説明

成形済み形態の予備成形組成物

成形済み形態の硫黄含有ポリマーを含む予備成形組成物および開口部をシールするための成形済み形態の予備成形組成物の使用。特定の実施形態において、その予備成形組成物は、硫黄含有ポリマーおよび充填剤のブレンドを含み、ここでそのブレンドは、実質的に等量のマイカおよびポリアミドを含む。本発明によって、マスクする必要がなく、切除を減少させ、そして/またはアクセスドアをシールするための従来の押出成形法ほどに労力集約的および時間集約的ではない、アクセスドア(例えば、航空機の胴体にあるアクセスドア)をシールするための方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2003年1月30日に出願された米国特許出願番号10/355,813(その全内容が、本明細書中に参考として援用される)の優先権の利益を主張する。
【0002】
(発明の説明)
(発明の分野)
本発明は、成形済み形態(shaped form)の予備成形(preformed)組成物、および開口部(aperture)をシールするための、予備成形組成物の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
ポリスルフィドポリマーは、当該分野において公知である。ポリスルフィドポリマーの生成は、FettesおよびJorczak,Industrial and Enginnering Chemistry,November 1950,2,217〜2,223頁によって特徴付けられている。ポリスルフィドポリマーの、航空宇宙産業での適用のためのシーラントの製造における市場での使用は、長い間公知であり、そして市場で使用されている。ポリスルフィドシーラントは、高い張力強度、高い引き裂き強度、耐熱性および高い紫外線に対する抵抗性に起因して、航空機の外側胴体をシールするために使用されている。ポリスルフィドシーラントは、燃料および燃料への曝露の際の接着に対する抵抗性に起因して、航空機の燃料タンクをシールするために使用されている。
【0004】
ポリスルフィドシーラントは、一般に、コーキング銃を使用する押出によって、適用される。このようなプロセスは、航空機の胴体に設置される永続パネルのために有効であり得る。しかし、航空機の胴体における開口部(例えば、アクセスドアに関連する開口部)をシールするためのシーラントを押出成形することは、永続パネルに同じシーラントを押出成形するよりもかなりの量のさらなる努力を必要とし得る。シーラントを押出成形するためには、アクセスドアの開口(opening)部分の内側周囲がマスクされ、そしてアクセスドアの開口部分のマスクされた領域にシーラントを押出成形する前に、アクセスドアの外側周囲が、離型剤でコーティングされ、アクセスドアを閉じてシールすることが回避される。このアクセスドアは、適所に置かれ、そしてこのアクセスドアの周りに、過剰のシーラントを押し付けるために、下方にクランプされる。このシーラントは、硬化され、そしてこのシーラントが、アクセスドアを囲む。このシーラントは、硬化され、そして過剰のシーラントが切除される。このプロセスは、時間集約的であり、そして航空機に多数のアクセスドアを提供するために、かなりの労力を加え得る。いくつかの航空機は、100以上に多くのアクセスドアを有し得、これらのドアは、周期的にアクセスされなければならない感受性の設備または付属品を覆うために使用される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、マスクする必要がなく、切除を減少させ、そして/またはアクセスドアをシールするための従来の押出成形法ほどに労力集約的および時間集約的ではない、アクセスドア(例えば、航空機の胴体にあるアクセスドア)をシールするための方法を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の要旨)
本発明の実施形態によれば、開口部をシールするための予備成形組成物は、成形済み形態の硫黄含有ポリマーを含有する。
【0007】
本発明の実施形態によれば、開口部をシールするための方法は、(a)硫黄含有ポリマーを含有する予備成形組成物をテープ形態で適用して、この開口部を覆う工程、および(b)この開口部を適所で覆いながらこの組成物を硬化させ、これによって、この開口部をシールする工程を包含する。
【0008】
本発明の実施形態によれば、組成物は、(a)硫黄含有ポリマー、および(b)充填剤のブレンドを含有し、このブレンドは、実質的に等しい重量のマイカおよびポリアミドを含有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(実施形態の詳細な説明)
本発明の特定の実施形態において、開口部(例えば、航空機の胴体における細長開口部)をシールするために適切な予備成形組成物は、成形済み形態の硫黄含有ポリマーを含有する。用語「予備成形」とは、パッケージ、貯蔵、および/または適用を容易にするために、特定の形状に調製され得る組成物をいう。予備成形される組成物は、意図的にかまたは輸送および/もしくは取り扱いの結果としてかのいずれかで、任意の形状に再成形され得る。用語「成形済み形態」とは、予備成形組成物の厚さが、横寸法よりかなり小さいような構成をいい、そしてテープ、シートおよび切り出し形態もしくはガスケット形態が挙げられる。「成形済み形態」は、ロール、コイル、またはストリップとして貯蔵され得る、狭い形状、ストリップ、またはバンドを意味する、テープの形態であり得る。「成形済み形態」はまた、シールされるべき開口部の寸法にダイカットされ得る。
【0010】
