説明

情報配信システム、情報配信装置、情報配信方法、及びプログラム

【課題】天候に応じた情報配信を自動で行うことのできる情報配信システムを提供する。
【解決手段】情報配信システムは、複数のユーザ端末10a、10bとネットワークを介して接続され、配信側のユーザ端末から配信用メッセージを受け付け、該配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する情報配信装置20を有する。配信側のユーザ端末10aは、上記配信用メッセージを、配信希望日時および該配信希望日時における天候を含む配信条件と一緒に情報配信装置20に送信する。情報配信装置20は、上記配信希望日時における天気予報情報を天気情報提供システム40から取得し、該天気予報情報が上記配信条件の天候と一致する場合にのみ、上記配信用メッセージを上記配信希望日時に受信側のユーザ端末10bに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを通じて相互に接続された情報処理端末間で情報が配信される情報配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットや移動体通信網の発達・普及により、ネットワークを利用するユーザは、パーソナルコンピュータに代表される情報処理端末を用いて、様々な情報を容易に入手することができるようになった。特に、情報処理端末として携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)などの携帯情報端末を用いる場合においては、ユーザは、時間や場所にとらわれずに、必要な情報をいつでも、どこにいても入手可能である。このような情報処理端末を用いた情報入手の手段としては、電子メールによる情報配信やウェブアクセスによる情報検索が主に利用されている。
【0003】
ところが、電子メールによる情報配信の場合、受信者のニーズに合致しない情報が配信される場合がある。例えば、受信者の趣味に合わない内容のメールが配信されたり、受信者の所在地(居住地域や会社の住所)と関係のない内容のメールが配信されたりすることがよくある。また、ウェブアクセスによる検索の場合は、ユーザは、ウェブ上に存在する大量の情報の中から必要な情報を検索する必要があり、そのような情報検索作業はユーザにとって手間のかかる作業となっていた。
【0004】
そこで、ユーザが、現在居る場所に関する情報のうち必要な情報を効率よく取得することのできる情報配信システムが提案されている(特許文献1参照)。この情報配信システムは、ユーザが所持する移動体端末と、指定地域において情報配信を行う広告事業者用端末と、これら端末とネットワークを介して接続されたサーバとを有する。
【0005】
移動体端末は、一定時間毎に、自己の位置情報をサーバに送信する。広告事業者用端末は、サーバに対して、情報配信を行う地域を指定する。サーバには、ユーザ毎に、配信情報特定情報(配信を希望する情報を特定するためのキーワード)が予め登録されている。サーバは、各移動体端末から受信した位置情報に基づいて、広告事業者用端末が指定した指定地域に位置する移動体端末を認識する。そして、サーバは、配信情報特定情報に基づいて、その指定地域に位置する移動体端末のうち、広告事業者用端末が配信する情報を必要とする移動体端末を判断し、該移動体端末に対して、広告事業者用端末が登録した配信情報を送信する。
【0006】
また、情報配信側と情報受信側の双方のユーザのニーズに沿った情報配信を行うことができる情報配信システムも提案されている(特許文献2参照)。この情報配信システムは、情報配信側のユーザ端末、情報受信側のユーザ端末、位置情報提供システム及び情報配信装置からなる。
【0007】
情報配信側及び情報受信側の各ユーザ端末は、位置情報提供システムを通じて自己の位置情報を取得し、該位置情報を情報配信装置に送信する。また、情報配信側のユーザ端末は、配信情報及びその配信条件を情報配信装置に送信し、情報受信側のユーザ端末は、個人情報を情報配信装置に送信する。配信条件は、配信者が受信者を指定するための情報であって、属性情報(性別、年齢、職業など)や嗜好情報を含む。個人情報は、受信者によって登録される情報であって、属性情報や嗜好情報を含む。
【0008】
情報配信装置は、情報配信側及び情報受信側の各ユーザ端末から受信した位置情報に基づいて、情報配信側のユーザ端末から所定の距離の範囲内に位置する情報受信側のユーザ端末を識別する。そして、情報配信装置は、その識別したユーザ端末のそれぞれについて個人情報を調べ、該個人情報が配信条件に合致するユーザ端末に対して配信情報を配信する。
【特許文献1】特開2002−99816号公報
【特許文献2】特開2006−268597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ある地域で開催されるイベントに関する情報をユーザ端末に配信する場合で、晴れた場合のイベント情報と雨天の場合のイベント情報とが異なる場合には、天候に応じたイベント情報の配信を行う必要がある。また、晴れた場合にのみイベント情報の配信を行い、雨天の場合は、イベント情報の配信を中止する、といった配信処理を行う場合もある。しかしながら、特許文献1、2に記載の情報配信システムにおいては、そのような天候に応じた配信処理を行うことができない。このため、配信者自信が、イベント開催地域におけるイベント開催期間の天気予報情報を調べて、イベント情報を手動で配信する必要がある。このような配信作業は、配信者にとって煩わしい。
【0010】
本発明の目的は、上記問題を解決し、天候に応じた情報配信を自動で行うことのできる情報配信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の情報配信システムは、
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末とネットワークを介して接続され、配信側のユーザ端末から配信用メッセージを受け付け、該配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する情報配信装置と、を有し、
前記複数のユーザ端末のそれぞれは、一定時間毎に、自己の現在位置を示す位置情報を前記情報配信装置に送信し、
