説明

情報配信システム、通信端末及びその動作プログラム

【課題】 簡単な操作・入力により、降車駅の到着時刻前にタイマーを設定し、乗り越しを防止する。
【解決手段】 情報配信サーバ1は、列車、バス等の運行時刻DB12を有し、通信端末2は、情報配信サーバ1から該当する列車、バスの運行時刻表をダウンロードして表示する表示部21、表示画面に表示された運行時刻表の複数の停車駅の中から任意の降車駅を選択して入力するための操作入力部22及びアラーム部26を備える。ユーザーが表示画面に表示された運行時刻表の複数の停車駅の中から任意の降車駅を選択すると、タイマー手段に、降車駅の到着時刻等のタイマー時刻が設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報系サイトと携帯端末装置を使用した通知システム、特に、交通機関の時刻表とタイマーを使用することによりユーザーに降車駅を通知する乗り越し防止のための情報配信システム、通信端末及びその動作プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道やバス等の交通機関を利用している際、座席に座ったまま眠ってしまい、降車駅に到着したことに気づかず乗り越してしまう、ということがある。そのため、乗客に降車タイミングを通知する乗り越し防止に関する技術・装置が数多く提案されている。
【0003】
なかでも、交通機関の時刻表と携帯端末装置の時計を組み合わせることにより、乗客に降車タイミングを通知するものが最も実用的であると考えられる。例えば、特許文献1(特開2003−18247号公報)は、列車の時刻表をダウンロードし、全ての停車駅の到着時刻前に案内を行なう無線携帯端末装置を開示している。この発明では、無線携帯端末装置を情報サイトと接続し、情報サイトから任意の路線の上り又は下りの全ての停車駅、及びそれら全ての停車駅における全ての列車の発車時刻の時刻表情報を取得して無線携帯端末に記憶させる。次いでユーザーが自分の乗車した列車とその乗車駅とを無線携帯端末に入力することで、無線携帯端末は、時刻表情報に基づき、停車駅の到着時刻の前に停車駅を画面表示するとともに音声により通知を行なう。これにより、乗客である携帯端末のユーザーは、自分がどの駅に到着するのかを認識することができ、任意の駅で間違えずに降車する等の適切な行動をとることが可能となる。
【0004】
また、特許文献2(特開2002−178923号公報)は、経路探索を行ない、目的地へ到着する前にアラームを鳴らすように設定できる交通ナビゲーションシステムを開示している。この交通ナビゲーションシステムは、ユーザーにより指定された出発地と目的地に基づいて経路探索を行ない、当該経路の途中の特定地点を通過する時刻を取得し、その特定地点を通過する時刻前に、特定地点に関する情報を表示するものである。これにより、特定地点を通過することを時刻情報から判断し、乗客である携帯端末のユーザーに特定地点に関する情報、例えば乗り換え情報等を通知することができる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−18247号公報(段落[0003])
【特許文献2】特開2002−178923号公報(段落[0004])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の無線携帯端末装置は、全ての停車駅においてユーザーに停車駅の通知を行なうものであり、降車駅をユーザーに通知するものではない。したがって、全ての駅ごとにおける案内は、列車に乗車中のユーザーにとって煩わしいものとなり、乗車中に睡眠をとりたいユーザーは案内を中止してしまい、結局降車駅で乗り越してしまう恐れがあり、乗り越し防止機能としては不向きである。
【0007】
また、上記特許文献2の交通ナビゲーションシステムは、経路探索を設定してから通知の設定を行なうものであるため、通勤時等に使用する際に、いちいち経路探索をし、目的地にアラーム等の通知設定を行なうのはユーザーにとって面倒である。また、経路探索を行なうと、通常最適条件で探索結果が出力されるため、自分が乗車している列車が探索結果の経路として出力されるとは限らない。例えば、座って行きたいから列車を一本遅らせるとか、急行列車を避けて各駅停車の列車に乗車した、というようなケースに対応することは難しく、日常的な乗り越し防止の機能として用いるには複雑な設定を要するという欠点がある。
【0008】
したがって、本発明の目的は、降車駅の手前で乗客である携帯端末装置のユーザーに降車駅への到着の通知又は降車タイミングの通知を簡単な操作で行なう乗り越し防止のための情報配信システム、通信端末及びその動作プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本願の請求項1に係る情報配信システムの発明は、列車、バス等の各停車駅の到着時刻からなる運行時刻表を記憶した運行時刻データベースを備える情報配信サーバと、前記情報配信サーバから送信された運行時刻表等を表示する表示手段と、乗車する列車、バス等を確定するための各種パラメータの入力、前記運行時刻表内の各停車駅の選択およびタイマーの設定入力等を行なう操作入力手段と、現在時刻を参照し、前記操作入力手段により設定された時刻に到達した際に所定の機能を実行させるタイマー手段と、を備える通信端末と、からなる情報配信システムであって、タイマー時刻を設定する際には、前記操作入力手段により前記表示手段に表示された運行時刻表内の複数の停車駅の中から所望の降車駅を選択することにより、前記タイマー手段に前記タイマー時刻が設定されることを特徴とする。なお、前記運行時刻表内の到着時刻のデータは、例えばバスや路線、あるいは小さな駅などによっては到着時刻のデータが無い場合も存在するが、その場合は発車時刻のデータを到着時刻のデータとして流用するものとする。このような流用は、一般的に到着時刻と発車時刻との間の停車時間が比較的短いことから、殆どの場合問題とならない。
