説明

成形インサートとして使用するための射出成形された留め物品

一体形成フック領域を一つの面に有する射出成形インサートを、そのフック領域が成形物品の一つの面に存在する様に成形物品の部品として使用することができる。成形インサートを部品として有する成形物品は、射出成形、圧縮成形、ブロー成形、もしくは回転成形の様な種々の成形工程によって、または吹付け用樹脂、エポキシ系樹脂、もしくはガラス繊維系樹脂の様な成形用素材で形成することによって、形成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一つの面にフック素子領域を有する物品を成形する方法と、この様な方法で使用するための成形インサートとに関するものである。
【背景技術】
【0002】
留め素子は、スナップ、ボタン、及びフックの様な解除可能な留め装置とリベット、ねじ、及び釘の様な解除不能な留め装置とを含む種々の異なる形式で従来技術において知られている。Velcro社によって創作された解除可能な一つの留め装置は、フック及びループの接合面を使用している。Velcro型装置では、柔軟な一つのリボンがその一つの面に小さい柔軟なフックの領域を備えており、接合する柔軟なリボンがその一つの面にループ領域を備えている。フック付きリボン及びループ付きリボンは、互いに留められる物体の面に取り付けられる。フックとループとが解除可能に互いに係合する様に、一方の物体のフック付き面と他方の物体のループ付き面とを互いに向き合わせて押圧することによって、それらの物体を解除可能に互いに取り付けることができる。フック付きリボン及びループ付きリボンは、織物に縫うことができるか、または硬質面に接着剤で付けることができる。
【0003】
リボンで裏張りされたフック及びループ型留め具(面ファスナ)は、衣服、スポーツパッド、リュックサック等を含む種々の製造物品で使用されている。その様な物品では、フック及びループ型留め具が、その物品の織物部に縫い込まれているか、または接着剤の様な他の手段によって固定されている。従って、その物品のフック部は、別個に製造されてその後でその物品に付けられなければならない。これらの工程は、時間がかかり且つ追加作業及びその他の関連コストを必要とする。
【0004】
プラスチック成形物品中へその成形工程中に留め素子を組み入れる方法を見出すことに、多くの努力が向けられてきた。特に、成形で入れられたフック型留め素子を有するポリウレタン発泡体へのシートカバーの取付けという自動車シートの製造に、その様な努力が向けられてきた。米国特許第5,540,970号、第5,736,217号、並びに第5,922,436号及びそこで議論されている従来技術は、その様な工程を開発しようとしている人々が直面している課題を例示している。その様な工程においては、フック領域がシートクッションの発泡によって汚染されると、問題の生じる可能性がある。この問題を回避するためには、フック領域を覆うカバーフィルムが必要であった。前述の特許によると、その様なカバーフィルムは、軽く且つ薄っぺらいので、種々の成形工程中に生じる可能性のある高い温度及び圧力に対してフックに提供される保護の程度を制限する。溶融プラスチックの高温がフックを溶かしがちであるかまたはプラスチックの高圧がフックを押しつぶしかねない普通の射出成形機を使用して硬質プラスチック中へフックを成形で入れるためにその様な方策を使用することはできないと、前述の特許中で述べられている。前述の特許は、少なくとも幾つかのフック素子を包囲する体積を満たす除去可能なエラストマー構成物でフック領域を最初に包むことによって、押し出されたプラスチックのフック留め素子が射出成形または圧縮成形される物品中へ成形で入れられる方法を提案している。
【特許文献1】米国特許第5,540,970号明細書
【特許文献2】米国特許第5,736,217号明細書
【特許文献3】米国特許第5,922,436号明細書
【0005】
オガワ他への米国特許第4,842,916号及び米国特許第4,931,344号は、生地シートの表側にフック状連結素子を有し裏側に固定部材を有する留め部品を開示している。この留め部品が固定されることになっている成形クッション体またはその他の成形構造の湾曲部または屈曲部に嵌まり込む様に、留め具を柔軟またはしなやかにするために、その表面は連結素子のない少なくとも一つの平坦部をも有している。この留め部品は、成形工程中に留め部品を型中に固定するために使用することのできる磁性片を取り付けるための側縁を備えていてもよい。
【特許文献4】米国特許第4,842,916号明細書
【特許文献5】米国特許第4,931,344号明細書
【0006】
総てVelcro Industries B.V.に譲渡された米国特許第5,286,431号、米国特許第5,540,970号、米国特許第5,736,217号及び米国特許第5,922,426号は、プラスチック成形工程によってプラスチック物品中へ組み入れられることを意図されており、基部部材と一つの面から直立している複数の係合素子とを有する分離可能な公知の留め具部材で形成されている、フック及びループ型留め具を開示している。成形工程の厳しい環境から係合素子を保護するために、これらの係合素子を覆いが直接的に包囲する。係合素子の留め性能を永久に変形させるかまたは実質的に破壊することなく係合素子を露出させるために、その覆いは成形工程後に留め具から除去することができる。
【特許文献6】米国特許第5,286,431号明細書
【特許文献7】米国特許第5,540,970号明細書
