説明

手洗い用電気温水器

【課題】 温水器が被水した場合にでも、従来のように別部材であるシール材を用いることなく簡単な構成で、温水器内部の被水させたくない特定箇所への被水を防止すること、また、水の温水器内部への侵入による漏電防止することができる手洗い用電気温水器を提供する。
【解決手段】
ハウジング内に設けられる基板ケース20は、ハウジング20の凹部に形成されたコネクタ孔18が設けられる位置より被水した場合であっても、ハウジング10内に侵入した水を案内する水案内部21、水案内部21から基板ケース20側面に向かって延設され水案内部21から流れ込んだ水を基板ケース20側面に誘導する第1導水路22、第1導水路22に連結され第1導水路22から流れ込んだ水を基板ケース20側面の鉛直方向の下方に誘導する第2導水路23により手洗い用電気温水器の外部へと排水させる構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛇口あるいは給水栓に接続され、蛇口あるいは給水栓から吐出される水を温水に加熱し、加熱した温水を吐出する手洗い用電気温水器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術の手洗い用電気温水器として、入水部と吐出部とを有する貯湯槽と、貯湯槽の水を加熱するヒーターと、貯湯槽を囲繞するケースおよびハウジングと、ケースから突出し貯湯槽の入水部及び吐出部にそれぞれ連通した給水口および出湯口とを備え、ケースとハウジングとの固定部に、導水溝部を設けた貯湯式温水器が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−42567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示される温水器では、ケースとハウジングとからなる2部材の固定面にシール材を設けてシール性を確保すことにより、温水器が被水したり、給水配管や排水管から漏水した場合、水は導水溝部を伝わって温水器外部へ排水され、広範囲での浸水を抑制することはできるが、例えば、ハウジングに凹部が形成され、凹部の奥まった細かい部分のシール性を図ることは容易ではない。
【0005】
また、奥まった細かい部分にシール材等を用いて温水器外部からの内部への浸水を抑制することもできるが、シール材を使用するとコストがかかり、経年劣化によりシール効果が徐々に低下して温水器内部に水が入り込んでしまうという問題点が生じ得る。
【0006】
そこで、本発明は上記した問題点に鑑みて成されたものであり、従来のように温水器が被水した場合にでも、従来のように別部材であるシール材を用いることなく簡単な構成で、温水器内部の被水させたくない特定箇所(例えば、電子部品等が使用される制御部等)への被水を防止すること、また、水の温水器内部への侵入による漏電を防止することができる手洗い用電気温水器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の課題を解決するために講じた手段は、ハウジングと、前記ハウジング内に設けられるヒーターと、電子回路が実装され、前記ヒーターへの通電を制御する制御基板と、前記制御基板を覆う基板ケースと、前記基板ケース上方且つ前記ハウジングの凹部に設けられるコネクタ孔と、前記コネクタ孔に装着され、前記制御基板と電気的に接続されるコネクタと、前記コネクタ孔の下方に設けられ、前記コネクタ位置から前記ハウジング内に侵入した水を一方向へと案内する水案内部と、前記基板ケースの前記制御基板の配設面と反対側の非配設面へと前記水案内部より案内された水を誘導する第1導水路と、前記基板ケースに設けられ、前記第1導水路から誘導された水を前記非配設面に沿って前記ハウジングの下方へと誘導する第2導水路と、を有する構成とした。
【0008】
また、この場合、前記第1導水路は、前記第2導水路に向かって下方へ傾斜する構成であると良い。
【0009】
また、前記ハウジングの底面は、前記ハウジング内と外部とを連通し、底面で最も低い位置にある開口部に向かって傾斜する構成であると良い。
【0010】
