説明

情報配信システム及び情報配信装置

【課題】 既に配信されているスケジュール情報が変更された場合に再配信する手間が削減された情報配信システム及び情報配信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 管理者通信端末200の操作によりスケジュール情報51aが変更された場合に、変更されたスケジュール情報51aが既に配信されたスケジュール情報51aであれば、その変更後のスケジュール情報51aを上記配信先に再配信する。これにより、変更後のスケジュール情報51aの配信先を選択するなどの操作を行う必要がないので、再配信する手間を削減することができるとともに、まだ配信されていないスケジュール情報51aが変更された場合に、変更後のスケジュール情報51aが配信されるのを防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報配信システム及び情報配信装置に係り、さらに詳しくは、予め定められた配信日時に複数の配信先へスケジュール情報を配信する情報配信システム及び情報配信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
予定内容及び予定日時を含むスケジュール情報を情報配信装置に記憶しておき、予め定められた配信日時に複数の配信先へスケジュール情報を配信するような情報配信システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この種の情報配信システムでは、例えばサーバとしての情報配信装置にスケジュール情報を記憶するとともに、そのスケジュール情報の関係者が使用している通信端末のアドレスとして、メールアドレスや電話番号などを記憶しておくことができる。そして、予め定められた配信日時にスケジュール情報を読み出し、そのスケジュール情報を配信先の各通信端末のアドレスへ配信することができる。このとき、スケジュール情報の配信は、各通信端末のアドレスとして記憶されているメールアドレスや電話番号に基づいて、電子メールの送信やファクシミリ送信により行われる。
【0004】
このような情報配信システムを用いれば、予め記憶しているスケジュール情報を、そのスケジュール情報の関係者が使用している複数の通信端末へ定期的に配信することができるので、各通信端末へ順次にスケジュール情報を配信するための操作を行う手間を省くことができる。
【0005】
【特許文献1】特開2005−142767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、スケジュール情報を関係者が使用している各通信端末へ配信した後、そのスケジュール情報に変更すべき箇所が生じる場合もある。このような場合には、スケジュール情報を変更した後、その変更後のスケジュール情報の配信先を選択するなどの操作が必要になるため、手間がかかるといった問題がある。
【0007】
また、予定内容及び予定日時などの項目のうち一部の項目だけが変更される場合がある。このような場合、変更されたスケジュール情報全体が再配信されると、必要以上に処理負荷がかかることとなる。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、既に配信されているスケジュール情報が変更された場合に再配信する手間が削減された情報配信システム及び情報配信装置を提供することを目的とする。また、本発明は、変更されたスケジュール情報を再配信する際の処理負荷が軽減された情報配信システム及び情報配信装置を提供することを目的とする。また、本発明は、配信先において変更後のスケジュール情報を確実に確認することができる情報配信システム及び情報配信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の本発明による情報配信システムは、日時を計測するための計時手段と、予定内容及び予定日時を項目として含むスケジュール情報を複数記憶することができるスケジュール情報記憶手段と、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報の配信先、配信日時及び配信対象期間を含む配信情報を記憶している配信情報記憶手段と、上記計時手段が上記配信日時を計測したときに、スケジュール情報の配信を指示する配信指示手段と、上記配信指示手段による指示に基づいて、予定日時が上記配信対象期間に含まれるスケジュール情報を上記配信先へ配信するスケジュール情報配信手段とを備え、上記スケジュール情報配信手段が、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報が変更された場合に、変更されたスケジュール情報が既に配信されたスケジュール情報であれば、その変更後のスケジュール情報を配信するように構成される。
【0010】
このような構成によれば、配信先へ既に配信されているスケジュール情報が変更された場合に、変更後のスケジュール情報を上記配信先に再配信することができる。したがって、変更後のスケジュール情報の配信先を選択するなどの操作を行う必要がないので、再配信する手間を削減することができる。
【0011】
また、既に配信されているスケジュール情報が変更された場合にのみ、変更後のスケジュール情報が再配信されるので、まだ配信されていないスケジュール情報が変更された場合に、その変更後のスケジュール情報が配信されるのを防止できる。
【0012】
第2の本発明による情報配信システムは、上記構成に加えて、上記スケジュール情報配信手段が、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報の一部の項目が変更された場合には、変更された項目のみを配信するように構成される。
