説明

情報開示制御装置、情報開示制御方法及びプログラム

【課題】 公開コンテンツの作成者に関する情報の開示を、そのコンテンツの作成者とそのコンテンツの閲覧者との関係に対応して制御することができない。
【解決手段】 開示ポリシーとを記憶する手段と、ウェブサイトのコンテンツの閲覧者とその作成者との関係を示す関係情報を取得し、出力する関係取得手段と、アカウントリスト及び開示ポリシーを参照し、あるウェブサイトのサイト識別情報及びそのウェブサイトにおける閲覧者の閲覧者識別情報と、そのコンテンツに対応するサイト毎作成者識別情報及びそのコンテンツに対応するウェブサイトのサイト識別情報と、その関係情報と、に基づいてその開示情報を開示するか否かを判定し、出力する開示判定手段と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサイトのコンテンツに関連する情報の開示制御に係る情報開示制御装置、情報開示制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報(コンテンツ)の共有、公開を制御するさまざまな関連技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1は、複数のインターネットサービスにおいて、知人関係の相互利用を可能にするシステムの一例を開示する。特許文献1の制御システムは、複数のサービスサーバと管理サーバ及び暗号化認識票サーバを含む。複数のサービスサーバそれぞれは、利用者の認識票に、他の利用者の認識票である他人認識票を関連付けて記憶する。また、複数のサービスサーバそれぞれは、それらの認識票に、複数のサービスサーバで利用者を一意に識別する識別情報と、その識別情報毎に生成された暗号鍵とを関連付けて記憶する。管理サーバは、その認識票に、各利用者が利用可能なサービスサーバの識別子を、その暗号鍵で暗号化した暗号化情報を関連付けて記憶する。暗号化認識票サーバは、第1の認識票に関連付けて第1のサービスサーバに記憶されている他人認識票を受信する。次に、暗号化認識票サーバは、受信した他人認識票に関連する暗号化情報を復号化し、他人認識票の利用者が利用可能なサービスサーバの識別子を取得する。次に、暗号化認識票サーバは、取得したサービスサーバの識別子に基づいて、第1の認識票に他人認識票を関連付けるべきかどうかを判断する。
【0004】
また、特許文献2は、情報の共有を禁止されたユーザ間において、情報が共有される状況を防ぐ情報共有防止方法の一例を開示する。特許文献2の情報共有防止方法は、対象情報共有の可否判断対象となるユーザの組み合わせについて、情報の共有を許さない組み合わせを示すポリシー情報に基づいて共有処理を行ってよいか否かを判断するステップを有する。
【0005】
また、特許文献3は、使用者及び秘文書の内容に応じてきめ細かく使用を制限可能な秘文書管理システムの一例を開示する。特許文献3の秘文書管理システムは、秘文書の作成者が設定した閲覧者の地位と、その秘文書を利用しようとしている利用者の地位とに基づいて、秘文書の語句の一部を置換した文書を作成する手段を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−250797号公報
【特許文献2】特開2010−015384号公報
【特許文献3】特開2006−318013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1乃至3が開示する関連技術においては、公開コンテンツの作成者(所有者)に関する情報の開示を、そのコンテンツの作成者とそのコンテンツの閲覧者との関係に対応して制御することができないという問題点がある。ここで、公開したコンテンツとは、開示範囲を制御していない、即ちその閲覧者を制限していない、コンテンツのことである。
【0008】
作成者と閲覧者との関係に対応して、その開示を制御できない理由は、上述した特許文献1乃至3が開示するいずれの関連技術も、以下の機能を有していないからである。その第1の機能は、公開コンテンツの作成者とそのコンテンツの閲覧者との関係を取得する機能である。そして、第2の機能は、その取得した関係に基づいて、そのコンテンツの作成者に関する情報を、開示するか否かを判定する機能である。
【0009】
本発明の目的は、上述した問題点を解決できる情報開示制御装置、情報開示制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報開示制御装置は、第1のウェブサイトにおける利用者間の関係を示す利用者関係情報を記憶し、関係情報を要求された場合に前記利用者関係情報を参照して前記要求に基づいて生成した前記関係情報を出力する前記第1のウェブサイトを特定する第1のサイト識別情報と、前記利用者を特定するサイト毎利用者識別情報と、前記利用者に関連する情報である開示情報を開示してよいか否かを示す開示許諾情報と、の組を1以上含む開示ポリシーを記憶する開示ポリシー記憶手段と、前記第1のウェブサイトに前記関係情報を要求し、前記第1のウェブサイトから出力された前記関係情報を取得し、出力する関係取得手段と、前記第1のウェブサイトとコンテンツを公開する第2のウェブサイトとの全体において前記コンテンツを作成した作成者を一意に特定する識別情報である作成者識別情報と、前記第2のウェブサイトを特定する第2のサイト識別情報と、前記第2のウェブサイトにおいて前記作成者を特定するサイト毎利用者識別情報とを関連付け、前記作成者識別情報と、前記第1のサイト識別情報と、前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを関連付けるアカウントリスト、及び前記開示ポリシーを参照し、前記第1のサイト識別情報と前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて、前記コンテンツを閲覧する閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを含む閲覧者情報と、前記コンテンツの前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報と前記コンテンツを含む前記第2のウェブサイトを特定する前記第2のサイト識別情報とを含むコンテンツ情報と、前記関係情報と、に基づいて、前記作成者である前記利用者に関連する前記開示情報を前記閲覧者に開示するか否かを判定し、前記判定した結果に基づいて前記開示情報を生成し、出力する開示判定手段と、を含む。
【0011】
本発明の情報開示制御方法は、コンピュータが、第1のウェブサイトにおける利用者間の関係を示す利用者関係情報を記憶し、関係情報を要求された場合に前記利用者関係情報を参照して前記要求に基づいて生成した前記関係情報を出力する前記第1のウェブサイトを特定する第1のサイト識別情報と、前記利用者を特定するサイト毎利用者識別情報と、前記利用者に関連する情報である開示情報を開示してよいか否かを示す開示許諾情報と、の組を1以上含む開示ポリシーを記憶し、前記第1のウェブサイトに前記関係情報を要求し、前記第1のウェブサイトから出力された前記関係情報を取得し、前記第1のウェブサイトとコンテンツを公開する第2のウェブサイトとの全体において前記コンテンツを作成した作成者を一意に特定する識別情報である作成者識別情報と、前記第2のウェブサイトを特定する第2のサイト識別情報と、前記第2のウェブサイトにおいて前記作成者を特定するサイト毎利用者識別情報とを関連付け、前記作成者識別情報と、前記第1のサイト識別情報と、前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを関連付けるアカウントリスト、及び前記開示ポリシーを参照し、前記第1のサイト識別情報と前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて、前記コンテンツを閲覧する閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを含む閲覧者情報と、前記コンテンツの前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報と前記コンテンツを含む前記第2のウェブサイトを特定する前記第2のサイト識別情報とを含むコンテンツ情報と、前記関係情報と、に基づいて、前記作成者である前記利用者に関連する前記開示情報を前記閲覧者に開示するか否かを判定し、前記判定した結果に基づいて前記開示情報を生成し、出力する。
【0012】
本発明のプログラムは、第1のウェブサイトにおける利用者間の関係を示す利用者関係情報を記憶し、関係情報を要求された場合に前記利用者関係情報を参照して前記要求に基づいて生成した前記関係情報を出力する前記第1のウェブサイトを特定する第1のサイト識別情報と、前記利用者を特定するサイト毎利用者識別情報と、前記利用者に関連する情報である開示情報を開示してよいか否かを示す開示許諾情報と、の組を1以上含む開示ポリシーを記憶する開示ポリシー記憶手段と、を有するコンピュータに、前記第1のウェブサイトに前記関係情報を要求し、前記第1のウェブサイトから出力された前記関係情報を取得し、前記第1のウェブサイトとコンテンツを公開する第2のウェブサイトとの全体において前記コンテンツを作成した作成者を一意に特定する識別情報である作成者識別情報と、前記第2のウェブサイトを特定する第2のサイト識別情報と、前記第2のウェブサイトにおいて前記作成者を特定するサイト毎利用者識別情報とを関連付け、前記作成者識別情報と、前記第1のサイト識別情報と、前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを関連付けるアカウントリスト、及び前記開示ポリシーを参照し、前記第1のサイト識別情報と前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて、前記コンテンツを閲覧する閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを含む閲覧者情報と、前記コンテンツの前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報と前記コンテンツを含む前記第2のウェブサイトを特定する前記第2のサイト識別情報とを含むコンテンツ情報と、前記関係情報と、に基づいて、前記作成者である前記利用者に関連する前記開示情報を前記閲覧者に開示するか否かを判定し、前記判定した結果に基づいて前記開示情報を生成し、出力する 処理を実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、公開コンテンツの作成者に関する、情報の開示を、そのコンテンツの作成者とそのコンテンツの閲覧者との関係に対応して制御することが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、第1の実施形態に係る情報開示制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、第1乃至第5の実施形態におけるアカウントリストの一例を示す図である。
