説明

情報配信装置、管理システム、及び情報配信方法

【課題】外部サービスにおいて各ユーザが友人関係がある相手ユーザに対して公開している情報を、外部サービス上で友人関係を直接結ばなくても、所定の関係がある場合には取得可能とする情報配信装置を提供すること。
【解決手段】相手ユーザに関する情報の取得要求を受信する要求受信部(111)と、つながり関係判定部(112)と、公開可否判定部(113)と、相手ユーザとつながり関係があると判定され、かつ公開可能と判定された相手ユーザに関する情報を、外部サービス提供サーバに対して要求する要求送信部(114)と、外部サービス提供サーバから相手ユーザに関する情報を含む応答を受信する受信部(115)と、外部サービス提供サーバから受信した相手ユーザに関する情報を含む応答を要求元ユーザのユーザ端末へ送信する応答送信部(116)と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ間の関係性に基づいて情報配信を行う情報配信装置、管理システム、及び情報配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の携帯電話機の利用者に関する氏名・名称、電話番号又はメールアドレスを含む電話帳データを、通信ネットワークを通じて集積し、集積された電話帳データを用いて利用者間の関係性をソーシャルラインとして管理する電話帳管理システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電話帳管理システムでは、例えば、電話帳データに設定されたソーシャルラインを辿ることでソーシャルラインにより関連付けられた他の利用者のプロファイルを検索することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−4229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では、ソーシャルネットワークサービス(以下、SNS)の発展により、各SNSにおいてコミュニティが形成され、様々な情報交換が行われるようになっている。例えば、あるユーザがあるSNSにおいて情報を公開すると、他のユーザはそのSNSにアクセスすることで公開された情報を取得することができる。
【0005】
しかしながら、一方のユーザが対象SNSに参加していない場合、このユーザは対象SNSへのアクセス権限を有しないため、相手ユーザが対象SNSにおいて公開した情報などにアクセスすることはできない。また、たとえこのユーザが対象SNSに参加していたとしても、対象SNSにおいて相手ユーザとの間に友人関係が構築されていない場合、相手ユーザの公開した情報を取得することは困難である。このように、現実社会において友人関係にあったとしても、SNSにおいて相手ユーザが公開した情報を取得することは必ずしも容易でない。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、外部サービスにおいて各ユーザが友人関係がある相手ユーザに対して公開している情報を、外部サービス上で友人関係を直接結ばなくても、所定の関係がある場合には取得可能とする情報配信装置、管理システム、及び情報配信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の情報配信装置は、要求元ユーザのユーザ端末から外部サービス提供サーバ上で公開されている相手ユーザに関する情報の取得要求を受信する要求受信部と、前記要求元ユーザと前記相手ユーザとのつながり関係の有無を判定するつながり関係判定部と、前記相手ユーザに関する情報の公開範囲情報に基づいて前記要求元ユーザに対する情報公開の可否を判定する公開可否判定部と、前記要求受信部で受信した取得要求に対応して、前記つながり関係判定部により前記相手ユーザとつながり関係があると判定され、かつ前記公開可否判定部により公開可能と判定された相手ユーザに関する情報を、前記外部サービス提供サーバに対して要求する要求送信部と、前記外部サービス提供サーバから前記相手ユーザに関する情報を含む応答を受信する受信部と、前記外部サービス提供サーバから受信した前記相手ユーザに関する情報を含む応答を要求元ユーザのユーザ端末へ送信する応答送信部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、ユーザ間におけるつながり関係の判定結果に基づいて外部サービスに対し相手ユーザに関する情報の取得要求を送信し、外部サービスからの相手ユーザに関する情報を含む応答を受信する。このように、ユーザ間の関係性を利用することで、ユーザが外部サービスに直接アクセスすること無く外部サービスにおける相手ユーザの情報を取得可能な情報配信装置、管理システム、及び情報配信方法を実現できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、外部サービスにおいて各ユーザが友人関係がある相手ユーザに対して公開している情報を、外部サービス上で友人関係を直接結ばなくても、所定の関係がある場合には取得可能とする情報配信装置、管理システム、及び情報配信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施の形態に係る管理システムを含む通信システムの概略構成図である。
【図2】本実施の形態に係る情報配信装置、及びその周辺機器の機能構成図である。
【図3】片側関係について示す模式図である。
【図4】相互関係について示す模式図である。
【図5】つながり関係情報の生成概念図である。
【図6】プロフィールデータベースに登録されるプロフィールデータの具体例について示す図である。
【図7】電話帳データベースの具体例について示す図である。
