に判断することが出来る。従って、表示装置300の表示を変化させる必要がなく、消費電力を抑えることが出来る。
[実施形態5]
次に、実施形態5について説明する。実施形態1〜4では表示制御手段は、情報記憶装置内に設けられているものとして、説明した。実施形態5では、表示制御手段が表示装置内に設けられる例について説明する。図15に、実施形態5の情報記憶装置800と、表示装置900の機能構成例を示す。図15の例は、図5記載の表示制御手段210を表示装置000内に表示制御手段310として設けたものであるが、図10記載の表示制御手段210を表示装置900内に設けても良い。
【0059】
また、図16に、図5記載の表示装置300を情報記憶装置内に設けた情報記憶装置1000を示す。このように、表示装置と情報記憶装置とを一体化することも出来る。
【符号の説明】
【0060】
10 搬送者
20 搬送手段
30 対象物
40 操作者
100 通信システム
200、600、700、800、1000 情報記憶装置
300、900 表示装置
400 通信装置
500 外部装置
202 アンテナ手段
204 変復調手段
206 検知手段
208 制御手段
210 表示制御手段
212 記憶手段
214 タイマ手段
401 アンテナ手段
402 リーダライタ手段
404 制御手段
406 操作手段
408 インタフェース手段
410 記憶手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0061】
【特許文献1】特開2010−218256号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶情報を記憶する記憶手段と、
通信装置により前記記憶手段に前記記憶情報を記憶させる処理、および、当該通信装置により前記記憶手段に記憶されている前記記憶情報を取得する処理、のうち少なくとも一方の処理が完了されたことを検知する検知手段と、
前記検知手段により前記少なくとも一方の処理が完了したことが検知されると、当該少なくとも一方の処理が完了したことを示す第1状態を表示装置に表示させる表示制御手段と、を有し、
前記表示制御手段は、所定の条件を満たすと、当該表示された前記第1状態の表示を停止し、当該第1状態とは異なる状態である第2状態を表示させることを特徴とする情報記憶装置。
【請求項2】
前記所定の条件とは、前記第1状態が表示された時から予め定められた所定時間経過することであることを特徴とする請求項1記載の情報記憶装置。
【請求項3】
前記情報記憶装置は、前記通信装置により、複数回、前記少なくとも一方の処理が行われ、
前記所定時間は、前記複数回行なわれる前記少なくとも一方の処理のうち、互いに直近で行われる前記少なくとも一方の処理間の全ての間隔時間よりも短いことを特徴とする請求項2記載の情報記憶装置。
【請求項4】
前記情報記憶装置を動作させるための電力を蓄積する蓄積手段を有し、
前記所定の条件とは、前記蓄積手段に蓄積された電力が予め定められた閾値になることであることを特徴とする請求項1記載の情報記憶装置。
【請求項5】
前記情報記憶装置を動作させるための電力を蓄積する蓄積手段を有し、
前記所定の条件とは、前記蓄積手段に蓄積された電力が予め定められた閾値になった時、または、前記第1状態が表示された時から予め定められた所定時間経過した時、のうち、何れか早い時に至ることであることを特徴とする請求項1記載の情報記憶装置。
【請求項6】
前記情報記憶装置が、1以上の他の情報記憶装置と一括で、前記通信装置により、前記少なくとも一方の処理が行われたか否かを判断する判断手段を有し、
前記表示制御手段は、前記判断手段により、前記情報記憶装置が、1以上の他の情報記憶装置と一括で、前記通信装置により、前記少なくとも一方の処理が行われていないと判断されると、前記第1状態および前記第2状態の何れも前記表示装置に表示させないことを特徴とする請求項1〜5何れか1項に記載の情報記憶装置。
【請求項7】
請求項1〜6何れか1項に記載の情報記憶装置を用いた通信方法において、
それぞれに前記情報記憶装置が装着された複数の対象物が載置された搬送手段によって、前記通信装置により前記少なくとも一方の処理が行われることが可能な通信場所まで搬送される搬送工程と、
前記通信場所において、当該通信装置で前記少なくとも一方の処理が行われる通信工程を有することを特徴とする通信方法。
【請求項8】
請求項1〜6何れか1項に記載の情報記憶装置と、前記表示装置とを含む通信システム。
【請求項9】
記憶情報を記憶する記憶手段と、
通信装置により前記記憶手段に前記記憶情報を記憶させる処理、および、当該通信装置により前記記憶手段に記憶されている前記記憶情報を取得する処理、のうち少なくとも一方の処理が完了されたことを検知する検知手段と、を有する情報記憶装置と、通信可能に接続されている表示装置であって、
前記検知手段により前記少なくとも一方の処理が完了したことが検知されると、当該少なくとも一方の処理が完了したことを示す第1状態を表示部分に表示させる表示制御手段を有し、
前記表示制御手段は、所定の条件を満たすと、当該表示された前記第1状態の表示を停止し、当該第1状態とは異なる状態である第2状態を表示させることを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−3689(P2013−3689A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−131751(P2011−131751)
【出願日】平成23年6月14日(2011.6.14)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】