【特許文献8】米国特許第5,736,217号明細書
【特許文献9】米国特許第5,922,426号明細書
【0007】
各々が参照によって本明細書にそっくりそのまま組み入れられている米国特許第5,368,549号、米国特許第5,656,226号及び米国再発行特許第37,338号は、射出成形物品の実質的に硬質の一つの壁に一体的に成形された射出成形フック領域を有する射出成形物品と、一体成形フック領域付きのその様な射出成形物品を製造する方法とを開示している。これらの特許で開示されている実施形態では、その物品は整形外科の足首支持器であり、この足首支持器の一部に取り付けられていて射出成形フック領域に解除可能に付着するループ付きひもによってこの支持器が使用者の足首の周りに留められる。
【特許文献10】米国特許第5,368,549号明細書
【特許文献11】米国特許第5,656,226号明細書
【特許文献12】米国再発行特許第37,338号明細書
【0008】
YKK社に譲渡された欧州特許第0464755号は、自動車の屋根の内面に織物の覆いを保持するために使用されるフック領域を一方側に有する留め素子と、この留め素子を適所に保持するために反対側に成形されている留めクリップとを開示している。
【特許文献13】欧州特許第0464755号明細書
【0009】
ムラサキへの米国特許第6,463,635号は一つの面にフック領域を有する面留め具を開示しており、平坦な基部の面であってフック領域がそこから伸びている面に接着されている発泡部材で形成されているフェンス部によって、フック領域の周囲が封止されている。発泡樹脂成形のシートクッション中にその留め具が埋装される時に発泡がフック領域に浸入することを、そのフェンスが防止する。
【特許文献14】米国特許第6,463,635号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
少なくとも一つの面にフック素子領域を有する成形インサートを使用する物品の成形方法を提供することが、本発明の目的である。
【0011】
その様な方法で使用するためのフック付き成形インサートを提供することが、本発明の更に別の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の方法によると、少なくとも第一の面に一体形成フック領域を有し且つ第一の面の反対側に第二の面を有する物品である成形インサートが提供される。フック領域を有する第一の面が所望の最終物品の型の外部に面し且つ成形インサートの第二の面が型の内部に面する状態で、このインサートが型の凹部内へその後に嵌め込まれる。その後に成形工程が実行される。結果の成形物品のプラスチックが成形インサートの第二の面を包囲するので、この成形インサートは結果の成型物品と一体になる。成形インサートの第一の面上のフックは、この成形インサートの構造によって成形工程の熱及び圧力から保護されることが好ましい。結果の成形物品が製造される成形工程は、射出成形でも、圧縮成形でも、回転成形でも、ブロー成形でも、発泡成形でも、その他の公知の成形技術でもよい。本発明は、ガラス繊維物品の製造における様に、吹付け器やこての様な手段によって型内に成形材料を分散させる成形工程にも適用可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1、2は、フック及びループ留め装置の部品として使用するのに適している様なフック領域をその上に有する成形留め素子である成形インサートの一つの実施形態を図示している。図示の実施形態では、外向き面14と内向き面16とを有する壁部材12をインサート10が含んでいる。外向き面14上に台地17が配置されており、この台地17の上面にフック領域18が存在している。フック領域18は任意の所望の形状及び寸法でよい。フックは単一先端フックでも二重先端フックでもよい。フックは、全体的に一つの方向に向くことも、交互の方向に向くことも、特定の応用の要求を満たす任意の配列方向に向くこともできる。図示の実施形態では、壁12に複数の穴19を設けることができる。
【0014】
内向き面16が成形空洞の内側に向き、台地17及びフック領域18付きの外向き面14が成形空洞の外側に向く様に、インサート10を成形技術で周知な様に成形機の凹部内に置くことができる。図2は、プラスチック材料20を含む製造物品に成形された場合の図1の実施形態を図示している。製造工程中に、プラスチック材料20が、内向き面16を完全に包囲し、複数の穴19を貫通して流れ、台地17及びフック領域18を除いて外向き面14を完全に覆った、ということが分かる。プラスチック20は、穴19を貫通して流れ、製造物品中にインサート10を確実に係合させるために壁部材12を包むので、インサート10は壁部材12の一体的部分になる。フック領域18は、対応するループ付き部材に係合可能な様に成形物品の外面に存在する。
【0015】
図3は、本発明で使用するための成形インサートの別の実施形態を図示している。
【0016】
図示の実施形態では、外向き面114と内向き面116とを有する壁部材112をインサート110が含んでいる。尾根115に包囲されているフック領域118が外向き面114上に配置されている。フック領域118は任意の所望の形状及び寸法でよい。フックは単一先端フックでも二重先端フックでもよい。フックは、全体的に一つの方向に向くことも、交互の方向に向くことも、特定の応用の要求を満たす任意の配列方向に向くこともできる。図示の実施形態では、壁12に複数の穴119を設けることができる。
