説明

情報読取システムおよび携帯電話端末

【課題】携帯型情報読取端末でバーコード等のラベルから情報を読み取る際の読取状態の報知を簡易な構成で実現する技術を提供する。
【解決手段】情報読取システムは、携帯電話端末100と、ラベルから非接触で情報を読み取る情報読取機能を有し、当該情報を短距離無線通信で携帯電話端末に送信する携帯型情報読取端末(200)とを含む。携帯電話端末100は、報知部(振動モータ116)と、短距離無線通信で携帯型情報読取端末(200)にラベルからの情報の読取指示を行い、当該端末(200)が読み取った情報を当該端末(200)から取得する情報取得部111と、情報取得部111が携帯型情報読取端末(200)から情報を取得すると、振動モータ116を制御して報知する報知制御部114とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報読取システムおよび携帯電話端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、色々なものにバーコードやRFID等の情報を含むラベルが付されている。たとえば、バーコードリーダでバーコードを読み取ることにより、バーコードの情報を取得できるようになっている。また、携帯電話端末でもカメラ機能を用いてバーコードの情報を読取可能となったものがある。しかし、たとえば高速でバーコードを読み取る等、高性能が要求される場合には、専用の読取部分を含む専用のバーコードリーダを用いる必要があることもある。
【0003】
ところで、バーコードから情報を読み取る場合、読取音を出力する等、情報が読み取られたことをユーザに報知する報知機能が必要になる。
【0004】
特許文献1(特開2005−284800号公報)には、手持ち式の携帯型光学情報読取装置(ハンディーターミナル)が読取可否状態を毎回報知する報知部として音声発生部、バックライト、振動部、およびブザー部等を含む構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−284800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来、専用のバーコードリーダを準備する際に、読取機能だけでなく、報知機能等も準備しなければならず、装置が複雑かつ大型になるという問題があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯型情報読取端末でバーコード等のラベルから情報を読み取る際の読取状態の報知を簡易な構成で実現する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、
携帯電話端末と、ラベルから非接触で情報を読み取る情報読取機能を有し、当該情報を短距離無線通信で前記携帯電話端末に送信する携帯型情報読取端末とを含む情報読取システムであって、
前記携帯電話端末は、
報知部と、
前記短距離無線通信で前記携帯型情報読取端末に前記ラベルからの情報の読取指示を行い、当該携帯型情報読取端末が読み取った情報を当該携帯型情報読取端末から取得する情報取得部と、
前記情報取得部が前記携帯型情報読取端末から前記情報を取得すると、前記報知部を制御して報知する報知制御部と、
を含む情報読取システムが提供される。
【0009】
本発明によれば、
報知部と、
ラベルから非接触で情報を読み取る外部の携帯型情報読取端末に、短距離無線通信で前記ラベルからの情報の読取指示を行い、携帯型情報読取端末が読み取った情報を当該携帯型情報読取端末から取得する情報取得部と、
前記情報取得部が前記携帯型情報読取端末から前記情報を取得すると、前記報知部を制御して報知する報知制御部と、
を含む携帯電話端末が提供される。
【0010】
この構成によれば、携帯型情報読取端末で情報を読み取ると、携帯電話端末の報知部により、読取状態が報知される。そのため、携帯型情報読取端末に報知機能を設けなくても、ユーザが携帯型情報読取端末による情報の読取状態を把握することができる。これにより、携帯型情報読取端末の構成を簡易かつ小型とすることができる。なお、携帯電話端末の報知部は、一般的な携帯電話端末にもともとついている振動モータやマイクにより構成することができ、報知制御部は、振動モータを振動させたり、マイクから読取音を出力することができる。
【0011】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、携帯型情報読取端末でバーコード等のラベルから情報を読み取る際の読取状態の報知を簡易な構成で実現する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態における情報読取システムを含むネットワーク構成の一例を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態における携帯電話端末およびアダプタの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるアダプタの構成の一例を詳細に示す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるアダプタの構成の一例を詳細に示す図である。