また、前記コネクタ孔は前記ハウジングの側面の凹部の水平方向の閉塞面に設けられ、前記コネクタ孔の最下部は、前記凹部の最下部よりも高い位置にある構成であると良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明の手洗い用電気温水器は、水案内部と第1導水路と第2導水路とを用い、例えば、コネクタ孔よりハウジング内部に侵入した水の流れをうまく誘導することで、ハウジング内への水の侵入に対して従来使用していたシール材不要となり、電子部品が実装される制御基板等に代表される被水させたくない箇所への被水を簡単な構成、安価な構成により抑制することが可能となる。これにより、上記電気温水器が被水した場合にでも、温水器内部への水の侵入による漏電防止を図ることができる。
【0012】
従来のようにシール材を用いないため、経年劣化によるシール効果の低下も防止でき、信頼性が向上する。
【0013】
また、本発明の手洗い用電気温水器は、第1導水路は、第2導水路に向かって下方へ傾斜するため、水の自重を利用して第1導水路から第2導水路に確実に水を誘導することができる。
【0014】
また、本発明の手洗い用電気温水器は、ハウジングの底面は、ハウジング内と外部とを連通し、底面で最も低い位置にある開口部に向かって傾斜するため、水の自重によりハウジングの底面から開口部に水を確実に誘導できる。
【0015】
また、本発明の手洗い用電気温水器は、コネクタ孔はハウジングの側面の凹部の水平方向の閉塞面に設けられ、コネクタ孔の最下部は、凹部の最下部よりも高い位置にあるため、凹部に浸入した水がコネクタ孔に入る前に凹部の外に排出できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の手洗い用電気温水器を洗面台下に取付けた場合の取付図である。
【図2】図1に示す手洗い用電気温水器の内部構成を示した説明図である。
【図3】図1に示す手洗い用電気温水器の斜視図である。
【図4】図1に示す手洗い用電気温水器の水案内部周辺での要所部分拡大図である。
【図5】ハウジングの裏面から見た要所部分拡大図である。
【図6】図3に示す手洗い用電気温水器の内部を裏面から見た構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の手洗い用電気温水器1(以下、単に「温水器」と称す)を洗面台2の下に取付けた場合の取付図を示す。図1において、水は、洗面台2の下部にある水道3から止水栓4を介して温水器1の入水口5に水道圧によって圧送され導入される。水は、電気温水器1の内部で加熱されて湯となり、水道圧によって出湯口6から蛇口7へ送出される。電気温水器1には、電源コード8とアースコード8aが接続されている。電源コード8とアースコード8aには、漏電ブレーカ付きの電源プラグ8bが接続されている。電源プラグ8bは、洗面台2の下部にあるコンセント9に接続され、電源コード8を介して電気温水器1へ電力を供給する。アースコード8aは、コンセント9のアース端子または水道管に接続される。また、電気温水器1は外面をハウジング10で覆われている。
【0019】
上記した洗面台2は、台所用流し台と云った他の水場で代用することも可能である。なお、洗面台2の下部にコンセント9が無い場合は、延長コードを使用して洗面台の近くのコンセントから電気温水器1へ電力を供給することも可能である。
【0020】
洗面台2は、蛇口7の根元に設けられ、赤外線等によって人体を検知する人体検知センサ(図示せず)の信号に基づいて、電気温水器1内部に設けられる制御部となる制御基板17(図2参照)に人検知信号が伝達され、図2に示す熱交換器15を動作させることが可能である。
【0021】
図2は、電気温水器1の内部の構成を示した説明図である。電気温水器1の構成要素は図2に示されるが、主として洗面台等の下に取付けられ、電気温水器1の取付けベースとなるベースプレート11と、電子部品(図示せず)が実装される制御基板を覆う基板ケース20と、ハウジング10とを備える。電気温水器1は水道3からの水を内部に取入れるため、水道3には入水口5の一端が接続され、入水口5の他端は図6に示す流量バルブ5aの一端が接続される。流量バルブ5aの他端には、図2に示す給水ホース12の一端が接続され、給水ホース12の他端には流量検知器13の一端が接続される。流量検知器13の他端には吐水ホース14の一端が接続され、吐水ホース14の他端には熱交換ユニット15(ヒーター)の一端が接続される。熱交換ユニット15の他端には出湯ホース16の一端が接続され、出湯ホース16の他端には出湯口6の一端が接続される。