説明

慢性疼痛およびニューロパシーに関連する疼痛を治療する医薬組成物

本発明は、ニューロパシックペイン治療のための方法と組成物を提供する。特定の実施形態では、デキストロメトルファン(もしくは、他のN‐メチル‐D‐アスパラギン酸受容体拮抗薬)、トラマドール、およびガバペンチンを含む組成物が、ヒト患者において疼痛を軽減するのに相乗的に作用し得る。薬学的組成物はまた、カプサイシノイド、エステル化カプサイシノイド、および/または三環系抗鬱薬を含んでもよい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)トラマドールまたはトラマドール類似体;
b)NMDA拮抗薬;および
c)ガバペンチンまたはガバペンチン類似体;の組合せを含み、
前記ガバペンチン類似体は、プレガバリン、3‐メチルガバペンチン、[(1R,5R,6S)‐6‐(アミノメチル)ビシクロ[‐3.2.0]ヘプタ‐6‐イル]酢酸、3‐(1‐アミノメチル‐シクロヘキシルメチル)‐4H‐[1,2,4]‐オキサジアゾール‐5‐オン、C‐[1‐(1H‐テトラゾール‐5‐イルメチル)‐シクロヘプチル)‐メチルアミン、(3S,4S)‐(1‐アミノメチル‐3,4‐ジメチル‐シクロペンチル)‐酢酸、(1α,3α,5α)(3‐アミノ‐メチル‐ビシクロ[3.2.0]ヘプタ‐3‐イル)‐酢酸、(3S,5R)‐3‐アミノメチル‐5‐メチル‐オクタン酸、(3S,5R)‐3‐アミノ‐5‐メチル‐ヘプタン酸、(3S,5R)‐3‐アミノ‐5‐メチル‐ノナン酸および(3S,5R)‐3‐アミノ‐5‐メチル‐オクタン酸、(1‐アミノメチル‐3‐メチルシクロヘキシル)酢酸、(1‐アミノメチル‐3‐メチルシクロペンチル)酢酸、(S)‐3‐(アミノメチル)‐5‐メチルヘキサン酸、3‐アミノメチル‐5‐メチルヘキサン酸、(1‐アミノメチル‐3,4‐ジメチルシクロペンチル)酢酸から成るグループから選択され;
前記トラマドール類似体は、トラマドールN‐オキサイド、O‐デスメチルモノ‐N‐デスメチルトラマドール、O‐デスメチルトラマドール、ベンラファキシン、(R/S)‐1‐[2‐(ジメチルアミノ)‐1‐(4‐メトキシフェニル)エチル]シクロヘキサノールおよびO‐デスメチルベンラファキシンから成るグループから選択された、
医薬組成物。
【請求項2】
前記NMDA拮抗薬は、デキストロメトルファン、デキストロルファン、ケタミン、アマンタジン、メマンチン、エリプロディル、イフェンプロジル、フェンシクリジン、MK‐801、ジゾシルピン、CCPene、フルピルチン、もしくはそれらの誘導体、もしくはそれらの塩である、
請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記NMDA拮抗薬は、デキストロメトルファンである、
請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記組成物は、トラマドール、ガバペンチン、およびデキストロメトルファンを含む、
請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記トラマドールの一回分投与量は、約20mg乃至約60mgである、
請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記デキストロメトルファンの一回分投与量は、約25mg乃至約75mgである、
請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記ガバペンチンの一回分投与量は、約20mg乃至約100mgである、
請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記組成物は、トラマドールを約28.5mg乃至約40mg、デキストロメトルファンを約34mg乃至約51mg、およびガバペンチンを約30mg乃至約90mg含む、
請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記トラマドール、前記デキストロメトルファンまたは前記ガバペンチンのうちのどの1つの量も、他の2つの薬剤を伴わずに投与された場合、治療効果を挙げるには足りない、
請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記医薬組成物は、経口投与用製剤、液剤、徐放投与剤、経口投与用懸濁剤もしくはエリキシル剤、注射投与可能な製剤、インプラント可能な装置に含ませたもの、局所用製剤、固体状態もしくはデポ型の経皮送達装置に含ませたもの、座剤、バッカルタブレット、または吸入剤に製剤化された、
請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記医薬組成物は、タブレット状またはカプセル状多重微粒子製剤として、経口投与用に製剤化された、
請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記組成物が、NSAIDまたはアセトアミノフェンを含まない、または本質的に含まない、
請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記組成物は、カプサイシノイドまたはエステル化カプサイシノイドをさらに含む、
請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項14】
前記組成物は、カプサイシン、シバミド、ホモカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、n‐バニリルオクタンアミド、ノニバミドおよびn‐バニリルデカンアミドから成るリストから選択されたカプサイシノイドをさらに含む、
請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記組成物は、エステル化カプサイシノイドをさらに含み、
前記エステル化カプサイシノイドは、カプサイシンパルミチン酸塩である、
請求項13に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記組成物は、三環系抗鬱薬をさらに含む、
請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記三環系抗鬱薬は、アミトリプチリン、ブトリプチリン、アモキサピン、クロミプラミン、デシプラミン、ドチエピン、イミプラミン、ジベンゼピン、イプリンドール、ロフェプラミン、ノルトリプチリン、オピプラモール、チアネプチン、ミルナシプラン、プロトリプチリン、トラゾドンおよびトリミプラミン、またはそれらの薬学的に許容される塩から成るグループから選択された、
請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
前記三環系抗鬱薬は、アミトリプチリンである、
