説明

情報記録装置、情報記録システム、情報記録方法、プログラム、および情報記録媒体

【課題】ユーザ所望のコンテンツの入手及び入手したコンテンツの管理を容易にする。
【解決手段】本発明に係る記録再生装置1は、ROM層およびRE層を備えたディスク100に対して情報の記録を行うものであって、ROM層に予め記録されたコンテンツに関連する関連コンテンツを取得するコンテンツ取得部103と、取得した関連コンテンツをRE層に記録するドライブ部11とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書き換え不能な第1情報記録層および書き換え可能な第2情報記録層を備えた着脱型情報記録媒体に対して情報の記録を行う情報記録装置などに関する。
【背景技術】
【0002】
BD(Blu-ray Disc;登録商標)の再生を行うプレーヤーの普及にともない、様々なコンテンツがBD−ROMディスクの形態で販売されている。ユーザは自分の好みのコンテンツを店頭やオンラインショップ等で購入することができる。
【0003】
また最近では、ネットワークに接続されたBDプレーヤーに専用のBD−ROMディスクを挿入することで、ユーザを販売元のサイトに誘導し、当該サイトで新しいコンテンツの情報を提供するサービスが存在する(非特許文献1参照)。
【0004】
ユーザが上述のようなサービスを利用してコンテンツを購入する場合、コンテンツをストリーミング視聴するか、またはダウンロードするかを選択することになる。ただし、ストリーミング視聴を選択した場合はコンテンツデータを機器に保存できない。また、ダウンロードを選択した場合は、コンテンツデータを機器内蔵のHDD(hard disc drive)やフラッシュメモリ等に保存することはできるが、持ち出し可能な外部記録媒体へ保存することはできない。このため、コンテンツを持ち出し可能なデータとして手元に置きたいというユーザは、コンテンツをディスクの形態で購入することが必要である。
【0005】
このような状況において、BDにおいてもディスクの記録容量を向上させるために、情報記録層を複数有する多層情報記録媒体が開発されている。(例えば、特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−366846号公報(2002年12月20日公開)
【特許文献2】特開2009−193633号公報(2009年8月27日公開)
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】“DMM. TV for Blu-ray Disc”、[online]、[平成22年1月13日検索]、インターネット〈URL:http//www.dmm.com/tv/bluray〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、ディスクの形態でコンテンツを購入する場合、購入したディスクの物理的な受け取りやその後の管理には、ユーザの手間が必要になる。特にシリーズ物の映画やドラマ等のディスクを購入する場合には、大量のディスクを保有することになり、その管理は困難になる。
【0009】
また、店頭はもちろんのこと、オンラインショップや上記サービス等を利用した場合であっても、膨大なタイトル数のコンテンツの中から自分が視聴したいと思うコンテンツを探すことは時に困難を伴う。
【0010】
そこで、本発明は、ユーザの要望に合ったコンテンツを取得し、かつ、取得したコンテンツの管理を容易にする、情報記録再生装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る情報記録装置は、上記課題を解決するために、書き換え不能な第1情報記録層および書き換え可能な第2情報記録層を備えた着脱型情報記録媒体に対して情報の記録を行う情報記録装置であって、前記第1情報記録層に予め記録されたコンテンツに関連する関連コンテンツを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された関連コンテンツを、前記第2情報記録層に記録する記録処理手段とを備えることを特徴としている。
【0012】
一般に、ユーザは、あるコンテンツを視聴して気に入った場合、そのコンテンツに関連する関連コンテンツについても視聴したいと考える。上記構成によれば、情報記録装置は、着脱型情報記録媒体に予め記録されたコンテンツに関連する関連コンテンツを取得する。よって、情報記録装置は、ユーザの要望に合ったコンテンツを関連コンテンツとして取得することができる。
【0013】
また、上記構成によれば、情報記録装置は、コンテンツが記録されている着脱型情報記録媒体に対して、取得した関連コンテンツを記録する。すなわち、情報記録装置は、関連し合う複数のコンテンツを1つの媒体に記録するため、取得したコンテンツの管理を容易にすることができる。
【0014】
なお、予め記録されたコンテンツは書き換え不能な第1情報記録層に記録されている一方、関連コンテンツは書き換え可能な第2情報記録層に記録される。よって、大元のコンテンツが削除されることがなく、かつ、このコンテンツに関連する関連コンテンツを後から追加的に入手することができる。さらに、関連コンテンツに関しては、視聴等が済んで不要になったものを削除することができ、ユーザがより多くの関連コンテンツを視聴することも可能である。
【0015】
また、本発明に係る情報記録装置において、前記取得手段は、前記第1情報記録に予め記録された、前記関連コンテンツのカタログに基づいて、前記関連コンテンツを取得することが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、情報記録装置は関連コンテンツをより簡単に取得することができる。
【0017】
また、本発明に係る情報記録装置は、前記カタログをユーザに提示する提示手段をさらに備えており、前記取得手段は、提示された前記カタログからユーザに選択された関連コンテンツを取得することが好ましい。
【0018】
