説明

懸架システム及び方法

本発明は、個人用の放射線防護装置を懸架するためのシステム及び方法に関する。システムは、支持部材と、支持部材から機械的に懸架されたケーブルとを含む。また、システムは、個人用の放射線防護装置の重さを釣り合わせるための部材を含む。釣り合わせ部材は、ケーブルに取り付けられる。さらに、システムは、釣り合わせ手段を個人用の放射線防護装置に取り付けるための部材を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権)
本出願は、同時係属で一般に所有された、2008年4月14日提出の通常の特許出願番号第12/102718号を優先権主張するものであり、その全体が参照により本明細書中に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、概ね、懸架システム及び方法に関し、特に、医学環境にある医療装置及び器具を懸架するためのシステム及び方法に関する。
【0003】
医療の実践は身体的に大変な仕事であり、医療を実践する人々に潜在的に健康問題を生じさせる。例えば、医師は、体を、例えば心臓手術など、医療診断及び治療テスト及び処置を実行するのに用いられる放射線にさらすかもしれない。放射線にさらされるのを最小にするために、オペレーターは一般に、放射線吸収材料、一般に鉛または他の金属を含んでいる保護衣類を着る。保護衣類は、肩からひざまで達するベスト及びエプロン又は完全な鉛のジャケットの型で着られる。これらの衣類は不快で、重くて、著しいストレスをオペレーターの体、特に脊柱にかける。手術室などの放射線環境で医療オペレーターに対して大きなロジスティック及び健康難題を提示するかもしれない。実際に、長期の期間にわたるそのような重い保護衣服を着るオペレーターの影響は、首と背中の脊柱の病気、ひざの病気、他の筋骨格問題と関係していることが知られており、それは、オペレーターにとって身体障害、医療費と減少した生活の質を生じることがありえる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の理由に対し、医学環境で使用される懸架システム及び方法が必要とされる。一態様では、懸架システム及び方法は、オペレーターの自由な動きを実質的に制限しないでオペレーターが体上の重さを最小にする個人用の放射線防護衣服を着ることを許容する。他の態様では、懸架システムは、懸架システムを自由に動かしてオペレーターが衣服を着るのを許容するように、オペレーターが懸架システムから衣類をすばやく解放するのを許容する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、個人用の放射線防護装置を懸架するためのシステムに向けられる。システムは、支持部材、支持部材から機械的に懸架されるケーブル、個人用の放射線防護装置の重さを釣り合わせる部材、釣り合わせ部材を個人用の放射線防護装置に取り付けるための部材を備える。釣り合わせ部材はケーブルに取り付けられる。
【0006】
本発明は、また、個人用の放射線防護装置を懸架するための装置に向けられる。装置は、懸架構成要素及び懸架構成要素によって支持されたケーブルを含む。また、装置は、個人用の放射線防護装置の重さを釣り合わせるための部材を含む。釣り合わせ部材は、ケーブルに連結される。さらに、装置は、釣り合わせ部材を個人用の放射線防護装置に連結する連結システムを含む。
【0007】
また、本発明は、天井を含む医学環境で個人用の放射線防護衣服を懸架するためのシステムに向けられる。懸架システムは、天井の一部に取り付けられるようになった支持レールを含む。支持レールは、線状トラックを含む。また、懸架システムは、線状トラックに沿って移動するための操作可能なトロリーを含む。また、懸架システムは、トロリーから機械的に懸架されるケーブルを含む。また、懸架システムは、個人用の放射線防護装置の重さを釣り合わせる部材を含み、釣り合わせ部材はケーブルに取り付けられる。さらに、懸架システムは、釣り合わせ部材を個人用の放射線防護装置に取り付けるための部材を含む。
【0008】
また、本発明は、個人用の放射線防護衣服を懸架するための方法に向けられる。方法は、個人用の放射線防護衣服を提供すること、個人用の放射線防護衣服を懸架するためのシステムを提供することを含む。懸架システムは、オーバーヘッド支持部材、オーバーヘッド支持部材から機械的に懸架されるケーブルを含む。また、懸架システムは、個人用の放射線防護衣服の重さだけを釣り合わせる部材を含み、釣り合わせ部材はケーブルに取り付けられる。さらに、懸架システムは、釣り合わせ部材を個人用の放射線防護装置に取り付けるための部材を含む。また、方法は、個人用の放射線防護装置を懸架システムに取り付けることを含む。
【0009】
本発明のより完全な理解のために、添付の図面に示され以下に説明された実施例に参照される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかる懸架システムの斜視図である。
【図2】図2は、図1に示された懸架システムの前面図である。
【図3】図3は、図1に示された懸架システムの側面図である。
【図4】図4は、図1に示された懸架システムの一部分の断面の斜視図である。
【図5】図5は、本発明の実施例にかかるハンガー及び連結システムの正面図である。
【図6A】図6Aは、本発明の他の実施例にかかるハンガー及び懸架システムの正面図である。
【図6B】図6Bは、図6Aに示されたハンガー及び懸架システムの分解正面図である。
【図7】図7は、図5に示されたハンガー及び連結システムの一部分の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明にかかる懸架システムは、医療装置及び器具を懸架するのに使用されるのに適しており、例えば、その内容が参照により本明細書中に組み込まれたタイトルが“懸架システムを実行するためのシステム及び方法”で2006年12月15日に提出されたChet R. Reesによる米国特許出願公開番号US2007/0138415号に記載されたシステムなどのあらゆる一般的な懸架システムに使用されることができる。従って、そのような懸架システムの全ての構成要素及び方法の詳細な説明は、当業者によって本発明の理解のために不必要であると考える。