【0013】
このような構成によれば、変更されたスケジュール情報のうち変更された項目のみが再配信されるので、再配信するスケジュール情報のデータ量を必要最低限に削減することができ、処理負荷を軽減できる。
【0014】
第3の本発明による情報配信システムは、上記構成に加えて、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報が変更された場合に、変更後のスケジュール情報の配信許可を受け付ける許可受付手段を備え、上記配信指示手段が、上記配信許可を受け付けたときに、上記スケジュール情報配信手段に対してスケジュール情報の配信を指示するように構成される。
【0015】
このような構成によれば、既に配信されているスケジュール情報が変更された場合に、その変更後のスケジュール情報の配信許可を受け付けた場合にのみ、変更後のスケジュール情報を再配信することができる。したがって、スケジュール情報の変更内容が再配信する必要のないようなものである場合には、変更後のスケジュール情報を再配信しないようにすることができるので、不必要な再配信を防止できる。
【0016】
第4の本発明による情報配信システムは、上記構成に加えて、データ通信回線を介して通信を行う複数の通信手段と、上記スケジュール情報配信手段により配信されたスケジュール情報の配信先における受信状態を検出する受信状態検出手段とを備え、上記配信情報が、上記複数の通信手段の優先順位を含み、上記スケジュール情報配信手段が、上記配信情報記憶手段に記憶されている優先順位及び上記受信状態検出手段により検出される受信状態に基づいて、上記複数の通信手段のいずれかを選択し、変更後のスケジュール情報を配信するように構成される。
【0017】
このような構成によれば、配信した変更後のスケジュール情報が配信先において正常に受信されるまで、優先順位に従って通信手段を順次に選択し、その選択した通信手段で変更後のスケジュール情報を再配信することができる。したがって、配信先において変更後のスケジュール情報を確実に確認することができる。
【0018】
第5の本発明による情報配信システムは、上記構成に加えて、上記スケジュール情報配信手段が、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報の予定日時が変更された場合に、変更前の予定日時及び変更後の予定日時のいずれもが現在時刻よりも前であるときには、変更後のスケジュール情報を配信しないように構成される。
【0019】
このような構成によれば、スケジュール情報の予定日時が変更された場合に、変更前及び変更後のいずれにおいても既に予定日時が経過しているときには、変更後のスケジュール情報は再配信されない。変更前及び変更後のいずれにおいても予定日時が経過しているスケジュール情報は配信先において有用でないため、上記のような構成により不必要な配信を防止できるとともに、変更後のスケジュール情報はスケジュール情報記憶手段に記憶されるので、その後のスケジュール情報の管理等に利用できる。
【0020】
第6の本発明による情報配信装置は、日時を計測するための計時手段と、予定内容及び予定日時を項目として含むスケジュール情報を複数記憶することができるスケジュール情報記憶手段と、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報の配信先、配信日時及び配信対象期間を含む配信情報を記憶している配信情報記憶手段と、上記計時手段が上記配信日時を計測したときに、スケジュール情報の配信を指示する配信指示手段と、上記配信指示手段による指示に基づいて、予定日時が上記配信対象期間に含まれるスケジュール情報を上記配信先へ配信するスケジュール情報配信手段とを備え、上記スケジュール情報配信手段が、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報が変更された場合に、変更されたスケジュール情報が既に配信されたスケジュール情報であれば、その変更後のスケジュール情報を配信するように構成される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、スケジュール情報を変更した場合に、配信先を選択するなどの操作を行うことなく変更後のスケジュール情報を再配信することができるので、再配信する手間を削減することができる。また、まだ配信されていないスケジュール情報が変更された場合に、その変更後のスケジュール情報が配信されるのを防止できる。
【0022】
また、本発明によれば、配信したスケジュール情報の一部の項目が変更された場合に、その変更された項目のみが再配信されるので、再配信するスケジュール情報のデータ量を必要最低限に削減することができ、処理負荷を軽減できる。
【0023】
また、本発明によれば、配信した変更後のスケジュール情報が配信先において正常に受信されるまで、優先順位に従って通信手段を順次に選択して再配信することができるので、配信先において変更後のスケジュール情報を確実に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1は、本発明の実施の形態による情報配信装置が適用された情報配信システムの一例を示したブロック図であり、情報配信装置の一例としてデジタル複合機100が示されている。この情報配信システムは、電話回線N1及びネットワーク回線N2を介して互いに通信可能なデジタル複合機100、管理者通信端末200及び複数の配信先通信端末300により構成されている。
【0025】