【0017】
内向き面116が成形空洞の内側に向き、尾根115及びフック領域118付きの外向き面114が成形空洞の外側に向く様に、インサート110を成形技術で周知な様に成形機の凹部内に置くことができる。図4は、プラスチック材料120を含む製造物品に成形された場合の図3の実施形態を図示している。製造工程中に、プラスチック材料120が、内向き面116を完全に包囲し、複数の穴119を貫通して流れ、プラスチック120の流れからフック領域118を保護するためのダムとして尾根115が機能したことを除いて外向き面114を完全に覆った、ということが分かる。プラスチック120は、穴119を貫通して流れ、製造物品中にインサート110を確実に係合させるために壁部材112を包むので、インサート110は壁部材112の一体的部分になる。フック領域118は、対応するループ付き部材に係合可能な様に成形物品の外面に存在する。
【0018】
図5は、本発明の更に別の実施形態を図示している。この実施形態では、外向き面214と内向き面216とを有する壁部材212をインサート210が含んでいる。尾根215に包囲されているフック領域218が外向き面214上に配置されている。突出領域219が内向き面216上に配置されている。両性きのこ状突出の形状で示されているが、フック、ヤシの木、または留め技術で公知のその他の形状として突出219を構成可能であることが理解される。突出219は、製造物品中にインサート210を確実に係合させるために、流動プラスチック220に接合面を提供する機能を果たす。図5の実施形態は、製造するのに複雑かもしれないが、図1、3の実施形態よりも小さな壁部材212を成形インサート210が使用することを可能にする、ということが分かる。
【0019】
図6は、外向き面314と内向き面面316とを有する壁部材312をインサート310が含んでいる本発明の実施形態を図示している。外向き面314上に台地317が配置されており、この台地317の上面にフック領域318が存在している。フック領域318は任意の所望の形状及び寸法でよい。フックは単一先端フックでも二重先端フックでもよい。フックは、全体的に一つの方向に向くことも、交互の方向に向くことも、特定の応用の要求を満たす任意の配列方向に向くこともできる。図示の実施形態では、プラスチックが沿って流れることのできる複数の溝319を壁312の外向き面314に設けることができる。成形インサート310を使用する成形物品のその後の製造工程中に、プラスチック材料は、内向き面316を完全に包囲し、複数の溝319に沿って流れ、台地317及びフック領域318を除いて外向き面314を完全に覆うことができる。プラスチックは、溝319に沿って流れ、製造物品中にインサート310を確実に係合させるために壁部材312を包むので、インサート310は壁部材312の一体的部分になる。フック領域318は、対応するループ付き部材に係合可能な様に成形物品の外面に存在する。
【0020】
図7は、本発明で使用するための成形インサートの更に別の実施形態を図示している。
【0021】
図示の実施形態では、外向き面414と内向き面416とを有する壁部材412をインサート410が含んでいる。尾根415に包囲されているフック領域418が外向き面414上に配置されている。フック領域428は任意の所望の形状及び寸法でよい。フックは単一先端フックでも二重先端フックでもよい。フックは、全体的に一つの方向に向くことも、交互の方向に向くことも、特定の応用の要求を満たす任意の配列方向に向くこともできる。図示の実施形態では、壁412に複数の溝419を設けることができる。
【0022】
内向き面416が成形空洞の内側に向き、尾根415及びフック領域418付きの外向き面414が成形空洞の外側に向く様に、インサート410は成形技術で周知な様に成形機の凹部内に置くことができる。製造工程中に、プラスチック材料は、内向き面416を完全に包囲し、複数の溝419に沿って流れ、プラスチックの流れからフック領域418を保護するためのダムとして尾根415が機能したことを除いて外向き面414を完全に覆うことができる。プラスチックは、溝419に沿って流れ、製造物品中にインサート410を確実に係合させるために壁部材412を包むので、インサート410は壁部材412の一体的部分になる。フック領域418は、対応するループ付き部材に係合可能な様に成形物品の外面に存在する。
【0023】
フック領域が一部に一体的に形成されている本発明の成形インサートは、前述の米国特許第5,368,549号、米国特許第5,656,226号、及び米国再発行特許第37,338号に開示されている方法に従う射出成形によって製造することができる。これらの文献に開示されている様に、所望の留め機能を今まで通り維持しつつ射出型からのフックの射出を促進する半径及び幾何学的配列が、射出成形されたインサートのフックには存在する。フックが射出型から取り外される時、そのフックは瞬間的に真っすぐになる。本発明の成形インサートは、型からの取外し中及びその後のループ領域からの解除中にフックが真っすぐになるのを可能にする十分な柔軟性を有し更に実質的に当初のフック形状及び幾何学的配列へ戻るのに十分な復元力を有する熱可塑性材料から成形される。硬質過ぎるかまたは脆弱過ぎる材料は、その様な屈曲中にポキンと折れる。一方、軟質過ぎる材料は、フックが留め具として機能するのに必要な構造的剛性を欠く。適切な熱可塑性材料は、柔軟性と形状復元力との所望の調和を有するポリプロピレン材料及びポリウレタン材料を含む。ポリプロピレンは、例えば、22g/10分のメルトフローインデックスと130,000〜150,000psiの屈曲率とを有する50%のホモポリマーと50%のコポリマーとの非充填ポリエステル混合物であってよい。その他の適切なポリプロピレン材料が、11.6g/10分のメルトフローインデックスと、3.1フィート−ポンド/インチの切欠きアイゾット衝撃値と、3000psiの張力と、163,300psiの屈曲率とを有する製品PPC3CF1として、ペンシルベニア州ワシントンのWashington Penn Plastic Companyによって販売されている。
