説明

手乾燥装置

【課題】装置が薄型で、且つ使い勝手のよい手乾燥装置を提供する。
【解決手段】手乾燥装置1は、乾燥室4の下方に電動送風機13f,13rが内蔵された本体ケーシング2と、本体ケーシング2の上面に開口部3を有する状態で当該本体ケーシング2内に形成された乾燥室4と、電動送風機13f,13rから送給される空気流を乾燥室4内へ吹き出すために正面側壁体10fおよび背面側壁体10rにそれぞれ水平方向に直線状に等間隔に列設された複数のノズルとを備えている。また、正面側壁体10f側の送風路14の一部をなす分岐送風路14a,14bは、各センサ発信部12a1,12a2,12a3の横側に配置され、背面側壁体10r側の送風路の一部をなす分岐送風路は、センサ受信部12bの左右横側に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道の駅、ホテル、映画館あるいは大型商業施設などの各種公共施設のトイレや洗面所などに設置される手乾燥装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、鉄道の駅、ホテル、映画館あるいは大型商業設備などの公共施設のトイレや洗面所などには、水洗いした後の濡れた手を所定の場所に差し込むと、自動的に吹き出す空気流によって乾燥することのできる手乾燥装置が設置されていることが多い。従来の手乾燥装置はトイレや洗面所の壁面に取り付けられており、上面に設けられた開口部から乾燥室内へ濡れた手を差し込むと、センサがそれを検知して内蔵された電動送風機が自動的に作動してノズルから乾燥室内へ空気流が吹き出され、この空気流により、手に付着した水を吹き飛ばしながら乾燥するものが代表的である(例えば、特許文献1,2参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−34851号公報(第2−7頁)
【特許文献2】特開2001−128885号公報(第3−9頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の手乾燥装置においては、挿入された手の掌および甲の両面に複数の噴出口から空気を噴出して手を乾燥する乾燥室内に、この差し込まれた手を検知するための手検知手段が、噴出口よりも上方に配置されているため、手検知手段の配置状態に妨げられることなく、電動送風機から噴出口までの送風路を形成することができる。このため、装置の厚さ(前後方向サイズ)が比較的薄くても送風路を広く確保することができる点では優れている。
【0005】
しかしながら、乾燥室の開口部寄りに手検知手段を配置した場合、噴出口の下方に手検知手段があるため、手検知手段の配置スパースを確保するためには手乾燥室の開口部から噴出口までの距離が長くなり、使用時は噴出口に届くように手を深く差し込まなければならず使いにくい。
【0006】
一方、特許文献2に記載の手乾燥装置においては、挿入された手を検知する複数の発光素子・受光素子である手検知手段が乾燥室のノズルの上下に配置されている。ノズルより上方に配置された手検知手段については特許文献1と同様の問題がある。ノズルより下方に配置された手検知手段については、電動送風機からノズルまでを連通する送風路を手検知手段の前後に重ねて配置しているため、手乾燥装置が厚くなる問題がある。また、手検知手段が送風路と乾燥室に挟まれた構成となるため、例えば、故障した場合など、手検知手段を交換するのに手間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、装置が薄型で、且つ使い勝手のよい手乾燥装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、電動送風機が内蔵された箱状の本体ケーシングと、前記本体ケーシングの上面および/または側面に開設された開口部と連通した状態で前記本体ケーシング内に形成された乾燥室と、前記乾燥室内に挿入された手に向かって空気を吹き出すため前記乾燥室を構成する正面側壁体、背面側壁体の少なくとも一方に配置されたノズルと、前記電動送風機から送給される空気流を前記ノズルへ送風する送風路と、前記乾燥室内に挿入された手を検知して前記電動送風機を作動させるため前記ノズルの下方に配置されたセンサと、を備えた手乾燥装置において、前記送風路の少なくとも一部を前記センサの片横側または両横側に設けたことを特徴とする。ここで、センサの片横側とは、センサに対して、当該手乾燥装置の左右幅方向の右側または左側の位置をいい、センサの両横側とは、センサに対して、当該手乾燥装置の左右幅方向の左右両側の位置をいう。