【0012】
いくつかの図面の各々で同じ参照符号が同じ要素を参照する図面を参照すると、図1乃至図3は、概ね符号20で示された本発明の実施例にかかる懸架システムの実施例を示す。本発明の懸架システム20は、レール22、トロリー24、釣り合い装置26及びケーブル28を含む。オペレーター34によって着られた個人用の放射線防護衣服30は、ハンガー32から懸架され、ハンガーは懸架システム20から懸架される。放射線源(図示せず)は、オペレーター34に隣接するかもしれない。放射線源は、放射線を発するあらゆる装置を含む。例えば、医療処置では、放射線源は放射線療法のために使われるX線機械、核医学及び装置を含む。懸架システム20の他の構造及び構成要素が、本発明の範囲から逸脱しないで使用される。
【0013】
図4を参照すると、レール22の一部分が天井35に固定されて示されている。レール22は、ボルト、ネジなどの手段によって天井35の支持構造に常設的に取り付けられることができる。レール22は、懸架システム20の残部及び懸架される個人用の放射線防護衣服30の重さを支持するのに十分強い鋼又はアルミニウムなどの適当な材料で作られることができる。レール22は、一つ又は二つのI型レールで構成される。レール22は、トロリー24がその上を摺動又は転がるトラック36を画定する。トラック36は、トロリー24がレール22が整合される軸線に沿って直線的にだけ動くことができるように直線状にすることができる。例えば、図1では、レール22がX軸線に沿って整合されるように示され、トロリー24は、X軸線に沿って単にレール22に対して動く。一実施例では、レール22は、一つ以上の曲がった部分などの少なくとも一つの非線形部分(図示せず)を有することができる。他の実施例では、レール22は、楕円又は円形形状を有することができる。
【0014】
レール22は、天井35以外の、壁、床、可動構造、可動フレーム、不動フレーム、ケーブルを含む適当な支持構造、あるいは、アイテムをオペレーターの上部につるす他の機械式手段に取り付けられることができる。あらゆる支持構造がレール22をそれらに取り付けるのに使用されることができるが、本発明は、レール22を取り付ける単に代表的な場所として天井35に取り付けられているレール22を説明し図示する。当業者は、他の支持構造が天井35の代わりにされることができることを理解できるであろう。
【0015】
図1乃至図3において、レール22は、あらゆる位置で天井35に取り付けられることができる。例えば、レール22は、医療オペレーション/手術面又は患者の試験面などの手術する面38の真上でない領域である手術をしない領域の真上にある天井35の一部分に固定されることができる。一実施例では、レール22は、医療手術又は患者の試験面38(例えば、医療ベッド、手術台など)上の角錐台空間37に隣接する線形軸線に沿って整合されることができる。角錐台空間37は、医療手術面38に対応する天井35の一部分まで医療手術面38の真上に伸びる。
【0016】
図1乃至図3では、レール22は、X軸線に沿って整合されるように示され、手術面38と患者のベッドとそれら真上の対応する天井35との間で角錐台空間37に隣接かつ平行である。特に図3を参照すると、レール22は、オペレーター34が立つ場所の真上、あるいは、オペレーター34がまっすぐに立って作業空間38又は手術テーブル/ベッド38に向いているときにオペレーター34の後方の距離Dに配置されることができる。レール22は、オペレーター34が懸架システム20を利用している間自由に動くことができるX軸の長さをレール22が表すように、オペレーターのテーブル38、作業空間又は医療ベッドと平行に伸びる。好ましくは、レール22は、手術面38の真上に配置されない。例えば、レール22は、患者40が放射処置/手術の間配置される場所の真上に配置されない。
【0017】
再度図4を参照すると、トロリー24は、トロリーローラー42がレール22の滑走路またはトラック36に配置されるようにローラー42を含むことができる。ローラー42は、オペレーター34が自由に動くことができるようにレールトラック36に沿って容易に摺動又は転がるように操作できる。トロリー24は、ケーブル28を介して釣り合い装置26に取り付けることができ、それは、個人用の放射線防護衣服30を懸架し、オペレーター34は、X及びZ空間軸によって画定されると共にオペレーターの所望の作業領域に対応するように設計されたX空間平面だけで自由に動くことができる。懸架された個人用の放射線防護衣服30を着るオペレーター34は、この平面内でスムーズで容易な動きができる。
【0018】
オペレーター34は、X軸線に沿って自由な動きが許容されるが、制限された運動はY軸に沿ってオペレーター34に許容される。オペレーター34は、X軸線に沿って概ね動き、大部分のオペレーターの行動はそれに限られる。しかしながら、オペレーター34は、Y軸線に沿ったいくらかの動きがさらに許容される。例えば、オペレーター34は、釣り合い装置に取り付けられたケーブル28の拡張の範囲まで前方に体を曲げることあるいは前方又は後方に歩くことが許容される。
【0019】
他の実施例では、懸架システム20は、トロリー24がレール22に対して自由に動くのを許容するための線形運動装置または他の適当な手段を含むことができる。例えば、トロリー24は、レール22に対するトロリー24の滑らかな動きが許容されるようにレール22に含まれたガイド内を動くことが可能なローラー軸受を含むことができる。懸架システム20は、懸架された個人用の放射線防護衣服30を着るオペレーター34に対してレール22によって画定された通路に沿った自由な動きを許容する適当な手段によって動作できる。
【0020】