用語「シーラント」、「シーリング」または「シール」とは、大気の条件(例えば、水分および温度)に抵抗する能力を有し、そして物質(例えば、水、燃料、ならびに他の液体および気体)の伝達を少なくとも部分的にブロックする組成物をいう。シーラントは、しばしば、接着特性を有するが、シーラントのブロック特性を有さない、単なる接着剤ではない。用語「細長開口部」とは、長さが幅の少なくとも3倍である開口部分をいう。
【0011】
特定の実施形態において、本発明の実施において有用な硫黄含有ポリマーは、複数のスルフィド基(すなわち、−S−)を、ポリマー骨格および/またはポリマー鎖の末端位置もしくはペンダント位置に含む、ポリスルフィドポリマーである。このようなポリマーは、米国特許第2,466,963号に記載されており、ここで、開示されるポリマーは、ポリマー骨格に複数の−S−S−結合を有する。他の有用なポリスルフィドポリマーは、ポリスルフィド結合が、ポリチオエーテル結合(すなわち、−[−CH−CH−S−CH−CH−]−)で置き換えられているポリスルフィドであり、ここで、nは、米国特許第4,366,307号に記載されるように、8〜200である。このポリスルフィドポリマーは、非反応性基(例えば、アルキル)を末端として有し得るが、好ましくは、このポリスルフィドポリマーは、その末端位置またはペンダント位置に、反応性基を含む。代表的な反応性基は、チオール、ヒドロキシル、アミノ、およびビニルである。このようなポリスルフィドポリマーは、上述の米国特許第2,466,963号、米国特許第4,366,307号、および米国特許第6,372,849号に記載されている。このようなポリスルフィドポリマーは、このポリスルフィドポリマーの反応性基と反応性である、硬化剤を用いて硬化され得る。特定の実施形態において、2成分の硬化可能組成物が、1成分の硬化可能組成物より好ましい。なぜなら、2成分組成物は、適用のために最もよいレオロジーを提供し、そして得られる硬化組成物において、望ましい物理的特性および化学的特性を示すからである。本明細書中で使用される場合、2成分とは、ベース組成物および硬化剤組成物をいう。特定の実施形態において、ベース組成物は、ポリスルフィドポリマー、酸化剤、添加剤、充填剤、可塑剤、有機溶媒、およびこれらの組み合わせを含有する。特定の実施形態において、硬化剤組成物は、硬化剤、可塑剤、添加剤、充填剤、およびこれらの組み合わせを含有する。
【0012】
本発明の硫黄含有ポリマーは、ポリスチレン標準を使用するゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される場合に、代表的に、500〜8,000ダルトン、そしてより代表的には、1,000〜4,000ダルトンの範囲の数平均分子量を有する。反応性官能基を含む硫黄含有ポリマーに関して、この硫黄含有ポリマーは、2.05〜3.0、より代表的には、2.1〜2.6の範囲の平均官能基を有する。特定の平均官能基は、反応性成分の適切な選択によって、達成され得る。適切な硫黄含有ポリマーの例は、PRC−DeSoto International、Inc.から、PERMAPOL(登録商標)、具体的には、PERMAPOL P−3.1E(登録商標)またはPERMAPOL P−3(登録商標)の商標で入手可能なポリマーである。
【0013】
特定の実施形態において、本発明の予備成形組成物は、硫黄含有ポリマーのための硬化剤を含有する。他の実施形態において、この硬化剤は、10℃〜80℃で反応性である。用語「反応性」とは、化学反応が可能であり、そして反応物の部分的反応から完全な反応までの任意の反応レベルを含む。特定の実施形態において、硬化剤は、硫黄含有ポリマーの架橋またはゲル化を提供する場合に、反応性である。
【0014】
特定の実施形態において、予備成形組成物は、硫黄含有ポリマーの末端メルカプタン基を酸化してジスルフィド結合を形成する、酸化剤を含有する硬化剤を含む。有用な硬化剤としては、二酸化亜鉛、二酸化マンガン、二酸化カルシウム、過ホウ酸ナトリウム一水和物、過酸化カルシウム、過酸化鉛、およびジクロメートが挙げられる。用語「硬化剤」とは、硫黄含有ポリマーに添加されて、この硫黄含有ポリマーの硬化またはゲル化を促進し得る、任意の物質をいう。硬化剤はまた、促進剤、触媒、または硬化ペーストとして公知である。
【0015】
特定の実施形態において、本発明の予備成形組成物は、硫黄含有ポリマーに付着した官能基と反応性である反応性官能基を含む、1種以上の硬化剤を含有する。有用な硬化剤としては、ビニル末端ポリマーを硬化させるためのポリチオール(例えば、ポリチオエーテル);チオール末端ポリマー、ヒドロキシル末端ポリマー、およびアミノ末端ポリマーを硬化させるための、ポリイソシアネート(例えば、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ならびにそれらの混合物およびイソシアヌレート誘導体);ならびにアミン末端ポリマーおよびチオール末端ポリマーを硬化させるためのポリエポキシドが挙げられる。ポリエポキシドの例としては、ヒダントインジエポキシド、ビスフェノール−Aエポキシド、ビスフェノール−Fエポキシド、ノボラック系エポキシド、脂肪族ポリエポキシド、ならびにエポキシ化不飽和樹脂およびエポキシ化フェノール樹脂が挙げられる。用語「ポリエポキシド」とは、1より大きい1,2−エポキシ当量を有する物質をいい、そしてモノマー、オリゴマー、およびポリマーが挙げられる。
【0016】