【0009】
このような構成とすれば、ノズルを開口部に近づけて配置できるので、手を手乾燥室の奥深く差し込む必要がなくなる。また、送風路がセンサの片横側または両横側に設けられたことにより、正面側壁体内および背面側壁体内においてセンサ部分と送風路とが前後方向に重なり合うことがなくなるため、正面側壁体および背面側壁体を薄く構成することが可能となる。その結果、薄型で使い勝手のよい手乾燥装置を提供することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記送風路の一部を、前記センサを挟んで両側方に分岐させて複数の分岐送風路を形成するとともに、複数の前記分岐送風路の前記ノズルに至るまでの長さを互いに異なる長さとしたことを特徴とする。
【0011】
このような構成とすれば、電動送風機から発生する運転音は、長さの異なる複数の分岐送風路に分かれてそれぞれノズルに到達するため位相が相違することとなり、ノズルから出るときに相殺して、騒音が減少する。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記センサとして、1つの発信部または受信部と、前記発信部または前記受信部と相対する複数の受信部または発信部からなるセンサを少なくとも1組備え、前記乾燥室内に挿入された手を検知可能な検知範囲内に前記発信部と前記受信部とを略水平状態で相対面させて配置したことを特徴とする。
【0013】
このような構成とすれば、手の検知領域中の検知ポイントを所定の間隔をあけて配置する場合に、センサどうしの間隔を広げることができる。そのため、センサ横の送風路を幅広くできるため、送風路の断面積を十分に確保したい場合にも送風路を薄型化でき、結果として装置の薄型化が可能となる。また、センサが斜めに対向している検知ポイントでは、指の隙間による検知漏れがなくせるので、より確実に検知することができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、前記センサを構成する複数の前記発信部または前記受信部と対応する1つの前記発信部または前記受信部を前記背面側壁体に配置したことを特徴とする。このような構成とすれば、当該手乾燥装置の使用者が立つ位置から見える背面側壁体に配置される発信部または受信部の個数を最小限にすることができるので外観上の煩雑な印象を軽減し、美観が向上する。なお、正面側壁体には複数のセンサが配置されるが、使用者が手乾燥室を覗き込まない限りは外観上見えることはないので、美観上の問題とはなりにくい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の手乾燥装置では、手を手乾燥室の奥深く差し込む必要がなくなり、手乾燥装置の厚さを薄くして、手乾燥室の開口部を広く確保することができ、使い勝手がよくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態である手乾燥装置について説明する。図1は本発明の実施の形態である手乾燥装置を洗面所に設置した状態を示す斜視図、図2は前記手乾燥装置の斜視図、図3は前記手乾燥装置の内部構造を示す斜視図、図4は図1に前記手乾燥装置の一部省略正面図、図5は前記手乾燥装置の一部省略背面図である。また、図6は図4のA−A線における断面図、図7は図4のB−B線における断面図、図8は図1に示す手乾燥装置のセンサおよび送風路の配置状態を示す概略平面図である。
【0017】
図1に示すように、本実施形態の手乾燥装置1は、例えば、洗面所などの壁面Wに設置されている水栓24付きの洗面器20の側方に設置され、水栓24および洗面器20を利用して手を洗った人が、濡れた手を乾燥するために使用するものである。
【0018】
図2〜図7に示すように、手乾燥装置1は、乾燥室4の下方に電動送風機13f,13rが内蔵された本体ケーシング2と、本体ケーシング2の上面に開口部3を有する状態で当該本体ケーシング2内に形成された乾燥室4と、電動送風機13f,13rから送給される空気流を乾燥室4内へ吹き出すために正面側壁体10fおよび背面側壁体10rにそれぞれ水平方向に直線状に等間隔に列設された複数のノズル5f,5rとを備えている。
【0019】
また、乾燥室4を構成する本体ケーシング2の右側面には側面部材7aが着脱可能に装着され、側面部材7aには、水滴の通過を防止するルーバー6を有する台形状の通気口9が設けられている。なお、本体ケーシング2の左側面にも側面部材7aと鏡面対称な形状を有する側面部材7bが着脱可能に装着されている。そして、乾燥室4内に差し込まれた濡れた手から吹き飛ばされた水滴を回収するため、本体ケーシング2の底部に、回収容器11が着脱可能に取り付けられている。