【0010】
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の情報配信システムに係り、前記タイマー手段に設定されるタイマー時刻は、前記操作入力手段により選択された降車駅の到着時刻より前で、かつ1駅手前の停車駅の到着時刻以降の時刻に設定されることを特徴とする。
【0011】
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の情報配信システムに係り、前記通信端末は、前記タイマー時刻に、音声等により報知を行なうアラーム手段を動作させることを特徴とする。
【0012】
また、本願の請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の情報配信システムに係り、前記情報配信サーバは、列車、バス等のリアルタイム遅延情報を有し、前記通信端末は、前記操作入力手段において降車駅を選択することにより設定されたタイマー時刻に到達した時点で、前記情報配信サーバに遅延情報要求を送信し、前記情報配信サーバから前記表示手段に表示された運行時刻表に関連する遅延情報を受信することを特徴とする。
【0013】
また、本願の請求項5に係る通信端末の発明は、情報配信サーバから送信された運行時刻表を表示する表示手段と、乗車する列車、バス等を確定するための各種パラメータの入力、前記運行時刻表内の各停車駅の選択及びタイマーの設定入力等を行なう操作入力手段と、現在時刻を参照し、前記操作入力手段により設定された時刻に到達した際に所定の機能を実行させるタイマー手段と、を備える通信端末であって、タイマー時刻を設定する際には、前記操作入力手段により前記表示手段に表示された運行時刻表内の複数の停車駅の中から所望の降車駅を選択することにより、前記タイマー手段に前記タイマー時刻が設定されることを特徴とする。
【0014】
また、本願の請求項6に係る発明は、請求項5に記載の通信端末に係り、前記タイマー手段に設定されるタイマー時刻は、前記操作入力手段により選択された降車駅の到着時刻より前で、かつ1駅手前の停車駅の到着時刻以降の時刻に設定されることを特徴とする。
【0015】
また、本願の請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載の通信端末に係り、前記タイマー時刻に、音声等により報知を行なうアラーム手段を動作させることを特徴とする。
【0016】
また、本願の請求項8に係る発明は、請求項5又は6に記載の通信端末に係り、音声出力手段と、振動出力手段と、これらの出力の組み合わせからなるモードを記憶するモード記憶手段と、を備え、前期操作入力手段において降車駅を選択することにより設定されたタイマー時刻は、前記モード記憶手段の前記音声出力手段による通知を行なわないモードに自動的に設定されることを特徴とする。
【0017】
また、本願の請求項9に係る発明は、請求項5に記載の通信端末に係り、前記操作入力手段において降車駅を選択することにより設定されたタイマー時刻に到達した時点で、前記情報配信サーバに遅延情報要求を送信して前記表示手段に表示された運行時刻表に関する遅延情報を受信し、前記表示手段に前記遅延情報を表示することを特徴とする。
【0018】
また、本願の請求項10に係る発明は、請求項8に記載の通信端末に係り、前記操作入力手段において降車駅を選択することによりタイマー時刻が設定された際には、前記モード記憶手段の前記音声出力手段による通知を行なわないモードに自動的に設定されることを特徴とする。
【0019】
また、本願の請求項11に係る発明は、請求項10に記載の通信端末に係り、前記操作入力手段において選択された降車駅の到着時刻に達した際には、前記タイマー時刻が設定される以前に設定されたモードに復帰されることを特徴とする。
【0020】
また、本願の請求項12に記載のプログラムの発明は、通信端末のコンピュータに、列車、バス等の各停車駅の到着時刻からなる運行時刻表を記憶した運行時刻データベースを備える情報配信サーバから、乗車する列車、バス等の運行時刻表を受信して前記通信端末の表示画面に表示する処理と、前記表示画面に表示された前記運行時刻表の複数の駅の中から所望の降車駅が選択された際に、前記通信端末のタイマー手段にタイマー時刻を設定する処理と、を実行させることを特徴とする。
【0021】
また、本願の請求項13に記載の発明は、請求項12に記載のプログラムに係り、前記タイマー手段にタイマー時刻を設定する処理において、前記タイマー時刻は、選択された降車駅の到着時刻と前記降車駅の1駅手前の停車駅の到着時刻とを参照することにより、前記降車駅の到着時刻より前で、かつ前記1駅手前の停車駅の到着時刻以降の時刻に設定されることを特徴とする。
【0022】
また、本願の請求項14に記載の発明は、請求項12又は13に記載のプログラムに係り、前記タイマー時刻に到達したことを音声等により報知する処理を実行させることを特徴とする。
【0023】