【図8】つながり関係データベースの具体例について示す図である。
【図9】公開範囲設定データベースの具体例について示す図である。
【図10】情報配信システムの第1の動作態様について説明するシーケンス図である。
【図11】情報配信システムの第2の動作態様について説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、本実施の形態に係る管理システムを含んだネットワーク構成図である。情報配信システム1は、インターネット2を介して複数のソーシャルネットワークサービス(SNS)提供用サーバ(以下、単にSNSサーバという)3a〜3cと接続され、通信事業者が運営するコアネットワーク4及び無線基地局5を介してユーザ端末6a〜6cと接続される。
【0013】
情報配信システム1は、ユーザ間の関係性(つながり関係)を示すつながり関係情報を管理し、当該つながり関係情報に基づいてSNSサーバ3a〜3c上に公開されているユーザに関する情報を取得して他のユーザへ情報配信を行う。情報配信システム1には、つながり関係情報に基づいてユーザ端末6a〜6cに対する情報配信を制御する情報配信装置11と、各ユーザ端末6a〜6cからアップロードされる各利用ユーザのプロフィール情報が登録されるプロフィールデータベース(プロフィールDB)12と、各ユーザ端末6a〜6dからアップロードされる電話帳データが登録される電話帳データベース(電話帳DB)13と、プロフィール情報及び電話帳データに基づいて生成されるユーザ間のつながり関係情報が登録されるつながり関係データベース(つながり関係DB)14と、各ユーザ端末6a〜6cに対する情報公開範囲を設定する公開範囲設定データベース(公開範囲設定DB)15と、を含む。また、情報配信システム1は、SNSサーバ3a〜3cから取得した相手ユーザに関する情報(相手ユーザ情報)を保存する記憶装置16を備えている。
【0014】
ユーザ端末6a〜6cは、携帯電話機などの無線通信可能な端末装置であり、ソーシャル電話帳管理システム1に対してプロフィール情報及び電話帳データをアップロード可能に構成されている。また、ユーザ端末6a〜6cは、音声通話、電子メール、SMS(Short Message Service)などの機能を備えており、これらの機能によって他のユーザ端末6a〜6cと通信を行うことができるようになっている。
【0015】
ユーザ端末6a〜6cは、情報配信システム1に対し、外部サービスであるSNSにおける相手ユーザ情報の取得要求が行えるように構成されている。ここで、ユーザ端末6a〜6cが情報配信システム1に対して要求する上記相手ユーザ情報には、例えば、SNSサーバ3a〜3cが提供するSNSにおいてあるユーザが友人関係のある他のユーザに公開している情報や、SNSサーバ3a〜3cにおいて相手ユーザと関連付けられた情報などが含まれる。なお、本実施の形態では、ユーザ端末6a〜6cとして無線通信可能な端末装置を例示しているが、ユーザ端末6a〜6cは、情報配信システム1などと有線で通信を行う端末装置であっても良い。
【0016】
情報配信システム1及びユーザ端末6a〜6cは、通信インタフェース、プロセッサ、メモリ、送受信回路、ディスプレイ、操作キー、タッチパネルなどを含むハードウェアを有しており、メモリには、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールが記憶されている。後述する機能構成は、上述のハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、両者の組み合わせによって実現されてもよい。
【0017】
図2は、本実施の形態に係る情報配信装置11及びその周辺機器の機能構成図である。図2に示されるように、情報配信装置11は、ユーザ端末6a〜6cから相手ユーザ情報の取得要求を受信する取得要求受信部111と、取得要求を行ったユーザ(以下、要求元ユーザ)と相手ユーザとのつながり関係の有無を判定するつながり関係判定部112と、相手ユーザ情報の公開範囲に基づいて要求元ユーザに対する情報公開の可否を判定する公開可否判定部113と、SNSサーバ3a〜3cに対して相手ユーザ情報の取得要求を送信する取得要求送信部114と、SNSサーバ3a〜3cから相手ユーザ情報を受信する受信部115と、各ユーザ端末6a〜6cに対して相手ユーザ情報を含む応答を送信する応答送信部116と、各ユーザ端末6a〜6cに対して所定の通知を行う通知部117と、を備える。
【0018】
取得要求受信部111は、例えばSNSサーバ3a〜3c上で友人関係のあるユーザに対して公開している相手ユーザ情報に対する取得要求を各ユーザ端末6a〜6cから受信し、当該取得要求に含まれる相手ユーザを特定する情報をつながり関係判定部112に通知するように構成されている。相手ユーザを特定する情報として、例えば、各ユーザ端末6a〜6cの電話帳データにおいて相手ユーザを特定するために付与されている登録番号(CID)を用いることができる。
【0019】
つながり関係判定部112は、取得要求受信部111を通じて通知されるCIDとつながり関係DB14のつながり関係情報とに基づいて、要求元ユーザと相手ユーザとの間につながり関係が構築されているか否かを確認できるように構成されている。要求元ユーザと相手ユーザとの間につながり関係が構築されている場合、つながり関係ありと判定し、要求元ユーザと相手ユーザとの間につながり関係が構築されていない場合、つながり関係なしと判定する。なお、つながり関係なしと判定した場合、つながり関係判定部112はその判定結果を通知部117に通知する。
【0020】