上記構成によれば、ユーザは、提示されたカタログを参照することによって、好みの関連コンテンツを容易に見つけることができる。よって、情報記録装置は、ユーザの好みに適した関連コンテンツを取得することができる。
【0019】
また、本発明に係る情報記録装置において、前記記録処理手段は、前記選択された関連コンテンツを識別する識別情報を、前記第2情報記録層に記録させる機能をさらに有しており、前記取得手段は、前記第2情報記録層に記録された識別情報に基づいて、前記選択された関連コンテンツを取得することが好ましい。
【0020】
上記構成によれば、情報記録装置は、識別情報を一旦記録しておくことにより、関連コンテンツを後から取得することができる。
【0021】
また、本発明に係る情報記録装置において、前記提示手段は、前記カタログを各関連コンテンツのサムネイルにより表示することが好ましい。
【0022】
上記構成によれば、ユーザは、提示されたカタログの中身を把握し易く、関連コンテンツを容易に選択することができる。
【0023】
また、本発明に係る情報記録装置において、前記提示手段は、提示された前記カタログからユーザに仮選択された関連コンテンツについて、前記カタログに含まれる当該関連コンテンツの一部情報を再生する機能をさらに有することが好ましい。
【0024】
上記構成によれば、ユーザは関連コンテンツの一部情報を視聴することによって、当該関連コンテンツを選択するか否かの判断材料にすることができる。よって、情報記録装置は、ユーザの好みにより適した関連コンテンツを取得することができる。
【0025】
また、本発明に係る情報記録装置は、前記第1情報記録層に予め記録された認証データを外部サーバに送信する通信手段をさらに備えており、前記取得手段は、前記認証データを受信した前記外部サーバから送信される関連コンテンツを取得することが好ましい。
【0026】
上記構成によれば、第1情報記録層に予め記録された認証データを利用することによって、不正なコンテンツ取得が行われることを防止することができる。
【0027】
また、本発明に係る情報記録装置は、前記通信手段は、前記第2情報記録層に予め記録された鍵情報を前記外部サーバに送信する機能をさらに有しており、前記取得手段は、前記認証データおよび前記鍵情報を受信した前記外部サーバから、前記鍵情報に基づいて暗号化された前記関連コンテンツを取得し、前記記録手段は、前記暗号化された関連コンテンツを、前記第2情報記録層に記録することが好ましい。
【0028】
上記構成によれば、第1情報記録層に予め記録された認証データと、第2情報記録層に予め記録された鍵情報とを利用することによって、不正なコンテンツ取得が行われることをより好適に防止することができる。また、第2情報記録層に予め鍵情報が予め記録されていることによって、暗号化された関連コンテンツをそのまま第2情報記録層に記録しても問題なく再生することができる。
【0029】
また、本発明に係る情報記録装置は、前記コンテンツの情報に基づいて前記関連コンテンツを検索する検索手段をさらに備えており、前記取得手段は、前記検索手段により検索された前記関連コンテンツを取得してもよい。
【0030】
上記構成によれば、情報記録装置が関連コンテンツを検索してこれを取得するため、ユーザによる検索の手間を省略することができる。
【0031】
なお、情報記録装置と端末装置とを含む情報記録システムも、本発明の範疇に含まれる。すなわち、本発明に係る情報記録システムは、再生専用の第1情報記録層および書き換え可能な第2情報記録層を備えた着脱型情報記録媒体に対して情報の記録を行う情報記録装置、および、端末装置とを備えており、前記情報記録装置は、前記第1情報記録層に予め記録されたコンテンツに関連する関連コンテンツのカタログであって、前記第1情報記録層に予め記録されたカタログを、ユーザに提示する提示手段と、前記提示手段により提示された前記関連コンテンツのカタログからユーザに選択された関連コンテンツを識別する識別情報を、前記第2情報記録層に記録させる装置側記録手段とを備えており、前記端末装置は、前記第2情報記録層に記録された識別情報に基づいて、前記選択された関連コンテンツを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された関連コンテンツを、前記第2情報記録層に記録する端末側記録手段とを備えていることを特徴としている。
【0032】
上記構成によれば、情報記録システムは、情報記録装置においてユーザが所望した関連コンテンツを、端末装置において的確に取得することができる。
【0033】
また、本発明に係る情報記録方法は、上記課題を解決するために、再生専用の第1情報記録層および書き換え可能な第2情報記録層を備えた着脱型情報記録媒体に対して情報の記録を行う情報記録方法であって、前記第1情報記録層に予め記録されたコンテンツに関連する関連コンテンツを取得する取得工程と、前記取得工程において取得された関連コンテンツを、前記第2情報記録層に記録する記録工程とを含んでいることを特徴としている。
【0034】
上記方法によれば、本発明に係る情報記録装置と同様の効果を奏する。
【0035】
本発明に係る情報記録装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを前記各手段として動作させることにより前記情報記録装置をコンピュータにおいて実現する情報記録プログラム、およびその情報記録プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0036】
また、本発明の情報記録媒体は、前記課題を解決するために、コンピュータ読み取り可能な着脱型の情報記録媒体であって、書き換え不能な第1情報記録層および書き換え可能な第2情報記録層を備えており、前記第1情報記録層には、コンテンツ、および上述の情報記録プログラムが記録されていることを特徴としている。また、本発明の情報記録媒体は、前記第1情報記録層に、前記コンテンツに関連する関連コンテンツのカタログがさらに記録されていることが好ましい。
【0037】
