説明

戦略情報サーバ及び戦略情報システム

【課題】極めて容易な操作手順で、容易にKGI表示画面から関連するKPI表示画面を選択して表示する、或はその逆を表示する画面遷移機能を備えた、戦略情報サーバ及び戦略情報システムを提供する。
【解決手段】バランスト・スコアカードに基づいて、KGIとKPIの対応表である戦略マップテーブル206を作成し、この戦略マップテーブル206に基づいて、KGIを表示している画面から、幾つかの選択ウィンドウによる絞り込み検索を経て、対応するKPIを表示する画面へ遷移することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、戦略情報サーバ及び戦略情報システムに関する。
より詳細には、バランスト・スコアカード(Balanced Score Card)に基づく戦略情報システムにおいて、KGI(key goal indicator:重要目標達成指標)を表示する画面と、これに関連するKPI(key performance indicator:重要業績評価指標)を表示する画面とを容易に切り替えて表示することができる、戦略情報システムと、これに使用する戦略情報サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
公共団体や企業等を構成する組織体(以下「企業」と総称する)は、企業全体、或は企業内の事業部門、プロジェクト、部門等といった任意の単位で、業務活動の戦略を立てて、戦略に基づく具体的な数値目標、そしてその数値目標を達成するための施策を立案し、施策を含めた全活動の詳細計画を立てて、その詳細計画に基づいて業務を遂行する。今日の社会情勢は大変に厳しく、企業が生き残るためには、戦略やビジョンを明確に設定し、施策を遂行することが求められている。
【0003】
前述の、戦略から施策までを具体化する企業戦略の設計概念として、非特許文献1で提唱されるバランスト・スコアカードがある。現在、このバランスト・スコアカードに基づく多種多様な戦略情報システムが存在する。生産状況や在庫状況等の生産活動や、売上等の営業活動等といった、これまで個々に独立して存在していた情報システムを統合し、企業活動を分析する機能を持たせた統合情報処理システムが、戦略情報システムである。
なお、バランスト・スコアカードに基づく戦略情報システムの先行技術として、特許文献1を挙げる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−268592号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】R.S.キャプラン、D.P.ノートン著、吉川武男訳、「バランス・スコアカード」、生産性出版、2002年5月15日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の戦略情報システムには、KGI及びKPIに関する画面表示機能を備えている。一例としては、KGIである製品販売実績や、KPIである製品在庫回転率を時系列で表やグラフにて表示する機能である。
しかしながら、従来の戦略情報システムは、KGI及びKPIに関する画面表示機能は個々に全く独立しており、KGI表示画面から関連するKPI表示画面を選択して表示する、或はその逆を表示する、画面遷移の機能がなかった。KGI表示画面から関連するKPI表示画面を選択して表示するには、操作者の知識や経験に頼られており、そのような習熟した操作者が居ないユーザ企業にとって、KGI表示画面から関連するKPI表示画面を選択する操作は困難であり、それ故に本来の戦略情報システムの能力を発揮できない状況が今日まで続いていた。
【0007】
本発明はかかる課題を解決し、極めて容易な操作手順で、容易にKGI表示画面から関連するKPI表示画面を選択して表示する、或はその逆を表示する画面遷移機能を備えた、戦略情報サーバ及び戦略情報システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の戦略情報サーバは、重要目標達成指標であるKGIを格納するKGIフィールドを一以上備える実績系情報テーブルと、重要業績評価指標であるKPIを格納するKPIフィールドを一以上備える分析系情報テーブルと、実績系情報テーブルのKGIフィールドを示す第一KGIコードフィールドと、KGIフィールドの内容を視覚的に表現するKGI画面を構成するKGI画面トランザクションコードを格納するKGI画面トランザクションコードフィールドとを備えるKGI画面テーブルと、分析系情報テーブルのKPIフィールドを示す第一KPIコードフィールドと、KPIフィールドの内容を視覚的に表現するKPI画面を構成するKPI画面トランザクションコードを格納するKPI画面トランザクションコードフィールドとを備えるKPI画面テーブルと、KGI画面テーブルの第一KGIコードフィールドの値が格納される第二KGIコードフィールドと、第二KGIコードフィールドの値に対応する、KPI画面テーブルの第一KPIコードフィールドの値が格納される第二KPIコードフィールドとを備える戦略マップテーブルと、クライアントから要求を受信して、現在クライアントがKGI画面を表示している時には、戦略マップテーブルに従って、対応するKPI画面を表示するためのKPI画面トランザクションコードを実行すると共に、現在クライアントがKPI画面を表示している時には、戦略マップテーブルに従って対応するKGI画面を表示するためのKGI画面トランザクションコードを実行する解析画面作成部とを備える。
