戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法
【課題】戸建住宅用免震装置を設置する戸建住宅建築に関し、初期投資が高額であると共に、免震装置の機能を維持するための維持費が必要となり、戸建住宅用免震装置付き戸建住宅の普及が進んでいない。
【解決手段】戸建住宅のべた基礎と地盤の間にバラスト(砕石や砂利)を厚さ250mm以上敷き詰めた戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法のため、免震装置の設置に建設基準法で義務化されている構造解析(動的解析)が不要となり、初期投資の設計費の低減が図られ、免震機構としてバラスト(砕石や砂利)を使用するため、初期投資の免震装置が不要となると共に、免震装置のような機械式構造を有しないため定期保守等の維持費も発生しない廉価な戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法である。また、本発明の戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法と耐震技術や制震技術を組合せることにより地震に対し、より安全性の高い戸建住宅を提供できる。
【解決手段】戸建住宅のべた基礎と地盤の間にバラスト(砕石や砂利)を厚さ250mm以上敷き詰めた戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法のため、免震装置の設置に建設基準法で義務化されている構造解析(動的解析)が不要となり、初期投資の設計費の低減が図られ、免震機構としてバラスト(砕石や砂利)を使用するため、初期投資の免震装置が不要となると共に、免震装置のような機械式構造を有しないため定期保守等の維持費も発生しない廉価な戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法である。また、本発明の戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法と耐震技術や制震技術を組合せることにより地震に対し、より安全性の高い戸建住宅を提供できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近の免震技術としては、建物と土台の基礎との間に積層ゴム体やベアリング等を活用した免震装置を設置し、地震の揺れが直接建物に伝わるのを防止する建築工法が一般的である。
【0003】
しかし、免震装置を設置した建築工法では、地震動が直接建物に伝わり難いため、家具や什器等の転倒を減少する効果が分かっていても、免震戸建住宅に関わる初期投資(設計費や施工費)が高額と成ると共に、免新装置の機能を維持するための定期保守、及び定期的に取替え工事が必要となり、戸建住宅市場への普及が進んでいないのが現状である。
【0004】
この改善策として、バラスト(砕石や砂利)を利用した戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法が考えられる。
【0005】
本発明は、鉄道の路線に用いられているバラスト軌道を参考にした、戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法である。鉄道の路線は、路盤の上にバラスト(砕石や砂利)を厚さ約250mm程度敷き詰めその上に枕木とレールを敷設し鉄道車両を走らせている。このバラスとの役割は、鉄道車両の重圧をレールと枕木を経由し、路盤に効率良く分散し伝えるために、低振動、低騒音を実現している。
【0006】
このバラスト(砕石や砂利)の役割で有る低振動に着目し、戸建住宅のべた基礎と地盤の間にバラスト(砕石や砂利)を厚さ250mm以上敷き詰め、地盤から伝わる地震エネルギーを分散することにより地震動を低減し、戸建住宅の揺れを低減することが出きる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】大島治雄著 「JIAnewsCPD技術編・免震住宅の計画・免震シリーズ第2回」 社団法人日本免震構造協会 2002年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、戸建住宅用免震装置を設置する戸建住宅建築に関し初期投資(設計・装置・施工費等)が高額であると共に、免震装置の機能を維持するための維持費(定期保守・定期的取替え工事費等)が必要となり、戸建住宅用免震装置付き戸建住宅の普及が進んでいない点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、戸建住宅のべた基礎と地盤の間にバラスト(砕石や砂利)を厚さ250mm以上敷き詰めた戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法のため、免震装置の設置に建築基準法で義務化されている構造解析(動的解析)が不要となり、初期投資の設計費低減が図られる。また、バラスト(砕石や砂利)は、免震装置のような機械式構造を有しないため、維持費も不要となることを主な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の戸建住宅用免震(バラスト)工法は、戸建住宅のべた基礎と地盤の間に敷き詰めた厚さ250mm以上のバラスト(砕石や砂利)が、地震エネルギーにより発生する地震動により、バラスト同士が擦れて発生する摩擦力により自己減衰し地震動を分散し戸建住宅へ伝達するため、戸建住宅の揺れを低減する効果が期待できる
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法の実施例(平面図)である。
【図2】図2は、戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法の実施例(断面図)である。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明における実施例の平面図である。1は敷地、2は戸建住宅、3はバラスト(砕石や砂利)の施工範囲である。3のバラストの施工範囲は、2の戸建住宅の建築面積より一回り大きく施工する。
【0013】
図2は、本発明における実施例の断面図である。4は地盤、5はバラスト(砕石や砂利)、6はべた基礎、7は戸建住宅の土台、8は戸建住宅、9はバラストの敷き詰め厚さ(250mm以上)である。6のべた基礎と4の地盤の間に5のバラスト(砕石や砂利)を厚さ250mm以上敷き詰め施工する。
【産業上の利用可能性】
【0014】
