説明

戸体及びそれを有するサッシ

【課題】框体のコーナー部分において網部材を強固に固定することのできる戸体及びそれを有するサッシを提供する。
【解決手段】框体23は上下框20、21と隣接する縦框22とがそれぞれ連結部材30を介して連結され、上下框20、21と縦框22はそれぞれ長手方向に沿って網部材24の周縁部を嵌入する溝部25を備え、連結部材30は網部材24のコーナー部における周縁部を嵌入するコーナー溝部36を備え、コーナー溝部36は溝部25と異なる断面形状を有してなり、溝部25及びコーナー溝部36に対し嵌入された網部材24の周縁部を四周に渡り固定する固定ゴム部材26が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物開口部の枠体内に納められる戸体及びそれを有するサッシに関し、特に四辺の框材を連結部材を介して連結してなる戸体及びそれを有するサッシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物開口部に取付けられる枠体内に納められる戸体、特に網戸が知られている。戸体は、上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなる框体を備え、この框体内に網部材を納めるようにしている。特に、サッシが辷り出し窓や開き窓であって、障子の開閉を枠体の室内側に設けられる操作ハンドルで行う場合には、網戸は枠体に対して嵌め殺し状に固定される。
【0003】
戸体において、網部材を框体に固定するための構造としては、框体の室外側面に四周に渡って溝部を形成し、網部材の周縁部を溝部に嵌入させると共に、溝部を塞ぐように固定ゴム部材を設けて固定するのが一般的である。このような構造を有した戸体としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−207176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の戸体においては、網部材を嵌入する溝部が、框体を構成する上下框及び左右の縦框に四周に渡って形成されていた。このため、網部材を溝部に固定する固定ゴム部材は、四周に渡って框材の溝部に嵌入されることとなっていた。
【0006】
このように網部材を固定する固定ゴム部材を溝部に嵌め込む際、コーナー部分で固定ゴム部材が切れることがあった。これは、固定ゴム部材を溝部に対し嵌め込む際に、コーナー部で互いに突き当てられる框材先端のバリによるものであった。固定ゴム部材を嵌め込む際には、網部材をなるべく強く張って固定したいため、強い力でゴムを嵌め込むが、この際において、コーナー部が框材同士で突き当てられていると、それぞれの框材先端のバリがゴムを切断するおそれがあった。
【0007】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、框体のコーナー部分において網部材を固定する固定ゴム部材が切れることを防止することのできる戸体及びそれを有するサッシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係る戸体は、建物開口部に設けられる枠体に対し固定される框体を有し、該框体は上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなると共に、前記框体内には網部材を納めてなる戸体において、
前記框体は前記上下框と隣接する前記縦框とがそれぞれ連結部材を介して連結され、前記上下框と縦框はそれぞれ長手方向に沿って前記網部材の周縁部を嵌入する溝部を備え、前記連結部材は前記網部材のコーナー部における周縁部を嵌入するコーナー溝部を備え、 前記溝部及びコーナー溝部に対し嵌入された前記網部材の周縁部を四周に渡り固定する固定ゴム部材が設けられることを特徴として構成されている。
【0009】
また、本発明に係る戸体は、前記連結部材のコーナー溝部は、前記上下框と縦框の溝部と連続状となることを特徴として構成されている。
【0010】
さらに、本発明に係る戸体は、前記コーナー溝部は前記溝部と異なる断面形状を有してなることを特徴として構成されている。
【0011】
さらにまた、本発明に係る戸体は、前記連結部材のコーナー溝部は、前記上下框と縦框の溝部よりも細幅に形成されてなることを特徴として構成されている。
【0012】