【0020】
電動送風機13fは、送風路14を介して、正面側壁体10fに設けられたノズル5fへ空気流を送給し、電動送風機13rは、送風路15を介して、背面側壁体10rに設けられたノズル5rへ空気流を送給する。また、送風路14の一部をなす分岐送風路14a,14bは、隣り合うセンサ発信部12aの間、すなわち各センサ発信部12aの横側に配置され、送風路15の一部をなす分岐送風路15a,15bは、センサ受信部12bの左右両横側に配置されている。
【0021】
また、開口部3から乾燥室4内に差し込まれた手を検知して電動送風機13f,13rを作動させるため、図8に示すように、正面側壁体10fのノズル5fの下方には3個のセンサ発信部12a1,12a2,12a3が水平方向に等間隔に分散配置され、背面側壁体10rのノズル5rの下方には1個のセンサ受信部12bが水平方向の中央部に配置されている。図8に示すように、センサ発信部12a1,12a2,12a3およびセンサ受信部12bは、3つのセンサ発信部12a1,12a2,12a3から発信された信号が、一つのセンサ受信部12bへ送信するように、その位置および姿勢が設定されている。なお、本実施形態では、センサ発信部12a1,12a2,12a3としてLED(発光ダイオード)を用い、センサ受信部12bとしてPD(フォトIC)を用いているが、これらに限定するものではない。
【0022】
乾燥室4内に手などが挿入されていなければ、センサ発信部12a1,12a2,12a3からの信号をセンサ受信部12bで受信し続けるが、ひとたび手を挿入して、センサ発信部12a1,12a2,12a3からの信号のうち、いずれか一つでも信号が遮られると検知状態となる。より具体的には、センサ発信部12a1,12a2,12a3においては、例えば、20ミリ秒おきに10ミリ秒ずつひとつの発信部から信号を発信する動作を順番に行うことを繰り返し、この発信に同期して、センサ受信部12bで信号を受信する。ひとつのセンサ発信部から発信された信号が、受信されないと検知開始となり、3回続けて受信されないと検知確定となって、ファンモーターを動作させるなどの制御を行う。
【0023】
図8に示すように、乾燥室4内に差し込まれた手を検知する基準点として、検知ポイント19a,19b,19cを想定しており、センサ発信部12a1,12a2,12a3とセンサ受信部12bを結ぶ直線が、それぞれ検知ポイント19a,19b,19cを通過する。検知ポイント19a,19b,19cは所定の間隔をあけて配置されているが、この間隔は、たとえば、片手の掌の横幅よりもやや小さい寸法としておけば、乾燥室4内のどの場所に手を差し込んでも手を検知できる。実際には検知ポイント以外でも、センサ発信部12a1,12a2,12a3とセンサ受信部12bを結ぶ直線を手などで遮れば、検知となる。
【0024】
検知ポイント19bでは、センサ発信部12a1および12a3とセンサ受信部12bを結ぶ直線が、挿入した手と略直交するので、指の隙間などがあれば信号が通過してセンサ受信部12bで受信してしまうので検知漏れとなってしまう。一方、検知ポイント19aおよび19cでは、センサ発信部12a1および12a3とセンサ受信部12bを結ぶ直線が斜めに通過しているため、指の隙間を信号が通過しにくくなり、検知漏れは生じにくい。乾燥室4に両手を挿入する場合は、検知ポイント19bは両手の間に位置するため手を検知しにくいが、検知ポイント19a,19cの少なくとも一方は右手または左手を検知するので、実際の使用上、検知漏れは生じない。また乾燥室4に片手を挿入する場合は、検知ポイント19a,19b,19cのいずれかひとつ以上は検知する。
【0025】
また、図8に示すように、検知ポイント19aおよび19cで、センサ発信部12a1および12a3とセンサ受信部12bを結ぶ直線が斜めに通過するようにしたため、センサ発信部12a1および12a3は乾燥室4の両端部寄りに配置されており、後述する図9に示す場合と比較すると、より両端部に近くなっている。即ち、図8のセンサ発信部12a1および12a3は、図9と比較して、中央のセンサ発信部12a2からより離れていることになり、センサ発信部12a1,12a2,12a3の間を通る分岐送風路14a,14bの幅を、図9の場合よりも広く取ることができる。また、センサ受信部12bの両横側には、図9のような他のセンサ受信部はないので、分岐送風路15a,15bの幅を、図9よりも広く取ることができることはいうまでもない。
【0026】