公開可否判定部113は、取得要求受信部111を通じて通知されるCIDと公開範囲設定DB15のつながり関係情報とに基づいて相手ユーザ情報の公開範囲を確認し、要求元ユーザに対する情報公開の可否を判定できるように構成されている。相手ユーザ情報の公開範囲(公開対象)に要求元ユーザが含まれている場合、公開可と判定し、相手ユーザ情報の公開範囲(公開対象)に要求元ユーザが含まれていない場合、公開不可と判定する。なお、公開不可と判定した場合、公開可否判定部113はその判定結果を通知部に通知する。
【0021】
取得要求送信部114は、つながり関係判定部112において要求元ユーザと相手ユーザとの間につながり関係があると判定され、公開可否判定部113において要求元ユーザに対して相手ユーザ情報を公開可能と判定された場合、SNSサーバ3a〜3cに対して相手ユーザ情報の取得要求を送信できるように構成されている。具体的には、取得要求送信部114は、相手ユーザのプロフィール情報に含まれる各SNSへログインするための識別情報(ユーザID,パスワード)を用いて、SNSサーバ3a〜3c上で提供されるSNSへログインし、相手ユーザ情報の取得要求を行う。たとえば、取得要求送信部114は、要求元ユーザとなるユーザ端末6aから相手ユーザのユーザ情報の取得要求を受けて、相手ユーザのSNS上での識別情報(ユーザID,パスワード)を用いてログインし、相手ユーザのユーザ情報を取得要求する。なお、取得要求送信部114は、相手ユーザの識別情報(ユーザID,パスワード)の代わりに、相手ユーザのアクセストークンを用いてSNSサーバ3a〜3c上で提供されるSNSへログインし、相手ユーザ情報の取得要求を行うようにしても良い。
【0022】
受信部115は、取得要求送信部114の取得要求に対してSNSサーバ3a〜3cから送信される相手ユーザ情報を含む応答を受信可能に構成されている。受信部115において受信された相手ユーザ情報は、応答送信部116又は記憶装置16に送られる。応答送信部116は、SNSサーバ3a〜3cから相手ユーザ情報を受け取ると、相手ユーザ情報を含む応答を要求元のユーザ端末6a〜6cに対して送信する。または、ユーザ端末6a〜6cに対してダイレクトに送信せずに、受け取った相手ユーザ情報を記憶装置16が記憶する。ユーザ端末6a〜6cに対してダイレクトに相手ユーザ情報を送信するのか、一時的に記憶装置16に蓄積してからユーザ端末6a〜6cに送信するかはユーザとの契約内容による。
【0023】
通知部117は、要求元ユーザのユーザ端末6a〜6cに対し、つながり関係判定部112及び公開可否判定部113における判定結果を送信可能に構成されている。例えば、通知部117は、つながり関係判定部112から要求元ユーザと相手ユーザとの間につながり関係がないと通知された場合、要求元ユーザのユーザ端末6a〜6cに対してつながり関係がないために情報取得できないことを示す情報を通知する。また、通知部117は、公開可否判定部113から要求元ユーザに対して相手ユーザ情報の公開不可を通知された場合、要求元ユーザのユーザ端末6a〜6cに対して相手ユーザ情報の公開不可であるために情報取得できないことを示す情報を通知する。
【0024】
上述した情報配信システム1において、つながり関係DB14に登録されるつながり関係情報は、後述するようにユーザ端末6a〜6cからアップロードされるプロフィール情報及び電話帳データに基づいて生成される。ユーザ端末6a〜6cからアップロードされるプロフィール情報はプロフィールDB12に登録される。ユーザ端末6a〜6cからアップロードされる電話帳データは電話帳DB12に登録される。
【0025】
プロフィール情報は、ユーザ端末6a〜6cに対して払いだされた電話番号、メールアドレスや、ユーザ端末6a〜6cの利用者であるユーザの氏名、住所、ユーザが参加するSNSで割り振られている識別情報(SNSサーバ3a〜3cにおけるユーザIDや各SNSで使用するメールアドレスなど)などを含む情報である。なお、プロフィール情報には、ソーシャルネットワークサービス以外の外部サービスの識別情報などが含まれていても良い。
【0026】
電話帳データは、ユーザ端末6a〜6cにそれぞれ保存されている相手ユーザの氏名、電話番号、メールアドレスなどを含む情報である。各電話帳データにおいて登録されている相手ユーザ毎に登録番号(CID)が付与され、各CIDにそれぞれのユーザの氏名、電話番号、メールアドレスなどが紐づけられている。
【0027】
つながり関係情報は、各ユーザからアップロードされる電話帳データ、プロフィールデータをユーザ間で突合させて構築されるユーザ間のつながり関係を示す情報である。したがって、つながり関係情報は、ユーザ間のつながり関係を規定する。つながり関係情報は、各ユーザのプロフィール情報と電話帳データとを相互に比較することによって生成される。つながり関係情報において規定されるつながり関係には、一方のユーザのプロフィール情報と相手ユーザの電話帳データとの間に関連があることを示す片側関係と、双方のユーザのプロフィール情報と電話帳データとの間に関連があることを示す相互関係とがある。
【0028】
図3は、つながり関係の1つである片側関係について示す模式図である。図3に示されるように、ユーザAが使用するユーザ端末6aにはユーザAのプロフィール情報及び電話帳データが登録されており、ユーザBが使用するユーザ端末6bにはユーザBのプロフィール情報及び電話帳データが登録されている。ユーザAのプロフィール情報はユーザAの電話番号及びメールアドレスをキー情報として構成されており、ユーザBの電話帳データには、ユーザAの電話番号及びメールアドレスが登録されている。このように、一方のユーザのプロフィール情報に含まれるキー情報と相手ユーザの電話帳データに登録された相手ユーザの電話番号等とが一致する場合、片側関係があるものとする。なお、一方のユーザ(ユーザA)の電話帳データと相手ユーザ(ユーザB)のプロフィール情報とは、片側関係の成立には影響を与えない。図3では、電話番号及びメールアドレスが共に一致している場合を例示したが、少なくとも電話番号又はメールアドレスのいずれかが一致していれば片側関係が構築されているものとして良い。また、2つ以上の電話番号またはメールアドレスが一致していることを、つながり関係を構築する際の条件にすれば、つながり関係の信頼性を高くすることができる。