デジタル複合機100には、予定内容や、その予定内容が実施される予定日時といった項目を含むスケジュール情報を複数記憶しておくことができる。デジタル複合機100は、スケジュール情報を配信すべき日時(以下、「配信日時」と呼ぶ。)になると、電話回線N1又はネットワーク回線N2を介して、配信先として予め定められている配信先通信端末300に当該スケジュール情報を配信する。すなわち、この情報配信システムにおいて、デジタル複合機100は、スケジュール情報を記憶及び配信するサーバとして機能している。
【0026】
管理者通信端末200は、スケジュール情報を管理している管理者が使用する端末であり、例えばパーソナルコンピュータからなる。スケジュール情報の管理者は、管理者通信端末200を操作することにより、ネットワーク回線N2を介してデジタル複合機100にスケジュール情報を記憶させたり、スケジュール情報の配信に関する信号を送受信したりすることができる。
【0027】
複数の配信先通信端末300は、管理者以外のスケジュール情報の関係者がそれぞれ使用する端末であり、例えばパーソナルコンピュータや電話機からなる。スケジュール情報の関係者は、パーソナルコンピュータからなる配信先通信端末300を用いて、電子メール等によりスケジュール情報を受信したり、電話機からなる配信先通信端末300を用いて、通話による音声等を介してスケジュール情報を受信したりすることができる。すなわち、この情報配信システムでは、電話回線N1やネットワーク回線N2などのデータ通信回線を介して通信を行う複数の通信手段のいずれかを選択して、複数の配信先通信端末300にスケジュール情報を配信することができる。
【0028】
ネットワーク回線N2には、メールサーバ400が接続されている。電子メールによりスケジュール情報を配信した場合には、配信された電子メールがメールサーバ400に一旦格納される。この場合、スケジュール情報の関係者は、配信先通信端末300を操作することによりネットワーク回線N2を介してメールサーバ400にアクセスし、当該メールサーバ400から電子メールを読み出すことによって、スケジュール情報を確認することができる。メールサーバ400からの電子メールの読み出しは、配信先通信端末300に対する操作に基づいて行われてもよいし、配信通信端末300がメールサーバ400に自動的にアクセスすることにより行われてもよい。
【0029】
このような情報配信システムを使用することにより、例えば、ある会社の社長のスケジュール情報をデジタル複合機100に記憶させ、そのスケジュール情報を会長、副社長、専務、部長といった各関係者が使用している配信先通信端末300に配信することができる。この場合、社長の秘書が管理者通信端末200を操作することにより、デジタル複合機100に記憶される社長のスケジュール情報を管理することができる。
【0030】
図2は、デジタル複合機100の内部構成の一例を示したブロック図である。このデジタル複合機100には、MPU(Micro Processing Unit)2と、このMPU2にバス3を介して接続されたROM(Read Only Memory)4、SRAM(Static Random Access Memory)5、NCU(Network Control Unit)6、モデム7、コーデック8、画像信号処理回路9、メモリコントローラ10、メモリコントローラ11、プリンタ画像処理回路12、プリンタ機構制御回路13、表示部14、操作部15、時計回路16及びNIC(Network Interface Card)17が備えられている。ROM4には、MPU2が実行するコンピュータプログラムが格納されている。SRAM5には、MPU2によるプログラム実行時に必要なデータが書き込まれる。
【0031】
NCU6は、電話回線N1への接続制御を行っている。当該デジタル複合機100から相手方の電話機やファクシミリ装置を呼び出して通話又はファクシミリ送信を行う場合には、NCU6が、電話回線N1へ発呼信号を送出し、更に相手方の電話番号を含む選択信号を送出することによって発呼が行われる。このようにして、相手方の電話機又はファクシミリ装置との接続状態が確立された後、音声データが送信又は受信されることにより、通話又はファクシミリ送信が行われる。一方、相手方の電話機やファクシミリ装置からの呼び出しに応答して通話又はファクシミリ受信を行う場合には、電話回線N1からの呼出信号に応じてNCU6が回線を接続することにより、接続状態が確立される。
【0032】
画像信号処理回路9は、CCD(Charge Coupled Device)9Aの出力信号に基づいて画像データを生成する回路であり、生成された画像データはコーデック8へ出力される。CCD9Aは、原稿画像を光学的に読み取るための原稿読取手段であり、原稿に向けて照射された光の反射光を受光し、その受光量に応じた電気信号を出力する。画像信号処理回路9は、この電気信号に基づいて、ピクセルごとの輝度情報又は色情報で構成されるビットマップデータとして画像データを生成している。
【0033】
コーデック8は、ランレングス法やハフマン符号化法などを用いて、画像データを圧縮又は伸張する処理を行う。画像信号処理回路9からコーデック8に入力された画像データは、当該コーデック8により原稿1ページ分ごとに圧縮処理が行われ、メモリコントローラ10を介してSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)からなる画像メモリ18に格納される。
【0034】
画像メモリ18に格納された画像データは、メモリコントローラ10により読み出される。ファクシミリ送信時には、読み出された画像データがモデム7により音声データに変調され、NCU6から電話回線N1を介して相手方のファクシミリ装置へ送信される。一方、ファクシミリ受信時には、相手方のファクシミリ装置から送出された音声データを電話回線N1を介してNCU6が受信する。NCU6で受信された音声データは、モデム7によって復調され、画像データとして画像メモリ18に格納される。