特定の実施形態において、本発明の予備成形組成物は、添加剤を含有する。用語「添加剤」とは、所望の特性を提供する、予備成形組成物中の非反応性成分をいう。添加剤の例としては、マイカおよびポリアミドが挙げられる。マイカは、層に可撓性を提供する、底面へき開によって特徴付けられるシリケートである。マイカとしては、天然の白雲母、金雲母、および黒雲母、ならびに合成のフルオロ金雲母および二ケイ酸バリウムが挙げられる。合成マイカの調製は、Encyclopedia of Chemical Technology,第13巻、398〜424頁、John Wiley & Sons(1967)に記載されている。マイカは、予備成形組成物に可撓性および柔軟性を提供し、そして粘着性を減少させる。ポリアミド粉末は、粘性を提供し、そして予備成形組成物の粘着性を減少させる。ポリアミド樹脂は、最終生成物が樹脂骨格において複数のアミド基を有するように、二量体化脂肪酸(例えば、二量体化リノール酸)の、低級脂肪族ポリアミン(例えば、エチレンジアミンまたはジエチレントリアミン)との縮合反応によって、生成され得る。ポリアミド樹脂の製造のためのプロセスは、米国特許第2,450,940号に開示されている。予備成形組成物のために適切なポリアミド樹脂は、使用温度において固体であり、そして代表的に、少なくとも10,000ダルトンの数平均分子量を有する。
【0017】
本発明の予備成形組成物において有用な他の添加剤としては、当該分野において通常使用されている添加剤が挙げられ、例えば、カーボンブラックおよび炭酸カルシウムである。他の添加剤としては、フュームドシリカ、マイクロスフェア、二酸化チタン、チョーク、アルカリブラック、セルロース、硫化亜鉛、重いスパー、アルカリ土類金属の酸化物、およびアルカリ土類金属の水酸化物が挙げられる。添加剤としてはまた、高バンドギャップの材料(例えば、硫化亜鉛および無機バリウム化合物)が挙げられる。他の添加剤としては、可塑剤が挙げられる。有用な可塑剤としては、フタル酸エステル、塩素化パラフィン、および水素化ターフェニルが挙げられる。
【0018】
特定の実施形態において、予備成形組成物は、有機溶媒(例えば、ケトンまたはアルコール(例えば、メチルエチルケトンおよびイソプロピルアルコール)、またはこれらの組み合わせ)をさらに含有する。
【0019】
特定の実施形態において、マイカおよびポリアミドは、一緒になって、予備成形組成物の総重量の10重量%〜50重量%を形成し、マイカとポリアミドとは、実質的に等しい量である。実質的に等しいとは、マイカの量とポリアミドの量とが、互いの5%未満の量で存在することを意味する。50重量%より大きい量は、混合することが困難であり得る。マイカの量は、5重量%〜25重量%の範囲であり得、そしてポリアミドの量は、5重量%〜25重量%であり得る。1つの実施形態において、マイカの量は、予備成形組成物の総重量の10重量%〜20重量%の範囲であり、そしてポリアミドの量は、10重量%〜20重量%の範囲である。マイカのみまたはポリアミドのみを添加することは、未硬化の予備成形組成物のレオロジーに影響を与えるが、一般に、硬化の際に、予備成形組成物の特性(例えば、引張り伸び、圧縮、耐燃料性および耐熱性)を変化させない。
【0020】
特定の実施形態において、ベース組成物および硬化剤組成物は、100重量部のベース組成物および2〜12重量部の硬化剤組成物に調整される。一般に、硫黄含有ポリマーに対する硬化剤の当量比は、0.5:1〜2.0:1の範囲であるべきである。
【0021】
特定の実施形態において、マイカおよびポリアミド以外の添加剤は、予備成形組成物の総重量の30重量%までを構成する。
【0022】
特定の実施形態において、本発明の予備成形組成物は、混合および適用の前に、ベース組成物および硬化剤組成物と称される別々の成分として調製される。
【0023】
特定の実施形態において、ベース組成物は、硫黄含有ポリマー、マイカ、ポリアミド、および他の添加剤を、ダブルプラネタリー(double planetary)ミキサー中で、減圧下でバッチ混合することによって、調製され得る。他の適切な混合設備としては、こねまぜ押出成形機、シグマミキサー、または二重「A」アームミキサーが挙げられる。例えば、硫黄含有ポリマーである2−メルカプトエタノール、および可塑剤は、ダブルプラネタリーミキサーに充填され、そして減圧下で6〜8分間混合される。次いで、シリカが、割り込まれる(cut in)まで混合され、引き続いて、二酸化チタンが添加され、これは、割り込まれるまで混合される。次いで、炭酸カルシウムが充填され、そして割り込まれるまで混合され、引き続いて、マイカが添加され、これが、割り込まれるまで混合される。次いで、ポリアミドが充填され、そして割り込まれるまで混合され、次いで、この混合物が、減圧下で3〜15分間混合される。次いで、マイクロスフェアが充填され、そして割り込まれるまで混合される。次いで、この混合物が、27インチ水銀以上の減圧下でさらに15〜20分間混合される。プロセス中試験が実施され、そしてこの混合物の粘性が高すぎる場合、等量のマイカおよびポリアミド粉末が添加され、そして減圧下で混合されて、粘性を減少される。次いで、ベース組成物が、高圧ピストンラムを使用して、ミキサーから押出成形される。
【0024】
硬化剤組成物は、硬化剤および他の添加剤をバッチ混合することによって、調製され得る。特定の実施形態において、75%の全硬化剤(例えば、部分的に水素化されたターフェニル)および促進剤(例えば、ジペンタメチレン/チウラム(thiuram)/ポリスルフィド混合物)が、単軸アンカーミキサーにおいて混合される。次いで、モレキュラーシーブ粉末が添加され、そして2から3分間混合される。次いで、全二酸化マンガンの50%が、割り込まれるまで混合される。次いで、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、および残りの可塑材が、割り込まれるまで混合され、引き続いて、二酸化マンガンの残りの50%が混合され、これが割り込まれるまで混合される。次いで、シリカが、割り込まれるまで混合される。この混合物が濃厚すぎる場合、界面活性剤が添加されて、ぬれ性を増加させ得る。次いで、この硬化剤組成物が、2〜3分間混合され、3ロールペイントミルを通されて粉砕を達成され、そして単軸アンカーミキサーに戻され、そしてさらに5〜10分間混合される。次いで、この硬化剤組成物は、ピストンラムを用いてこのミキサーから取り出され、そして貯蔵容器に入れられ、そしてベース組成物と混合される前に、少なくとも5日間熟成される。