前記複数のユーザ端末のうちの前記配信側のユーザ端末は、前記配信用メッセージを、配信希望日時および該配信希望日時における天候を含む配信条件と一緒に前記情報配信装置に送信し、
前記情報配信装置は、
前記配信用メッセージが格納されるメールボックスと、
前記複数のユーザ端末のそれぞれから受信した位置情報がユーザ端末別に格納されるとともに、該格納した位置情報が前記一定時間毎に更新される位置情報データベースと、
前記配信側のユーザ端末から前記配信用メッセージおよび配信条件を受け付けると、受け付け時における前記配信側のユーザ端末の位置情報を前記位置情報データベースから取得し、該位置情報と受け付けた前記配信用メッセージおよび配信条件とを関連付けて前記メールボックスに格納する情報制御部と、を有し、
前記情報制御部は、前記メールボックスに格納された配信用メッセージについて、前記配信希望日時の前に、該配信用メッセージの受け付け時に取得した前記位置情報により決まる配信地域の、前記配信希望日時における天気予報情報を、外部の天気情報提供システムから取得し、該天気予報情報が前記配信条件の天候と一致する場合にのみ、該配信用メッセージを前記配信希望日時に前記受信側のユーザ端末に送信する、ことを特徴とする。
【0012】
上記の構成によれば、配信用メッセージの配信条件として、配信希望日時およびその配信希望日時における天候が予め指定され、情報制御部は、その配信条件を満たす場合にのみ、配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する。例えば、配信条件の天候として晴れを指定した場合には、情報制御部は、配信用メッセージの受け付け時に取得した配信側のユーザ端末の現在位置情報によって決まる配信地域の、配信希望日時における天気予報情報を外部天気情報提供システムから取得し、該天気予報情報が晴れの場合にのみ、配信用メッセージを配信希望日時に受信側のユーザ端末に送信する。したがって、晴れた場合は、イベント情報(配信用メッセージ)の配信が行われ、雨天の場合は、イベント情報の配信は中止される。このように、天候に応じたメッセージの自動配信処理が可能であるので、配信者自信が、イベント開催地域におけるイベント開催期間の天気予報情報を調べて、イベント情報を手動で配信する、といった、配信作業を行う必要はない。
【0013】
本発明の情報配信システムにおいて、
前記配信用メッセージは、内容の異なる第1および第2の配信用メッセージを含み、前記配信条件は、前記配信希望日時と、前記配信希望日時における、前記第1の配信用メッセージについての第1の天候、および前記第2の配信用メッセージについての該第1の天候とは異なる第2の天候とを含み、
前記情報制御部が、前記天気予報情報が前記配信条件の第1の天候と一致する場合は、前記第1の配信用メッセージを前記受信側のユーザ端末に送信し、前記天気予報情報が前記配信条件の第2の天候と一致する場合は、前記第2の配信用メッセージを前記受信側のユーザ端末に送信するように構成してもよい。
【0014】
上記の構成によれば、例えば、第1の天候として晴れを指定し、第2の天候として雨を指定した場合は、情報制御部は、天気予報情報が晴れの場合は、第1の配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信し、天気予報情報が雨の場合は、第2の配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する。このように、晴れた場合と雨天の場合とで、それぞれ異なるイベント情報(配信用メッセージ)の配信を行うことが可能である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、天候に応じたメッセージの自動配信処理が可能であるので、配信者が天候を調べてイベント情報を手動で配信する、といった配信作業を行う必要がなく、その分、配信作業が簡単になり、利便性も向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態である情報配信システムの概略構成を示すブロック図である。
【0018】
図1を参照すると、情報配信システムは、ユーザ端末10a、10b、情報配信装置20、位置情報提供システム30、及び天気情報提供システム40から構成される。ユーザ端末10a、10b、情報配信装置20、位置情報提供システム30、及び天気情報提供システム40のそれぞれは、通信機能を備えたコンピュータシステムであって、ネットワークを通じて接続されている。コンピュータシステムの主要部は、プログラムやデータなどを蓄積する記憶装置と、情報入力のためのキー操作部(キーボードや操作パネルなど)やマウスなどの入力装置と、LCDなどの表示装置と、外部との通信を行うモデムなどの通信装置と、プリンタなどの出力装置と、記憶部に格納されたプログラムに従って必要な情報処理を実行したり、入力装置からの入力を受け付けて、通信装置、出力装置、表示装置の各部の動作を制御したりする制御装置(CPU)と、を有する。情報配信システムの各部における動作は、制御装置がプログラムに従って動作することによって実現される。
【0019】
ユーザ端末10aは、情報を配信する端末であって、配信者によって所持される。ユーザ端末10bは、ユーザ端末10aから配信される情報を受信する端末であって、受信者によって所持される。図1に示した例では、ユーザ端末は、説明の便宜上、情報配信側のユーザ端末10aと情報受信側のユーザ端末10bに分けてあるが、これに限定されるものではない。ユーザ端末10a、10bのそれぞれが、情報配信及び情報受信の両機能を備えた端末であってもよい。ユーザ端末10a、10bとして、例えば携帯電話機や携帯情報端末(PDA)などの携帯通信端末を用いることができる。
【0020】
ユーザ端末10aは、位置情報取得部101、位置情報送信部102、配信情報作成部103及び配信条件設定部104を有する。位置情報取得部101は、自己の端末の現在位置の情報を位置情報提供システム30から取得する。位置情報送信部102は、位置情報取得部101によって取得した現在位置情報を、自己の端末を識別するための識別情報(例えば、ユーザID)と一緒に情報配信装置20に送信する。配信情報作成部103は、ユーザによって入力された情報に基づいて配信メッセージを作成する。ユーザは、キー操作部を通じて、配信すべき情報を入力することができる。作成した配信メッセージは、ユーザ端末1aを識別可能な情報(例えば、ユーザID)と一緒に情報配信装置20に登録される。