また、本願の請求項15に記載の発明は、請求項12に記載のプログラムに係り、前記タイマー時刻に到達した時点で、前記情報配信サーバに遅延情報要求を送信する処理と、前記情報配信サーバから前記表示手段に表示された運行時刻表に関連する遅延情報を受信する処理と、を実行させることを特徴とする。
【0024】
また、本願の請求項16に記載の発明は、請求項12に記載のプログラムに係り、前記タイマー手段に前記タイマー時刻を設定する際に、音声出力モードと、振動出力モードと、これらの出力の組み合わせからなるモードを記憶するモード記憶手段に、前記タイマー時刻には前記音声出力手段による通知を行なわないモードに自動的に設定する処理を実行させることを特徴とする。
【0025】
また、本願の請求項17に記載の発明は、請求項12に記載のプログラムに係り、前記タイマー時刻を設定する際に、前記モード記憶手段に、前記音声出力手段による通知を行なわないモードに自動的に設定する処理を実行させることを特徴とする。
【0026】
また、本願の請求項18に記載の発明は、請求項17に記載のプログラムに係り、前記運行時刻表に基づき、降車駅の到着時刻に達した際には、前記タイマー時刻を設定する以前に設定されていたモードに復帰する処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
請求項1に記載の情報配信システムによれば、情報配信サーバに格納されている列車やバスの運行時刻表の中から該当するバスや列車の運行時刻表を通信端末にダウンロードして通信端末の表示画面に表示し、表示された運行時刻表の複数の停車駅の中から任意の降車駅を選択すると、タイマー手段にタイマー時刻を自動的に設定できるようになる。これにより通信端末のユーザーは、時刻表を参照して降車駅の時刻を知り、次いでその時刻をタイマーに設定するというような面倒な操作をすることなく、降車駅のみを選択することによって容易にタイマーの設定を行なうことができる。
【0028】
また、請求項2に係る情報配信システムにおいては、タイマー時刻を降車駅の到着時刻と、その一つ手前の駅の到着時刻の間に設定される。これにより、タイマーは必ず降車駅とその一つ手前の駅の間で動作し、ユーザーに降車時刻が近づいたことをより正確に通知できる。
【0029】
また、請求項3に係る情報配信システムにおいては、タイマー時刻にアラームを鳴らすことにより、眠っていたユーザーに降車駅の通知を行ない、ユーザーが降車駅を乗り越してしまうことを防止することができる。
【0030】
また、請求項4に係る情報配信システムにおいては、タイマー時刻に通信端末は情報配信サーバに接続して遅延情報をダウンロードする。これにより、列車やバスが遅れているような場合に、適切な情報をユーザーに通知することができ、ユーザーは適切な対応をとることができる。
【0031】
また、請求項5に記載の通信端末においては、請求項1に記載の情報配信システムの効果と同様、列車やバスの運行時刻表の中から該当するバスや列車の運行時刻表を情報配信サーバからダウンロードして通信端末の表示画面に表示し、表示された運行時刻表の複数の停車駅の中から任意の降車駅を選択すると、タイマー手段にタイマー時刻を自動的に設定できる。これにより通信端末のユーザーは、時刻表を参照して降車駅の時刻を知り、次いでその時刻をタイマーに設定するというような面倒な操作をすることなく、降車駅のみを選択することによって容易にタイマーの設定を行なうことができる。
【0032】
また、請求項6に係る通信端末においては、請求項2に記載の情報配信システムの効果と同様、タイマー時刻を降車駅の到着時刻と、その一つ手前の駅の到着時刻の間に設定される。これにより、タイマーは必ず降車駅とその一つ手前の駅の間で動作し、ユーザーに降車時刻が近づいたことをより正確に通知できる。
【0033】
また、請求項7に係る通信端末においては、請求項3に記載の情報配信システムの効果と同様、タイマー時刻にアラームを鳴らすことにより、眠っていたユーザーに降車駅の通知を行ない、ユーザーが降車駅を乗り越してしまうことを防止することができる。
【0034】
また、請求項8に係る通信端末においては、通信端末は音声出力手段によって通知を行なうモードと振動によって通知を行なうモードを備えており、降車駅を選択することによりタイマー時刻が設定されると、そのタイマー時刻には振動によって通知を行なうようにモードが設定される。よって、ユーザーはタイマー時刻には列車やバスに乗車しており、これにより車内で音声による通知が行なわれることを防止することができる。
【0035】
また、請求項9に係る通信端末においては、請求項4に記載の情報配信システムと同様、タイマー時刻に通信端末は情報配信サーバに接続して遅延情報をダウンロードする。これにより、列車やバスが遅れているような場合に、適切な情報をユーザーに通知することができ、ユーザーは適切な対応をとることができる。
【0036】
また、請求項10に記載の通信端末においては、降車駅を選択することによりタイマー時刻が設定されると、自動的に音声による通知を行なわないモードに設定を変更される。これにより、降車駅を選択することによって列車やバスに乗車したことを認識し、ユーザーが通知モードの変更を行なわなくても自動的に通知モードの変更を行なうことが可能となる。
【0037】
また、請求項11に記載の通信端末においては、降車駅の到着時刻になると、列車やバスから降車したことになるため、タイマー時刻を設定する以前の通知モードにモードを変更する。これにより、ユーザーが降車時に通知モードの変更を行なわなくても自動的に通知モードの変更を行なうことが可能となる。
【0038】