上記構成によれば、書き込み可能な情報読み取り装置に情報記録媒体を装填することによって、他の専用機器を必要とせずに、上述した情報記録装置を好適に実現することができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明にかかる情報記録装置は、書き換え不能な第1情報記録層および書き換え可能な第2情報記録層を備えた着脱型情報記録媒体に対して情報の記録を行う情報記録装置であって、前記第1情報記録層に予め記録されたコンテンツに関連する関連コンテンツを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された関連コンテンツを、前記第2情報記録層に記録する記録処理手段とを備えるため、ユーザの要望に合ったコンテンツを取得し、かつ、取得したコンテンツの管理を容易にするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る情報記録装置の主要部の構成を示すブロックである。
【図2】前記情報記録装置の全体の概要構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る情報記録媒体の構造を示す模式図である。
【図4】情報記録装置において実行される処理を説明するための模式図である。
【図5】情報記録装置において実行される処理の他の例を説明するための模式図である。
【図6】関連コンテンツを取得する際における通信処理を説明するための模式図である。
【図7】関連コンテンツを取得する際における通信処理の他の例を説明するための模式図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る情報記録装置の概要構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る端末装置の概要構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る情報記録装置の概要構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0041】
なお、本実施形態では、着脱可能な情報記録媒体(着脱型情報記録媒体)の一例として光ディスクを用いる。光ディスク(以下、単にディスクと称する)としては、BD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などが想定される。ただし、本発明はこれに限定されず、着脱可能な情報記録媒体一般に適用することができる。
【0042】
また、本実施形態では、ディスクにコンテンツを記録する記録機能だけでなく、ディスクに記録されているコンテンツを再生する再生機能を有する記録再生装置(情報記録装置)1について説明する。
【0043】
(記録再生装置1の構成)
図1は、本発明の一実施形態である記録再生装置1の主要部の構成を示すブロックである。また、図2は、記録再生装置1の全体の概要構成を示すブロック図である。
【0044】
まず、図2に基づき、記録再生装置1の全体の概要構成について簡単に説明する。
【0045】
図2に示すように、記録再生装置1は、主として処理部10、ドライブ部(記録処理手段)11、映像・音声出力I/F12、ネットワークI/F(通信手段)13、ユーザI/F14、作業用メモリ15、および不揮発性メモリ16を備えている。
【0046】
ドライブ部11は、装填されたディスク100に対してデータを書き込んだり、ディスク100からデータを読み出したりするドライブ装置として実現される。
【0047】
映像・音声出力I/F12は、テレビ装置2との間で、映像データや音声データを送信するためのインターフェースである。なお、本発明はテレビ装置2に限られず、スピーカやディスプレイディスプレイを有する装置を好適に利用することができる。
【0048】
ネットワークI/F13は、通信ネットワークを介してサーバ3との通信を行うためのインターフェースである。サーバ3は、例えばコンテンツ販売者が提供するコンテンツデータベースを有する外部サーバである。
【0049】
ユーザI/F14は、ユーザが操作装置4を操作して入力した指示を受信するためのインターフェースである。
【0050】
作業用メモリ15および不揮発性メモリ16は、記録再生装置1の各機能ブロックを制御するために必要な情報が保存されている。例えば作業用メモリ15としてはDRAM等が挙げられ、不揮発性メモリ16としてはFLASH等が挙げられる。
【0051】
次に、図1に基づき、処理部10に含まれる構成について簡単に説明する。
【0052】
図1に示すように、処理部10は、コンテンツ再生部101を含んで構成され、さらに、ディスク100に記録された後述のプログラム(ソフトウェア)が実行されることによって、カタログ提示部(提示手段)102およびコンテンツ取得部(取得手段)103としても機能する。処理部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)によって実現される。
【0053】
コンテンツ取得部103は、ネットワークI/F13を介して、サーバ3からコンテンツを取得することができる。
【0054】
コンテンツ再生部101は、ドライブ部11に装填されたディスク100に記録されたコンテンツの処理を行い、当該コンテンツを映像・音声出力I/F12を介してテレビ装置2に再生させることができる。
【0055】
カタログ提示部102は、ドライブ部11に装填されたディスク100に記録されたカタログを、映像・音声出力I/F12を介してテレビ装置2に表示することができる。
【0056】
(ディスク100の構成)
次に、図3に基づき、本発明の一実施形態であるディスク(情報記録媒体)100の構成について説明する。図3は、ディスク100の構造を示す模式図である。
【0057】
図3に示すように、ディスク100は、書き換え可能な情報記録層(RE(RE-writable)層:第2情報記録層)110と、再生専用の(書き換え不能な)情報記録層(ROM(Read Only Memory)層:第1情報記録層)120を備えるハイブリッドディスクである。