【0021】
配信条件設定部104は、情報を配信すべきユーザを選択するための配信先条件および情報配信を行う条件(配信実行条件)を設定する。配信先条件は、様々な属性及び嗜好の選択項目(カテゴリ)からなり、ユーザは、キー操作部を通じて、希望するカテゴリを選択することができる。配信実行条件は、情報配信を行う時刻(配信予定時刻)と、情報配信を行う地域のその配信予定時刻における天候(晴れ、雨など)、受信者数といった項目からなり、ユーザは、キー操作部を通じて、各項目の条件を指定することができる。設定された配信条件(配信先条件および配信実行条件)は、配信メッセージと一緒に情報配信装置20に登録される。
【0022】
ユーザ端末10bは、位置情報取得部101、位置情報送信部102及び個人情報入力部105を有する。位置情報取得部101及び位置情報送信部102は、ユーザ端末10aのものと同様の機能を有する。個人情報入力部105は、受信者個人の属性データ及び嗜好データを含む個人情報を、自己の端末を識別するための識別情報(例えば、ユーザIDやメールアドレス)と一緒に情報配信装置20に登録する。属性データは、性別、職業、年齢といった情報を含み、嗜好データは、趣味や必要な情報のカテゴリなどの情報を含む。ユーザは、ユーザ端末10b上で、キー操作部を通じてそのような個人情報を入力することができる。
【0023】
情報配信装置20は、情報制御部201、位置情報データベース202、個人情報データベース203及びメールボックス204を有する。情報制御部201は、情報配信装置20において取り扱う各種情報を処理するものであり、位置情報登録部2011、位置情報検索部2012、個人情報登録部2013、個人情報検索部2014、配信実行部2015、メッセージ登録部2016、メッセージ検索部2017、メッセージ取得部2018及び天気情報取得部2019を有する。
【0024】
位置情報登録部2011は、ユーザ端末10a、10bのそれぞれから受信した位置情報および端末識別情報を関連付けて位置情報ファイル2021として位置情報データベース202に格納する。図2に、位置情報ファイル2021の一例を示す。図2を参照すると、位置情報ファイル2021は、ユーザIDと位置情報の項目からなり、各ユーザ端末の位置情報が、ユーザID別に格納される。
【0025】
個人情報登録部2013は、ユーザ端末10bから受信した個人情報および端末識別情報を関連付けて個人情報ファイル2031として個人情報データベース203に格納する。図3に、個人情報ファイル2031の一例を示す。図3を参照すると、個人情報ファイル2031は、ユーザID、メールアドレス、性別、職業、年齢、カテゴリ1、カテゴリ2の項目からなり、各ユーザの個人情報(属性情報、嗜好情報、メールアドレス)が、ユーザID別に格納される。
【0026】
メッセージ登録部2016は、ユーザ端末10aから受信した、配信メッセージメッセージ、配信条件(配信先条件および配信実行条件)および端末識別情報を関連付けて、メッセージファイル2041としてメールボックス204に格納する。メッセージファイル2041には、配信者によって作成された配信メッセージおよび配信者が指定した配信条件がユーザID別に格納される。このメッセージファイル2041に登録されたユーザIDから、配信者が所持するユーザ端末を特定することができる。
【0027】
メッセージ検索部2017は、情報配信装置20に設けられている時計部(不図示)から現在時刻情報を受信するとともに、一定時間毎に、メールボックス204のメッセージファイル2041内に格納されている各メッセージの配信予定時刻と現在時刻情報を比較して、配信時刻の迫った配信メッセージを検索する。
【0028】
天気情報取得部2019は、メッセージ検索部2017で検索された配信時刻の迫った配信メッセージについて、その配信時刻における配信地域の天気予報情報を天気情報提供システム40から取得する。この天気予報情報取得の処理において、天気情報取得部2019は、配信メッセージのユーザIDに基づいて情報配信側のユーザ端末10aを認識し、そのユーザ端末10aについて、位置情報検索部2012が位置情報データベース202から取得したユーザ端末10aの位置情報から配信地域を判断する。
【0029】
位置情報検索部2012は、位置情報データベース202に格納された位置情報ファイル2021を参照して、ユーザ端末10a、10bの位置情報を取得するとともに、ユーザ端末10aの位置から所定の距離範囲内に位置するユーザ端末10bを判断する。
【0030】
個人情報検索部2014は、位置情報検索部2012で判断された、ユーザ端末10aの位置から所定の距離範囲内に位置するユーザ端末10bについて、個人情報データベース203に格納された個人情報ファイル2031から個人情報を取得する。
【0031】
配信ユーザ限定部2015は、ユーザ端末10aの位置から所定の距離範囲内に位置するユーザ端末10bのうちから、ユーザ端末10aを所持している配信者が指定した配信先条件に合致するユーザ端末10bを判断する。この判断において、配信ユーザ限定部2015は、配信者が指定した配信先条件をメールボックス204のメッセージファイル2041内に格納されている対応メッセージから取得し、該配信先条件と個人情報検索部2014で取得したユーザ端末10bの個人情報とを比較する。この比較により、配信者が指定した配信先条件に合致するユーザ端末10bを判断することができる。
【0032】
配信処理部2018は、時計部(不図示)から現在時刻情報を受信するとともに、メッセージ検索部2017で検索された配信時刻の迫った配信メッセージを、その配信時刻に配信する処理を実行する。このメッセージ配信処理において、配信処理部2018は、配信メッセージの配信実行条件(配信予定時刻、天気情報、受信者数)をメールボックス204のメッセージファイル2041から取得し、該配信実行条件を満たすか否かを判断する。例えば、天気情報として「晴れ」という条件が設定されている場合で、天気情報取得部2019で取得した配信地域の天気予報情報が「晴れ」であれば、その条件を満たすことになる。また、受信者数として10人以上、50人未満という条件が設定されている場合で、配信ユーザ限定部2015にて配信先条件に合致すると判断されたユーザ端末10bの数がその範囲内にあれば、その条件を満たす。配信処理部2018は、配信実行条件の項目を全て満たす場合にのみ、メッセージの配信処理を実行する。なお、配信実行条件の各項目のうち、設定されていない項目がある場合は、その設定されていない項目は除外して、残りの項目のみで条件判定を行う。