【0029】
図4は、つながり関係の1つである相互関係について示す模式図である。図4に示されるように、ユーザAが使用するユーザ端末6aにはユーザAのプロフィール情報及び電話帳データが登録されており、ユーザBが使用するユーザ端末6bにはユーザBのプロフィール情報及び電話帳データが登録されている。ユーザAのプロフィール情報はユーザAの電話番号及びメールアドレスをキー情報として構成されており、ユーザBの電話帳データには、ユーザAの電話番号及びメールアドレスが登録されている。また、ユーザBのプロフィール情報はユーザBの電話番号及びメールアドレスをキー情報として構成されており、ユーザAの電話帳データには、ユーザBの電話番号及びメールアドレスが登録されている。このように、一方のユーザのプロフィール情報に含まれるキー情報と他方のユーザの電話帳データに登録されている相手ユーザの電話番号等とが一致し、他方のユーザのプロフィール情報に含まれるキー情報と一方のユーザの電話帳データに登録されている相手ユーザの電話番号等とが一致する場合、相互関係があるものとする。なお、ここでは電話番号及びメールアドレスが共に一致している場合を例示したが、少なくとも電話番号又はメールアドレスのいずれかが一致していれば相互関係が構築されているものとして良い。
【0030】
図5は、つながり関係情報の生成概念図である。図5に示されるように、情報配信装置11は、ユーザ端末6a、6bからアップロードされるプロフィール情報をプロフィールDB12に格納する。なお、情報配信装置11が各ユーザ端末6a〜6cのプロフィール情報をプロフィールDB12に登録する際に、各プロフィール情報には情報配信システム1上でユーザ単でユニークに管理される識別番号(SABID)が付与される。これにより、プロフィールDB12において、プロフィール情報を構成する電話番号、メールアドレスなどの複数の情報がSABIDにより関連付けられてユーザ毎(ユーザ端末毎)に管理されるようになっている。
【0031】
また、情報配信装置11は、ユーザ端末6a、6bからアップロードされる電話帳データを電話帳DB13(図5において不図示)に登録する。電話帳データは、相手ユーザ毎に登録番号(CID)が付与されており、各CIDに相手ユーザの氏名、電話番号、メールアドレス、SNS用の識別情報などが関連付けられている。なお、情報配信装置11が各ユーザ端末6a〜6cの電話帳データを電話帳DB13に登録する際に、各電話帳データには情報配信システム1上でユーザ識別するための識別番号(SABID)が付与される。これにより、各電話帳データとその利用者であるユーザとが関連付けて管理されるようになっている。
【0032】
情報配信装置11は、ユーザ端末6a、6bのプロフィール情報がプロフィールDB12に格納され、ユーザ端末6a、6bの電話帳データが電話帳DB13に格納されると、プロフィール情報と電話帳データとのマッチングを行う。例えば、電話帳DB13に登録されたユーザ端末6aの電話帳データと、プロフィールDB12に登録されたユーザBのプロフィール情報とが一致するか否かを検索し、一致する場合には片側関係があると判定する。このように片側関係があると判定された場合、ユーザAの電話帳データにおいてユーザBを示すCIDとユーザBのSABIDとを関連付けた片側関係情報をつながり関係DB14に登録する。
【0033】
さらに、電話帳DB13に登録されたユーザ端末6bの電話帳データと、プロフィールDB12に登録されたユーザAのプロフィール情報とが一致する場合、相互関係があると判定する。このように相互関係があると判定された場合、ユーザAの電話帳データにおいてユーザBを示すCIDとユーザBのSABIDとを関連付けた相互関係情報をつながり関係DB14に登録する。なお、ここでは、ユーザAの電話帳データに登録されたユーザBの情報とユーザAのプロフィール情報とに基づいて片側関係及び相互関係を判定する場合を例示したが、同様に、ユーザBの電話帳データに登録されたユーザAの情報とユーザBのプロフィール情報とに基づいて逆向きの片側関係についても判定する。
【0034】
図6は、プロフィールDB12に登録されるプロフィールデータの具体例について示す図である。図6では、図1に示されるユーザ端末6a〜6cに対応する3人のユーザ(ユーザA〜C)のプロフィール情報に関する部分を示している。ただし、プロフィールDB12の具体的構成は図6に示されるものに限定されない。プロフィールDB12は、本実施の形態に係る情報配信システム1に参加する複数のユーザのプロフィール情報が登録されるように構成されていれば良い。プロフィールDB12は、SABIDに紐づけて、3人のユーザA〜Cの氏名、ユーザが契約しているユーザ端末6a〜6cに払いだされた電話番号、メールアドレス、SNS用の識別情報などがキー情報として登録されている。例えば、SABID「1001」によって、ユーザ端末6aを利用するユーザAのプロフィール情報が一元管理されている。なお、本実施の形態ではSABIDを4桁の数字列で表現しているが、SABIDの構成については特に限定されない。情報配信システム1に参加する全ユーザ(全ユーザ端末)を識別可能なSABIDを付与できればよい。
【0035】