【0058】
RE層110には、予めデータが記録されている必要はない。ディスク100を使用することによって、コンテンツ取得部103により取得されたコンテンツや、取得を要求するコンテンツを識別するための識別情報(ID)等が記録される。また、後述する暗号化処理を行う場合には、RE層110には、暗号化されたデータに対する鍵情報が記録されていることが好ましい。なお、RE層110は、TV番組等を通常に録画したコンテンツを記録する領域として使用されてもよい。
【0059】
ROM層120には、予め、ディスク100の配布元等によって、あるコンテンツ(以下、オリジナルコンテンツと称する)、および、このオリジナルコンテンツに関連する関連コンテンツの一覧であるカタログが記録されている。
【0060】
オリジナルコンテンツは、映画やドラマ等の動画コンテンツであってもよいし、音楽コンテンツであってもよい。
【0061】
関連コンテンツとは、オリジナルコンテンツに内容が関連するコンテンツである。関連コンテンツは、例えば、オリジナルコンテンツとジャンルが共通するコンテンツや、同じ出演者が出演するコンテンツなどであってもよい。また、オリジナルコンテンツが映画やドラマである場合には、その特典映像やサウンドトラックを含んでもよい。また、オリジナルコンテンツがシリーズを構成する映画またはドラマの1話目である場合には、関連コンテンツがその2話目以降のコンテンツを含むことにより、ユーザに対してより好適な利用を提供できる。
【0062】
関連コンテンツのカタログ(以下、関連コンテンツカタログと称する)には、関連コンテンツに関する情報が収録されている。具体的には、各関連コンテンツについて、ユーザに提示するための情報(タイトル、出演者、製作者、および、タイトル画面等)、ならびに、コンテンツを識別するための識別情報(ID等)が収録されていることが好ましい。
【0063】
また、ROM層120には、例えば「カタログ表示ソフト」や「ダウンロードソフト」等、処理部10をカタログ提示部102およびコンテンツ取得部103として機能させるためのプログラムが、予め記録されていることが好ましい。
【0064】
また、好ましくは、ROM層120には、サーバ3に接続するためのURLが記録されており、より好ましくは、サーバ3による認証サービスのための認証データがさらに記録されている。
【0065】
(記録再生装置1における処理の一例)
記録再生装置1において実行される処理の一例について、図4を参照して以下に説明する。図4は、記録再生装置1において実行される処理を説明するための模式図である。なお、図中の矢印は情報の流れを示している。
【0066】
まず、ユーザがディスク100をドライブ部11に装填すると、コンテンツ再生部101は、ディスク100のROM層120に予め記録されているオリジナルコンテンツを読み出し、映像・音声出力I/Fを介してテレビ装置2に出力する。テレビ装置2は、オリジナルコンテンツを再生する。これによって、ユーザはオリジナルコンテンツを視聴する。
【0067】
オリジナルコンテンツの再生が終了すると、ROM層120に記録されたカタログ表示ソフトおよびダウンロードソフトによるアプリケーションが自動的に起動する。
【0068】
これによって、まず、カタログ提示部102が、ディスク100のROM層120に予め記録されている関連コンテンツカタログを読み出し、映像・音声出力I/Fを介してテレビ装置2に出力する。テレビ装置2のディスプレイは、関連コンテンツカタログを表示する。なお、カタログ提示部102は、図4に示すように、関連コンテンツカタログをサムネイル表示させることが好ましい。
【0069】
次いで、ユーザは、操作装置4を操作し、提示された関連コンテンツカタログの中から、入手したいと考える関連コンテンツを選択する(ここでは番号9の関連コンテンツ)。操作装置4は、選択結果を入力ユーザI/F14に通知する。これに応じて、カタログ提示部102は、ユーザが選択した関連コンテンツについてのコンテンツ識別情報(ID)をROM層120内の関連コンテンツカタログから抽出し、コンテンツ取得部103に出力する。コンテンツ取得部103は、入力されたIDを、ネットワークI/F13を介してサーバ3に送信する。
【0070】
サーバ3は、記録再生装置1から送信されたIDを受信し、当該IDに該当する関連コンテンツをコンテンツデータベースから抽出してそのデータを記録再生装置1に送信する。記録再生装置1は、サーバ3から送信された関連コンテンツのデータを、ネットワークI/F13を介して受信する。なお、関連コンテンツを取得する際の通信処理については、後述にて詳細を説明する。
【0071】
次いで、コンテンツ取得部103は、受信した関連コンテンツのデータをドライブ部11に出力し、ドライブ部11は入力された関連コンテンツのデータをディスク100のRE層110に記録する。
【0072】
(本実施形態の利点)
以上の処理によれば、ユーザは、最初に視聴したオリジナルコンテンツを気に入れば、このオリジナルコンテンツに関連する関連コンテンツを容易に入手することができる。また、関連コンテンツはオリジナルコンテンツと同一のディスク100に格納されるため、ユーザは入手したコンテンツを容易に管理することができる。例えば、ユーザがシリーズ物の1話目を視聴して気に入れば、カタログから2話目コンテンツを選択することにより、シリーズ物のコンテンツを1枚のディスク100で管理することができる。
【0073】
さらに、カタログ提示部102およびコンテンツ取得部103を機能させるアプリケーションのプログラムがディスク100に記録されていることによって、専用機器や専用アプリケーションのインストールを必要とせずに、関連コンテンツを容易に取得することができる。すなわち、アプリケーション実行機能、ハイブリッドディスク読み書き機能、およびネットワーク接続機能を有する一般的な機器を用いて記録再生装置1を実現することが可能になる。
【0074】
(関連コンテンツカタログの変形例)