【図5】本発明の実施の形態において、アダプタおよび携帯電話端末を用いてバーコードを読み取る処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態における携帯電話端末のディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
【図7】本実施の形態において、アダプタおよび携帯電話端末を用いてバーコードを読み取る手順を示す模式図である。
【図8】本実施の形態において、アダプタおよび携帯電話端末を用いてバーコードを読み取る手順を示す模式図である。
【図9】本実施の形態において、アダプタおよび携帯電話端末を用いてバーコードを読み取る手順を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様の構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0015】
図1は、本実施の形態における携帯電話端末100およびアダプタ200を含むネットワーク構成の一例を示す模式図である。
本実施の形態において、情報読取システムは、携帯電話端末100およびアダプタ200により構成することができる。本実施の形態において、たとえばコンビニエンスストア等の小売店舗において、店舗に配置された什器410の棚割情報を取得するために、たとえば作業員が携帯電話端末100を持って実際に店舗に行き、商品の陳列状態等を確認して携帯電話端末100に棚割情報を入力する。作業員は、その棚割情報を携帯電話端末100からネットワーク350を介してデータセンタ300に送信する。ネットワーク350は、たとえばインターネット、イントラネット、携帯電話通信網等の組合せとすることができる。データセンタ300の構成は、一つのサーバにより構成されていてもよく、また複数の端末がLAN等のネットワークで接続された構成とすることもできる。
【0016】
ここで、店舗に配置された什器410には、商品毎に商品のプライスタグが設けられている。プライスタグには、その商品の商品情報を含むたとえばバーコードが設けられている。商品情報は、たとえば商品の名称(銘柄)や商品コード等、その商品を特定するための情報を含む。本実施の形態において、アダプタ200は、バーコードから光学的に情報を読み取るバーコードリーダを有する携帯型バーコードリーダ端末(携帯型情報読取端末)とすることができる。本実施の形態において、バーコードは、たとえば二次元バーコードとすることができ、アダプタ200は、二次元バーコードを読み取り可能とすることができる。また、バーコードは、たとえば商品のパッケージに表記されている、JAN(Japanese Article Number)コード等とすることもできる。アダプタ200は、二次元バーコードだけでなく、JANコード等も読み取り可能な構成とすることができる。
【0017】
作業員は、アダプタ200を用いて、商品等に付されたバーコードを読み取る。本実施の形態において、アダプタ200と携帯電話端末100とは短距離無線通信でデータの送受信が可能に構成されている。携帯電話端末100は、アダプタ200からアダプタ200が読み取った情報を短距離無線通信で取得する。作業員は、アダプタ200が読み取った情報を含む棚割情報をデータセンタ300に送信する。
【0018】
図2は、本実施の形態における携帯電話端末100およびアダプタ200の構成を示すブロック図である。
本実施の形態において、携帯電話端末100とアダプタ200とは、非接触型ICカード通信でデータの送受信を行う。携帯電話端末100は、非接触型ICカード機能を有する。アダプタ200は、非接触ICカードリーダライタ220(非接触型ICカードリーダライタ機能)を有する。ここで、非接触型ICカード通信は、FeliCa(フェリカ:登録商標)とすることができる。この場合、携帯電話端末100は、FeliCaチップを有することができる。アダプタ200の非接触ICカードリーダライタ220は、FeliCaリーダライタ(FeliCaリーダライタ機能)とすることができる。また、アダプタ200は、バーコードリーダ222および制御部224を含む。
【0019】
携帯電話端末100は、送受信部102、表示処理部104、入力受付部106、登録部108、情報取得部111、報知制御部114、棚割情報記憶部120、および振動モータ116(報知部)を含む。
【0020】