請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記組成物は、選択的セロトニン再取込み阻害剤(SSRI)をさらに含む、
請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記SSRIは、ミルナシプランである、
請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項21】
前記組成物が、トラマドールを約28.5mg乃至約40mg、デキストロメトルファンを約34mg乃至約51mg、およびガバペンチンを約30mg乃至約90mg含むタブレットまたは多重微粒子のカプセルである、
請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項22】
患者の疼痛を治療する方法であって:
a)トラマドールまたはトラマドール類似体;
b)NMDA拮抗薬;および
c)ガバペンチンまたはガバペンチン類似体;
を含む用量の薬剤を被験体に投与する工程を含み、
前記ガバペンチン類似体は、プレガバリン、3‐メチルガバペンチン、[(1R,5R,6S)‐6‐(アミノメチル)ビシクロ[‐3.2.0]ヘプタ‐6‐イル]酢酸、3‐(1‐アミノメチル‐シクロヘキシルメチル)‐4H‐[1,2,4]‐オキサジアゾール‐5‐オン、C‐[1‐(1H‐テトラゾール‐5‐イルメチル)‐シクロヘプチル)‐メチルアミン、(3S,4S)‐(1‐アミノメチル‐3,4‐ジメチル‐シクロペンチル)‐酢酸、(1α,3α,5α)(3‐アミノ‐メチル‐ビシクロ[3.2.0]ヘプタ‐3‐イル)‐酢酸、(3S,5R)‐3‐アミノメチル‐5‐メチル‐オクタン酸、(3S,5R)‐3‐アミノ‐5‐メチル‐ヘプタン酸、(3S,5R)‐3‐アミノ‐5‐メチル‐ノナン酸および(3S,5R)‐3‐アミノ‐5‐メチル‐オクタン酸、(1‐アミノメチル‐3‐メチルシクロヘキシル)酢酸、(1‐アミノメチル‐3‐メチルシクロペンチル)酢酸、(S)‐3‐(アミノメチル)‐5‐メチルヘキサン酸、3‐アミノメチル‐5‐メチルヘキサン酸、および(1‐アミノメチル‐3,4‐ジメチルシクロペンチル)酢酸から成るグループから選択され;
前記トラマドール類似体は、トラマドールN‐オキサイド、O‐デスメチルモノ‐N‐デスメチルトラマドール、O‐デスメチルトラマドール、ベンラファキシン、(R/S)‐1‐[2‐(ジメチルアミノ)‐1‐(4‐メトキシフェニル)エチル]シクロヘキサノール、およびO‐デスメチルベンラファキシンから成るグループから選択され;
組み合わせた量の前記薬剤は、疼痛治療に有効である、
方法。
【請求項23】
前記疼痛は、線維筋痛症候群、糖尿病性ニューロパシー症候群、多発性硬化症、術後疼痛、クモ膜炎症候群、三叉神経痛、ヘルペス後神経痛、癌、化学療法、または放射線療法によって生じる、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記方法は、同時にまたは本質的に同時に前記薬剤を投与する工程を含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記薬剤は、単一製剤で投与される、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記方法は、前記薬剤を連続して投与する工程を含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記薬剤は、請求項1乃至請求項21のうちのいずれか1項の医薬組成物に含まれる、
請求項22に記載の方法。
【請求項28】
前記薬剤は、経口投与、静脈内投与、インプラントによる投与、皮下投与、舌下投与、経直腸投与、局所投与、または吸入を介して投与される、
請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記薬剤は、タブレットまたはカプセル製剤で経口投与される、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記被験体は、ヒトである、
請求項22に記載の方法。
【請求項31】
組み合わせた量の前記薬剤は、被験体に対する毒性がほとんどまたは全くない、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記被験体は、NSAIDまたはアセトアミノフェンを投与されない、
請求項22に記載の方法。
【請求項33】
前記被験体は、麻薬性鎮痛薬を投与されない、
請求項22に記載の方法。
【請求項34】
前記方法は、約50%以上の疼痛軽減をもたらす、
請求項22に記載の方法。
【請求項35】
前記方法は、約90%以上の疼痛軽減をもたらす、
請求項22に記載の方法。
【請求項36】
疼痛を患う患者の治療に必要なトラマドール量を低減する方法であって:
トラマドールで治療中の患者に、
a)NMDA拮抗薬およびb)ガバペンチンまたはガバペンチン類似体を投与する工程をさらに含み、
前記a)およびb)の組合せが、前記トラマドールの投薬間隔の少なくとも一部の間、前記トラマドールに起因する鎮痛を高めるのに有効である、
方法。
【請求項37】
疼痛を患う患者の治療に必要なNMDA拮抗薬量を低減する方法であって:
トラマドールで治療中の患者に、
a)トラマドールまたはトラマドール類似体およびb)ガバペンチンまたはガバペンチン類似体を投与する工程をさらに含み、
前記a)およびb)の組合せが、前記トラマドールの投薬間隔の少なくとも一部の間、前記NMDA拮抗薬に起因する鎮痛を高めるのに有効である、
方法。
【請求項38】
疼痛を患う患者の治療に必要なガバペンチン量を低減する方法であって:
トラマドールで治療中の患者に、
a)NMDA拮抗薬およびb)トラマドールまたはトラマドール類似体を投与する工程をさらに含み、
前記a)およびb)の組合せが、前記トラマドールの投薬間隔の少なくとも一部の間に、前記ガバペンチンに起因する鎮痛を高めるのに有効である、
方法。
【請求項39】
カプサイシノイド、エステル化カプサイシノイドまたは三環系抗鬱薬を前記患者に投与する工程をさらに含む、
請求項36乃至請求項38のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−535802(P2010−535802A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−520287(P2010−520287)
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【国際出願番号】PCT/US2008/072360
【国際公開番号】WO2009/021058
【国際公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(308036169)トリニティ ラボラトリーズ インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】