【0033】
位置情報提供システム30は、例えばGPSを利用する既存のシステムである。ユーザ端末10a、10bのそれぞれは、GPS信号を受信し、その受信GPS信号を位置情報要求と一緒に位置情報提供システム30に供給する。位置情報提供システム30は、位置情報要求のあったユーザ端末について、該ユーザ端末から供給されたGPS信号に基づいてその現在位置を判断し、その位置情報を該ユーザ端末に供給する。
【0034】
天気情報提供システム40の主要部は、気象庁等で発表されている気象情報が格納されるデータベースと、情報配信装置20からの要求に応じて、データベースから天気情報を取得して情報配信装置20に供給する制御部とからなる。データベースには、地域毎の天気予報データが時間別に格納されており、一定時間毎に、データ更新が行われる。制御部は、情報配信装置20から提供される配信地域および配信時刻に基づいて、データベースから天気予報情報を取得し、該天気予報情報を情報配信装置20に供給する。
【0035】
次に、本実施形態の情報配信システムの動作を具体的に説明する。
【0036】
[位置情報登録]
図4は、図1に示した情報配信システムにおける位置情報登録の一手順を示す模式図である。
【0037】
まず、情報配信側のユーザ端末10a及び情報受信側のユーザ端末10bが、位置情報提供システム30に位置情報の取得要求を行う(ステップA1)。位置情報提供システム30は、その要求に応じて、ユーザ端末10a及び10bに対して、それぞれの現在位置に関する位置情報を送信する(ステップA2)。
【0038】
次に、ユーザ端末10a及び10bのそれぞれは、情報配信システム20に対して、位置情報提供システム30から受信した自己の位置情報および自己の端末の識別情報(ユーザID)を送信して登録要求を行う(ステップA3)。情報配信システム20では、位置情報登録部2011が、ユーザ端末10a及び10bのそれぞれから受信した位置情報および識別情報を位置情報データベース202に登録する(ステップA4)。位置情報データベース202では、ユーザ端末10a及び10bの位置情報がユーザID別に格納され、登録が完了する(ステップA5)。
【0039】
上述のようにして位置情報の登録が完了すると、図2に示したようなテーブル内容の位置情報ファイル2041が位置情報データベース202に格納されることとなる。
【0040】
[個人情報登録]
図5は、図1に示した情報配信システムにおける個人情報登録の一手順を示す模式図である。図5に示す登録手順は、嗜好データの登録手順である。なお、属性データもこれと同様の登録手順で行われるため、ここでは、その詳細な説明は割愛する。
【0041】
まず、情報受信側のユーザ端末10bにおいて、個人情報入力部105が、情報配信装置20に対して、個人情報を登録するための個人情報登録画面情報を要求する(ステップB1)。なお、情報配信装置20へのアクセス情報(URLなど)は、各ユーザに予め提供されるものとし、ユーザは、そのアクセス情報をユーザ端末上で入力することで、情報配信装置20へのアクセスが可能となる。アクセス情報は、例えば、ユーザが本情報配信システムの利用契約を行う際に提供される。
【0042】
情報配信装置20では、個人情報登録部2013が、ユーザ端末10bからの要求に応じて、不図示の記憶部から個人情報登録画面情報を読み出してユーザ端末10bに送信する(ステップB2)。ユーザ端末10bには、画面表示のための閲覧ソフトウェアがインストールされており、不図示のディスプレイ上に、情報配信装置20から受信した個人情報登録画面情報に基づく登録画面が表示される。その登録画面の一例として、図6に、カテゴリ登録画面のイメージを模式的に示す。
【0043】
図6を参照すると、カテゴリ登録画面は、スポーツ、遊び、学習、イベント、クーポンといった上位項目を備え、これら上位項目のそれぞれに、下位項目が設けられている。例えば、上位項目であるスポーツの下位項目としては、サッカーや野球などの項目がある。このようにカテゴリ登録画面は、配信情報に関するカテゴリの項目を階層状に形成した構成になっている。
【0044】
登録画面が表示されると、続いて、ユーザは、その表示画面上で、自己の個人情報(ここでは嗜好データ)を入力する(ステップB3)。具体的には、図6に示した登録画面上で、各項目の中から受信したい情報のカテゴリを選択する。例えば、サッカーに関する情報を受信したい場合は、スポーツのチェックボックス欄にチェックを入れ、次にサッカーのチェックボックス欄にチェックを入れる。なお、複数種類のカテゴリを選択することも可能であり、その場合、論理和(OR)又は論理積(AND)の演算指定を行う。例えば、サッカーと学校関係イベントの両方の情報を入手したい場合は、論理和(OR)の演算指定をした上で、両方のチェックボックス欄にチェックを入れることとなる。
【0045】
次に、個人情報入力部105が、情報配信装置20に対して、登録画面上で入力した情報(個人情報)および自己の端末の識別情報(ユーザID)を送信して、個人情報の登録要求を行う(ステップB4)。情報配信装置20では、個人情報登録2013が、ユーザ端末10bからの要求に応じて、ユーザ端末10bから受信した個人情報および識別情報を個人情報データベース203に登録する(ステップB5)。個人情報データベース203では、情報受信側のユーザの個人情報がユーザID別に格納され、登録が完了する(ステップB6)。
【0046】
上述したような手順で属性データ及び嗜好データに関する個人情報登録が完了すると、図3に示したような個人情報ファイルテーブルが得られる。
【0047】
[情報配信準備]
図7は、図1に示した情報配信システムにおける情報配信準備の一手順を示す模式図である。
【0048】