好適実施例では、ケーブル28は、トロリー24から懸架され、釣り合い装置26に取り付けることができる。他の実施例では、ケーブル28は、釣り合い装置26から懸架され、ハンガー32に取り付けることができる。さらに他の実施例では、ケーブル28は、レール22から懸架され、釣り合い装置26に連結する。ケーブル28は、ストラップ、ロープ又はベルトにすることができる。ケーブル28は、いろいろな長さにすることができ、オペレーター34が水平X軸線及び垂直Z軸線で広範囲に動くことを許容する。例えば、ケーブルは、オペレーターがX軸線に沿って端から端まで182.88cm(6フィート)、Y軸線に沿って121.92cm(4フィート)移動することを許容する。また、ケーブル28は、オペレーター34がX軸線及びY軸線によって形成された平面の周辺の外へわずかに移動することを許容する。ケーブル28は、オペレーター34が必要に応じて体をよじることを許容するケーブル懸架メカニズムの自由な回転を許容するスイベルマウントを含むことができる。これは、ケーブル28を釣り合い装置26又はハンガー32に連結するスイベルフック又はスナップを含めることができる。ケーブル28は、懸架された個人用の放射線防護衣服30に起因する重さと力の量を安全に保持するために使用できる。
【0021】
上述のように、釣り合い装置26は、ケーブル28によってトロリー24に取り付けられることができる。釣り合い装置26は、衣服30に均一で制御可能な持ち上げ力を加える。スプリングバランサーは、円錐形状でリールに取り付けられたクロックスプリングに似た巻回された平らなスプリングを含むことができる。円錐形状は、定義可能な作業範囲内でケーブル28に比較的均一な力があるようにスプリングが巻かれるあるいはほどかれるときにスプリングによって提供された力の変化を相殺する可変的な機械的利点を提供する。張力は、オペレーター34に対する衣服の重さの最適な緩和を提供するように設計されることができ、この力は、オペレーター34の全ての位置で均一にすることができる。スプリングバランサーは、ケーブル28がどれだけ伸ばされるかに関係なく重さに対抗する均一な力をかける。
【0022】
好適実施例では、釣り合い装置26は、無重力釣り合い装置26にすることができる。釣り合い装置26は、ケーブル28又はトロリー24に直接取り付けられることができる。カウンターウェイトの重さは、釣り合い装置26から懸架された重さ又は荷重に実質的に等しくすることができる。衣服30は、釣り合い装置26に取り付けられるときに、釣り合い装置26は、衣服30に均一で制御可能な持ち上げ力を加える。衣服30は、釣り合い装置26に取り付けられていないときに、釣り合い装置26は、釣り合い装置26に取り付けられることがあるとしても荷重を釣り合わせるだけである。
【0023】
釣り合い装置26は、釣り合い装置26が相殺する重量が可変できるように可変可能な釣り合い装置26にすることができる。可変可能な釣り合い装置26は、使用者が釣り合い装置26が相殺する重量を増減できるように手動又は自動で調整されることができる。様々な重さを有する一つ以上の異なるタイプの放射線衣類30が釣り合い装置26に取り付けられる場合には有効であるかもしれない。
【0024】
釣り合い装置26は、トロリー24又はレール22からつるすケーブル28に取り付けられる。ケーブル28は、オペレーター34が床に立つ間オペレーター34が可変可能な釣り合い装置26に隣接することができるようにオペレーター34の手が届く範囲内に釣り合い装置26が存在するように十分に長い。しかしながら、釣り合い装置26は、トロリー24に直接連結することによって、あるいは、トロリー24に取り付けられる短いケーブルに連結することによって、レール22の近傍に取り付けられることができる。
【0025】
さらに別の実施例では、釣り合い装置26は、カウンターウェイトにすることができる。カウンターウェイトは、衣服30に均一で制御可能な持ち上げ力を加える。カウンターウェイトは、ケーブルが釣り合い装置26からどのくらい引き伸ばされるかに関係なく衣服30にその同じ量の力をかける。カウンターウェイトは、懸架された個人用の放射線防護衣服30を着るオペレーター34に垂直Z軸の空間平面で自由な動きを許容する。
【0026】
さらに別の実施例では、釣り合い装置26は、均一な力のスプリングにすることができる。均一な力のスプリングは、衣服30に均一で制御可能な持ち上げ力を加える。均一な力のスプリングは、懸架された個人用の放射線防護衣服30を着るオペレーター34に垂直Z軸の空間平面で自由な動きを許容する。均一な力のスプリングは、ケーブルがどのくらい引き伸ばされるかに関係なくその重量に対抗する均一な力をかける。
【0027】
他の実施例では、釣り合い装置26は、懸架された個人用の放射線防護衣服30に対して釣り合い機能又は懸架システム20を提供する気体バランサー、空気バランサー、スプリングモーター装置、インテリジェントアシスト装置または他のシステムを含むことができる。
【0028】
本発明の他の実施例では、サーボ機構(図示せず)が、身体の動作に対して懸架システム20のほぼたやすい制御及び素早い反応を提供するのに使用されることができる。サーボ機構は、すべての軸又は単に垂直運動軸線の中に取り込まれる。サーボ装置はオペレーター運動を感知する運動センサーを備え、パワーアシスト運動及び運動の休止をシミュレートでき、システムを動かすオペレーター34の努力を最小にし、オペレーター34が動くのを止めた後オペレーター34を動かすシステムのどんな傾向も最小にする。力の運動は、レール22に沿った所望の軸線に沿ってベルト、チェーン又はケーブルと共にモーターによって達成される。
【0029】
他の実施例では、釣り合い装置26は、垂直につるされるよりもみしろレール22に沿って水平に取り付けられることができる。水平に取り付けられた釣り合い装置26は、低い天井35又は低い懸架環境でオペレーター34に対してより多くの頭上スペースを提供する。滑車(図示せず)はオペレーターの頭上に含まれることができ、オペレーター34が懸架された個人用の放射線防護衣服30の重さを感じないように釣り合い装置26が均一な力を生じることを可能にすることができる。
【0030】
停止部(図示せず)が装置に含まれることができる。停止部は、ケーブルに取り付けられた装置であり、ハンガー32が予め決められたレベルよりも高くなるのを防止するのに作動可能である。停止部は、停止部及びハンガー32があまりに高く動くのを防止するように釣り合い装置26と係合する。例えば、もう一人の個人がしっかりとハンガー32をつかんでオペレーター34は、懸架された個人用の放射線防護衣服30を取り除くことができ、そして、ハンガー32は、停止部が釣り合い装置26と係合するまでゆっくりと持ち上げられることができる。