そして出湯湯口6から蛇口7方向へと湯が送出される。取付けの基礎となるベースプレート11には、水の通水または止水と水(湯)の温度を検知して熱交換ユニット15への通電を制御する電子部品を実装した制御基板17が基板ケース20に収められた状態で取付けられている。制御基板17には、電源コード8とアースコード8aを介して15mAの漏電を検知して電源をOFFにする電源プラグ8bが電気的に接続されている。本実施形態での熱交換ユニット15の出力は、1240W、水の流量は1000cm/min、湯の調整温度は最大で39.5℃の定格のものを使用している。これは必要に応じ、熱交換ユニット15の出力、水の流量、湯の調整温度を変更することは可能である。
【0022】
図3は、電気温水器1を右前方から見た斜視図である。表面を覆う縦長のハウジング10は、図3の左側面の上方に水平方向に凹んだ凹部10aを有する。凹部10aの底(最も深い位置)の側壁に図6の如く形成され、洗面台2の人体検知センサと接続され制御基板17に電気的に接続されるコネクタ19が取付けられるコネクタ孔18を有する。また、電気温水器1は、ハウジング10内に、電子部品が実装される制御基板17の配設面(実装面)を覆う樹脂から成る基板ケース20を備える。基板ケース20は、図6に示す上方左側に、コネクタ19とコネクタ孔18との間のわずかながらの隙間から侵入する水を、下方でハウジング内壁面より受け、自由端がコネクタ孔18の側壁よりも内側まで延在し且つ下方に向けて傾斜し所定方向(一方向)へと案内する水案内部21が、基板ケース20の配設面とは反対側の非配設面の一部に一体で形成されている。この水案内部21は基板ケース20に一体で形成しているが、別体であっても良い。また、基板ケース20は、水案内部21から基板ケース20に向かって延設され、水案内部21より直線状に延在し、水案内部21より案内された水を非配設面まで確実に誘導する第1導水路22と、基板ケース20の非配設面に形成され、第1導水路22の自由端の直下の位置で、第1導水路22の自由端から下方位置に所定距離だけ離間した状態で基板ケース20下端へと鉛直方向に延在した長方形状のリブを呈する第2導水路23とを有する。長方形状の第2導水路23は、図6において基板ケース20の右側で水平および上下方向に格子状に形成されている所定高さを有するリブと共に基板ケース20の補強を兼ねている。
【0023】
図4は、水案内部21周辺の要所部分拡大図である。水案内部21は、コネクタ19取付け時にコネクタ19とコネクタ孔18との間から侵入する水をコネクタ下方に効率良く集められるようプレス加工または樹脂成形され、ベースプレート側に固定されている。水案内部21は、図4に示す左右の端部がフランジ状となりコネクタ位置の周囲に平面を有する第1水案内部21aと、第1水案内部21aから延在し第1水案内部21aより幅が狭くなった第2水案内部21bと、第2水案内部21bの図4に示す左端で鉛直方向に向かって突出するリブ21cと、固定面となる水案内部壁21dとを備える。また、第1導水路22は、図4に示すようにコネクタ背面より前方へと延在し、基板ケース側に向かって延在し、下方向に傾斜する。そして、水案内部21及び第1導水路22の左右方向における幅は、コネクタ孔18の大きさより大きく、下方に向かって狭くなり、その先に連続的に幅一定の第1導水路22が設けられる。第1導水路22は、基板ケース20に対して電子部品が実装される制御基板17の配設側と反対の面に侵入する水を誘導する。
【0024】
一方、第2導水路23は、第1導水路22の自由端の直下の位置に基板ケース側にリブ状で設けられ、第1突接部23aの右側側面と第2突接部23bの左側側面が水が下方へと流れる通路となっており、第1突接部23aと第2突接部23bとのリブ高さは第1導水路22の高さと同じである。
【0025】
図5は、ハウジング10の裏面から見た場合の要所部分拡大図である。ハウジング10裏面は、第1導水路22と少し下方向にオフセットした位置に対向して設けられる第3導水路24を有する。第3導水路24は右方向に延在し下方向に傾斜する。また、第3導水路24は左端部で上方向に向かって突出するリブ24aを有する。また、第3導水路24の上面と第1導水路22の下面とが重なるように設けられている。
【0026】