【0009】
バランスト・スコアカードに基づいて、KGIとKPIの対応表である戦略マップテーブルを作成し、この戦略マップテーブルに基づいて、KGIを表示している画面から対応するKPIを表示する画面へ遷移することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、極めて容易な操作手順で、容易にKGI表示画面から関連するKPI表示画面を選択して表示する、或はその逆を表示する画面遷移機能を備えた、戦略情報サーバ及び戦略情報システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態である、戦略情報システムのブロック図である。
【図2】サーバに備えられているデータベースに含まれているテーブルの構成を示す図である。
【図3】本実施形態の戦略情報システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】本実施形態の戦略情報システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】本実施形態の戦略情報システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】戦略マップテーブルのレコードの具体例である。
【図7】本実施形態の戦略情報システムの動作に伴う、画面の変化を示す図である。
【図8】本実施形態の戦略情報システムの動作に伴う、画面の変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態である、戦略情報システムのブロック図である。
本実施形態の戦略情報システム101は、その情報処理のルールがバランスト・スコアカード(戦略マップ)に基づいて設計されている。戦略情報システム101は、ユーザの要求に応じて、KGI又はKPIの時系列上の変化を視覚的に表示する機能を備える、経営戦略の立案や遂行状況の確認等に利用する情報システムであり、一般的なwebベースの情報処理システムである。
戦略情報サーバともいえるサーバ102はwebサーバであり、複数のデータベースを内包する。勿論、データベースを別途独立したサーバとして構成しても良い。
サーバ102にネットワーク103を通じて接続されるクライアント104は図示しない周知のwebブラウザが稼働する端末である。
クライアント104はサーバ102に対して種々の要求を送信し、サーバ102はその要求に応じたデータを作成して、クライアント104に送信する。クライアント104はサーバ102から受信したデータを表示部105に表示する。
【0013】
webブラウザが稼働する端末であるクライアント104は、その機能を大まかに表示部105と操作部106と入出力制御部107として見ることができる。マウスやキーボード等の操作部106の操作情報は、情報の要求として、入出力制御部107を通じてサーバ102に送信される。サーバ102は要求に応じてhtml文書や画像データ等を生成し、クライアント104に送信する。サーバ102が送信するhtml文書及び画像データ等は、入出力制御部107が受信し、表示部105に表示される。
【0014】
サーバ102には、クライアント104の要求を受信するwebサーバプログラム108が設けられている。webサーバプログラム108は、クライアント104の要求に応じて、メニューhtml文書109を送信したり、解析画面cgi110やグラフ画像cgi111やデータ入力cgi112を実行して、その結果を送信する。
メニューhtml文書109は、戦略情報システム101のトップメニューを表示するための、静的なhtml文書である。メニューhtml文書109には周知のフォームが形成されている。クライアント104は、メニューhtml文書109を読み込んで表示部105に表示させた状態で、操作部106を通じてフォームに対する所定の選択入力等を行うことで、解析画面cgi110へアクセスするための要求が生成される。メニューhtml文書109のフォームには、戦略情報システム101が表示可能なKGI及びKPIのうち、いずれか一つを選択する項目が設けられている。
【0015】
解析画面cgi110、グラフ画像cgi111及びデータ入力cgi112は、周知のcgi(Common Gateway Interface)である。基本的には所定のパラメータを渡されて実行することで、テキストデータであるhtml文書や、画像データを生成するプログラムである。これらcgiが標準出力に出力する生成結果を、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に基づくヘッダ情報を付加した上で、ネットワーク103を通じてクライアント104に送信することが、webサーバプログラム108の役目である。
本実施形態ではcgiとして表現しているが、これら機能ブロックはJava(登録商標)アプレットでもよい。
【0016】
解析画面作成部ともいえる解析画面cgi110は、クライアント104から送信される要求に応じて、様々な解析画面を表示するためのhtml文書を作成する。解析画面は、KGIを表示するグラフ、KGIを表示する表、KPIを表示するグラフ、KPIを表示する表、KPIを表示するシミュレーション結果等である。
【0017】