【0035】
画像メモリ18に格納された画像データに基づいて用紙上に画像を形成する場合には、メモリコントローラ10により1ページ分の画像データごとに読み出され、コーデック8で伸張された後、メモリコントローラ11を介してページメモリ19に格納される。ページメモリ19は、SDRAMからなり、ページごとのビットマップデータに展開された画像データを保持している。
【0036】
ページメモリ19に格納されている画像データは、メモリコントローラ11により1ページごとに読み出され、プリンタ画像処理回路12からLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド(不図示)へ出力される。プリンタ機構制御回路13は、プリンタ機構13Aの動作を制御することにより、画像データに基づく画像を用紙上に記録させる。このプリンタ機構13Aは、感光体ドラム、帯電器、現像装置、転写装置及び定着装置などからなる周知の構成であるため、ここでは詳細な説明を省略することとする。
【0037】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)からなり、表示画面に各種の表示を行うことができる。操作部15には、プリント機構13Aによる画像形成動作を開始させるためのプリントキーなどの複数の操作キーが含まれる。時計回路16は、現在の日時を計測している計時手段である。
【0038】
NIC17は、ネットワーク回線N2に対する信号の入出力を制御している。このデジタル複合機100は、電子メールを構成している文字データなどの各種データをNIC17を介してネットワーク回線N2へ出力することができる。また、CCD9Aで読み取った原稿の画像データを、NIC17を介してネットワーク回線N2に接続されている他の通信端末へ送信することができる。さらに、他の通信端末からネットワーク回線N2を介して受信した画像データに基づいて、プリンタ機構13Aで用紙に画像を記録することができる。つまり、デジタル複合機100は、ネットワーク接続されたスキャナ装置やプリンタ装置として機能させることもできる。
【0039】
図3は、デジタル複合機100の制御部40の一構成例を示した機能ブロック図である。このデジタル複合機100のSRAM5には、スケジュール情報51aを記憶しているスケジュール情報記憶部51と、配信日時などを含む配信情報52aを記憶している配信情報記憶部52とが割り当てられている。
【0040】
制御部40は、時計回路16が配信日時を計測したときに、スケジュール情報記憶部51に記憶されているスケジュール情報51aを配信情報記憶部52に記憶されている配信情報52aに基づいて各配信先に配信する処理を行う。制御部40は、配信指示部41、配信制御部43、電話通信部44、ファクシミリ通信部45、メール通信部46、ネットワークメッセージ通信部47、受信状態検出部48、スケジュール情報変更部49及び許可受付部50によって構成され、ここでは、MPU2により実行されるコンピュータプログラムとして実現されるものとする。
【0041】
配信情報記憶部52には、上記配信日時に対応付けて、配信先となる1ないし複数の配信先通信端末300のアドレス、配信対象となるスケジュール情報51aの予定日時の期間(以下、「配信対象期間」と呼ぶ。)及び通信手段の優先順位が配信情報52aとして記憶されている。配信指示部41は、時計回路16が配信情報記憶部52に記憶されている配信日時を計測したときに、スケジュール情報51aの配信を指示する配信指示手段である。配信先通信端末300のアドレスとしては、電話番号、メールアドレス、IP(Internet Protocol)アドレスなどが記憶される。配信対象期間は、始期及び終期により規定されるものであってもよいし、例えば配信日時から1週間といったように、基準日時に対する期間として規定されるものであってもよい。
【0042】
配信制御部43は、配信指示部41からの配信指示に基づいて、電話通信部44、ファクシミリ通信部45、メール通信部46及びネットワークメッセージ通信部47のいずれかを選択し、配信先へスケジュール情報51aを配信するスケジュール情報配信手段である。配信制御部43は、配信情報記憶部52に記憶されている配信情報52aから、今回到達した配信日時に対応する配信対象期間を読み出し、その配信対象期間内に予定日時が含まれているスケジュール情報51aをスケジュール情報記憶部51から読み出して配信先へ配信する。
【0043】
ここで、電話通信部44は、電話番号に基づいて電話回線N1に接続されている配信先通信端末300との間で通信状態を確立させ、音声データを送受信することにより通話を行うための通信手段である。ファクシミリ通信部45は、電話番号に基づいて電話回線N1に接続されている配信先通信端末300との間で通信状態を確立させ、音声データを送受信することによりファクシミリ通信を行うための通信手段である。メール通信部46は、メールアドレスに基づいてネットワーク回線N2に接続されているメールサーバ400との間で通信状態を確立させ、文字データからなる電子メールを送受信するための通信手段である。ネットワークメッセージ通信部47は、IPアドレスに基づいてネットワーク回線N2に接続されている配信先通信端末300との間で通信状態を確立させ、メールサーバ400を介さずに文字データを直接送受信することにより、いわゆるネットワークメッセージを送受信するための通信手段である。
【0044】