【0031】
図5に示されるように、懸架システム20は、既存の個人の放射線防護衣服30に連結されることができるように形状づけられたハンガー32を更に含むことができる。ハンガー32は、曲がった部分46及び側方部分48、48’を含む“U”形状に曲げられた細長い堅い部材44を含むことができる。フック50は、側方部分48、48’の各端部に提供される(図7)。ハンガー44は、懸架された個人用の放射線防護衣服30の少なくとも最低重量を支持することができる材料で作られる。一態様では、ハンガー32は、曲がった部分46、側方部分48、48’及びフック50が一体になるような一つの堅い部分にすることができる。
【0032】
曲がった部分46は、“U”形状に曲げられたハンガー32の一部分である。曲がった部分46は、懸架された個人用の放射線防護衣服30の少なくとも最低重量を支持することができる材料で作られる。使用中の間曲がった部分46がオペレーターの頭部を打たないように曲がった部分46はオペレーターの頭部の頂部を避けて横切ることを意味される。曲がった部分46は、第1端部と第2端部を有する。
【0033】
バー44の側方部分48、48’は、(例えば溶接によって)バー44の曲がった部分46に取り付けられ、あるいは、バー44の曲がった部分46と一体である(例えば一部品である)。バー44の各側方部分48は、懸架された個人用の放射線防護衣服30の少なくとも最低重量を支持することができる材料で作られる。バー44の各側方部分48は、さまざまな実施例でハンガー32のフック50に取り付けられあるいは一体になることができる。一実施例では、バー44の各側方部分48は、オペレーターの首の近くに衣服30の肩そでの方に整合される。この特定の実施例は、重さを分配し、懸架された衣服30を支持することで効果的である。
【0034】
ハンガー32のフック50は、側方部分48、48’の端部に配置される。各フックは、懸架された個人用の放射線防護衣服30の少なくとも最低重量を支持することができる材料で作られる。各フックは、オペレーターの肩越しに置かれる。懸架された個人用の放射線防護衣服30は、フック50が衣服30の重さを支持するようにフック50に配置されることができる。一実施例では、フック50は、衣服30が実質的にオペレーターの体の輪郭を示す間オペレーターの肩の代わりの働きをするように、オペレーターの肩より上にわずかに置かれる。
【0035】
ハンガー32は、個人用の放射線防護衣服30をつるすために使用可能である。ハンガー32は、ケーブル28、釣り合い装置26又は釣り合い装置26に連結するための手段に取り付けられる。ハンガー32は、処置中においてオペレーターの頭との衝突を避けるためにオペレーターの頭より上に拡張するように寸法付けられる。個人用の放射線防護衣服30は、ハンガー32から取り除かれ、ハンガー32に取り付けられ、及び/又はハンガー32から無限に懸架されることができる。例えば、衣服30は、衣服30がオペレーターの体に置かれていないように衣類ハンガーに似たハンガー32に置くことができる。
【0036】
ハンガー32は、ハンガー32を釣り合い装置26に連結するあらゆる手段を有することができる。ハンガー連結手段52(図6A−B)は、懸架された個人用の放射線防護衣服30及びハンガー32の少なくとも最低重量を支持することができる材料で作られる。ハンガー連結手段52は、ハンガー連結手段52が重さを適当に分配するためにハンガー32に沿って移動するように、オペレーター34が側方に曲げることを許容する。ハンガー連結手段52は、ケーブル、ストラップ、フック、ループ、滑車、ファスナーまたはハンガー32を釣り合い装置26に取り付けるあらゆる手段にすることができる。ハンガー連結手段52は、釣り合い装置26をハンガー32のバー44に連結する。一実施例では、ハンガー連結手段52は、ハンガー32の曲がった部分46に連結する。
【0037】
図5及び図7に示されるように、連結システム54は、ハンガー32を衣服30に連結するために提供される。連結システム54は、既存の個人用の放射線防護衣服30に連結されるように形状付けられる。連結システム54は、バックル56及びストラップ58を有し、ハンガー32の各フック50に取り付けられる。連結システム54は、連結システム54が衣服30の肩ストラップ55をハンガー32に取り付けるように衣服30に連結されるハンガー32のために使用可能である。連結システム54のストラップ58は、懸架された個人用の放射線防護衣服30の少なくとも最低重量を支持することができる織物材料で作られる。連結システム54のストラップ58は、あらゆるタイプの可撓性ストラップにすることができ、ナイロン、他の合成繊維、綿または綿の混成などのあらゆる可撓性材料で作られることができる。ストラップ58は、縦に調節可能であり、ハンガーフック50の外縁からぶら下がる。ストラップ58の長さは、バックル56によって調整可能にすることができる。各ストラップ58は、バックル56の一部分59’に連結された一端部59と、バックル56の他の部分61’に連結された他端部61とを有する。ストラップ58は、バックル56のその二つの部分が互いに連結されたときに円63を形成する。ストラップ58は、衣服30にあるときに衣服30の肩部分に取り付けられる。ストラップ58間の距離は、オペレーター34の頭部が容易に衣服30の開口を通過できストラップ58が離れるように十分に広い。各ストラップ58は、衣服30のヘッド開口を通りアーム開口を出て通される。バックル58は、無端ループでストラップ58を固定する。
【0038】