解析画面cgi110は、解析画面を表示するためのトランザクションコードに従って、指定された解析画面を表示するためのhtml文書を作成する。トランザクションコードとは、トランザクション、つまり一つの業務を遂行する為の、関連する複数の処理をまとめた処理単位を指定するコードである。
トランザクションコードの指定方法は様々であるが、説明を簡単にするために、本実施形態では、クライアント104から送信される要求に応じて、最終的に後述する戦略マップテーブルによってトランザクションコードが特定された上で、当該トランザクションコードを実行することで、クライアント104に所望のグラフや表等を表示する仕様であるとする。
【0018】
グラフ画像cgi111は、解析画面cgi110が生成するhtml文書内に記述されている、グラフを表示するための周知のimgタグ(「<img src="...">」)に基づく、クライアントから送信される要求に応じて動作し、グラフの画像データを生成する。
【0019】
データ入力cgi112は、後述する分析系情報データベース113及び実績系情報データベース114に所定のデータを蓄積するためのユーザインターフェース画面を形成するhtml文書を作成し、クライアント104から受信するデータを分析系情報データベース113或は実績系情報データベース114に記憶させる。
【0020】
解析画面cgi110、グラフ画像cgi111及びデータ入力cgi112は、分析系情報データベース113、実績系情報データベース114及び戦略マップ構成情報データベース115にアクセスする。
通常の業務において発生するデータ入力はデータ入力cgi112を通じて分析系情報データベース113及び実績系情報データベース114にのみ記憶される。
戦略マップ構成情報データベース115は、基本的には頻繁にデータベースの内容が変更されるものではなく、システム設計時に策定され、システム稼働時にはそのフィールド構成及びレコード内容がほぼ不変のデータベースである。この戦略マップ構成情報データベース115が、本実施形態の戦略情報システム101の画面遷移を司る。
【0021】
図2は、サーバ102に備えられているデータベースに含まれているテーブルの構成を示す図である。
分析系情報データベース113は、分析系情報テーブル201という一つのテーブルで構成されている。
分析系情報テーブル201は、「第一KPI」フィールド、「第二KPI」フィールド、…「第一分析情報」フィールド、「第二分析情報」フィールド、…というフィールド構成である。
「第一KPI」フィールド及び「第二KPI」フィールドは、それぞれKPIのフィールドである。KPIは多数の項目が存在するので、それら項目ごとにフィールドが設けられている。
「第一分析情報」フィールド及び「第二分析情報」フィールドは、それぞれKPIではない(「重要ではない」)業績評価指標を示す情報のフィールドである。あるKPIをグラフや表等で表示させる際、参考になる情報として同時に表示させる必要があるデータである。
【0022】
実績系情報データベース114は、実績系情報テーブル202という一つのテーブルで構成されている。
実績系情報テーブル202は、「第一KGI」フィールド、「第二KGI」フィールド、…「第一実績情報」フィールド、「第二実績情報」フィールド、…というフィールド構成である。
「第一KGI」フィールド及び「第二KGI」フィールドは、それぞれKGIのフィールドである。KGIは多数の項目が存在するので、それら項目ごとにフィールドが設けられている。
「第一実績情報」フィールド及び「第二実績情報」フィールドは、それぞれKGIではない(「重要ではない」)目標達成指標を示す情報のフィールドである。あるKGIをグラフや表等で表示させる際、参考になる情報として同時に表示させる必要があるデータである。
【0023】
戦略マップ構成情報データベース115は、KGI画面テーブル203、KPI画面テーブル204、項目マスタ205、そして戦略マップテーブル206という、四つのテーブルで構成されている。
KGI画面テーブル203は、「KGIコード」フィールド、「画面属性コード」フィールド、「KGI画面トランザクションコード」フィールド、そして「KGI画面名称」フィールドというフィールドよりなる。
「KGIコード」とは、実績系情報テーブル202のKGIフィールドを指し示すコードである。
「画面属性コード」とは、グラフ、表、グラフ+表、シミュレーション等の画面表示の属性情報である。
「KGI画面トランザクションコード」は、グラフや表等を表示するためのトランザクションコードである。
「KGI画面名称」は、画面表示の名称である。
【0024】
KGI画面テーブル203は、例えば以下のようなレコードで構成される。なお、カンマはセパレータを意味する。
「G001,グラフ,PG001,製品販売実績ABC分析:売上高ベースグラフ」
「G001,表,PG002,製品販売実績ABC分析:売上高ベース表」
「G001,グラフ+表,PG003,製品販売実績ABC分析:売上高ベースグラフ及び分析表」
「G001,シミュレーション,PG004,製品販売実績ABCシミュレーション」
「G002,グラフ,PG005,拠点販売実績ABC分析グラフ」
【0025】
ある一つのKGIに対して、表示する手法は多種存在する。それはグラフであり、表であり、グラフと表の組み合わせでもあり、シミュレーションのグラフでもある。これら表現手法のバリエーションを、「画面属性コード」フィールドの値で区別する。そして、それら表現手法は全てトランザクションコードが異なるので、「KGI画面トランザクションコード」フィールドに記述する。