まず、情報配信側のユーザが、ユーザ端末10a上で、情報配信に必要な情報(配信データや配信条件)の設定を行うための所定の入力操作を行うと、配信条件設定部104が、情報配信装置20に対して、配信ユーザ選択画面情報を要求する(ステップC1)。この配信ユーザ選択画面情報の要求に際して、配信情報作成部103は、ユーザ端末10aを識別するための情報(ユーザID)を情報配信装置20に送信する。なお、情報配信装置20へのアクセス情報(URLなど)は、各ユーザに予め提供されるものとし、ユーザは、そのアクセス情報をユーザ端末10a上で入力することで、情報配信装置20へのアクセスが可能となる。アクセス情報は、例えば、ユーザが本情報配信システムの利用契約を行う際に提供される。
【0049】
情報配信装置20では、まず、位置情報検索部2012が、配信ユーザ選択画面情報の要求時に、ユーザ端末10aから受信したユーザIDに基づいて、情報データベース202を検索し、ユーザ端末10aの現在の位置情報を取得する(ステップC2、C3)。次に、メッセージ登録部2016が、ユーザ端末10aからの要求に応じて、不図示の記憶部に格納されているカテゴリ選択画面情報を読み出して、ユーザ端末10aに送信する。
【0050】
ユーザ端末10aには、画面表示のための閲覧ソフトウェアがインストールされており、不図示のディスプレイ上に、情報配信装置20から受信したカテゴリ選択画面情報に基づく選択画面が表示される。図8に、カテゴリ選択画面のイメージを模式的に示す。このカテゴリ選択画面は、嗜好性に関するデータを選択するための画面であって、基本的には、図6に示したカテゴリ登録画面と同様の項目を有する。
【0051】
カテゴリ選択画面が表示されると、続いて、ユーザは、その表示画面上で、情報配信の条件とされる嗜好に関するカテゴリを選択する(ステップC5)。例えば、情報配信の嗜好の条件として缶けりを選択する場合は、缶けりのチェックボックス欄にチェックを入れる。この場合は、図8の選択画面の例のように、缶けりのチェックボックス欄が黒塗りの状態になる。なお、複数種類のカテゴリを選択することも可能であり、その場合、論理和(OR)又は論理積(AND)の演算指定を行う。例えば、サッカーと学校関係イベントの両方の情報を入手したい場合は、論理和(OR)の演算指定をした上で、両方のチェックボックス欄にチェックを入れることとなる。
【0052】
カテゴリ選択画面上で情報が入力されると、配信条件設定部104が、入力情報(カテゴリ選択情報)を情報配信装置20に送信する。入力情報(カテゴリ選択情報)を受信した情報配信装置20では、メッセージ登録部2016が、不図示の記憶部に格納されている条件選択画面情報を読み出して、ユーザ端末10aに送信する(ステップC6)。
【0053】
ユーザ端末10aでは、不図示のディスプレイ上に、情報配信装置20から受信した条件選択画面情報に基づく選択画面が表示される。条件選択画面は、情報配信の条件とされる受信者の属性を選択するための画面や、天候、配信数、配信時刻などの配信実行条件を選択するための画面などを含む。ユーザは、その表示画面上で、必要な条件を選択する(ステップC7)。
【0054】
図9に、属性選択画面の一例を示す。属性選択画面は、性別の選択が行われる画面1、職業の選択が行われる画面2、および年齢の選択が行われる画面3を含む。男性にのみ配信する場合は、画面1上の男性のチェックボックス欄にチェックを入れる。社会人にのみ配信する場合は、画面2上の社会人のチェックボックス欄にチェックを入れる。年齢を問わずに配信する場合は、画面3上の指定なしのチェックボックス欄にチェックを入れる。
【0055】
図10に、配信実行条件選択画面の一例を示す。配信実行条件選択画面は、天候の選択が行われる画面4、人数の選択が行われる画面5、および配信希望日時の入力が行われる画面6を含む。晴れのときに配信する場合は、画面4上の晴れのチェックボックス欄にチェックを入れる。配信人数を10人以上、50人以下とする場合は、画面5上の指定ありのチェックボックス欄にチェックを入れ、下限値の「10」、上限値に「50」を入力する。画面6では、「2006年12月10日12時30分」といった配信希望日時を入力する。
【0056】
条件選択画面上で情報が入力されると、配信条件設定部104が、入力情報(条件選択情報)を情報配信装置20に送信する。入力情報(条件選択情報)を受信した情報配信装置20では、メッセージ登録部2016が、不図示の記憶部に格納されているメッセージ入力画面情報を読み出して、ユーザ端末10aに送信する(ステップC8)。
【0057】
ユーザ端末10aでは、不図示のディスプレイ上に、情報配信装置20から受信したメッセージ入力画面情報に基づく入力画面が表示される。図11に、メッセージ入力画面の一例を示す。メッセージ入力画面は、題名を入力する欄と、本文を入力する欄からなり、ユーザは、それぞれの欄に所望のメッセージ(テキスト)を入力する(ステップC9)。
【0058】
メッセージ入力画面上でメッセージが入力されると、配信条件設定部104が、入力メッセージを情報配信装置20に送信する。入力メッセージを受信した情報配信装置20では、メッセージ登録部2016が、その受信した入力メッセージと、ステップC2で取得した位置情報と、ステップC4、C6で提供したカテゴリ選択画面および条件選択画面にて入力された配信条件(嗜好、属性、天候、配信希望日時、配信人数など)とを関連付けてメールボックス204に格納する(ステップC10、C11)。
【0059】
[情報配信]
図12は、図1に示した情報配信システムにおける情報配信の一手順を示す模式図である。
【0060】
情報配信装置20では、配信処理部2018が、一定間隔で、配信時刻が迫っているメッセージの有無について確認するため、メールボックス204に対してメッセージ検索を行う(ステップD1)。このメッセージ検索では、メールボックス204において、メッセージの配信条件である配信希望日時が確認される(ステップD2)。そして、配信処理部2018は、該当したメッセージを、そのメッセージと一緒に登録されている位置情報および配信条件(嗜好、属性、天候、配信希望日時、配信人数など)とともにメールボックス204から取り出す(ステップSD3、D4)。
【0061】
次に、配信処理部2018は、天気予報情報提供システム40に対して、メッセージと一緒に取り出した位置情報および配信希望日時を送信して、メッセージ配信地域の天気予報情報を要求する。天気予報情報提供システム40は、配信処理部2018から受信した位置情報および配信希望日時に基づいて、その位置情報に対応するメッセージ配信地域の、配信希望日時における天気予報情報を情報配信装置20に送信する(ステップD5、D6)。