【0025】
ベース組成物および硬化剤組成物は、一緒に混合されて、予備成形組成物を形成する。これらのベース組成物および硬化剤組成物は、動的混合ヘッドを備え付けられた計量混合設備を使用して、所望の比で混合される。軽量混合設備からの圧力は、ベース組成物および硬化剤組成物を、動的混合ヘッドおよび押出成形ダイに強制的に通す。特定の実施形態において、予備成形組成物は、テープまたはシートを含む薄層形態に押出成形される。シート形態の予備成形組成物は、任意の所望の形状(例えば、シールされるべき開口部の寸法によって規定されるような)に切断され得る。特定の実施形態において、成形済み形態は、パッケージの目的で各リングを分離している、リリースペーパーと共に巻き付けられ得る。次いで、成形済み形態は、この成形済み形態をドライアイス床上に配置し、そしてこの成形済み形態上にもう1層のドライアイスを置くことによって、冷蔵保存される。この成形済み形態は、ベース組成物と硬化剤組成物とを混合した直後に、冷蔵保存される。成形済み形態は、ドライアイスに5〜15分間曝露されたままであり、次いで、−40℃未満の貯蔵温度に置かれる。用語「冷蔵保存される」とは、その予備成形組成物の硬化を遅らせ、そして/または停止させるために、その予備成形組成物の温度を低下させることをいう。代表的には、成形済み形態のその予備成形組成物は、−40℃未満で冷蔵保存される。
【0026】
特定の実施形態において、その予備成形組成物の温度は、適用する前に、4℃〜32℃(40°F〜90°F)の範囲の使用温度に上昇される。これは、その予備成形組成物が、適用する前に、10分以下の時間で使用温度に達するように行われる。
【0027】
特定の実施形態において、成形済み形態のその予備成形組成物は、取り外し可能なアクセスパネルと、航空機の機体における開口の周辺部に隣接する表面との間の開口部をシールするために使用され得る。接着助触媒は、その表面を洗浄溶媒(例えば、Desoclean(登録商標))で洗浄した後、まず、そのアクセスパネル開口の周辺部にブラシで塗布される。そのアクセスパネルの表面は、次いで、洗浄され、その予備成形組成物を適用する前に、離型剤でコーティングされる。成形済み形態のその予備成形組成物は、そのアクセスパネル開口の周辺部に隣接する表面に、そのアクセスパネルの周辺部に隣接する表面に、またはその両方に、手動で適用される。そのアクセスパネルは、次いで、適所に置かれ、クランプで固定され、そのアクセスパネルの縁部の周りにある過剰な予備成形組成物を押し出す。過剰な予備成形組成物は、例えば、平面(flat surface)を用いることで容易に除去される。過剰な予備成形組成物は、硬化する前または予備成形組成物が硬化した後のいずれかに、好ましくは、その予備成形組成物が硬化した後に除去され得る。
【0028】
本発明の予備成形組成物の適用から生じるシールの完全性、耐水性および耐燃料性は、仕様MMS 332で識別される試験を行うことによって評価され得る。許容可能なシールは、水分および航空機燃料を通さず、かつ水分および航空燃料に対して耐性である。
【0029】
本明細書中および特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」、および「その(この)」は、1つの指示物に明示的かつ明白に限定されなければ、複数の指示物をも含むことが注意される。従って、例えば、「充填剤(a filler)」に対する言及は、2以上の充填剤を含む。また、本明細書中で使用される場合、用語「ポリマー」とは、ポリマー、オリゴマー、ホモポリマー、およびコポリマーをいうことを意味することが注意される。
【0030】
本明細書および添付の特許請求の範囲を意図して、別段示されなければ、本明細書および特許請求の範囲において使用される成分の量または百分率または他の材料の割合、反応条件などを表す全ての数値は、全ての場合に用語「約」によって修飾されていると理解されるべきである。従って、反対に示されなければ、以下の明細書中および添付の特許請求の範囲において示される数値パラメーターは、本発明によって得ようとしている所望の特性に依存して、変化し得る近似値である。少なくとも、および特許請求の範囲の範囲に対する均等論の見解の適用を制限しようとするのではなく、各数値パラメーターは、報告された有効数字の数値に鑑みて、および通常の四捨五入技術を適用することによって、少なくとも解釈されるべきである。
【0031】
本発明の広い範囲を示す数値範囲およびパラメーターが近似値であるにも拘わらず、具体的に実施例に示される数値は、可能な限り正確に報告される。しかし、任意の数値は、それらそれぞれの試験測定値において見出される標準偏差から必然的に生じる特定の誤差を固有に含む。さらに、本明細書中に開示される全ての範囲は、その範囲に含まれる任意のかつ全ての部分範囲を包含することが理解されるべきである。例えば、「10〜50」の範囲は、その最小値10とその最大値50の間の任意かつすべての部分範囲(その最大値および最小値を含む)、すなわち、最小値10以上かつ最大値50以下(例えば、25〜50)を有する任意のかつすべての部分範囲を包含する。
【実施例】
【0032】
以下の実施例は、本発明の特定の実施形態を例示する。
【0033】
(実施例1)