受信状態検出部48は、スケジュール情報51aの配信先における受信状態を検出する受信状態検出手段であり、スケジュール情報51aの配信に対する配信先通信端末300からの応答信号の有無に基づいて、スケジュール情報51aが配信先通信端末300において正常に受信されたか否かを検出することができる。配信制御部43は、スケジュール情報51aの配信先における受信状態及び配信情報記憶部52に記憶されている優先順位に基づいて、電話通信部44、ファクシミリ通信部45、メール通信部46及びネットワークメッセージ通信部47のいずれかを選択し、スケジュール情報51aを再配信することができる。
【0045】
すなわち、受信状態検出部48により検出される応答信号の受信状態に基づいて、スケジュール情報51aが配信先通信端末300において正常に受信されていないと判断した場合には、優先順位に基づいて通信手段を変更し、正常に受信されるまでスケジュール情報51aを再配信することができる。本実施の形態において、配信情報記憶部52に記憶される通信手段の優先順位は、例えばネットワークメッセージ通信部47、メール通信部46、ファクシミリ通信部45、電話通信部44の順とすることが好ましい。通信手段の優先順位は、配信先として記憶されている全ての配信先通信端末300に共通のものであってもよいし、配信先通信端末300ごとに異なる優先順位を記憶することができるようになっていてもよい。
【0046】
スケジュール情報変更部49は、ネットワーク回線N2を介して管理者通信端末200によりスケジュール情報51aを変更するための操作が行われた場合に、変更後のスケジュール情報51aをスケジュール情報記憶部51に記憶させる。スケジュール情報51aは、予定内容及び予定日時のいずれも変更することができる。なお、上記予定日時は、予定日及び予定時間の各項目からなり、いずれか一方の項目のみを変更することができるものとする。また、予定内容、予定日及び予定時間に加えて、予定の所有者、予定の関係者(出席者)及び予定場所などの他の項目がスケジュール情報51aとしてスケジュール情報記憶部51に記憶され、これらの項目も変更できるようになっていてもよい。
【0047】
スケジュール情報記憶部51に記憶されているスケジュール情報51aが変更された場合、変更されたスケジュール情報51aが既に配信されたスケジュール情報51aであれば、その変更後のスケジュール情報51aを配信先へ配信するか否かを確認するための電子メールが、メールサーバ400を介して管理者通信端末200に送信される。
【0048】
この電子メールに対して、管理者が管理者通信端末200を用いて変更後のスケジュール情報51aの配信を許可するための操作を行った場合には、その配信許可を許可受付部50が受け付けて、配信指示部41により変更後のスケジュール情報51aの配信が指示される。この場合、配信制御部43は、変更前のスケジュール情報51aが配信されたときと同じ配信先へ、変更後のスケジュール情報51aの変更された項目のみを再配信するように制御する。
【0049】
なお、本実施の形態では、スケジュール情報51aが変更されたときだけでなく、時計回路16が配信日時を計測したときにも、スケジュール情報51aを配信先へ配信するか否かを確認するための電子メールが管理者通信端末200に送信され、管理者が管理者通信端末200を操作することにより許可受付部50が配信許可を受け付けた場合にのみ、配信指示部41によりスケジュール情報51aの配信が指示されるようになっている。ただし、スケジュール情報51aを配信先へ配信するか否かを確認するための電子メールを管理者通信端末200に送信するかどうかが、予め設定できるようになっていてもよい。
【0050】
このようなデジタル複合機100を用いてスケジュール情報51aを配信する場合の一例としては、配信日時を毎週月曜日の午前9時とし、配信対象期間を配信日時から1週間として、予定の所有者である社長の1週間分のスケジュール情報51aを毎週配信するような態様が考えられる。その他にも、配信日時を毎月1日の午前8時とし、配信対象期間を配信日時から1ヶ月として、予定の所有者である社長及び取締役の1ヶ月分のスケジュール情報51aを毎月配信するなど、種々の態様が考えられる。
【0051】
図4は、時計回路16が配信日時を計測したときの制御部40による処理の一例を示したフローチャートである。時計回路16が配信情報記憶部52に記憶されている配信日時を計測すると(ステップS101でYes)、スケジュール情報51aを配信先へ配信するか否かを確認するための電子メールが管理者通信端末200に送信される(ステップS102)。そして、管理者による管理者通信端末200の操作に基づいて許可受付部50が配信許可を受け付けた場合には(ステップS103でYes)、配信指示部41によりスケジュール情報51aの配信が指示される(ステップS104)。
【0052】
この配信指示部41からの配信指示に基づいて、配信制御部43が、電話通信部44、ファクシミリ通信部45、メール通信部46及びネットワークメッセージ通信部47の中から配信情報記憶部52に最上位の優先順位として記憶されている通信手段を選択し、その通信手段を用いて、今回到達した配信日時に対応する配信対象期間に予定日時が含まれるスケジュール情報51aを各配信先へ配信する(ステップS105)。
【0053】
その後、スケジュール情報51aを配信した複数の配信先通信端末300のうち、一定時間内に応答信号を受信しなかった配信先通信端末300に対しては、スケジュール情報51aが正常に受信されていないと判断し(ステップS106でNo)、配信情報記憶部52に次の優先順位として記憶されている通信手段を選択して(ステップS107)、スケジュール情報51aを再配信する(ステップS105)。
【0054】