手乾燥装置1の使い方は、従来の手乾燥装置と同様であり、水洗した後の濡れた手を開口部3から乾燥室4内へ差し込むと、センサ発信部12aから発信する光がセンサ受信部12bによって検知されている間は、センサ発信部12aとセンサ受信部12bの間には手が挿入されていないと判断され、電動送風機13f,13rは動作されない。手が挿入されてセンサ発信部12aから発信する光が遮られセンサ受信部12bで検知されない状態になると制御装置(図示しない)が電動送風機13f,13rを作動して手を乾燥し、手が乾燥室4内から外へ出されて、センサ発信部12aからの光を遮らなくなり、再びセンサ受信部12bによって光が検知されるようになると、制御装置(図示しない)が電動送風機13f,13rを停止する。
【0027】
電動送風機13f,13rの動作中は、送風路14、15を経由してノズル5f、5rから乾燥室4内へ空気流を吹き出すが、送風路14、15の断面積が十分に大きければ、送風抵抗は十分に小さくなり、吹き出す風量当たりの所要動力を小さく済ませることができ、少ない動力で優れた乾燥機能を発揮する手乾燥装置を提供できる。
【0028】
本実施形態の手乾燥装置1においては、センサ発信部12a1,12a2,12a3,12bの上方にノズル5f,5rが配置されており、センサを配置するスペースを気にせずノズル開口部に近づけることができるため、乾燥室4の開口部3から手を深く差し込む必要がない。また、送風路14,15の一部をなす分岐送風路14a,14b,15a,15bはいずれもセンサ発信部12a、センサ受信部12bの側方に配置されているため、正面側壁体10f内においてセンサ発信部12a1,12a2,12a3と分岐送風路14a,14bが前後方向に重なり合うことがなく、背面側壁体10r内においてセンサ受信部12bと分岐送風路15a,15bとが前後方向に重なり合うこともない。したがって、正面側壁体10fおよび背面側壁体10rをそれぞれ薄型化することが可能であり、その結果として、装置1を薄型化して、且つ手乾燥室4の開口部3を広く確保することができる。
【0029】
また、送風路14の一部をなす分岐送風路14a,14bを設けたことにより、電動送風機13fから発生する運転音は、長さの異なる複数の分岐送風路14a,14bに分かれてそれぞれノズル5fに到達するため位相が相違することとなり、ノズル5fにて合成されると、相殺して騒音が小さくなる効果が得られる。また同様に、送風路15の一部にも分岐送風路15a,15bを設けたことにより、ノズル5rから発生する騒音を減少させることができる。
【0030】
次に、図9,図10を参照して、本発明のその他の実施の形態である手乾燥装置20,30について説明する。図9,図10は、その他の実施の形態である手乾燥装置のセンサおよび送風路の配置状態を示す概略平面図である。なお、図9,図10において、図1〜図8と同じ符号を付している部分は、手乾燥装置1の構成部分と同じ機能、効果を発揮する部分であり、説明を省略する。
【0031】
図9に示す手乾燥装置20においては、正面側壁体10fのノズル(図示せず)の下方に3個のセンサ発信部12aを水平間隔をおいて分散配置し、背面側壁体10rのノズル(図示せず)の下方に3個のセンサ受信部12bを水平間隔をおいて分散配置し、分岐送風路14a,14b,14c,14d,15a,15b,15c,15dを、それぞれセンサ発信部12a1,12a2,12a3、センサ受信部12b1,12b2,12b3の側方に配置している。
【0032】
また、図8で示したのと同様に、乾燥室4内に差し込まれた手を検知する基準点として、検知ポイント20a,20b,20cを想定しており、センサ発信部12a1,12a2,12a3と、センサ受信部12b1,12b2,12b3とを結ぶ各直線が、それぞれ検知ポイント20a、20b、20cを通過する。
【0033】
このような構成とすれば、図8の場合と同様に、手乾燥装置20の厚さを薄くすることができる。図8の実施形態と比較すると個々の風路の幅が狭くなり風路構成も複雑となるが、センサ発信部12a1,12a2,12a3と、センサ発信部12b1,12b2,12b3とは1対1に対応しているのでセンサの配置が簡単となる。
【0034】