【0024】
成形フックの形成で使用するのに適していることが分かったその他のプロピレン系樹脂は、7のメルトフローインデックスと約175,000psiの屈曲率とを有するAtofinaポリプロピレンPPC 5660と、Basell社によって”Pro−fax”という名称で販売されており、18〜35の範囲のメルトフローインデックス値と150,000〜200,000psiの範囲の屈曲率値とを有する種々の樹脂と、Acclear(登録商標)8949及びAcctuf(登録商標)インパクトコポリマー3934Xという名称でBP Amoco社によって販売されており、夫々35及び100のメルトフローインデックス値と190,000psi及び250,000psiの屈曲率値とを有するプロピレンコポリマーと、Inspire C703−35U及びInspire C719−35RN HPという名称でDow Plastics社によって販売されており、共に35のメルトフローインデックスと夫々180,000psi及び160,000psiの屈曲率値とを有する樹脂と、ExxonMobil Chemical社によって販売されており、8のメルトインデックスと約218,000psiの屈曲率とを有するExxtral(登録商標)BMT 106ポリプロピレンインパクトコポリマーと、StaMax社によって販売されているガラス長繊維強化ポリプロピレンと、約856,000psiの屈曲率を有する樹脂30YM240/10010と、約1,140,000psiの屈曲率を有する樹脂40YM240/10010とを含む。非常に高い屈曲率値を有するガラス長繊維強化ポリプロピレンによって、ガラス繊維が型のフック空洞中へ移動しないので、一体成形フックは樹脂のポリプロピレン成分のみで製造される、と信じられている。このことは、非常に強い硬質成形物体の表面に一体成形されている柔軟フック領域の意外な結果を与える。
【0025】
プロピレン系樹脂以外の樹脂も、本発明の成形された一体フックの製造で使用するのに適している場合がある。その様な樹脂は、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ナイロン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、及び熱可塑性オレフィン樹脂を含むことができる。メルトインデックスは1〜100に及ぶことが分かり、屈曲率値は30,000未満〜1,138,000超に及ぶことが分かった。うまくいくメルトインデックス値及び屈曲率値は、選択された個々の樹脂に依存する。具体的な樹脂は、8のメルトフローインデックスと280,000psiの屈曲率とを有するAmerican Polymers社からの耐衝撃性ポリスチレンAPI 550と、1のメルトフローインデックス及び約295,000psiの屈曲率を有するDiamond Polymers社からのABS 9501 UHIとサムスン社によって販売されており420,000psiの屈曲率を有するStarex ABS SD−0150とを含むアクリロニトリルブタジエンスチレンと、DSM Engineering社によって販売されており約580,000psiの屈曲率を有するAkulon(登録商標)K224−PG2U Nylon 6とTicona社によって販売させており約420,000の屈曲率を有するCelanese nylon 6/6 1000とを含むナイロンと、Equistar Chemicals社によって販売されており18のメルトフローインデックスを有する高密度ポリエチレンAlathon(登録商標)H 5618と、Equistar Chemicals社によって販売されており21のメルトフローインデックスを有する直鎖状低密度ポリエチレンPetrothene(登録商標)GA 564−000と、ゼネラル・エレクトリック社によって販売されており約300,000のメルトフローインデックスを有するポリカーボネートLexan ML4991Rと、4のメルトインデックスと約26,000の屈曲率とを有する熱可塑性オレフィンポリマーEcobarrier IB00−2614 TPとを含む。その様な低屈曲率値を有するポリマーについては、所望の閉鎖特性を提供するのに十分に硬く且つ十分に強いフックを提供するためには、もっと厚いフック形状を使用することが必要であるかまたは望ましいことであるかもしれない。
【0026】