【0062】
天気予報情報を受信した情報配信装置20では、続いて、配信処理部2018が、位置情報データベース202を参照して、メッセージと一緒に取り出した位置情報から所定距離範囲に存在するユーザ端末10bを検索する(ステップD7、D8)。そして、配信処理部2018は、その所定距離範囲に存在するユーザ端末10bについて、個人データベース203からそれぞれのユーザの個人情報(属性、嗜好)を取得する(ステップD9、D10)。
【0063】
最後に、配信処理部2018は、ステップD5、D6で取得した天気予報情報、ステップD9、D10で取得した個人情報に基づいて、配信条件(嗜好、属性、天候)を満たすか否かを判断し、さらに、ステップD9、D10で取得したユーザ端末の数が、配信条件(配信人数)を満たすか否かを判断する。そして、配信処理部2018は、全ての配信条件を満たした場合に、受信側のユーザ端末10bに対して、配信希望時刻にメッセージを送信する(ステップD11)。受信側のユーザ端末10bは、情報配信装置20が送信した当該メッセージを受信する(ステップD12)。
【0064】
なお、上記の情報配信の動作は適宜に変更可能である。例えば、配信条件は、少なくとも配信希望日時および天候を含んでいればよい。この場合、情報制御部201は、配信側のユーザ端末から配信用メッセージおよび配信条件を受け付けると、受け付け時における配信側のユーザ端末の位置情報を位置情報データベース202から取得し、該位置情報と受け付けた配信用メッセージおよび配信条件とを関連付けてメールボックス204に格納する。そして、情報制御部201は、メールボックス204に格納された配信用メッセージについて、配信希望日時の前に、該配信用メッセージの受け付け時に取得した位置情報により決まる配信地域の、配信希望日時における天気予報情報を、天気情報提供システム40から取得し、該天気予報情報が配信条件の天候と一致する場合にのみ、該配信用メッセージを配信希望日時に受信側のユーザ端末に送信する。この動作によって、天候に応じたメッセージの自動配信が可能とされる。
【0065】
また、上記の動作において、配信条件は、配信用メッセージの配信先となるユーザ端末の数の上限および下限を指定した配信先端末数をさらに含んでいてもよい。この場合は、情報制御部201は、天気予報情報が配信条件の天候と一致し、かつ、受信側のユーザ端末の数が配信条件の配信先端末数の範囲内である場合にのみ、配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する。
【0066】
また、配信用メッセージは、内容の異なる第1および第2の配信用メッセージを含み、配信条件は、配信希望日時と、この配信希望日時における、第1の配信用メッセージについての第1の天候、および第2の配信用メッセージについての該第1の天候とは異なる第2の天候とを含んでいてもよい。この場合は、情報制御部201が、天気予報情報が第1の天候と一致する場合は、第1の配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信し、天気予報情報が第2の天候と一致する場合は、第2の配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する。この構成によれば、例えば、第1の天候として晴れを指定し、第2の天候として雨を指定した場合は、情報制御部201は、天気予報情報が晴れの場合は、第1の配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信し、天気予報情報が雨の場合は、第2の配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する。これにより、晴れた場合と雨天の場合とで、それぞれ異なるイベント情報(配信用メッセージ)の配信が可能となる。
【0067】
以上説明した本実施形態の情報配信システムによれば、配信用メッセージの配信条件として、少なくとも配信希望日時およびその配信希望日時における天候が予め指定され、情報制御部201は、その配信条件を満たす場合にのみ、配信用メッセージを受信側のユーザ端末10bに送信する。例えば、配信条件の天候として晴れを指定した場合には、情報制御部201は、配信用メッセージの受け付け時に取得した配信側のユーザ端末10aの位置情報によって決まる配信地域の、配信希望日時における天気予報情報を天気情報提供システム40から取得し、該天気予報情報が晴れの場合にのみ、配信用メッセージを配信希望日時に受信側のユーザ端末10bに送信する。したがって、晴れた場合は、イベント情報(配信用メッセージ)の配信が行われ、雨天の場合は、イベント情報の配信は中止される。このように、天候に応じたメッセージの自動配信処理が可能であるので、配信者自信が、イベント開催地域におけるイベント開催期間の天気予報情報を調べて、イベント情報を手動で配信する、といった、配信作業を行う必要はない。
【0068】
また、情報配信を行う際に、予め、ユーザ端末の位置及びユーザの属性や嗜好といった個人情報に基づいて、配信すべきユーザを抽出し、当該ユーザに限定して情報を配信することができる。これにより、配信される情報は、受信側のユーザが希望する情報に限られた的確なものとなり、無駄の無い情報の配信及び受信が可能となる。また、不特定多数のユーザに無作為に情報が配信されることがなくなり、通信網への負荷の軽減及びコストの低減ができ、効率よいシステムの構築・運用が可能となる。
【0069】
さらに、情報配信装置20は、配信側のユーザ端末10aのメッセージ受け付け時における位置から一定の距離内に存在するユーザ端末10bに限定して情報を配信するので、配信者は、その都度、対象となる地域を指定する必要がない。このように、配信作業をさらに簡略化しているので、さらに利便性の高い情報配信システムの構築・運用が可能となる。
【0070】
また、受信側のユーザ端末の数を予め指定することができるので、配信地域に位置するユーザ端末の数が極端に多い場合や、極端に少ない場合は、情報の配信を中止することができる。これにより、効率的な情報配信が可能となる。
【0071】