図6は、電気温水器1の内部を裏面から見た構成図である。コネクタ19は、ハウジング10に形成された凹部10aにおいてハウジング内側よりコネクタ孔18に取付けられている。凹部10aの下面10bは、左方向において下方に傾斜する。第2導水路23は、第1突接部23aと第2突接部23bを有し、第1突接部23aは基板ケース20の電子部品が実装される部分(図6において基板ケース20の右側で水平および鉛直方向に格子状のリブが形成されている部分)とは反対の上下方向に延設され、第2突接部23bは基板ケース20中心から右側にかけて上下方向及び左右方向に延設される。また、第1突接部23aの右側側面は、第1導水路22の右端部と同一線上にある。そして、第1突接部23aは第1突接部上端部23cを有し、第1突接部上端部23cは右方向に下がるように傾斜する形状である。さらに、ハウジング10内のハウジング底面10cは、ハウジング底面10cの最も低い位置に開口部10dを有し、ハウジング底面10c上の水を開口部10dに向かって誘導するよう、ハウジング底面10cは開口部10dに向かって傾斜する形状となっている。
【0027】
次に、本発明の実施形態の動作について、説明する。例えば、電気温水器1を清掃する際や、洗面台2や水道3から漏水した際、電気温水器1が結露した際、ハウジング10の凹部10aが被水する場合がある。
【0028】
ハウジング10の凹んだ凹部10aに被水を受けると、凹部10aの下面10bは、左方向に向けて下方向に傾斜するため、水をハウジング外部(ハウジング10左側面方向)へと誘導することができる。しかしながら、ハウジング10のコネクタ孔18に対して外部より直接水がかかった際、下面10bの傾斜で誘導しきれない量の水が凹部10aに浸入した際、コネクタ孔18がハウジング10に形成されていることから、ハウジング10内に水が浸入することが起こり得る。
【0029】
コネクタ孔18とコネクタ19との隙間からハウジング10内に侵入した水は、コネクタ孔18の直下に設けられた第1水案内部21a、第2水案内部21bの少なくともいずれかに滴下する。第1水案内部21aはコネクタ19の周囲において水案内部壁21dに囲まれるため、第1水案内部21aに滴下した水は、第2水案内部21bそして第1導水路22へと導かれる。また第2水案内部21bは、第1水案内部21aから連続して下方へと傾斜するため、ハウジング10内面を左方向へ伝った水も捉え、上方向に向かって突出するリブ21cにより第2水案内部21b内に水を留めるため、第2水案内部21bに滴下・流入した水は第2水案内部21bに集約される。第2水案内部21bに集約された水は第1導水路22を伝って、その直下の第2導水路23へと伝わる。また、第1導水路22から伝った水や、ハウジング10内面を伝って伝った水は、ハウジング10内面に設けられる第3導水路24で捉えて、第2導水路23に流入する。第1導水路22や第3導水路24から第2導水路23に流入した水は、第1突接部23aと第2突接部23bとの間を伝い落ちたり、第1突接部23aの右側面を基板ケース20の制御基板17が設けらる側とは反対の非配設面に沿って伝い落ちたり、第2突接部23bの左側面の非配設面に沿ってを伝い落ちたり、第1突接部上端部23cの傾斜を伝い第1突接部23aの右側面を伝い落ちたりすることによって、基板ケース20より下方に位置するハウジングの底面10cに滴下する。基板ケース20よりハウジング底面10cに滴下した水は、ハウジング底面10cに設けられた傾斜により開口部10dへと誘導され、電気温水器外部へと排出される。
【0030】
本発明の実施形態の効果について説明する。水案内部21と第1導水路22と第2導水路23とをハウジング10内に設けて侵入した水の流れを導くことで、図6に示す基板ケース20の右側の格子状のリブが形成された部位の裏側に配設される制御部に水が伝わらないようにすることができる。上記した構成によれば、従来、用いていたシール材を用いず、流量検知器13や熱交換ユニット15、電子部品が実装される制御基板17といった被水させたくない箇所への水の侵入を簡単な構成により確実に抑制することができる。さらに水案内部21、第1導水路22、第2導水路23は、基板ケース20と一体に設けられシール材を用いないため、コストを抑える、経年劣化によるシール効果の低下を防止することができる。
【0031】