【図3】図3は、第1乃至第5の実施形態における開示ポリシーの一例を示す図である。
【図4】図4は、第1の実施形態に係る情報開示制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、第1乃至第5の実施形態に係る情報開示制御装置の、ハードウェア単位の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、第1乃至第4の実施形態の情報開示制御装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、第1乃至第4の実施形態の情報開示制御装置を含む情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図8】図8は、第1乃至第5の実施形態における開示情報要求の一例を示す図である。
【図9】図9は、第1乃至第5の実施形態における関係情報要求の一例を示す図である。
【図10】図10は、第1乃至第5の実施形態における関係情報の一例を示す図である。
【図11】図11は、第1乃至第5の実施形態における開示情報の一例を示す図である。
【図12】図12は、第1乃至第5の実施形態におけるソーシャルグラフの一例を示す図である。
【図13】図13は、第1、第3乃至第5の実施形態の情報開示制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】図14は、第1、第3乃至第5の実施形態の情報開示制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図15】図15は、第1乃至第5の実施形態における判定要求の一例を示す図である。
【図16】図16は、第1の実施形態の第1の変形例における関係情報要求の一例を示す図である。
【図17】図17は、第1の実施形態の第1の変形例における関係情報の一例を示す図である。
【図18】図18は、第1の実施形態の第1の変形例における判定要求の一例を示す図である。
【図19】図19は、第1の実施形態の第1の変形例における開示ポリシーの一例を示す図である。
【図20】図20は、第1の実施形態の第1の変形例におけるマッチング用ユーザ情報の一例を示す図である。
【図21】図21は、第1の実施形態の第2の変形例における関係情報の一例を示す図である。
【図22】図22は、第1の実施形態の第3の変形例における関係情報の一例を示す図である。
【図23】図23は、第2の実施形態の情報開示制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図24】図24は、第2の実施形態の情報開示制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図25】図25は、本発明の第3の実施形態に係る情報開示制御装置の構成を示すブロック図である。
【図26】図26は、本発明の第3の実施形態の関係情報履歴記憶部に記憶された関係情報と対応する関係情報要求との一例を示す図である。
【図27】図27は、本発明の第4の実施形態に係る情報開示制御装置の構成を示すブロック図である。
【図28】図28は、本発明の第4の実施形態の開示情報履歴記憶部に記憶された開示情報と対応する判定要求との一例を示す図である。
【図29】図29は、本発明の第5の実施形態に係る情報開示制御装置の構成を示すブロック図である。
【図30】図30は、第5の実施形態に係る情報開示制御装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図31】図31は、第5の実施形態の情報開示制御装置を含むシステムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
[用語の説明]
まず、本明細書で使用する用語の意味について説明する。
【0017】
ウェブサイト(website)は、World Wide Web(WWW)上にあり、一般に特定のドメイン名の配下にある複数のウェブページなどのコンテンツの集まりのことである。
【0018】
コンテンツは、ウェブサイトで公開されている日誌、写真、ブログ、ツイート、及びその他の情報を示す。
【0019】
ソーシャルグラフは、利用者をノードに対応させ、それらの利用者の関係をエッジに対応させた、ウェブサイト上の人間関係を表す図、或いはその図が示す情報である。ソーシャルグラフは、例えば、Twitterソーシャルグラフ、mixiソーシャルグラフ及びfacebookソーシャルグラフである。
【0020】
アカウントは、1以上のウェブサイト(第1のウェブサイト及び第2のウェブサイト)それぞれにおいて利用者を特定する識別情報であるサイト毎利用者識別子(サイト毎利用者識別情報とも呼ばれる)を含む。ここで、利用者は、例えば、そのウェブサイト(例えば、第1のウェブサイト)へのアクセスの許可を取得した者、或いはそのウェブサイト(例えば、第2のウェブサイト)で公開されるコンテンツを作成した作成者である。また、アカウントは、それらのウェブサイト全体において、利用者それぞれを一意に特定する識別情報である作成者識別子を含む。
【0021】
ある利用者が、あるコンテンツを作成し、作成したコンテンツをあるウェブサイト(第2のウェブサイト)に登録した場合、そのウェブサイトのその利用者に対応するアカウントは、そのコンテンツを作成した作成者(所有者)のアカウントである。
【0022】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【0023】
図1を参照すると、本実施形態に係る情報開示制御装置100は、関係取得部110と開示判定部120と開示ポリシー記憶部130とアカウントリスト記憶部140とを含む。尚、図1に示す構成要素は、ハードウェア単位の構成要素ではなく、機能単位の構成要素を示している。
【0024】
アカウントリスト記憶部140は、アカウントリストを記憶する。
【0025】
図2は、本実施形態におけるアカウントリスト141の一例を示す図である。図2に示すようにアカウントリスト141は、作成者識別子とサイト識別子(第1のサイト識別子または第2のサイト識別子)とサイト毎利用者識別子との組を1以上含む。
【0026】
作成者識別子は、情報開示制御装置100が制御の対象とするシステム全体において、ユーザを一意に識別することのできる情報である。例えば、作成者識別子は、ユーザ管理手段(図示しない)によりユーザ毎にユニークに払い出されたニックネーム(例えば、alice)やシーケンシャルに払い出した会員番号である。
【0027】
作成者識別子は、例えば、ウェブサイト(例えば、第2のウェブサイト)のコンテンツの作成者を特定する識別情報である。その作成者が他のウェブサイト(例えば、第1のウェブサイト)の利用者である場合、作成者識別子は、ウェブサイト(例えば、第1のウェブサイト)の利用者を特定する識別情報である。即ち、その作成者とその利用者が同一人物である場合、その作成者の作成者識別情報とその利用者の作成者識別情報とは、同一の作成者識別情報である。
【0028】
サイト識別子は、ウェブサイトの識別情報である。サイト識別子は、例えば、そのウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)である。
【0029】
サイト毎利用者識別子は、各ウェブサイトにおいて、その利用者を特定するための、識別情報である。
【0030】
開示ポリシー記憶部130は、開示ポリシーを記憶する。
【0031】
図3は、本実施形態における開示ポリシー131の一例を示す図である。図3に示すように開示ポリシー131は、サイト識別子(第1のサイト識別子)とサイト毎利用者識別子と、そのサイト識別子及びそのサイト毎利用者識別子の組に対応する開示許諾情報を含む。
【0032】
開示許諾情報は、利用者に関連する情報である開示情報を、開示してよいか否かを示す情報である。利用者は、例えば、ウェブサイト(第2のウェブサイト)のコンテンツの作成者である。開示許諾情報は、例えば、その開示情報を開示する対象(例えば、そのサイト毎利用者識別子で特定される作成者の、友達である利用者)を示す情報である。
【0033】
開示情報は、例えば、そのコンテンツの作成者の氏名、性別及び出身地である。
【0034】
即ち、開示許諾情報は、例えば、コンテンツを閲覧した閲覧者がそのコンテンツを作成した作成者の友達である場合、その作成者の作成者の氏名を開示してよいことを示す。
【0035】
関係取得部110は、ウェブサイト(第1のウェブサイト)に関係情報を要求する。また、関係取得部110は、そのウェブサイトから出力された、関係情報を取得し、出力する。関係情報は、関係情報の要求で示されたサイト毎利用者識別子で特定されるウェブサイト(第1のウェブサイト)の利用者が特定の関係を有する、そのウェブサイトの他の利用者の情報で、例えば、友達、同僚を示す情報である。
【0036】
開示判定部120は、アカウントリスト141及び開示ポリシー131を参照し、閲覧者情報とコンテンツ情報と関係取得部110が出力した関係情報とに基づいて、開示情報を開示するか否かを判定する。そして、開示判定部120は、その判定した結果に基づいて、開示情報を生成し、出力する。
【0037】
閲覧者情報は、閲覧者識別子及びその閲覧者識別子が閲覧者を特定するウェブサイトのサイト識別子を含む。尚、閲覧者識別子は、ウェブサイト(第2のウェブサイト)のコンテンツを閲覧する閲覧者を特定する、ウェブサイト(第1のウェブサイト)におけるサイト毎利用者識別子である。
【0038】
コンテンツ情報は、閲覧者が閲覧するコンテンツを含むウェブサイト(第2のウェブサイト)において、そのコンテンツを作成した作成者を特定するサイト毎利用者識別子と、そのウェブサイトのサイト識別子(第2のサイト識別子)とを含む。
【0039】
尚、本発明の第1の実施形態は、図4に示すような構成であってもよい。図4は、本実施形態に係る情報開示制御装置101の構成を示すブロック図である。
【0040】
図4を参照すると、情報開示制御装置101は、関係取得部110と開示判定部120と開示ポリシー記憶部130とを含む。
【0041】
情報開示制御装置101の開示判定部120は、アカウントリスト記憶部140のアカウントリスト141に替えて、例えば、シングルサインオンのシステムを利用し、利用者識別子とサイト識別子とサイト毎利用者識別子を関連付けるアカウントリストを取得する。シングルサインオンのシステムは、例えば、OpenID Foundationが規定するOpenID Providerの情報、及びKantara Initiativeが規定するSAML(Security Assertion Markup Language) IDP(Identity Provider)である。