実施例1において、以下の材料を、表Iに従う割合で混合して、ベース組成物を形成した:Thioplast(登録商標)ポリスルフィドポリマー(Akzo−Nobel製),2−メルカプトエタノール(BASF製)、Terminol(登録商標)部分水素化ターフェニル可塑剤(Solutia製)、フェノール樹脂(PRC−DeSoto International,Inc.製)、Cab−O−Sil(登録商標)ヒュームドシリカ(Cabot Corporation製)、二酸化チタン、炭酸カルシウム沈殿した、Social(登録商標)またはWinnofil(登録商標)(Solvay製)、マイカ(ACME−Hardesty Company製)、Orgasol(登録商標)ポリアミド粉末(Atofina製)、およびExpancel(登録商標)マイクロスフェア(Akzo−Nobel製)。
【0034】
【表1】

別個に、以下の材料を、表IIに従う量で混合して、硬化剤組成物を形成する:二酸化マンガン(Eagle Picher製)、部分的に水素化されたターフェニル、ステアリン酸、ヒュームドシリカ、ステアリン酸ナトリウム(Witco Chemicals製)、その硬化剤から余分な水分を除去するためのモレキュラーシーブ粉末、および硬化を加速するためのジペンタメチレン/チウラム/ポリスルフィド混合物(Akrochem Corporation製)。
【0035】
【表2】

100重量部のベース組成物および10重量部の硬化剤組成物を混合して、予備成形組成物を調製した。混合した後、その予備成形組成物を、テープ形態に押し出して、−40℃で冷蔵保存した。
【0036】
アクセスパネルの周囲に隣接する表面を、まず、仕様MMS−423に従って、低VOCエポキシ下塗り剤(primer)でコーティングし、硬化させた。その表面を洗浄し、次いで、接着助触媒PR−148(登録商標)またはPR−184(登録商標)(PRC−DeSoto International,Inc.製)でコーティングした。そのアクセスパネルを、AMS−T−9046チタン合金から製造した。その冷蔵保存された予備成形組成物を使用温度(4℃〜32℃(40°F〜90°F))に平衡化した後、そのテープ形態の予備成形組成物を、そのアクセスパネルの周囲に隣接する表面に手で適用した。そのアクセスパネルを、適所に置いて、そのアクセス開口を覆い、クランプで固定し、アクセスパネルの縁部の周りの過剰な予備成形組成物を押し出して、その開口部を埋めた。過剰な予備成形組成物は、容易に除去された。4℃〜32℃(40°F〜90°F)の温度で3〜4時間後、耐水性および耐機体燃料性の気密シールが得られた。
【0037】
上記の予備成形組成物もまた、仕様MIL−C−5541を満たす転換コーティングで処理したアルミニウムから製造したアクセスパネルに適用し、次いで、仕様AMS−C−27725を満たす燃料タンクコーティングでコーティングした。4〜32℃(40°F〜90°F)の温度で3〜4時間後、耐水性および耐気体燃料性の気密シールが得られた。
【0038】
(実施例2)
別の実施例において、ポリチオエーテルポリマー、Permapol P−3.1E(登録商標)(PRC−DeSoto International,Inc.製、Glendale,California)、ビスフェノール−Aエポキシ樹脂、およびトリエチレンジアミンを、表IIIに従う割合で合わせて、チオール末端ポリマー付加物を形成した。
【0039】
【表3】

表IIIにおける化合物をブレンドし、71℃(160°F)に加熱し、71℃で1時間混合した。次いで、その混合物を、混合せずに60℃(140°F)で14〜24時間加熱して、チオール末端ポリマー付加物を形成した。チオール末端ポリマー付加物、トリエチレンジアミン、部分的に水素化されたターフェニル、二酸化チタン、炭酸カルシウム、マイカ、ポリアミド粉末、およびマイクロスフェアを、表IVに従う割合で混合して、ベース組成物を形成した。
【0040】
【表4】

その硬化剤組成物を、液体エポキシ樹脂(Shell Chemical製)および部分的に水素化されたターフェニル、カーボンブラック(Cabot Corporation製)、ヒュームドシリカ、炭酸カルシウム、マイカ、ポリアミド粉末、ならびにマイクロスフェアを、表Vに従う割合で混合することにより、形成した。
【0041】
【表5】

一実施形態において、100重量部のベース組成物および10.9重量部の硬化剤組成物を混合して、エポキシ−対−チオール比が1.53:1の予備成形組成物を調製した。別の実施形態において、100重量部のベース組成物および11.67重量部の硬化剤組成物の混合比で混合して、エポキシ−対−チオール比が1.64:1の予備成形組成物を調製した。両方の実施形態において、その予備成形組成物は、その後、テープ形態に押し出し、−62℃で冷蔵保存した。使用温度に平衡化した後、その予備成形組成物を、実施例1に記載されるアクセスパネルの周辺部に隣接する表面に適用した。4℃〜32℃(40°F〜90°F)の温度で3〜4時間後、耐水性および耐気体燃料性の気密シールが得られた。
【0042】
(実施例3)
実施例3において、異なる量の実施例1の成分を用いて、4つのさらなるベース組成物を、表VIに従って調製した。
【0043】
【表6】

表VIのベース組成物を、実施例1の硬化剤組成物と独立して混合した。実施例1のように、100重量部のベース組成物を、10重量部の硬化剤組成物と混合して、予備成形組成物を調製した。その予備成形組成物をテープ形態に押し出し、冷蔵保存し、使用温度に平衡化し、実施例1に記載のように、アクセスパネルに適用した。4℃〜32℃(40°F〜90°F)の温度で3〜4時間後、耐水性および耐気体燃料性の気密シールが得られた。
【0044】