図2に示した携帯電話端末100の破線で囲んだ各構成要素およびアダプタ200の制御部224は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。携帯電話端末100の破線で囲んだ各構成要素およびアダプタ200の制御部224は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。なお、各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、たとえば、図2で、一般的な携帯電話端末の構成であるスピーカ、マイク等は図示していない。携帯電話端末100の破線で囲んだ各構成要素の機能は、たとえばAPI(Application Program Interface)により実現することができる。
【0021】
送受信部102は、ネットワーク350を介してデータセンタ300との間でデータの送受信を行う。入力受付部106は、たとえば操作キー等の操作部(不図示)を介してユーザからの指示を受け付ける。表示処理部104は、ディスプレイ等の表示部(不図示)に、各種情報を表示する。
【0022】
棚割情報記憶部120は、棚割情報を記憶する。情報取得部111は、FeliCaチップ等の非接触型ICカード機能を含み、アダプタ200からアダプタ200が読み取った商品情報等の情報を取得する。登録部108は、情報取得部111が商品情報を取得すると、当該商品情報を棚割情報記憶部120に記憶する。
【0023】
振動モータ116は、携帯電話端末100を振動させる。報知制御部114は、情報取得部111がアダプタ200から情報を取得すると、振動モータ116を制御して携帯電話端末100を振動させる。ここで、振動モータ116は、通常の携帯電話端末のバイブレーション機能で用いられる振動モータとすることができる。
【0024】
図3および図4は、アダプタ200の構成の一例を詳細に示す図である。
図3はアダプタ200の斜視図、図4(a)はアダプタ200の平面図、図4(b)はアダプタ200の側面図である。
アダプタ200は、電源ボタン202、電源ランプ204、バーコード用ランプ206、携帯電話用ランプ208、携帯電話端末設置部210、説明図212、およびバーコード読取窓214を含む。
電源ボタン202は、アダプタ200の電源(不図示)に接続されており、電源ボタン202を押すことでアダプタ200の電源が入る。電源が入ると、電源ランプ204が点灯する。また、アダプタ200がバーコードを読み取り中には、バーコード用ランプ206が点灯する。アダプタ200が携帯電話端末100と通信中には、携帯電話用ランプ208が点灯する。携帯電話端末設置部210は、アダプタ200を携帯電話端末100と通信させる際に携帯電話端末100を設置する設置台となる部分である。ここでは図示していないが、アダプタ200は、携帯電話端末設置部210部分に、携帯電話端末100の非接触型ICカードと通信する非接触ICカードリーダライタ220のアンテナを保持している。説明図212には、携帯電話端末100をアダプタ200の携帯電話端末設置部210に設置して、携帯電話端末100とアダプタ200との間で通信を行う際の手順や説明図が記載されている。
【0025】
図5は、本実施の形態において、携帯電話端末100およびアダプタ200を用いてバーコードを読み取る処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0026】
作業員によりバーコード読み取り指示が行われると(ステップS204のYES)、登録部108は、情報取得部111を介してアダプタ200に通信開始およびバーコード読み取り指示を行う(ステップS206)。ここで、作業員は、たとえば棚割情報の商品情報を取得したい場合は、まず、携帯電話端末100の操作部等を用いて、たとえば棚割情報記憶部120に記憶されている棚割情報のレイアウト情報等から、商品情報を取得したい什器やその什器の棚等を特定する。次いで、商品情報を取得したい什器やその什器の棚等を特定した状態で、バーコード読み取り指示を行うことができる。これにより、後に商品情報が取得された場合に、登録部108がその商品情報を対応する什器の棚等に対応付けて棚割情報記憶部120に記憶することができる。
【0027】
バーコード読み取り指示が行われたとき、表示処理部104は、携帯電話端末100のディスプレイにバーコード読み取り手順の説明画面を表示することができる。
【0028】
図6は、携帯電話端末100のディスプレイに表示される、説明画面516の例を示す図である。また、図7から図9は、本実施の形態において、アダプタ200および携帯電話端末100を用いてバーコードを読み取る手順を示す模式図である。
【0029】
まず、図6(a)に示すように、携帯電話端末100のディスプレイには、「バーコードを読み取ります。携帯をアダプタに置き、アダプタの電源ボタンを押して下さい。」等のメッセージが表示される。作業員は、携帯電話端末100をアダプタ200の携帯電話端末設置部210に設置し(図7(a))、アダプタ200の電源ボタン202を押して電源を入れる(図7(b))。
【0030】