【0042】
次に、情報開示制御装置100のハードウェア単位の構成要素について説明する。
【0043】
図5は、本実施形態における情報開示制御装置100とその周辺装置のハードウェア構成を示す図である。図5に示されるように、情報開示制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)1070、記憶部1071、記憶装置1072、入力部1073、出力部1074及び通信部1075を含む。
【0044】
CPU1070は、オペレーティングシステム(不図示)を動作させて、本実施形態に係る情報開示制御装置100の、全体の動作を制御する。また、CPU1070は、例えば記憶装置1072に装着された不揮発性の記録媒体(不図示)から、記憶部1071にプログラムやデータを読み込む。そして、CPU1070は、読み込んだプログラムに従って、また読み込んだデータに基づいて、図1に示す関係取得部110及び開示判定部120として各種の処理を実行する。
【0045】
尚、CPU1070は、通信網(不図示)に接続されている外部コンピュータ(不図示)から、記憶部1071にプログラムやデータをダウンロードするようにしてもよい。
【0046】
記憶部1071は、プログラムやデータを記憶する。記憶部1071は、開示ポリシー記憶部130及びアカウントリスト記憶部140の内の、いずれか一方または両方を含んでよい。
【0047】
記憶装置1072は、例えば、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、外付けハードディスク及び半導体メモリであって、不揮発性の記憶媒体を含む。記憶装置1072は、プログラムをコンピュータ読み取り可能に記録する。また、記憶装置1072は、データをコンピュータ読み取り可能に記録してもよい。記憶装置1072は、開示ポリシー記憶部130及びアカウントリスト記憶部140の内の、いずれか一方または両方を含んでよい。
【0048】
入力部1073は、例えばマウスやキーボード、内蔵のキーボタンなどで実現され、入力操作に用いられる。入力部1073は、マウスやキーボード、内蔵のキーボタンに限らず、例えばタッチパネル、加速度計、ジャイロセンサ、カメラなどでもよい。
【0049】
出力部1074は、例えばディスプレイで実現され、出力を確認するために用いられる。
【0050】
通信部1075は、後述する作成者端末610、閲覧者端末620及び関係情報記憶装置640とのインタフェースを実現する。通信部1075は、関係取得部110及び開示判定部120の一部として含まれる。
【0051】
以上が、情報開示制御装置100のハードウェア単位の各構成要素についての説明である。
【0052】
以上説明したように、図1に示す機能単位のブロックは、図5に示すハードウェア構成によって実現される。ただし、情報開示制御装置100が備える各部の実現手段は、上記に限定されない。すなわち、情報開示制御装置100は、物理的に結合した一つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線または無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0053】
また、前述のプログラムを記録した記録媒体(または記憶媒体)が情報開示制御装置100に供給され、情報開示制御装置100は、記録媒体に格納されたプログラムを読み込み、実行してもよい。すなわち、本実施形態は、情報開示制御装置100が実行するプログラムを、一時的にまたは非一時的に、記憶する記録媒体の実施形態を含む。
【0054】
次に本実施形態の情報開示制御装置100を含む情報処理システムについて説明する。
【0055】
図6は、本実施形態の情報開示制御装置100を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。図6に示すように、そのシステムは、情報開示制御装置100、作成者端末610、閲覧者端末620、コンテンツ開示装置(第2のウェブサイトとも呼ばれる)630及び関係情報記憶装置(第1のウェブサイトとも呼ばれる)640とから構成されている。
【0056】
尚、作成者端末610、閲覧者端末620、コンテンツ開示装置630及び関係情報記憶装置640それぞれは、任意の台数であってよい。また、コンテンツ開示装置630及び関係情報記憶装置640とは、同一の装置であってよい。即ち、第1のウェブサイトと第2のウェブサイトとは、同一のウェブサイトであってもよい。
【0057】
情報開示制御装置100は、作成者端末610、閲覧者端末620及び関係情報記憶装置640それぞれと図示しないインタフェース(例えば、インターネット)で接続されている。閲覧者端末620は、コンテンツ開示装置630と図示しないインタフェース(例えば、インターネット)で接続されている。
【0058】
作成者端末610及び閲覧者端末620それぞれは、例えば、パーソナルコンピュータまたは携帯端末である。
【0059】
作業者端末610は、作成者の入力操作に基づいて、情報開示制御装置100にアカウントリスト141(図2)及び開示ポリシー131(図3)を出力する。情報開示制御装置100は、アカウントリスト141を図1に示すアカウントリスト記憶部140に登録する。また、情報開示制御装置100は、開示ポリシー131を開示ポリシー記憶部130に登録する。
【0060】
閲覧者端末620は、コンテンツを登録しているウェブページを要求するためのウェブページ要求をコンテンツ開示装置630に出力する。また、閲覧者端末620は、コンテンツの作成者に関連する情報である開示情報の、閲覧を要求するための開示情報要求を情報開示制御装置100に出力する。
【0061】
コンテンツ開示装置630は、例えば、サーバであり、ウェブサイトの1つとして動作する。また、コンテンツ開示装置630のサイト識別子は、例えば、「http://yyy.com/」である。
【0062】
関係情報記憶装置640は、例えば、サーバであり、ウェブサイトの1つとして動作する。また、関係情報記憶装置640のサイト識別子は、例えば、「http://ttt.com/」である。
【0063】
尚、コンテンツ開示装置630と関係情報記憶装置640とは、1つのウェブサイトとして動作する1台のサーバであってもよい。この場合、コンテンツ開示装置630と関係情報記憶装置640とのサイト識別子は、同じである。
【0064】
図7は、図6に示す情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【0065】
図7を参照すると、閲覧者端末620は、ウェブページ(コンテンツ)要求503を、コンテンツ開示装置630に送信する。
【0066】
次に、コンテンツ開示装置630は、受信したウェブページ要求503に応答して、ウェブページ情報504を、閲覧者端末620に送信する。ウェブページ情報504は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)で記載された日誌、写真、ブログ、ツイートなどである。
【0067】
次に、閲覧者端末620は、受信したウェブページ情報504に基づいて、ウェブページをディスプレイに表示する。
【0068】
続けて、閲覧者端末620は、受信したウェブページ情報504に含まれるコンテンツ情報と内蔵する記憶手段(不図示)に保持している閲覧者情報とに基づいて、目的とする開示情報5131(図11)を要求するための開示情報要求5061(図8)を生成する。そして、閲覧者端末620は、その開示情報要求5061を情報開示制御装置100へ送信する。
【0069】
図11は、開示情報5131の一例を示す図である。図11を参照すると、開示情報5131は、閲覧者とコンテンツの作成者の関係を示す情報[友達]と、コンテンツの作成者を示す作成者識別子[alice]である。尚、開示情報は、氏名や、閲覧者にだけ通じるニックネームなどのユーザ属性であってもよい。
【0070】
図8は、本実施形態の開示情報要求5061の一例を示す図である。図8を参照すると、開示情報要求5061は、例えば、閲覧者情報とコンテンツ情報とを含む。閲覧者情報は、閲覧者識別子(例えば、「bob」)と閲覧者が指示したサイト識別子(第1のサイト識別子、例えば、「http://ttt.com/」)とを含む。また、コンテンツ情報は、サイト毎利用者識別子(例えば、「hyperalice」)とコンテンツを登録しているウェブサイト(第2のウェブサイト)のサイト識別子(第2のサイト識別子、例えば、「http://yyy.com/」)とを含む。
【0071】
次に、図7に示すように、情報開示制御装置100は、開示情報要求5061に基づいて、関係情報要求5071を生成し、関係情報記憶装置640に送信する。尚、関係情報要求5071を生成し、送信する処理の動作は、後述の情報開示制御装置100の動作の説明において、詳細に説明する。
【0072】
図9は、本実施形態の関係情報要求5071の一例を示す図である。図9を参照すると、関係情報要求5071は、例えば、閲覧者が指示したサイト識別子(第1のサイト識別子、「http://ttt.com/」)及び閲覧者識別子(「bob」)を含む。
【0073】
次に、関係情報記憶装置640は、受信した関係情報要求5071に基づいて関係情報5081を生成する。関係情報記憶装置640は、生成した関係情報5081を情報開示制御装置100に送信する。
【0074】
図10は、本実施形態の関係情報5081の一例を示す図である。図10を参照すると、関係情報5081は、関係情報記憶装置640上のサイト毎利用者識別子(例えば、「superalice」と「carol」)とサイト識別子(例えば、「http://ttt.com/」)とを含む。ここで、そのサイト毎利用者識別子は、関係情報記憶装置640において閲覧者と特定の関係(例えば、友達関係)を有する作成者のサイト毎利用者識別子である。言い換えると、関係情報5081は、サイト毎利用者識別子で特定される作成者と、閲覧者との特定の関係を示す情報である。
【0075】
本実施形態では、作成者と閲覧者との特定の関係を「友達関係」であるものとして説明している。即ち、関係情報記憶装置640は、関係情報要求5071に基づいて特定される利用者と、「友達関係」にある利用者を特定する情報を含む関係情報5081を情報開示制御装置100に送信する。そして、情報開示制御装置100は、受信した関係情報5081で特定される利用者を、関係情報要求5071に基づいて特定される利用者と、「友達関係」にあるものとして動作する。例えば、情報開示制御装置100は、図示しない記憶手段に、作成者と閲覧者との特定の関係が「友達関係」であることを保持するようにしてもよい。
