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情報記録媒体及びその製造方法
説明

情報記録媒体及びその製造方法

【課題】本発明は、偽造が極めて困難な情報記録媒体を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明において、上記課題を解決するために、積層体に形成された複数の微細な穴部により情報を記録した情報記録媒体であって、
該積層体は、発光材料を含む中間層を有し、
該微細な穴部は、該積層体表面から斜めに形成されてなり、少なくとも該中間層まで達していることを特徴とする情報記録媒体としたものである。前記微細な穴部は、前記積層体を貫通しても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録媒体と、その製造方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来からレーザービームによりカード基材に、一つ又は二つ以上の特定の傾斜角度で多数の微細な穿孔を、特定のパターンで配列して情報を付与するように、貫通して形成することが知られている(例えば特許文献1及び2参照)。
【0003】
しかしながら、レーザー装置は高価だが一般に販売されているため、カード基材を入手すれば、容易に偽造できる。
【0004】
また従来から、穿孔が埋められるように、発光材料を付与することも知られている(例えば特許文献1及び2参照)。
【0005】
しかしながら、この発光材料は、発光材料を含むインキで印刷されるか又は発光材料を含むフィルムでコートされることにより付与されるため、カード基材の一面に発光材料を含んだ層が存在するので、どのような発光材料を用いているのかが容易に知られ、偽造される恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−94872号公報
【特許文献2】特開2002−160477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は斯かる背景技術に鑑みてなされたもので、偽造が極めて困難な情報記録媒体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明において上記課題を解決するために、まず請求項1の発明では、積層体に形成された複数の微細な穴部により情報を記録した情報記録媒体であって、
該積層体は、発光材料を含む中間層を有し、
該微細な穴部は、該積層体表面から斜めに形成されてなり、少なくとも該中間層まで達していることを特徴とする情報記録媒体としたものである。
【0009】
また請求項2の発明では、前記微細な穴部は、前記積層体を貫通していることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体としたものである。
【0010】
また請求項3の発明では、積層体に形成された複数の微細な穴部により情報を記録した情報記録媒体の製造方法であって、
発光材料を含む中間層を有する積層体の表面に対して斜めにレーザーを照射して該微細な穴部を形成することを特徴とする情報記録媒体の製造方法としたものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明は、発光材料を含む中間層を有すること自体が極めて分かり難いので、偽造することが極めて困難であるという効果がある。また請求項1の発明は、微細な穴部が斜めに形成されているので、微細な穴部により記録された情報は、ただ、真上から見ただけでは分からず、斜めからライトを当てて透かして見たり、斜めにして透かして見ると、その情報が目で確認できるという効果がある。また請求項1の発明は、正面に、ランプで、発光材料を励起して発光させる照射光を当てると、この照明光が微細な穴部を通過して中間層に達することにより、中間層に含まれる発光材料が発光し、この発光が微細な穴部を通過して正面から見えるために、微細な穴部により記録された情報を目で確認できるという効果がある。
【0012】
また請求項2の発明は、微細な穴部が貫通しているので、斜めにして透かして見ると、貫通していない場合よりも、微細な穴部により記録された情報を確認しやすいという効果がある。
【0013】
また請求項3の発明は、請求項2の発明を容易に製造できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】積層体の層構造例を示す図。
【図2】積層体表面から斜めに貫通させた微細な穴部の例を示す図。
【図3】記録した情報を確認する方法の例を示す図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明の最良の一実施形態を説明する。
【0016】
本発明の情報記録媒体は、積層体に形成された複数の微細な穴部により顔写真などの画像の情報を記録したものである。積層体の厚みは、0.2mm以上が好ましい。
【0017】
積層体は、少なくとも発光材料を含む中間層を有する。例えば、図1に示すように、上層1と中間層2と下層3とからなる3層構造であっても良い。
【0018】
また発光材料を含む中間層は、可視光では見えず赤外光又は紫外光を照射することにより励起して発光する顔料もしくは染料のインク(不可視インク)により形成されたものであると、一般に、積層体に中間層があることが分からないし、たとえ分かっても、この積層体は、通常、流通するものではないので入手できず、偽造防止の点で好ましい。
【0019】
微細な穴部は、積層体表面から斜めに形成されてなり、少なくとも該中間層まで達しており、積層体を貫通しても良い。図2に、積層体表面から、矢印4に示す斜め方向に貫通させた微細な穴部の例を示す。
【0020】
微細な穴部の直径は、10μm〜1000μmが好ましい。また、微細な穴部の積層体表面に対する角度は、15°〜80°が好ましい。
【0021】
微細な穴部は、貫通する場合には、積層体の表面に対して斜めに、例えばCOなどのレーザーを照射することにより形成することができ、貫通しない場合には、例えば、YAGレーザやYVOレーザ或いは針のようなものを使用することで形成することができる。貫通する方が、穴の深さの制御が要らないので容易に形成できる。
【0022】
微細な穴部により記録された顔写真などの画像の情報は、ただ、本発明の情報記録媒体を真上から見ただけでは分からず、斜めからライトを当てて透かして見たり、斜めにして透かして見ると、その情報が目で確認できる。貫通しない場合でも斜めから透かした場合、その情報を確認できるが、貫通している方がより確認しやすい。
【0023】
また図3に示すように、本発明の情報記録媒体の正面に、ランプで、発光材料を励起して発光させる照射光5を当てると、この照明光5が微細な穴部を通過して中間層2に達することにより、中間層2に含まれる発光材料が発光し、この発光6が微細な穴部を通過して正面から見えるために、微細な穴部により記録された顔写真などの画像の情報を目で確認できる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明の情報記録媒体は、例えば、パスポートなどのページ、IDカードなどに利用できる。
【符号の説明】
【0025】
1…上層
2…中間層
3…下層
4…矢印
5…照射光
6…発光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層体に形成された複数の微細な穴部により情報を記録した情報記録媒体であって、
該積層体は、発光材料を含む中間層を有し、
該微細な穴部は、該積層体表面から斜めに形成されてなり、少なくとも該中間層まで達していることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項2】
前記微細な穴部は、前記積層体を貫通していることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
【請求項3】
積層体に形成された複数の微細な穴部により情報を記録した情報記録媒体の製造方法であって、
発光材料を含む中間層を有する積層体の表面に対して斜めにレーザーを照射して該微細な穴部を形成することを特徴とする情報記録媒体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−167612(P2010−167612A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−10667(P2009−10667)
【出願日】平成21年1月21日(2009.1.21)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】