また、請求項12〜18に記載のプログラムの発明によれば、このプログラムを通信端末に備え付けられたコンピュータに実装することにより、請求項5〜11の効果を奏することができる通信端末を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための情報配信システム、通信端末及びその動作プログラムを例示するためのものであって、本発明をこれらに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
【実施例1】
【0040】
本発明の実施例1にかかる好適な実施形態を図1〜図7を参照しながら説明する。図1は、本発明における乗り越し防止のための情報配信システムの全体概略図である。情報配信システムSは、ネットワーク3にそれぞれ接続された情報配信サーバ1と、通信端末2とから構成されている。情報配信サーバ1は、通信端末2からの時刻表情報の要求に対して、所望の時刻表情報を送信するものである。また、通信端末2は列車やバス4等に乗車するユーザーが所持・使用するものである。なお、通信端末2としては携帯電話機やPDAなどがあるが、以下には携帯電話機に適用した場合について説明を行なう。
【0041】
図2は、乗り越し防止のための情報配信システムを構成する各構成部材の有する機能ブロック図である。情報配信サーバ1は、各駅を発着する列車、バス等の1乃至複数の路線情報及び当該路線情報ごとの駅発着時刻からなる駅時刻表を記憶した駅時刻DB(データベース)11と、それぞれの列車、バス等の各停車駅の到着時刻からなる運行時刻表を記憶した運行時刻DB(データベース)12と、各列車、バス等の遅延情報をリアルタイムで格納した遅延情報格納部13と、各種情報の送受信を行なう送受信部14とを備える。なお、ここでは情報配信サーバ1内に駅時刻DB11、運行時刻DB12、および遅延情報格納部13を有しているものとして説明したが、例えば駅時刻DB11、運行時刻DB12および遅延情報格納部13はネットワーク3内の他の情報配信サーバから適宜取得するようにしてもよく、必ずしも情報配信サーバ1が駅時刻DB11、運行時刻DB12および遅延情報格納部13を保有している必要はない。また、前記駅時刻表には、列車やバスのみでなく、その他の交通機関の路線情報及び駅発着時刻のデータも含まれる。
【0042】
通信端末2は、例えば携帯電話機であって、通話機能、インターネット機能等種々の機能を有しているものであるが、ここでは本発明の情報配信システムSに用いられる機能のみを説明し、他の機能を実現するためのみに使用される部材に関してはその説明を省略するものとする。この通信端末2は、運行時刻表及び駅時刻表等を表示する液晶表示装置等からなる表示部21と、少なくとも列車、バス等の路線名、乗車駅、降車駅等の種々のパラメータを入力する複数のキーからなる操作入力部22と、通信端末2の種々の機能を制御する制御部23と、ネットワーク3を介して情報配信サーバ1とのデータの送受信を行うための送受信部24と、現在時刻を保持するための時刻保持部25と、音声を発生することにより、又は振動することによりユーザーに通知を行なうアラーム部26と、アラーム部26を動作させるための設定時刻を保持するためのアラーム設定時刻格納部27とから構成されている。
【0043】
前記制御部23には、CPUと、通信端末の種々の機能を実現するためのプログラムを格納したROM又はRAMと、作業用のRAMが設けられ、前記CPUは、前記ROM又はRAMに格納されたプログラムを読み込むことにより前記種々の機能を実現する。
【0044】
以下には、本実施例における情報配信システムSの動作について、通信端末2側からみた動作を図3のフローチャート及び図4〜図6を参照して説明する。図3は、前記CPUによって実行される処理を表すフローチャートである。図4〜図6は、図3におけるそれぞれの処理において通信端末の表示画面に表示される画面を表す。なお、以下の説明では、出発地を「東京」駅とし、目的地を「藤沢」駅として列車に乗車して移動する場合について述べる。また、図4〜図6に示す表示ページのレイアウトは情報配信サーバ1側で予め設定されたものであり、図5(a)に示すような日付・時刻入力欄43、44は、デフォルトとして、通信端末2が情報の要求を行った日付及び時間が表示されるように制御されている。
【0045】
先ず、通信端末2において本発明の情報配信システムの開始(図4(a)における「2.駅時刻表検索」)が選択されると、出発する駅の入力画面が表示される(図4(b)参照)。ここでステップS11において、出発駅として駅名入力欄41に「東京」駅を操作入力部22の操作により入力し(図4(c)参照)、情報配信サーバ1へ送信すると、「東京」の文字列を含む駅名の一覧が返信される(図4(d)参照)。ここで「1.東京」を選択し、送信すると、ステップS12において、路線と乗車時刻の入力画面が返信、表示される(図5(a)参照)。この路線と乗車時刻の入力画面は、路線、日付及び時刻が入力できるようになっており、このうち、路線入力欄42は、情報配信サーバ1において出発駅として指定された「東京」駅に乗り入れている路線情報を駅時刻表から抽出し、その路線情報が通信端末2に送信されているので、前記抽出された複数の路線の中から乗車する路線をプルダウンメニュー42Aで選択できるようになっている。また、日付入力欄43は直接乗車する日付を入力するようになっており、時刻入力欄44は乗車を予定する時刻を時間単位で選択できるようになっており、こちらもプルダウンメニュー44Aから所望の乗車時間を選択できるようになっている。