以上説明した情報配信システムにおいて、ユーザ端末10a、10bおよび情報配信装置20のそれぞれの各部(機能ブロック)の動作は、プログラムしたがってそれぞれの端末または装置のコンピュータがそれら機能ブロックに対応する動作を実行することで実現すること可能である。プログラムは、予めコンピュータシステムにインストールされていても、CD−ROMやDVDに代表される記録媒体に格納されて供給されてもよい。また、プログラムは、インターネットに代表されるネットワークを通じて提供されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は、ネットワークを介して接続された複数のユーザ端末の間で情報が配信される通信システム、特に、クーポン配布やイベント開催通知等の宣伝用途で使用される通信システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の一実施形態である情報配信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】位置情報データベースに格納される位置情報ファイルの一例を示す模式図である。
【図3】個人情報データベースに格納される個人情報ファイルの一例を示す模式図である。
【図4】図1に示す情報配信システムにおける位置情報登録の一手順を示す模式図である。
【図5】図1に示す情報配信システムにおける個人情報登録の一手順を示す模式図である。
【図6】カテゴリ登録画面のイメージを示す模式図である。
【図7】図1に示す情報配信システムにおける情報配信準備の一手順を示す模式図である。
【図8】カテゴリ選択画面のイメージを示す模式図である。
【図9】属性選択画面の一例を示す模式図である。
【図10】配信実行条件選択画面の一例を示す模式図である。
【図11】メッセージ入力画面の一例を示す模式図である。
【図12】図1に示す情報配信システムにおける情報配信の一手順を示す模式図である。
【符号の説明】
【0074】
10a、10b ユーザ端末
20 情報配信装置
30 位置情報提供システム
40 天気情報提供システム
101 位置情報取得部
102 位置情報送信部
103 配信情報作成部
104 配信条件設定部
105 個人情報入力部
201 情報制御部
202 位置情報データベース
203 個人情報データベース
204 メールボックス
2011 位置情報登録部
2012 位置情報検索部
2013 個人情報登録部
2014 個人情報検索部
2015 配信ユーザ限定部
2016 メッセージ登録部
2017 メッセージ検索部
2018 配信処理部
2019 天気情報取得部
2021 位置情報ファイル
2031 個人情報ファイル
2041 メッセージファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末とネットワークを介して接続され、配信側のユーザ端末から配信用メッセージを受け付け、該配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する情報配信装置と、を有し、
前記複数のユーザ端末のそれぞれは、一定時間毎に、自己の現在位置を示す位置情報を前記情報配信装置に送信し、
前記複数のユーザ端末のうちの前記配信側のユーザ端末は、前記配信用メッセージを、配信希望日時および該配信希望日時における天候を含む配信条件と一緒に前記情報配信装置に送信し、
前記情報配信装置は、
前記配信用メッセージが格納されるメールボックスと、
前記複数のユーザ端末のそれぞれから受信した位置情報がユーザ端末別に格納されるとともに、該格納した位置情報が前記一定時間毎に更新される位置情報データベースと、
前記配信側のユーザ端末から前記配信用メッセージおよび配信条件を受け付けると、受け付け時における前記配信側のユーザ端末の位置情報を前記位置情報データベースから取得し、該位置情報と受け付けた前記配信用メッセージおよび配信条件とを関連付けて前記メールボックスに格納する情報制御部と、を有し、
前記情報制御部は、前記メールボックスに格納された配信用メッセージについて、前記配信希望日時の前に、該配信用メッセージの受け付け時に取得した前記位置情報により決まる配信地域の、前記配信希望日時における天気予報情報を、外部の天気情報提供システムから取得し、該天気予報情報が前記配信条件の天候と一致する場合にのみ、該配信用メッセージを前記配信希望日時に前記受信側のユーザ端末に送信する、情報配信システム。
【請求項2】
前記情報制御部は、前記位置情報データベースを参照して、前記配信用メッセージの受け付け時に取得した前記位置情報により決まる前記配信側のユーザ端末の位置から一定の距離の範囲内に位置するユーザ端末を前記受信側のユーザ端末と判断する、請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項3】
前記配信条件は、前記配信用メッセージの配信先となるユーザ端末の数の上限および下限を指定した配信先端末数をさらに含み、
前記情報制御部は、前記天気予報情報が前記配信条件の天候と一致し、かつ、前記受信側のユーザ端末の数が前記配信条件の配信先端末数の範囲内である場合にのみ、前記配信用メッセージを前記受信側のユーザ端末に送信する、請求項2に記載の情報配信システム。
【請求項4】
前記配信用メッセージは、内容の異なる第1および第2の配信用メッセージを含み、前記配信条件は、前記配信希望日時と、前記配信希望日時における、前記第1の配信用メッセージについての第1の天候、および前記第2の配信用メッセージについての該第1の天候とは異なる第2の天候とを含み、
前記情報制御部は、前記天気予報情報が前記配信条件の第1の天候と一致する場合は、前記第1の配信用メッセージを前記受信側のユーザ端末に送信し、前記天気予報情報が前記配信条件の第2の天候と一致する場合は、前記第2の配信用メッセージを前記受信側のユーザ端末に送信する、請求項1項に記載の情報配信システム。
【請求項5】
複数のユーザ端末とネットワークを介して接続され、配信側のユーザ端末から配信用メッセージを受け付け、該配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する情報配信装置であって、
前記複数のユーザ端末のそれぞれから、一定時間毎に、自己の現在位置を示す位置情報を取得し、該取得した位置情報をユーザ端末別に位置情報データベースに格納するとともに、該格納した位置情報を前記一定時間毎に更新する位置情報登録部と、