このようにして、一定時間内に応答信号を受信しなかった配信先通信端末300に対しては、配信情報記憶部52に記憶されている優先順位に基づいて通信手段を順次に変更することにより、正常に受信されるまでスケジュール情報51aを再配信することができる。そして、配信日時に対応付けて配信情報記憶部52に記憶されている全ての配信先へスケジュール情報51aが配信されれば処理が完了する(ステップS108でYes)。ただし、配信情報記憶部52に最下位の優先順位として記憶されている通信手段を選択してスケジュール情報51aを再配信しても、一定時間内に応答信号を受信できない場合には、その旨を管理者通信端末200に通知するようになっていてもよい。
【0055】
図5及び図6は、スケジュール情報51aが変更されたときの制御部40による処理の一例を示したフローチャートである。管理者が管理者通信端末200を操作することにより、スケジュール情報記憶部51に記憶されているスケジュール情報51aが変更されると(ステップS201でYes)、変更後のスケジュール情報51aがスケジュール情報記憶部51に格納される(ステップS202)。
【0056】
このとき、変更されたスケジュール情報51aが既に配信されたスケジュール情報51aである場合には(ステップS203でYes)、変更された項目が予定日時であるか否かが判定される(ステップS204)。一方、変更されたスケジュール情報51aがまだ配信されていないスケジュール情報51aである場合には(ステップS203でNo)、変更後のスケジュール情報51aを配信することなく処理が終了する。
【0057】
ステップS204の判定の結果、変更された項目が予定日時である場合には(ステップS204でYes)、変更前の予定日時が既に経過しているか否か(ステップS205)、及び、変更後の予定日時が既に経過しているか否か(ステップS206,S207)に応じて、異なる処理が行われる。このとき、変更前の予定日時が既に経過しており(ステップS205でYes)、かつ、変更後の予定日時も既に経過している場合には(ステップS206でYes)、変更後のスケジュール情報51aを配信することなく処理が終了する。変更前及び変更後のいずれにおいても予定日時が経過しているスケジュール情報51aは配信先において有用でないため、上記のような構成により不必要な配信を防止できるとともに、変更後のスケジュール情報51aはスケジュール情報記憶部51に記憶されるので、その後のスケジュール情報51aの管理等に利用できる。
【0058】
変更前の予定日時はまだ経過していないが(ステップS205でNo)、変更後の予定日時は既に経過している場合(ステップS207でYes)、すなわち、まだ予定日時に到達していないスケジュール情報51aの予定日時が、既に経過している過去の日時に変更された場合には、変更後のスケジュール情報51aを配信するための処理(ステップS209〜S215)が行われる。この場合、変更後のスケジュール情報51aを配信することにより、変更前の予定日時に空きが生じたことを配信先に報知することができる。
【0059】
一方、変更前の予定日時は既に経過しているが(ステップS205でYes)、変更後の予定日時はまだ経過していない場合(ステップS206でNo)、すなわち、既に予定日時が経過しているスケジュール情報51aの予定日時が、まだ到達していない将来の日時に変更された場合には、その変更後の予定日時が既に経過している配信日時に対応する配信対象期間に含まれているか否かが判定される(ステップS208)。同様に、変更前の予定日時がまだ経過しておらず(ステップS205でNo)、かつ、変更後の予定日時もまだ経過していない場合にも(ステップS207でNo)、変更後の予定日時が既に経過している配信日時に対応する配信対象期間に含まれているか否かが判定される(ステップS208)。
【0060】
ステップS208の判定の結果、変更後の予定日時が既に経過している配信日時に対応する配信対象期間に含まれていれば(ステップS208でYes)、変更後のスケジュール情報51aを配信するための処理(ステップS209〜S215)が行われる。一方、変更後の予定日時が既に経過している配信日時に対応する配信対象期間に含まれていない場合には(ステップS208でNo)、変更後のスケジュール情報51aを配信することなく処理が終了し、その後に変更後の予定日時を含む配信対象期間に対応する配信日時が計測されたときに(図4のステップS101でYes)、そのスケジュール情報51aを配信するための処理(ステップS102〜S108)が行われる。
【0061】
また、ステップS204の判定の結果、変更された項目が予定日時でない場合(ステップS204でNo)、すなわち、変更された項目が予定内容などの予定日時以外の項目であった場合には、予定日時の経過等に関わらず、変更後のスケジュール情報51aを配信するための処理(ステップS209〜S215)が行われる。
【0062】
変更後のスケジュール情報51aを配信するための処理としては、まず、変更後のスケジュール情報51aを配信先へ配信するか否かを確認するための電子メールが管理者通信端末200に送信される(ステップS209)。この電子メールに対して、管理者による管理者通信端末200の操作に基づいて許可受付部50が配信許可を受け付けた場合には(ステップS210でYes)、配信指示部41によりスケジュール情報51aの配信が指示される(ステップS211)。
【0063】
この配信指示部41からの配信指示に基づいて、配信制御部43は、電話通信部44、ファクシミリ通信部45、メール通信部46及びネットワークメッセージ通信部47の中から配信情報記憶部52に最上位の優先順位として記憶されている通信手段を選択し、その通信手段を用いて、変更後のスケジュール情報51aのうち変更された項目のみを各配信先へ配信する(ステップS212)。ここで、変更された項目を配信する際には、IDや予定日時等のスケジュール情報51aを特定するための識別情報を付して配信するようになっており、各配信先において、その識別情報に基づいて既に受信しているスケジュール情報51aの対応する部分が書き換えられるようになっている。