【0026】
KPI画面テーブル204は、「KPIコード」フィールド、「画面属性コード」フィールド、「KPI画面トランザクションコード」フィールド、そして「KPI画面名称」フィールドというフィールドよりなる。
「KPIコード」とは、分析系情報テーブル201のKPIフィールドを指し示すコードである。
「画面属性コード」とは、グラフ、表、グラフ+表、シミュレーション等の画面表示の属性情報である。
「KPI画面トランザクションコード」は、グラフや表等を表示するためのトランザクションコードである。
「KPI画面名称」は、画面表示の名称である。
【0027】
「KPIコード」とは、分析系情報テーブル201のKPIフィールドを指し示すコードである。
「画面属性コード」とは、グラフ、表、グラフ+表、シミュレーション等の画面表示の属性情報である。
「KPI画面トランザクションコード」は、グラフや表等を表示するためのトランザクションコードである。
「KPI画面名称」は、画面表示の名称である。
【0028】
KPI画面テーブル204は、例えば以下のようなレコードで構成される。なお、カンマはセパレータを意味する。
「P001,グラフ,PP001,製品販売実績ABC分析:売上高ベースグラフ」
「P001,表,PP002,製品販売実績ABC分析:売上高ベース表」
「P001,グラフ+表,PP003,製品販売実績ABC分析:売上高ベースグラフ及び分析表」
「P001,シミュレーション,PP004,製品販売実績ABCシミュレーション」
「P002,グラフ,PP005,拠点販売実績ABC分析グラフ」
【0029】
KPIもKGIと同様に、ある一つのKPIに対して、表示する手法は多種存在する。それはグラフであり、表であり、グラフと表の組み合わせでもあり、シミュレーションのグラフでもある。これら表現手法のバリエーションを、「画面属性コード」フィールドの値で区別する。そして、それら表現手法は全てトランザクションコードが異なるので、「KPI画面トランザクションコード」フィールドに記述する。
【0030】
項目マスタ205は、「項目コード」フィールド及び「項目名称」フィールドというフィールドよりなる。
「戦略目標」「事前的指標」「事後的指標」の選択項目のコードと名称である。
例えば、以下のようなレコードで構成される。
「S001,売上高の増大」
「S002,利益の増大」
「Z001,経営計画」
「Z002,生産計画」
「G001,在庫回転率」
「G002,顧客別収益性」
【0031】
戦略マップテーブル206は、「KGIコード」フィールド、「戦略目標項目コード」フィールド、「事前的指標項目コード」フィールド、「事後的指標項目コード」フィールド、そして「KPIコード」フィールドというフィールドよりなる。
「KGIコード」は、KGI画面テーブル203の「KGIコード」と同じである。
「KPIコード」は、KPI画面テーブル204の「KPIコード」と同じである。
「戦略目標項目コード」の「戦略目標項目」とは、バランスト・スコアカードに基づいて作成した戦略マップにある「BSC(バランスト・スコアカード)の視点」の項目である「戦略的目標」として挙げられる項目である。
同様に、「事前的指標項目コード」の「事前的指標項目」とは、バランスト・スコアカードに基づいて作成した戦略マップにある「BSCの視点」の項目である「事前的指標」として挙げられる項目である。
同様に、「事後的指標項目コード」の「事後的指標項目」とは、バランスト・スコアカードに基づいて作成した戦略マップにある「BSCの視点」の項目である「事後的指標」として挙げられる項目である。
後述する図6にて、戦略マップテーブル206の具体的なレコードの一例を説明する。
【0032】
戦略マップ構成情報データベース115は、戦略情報システム101を納入する顧客の要望を聞く段階で作成される。前述の通り、戦略情報システム101は、バランスト・スコアカードに基づいて設計される。先ず、戦略情報システム101を納入するエンジニアは、予め顧客に周知のワープロソフトや表計算ソフト等を用いて、バランスト・スコアカードに所定の項目を記入して貰う。
【0033】
バランスト・スコアカードは、縦に「財務」、「顧客」、「業務プロセス」そして「学習と成長」という四つの視点が配される。そしてこれら四つの視点毎に、横に「戦略的目標」、「事前的指標」そして「事後的指標」が配される。「事前的指標」と「事後的指標」はまとめて「戦略的業績評価指標」というカテゴリに属する。
「戦略的目標」を推し量る具体的な情報のうちの重要な要素が、「重要目標達成指標」つまりKGIである。
「戦略的業績評価指標」を推し量る具体的な情報のうちの重要な要素が、「重要業績評価指標」つまりKPIである。
エンジニアは、バランスト・スコアカードから顧客が表示機能を望むKGI及びKPIを抽出し、その関連性を導き出す。すると、一つのKGIに対して複数のKPIが対応する、或は逆に一つのKPIに対して複数のKGIが対応する、というケースが現れる。そこで、できるだけKGIに対するKPIを絞り込むための選択要素を、バランスト・スコアカードから項目として選び出す。これが、戦略マップテーブル206である。
戦略マップテーブル206は、あるKGIと、これに対応するKPIと、KGIとKPIとの関連性を絞り込むための検索キーとして、戦略目標、事前的指標、事後的指標が設けられている。