ストラップ58の二つの隣接する部分は、小さなループ65を形成するために互いに縫われている。ループ65は、ハンガー32のフック50の一方に連結するように使用できる。また、ループ65は、懸架された個人用の放射線防護衣服30の少なくとも最低重量を支持するように使用できる。ループ65は、ストラップ58に沿ってあらゆる部分に配置される。ループ65の大きさは、フック50の一方に連結するのに十分な大きさであるが、ループ65がフック50内で固定されるように十分に小さい。ループ65は、ハンガー32のループの回転運動又は旋回運動のために使用できる。これは、オペレーター34が後方への曲げ又は前方への曲げの身体運動で自由な動きを許容する。ハンガー32でのループ65の旋回運動は、ハンガー32が、ハンガー32及び懸架システム20に付加的な望ましくない力をかけケーブル28に付加的な下方への力をかける傾斜した角度に向けられることよりもむしろ望ましい垂直配向を維持するのを許容する。
【0039】
プーリーはケーブル28とハンガー32との間に取り付けられることができる。プーリーは、懸架された個人用の放射線防護衣服30の重量を支持する材料でつくられる。プーリー(図示せず)は、オペレーター34が横方向に屈むときにハンガー32に沿ってプーリーが回転するようにハンガー32に沿って回転するように使用できる。例えば、オペレーター34が横方向に屈むときにハンガー32が傾けられるように、プーリーはハンガー32に沿って回転する。これは、懸架された個人用の放射線防護衣服30が適当に懸架された状態である間オペレーター34が自由に動くのを許容する。
【0040】
他の実施例では、ハンガー32は、図6A−6Bに示されるように、素早く連結する手段60を介して釣り合い装置26に連結されることができる。素早く連結する手段60は、バックル62、クリップ、バックル62をクリップに連結するストラップ66、及び、バックル62をハンガー32に連結するストラップ68を含む。
【0041】
素早く連結する手段60のバックル62は、第1部分70及び第2部分72を含む。第1バックル部分70は、受け入れ部分71を含み、第2バックル部分72は、挿入部分74を含み、第2バックル部分72は、第1バックル部分70に着脱可能に使用できる。第2バックル部分72は、第1バックル部分70から第2バックル部分72を解放するために素早くかつ容易に押し下げることができる一つ以上の押し下げ可能な部分76を有する。バックル62は、懸架された個人用の放射線防護衣服30の重量を支持する材料でつくられる。第1及び第2バックル部分70、72の双方は、ストラップ66、68に対して使用できる部分を有する。
【0042】
素早く連結する手段60のクリップ64は、ベース78及び締結部分80を含む。ベース78部分は、ストラップ66を収容するために使用できる。締結クリップ部分80は、ループ80、フック又はロッドにパチンと掴むように使用できる。締結クリップ部分80は、釣り合い装置26の部分84に留まり、あるいは、ケーブル82又は釣り合い装置26に取り付けられるストラップに留まる。クリップ64は、旋回でき、つまり、素早く連結する手段60の旋回を最小限にするようにベース78と締結部分80が互いに回転する。クリップ64は、懸架された個人用の放射線防護衣服30の重量を支持する材料でつくられる。
【0043】
クリップ64及びバックル62は、ストラップ66を介して連結されることができる。ストラップ66の一端部86は、クリップ64に取り付けられ、そのストラップの他端部88は、バックル62に取り付けられる。ストラップ66のそれぞれの各端部86、88は、それ自体に戻って折り返され、永久的に取り付けられるように縫われる。
【0044】
また、バックル62は、他のストラップ68によってハンガー32のバー44に取り付けられることができる。ストラップ68の第1端部90は、ハンガー32のバー44に連結され、一方、ストラップ68の他端部92は、バックル62に連結される。
【0045】
素早く連結するシステム60は、代表的なシステムとして上述される。他の素早く連結するシステムが懸架システム20からハンガー又は衣服を切り離すのに使用されることが理解されるべきである。
【0046】
他の素早く連結するシステムの例は、ベルクロ(商標名)、クリップ、スナップ、コネクター、電子連結装置、ファスナー、他のコネクターなどを含むことができる。
【0047】
本発明の実施例によれば、代表的な動作方法が後述される。本発明のオペレーター34は、自分の個人用の放射線防護衣服30を懸架システム20に提供する。衣服30は、放射線吸収材料を含んでいるあらゆる衣服にすることができる。衣服30は、あらゆる形状、大きさ又は重さにすることができる。衣服は、全長保護衣服、エプロンまたはあらゆる他の体の保護範囲を有する衣服にすることができる。
【0048】
ハンガー32は、衣服30又は懸架システム20に予め取り付けられることができる。ハンガーを衣服に取り付けるために、連結システム54が利用される。図6に示されるように、衣服30の肩領域55は、連結システム54のストラップ58を衣服30の肩領域55のまわりで環状にしてバックル56の二つの端部61’、59’を互いに締結することによって連結システム54に連結する。こうすることにより、連結システム54は、ハンガー32を衣服30に効果的に連結する。衣服は、いつでもハンガーから連結又は非連結されることができる。
【0049】
オペレーター34は、衣服30に予め取り付けられたハンガー32を懸架システム20に連結することによって、あるいは、懸架システム20に予め取り付けられたハンガー32を衣服30に連結することによって、衣服30を懸架システム20に取り付けることができる。ハンガー32は、図6A−6Bに関して前述したように素早く連結する手段60を使用して懸架システム20に取り付けられることができる。素早く連結する手段60は、バックル62の端部70、72を互いに連結することによって衣服30を懸架システム20に素早く取り付ける手段として作用する。また、素早く連結する手段60は、バックルの端部70、72が互いに切り離すようにバックルの挿入部分74を押し下げることによって衣服30を素早く切り離す手段として作用する。
【0050】