図7は、電話帳DB13の具体例について示す図である。電話帳DB13には、ユーザ端末6a〜6cからアップロードされた各電話帳データが登録されている。電話帳DB13に記憶された複数ユーザの電話帳データはSABIDで管理されている。例えば、SABID「1001」が付与された電話帳データ(図3において太線で囲まれる部分)は、ユーザAが利用するユーザ端末6aに保存されていてアップロードされた電話帳データに相当する。
【0036】
また、電話帳DB13に記憶されている電話帳データは、電話帳データのアップロード時に当該電話帳データに登録されていたCIDが付与されている。例えば、SABID「1001」で管理される電話帳データでは、ユーザCに関するユーザ情報にCID「0001」が付与され、ユーザBに関するユーザ情報にCID「0002」が付与されている。
【0037】
なお、CIDは各ユーザ端末6a〜6cにおいて独自に付与する番号であるから、SABIDが異なればCIDが同一であっても関連付けられている情報は異なる。例えば、SABID「1001」で管理される電話帳データ(つまり、ユーザ端末6aの電話帳データ)において、CID「0001」にてユーザCに関する情報が関連付けられているが、SABID「2002」で管理される電話帳データ(つまり、ユーザ端末6bの電話帳データ)において、CID「0001」にてユーザDに関するユーザ情報が関連付けられている。このため、電話帳DB13の電話帳データに登録されている相手ユーザは、SABIDとCIDとの組によって特定される。
【0038】
図8は、つながり関係DB14の具体例について示す図である。図8では、図1に示されるユーザ端末6a〜6cに対応するつながり関係情報に関する部分を示している。ただし、つながり関係DB14の具体的構成は図8に示されるものに限定されない。つながり関係DB14は、プロフィールDB12と電話帳DB13とに登録された情報が相互に関連付けられるように構成されていれば良い。つながり関係DB14には、電話帳データ及びマイプロフィールを登録したユーザに付与されたSABIDに対応して当該ユーザの電話帳データ上で相手ユーザ毎に付与されたCIDが登録されており、さらに各CIDに対応して当該ユーザとつながり関係(片側関係又は相互関係)が構築されている相手ユーザのSABIDが登録されている。例えば、電話帳DB13においてSABID「1001」で特定されるユーザの電話帳データにはCID「0001」が付与されたユーザCが登録されており、CID「0001」に対応させてユーザCの電話番号及びメールアドレスが登録されている。一方、プロフィールDB12においてSABID「3003」で特定されるユーザCに対応させてユーザCの電話番号及びメールアドレスが登録されている。電話帳DB13でSABID「1001」に紐づけたCID「0001」(ユーザC)の電話番号及び又はメールアドレスと一致する電話番号及び又はメールアドレスが、プロフィールDB12においてSABID「3003」(ユーザC)で紐づけられて登録されている。このため、ユーザAと、ユーザAの電話帳データに登録されたユーザCとが関連付けられて、つながり関係DB14の片側関係に登録される。一方、電話帳DB13においてSABID「3003」で特定されるユーザCの電話帳データに登録されたCID「0001」(ユーザA)の電話番号及びメールアドレスは、プロフィールDB12においてSABID「1001」で特定されるユーザAの電話番号及びメールアドレスと一致する。このため、ユーザCと、ユーザCの電話帳データに登録されたユーザAとが関連付けられて、つながり関係DB14の片側関係に登録される。
【0039】
この場合、SABID「1001」で特定されるユーザAと、SABID「3003」によって特定されるユーザCとの間には相互関係がある。このため、電話帳DB13のSABID「1001」及びCID「0001」の組と、プロフィールDB12のSABID「3003」とが関連付けられて、つながり関係DB14の相互関係に登録される。また、電話帳DB13のSABID「3003」及びCID「0001」の組と、プロフィールDB12のSABID「1001」とが関連付けられてつながり関係DB14の相互関係に登録される。なお、図8において、ユーザBとユーザCとの間に片側関係はあるが、相互関係はない。
【0040】
このように構成された情報配信システム1において、要求元ユーザに対する相手ユーザ情報の公開可否の判定には公開範囲設定DB15に登録される公開範囲設定情報が用いられる。図9は公開範囲設定データベースの具体例について示す図である。図9では、図1に示されるユーザ端末6a〜6cに対応する公開範囲設定情報に関する部分を示している。ただし、公開範囲設定DB15の具体的構成は図9に示されるものに限定されない。公開範囲設定DB15は、要求元ユーザに対する相手ユーザ情報の公開範囲を設定できるように構成されていれば良い。
【0041】
図9に示されるように、公開範囲設定DB15には、各ユーザ(ユーザ端末)に付与されたSABIDに対応づけて、各ユーザの電話帳データ上での管理番号であるCIDと、各SNSサーバ3a〜3c上で公開されている情報の公開可否情報とが登録されている。SABIDは、SNSサーバ3a〜3cにおいて情報を公開しているユーザを示している。SABIDとCIDとの組は、電話帳DB13及びつながり関係DB14におけるSABIDとCIDとの組に対応しており、この組によって公開範囲設定対象の要求元ユーザが特定される。例えば、SABID「2002」はユーザBに関する情報の公開範囲を意味しており、SABID「2002」及びCID「0001」の組は、要求元ユーザであるユーザAに対する情報の公開範囲であることを意味する。また、SNSサーバ3a〜3cの列において、「1」は公開可、「0」は公開不可、「‐」は不参加、をそれぞれ示している。すなわち、ユーザBはSNSサーバ3a、3bに参加しており、ユーザAに対してSNSサーバ3a、3bを共に公開可としている。一方、ユーザBはユーザCに対してSNSサーバ3bのみを公開可としている。