【0034】
[動作]
図3、図4、図5は、本実施形態の戦略情報システム101の動作の流れを示すフローチャートである。
図6は、戦略マップテーブル206のレコードの具体例である。なお、戦略マップテーブル206の各フィールドには実際にはKGIコード、KPIコード、項目コードが記述されているが、説明を容易にするために、それらコードを、KGI画面テーブル203、KPI画面テーブル204及び項目マスタ205に基づいて置換した項目名を記述している。
図7(a)、(b)及び(c)、そして図8(d)は、本実施形態の戦略情報システム101の動作に伴う、画面の変化を示す図である。
【0035】
今、クライアント104の表示部105に図7(a)に示すような、あるKGIに関する棒グラフが表示されているとする。この棒グラフは周知のクリッカブルマップを構成し、表示されている棒グラフの棒の一つを操作部106であるマウス等で選択してクリックする。すると、棒にリンクとして埋め込まれている種々のパラメータがクライアント104からサーバ102の解析画面cgi110に送信される。この、クライアント104からサーバ102の解析画面cgi110に対して送信される要求に呼応して、処理が開始される(S301)。
【0036】
解析画面cgi110は、クライアント104から受信した要求に含まれている、現在クライアント104が表示部105に表示しているKGI或はKPIのコードを用いて、戦略マップテーブル206を絞り込み検索する(S302)。
例えば、現在クライアント104の表示部105に「製品販売実績ABC分析:売上高ベース」というグラフが表示されている場合は、このグラフに対応するKGIコードが、クライアント104から送信される要求に含まれている。要求は殆どの場合GETメソッド或はPOSTメソッドのいずれかであるが、KGIコードはURL文字列のパラメータや、Cookie等でクライアント104からサーバ102へ送信することができる。解析画面cgi110は、このKGIコードを受信すると、戦略マップテーブル206をKGIコードで絞り込み検索する。すると、図6の場合、「KGIコード」フィールドの値が「製品販売実績ABC分析:売上高ベース」であるレコードのみに絞られる。
【0037】
次に、解析画面cgi110は、ステップS302で戦略マップテーブル206を絞り込み検索した結果、レコード数が1件だけになったか否かを確認する(S303)。もし、1件だけになったら(S303のYES)、後述する図5のステップ5**にて対応するKPIコード或はKGIコードの画面を表示する。絞り込みの結果が2件以上であれば(S303のNO)、更に絞り込みを継続する。
解析画面cgi110は、絞り込んだレコードに含まれている、全ての戦略目標項目コードを抽出する(S304)。そして、抽出した戦略目標項目コードが2つ以上あるか否かを確認する(S305)。
【0038】
ステップS305にて、抽出した戦略目標項目コードが2つ以上あると判明した場合(S305のYES)は、この戦略目標項目コードが絞り込み検索のキーとなる。そこで、解析画面cgi110はクライアント104に対し、戦略目標項目選択ウィンドウを表示させる(S306)。選択ウィンドウは、例えば周知のAjax(Asynchronous JavaScript(登録商標) + XML)等の動的画面制御技術で実現できる。
このステップS306において、クライアント104の表示部105に選択ウィンドウが表示された状態を、図7(b)に示す。選択ウィンドウは、それまで表示部105に表示されていた棒グラフの上にオーバーレイ表示される。ユーザはマウス等のポインティングデバイスを用いて、表示された複数の戦略目標項目から、一つを選択する。
【0039】
ユーザの操作によって選択ウィンドウ中の複数の戦略目標項目から一つが選択されると、クライアント104から選択された戦略目標項目コードが送信される。サーバ102の解析画面cgi110はこの戦略目標項目コードを受信する(S307)。そして、解析画面cgi110はユーザによって選択された戦略目標項目コードを検索キーに用いて、ステップS302の時点で絞り込んだ戦略マップテーブル206に対し、更に絞り込み検索を行う(S308)。
【0040】
図6の例では、ステップS302の時点では、戦略マップテーブル206の「KGIコード」フィールドの値が「製品販売実績ABC分析:売上高ベース」であるレコードのみに絞られているが、この時点でもまだ4件のレコードが存在する。そこで、「戦略目標項目コード」フィールドに注目する。すると、このフィールドには「売上高の増大」を示す項目コードと、「利益の増大」を示す項目コードの二種類が存在することが判る。そこで、図7(b)に示すように、選択ウィンドウに「売上高の増大」と「利益の増大」のいずれかを選択させるフォームを形成する。図7(b)では、ユーザが「売上高の増大」を選択した状態を示している。
ユーザが「売上高の増大」を選択すると、ステップS308で更に絞り込み検索が実行され、結果として、戦略マップテーブル206の「KGIコード」フィールドの値が「製品販売実績ABC分析:売上高ベース」且つ「戦略目標項目コード」フィールドの値が「売上高の増大」であるレコードに絞られる。
【0041】
ステップS305で戦略目標項目コードが2つ以上ある場合は、ステップS306からS308までの絞り込み検索が実行できる。しかし、2つ未満の場合(S305のNO)は、絞り込み検索を実行する意味が無い。したがって、次の絞り込み検索のための項目である、事前的指標項目コードに対する処理まで、処理をスキップする(図4のS410)。