そして、本発明に係る戸体は、前記連結部材のコーナー溝部は、側壁の略全面に渡って凹凸を有することを特徴として構成されている。
【0013】
また、本発明に係るサッシは、建物開口部に設けられる枠体に対し障子を開閉自在に納めると共に、該障子の室内側に前記いずれかの戸体を固定して構成されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る戸体によれば、框体は上下框と隣接する縦框とがそれぞれ連結部材を介して連結され、上下框と縦框はそれぞれ長手方向に沿って前記網部材の周縁部を嵌入する溝部を備え、連結部材は網部材のコーナー部における周縁部を嵌入するコーナー溝部を備え、溝部及びコーナー溝部に対し嵌入された網部材の周縁部を四周に渡り固定する固定ゴム部材が設けられることにより、連結部材により框体のコーナー部が一体的に形成されることとなり、框材同士が突き当てられていないので、框材のバリによる固定ゴム部材の切断を防止することができる。特に、連結部材を樹脂材で構成することで、確実に固定ゴム部材の切断を防止することができる。
【0015】
また、本発明に係る戸体によれば、コーナー溝部は溝部と異なる断面形状を有してなることにより、連結部材のコーナー溝部は、上下框と縦框の溝部と連続状となることにより、固定ゴム部材を框体の四周に渡って連続状に嵌入することができ、網部材をより強固に固定することができる。
【0016】
さらに、本発明に係る戸体によれば、框体のコーナー部分における網部材の固定強度を框材の部分と異ならせることができるので、框体のコーナー部分において網部材をより強固に固定するようにコーナー溝部の断面形状を設定することにより、網部材を四隅で強固に固定することができ、網部材が緩んだり隙間を生じたりすることを防止することができる。
【0017】
さらにまた、本発明に係る戸体によれば、連結部材のコーナー溝部は、上下框と縦框の溝部よりも細幅に形成されてなることにより、コーナー溝部における網部材の固定強度を大きくすることができる。
【0018】
そして、本発明に係る戸体によれば、連結部材のコーナー溝部は、側壁の略全面に渡って凹凸を有することにより、網部材とコーナー溝部との摩擦抵抗を大きくし、網部材がコーナー溝部から抜けにくいようにすることができ、固定強度をより大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施形態における戸体を備えたサッシの縦断面図である。
【図2】本実施形態における戸体を備えたサッシの横断面図である。
【図3】框体の分解斜視図である。
【図4】金属上框と金属縦框の連結部分付近における分解斜視図である。
【図5】框体の正面図である。
【図6】金属縦框の溝部付近の拡大断面図である。
【図7】連結部材の拡大断面図である。
【図8】樹脂部材を取付けた框体の斜視図である。
【図9】戸体を取付ける際における枠体の横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態における戸体を備えたサッシの縦断面図を、図2には本実施形態における戸体を備えたサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、建物開口部に取付けられる枠体1内に障子2が開閉自在に納められ、さらに障子2の室内側には、網戸である戸体3が固定されている。
【0021】
本実施形態のサッシは、障子2が枠体1に対し縦辺を軸に室外側に向かって開閉自在とされた辷り出し窓として構成されている。この障子2は、枠体1の室内側に設けられる操作ハンドル4と連係しており、操作ハンドル4を操作することにより、開閉させることができる。
【0022】
障子2は、方形状に框組みされてなる障子框体2a内に、ガラス体2bを納めて構成されている。また、枠体1に設けられる操作ハンドル4は、本実施形態では枠体1の下辺に固定される基部4aと、基部4aから室内側に向かって突出するように設けられるハンドル部4bとを備え、ハンドル部4bは基部4aに対して回動自在とされ、その回動に伴って障子2が開閉するように構成されている。
【0023】
枠体1は、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12、12を方形状に枠組みして構成されている。これら各枠材の内周面は、閉じた状態の障子2の外周面と対向している。また、枠体1の室内側は、障子2の室内面と対向するように見付方向内側に突出状となるように形成されており、四周に渡って気密材13が設けられて障子2に対し当接することで、枠体1と障子2の間の気密性を確保するようにしている。