衣服30が懸架システム20に懸架された後、オペレーター34は、衣服30をオペレーター34に取り付けるあらゆる手段によって衣服30を着る。例えば、衣服30をオペレーター34に固定するために、オペレーター34は、自身の体の周囲に衣服30を巻き付け、ベルクロ(商標名)、バックル、又は重いものの二部品を互いに取り付けるためのあらゆる適当な締結手段によって、衣服30を自身に固定することができる。衣服30がオペレーターの体に固定されるように、オペレーター34または他の人は閉じられた衣服30を縛ることができる。例えば、懸架衣服30が衣服30の後部に締結手段を有する場合、オペレーター34は、懸架された衣服30に近寄ることができる。オペレーター34及び/又はアシスタントは、オペレーター34が素早く容易に衣服30を着て放射線保護を受けることができるように、ベルクロ(商標名)又はバックルを固定することができる。オペレーター34は、通常の方法で無菌のガウンと無菌の手袋を着用することができる。
【0051】
他の実施例では、オペレーター34は、衣服30を懸架システムに連結する前に衣服30を着ることができる。
【0052】
釣り合い装置26に取り付けられた重さに関係なく、衣服30及びハンガー32、ハンガー32だけ、引き伸ばされた線、医療機器などまたはそれらの組み合わせの荷重がオペレーター34によって配置される高さにとどまるように、釣り合い装置26から引き伸ばされた線は、引き伸ばされたままである。これは、オペレーター34が容易に手を伸ばして懸架された釣り合い装置26の引き伸ばされた線を衣服30に連結するのを許容する、あるいは、オペレーター34が最後にそれを置いた懸架された衣服30を単に着るのを許容する。
【0053】
いつでも、適切であるように、オペレーター34は、釣り合い装置26が支持できる重さと釣り合い装置からレール22までの距離とを調整できる。例えば、衣服30が懸架システム20に取り付けられたとき、オペレーター34は、釣り合い装置26を所望の釣り合い重さに調整できる。これは、懸架システム20のオペレーター34が、様々なタイプ又は重さのさまざまな個人用の放射線防護衣服30を使用するのを容易にする。また、ケーブ28の長さは、釣り合い装置26が天井35又は床に関する特定の高さまで下げられるように調整されることができる。
【0054】
付加的に、ハンガー32は、注文衣服又は既存の衣服を含むあらゆる衣服が容易に取り付けられるように設計される。ハンガー32は、既存の衣服に適合するようになっているので、オペレーター34は、懸架システム20で自分の好ましい既存の衣服を使用できる。
【0055】
懸架システムで動作するとき、オペレーター34は、懸架された個人用の放射線防護衣服30を着ている間、X軸及びZ軸の空間平面で自由に動くことができる。オペレーター34は、懸架された個人用の放射線防護衣服30の保護を受けている間、自由な動きで斜めに歩いたり、かがんだり、側方に体を曲げたりすることができる。
【0056】
オペレーター34は、患者40の適当に治療するための放射線装置を使うためにY軸及びZ軸の平面での動きができる。懸架された個人用の放射線防護衣服30は、オペレーター34に対して実質的に重さが無く、オペレーター34は、快適で妨害されない。オペレーターの腕は、患者40を適当に治療するために自由に動くことができる。オペレーター34は、オペレーターの脊柱への痛みまたは余分な荷重を引き起こすことなく、患者40上に身を曲げることができる。
【0057】
懸架された衣服30は、オペレーター34を適当に有害な放射線から保護する。衣服30は、懸架されるので、衣服30は、オペレーター34により厚い保護を提供するためにより厚くすることができる。懸架された衣服30は、オペレーターの体の大部分を保護するようにオペレーターの体に相当に形作られる。また、懸架された衣服30は、余分な保護をオペレーター34に提供するために、より厚い材料で作られることができる。
【0058】
オペレーター34は、オペレーター34が最初に懸架された個人用の放射線防護衣服30を着た位置に戻るために自由に動くことができる。オペレーター34又は他の人は、懸架システム20から衣服30を取り外すために素早く連結する手段60を介して懸架システム20から衣服30を素早く容易に取り外す又は単にすばやく切り離すことができる。オペレーター34は、衣服30を容易に脱ぐことができる。衣服30は、前述したように、引き伸ばされた線を巻きなおす釣り合い装置26からの線なしで懸架されたままである。例えば、衣服30は、釣り合い装置26が引き伸ばされた線を巻きなおさないで、懸架システム20から取り外されることができる。代替的に、ハンガー32は、衣服30又は釣り合い装置26にかけられたままにすることができる。
【0059】
素早く連結する手段60の非連結ポイントは、釣り合い装置26に、素早く連結する手段60に、あるいは、ハンガー32のフック50に連結された連結システム54にすることができる。すばやい非連結は、手術処置中発生する緊急事態に役立つかもしれない。例えば、医者が、懸架システム20が適用されていない部屋の他の部分へすばやく移動しなければならいが保護衣服30を着続けなければならないことは、心臓手術室での処置中まれではない。この場合、素早く連結する手段60は、医者が懸架システム20からの保護衣服30を着ている間医者自身をすばやく解放するのを許容し、患者に挿管することやコードを走らせるようなさまざまなオペレーションを実施するためにテーブルの上部または下部をすばやくアクセスするような放射線環境において医者に最大限の機動性を与える。
【0060】
素早く連結する手段60は旋回できる。この旋回能力は、オペレーター34が、懸架システム20がもつれる又はねじれないであらゆる方向に回転又は旋回するのを許容する。
【0061】
この開示は、一つの衣服30をかけることを説明するが、医療ツール、装置などの多くの衣服及び/又は装置が懸架システムから懸架されることを理解されるべきである。付加的に、多くの懸架装置は、個人用の放射線防護のための一つ以上の衣服を懸架するのに利用されることができ、あるいは、医療ツール、装置などを懸架するのに利用されることができる。
【0062】