【0064】
その後、スケジュール情報51aの変更された項目を配信した複数の配信先通信端末300のうち、一定時間内に応答信号を受信しなかった配信先通信端末300に対しては、当該項目が正常に受信されていないと判断し(ステップS213でNo)、配信情報記憶部52に次の優先順位として記憶されている通信手段を選択して(ステップS214)、変更後のスケジュール情報51aの項目を再配信する(ステップS212)。
【0065】
このようにして、一定時間内に応答信号を受信しなかった配信先通信端末300に対しては、配信情報記憶部52に記憶されている優先順位に基づいて通信手段を順次に変更することにより、正常に受信されるまで変更後のスケジュール情報51aの項目を再配信することができる。そして、変更前のスケジュール情報51aが既に配信されている全ての配信先へ変更後のスケジュール情報51aの項目が配信されれば処理が完了する(ステップS215でYes)。ただし、配信情報記憶部52に最下位の優先順位として記憶されている通信手段を選択して変更後のスケジュール情報51aの項目を再配信しても、一定時間内に応答信号を受信できない場合には、その旨を管理者通信端末200に通知するようになっていてもよい。
【0066】
本実施の形態では、配信先へ既に配信されているスケジュール情報51aが変更された場合に、変更後のスケジュール情報51aを上記配信先に再配信することができる。したがって、変更後のスケジュール情報51aの配信先を選択するなどの操作を行う必要がないので、再配信する手間を削減することができる。
【0067】
また、既に配信されているスケジュール情報51aが変更された場合にのみ、変更後のスケジュール情報51aが再配信されるので、まだ配信されていないスケジュール情報51aが変更された場合に、その変更後のスケジュール情報51aが配信されるのを防止できる。
【0068】
また、本実施の形態では、配信したスケジュール情報51aの一部の項目が変更された場合には、その変更された項目のみを再配信することができる。したがって、再配信するスケジュール情報51aのデータ量を必要最低限に削減することができるので、処理負荷を軽減できる。
【0069】
さらに、本実施の形態では、既に配信されているスケジュール情報51aが変更された場合に、管理者による管理者通信端末200の操作に基づいて、その変更後のスケジュール情報51aの配信許可を受け付けた場合にのみ、変更後のスケジュール情報51aを再配信することができる。したがって、スケジュール情報51aの変更内容が再配信する必要のないようなものである場合には、変更後のスケジュール情報51aを再配信しないようにすることができるので、不必要な再配信を防止できる。
【0070】
また、本実施の形態では、配信した変更後のスケジュール情報51aが配信先において正常に受信されるまで、優先順位に従って通信手段を順次に選択し、その選択した通信手段で変更後のスケジュール情報51aを再配信することができる。したがって、配信先において変更後のスケジュール情報51aを確実に確認することができる。
【0071】
以上のような本実施の形態の情報配信システムを用いてスケジュール情報51aを配信する場合の具体例として、予定の所有者が社長であって、社長のスケジュール情報51aを役員等に定期的に自動配信するような態様が考えられる。この場合、例えば社長の秘書が、随時、社長のスケジュール情報51aをテキストデータとして作成し、そのスケジュール情報51aをスケジュール情報記憶部51に記憶させる。そして、配信日時が計測されると、その配信日時に対応する配信対象期間に予定日時が含まれる1ないし複数のスケジュール情報51aが、スケジュール情報記憶部51から読み出され、対応する1ないし複数の配信先へ自動配信される。このとき、計測された配信日時に対応する配信対象期間に予定日時が含まれるスケジュール情報51aが記憶されていない場合もあり、この場合には、スケジュール情報51aは配信されない。
【0072】
ここで、ファクシミリ通信部45による同報通信を介してスケジュール情報51aを配信する場合には、配信すべきテキストデータからなるスケジュール情報51aが所定のフォーマットに埋め込まれることにより、画像データとしての文書データが生成される。そして、その文書データが配信されることにより、各配信先において文書データに基づく画像が用紙に印刷される。
【0073】
この場合、スケジュール情報51aが変更されたときには、変更後のスケジュール情報51aの変更された項目が、文書データとしてファクシミリ通信部45による同報通信を介して各配信先へ配信され、各配信先において用紙に印刷される。したがって、各配信先のユーザは、変更された項目の印刷物を見て、既に受信しているスケジュール情報51aに基づく印刷物(予定表)の対応箇所を手書きで書き換えるなどすることにより、変更された項目を予定表に反映させることができる。
【0074】
上記実施の形態では、通信手段の一例として、電話通信部44、ファクシミリ通信部45、メール通信部46及びネットワークメッセージ通信部47を採用した構成について説明したが、このような構成に限らず、他の通信手段が採用された構成であってもよい。
【0075】
また、上記実施の形態では、情報配信装置の一例としてデジタル複合機100について説明したが、本発明は、デジタル複合機に限らず、例えばパーソナルコンピュータなどの各種端末装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施の形態による情報配信装置が適用された情報配信システムの一例を示したブロック図であり、情報配信装置の一例としてデジタル複合機が示されている。