【0024】
また枠体1は、左右の縦枠12に、気密材13よりも見付方向内側に向かって突出状となる突出部14が形成されている。突出部14は、見込方向に一定の幅を有するように形成されており、この突出部14に対して戸体3の左右縦辺を係止させることにより、戸体3を枠体1に対して固定するようにしている。
【0025】
戸体3は、上框20と下框21及び左右の縦框22、22を方形状に框組みしてなる框体23内に、網部材24を納めて構成されている。框体23は、室外面の内周側に、四周に渡って凹状の溝部25を有しており、網部材24は周縁部が溝部25に嵌入され固定されている。網部材24は、細い糸が上下左右に格子状となるように編まれて平面状とされたものであり、室外側からの虫等の侵入を防止する。網部材24の固定構造については、後で詳述する。
【0026】
框体23を構成する各框材は、金属材と樹脂材によって構成されている。上框20は、溝部25を有する金属上框20aと、この金属上框20aの室内側露出部分を覆うように取付けられる樹脂上框20bとで構成される。また、下框21も、上框20と同様の構成からなる金属下框21aと樹脂下框21bとで構成される。さらに、縦框22についても、金属縦框22aと樹脂縦框22bとで構成される。
【0027】
框体23を構成する金属部分である金属上框20aと金属下框21a及び金属縦框22aは、いずれも略同じ断面形状を有する中空状に形成されている。框体23は、上辺と下辺については、外周面または室外側面において枠体1と当接している。一方、框体23の縦辺においては、縦枠12の突出部14を飲み込むように係止がなされている。
【0028】
框体23の構成及び枠体1との係止構造について、より詳細に説明する。図3には、框体23の分解斜視図を示している。この図では、框体23を構成する金属部材は連結された状態であって、樹脂部材が分解された状態を示している。図3に示すように、金属上框20aと左右の金属縦框22aは、それぞれ連結部材30によって連結されており、金属下框21aと左右の金属縦框22aも、それぞれ連結部材30によって連結されている。
【0029】
連結部材30は、框体23の四つのコーナー部分を構成するコーナー構成部32を備え、また連結する各框の中空内部にそれぞれ挿入されることによって、両者を連結する機能を有している。図4には、金属上框20aと金属縦框22aの連結部分付近における分解斜視図を示している。連結部材30は、樹脂材からなるブロック状に形成された連結部材本体31を備え、連結部材本体31がコーナー構成部32を有すると共に、コーナー構成部32から直交する2方向に向かってそれぞれ挿入部33が形成されている。
【0030】
2つの挿入部33は、それぞれ金属上框20aと金属縦框22aの中空部分に略適合する断面形状を有しており、各框材に挿入されることで、金属上框20aと金属縦框22aを直交するように連結する。このように、連結部材30が挿入部33を備え、これらを各框材の中空内部に挿入して連結することにより、框材の連結にビス等を用いる必要がなく、部品点数を削減できると共に、組立も容易にすることができる。
【0031】
コーナー構成部32のうち、金属縦框22aと隣接する縦辺外周面には、凹状の係止部34が形成される。係止部34内には、金属材からなる弾性部材35が取付けられており、弾性部材35は係止部34の底壁となる部分に弾性部35aを有している。係止部34は、枠体1を構成する縦枠12に形成される突出部14に対して係止され、弾性部35aは突出部14の先端面に弾接する。連結部材30は、框体23の両側にそれぞれ設けられて、弾性部35aはこの両側において框体23を見付方向内側に向かって押圧挟持することとなるので、戸体3を枠体1に対して安定的に係止させることができる。
【0032】
框体23において、金属上框20aの室内側に取付けられる樹脂上框20bは、金属上框20aの室内側面を全長に渡り覆うと共に、両側の連結部材30におけるコーナー構成部32の室内側面も覆うように形成されている。樹脂下框21bも、同様に金属下框21aの室内側面を全長に渡り覆うと共に、両側の連結部材30におけるコーナー構成部32の室内側面も覆うように形成される。樹脂縦框22bは、樹脂上框20bのコーナー構成部32を覆う部分と樹脂下框21bのコーナー構成部32を覆う部分とを渡すように、金属縦框22aの室内側面を全長に渡って覆うように形成される。