本発明の開示によれば、オペレーター34が衣服30によって邪魔されないあるいは負担をかけられないように懸架装置20は、衣服30を懸架するのに使用できる。懸架装置20は、オペレーター34が、医療及び研究処置の間一般的に使用されるX軸及びZ軸の空間平面における完全に自由に動くことを許容する。例えば、これは、オペレーター34が、オペレーターのテーブル又は医療ベッド38の側に沿って横方向に動くのを許容する。また、オペレーター34は、かがんだり伸ばしたりしゃがんだり高い面に立ったりなどの上下運動活動を自由に行うことができる。釣り合い装置26が衣服30に主張する張力は、オペレーター34に対する衣服の重さの最適な軽減を提供するように設計されることができる。この力は、オペレーター34によってすべての位置で均一である。
【0063】
本発明は、少しの代表的な実施例だけに関して図示され、詳細に説明されているが、特に前述の教えを考慮して、本発明の新規な開示及び利点から著しく逸脱しないでさまざまな変形、省略、追加が開示された実施例になされるので、私/私たちは、本発明をその実施例に制限することを意図しないことは当業者に理解されるべきである。従って、以下の特許請求の範囲によって画定された発明の精神及び範囲に含まれる全てのそのような変形、省略、追加及び等価物を包含することを意図する。特許請求の範囲では、手段機能用語は、列挙された機能を実施するようにここに記載された構造、構造的等価物及び等価構造を包含することを意図する。従って、木製部品を固定する環境では、ねじが螺旋形の表面を使用するのに対して釘が互いに木製部品を固定するために円筒面を使用するという点で釘とねじは構造的等価物ではないが、釘とねじは等しい構造であるかもしれない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人用の放射線防護装置を懸架するシステムであって、
懸架システムは、
支持部材と、
支持部材から機械的に懸架されたケーブルと、
個人用の放射線防護装置の重さを釣り合わせるための手段であって、ケーブルに取り付けられた釣り合わせ手段と、
釣り合わせ手段を個人用の放射線防護装置に取り付けるための手段とを備える懸架システム。
【請求項2】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
釣り合わせ手段は、無重力バランサーからなる懸架システム。
【請求項3】
請求項2に記載の懸架システムにおいて、
無重力バランサーは、個人用の放射線防護装置の重さと実質的に等しい重さのバランスをとるために使用可能である懸架システム。
【請求項4】
請求項2に記載の懸架システムにおいて、
無重力バランサーは、可変重さ調整を備え、無重力バランサーは、少なくとも二つの異なる重さのバランスを調整可能である懸架システム。
【請求項5】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
釣り合わせ手段は、個人用の放射線防護装置の重さだけを釣り合わせるのに使用可能である懸架システム。
【請求項6】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
釣り合わせ手段は、釣り合わせ手段に取り付けられた荷重に実質的に合った取り付け手段への伝達力を有する懸架システム。
【請求項7】
請求項6に記載の懸架システムにおいて、
荷重は、個人用の放射線防護装置からなる懸架システム。
【請求項8】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
釣り合わせ手段は、スプリングバランサーからなる懸架システム。
【請求項9】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
釣り合わせ手段は、少なくとも一つのカウンターウェイトを備える懸架システム。
【請求項10】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
釣り合わせ手段は、エアバランサーからなる懸架システム。
【請求項11】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
釣り合わせ手段は、空気バランサーからなる懸架システム。
【請求項12】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
釣り合わせ手段は、スプリングモーターを備える懸架システム。
【請求項13】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
支持部材は、縦軸線に配向された細長い部材を有するレールを備える懸架システム。
【請求項14】
請求項13に記載の懸架システムにおいて、
懸架システムは、レールの縦軸線に沿って動くための手段を有するトロリーを更に備え、
トロリーは、ケーブルに連結される懸架システム。
【請求項15】
請求項13に記載の懸架システムにおいて、
レールは、部屋の天井に取り付けるための手段を備える懸架システム。
【請求項16】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
懸架システムは、釣り合わせ手段を取り付け手段に着脱可能に取り付けるための手段を更に備える懸架システム。
【請求項17】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
取り付け手段は、
個人用の放射線防護装置の第1部分に連結された第1端部と、
個人用の放射線防護装置の第2部分に連結された第2端部と、
第1端部及び第2端部を釣り合わせ手段に連結する部材とを備える懸架システム。
【請求項18】
請求項1に記載の懸架システムにおいて、
取り付け手段は、
ハンガーと、
ハンガーを個人用の放射線防護装置に取り付けるためのシステムとを備え、
取り付けシステムは、
第1部材及び第2部材を有するバックルであって、第1バックル部材は第2バックル部材に連結するように使用可能であるバックルと、
第1端部及び第2端部を有するストラップとを備え、
第1ストラップ端部は第1バックル部材に連結され、第2ストラップ端部は第2バックル部材に連結され、ストラップはハンガーに連結される懸架システム。
【請求項19】
個人用の放射線防護装置を懸架するシステムであって、
懸架システムは、
懸架構成要素と、
懸架構成要素に支持されたケーブルと、
個人用の放射線防護装置の重さを釣り合わせるための手段であって、ケーブルに連結された釣り合わせ手段と、