【0046】
上述の各入力欄に所望の路線、日付及び時刻を操作入力部22の操作により入力した後、検索ボタンが押圧される(ステップS13)と、ステップS14に示すように、この入力情報から情報配信サーバ1側で駅時刻DB11から該当する駅時刻表が抽出されて送信され、表示部21にその駅時刻表が表示される(図5(b)参照)。ここで示す駅時刻表は乗車駅の駅発着時刻と、特急、普通等の電車の種別を示す情報と、行き先情報のパラメータから構成されている。なお、図5(b)では路線として「東海道本線 熱海方面」が選択され、時刻は13時が選択された結果の駅時刻表が示されている。
【0047】
次にユーザーは、ステップS15において、表示部21に表示された駅時刻表内の種々のパラメータを参照して、乗りたい列車を選択し、選択した列車の駅発着時刻を押圧する(図6(a)参照)ことにより、情報配信サーバ1に乗車する列車の駅発着時刻情報を送信する。なおここでは13:53発の普通列車平塚行きが選択されている。
【0048】
情報配信サーバ1は、前記ステップS15において選択された駅時刻情報を受信すると、ステップS16に示すようにその駅時刻情報に対応する列車の運行時刻表を運行時刻DB12から抽出して通信端末2に送信し、表示部21に運行時刻表が表示される(図6(b)参照)。この運行時刻表は、列車の停車する駅とその駅に停車する時刻のパラメータから構成されている。そして、ユーザーはこの運行時刻表から、降車する駅名を選択して押圧することにより、降車駅を選択する(ステップS17)。なおここでは14:41着の藤沢が選択されている(図6(c)参照)。
【0049】
ステップS17においてユーザーにより降車駅が選択されると、ステップS18では、受信された運行時刻表のデータをもとに、降車駅の到着時刻とその一つ手前の駅の到着時刻を取得し、次いでステップS19においては、降車駅の到着時刻とその一つ手前の駅の到着時刻との間の時刻にアラームを鳴らす時刻が設定される。この場合、「藤沢」駅に到着する14時41分とその一つ手前の駅である「大船」駅に到着する14時36分の中間の時刻、例えば14時38分30秒にアラームを鳴らすよう時刻が設定される。アラームを鳴らす時刻として実際に設定される時刻は、上記のように降車駅に到着する時刻と降車駅の一つ手前の駅の到着時刻との中間の時刻に設定されるものとして説明したが、別の算出方法により降車駅の到着時刻とその一つ手前の駅到着時刻との間に適宜設定されるようにしてもよい。このようにして算出されたアラーム設定時刻は、アラーム設定時刻格納部27に記憶される。この処理と同時に、表示画面には、降車駅として設定された駅名の横にアラームマーク45が表示される(図6(c)参照)。この後、通信端末2は、情報配信サーバとの接続を切断し、待機状態に移行する。
【0050】
次いで、ステップS20において、携帯端末装置の制御部23は、時刻保持部25によって保たれている現在時刻と、アラーム設定時刻格納部27に記憶されている設定時刻とを比較する。アラームを鳴らす時刻として設定されている時刻に達すると、情報配信サーバ1に、接続し遅延情報の問い合わせを行なう(ステップS21)。情報配信サーバ1は、遅延情報格納部13に収められている情報に基づき、遅延情報が存在するか、また存在する遅延情報について送信を行なう。
【0051】
ステップS22において、情報配信サーバ1から送信されてきた情報に基づき、事故や信号故障あるいは天候による遅延が存在する場合、ステップS23においてアラームを鳴らすと同時に、表示画面に「到着予定時刻です。遅延情報があります。注意してください!」等のコメントを表示する(ステップS24)。遅延が存在しない場合、ステップS25に進み、アラームを単独で鳴らす等して、乗客であるユーザーに通知を行ない、降車等の動作を促す。
【0052】
上記のようにして、アラームの設定時刻に情報配信サーバ1に接続することにより、列車の最新の運行状況を入手することができる。これにより、ユーザーは、列車の遅延が生じている場合に、アラーム設定時刻に起きて、携帯電話の表示画面を確認することにより周囲の状況に対応することが可能となる。なお、情報配信サーバに接続する際、遅延情報の要求の対象となる列車は時刻表の送受信の際に特定できているので、関連するデータだけダウンロードすればよい。
【0053】
次に、情報配信サーバ1側から見た本発明の情報配信システムSの動作を、図7を参照して説明する。図7は本発明の実施例1に係る情報配信システムにおける情報配信サーバ側の処理工程を示すフローチャートである。
【0054】
情報配信サーバ1にも、CPU、情報配信サーバの処理プログラムを格納したROM又はRAMおよび作業用のRAMが設けられ、前記CPUは、前記ROM又はRAMに格納されたプログラムを読み込むことにより、図7のフローチャートに示す処理を実行する。
【0055】
情報配信サーバ1は複数の通信端末2から送信される情報に対してタイムリーに前記情報に対する返信を行なうものであって、先ずステップS31において路線および乗車時刻の情報の受信がなされたか否かを検出し、受信がなされた場合には、受信した路線および乗車時刻に対応する路線の乗車駅の駅時刻表を駅時刻DB11から取得し、乗車可能な列車の駅発着時刻を認識し、通信端末2に送信する(ステップS32)。
【0056】
次いで、通信端末2に表示された駅時刻表の中からユーザーにより選択された乗車する列車の乗車時刻情報を受信すると(ステップS33)、受信した列車情報に基づいて運行時刻DBにアクセスし、ユーザーの乗車している列車の運行時刻表を取得し、送信する(ステップS34)。