前記配信側のユーザ端末から前記配信用メッセージを受け付けた際に、受け付け時における前記配信側のユーザ端末の位置情報を前記位置情報データベースから取得する位置情報取得部と、
前記配信側のユーザ端末から、前記配信用メッセージを、配信希望日時および該配信希望日時における天候を含む配信条件と一緒に受け付けるとともに、該受け付けた配信用メッセージおよび配信条件を、前記位置情報取得部で取得した位置情報と関連付けてメールボックスに格納するメッセージ登録部と、
前記メールボックスに格納された配信用メッセージについて、前記配信希望日時の前に、該配信用メッセージの受け付け時に取得した前記位置情報により決まる配信地域の、前記配信希望日時における天気予報情報を、外部の天気情報提供システムから取得する天気情報取得部と、
前記メールボックスに格納された配信用メッセージについて、前記天気情報取得部で取得した天気予報情報が前記配信条件の天候と一致する場合にのみ、該配信用メッセージを前記配信希望日時に前記受信側のユーザ端末に送信する配信処理部と、を有する、情報配信装置。
【請求項6】
前記位置情報データベースを参照して、前記配信用メッセージの受け付け時に取得した前記位置情報により決まる前記配信側のユーザ端末の位置から一定の距離の範囲内に位置するユーザ端末を識別する位置情報検索部を、さらに有し、
前記配信処理部は、前記位置情報検索部で識別したユーザ端末を前記受信側のユーザ端末と判断する、請求項5に記載の情報配信装置。
【請求項7】
前記配信条件は、前記配信用メッセージの配信先となるユーザ端末の数の上限および下限を指定した配信先端末数を含み、
前記配信処理部は、前記メールボックスに格納された配信用メッセージについて、前記天気予報情報が前記配信条件の天候と一致し、かつ、前記受信側のユーザ端末の数が前記配信条件の配信先端末数の範囲内である場合にのみ、該配信用メッセージを前記配信希望日時に前記受信側のユーザ端末に送信する、請求項6に記載の情報配信装置。
【請求項8】
前記配信用メッセージは、内容の異なる第1および第2の配信用メッセージを含み、前記配信条件は、前記配信希望日時と、前記配信希望日時における、前記第1の配信用メッセージについての第1の天候、および前記第2の配信用メッセージについての該第1の天候とは異なる第2の天候とを含み、
前記配信処理部は、前記天気予報情報が前記配信条件の第1の天候と一致する場合は、前記第1の配信用メッセージを前記受信側のユーザ端末に送信し、前記天気予報情報が前記配信条件の第2の天候と一致する場合は、前記第2の配信用メッセージを前記受信側のユーザ端末に送信する、請求項5に記載の情報配信装置。
【請求項9】
複数のユーザ端末とネットワークを介して接続され、配信側のユーザ端末から配信用メッセージを受け付け、該配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する情報配信装置において行われる情報配信方法であって、
位置情報登録部が、前記複数のユーザ端末のそれぞれから、一定時間毎に、自己の現在位置を示す位置情報を取得し、該取得した位置情報をユーザ端末別に位置情報データベースに格納するとともに、該格納した位置情報を前記一定時間毎に更新するステップと、
位置情報取得部が、前記配信側のユーザ端末から前記配信用メッセージを受け付けた際に、受け付け時における前記配信側のユーザ端末の位置情報を前記位置情報データベースから取得するステップと、
メッセージ登録部が、前記配信側のユーザ端末から、前記配信用メッセージを、配信希望日時および該配信希望日時における天候を含む配信条件と一緒に受け付けるとともに、該受け付けた配信用メッセージおよび配信条件を、前記位置情報取得部で取得した位置情報と関連付けてメールボックスに格納するステップと、
天気情報取得部が、前記メールボックスに格納された配信用メッセージについて、前記配信希望日時の前に、該配信用メッセージの受け付け時に取得した前記位置情報により決まる配信地域の、前記配信希望日時における天気予報情報を、外部の天気情報提供システムから取得するステップと、
配信処理部が、前記メールボックスに格納された配信用メッセージについて、前記天気情報取得部で取得した天気予報情報が前記配信条件の天候と一致する場合にのみ、該配信用メッセージを前記配信希望日時に前記受信側のユーザ端末に送信するステップと、を含む情報配信方法。
【請求項10】
複数のユーザ端末とネットワークを介して接続され、配信側のユーザ端末から配信用メッセージを受け付け、該配信用メッセージを受信側のユーザ端末に送信する情報配信装置に用いられるプログラムであって、
前記複数のユーザ端末のそれぞれから、一定時間毎に、自己の現在位置を示す位置情報を取得し、該取得した位置情報をユーザ端末別に位置情報データベースに格納するとともに、該格納した位置情報を前記一定時間毎に更新する第1の処理と、
前記配信側のユーザ端末から、前記配信用メッセージを、配信希望日時および該配信希望日時における天候を含む配信条件と一緒に受け付ける第2の処理と、
前記配信用メッセージおよび配信条件を受け付けると、受け付け時における前記配信側のユーザ端末の位置情報を前記位置情報データベースから取得する第3の処理と、
前記第3の処理で取得した位置情報と前記第2の処理で受け付けた配信用メッセージおよび配信条件とを関連付けてメールボックスに格納する第4の処理と、
前記メールボックスに格納された配信用メッセージについて、前記配信希望日時の前に、該配信用メッセージの受け付け時に取得した前記位置情報により決まる配信地域の、前記配信希望日時における天気予報情報を、外部の天気情報提供システムから取得し、該天気予報情報が前記配信条件の天候と一致する場合にのみ、該配信用メッセージを前記配信希望日時に前記受信側のユーザ端末に送信する第5の処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−209983(P2008−209983A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−43562(P2007−43562)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】