【0076】
例えば、関係情報記憶装置640は、次のようにして、関係情報5081を生成する。まず、関係情報記憶装置640は、受信した関係情報要求5071に含まれる閲覧者識別子(「bob」)を、取得する。次に、関係情報記憶装置640は、図12に示すソーシャルグラフ641を参照する。
【0077】
図12は、関係情報記憶装置640が保持するソーシャルグラフ641の一例を示す図である。図12を参照するとソーシャルグラフ641は、関係情報記憶装置640上における利用者識別子(第1の利用者識別子)それぞれと、他の利用者識別子(第2の利用者識別子)との組を含む。ここで、他の利用者識別子は、第1の利用者識別子で特定される利用者と特定の関係(例えば、友達関係)を有する利用者を特定する第2の利用者識別子である。
【0078】
関係情報記憶装置640は、ソーシャルグラフ641を参照することで、関係情報要求5071から取得した閲覧者識別子(「bob」)を第1の利用者識別子と見なし、第1の利用者識別子「bob」に対応する第2の利用者識別子(「superalice」及び「carol」)を取得する。次に、関係情報記憶装置640は、取得した第2の利用者識別子と、関係情報要求5071に含まれるサイト識別子(「http://ttt.com/」)とを統合し、図10に示す関係情報5081を生成する。
【0079】
尚、関係情報要求5071と関係情報5081とは、サイト識別子を含まなくてもよい。この場合、情報開示制御装置100は、関係情報要求5071とその応答である関係情報5081との同期が取れるように動作する。例えば、情報開示制御装置100は、関係情報要求5071を送信し、その応答である関係情報5081を受信した後、次の関係情報要求5071を送信するように動作する。
【0080】
尚、関係情報記憶装置640は、自身のウェブサイトの利用者関係情報に加えて、他のウェブサイトの利用者関係情報を保持するようにしてもよい。
【0081】
また、関係情報記憶装置640が自身のウェブサイトの利用者関係情報のみを記憶する場合、関係情報要求5071と関係情報5081には、サイト識別子を含まなくてもよい。関係情報記憶装置640が自身のウェブサイトの利用者関係情報のみを記憶する場合は、例えば、「http://ttt.com/」で特定される関係情報記憶装置640が送信する、関係情報に含まれるサイト識別子が必ず「http://ttt.com/」となる場合である。
【0082】
尚、関係情報記憶装置640は、ソーシャルグラフ641に替えて、例えばマッチング用のユーザ情報を参照して関係情報を作成してもよい。図20は、マッチング用ユーザ情報642の一例を示す図である。図20に示すように、マッチング用ユーザ情報642は、利用者識別子に対応する利用者の属性情報(会社名、部署名)を含む。そして、関係情報記憶装置640は、例えば、会社名及び部署名に関する属性情報が一致する利用者どうしを「知人」と見なして、関係情報を作成する。
【0083】
次に、情報開示制御装置100は、受信した関係情報5081に基づいて開示情報5131(「友達「alice」」)を生成し、その開示情報5131を閲覧者端末620に送信する。尚、関係情報5081に基づいて開示情報5131を生成する処理の動作は、後述の情報開示制御装置100の動作の説明において、詳細に説明する。
【0084】
次に、閲覧者端末620は、受信した開示情報5131に基づいて、コンテンツの作成者に対応する情報(例えば、「このウェブページは、あなたの友達のaliceさんのウェブページです。」)をディスプレイに表示する。
【0085】
以上が情報開示制御装置100を含む情報処理システムの動作について説明である。
【0086】
次に、情報開示制御装置100の動作について詳細に説明する。
【0087】
図13及び図14は、本実施形態の情報開示制御装置100の動作を示すフローチャートである。尚、このフローチャートによる処理は、前述したCPU1070によるプログラム制御に基づいて、実行されても良い。
【0088】
情報開示制御装置100は、閲覧者端末620から開示情報要求5061を受信したことを契機に、動作を開始する。
【0089】
最初に、関係取得部110は、開示情報要求5061を受信する。関係取得部110は、開示情報要求5061に含まれる閲覧者識別子(例えば、「bob」)を抽出する(ステップS601)。
【0090】
次に、関係取得部110は、抽出した閲覧者識別子を含む関係情報要求5071を生成する(ステップS602)。
【0091】
次に、関係取得部110は、生成した関係情報要求5071を、開示情報要求5061に閲覧者情報として含まれるサイト識別子(例えば、「http://ttt.com/」)に基づいて、関係情報記憶装置640に送信する(ステップS603)。これにより、関係情報記憶装置640は、関係情報要求5071に基づいて、関係情報5081を生成し、関係取得部110に送信する。
【0092】
次に、関係取得部110は、関係情報記憶装置640から、関係情報5081を受信する(ステップS604)。
【0093】
次に、関係取得部110は、受信した関係情報5081(図10)とステップS601で受信した開示情報要求5061(図8)に含まれるコンテンツ情報(例えば、「[http://yyy.com/][hyperalice]」)とに基づいて、図15に示すような判定要求5091を生成する(ステップS606)。
【0094】
次に、関係取得部110は、生成した判定要求5091を開示判定部120へ出力する(ステップS607)。
【0095】
図15を参照すると、判定要求5091は、例えば、関係情報と、コンテンツ情報とを含む。ここで、関係情報は、例えば、関係情報5081の「[http://ttt.com/][superalice]、[http://ttt.com/][carol]」である。また、コンテンツ情報は、例えば、開示情報要求5061に含まれるコンテンツ情報「[http://yyy.com/][hyperalice]」である。
【0096】
図14において、次に、開示判定部120は、アカウントリスト141(図2)を参照し、受け取った判定要求5091に含まれるコンテンツ情報に基づいて、作成者識別子を取得する(ステップS611)。具体的には、コンテンツ情報のサイト識別子[http://yyy.com/]とサイト毎利用者識別子[hyperalice]」に対応する作成者識別子「alice」を、アカウントリスト141から取得する。
【0097】
次に、開示判定部120は、作成者識別子を取得できたか否かを判定する(ステップS612)。取得できた場合(ステップS612でYES)、処理はステップS613へ進む。取得できなかった場合(ステップS612でNO)、処理はステップS620へ進む。
【0098】
次に、開示判定部120は、アカウントリスト141を参照し、取得した作成者識別子に基づいて、対応するサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組を取得する(ステップS613)。
【0099】
例えば、図2に示すアカウントリスト141の場合、開示判定部120は、取得した作成者識別子に対応するサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組として、「http://ttt.com/」及び「superalice」の組と、「http://mmm.com/」及び「superalice」の組と、「http://hhh.jp/」及び「superalice」の組と、「http://yyy.com/」及び「hyperalice」の組とを取得する。
【0100】
次に、開示判定部120は、サイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組を取得できたか否かを判定する(ステップS614)。取得できた場合(ステップS614でYES)、処理はステップS615へ進む。取得できなかった場合(ステップS614でNO)、処理はステップS620へ進む。
【0101】
次に、開示判定部120は、ステップS613で取得したサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の1以上の組の中で、判定要求に含まれる関係情報5081のサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組と、一致するサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組を取得する。続けて、開示判定部120は、開示ポリシー131を参照し、取得したサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組に対応する、開示許諾情報を取得する(ステップS615)。例えば、開示判定部120は、判定要求に含まれる関係情報5081のサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組(「http://ttt.com/」及び「superalice」の組)と、一致するサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組(「http://ttt.com/」及び「superalice」の組)を取得する。続けて、開示判定部120は、一致するサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組(「http://ttt.com/」及び「superalice」の組)に対応する、開示許諾情報(「友達に開示可」)を取得する。
【0102】
次に、開示判定部120は、開示許諾情報を取得できたか否かを判定する(ステップS616)。取得できた場合(ステップS616でYES)、処理はステップS613へ進む。取得できなかった場合(ステップS616でNO)、処理はステップS620へ進む。
【0103】
次に、開示判定部120は、取得した開示許諾情報の内容と、判定要求5091(図15)に含まれる関係情報5081と、に基づいて開示情報を開示するか否かを判定する(ステップS617)。具体的には、開示判定部120は、取得した開示許諾情報が、特定の関係を包含しているか否かを判定する。ここで、特定の関係は、判定要求5091に含まれる関係情報5081が示す、サイト毎利用者識別子に対応する作成者と閲覧者との関係である。
【0104】
例えば、関係情報要求5071が「[http://ttt.com/][bob]」であるとする。また、関係情報5081が「[http://ttt.com/][superalice]と、[http://ttt.com/][carol]」であるとする。また、関係情報5081が示すサイト毎利用者識別子に対応する作成者と閲覧者との特定の関係が「友達関係」であるとする。この場合、「bob」で特定される閲覧者と[superalice]で特定される作成者[alice]とは、友達関係である。従って、例えば、開示許諾情報の示す内容が「友達に開示可」である場合、開示判定部120は、開示可であると判定する。