【0042】
次に、解析画面cgi110は、ステップS308で絞り込み検索を行った結果、戦略マップテーブル206の残ったレコードの数が1件だけか否か、確認する(S309)。もし、1件だけになったら(S309のYES)、後述する図5のステップ5**にて対応するKPIコード或はKGIコードの画面を表示する。絞り込みの結果が2件以上であれば(S309のNO)、更に絞り込みを継続する。
【0043】
図4を参照して、フローチャートの説明を続ける。
解析画面cgi110は、絞り込んだレコードに含まれている、全ての事前的指標項目コードを抽出する(S410)。そして、抽出した事前的指標項目コードが2つ以上あるか否かを確認する(S411)。
【0044】
ステップS411にて、抽出した事前的指標項目コードが2つ以上あると判明した場合(S411のYES)は、この事前的指標項目コードが絞り込み検索のキーとなる。そこで、解析画面cgi110はクライアント104に対し、事前的指標項目選択ウィンドウを表示させる(S412)。
【0045】
ユーザの操作によって選択ウィンドウ中の複数の事前的指標項目から一つが選択されると、クライアント104から選択された事前的指標項目コードが送信される。サーバ102の解析画面cgi110はこの事前的指標項目コードを受信する(S413)。そして、解析画面cgi110はユーザによって選択された事前的指標項目コードを検索キーに用いて、ステップS308(又は、ステップS305の判定結果がNOであった場合はステップS302)の時点で絞り込んだ戦略マップテーブル206に対し、更に絞り込み検索を行う(S414)。
【0046】
ステップS411で事前的指標項目コードが2つ以上ある場合は、ステップS412からS414までの絞り込み検索が実行できる。しかし、2つ未満の場合(S411のNO)は、絞り込み検索を実行する意味が無い。したがって、次の絞り込み検索のための項目である、事前的指標項目コードに対する処理まで、処理をスキップする(S416)。
【0047】
次に、解析画面cgi110は、ステップS414で絞り込み検索を行った結果、戦略マップテーブル206の残ったレコードの数が1件だけか否か、確認する(S415)。もし、1件だけになったら(S415のYES)、後述する図5のステップ5**にて対応するKPIコード或はKGIコードの画面を表示する。絞り込みの結果が2件以上であれば(S415のNO)、更に絞り込みを継続する。
【0048】
図6の例では、ステップS308の時点では、戦略マップテーブル206の「KGIコード」フィールドの値が「製品販売実績ABC分析:売上高ベース」且つ「事前的指標項目コード」フィールドの値が「売上高の増大」であるレコードに絞られているが、この時点でもまだ2件のレコードが存在する。そこで、「事前的指標項目コード」フィールドに注目する。すると、このフィールドには何も記述されていないことを示す「Null」しかないことが判る。したがって、項目数はゼロとなるので、絞り込み検索を実行できない。そして、この時点でまだ絞り込んだ結果のレコードが2件存在する。そこで、次の絞り込み検索のための検索キーである、事後的指標項目コードに注目することとなる(S416)。
【0049】
解析画面cgi110は、絞り込んだレコードに含まれている、全ての事後的指標項目コードを抽出する(S416)。そして、抽出した事後的指標項目コードが2つ以上あるか否かを確認する(S417)。
【0050】
図5を参照して、フローチャートの説明を続ける。
ステップS417にて、抽出した事後的指標項目コードが2つ以上あると判明した場合(S417のYES)は、この事後的指標項目コードが絞り込み検索のキーとなる。そこで、解析画面cgi110はクライアント104に対し、事後的指標項目選択ウィンドウを表示させる(S518)。
【0051】
ユーザの操作によって選択ウィンドウ中の複数の事後的指標項目から一つが選択されると、クライアント104から選択された事後的指標項目コードが送信される。サーバ102の解析画面cgi110はこの事後的指標項目コードを受信する(S519)。そして、解析画面cgi110はユーザによって選択された事後的指標項目コードを検索キーに用いて、ステップS414(又は、ステップS411の判定結果がNOであった場合はステップS308、又は、ステップS305の判定結果がNOであった場合はステップS302)の時点で絞り込んだ戦略マップテーブル206に対し、更に絞り込み検索を行う(S520)。
【0052】
ステップS417で事後的指標項目コードが2つ以上ある場合は、ステップS518からS520までの絞り込み検索が実行できる。しかし、2つ未満の場合(S417のNO)は、絞り込み検索を実行する意味が無い。この時点ではもはや絞り込み検索のための項目がないので、表示対象であるKGI又はKPIの選択ウィンドウを、クライアント104に表示させる(S522)。
【0053】
次に、解析画面cgi110は、ステップS520で絞り込み検索を行った結果、戦略マップテーブル206の残ったレコードの数が1件だけか否か、確認する(S521)。もし、1件だけになったら(S521のYES)、対応するKPIコード或はKGIコードの画面を表示する(S524)。絞り込みの結果が2件以上であれば(S415のNO)、この時点ではもはや絞り込み検索のための項目がないので、表示対象であるKGI又はKPIの選択ウィンドウを、クライアント104に表示させる(S522)。そして、クライアント104から選択されたKGIコード又はKPIコードを受信して(S523)、当該KGIコード又はKPIコードの画面を表示する(S524)。こうして、一連の処理を終了する(S525)。