釣り合わせ手段を個人用の放射線防護装置に連結するための連結システムとを備える懸架システム。
【請求項20】
請求項19に記載の懸架システムにおいて、
連結システムは、
第1部材及び第2部材を有するバックルコネクターであって、第1部材は釣り合わせ手段に取り付けられると共に、第2部材と着脱可能に連結するように使用可能であるバックルコネクターと、
ハンガーと、
バックルコネクターの第2部材をハンガーに連結するストラップとを備える懸架システム。
【請求項21】
請求項20に記載の懸架システムにおいて、
懸架システムは、
クリップ端部及びベースを有するクリップコネクターであって、クリップ端部は釣り合わせ手段に連結されるクリップコネクターと、
クリップコネクターのベースをバックルコネクターの第1部材に連結する第2ストラップとを更に備える懸架システム。
【請求項22】
請求項20に記載の懸架システムにおいて、
バックルコネクターは、第1部材を第2部材と切り離す手段を更に備える懸架システム。
【請求項23】
請求項19に記載の懸架システムにおいて、
連結システムは、すばやく切り離すシステムを備える懸架システム。
【請求項24】
請求項19に記載の懸架システムにおいて、
ケーブルは、第1端部及び第2端部を有し、第1端部は懸架構成要素に近接し、釣り合わせ手段はケーブルの第2端部近傍に配置される懸架システム。
【請求項25】
請求項20に記載の懸架システムにおいて、
連結システムは、第1部材が第2部材と連結する間個人用の放射線防護装置の重さを支持するように使用可能である懸架システム。
【請求項26】
天井を含む治療環境で個人用の放射線防護衣服を懸架するシステムであって、
懸架システムは、
天井の一部に取り付けられるようになった、リニアトラックを有する支持レールと、
リニアトラックに沿って移動するように動作できるトロリーと、
トロリーから機械的に懸架されたケーブルと、
個人用の放射線防護衣服の重さを釣り合わせるための手段であって、ケーブルに取り付けられた釣り合わせ手段と、
釣り合わせ手段を個人用の放射線防護衣服に取り付けるための手段とを備える懸架システム。
【請求項27】
請求項26に記載の懸架システムにおいて、
支持レールが取り付けられる天井の一部の位置は、医療手術面に隣接する領域の真上にある懸架システム。
【請求項28】
請求項26に記載の懸架システムにおいて、
支持レールが取り付けられる天井の一部は、無菌でない場所の真上にある懸架システム。
【請求項29】
請求項26に記載の懸架システムにおいて、
支持レールは、
角錐台空間に平行である軸線に沿って整合された細長い部分を更に備え、
角錐台空間は、医療手術面から医療手術面の真上かつ天井に対して垂直に伸び、
軸線は、角錐台空間に隣接して整合される懸架システム。
【請求項30】
個人用の放射線防護衣服を懸架する方法であって、
方法は、
個人用の放射線防護衣服を提供することと、
個人用の放射線防護衣服を懸架するシステムを提供することとを備え、
個人用の放射線防護衣服を懸架するシステムは、
オーバーヘッド支持部材と、
支持部材から機械的に懸架されたケーブルと、
個人用の放射線防護衣服の重さだけを釣り合わせるための手段であって、ケーブルに取り付けられた釣り合わせ手段と、
釣り合わせ手段を個人用の放射線防護衣服に取り付けるための手段とを備え、
方法は、更に、
個人用の放射線防護衣服を懸架システムに取り付けることを備える方法。
【請求項31】
請求項30に記載の方法において、
個人用の放射線防護衣服を懸架システムに取り付けることは、個人用の放射線防護衣服を取り付け手段に取り付けることを備える方法。
【請求項32】
請求項30に記載の方法において、
個人用の放射線防護衣服を懸架システムに取り付けることは、個人用の放射線防護衣服をすばやく連結するのに使用可能である手段を釣り合わせ手段に取り付けることを備える方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法において、
個人用の放射線防護衣服をすばやく連結するのに使用可能である手段を釣り合わせ手段に取り付けることは、すばやく連結する手段の第1部材をすばやく連結する手段の第2部材に取り付けることを備え、第1部材は釣り合わせ手段に取り付けられ、第2部材は連結手段に連結され、第1部材は第2部材に着脱可能に連結するように使用可能である方法。
【請求項34】
請求項33に記載の方法において、
第1部材を第2部材と切り離すことを更に備える方法。
【請求項35】
請求項30に記載の方法において、
釣り合わせ手段が予め画定された重さを支持するように釣り合わせ手段を調整することを更に備える方法。
【請求項36】
請求項30に記載の方法において、
懸架システムから個人用の放射線防護衣服を取り外すことを更に備える方法。
【請求項37】
請求項36に記載の方法において、
懸架システムから個人用の放射線防護衣服を取り外すことは、取り付け手段から個人用の放射線防護衣服を取り外すことを備える方法。
【請求項38】
請求項30に記載の方法において、
懸架システムは、個人用の放射線防護衣服の着用者が空間平面内でおいて自由に動くことを許容し、個人用の放射線防護衣服は、着用者に対して実質的に重さがない方法。
【請求項39】
請求項30に記載の方法において、
懸架システムは、個人用の放射線防護衣服の重さだけを支持するように使用可能である方法。
【請求項40】
請求項30に記載の方法において、
懸架システムは、天井に取り付けられる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−518587(P2011−518587A)
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505133(P2011−505133)
【出願日】平成21年4月14日(2009.4.14)
【国際出願番号】PCT/US2009/040504
【国際公開番号】WO2009/129228
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(510273558)
【出願人】(510273569)