アダプタ200の電源が入ると、携帯電話端末100とアダプタ200との間での通信が開始され、アダプタ200のバーコードリーダ222の読取マーカが点灯する。これにより、アダプタ200のバーコード読取窓214から読取マーカが光り出す(図7(c))。この状態でバーコード読取可能となる。
【0031】
ここで、図6(b)に示すように、携帯電話端末100のディスプレイには、「バーコードの読み取りが可能です。バーコードを読み取って下さい。」等のメッセージが表示される。
【0032】
この後、作業員がアダプタ200のバーコード読取窓214を目的の二次元バーコード446に近づける(図8)。本実施の形態において、作業員は、アダプタ200の携帯電話端末設置部210に携帯電話端末100を載せた状態で、携帯電話端末100とアダプタ200とを手で持って、アダプタ200のバーコード読取窓214を二次元バーコード446に近づける。ここで、たとえば二次元バーコードを読み取る場合、バーコードからの距離を3cm程度とすることができる。
【0033】
バーコードリーダ222が二次元バーコード446を認識すると、バーコードが読み取られる(図5のステップS208のYES)。アダプタ200において、バーコードリーダ222がバーコードを読み取ると、制御部224はそのデータを非接触ICカードリーダライタ220を介して携帯電話端末100に送信する(ステップS210)。
【0034】
携帯電話端末100において、情報取得部111が、アダプタ200から送信された情報を取得すると(ステップS212のYES)、報知制御部114は、振動モータ116を制御して携帯電話端末100を振動させる(ステップS213、図9)。本実施の形態において、図8および図9に示すように、作業員は、携帯電話端末100とアダプタ200とを手で持った状態で、アダプタ200で二次元バーコード446を読み取る。そのため、報知制御部114が振動モータ116を制御して携帯電話端末100が振動すると、その振動がユーザの手に伝わるので、ユーザは二次元バーコード446が認識されて情報が読み取られたことを把握することができる。
【0035】
この後、商品情報を取得したい什器やその什器の棚等が特定されていた場合、登録部108は、情報取得部111が取得した情報を、対応する什器に陳列された商品の商品情報として、棚割情報記憶部120に記憶する(ステップS214)。
【0036】
なお、たとえばバーコードの読み取りが正しく行えない場合、携帯電話端末100の表示処理部104は、エラー通知等を表示することができる。
【0037】
この後、携帯電話端末100は、バーコードの読み取りを終了するか否かを判断し(ステップS216)、バーコードの読み取りを続ける場合(ステップS216のNO)、次のバーコードの読み取り指示を待つ(ステップS218)。次のバーコード読み取り指示が行われると(ステップS218のYES)、登録部108は、情報取得部111を介してアダプタ200にバーコード読み取り指示を行う(ステップS220)。この間、たとえば携帯電話端末100とアダプタ200とを離さないようにすることで、携帯電話端末100とアダプタ200との間の通信が維持されるようにすることができる。
【0038】
ステップS216でバーコードの読み取りを終了した場合(ステップS216のYES)、登録部108は、作業員の指示に基づき、棚割情報記憶部120に記憶された棚割情報を送受信部102を介してデータセンタ300に送信する(ステップS222)。
【0039】
次に、本実施の形態における認証処理システムの効果を説明する。
本実施の形態において、携帯電話端末100およびアダプタ200で構成される情報読取システムによれば、アダプタ200でバーコードを読み取ると、携帯電話端末100の振動モータ116が振動することにより、読取状態が報知される。そのため、アダプタ200に報知機能を設けなくても、ユーザがバーコードの読取状態を把握することができる。これにより、アダプタ200の構成を簡易かつ小型とすることができる。
【0040】
また、とくに、本実施の形態で説明したように、作業員が店舗に行って、什器410に陳列されている商品のバーコードを読み取る場合、読取音等をならすと店舗に客に迷惑となることがある。そのため、読取状態をたとえばバイブレーション機能で報知することが望まれる。しかし、バイブレーション機能等で報知するためには、振動モータを設ける必要があり、アダプタ200の構成が複雑になってしまう。しかし、本実施の形態において、携帯電話端末100にもともと付いている振動モータを用いてアダプタ200によるバーコードの読取状態をバイブレーション機能で報知するようにすることができる。そのため、アダプタ200に別途振動モータを設けることなく、周囲に迷惑にならない状態でユーザに読取状態を報知することができる。
【0041】