【0033】
図4に示すように、框体23を構成する金属上框20aと金属縦框22aには、それぞれ内周面側の長手方向に沿って凹状の溝部25が形成されている。また、連結部材30には、コーナー構成部32の室外面側にコーナー溝部36がL字状をなすように形成されている。連結部材30のコーナー溝部36は、連結する金属上框20aと金属縦框22aの各溝部25と連続状となるように形成されており、框体23のコーナー部分において網部材24の周縁部を嵌入させることができる。なお、図4では金属上框20aと金属縦框22aの連結部分を示しているが、金属下框21aと金属縦框22aの連結部分についても、同様の構造である。
【0034】
図5には、框体23の正面図を示している。前述のように、連結部材30で連結された各框材の溝部25と連結部材30のコーナー溝部36は、四周に渡って連続状となる。ここで、連結部材30のコーナー溝部36は、框材の溝部25とはその断面形状が若干異なっている。図6には金属縦框22aの溝部25付近の拡大断面図を、図7には連結部材30の拡大断面図を、それぞれ示している。
【0035】
図6に示すように、金属縦框22aの溝部25は、内周側の側壁の先端部が溝の内側に向かって折り返された形状を有しており、このため溝部25の開口がやや狭くなっている。また、内周側の側壁の表面には、凹凸が形成されていて、網部材24との摩擦抵抗を増して外れにくいようにしている。なお、金属上框20aの溝部25と金属下框21aの溝部25も金属縦框22aの溝部25と同形状である。網部材24は、周縁部が溝部25内に嵌入され、その上から溝部25の開口を塞ぐように固定ゴム部材26が嵌入される。固定ゴム部材26は、四周に渡り連続状とされる溝部25とコーナー溝部36に適合する幅及び長さを有しており、框体23の四周に渡って連続状に設けられて、網部材24を溝部25及びコーナー溝部36に固定する。なお、図6、図7以外の図面において固定ゴム部材26は省略されている。
【0036】
図7に示すように、連結部材30のコーナー溝部36は、溝部25のような開口部における折り返し形状を有しておらず、開口部から底部に至るまで同じ幅を有するように形成されている。この幅は、溝部25の開口幅と略同じであり、このため、コーナー溝部36は溝部25に比べて開口部分を除けば細幅となっている。これにより、網部材24周縁部の固定強度を、框体23のコーナー部分においてより大きくすることができ、網部材24を四隅領域でしっかりと固定することができるため、網部材24に張力をかけた場合における全体としての固定強度も大きくすることができる。
【0037】
また、連結部材30のコーナー溝部36には、両側壁の略全面に渡って細かい凹凸が形成されている。これにより、網部材24の周縁部との摩擦抵抗を溝部25よりもさらに大きくして、網部材24をより強固に固定することができるようにされている。なお、連結部材30においても、網部材24は固定ゴム部材26の嵌入によってコーナー溝部36に固定される。これらのように、連結部材30のコーナー溝部36が、框材の溝部25と異なる断面形状を有して、網部材24の周縁部をより強固に固定できるように形成されていることにより、網部材24を框体23の四隅部分で強く引っ張ることができ、網部材24が緩むことを防止すると共に、框体23との間に隙間を生じることも防止することができる。
【0038】
このように、框体23のコーナー部分を連結部材30で構成し、連結部材30に框材の溝部25と連続するコーナー溝部36を形成して、固定ゴム部材26を嵌入するようにしたことで、框体23のコーナー部分において框材同士が突き当てられていないので、固定ゴム部材26を嵌入する際に、框材の端部に生じるバリによって固定ゴム部材26を切断してしまうことを防止することができる。特に、連結部材30は樹脂材からなるので、固定ゴム部材26の切断を確実に防止できる。
【0039】
図8には、樹脂部材を取付けた框体23の斜視図を示している。この図に示すように、樹脂上框20bと樹脂下框21bは、それぞれ連結部材30の室内側面を含む金属上框20aと金属下框21aの室内側面を、それぞれ覆っており、金属縦框22aの室内側面を覆って上下框間を渡すように設けられる樹脂縦框22bと合わせて、框体23を構成する樹脂材は、室内側面が四周に渡って面一状とされる。