【図2】デジタル複合機の内部構成の一例を示したブロック図である。
【図3】デジタル複合機の制御部の一構成例を示した機能ブロック図である。
【図4】時計回路が配信日時を計測したときの制御部による処理の一例を示したフローチャートである。
【図5】スケジュール情報が変更されたときの制御部による処理の一例を示したフローチャートである。
【図6】スケジュール情報が変更されたときの制御部による処理の一例を示したフローチャートであり、図5の続きである。
【符号の説明】
【0077】
100 デジタル複合機
200 管理者通信端末
300 配信先通信端末
400 メールサーバ
2 MPU
6 NCU
7 モデム
16 時計回路
17 NIC
40 制御部
41 配信指示部
43 配信制御部
44 電話通信部
45 ファクシミリ通信部
46 メール通信部
47 ネットワークメッセージ通信部
48 受信状態検出部
49 スケジュール情報変更部
50 許可受付部
51 スケジュール情報記憶部
52 配信情報記憶部
N1 電話回線
N2 ネットワーク回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日時を計測するための計時手段と、
予定内容及び予定日時を項目として含むスケジュール情報を複数記憶することができるスケジュール情報記憶手段と、
上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報の配信先、配信日時及び配信対象期間を含む配信情報を記憶している配信情報記憶手段と、
上記計時手段が上記配信日時を計測したときに、スケジュール情報の配信を指示する配信指示手段と、
上記配信指示手段による指示に基づいて、予定日時が上記配信対象期間に含まれるスケジュール情報を上記配信先へ配信するスケジュール情報配信手段とを備え、
上記スケジュール情報配信手段は、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報が変更された場合に、変更されたスケジュール情報が既に配信されたスケジュール情報であれば、その変更後のスケジュール情報を配信することを特徴とする情報配信システム。
【請求項2】
上記スケジュール情報配信手段は、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報の一部の項目が変更された場合には、変更された項目のみを配信することを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項3】
上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報が変更された場合に、変更後のスケジュール情報の配信許可を受け付ける許可受付手段を備え、
上記配信指示手段は、上記配信許可を受け付けたときに、上記スケジュール情報配信手段に対してスケジュール情報の配信を指示することを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項4】
データ通信回線を介して通信を行う複数の通信手段と、
上記スケジュール情報配信手段により配信されたスケジュール情報の配信先における受信状態を検出する受信状態検出手段とを備え、
上記配信情報は、上記複数の通信手段の優先順位を含み、
上記スケジュール情報配信手段は、上記配信情報記憶手段に記憶されている優先順位及び上記受信状態検出手段により検出される受信状態に基づいて、上記複数の通信手段のいずれかを選択し、変更後のスケジュール情報を配信することを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項5】
上記スケジュール情報配信手段は、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報の予定日時が変更された場合に、変更前の予定日時及び変更後の予定日時のいずれもが現在時刻よりも前であるときには、変更後のスケジュール情報を配信しないことを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項6】
日時を計測するための計時手段と、
予定内容及び予定日時を項目として含むスケジュール情報を複数記憶することができるスケジュール情報記憶手段と、
上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報の配信先、配信日時及び配信対象期間を含む配信情報を記憶している配信情報記憶手段と、
上記計時手段が上記配信日時を計測したときに、スケジュール情報の配信を指示する配信指示手段と、
上記配信指示手段による指示に基づいて、予定日時が上記配信対象期間に含まれるスケジュール情報を上記配信先へ配信するスケジュール情報配信手段とを備え、
上記スケジュール情報配信手段は、上記スケジュール情報記憶手段に記憶されているスケジュール情報が変更された場合に、変更されたスケジュール情報が既に配信されたスケジュール情報であれば、その変更後のスケジュール情報を配信することを特徴とする情報配信装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−71222(P2008−71222A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−250425(P2006−250425)
【出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】