一方、図10に示す手乾燥装置30においては、乾燥室4を構成する正面側壁体10fのノズル(図示せず)の下方にセンサ発信部12aとセンサ受信部12bとを配置し、背面側壁体10rのノズル(図示せず)の下方にセンサ発信部12aから送信される信号を受信してセンサ受信部12bに向かって送信する信号反射手段16a,16bを対面させて配置し、分岐送風路14a,14b,15a,15b,15cを、それぞれセンサ発信部12a1,12a3、センサ受信部12b、信号反射手段16a,16bの側方に配置している。また、乾燥室4内に差し込まれた手を検知する基準点として、検知ポイント21a,21b,21c,21dを想定しており、センサ発信部12a1,12a3と信号反射手段16a,16bとを結ぶ直線、および信号反射手段16a,16bとセンサ受信部12bとを結ぶ各直線が、それぞれ検知ポイント21a,21b,21c,21dを通過する。このような構成とすれば、図8の実施形態と同様に、装置の厚さを薄くし、風路の幅を広く確保することができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の手乾燥装置は、鉄道の駅、ホテル、映画館あるいは大型商業施設などの各種公共施設のトイレや洗面所などに設置して広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態である手乾燥装置を洗面所に設置した状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す手乾燥装置の斜視図である。
【図3】図1に示す手乾燥装置の内部構造を示す斜視図である。
【図4】図1に示す手乾燥装置の一部省略正面図である。
【図5】図1に示す手乾燥装置の一部省略背面図である。
【図6】図4のA−A線における断面図である。
【図7】図4のB−B線における断面図である。
【図8】図1に示す手乾燥装置のセンサおよび送風路の配置状態を示す概略平面図である。
【図9】その他の実施の形態である手乾燥装置のセンサおよび送風路の配置状態を示す概略平面図である。
【図10】その他の実施の形態である手乾燥装置のセンサおよび送風路の配置状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
【0037】
1,20,30手乾燥装置
2 本体ケーシング
3 開口部
4 乾燥室
5,5f,5r ノズル
6 ルーバー
7a,7b 側面部材
9 通気口
10f 正面側壁体
10r 背面側壁体
11 回収容器
12a,12a1,12a2,12a3 センサ発信部
12b,12b1,12b2,12b3 センサ受信部
13f,13r 電動送風機
14,15 送風路
14a,14b,14c,14d,15a,15b,15c 分岐送風路
16a,16b 信号反射手段
19a,19b,19c,20a,20b,20c,21a,21b,21c,21d 検知ポイント
20 洗面器
24 水栓
W 壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機が内蔵された箱状の本体ケーシングと、前記本体ケーシングの上面および/または側面に開設された開口部と連通した状態で前記本体ケーシング内に形成された乾燥室と、前記乾燥室内に挿入された手に向かって空気を吹き出すため前記乾燥室を構成する正面側壁体、背面側壁体の少なくとも一方に配置されたノズルと、前記電動送風機から送給される空気流を前記ノズルへ送風する送風路と、前記乾燥室内に挿入された手を検知して前記電動送風機を作動させるため前記ノズルの下方に配置されたセンサと、を備えた手乾燥装置において、前記送風路の少なくとも一部を前記センサの片横側または両横側に設けたことを特徴とする手乾燥装置。
【請求項2】
前記送風路の一部を、前記センサを挟んで両側方に分岐させて複数の分岐送風路を形成するとともに、複数の前記分岐送風路の前記ノズルに至るまでの長さを互いに異なる長さとしたことを特徴とする請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項3】
前記センサとして、1つの発信部または受信部と、前記発信部または前記受信部と相対する複数の受信部または発信部からなるセンサを少なくとも1組備え、前記乾燥室内に挿入された手を検知可能な検知範囲内に前記発信部と前記受信部とを略水平状態で相対面させて配置したことを特徴とする請求項1または2記載の手乾燥装置。
【請求項4】
前記センサを構成する複数の前記発信部または前記受信部と対応する1つの前記発信部または前記受信部を前記背面側壁体に配置した請求項3記載の手乾燥装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2006−25939(P2006−25939A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−206489(P2004−206489)
【出願日】平成16年7月13日(2004.7.13)
【出願人】(000010087)東陶機器株式会社 (3,889)