【0057】
乗客であるユーザーの所持する通信端末2のアラーム設定時刻になると、通信端末2は、情報配信サーバ1に遅延情報の要求を行なう。情報配信サーバは、ステップS35において通信端末2より遅延情報要求を受信すると、遅延情報格納部13よりユーザーの乗車している列車に関する遅延情報又は最新の運行状況を取得し、通信端末2に送信する(ステップS36)。なお、遅延情報を要求する対象となる列車は既に特定されているため、必要なデータだけダウンロードすればよい。
【0058】
上述の情報配信サーバ1は、複数の通信端末2から送信される各種情報に対して適宜対応した応答を行なうようになっており、一度に多くの情報が送信された場合であっても迅速に対応することができる。加えて、通信端末2に送信する情報は、乗車駅における当該時刻の駅時刻表と、選択された列車の運行時刻表、および当該列車に関する遅延情報のみであるため、少量の情報だけを送信するだけでよく、迅速な情報配信が可能となる。
【0059】
以上、説明したように、実施例1によれば、ユーザーは通信端末を操作して降車駅を選択するだけで、アラーム時刻の設定を簡単な操作によって行なうことができる。これにより、ユーザーは降車駅に到着する少し前にアラームによって起き、確実に降車することができる。さらに、列車が遅延している場合でも、アラーム時刻に情報配信サーバに接続し、遅延情報を取得することで、状況に柔軟に対応することが可能となる。
【実施例2】
【0060】
以下に、本発明における実施例2の乗り越し防止のための情報配信システムに使用される通信端末とその動作について図8および図9を参照しながら説明する。図8は、実施例2における通信端末2'の機能構成ブロック図を示し、図9は、実施例2における通信端末2'の動作フローチャートを示す。
【0061】
まず、図8を参照しながら、通信端末2'の機能について詳細に説明する。通信端末(以下、携帯電話機)2'は携帯電話機等であり、通話機能、インターネット機能、およびアラーム機能を有するものである。携帯電話機2'は、表示部21'、操作入力部22'、制御部23'、送受信部24'、時刻保持部25'、アラーム部26'、アラーム設定時刻格納部27'、アラームモード設定部28'を備える。
【0062】
表示部21'は、実施例1において説明した通信端末2の表示部21と同様に、情報配信サーバより受信した運行時刻表および駅時刻表等を表示する液晶表示装置であり、乗客である携帯端末装置のユーザーは、表示部21'に表示される種々の情報を参照しながら操作入力部22'を操作することにより、列車やバスの路線名、乗車駅、降車駅等の種々のパラメータを入力することができる。
【0063】
制御部23'は、通信端末2'の種々の機能を制御するものである。また、制御部23'はCPU、プログラムを格納するRAM又はROM、作業用のRAMを備え、前記CPUは前記ROM又はRAMに格納されたプログラムを読み込むことによって図9のフローチャートに示す処理を実行する。送受信部24'は、ネットワークを介して情報配信サーバとのデータの送受信を行なう。
【0064】
時刻保持部25'は、現在時刻を保持または通知するものである。アラーム部26'は、サウンダ部261とバイブレータ部262を含み、サウンダ部261は、音声を発生させることにより、ユーザーに着信通知、メールの受信通知、また目覚ましなどの通知を行なうものである。バイブレータ部262は、振動を生じさせることにより、音声を発生させることなくユーザーに着信通知等を行なうものである。アラーム設定時刻格納部27'は、アラーム部26'を動作させるための設定時刻を保持するためのものであり、符号271〜278に示すアラーム設定1〜アラーム設定8を有し、複数のアラーム時刻を設定することが可能である。このアラーム設定時刻は、実際には携帯電話のメモリに記憶される。制御部23'は、メモリに同様に記憶されているプログラムを実行する際にこのアラーム設定時刻を参照し、設定された時刻にアラーム部26'を動作させる。なお、上述のアラーム設定は8個備えるものとしたが、これに限らず通信端末の機種等によってまちまちである。
【0065】
アラームモード設定部28'は、アラーム部26'を動作させる際に、サウンダ部261を駆動させるか、バイブレータ部262を動作させるか、あるいはサウンダ部261とバイブレータ部262の両方を動作させるかどうかの設定を行なうと同時にそれらの設定によって変更されるパラメータを格納する。制御部23'は、アラーム設定時刻格納部27'に記憶されているアラーム設定時刻に、アラームモード設定部28'のパラメータを参照することにより、サウンダ部261とバイブレータ部262から適切な機能を選択し、動作させる。
【0066】
次に、図9を参照しながら、本発明の実施例2における携帯電話機2'の動作について説明する。ステップS41〜ステップS49は、実施例1における通信端末2のステップS11〜ステップS19における動作と同じものであるので、その説明は省略する。
【0067】
上記のステップS49においてアラーム設定時刻格納部27'にアラーム時刻が設定されると、ステップS50では、アラームモード設定部28'は、アラームモード設定部28'に記憶されている設定パラメータを参照することにより、アラームモードが通常モードに設定されているか、それともマナーモードに設定されているかを認識する。そして、アラームモードが通常モードに設定されている場合には、ステップS51においてアラームモードを通常モードからマナーモードに設定を変更し、携帯電話機2'は待機状態に移行する。