【0042】
なお、図9では、公開範囲を公開可「1」又は公開不可「0」の2段階で規定しているが、公開範囲は3段階以上の多段階で規定しても良い。例えば、公開範囲は、全部公開可「2」、一部公開可「1」、公開不可「0」の3段階で規定することもできる。
【0043】
次に、図10、11を参照して、本実施の形態に係る通信システムの動作について説明する。なお、以下では、図1に示されるユーザ端末6aが、SNSサーバ3a上で公開されているユーザBに関する情報の取得を要求する場合について特に説明するが、他のユーザ端末、他の相手ユーザ、他のSNSの場合も同様である。
【0044】
図10は、通信システムの第1の動作態様について説明するシーケンス図である。図10に示されるように、ユーザ端末6aが情報配信装置11に対し、ユーザBのCIDを通知してSNSサーバ3a上で公開されているユーザBに関する情報の取得を要求する(ステップS101)。そうすると、情報配信装置11の取得要求受信部111は、つながり関係判定部112に対してユーザBのCIDを通知する。
【0045】
つながり関係判定部112は、取得要求受信部111からユーザBのCIDを受け取ると、当該CIDに基づいて、ユーザAとユーザBとのつながり関係の有無を判定する(ステップS102)。具体的には、例えば、図8に示されるつながり関係DB14において、ユーザAの電話帳データであることを示すSABID「1001」の項目をサーチし、ユーザ端末6aから通知されたユーザBのCID「0002」の登録状況を確認する。図8において、片側関係及び相互関係のいずれにも、SABID「1001」及びCID「0002」の組が登録されており、ユーザBを表すSABID「2002」が関連付けられている。このため、つながり関係判定部112は、ユーザAとユーザBとの間につながり関係が構築されており、つながり関係があると判定する。
【0046】
つながり関係判定部112においてユーザAとユーザBとの間につながり関係があると判定されると、公開可否判定部113はユーザAに対してSNSサーバ3a上で公開されているユーザBに関する情報を公開可能か判定する(ステップS103)。具体的には、例えば、図9に示される公開範囲設定DB15において、相手ユーザであるユーザBの公開範囲を示すSABID「2002」、及び要求元ユーザであるユーザAを示すCID「0001」によって特定される項目をサーチする。図9において、SABID「2002」、及びCID「0001」で特定される項目のSNSサーバ3aの欄は「1」になっている。このため、公開可否判定部113は、ユーザAに対してSNSサーバ3aにおけるユーザBに関する情報を公開可能と判定する。なお、ステップS102とステップS103とは同時に行っても良い。
【0047】
公開可否判定部113において、SNSサーバ3a上でユーザBが公開しているユーザBに関する情報をユーザAに対して公開可能と判定された場合、取得要求送信部114はSNSサーバ3aに対しユーザBに関する情報の取得要求を送信する(ステップS104)。このとき、取得要求送信部114は、プロフィールDB12を参照してSNSサーバ3aにおけるユーザBの識別情報(SNSサーバ3aへユーザBとしてログインするための識別情報、例えば、ユーザID、パスワードなど)を取得し、当該識別情報用いてユーザBに関する情報の取得要求を行う。または、ユーザBから予め取得しているアクセストークンを用い、ユーザBに代わってユーザBに関する情報の取得要求を行う。
【0048】
取得要求送信部114は発した取得要求に対してSNSサーバ3aが認証を行い(ステップS105)、SNSサーバ3aがユーザBに関する情報を含む応答を返すと(ステップS106)、受信部115はユーザBに関する情報を受信する。受信部115が受信したユーザBに関する情報は、応答送信部116に送られる。応答送信部116はユーザBに関する情報を含む応答をユーザ端末6aに送信する(ステップS107)。
【0049】
本動作態様では、ユーザ端末6aからの取得要求に応じて、リアルタイムでユーザBに関する情報を取得している。このため、常に最新の情報をユーザ端末6aに対して送信することができる。
【0050】
図11は、他の動作態様について説明するシーケンス図である。図11では、情報配信装置11が、SNSサーバ3a、3bに対しユーザBに関する情報の取得要求を予め設定されているタイミングで送信し、SNSサーバ3a、3bから取得したユーザBに関する情報を記憶装置16に記憶しておく動作態様について説明する。
【0051】
図11に示されるように、取得要求送信部114は、予め設定されている一定周期で、又は定期的なタイミングで、又は所定条件が成立したタイミングで、SNSサーバ3aに対しSNSサーバ3a上でユーザBが公開しているユーザBに関する情報の取得要求を送信する(ステップS201)。すなわち、取得要求送信部114は、ユーザAのユーザ端末6aからの取得要求とは独立した予め設定されているタイミングでユーザBに関する情報の取得を要求する。例えば、取得要求送信部114は、プロフィールDB12を参照してSNSサーバ3a上で情報を公開しているユーザBの識別情報(ユーザID、パスワードなど)を取得し、当該識別情報を用いてユーザBに関する情報の取得要求を行う。または、ユーザBから予め取得しているアクセストークンを用い、ユーザBに代わってユーザBに関する情報の取得要求を行う。ここで、取得要求のタイミングは、例えば、要求元ユーザであるユーザAが希望するタイミングに設定されても良いし、通信の負荷などに応じて設定されても良い。
【0052】