【0105】
開示すると判定した(即ち、包含されている)場合(ステップS617でYES)、開示判定部120は、開示情報5131(例えば、「友達「alice」」)を生成し、閲覧者端末620へ送信する(ステップS618)。開示しないと判定した(即ち、包含されていない)場合(ステップS617でNO)、処理はステップS620へ進む。
【0106】
ステップS620において、開示判定部120は、非開示情報(例えば、「他人」)を生成し、閲覧者端末620へ送信する(ステップS620)。
【0107】
以上が、情報開示制御装置100の動作の説明である。
【0108】
[第1の実施形態の第1の変形例]
本変形例において、情報開示制御装置100は、複数のウェブサイトにおける、閲覧者と利用者の特定の関係に基づいて関係情報を取得し、その関係情報に基づいて開示情報を開示するか否かを判定する。
【0109】
本変形例において、関係取得部110は、図16に示すような関係情報要求5072(例えば、「[http://ttt.com/][carol]、[http://mmm.com/][carol]」)の応答として、図17に示すような関係情報5082を受信する。
【0110】
図17に示すように関係情報5082は、サイト識別子が「http://ttt.com/」のウェブサイトにおいて、図12に示すソーシャルグラフ641の第1の利用者識別子が「bob」で特定される利用者と、図12に示すソーシャルグラフ641の第2の利用者識別子(閲覧者識別子)が「carol」で特定される利用者との関係が「友達」であることを示す情報を含む。また、関係情報5082は、サイト識別子が「http://mmm.com/」のウェブサイトにおいて、図20に示すマッチング用ユーザ情報642の利用者識別子が「superalice」で特定される利用者と、図20に示すマッチング用ユーザ情報642の利用者識別子(閲覧者識別子)が「carol」で特定される利用者との関係が「知人」であることを示す情報を含む。
【0111】
関係取得部110は、関係情報5082に基づいて、図18に示すような判定要求5092を開示判定部120に出力する。
【0112】
図18は、本実施形態の判定要求5092の一例を示す図である。図18を参照すると、判定要求5092は、関係情報とコンテンツ情報とを含む。ここで、関係情報は、例えば、関係情報5082の「[http://ttt.com/][bob][友達]」及び「[http://mmm.com/][superalice][知人]」である。また、コンテンツ情報は、例えば、開示情報要求5061に含まれるコンテンツ情報の「[http://yyy.com/][hyperalice]」である。
【0113】
次に、開示判定部120は、図2に示すアカウントリスト141を参照して、判定要求5093に含まれるコンテンツ情報に基づいて、作成者識別子(例えば、「alice」)を取得する(図14のステップS611及びステップS612の動作と同じ)。更に、開示判定部120は、アカウントリスト141を参照し、取得した作成者識別子に基づいて、対応するサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組を取得する(図14のステップS613及びステップS614の動作と同じ)。
【0114】
次に、開示判定部120は、図19に示すような開示ポリシー132を参照し、開示許諾情報を取得する。
【0115】
図19に示すように、開示ポリシー132は、取得した作成者識別子に対応する、サイト毎利用者識別子の「superalice」とサイト識別子の「http://ttt.com/」との組に対応する開示許諾情報の「友達に開示可」を含む。また、開示ポリシー132は、取得した作成者識別子に対応する、サイト毎利用者識別子の「superalice」とサイト識別子の「http://mmm.com/」との組に対応する開示許諾情報を含む。その開示許諾情報は、「友達を含む知人に開示可」を示す。
【0116】
従って、開示判定部120は、判定要求5092に含まれるサイト毎利用者識別子の「bob」とサイト識別子の「http://ttt.com/」との組に対応する、開示許諾情報を取得することはできない。しかし、開示判定部120は、判定要求5092に含まれるサイト毎利用者識別子の「superalice」とサイト識別子の「http://mmm.com/」との組に対応する、開示許諾情報の「友達を含む友人に開示可」を取得する。
【0117】
そして、開示判定部120は、取得した開示許諾情報に基づいて、開示情報を作成者端末610に送信する。
【0118】
即ち、本変形例においては、複数のウェブサイトにおける、閲覧者と利用者の特定の関係に基づいて、関係情報を取得している。ここで、複数のウェブサイトは、例えば、サイト識別子の「http://ttt.com/」で特定されるウェブサイトと、サイト識別子の「http://mmm.com/」で特定されるウェブサイトとである。
【0119】
[第1の実施形態の第2の変形例]
本変形例の関係取得部110は、閲覧者の1以上の属性情報を含む関係情報を取得する。また、本変形例の開示判定部120は、その関係情報に基づいて、開示情報を開示するか否かを判定する。
【0120】
本変形例において、関係情報は、例えば、図21に示すような関係情報5083であるとする。
【0121】
図21に示すように、関係情報5083は、閲覧者の属性情報(例えば、「学生」)と、利用者識別子と、対応するサイト識別子(例えば、「http://ttt.com/」)とを含む。ここで、利用者識別子は、閲覧者と特定の関係(例えば、友達関係)を有する関係情報記憶装置640上の利用者の、関係情報記憶装置640上の利用者識別子(例えば、「superalice」と「carol」)である。
【0122】
開示判定部120は、開示ポリシー131に含まれる、関係情報5083に対応するサイト識別子とサイト毎利用者識別子と開示許諾情報との組において、その開示許諾情報が例えば「学生の友達に開示可」であれば、開示情報を開示すると判定する。また、開示判定部120は、その開示許諾情報が例えば「社会人の友達に開示可」であれば、開示情報を開示しないと判定する。
【0123】
[第1の実施形態の第3の変形例]
本変形例の関係取得部110は、閲覧者と作成者との、特定の関係の親密度を含む関係情報を取得する。また、本変形例の開示判定部120は、その関係情報に基づいて、開示情報を開示するか否かを判定する。
【0124】
本変形例において、関係情報は、図22に示すような関係情報5084であるとする。
【0125】
図22に示すように、関係情報5084は、利用者識別子と、対応するサイト識別子(例えば、「http://ttt.com/」)と、対応する親密度(例えば、「5」、「3」)と、を含む。利用者識別子は、関係情報5083の利用者識別子と同じである。
【0126】
尚、親密度は、例えば、閲覧者と作成者との間でやり取りしたメッセージを解析して生成された仲良し度であり、数値の大きいほど仲が良い(親密度が高い)ことを示す。また、親密度は、ソーシャルグラフにおいてリンクを有するユーザ間の、コミュニケーション情報から求められた友達度であっても良い。
【0127】
開示判定部120は、開示ポリシー131に含まれる、関係情報5084に対応するサイト識別子とサイト毎利用者識別子と開示許諾情報との組において、その開示許諾情報が例えば「親密度4以上の友達に開示可」であれば、開示情報を開示すると判定する。また、開示判定部120は、その開示許諾情報が例えば「親密度6以上の友達に開示可」であれば、開示情報を開示しないと判定する。
【0128】
尚、以上説明した変形例を、任意に組み合わせて適用するようにしても良い。
【0129】
上述した本実施形態における第1の効果は、公開コンテンツの作成者に関する、情報の開示を、そのコンテンツの作成者とそのコンテンツの閲覧者との関係に対応して制御することを可能にする点である。
【0130】
その理由は、関係取得部110がそのコンテンツの作成者とそのコンテンツの閲覧者との関係を取得し、開示判定部120が取得した関係に基づいて、公開コンテンツの作成者に関する情報を開示するか否か判断するようにしたからである。
【0131】
上述した本実施形態における第2の効果は、公開コンテンツの作成者に関する、情報の開示を、そのコンテンツの作成者とそのコンテンツの閲覧者との関係により柔軟に対応して制御することを可能にする点である。
【0132】
その理由は、関係取得部110がそのコンテンツの作成者とそのコンテンツの閲覧者との複数の関係を取得し、開示判定部120が取得した複数の関係に基づいて、公開コンテンツの作成者に関する情報を開示するか否か判断するようにしたからである。
【0133】
また、その理由は、関係取得部110が閲覧者の1以上の属性情報を含む関係情報を取得し、開示判定部120がその関係情報に基づいて、開示情報を開示するか否かを判定するようにしたからである。
【0134】
また、その理由は、関係取得部110が閲覧者と作成者との特定の関係の親密度を含む関係情報を取得し、開示判定部120がその関係情報に基づいて、開示情報を開示するか否かを判定するようにしたからである。
【0135】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0136】
本実施の形態は、第1の実施の形態に比べて、関係取得部110及び開示判定部120の動作が異なる。
【0137】
本実施形態の構成は、図1及び図5に示す情報開示制御装置100と同じである。
【0138】
本実施形態の開示判定部120は、アカウントリスト141を参照し、コンテンツ情報に対応する作成者識別子を抽出する。
【0139】
次に、開示判定部120は、アカウントリスト141を参照し、抽出した作成者識別子に対応するサイト識別子とサイト毎利用者識別子との組を抽出する。
【0140】
次に、開示判定部120は、開示ポリシー131を参照し、抽出したサイト識別子とサイト毎利用者識別子との組に基づいて開示許諾情報を取得する。
【0141】
次に、開示判定部120は、取得した開示許諾情報が開示情報の開示を許諾することを示している場合(例えば、「友達に開示可」)関係取得部110に関係取得要求を出力する。
【0142】
関係取得部110は、関係取得要求を受け取った場合に、閲覧者識別情報に対応する関係情報を取得し、出力する開示判定部120に出力する。
【0143】