【0068】
続くステップS52では、時刻保持部25'とアラーム設定時刻格納部27'に記憶されているアラーム設定時刻とを参照することにより、現在時刻がアラーム設定時刻に達したかどうかを判断し、アラーム設定時刻であるならば、ステップS53に進んでアラーム部26'を動作させる。なお、アラーム部26'を動作させる際、アラーム部26'は、アラームモード設定部28'に格納されているアラームモードの設定パラメータを参照することにより、マナーモードに設定されていることを認識し、バイブレータ部262を駆動させ、ユーザーに降車時刻が近づいていることを通知する。現在時刻がアラーム設定時刻に達していなければ、待機状態を続ける。
【0069】
さらに、携帯電話機2'のメモリには、前述した処理において情報配信サーバより受信した列車の運行時刻表のうち、少なくとも降車駅の到着時刻を記憶しておき、ステップS54において、時刻保持部25'により保持されている現在時刻と、降車駅の到着時刻とを参照し、降車駅到着時刻か否かを判断する。降車駅到着時刻に達したなら、アラームモード設定部28'は、アラームモードをマナーモードから通常モードに変更し、着信等の際に、サウンダ部261を鳴らすことができるようにする。
【0070】
列車やバス等の公共交通機関を使用している際、車内で音を出すことに対して自粛が呼びかけられているため、多くの場合乗車に伴って携帯電話のアラームモードを通常モードからマナーモードに変更する必要がある。実施例2において説明した携帯電話機2'を使用すると、ユーザーが降車駅を選択することにより、アラームを動作させる時刻を自動的に設定できるだけでなく、自動的にアラームモードを変更でき、マナーモードを設定する手間を省くことが可能となる。
【0071】
また、降車時刻にアラームモードが自動的にマナーモードから通常モードに変更されることで、マナーモードを解除し忘れることを避けることができる。なお、実施例1のように、アラーム設定時刻に情報配信サーバに再度接続して遅延情報を要求してもよく、列車の遅延があるような場合には、降車時刻になってもアラームモードを変更しない。
【0072】
アラーム設定時刻格納部27'は、複数のアラーム設定(アラーム設定1〜アラーム設定8)を有し、そのそれぞれにアラーム設定時刻を格納することができる。それで、複数のアラーム設定を使用することによって、運行時刻表の複数の箇所にアラームを設定できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施例1の乗り越し防止のための情報配信システムの全体概略図である。
【図2】本発明の実施例1の乗り越し防止のための情報配信システムを構成する各構成部材の有する機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施例1の情報配信システムの通信端末における動作フローチャートである。
【図4】通信端末の表示部に表示される内容を時系列で示す概略説明図である。
【図5】通信端末の表示部に表示される内容を時系列で示す概略説明図である。
【図6】通信端末の表示部に表示される内容を時系列で示す概略説明図である。
【図7】本発明の実施例1の情報配信システムの情報配信サーバにおける動作フローチャートである。
【図8】本発明の実施例2における通信端末を構成する各構成部材の有する機能ブロック図である。
【図9】本発明の実施例2の通信端末における動作フローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
S ・・・情報配信システム
1 ・・・情報配信サーバ
2 ・・・通信端末
3 ・・・ネットワーク
11 ・・駅時刻DB
12 ・・運行時刻DB
13 ・・遅延情報格納部
21 ・・表示部
22 ・・操作入力部
25 ・・時刻保持部
26 ・・アラーム部
27 ・・アラーム設定時刻格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
列車、バス等の各停車駅の到着時刻からなる運行時刻表を記憶した運行時刻データベースを備える情報配信サーバと、前記情報配信サーバから送信された運行時刻表等を表示する表示手段と、乗車する列車、バス等を確定するための各種パラメータの入力、前記運行時刻表内の各停車駅の選択およびタイマーの設定入力等を行なう操作入力手段と、現在時刻を参照し、前記操作入力手段により設定された時刻に到達した際に所定の機能を実行させるタイマー手段と、を備える通信端末と、からなる情報配信システムであって、
タイマー時刻を設定する際には、前記操作入力手段により前記表示手段に表示された運行時刻表内の複数の停車駅の中から所望の降車駅を選択することにより、前記タイマー手段に前記タイマー時刻が設定されることを特徴とする情報配信システム。
【請求項2】
前記タイマー手段に設定されるタイマー時刻は、前記操作入力手段により選択された降車駅の到着時刻より前で、かつ1駅手前の停車駅の到着時刻以降の時刻に設定されることを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項3】
前記通信端末は、前記タイマー時刻に、音声等により報知を行なうアラーム手段を動作させることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信システム。
【請求項4】