本発明の他の実施形態は、本明細書中に開示される発明の仕様および実施を考慮すれば、当業者に明らかである。本明細書および実施例は、例示とみなされるに過ぎないことが意図され、本発明の真の範囲および趣旨は、添付の特許請求の範囲に示される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硫黄含有ポリマーを成形済み形態で含む、予備成形組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の予備成形組成物であって、前記硫黄含有ポリマーはポリスルフィドポリマーである、予備成形組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の予備成形組成物であって、前記硫黄含有ポリマーはメルカプト末端ポリマーである、予備成形組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の予備成形組成物であって、前記硫黄含有ポリマーのための硬化剤をさらに含む、予備成形組成物。
【請求項5】
請求項4に記載の予備成形組成物であって、前記硬化剤は、二酸化マンガンおよびポリエポキシドから選択される、予備成形組成物。
【請求項6】
請求項4に記載の予備成形組成物であって、前記硬化剤は、10℃〜80℃の範囲の温度で反応性である、予備成形組成物。
【請求項7】
請求項4に記載の予備成形組成物であって、前記硬化剤は、該予備成形組成物の総重量の5重量%〜20重量%の範囲の量で存在する、予備成形組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の予備成形組成物であって、該予備成形組成物は、10℃〜30℃の範囲の温度で硬化可能である、予備成形組成物。
【請求項9】
請求項1に記載の予備成形組成物であって、該予備成形組成物は、適用前に冷蔵保存される、予備成形組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の予備成形組成物であって、前記硫黄含有ポリマーは、該予備成形組成物の総重量の20重量%〜50重量%の範囲の量で存在する、予備成形組成物。
【請求項11】
請求項1に記載の予備成形組成物であって、該予備成形組成物は、充填剤のブレンドをさらに含み、ここで該充填剤のブレンドは、実質的に等量のマイカおよびポリアミドを含む、予備成形組成物。
【請求項12】
請求項11に記載の予備成形組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該予備成形組成物の総重量の10重量%〜50重量%の範囲の量で存在する、予備成形組成物。
【請求項13】
請求項11に記載の予備成形組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該予備成形組成物の総重量の15重量%〜45重量%の範囲の量で存在する、予備成形組成物。
【請求項14】
請求項11に記載の予備成形組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該予備成形組成物の総重量の5重量%〜25重量%の範囲の量のマイカ、および該予備成形組成物の総重量の5重量%〜25重量%の範囲の量のポリアミドを含む、予備成形組成物。
【請求項15】
請求項11に記載の予備成形組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該予備成形組成物の総重量の10重量%〜20重量%の範囲の量のマイカ、および該予備成形組成物の総重量の10重量%〜20重量%の範囲の量のポリアミドを含む、予備成形組成物。
【請求項16】
可塑剤をさらに含む、請求項1に記載の予備成形組成物。
【請求項17】
開口部をシールするための方法であって、予備成形組成物を、該開口部をシールするように表面に適用する工程を包含する、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記予備成形組成物は、硫黄含有ポリマーを成形済み形態で含む、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、前記硫黄含有ポリマーはポリスルフィドポリマーである、方法。
【請求項20】
請求項18に記載の方法であって、前記硫黄含有ポリマーはメルカプト末端ポリマーである、方法。
【請求項21】
請求項17に記載の方法であって、前記表面は、取り外し可能なパネルの表面である、方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、該方法は、前記取り外し可能なパネルを、開口に隣接する表面に対して位置づける工程をさらに包含する、方法。
【請求項23】
請求項17に記載の方法であって、前記表面は、開口に隣接する表面である、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、取り外し可能なパネルを、前記開口に隣接する表面に対して位置づける工程をさらに包含する、方法。
【請求項25】
請求項17に記載の方法であって、前記開口部は、開口に隣接する表面と、取り外し可能なパネルの表面との間の空間である、方法。
【請求項26】
請求項17に記載の方法であって、前記開口部は航空機に存在する、方法。
【請求項27】
請求項17に記載の方法であって、接着助触媒が、前記予備成形組成物の適用前に、前記開口部を規定する少なくとも一方の表面に付与される、方法。
【請求項28】
請求項17に記載の方法であって、離型剤が、前記予備成形組成物の適用前に、前記開口部を規定する少なくとも一方の表面に付与される、方法。
【請求項29】
組成物であって、以下:
(a)硫黄含有ポリマー、および
(b)充填剤のブレンドであって、ここで該ブレンドは、実質的に等量のマイカおよびポリアミドを含む、ブレンド、
を含む、組成物。
【請求項30】