前述の米国特許第5,368,549号、米国特許第5,656,226号、及び米国再発行特許第37,338号中で更に開示されている様に、射出成形された成形インサートを製造するための装置は、成形インサート10を形成するための型であって少なくとも一つの所定領域に凹部を有する型と、インサートの射出成形中に射出成形フック領域を同時に且つ一体的に形成するための上記凹部内の手段とを具備している。フック領域はある長さ及び幅を有しており、フックはその領域の長さ及び幅の両方に散在している。フック形成用の凹部内の手段は、複数のフック状空洞を有している。この手段は、インサートの射出成形中は単一組立品の状態であり、射出成形されたインサートのこの手段からの取り外し中は単一組立品の状態に維持される。好ましい実施形態では、射出成形工程中にフックを形成するための凹部内の手段は積層板の組立品であり、各々の板の一つの縁に複数のフック状空洞が形成されている。最も好ましい実施形態では、フック状空洞を有する板は、スペーサと呼ばれてフック状空洞を有しない板と積層中で互い違いになっている。スペーサ板の幅は、フック状空洞を有する板よりも小さくても、等しくても、大きくてもよい。
【0027】
夫々図1、3、5に図示されている成形インサート10、110、210では留め素子18、118、218が総て射出成形フックの形状に図示されたが、本発明はそれに限定されない。留め素子は、きのこ状留め素子、ヤシの木状留め素子、またはサトウキビ状フックの形状であってもよいが、前述の米国特許第5,368,549号、米国特許第5,656,226号、及び米国再発行特許第37,338号に記載されている留め素子よりも硬いかまたはこれらとは異なる形状かの何れかであることができる。その様な実施形態では、留め素子領域を形成するための手段は、留め素子の破壊を回避するためにインサート10の型からの取り出し中に互いに移動する板の使用を必要とするかもしれない。
【0028】
本発明に従って製造された成形インサートは、このインサートを収容する様に型空洞を適合させることができる任意の成形工程で使用することができる。その様な成形工程は、実例としてであって限定としてではなく、射出成形、圧縮成形、回転成形、ブロー成形、発泡成形、及びその他の公知の成形技術を含む。本発明は、エポキシ系物品またはガラス繊維ボートの船体の様なガラス繊維物品の製造における様に、吹付け器またはこての様な手段によって成形材料を型内に分散させる成形工程にも適用可能である。
【0029】
以上の明細書は、示され及び/または説明されている本発明の実施形態しか説明していない。その他の実施形態が同様に明確に表現されてもよい。従って、使用されている用語及び表現は、実例によって本発明を説明するためにのみ機能していて本発明を限定するためには機能していない。上記のものとは異なるがここに説明され且つ特許請求されている本発明の範囲から逸脱しない相違を他の人が理解することが期待されている。詳細には、説明されている具体的な構成素子の何れもが、同等の機能を有する任意の別の公知の素子で置き換えられてよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】その後の製造物品で使用される成形インサートの一つの実施形態の正面図である。
【図2】インサートが製造物品中へ成形された後の図1の2−2線における側断面図である。
【図3】その後の製造物品で使用される成形インサートの別の実施形態の正面図である。
【図4】インサートが製造物品中へ成形された後の図3の4−4線における側断面図である。
【図5】その後の製造物品で使用される成形インサートの更に別の実施形態の側断面図である。
【図6】その後の製造物品で使用される成形インサートの更に別の実施形態の正面図である。
【図7】その後の製造物品で使用される成形インサートのもっと更に別の実施形態の正面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶融プラスチックから製造される成形物品の部品として使用するための射出成形インサートであって、
対立する第一及び第二の面を有しており、前記第一の面の少なくとも一部に形成されている一体成形フック領域を前記第一の面が有している、実質的に硬質の壁部材と、
溶融プラスチックからの前記成形物品の製造中に溶融プラスチックと係合する手段であって、前記成形物品の製造中に前記溶融プラスチックが前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合することができ、前記成形物品の一つの面に前記一体成形フック領域を有する前記成形物品の部品に前記インサートがなる、前記手段と
を具備する射出成形インサート。
【請求項2】
前記フック領域を越えて延長している前記壁部材の一部から前記係合手段が成っており、溶融プラスチックを受け入れる手段を前記延長壁部が有している請求項2に記載の射出成形インサート。
【請求項3】
溶融プラスチックを受け入れる前記手段が前記延長壁部内における複数の穴から成っており、溶融プラスチックが前記延長壁部の前記第二の面から前記延長壁部の前記第一の面へ前記穴内に流入して前記壁部に係合することができる請求項2に記載の射出成形インサート。
【請求項4】
前記延長壁部の少なくとも前記第一の面上における複数の溝から前記受け入れ手段が成っており、溶融プラスチックが前記溝内に流入して前記延長壁部に係合することができる請求項2に記載の射出成形インサート。
【請求項5】
前記壁部材から伸びる少なくとも一つの突出部から前記係合手段が成っており、溶融プラスチックが前記少なくとも一つの突出部の周囲を流れてこの少なくとも一つの突出部に係合することができる請求項1に記載の射出成形インサート。
【請求項6】
前記一体形成フック領域を包囲している一体形成射出成形尾根を更に具備する請求項1に記載の射出成形インサート。
【請求項7】
前記第一の面が台地を有しており、前記一体形成フック領域が前記台地上に形成されている請求項1に記載の射出成形インサート。
【請求項8】