関連コンテンツカタログは、上述した情報だけでなく、関連コンテンツの一部データを含んでいることが好ましい。関連コンテンツの一部データとしては、例えば、関連コンテンツのダイジェスト版のデータ、および、最初の数分間に値するデータ等が挙げられる。
【0075】
具体的には、上述した処理において関連コンテンツカタログが提示された際、ユーザは操作装置4を操作して、興味のある関連コンテンツを一部再生するよう指示する(仮選択する)。操作装置4は、この指示を入力ユーザI/F14に通知する。これに応じて、カタログ提示部102は、ユーザが仮選択した関連コンテンツについて、上記一部データを読み出し、映像・音声出力I/Fを介してテレビ装置2に出力する。これによって、テレビ装置2は、仮選択された関連コンテンツのダイジェスト版または最初の数分間を再生する。
【0076】
ユーザは、ダイジェスト版や最初の数分間を視聴し、気に入った関連コンテンツのみを選択することができる。
【0077】
(記録再生装置1における処理の変形例)
なお、上述した処理において、カタログ提示部102は、抽出した関連コンテンツのIDをディスク100に記録してもよい。記録再生装置1における処理の変形例について図5を参照して説明する。図5は、記録再生装置1において実行される処理の他の例を説明するための模式図である。なお、図中の矢印は情報の流れを示している。
【0078】
なお、以下の説明では、カタログ提示部102が、IDを関連コンテンツカタログから抽出するまでの処理は、上述した処理と同様であるため省略する。
【0079】
抽出後、記録再生装置1がネットワークに接続できない環境にある場合、または、低速な通信しかできない環境にある場合、カタログ提示部102は、抽出したIDをドライブ部11に出力してもよい。これに応じて、ドライブ部11は、入力されたIDをディスク100のRE層110に記録する。
【0080】
次いで、コンテンツ取得部103は、記録再生装置1がネットワークに接続され、サーバ3との通信が十分に可能であることを確認した後、RE層110に記録されたIDを読み出し、ネットワークI/F13を介してサーバ3に送信する。以降の処理は、上述した処理と同様である。
【0081】
この変形例によれば、記録再生装置1が一時的にサーバ3と通信できないときがあったとしても、記録再生装置1がサーバ3と通信可能になった後に、関連コンテンツを取得することができる。
【0082】
(関連コンテンツを取得する際の通信処理)
関連コンテンツを取得する際の通信処理の一例について、図6を参照して以下に詳細に説明する。図6は、関連コンテンツを取得する際の通信処理を説明するための模式図である。なお、図中の矢印は情報の流れを示している。
【0083】
以下の説明において、ディスク100のROM層120には認証データが記録されているとする。
【0084】
まず、コンテンツ取得部103は、ROM層120に記録されているURLに従って、ネットワークI/F13を介してサーバ3にアクセスを開始する。次いで、コンテンツ取得部103は、ROM層120に記録された認証データを読み出し、ネットワークI/F13を介してサーバ3に送信する。
【0085】
サーバ3は、認証サービスにより、送信された認証データを読み取り、送信元の記録再生装置1に装填されているディスク100が正規のディスクであることを確認する。
【0086】
サーバ3により、正規のディスクであることが確認された後、コンテンツ取得部103は、関連コンテンツのIDをネットワークI/F13を介してサーバ3に送信する。
【0087】
サーバ3は、記録再生装置1から送信されたIDを受信し、当該IDに該当する関連コンテンツをデータベースから抽出する。サーバ3は、さらに、抽出した関連コンテンツのデータを暗号化した上で、記録再生装置1に送信する。暗号化の方法は特に限られず汎用の方法を用いることができる。記録再生装置1は、サーバ3から送信された関連コンテンツのデータを、ネットワークI/F13を介して受信する。
【0088】
次いで、コンテンツ取得部103は、受信した関連コンテンツのデータを暗号解除してドライブ部11に出力する。ドライブ部11は、暗号解除された関連コンテンツのデータを、ディスク100のRE層110に記録する。
【0089】
次に、関連コンテンツを取得する際における通信処理の他の一例について、図7を参照して以下に詳細に説明する。図7は、関連コンテンツを取得する際における通信処理の他の例を説明するための模式図である。なお、図中の矢印は情報の流れを示している。
【0090】
以下の説明において、サーバ3により、正規のディスクであることが確認されるまでの処理は、上述処理と同様であるため説明を省略する。ここで、ディスク100のROM層120には認証データが記録されており、RE層110には鍵情報が記録されているとする。
【0091】
サーバ3により、正規のディスクであることが確認された後、コンテンツ取得部103は、RE層110に記録された鍵情報を読み出し、この鍵情報を暗号化した後、ネットワークI/F13を介してサーバ3に送信する。また、コンテンツ取得部103は、関連コンテンツのIDをネットワークI/F13を介してサーバ3に送信する。
【0092】
サーバ3は、記録再生装置1から送信された鍵情報およびIDを受信し、当該IDに該当する関連コンテンツのデータをデータベースから抽出する。さらに、サーバ3は、抽出した関連コンテンツのデータを、受信した鍵情報に基づいて暗号化した上で、記録再生装置1に送信する。記録再生装置1は、サーバ3から送信された関連コンテンツのデータを、ネットワークI/F13を介して受信する。
【0093】
次いで、コンテンツ取得部103は、受信された関連コンテンツのデータをそのままディスク100に出力し、ドライブ部11は入力された関連コンテンツのデータをディスク100のRE層110に記録する。
【0094】
なお、図6または図7を参照して説明した処理において、サーバ3の送信する関連コンテンツのデータが、MPEG−2 TSなどのストリームフォーマットである場合、記録再生装置1は、受信したデータをディスク100に対応したフォーマットに変換してからディスク100に記録すればよい。あるいは、サーバ3が、関連コンテンツのデータを予めディスク100に対応したフォーマットで準備しており、そのデータを送信する場合、記録再生装置1は、受信したデータをそのままのフォーマットでディスク100に記録すればよい。