請求項29に記載の組成物であって、前記硫黄含有ポリマーはポリスルフィドポリマーである、組成物。
【請求項31】
請求項29に記載の組成物であって、前記硫黄含有ポリマーはメルカプト末端ポリマーである、組成物。
【請求項32】
請求項29に記載の組成物であって、該組成物は、前記硫黄含有ポリマーのための硬化剤をさらに含む、組成物。
【請求項33】
請求項32に記載の組成物であって、前記硬化剤は、二酸化マンガンおよびポリエポキシドから選択される、組成物。
【請求項34】
請求項32に記載の組成物であって、前記硬化剤は、10℃〜80℃の範囲の温度で反応性である、組成物。
【請求項35】
請求項32に記載の組成物であって、前記硬化剤は、該組成物の総重量の5重量%〜20重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項36】
請求項29に記載の組成物であって、前記硫黄含有ポリマーは、該組成物の総重量の20重量%〜50重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項37】
請求項29に記載の組成物であって、前記マイカおよびポリアミドは、合わせて、該組成物の総重量の10重量%〜50重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項38】
請求項29に記載の組成物であって、前記マイカおよびポリアミドは、合わせて、該組成物の総重量の15重量%〜45重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項39】
請求項29に記載の組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該組成物の総重量の5重量%〜25重量%の範囲の量のマイカ、および該組成物の総重量の5重量%〜25重量%の範囲の量のポリアミドを含む、組成物。
【請求項40】
請求項29に記載の組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該組成物の総重量の10重量%〜20重量%の範囲の量のマイカ、および該組成物の総重量の10重量%〜20重量%の範囲の量のポリアミドを含む、組成物。
【請求項41】
前記組成物はフェノール樹脂をさらに含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項42】
請求項41に記載の組成物であって、前記フェノール樹脂は、該組成物の総重量の0.1重量%〜10重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項43】
請求項29に記載の組成物であって、前記充填剤のブレンドは、炭酸カルシウム、ヒュームドシリカ、マイクロスフェア、酸化チタン、およびこれらの組み合わせから選択される充填剤をさらに含む、組成物。
【請求項44】
請求項43に記載の組成物であって、前記充填剤は、該組成物の総重量の10重量%〜50重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項45】
可塑剤をさらに含む、請求項29に記載の組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形済み形態の予備成形組成物であって、該予備成形組成物は、硫黄含有ポリマーおよび充填剤のブレンドを含み、ここで該充填剤のブレンドは、実質的に等量のマイカおよびポリアミドを含む、予備成形組成物。
【請求項2】
請求項に記載の予備成形組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該予備成形組成物の総重量の10重量%〜50重量%の範囲の量で存在する、予備成形組成物。
【請求項3】
請求項に記載の予備成形組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該予備成形組成物の総重量の15重量%〜45重量%の範囲の量で存在する、予備成形組成物。
【請求項4】
請求項に記載の予備成形組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該予備成形組成物の総重量の5重量%〜25重量%の範囲の量のマイカ、および該予備成形組成物の総重量の5重量%〜25重量%の範囲の量のポリアミドを含む、予備成形組成物。
【請求項5】
請求項に記載の予備成形組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該予備成形組成物の総重量の10重量%〜20重量%の範囲の量のマイカ、および該予備成形組成物の総重量の10重量%〜20重量%の範囲の量のポリアミドを含む、予備成形組成物。
【請求項6】
可塑剤をさらに含む、請求項に記載の予備成形組成物。
【請求項7】
開口部をシールするための方法であって、該方法は、
硬化可能な硫黄含有ポリマーを含む成形済み形態の予備成形組成物を調製する工程であって、ここで該硫黄含有ポリマーの数平均分子量は、500〜8,000ダルトンの範囲である、工程;
該予備成形組成物を冷蔵保存して、該予備成形組成物の硬化を阻害する工程;
該予備成形組成物を使用温度に平衡化する工程;
該熱平衡化した予備成形組成物、開口部をシールするように表面に適用する工程;ならびに
該予備成形組成物を硬化させる工程、
を包含する、方法。
【請求項8】
請求項に記載の方法であって、前記硫黄含有ポリマーはポリスルフィドポリマーである、方法。
【請求項9】
請求項に記載の方法であって、前記硫黄含有ポリマーはメルカプト末端ポリマーである、方法。
【請求項10】