ポリプロピレン、ポリプロピレンコポリマー、ガラス充填ポリプロピレン、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ナイロン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、及び熱可塑性オレフィンポリマーから成る群から選択された材料で、前記インサートが製造されている請求項1に記載の射出成形インサート。
【請求項9】
一体成形フック領域を有する成形物品を溶融プラスチックから製造する方法であって、
前記成形物品の部品として使用するための射出成形インサートであり、実質的に硬質の壁部材を前記インサートが有しており、対立する第一及び第二の面を前記実質的に硬質の壁部材が有しており、前記第一の面の少なくとも一部に形成されている一体成形フック領域を前記第一の面が有しており、前記成形物品の成形中に溶融プラスチックと係合する手段を前記インサートが有しており、前記溶融プラスチックが前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合することができる、前記射出成形インサートを準備することと、
完成した前記成形物品における前記フック領域の所望の位置に対応する位置に前記一体形成フック領域が存在する様に前記射出成形インサートを型内に配置することと、
溶融プラスチックが前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合し、前記成形物品の一つの面に前記一体成形フック領域を有する前記成形物品の部品に前記インサートがなる様に、成形技術に従って前記型に前記溶融プラスチックを加えることと
を具備する方法。
【請求項10】
射出成形、圧縮成形、回転成形、及びブロー成形から成る群から前記成形技術が選択される請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ポリプロピレン、ポリプロピレンコポリマー、ガラス充填ポリプロピレン、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ナイロン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、及び熱可塑性オレフィンポリマーから成る群から選択される材料で、前記インサートが製造される請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記インサートを受け入れる凹部を前記型が含んでおり、前記凹部内の前記型内に前記インサートが配置される請求項9に記載の方法。
【請求項13】
一体成形フック領域を有する成形物品を成形用素材から製造する方法であって、
前記成形物品の部品として使用するための射出成形インサートであり、実質的に硬質の壁部材を前記インサートが有しており、対立する第一及び第二の面を前記実質的に硬質の壁部材が有しており、前記第一の面の少なくとも一部に形成されている一体成形フック領域を前記第一の面が有しており、前記成形物品の成形中に成形用素材と係合する手段を前記インサートが有しており、前記成形用素材が前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合することができる、前記射出成形インサートを準備することと、
完成した前記成形物品における前記フック領域の所望の位置に対応する位置に前記一体形成フック領域が存在する様に前記射出成形インサートを型内に配置することと、
前記成形用素材が前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合し、前記成形物品の一つの面に前記一体成形フック領域を有する前記成形物品の部品に前記インサートがなる様に、前記型に前記成形用素材を加えることと
を具備する方法。
【請求項14】
吹付け用樹脂、エポキシ系樹脂、及びガラス繊維系樹脂から成る群から前記成形用素材が選択される請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記成形用素材が吹付けによって加えられる請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記成形用素材が塗布によって加えられる請求項14に記載の方法。
【請求項17】
ポリプロピレン、ポリプロピレンコポリマー、ガラス充填ポリプロピレン、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ナイロン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、及び熱可塑性オレフィンポリマーから成る群から選択される材料で、前記インサートが製造される請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記インサートを受け入れる凹部を前記型が含んでおり、前記凹部内の前記型内に前記インサートが配置される請求項13に記載の方法。
【請求項19】
成形用プラスチックで製造された成形物品であって、この成形物品の部品としての射出成形インサートを前記成形物品が有しており、実質的に硬質の壁部材を前記射出成形インサートが有しており、対立する第一及び第二の面を前記実質的に硬質の壁部材が有しており、前記第一の面の少なくとも一部に形成されている一体成形フック領域を前記第一の面が有しており、前記成形物品の成形中に成形用プラスチックと係合する手段を前記インサートが有しており、前記成形用プラスチックが前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合することができ、前記成形フック領域が前記成形物品の一つの面と一体である成形物品。