また、本実施の形態において、アダプタ200で読み取った情報は、携帯電話端末100からデータセンタ300に送信される構成となっている。そのため、いずれにしても、アダプタ200が読み取った情報を携帯電話端末100に送信する必要がある。本実施の形態において、アダプタ200が情報を読み取り、携帯電話端末100に送信されるタイミングで携帯電話端末100の振動モータ116が振動することにより、読取状態が報知される。そのため、バーコードの読取状態を報知するためだけにわざわざデータをアダプタ200から携帯電話端末100に転送する必要もなく、データ転送処理を追加することなく、携帯電話端末100を用いてバーコードの読取状態を報知するようにすることができる。
【0042】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0043】
なお、以上の実施の形態では、アダプタ200がバーコードリーダ222を含む例を示したが、アダプタ200は、たとえばRFIDタグ等バーコード以外のラベルから情報を読み取る機能を有する構成とすることもできる。
【0044】
また、以上の実施の形態では、アダプタ200がバーコードを読み取ったときに、報知制御部114が振動モータ116を制御して、携帯電話端末100を振動させることにより、読取状態を報知する例を示したが、報知は、たとえば読取音等を出力することにより行うこともできる。この場合も、読取音として、一般的な携帯電話端末にもともと付いている着信音データおよびマイクを用いて読取音を出力するようにすることができる。
【符号の説明】
【0045】
100 携帯電話端末
102 送受信部
104 表示処理部
106 入力受付部
108 登録部
111 情報取得部
114 報知制御部
116 振動モータ
120 棚割情報記憶部
200 アダプタ
202 電源ボタン
204 電源ランプ
206 バーコード用ランプ
208 携帯電話用ランプ
210 携帯電話端末設置部
212 説明図
214 バーコード読取窓
220 非接触ICカードリーダライタ
222 バーコードリーダ
224 制御部
300 データセンタ
350 ネットワーク
410 什器
446 二次元バーコード
516 説明画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話端末と、ラベルから非接触で情報を読み取る情報読取機能を有し、当該情報を短距離無線通信で前記携帯電話端末に送信する携帯型情報読取端末とを含む情報読取システムであって、
前記携帯電話端末は、
報知部と、
前記短距離無線通信で前記携帯型情報読取端末に前記ラベルからの情報の読取指示を行い、当該携帯型情報読取端末が読み取った情報を当該携帯型情報読取端末から取得する情報取得部と、
前記情報取得部が前記携帯型情報読取端末から前記情報を取得すると、前記報知部を制御して報知する報知制御部と、
を含む情報読取システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報読取システムにおいて、
前記携帯電話端末において、
前記報知部は、当該携帯電話端末を振動させる振動モータであって、
前記報知制御部は、前記情報取得部が前記携帯型情報読取端末から前記情報を取得すると、前記振動モータを制御して当該携帯電話端末を振動させる情報読取システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報読取システムにおいて、
前記携帯型情報読取端末は、バーコードから情報を読み取るバーコードリーダを有する携帯型バーコードリーダ端末である情報読取システム。
【請求項4】
請求項1から3いずれかに記載の情報読取システムにおいて、
前記携帯電話端末は、前記情報取得部が取得した前記情報を、ネットワークを介して、データセンタに送信する送受信部をさらに含む情報読取システム。
【請求項5】
報知部と、
ラベルから非接触で情報を読み取る外部の携帯型情報読取端末に、短距離無線通信で前記ラベルからの情報の読取指示を行い、携帯型情報読取端末が読み取った情報を当該携帯型情報読取端末から取得する情報取得部と、
前記情報取得部が前記携帯型情報読取端末から前記情報を取得すると、前記報知部を制御して報知する報知制御部と、
を含む携帯電話端末。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯電話端末において、
前記報知部は、当該携帯電話端末を振動させる振動モータであって、
前記報知制御部は、前記情報取得部が前記携帯型情報読取端末から前記情報を取得すると、前記振動モータを制御して当該携帯電話端末を振動させる携帯電話端末。
【請求項7】
報知部を有するコンピュータを、
ラベルから非接触で情報を読み取る外部の携帯型情報読取端末に、短距離無線通信で前記ラベルからの情報の読取指示を行い、当該携帯型情報読取端末が読み取った情報を当該携帯型情報読取端末から取得する情報取得手段、
前記情報取得手段が前記携帯型情報読取端末から前記情報を取得すると、前記報知部を制御して報知する報知制御手段、
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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