【0095】
また、図6または図7を参照して説明した処理において、コンテンツ取得部103がサーバ3に送信する関連コンテンツのIDは、カタログ提示部102がROM層120内の関連コンテンツカタログから抽出してコンテンツ取得部103に入力したものであってもよいし、RE層110に記録されていたものであってもよい。
【0096】
〔実施形態2〕
本発明の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態は、記録再生装置1aおよび端末装置5を含む情報記録システムを実現するものである。
【0097】
本実施形態に係る記録再生装置1aは、サーバ3との通信手段を備えておらず、処理部10aがコンテンツ取得部103として機能しない点において、上述した実施形態1に係る記録再生装置1とは異なる。
【0098】
したがって、以下では、上記相違点を中心に説明し、実施形態1と同様の内容については省略する場合がある。なお、実施形態1における構成要素と対応する機能を有する構成要素には、同一符号を用いることとする。
【0099】
(情報記録システムの構成)
図8は、記録再生装置1aの主要部の構成を示すブロックである。また、図9は、端末装置5の主要部の構成を示すブロックである。
【0100】
図8に示すように、記録再生装置1aは、主として処理部10a、ドライブ部11、映像・音声出力I/F12、ユーザI/F14、作業用メモリ15、および不揮発性メモリ16を備えている。処理部10aは、コンテンツ再生部101を含んで構成され、さらに、ディスク100に記録されたプログラム(ソフトウェア)が実行されることによって、カタログ提示部(提示手段)102を含んで構成される。
【0101】
また、図9に示すように、端末装置5は、処理部50、ドライブ部(記録処理手段)51、ネットワークI/F52を備えている。処理部50は、コンテンツ取得部(コンテンツ取得手段)104を含んで構成される。各部材の詳細については後述する。
【0102】
なお、端末装置5としては、例えばコンビニ等の外部に設置された専用の端末であってもよい。
【0103】
(情報記録システムにおける処理の一例)
情報記録システムにおいて実行される処理の一例について、再び図5を参照して以下に説明する。
【0104】
まず、ユーザがディスク100を記録再生装置1のドライブ部11に装填すると、コンテンツ再生部101は、ディスク100のROM層120に予め記録されているオリジナルコンテンツを読み出し、映像・音声出力I/Fを介してテレビ装置2に出力する。テレビ装置2は、オリジナルコンテンツを再生する。
【0105】
オリジナルコンテンツの再生が終了すると、ROM層120に記録されたカタログ表示ソフトによるアプリケーションが自動的に起動する。
【0106】
これによって、まず、カタログ提示部102が、ディスク100のROM層120に予め記録されている関連コンテンツカタログを読み出し、映像・音声出力I/Fを介してテレビ装置2に出力する。テレビ装置2のディスプレイは、関連コンテンツカタログを表示する。なお、カタログ提示部102は、図5に示すように、関連コンテンツカタログをサムネイル表示させることが好ましい。
【0107】
テレビ装置2にカタログが表示された後、ユーザは、操作装置4を操作し、提示された関連コンテンツカタログの中から、入手したいと考える関連コンテンツを選択する。操作装置4は、選択結果を入力ユーザI/F14に通知する。これに応じて、カタログ提示部102はROM層120に記録された関連コンテンツカタログから、ユーザに選択された関連コンテンツのコンテンツ識別情報(ID)を抽出し、ドライブ部11に出力する。次いで、ドライブ部11は、入力されたIDを、ディスク100のRE層110に記録する。
【0108】
その後、ユーザは、ディスク100を記録再生装置1aから取り出し、端末装置5のドライブ部51に装填する。
【0109】
端末装置5では、ドライブ部51にディスク100が装填されると、処理部50のコンテンツ取得部104が、ディスク100のRE層110に記録されたIDを読み出し、ネットワークI/F52を介してサーバ3に送信する。
【0110】
サーバ3は、端末装置5から送信されたIDを受信し、当該IDに該当する関連コンテンツをデータベースから抽出してそのデータを端末装置5に送信する。端末装置5は、サーバ3から送信された関連コンテンツのデータを、ネットワークI/F52を介して受信する。なお、関連コンテンツを取得する際の通信処理については、実施形態1における説明と同様である。
【0111】
次いで、コンテンツ取得部104は、受信した関連コンテンツのデータをドライブ部51に出力し、ドライブ部51は、入力された関連コンテンツのデータをディスク100のRE層110に記録する。
【0112】
(本実施形態の利点)
以上の処理によれば、例えば、自宅にネットワーク環境がない場合など、RE層110に関連コンテンツのIDが記録されたディスクを、コンビニなどに設置された端末装置5に装填することによって、ディスク100に関連コンテンツを高速で記録することができる。
【0113】
(端末装置5の変形例)
端末装置5において、ネットワークI/F52を介して関連コンテンツを受信することは、コンテンツ取得部104が関連コンテンツを取得する方法の一例に過ぎない。
【0114】
例えば、端末装置5自体が、多数のコンテンツデータを記録したデータベースを備えていてもよい。この場合、コンテンツ取得部104は、端末装置5のデータベースから関連コンテンツを取得してもよい。この場合、ディスク100に関連コンテンツを更に高速で記録することが可能となる。
【0115】
(その他)
なお、本実施形態に係る記録再生装置1aに限られず、実施形態1に係る情報記録形態1を、端末装置5と組み合わせて利用することもできる。