前記情報配信サーバは、列車、バス等のリアルタイム遅延情報を有し、前記通信端末は、前記操作入力手段において降車駅を選択することにより設定されたタイマー時刻に到達した時点で、前記情報配信サーバに遅延情報要求を送信し、前記情報配信サーバから前記表示手段に表示された運行時刻表に関連する遅延情報を受信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報配信システム。
【請求項5】
情報配信サーバから送信された運行時刻表を表示する表示手段と、乗車する列車、バス等を確定するための各種パラメータの入力、前記運行時刻表内の各停車駅の選択及びタイマーの設定入力等を行なう操作入力手段と、現在時刻を参照し、前記操作入力手段により設定された時刻に到達した際に所定の機能を実行させるタイマー手段と、を備える通信端末であって、
タイマー時刻を設定する際には、前記操作入力手段により前記表示手段に表示された運行時刻表内の複数の停車駅の中から所望の降車駅を選択することにより、前記タイマー手段に前記タイマー時刻が設定されることを特徴とする通信端末。
【請求項6】
前記タイマー手段に設定されるタイマー時刻は、前記操作入力手段により選択された降車駅の到着時刻より前で、かつ1駅手前の停車駅の到着時刻以降の時刻に設定されることを特徴とする請求項5に記載の通信端末。
【請求項7】
前記通信端末は、前記タイマー時刻に、音声等により報知を行なうアラーム手段を動作させることを特徴とする請求項5又は6に記載の通信端末。
【請求項8】
前記通信端末は、音声出力手段と、振動出力手段と、これらの出力の組み合わせからなるモードを記憶するモード記憶手段と、を備え、前期操作入力手段において降車駅を選択することにより設定されたタイマー時刻は、前記モード記憶手段の前記音声出力手段による通知を行なわないモードに自動的に設定されることを特徴とする請求項5又は6に記載の通信端末。
【請求項9】
前記操作入力手段において降車駅を選択することにより設定されたタイマー時刻に到達した時点で、前記情報配信サーバに遅延情報要求を送信して前記表示手段に表示された運行時刻表に関する遅延情報を受信し、前記表示手段に前記遅延情報を表示することを特徴とする請求項5に記載の通信端末。
【請求項10】
前記操作入力手段において降車駅を選択することによりタイマー時刻が設定された際には、前記モード記憶手段の前記音声出力手段による通知を行なわないモードに自動的に設定されることを特徴とする請求項8に記載の通信端末。
【請求項11】
前記操作入力手段において選択された降車駅の到着時刻に達した際には、前記タイマー時刻が設定される以前に設定されたモードに復帰されることを特徴とする請求項10に記載の通信端末。
【請求項12】
通信端末のコンピュータに、
列車、バス等の各停車駅の到着時刻からなる運行時刻表を記憶した運行時刻データベースを備える情報配信サーバから、乗車する列車、バス等の運行時刻表を受信して前記通信端末の表示画面に表示する処理と、
前記表示画面に表示された前記運行時刻表の複数の駅の中から所望の降車駅が選択された際に、前記通信端末のタイマー手段にタイマー時刻を設定する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
前記タイマー手段にタイマー時刻を設定する処理において、
前記タイマー時刻は、前記降車駅の到着時刻より前で、かつ前記1駅手前の停車駅の到着時刻以降の時刻に設定されることを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記タイマー時刻に到達したことを音声等により報知する処理を実行させることを特徴とする請求項12又は13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記タイマー時刻に到達した時点で、前記情報配信サーバに遅延情報要求を送信する処理と、
前記情報配信サーバから前記表示手段に表示された運行時刻表に関連する遅延情報を受信する処理と、を実行させることを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
【請求項16】
前記タイマー手段に前記タイマー時刻を設定する際に、音声出力モードと、振動出力モードと、これらの出力の組み合わせからなるモードを記憶するモード記憶手段に、前記タイマー時刻には前記音声出力手段による通知を行なわないモードに自動的に設定する処理を実行させることを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
【請求項17】
前記タイマー時刻を設定する際に、前記モード記憶手段に、前記音声出力手段による通知を行なわないモードに自動的に設定する処理を実行させることを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
【請求項18】
前記運行時刻表に基づき、降車駅の到着時刻に達した際には、前記タイマー時刻を設定する以前に設定されていたモードに復帰する処理を実行させることを特徴とする請求項17に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−295267(P2006−295267A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−109336(P2005−109336)
【出願日】平成17年4月6日(2005.4.6)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】