取得要求送信部114の取得要求に対してSNSサーバ3aが認証を行い(ステップS202)、SNSサーバ3aがユーザBに関する情報を含む応答を返すと(ステップS203)、受信部115は当該応答を受信する。受信部115が受信したユーザBに関する情報は、記憶装置16に送られて記憶される。取得要求送信部14はユーザBに関する情報の取得要求を上述した所定のタイミングで行っているため、記憶装置16は、直前の取得要求によって取得したユーザBに関する情報を最新の情報をとして保持する。
【0053】
また、取得要求送信部114は予め設定されているタイミングで、SNSサーバ3bに対しユーザBに関する情報の取得要求を送信する(ステップS204)。取得要求送信部114の取得要求に対してSNSサーバ3aが認証を行い(ステップS205)、SNSサーバ3aがユーザBに関する情報を含む応答を返すと(ステップS206)、受信部115は当該応答を受信する。受信部115が受信したユーザBに関する情報は、記憶装置16に送られて記憶される。なお、ステップS204〜S206とステップS201〜S203とは、取得要求の送信対象が異なるが、その他は同様である。
【0054】
取得要求送信部114は、ステップS201〜S203の後の所定のタイミング(一定周期、定期的なタイミング、不定期的なタイミングなど)でSNSサーバ3aに対しユーザBに関する情報の取得要求を再び送信する(ステップS211)。そうすると、取得要求送信部114の取得要求に対してSNSサーバ3aが認証を行い(ステップS212)、SNSサーバ3aがユーザBに関する情報を含む応答を返す(ステップS203)。受信部115は当該応答を受信すると記憶装置16は新たに取得したユーザBに関する情報を記憶する。
【0055】
同様に、取得要求送信部114は、ステップS204〜S206の後の所定のタイミングでSNSサーバ3aに対しユーザBに関する情報の取得要求を再び送信する(ステップS214)。そうすると、取得要求送信部114の取得要求に対してSNSサーバ3aが認証を行い(ステップS215)、SNSサーバ3aがユーザBに関する情報を含む応答を返す(ステップS216)。受信部115は当該応答を受信すると記憶装置16は新たに取得したユーザBに関する情報を記憶する。
【0056】
なお、SNSサーバ3a、3bに対してユーザBに関する情報を定期的に要求する場合、SNSサーバ3aに対する要求の周期と、SNSサーバ3bに対する要求の周期とは、同一でも良いし異なっていても良い。
【0057】
ユーザ端末6aが情報配信装置11に対し、ユーザBのCIDを通知してSNSサーバ3a上で公開されているユーザBに関する情報を要求する(ステップS207)。そうすると、情報配信装置11の取得要求受信部111は、つながり関係判定部112に対してユーザBのCIDを通知する。
【0058】
つながり関係判定部112は、取得要求受信部111からユーザBのCIDを受け取ると、当該CIDに基づいて、ユーザAとユーザBとのつながり関係の有無を判定する(ステップS208)。つながり関係判定部112においてユーザAとユーザBとの間につながり関係があると判定されると、公開可否判定部113はユーザAに対してSNSサーバ3a上で公開されているユーザBに関する情報を公開可能か判定する(ステップS209)。なお、ステップS208とステップS209とは同時に行っても良い。
【0059】
公開可否判定部113において、ユーザAに対してSNSサーバ3a上で公開されているユーザBに関する情報を公開可能と判定された場合、取得要求送信部114は記憶装置16に対しSNSサーバ3a上で公開されているユーザBに関する情報の取得要求を送信し、記憶装置16に記憶されたSNSサーバ3aにおけるユーザBに関する情報を取得する。記憶装置16は、取得要求送信部14が行った直前の取得要求(において受信部115がSNSサーバ3aから受信したユーザBに関する情報を保持しているため(ステップS201〜S203)、取得要求送信部114はこの情報を取得する。その後、取得要求送信部114は取得したユーザBに関する情報を応答送信部116に受け渡し、応答送信部116はユーザBに関する情報を含む応答をユーザ端末6aに送信する(ステップS210)。
【0060】
本動作態様では、ユーザBに関する情報を所定のタイミングで取得しておき、記憶装置16に記憶させている。このため、ユーザ端末6aからの取得要求に対して取得要求送信部114はSNSサーバ3bに対しユーザBに関する情報を要求する必要がなく、応答に要する時間が短くて済む。
【0061】
以上、本実施の形態に係る情報配信システムは、ユーザ端末のプロフィール情報及び電話帳データによって生成されるつながり関係情報を用いてSNSなどの外部サービスから情報を取得することができる。このため、要求元のユーザがSNSに参加していない場合でも、相手ユーザがSNSにおいて公開した情報などを取得できる。また、SNS内において相手ユーザとの間に友人関係が構築されていない場合でも、相手ユーザとの間につながり関係が構築されていれば、相手ユーザに関する情報を取得することができる。このように、外部サービスにおいて各ユーザが、友人関係がある相手ユーザに対して公開している情報を、外部サービス上で友人関係を直接結ばなくても、所定の関係がある場合には取得可能とする情報配信装置、通信システム、及び情報配信方法を実現できる。
【0062】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することができる。例えば、第1の動作態様のみで動作させる場合、情報配信システムにおける記憶装置は省略できる。また、情報配信システムは、1つの情報配信装置で構成されていても良いし、複数の情報配信装置で構成されていても良い。情報配信システムは、インターネットやコアネットワークとのインタフェース用ノード等を備えていてもよい。SNS、無線基地局、ユーザ端末などの数は、上述した実施の形態の構成には限定されない。その他、本発明は、本発明の範囲を逸脱しないで適宜変更して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明の情報配信装置、管理システム、及び情報配信方法は、例えば、外部サービスの識別情報を管理して外部サービスの情報を配信可能な通信システムに適用することが可能である。