【0054】
なお、戦略マップテーブル206には、「KGIコード」フィールドが設けられているが、このKGIコードはKGI画面テーブル203で説明したように、一つのKGIコードに対し、複数の画面属性コードが対応し、複数のKGI画面トランザクションコードが存在する。つまり、一つのKGIコードだけでは、どのKGI画面トランザクションコードを選択するべきなのかが不明である。この問題は、戦略情報システム101のユーザの既定値或はユーザが自主的に設定する設定値によって、予め最初に表示すべき画面属性コードを設定しておく。例えば、既定値が「グラフ」であれば、KGIコードが選択された時点で当該KGIコードのグラフを表示するKGI画面トランザクションコードを指定することができる。
このことは、「KPIコード」フィールドについても同様である。
【0055】
図6の例では、前述の通り、ステップS308の時点では、戦略マップテーブル206の「KGIコード」フィールドの値が「製品販売実績ABC分析:売上高ベース」且つ「事前的指標項目コード」フィールドの値が「売上高の増大」であるレコードに絞られていたが、この時点でもまだ2件のレコードが存在していた。そこで、「事前的指標項目コード」フィールドに注目する。すると、このフィールドには何も記述されていないことを示す「Null」しかないことが判る。したがって、項目数はゼロとなるので、絞り込み検索を実行できない。そして、この時点でまだ絞り込んだ結果のレコードが2件存在する。そこで、次の絞り込み検索のための検索キーである、事後的指標項目コードに注目する(S416)。
【0056】
すると、この「事後的指標項目コード」フィールドには「在庫回転率」を示す項目コードと、「顧客別収益性」を示す項目コードの二種類が存在することが判る。そこで、図7(c)に示すように、選択ウィンドウに「在庫回転率」と「顧客別収益性」のいずれかを選択させるフォームを形成する(S518)。図7(c)では、ユーザが「顧客別収益性」を選択した状態を示している。
ユーザが「顧客別収益性」を選択すると(S519)、ステップS520で更に絞り込み検索が実行され、結果として、戦略マップテーブル206の「KGIコード」フィールドの値が「製品販売実績ABC分析:売上高ベース」であり、且つ「戦略目標項目コード」フィールドの値が「売上高の増大」であり、且つ「事後的指標項目コード」フィールドの値が「顧客別収益性」であるレコードに絞られる。そして、そのレコードのKPIコードは「製品在庫回転率」を表すコードである。
こうして、最終的に絞り込まれた結果、クライアント104に表示する画面は、図8(d)に示す「製品在庫回転率」を表すKPIコードの画面となる。
【0057】
あるKGIに対し、戦略的目標、事前的指標、事後的指標が全く同じである、対応するKPIが複数存在することもある。このような場合、戦略的目標項目(S305、S306、S307、S308)、事前的指標項目(S411、S412、S413、S414)、事後的指標項目(S417、S518、S519、S520)で夫々絞り込み検索を行っても、最終的に表示するKPI画面を一つに特定することができない。このような場合(S521のNO)は、もはや絞り込み検索のための項目がないので、最終的な表示対象であるKGI又はKPIそのものの選択ウィンドウを、クライアント104に表示させる(S522)。
【0058】
本実施形態では以下の応用例が可能である。
(1)上述の実施形態では、一般的なwebベースの情報システムで実装した戦略情報システムを開示したが、戦略情報システムの構成は必ずしもこの構成に限られない。戦略情報システムは、クライアントとサーバが一体化した、スタンドアロンのシステムであっても良い。実現方法としては、一つのコンピュータにクライアントの機能とサーバの機能を両方インストールする方法と、ネットワークを廃した一体型のアプリケーションプログラムとして形成する方法とがある。前者の場合、webブラウザ及びwebサーバプログラム、そして三つのcgiはそのまま稼働する。後者の場合、webブラウザ及びwebサーバプログラムがなくなり、独自のユーザインターフェースのプログラムを構築することとなる。
【0059】
本実施形態では、戦略情報システム101を開示した。
バランスト・スコアカードに基づいて、KGIとKPIの対応表である戦略マップテーブル206を作成し、この戦略マップテーブル206に基づいて、KGIを表示している画面から、幾つかの選択ウィンドウによる絞り込み検索を経て、対応するKPIを表示する画面へ遷移することができる。
【0060】
以上、本発明の実施形態例について説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
【符号の説明】
【0061】