開示判定部120は、アカウントリスト141及び開示ポリシー131を参照し、閲覧者情報と、コンテンツ情報と、関係取得部110が出力した関係情報とに基づいて、開示情報を開示するか否かを判定する。そして、開示判定部120は、その判定した結果に基づいて、開示情報を生成し、出力する。
【0144】
閲覧者情報は、閲覧者識別子及び対応するウェブサイトのサイト識別子を含む。
【0145】
コンテンツ情報は、閲覧者が閲覧するウェブサイトのコンテンツに対応するサイト毎利用者識別子及びそのウェブサイトのサイト識別情報を含む。
【0146】
次に、本実施形態の情報開示制御装置100の動作について、図面を参照して詳細に説明する。
【0147】
尚、以下の動作の前提として、本実施形態の情報開示制御装置100を含むシステムの構成は、図6に示すシステムと同じであり、そのシステムの動作は図12に示す動作と同じであるとする。
【0148】
図23及び図24は、本実施形態の情報開示制御装置100の動作を示すフローチャートである。尚、このフローチャートによる処理は、前述したCPU1070によるプログラム制御に基づいて、実行されても良い。
【0149】
情報開示制御装置100は、閲覧者端末620から開示情報要求5061を受信したことを契機に、動作を開始する。
【0150】
開示判定部120は、アカウントリスト141を参照し、受信した開示情報要求5061に含まれるコンテンツ情報に基づいて、作成者識別子(例えば、「alice」)を取得する(ステップS631)。
【0151】
次に、開示判定部120は、作成者識別子を取得できたか否かを判定する(ステップS632)。取得できた場合(ステップS632でYES)、処理はステップS613へ進む。取得できなかった場合(ステップS632でNO)、処理はステップS660へ進む。
【0152】
次に、開示判定部120は、アカウントリスト141を参照し、取得した作成者識別子(例えば、「alice」)に基づいて、対応するサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組を取得する(ステップS633)。ここで、関係情報は、例えば「[http://ttt.com/][superalice]及び[http://ttt.com/][carol]」である。
【0153】
例えば、図2に示すアカウントリスト141の場合、開示判定部120は、取得した作成者識別子に対応するサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組として、「http://ttt.com/」及び「superalice」の組と、「http://mmm.com/」及び「superalice」の組と、「http://hhh.jp/」及び「superalice」の組と、「http://yyy.com/」及び「hyperalice」の組とを取得する。
【0154】
次に、開示判定部120は、サイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組を取得できたか否かを判定する(ステップS634)。取得できた場合(ステップS634でYES)、処理はステップS635へ進む。取得できなかった場合(ステップS634でNO)、処理はステップS660へ進む。
【0155】
次に、開示判定部120は、開示ポリシー131を参照し、取得したサイト識別子及びサイト毎利用者識別子の組に基づいて、開示許諾情報(例えば、「http://ttt.com/」及び「superalice」の組に対応する「友達に開示可」)を取得する(ステップS635)。
【0156】
次に、開示判定部120は、開示情報の開示を許諾することを示す開示許諾情報(例えば、「友達に開示可」)を取得できたか否かを判定する(ステップS636)。取得できた場合(ステップS636でYES)、処理はステップS637へ進む。取得できなかった場合(ステップS636でNO)、処理はステップS660へ進む。
【0157】
次に、開示判定部120は、関係取得要求を関係取得部110に出力する(ステップS637)。
【0158】
次に、関係取得部110は、受け取った関係取得要求に従って、受信した開示情報要求5061に基づいて関係情報要求5071を生成する(ステップS642)。
【0159】
次に、関係取得部110は、開示情報要求5061に閲覧者情報として含まれるサイト識別子(例えば、「http://ttt.com/」)に基づいて、生成した関係情報要求5071を、関係情報記憶装置640に送信する(ステップS643)。
【0160】
次に、関係取得部110は、関係情報記憶装置640から、関係情報5081を受信する(ステップS644)。
【0161】
次に、関係取得部110は、受信した関係情報5081を、ステップS641で受け取った関係取得要求の応答として、開示判定部120へ出力する(ステップS647)。
【0162】
次に、開示判定部120は、取得した開示許諾情報の内容と、判定要求5091に含まれる関係情報5081と、に基づいて開示情報を開示するか否かを判定する(ステップS657、図14のステップS617と同じ)。
【0163】
開示すると判定した(即ち、包含されてしている)場合(ステップS657でYES)、開示判定部120は、開示情報5131(例えば、「友達「alice」」)を生成し、閲覧者端末620へ送信する(ステップS658)。開示しないと判定した(即ち、包含していない)場合(ステップS657でNO)、処理はステップS660へ進む。
【0164】
ステップS660において、開示判定部120は、非開示情報(例えば、「他人」)を生成し、閲覧者端末620へ送信する(ステップS660)。
【0165】
以上が、本実施形態の情報開示制御装置100の動作の説明である。
【0166】
尚、本実施形態に、第1の実施形態の第1乃至第3の変形例と同様の変形を適用しても良い。
【0167】
上述した本実施形態における効果は、第1の実施形態の効果に加えて、情報開示制御装置100の処理を効率化することが可能になる点である。
【0168】
その理由は、開示判定部120が開示情報の開示を許諾することを示す開示許諾情報を取得した場合に、関係取得部110が関係情報を取得するようにしたからである。
【0169】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0170】
図25は、本実施形態に係る情報開示制御装置200の構成を示すブロック図である。
【0171】
図25を参照すると、本実施形態における情報開示制御装置200は、第1の実施形態の情報開示制御装置100と比べて、関係情報履歴記憶部250を更に含む。
【0172】
関係取得部110は、関係情報記憶装置640から受信した関係情報と対応する閲覧者情報とを関係情報履歴記憶部250に記録する。
【0173】
図26は、関係情報履歴記憶部250に記憶された関係情報と対応する閲覧者情報との一例を示す図である。
【0174】
関係取得部110は、関係情報履歴記憶部250を参照し、閲覧者端末620から受信した開示情報要求5061に含まれる閲覧者識別子に基づいて、関係情報を取得する。そして、ここで関係情報を取得した場合、関係情報記憶装置640から関係情報を取得する処理を行わない。即ち、関係取得部110は、関係情報履歴記憶部250から取得した関係情報に基づいて、判定要求を生成する。
【0175】
また、関係取得部110は、作成者端末610からの指示に基づいて、関係情報履歴記憶部250の内容の提示、消去を行う。
【0176】
上述した本実施形態における効果は、第1の実施形態の効果に加えて、情報開示制御装置100の処理の性能を、向上させることを可能にする点である。
【0177】
その理由は、関係取得部110が、関係情報履歴記憶部250を参照して関係情報を取得するようにしたからである。
【0178】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0179】
図27は、本実施形態に係る情報開示制御装置300の構成を示すブロック図である。
【0180】
図27を参照すると、本実施形態における情報開示制御装置300は、第1の実施形態の情報開示制御装置100と比べて、開示情報履歴記憶部360を更に含む。
【0181】
開示判定部120は、開示情報及び対応する判定要求に含まれる関係情報と、非開示情報及び対応する判定要求と、を開示情報履歴記憶部360に記録する。
【0182】
図28は、開示情報履歴記憶部360に記憶された開示情報/非開示情報と対応する判定要求に含まれる関係情報との一例を示す図である。
【0183】
開示判定部120は、開示情報履歴記憶部360を参照し、開示情報要求5061に含まれる閲覧者情報及びコンテンツ情報に基づいて、開示情報または非開示情報を取得する。そして、ここで開示情報または非開示情報を取得した場合、開示判定部120は、その取得した開示情報及び非開示情報を閲覧者端末620に送信する。
【0184】
また、開示判定部120は、作成者端末610からの指示に基づいて、開示情報履歴記憶部360の内容の提示、消去を行う。
【0185】
上述した本実施形態における効果は、第1の実施形態の効果に加えて、情報開示制御装置100の処理の性能を、向上させることを可能にする点である。
【0186】
その理由は、関係取得部110が、開示情報履歴記憶部360を参照して開示情報及び非開示情報を送信するようにしたからである。
【0187】
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0188】
上述の各実施形態の情報開示制御装置100、情報開示制御装置200及び情報開示制御装置300は、閲覧者端末620において表示しているコンテンツの、作成者に関する情報の開示を、そのコンテンツの作成者とそのコンテンツの閲覧者との関係に対応して制御する。
【0189】
本実施形態の情報開示制御装置400は、閲覧者端末620において表示しているウェブページからリンクしているウェブページの、コンテンツの作成者に関する情報の開示を、そのコンテンツの作成者と現在表示しているウェブページの閲覧者との関係に対応して制御する。
【0190】
図29は、本実施形態に係る情報開示制御装置400の構成を示すブロック図である。
【0191】
図29を参照すると、本実施形態における情報開示制御装置400は、第1の実施形態の情報開示制御装置100と比べて、ウェブページ取得部470及びリンク抽出部480を更に含む。
【0192】
ウェブページ取得部470は、ウェブページ情報を取得する。
【0193】
リンク抽出部480は、その取得したウェブページ情報からリンク情報を抽出する。
【0194】
本実施形態の開示判定部120は、抽出したリンク情報に基づいてウェブページ取得部470が取得したウェブページ情報のコンテンツ情報と、関係取得部110が取得した関係情報とに基づいて、開示情報を開示するか否かを判定する。
【0195】