一般的な戸建住宅建築における基礎工事(地業工事)の延長上にあり、戸建住宅建築に利用可能である。
【符号の説明】
【0015】
1 敷地
2 戸建住宅(平面図)
3 バラスト(砕石や砂利)の施工範囲
4 地盤
5 バラスト(砕石や砂利)
6 べた基礎
7 戸建住宅の土台
8 戸建住宅(断面図)
9 バラストの敷き詰め厚さ(250mm以上)
【技術分野】
【0001】
本発明は、戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近の免震技術としては、建物と土台の基礎との間に積層ゴム体やベアリング等を活用した免震装置を設置し、地震の揺れが直接建物に伝わるのを防止する建築工法が一般的である。
【0003】
しかし、免震装置を設置した建築工法では、地震動が直接建物に伝わり難いため、家具や什器等の転倒を減少する効果が分かっていても、免震戸建住宅に関わる初期投資(設計費や施工費)が高額と成ると共に、免新装置の機能を維持するための定期保守、及び定期的に取替え工事が必要となり、戸建住宅市場への普及が進んでいないのが現状である。
【0004】
この改善策として、バラスト(砕石や砂利)を利用した戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法が考えられる。
【0005】
本発明は、鉄道の路線に用いられているバラスト軌道を参考にした、戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法である。鉄道の路線は、路盤の上にバラスト(砕石や砂利)を厚さ約250mm程度敷き詰めその上に枕木とレールを敷設し鉄道車両を走らせている。このバラスとの役割は、鉄道車両の重圧をレールと枕木を経由し、路盤に効率良く分散し伝えるために、低振動、低騒音を実現している。
【0006】
このバラスト(砕石や砂利)の役割で有る低振動に着目し、戸建住宅のべた基礎と地盤の間にバラスト(砕石や砂利)を厚さ250mm以上敷き詰め、地盤から伝わる地震エネルギーを分散することにより地震動を低減し、戸建住宅の揺れを低減することが出きる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】大島治雄著 「JIAnewsCPD技術編・免震住宅の計画・免震シリーズ第2回」 社団法人日本免震構造協会 2002年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、戸建住宅用免震装置を設置する戸建住宅建築に関し初期投資(設計・装置・施工費等)が高額であると共に、免震装置の機能を維持するための維持費(定期保守・定期的取替え工事費等)が必要となり、戸建住宅用免震装置付き戸建住宅の普及が進んでいない点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、戸建住宅のべた基礎と地盤の間にバラスト(砕石や砂利)を厚さ250mm以上敷き詰めた戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法のため、免震装置の設置に建築基準法で義務化されている構造解析(動的解析)が不要となり、初期投資の設計費低減が図られる。また、バラスト(砕石や砂利)は、免震装置のような機械式構造を有しないため、維持費も不要となることを主な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の戸建住宅用免震(バラスト)工法は、戸建住宅のべた基礎と地盤の間に敷き詰めた厚さ250mm以上のバラスト(砕石や砂利)が、地震エネルギーにより発生する地震動により、バラスト同士が擦れて発生する摩擦力により自己減衰し地震動を分散し戸建住宅へ伝達するため、戸建住宅の揺れを低減する効果が期待できる
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法の実施例(平面図)である。
【図2】図2は、戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法の実施例(断面図)である。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明における実施例の平面図である。1は敷地、2は戸建住宅、3はバラスト(砕石や砂利)の施工範囲である。3のバラストの施工範囲は、2の戸建住宅の建築面積より一回り大きく施工する。
【0013】
図2は、本発明における実施例の断面図である。4は地盤、5はバラスト(砕石や砂利)、6はべた基礎、7は戸建住宅の土台、8は戸建住宅、9はバラストの敷き詰め厚さ(250mm以上)である。6のべた基礎と4の地盤の間に5のバラスト(砕石や砂利)を厚さ250mm以上敷き詰め施工する。
【産業上の利用可能性】
【0014】
一般的な戸建住宅建築における基礎工事(地業工事)の延長上にあり、戸建住宅建築に利用可能である。
【符号の説明】
【0015】
1 敷地
2 戸建住宅(平面図)
3 バラスト(砕石や砂利)の施工範囲
4 地盤
5 バラスト(砕石や砂利)
6 べた基礎
7 戸建住宅の土台
8 戸建住宅(断面図)
9 バラストの敷き詰め厚さ(250mm以上)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
戸建住宅建築において、戸建住宅のべた基礎と地盤の間にバラスト(砕石や砂利)を厚さ250mm以上敷き詰め、地盤から伝わる地震エネルギーを分散し地震動を低減する戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法。
【請求項1】
戸建住宅建築において、戸建住宅のべた基礎と地盤の間にバラスト(砕石や砂利)を厚さ250mm以上敷き詰め、地盤から伝わる地震エネルギーを分散し地震動を低減する戸建住宅用簡易免震(バラスト)工法。
【図1】
【図2】
【図2】
【公開番号】特開2011−184984(P2011−184984A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−53180(P2010−53180)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(500343832)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(500343832)
【Fターム(参考)】
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