【0040】
このように、框体23が金属材のみで連結部材30により連結された状態で、室内側面が四周に渡って面一状となるので、框体23を金属材のみで構成することもでき、この場合に室内側面が面一状であって室内側に突出しているものがないため、意匠性を良好にすることができる。また、四周に渡り面一状の金属材の室内側面に対し、それぞれ樹脂材を取付けることにより、樹脂材の室内側面も容易に四周に渡り面一状とすることができ、この場合においても意匠性を良好にすることができる。すなわち、本実施形態の戸体3は、框体23として、金属材のみで構成する場合と、金属材及び樹脂材で構成する場合とを、選択することができ、いずれの場合においても、室内側面に突出するものを設けることなく四周に渡り面一状として、意匠性を良好にすることができる。
【0041】
この戸体3は、けんどん式で枠体1に取付けられる。図9には、戸体3を取付ける際における枠体1の横断面図を示している。この図に示すように、戸体3を枠体1に対して傾斜状とし、一方の縦辺側における連結部材30の係止部34により、対応する縦枠12の突出部14を飲み込ませるように移動させる。その状態から戸体3を枠体1と平行となるようにして、戸体3の他方の縦辺側についても、対応する縦枠12の突出部14を係止部34に飲み込ませる。これによって、戸体3の両側の係止部34がそれぞれ両縦枠12の突出部14を飲み込んだ形となると共に、両側の連結部材30に設けられた弾性部35aが、それぞれ戸体3を見付方向内側に向かって押圧挟持し、戸体3の枠体1に対する安定的な固定がなされる。
【0042】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、本実施形態においてコーナー溝部36の形状は、溝部25よりも溝幅が小さく、また溝部25と異なり側壁の全面に渡って細かい凹凸が形成されているが、コーナー溝部36の形状としてはこれに限られず、溝部25と異なる断面形状であって框体23のコーナー部分における網部材24の固定強度を大きくする、あるいは網部材24を固定しやすくする形状を、必要に応じて採用することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 枠体
2 障子
3 戸体
4 操作ハンドル
10 上枠
11 下枠
12 縦枠
13 気密材
14 突出部
20 上框
21 下框
22 縦框
23 框体
24 網部材
25 溝部
30 連結部材
31 連結部材本体
32 コーナー構成部
33 挿入部
34 係止部
35 弾性部材
35a 弾性部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物開口部に設けられる枠体に対し固定される框体を有し、該框体は上下框と左右の縦框を方形状に框組みしてなると共に、前記框体内には網部材を納めてなる戸体において、
前記框体は前記上下框と隣接する前記縦框とがそれぞれ連結部材を介して連結され、前記上下框と縦框はそれぞれ長手方向に沿って前記網部材の周縁部を嵌入する溝部を備え、前記連結部材は前記網部材のコーナー部における周縁部を嵌入するコーナー溝部を備え、 前記溝部及びコーナー溝部に対し嵌入された前記網部材の周縁部を四周に渡り固定する固定ゴム部材が設けられることを特徴とする戸体。
【請求項2】
前記連結部材のコーナー溝部は、前記上下框と縦框の溝部と連続状となることを特徴とする請求項1記載の戸体。
【請求項3】
前記コーナー溝部は前記溝部と異なる断面形状を有してなることを特徴とする請求項1または2記載の戸体。
【請求項4】
前記連結部材のコーナー溝部は、前記上下框と縦框の溝部よりも細幅に形成されてなることを特徴とする請求項3記載の戸体
【請求項5】
前記連結部材のコーナー溝部は、側壁の略全面に渡って凹凸を有することを特徴とする請求項3または4記載の戸体。
【請求項6】
建物開口部に設けられる枠体に対し障子を開閉自在に納めると共に、該障子の室内側に請求項1〜5のいずれか1項に記載の戸体を固定してなるサッシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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