101…戦略情報システム、102…サーバ、103…ネットワーク、104…クライアント、105…表示部、106…操作部、107…入出力制御部、108…webサーバプログラム、109…メニューhtml文書、110…解析画面cgi、111…グラフ画像cgi、112…データ入力cgi、113…分析系情報データベース、114…実績系情報データベース、115…戦略マップ構成情報データベース、201…分析系情報テーブル、202…実績系情報テーブル、203…KGI画面テーブル、204…KPI画面テーブル、205…項目マスタ、206…戦略マップテーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重要目標達成指標であるKGIを格納するKGIフィールドを一以上備える実績系情報テーブルと、
重要業績評価指標であるKPIを格納するKPIフィールドを一以上備える分析系情報テーブルと、
前記実績系情報テーブルの前記KGIフィールドを示す第一KGIコードフィールドと、前記KGIフィールドの内容を視覚的に表現するKGI画面を構成するKGI画面トランザクションコードを格納するKGI画面トランザクションコードフィールドとを備えるKGI画面テーブルと、
前記分析系情報テーブルの前記KPIフィールドを示す第一KPIコードフィールドと、前記KPIフィールドの内容を視覚的に表現するKPI画面を構成するKPI画面トランザクションコードを格納するKPI画面トランザクションコードフィールドとを備えるKPI画面テーブルと、
前記KGI画面テーブルの前記第一KGIコードフィールドの値が格納される第二KGIコードフィールドと、前記第二KGIコードフィールドの値に対応する、前記KPI画面テーブルの前記第一KPIコードフィールドの値が格納される第二KPIコードフィールドとを備える戦略マップテーブルと、
クライアントから要求を受信して、現在前記クライアントが前記KGI画面を表示している時には、前記戦略マップテーブルに従って、対応する前記KPI画面を表示するための前記KPI画面トランザクションコードを実行すると共に、現在前記クライアントが前記KPI画面を表示している時には、前記戦略マップテーブルに従って対応する前記KGI画面を表示するための前記KGI画面トランザクションコードを実行する解析画面作成部と
を備える戦略情報サーバ。
【請求項2】
前記戦略マップテーブルは更に、前記第二KGIコードフィールドの値に対応する前記第二KPIコードフィールドを絞り込むための、戦略目標項目コードが格納される戦略目標項目コードフィールドと、事前的指標項目コードが格納される事前的指標項目コードフィールドと、事後的指標項目コードが格納される事後的指標項目コードフィールドとを備え、
前記解析画面作成部は、前記クライアントに、前記戦略目標項目コード、前記事前的指標項目コード及び前記事後的指標項目コードを選択させる画面を表示させる、請求項1記載の戦略情報サーバ。
【請求項3】
重要目標達成指標であるKGIの内容を視覚的に表現するKGI画面と、重要業績評価指標であるKPIの内容を視覚的に表現するKPI画面とを切り替えて表示可能なクライアントと、
前記KGIを格納するKGIフィールドを一以上備える実績系情報テーブルと、前記KPIを格納するKPIフィールドを一以上備える分析系情報テーブルと、前記実績系情報テーブルの前記KGIフィールドを示す第一KGIコードフィールドと、前記KGI画面を構成するKGI画面トランザクションコードを格納するKGI画面トランザクションコードフィールドとを備えるKGI画面テーブルと、前記分析系情報テーブルの前記KPIフィールドを示す第一KPIコードフィールドと、前記KPI画面を構成するKPI画面トランザクションコードを格納するKPI画面トランザクションコードフィールドとを備えるKPI画面テーブルと、前記KGI画面テーブルの前記第一KGIコードフィールドの値が格納される第二KGIコードフィールドと、前記第二KGIコードフィールドの値に対応する、前記KPI画面テーブルの前記第一KPIコードフィールドの値が格納される第二KPIコードフィールドとを備える戦略マップテーブルと、前記クライアントから要求を受信して、現在前記クライアントが前記KGI画面を表示している時には、前記戦略マップテーブルに従って、対応する前記KPI画面を表示するための前記KPI画面トランザクションコードを実行すると共に、現在前記クライアントが前記KPI画面を表示している時には、前記戦略マップテーブルに従って対応する前記KGI画面を表示するための前記KGI画面トランザクションコードを実行する解析画面作成部とを備える戦略情報サーバと
を備える戦略情報システム。
【請求項4】
前記戦略マップテーブルは更に、前記第二KGIコードフィールドの値に対応する前記第二KPIコードフィールドを絞り込むための、戦略目標項目コードが格納される戦略目標項目コードフィールドと、事前的指標項目コードが格納される事前的指標項目コードフィールドと、事後的指標項目コードが格納される事後的指標項目コードフィールドとを備え、
前記解析画面作成部は、前記クライアントに、前記戦略目標項目コード、前記事前的指標項目コード及び前記事後的指標項目コードを選択させる画面を表示させる、請求項3記載の戦略情報システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−59074(P2012−59074A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−202388(P2010−202388)
【出願日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【出願人】(000153443)株式会社日立情報制御ソリューションズ (359)