説明

感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、並びに、この組成物を用いた感活性光線性又は感放射線性膜及びパターン形成方法

【課題】 ラフネス特性に優れ、且つ、膜減りや裾引きのない良好なパターン形状を形成可能な感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、並びに、この組成物を用いた感活性光線性又は感放射線性膜及びパターン形成方法を提供すること。
【解決手段】 (A)酸の作用により分解し、アルカリ現像液中での溶解度が増大する樹脂、(B)カチオン部に窒素原子を含み且つ活性光線又は放射線の照射により分解して酸を発生するオニウム塩、及び(C)下記一般式(1−1)または(1−2)で表される、活性光線または放射線の照射により酸を発生する化合物を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。(一般式(1−1)及び(1−2)中の各符号は明細書に記載の意味を表す。)
【化1】


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)酸の作用により分解し、アルカリ現像液中での溶解度が増大する樹脂、
(B)カチオン部に窒素原子を含み且つ活性光線又は放射線の照射により分解して酸を発生するオニウム塩、及び
(C)下記一般式(1−1)または(1−2)で表される、活性光線または放射線の照射により酸を発生する化合物
を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【化1】

一般式(1−1)中、
13は、水素原子、フッ素原子、水酸基、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、または単環もしくは多環のシクロアルキル骨格を有する基を表す。
14は複数存在する場合は各々独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、または単環もしくは多環のシクロアルキル骨格を有する基を表す。
15は各々独立して、アルキル基、シクロアルキル基又はナフチル基を表す。2個のR15が互いに結合して環を形成してもよい。
lは0〜2の整数を表す。
rは0〜8の整数を表す。
-は、非求核性アニオンを表す。
一般式(1−2)中、
Mは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はベンジル基を表し、環構造を有するとき、環構造は、酸素原子、硫黄原子、エステル結合、アミド結合、または炭素−炭素二重結合を含んでいてもよい。
1c及びR2cは、各々独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基又はアリール基を表す。
x及びRyは、各々独立に、アルキル基、シクロアルキル基、2−オキソアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アリル基、又はビニル基を表す。
x及びRyが結合して環を形成してもよい。また、M、R1c及びR2cの少なくとも二つが結合して環を形成してもよく、該環構造に炭素−炭素二重結合を含んでいてもよい。
-は、非求核性アニオンを表す。
【請求項2】
前記オニウム塩はスルホニウム塩である請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記カチオン部は、前記窒素原子を含んだ塩基性部位を備えている請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記カチオン部は、下記一般式(N−I)により表される部分構造を備えている請求項1又は2に記載の組成物。
【化2】

式中、
及びRは、各々独立に、水素原子又は有機基を表す。
Xは、単結合又は連結基を表す。
、R及びXの少なくとも2つは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
【請求項5】
前記オニウム塩は、下記一般式(N−II)により表される請求項1乃至3の何れか1項に記載の組成物。
【化3】

式中、
Aは、硫黄原子又はヨウ素原子を表す。
は、複数存在する場合は各々独立に、水素原子又は有機基を表す。
Rは、複数存在する場合は各々独立に、有機基を表す。
Xは、複数存在する場合は各々独立に、単結合又は連結基を表す。
は、複数存在する場合は各々独立に、窒素原子を含んだ塩基性部位を表す。
前記Aが硫黄原子である場合、nは、1〜3の整数であり、mは、m+n=3なる関係を満たす整数である。
前記Aがヨウ素原子である場合、nは、1又は2であり、mは、m+n=2なる関係を満たす整数である。
oは、1〜10の整数を表す。
は、アニオンを表す。
、X、R及びAの少なくとも2つは、互いに結合して、環を形成していてもよい。
【請求項6】
一般式(N−II)中のAが−N(R)(R)である請求項5に記載の組成物。ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子又は有機基を表し、R、X、R、R及びRの少なくとも2つは、互いに結合して環を形成していてもよい。
【請求項7】
一般式(N−II)において、少なくとも1つのRは芳香環基を表し、少なくとも1つのXは、前記Rにより表される芳香環基との結合部が炭素原子である連結基を表し、Rにより表される有機基が、アルキル基、アルケニル基、脂肪族環式基、芳香族炭化水素基、又は複素環式炭化水素基を表す請求項5又は6に記載の組成物。
【請求項8】
一般式(N−II)中の少なくとも1つのXは下記一般式(N−III)により表される請求項5乃至7のいずれか1項に記載の組成物。
【化4】

式中、
及びRは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、脂肪族環式基、芳香族炭化水素基、又は複素環式炭化水素基を表す。RとRとは、互いに結合して、環を形成していてもよい。R及びRの少なくとも一方は、Eと互いに結合して、環を形成していてもよい。
Eは、連結基又は単結合を表す。
【請求項9】
一般式(N−II)中の少なくとも1つのXは下記一般式(N−IV)により表される請求項5乃至7のいずれか1項に記載の組成物。
【化5】

式中、
Jは、酸素原子、又は、硫黄原子を表す。
Eは、連結基又は単結合を表す。
【請求項10】
更に、前記樹脂Aとは異なった第2の樹脂として、フッ素原子及びケイ素原子の少なくとも一方を含む樹脂を含有する請求項1乃至9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
請求項1乃至10の何れか1項に記載の組成物を用いて形成された感活性光線性又は感放射線性膜。
【請求項12】
請求項1乃至10の何れか1項に記載の組成物を用いて膜を形成することと、
前記膜を露光することと、
前記露光された膜を現像することと
を含んだパターン形成方法。
【請求項13】
前記露光が液浸液を介して行われる請求項12に記載の方法。

【公開番号】特開2012−137557(P2012−137557A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−288728(P2010−288728)
【出願日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】