【0116】
例えば、実施形態1における処理の変形例にて説明したように、情報記録形態1において関連コンテンツのIDをディスク100のRE層110に記録する。その後、このディスク100を端末装置5に装填することによって、このディスク100に関連コンテンツを記録することができる。
【0117】
〔実施形態3〕
本発明の第3の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0118】
本実施形態に係る記録再生装置1bは、関連コンテンツのカタログ、およびカタログ提示部を機能させるためのカタログ表示ソフトが記録されていないディスク200に対して、関連コンテンツを記録する点において、上述した実施形態1に係る記録再生装置1とは異なる。
【0119】
したがって、以下では、上記相違点を中心に説明し、実施形態1と同様の内容については省略する場合がある。なお、実施形態1における構成要素と対応する機能を有する構成要素には、同一符号を用いることとする。
【0120】
(記録再生装置1bの構成)
図10に基づき、記録再生装置1bについて説明する。図10は、記録再生装置1bの概要構成を示すブロック図である。
【0121】
図10に示すように、記録再生装置1bは、主として処理部10b、ドライブ部(記録処理手段)11、映像・音声出力I/F12、ネットワークI/F(通信手段)13、ユーザI/F14、作業用メモリ15、および不揮発性メモリ16を備えている。
【0122】
ここで、処理部10bは、コンテンツ再生部101を含んで構成され、さらに、ディスク100に記録された後述のプログラムが実行されることによって、コンテンツ検索部(検索手段)105およびコンテンツ取得部(取得手段)106を含んで構成される。各部材の詳細については後述する。
【0123】
(ディスク200の構成)
ディスク200は、ディスク100と同様に、書き換え可能な情報記録層(RE層)と、書き換え不能な情報記録層(ROM層)を有するハイブリッドディスクである。
【0124】
ディスク200のRE層には、ディスク100と同様に、予めデータが記録されている必要はない。ディスク200を使用することによって、コンテンツ取得部106により取得されたコンテンツや、取得を要求するコンテンツの識別情報等が記録される。
【0125】
一方、ディスク200のROM層には、予め、ディスク200の配布元等によって、オリジナルコンテンツが記録されている。また、このROM層には、例えば「ネットワーク購入用ソフト」等、処理部10bをコンテンツ取得部106およびコンテンツ検索部105として機能させるためのプログラムが、予め記録されていることが好ましい。
【0126】
(記録再生装置1bにおける処理の一例)
記録再生装置1bにおいて実行される処理の一例について以下に説明する。
【0127】
まず、ユーザがディスク200を記録再生装置1bのドライブ部11に装填し、ディスク200のROM層に記録されたネットワーク購入用ソフトによるアプリケーションを起動する。
【0128】
これによって、コンテンツ検索部105が、ネットワークI/F52を介して、サーバ3に自動で接続する。コンテンツ検索部105は、サーバ3のデータベースを参照する。このとき、コンテンツ検索部105は、ディスク200のROM層に記録されたオリジナルコンテンツのタイトル等に基づいて、サーバ3のデータベースから、当該オリジナルコンテンツに関連する関連コンテンツの一覧を取得する。さらに、コンテンツ検索部105は、取得した関連コンテンツの一覧を、映像・音声出力I/F12を介してテレビ装置2に表示する。
【0129】
次いで、ユーザは、操作装置4を操作し、表示された関連コンテンツの一覧から、自分の好みの関連コンテンツを選択する。操作装置4は、選択結果を入力ユーザI/F14に通知する。これに応じて、コンテンツ取得部106は、ユーザに選択された関連コンテンツのデータを、ネットワークI/F13を介してサーバ3から取得する。
【0130】
次いで、コンテンツ取得部106は取得した関連コンテンツのデータをドライブ部11に出力し、ドライブ部11は、入力された関連コンテンツのデータをディスク200のRE層に記録する。
【0131】
(本実施形態の利点)
以上の処理によれば、コンテンツ検索部105が関連コンテンツを自動で検索して、検索結果をユーザに一覧提示するため、ユーザが検索する手間を省くことができる。
【0132】
(付記事項)
最後に、記録再生装置1の各ブロック、特に制御部20は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0133】
すなわち、記録再生装置1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM(read only memory)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである記録再生装置1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記記録再生装置1に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0134】
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0135】
また、記録再生装置1を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0136】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明は、ROM層及びRE層を有する多層構造の情報記録媒体や該光情報記録媒体に情報を記録するための情報記録装置などに広く適用することができる。
【符号の説明】
【0138】
1、1a、1b 情報記録装置
2 テレビ装置
3 サーバ
5 端末装置
10、10a、10b 処理部
11 ドライブ部(記録処理手段)
50 処理部
51 ドライブ部(記録処理手段)
100 ディスク(着脱型情報記録媒体)