【請求項20】
射出成形物品、圧縮成形物品、回転成形物品、及びブロー成形物品から成る群から前記成形物品が選択された請求項16に記載の成形物品。
【請求項21】
前記一体形成フック領域を包囲する一体形成射出成形尾根を前記射出成形インサートが有する請求項19に記載の成形物品。
【請求項22】
前記第一の面が台地を有しており、前記一体形成フック領域が前記台地上に形成されている請求項19に記載の成形物品。
【請求項23】
ポリプロピレン、ポリプロピレンコポリマー、ガラス充填ポリプロピレン、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ナイロン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、及び熱可塑性オレフィンポリマーから成る群から選択された材料で、前記インサートが製造されている請求項19に記載の成形物品。
【請求項24】
吹付け用樹脂、エポキシ系樹脂、及びガラス繊維系樹脂から成る群から前記成形用プラスチックが選択された請求項19に記載の成形物品。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶融プラスチックから製造される成形物品の部品として使用するための射出成形インサートであって、
対立する第一及び第二の面を有しており、前記第一の面の少なくとも一部に形成されている一体成形フック領域を前記第一の面が有している、実質的に硬質の壁部材と、
溶融プラスチックからの前記成形物品の製造中に溶融プラスチックと係合する手段であって、前記成形物品の製造中に前記溶融プラスチックが前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合することができ、前記成形物品の一つの面に前記一体成形フック領域を有する前記成形物品の部品に前記インサートがなる、前記手段と
を具備する射出成形インサート。
【請求項2】
前記フック領域を越えて延長している前記壁部材の一部から前記係合手段が成っており、溶融プラスチックを受け入れる手段を前記延長壁部が有している請求項2に記載の射出成形インサート。
【請求項3】
溶融プラスチックを受け入れる前記手段が前記延長壁部内における複数の穴から成っており、溶融プラスチックが前記延長壁部の前記第二の面から前記延長壁部の前記第一の面へ前記穴内に流入して前記壁部に係合することができる請求項2に記載の射出成形インサート。
【請求項4】
前記延長壁部の少なくとも前記第一の面上における複数の溝から前記受け入れ手段が成っており、溶融プラスチックが前記溝内に流入して前記延長壁部に係合することができる請求項2に記載の射出成形インサート。
【請求項5】
前記壁部材から伸びる少なくとも一つの突出部から前記係合手段が成っており、溶融プラスチックが前記少なくとも一つの突出部の周囲を流れてこの少なくとも一つの突出部に係合することができる請求項1に記載の射出成形インサート。
【請求項6】
前記一体形成フック領域を包囲している一体形成射出成形尾根を更に具備する請求項1に記載の射出成形インサート。
【請求項7】
前記第一の面が台地を有しており、前記一体形成フック領域が前記台地上に形成されている請求項1に記載の射出成形インサート。
【請求項8】
ポリプロピレン、ポリプロピレンコポリマー、ガラス充填ポリプロピレン、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ナイロン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、及び熱可塑性オレフィンポリマーから成る群から選択された材料で、前記インサートが製造されている請求項1に記載の射出成形インサート。
【請求項9】
一体成形フック領域を有する成形物品を溶融プラスチックから製造する方法であって、
前記成形物品の部品として使用するための射出成形インサートであり、実質的に硬質の壁部材を前記インサートが有しており、対立する第一及び第二の面を前記実質的に硬質の壁部材が有しており、前記第一の面の少なくとも一部に形成されている一体成形フック領域を前記第一の面が有しており、前記成形物品の成形中に溶融プラスチックと係合する手段を前記インサートが有しており、前記溶融プラスチックが前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合することができる、前記射出成形インサートを準備することと、
完成した前記成形物品における前記フック領域の所望の位置に対応する位置に前記一体形成フック領域が存在する様に前記射出成形インサートを型内に配置することと、
溶融プラスチックが前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合し、前記成形物品の一つの面に前記一体成形フック領域を有する前記成形物品の部品に前記インサートがなる様に、成形技術に従って前記型に前記溶融プラスチックを加えることと
を具備する方法。
【請求項10】