本実施形態における情報開示制御装置400とその周辺装置のハードウェア構成は、図5に示す情報開示制御装置100と同じである。尚、通信部1075は、関係情報記憶装置640及び後述するコンテンツ開示装置631及びコンテンツ開示装置632とのインタフェースを更に実現する。また、通信部1075は、関係取得部110、開示判定部120及びウェブページ取得部470の一部として含まれる。
【0196】
次に、本実施形態の情報開示制御装置400を含むシステムの動作について説明する。
【0197】
図30は、本実施形態に係る情報開示制御装置400を含むシステムの構成を示すブロック図である。本実施形態のシステムの構成は、第1の実施形態のシステムの構成に比べて、コンテンツ開示装置631及びコンテンツ開示装置632が追加されている。
【0198】
情報開示制御装置400は、コンテンツ開示装置630、コンテンツ開示装置631及びコンテンツ開示装置632と図示しないインタフェース(例えば、インターネット)で接続されている。
【0199】
作成者は、作成者端末610を操作して、情報開示制御装置400に図2に示すようなアカウントリスト141及び図3に示すような開示ポリシー131を登録する。
【0200】
図31は、図30に示す、本実施形態の情報開示制御装置400を含むシステムの動作を示すシーケンス図である
図31のウェブページ要求503の送信から開示情報要求506の送信は、図12のウェブページ要求503の送信から開示情報要求506の送信と同じである。
【0201】
次に、情報開示制御装置400は、受信した開示情報要求5061に含まれるコンテンツ情報のサイト識別子(例えば、「http://yyy.com/」)に基づいて、そのウェブページ要求540を、コンテンツ開示装置630に送信する。
【0202】
次に、コンテンツ開示装置630は、受信したウェブページ要求540に応答して、ウェブページ情報541を、情報開示制御装置400に送信する。
【0203】
尚、閲覧者端末620は、において、開示情報要求5061に対応するウェブページ情報を付加して、情報開示制御装置400へ送信するようにしてもよい。この場合、ウェブページ要求540の送信及びウェブページ情報541の送信の送信は実行されない。
【0204】
次に、情報開示制御装置400は、受信したウェブページ情報541を解析し、そのウェブページ情報541に含まれるリンク情報(不図示)を抽出する。ここでは、コンテンツ表示装置631及びコンテンツ表示装置632へのリンク情報を抽出したものとする。
【0205】
次に、情報開示制御装置400は、抽出したリンク情報に基づいて、コンテンツ表示装置631にウェブページ要求542を送信する。
【0206】
次に、コンテンツ開示装置631は、受信したウェブページ要求542に応答して、ウェブページ情報543を、情報開示制御装置400に送信する。ここで、このウェブページ情報543は、例えば、コンテンツ情報の「[http://hhh.jp/][superalice]」を含むものとする。
【0207】
次に、情報開示制御装置400は、抽出したリンク情報に基づいて、コンテンツ表示装置632にウェブページ要求544を送信する。
【0208】
次に、コンテンツ開示装置632は、受信したウェブページ要求544に応答して、ウェブページ情報545を、情報開示制御装置400に送信する。ここで、このウェブページ情報545は、例えば、コンテンツ情報の「[http://bbb.jp/][superalice]」を含むものとする。
【0209】
次に、情報開示制御装置400は、受信した開示情報要求5061に基づいて生成した関係情報要求5071を、関係情報記憶装置640へ送信する。
【0210】
次に、関係情報記憶装置640は、受信した関係情報要求5071に基づいて生成した関係情報5081を、情報開示制御装置400に送信する。
【0211】
次に、情報開示制御装置400は、受信した関係情報5081に基づいて生成した開示情報5132を、閲覧者端末620に送信する。ここで、情報開示制御装置400は、アカウントリスト141及び開示ポリシー131に基づいて、開示情報を開示するか否かを判定する。
【0212】
具体的には、開示判定部120は、コンテンツ開示装置631から取得したウェブページ情報のコンテンツ情報「[http://hhh.jp/][superalice]」に基づいて、その作成者識別情報の「alice」を抽出する。次に、開示判定部120は、アカウントリスト141に含まれる、作成者識別情報の「alice」に対応する「http://ttt.com」と「superalice」の組に基づいて、開示ポリシー131から開示許諾情報の「友達に開示可」を取得する。次に、開示判定部120は、関係情報5081(ここでは、「[http://ttt.com/][superalice]、[http://ttt.com/][carol])に基づいて、開示情報「友達「alice」のウェブページへのリンク1件」を生成し、この開示情報を開示すると判定する。
【0213】
また、開示判定部120は、コンテンツ開示装置631から取得したウェブページ情報のコンテンツ情報「[http://bbb.jp/][superalice]」に基づいて、作成者識別情報を抽出することを失敗する。次に、開示判定部120は、開示情報を開示しないと判定し、非開示情報「その他のウェブページへのリンク1件」を生成する。
【0214】
そして、開示判定部120は、生成した開示情報「友達「alice」のウェブページへのリンク1件」及び非開示情報「その他のウェブページへのリンク1件」を閲覧者端末620に送信する。
【0215】
次に、閲覧者端末620は、受信した開示情報及び非開示情報に基づいて、コンテンツの作成者に対応する情報(例えば、「次のリンク先に、友達aliceさんのウェブページが1件、その他のウェブページが1件あります。」)をディスプレイに表示する(本ステップは不図示)。
【0216】
上述した本実施形態における効果は、第1の実施形態の効果に加えて、現在表示しているウェブページからリンクしているウェブページの、コンテンツの作成者に関する情報の開示を、そのコンテンツの作成者と現在表示しているウェブページの閲覧者との関係に対応して制御することを可能にする点である。
【0217】
その理由は、リンク抽出部480がリンク情報を抽出し、開示判定部120がそのリンク情報に基づいて取得したコンテンツ情報に基づいて、開示情報を開示するか否かを判定するようにしたからである。
【0218】
尚、上述した第3の実施形態の関係情報履歴記憶部250は、第2、第4及び第5の実施形態に適用してもよい。また、第4の実施形態の開示情報履歴記憶部360は、第2、第3及び第5の実施形態に適用してもよい。また、第5の実施形態のウェブページ取得部470及びリンク抽出部480は、第2乃至第4の実施形態に適用してもよい。
【0219】
また、閲覧者と作成者との関係を示す情報がシステムに1つ(例えば、システムに1台の関係情報記憶装置640が存在し、その関係情報記憶装置640が1つのソーシャルグラフのみを保持)である場合、以下の各要素は、サイト識別子を含まなくてもよい。それの要素は、開示ポリシー、関係情報要求、関係情報、判定要求に含まれる関係情報及び関係情報履歴に含まれる関係情報である。
【0220】
以上の各実施形態で説明した各構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はない。例えば、各構成要素は、複数の構成要素が1個のモジュールとして実現されたり、1つの構成要素が複数のモジュールで実現されたりしてもよい。また、各構成要素は、ある構成要素が他の構成要素の一部であったり、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していたり、といったような構成であってもよい。
【0221】
以上説明した各実施形態における各構成要素及び各構成要素を実現するモジュールは、必要に応じ可能であれば、ハードウェア的に実現されても良いし、コンピュータ及びプログラムで実現されても良いし、ハードウェア的なモジュールとコンピュータ及びプログラムとの混在により実現されても良い。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリなど、不揮発性のコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られる。この読み取られたプログラムは、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施形態における構成要素として機能させる。
【0222】
また、以上説明した各実施形態では、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、その複数の動作の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0223】
更に、以上説明した各実施形態では、複数の動作は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。例えば、ある動作の実行中に他の動作が発生したり、ある動作と他の動作との実行タイミングが部分的に乃至全部において重複していたりしていてもよい。
【0224】
更に、以上説明した各実施形態では、ある動作が他の動作の契機になるように記載しているが、その記載はある動作と他の動作の全ての関係を限定するものではない。このため、各実施形態を実施するときには、その複数の動作の関係は内容的に支障のない範囲で変更することができる。また各構成要素の各動作の具体的な記載は、各構成要素の各動作を限定するものではない。このため、各構成要素の具体的な各動作は、各実施形態を実施する上で機能的、性能的、その他の特性に対して支障をきたさない範囲内で変更されて良い。
【0225】
以上、各実施形態及び実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しえるさまざまな変更をすることができる。
【符号の説明】
【0226】
100 情報開示制御装置
101 情報開示制御装置
110 関係取得部
120 開示判定部
130 開示ポリシー記憶部
131 開示ポリシー
132 開示ポリシー
140 アカウントリスト記憶部
141 アカウントリスト
200 情報開示制御装置
250 関係情報履歴記憶部
300 情報開示制御装置
360 開示情報履歴記憶部
400 情報開示制御装置
470 ウェブページ取得部
480 リンク抽出部
610 作成者端末
620 閲覧者端末
630 コンテンツ開示装置
640 関係情報記憶装置
641 ソーシャルグラフ
642 マッチング用ユーザ情報
1070 CPU
1071 記憶部
1072 記憶装置
1073 入力部
1074 出力部
1075 通信部
5061 開示情報要求
5071 関係情報要求