請求項に記載の方法であって、前記表面は、取り外し可能なパネルの表面である、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、該方法は、前記取り外し可能なパネルを、開口に隣接する表面に対して位置づける工程をさらに包含する、方法。
【請求項12】
請求項に記載の方法であって、前記表面は、開口に隣接する表面である、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、取り外し可能なパネルを、前記開口に隣接する表面に対して位置づける工程をさらに包含する、方法。
【請求項14】
請求項に記載の方法であって、前記開口部は、開口に隣接する表面と、取り外し可能なパネルの表面との間の空間である、方法。
【請求項15】
請求項に記載の方法であって、前記開口部は航空機に存在する、方法。
【請求項16】
請求項に記載の方法であって、接着助触媒が、前記予備成形組成物の適用前に、前記開口部を規定する少なくとも一方の表面に付与される、方法。
【請求項17】
請求項7に記載の方法であって、離型剤が、前記予備成形組成物の適用前に、前記開口部を規定する少なくとも一方の表面に付与される、方法。
【請求項18】
組成物であって、以下:
(a)硫黄含有ポリマー、および
(b)充填剤のブレンドであって、ここで該ブレンドは、実質的に等量のマイカおよびポリアミドを含む、ブレンド、
を含む、組成物。
【請求項19】
請求項18に記載の組成物であって、前記硫黄含有ポリマーはポリスルフィドポリマーである、組成物。
【請求項20】
請求項18に記載の組成物であって、前記硫黄含有ポリマーはメルカプト末端ポリマーである、組成物。
【請求項21】
請求項18に記載の組成物であって、該組成物は、前記硫黄含有ポリマーのための硬化剤をさらに含む、組成物。
【請求項22】
請求項21に記載の組成物であって、前記硬化剤は、二酸化マンガンおよびポリエポキシドから選択される、組成物。
【請求項23】
請求項21に記載の組成物であって、前記硬化剤は、10℃〜80℃の範囲の温度で反応性である、組成物。
【請求項24】
請求項21に記載の組成物であって、前記硬化剤は、該組成物の総重量の5重量%〜20重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項25】
請求項18に記載の組成物であって、前記硫黄含有ポリマーは、該組成物の総重量の20重量%〜50重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項26】
請求項18に記載の組成物であって、前記マイカおよびポリアミドは、合わせて、該組成物の総重量の10重量%〜50重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項27】
請求項18に記載の組成物であって、前記マイカおよびポリアミドは、合わせて、該組成物の総重量の15重量%〜45重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項28】
請求項18に記載の組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該組成物の総重量の5重量%〜25重量%の範囲の量のマイカ、および該組成物の総重量の5重量%〜25重量%の範囲の量のポリアミドを含む、組成物。
【請求項29】
請求項18に記載の組成物であって、前記充填剤のブレンドは、該組成物の総重量の10重量%〜20重量%の範囲の量のマイカ、および該組成物の総重量の10重量%〜20重量%の範囲の量のポリアミドを含む、組成物。
【請求項30】
前記組成物はフェノール樹脂をさらに含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項31】
請求項30に記載の組成物であって、前記フェノール樹脂は、該組成物の総重量の0.1重量%〜10重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項32】
請求項18に記載の組成物であって、前記充填剤のブレンドは、炭酸カルシウム、ヒュームドシリカ、マイクロスフェア、酸化チタン、およびこれらの組み合わせから選択される充填剤をさらに含む、組成物。
【請求項33】
請求項32に記載の組成物であって、前記充填剤は、該組成物の総重量の10重量%〜50重量%の範囲の量で存在する、組成物。
【請求項34】
可塑剤をさらに含む、請求項18に記載の組成物。
【請求項35】
請求項7に記載の方法であって、Military Material仕様332によって決定される場合に、気密シール、耐水性および耐航空機燃料性が4℃〜32℃の温度で3〜4時間後に形成される、方法。
【請求項36】
請求項7に記載の方法であって、前記予備成形組成物は、−40℃以下の温度で冷蔵保存される、方法。
【請求項37】
請求項7に記載の方法であって、前記使用温度は、4℃〜32℃の範囲である、方法。

【公表番号】特表2006−513314(P2006−513314A)
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−518475(P2005−518475)
【出願日】平成16年1月28日(2004.1.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/002263
【国際公開番号】WO2004/067635
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(505282916)ピーアールシー−ディーイー ソト インターナショナル, インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】