射出成形、圧縮成形、回転成形、及びブロー成形から成る群から前記成形技術が選択される請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ポリプロピレン、ポリプロピレンコポリマー、ガラス充填ポリプロピレン、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ナイロン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、及び熱可塑性オレフィンポリマーから成る群から選択される材料で、前記インサートが製造される請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記インサートを受け入れる凹部を前記型が含んでおり、前記凹部内の前記型内に前記インサートが配置される請求項9に記載の方法。
【請求項13】
一体成形フック領域を有する成形物品を成形用素材から製造する方法であって、
前記成形物品の部品として使用するための射出成形インサートであり、実質的に硬質の壁部材を前記インサートが有しており、対立する第一及び第二の面を前記実質的に硬質の壁部材が有しており、前記第一の面の少なくとも一部に形成されている一体成形フック領域を前記第一の面が有しており、前記成形物品の成形中に成形用素材と係合する手段を前記インサートが有しており、前記成形用素材が前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合することができる、前記射出成形インサートを準備することと、
完成した前記成形物品における前記フック領域の所望の位置に対応する位置に前記一体形成フック領域が存在する様に前記射出成形インサートを型内に配置することと、
前記成形用素材が前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合し、前記成形物品の一つの面に前記一体成形フック領域を有する前記成形物品の部品に前記インサートがなる様に、前記型に前記成形用素材を加えることと
を具備する方法。
【請求項14】
吹付け用樹脂、エポキシ系樹脂、及びガラス繊維系樹脂から成る群から前記成形用素材が選択される請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記成形用素材が吹付けまたは塗布によって加えられる請求項14に記載の方法。
【請求項16】
ポリプロピレン、ポリプロピレンコポリマー、ガラス充填ポリプロピレン、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ナイロン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、及び熱可塑性オレフィンポリマーから成る群から選択される材料で、前記インサートが製造される請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記インサートを受け入れる凹部を前記型が含んでおり、前記凹部内の前記型内に前記インサートが配置される請求項13に記載の方法。
【請求項18】
成形用プラスチックで製造された成形物品であって、この成形物品の部品としての射出成形インサートを前記成形物品が有しており、実質的に硬質の壁部材を前記射出成形インサートが有しており、対立する第一及び第二の面を前記実質的に硬質の壁部材が有しており、前記第一の面の少なくとも一部に形成されている一体成形フック領域を前記第一の面が有しており、前記成形物品の成形中に成形用プラスチックと係合する手段を前記インサートが有しており、前記成形用プラスチックが前記係合手段の周囲を流れてこの係合手段に係合することができ、前記成形フック領域が前記成形物品の一つの面と一体である成形物品。
【請求項19】
射出成形物品、圧縮成形物品、回転成形物品、及びブロー成形物品から成る群から前記成形物品が選択された請求項1に記載の成形物品。
【請求項20】
前記一体形成フック領域を包囲する一体形成射出成形尾根を前記射出成形インサートが有する請求項1に記載の成形物品。
【請求項21】
前記第一の面が台地を有しており、前記一体形成フック領域が前記台地上に形成されている請求項1に記載の成形物品。
【請求項22】
ポリプロピレン、ポリプロピレンコポリマー、ガラス充填ポリプロピレン、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ナイロン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、及び熱可塑性オレフィンポリマーから成る群から選択された材料で、前記インサートが製造されている請求項1に記載の成形物品。
【請求項23】
吹付け用樹脂、エポキシ系樹脂、及びガラス繊維系樹脂から成る群から前記成形用プラスチックが選択された請求項1に記載の成形物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−511361(P2006−511361A)
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−562581(P2004−562581)
【出願日】平成15年12月23日(2003.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2003/041355
【国際公開番号】WO2004/058496
【国際公開日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(505239459)
【Fターム(参考)】