5072 関係情報要求
5081 関係情報
5082 関係情報
5083 関係情報
5084 関係情報
5091 判定要求
5092 判定要求
5093 判定要求
5131 開示情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のウェブサイトにおける利用者間の関係を示す利用者関係情報を記憶し、関係情報を要求された場合に前記利用者関係情報を参照して前記要求に基づいて生成した前記関係情報を出力する前記第1のウェブサイトを特定する第1のサイト識別情報と、前記利用者を特定するサイト毎利用者識別情報と、前記利用者に関連する情報である開示情報を開示してよいか否かを示す開示許諾情報と、の組を1以上含む開示ポリシーを記憶する開示ポリシー記憶手段と、
前記第1のウェブサイトに前記関係情報を要求し、前記第1のウェブサイトから出力された前記関係情報を取得し、出力する関係取得手段と、
前記第1のウェブサイトとコンテンツを公開する第2のウェブサイトとの全体において前記コンテンツを作成した作成者を一意に特定する識別情報である作成者識別情報と、前記第2のウェブサイトを特定する第2のサイト識別情報と、前記第2のウェブサイトにおいて前記作成者を特定するサイト毎利用者識別情報とを関連付け、前記作成者識別情報と、前記第1のサイト識別情報と、前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを関連付けるアカウントリスト、及び前記開示ポリシーを参照し、
前記第1のサイト識別情報と前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて、前記コンテンツを閲覧する閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを含む閲覧者情報と、前記コンテンツの前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報と前記コンテンツを含む前記第2のウェブサイトを特定する前記第2のサイト識別情報とを含むコンテンツ情報と、前記関係情報と、に基づいて、前記作成者である前記利用者に関連する前記開示情報を前記閲覧者に開示するか否かを判定し、前記判定した結果に基づいて前記開示情報を生成し、出力する開示判定手段と、
を含む情報開示制御装置。
【請求項2】
前記開示判定手段は、前記関係情報に基づいて、前記閲覧者に対する前記作成者の関係を示す前記開示情報を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の情報開示制御装置。
【請求項3】
前記開示判定手段は、
前記アカウントリストを参照し、前記コンテンツ情報に基づいて前記作成者識別情報を抽出し、抽出した前記作成者識別情報に対応する前記第1のサイト識別情報と前記サイト毎利用者識別情報との組、及び前記第2のサイト識別情報と前記サイト毎利用者識別情報との組を抽出し、
前記開示ポリシーを参照し、前記アカウントリストから抽出した前記第1のサイト識別情報と前記サイト毎利用者識別情報との組、及び前記第2のサイト識別情報と前記サイト毎利用者識別情報との組に基づいて開示許諾情報を取得し、出力し、
前記関係取得手段は、前記開示許諾情報が前記開示情報の開示を許諾することを示している場合に、前記閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報に対応する前記関係情報を取得し、出力する
ことを特徴とする請求項1または2記載の情報開示制御装置。
【請求項4】
前記関係取得手段は、前記閲覧者と前記作成者とが特定の関係を有していることを示す前記関係情報を取得する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報開示制御装置。
【請求項5】
前記関係取得手段は、前記閲覧者と前記作成者との関係の親密度を含む前記関係情報を取得する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報開示制御装置。
【請求項6】
前記関係取得手段は、前記閲覧者の1以上の属性情報を含む前記関係情報を取得する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報開示制御装置。
【請求項7】
前記閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報と前記関係情報との組みを関係情報履歴として記憶する関係情報履歴記憶手段を更に含み、
前記関係取得手段は、前記関係情報履歴を参照し、前記閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報に対応する前記関係情報を取得する。
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報開示制御装置。
【請求項8】
前記閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報と前記第2のサイト識別情報で特定される前記第2のウェブサイトに含まれる前記コンテンツに対応する前記開示情報との組みを開示情報履歴として記憶する開示情報履歴記憶手段を更に含み、
前記開示判定手段は、前記開示情報履歴に基づいて、前記開示情報を出力する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報開示制御装置。
【請求項9】
ウェブページ情報を取得するウェブページ取得手段と、
前記取得したウェブページ情報からリンク情報を抽出するリンク抽出手段と、
前記抽出したリンク情報に基づいて取得したウェブページの前記コンテンツ情報と、前記サイト識別情報及び前記サイト識別情報で特定される前記ウェブサイトにおいて前記閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とに基づいて前記関係情報を取得する
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報開示制御装置。
【請求項10】
コンピュータが、
第1のウェブサイトにおける利用者間の関係を示す利用者関係情報を記憶し、関係情報を要求された場合に前記利用者関係情報を参照して前記要求に基づいて生成した前記関係情報を出力する前記第1のウェブサイトを特定する第1のサイト識別情報と、前記利用者を特定するサイト毎利用者識別情報と、前記利用者に関連する情報である開示情報を開示してよいか否かを示す開示許諾情報と、の組を1以上含む開示ポリシーを記憶し、
前記第1のウェブサイトに前記関係情報を要求し、前記第1のウェブサイトから出力された前記関係情報を取得し、
前記第1のウェブサイトとコンテンツを公開する第2のウェブサイトとの全体において前記コンテンツを作成した作成者を一意に特定する識別情報である作成者識別情報と、前記第2のウェブサイトを特定する第2のサイト識別情報と、前記第2のウェブサイトにおいて前記作成者を特定するサイト毎利用者識別情報とを関連付け、前記作成者識別情報と、前記第1のサイト識別情報と、前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを関連付けるアカウントリスト、及び前記開示ポリシーを参照し、
前記第1のサイト識別情報と前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて、前記コンテンツを閲覧する閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを含む閲覧者情報と、前記コンテンツの前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報と前記コンテンツを含む前記第2のウェブサイトを特定する前記第2のサイト識別情報とを含むコンテンツ情報と、前記関係情報と、に基づいて、前記作成者である前記利用者に関連する前記開示情報を前記閲覧者に開示するか否かを判定し、前記判定した結果に基づいて前記開示情報を生成し、出力する、
情報開示制御方法。
【請求項11】
前記開示情報は、前記関係情報に基づいて、前記閲覧者に対する前記作成者の関係を示す前記開示情報を生成される
ことを特徴とする請求項10記載の情報開示制御方法。
【請求項12】
第1のウェブサイトにおける利用者間の関係を示す利用者関係情報を記憶し、関係情報を要求された場合に前記利用者関係情報を参照して前記要求に基づいて生成した前記関係情報を出力する前記第1のウェブサイトを特定する第1のサイト識別情報と、前記利用者を特定するサイト毎利用者識別情報と、前記利用者に関連する情報である開示情報を開示してよいか否かを示す開示許諾情報と、の組を1以上含む開示ポリシーを記憶する開示ポリシー記憶手段と、を有するコンピュータに、
前記第1のウェブサイトに前記関係情報を要求し、前記第1のウェブサイトから出力された前記関係情報を取得し、
前記第1のウェブサイトとコンテンツを公開する第2のウェブサイトとの全体において前記コンテンツを作成した作成者を一意に特定する識別情報である作成者識別情報と、前記第2のウェブサイトを特定する第2のサイト識別情報と、前記第2のウェブサイトにおいて前記作成者を特定するサイト毎利用者識別情報とを関連付け、前記作成者識別情報と、前記第1のサイト識別情報と、前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを関連付けるアカウントリスト、及び前記開示ポリシーを参照し、
前記第1のサイト識別情報と前記第1のサイト識別情報で特定される前記第1のウェブサイトにおいて、前記コンテンツを閲覧する閲覧者を特定する前記サイト毎利用者識別情報とを含む閲覧者情報と、前記コンテンツの前記作成者を特定する前記サイト毎利用者識別情報と前記コンテンツを含む前記第2のウェブサイトを特定する前記第2のサイト識別情報とを含むコンテンツ情報と、前記関係情報と、に基づいて、前記作成者である前記利用者に関連する前記開示情報を前記閲覧者に開示するか否かを判定し、前記判定した結果に基づいて前記開示情報を生成し、出力する
処理を実行させるプログラム。
【請求項13】
前記開示情報は、前記関係情報に基づいて、前記閲覧者に対する前記作成者の関係を示す前記開示情報を生成される
ことを特徴とする請求項12記載のプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate


【公開番号】特開2013−69248(P2013−69248A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−209224(P2011−209224)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】