101 コンテンツ再生部
102 カタログ提示部(提示手段)
103 コンテンツ取得部(取得手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
書き換え不能な第1情報記録層および書き換え可能な第2情報記録層を備えた着脱型情報記録媒体に対して情報の記録を行う情報記録装置であって、
前記第1情報記録層に予め記録されたコンテンツに関連する関連コンテンツを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された関連コンテンツを、前記第2情報記録層に記録する記録処理手段とを備えることを特徴とする情報記録装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記第1情報記録に予め記録された、前記関連コンテンツのカタログに基づいて、前記関連コンテンツを取得することを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項3】
前記カタログをユーザに提示する提示手段をさらに備えており、
前記取得手段は、提示された前記カタログからユーザに選択された関連コンテンツを取得することを特徴とする請求項2に記載の情報記録装置。
【請求項4】
前記記録処理手段は、前記選択された関連コンテンツを識別する識別情報を、前記第2情報記録層に記録させる機能をさらに有しており、
前記取得手段は、前記第2情報記録層に記録された識別情報に基づいて、前記選択された関連コンテンツを取得することを特徴とする請求項3に記載の情報記録装置。
【請求項5】
前記提示手段は、前記カタログを各関連コンテンツのサムネイルにより表示することを特徴とする請求項3または4に記載の情報記録装置。
【請求項6】
前記提示手段は、提示された前記カタログからユーザに仮選択された関連コンテンツについて、前記カタログに含まれる当該関連コンテンツの一部情報を再生する機能をさらに有することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の情報記録装置。
【請求項7】
前記第1情報記録層に予め記録された認証データを外部サーバに送信する通信手段をさらに備えており、
前記取得手段は、前記認証データを受信した前記外部サーバから送信される関連コンテンツを取得することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報記録装置。
【請求項8】
前記通信手段は、前記第2情報記録層に予め記録された鍵情報を前記外部サーバに送信する機能をさらに有しており、
前記取得手段は、前記認証データおよび前記鍵情報を受信した前記外部サーバから、前記鍵情報に基づいて暗号化された前記関連コンテンツを取得し、
前記記録処理手段は、前記暗号化された関連コンテンツを、前記第2情報記録層に記録することを特徴とする請求項7に記載の情報記録装置。
【請求項9】
前記コンテンツの情報に基づいて前記関連コンテンツを検索する検索手段をさらに備えており、
前記取得手段は、前記検索手段により検索された前記関連コンテンツを取得することを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項10】
書き換え不能な第1情報記録層および書き換え可能な第2情報記録層を備えた着脱型情報記録媒体に対して情報の記録を行う情報記録装置、および、端末装置とを備えており、
前記情報記録装置は、
前記第1情報記録層に予め記録されたコンテンツに関連する関連コンテンツのカタログであって、前記第1情報記録層に予め記録されたカタログを、ユーザに提示する提示手段と、
前記提示手段により提示された前記関連コンテンツのカタログからユーザに選択された関連コンテンツを識別する識別情報を、前記第2情報記録層に記録させる装置側記録手段とを備えており、
前記端末装置は、
前記第2情報記録層に記録された識別情報に基づいて、前記選択された関連コンテンツを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された関連コンテンツを、前記第2情報記録層に記録する端末側記録手段とを備えていることを特徴とする情報記録システム。
【請求項11】
再生専用の第1情報記録層および書き換え可能な第2情報記録層を備えた着脱型情報記録媒体に対して情報の記録を行う情報記録方法であって、
前記第1情報記録層に予め記録されたコンテンツに関連する関連コンテンツを取得する取得工程と、
前記取得工程において取得された関連コンテンツを、前記第2情報記録層に記録する記録工程とを含んでいることを特徴とする情報記録方法。
【請求項12】
請求項1から10までのいずれか1項に記載の情報記録装置を動作させるための情報記録プログラムであって、コンピュータを前記各手段として動作させるための情報記録プログラム。
【請求項13】
請求項12に記載の情報記録プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
【請求項14】
コンピュータ読み取り可能な着脱型の情報記録媒体であって、書き換え不能な第1情報記録層および書き換え可能な第2情報記録層を備えており、
前記第1情報記録層には、コンテンツ、および請求項12に記載の情報記録プログラムが記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
【請求項15】
前記第1情報記録層には、前記コンテンツに関連する関連コンテンツのカタログがさらに記録されていることを特徴とする請求項14に記載の情報記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−192361(P2011−192361A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−59477(P2010−59477)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】