第1導水路22は、第2導水路23に向かって下方へ傾斜するため、重力により第1導水路22から第2導水路23に水を誘導できる。
【0032】
ハウジング底面10cは、ハウジング10内と外部とを連通し、ハウジング底面10cで最も低い位置にある開口部10dに向かって傾斜するため、重力によりハウジング底面10cから開口部10dに水を誘導できる。
【0033】
コネクタ孔18は、ハウジング10の側面に開口を有する水平方向に形成された凹部10aの水平方向の閉塞面10eに設けられ、コネクタ孔18の最下部は、凹部10aの最下部よりも高い位置にあるため、凹部10aに浸入した水がコネクタ孔18に入る前に凹部10aの外に排出できる。
【0034】
第2導水路23の第1突接部23a及び第2突接部23bを設けることで、ハウジング10内に侵入した水を任意のハウジング底面10c上に落とすことを可能とするとともに基板ケース20の強度もあげることができる。
【0035】
第3導水路24を設けることで、第1導水路22から前方向に伝った水や、ハウジング10内面を伝って前方向に伝った水を第2導水路23に誘導できる。
【0036】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下に示す態様に変更しても良い。
【0037】
・コネクタ孔18は凹部10aに設けられているが、ハウジング10側面に設けられても良い。
【0038】
・凹部10aの下面10bは出口に向かって下方に傾斜しているが、コネクタ孔18より凹部10aの出口側下面が低ければ良い。
【0039】
・水案内部21と第1導水路22は一体に設けられているが、個々に設けられた形状でも良い。
【0040】
・第2導水路23は第1突接部23a及び第2突接部23bを基板ケース20下端まで設けられて、ハウジング底面10cに水を導くが、基板ケース20の途中まででも良い。
【0041】
・開口部10dより水を外部へと排出しているが、ハウジング底面10cの合わせ面などの隙間から排出しても良い。
【0042】
・第3導水路24を設けているが、第3導水路24を設けず第1導水路22をハウジング10内面と接するように設けても良い。
【符号の説明】
【0043】
1 手洗い用電気温水器(電気温水器)
10 ハウジング
15 熱交換ユニット(ヒーター)
17 制御基板
18 コネクタ孔
19 コネクタ
20 基板ケース
21 水案内部
22 第1導水路
23 第2導水路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に設けられるヒーターと、
電子回路が実装され、前記ヒーターへの通電を制御する制御基板と、
前記制御基板を覆う基板ケースと、
前記基板ケース上方且つ前記ハウジングの凹部に設けられるコネクタ孔と、
前記コネクタ孔に装着され、前記制御基板と電気的に接続されるコネクタと、
前記コネクタ孔の下方に設けられ、前記コネクタ位置から前記ハウジング内に侵入した水を一方向へと案内する水案内部と、
前記基板ケースの前記制御基板の配設面と反対側の非配設面へと前記水案内部より案内された水を誘導する第1導水路と、
前記基板ケースに設けられ、前記第1導水路から誘導された水を前記非配設面に沿って前記ハウジングの下方へと誘導する第2導水路と、を有する手洗い用電気温水器。
【請求項2】
前記第1導水路は、前記第2導水路に向かって下方へ傾斜する請求項1に記載の手洗い用電気温水器。
【請求項3】
前記ハウジングの底面は、前記ハウジング内と外部とを連通し、底面で最も低い位置にある開口部に向かって傾斜する請求項1または2に記載の手洗い用電気温水器。
【請求項4】
前記コネクタ孔は前記ハウジングの側面の凹部の水平方向の閉塞面に設けられ、前記コネクタ孔の最下部は前記凹部の最下部よりも高い位置にある請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の手洗い用電気温水器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−108220(P2013−108220A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251538(P2011−251538)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】