【符号の説明】
【0064】
1 情報配信システム
2 インターネット
3a〜3c SNSサーバ
4 コアネットワーク
5 無線基地局
6a〜6c ユーザ端末
11 情報配信装置
12 プロフィールDB
13 電話帳DB
14 つながり関係DB
15 公開範囲設定DB
16 記憶装置
111 取得要求受信部
112 つながり関係判定部
113 公開可否判定部
114 取得要求送信部
115 受信部
116 応答送信部
117 通知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
要求元ユーザのユーザ端末から外部サービス提供サーバ上で公開されている相手ユーザに関する情報の取得要求を受信する要求受信部と、
前記要求元ユーザと前記相手ユーザとのつながり関係の有無を判定するつながり関係判定部と、
前記相手ユーザに関する情報の公開範囲情報に基づいて前記要求元ユーザに対する情報公開の可否を判定する公開可否判定部と、
前記要求受信部で受信した取得要求に対応して、前記つながり関係判定部により前記相手ユーザとつながり関係があると判定され、かつ前記公開可否判定部により公開可能と判定された相手ユーザに関する情報を、前記外部サービス提供サーバに対して要求する要求送信部と、
前記外部サービス提供サーバから前記相手ユーザに関する情報を含む応答を受信する受信部と、
前記外部サービス提供サーバから受信した前記相手ユーザに関する情報を含む応答を要求元ユーザのユーザ端末へ送信する応答送信部と、を備えたことを特徴とする情報配信装置。
【請求項2】
前記要求送信部は、前記要求受信部において受信した取得要求に基づいて前記外部サービス提供サーバに対し前記相手ユーザに関する情報を要求し、
前記受信部は、前記外部サービス提供サーバから前記相手ユーザに関する情報を含む応答を受信すると、前記相手ユーザに関する情報を前記応答送信部に受け渡し、
前記応答送信部は、前記相手ユーザに関する情報を前記受信部から受け取って前記相手ユーザに関する情報を含む応答を送信することを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
【請求項3】
前記要求送信部は、所定タイミングで前記外部サービス提供サーバに対し前記相手ユーザ情報に関する取得要求を送信し、
前記受信部は、前記外部サービスからの前記相手ユーザ情報を含む応答を受信すると前記相手ユーザ情報を記憶装置に格納し、
前記応答送信部は、前記取得要求受信部において受信した取得要求に基づいて前記記憶装置に格納された前記相手ユーザ情報を含む応答を送信することを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
【請求項4】
前記つながり関係判定部及び前記公開可否判定部の判定結果を通知する通知部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
【請求項5】
情報配信装置と、前記情報配信装置に対して外部サービス提供サーバ上で公開している相手ユーザに関する情報の取得要求を送信するユーザ端末と、を含んだ管理システムにおいて、
前記情報配信装置は、
要求元ユーザのユーザ端末から外部サービス提供サーバ上で公開されている相手ユーザに関する情報の取得要求を受信する要求受信部と、
前記要求元ユーザと前記相手ユーザとのつながり関係の有無を判定するつながり関係判定部と、
前記相手ユーザ情報の公開範囲情報に基づいて前記要求元ユーザに対する情報公開の可否を判定する公開可否判定部と、
前記要求受信部で受信した取得要求に対応して、前記つながり関係判定部により前記相手ユーザとつながり関係があると判定され、かつ前記公開可否判定部により公開可能と判定された相手ユーザに関する情報を、前記外部サービス提供サーバに対して要求する取得要求送信部と、
前記外部サービス提供サーバから前記相手ユーザに関する情報を含む応答を受信する受信部と、
前記外部サービス提供サーバから受信した前記相手ユーザに関する情報を含む応答を要求元ユーザのユーザ端末へ送信する応答送信部と、を備えことを特徴とする管理システム。
【請求項6】
要求元ユーザのユーザ端末が外部サービス提供サーバ上で公開されている相手ユーザに関する情報の取得要求を送信するステップと、
情報配信装置が前記取得要求を受信するステップと、
前記要求元ユーザと前記相手ユーザとのつながり関係の有無を判定するステップと、
前記相手ユーザ情報の公開範囲情報に基づいて前記要求元ユーザに対する情報公開の可否を判定するステップと、
前記要求元ユーザのユーザ端末から受信した前記取得要求に対応して、前記相手ユーザとつながり関係があると判定され、かつ公開可能と判定された相手ユーザに関する情報を、前記外部サービス提供サーバに対して要求するステップと、
前記外部サービス提供サーバから前記相手ユーザに関する情報を含む応答を受信するステップと、
前記外部サービス提供サーバから受信した前記相手ユーザに関する情報を含む応答を要求元ユーザのユーザ端末へ送信するステップと、
を備えたことを特徴とする情報配信方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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